JP2023081077A - 磁気デバイス、dcモータ、dcブラシレスモータ及びボイスコイルモータ - Google Patents

磁気デバイス、dcモータ、dcブラシレスモータ及びボイスコイルモータ Download PDF

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Abstract

【課題】各種のモータに適用する電磁コイルを複数並列的に連結し、かつ、接続する電磁コイルに印加する直流電圧を抑えることで磁気デバイスの駆動時における消費電電力を節減すること。【解決手段】磁気デバイスであって、所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルを、N分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルと、各鉄心に巻き付けた電線によりなる各コイルをそれぞれ並列に結線し、且つ、各コイル間に同一の直流電圧を印加する電源と、を備え、電源は、各コイルに印加する直流電圧は、1つのコイルに印加する直流電圧よりも少ない直流電圧を印加することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のコイルを並列的に連結してなる磁気デバイス、DCモータ、DCブラシレスモータ及びボイスコイルモータに関するものである。
従来、磁気デバイスを適用する装置として、平角コイルを積層状に重ねることによりコイル端子部内、外周部のみ配置することができるコイル内、外周部を有効に活用可能なブラシレスモータが公開されている(下記特許文献1)。
また、同様に、磁気デバイスを適用する装置として、周方向に配置された複数のティースおよび複数のティースそれぞれに対して複数のコイルを備える固定子(ステータ)と、周方向に配置された複数の磁石を備え、固定子と所定間隔を開けて配置された回転子とを備えるブラシレスモータが公開されている(下記特許文献2)。
特開平9-168270号公報 特開2016-93007号公報
このようにブラシレスモータを構成するステータの構造として、駆動するモータのトルクに適応するため、インダクタンス容量の異なるコイルが所定位置に配置されて電源から供給される電力により、様々な回転特性を備えるモータが実用化されている。
また、他の磁気デバイスとして、単相モータ、例えばボイスコイルモータ(Voice Coil Motor)と略称されるモータには、Nd-Fe-B磁石が作る強力な磁界の中をコイルのみが往復運動するタイプが実用化されている。
ボイスコイルモータは、ラウドスピーカーとまったく同じ原理で電気シグナルを機械運動に変換する。また、可動部が軽く、しかもダイレクトドライブであるため、一般のアクチュエータよりも高速で、かつ電気シグナルに合わせて運動する。
ボイスコイルモータ(VCM)は、磁石のエネルギー(磁場)を媒体として電気エネルギーを運動エネルギーに変換する機能(磁石の大半がこの用途に使用されてい)を持ち、磁石の大半がこの用途に使用されている。
特に、VCMは、可動部の構造により、大きく次の2種類に区別されます。
1)磁石が作る磁場の中でコイルのみが動くモータ(可動コイル[ムービングコイル]型)
2)ヨークとコイルが作る磁場の中で磁石が動くモータ(可動磁石型[ムービングマグネット]型)
また、VCMは、磁場中の導体に電流を流した時、フレミング左手の法則により下図の向きに力が発生する動作原理を利用している。
しかしながら、ブラシレスモータにおいて、複数のコイルを配置してなるステータのコイルは、単一構成のコイルを採用しているため、モータ駆動時の消費電力を抑えることができにくいという課題が指摘されていた。
また、VCMにおいても、単純に周回する銅線を所定回数巻き付けるコイルも単一構成のコイルを採用しているため、モータ駆動時の消費電力を抑えることができにくいという課題が指摘されていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、各種のモータに適用する電磁コイルを複数並列的に連結し、かつ、接続する各電磁コイルに印加する直流電圧を抑えることで磁気デバイスの駆動時の消費電電力を節減する磁気デバイスを提供することである。
上記目的を達成する本発明の磁気デバイスは以下に示す構成を備える。
