JP2023081660A - 口栓、口栓を備えた容器、および、その製造方法 - Google Patents

口栓、口栓を備えた容器、および、その製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容器のバージンの有無が明確に判断し易く、容易に開封可能であって、かつ、気温の変化や振動などがあっても、密閉性を長期に維持可能とする口栓を得る。【解決手段】口栓本体(2)と、該口栓本体を覆うキャップ(4)と、からなり、容器に取り付けて使用される口栓(1)において、口栓本体は、容器内部と連通する注出筒(21)と、該注出筒下端に注出筒台座(23)を介して周縁に水平に広がる融着フランジ(22)と、を有し、キャップは、注出筒外側端面を覆う天板と、該天板周縁から垂下する側壁と、該側壁の下方に、易破断用ブリッジ(44)を介して接続するタンパーエビデンスバンド(43)を、有し、該キャップを装着した時、上記タンパーエビデンスバンドが注出筒台座の端面に溶着可能としたことを特徴とする口栓。【選択図】図1

Description

本発明は、液体、あるいは粉体や粒体を収納する包装容器に使用する口栓であって、輸送時等に容易に開封せず、未開封を担保可能な口栓に関する。
主にジュースや酒類などの飲料や醤油、酢、味醂、などの調味料やドレッシングなどの液体または粘体の食品、あるいは、塩、コショウ、などの粉体や、フリーズドライした和風だし、錠剤、などの粒体などを内容物として使用される包装容器は、移送中や保管中の温度変化、内圧変化、振動等によって容器が容易に開封しないようにする必要がある。
さらに、保管中に酸素などによる内容物の劣化を防止したり、薬物や異物などを意図的に混入されることを防止したりする、などの必要性もある。
したがって、上述したように、容器には、その口栓における十分なバージン性を確保することが求められている。
バージン性を得る方法の一つは、注出口の開口部底に、閉鎖板を設ける方法である。
例えば、特許文献1では、スパウトと該スパウトに螺着するキャップとからなり、前記スパウトは、台座リングの上面内周縁部に注出筒を立設し、前記キャップは、天板下面にコンタクト封止リングと該コンタクト封止リングの内側にインナー封止リングとを垂設し、かつ、周壁下端部の内周縁部にコンタクト封止リングを垂設し、前記スパウトに前記キャップを螺合して装着したときに、前記キャップの天板下面に垂設するコンタクト封止リングとインナー封止リングとが、前記スパウトの注出筒の上端部に密接し、かつ、前記キャップの周壁下端部の内周縁部に垂設するコンタクト封止リングが、前記スパウトの台座リングの上面外周縁部に密接することを特徴とする液体紙容器用口栓を提案している。
この液体紙容器用口栓を開封するには、キャップをスパウトから外し、その後に、プルリングを引っ張って、閉鎖板周縁の環状薄肉脆弱線を引き裂き、閉鎖板を引き抜く必要がある。このような口栓では、小さな注出筒内部に指先を差し込み、プルリングに指先を引掛けて、引き抜く必要があるが、細い指先ながら、非常に大きな力を必要としている。
この為、老人など、力の無い人にとっては、開封しにくく、内容物が通過する注出口内部に指を挿入するので不衛生であり、かつ、手間が掛かるといった問題があった。
さらに、上記コンタクトリングやインナーリングなどで、密封性を高くしたとしても、例えば、キャッピング後、長く保管したり、輸送時や倉庫での保管時に、気温が高い状態でいる時間が一定時間あると、プラスチックはクリープなどによって変形しやすく、特に50℃以上に気温上昇後、次に気温が低下したりすると、著しく嵌合が弱まり、キャップと口栓本体との間に隙間が生じたりするなどで、密封性の低下などの問題があった。
また、タンパーエビデンスバンド43を有する従来のキャップ4を、図3に示した。
このような従来のタンパーエビデンスバンド43を有するキャップ4では、口栓本体2の螺合する外ネジの下方に係止リング23を設け、ここに、タンパーエビデンスバンド43の内側下端近傍に設けたフラップ431を係止させるが、成形時には図3-1のように金型から抜けやすくするように、下方に向けた状態で成形する。
しかし、キャップ4を嵌合する時には、フラップ431を、図3-2に示したように、内側上方に折り込む。この状態で、キャップ4を口栓本体2に嵌合すると、図3-3に示すように、フラップ431が、口栓本体2の係止リング23に係止し、タンパーエビデンスバンド43とキャップ側壁42との間に設けた易破断用ブリッジ44を破断しないと、キャップ4は開栓しない。この為、開封の有無が、易破断用ブリッジ44の破断の有無で、明確に可視化可能となる。
