JP2023081002A - 液体揮発容器 - Google Patents

液体揮発容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2023081002A
JP2023081002A JP2021194633A JP2021194633A JP2023081002A JP 2023081002 A JP2023081002 A JP 2023081002A JP 2021194633 A JP2021194633 A JP 2021194633A JP 2021194633 A JP2021194633 A JP 2021194633A JP 2023081002 A JP2023081002 A JP 2023081002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
container
volatile
view
volatilization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021194633A
Other languages
English (en)
Inventor
瑛大 中田
Akihiro Nakada
慶 大本
Kei Omoto
俊史 神谷
Toshifumi Kamiya
聡 住吉
Satoshi Sumiyoshi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2021194633A priority Critical patent/JP2023081002A/ja
Publication of JP2023081002A publication Critical patent/JP2023081002A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】過酷な温度変化に対しても揮発性液体の容器外への噴き出しなどの問題もなく対応することができると共に、残液量の視認も容易となる車載用などに好適な液体揮発容器を提供する。【解決手段】少なくとも、直液状態の揮発性液体Hを収容する容器本体10と、毛細管力を有し、前記容器本体10に収容される揮発性液体Hを揮発させる多孔質揮発体20とを備え、前記容器本体10は揮発性液体の液残量を視認できる液体揮発容器Aであって、前記容器本体10の先端部に、容器本体10の圧力変化に対して前記多孔質揮発体20から噴き出す揮発性液体を貯留する液貯留部30を設けたことを特徴とする、液体揮発容器。上記揮発性液体としては、例えば、揮発して芳香を発する成分、消臭作用のある成分、森林浴効果などの有効な作用を発する成分、人を鎮静させる作用を有する成分、眠気を覚ましたりする覚醒作用を有する少なくとも1種の芳香消臭成分を含有するものが挙げられる。【選択図】図2

Description

本発明は、過酷な温度変化に対しても揮発性液体の容器外への噴き出しなどの問題もなく対応することができると共に、残液量の視認も容易となる車載用などに好適な液体揮発容器に関する。
従来において、自動車内の所定の場所等に取り付け自在となる液状の芳香消臭剤等を収容する液体揮発容器は、多種多様の形状、構造のものが知られている。
液状の芳香消臭剤を直接収容等する直液式タイプの液体揮発容器では、少なくとも、液状芳香消臭剤などの揮発性液体を直接収容する容器と、揮発を促進させる多孔質体等との組み合わせで構成されている。
従来の直液式タイプの車載用などの液体揮発容器としては、例えば、
1) 自動車のエアコン等のルーバーに簡易に且つ最適な状態で取付け、芳香消臭剤容器がルーバーから脱落したり、ルーバーからの風向きにより短時間に芳香消臭剤の揮散が終了するのを防止し、容器本体内の芳香消臭剤の残量の確認を容易に行うものとして、上部開口より芳香消臭剤が収納される容器本体と、該容器本体の上部開口に取付けられる手動ポンプとを有し、該手動ポンプの作動により容器本体内部の芳香消臭剤が手動ポンプの吐出ノズルから吐出されるようになされた芳香消臭剤容器において、前記手動ポンプの吐出ノズルにキャップ部材が取付けられ、該キャップ部材には揮散穴と吐出ノズルを嵌合する筒部が形成され、該筒部の外側に含浸体が取付けられ、前記吐出ノズルから吐出される芳香消臭剤が前記含浸体に含浸されるようになされ、前記容器本体がカバーケースに収納されていることを特徴とする芳香消臭剤容器(例えば、特許文献1参照)、
2) 揮散剤を効率的に揮散させることができる揮散容器を提供するために、揮散剤が収容される容器体と、前記容器体を、口部が下向きの倒立姿勢で上下動可能に支持する支持部材と、前記支持部材に配設されて前記容器体の前記口部内に液密に嵌合される栓体と、前記支持部材のうち前記栓体の下方に位置する部分に配設され、揮散剤が含浸される含浸 体と、を備え、前記容器体は、前記栓体が前記口部を開放し、前記含浸体が前記容器体の内部に露呈する前進位置と、前記栓体が前記口部を閉塞し、前記含浸体が前記容器体の外部に露呈する後退位置と、の間を上下動可能に配設されていることを特徴とする揮散容器
(例えば、特許文献2参照)、
3) 使用者が筐体に形成される通気口の開き量を容易にコントロールすることができる薬剤揮散器を提供するために、空気の吹出口の近傍に設置される薬剤揮散器であって、薬剤を収容し、前記薬剤が滲出する孔を有する容器と、前記容器を外側から覆うように保持する第1ケースと、前記第1ケースを外側から覆うように保持し、前後方向に延びる回転軸周りを前記第1ケースに対し相対的に回転可能に構成される第2ケースとを備え、前記第1ケースには、通気口が形成され、前記第2ケースは、前記回転軸周りを前記第1ケースに対し回転することにより、前記第1ケースの前記通気口を閉じる閉位置と、前記第1ケースの前記通気口を開く開位置との間を切り替えられ、第1ロック要素、及び、前記回転軸周りに配列される複数の第2ロック要素のうちの一方が前記第1ケースに設けられ、他方が前記第2ケースに設けられ、前記第1ロック要素は、前記第2ケースが前記回転軸周りを前記第1ケースに対し相対的に回転するにつれて、前記複数の第2ロック要素に順番にロックされるように構成され、前記第1ロック要素は、前記第2ケースが前記閉位置にあるときに、前記複数の第2ロック要素の1つにロックされ、前記第2ケースが前記開位置にあるときに、前記複数の第2ロック要素の別の1つにロックされる、薬剤揮散器(例えば、特許文献3参照)、
