JP2023082455A - 遊技機 - Google Patents

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明紀 齋田
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Abstract

【課題】開発期間を短縮するとともに製造コストを低減し、さらに不正な行為を防止する。【解決手段】ベース部材210には装飾部材204や球通路部品214などの機種固有の部品は前面側からねじ218によって着脱自在に取り付けられる。リユースされるベース部材210にはねじ孔が形成されていないので、ねじ孔を繰り返し使用し、ねじ孔が変形してねじ止めできなくなることを防止できる。これにより、ベース部材210を繰り返しリユースすることができる。遊技盤8aに取り付けられる部品と同様にベース部材210が取り付けられる。また、ベース部材210の両面が交換部品で覆われることがなく、ベース部材210の部品を視認可能なので、各スイッチやセンサに対する不正が行われたか否かを容易に確認することができる。【選択図】図10

Description

本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
従来、遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個数の賞球が遊技者に払い出され、識別情報の変動表示(「変動」ともいう。)の表示結果が特定表示結果となった場合に、遊技状態を変更する遊技機(いわゆる、パチンコ機)が知られている。
また、1ゲームに対して所定数の賭数を設定した後、遊技者がスタートレバーを操作することにより識別情報の変動表示を開始し、遊技者がストップスイッチを操作することにより、その操作タイミングから予め定められた最大遅延時間の範囲内で識別情報の変動表示を停止し、全ての変動表示を停止したときに導出された表示結果に従って入賞が発生し、入賞に応じて予め定められた所定の遊技媒体が払い出され、特定入賞が発生した場合に、遊技状態を変更する遊技機(いわゆる、スロットマシン)が知られている。
そのような遊技機において、可動体(第1ユニット)の意匠部分(第2ユニット)を低コスト且つ容易に交換可能とする遊技機が知られている(例えば、特許文献1)。また、可動体の発光基板は本体側(第1ユニット)に残しつつ装飾部材(第2ユニット)を着脱可能とする遊技機が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2014-087460号公報 特開2021-065333号公報
ところで、遊技機の開発期間を短縮するとともに製造コストを低減し、さらに不正な行為を防止するうえで、第1ユニットと第2ユニットの取り付け態様や第1ユニットの遊技盤への取り付け態様に改善の余地があった。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、開発期間を短縮するとともに製造コストを低減し、さらに不正な行為を防止することができる遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、遊技盤を備えた遊技機において、部品が取り付けられた第1ユニットと、前記第1ユニットに取り付け可能な第2ユニットと、を備え、前記第1ユニットに前記第2ユニットを取り付けた状態で前記第1ユニットを前記遊技盤の背面側に取り付け可能であり、前記第1ユニットへの前記第2ユニットの取り付け態様と、前記遊技盤への前記第1ユニットの取り付け態様とが異なり、前記第1ユニットに前記第2ユニットを取り付けた状態で前記第1ユニットに取り付けられている部品を視認可能である。
よって、第1ユニットを遊技盤の部品と同様の態様で遊技盤に取り付けることにより第1ユニットを取り付けるための部品を別途用意する必要がなくなるとともに第1ユニットの取り付けに異なる作業が必要なくなるので、遊技機の開発期間を短縮するとともに製造コストを低減することができる。また、第1ユニットに第2ユニットを取り付けた状態で第1ユニットに取り付けられている部品を視認可能であるので、第2ユニットを取り付けた後に第1ユニットに取り付けられている部品を確認することができ、遊技機の製造工程で部品の検査を簡便にすることができる。
なお、前記遊技盤への前記第1ユニットの取り付け態様と、前記遊技盤に取り付けられる部品の取り付け態様とが同様の態様であってもよい。
パチンコ機の正面図である。 可動体が初期位置に位置するときの遊技盤ユニットの正面図である。 可動体が可動位置に位置するときの遊技盤ユニットの正面図である。 遊技盤の正面図である。 遊技盤ユニットの外観斜視図である。 遊技盤ユニットの分解斜視図である。 装飾ユニットの正面図である。 装飾ユニットの分解斜視図である。 図9(a)はカバーを取り外した状態のベース部材の正面図であり、図9(b)はベース部材の背面図である。 ベース部材への機種固有部の取り付け方法の説明図である。 機種の異なる装飾ユニットの説明図である。 ベース部材への機種固有部の取り付け方法の説明図である。 装飾ユニットの遊技盤への取り付け方法を示す説明図である。 セット板ユニットを機種に関わらず共通の部分と、機種固有の部分とに分解した分解斜視図である。 図15(a)は上側可動体の正面図であり、図15(b)は上側可動体の背面図である。 上側可動体の分解斜視図である。 上側可動体の縦断面図である。 上側装飾カバーの可動部への取り付け手順を示す説明図である。 液晶表示器を取り外した状態のセット板の背面図である。 下側可動体の背面側の分解斜視図である。 遊技盤ユニットの遊技盤への取り付け方法を示す説明図である。 機種Aから機種Bに交換する場合の遊技盤ユニットの組み立ての流れについての説明図である。 機種Aから機種Bに交換する場合の遊技盤ユニットの組み立ての流れについての説明図である。 図24(a1)~(b1)は機種Aの可動体の動作パターンを示し、図24(a2)~(c2)は機種Bの可動体の動作パターンを示す。 内ガイドレールに設けられた球戻り防止機構の前面斜視図である。 同球戻り防止機構の背面斜視図である。 同球戻り防止機構の分解斜視図である。 同球戻り防止機構に設けられた球戻り防止部材が閉状態にあるときの正面図である。 同球戻り防止部材が開状態にあるときの正面図である。 同球戻り防止部材が閉状態から開状態に変位している途中の状態において、遊技領域に進入した遊技球が境界領域に戻ろうとしている様子を示す図である。 図11に示す点線で囲まれた領域の拡大図である。 図11に示す点線で囲まれた領域の拡大図である。 遊技領域から境界領域に戻ってきた遊技球が球戻り防止部材と衝突している状態を示す図である。 可動体昇降ユニットの斜視図である。 (a)~(c)は、可動体の第1ベース部材に設けられた第1ロックレバーおよび装飾部材に設けられた第1ロック板を説明する図である。 可動体が初期位置に位置しているときの第1ロックレバーと、レールベースが取り外された遊技盤と、の位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。パチンコ機1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1を参照しつつパチンコ機1の全体構成について説明する。
パチンコ機1は、その本体として主に外枠ユニット2、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠)を備えている。遊技者に相対する正面からみて、その最も前面側には一体扉ユニット4が位置している。一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が位置しており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定されるものである。なお、縦長矩形状の外枠ユニット2において、上下の短辺に相当する部位には木材が用いられており、左右の長辺に相当する部位には金属材が用いられている。
一体扉ユニット4は、その下部位置に受皿ユニット6が一体化された構造である。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿って垂直方向に延びている。
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部には、その内側に統一錠ユニットが設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示されるように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニットは施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、受皿ユニット6の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニットが作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤ユニット8が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。また、一体扉ユニット4を開放すると、受皿ユニット6も一緒に前面側へ開放される。
また、パチンコ機1は、遊技用ユニットとして上記の遊技盤ユニット8を備えている。遊技盤ユニット8は、一体扉ユニット4の背後(内側)で上記の内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニット8は、例えば一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長円形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状に合わせてカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。遊技盤ユニット8の前面には遊技領域(盤面、遊技盤)が形成されており、この遊技領域は窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