所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルを、N分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルと、各鉄心に巻き付けた電線によりなる各コイルをそれぞれ並列に結線し、且つ、各コイル間に同一の直流電圧を印加する電源と、を備え、前記電源は、各コイルに印加する直流電圧は、1つのコイルに印加する直流電圧よりも少ない直流電圧を印加することを特徴とする。
本発明によれば、各種のモータに適用する電磁コイルを複数並列的に連結し、かつ、接続する各電磁コイルに印加する直流電圧を抑えることで磁気デバイスの駆動時における消費電電力を節減できる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
(a)本発明を適用するコイルの構成を示す図、(b)本発明を適用する磁気デバイスの構成を説明する回路図。 本実施形態を示す磁気デバイスによる電磁力実験例を示す図。 (a)本実施形態を示すボイスコイルモータの構造を説明する図。(b)ボイスコイルモータの要部断面図。 ボイスコイルモータ回路の結線状態を示す図。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
下記の実施の形態は、磁気デバイスに関し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明を適用する磁気デバイスに適用するコイルの構造を説明する回路図である。本実施形態では、所定半径で所定長のコイル(N回巻)Cを、例えば4分割したコイルC1~C4を並列接続する例を示す。また、本例は空芯コイルを例とし、比透磁率μs=1とする。
図1の(a)において、CP1~CP3はカットポイントを示し、N回巻された一連の所定太さの銅線コイル(SC)本体を、図示されるように同巻数で分割すると、後述する図1の(b)に示す並列接続したコイル回路が構成される。Eは直流電源で、端A~端Bまで連続するコイルに所定電圧(V)を印加している。
コイルCに直流電圧(V)を印加した場合,流れる電流は,コイルCの直列抵抗値で決まり。仮に、コイルCにDC電圧(V)を印加した場合、0Aだった電流が少し変化すると,電流と同じ速度で変化する磁束が発生する。すると、その変化する磁束φに対応した電圧EがコイルCの両端に発生する。
単純に、消費電力を計算すると、P(W)=i×抵抗値Rで算出される。
一方、図1の(b)に示すように、図1の(a)に示したコイルCを、上記カットポイントCP1~CP3で切断して、コイルC1~C4とし、その後、各コイルC1~C4を並列に接続すると、自己インダクタンスLは、
L=A×4π×μs×a×N÷b×10-7で算出される。
ここで、上記式中の符号は、以下の通りである。
A: 長岡係数
μs: 比透磁率
a: コイルの半径
N: 巻数
b: コイルの長さ
ここで、有限長のコイルの自己インダクタンスと、コイル電線の抵抗値は、長岡係数を用いて計算するものとする。
電線の長さが概算できるので、抵抗値は、以下のように推定することが出来る。半径aの内径では、1Tの巻線する長さは、2πaなので、
2πa×巻数(T)が、使用する電線の全長になる。ちなみに実際の電線を使い、長さ1mで導体径Φ0.5mm(直径)とΦ0.2mm(直径)の抵抗値を測定すると、下記となりました。
Φ0.5mm×1m R=0.09 Ω (室温20℃換算)
Φ0.2mm×1m R=0.57 Ω (室温20℃換算)
〔抵抗値の計算例〕
まず、1m当たりの抵抗値が分かっている導体径Φ0.5mmの電線を使った場合の長さを決めると、1層当たりの巻数は、15mm/0.5mmより30Tとなる。340T巻線した場合、総数は11.3層となり、コイルの肉厚は、0.5×11.3=5.65mmで、コイルの内径と外径の平均径は、15+5.65/2=17.825mm、1T分の電線の長さは、2×π×17.825≒112.0mm、340Tなので使用する電線の全長は、
112×340=38080mm=38.08mと計算される。
従って、その時の抵抗値は、38.08×0.09=3.4272Ωとなる。
本計算例を本実施形態に適用すると、外形と内径が同一として計算すればよい。
一方、合成自己インダクタンス、すなわち複数のコイルによって構成される回路があるとき,任意の2点からその回路をみると一本のコイルとして等価的に扱うことが、その等価コイルのインダクタンスは合成インダクタンスと呼ばれるが、図1の(b)に示す回路の合成インダクタンスは、
1/L=(1/L1)+(1/L2)+(1/L3)+(1/L4)
ここで、L1=L2=L3=L4と置くと、4/Lの逆数となり、L/4となる。これは、分割前の自己インダクタンスをLとすると、1/4となる。
