JP2023081239A - 電子キー収容ケースおよび電子キー操作装置 - Google Patents

電子キー収容ケースおよび電子キー操作装置 Download PDF

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Abstract

【課題】押下動作の信頼性を確保しながらも、多様な電子キーの形態に対応する電子キー収容ケースおよび電子キー操作装置を提供する。【解決手段】収容された電子キーの押圧ボタンが押圧操作可能に電子キー操作装置に着脱される電子キー収容ケース(300)であって、電子キーを収容する筐体部(10)と、筐体部(10)内における電子キーの位置を規制する位置規制部(20)と、を備え、筐体部(10)は、位置規制部(20)を位置決めする複数の位置決め部を有する電子キー収容ケース(300)。【選択図】図3

Description

本発明は、電子キー収容ケースおよび電子キー操作装置に関し、特に、収容した電子キーを外部から操作するための電子キー操作装置に用いられる電子キー収容ケースおよび電子キー操作装置に関する。
例えば自動車の利用形態として、複数人で1台又は複数台の車両をシェアする形態がある。カーシェアリング及びレンタカーがそれに該当する。以降こうした利用形態を総括して「シェアリング」と呼ぶ。
シェアリングにおいては、シェアリング対象の車両を使用するための鍵の扱いが重要となる。例えば、特許文献1は、シェアリングにおいて無人で電子キーを受け渡すための電子キーの収納ケースが開示されている。特許文献1の発明では、車外からスマートフォン等で、電子キーが収納された車内の収納ケースと通信を行う。そして、車内にある電子キーのボタンを車外から操作することによって、自動車のドアロックを解錠し、車内にある電子キーを受け取ることができる。
国際公開第2021/054404号
特許文献1に記載の電子キーの収納ケースは、電子キーのボタン及び外形に応じて、ボタンを押す押圧部の配置または電子キーの収納空間の形状を変更する必要がある。そのため、世の中に存在する多様な電子キーの形態に応じて、収納ケースをそれぞれ設計して製造する必要がある。それに対して、多様な電子キーの形態に対応させるように、電子キーの外形に応じて厚みが変化するように、柔軟性を有する材質で保持部を形成して電子キーを埋設することも考えられる。しかし、この場合には、例えば、ボタンの押圧時に力が強く掛かることによって保持部が変形し、又は高温の場合には保持部の柔軟性が高くなりすぎることによって保持部が変形し、電子キーの変動や位置ずれが生じ、長期間にわたる押下動作の信頼性確保が困難になる可能性がある。
そこで、本発明の目的の一例は、押下動作の信頼性を確保しながらも、多様な電子キーの形態に対応する電子キー収容ケースおよび電子キー操作装置を提供することにある。
本発明の一態様では、電子キー収容ケースは、収容された電子キーの押圧ボタンが押圧操作可能に電子キー操作装置に着脱される電子キー収容ケースであって、前記電子キーを収容する筐体部と、前記筐体部内における前記電子キーの位置を規制する位置規制部と、を備え、前記筐体部は、前記位置規制部を位置決めする複数の位置決め部を有することを特徴とする。
このような一態様における電子キー収容ケースでは、位置規制部を複数の位置決め部の何れかに選択的に取り付けるため、位置規制部の配置を電子キーの形状に対応させることで、筐体部内での電子キーを位置決めおよび保持できる。これにより、電子キーに対する押下動作の信頼性を確保しながらも、多様な電子キーの形態に対応することが可能となる。
また、本発明の一態様では、前記位置規制部は、前記電子キーの前記筐体部に対する高さ方向および前記高さ方向と交差する横方向における移動を規制する。
また、本発明の一態様では、前記位置規制部は、複数の部分規制部に分割して構成されており、前記部分規制部は、それぞれ独立に複数の前記位置決め部の何れかに位置決めされる。
また、本発明の一態様では、前記位置規制部は、前記電子キーに当接して保持する保持部を備え、平面視において前記保持部と前記位置決め部が重なる。
また、本発明の一態様では、前記位置規制部は、前記筐体部の底面に対して傾斜したテーパ部を備える。
また、本発明の一態様では、前記位置決め部は、前記筐体部の底面に設けられた凹凸であり、複数の前記凹凸が線状に配列されたラックギヤ形状を有し、前記位置規制部の前記底面に対向する面には、前記凹凸に係合する係合部が設けられている。
また、本発明の一態様では、前記位置規制部は、前記筐体部の側面まで延伸された延伸部を有し、前記延伸部は前記側面に当接する。
また、本発明の一態様では、前記筐体部には、複数の前記位置決め部を区別するためのインジケータ部が複数設けられており、前記位置規制部を選択的に前記位置決め部に取り付けた状態で、少なくとも一つの前記インジケータ部は前記位置規制部と重ならない位置に設けられている。
また、本発明の一態様では、電子キー操作装置は、収容された電子キーの押圧ボタンを押圧操作する電子キー操作装置であって、前記電子キーを収容する電子キー収容ケースと、前記電子キー収容ケースに収容された前記電子キーのボタンを押下する押圧部材、とを備え、前記電子キー収容ケースは、前記電子キーを収容する筐体部と、前記筐体部内における前記電子キーの位置を規制する位置規制部と、前記位置規制部を位置決めする複数の位置決め部と、を備えることを特徴とする。
本発明の態様によれば、押下動作の信頼性を確保しながらも、多様な電子キーの形態に対応する電子キー収容ケースおよび電子キー操作装置を提供することができる。
本発明に係る電子キー収容ケース300を用いたシェアリングシステムのシステム構成例を示す模式図である。 電子キー操作装置100の1つの実施形態の動作を概念的に示している。 第1実施形態に係る電子キー収容ケース300の概略を示す模式図であり、図3(a)は分解斜視図であり、図3(b)はリッド50を開いた組み立て状態を示す斜視図であり、図3(c)はリッド50を閉じた組み立て状態を示す斜視図である。 電子キー収容ケース300の概略を示す電子キー200の長手方向に沿った模式断面図である。 第1実施形態に係る位置規制部20の構造を示す模式図であり、図5(a)は上方斜視図であり、図5(b)は下方斜視図である。 筐体部10の内部における位置規制部20の配置を示す模式図であり、図6(a)は上面図であり、図6(b)は斜視図である。 電子キー収容ケース300の概略を示す電子キー200の横断方向に沿った模式断面図である。 形態の異なる電子キー200に対する位置規制部20での保持を示す模式図であり、図8(a)は断面が矩形に近く角部を有する場合を示し、図8(b)は断面が楕円または長円に近く角部を有しない場合を示している。 第2実施形態に係る位置規制部120の構造を示す模式斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。断面図において、他の部材と識別しやすくするために各部材の断面を様々な斜線で表しているが、これらの斜線の差異は、その部材の材質、形状等の差異を表すものではない。また、斜視図においても、他の部材と識別しやすくするために各部材を色又はドットで表しているが、これらの差異も、その部材の材質、形状等の差異を表すものではない。図1は、本実施形態に係る電子キー収容ケース300を用いたシェアリングシステムのシステム構成例を示す模式図である。