受皿ユニット6は、全体的に一体扉ユニット4から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6bが形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受皿ユニット6には、上皿6bの下段位置に下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態のパチンコ機1はカードユニットに接続する機種であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニットから受皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないカードユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、カードユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではカードユニットに接続する遊技機を例に挙げているが、パチンコ機1は現金機(カードユニットに接続しない遊技機)であってもよい。
受皿ユニット6の右下部には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者はこのハンドルユニット16を操作することで発射制御基板セットを作動させ、遊技領域8b(図2参照)に向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる(球発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニット8の下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域8b内に放り込まれる。遊技領域8b内には多数の障害釘や風車(図中参照符号なし)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域8b内を流下する。なお、遊技領域8b内(盤面、遊技盤)の構成については、別の図面を参照しながらさらに後述する。
一体扉ユニット4には、演出用の構成要素としてレンズユニット47及び右上電飾ユニット49が設置されている。このうちレンズユニット47にはランプ46が組み込まれており、右上電飾ユニット49には右側のランプ51が組み込まれている。
上述した各種ランプ46,51は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。また、一体扉ユニット4にはそれぞれスピーカ60a~60dが組み込まれている。これらスピーカ60a~60dは、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して演出を実行するものである。
また、受皿ユニット6の中央には、上皿6bの手前位置に演出切替ボタン45が設置されている。遊技者は、この演出切替ボタン45を押し込み操作することで演出内容(例えば液晶表示器42に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出、大役中の昇格演出等)を発生させたりすることができる。
さらに、演出切替ボタン45の周囲には、演出切替ボタン45を取り囲むようにジョグダイアル45aが設置されている(操作入力受付手段、回転型セレクター)。遊技者は、このジョグダイアル45aを回転させることで、例えば液晶表示器42に表示される演出内容を変化させることができる。
[遊技盤ユニットの構成]
図2は、遊技盤ユニット8を単独で示す正面図である。遊技盤ユニット8は、ベースとなる遊技盤8aを備えており、遊技盤8aや後述する液晶表示器42などをセット板に取り付けてユニット化したものである。遊技盤8aの前面側には遊技領域8bが形成されている。遊技盤8aは、例えば透明樹脂板で構成されており、遊技盤ユニット8が内枠アセンブリ7に固定された状態で、遊技盤8aの前面はガラスユニットに平行となる。
遊技盤8aは、レールベース26と、外ガイドレール27と、内ガイドレール28と、を有する。外ガイドレール27は、レールベース26の内周面に沿って取り付けられており、遊技盤8aの中央下部から離れた左側位置から左端部、上端部および右上端部近傍に亘って円弧状に配置される。内ガイドレール28は外ガイドレール27の内側に取り付けられており、遊技盤8aの中央下部よりもやや左側位置から遊技盤8aの左端部近傍および左上端部近傍に亘って円弧状に配置される。これら外ガイドレール27と内ガイドレール28との間の湾曲形状の領域が、案内通路29となっている。案内通路29は、発射装置により発射された遊技球を遊技領域8bに案内する。案内通路29と遊技領域8bとの間には境界領域70が設けられている。境界領域70の出口は遊技領域8bと連通しており、境界領域70の入口は案内通路29と連通している。詳細は後述するが、内ガイドレール28の先端部には、球戻り防止機構(図25の符号50)が設けられており、この球戻り防止機構は境界領域70に配置されている。
遊技領域8bは、外ガイドレール27および内ガイドレール28よりも内側の領域であり、発射装置の発射強度に応じて遊技球の進入度合いを互いに異にする左打ち領域30aおよび右打ち領域30bを含む。
また、遊技領域8bの左打ち領域30aには、普通入賞口22a~22c、始動入賞口23などが設けられている。また、図示は省略するが、遊技領域8bの右打ち領域30bには、始動ゲート、可変始動入賞装置(始動入賞口)、可変入賞装置(大入賞口)などが設けられている。
そして、遊技領域8bの左打ち領域30aを流下する遊技球は、普通入賞口22a~22c又は始動入賞口23に入球するか、各種入賞口に入球(入賞)しなかった場合は最終的にアウト口32に入球する。一方、遊技領域8bの右打ち領域30bを流下する遊技球は、主に始動ゲートを通過するか、アウト口に入球するか、作動時の可変始動入賞装置に入球するか、開放動作時の可変入賞装置に入球する可能性がある。
各入賞口やアウト口に入球した遊技球は遊技盤(遊技盤ユニット8を構成する合板材、透明板等)に形成された貫通孔を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。
また、遊技盤ユニット8の中央部には、液晶表示器42(画像表示器)が設置されており、この液晶表示器42には特別図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。
遊技領域8b内の中央上部で液晶表示器42の前側には演出用の上側可動体200が設けられ、中央下部で液晶表示器42の前側には演出用の下側可動体202が設けられている。また、遊技盤8aと液晶表示器42の隙間で、下側可動体202の前側には装飾部材204が設けられている。
このように、下側可動体202の前側に装飾部材204を設けるようにすることで、初期位置の下側可動体202が隠れるように下側可動体202と装飾部材204が前後方向で重畳するように配置することでき、下側可動体202の動作態様に期待を持たせることができる。また、下側可動体202が動作して下側可動体202が出現したときに遊技者に驚きを与えることができ、演出効果を高めることができる。
図3に示すように、上側可動体200は初期位置(図2に示す位置)から下方向に移動可能である。一方で、下側可動体202は初期位置(図2に示す位置)から上方向に移動可能である。
上側可動体200は常態で視認可能であり、さらに、下方向に移動したときに全体を視認可能である。また、下側可動体202は常態では遊技盤8aにより大半が覆われているが、上方向に移動したときに全体を視認可能である。一方で、装飾部材204は遊技盤8aに約下半分が覆われており、また、装飾部材204は可動することもないので、上側可動体200及び下側可動体202よりも装飾部材204の全体が遊技者から視認し難い位置に配置されている。また、装飾部材204は、遊技領域8bの中央部に形成され、液晶表示器42を視認可能にするための貫通孔を介しても視認し難くなっている。
パチンコ機1では、演出図柄の変動表示の過程で種々の演出を実行可能である。パチンコ機1で実行可能な演出には上側可動体200や下側可動体202が作動する演出が含まれている。そして、上側可動体200や下側可動体202は液晶表示器42での演出画像と連動して作動し、大当りとなることを示唆するものである。上側可動体200や下側可動体202が作動してもハズレになることもあるが、上側可動体200や下側可動体202が作動すると大当りとなる可能性が高くなるように、上側可動体200や下側可動体202による演出パターンの選択割合が設定されている。
図4に示すように、遊技盤8aは機種ごとに交換されるものであるが、機種に関わらず共通の構成となっている機種共通部A(図中点線部分の外側)と、機種ごとに異なる機種固有部B(図中点線部分の内側)とから構成されている。本実施形態では、機種共通部Aは遊技領域8bの左側部分の左側領域30aであり、上述した普通入賞口22a~22c、始動入賞口23などが設けられている。機種固有部Bは遊技領域8bの右側部分の右側領域30bであり、機種固有の球通路や可変入賞装置や可変始動入賞装置、始動ゲートなどが設けられている。このように、共通部Aを設けることにより、遊技盤8aの製造コストを低下させることができる。
[遊技盤ユニットの構成]
次に、遊技盤ユニット8の構成について詳しく説明する。図5は遊技盤ユニット8の外観斜視図である、図6は遊技盤ユニット8の分解斜視図である。
図5及び図6に示すように、遊技盤ユニット8は、大別して、遊技盤8aと、装飾ユニット206と、セット板ユニット208と、液晶表示器42とを備えている。