4) 設置スペースの確保に困らず、香りを長く持続させることができる香りテスターを提供するために、内部空間を画定し、前記内部空間を外部空間に連通させる開口部を有する扁平なボディ部と、前記内部空間に収容され、香り成分を保持する香り保持体と、前記内部空間の外部に少なくともその一部が配置され、前記香り保持体に接続され、前記香り保持体が前記開口部を介して前記内部空間から引き出すための持ち手とを備える、香りテスター(例えば、特許文献4参照)、
などが知られている。
しかしながら、上記特許文献1~4の車載式などの芳香消臭剤容器等では、日中の晴天下等では車内の温度変化が激しく、例えば、ダッシュボードでは80℃前後、エアコン吹出し口付近では60℃前後まで上昇したりし、また、液状の芳香消臭剤組成は揮発性液体であることなどから、過酷な温度変化に対して揮発性液体の容器外への噴き出しなどの課題があり、未だその対策が不十分であるのが現状であった。
特開2000-202014号公報(特許請求の範囲、図1~図4) 特開2016-190670号公報(特許請求の範囲、図1) 特開2020-104920号公報(特許請求の範囲、図1等) 特開2021-104108号公報(特許請求の範囲、図1等)
本開示は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、過酷な温度変化に対しても揮発性液体の容器外への噴き出しなどの問題もなく対応することができると共に、残液量の視認も容易となる車載用などに好適な液体揮発容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、少なくとも、直液状態の揮発性液体を収容する容器本体と、毛細管力を有し、前記容器本体に収容される揮発性液体を揮発させる多孔質揮発体とを備え、前記容器本体に揮発性液体の液残量を視認できる液体揮発容器であって、前記容器本体の先端部に、特定の構造体などを設けることにより、上記目的の液体揮発容器が得られることを見出し、本開示を完成するに至ったのである。
すなわち、本開示の液体揮発容器は、少なくとも、直液状態の揮発性液体を収容する容器本体と、毛細管力を有し、前記容器本体に収容される揮発性液体を揮発させる多孔質揮発体とを備え、前記容器本体は揮発性液体の液残量を視認できる液体揮発容器であって、前記容器本体の先端部に、容器本体内の圧力変化に対して前記多孔質揮発体から噴き出す揮発性液体を貯留する液貯留部を設けたことを特徴とする。
前記液体揮発容器には、容器からの揮発性液体の揮発を開け閉め自在とするシャッター機構を有していることが好ましい。
前記多孔質揮発体は、液貯留部を貫通し、前記噴き出しにより液貯留部に貯留されている揮発性液体が前記容器本体内の圧力変化に応じて前記容器本体内に戻ることが好ましい。
また、前記液体揮発容器には、揮発性液体を補充する注入孔を備えてなることが好ましい。
また、残量視認を可能とすることによりなくなった際の液体揮発容器を取り替えることかできる。
本開示によれば、過酷な温度変化に対しても揮発性液体の容器外への噴き出しなどの問題もなく対応することができると共に、残液量の視認も容易となる車載用などに好適な液体揮発容器が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説液体揮発容器明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
本発明の液体揮発容器の実施形態の一例を示すものであり、(a)はクリップを備えた液体揮発容器の不使用(キャップON)状態を示す斜視図、(b)は(a)の液体揮発容器の使用(キャップOFF)状態を示す斜視図である。 (a)~(f)は、順次、図1(a)のクリップを除いた液体揮発容器の平面縦断面図、平面図、正面縦断面図、正面図、右側面図の一部拡大図、右側面図である。 (a)~(d)は、順次、図1(b)のクリップを除いた液体揮発容器の平面図、平面縦断面図、正面縦断面図、正面図である。 本発明の液体揮発容器の尾栓を除いた容器本体に液貯留部を構成する液貯留部構成体を取り付けた状態の一例を示すものであり、(a)~(h)は、順次、前方側から見た斜視図、平面図、後方側から見た斜視図、横断面図、左側面図、正面図、右側面図、縦断面図である。 本発明の容器本体に有する尾栓の一例を示すものであり、(a)~(d)は、順次、前方側から見た斜視図、平面図、後方側から見た斜視図、正面図である。 本発明の液体揮発容器の中栓の一例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 本発明の液体揮発容器の多孔質揮発体の一例を示す斜視図である。 本発明の液体揮発容器のキャップの一例を示すものであり、(a)~(f)は、順次、前方側から見た斜視図、後方側から見た斜視図、左側面図、正面図、縦断面図、右側面図である。 本発明の液体揮発容器のシャッター機構をなす開口調整部材の一例を示す図面であり、キャップON状態の際の部品図(縮んだ状態図)で、(a)~(e)は、順次、前方側から見た斜視図、後方側から見た斜視図、左側面図、正面図、右側面図である。 本発明の液体揮発容器のシャッター機構をなす開口調整部材の一例を示す図面であり、キャップOFF状態の際の部品図(伸びた状態図)で、(a)~(e)は、順次、前方側から見た斜視図、後方側から見た斜視図、左側面図、正面図、右側面図である。 本発明の液体揮発容器のクリップの一例を示すものであり、(a)~(c)は、順次、前方側から見た斜視図、後方側から見た斜視図、平面図である。 本発明の液体揮発容器の実施形態の他例を示すものであり、(a)はクリップを備えた液体揮発容器の不使用(キャップスライドON)状態を示す斜視図、(b)は(a)の液体揮発容器の使用(キャップスライドOFF)状態を示す斜視図である。 (a)~(e)は、順次、図1(a)のクリップを除いた液体揮発容器の平面縦断面図、平面図、正面縦断面図、正面図、右側面図である。 (a)~(d)は、順次、図1(b)のクリップを除いた液体揮発容器の平面図、平面縦断面図、正面縦断面図、正面図、右側面図である。 図12の液体揮発容器の液体容器部の交換状態を示す後方斜視図である。 図12の液体揮発容器の容器本体を構成する液貯留部構成体の一例を示すものであり、(a)~(g)は、順次、前方側から見た斜視図、平面図、後方側から見た斜視図、左側面図、正面図、右側面図、縦断面図である。 本発明の容器本体に有するカートリッジ本体(尾栓)の一例を示すものであり、(a)~(h)は、順次、前方側から見た斜視図、平面図、後方側から見た斜視図、平面縦断面図、左側面図、正面図、右側面図、正面縦断面図である。 本発明の液体揮発容器の中栓の一例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は断面図である。 本発明の液体揮発容器のキャップ本体の一例を示すものであり、(a)~(h)は、順次、前方側から見た斜視図、平面図、後方側から見た斜視図、平面縦断面図、左側面図、正面図、右側面図、正面縦断面図である。 本発明の液体揮発容器のキャップ頂部の一例を示すものであり、(a)~(e)は、順次、前方側から見た斜視図、後方側から見た斜視図、左側面図、正面図、右側面図である。 本発明の液体揮発容器のシャッター機構をなす開口調整部材の一例を示す図面であり、キャップON状態の際の部品図(縮んだ状態図)で、前方側から見た斜視図である。 本発明の液体揮発容器のクリップの一例を示すものであり、(a)~(b)は、順次、前方側から見た斜視図、正面図である。