一方、DCモータの原理から、DCモータに使用されるコイルをn分割して並列に接続した場合、コイルの両端の抵抗値(上述した計算に基づく)は分割しない場合に比べると、1/nとなるので、各コイルにかかる電圧は同じでも、各コイルC1~C4を流れる電流は、同じで、抵抗値が1/nとなるので、磁界の強さは同等で、電圧と、消費電力とが1/nとなる。
なお、本実施形態に示す磁気デバイスでは、抵抗値を以下のように算出するものとする。
原理的な構成を説明するため、コイルに使用する銅線の総長に、単位長さ当たりの抵抗値を乗算した値とする。また、モータの駆動条件は、ある一定時刻tにおける電力を想定し、定常的な抵抗値を扱うものとする。
〔原理例〕
コイルの力Nは、N=IBSから算出される。
ここで、Iは電流値を示し、Bは磁束密度を示し、Sはコイルの長さを示す。
例えばSを、100l(lはコイル1ターンの長さ)とすると、磁界の強さHは巻き数をNとすると、H(A/m)=NI/lとなり、1m当たりの巻き数n(回/m)とすれば、磁界の強さHは、H=NI/lと置くと、H=nI(A/m)と記述することができる。
これに基づき、各コイルC1~C4による磁界の強さは、H=(nI/4)+(nI/4)+(nI/4)+(nI/4)と表すことができ、結果合成した磁界の強さは、理論上nI(A/m)となり、分割前のコイルの磁界の強さHと同じとなることを考察した。
また、モータ駆動電源については、定電圧駆動、定電流駆動があり、定電圧で比較した場合、例えば2個のコイル(同巻数)を並列結線した後、各コイルを直列配置した場合、抵抗値は1/2となり、流れる電流値は2倍となります。
これにより、コイルの消費電力Wは、コイルに流れる電流iとし、コイルの抵抗値Rとから、算出されるW=i×Rは、1本のコイルに比較して、2倍の電力消費となるが、発生する磁界も2倍となり、モータの推力も大きくすることができる。ただし、コイルの発生磁界が2倍となっても、モータの推力も比例的に2倍とはならない。
一方、モータの推力が同等であれば、各コイルに流す電流を半分とし、コイルに印加する電圧を1/2として駆動することにより、コイル全体として消費する電力Wも1/2となる。
そこで、通常長のコイル(分割前)の抵抗値をRとし、当該コイルを2分割した場合の各コイルの抵抗値をrとすると、1つのコイルの抵抗値Rは、分割したコイルの抵抗値を2倍したものと等しくなる(R=2r)。
さらに、分割した2つのコイルを並列接続した場合、2つのコイルを直列接続した場合に比べて、モータを定電流駆動した時の消費電力Wは、iR=i(r/2)と表すことができる。
同様に、モータを定電圧駆動した時にコイルに印加する電圧Vは、V=i×(r/2)となり、モータを定電流駆動した時の消費電力Wは、i(r/2)と表すことができる。
〔分割コイル製作プロセス〕
では、100ターンのコイルの場合に本原理を適用してみると、所定太さの銅線を用いて、図示しない巻き付け芯(鉄心)に対して、1~25ターン巻き付けたら、一端銅線をカットする。なお、コイルの先端および後端には、接続用として数センチのリードを設ける。
次に、26ターン目から50ターンまで同様に銅線を巻き付け、さらに、51ターン目から75ターンまで同様に銅線を巻き付け、さらに、76ターン目から100ターンまで同様に銅線を巻き付ける。
その後、コイルC1の1ターン端と、コイルC2の26ターン端と、コイルC3の51ターン端と、コイルC4の76ターン端と、コイルC1の25ターン端と、コイルC2の50ターン端と、コイルC3の75ターン端と、コイルC4の100ターン端とをそれぞれ結線し電源と接続する回路を構成する。
仮に、コイルに使用する銅線の総長があらかじめ既知であるとすると、
抵抗値R=(l/S)×ρ (Ω)
ここで、ρは抵抗率(Ω・m)であり、コイルの材料が銅である場合、1.68×10-8となる。
このことから、各コイルを構成する銅線自体の抵抗値を求めることもできる。
〔第1の実施形態の効果〕
本実施形態によれば、通常1つのコイルとして製作すべき磁気デバイスを、4つの磁気デバイスとした分割コイルとして構成し、各コイルの先端側と後端側をそれぞれ結線し、同一電圧を印加するという非常にシンプルな構成で、磁気デバイスにおける消費電力を、接続するコイル数N個で除した値とすることができる。
しかも、磁界の強さは分割前と同等するので、本発明に基く磁気デバイスを利用したモータ等に適用することで、モータのステータの構造を小型化することも可能となる。