装飾ユニット206は、LEDなどを搭載した装飾部材204と、装飾部材204を着脱自在に取り付け可能なベース部材210とを備えている。装飾部材204は機種に応じて異なる機種固有の部品であり、機種に応じて交換される部品(以下、交換部品と称することがある)である。ベース部材210は機種に関わらず共通の部品であり、リユースされる部品(以下、リユース品と称することがある)である。また、ベース部材210には、装飾部材204以外にも機種固有の部品を着脱自在に取り付け可能である。装飾ユニット206は遊技盤8aの背面に取り付けられる。
セット板ユニット208は、セット板212と、上側可動体200と、下側可動体202とを備えている。セット板ユニット208は、セット板212とセット板212に取り付けられた各種部品は機種に関わらず共通の部分である。また、上側可動体200及び下側可動体202の可動部分はセット板212に取り付けられており機種に関わらず共通であるが、上側可動体200及び下側可動体202の可動部分の前面側に取り付けられる装飾部分は機種に応じて異なる機種固有の部分である。セット板ユニット208は遊技盤8aの背面に着脱自在に取り付けられる。
液晶表示器42は機種に関わらず共通の部分である。液晶表示器42はセット板212の背面側に着脱自在に取り付けられる。
[装飾ユニットについて]
図7は装飾ユニット206の正面図であり、図8は装飾ユニットの分解斜視図である。
図7及び図8に示すように、装飾ユニット206は、ベース部材210を備えている。ベース部材210には、装飾部材204が着脱自在に取り付けられている。装飾部材204は機種のコンセプトに応じたモチーフの意匠を形成するための部品である。遊技盤8aは透明なので、装飾部材204は遊技盤8aを通して視認可能である。また、機種によって異なる機種固有の球通路部品214が着脱自在に取り付けられている。ベース部材210の前面にはカバー210aが着脱自在に取り付けている。球通路部品214は、遊技領域8bの右側部分(すなわち、図4における遊技領域8bの機種固有部B)において、可変入賞装置(いわゆる、アタッカ)などの配置に応じた球通路を形成するための部品である。
図9(a)はカバー210aを取り外した状態のベース部材210の正面図であり、図9(b)はベース部材210の背面図である。ベース部材210は略L字型に形成されている。
図9(a)に示すように、ベース部材210の前面には、普通入賞口22aに入賞した遊技球を検出する左上入賞口スイッチ210b、普通入賞口22bに入賞した遊技球を検出する左中入賞口スイッチ210c、普通入賞口22cに入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ210d、磁石を使用した不正行為を検出するための中磁気センサ210e、始動入賞口23に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ210f、不正な電波を検出するための電波センサ210gを取り付け可能となっている。そして、これらのスイッチやセンサは他の機種と共通で使用可能である。
図9(b)に示すように、ベース部材210の背面には、磁石を使用した不正行為を検出するための磁気センサ210hが設けられている。
このように、不正を検出するための各センサを機種に関わらず共通とすることにより、機種に応じた入賞口の位置による制約を受けても不正を検出するための各センサを省略されることがないので、機種に関わらず不正な行為を防止することができる。
また、図9(a)に示すように、ベース部材210の前面には各入賞口に入賞した遊技球を回収するための球通路210i、210jが設けられている。そして、カバー210aには球通路210iを清掃するための清掃孔210k(図7参照)が設けられている。よって、カバー210aを取り付けた状態でベース部材210の前面側から綿棒などを清掃孔210kに挿入することにより球通路210iを清掃することができる。
同様に、ベース部材210には球通路210jを清掃するための清掃孔210lが設けられている。よって、カバー210aを取り付けた状態でベース部材210の背面側から綿棒などを清掃孔210lに挿入することによりベース部材210の背面側から球通路210jを清掃することができる。
清掃孔210k,210lを設けることにより、ベース部材210をリユースするときに清掃可能としている。
なお、球通路210i,jの傾斜が緩やかな部分は傾斜が急な部分のように遊技球が跳ねることなく転動することが大半なので、球通路210i,jに遊技球の汚れが付着しやすい。よって、清掃孔210k,lは球通路210i,jの傾斜が緩やかな部分を清掃できるように配置されている。このように、清掃孔210k,lの数を最小限にとどめることにより、清掃孔を多数設けることによるベース部材210の剛性低下を防止することもできる。
その他、ベース部材210の背面には各スイッチなどのハーネスや中継基板を覆う透明なカバー210mが設けられている。そして、カバー210mを設けることにより、例えば、ベース部材210のリユースに伴う作業を行うときに中継基板などが破損することを防止でき、また、ハーネスの引き回しを簡便にすることができる。
図10に示すように、ベース部材210には装飾部材204や球通路部品214などの機種固有の部品は前面側からねじ218によって着脱自在に取り付けられる。ねじ218は、カバー210aの設けられていない位置やカバー210aに形成された孔から露出する位置に配置されており、カバー210aを取り外さなくてもねじ218を着脱することができるようになっている。
そして、図11に示すように、異なる機種の装飾部材220や球通路部品222をベース部材210に取り付けるときも同一規格のねじ218を用いて装飾部材220や球通路部品222をベース部材210に取り付けることができる。
図12に示すように、ベース部材210へ装飾部材204や球通路部品214などの機種固有の部品を取り付けるときの取り付け方法は機種に関わらず共通である。具体的には、機種固有の部品側(すなわち、交換部品側)にはボス224が設けられている。そして、ボス224の前端面には、ねじ218に対応するねじ孔224aが形成されている。
一方、リユース品であるベース部材210の背面にはボスが挿入可能な凹部226が形成されている。また、凹部226にはベース部材210の板厚方向に貫通する貫通孔226aが形成されている。
そして、機種固有の部品として例えば装飾部材204をベース部材210に取り付ける場合は、ベース部材210の凹部226に装飾部材204のボス224を挿入する。これにより、ベース部材210に対して装飾部材204を位置決めできる。そして、ベース部材210の前面側から貫通孔226aを介してねじ218をボス224のねじ孔224aに挿入してねじ止めする。これにより、ベース部材210に装飾部材204が取り付けられる。
このように、リユースされるベース部材210にはねじ孔が形成されていないので、ねじ孔を繰り返し使用し、ねじ孔が変形してねじ止めできなくなることを防止できる。これにより、ベース部材210を繰り返しリユースすることができる。
なお、例えば、装飾部材204や装飾部材220などの意匠を構成する装飾部材は、遊技盤8aの下部の遊技者が視認し難い位置に設けられており、また、遊技盤8a上の遊技釘により視認し難い。さらに、装飾部材は球通路部品のように遊技の影響のない部品である。よって、機種によって装飾部材を設けない構成とすることも可能である。
なお、装飾部材や球通路部品以外の機種固有の部品(例えば、電飾基板、不正な振動を検出する振動センサなど)をベース部材210の左上の部分に取り付けることも可能である。そして、これらの部品も装飾部材204と同様の態様で取り付ける構成とする。
図13に示すように、装飾ユニット206はねじ228により遊技盤8aの背面に取り付けられる。そして、装飾ユニット206を遊技盤8aの背面に取り付けるときには、遊技盤8aの前面側に取り付けられている部品(例えば、始動入賞口を形成するための部品やアタッカ装置、球通路形成部材233(図2参照)など)や遊技盤8aの背面側に取り付けられている部品(ソレノイド232など)と同一の取り付け方法により取り付けられる。
具体的には、図12に示すように、ベース部材210の前面には、取り付け部230が設けられている。取り付け部230は土台230aに設けられたボス230bと貫通孔230cとを備えている。なお、図示は省略しているがベース部材210の前面には取り付け部230が複数箇所に設けられている(図9a参照)。
そして、図12及び図13に示すように、装飾ユニット206を遊技盤8aの背面に取り付ける場合は、ボス230bを遊技盤8aの孔に挿入して装飾ユニット206を位置決めするとともに、ねじ228を貫通孔230cに挿入して遊技盤8aのねじ孔にねじ止めする。
そして、本実施形態では、遊技盤8aの前面側に取り付けられている部品(例えば、始動入賞口を形成するための部品やアタッカ装置、球通路形成部材233(図2参照)など)や遊技盤8aの背面側に取り付けられている部品(ソレノイド232など)も同様に、取り付け部230を介してねじ228を用いて遊技盤8aに取り付けられている(図2も併せて参照)。
このように、装飾ユニット206を遊技盤8aに取り付ける部品と同一の方法により取り付けることにより、遊技球を遊技領域8bに発射に伴う振動や可動体の可動に伴う振動による装飾ユニット206の位置ずれを防止できる。また、パチンコ機1の製造方法を簡便にすることができる、さらに、部品の共通化を図ることができるので、パチンコ機1の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、装飾ユニット206は遊技盤8aに直接形成されておらず、着脱自在に取り付けられているので、装飾ユニット206を取り外すことにより、装飾ユニット206の組み立て、分解を容易にすることができる。