以下に、各実施形態について図面を参照しながら詳しく説明する。但し、本発明の技術的範囲は下記で詳述するそれぞれの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
なお、各図面間で共通して付されている符号は、特に各図面の説明において言及がなくとも、同じ構成又は部材を表している。
(第1の実施の形態、全体構成)
図1は、第1の実施の形態の液体揮発容器の一例を示すものであり、(a)はクリップを備えた液体揮発容器の不使用(キャップON)状態を示す斜視図、(b)は(a)の液体揮発容器の使用(キャップOFF)状態を示す斜視図であり、図2(a)~(f)は、順次、図1(a)のクリップを除いた液体揮発容器の平面縦断面図、平面図、正面縦断面図、正面図、右側面図の一部拡大図、右側面図であり、図3(a)~(d)は、順次、図1(b)のクリップを除いた液体揮発容器の平面図、平面縦断面図、正面縦断面図、正面図である。
本実施形態の液体揮発容器Aは、図1~図3に示すように、少なくとも、直液状態の揮発性液体を収容する容器本体10と、毛細管力を有し、前記容器本体10に収容される揮発性液体Hを揮発させる多孔質揮発体20とを備え、前記容器本体10は揮発性液体Hの液残量を視認できる液体揮発容器であって、前記容器本体10の先端部に、容器本体10内の圧力変化に対して前記多孔質揮発体20から噴き出す揮発性液体を貯留する液貯留部30を設けたことを特徴とするものである。
上記容器本体10の先端側には、液貯留部30の一部(略半分)を構成することとなる液貯留部構成体40が取り付けられ、該液貯留部構成体40の外周部にはキャップ50が摺動自在に取り付けられている。また、この容器本体10には、液貯留部構成体40とキャップ50との間にはキャップ50の開け閉め(ON・OFF)により容器本体10等からの揮発性液体の容器外への揮発を制御するシャッター機構60を有している。図示符号25は、容器本体10内に取り付けられる中栓であり、クリップ80は自動車のエアコン等のルーバーなどに取付自在とするためのクリップである。
(各部品構成)
容器本体10は、図2、図3、図4(a)~(h)に示すように、楕円状の筒状体からなる本体部11と、本体部11の先端側の楕円状の先端面部12に開口された円形状の開口部13と、該開口部13の先端側の左右の内壁面14a、14bには三角形形状の支持体15,15とを有し、後方側には楕円状の開口部16と、該開口部16に嵌合により固着される尾栓17とを有している。
尾栓17は、図5(a)~(d)に示すように、容器本体11の後端側の開口部16に嵌合する嵌合部18aを有する尾栓部18とを有し、該尾栓部18の底面の内壁部には容器本体10内に取り付けることとなる多孔質揮発体20の後端部21を嵌合により固着するための凹状の固着穴19と、この固着穴19の側面にスリット19aを有する側壁部19bが一体に形成されている。なお、上記形態では、容器本体10と尾栓17とを二部品で構成したが、一部品で構成しても良いものである。
この容器本体10は視認性を有する材料(透明、半透明の材料)で構成すれば、簡単に容器本体10内の揮発性液体Hの液残量を視認することができる。
中栓25は、図6(a)~(f)に示すように、楕円状の薄板体26から構成され、該薄板体26には中央部に多孔質揮発体20を挿通する挿通孔27と、薄板体26の外周面の一端から内側に空気置換用のスリット部28が形成されている。
この中栓25は、上記容器本体10の支持体15、15の取付面15a、15bと尾栓16の嵌合部17の楕円状の先端面17aとの間に挟持される構造となっている。これにより、容器本体10内の後方側となる中栓25と尾栓17との空間部29が揮発性液体Hを収容(搭載)する液搭載部となる。また、多孔質揮発体20は、中栓25の挿通孔27に挿通せしめ上記尾栓17の固着穴19に後端部21を固着せしめることにより、その先端部22が容器本体10内の先端側に保持される構成となっている。
液貯留部構成体40は、図1~図4などに示すように、円形状の筒状本体41を有し、この筒状本体41の後端側には容器本体10の本体部11の開口部12内に嵌合する嵌合部42と、本体部11の先端面12に密着するフランジ部43とを有している。また、筒状本体41の後方側外周には凸部44を有し、この凸部44と前記フランジ部43との間の周状の凹部45に、後述するシャッター機構60を構成する開口調整部材70の円形状の枠部71が取り付けられる構成となっている。また、この液貯留部構成体40の筒状本体41の上面側には揮発性液体を補充する注入孔46と、先端側には円形状の先端開口面部47に先端開口部48とを有している。
本実施形態では、前記容器本体10内部の中栓25より仕切られた前方側の空間部31と液貯留部構成体40内部の空間部41とで、容器本体10内の液搭載部29の圧力変化に対して前記多孔質揮発体20から噴き出す揮発性液体を貯留する液貯留部30が構成されることとなる。この液貯留部30の内容量は、前記容器本体10の液搭載部29と同等の容量又はそれ以下の容量となっている。また、後述するように、液貯留部30に圧力変化に対して多孔質揮発体20から噴き出し液貯留部30に貯留された揮発性液体は、その後の圧力変化に応じて中栓25の空気置換用のスリット28等を通して液搭載部29に自動的に戻ることが可能となっている。
キャップ50は、容器本体10に取り付けられた液貯留部構成体40を被覆自在とすると共に、該キャップ50の開閉動作(摺動動作)に伴い、キャップ50の先端側に形成した略楕円状の開口部55の大きさを任意に調整可能なシャッター機構60が連動する構成となっている。