このように、従来のタンパーエビデンスバンド形式のキャップを使用するには、タンパーエビデンスバンド下端にそれぞれ独立して設けられた8つ前後のフラップ431を、すべて上方に折り込む必要があり、工程が増えると共に、不良が生じやすいなどの問題があった。
特開2003-11963号公報
容器のバージンの有無が明確に判断し易く、容易に開封可能であって、かつ、気温の変化や振動などがあっても、密閉性を長期に維持可能とする口栓を得ることが本発明の課題である。
本発明の口栓は、
口栓本体と、該口栓本体を覆うキャップと、からなり、容器に取り付けて使用される口栓において、
口栓本体は、容器内部と連通する注出筒と、該注出筒下端に注出筒台座を介して周縁に水平に広がる融着フランジと、を有し、
キャップは、注出筒外側端面を覆う天板と、該天板周縁から垂下する側壁と、該側壁の下方に、易破断用ブリッジを介して接続するタンパーエビデンスバンドを、有し、
該キャップを装着した時、上記タンパーエビデンスバンドが注出筒台座の端面に溶着可能としたことを特徴とする口栓である。
本発明の口栓は、フラップなどを折り込むなどの作業がなく、単にタンパーエビデンスバンドを注出筒台座の端面に直接融着するだけで、使用する容器が、その保管する気温の上下や振動などがあっても、密封性の問題が生じず、高い保護性能を得ることができる。
本発明の口栓における実施形態例で、口栓を構成するキャップの正面一部切り欠き断面図と、口栓本体の正面一部切り欠き断面図、および、それらを組み込んだ状態の縦断面図である。 本発明の口栓における実施形態例で、口栓本体に、キャップをして、超音波融着用のホーンを使用して、タンパーエビデンスバンドを口栓の台座に融着する工程を示す一部切り欠き縦断面図と、キャップを回して、キャップからタンパーエビデンスバンドを切り離し、開封する工程を示す一部切り欠き縦断面図である。 従来技術の口栓における口栓本体と、キャップと、それらを嵌合した状態を示す縦断面図である。
以下、本発明の口栓1の実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の口栓1における実施形態例で、口栓1を構成するキャップ4の正面一部切り欠き断面図と、口栓本体2の正面一部切り欠き断面図、および、それらを組み込んだ状態の縦断面図である。
図1-2は、口栓本体2で、容器の内外に通じる注出路20を囲む円筒状の注出筒21と、注出筒21の下端から周縁に広がる融着フランジ22を有している
注出筒21の外面には、キャップ4と螺合する外ネジ211が設けられている。
注出筒21の下端で、融着フランジ22との間には、注出筒台座23が設けられている。注出筒台座23は、外ネジ211外径よりも大きな径とし、先端の角にはRが設けられている。
図1-1は該口栓1に使用するキャップ4で、キャップ天板41と、キャップ天板41の周縁から垂下するキャップ側壁42と、からなる。
キャップ天板41内側にはコンタクトリング411が設けられている。
又、キャップ側壁42内面には注出筒21外面の外ネジ211に螺合する内ネジ421が設けられている。さらに、側壁42外面にはキャップ4を回動させる為のローレット422が設けられている。
該側壁42の下方には、易破断用ブリッジ44を介して接続するタンパーエビデンスバンド43を、有している。
図1-3は、本発明の口栓における実施形態例で、キャップ4と、口栓本体2を組み込んで、容器本体3に取り付けた状態の縦断面図である。
この口栓本体2は、内面をシーラント層で構成される紙容器や包装袋の一面に開口孔30を作成し、開口孔30に口栓本体2を内側から通し、上記紙容器や包装袋の開口孔周縁3301と口栓本体2の融着フランジ22とを融着して取り付けられている。
キャップ4を口栓本体2に被せ、キャップ4の側壁42内面の内ネジ421を、注出口2の注出筒21の外面に設けた外ネジ211に螺合させ、キャップ側壁外側に設けたローレット422を使用して、キャップ4を口栓本体2に締め付ける。
この時、螺合しているネジによって、回転させる力を押す力に変換する為、小さな力であっても、非常に強い押圧に変換される為、タンパーエビデンスバンド43の内面が口栓本体の台座外径に競って、無理やり内径を拡大させ、無理嵌合をするような状況であっても、挿嵌することができる。