また、本実施形態では、ベース部材210への交換部品の取り付けは、交換部品側のボス224をベース部材210の背面側から挿入して前面側からねじ止めすることにより取り付けられる一方で、ベース部材210の遊技盤8aへの取り付けは、ベース部材210の前面に設けられたボス230bを遊技盤8aに形成された孔に挿入して背面側からねじ止めすることにより取り付けられる。例えば、装飾ユニット206をセット板ユニット208に取り付けた場合は、重量が重いセット板ユニット208から装飾ユニット206を取り外すことになり、作業が困難になる。また、ハーネスと引き回しが複雑であるため、リユースに適していなかった。しかし、装飾ユニット206を重量の軽く、セット板ユニット208よりもハーネスの少ない遊技盤8aに対して着脱できるため、作業を容易にすることができる。
また、本実施形態では、ベース部材210の両面が交換部品で覆われることがないので、ベース部材210に交換部品を取り付けた状態でベース部材に取り付けられている左上入賞口スイッチ210b、左中入賞口スイッチ210c、左下入賞口スイッチ210d、中磁気センサ210e、始動口スイッチ210f、電波センサ210g、磁気センサ210hを視認可能である(図7、図9参照)。よって、各スイッチやセンサに対する不正が行われたか否かを容易に確認することができる。
なお、ベース部材210にモータやソレノイドにより可動する演出用の可動体を機種固有の交換部品として取り付けてもよい。
[セット板ユニットについて]
図14はセット板ユニット208を機種に関わらず共通の部分と、機種固有の部分とに分解した分解斜視図である。
図14に示すように、セット板ユニット208は、セット板212とセット板212に取り付けられた各種部品が機種に関わらず共通の部分としてリユースされる。セット板212に取り付けられている機種に関わらず共通の部品としては、例えば、上側可動体200の可動部234を可動するためのモータ2個、下側可動体202の可動部236を可動するためのモータ1個、可動部34,236を上下方向で可動させるためのシャフト238、ドライバ基板や接続基板、機種ごとに交換される中継基板248を覆うためのカバー242などがある。なお、中継基板248はアタッカ等に信号を中継するための基板(メイン制御系の基板)である。
一方、機種固有の部分で機種ごとに交換される部品としては、上側可動体200の可動部234に取り付けられる上側装飾カバー244、下側可動体202の可動部236に取り付けられる下側装飾カバー246、中継基板248などがある。なお、中継基板248はセット板212にフックによる係止により取り付けられている。また、カバー242は4本のねじによりねじ止めされている。
なお、本実施形態では、可動部234に上側装飾カバー244を取り付け、可動部236に下側装飾カバー246を取り付けるとともに、ベース部材210に装飾部材204を取り付けた状態では、上側装飾カバー244及び下側装飾カバー246よりも装飾部材204のほうが前側に位置する。
[上側装飾カバーの取り付け方法について]
図15(a)は上側可動体200の正面図であり、図15(b)は上側可動体200の背面図である。
上側可動体200は、セット板212に取り付けられているシャフト238によって保持されている可動部234と、可動部234の前面に取り付けられる上側装飾カバー244とを備えている。上側可動体200は、可動部236がシャフト238の回転によって移動することにより、全体が上下方向で移動可能である。
次に、上側装飾カバー244の可動部234への取り付け方法について説明する。図16は上側可動体200の分解斜視図であり、図17は上側可動体200の縦断面図である。
図16及び図17に示すように、上側装飾カバー244の背面上部には、先端が下側を向いたL字型の取り付けフック250が2つ設けられている。また、可動部234の上部には取り付けフック250を引っ掛けることが可能なフック受け部252が2カ所に設けられている。
また、可動部234の下部には背面側から幅方向でスライド操作が可能なロックレバー254が設けられている。一方で、上側装飾カバー244の背面には、ロックレバー254が係止可能な係止部256が設けられている。そして、ロックレバー254は、係止部256との係止が解除されたロック解除位置と、係止部256と係止するロック位置との間で操作可能である。
図18は、上側装飾カバー244の可動部234への取り付け手順を示す説明図である。
図18(a)に示すように、上側装飾カバー244を可動部234に取り付けるには、まず、上側装飾カバー244の下端側を前方側(換言すると外方側)に傾けた状態で上側装飾カバー244をシャフト238の軸方向に沿って下方にスライドする。
次いで、図18(b)に示すように、上側装飾カバー244の取り付けフック250を可動部234のフック受け部252に引っ掛けることにより、上側装飾カバー244を可動部234に仮止めする。そして、仮止め部分(すなわち、保持部分)である取り付けフック250を支点に上側装飾カバー244の下端側を可動部234に向けて回転させ、上側装飾カバー244を可動部234に密着させる。
次いで、図18(c)に示すように、ロックレバー254をロック解除位置からロック位置に操作する。これにより、可動部234に対して上側装飾カバー244が仮止めされ、保持される。そして、ドライバ基板にハーネスを接続してハーネスと引き回した後にねじ260を用いてハーネスカバー262を可動部234の背面にねじ止めする。なお、ハーネスカバー262は、ハーネスカバー262用の溝内をスライドさせて位置決めした後にねじ止めする。そして、ねじ264を用いて可動部234の背面側から上側装飾カバー244をねじ止めする。これにより、上側装飾カバー244の可動部234への取り付けが完了する。
なお、本実施形態では、ねじ260は赤色であり、ねじ264は銀色である。これにより、異なるねじによりねじ止めするミスを防ぐことができる。なお、色の異なるねじに替えて、色は同じであるが頭違い、呼び径が異なる等の形状を変えるようにしてもよい。
[セット板と上側可動体200の位置関係]
図19は、液晶表示器42を取り外した状態のセット板212の背面図である。
図19に示すように、上側可動体200が初期位置に位置するときは、上側装飾カバー244の取り付けフック250と可動部234のフック受け部252及び上側装飾カバー244のねじ止め部分の一部がセット板212に覆われた状態となる。すなわち、上側装飾カバー244を可動部234に保持させる保持部がセット板212に覆われた状態となる。
また、上側可動体200が初期位置に位置するときは、パチンコ機1の電源がオフにされている状態で上側可動体200がロックされ、その移動が制限される。具体的には、上側可動体200をロックするためのソレノイドへの通電が中止され、ロック用の爪がバネの付勢により上側可動体200に係止した状態となる。そして、パチンコ機1への電源が供給されるとソレノイドが駆動し、バネの付勢に抗してロック用の爪が移動し、上側可動体200との係止が解除される。これにより、上側可動体200のロックが解除され、移動の制限が解除される。
そして、上側可動体200が初期位置でロックされるので、セット板212に覆われた上側装飾カバー244の取り付けフック250と可動部234のフック受け部252(すなわち、保持部)に触れることが困難になり、また、セット板212に覆われた上側装飾カバー244のねじ止め部分のねじを取り外すことが困難になる。また、上側可動体200の初期位置でのロックの解除は電源が必要になるので容易でない。これにより、パチンコ機1の電源がオフにされているときに上側装飾カバー244が取り外されることを防止できる。よって、パチンコ機1の製造工場外での改造を抑制することができる。
なお、上側可動体200が初期位置に位置するときでもロックレバー254はセット板212によって覆われずに露呈している。これにより、ロックレバー254を操作することによる不正が行われたか否かを目視で確認できる。
また、下側装飾カバー246を取り付けていない状態では、上側装飾カバー244が可動部236と接触したときに、ロックレバー254が可動部236によって覆われないようになっている。よって、可動部234を下方に下げて上側装飾カバー244を着脱するときに、可動部236が邪魔になることを防止でき、また、上側装飾カバー244を着脱できる範囲を広げて作業性を向上させることができる。
このように、本実施形態では、上側装飾カバー244を仮止めした状態では、上側装飾カバー244が地面側になるようにセット板212を倒した状態でねじ止めすることが可能である。よって、上側装飾カバー244の取り付け作業を容易にすることができる。
また、本実施形態では、装飾部材204のベース部材210への取り付け方法を図12に示す方法とし、上側装飾カバー244の可動部234への取り付け方法を図18に示す方法とすることにより、装飾部材204のベース部材210への着脱方法と、上側装飾カバー244の可動部234への着脱方法が異なる。そして、上側装飾カバー244の可動部234への着脱方法では仮止めを行うことが可能であるのに対し、装飾部材204のベース部材210への着脱方法はねじ止めするだけであるので、上側装飾カバー244の可動部234への着脱のほうが簡便な構成となっている。
そして、本実施形態では、装飾部材204は遊技者から視認し難い位置にあるので非装着とすることがあるが、上側装飾カバー244は遊技者から視認しやすいので、上側装飾カバー244は必ず設けることになる。よって、装飾ユニット206では装飾部材204をボス224へのねじ止めのみで取り付ける一方で、上側可動体200では上側装飾カバー244を仮止めしてからねじ止めすることにより取り付ける構成とし、上側装飾カバー244の着脱を装飾部材204の着脱作業よりも容易にすることにより、必ず発生する上側装飾カバー244の着脱作業を容易にすることができる。
[下側装飾カバーの取り付け方法について]
図20は下側可動体201の背面側の分解斜視図である。
図20に示すように、可動部236に下側装飾カバー246を取り付けるには、ハーネスの接続語に、ねじ266を用いて可動部236にねじ止めする。下側装飾カバー246は上側装飾カバー244のように仮止めすることなく、直接ねじ止めするだけであるので、上側装飾カバー244と下側装飾カバー246とは取り付け方法が異なる。なお、本実施形態では、ねじ止めのみならず、係止部の係止(いわゆる、スナップ留め)により異なる機種の下側装飾カバーを取り付けることも可能な構成となっている。