このキャップ50は、図6(a)~(f)に示すように、楕円状筒状体51を有し、該楕円状筒状体51内部には、上記液貯留部構成体40の円形状の筒状本体41を摺動自在とする嵌合体52を有し、嵌合体52の先端側には液貯留部構成体40の先端開口面部47と当接する当接部53を有している。また、キャップ50の嵌合体52の外周と楕円状筒状体51の内周との間に設けられる取り付け孔54には、図6(e)及び(f)に示すように、シャッター機構60を構成する開口調整部材70が挿通自在となっており、該シャッター機構60を構成する開口調整部材70により上記キャップ50の開口部55の大きさをゼロ(開口部を閉鎖)から最大(開口部55の開口を全開)となるように構成されている。
このシャッター機構60を構成する開口調整部材70は、図9及び図10の各(a)~(e)に示すように、円形状の枠部71と、枠部71に連結される連結部72、本体部73、前記開口部55を塞ぐ開口調整部74とが一体となっており、連結部72、本体部73、開口調整部74の幅方向の長さはキャップ50の開口部55の幅方向の長さと同じ長さとなっている。この開口調整部材70は、伸縮自在となる材質、例えば、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系などの熱可塑性エラストマーやシリコーンゴムなどのゴム材料で構成されるものであり、本実施形態では、ポリエステル系熱可塑性エラストマーから構成されている。
このシャッター機構60を構成する開口調整部材70は、図2及び図3に示すように、円形状の枠部71が上述の液貯留部構成体40の凹部45に装着され、枠部71に連結される連結部72に連接される本体部73及び開口調整部74は前記キャップ50の取り付け孔54に挿通してキャップ50と液貯留部構成体40との間に取り付けられることとなる。
図2(a)~(f)は、液体揮発容器Aのキャップ50を閉めた状態(キャップON状態)の各図面であり、図9(a)~(e)は、キャップ50を閉めた際のシャッター機構をなす開口調整部材70が縮んだ状態(伸びる前の上記図2(a)の状態)を示す各図面である。この液体揮発容器Aのキャップ50を閉めた状態(キャップON状態)では、図1(a)、図2(a)~(f)に示すように、シャッター機構60を構成する開口調整部材70の開口調整部74によりキャップ50の開口部55が閉鎖された状態となっており、この状態において開口部55の底部側に形成した凹状の貫通溝(僅かな隙間)56を介して多孔質揮発体20に吸蔵された揮発性液体の僅かな芳香が容器外へなされることとなる。
液体揮発容器Aのキャップ50を前方側に摺動せしめると(キャップOFF状態にすると)、開口調整部材70が伸びた状態となるものであり、図1(b)、図3(a)~(e)に示すように、キャップ50の開口部55が開き多孔質揮発体20に吸蔵された揮発性液体の芳香が容器外へなされることとなる。また、このキャップOFF状態にすると、注入孔46も開き、該注入孔46から揮発性液体を補充することができる構成となっている。また、このシャッター機構60は取り外し可能、すなわち、キャップ50を液貯留部構成体40から取り外すと、開口調整部材70も簡単に取り外すことができる構成となっている。このシャッター機構60は、キャップ50の開口部55の大きさを任意に調整可能となるものであり、上述の如く、キャップ50の開閉動作(摺動動作)に連動する構成となっている。
クリップ80は、図1(a)及び(b)、図11(a)~(c)に示すように、クリップ本体部81の両端側に容器Aの上方側の幅方向を保持する湾曲状の保持体81a,81bを有すると共に、クリップ本体部81の中央部上方側に、自動車のエアコン等のルーバー等に挟持により取り付けるための一対の挟持体82、83とを有している。一対の挟持体82、83の上端側には押さえ部82a,83aを有している。
上記容器本体10、尾栓17、中栓25、液貯留部構成体40、キャップ50等の材質としては、貯留される揮発性液体の物性等に影響を及ぼさないものであれば、特に限定されず、例えば、金属や、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合系樹脂(EVOH)、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の少なくとも1種で形成することができ、好ましくは、空気バリア性の高い素材を含むもので形成されるものが挙げられる。
空気バリア性の高い素材としては、上記EVOH、金属箔、金属蒸着槽、カーボン材などが挙げられる。空気バリア性などの高いものとしては、上記EVOHの単独物や該EVOH、上記熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の少なくとも1種よりなる容器本体等に、更に内表面及び/又は外表面に、空気バリア性、湿度バリア性も兼ね備える金属箔、金属蒸着、カーボン材(ダイヤモンドライクカーボン材を含む)を接着や蒸着等した少なくとも2層以上の複合材などが挙げられ、これら複合材は、例えば、共押出、多層射出成型、多層ブローなどの各成形方法等で目的の所定の容器本体10などの各部品が成形されることとなる。
また、耐溶剤性の高い素材を含むもので形成される。耐溶剤性の高い素材としては、PEN(ポリエチレンナフタレート)、またはPPとPENとの複合材などが挙げられる。
本実施形態の容器本体10などを含む各部品は、外層と内層がポリプロピレン(PP)樹脂で形成され、外層と内層で挟まれた中間層がナイロン又はエチルビニルアルコール(EVOH)樹脂でブロー成形法により形成された多層構造から構成されている。
前記容器本体10に充填(収容)する揮発性液体としては、特に限定されないが、芳香を発する各種の合成香料、天然香料、及びこれらの組成物を構成する各成分、消臭作用のあるもの、森林浴効果などの有効な作用のあるもの、人を鎮静させる作用のあるもの、眠気を覚ましたりする覚醒作用を有する揮発性の各芳香消臭液状成分を各単独で又はこれらの2種以上のものを混合して用いることができる。
芳香消臭成分としては、例えば、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒド、脂肪族環状アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、脂肪族環状カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、脂肪族環状ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸エステル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等々の合成香料及び動物、植物からの天然香料、天然香料及び/又は合成香料を含む調合香料の1種又は、2種以上を混合し使用することができる。