シェアリングシステム3は、シェアリング対象である車両5と、車両5に付属する純正の電子キー200を収容した電子キー収容ケース300と、電子キー収容ケース300が装着された車載器である電子キー操作装置100と、ネットワーク9を介して電子キー操作装置100と通信接続するサーバシステム1100と、ネットワーク9を介して電子キー操作装置100と通信接続するシェアリング対象のユーザが使用するユーザ端末1500と、を有する。車両5は、少なくとも1つの電子キー操作装置100を搭載する。実際のシェアリングシステム3を運用する場合は、車両5及び電子キー操作装置100のセットが1つ又は複数用意され、その1つ又は複数用意されたセットに対応した1つ又は複数のユーザ端末1500が用いられることとなる。
電子キー200は、シェアリング対象の車両5が備える施錠機構を解錠/施錠する押下釦である解錠ボタン及び施錠ボタンを有する。電子キー200は、解錠ボタンが押されると所定の解錠信号を発信し、施錠ボタンが押されると所定の施錠信号を発信する。ネットワーク9は、データ通信が可能な通信路を意味する。通信方法については有線/無線を問わない。電子キー収容ケース300は、内部に電子キー200を収容するとともに、電子キー操作装置100に装着されて、電子キー操作装置100の駆動により解錠ボタンまたは施錠ボタンの押し下げ動作が可能なように電子キー200を保持する部材である。
サーバシステム1100は、シェアリングシステム3のユーザ登録と、予約管理と、ユーザ端末1500や電子キー操作装置100への予約情報の提供と、を行う。具体的には、サーバシステム1100は、管理プログラム501を記憶し、これを実行することによって、(1)ユーザ登録機能、(2)車両5別の予約設定機能、(3)予約情報700(例えば、固有の予約ID、予約車両ID、予約期間、パスワードなどを含む。)の生成機能、(4)予約情報700の写し(予約情報700t)をユーザ端末1500へ提供する機能、(5)予約情報700の写し(予約情報700c)を電子キー操作装置100へ提供する機能、を実装する。
ユーザ端末1500は、ユーザが使用するネットワーク9に接続可能なコンピュータシステムであって、例えばスマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノートパソコン、ウェアラブルコンピュータ等により実現される。
ユーザ端末1500は、アプリケーションプログラムを記憶し、実行することができる。アプリケーションプログラムとしては、端末プログラム502を記憶している。端末プログラム502は、(1)サーバシステム1100にアクセスするための機能と、(2)ユーザによる解錠操作に応じて電子キー操作装置100へ所定の解錠要求を行い、予約情報700tを提供して電子キー操作装置100に解錠させる機能と、(3)ユーザによる施錠操作に応じて電子キー操作装置100と通信接続して所定の施錠要求を行い、予約情報700tを提供して電子キー操作装置100に施錠させる機能と、を実現させる。
図1において、第1方向X、第2方向Y又は第3方向Zを示す矢印は、当該矢印の基端から先端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の正方向であり、当該矢印の先端から基端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の負方向であることを示している。第1方向Xは、電子キー収容ケース300の電子キー操作装置100に対しての挿抜方向に平行な方向となっている。第1方向Xの正方向は、電子キー収容ケース300の挿入方向となっている。第1方向Xの負方向は、電子キー収容ケース300の抜去方向となっている。また、第1方向Xは後述する筐体部10の長手方向に対応している。第2方向Yは、第1方向Xに直交し、電子キー操作装置100の厚み方向に平行な方向となっている。また、第2方向Yは後述する筐体部10の幅方向に対応している。第3方向Zは、第1方向X及び第2方向Yの双方に直交している。第3方向Zは、電子キー操作装置100の奥行方向に平行な方向となっている。第3方向Zの正方向は、電子キー収容ケース300から電子キー操作装置100に向かう方向となっている。第3方向Zの負方向は、電子キー操作装置100から電子キー収容ケース300に向かう方向となっている。また、第3方向Zは後述する筐体部10の底面11から筐体部10の内側に向かう方向に対応している。
図2は、電子キー操作装置100の1つの実施形態の動作を概念的に示している。この電子キー操作装置100は、アクチュエータ400と、押圧部材60と、を具備する。また、電子キー収容ケース300には電子キー200が収容され、電子キー収容ケース300が電子キー操作装置100に装着部(図示省略)によって装着される。このとき電子キー200は、ボタン210,220が電子キー操作装置100に対向するように、電子キー収容ケース300内に位置決めされて保持されている。
アクチュエータ400は、制御部(図示省略)から制御されて、直接的に又は間接的に、押圧部材60に動力を与える駆動部となる。アクチュエータ400は、例えば電磁ソレノイドであってもよく、具体的にはプッシュ式のリニアソレノイドで実現され、駆動電流の通電に伴って電磁力でロッド状の押圧部材60を押し出すことができる。電子キー200に対する解錠又は施錠の指示が、ネットワーク9を介して電子キー操作装置100に与えられると、制御の指示に応じてアクチュエータ400は押圧部材60を押し出し、押圧部材60の先端が電子キー200のボタン210,220の押し下げ動作を実行する。なお、押圧部材60が電子キー200のボタン210を押し、そしてアクチュエータ400の動力が止まった後に、押圧部材60を復帰機構によって元の位置に戻すことができる。