[セット板ユニットの取り付けについて]
図21に示すように、可動部234に上側装飾カバー244を取り付けるとともに可動部236に下側装飾カバー246を取り付け、また、装飾ユニット206を遊技盤8aに取り付けた後に、ねじ268を用いてセット板ユニット208が遊技盤8aの背面に取り付けられる。これにより、遊技盤ユニット8の組み立てが完了する。
[遊技盤ユニットの組み立ての流れ]
次に、機種Aから機種Bに交換する場合の遊技盤ユニット8の組み立ての流れについて図22及び図23を用いて説明する。
図22(a),(b)に示すように、まず、各ねじ止めを外すことにより、回収した機種Aの遊技盤ユニット8を、遊技盤8aと、装飾ユニット206と、セット板ユニット208と、液晶表示器42とに分解する。
図22(c)に示すように、遊技盤ユニット8を分解した後に機種に関わらず共通のリユース品から機種固有の交換部品を取り外す。具体的には、リユース品であるセット板212の可動部234から交換部品である機種Aの上側装飾カバー244を取り外す。また、セット板212の可動部236から交換部品である機種Aの下側装飾カバー246を取り外す。また、セット板212からリユース品であるカバー242を取り外し、交換部品である機種Aの中継基板248を取り外す。
図23(d),(e)に示すように、セット板212の可動部234に機種Bの上側装飾カバー270を取り付ける。また、セット板212の可動部236に機種Bの下側装飾カバー272を取り付ける。また、セット板212に機種Bの中継基板248を取り付け、カバー242を取り付ける。
図23(f)に示すように、さらに、装飾ユニット206の機種Aの装飾部材204及び球通路部品214を機種Bの装飾部材220及び球通路部品222を交換し、品質確認を行う。
図23(g),(h)に示すように、装飾ユニット206を遊技盤8aに取り付ける。その後、セット板ユニット208に液晶表示器42を取り付け、セット板ユニット208を遊技盤8aに取り付けて、品質確認を行う。これにより、異なる機種に対応する遊技盤ユニット8が完成する。
このように、遊技盤ユニット8を機種固有の部品と、機種に関わらず共通の部品とに容易に分離できる構成とし、共通の部品を他の機種にも使用することでパチンコ機1の開発費、試作費、金型代の削減を図ることができる。また、リユース品の設計を行わなくてもよいのでパチンコ機1の開発期間を短縮することができる。さらに、リユース品を用いることで部品の在庫リスクを軽減することができる。また、リユースによる製品原価の削減を図ることができる。
なお、上側装飾カバーや下側装飾カバーをねじ止めではなく、係止部による係止(いわゆる、スナップ留め)のみで簡易に取り付ける構成とすることも可能である。この場合、カバーのみの交換で電飾用の基板は解体せずにリユースする構成とすることにより、リユースに伴う上記効果をより大きくすることができる。
また、可動による消耗が懸念される部品については部品交換がしやすい構成(例えば、スナップ留め)にすることが好ましい。例えば、カバーを取り外すことでハーネスを交換可能とする、ねじを外すことにより共通の機構部(モータやギアなど)を交換可能となることが可能である。
[可動体の動作について]
図24(a1)~(b1)は機種Aの可動体の動作パターンを示し、図24(a2)~(c2)は機種Bの可動体の動作パターンを示す。そして、本実施形態では、上側装飾カバーはモータを0個~2個の範囲で搭載することができ、下側装飾カバーはモータを0個~2個の範囲で搭載することができる。
なお、例えば、上側可動体200の最大移動量は245mmに設定されており、下側可動体202の最大移動量は90mmに設定されている。なお、モータの搭載数を上側装飾カバーと下側装飾カバーとで合わせて上限2個とするようにしてもよい。すなわち、上側装飾カバーに1個搭載した場合は下側装飾カバーに1個搭載し、上側装飾カバーに2個搭載した場合は下側装飾カバーに搭載せず、上側装飾カバーに搭載しない場合は下側装飾カバーに2個搭載する。
そして、機種Aは上述した上側装飾カバー244及び下側装飾カバー246を備えている。また、機種Bは上述した上側装飾カバー270及下側装飾カバー272を備えている。そして、例えば、機種Aの上側装飾カバー244及び下側装飾カバー246はモータを備えていない。一方、機種Bの上側装飾カバー270はモータを1つ備えており、下側装飾カバー272はモータを1個備えている。
そして、図24(a1)~(b1)に示すように、上側装飾カバー244及び下側装飾カバー246がモータを備えていないので、上側装飾カバー244は可動部234の上下動に応じて上下に移動するのみであり、下側装飾カバー246は可動部236の上下動に応じて上下に移動するのみである。
一方で、図24(a2)~(b2)に示すように、上側装飾カバー270はモータを1つ備えており、上側装飾カバー270の後方に配置された別の装飾部材がモータの駆動により上に移動(出現)するようになっている。
また、図24(a2)~(c2)に示すように、下側装飾カバー272は可動部236の上下動に応じて上下に移動可動であり、さらに、下側装飾カバー272が備えるモータの駆動により、下側装飾カバー272が可動する。例えば、下側装飾カバー272の前面が2つに分離する動きを行うこと可能である。
このように、可動部234や可動部236をリユースしながらも可動体の動きにバリエーションをつけることができる。
なお、機種に応じて上側装飾カバーに適宜モータを設けてもよい。上側装飾カバーにモータを設けた場合は、例えば、上下動に加えて回転動作を行うことが可能になる。
[球戻り防止機構の構成]
次に、本実施形態のパチンコ機1が備える球戻り防止機構50について図25~図33を用いて説明する。
次に、図25~図30を参照して、球戻り防止機構50の詳細な構成について説明する。図25は球戻り防止機構50の前面斜視図、図26は球戻り防止機構50の背面斜視図、図27は球戻り防止機構50の分解斜視図である。
図25~図27に示すように、本体ケース52は、内ガイドレール28の上端部に一体形成されており、底面部52aと、底面部52aの一端から立設された側面部52bと、を有する。底面部52aおよび側面部52bによって囲まれた空間が、切欠部Sとなっている。切欠部Sは、透明板11と対向する前面側、および境界領域70と対向する上面側を開放している(図27参照)。切欠部Sの上部開口端は、ストッパ壁52cとなっている。ストッパ壁52cは、遊技領域8bの近傍に位置する側面部52bの上端部に形成されており、その上端部を幅方向に横切る円柱状の壁面となっている。
本体ケース52の底面部52aには、第1軸受部52d、およびガイド溝52eが形成されている。ガイド溝52eは、第1軸受部52dを中心とする仮想円に沿って略円弧状に延びている。また、底面部52aには、第1ネジ孔52fおよび第1位置決めピン52gが設けられている(図27参照)。底面部52aの背面側には、第2位置決めピン52hが設けられており(図26参照)、この第2位置決めピン52hがアクリル板5aの孔部(図示せず)に挿入されることで球戻り防止機構50がアクリル板5aに位置決めされる。
カバー53は、板状に形成されており、第2ネジ孔53aおよび位置決め孔53bを有する。また、カバー53の背面側には、第2軸受部53cが形成されている。底面部52aの第1位置決めピン52gを位置決め孔53bに挿入するとともに、ネジ55を第2ネジ孔53aおよび底面部52aの第1ネジ孔52fに挿入することで、カバー53が切欠部Sの前面側を塞いだ状態で本体ケース52に取り付けられる。
球戻り防止部材54は、軸孔54aと、開閉弁54bと、錘部54cと、を有する。開閉弁54bおよび錘部54cは、軸孔54aを境にくの字状に屈曲するように形成されている。軸孔54aには支軸56が挿通されており、この支軸56の一端部が底面部52aの第1軸受部52dに係止され、他端部がカバー53の第2軸受部53cに係止されている。これにより、球戻り防止部材54は、本体ケース52およびカバー53に回動可能に支持される。
開閉弁54bは略矩形板状に形成されており、その長手方向(鉛直方向)の長さは、遊技領域8bから境界領域70に戻ってきた遊技球が衝突するのに十分な長さとなっている。開閉弁54bは、案内通路29と対向する第1側面部540bと、第1側面部540bと反対側であって遊技領域8b(左打ち領域30a)と対向する第2側面部541bと、を有する(図28参照)。第1側面部540bは、発射装置から発射され、案内通路29を通過した遊技球と衝突する部分である。第2側面部541bは、遊技領域8bから案内通路29に戻ろうとする遊技球と衝突する部分である。
開閉弁54bの先端部は先細に形成されている。具体的には、第1側面部540bの鉛直方向の長さは、第2側面部541bの鉛直方向の長さよりも長くなっており、第1側面部540bの先端部から第2側面部541bの先端部に向かって下方傾斜している。また、第2側面部541bの中央部には、遊技領域8bに向かって突出する突出部541cが形成されている。
錘部54cは開閉弁54bよりも肉厚であって重量が大きい。錘部54cの背面側には、係合ピン54dが突設されており、この係合ピン54dが底面部52aのガイド溝52eに挿入されている(図26参照)。球戻り防止部材54は、上述したように本体ケース52およびカバー53に回動可能に支持されており、開状態と閉状態との間で変位可能となっている。常態では、球戻り防止部材54は、錘部54cの自重によって支軸56を中心にして一方向(反時計回り)に回動するように付勢されており、係合ピン54dがガイド溝52eの一端部に当接している。これにより、球戻り防止部材54は、それ以上回動できず、閉状態を維持している。一方で、球戻り防止部材54は、発射装置から発射された遊技球と接触することで、その接触力により支軸56を中心にして他方向(時計回り)に回動して、上述したストッパ壁52cに当接することで開状態となる。