例えば、合成香料としては、1996年化学工業日報社刊印藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、1969年MONTCLAIR,N.J.刊ステファン・アークタンダー(STEFFEN ARCTANDER)著「パヒューム アンド フレーバー ケミカルズ(Perfume and Flavor Chemicals)」等に記載の香料が使用できる。天然香料としては、「香りの百科」日本香料協会編に記載の香料が使用できる。
主な香料名を具体的に挙げると、アルデヒドC6~C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、α-ダマスコン、β-ダマスコン、δ-ダマスコン、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリシレート、オウランチオール、アセチルオイゲノール、バクダノール、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブチルブチレート、p-t-ブチルシクロヘキサノール、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、o-t-ブチルシクロヘキサノール、o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメート、カリオフィレン、カシュメラン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレストリッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテート、δ-C6~C13ラクトン、ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワニリン、オイゲノール、フルイテート、フェンチルアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラクソリド、γ-C6~C13ラクトン、α-ピネン、β-ピネン、リモネン、ミルセン、β-カリオフィレン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニトリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、cis-3-ヘキセノール、cis-3-ヘキセニールアセテート、cis-3-ヘキセニールサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイドロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソオイゲノール、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャスマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コアボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイド、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレート、メチルオイゲノール、メントール、α-メチルイオノン、β-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、メチルイソオイゲノール、メチルラベンダーケトン、メチルサリシレート、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクTM-II、ムスク781、ムスクC14、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、アンブレッドリド、シクロヘキサデカノリド、10-オキサヘキサデカノリド、11-オキサヘキサデカノリド、12-オキサヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、オキサヘキサデセン-2-オン、14-メチル-ヘキサデセノリド、14-メチル-ヘキサデカノリド、ムスクケトン、ムスクチベチン、ノピルアルコール、ノピルアセテート、ネリルアセテート、ネロール、メチルフェニルアセテート、ミラックアルデヒド、ネオベルガメート、オークモスNo.1、オリボン、オキシフェニロン、p-クレジールメチルエーテル、ペンタリッド、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルアセテート、ルバフラン、ダマセノン、ラズベリーケトン、ジメチルベンジルカービニルアセテート、ジャスマサイクレン、メチルナフチルケトン、ローズフェノン、ローズオキサイド、サンダロア、サンデラ、サンタレックス、スチラリールアセテート、スチラリールプロピオネート、ターピネオール、ターピニルアセテート、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニルアセテート、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、チモール、ワニリン、ベルドックス、ヤラヤラ、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、樟脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、タイム油、トンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベンゾイン、ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベローズ油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグリスチンキ等である。
また、香料の溶剤又は保留剤としてジエチルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベンゾエート、イソプロピルミリステート、ハーコリン、イソペンタン、オレンジテルペン等を使用することができる。
これらの液状芳香消臭成分の配合量としては、通常、揮発性液体全量(組成物)中に0.1~10質量%、好ましくは1~8質量%の範囲から適宜選択される。この液状芳香消臭成分の配合量が0.1質量%未満では適度な効果が得られず、10質量%を超えると必要な界面活性剤の量などが多量となり、香りや消臭などの持続性維持が困難となる。また、コスト的にも不経済である。