図3は、本実施形態に係る電子キー収容ケース300の概略を示す模式図であり、図3(a)は分解斜視図であり、図3(b)はリッド50を開いた組み立て状態を示す斜視図であり、図3(c)はリッド50を閉じた組み立て状態を示す斜視図である。図3(a)に示したように、本実施形態の電子キー収容ケース300は、筐体部10と、位置規制部20と、キーガイド30と、リテーナープレート40と、リッド50とを備えている。
図3(a)~(c)に示したように電子キー収容ケース300は、筐体部10の内部に位置規制部20が筐体部10内での位置を位置決めして取り付けられ、位置規制部20上にキーガイド30、リテーナープレート40が順に配置され、リッド50を閉じることで組み立てられる。また、図3では図示を省略しているが、キーガイド30に電子キー200が嵌め込まれることで、電子キー収容ケース300の内部に電子キー200が収容される。図3に示した例では、リテーナープレート40とリッド50を用いて上面を覆う例を示したが、リテーナープレート40とリッド50を省略して、電子キー操作装置100に設けられたカバーや隔壁などの部材によって電子キー収容ケース300の上面を覆うとしてもよい。
筐体部10は、電子キー収容ケース300の外形を構成し、内部に位置規制部20、キーガイド30および電子キー200を収容する部材である。筐体部10を構成する材料は限定されず、従来公知の樹脂材料または金属材料を用いることができる。成形性や軽量化のためには、樹脂材料を用いることが好ましい。筐体部10の詳細な構造および機能についての説明は後述する。
位置規制部20は、筐体部10内に取り付けられて電子キー収容ケース300内における電子キー200を位置決めし、さらに位置決めされた電子キー200の移動を規制するための部材である。図3(a)に示した例では位置規制部20は、二つの部分規制部20a,20bで構成されている。部分規制部20a,20bは筐体部10の内部において、リッド50が閉じた際に蓋部51の内面と対向する面に設けられた複数の位置決め部14のうち、いずれかの位置決め部14に位置決めして筐体部10に取り付けられる。
なお、位置決め部14の詳細については後述するが、この位置決め部14は、部分規制部20a,20bの筐体部10に対する位置を決めるものである。つまり、電子キー収容ケース300を組み立てる作業者(以下、単に「作業者」という)は、部分規制部20a,20bの各々を電子キー収容ケース300内に収容する電子キー200の大きさなどに合わせて複数の位置決め部14のうちのいずれかに位置決めして筐体部10に取り付ける。電子キー収容ケース300に収容される電子キー200は、部分規制部20a,20bの各々の一部が当接して筐体部10内で位置決めされ、高さ方向および高さ方向と交差する横方向に対する電子キー200の移動が規制されることで、筐体部10内に保持される。位置規制部20の詳細な構造および機能についての説明は後述する。なお、本実施形態において、複数の位置決め部14とは、多数の位置決め部14の集合又は連続した構造を含む。この場合、利用者は、位置規制部20を位置決め部14の任意の位置に取り付けることができる。また、この場合、位置規制部20を位置決め部14に固定するための固定手段が存在していてもよい。
キーガイド30は、筐体部10内において位置規制部20の上に配置され、電子キー200を嵌め込むための部材である。図3(a)に示したように、キーガイド30は枠部31と、キー嵌め込み部32と、固定部33を備えている。キーガイド30を構成する材料は限定されないが、電子キー200の外形に応じたキー嵌め込み部32を簡便に形成するためには、樹脂材料を用いることが好ましい。また、キーガイド30は電子キー200の横方向の移動を補助的に規制できる程度の強度を有していればよく、軽量化のために樹脂材料で形成された多孔質体や硬質スポンジ状のものを用いるとしてもよい。
枠部31は、筐体部10の内周に沿った外形に形成されるとともに、キー嵌め込み部32が型抜きされた略板状の部材である。また、枠部31の4つの角部には固定部33が設けられており、筐体部10に対して固定部33で固定される。図3では枠部31として厚さが均一の板状部材を示しているが形状は限定されず、曲面や厚みが変化する領域を備えていてもよい。キー嵌め込み部32は、枠部31の面内において表面側から裏面側まで型抜きされた領域であり、収容される電子キー200の外形に対応した形状で形成されている。キー嵌め込み部32の形成位置は、後述する押圧部材61,62で電子キー200のボタン210,220が適切に押される位置に適宜設定されている。固定部33は、枠部31の4つの角部に形成された貫通孔であり、後述する固定部材44が挿入されて筐体部10に締結される。図3では固定部33を4つの角部に設けた例を示したが、個数や位置は限定されない。
リテーナープレート40は、筐体部10内においてキーガイド30の上に配置され、位置規制部20およびキーガイド30を筐体部10の間で挟持して、脱落を防止する部材である。図3(a)に示したように、リテーナープレート40は抑え枠41と、軸固定部42と、開口部43と、固定部材44と、固定部45を備えている。リテーナープレート40を構成する材料は限定されず、位置規制部20およびキーガイド30の脱落と位置ずれを防止できる程度の剛性を有していればよく、公知の樹脂材料または金属材料を用いることができる。
抑え枠41は、筐体部10の内周に沿って形成された枠状の部材である。図3(a)に示したように、抑え枠41の4つの角には貫通孔である固定部45が形成されており、一方の辺には軸固定部42が設けられている。軸固定部42は、後述するリッド50の回転軸52を回動可能に軸支する部分である。図3(a)に示した例では、軸固定部42は抑え枠41のキーガイド30と対向する面に形成された円弧状の切欠きであり、キーガイド30とで挟み込むことで回転軸52を軸支する構造となっている。開口部43は、抑え枠41の中央に形成された開口であり、抑え枠41が電子キー200と干渉しない程度に、キーガイド30のキー嵌め込み部32よりも大きな領域で形成されている。固定部材44は、固定部45および固定部33に挿入されるネジ部材であり、筐体部10に設けられたネジ穴に締結されることで、キーガイド30およびリテーナープレート40を筐体部10に固定する。ここでは固定部材44としてネジ部材を例示したが、筐体部10にキーガイド30およびリテーナープレート40を固定できれば構造は限定されない。
リッド50は、筐体部10の上部を覆うとともに、収容された電子キー200の上面に当接して脱落を防止する部材である。図3(a)に示したように、リッド50は蓋部51と、回転軸52と、係止部53と、開口部54を備えている。リッド50を構成する材料は限定されず、電子キー200の脱落と位置ずれを防止できる程度の剛性を有していればよく、公知の樹脂材料または金属材料を用いることができる。