この嵌め合う径の差、競り量(嵌合シロ)Dは、片側で0.05mm以上、直径で0.1mm以上とすることが好ましい。
図2-1は、口栓本体2の融着フランジ22と容器本体3の開口孔30周縁とを重ね、そこに超音波融着用のホーン5を当てて、超音波で融着する工程の縦断面図である。
この時、タンパーエビデンスバンド43の内面が口栓本体2の注出筒台座23外径に競って無理嵌合し、その競り量Dを両側で0.1mm以上としておく。すると、融着フランジ22と容器本体3とを超音波振動で融着させる時、その超音波振動は、口栓本体2の注出筒台座23にも伝わる。
この超音波振動は、口栓本体2の注出筒台座23外面とタンパーエビデンスバンド43の内面との間で、振動による発熱をもたらし、発生したその熱で注出筒台座23とタンパーエビデンスバンド43とを、融着させることができる。
図2-2は、注出筒台座23とタンパーエビデンスバンド43とが融着した口栓1を有する容器において、開封する工程を示す縦断面図である。
キャップ4の外側に設けたローレット422を介してキャップ4を回すと、キャップ側壁42の下端にタンパーエビデンスバンド43を繋止していた易破断用ブリッジ44が破断し、キャップ4とタンパーエビデンスバンド43とは、切り離されて開栓される。
このように、タンパーエビデンスバンド43は、開栓した有無をその上の易破断用ブリッジ44の破断の有無で明確に表すことができる。このようにして、易破断用ブリッジ44の破断の有無で、タンパーエビデンスバンド43は、改ざん防止機能を果たすことができる。
注出筒台座23とタンパーエビデンスバンド43とは、強く融着しているので、一旦開封した後は、口栓本体2にタンパーエビデンスバンド43が融着したまま使用される。
本発明の容器本体に使用するブランクの積層シートの構成としては、主として最外面と最内面に熱可塑性樹脂であるシーラントを用い、基材として紙を使用した容器本体である。
基材は紙単体でもかまわないが、内容物の保存性能を高めるように、層構成中にバリア層を加え、ポリエチレンテレフタレート層、または、酸化珪素や酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの酸化金属や、アルミニウムなどの金属の蒸着層を持つポリエチレンテレフタレートフィルムを含有する層を有する構成や、そのポリエチレンテレフタレート層の内側にシーラント層を設けている構成であってもよいし、印刷し易いように酸化チタンなどのコート層を設けても良い。
また、成形加工で破断しないよう、ポリアミド樹脂層などを層間に加える構成であっても良い。
例えば、積層シートの構成例として、表側からインキ層/表シーラント層/紙基材層/サンドポリオレフィン系樹脂層/バリア層/接着剤層/裏シーラント層などが考えられる。もちろん、基材に紙を使用しない通常の容器本体形状の容器本体であっても、肉厚のプラスチックシートを使用した容器本体であっても、本発明の口栓は使用できる。
<試作例>
以下に本発明のタンパーエビデンスバンドが口栓本体の台座外径と、競って、無理嵌合し、嵌め合う径の差、競り量(嵌合シロ)Dを試作例について検討した。
<試作例に使用する部材>
口栓本体は、口径20mmの図1-2に示す形状で、低密度ポリエチレンとして、住友化学株式会社製スミカセン(登録商標)G701を使用し、図1-2に示す形状に、射出成形金型と射出成形機を使用して成形した。
容器本体に使用した積層体の構成は、低密度ポリエチレン(30μm)/紙基材層(300g/m)/ポリエチレン(25μm)/酸化珪素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/直鎖状低密度ポリエチレン(40μm)とし、開口孔はビク刃で抜いた。
各キャップを口栓本体に螺合し、トルク2N・mでキャップを最後まで締めて、それを上記容器本体に使用した積層体の開口孔に内側から挿入し、図2-1に示すように、開口孔周縁に超音波融着機のホーンを当てて、口栓本体を溶着すると共に、口栓本体の台座にキャップのタンパーエビデンスバンドが問題なく融着できるか、各々、5セット確認試作した。
<試作例1>
キャップは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の住友化学株式会社製スミカセン(登録商標)GA802を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、試作した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを0mmとなるようにした。