本発明に用いる揮発性液体は、溶剤として水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等)を使用し、必要に応じて本開示の効果を損なわない範囲で、他の界面活性剤や従来から使用されてきた他の成分を添加しても良い。
他の界面活性剤におけるアニオン界面活性剤としては具体的には、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアリルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルアラニネートやアシルタウレート、N-アルキルイミノジカルボン酸に代表されるアミノ酸系アニオン界面活性剤又はその塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸エステル塩等が好ましく挙げられる。
他の界面活性剤における両性又は半極性界面活性剤としては具体的には、アミンオキサイド、アルキルベタイン、脂肪酸アミドアルキルベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、イミダゾリン、アルキルグリシン、アルキルアラニン等が好ましく挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキルポリグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミド、脂肪酸アルカノールアミド等が好ましく挙げられる。
他の添加可能な成分としては、安定な揮散を持続させる成分(炭酸プロピレン)、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、ハイドロトロープ剤、無機塩、色素等が挙げられる。
用いる揮発性液体には、使用性、耐漏出性などの点から、擬塑性が付与されていてもよい。擬塑性の付与は、一般的に増粘剤(ゲル化剤)などを用いて行うことができる。なお、擬塑性とは、静止状態においては非流動性を示すものの、剪断力が加えられると流動性を示す性質をいう。
用いることができる増粘剤としては、例えば、アルカリ膨潤会合型エマルション、アルカリ膨潤型エマルション、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、キサンタンガム、サクシノグリカン、ダイユータンガム、グァーガム、カラギーナン、ペクチン、又はセルロース誘導体架橋形アクリル酸重合体、酸化セルロース、結晶セルロース、レオザンガム、ジェランガム、モンモリロナイト系粘土鉱物等無機系の増粘剤などから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
また、上記多孔質揮発体20は、毛細管力を備え、揮発性液体が供給された場合に、揮発せしめることができる素材、形状であれば良く、例えば、気孔を有する多孔質で形成されたものが挙げられ、具体的には、スポンジ体、焼結体、繊維束体、発泡体、海綿体、フェルト体、ポーラス体、内部には毛管力を有する流路を有する構造体などが挙げられ、形状としては、例えば、円柱状、砲弾状、角柱状、ペン芯型形状、楕円柱状、方形柱状などを挙げることができる。
これらの形状、多孔質体等を形成する材料としては、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などを用いることができる。
繊維束芯としては、上記繊維の素材(例えば、1~20デニールの合成繊維、天然繊維、……、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせなどの繊維)からなる平行繊維束等を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工したものが挙げられる。
通液性発泡体である場合、例えば、溶融状態の樹脂を型に流し込み成型、発泡処理するなど、公知の方法で調製することができる。また、焼結体では、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などのプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)などから構成することができる。
これらの焼結芯から構成する場合も含む多孔質揮発体20の細孔径は、SEMによる画像解析法により測定した10μm~1,000μmであるものが好ましく、さらに好ましくは、20μm~300μm、特に20μm~100μmであり、気孔率は、好ましくは20~90%、更に好ましくは、30~80%とすることが望ましい。本開示において、「気孔率」は下記のようにして算出される。まず、既知の質量及び見掛け体積を有する芳香揮発部材を水中に浸し、十分に水を浸み込ませた後、水中から取り出した状態で質量を測定する。測定した質量から、芳香揮発部材に浸み込ませた水の体積が導出される。この水の体積を芳香揮発部材の気孔体積と同一として、下記式から、気孔率が算出される。
気孔率(単位:%)=(水の体積)/(芳香揮発部材30の見掛け体積)×100
また、多孔質揮発体20を、カーボン多孔質体から構成することができる。カーボン多孔質体の細孔径は、SEMによる画像解析法により測定した10μm~1,000μmであるものが好ましく、さらに好ましくは、20μm~100μmであり、気孔率は同上の測定方法にて20~90%のものが好ましい。形状は、上記と同様に例えば、円柱状、砲弾状、角柱状、ペン芯型形状、楕円柱状、方形柱状などを挙げることができる。
このカーボン多孔質体は、微細な連通孔を有する多孔質構造体であれば良く、例えば、三次元網目構造若しくは点焼結構造よりなり、アモルファス炭素と炭素粉末とで構成される炭素複合成形体、等方性高密度炭素成形体、炭素繊維抄紙成形体、活性炭素成形体などが挙げられ、好ましくは、アモルファス炭素と炭素粉末とからなる微細な連通孔を有する上記細孔径、気孔率の炭素複合成形体が望ましい。
この多孔質構造からなる炭素複合体の作製に用いる炭素粉末としては、更なる反応効率の向上の点から、高配向性熱分解黒鉛(HOPG)、キッシュ黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンナノチューブ、フラーレンより選ばれる少なくとも1種(単独又は2種以上の組合わせ)が好ましい。
更に、多孔質揮発体20を、カーボン多孔質体から構成する場合に、揮発性液体が含浸される通液部と、含浸されない吸熱部から構成したり、及び/又はカーボン多孔質体にスリットを形成することにより、多孔質揮発体20の揮散を更に増強してもよい。