次に、図28および図29を参照して、球戻り防止部材54が、閉状態(第1状態)にあるときの球戻り防止機構50と、開状態(第2状態)にあるときの球戻り防止機構50について説明する。図28は球戻り防止部材54が閉状態にあるときの球戻り防止機構50の正面図、図29は球戻り防止部材54が開状態にあるときの球戻り防止機構50の正面図である。
図28に示すように、球戻り防止部材54が閉状態(第1状態)にあるとき、開閉弁54bが切欠部Sの上面開口から境界領域70の出口に向かって略垂直な姿勢で突出している。この状態においては、球戻り防止部材54(開閉弁54b)の先端部から外ガイドレール27までの距離(特定距離)は、遊技球Bの直径よりも短く、かつ、最短となっている。なお、この距離は、球戻り防止部材54の開閉弁54b(第1側面部540b)の先端部から外ガイドレール27までの最短の距離を意味する。そのため、一旦遊技領域8bに進入した遊技球が、遊技釘36等に衝突して境界領域70に向かって跳ね戻されても、球戻り防止部材54に衝突することになる。また、球戻り防止部材54は、遊技球に衝突されても閉状態を維持するため、反時計回りに回動することもない。よって、球戻り防止部材54は、閉状態にあるとき、遊技領域8bに進入した遊技球が案内通路29に戻ることを防止する。
図28に示した状態で発射装置から遊技領域8bに向かって発射された遊技球Bが案内通路29を上昇し、境界領域70に侵入して開閉弁54bに接触すると、その接触力で球戻り防止部材54は閉状態から開状態に変位可能となる。そして、図29に示すように、球戻り防止部材54は、境界領域70の出口を開放する方向へ回動していき、ストッパ壁52cに衝突すると、それ以上の回動が規制されて開状態(第2状態)となる。この状態においては、開閉弁54b(第1側面部540b)の先端部から外ガイドレール27までの距離(特定距離)は、遊技球Bの直径よりも長く、かつ、最長となっている。よって、球戻り防止部材54は、開状態にあるとき、発射装置により発射された遊技球が境界領域70から遊技領域8bに進入することを許容する。なお、球戻り防止部材54は、開状態に変位した後、錘部54cの付勢力を受けて逆方向(反時計周り)へ瞬時に回動して再び図9に示した閉状態に変位する。
上述したように、球戻り防止機構50は、球戻り防止部材54が閉状態にあるときに遊技領域8bに進入した遊技球が案内通路29に戻ることを防止するように構成されているが、本実施形態では、さらに、球戻り防止部材54が閉状態から開状態に変位する途中の状態(第3状態)でも遊技球の案内通路(案内領域)29への戻りを防止できるようになっている。
図30は、球戻り防止部材54が閉状態から開状態に変位している途中の状態において、遊技領域8b(左打ち領域30a)に進入した遊技球が境界領域70に戻ろうとしている様子を示す図、図31および図32は図30に示す点線で囲まれた領域の拡大図である。
図30では、発射装置から遊技領域8bに向けて発射された一の遊技球(第1遊技球)B1が、案内通路29から境界領域70に進入し、球戻り防止部材54(開閉弁54b)、外ガイドレール27および他の遊技球(第2遊技球)B2に接している。図31では、一の遊技球B1と開閉弁54bの第1側面部540bとの接点を符号P1、外ガイドレール27との接点を符号P2、他の遊技球B2との接点を符号P3で示している。
また、他の遊技球B2は、遊技領域8bから境界領域70に進入し、球戻り防止部材54の先端部、外ガイドレール27および一の遊技球B1に接している。図31では、他の遊技球B2と開閉弁54bの先端部との接点を符号P4、外ガイドレール27との接点を符号P5、他の遊技球B2の最下点を符号P6で示している。
図31に示す状態では、球戻り防止部材54の先端部から外ガイドレール27までの距離(特定距離)は、閉状態(図28参照)のときよりも長く開状態(図29参照)のときよりも短くなっている。換言すれば、閉状態と開状態との間の距離になっている。しかも、球戻り防止部材54(開閉弁54b)の先端部から外ガイドレール27までの距離H1は、他の遊技球B2の最下点P6から外ガイドレール27までの距離H2よりも短い。換言すれば、他の遊技球B2と球戻り防止部材54の先端部との接点P4から外ガイドレール27までの距離H1は、他の遊技球B2の最下点P6から外ガイドレール27までの距離H2よりも短い。つまり、球戻り防止部材54の先端部から外ガイドレール27に下した垂線L1の長さH1は、他の遊技球B2の最下点P6から外ガイドレール27に下した垂線L2の長さH2よりも短くなっている。
また、図32に示すように、球戻り防止部材54が上記した途中の状態にあるとき、他の遊技球B2と球戻り防止部材54(開閉弁54b)の先端部との接点P4から他の遊技球B2と一の遊技球B1との接点P3までの距離H3が、他の遊技球の最下点P6から接点P3までの距離H4よりも短い。つまり、接点P4と接点P3とを結ぶ線分L3の長さは、最下点P6と接点P3とを結ぶ線分L4の長さよりも短くなっている。
また、図31および図32に示すように、球戻り防止部材54が上記した途中の状態にあるとき、球戻り防止部材54は、その先端部が他の遊技球B2の最下点P6に至るほど回動していない。具体的には、球戻り防止部材54の先端部は、鉛直方向において遊技球B2の最下点P6よりも高い位置にあり、水平方向において遊技球B2の最下点P6よりも左側(案内通路29側)に位置している。つまり、球戻り防止部材54の先端部は、最下点P6に対して左上に位置している。
上記のような遊技球B1と遊技球B2との衝突後に、遊技球B2が、案内通路29に戻ろうとしても、球戻り防止部材54(開閉弁54b)の先端部に遊技領域8b側から接触することになる。そのため、球戻り防止部材54は、遊技領域8b側から案内通路29側に向かう接触力を付与されて反時計回りに回動する可能性が高くなる。したがって、球戻り防止部材54は遊技球B1と遊技球B2との衝突時よりも境界領域70の出口を塞いでいき、遊技球B2が案内通路29に戻ることは困難となる。その結果、図30に示すような遊技球B1と遊技球B2との衝突時でも、遊技球B2が案内通路29に戻ることを抑制できる。つまり、遊技球が2球連続して案内通路29に戻ることを抑制できる。
なお、図30に示すような遊技球B1と遊技球B2との衝突時において、球戻り防止部材54(開閉弁54b)の先端部から外ガイドレール27までの距離(特定距離)H1が、他の遊技球B2の最下点P6から外ガイドレール27までの距離H2よりもよりも長くなっていると、その衝突後に遊技球B2が、球戻り防止部材54の先端部と外ガイドレール27との間に入り込むことが可能になる。そうすると、遊技球B2は、球戻り防止部材54の先端部にその上方から接触することが可能になるため、球戻り防止部材54は時計回りに回動する可能性が高くなる。よって、球戻り防止部材54は遊技球B1と遊技球B2との衝突時よりも境界領域70の出口を開いていき、遊技球B2が案内通路29に戻ることを抑制できない。
このように、本実施形態に係るパチンコ機1は、従来のパチンコ機に比べて、遊技領域8bに進入した遊技球の案内通路(案内領域)29への戻り防止について十分な改善が行われているが、以下に示すように、球戻り防止機構50と遊技球との引っ掛かりを防止することで更なる戻り防止の改善を図っている。そこで、図33を参照して、球戻り防止機構50と遊技球との引っ掛かりを防止について説明する。図33は、遊技領域8bから境界領域70に戻ってきた遊技球Bが球戻り防止部材54と衝突している状態を示す図である。
図33に示すように、遊技球Bが、遊技領域8bから境界領域70に戻ってきて球戻り防止部材54の開閉弁54bおよび本体ケース52と接している。具体的には、遊技球Bは、閉状態にある開閉弁54bの突出部541cと接し、かつ、本体ケース52の上端部(ストッパ壁52c)と接している。図33では、遊技球Bと、開閉弁54bの突出部541cとの接点を符号P7、本体ケース52の上端部との接点をP8で示し、遊技球Bの最左点をP9で示している。
このような状態において、遊技球Bと開閉弁54bの突出部541cとの接点P7は、鉛直方向において遊技球Bの最左点P9よりも下方に位置している。また、遊技球Bと本体ケース52の上端部との接点P8は、水平方向において遊技球Bの最下点P6よりも左側に位置しており、鉛直方向において遊技球Bの最下点P6よりも上方に位置している。つまり、接点P8は、最下点P6に対して左上に位置している。そして、接点P7から接点P8までの距離H5は、遊技球Bの最左点P9から最下点P6までの距離H6よりも短くなっている。そのため、遊技球Bは、本体ケース52における境界領域70と対向する上面側の開口(図27参照)と、開閉弁54bの第2側面部541bにおける突出部541cよりも基端部側の部分と、の間の隙間領域SPに入り込めないようになっている。しかも、図33の点線矢印で示すように、遊技球Bは、球戻り防止部材54との衝突時に、開閉弁54bの突出部541cから右方に力を付与され、本体ケース52の上端部から右斜め上方に力を付与されることで、遊技領域8bに跳ね返る。そのため、遊技球Bが隙間領域SP内に入り込むことで球戻り防止機構50の開閉弁54bと本体ケース52との間に引っ掛かかることを防止できる。よって、そのような遊技球Bの引っ掛かりに起因する球戻り防止機構50の戻り防止が損なわれることがない。したがって、球戻り防止機構50の戻り防止を安定して確保できるので、遊技領域8bに進入した遊技球の案内通路(案内領域)29への戻り防止をさらに向上させることができる。
このように構成された本実施形態に係るパチンコ機1によれば、以下の効果を奏することができる。
球戻り防止機構50は、球戻り防止部材54が閉状態にあるときに遊技領域8bに進入した遊技球が戻ることを防止するだけでなく、球戻り防止部材54が閉状態から開状態に変位している途中でも、遊技領域8bに進入した遊技球が案内通路29に戻ることを抑制できる。したがって、遊技領域8bに進入した遊技球の案内通路(案内領域)29への戻り防止を向上させることができる。