蓋部51は、筐体部10の上面を覆って電子キー200の上方への移動を規制する略板状の部分である。蓋部51の一方の辺には回転軸52が設けられており、他方の辺には係止部53が設けられている。また、蓋部51には開口部54が形成されており、蓋部51を閉じた状態においても、収容された電子キー200のボタン210,220が上面に露出し、後述する押圧部材61,62によるボタン210,220の押し下げ動作が可能となっている。図3では、蓋部51が筐体部10の内部に収容される例を示したが、蓋部51が筐体部10全体を覆う大きさであってもよい。また、図3では軽量化と剛性の確保のために、蓋部51として井桁状のハニカム構造のものを例示しているが、電子キー200の脱落と位置ずれを防止できれば構造は限定されない。
回転軸52は、蓋部51の一方の辺に形成された略円柱状の部分であり、リテーナープレート40の軸固定部42によって回動可能に軸支される。図3(a)では回転軸52を蓋部51と同じ材料で一体に形成した例を示しているが、強度を確保するために回転軸52のみを金属等の別部材で構成するとしてもよい。係止部53は、回転軸52とは反対側に位置する蓋部51の他方の辺に形成された部分であり、筐体部10に設けられた係止構造と対応する位置および形状で構成されている。図3(a)では、係止部53として弾性体によるラッチ構造を用いているが、形状および構造は限定されない。また、係止部53を蓋部51と同じ材料で一体に形成した例を示しているが、別材料で構成するとしてもよく、蓋部51とは別体で構成するとしてもよい。開口部54は、蓋部51に形成された開口であり、電子キー200のボタン210,220に対応する位置に形成されている。
図3(b)に示したように、組み立て状態では、筐体部10内に位置規制部20が位置決めして取り付けられ、位置規制部20上にキーガイド30およびリテーナープレート40が配置され、固定部材44でキーガイド30およびリテーナープレート40が筐体部10に固定される。このとき、リッド50の回転軸52は、枠部31と軸固定部42の間に挟まれて回動可能に軸支される。これにより、リッド50は回転軸52を中心軸として回動し、図3(b)に示したリッド50を開いた組み立て状態と、図3(c)に示したリッド50を閉じた組み立て状態に変化させることができる。
図3(b)に示したリッド50を開いた組み立て状態では、キーガイド30のキー嵌め込み部32が上方に露出しており、電子キー200の嵌め込みおよび取り外しが可能である。図3(c)に示したリッド50を閉じた組み立て状態では、リッド50の係止部53が筐体部10の係止構造に係合して、収容された電子キー200の上面に蓋部51が当接する。これにより、蓋部51と位置規制部20で電子キー200が挟み込まれて、電子キー200の移動が規制される。また、リッド50を閉じた状態では、蓋部51に形成された開口部54から電子キー200のボタン210,220が露出し、外部から押圧部材61,62で押し下げ動作をすることが可能となっている。
図4は、電子キー収容ケース300の概略を示す電子キー200の長手方向に沿った模式断面図である。図4に示したように、電子キー200はキーガイド30の枠部31に設けられたキー嵌め込み部32に嵌め込まれており、横方向(図4における左右方向と、紙面に垂直な方向)への移動が規制されている。また、電子キー200の下面側に位置規制部20の部分規制部20a,20bが当接し、上面側にリッド50の蓋部51が当接することで、位置規制部20とリッド50によって電子キー200が挟持されて、上下方向への移動が規制されている。図4に示したように、リッド50の蓋部51が電子キー200と当接する高さは蓋部51の厚みで決まるが、位置規制部20の位置決め部14における位置を変更することで、位置規制部20が電子キー200と当接する位置を変更することができる。これにより、電子キー200の様々な形態に応じて位置規制部20(部分規制部20a,20b)の筐体部10に対する位置を位置決め部14において決めることで、筐体部10内での電子キー200の移動を適切に規制することができる。
図5は、本実施形態に係る位置規制部20の構造を示す模式図であり、図5(a)は上方斜視図であり、図5(b)は下方斜視図である。図5に示すように位置規制部20は、二つの部分規制部20a,20bに分離して構成されており、それぞれ延伸部21a,21bと、保持部22a,22bと、テーパ部23a,23bと、係合部24a,24bと、突起部25a,25bを備えている。位置規制部20を構成する材料は限定されないが、成形性や軽量化の観点から樹脂材料を用いることが好ましい。また、後述するように、収容された電子キー200のボタン210,220の押し下げ動作時に、電子キー200を確実に保持して揺動や位置ずれを防止するために、位置規制部20は押し下げ動作による力が加わっても変形しない程度の硬さを備えていることが好ましい。
部分規制部20a,20bは、本実施形態の位置規制部20を構成し、後述する筐体部10に設けられた複数の位置決め部14の何れかに選択的に取り付けられ、電子キー200の下面側に当接する部材である。図5に示した例では、部分規制部20a,20bはそれぞれ左右対称の形状に形成されている。また、部分規制部20aと部分規制部20bは同一形状で構成されており、互いにテーパ部23a,23bが対向するように配置されている。図5では、部分規制部20a,20bを左右対称形状で同一形状の例を示したが、左右非対称であってもよく、両部材を異なる形状としてもよい。しかし、部分規制部20a,20bを左右対称形状で同一形状とすることで、部品の共通化による部品点数の削減を図るとともに、両者の配置を入れ替えても正しく機能し、誤組付けを防止することができる。
延伸部21a,21bは、部分規制部20a,20bの左右方向に筐体部10の側面13に至るまで延伸して形成された部分である。図5に示した例では、延伸部21a,21bは筐体部10の底面11に沿って延伸されて、筐体部10の角部12および側面13に沿った下面形状で構成されている。また、延伸部21a,21bはキーガイド30まで当接する高さに形成されており、その上面にはそれぞれ複数の突起部25a,25bが上方に突出して形成されている。また、筐体部10の側面13まで到達した延伸部21a,21bは、さらに側面13に沿って長手方向(図4中の横方向)に延伸された部分を有している。
保持部22a,22bは、電子キー200に当接して保持する部分である。また、保持部22a,22bの両側から延伸部21a,21bが延伸され、上面側にはテーパ部23a,23bが設けられ、裏面側には係合部24a,24bが設けられている。図5では、保持部22a,22bにテーパ部23a,23bを設けて、テーパ部23a,23bが電子キー200の下面側に当接する例を示したが、テーパ部23a,23b以外の部分が電子キー200に当接する構成としてもよい。