本実施形態の多孔質揮発体20は、円柱体形状で構成されているが、芳香揮発を更に良好とするために、断面を矩形形状に形成してもよい。矩形形状とは正方形を含む多角形状であり、特に一辺の縦横比が異なる長方形が好ましい。矩形形状とすることで、同様の体積の円断面形状と比較して表面積を増やすことができ、芳香性能を向上させることができる。矩形断面の縦横比は、1:1~1:13が好ましく、より好ましくは1:1.1~1:1.4で多孔質揮発体15の剛性を確保することができる。
このように構成される本実施形態の液体揮発容器Aは、液貯留部30の内容量は、透明容器となる容器本体10内と液搭載部29と同等の容量を持ち、貯留された揮発性液体は、空気置換用のスリット28等を通して液搭載29部に戻ることが可能である。また、本液体揮発容器Aは鉛直方向に対して垂直に使用するものであり、本液体揮発容器Aは±45度の傾きを許容する構成となっている。
本実施形態の液体揮発容器Aでは、キャップ50を開くことにより、開口部55などから揮発性液体Hに含まれる芳香を発する成分、消臭作用を有する成分、森林浴効果などの有効な作用を発する成分、人を鎮静させる作用のある成分、眠気を覚ましたりする覚醒作用を有する成分などの少なくとも1種の芳香・消臭成分が揮発することとなり、これにより用いる揮発性液体種を選択することにより、車内などに目的に応じた芳香や消臭などを発揮することができ、上記キャップ50を閉めると、液状芳香消臭剤などの揮発性液体の揮発は制限されるので、多孔質揮発体20での揮発が徐々になくなるものであり、キャップ50の開閉動作によりシャッター機構60を介して確実に密閉でき、携帯性を有し、過酷な温度変化に対しても揮発性液体の容器外への噴き出しなどの問題もなく対応することができると共に、残液量の視認も容易となる車載用などに好適な液体揮発容器が提供されることとなる。
(第2の実施の形態、全体構成、図12~図22)
図12は、第2の実施の形態の液体揮発容器の一例を示すものであり、(a)はクリップを備えた液体揮発容器の不使用(キャップON)状態を示す斜視図、(b)は(a)の液体揮発容器の使用(キャップOFF)状態を示す斜視図であり、図13(a)~(f)は、順次、図1(a)のクリップを除いた液体揮発容器の平面縦断面図、平面図、正面縦断面図、正面図、右側面図の右側面図であり、図14(a)~(d)は、順次、図1(b)のクリップを除いた液体揮発容器の平面図、平面縦断面図、正面縦断面図、正面図である。
この第2の実施形態の液体揮発容器Bは、上述の第1の実施形態と大きく異なるのは、図15に示すように、揮発性液体を収容する容器本体をキャップ側から着脱可能なカートリッジ式容器100とし、このカートリッジ式容器100とキャップ170を取り付けるための外箱体130を設け、この外箱体130とカートリッジ式容器100とが分離可能となっている点、二部品構成のキャップ170及び外箱体130に互いに突起による位置調整部156、156を形成し、キャップ170のスライド位置を容易に調整可能とし、上記第1実施形態と同様に、シャッター機構60により、揮発開口部面積を広くしたり、小さくしたりして揮発性液体の揮発量の調整を容易にできることにした点である。
この第2の実施形態の液体揮発容器Bにおいて、上述の第1実施形態の液体揮発容器と同様の機能、作用等を奏する各部品構成などは、その旨を記載して簡潔化したりし、また、図面(図12~図22)中に同一図示符号等を付してその説明を省略等する。
以下に、上述の第1実施形態の液体揮発容器と異なる構成、機能・作用等を中心に第2の実施形態の液体揮発容器Bについて詳述する。
(第2の実施の形態、各部品構成)
この第2の実施形態の液体揮発容器Bでは、揮発性液体を収容する容器本体をカートリッジ式容器100としている。
このカートリッジ式容器100は、図15、図17及び図18などに示すように、容器本体110と封止体120とを有している。
容器本体110は、楕円状の底板部111を有する筒状本体部112と、筒状本体部112の先端側には開口部113と、上記底板部111の外周面上に嵌合面部114を有する嵌合部115とを有している。
筒状本体部112内には、図17(a)~(g)に示すように、底板111の内壁部には容器取付本体部150内に取り付けることとなる多孔質揮発体20の後端部21を嵌合により固着するための凹状の固着穴116と、筒状本体部112の内壁には、筒状本体部を補強するための補強用リブ117が4本、所定間隔度に一体に形成されている。
この筒状本体部112の開口部113に、上述の第1実施形態の中栓25と同様の機能を発揮する封止体120が固着される構成となっている。この封止体120は、図18(a)~(c)に示すように、楕円状の封止部121と、上記筒状本体部112の開口部113内に固着するための筒体部122とから構成され、該封止部121には中心部より下方側に多孔質揮発体20を挿通する挿通孔123と、封止部121の外周面の一端から内側に空気置換用のスリット部124が形成されている。
上記筒状本体部112の開口部113にシーリング用Oリング125を介在させて封止体120を固着せしめることにより、揮発性液体を収容(搭載)し、多孔質揮発体20を備えたカートリッジ式容器100が構成される。
このカートリッジ式容器100の容器本体110を視認性を有する材料(透明、半透明の材料)で構成すれば、簡単に容器内の揮発性液体の液残量を視認することができる。
この第2の実施形態の液体揮発容器Bにおいて、上記構成のカートリッジ式容器100を取付自在とすると共に、上記第1実施形態と同様のキャップを取り付けるための外箱体130が構成されている。
この外箱体130は、図16(a)~(g)に示すように、上記構成のカートリッジ式容器100を取付自在とするための楕円状の筒状体部140と、この筒状体部140の前方側にキャップを取り付けるためのキャップ取付部150と、該キャップ取付部150の上面部に自動車のエアコン等のルーバー等に挟持により取り付けるためクリップ80を嵌合等により取り付けるための4本の支柱から構成される嵌合凹部160とを有している。
この外箱体130の筒状体部140は、該筒状体部140内に上記構成のカートリッジ式容器100を取付自在に収容するものであり、内部前方側にはカートリッジ式容器100の前方側の外縁部を当接する周面上の当接段部141が形成されると共に、後方側の両側にはカートリッジ式容器100を取り外し用などのために略半円状の開放部142、142が形成されると共に、後方側の上下面内部には上述のカートリッジ式容器100の嵌合部115に嵌合するための嵌合用の突起143,143が形成されている。