また、本実施形態に係るパチンコ機1は、外ガイドレール(外レール)27と内ガイドレール(内レール)28との間の領域であって、発射された遊技球を遊技領域8bに案内する案内通路(案内領域)29と、遊技球が遊技領域8bから案内通路29に戻ることを防止する球戻り防止機構50と、を備え、球戻り防止機構50は、閉状態(第1状態)と、開状態(第2状態)と、に変位可能な開閉弁(変位部材)54bと、開閉弁54bを保持可能な本体ケース(保持部材)52と、を有し、開閉弁54bは、遊技領域8bと対向する第2側面部(側面部)541bと、第2側面部541bの先端側の先端部と、を有し、先端部から外ガイドレール27までの距離を特定距離とすると、閉状態は、特定距離が開状態よりも短い状態であり、開状態は、特定距離が閉状態よりも長い状態であり、本体ケース52は、開状態において開閉弁54bの第2側面部541bと当接するストッパ壁(当接部)52cを有し、遊技球は、閉状態においてストッパ壁52cと第2側面部541b(突出部541c)に接する場合があり、閉状態において、遊技球とストッパ壁52cの接点P8から遊技球と第2側面部541b(突出部541c)の接点P7までの距離を第1距離H5とし、遊技球の最下点P6から最左点P9までの距離を第2距離H6とすると、第1距離H5は、第2距離H6よりも短いことを特徴とする。したがって、遊技領域8bに進入した遊技球の案内通路(案内領域)29への戻り防止をさらに向上させることができる。
[変形例]
次に、上記実施形態の変形例について説明する。上記実施形態では、上側可動体200が初期位置に位置するときでもロックレバー254はセット板212によって覆われずに露呈する構成とした。すなわち、上側可動体200が初期位置に位置するときにロックレバー254を操作可能な状態とした。しかし、上側可動体200が初期位置に位置するときにロックレバー254を操作不能な構成とすることも可能である。この例について図34~図36を用いて説明する。
図34に示されるように、可動体昇降ユニット300は、ベース部である遊技盤ユニット8に取り付けられる。そして、上側可動体200に相当する可動体301と、可動体301を初期位置と可動位置との間で昇降可能とする一対の昇降機構302と、を備える。可動体301は可動体301を昇降させるための駆動源を備えている。また、一対の昇降機構302は、可動体301の昇降を案内する案内レール(不図示)や可動体301の駆動源に連動するギアや駆動ベルト等を有する。そして、可動体301は、駆動源が駆動することで案内レールに沿って昇降可能となっている。
可動体301は、ベース部材303(すなわち、取り付け部)と、ベース部材303の前面に着脱可能に取り付けられる装飾部材304(すなわち、意匠部)と、を有する。
ベース部材303は、略横長矩形状の第1ベース部材303aおよび第2ベース部材303bを有する。第1ベース部材303aおよび第2ベース部材303bは前後方向に重畳するよう組み合わされており、第2ベース部材303bの前面に第1ベース部材303aが配置されている。
第1ベース部材303aは、その前面に装飾部材304を着脱可能に構成されている。第1ベース部材303aの長手方向の中央には凹部320aが形成されている。凹部320aには、装飾部材304を第1ベース部材303aに取り付ける際に、後述する係止爪310aと係合可能な係合片321aが設けられている。係合片321aは、横長に延びる係止溝322aを有する。また、第1ベース部材303aの右端部および下端部には、装飾部材304が第1ベース部材303aに取り付けられた状態(以下、単に「装飾部材304の取付状態」という。)をロックする第1ロックレバー323a(ロックレバー254に相当)および第2ロックレバー324a(ロックレバー254に相当)が設けられている。これら第1ロックレバー323aおよび第2ロックレバー324aの詳細については後述する。
第2ベース部材303bは、その長手方向の両端部を上記の一対の昇降機構302によって把持されており、第1ベース部材303aおよび装飾部材304とともに昇降可能となっている。
装飾部材304は、略横長矩形状に形成されており、第1ベース部材303aの前面を覆う。装飾部材304の背面側における長手方向の中央には、背面側に突出する断面視略L字状の係止爪310aが形成されている。係止爪310aの先端部は、背面側から前面側に向かって突出しており、上記の係合片321aの係止溝322aに挿入可能となっている。係止爪310aの先端部が係止溝322aに挿入されることで、係止爪310aが係止溝322aの周縁部に係止する。
装飾部材304の背面側における右端部および下端部には、上記の第1ロックレバー323aと係止可能な第1ロック板311aと、上記の第2ロックレバー324aと係止可能な第2ロック板312aと、が設けられている。これら第1ロック板311aおよび第2ロック板312aの詳細については後述する。
[第1ロックレバーおよび第1ロック板の構成]
次に、図35(a)~(c)を参照して、第1ロックレバー323aおよび第1ロック板311aの詳細について説明する。なお、第2ロックレバー324aと第2ロック板312aの構成については、第1ロックレバー323aおよび第1ロック板311aと同様なので、その説明を省略する。
図35(a)に示されるように、第1ロックレバー323aは、第1ベース部材303aの右端部から外側に突出するように設けられている。第1ロックレバー323aの左端部には、第1軸部325aが形成されており、この第1軸部325aが第1ベース部材303aの軸孔(不図示)に挿通されている。また、この軸孔に挿通された第1軸部325aには、バネ326aの一端部が巻回されている。バネ326aの他端部は第1ベース部材303aの第2軸部(不図示)に巻回されており、第1ロックレバー323aは第1ベース部材303aに対して所定の隙間を介した状態で反時計回りに付勢されている。そして、常態では、第1ロックレバー323aは第1ベース部材303aに形成されているストッパにより初期位置で保持されている。
図35(b)に示されるように、装飾部材304の取付状態では、第1ロックレバー323aは、第1ロック板311aよりも下方に位置するよう配置されている。第1ロックレバー323aの中央部には、突出壁327aが形成されている。突出壁327aは、第1ロックレバー323aから上方に突出する三角柱形状の部分である。突出壁327aの斜面の突出量は、第1ロックレバー323aの前端部から後端部に向かって徐々に大きくなっている。突出壁327aの後端部は、第1ロック板311aと当接可能になっている。
第1ロック板311aは、装飾部材304の右端部に固定されており、矩形板状の本体部311a1と、本体部311a1の後端部から下方に突出する板状の突出部311a2と、が一体となって形成されている。図35(b)に示されるように、装飾部材304の取付状態では、突出部311a2の上面に第1ロックレバー323aの突出壁327aの下面が係止し、これにより、第1ロックレバー323aと第1ロック板311aが係止した状態になる。
装飾部材304は、その背面側に棒状に延びるピン313aを有している。ピン313aは、第1ロック板311aから下方に所定間隔離れて配置されている。具体的には、装飾部材304の取付状態において、ピン313aは、第1ロック板311aとの間に第1ロックレバー323aが位置するよう配置されている。そして、第1ロックレバー323aをバネ326aの付勢に抗するように初期位置から時計回りに回動させることで、第1ロックレバー323aをピン313aに係止させることが可能となっている。
また、図35(c)に示されるように、第1ロックレバー323aがピン313aに係止する保持位置に移動することで、ピン313aは第1ロックレバー323aと第1ロック板311aの係止を解除した状態を保持する。
[装飾部材の取付作業および取外作業]
次に、図34、図35(a)~(c)を参照して、装飾部材304の取付作業および取外作業について説明する。
装飾部材304のベース部材303への取付作業を行う場合には、まず、作業者は、装飾部材304の係止爪310aの先端部を第1ベース部材303aの係合片321aの係止溝322aに挿入してその周縁部に係止させる(図34参照)。
次に、図35(a)に示されるように、装飾部材304と第1ベース部材303aとが略平行になるように、係止爪310aと係止溝322aの係止部分を中心に装飾部材304を第1ベース部材303a側に回動させ、装飾部材304を第1ベース部材303a側に押し込む。
この際に、第1ロック板311aの突出部311a2が、第1ロックレバー323aの突出壁327aの斜面を押圧しながら押し込まれ、第1ロックレバー323aはバネ326aの付勢力に抗して初期位置から徐々に時計回りに回動する。
そして、最終的には、図35(b)に示されるように、突出部311a2が突出壁327aの先端部を超えると、第1ロックレバー323aはバネ326aの付勢力によって反時計回りに回動し、初期位置に復帰する。
第1ロックレバー323aが初期値に復帰すると、突出壁327aが第1ロック板311aの本体部311a1に当接した状態で突出部311a2に係止することにより、第1ロックレバー323aは第1ロック板311aに係止する。詳細な説明は省略するが、このとき、同様にして第2ロックレバー324aも第2ロック板312aに係止する。
そして、この状態では、装飾部材304を第1ベース部材303aから取り外そうとしても、第1ロック板311aの突出部311a2は、第1ロックレバー323aの突出壁327aによって前面側への移動が規制される。また、同様に、第2ロック板312aの突出部は、第2ロックレバー324aの突出壁によって前面側への移動が規制される。そのため、装飾部材304を第1ベース部材303aから取り外すことができない。こうして、装飾部材304を第1ベース部材303aに取り付けることができるとともに、装飾部材304の取付状態をロックできる。
一方で、装飾部材304のベース部材303からの取外作業を行う場合には、作業者は第1ロックレバー323aを指で摘み、バネ326aの付勢力に抗して時計回りに回動させる。この際に、第1ロックレバー323aをピン313aの近傍まで回動させたときに、ピン313aの先端を跨ぐように第1ロックレバー323aを後方に若干押し込みながら回動させる。