〔分割コイルによる磁力試験例〕
図2は、本実施形態を示す磁気デバイスによる電磁力実験例を示す図である。
本実施形態では、モータに適用されるコイルを分割し、各コイルを並列的に接続し、かつ、各コイルを鉄心に対して、直列配列した構成を採用することを特徴としている。なお、コイルをN分割して結線した際の各コイルの抵抗値の合算値は、各コイルから(N-1)×2分引き出した電線分の抵抗値が加算されるため、従来のように1つのコイルとする場合の抵抗値と比較すると、一致しない微差が生じる場合がある。
図2に一例を示す磁気デバイスでは、所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルを、N(図2の例ではN=2とする)分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルと、各鉄心に巻き付けた電線によりなる各コイルをそれぞれ並列に結線し、且つ、各コイル間に同一の直流電圧を印加する電源(図1に示した電源電圧をVとした場合のV/2)と、を備え、電源は、各コイルに印加する直流電圧は、図1に示した1つのコイルに印加する直流電圧Vよりも少ない直流電圧(V/2)を印加する。
つまり、所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルの抵抗値をRとした場合で、かつ、N分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルの抵抗値をrとし、並列に結線した各コイルで消費される総消費電力Pは、各コイルを流れる電流をiとした場合、
P=i×(r/N)で算出可能とすることができる。
このことから、所定長の鉄心をN分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルを並列に接続した場合、所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルに直流電圧Vよりも少ない直流電圧(V/N)を印加するだけで、同じ磁界の強さを発揮する磁気デバイスを提供することが可能となる。
〔第1実施形態の効果〕
本実施形態によれば、同鉄心材料、同巻線材料から、同巻数のコイルを複数備えて、分割コイル数に準じて算出されるDC電圧をそれぞれのコイルに印加するという構成により、発生する磁界の強さは同じでも、消費電力を大幅に節減することができる磁気デバイスを提供可能となる。
より具体的には、同一長の鉄心に対して同巻き数で電線を巻回した場合に比べて、同じ電力でもモータのトルクを格段に向上できる磁気デバイスを提供可能となる。
〔第2実施形態〕
図3は、本実施形態を示すボイスコイルモータの構造を説明する図である。本例は、磁気デバイスを利用するモータをボイスコイルモータ(VCM)とする場合である。
図3の(a)、(b)において、21Aはトップヨークで、21Bはボトムヨークである。22AはN型のマグネットで、22BはS型のマグネットである。23はコイルで、電流24が矢印の向きに印加される。25は推力で、コイル23により発生する磁界により発生する。これにより、コイル23のみが往復運動することができる。
26は絶縁材料で構成されるブロック部で、推力を発生しないコイル23の部分を切断した際に、図4の(a)に示すように、ブロック部26に半田面27を成型する構成を設け、具体的には、図4の(b)に示すように、半田面28A、28Bを成型し、フレックスケーブル29を結線することで、図示しない電源を図示しないコントローラがスイッチング制御することで、コイル23を往復移動させる構成となっている。
この場合において、コイル23により発生するトルク(N)は切断前と同一であるが、切断数をCNとすれば、コイル23に印加される電圧値をVVとした場合、端子電圧は、VV/CNとなる。
一方、推力25を発生する部分は同じコイル長は結果として変化しないので、同じトルク(N)を発生する。
〔第2の実施形態の効果〕
本実施形態によれば、ボイスコイルモータにおいても、コイルで消費する電力を節減することができるとともに、同じ電力でモータトルクアップを図ることができる。
また、VCMに対する結線の仕方は、n個分の引き出し線がないので、とても効率的である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
上記第1実施形態では、コイルと磁界を利用した磁気デバイスの構成について詳述し、その適用範囲について言及していないが、図1に示した磁気デバイスの適用例として、DCブラシレスモータ、発電機は好適である。