テーパ部23a,23bは、保持部22a,22bの表面側に設けられ、筐体部10の底面11に対して傾斜した面を有する部分である。図5に示した例では、テーパ部23a,23bはそれぞれ左右に2箇所ずつ形成されており、電子キー200の下面側とテーパ部23a,23bは合計4か所で当接する。これにより、電子キー200の下面側を4点で安定して支持するとともに、長手方向のみならず幅方向への電子キー200の移動を規制することができる。ここではテーパ部23a,23bが合計4か所で電子キー200と当接する例を示したが、少なくとも3点で当接することで電子キー200を安定して支持することができる。
また、テーパ部23a,23bは筐体部10の底面11に対して一定の傾斜角度で形成されており、電子キー200のサイズや下面形状によって、電子キー200と当接する位置が変化する。したがって、部分規制部20a,20bの長手方向の間隔を調整することで、電子キー200の下面側とテーパ部23a,23bが当接する位置を適切に設定することができる。このとき、当接位置によってテーパ部23a,23bにおける高さが異なるため、電子キー200の高さも調整することができる。一例としては、テーパ部23a,23bの傾斜角度をθとし、tanθ=1/2となるように設計することで、長手方向における当接位置の変化の半分が高さ方向の変化となる。このようにテーパ部23a,23bの傾斜角度θを一定とすることにより、例えば部分規制部20a,20bの間隔を長手方向において1.0mm移動させることで、高さ方向での電子キー200との当接位置を0.5mm変更することができ、簡便な工程で高精度に位置決めすることができる。
また、テーパ部23a,23bが傾斜しているため、電子キー200が当接した際にテーパ部23a,23bから電子キー200が受ける抗力は、高さ方向と長手方向の2方向の成分を有することになる。したがって、電子キー200は、位置規制部20によって筐体部10に対する高さ方向および高さ方向と交差する長手方向(横方向)における移動が規制される。図5に示した例では、テーパ部23a,23bを一定の傾斜角度で形成した例を示したが、曲面や多段階の傾斜としてもよい。
また、テーパ部23a,23bの幅方向の間隔は、電子キー200のボタン配置よりも幅広とされていることが好ましい。同様に、テーパ部23a,23bの長手方向の間隔も、電子キー200との当接位置がボタン配置よりも平面視において外側であることが好ましい。テーパ部23a,23bの間隔は、電子キー200の下面側と当接する位置を決め、電子キー200の移動を規制する位置が決まる。したがって、ボタン210,220の配置よりも外側の位置でテーパ部23a,23bにより電子キー200の下面側を支持することで、ボタン210,220の押し下げ動作時に電子キー200に底面11方向への押し下げる力が加わっても、電子キー200の揺動や位置ずれを抑制できる。
係合部24a,24bは、保持部22a,22bの裏面側に設けられ、筐体部10の位置決め部14に対向して設けられ、位置決め部14と係合する形状に形成された部分である。図5に示した例では、係合部24a,24bは複数の凹凸が線状に配置されたラックギヤ形状を有しており、長手方向に沿って平行に設けられている。また、係合部24a,24bは、テーパ部23a,23bの裏側に位置している。これにより、電子キー200がテーパ部23a,23bと当接した際には、テーパ部23a,23bに底面11方向へ働いた力が係合部24a,24bに直接伝達され、係合部24a,24bと位置決め部14との係合が確実なものとなる。
突起部25a,25bは、延伸部21a,21bの上面から上方に突出して設けられた部分である。電子キー収容ケース300を組み立てた状態では、延伸部21a,21bの上面はキーガイド30の下面に当接する。このとき、キーガイド30を硬質スポンジ等で構成している場合には、突起部25a,25bがキーガイド30の下面に食い込むため、部分規制部20a,20bの位置ずれを抑制することができる。図5に示した例では、突起部25a,25bの一例として、幅方向の断面が三角で長手方向に頂辺を有する形状のものを示しているが、形状は限定されない。ただし、キーガイド30に食い込んだ突起部25a,25bによる位置ずれ防止の効果を高めるためには、所定の平面が延伸方向に露出する形状の突起部25a,25bを用いることが好ましい。
図6は、筐体部10の内部における位置規制部20の配置を示す模式図であり、図6(a)は上面図であり、図6(b)は斜視図である。図6(a)(b)に示すように、筐体部10は底面11と、角部12と、側面13と、位置決め部14と、インジケータ部15を備えており、上面が開放された箱形状に形成されている。筐体部10を構成する材料は限定されないが、成形性や軽量化の観点から樹脂材料を用いることが好ましい。また、筐体部10の底面11には位置規制部20を構成する部分規制部20a,20bが位置決めして取り付けられる。
底面11は、筐体部10の底を構成する面であり、外周部に側面13が立設され、底面11と側面13の交差する部分は角部12が構成されている。また、底面11の表面側には、複数の位置決め部14とインジケータ部15が設けられている。角部12は、底面11と側面13が交差するコーナー部分である。図6では、角部12は断面が円弧状の曲面として構成された例を示しているが、底面11と側面13が略直角に交差する角部12としてもよい。側面13は、底面11の外周から上方に立設して設けられた壁状の部分である。
位置決め部14は、筐体部10の底面11に設けられて位置規制部20の係合部24a,24bが係合される部分である。図6に示した例では、位置決め部14は複数の凹凸が線状に配列されたラックギヤ形状を有しており、電子キー200の長手方向に沿って2本の平行な直線状に配列されている。また、位置決め部14である複数の凹凸は高さとピッチが一定であり、位置規制部20の裏面に形成された係合部24a,24bの形状と対応している。位置決め部14上の任意の位置に位置規制部20が配置されることで、位置決め部14と係合部24a,24bが係合して長手方向への摺動が規制されて位置決めされる。図6に示した例では位置決め部14を長手方向に沿って2本設けた例を示したが、3本以上設けるとしてもよく中央に1本設けるとしてもよい。