<試作例2>
キャップは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の住友化学株式会社製スミカセン(登録商標)GA802を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.1mmとなるようにした。
<試作例3>
キャップは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の住友化学株式会社製スミカセン(登録商標)GA802を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.5mmとなるようにした。
<試作例4>
キャップは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の住友化学株式会社製スミカセン(登録商標)GA802を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.9mmとなるようにした。
<試作例5>
キャップは、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の住友化学株式会社製スミカセン(登録商標)GA802を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で1.0mmとなるようにした。
<試作例6>
キャップは、高密度ポリエチレン樹脂の日本ポリエチレン株式会社製ノバティック(登録商標)HJ340を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを0mmとなるようにした。
<試作例7>
キャップは、高密度ポリエチレン樹脂の日本ポリエチレン株式会社製ノバティック(登録商標)HJ340を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.1mmとなるようにした。
<試作例8>
キャップは、高密度ポリエチレン樹脂の日本ポリエチレン株式会社製ノバティック(登録商標)HJ340を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.5mmとなるようにした。
<試作例9>
キャップは、高密度ポリエチレン樹脂の日本ポリエチレン株式会社製ノバティック(登録商標)HJ340を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.9mmとなるようにした。
<試作例10>
キャップは、高密度ポリエチレン樹脂の日本ポリエチレン株式会社製ノバティック(登録商標)HJ340を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で1.0mmとなるようにした。
<試作例11>
キャップは、ポリプロピレン樹脂のサンアロマー株式会社製サンアロマー(登録商標)PM931を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを0.0mmとなるようにした。
<試作例12>
キャップは、ポリプロピレン樹脂のサンアロマー株式会社製サンアロマー(登録商標)PM931を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.1mmとなるようにした。
<試作例13>
キャップは、ポリプロピレン樹脂のサンアロマー株式会社製サンアロマー(登録商標)PM931を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.5mmとなるようにした。
<試作例14>
キャップは、ポリプロピレン樹脂のサンアロマー株式会社製サンアロマー(登録商標)PM931を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で0.9mmとなるようにした。
<試作例15>
キャップは、ポリプロピレン樹脂のサンアロマー株式会社製サンアロマー(登録商標)PM931を使用し、図1-1に示す形状に射出成形し、5個作成した。
この時、タンパーエビデンスバンドの内径部分を入れ駒とし、タンパーエビデンスバンドが口栓本体の注出筒台座に対して競る競り量Dを両側で1.0mmとなるようにした。
<評価方法>