本発明は、モータに適用されるコイルを分割し、各コイルを並列的に接続し、かつ、各コイルを直列配列した特徴的構成を採用することで、コイルの抵抗値がn分割分小さくなるため、同一長の鉄心に対して同巻き数で電線を巻回した場合に比べて、同じ電力でもモータのトルクを格段に向上できる。
したがって、本構成を備えるコイルを磁気デバイスとして各種のモータに適用することで、従来のDCモータのコイルの形状やサイズは変えずにトルクアップに貢献できる。
以上の記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
(1)所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルを、N分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルと、各鉄心に巻き付けた電線によりなる各コイルをそれぞれ並列に結線し、且つ、各コイル間に同一の直流電圧を印加する電源と、を備え、前記電源は、各コイルに印加する直流電圧は、1つのコイルに印加する直流電圧よりも少ない直流電圧を印加することを特徴とする。
上記本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(2)前記所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルの抵抗値をRとした場合で、かつ、N分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルの抵抗値をrとし、前記並列に結線した各コイルで消費される総消費電力Pは、各コイルを流れる電流をiとした場合、P=i×(r/N)で算出可能とすることを特徴とする。
(3)前記電線は、所定抵抗率の銅線コイルであることを特徴とする。
(4)前記電線は、所定抵抗率のボイスコイルであることを特徴とする。
(5)(1)乃至(4)のいずれかに記載の磁気デバイスを有することを特徴とするDCモータ。
(6)(1)乃至(4)のいずれかに記載の磁気デバイスを有することを特徴とするDCブラシレスモータ。
(7)(1)乃至(4)のいずれかに記載の磁気デバイスを有することを特徴とするボイスコイルモータ。
C1~C4 コイル
E 直流電源

Claims (7)

  1. 所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルを、N分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルと、
    各鉄心に巻き付けた電線によりなる各コイルをそれぞれ並列に結線し、且つ、各コイル間に同一の直流電圧を印加する電源と、を備え、
    前記電源は、各コイルに印加する直流電圧は、1つのコイルに印加する直流電圧よりも少ない直流電圧を印加することを特徴とする磁気デバイス。
  2. 前記所定長の鉄心に電線をMターンした1つのコイルの抵抗値をRとした場合で、かつ、N分割した各鉄心に対して、同ターン数で電線をM/N回分、巻回してなる複数のコイルの抵抗値をrとし、
    前記並列に結線した各コイルで消費される総消費電力Pは、各コイルを流れる電流をiとした場合、
    P=i×(r/N)で算出可能とすることを特徴とする請求項1に記載の磁気デバイス。
  3. 前記電線は、所定抵抗率の銅線コイルであることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気デバイス。
  4. 前記電線は、所定抵抗率のボイスコイルであることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気デバイス。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気デバイスを有することを特徴とするDCモータ。
  6. 前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気デバイスを有することを特徴とするDCブラシレスモータ。
  7. 前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気デバイスを有することを特徴とするボイスコイルモータ。

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