インジケータ部15は、底面11に設けられて、複数の位置決め部14を区別するための目印である。図6に示した例では、インジケータ部15は一定個数の位置決め部14の凹凸形状毎に、幅方向に延伸された複数の直線であり、一例としては5個の凸形状毎の位置を示す目盛りとして機能している。また図6に示したように、少なくとも一つのインジケータ部15は位置規制部20と重ならない位置に設けられており、位置規制部20を選択的に位置決め部14に取り付けた状態でも、インジケータ部15のいくつかを視認することができることが好ましい。位置規制部20を配置した状態でインジケータ部15を視認できるため、位置規制部20を長手方向のどの位置に配置したかを容易に目視で確認することができる。
また、図6に示した例では、位置決め部14は、平面視において保持部22a,22bと重なる位置に設けられている。これにより、位置規制部20上に電子キー200を収容して電子キー200の下面にテーパ部23a,23bが当接した際に、テーパ部23a,23bに加わる力によって位置規制部20と係合部24a,24bが確実に係合する。また、テーパ部23a,23bと係合部24a,24bと位置決め部14が平面視において重なることがより好ましい。
位置規制部20を構成する部分規制部20a,20bは、それぞれ独立に複数の位置決め部14の何れかに取り付けられる。これにより、部分規制部20a,20bそれぞれを配置する位置を設定して係合部24a,24bと位置決め部14を係合させると、部分規制部20a,20bの長手方向の位置と両者の間隔が決定する。この際、保持部22a,22bの裏面側に粘着テープ等の仮止め用部材を貼り付けておくと、組み立て工程において部分規制部20a,20bが脱落して位置ずれすることを抑制できる。
図6に示した例では、例えば車種や型番などの電子キー200の種類を特定する情報毎に、位置決め部14のどの位置に部分規制部20a,20bを配置すべきかを決めておく。これにより、電子キー収容ケース300を組み立てる作業者は、電子キー200の種類とそれに対応する配置箇所を確認して、部分規制部20a,20bを位置決め部14上に配置するだけで、正確に筐体部10内における電子キー200の面内位置と高さを設定することができる。
図6に示した一例としては、中央のインジケータ部15には大きな円と十字形状が設けられており、その他のインジケータ部15は5個の凸形状おきに形成され、インジケータ部15の一本おきに小さな円が設けられている。したがって、電子キー200の種類によって、部分規制部20aは中央から16個目の凸形状に配置して、部分規制部20bは中央から反対側に30個目の凸形状に配置する等の作業を容易に行うことができる。また、インジケータ部15と部分規制部20a,20bを目視することで、正しい位置に配置されているかを容易に確認することができる。
また、位置決め部14の凹凸形状のピッチが一定であり、テーパ部23a,23bの傾斜角度が一定である場合には、1つの凸形状だけ部分規制部20a,20bを移動させた場合において、電子キー200の高さ方向での変位量を容易に把握することができる。具体例としては、位置決め部14の凹凸形状を1mmのピッチで形成し、テーパ部23a,23bの傾斜角度θがtanθ=1/2となる場合には、部分規制部20a,20bを1つの凸形状だけ移動させると、電子キー200の高さは0.5mmだけ変位することになる。これにより、部分規制部20a,20bの長手方向への配置を異ならせるだけで、精密かつ容易に電子キー200の高さを調整することができる。
図7は、電子キー収容ケース300の概略を示す電子キー200の横断方向に沿った模式断面図である。図7では部分規制部20aの位置での断面図のみを示しているが、部分規制部20bも同様の位置関係となっている。図7に示したように、底面11上に配置された部分規制部20aは、位置決め部14と係合部24aが係合している。また、延伸部21aは、底面11に沿って幅方向に延伸されて、角部12および側面13に当接し、上面がキーガイド30の枠部31に当接している。また、テーパ部23aは電子キー200の下面側に当接して、電子キー200の幅方向、長手方向および高さ方向への移動を規制している。
電子キー200は、キーガイド30のキー嵌め込み部32に嵌め込まれており、周囲が枠部31で囲まれているため、キーガイド30によっても幅方向および長手方向への移動が記載されている。また、電子キー200の上面側にはリッド50の蓋部51が当接しており、蓋部51とテーパ部23aとで電子キー200が挟まれて上下方向への移動が規制されている。また、蓋部51と枠部31の間にはリテーナープレート40の抑え枠41が挟まれており、これにより、蓋部51と角部12との間で抑え枠41、枠部31、延伸部21aが挟持されている。
上述したように、延伸部21aは側面13まで到達してさらに側面13に沿って長手方向に延伸された部分を有している。これにより部分規制部20aは、底面11、角部12、側面13および枠部31が延伸部21aと面で接触し、係合部24aと位置決め部14が係合し、位置ずれや脱落が抑制される。また、延伸部21aの上面に形成された突起部25aは、硬質スポンジで構成された枠部31に食い込んでおり、より強固に部分規制部20aの横方向の移動が規制されて位置ずれや脱落が抑制される。
図8は、形態の異なる電子キー200に対する位置規制部20での保持を示す模式図であり、図8(a)は断面が矩形に近く角部を有する場合を示し、図8(b)は断面が楕円または長円に近く角部を有しない場合を示している。図8(a)(b)では、簡便のためにリテーナープレート40およびリッド50は図示を省略している。図8(a)(b)に示したように、電子キー200の形態が異なっていても、部分規制部20a,20bを取り付ける位置を適切に選択することで、それぞれ当接部70a,70bで電子キー200の下面側に当接する。このとき、電子キー200の最も高い位置が枠部31の上面と略面一に設定される。
図8(a)に示した例では、電子キー200の断面が矩形に近く角部を有しているため、テーパ部23a,23bの傾斜面内が当接部70a,70bとなる。この場合には、当接部70a,70bがテーパ部23a,23bの傾斜面内であるため、電子キー200が部分規制部20a,20bから受ける抗力は傾斜面に対して垂直方向であり、底面11に対する高さ方向および横方向の成分を有する。これによって電子キー200は、位置規制部20によって筐体部10に対する高さ方向および高さ方向と交差する横方向における移動が規制される。
図8(b)に示した例では、電子キー200の断面が楕円または長円に近く角部を有していないため、テーパ部23a,23bの最上部が当接部70a,70bとなる。この場合には、電子キー200の下面側が曲面であるため、電子キー200が部分規制部20a,20bから受ける抗力は当該曲面に対して垂直方向であり、底面11に対する高さ方向および横方向の成分を有する。これによって電子キー200は、位置規制部20によって筐体部10に対する高さ方向および高さ方向と交差する横方向における移動が規制される。