各試作例のキャップを口栓本体に螺合し、トルク2N・mでキャップを最後まで締めて、それを前記容器本体に使用する積層体の開口孔に内側から挿入し、図2-1に示すように、開口孔周縁に超音波融着機のホーンを当てて、口栓本体の溶着フランジと開口孔周縁とを溶着させた。この時、同時に、口栓本体の注出筒台座にキャップのタンパーエビデンスバンドが問題なく融着できるか、各々、5セット確認試作した。
更に、キャップのネジを回転させて、口栓本体からキャップを外した時、タンパーエビデンスバンドとキャップ本体とを繋ぐ易破断性ブリッジが、切れて離れるのか、確認した。
<評価結果>
キャップの材質では、ポリプロピレンを使用したキャップは、すべて、融着できなかった。
しかし、直鎖状低密度ポリエチレンや、高密度ポリエチレンでは、融着したものがあった。
又、キャップの材質が直鎖状低密度ポリエチレンや、高密度ポリエチレンにおいて、タンパーエビデンスバンドと注出筒台座との競り量Dが両側で0.1~0.9mmの組み合わせだけが、溶着し、かつ、開栓した時には、正常に易破断性ブリッジが破断できた。
しかし、タンパーエビデンスバンドと注出筒台座との競り量Dが0.0mmの組み合わせでは、溶着できなかった。
又、タンパーエビデンスバンドと注出筒台座との競り量Dが両側で1.0mmの組み合わせでは、溶着前、キャップを嵌合させる段階で、易破断性ブリッジが破損してしまった。以上の結果を表1に示した。
以上の結果から、キャップの材質は、口栓本体の材質である低密度ポリエチレンと近い直鎖状低密度ポリエチレンや、高密度ポリエチレンであれば、溶着可能である。
又、タンパーエビデンスバンドと注出筒台座との競り量Dが両側で0.1~0.9mmと
することが溶着に必要である、と判断できる。
もし、口栓本体の材質がポリプロピレンとした場合であれば、キャップの材質もポリプロピレン系の樹脂とすれば、同質の樹脂のであることから、溶着が可能と考えられる。
Figure 2023081660000002
本発明の口栓は、以上のように、タンパーエビデンスバンドの内径部分を注出筒台座の径よりも小さくして、両側で0.1~0.9mm競った径にすることによって、超音波融着時に、タンパーエビデンスバンドが注出筒台座に融着し、この口栓を付属した容器は、保管する気温の上下や、輸送時等に振動などがあっても、キャップが緩むこともなく、密封性と保護性能を維持することができる。
さらに、フラップが無いので、フラップを内側に折り込むなどの作業が要らず、それでいて、充分、改ざん防止やいたずら防止などの効果も期待できるなど、本発明のメリットは大きい。
1・・・・・・・・口栓
2・・・・・・・・口栓本体
20・・・・・・・注出路
21・・・・・・・注出筒
211・・・・・・外ネジ
22・・・・・・・融着フランジ
23・・・・・・・係止リング
3・・・・・・・・容器本体
30・・・・・・・開孔口
301・・・・・・開孔口周縁
4・・・・・・・・キャップ
41・・・・・・・天板
411・・・・・・コンタクトリング
42・・・・・・・キャップ側壁
421・・・・・・内ネジ
422・・・・・・ローレット
43・・・・・・・パンパ―エビデンスバンド
431・・・・・・フラップ
44・・・・・・・易破断用ブリッジ
5・・・・・・・・ホーン(超音波融着用ホーン)
D・・・・・・・・競り量(嵌合シロ)

Claims (4)

  1. 口栓本体と、該口栓本体を覆うキャップと、からなり、容器に取り付けて使用される口栓において、
    口栓本体は、容器内部と連通する注出筒と、該注出筒下端に台座を介して周縁に水平に広がる融着部と、を有し、
    キャップは、注出筒外側端面を覆う天板と、該天板周縁から垂下する側壁と、該側壁の下方に、易破断ブリッジを介して接続するタンパーエビデンスバンドを、有し、
    該キャップを装着した時、上記タンパーエビデンスバンドが注出筒台座の端面に溶着可能としたことを特徴とする口栓。
  2. キャップのタンパーエビデンスバンド内径が、注出筒根元の外径に対し、片側で0.1~0.9mm競った径としたことを特徴とする請求項1に記載の口栓。
  3. 請求項1、又は2に記載の口栓を備えたことを特徴とする容器。
  4. 上記口栓本体にキャップを嵌合し、超音波振動を加えることによって、キャップのタンパーエビデンスバンドを、口栓本体の台座に溶着することを特徴とする口栓の製造方法。
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