そして、図35(c)に示されるように、第1ロックレバー323aがピン313aを超えてから第1ロックレバー323aを指から離すと、第1ロックレバー323aはバネ326aの付勢力によって反時計回りに回動してピン313aに係止し、保持位置で保持される。その後、同様にして、作業者は第2ロックレバー324aを指で摘んで回動させ、ピン(不図示)に係止する。この状態では、第1ロックレバー323aによる係止が解除された状態が保持されているとともに、第2ロックレバー324aによる係止が解除された状態が保持されている。
最後に、作業者は係合片321aの係止溝322aに係止爪310aを挿入している状態で装飾部材304を回動させた後に、係止爪310aを係止溝322aから抜き出す(図4参照)。こうして、装飾部材304をベース部材303から取り外すことができる。
このように、第1ロックレバー323aや第2ロックレバー324aを指で摘んだ状態で保持しながら装飾部材304を取り外さなくてもよいため、作業を簡便にするとともに作業を効率的にすることができる。また、第1ロックレバー323aおよび第2ロックレバー324aの各々の係止を解除する操作を2カ所同時に行わず、1カ所ずつ行うことができるので作業を効率的に行うことができる。
なお、本実施形態において、第1ロックレバー323aは、ピン313aの先端を跨いでピン313aの下側に移動させることが可能なように前後方向で可動域の遊びを設けている。そして、第1ロックレバー323aに後側への力を加えていない場合には、第1ロックレバー323aは、その下面がピン313aと対峙する位置関係で維持されるようになっている。
なお、このような位置関係を維持するために、第1ロックレバー323aを前側に常に付勢するバネをさらに設けてもよいし、バネ326aの作用によるベクトルが反時計回りの方向かつ前方向の成分も含むようにしてもよい。
次に、図36を参照して、遊技盤8aと、第1ロックレバー323aとの位置関係について説明する。なお、図6は、可動体301が初期位置に位置しているときの第1ロックレバー323aと遊技盤8aとの位置関係を示している。
図36に示されるように、可動体301が初期位置に位置する場合、第1ロックレバー323aは、遊技盤8aの開口8cの外側に位置している。このとき、第1ロックレバー323aは、遊技盤8aの右上部と前後方向において重畳している。このように、可動体301が初期位置に位置する場合、第1ロックレバー323a(すなわち、保持部)は、外部からの操作が阻害される位置に配置されている。
このため、可動体301が初期位置に位置するときは、第1ロックレバー323aの周囲の空間が狭くなって第1ロックレバー323aの操作を困難にすることができる。これにより、可動体301が初期位置に位置するときに装飾部材304の取り外しを困難にし、工場外でパチンコ機1の改造を抑制することができる。
一方で、可動体301が可動位置に位置する場合、第1ロックレバー323aは、遊技盤8aの開口8cの内側に位置している。よって、第1ロックレバー323aは、遊技盤8aと前後方向において重畳することなく露出している。このように、可動体301が可動位置に位置する場合、第1ロックレバー323aは、外部からの操作を許容する位置に配置されている。
このため、可動体301が可動位置に位置するときは、第1ロックレバー323aの周囲の空間が広くなって第1ロックレバー323aの操作を容易にすることができる。これにより、遊技場にパチンコ機1が設置された状態で電源が投入され、可動体301を可動位置に可動させることが可能なときに装飾部材304の取り外しを可能にし、メンテナンスを可能にすることができる。
[本実施形態の効果]
(a)本実施形態では、遊技盤(本例では、遊技盤8a)を備えた遊技機において、
部品(本例では、左上入賞口スイッチ210b、左中入賞口スイッチ210c、左下入賞口スイッチ210d、中磁気センサ210e、始動口スイッチ210f、電波センサ210g、電波センサ210h、)が取り付けられた第1ユニット(本例では、ベース部材210)と、
前記第1ユニットに取り付け可能な第2ユニット(本例では、装飾部材204)と、を備え、
前記第1ユニットに前記第2ユニットを取り付けた状態で前記第1ユニットを前記遊技盤の背面に取り付け可能であり(本例では、図13)、
前記第1ユニットへの前記第2ユニットの取り付け態様(本例では、ボス224、貫通孔226a、ねじ218の取り付け)と、前記遊技盤への前記第1ユニットの取り付け態様(本例では、取り付け部230による取り付け)とが異なり、
前記第1ユニットに前記第2ユニットを取り付けた状態で前記第1ユニットに取り付けられている部品を視認可能である(本例では、図7、図9)。
よって、第1ユニットを遊技盤の部品と同様の態様で遊技盤に取り付けることにより第1ユニットを取り付けるための部品を別途用意する必要がなくなるとともに第1ユニットの取り付けに異なる作業が必要なくなるので、遊技機の開発期間を短縮するとともに製造コストを低減することができる。また、第1ユニットに第2ユニットを取り付けた状態で第1ユニットに取り付けられている部品を視認可能であるので、第2ユニットを取り付けた後に第1ユニットに取り付けられている部品を確認することができ、遊技機の製造工程で部品の検査を簡便にすることができる。
なお、前記遊技盤への前記第1ユニットの取り付け態様と、前記遊技盤に取り付けられる部品(本例では、遊技盤8aの前面側に取り付けられている部品(例えば、始動入賞口を形成するための部品やアタッカ装置、球通路形成部材233(図2参照)など)や遊技盤8aの背面側に取り付けられている部品(ソレノイド232など))の取り付け態様とが同様の態様であってもよい(本例では、取り付け部230による取り付け)。
上記実施形態では、第1ユニットとして遊技盤8aに固定されるベース部材210を例に挙げ、第2ユニットとして可動することのない装飾部材204を例に挙げて説明したが、第1ユニットを可動可能な構成とし、第2ユニットも第1ユニットに併せて可動する構成としてもよい。
(b)本実施形態では、遊技者が視認可能な複数の装飾部材を備えた遊技機(本例では、パチンコ機1)において、
第1ユニット(本例では、セット板ユニット208)及び第2ユニット(本例では、装飾ユニット206)と、を備え、
前記複数の装飾部材は第1装飾部材(本例では、上側装飾カバー244)と第2装飾部材(本例では、装飾部材204)とを含み、
前記第1ユニットは動作位置を変更可能な演出可動体(本例では、可動部234)を備え、
前記第1装飾部材は前記演出可動体に着脱自在に取り付けられ(本例では、図18)、
前記第2装飾部材は前記第2ユニットに着脱自在に取り付けられ(本例では、図12)、
前記演出可動体に前記第1装飾部材を取り付けるとともに前記第2ユニットに前記第2装飾部材を取り付けた状態では、前記第2装飾部材が前記第1装飾部材よりも前側に位置し、
前記第1装飾部材の前記演出可動体への着脱態様と前記第2装飾部材の前記第2ユニットへの着脱態様とが異なり(本例では、図12と図18に示す方法)、
前記第2ユニットは前記第1ユニットよりも遊技者が視認し難い位置に配置されている。
よって、第1装飾部材及び第2装飾部材の一方を他方より簡便な取り付け方法とすることにより遊技機の製造コストを低減することができる。また、第2装飾部材は視認し難いので必ず取り付ける必要がなく、これにより、遊技機の開発期間を短縮するとともに製造コストを低減することができる。
上記実施形態では、第1装飾部材として上側装飾カバー244を例に挙げたが、例えば、下側装飾カバー246を第1装飾部材とするなど、第1装飾部材を上記実施形態と異なる部分としてもよい。また、第2装飾部材として装飾部材204を例に挙げたが、第1装飾部材よりも前側に配置されていれば、上記実施形態と異なる部分にしてもよい。
(c)本実施形態では、意匠が施された意匠部(本例では、上側装飾カバー244)と、該意匠部が着脱自在に取り付けられる取り付け部(本例では、可動部234)を有するベース部(本例では、セット板212)とを備え、前記取り付け部は初期位置から可動可能な遊技機において、
前記意匠部を前記取り付け部に保持させる保持部(本例では、取り付けフック250及びフック受け部252)を備え、
前記取り付け部が初期位置に位置するときに前記保持が前記ベース部によって覆われる(本例では、図19)。
よって、取り付け部が初期位置に位置するときは意匠部の保持を解除することが困難になるので、遊技機の製造工程外で意匠部が取り外されることを防止でき、不正な改造を防止することができる。
上記実施形態では、上側装飾カバー244を可動部234に仮止めすることにより保持させる構成としたが、例えば、下側装飾カバー246を可動部236に仮止めすることにより保持させる構成とするなど、意匠部及び取り付け部は上記実施形態と異なる部分でもよい。
[その他、上記実施形態の変形例]
なお、上記実施形態では、パチンコ機に本発明を適用する例を挙げたが、遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンなど、他の態様の遊技機に本発明を適用してもよい。
1 パチンコ機
8 遊技盤ユニット
8a 遊技盤
42 液晶表示器

Claims (1)

  1. 遊技盤を備えた遊技機において、
    部品が取り付けられた第1ユニットと、
    前記第1ユニットに取り付け可能な第2ユニットと、を備え、
    前記第1ユニットに前記第2ユニットを取り付けた状態で前記第1ユニットを前記遊技盤の背面側に取り付け可能であり、
    前記第1ユニットへの前記第2ユニットの取り付け態様と、前記遊技盤への前記第1ユニットの取り付け態様とが異なり、
    前記第1ユニットに前記第2ユニットを取り付けた状態で前記第1ユニットに取り付けられている部品を視認可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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