電子キー操作装置100にボタン操作を指示する信号が送られると、アクチュエータ400等によって押圧部材61,62が駆動されて、電子キー収容ケース300の外部から、電子キー200のボタン210,220が押し下げられる。このとき、位置規制部20を構成する部分規制部20a,20bが所定の硬さを有する材料および構造で構成されているため、押し下げ動作時に電子キー200が高さ方向や横方向に移動することが抑制され、確実にボタン210,220の押し下げ動作を実行することができる。
上述したように、本実施形態の電子キー収容ケース300では、位置規制部20を複数の位置決め部14の何れかに選択的に取り付けるため、位置規制部20の配置を電子キー200の形状に対応させることで、筐体部10内での電子キー200を位置決めおよび保持できる。これにより、電子キー200に対する押下動作の信頼性を確保しながらも、多様な電子キー200の形態に対応することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図9を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、位置規制部20をさらに左右に2分割した点が第1実施形態とは異なっている。図9は、本実施形態に係る位置規制部20の構造を示す模式斜視図である。図9に示すように本実施形態における位置規制部20は、二つの部分規制部120a,120bに分離して構成されており、それぞれ延伸部121a,121bと、保持部122a,122bと、テーパ部123a,123bと、係合部124a,124bと、突起部125a,125bを備えている。
本実施形態の電子キー収容ケース300では、位置規制部20が左右に分割された部分規制部120a,120bを備えているため、長手方向での部分規制部120a,120bの取り付け位置を異ならせて、平行四辺形や多角形、左右非対称な形状など、多種多様な外形の電子キー200に対応して、適切に長手方向および横方向への移動を規制して、電子キー200を保持することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。第1実施形態では、位置規制部20として部分規制部20a,20bの二つを別体で備える例を示したが、本実施形態では、位置規制部20の一方を筐体部10に一体に形成し、もう一方を筐体部10とは別体で構成するとしてもよい。この場合には、電子キー200の位置決めの自由度や精度が限定されるが、位置規制部20を取り付ける位置決め部14の選択が容易になり組み立て工程を簡略化することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。第1実施形態では、位置決め部14と係合部24a,24bとして複数の凹凸が線状に配置されたラックギヤ形状のものを用いた例を示したが、位置決め部14と係合部24a,24bの形状や構造は限定されない。一例としては、位置決め部14として所定形状の凹部や貫通孔を形成して位置決め部14とし、当該凹部や貫通孔に挿入可能なピン形状を係合部24a,24bとしてもよい。この場合には、インジケータ部15としては凹部や貫通孔の周辺から引き出し線を描き、位置決め部14を区別する符号を描くとしてもよい。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。第1実施形態では、テーパ部23a,23bをそれぞれ二つずつ平行に設け、全長にわたって係合部24a,24bの延伸方向と重ねた構成を示したが、テーパ部23a,23bの並びは平行に限定されない。一例としては、テーパ部23a,23bを電子キー200の長手方向および幅方向に対して斜めに設け、電子キー200から放射状に延びる構成としてもよい。この場合には、様々な幅の電子キー200の下面側に適切にテーパ部23a,23bを当接させて、より確実に高さ方向および幅方向における電子キー200の移動を規制することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。第1実施形態では、筐体部10の底面11に位置決め部14を設けた例を示したが、位置決め部14を形成する位置は底面11に限定されない。一例としては、筐体部10の角部12または側面13に位置決め部14を設け、部分規制部20a,20bの延伸部21a,21bのうち位置決め部14に対応する位置に係合部24a,24bを設けるとしてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本明細書によれば、以下の態様が提供される。
(態様1)
態様1では、収容された電子キーの押圧ボタンが押圧操作可能に電子キー操作装置に着脱される電子キー収容ケースであって、前記電子キーを収容する筐体部と、前記筐体部内における前記電子キーの位置を規制する位置規制部と、を備え、前記筐体部は、前記位置規制部を位置決めする複数の位置決め部を有する電子キー収容ケースである。
態様1によれば、電子キー200の形状に応じて収納空間の形状を変更する場合と比較すると、位置決め部14を選択して位置規制部20を取り付けるだけで多様な電子キー200の形態に対応することができる。また、電子キー200の外形に応じて厚みが変化するように、柔軟性を有する材質で電子キー200の保持部を構成する場合と比較すると、位置規制部20を変形しにくい樹脂等の材質を用いて構成できるため、電子キー200の位置ずれや揺動を抑制して、押下動作の信頼性を確保することができる。
(態様2)
態様2では、前記位置規制部は、前記電子キーの前記筐体部に対する高さ方向および前記高さ方向と交差する横方向における移動を規制する。態様2によれば、電子キー200の筐体部10内での高さ方向および横方向の位置を適切に設定し、押圧部材61,62とボタン210,220を正確に位置合わせし、押下動作の信頼性を高めることができる。
(態様3)
態様3では、前記位置規制部は、複数の部分規制部に分割して構成されており、前記部分規制部は、それぞれ独立に複数の前記位置決め部の何れかに位置決めされる。態様3によれば、長手方向での部分規制部120a,120bの取り付け位置を異ならせて、多種多様な外形の電子キー200に対応して、適切に長手方向および幅方向への移動を規制して、電子キー200を保持することができる。
(態様4)
態様4では、前記位置規制部は、前記電子キーに当接して保持する保持部を備え、平面視において前記保持部と前記位置決め部が重なる。態様4によれば、位置規制部20上に電子キー200を収容して電子キー200の下面にテーパ部23a,23bが当接した際に、テーパ部23a,23bに加わる力によって位置規制部20と係合部24a,24bが確実に係合する。
(態様5)
態様5では、前記位置規制部は、前記筐体部の底面に対して傾斜したテーパ部を備える。態様5によれば、テーパ部23aの傾斜角度により、位置規制部20の横方向での位置に応じて高さ方向での電子キー200との当接位置を設定し、高精度に電子キー200の高さ方向での位置を容易に調整することができる。
(態様6)
態様6では、前記位置決め部は、前記筐体部の底面に設けられた凹凸であり、複数の前記凹凸が線状に配列されたラックギヤ形状を有し、前記位置規制部の前記底面に対向する面には、前記凹凸に係合する係合部が設けられている。態様6によれば、位置規制部10の位置を細かく設定でき、様々な形態の電子キー200を高精度に位置調整して保持することができる。
(態様7)
態様7では、前記位置規制部は、前記筐体部の側面まで延伸された延伸部を有し、前記延伸部は前記側面に当接する。態様7によれば、延伸部21aが側面13と面で接触し位置規制部20の、位置ずれや脱落を抑制できる。
(態様8)
態様8では、前記筐体部には、複数の前記位置決め部を区別するためのインジケータ部が複数設けられており、前記位置規制部を選択的に前記位置決め部に取り付けた状態で、少なくとも一つの前記インジケータ部は前記位置規制部と重ならない位置に設けられている。態様8によれば、インジケータ部15と位置規制部20を目視することで、位置規制部20の位置決め作業を容易に行うことができ、正しい位置に配置されているかを容易に確認することができる。
(態様9)
態様9では、収容された電子キーの押圧ボタンを押圧操作する電子キー操作装置であって、前記電子キーを収容する電子キー収容ケースと、前記電子キー収容ケースに収容された前記電子キーのボタンを押下する押圧部材、とを備え、前記電子キー収容ケースは、前記電子キーを収容する筐体部と、前記筐体部内における前記電子キーの位置を規制する位置規制部と、前記位置規制部を位置決めする複数の位置決め部と、を備える電子キー操作装置である。
態様9によれば、電子キー200の形状に応じて収納空間の形状を変更する場合と比較すると、位置決め部14を選択して位置規制部20を取り付けるだけで多様な電子キー200の形態に対応することができる。また、電子キー200の外形に応じて厚みが変化するように、柔軟性を有する材質で電子キー200の保持部を構成する場合と比較すると、位置規制部20を変形しにくい樹脂等の材質を用いて構成できるため、電子キー200の位置ずれや揺動を抑制して、押下動作の信頼性を確保することができる。
100…電子キー操作装置
200…電子キー
300…電子キー収容ケース
400…アクチュエータ
10…筐体部
20…位置規制部
30…キーガイド
40…リテーナープレート
50…リッド
11…底面
12…角部
13…側面
14…位置決め部
15…インジケータ部
20a,20b,120a,120b…部分規制部
21a,21b,121a,121b…延伸部
22a,22b,122a,122b…保持部
23a,23b,123a,123b…テーパ部
24a,24b,124a,124b…係合部
25a,25b,125a,125b…突起部
31…枠部
32…キー嵌め込み部
33,45…固定部
41…抑え枠
42…軸固定部
43,54…開口部
44…固定部材
51…蓋部
52…回転軸
53…係止部
60,61,62…押圧部材
70a,70b…当接部
210,220…ボタン


Claims (9)

  1. 収容された電子キーの押圧ボタンが押圧操作可能に電子キー操作装置に着脱される電子キー収容ケースであって、
    前記電子キーを収容する筐体部と、
    前記筐体部内における前記電子キーの位置を規制する位置規制部と、を備え、
    前記筐体部は、前記位置規制部を位置決めする複数の位置決め部を有することを特徴とする電子キー収容ケース。
  2. 請求項1に記載の電子キー収容ケースであって、
    前記位置規制部は、前記電子キーの前記筐体部に対する高さ方向および前記高さ方向と交差する横方向における移動を規制することを特徴とする電子キー収容ケース。
  3. 請求項1または2に記載の電子キー収容ケースであって、
    前記位置規制部は、複数の部分規制部に分割して構成されており、前記部分規制部は、それぞれ独立に複数の前記位置決め部の何れかに位置決めされることを特徴とする電子キー収容ケース。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の電子キー収容ケースであって、
    前記位置規制部は、前記電子キーに当接して保持する保持部を備え、平面視において前記保持部と前記位置決め部が重なることを特徴とする電子キー収容ケース。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の電子キー収容ケースであって、
    前記位置規制部は、前記筐体部の底面に対して傾斜したテーパ部を備えることを特徴とする電子キー収容ケース。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の電子キー収容ケースであって、
    前記位置決め部は、前記筐体部の底面に設けられた凹凸であり、複数の前記凹凸が線状に配列されたラックギヤ形状を有し、
    前記位置規制部の前記底面に対向する面には、前記凹凸に係合する係合部が設けられていることを特徴とする電子キー収容ケース。
  7. 請求項1から6の何れか一つに記載の電子キー収容ケースであって、
    前記位置規制部は、前記筐体部の側面まで延伸された延伸部を有し、前記延伸部は前記側面に当接することを特徴とする電子キー収容ケース。
  8. 請求項1から7の何れか一つに記載の電子キー収容ケースであって、
    前記筐体部には、複数の前記位置決め部を区別するためのインジケータ部が複数設けられており、
    前記位置規制部を選択的に前記位置決め部に取り付けた状態で、少なくとも一つの前記インジケータ部は前記位置規制部と重ならない位置に設けられていることを特徴とする電子キー収容ケース。
  9. 収容された電子キーの押圧ボタンを押圧操作する電子キー操作装置であって、
    前記電子キーを収容する電子キー収容ケースと、
    前記電子キー収容ケースに収容された前記電子キーのボタンを押下する押圧部材、とを備え、
    前記電子キー収容ケースは、前記電子キーを収容する筐体部と、前記筐体部内における前記電子キーの位置を規制する位置規制部と、前記位置規制部を位置決めする複数の位置決め部と、を備えることを特徴とする電子キー操作装置。
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