また、キャップ取付部150は、前方側が蓋部151となっており、この蓋部151には多孔質揮発体20を挿通する円形状の挿通部152を有している。この挿通部152の内部には多孔質揮発体20を保持する所定間隔度に設けられたリブ153が6本形成されている。この挿通部152の一端側にガイド溝154が一体に形成されており、この挿通部152の外周とガイド溝154の外周にシャッター機構60を構成する開口調整部材70の枠部71が取り付けられる構成となっている。
更に、キャップ取付部150の外周面は、取付凹部155となっており、上面部にキャップ170の取り付けた位置を調整するための凹凸部からなる位置調整部156,156が形成されており、取付凹部155の両側面部にスライド型のガイドレール体157,157が形成されている。位置調整部156,156の前方側の突部155a,155aは抜け止め用突部である。
前記外箱体130のキャップ取付部150に取り付けられるキャップ170は、本実施形態では、図13、図14、図19、図20に示すように、二部品から構成されており、筒状のキャップ本体部180と、該キャップ本体180を施蓋する開口部を有する蓋体190とを有している。
キャップ本体部180は、図19(a)~(g)に示すように、内部中央部に隔壁部181を有し、該隔壁部181の後方側は上面側に揮発性液体を注入する注入孔型開口部182となっており、該注入孔型開口部182の後方側には、キャップ取付部150の位置調整部156,156と摺動する摺動片183,183を有し、内部側面部にはガイドレール体157,157をガイドするガイド溝184,184が形成されている。また、隔壁部181の前方側の内部には円形状の開口部185を有する筒体186を有し、開口部185の一側面には、蓋体190を嵌入するための嵌入孔187が形成され、他側面には平板状のガイド部188が形成されている。
蓋体190は、キャップ本体部180を嵌合により施蓋すると共に、キャップ取付部150とキャップ本体部180とにより開口部185の開口面積の大きさを任意に調整可能なシャッター機構60が連動する構成となっている。この蓋体190には、円形状の開口部185と同じ大きさの開口部191を有し、嵌合用の筒体192にはシャッター機構60を構成する開口調整部材70をガイドするガイド溝193とガイド部194が形成されている。
シャッター機構60を構成する開口調整部材70は、上述の第1実施形態と同様の伸縮自在となる材質から構成されるものであり、図21に示すように、円形状の枠部71と、枠部71に連結される連結部72、本体部73、前記開口部55を塞ぐ開口調整部74とが一体となっている。
このシャッター機構60を構成する開口調整部材70は、図13(a)及び図14(a)に示すように、円形状の枠部71が挿通部152の外周とガイド溝154に装着され、枠部71に連結される連結部72に連接される本体部73及び開口調整部74は前記キャップ本体部180ガイド部188と、蓋体190のガイド溝193とガイド部194にスライド自在となるように取り付けられている。
この第2の実施形態の液体揮発容器Bでは、キャップ取付部150の位置調整部156,156を前方側へとスライドさせると(キャップOFF状態にすると)、クリック音を感じながら、ガイド溝184,184によりガイドレール体157,157が滑らかにスライドし、開口調整部材70が伸びた状態となるものであり、図12(b)、図14(a)~(e)に示すように、キャップ170の開口部185(191)が開き多孔質揮発体20に吸蔵された揮発性液体の芳香が容器外へなされることとなる。また、このキャップOFF状態にすると、注入孔となる開口部182も開き、該開口部182から揮発性液体を補充することができる構成となっている。
このシャッター機構60は、キャップ170の開口部185(191)の大きさを任意に調整可能(ゼロ:開口部を閉鎖から最大:開口部の開口を全開)となるものであり、上述の如く、キャップ170の開閉動作(スライド動作)に連動する構成となっている。
この第2の実施形態の液体揮発容器Bにおける液貯留部構成体は、カートリッジ式容器100、外箱体130を取り付けた際にできるキャップ取付部150の内部空間158が液貯留部構成体となるものである。
本実施形態では、内部空間158で、カートリッジ式容器100の容器本体110内の圧力変化に対して前記多孔質揮発体20から噴き出す揮発性液体を貯留する液貯留部が構成されることとなる。この液貯留部の内容量は、前記容器本体110の内容量と同等の容量又はそれ以下の容量となっている。また、後述するように、内部空間158に圧力変化に対して多孔質揮発体20から噴き出し内部空間158に貯留された揮発性液体は、その後の圧力変化に応じて封止体120の空気置換用のスリット部124等を通して容器本体110に自動的に戻ることが可能となっている。
クリップ80は、図12~図16、図22(a)~(c)に示すように、容器10の状面側に形成した4本の支柱から構成される嵌合凹部160に嵌合する周面凸部85a,周面凸部85aを有する球状の嵌合凸部85、これに連結される支柱体部86と、該支柱体部86上に、挟持台部87を一体に有し、この挟持台部87に自動車のエアコン等のルーバー等に挟持により取り付けるためのはさみ状の弾性挟持片部88,88を一体に有し、弾性挟持片部88,88の内面側に凹凸状の挟持部89,89を有している。
上記カートリッジ式容器100、外箱体130、キャップ170等の材質としては、上述の第1実施形態と同様のものを用いることができる。
また、カートリッジ式容器100に充填(収容)する揮発性液体も、上述の第1実施形態と同様のものを用いることができる。
このように構成される本実施形態の液体揮発容器Bは、液貯留部となる内部空間158の内容量は、カートリッジ式容器の容器本体110内と同等の容量を持ち、貯留された揮発性液体は、空気置換用のスリット124等を通して戻ることが可能である。また、本液体揮発容器Bは鉛直方向に対して垂直に使用するものであり、本液体揮発容器Aは±45度の傾きを許容する構成となっている。
この第2の実施形態の液体揮発容器Bは、図15に示すように、揮発性液体を収容する容器本体をカートリッジ式容器100とし、このカートリッジ式容器100とキャップ170を取り付けるための外箱体130を設け、この外箱体130と二部品構成のキャツプ170とが分離可能となっており、このキャップ170及び外箱体130に互いに凹凸突起による位置調整部170等を形成し、キャップ170のスライド位置を容易に調整可能とし、揮発開口部の開口面積を広くしたり、小さくしたりして揮発性液体の揮発量の調整を容易にできるものとしたものである。
本実施形態の液体揮発容器Bでは、上述の第1実施形態と同様に、キャップ170をスライドさせることにより、開口部185などから揮発性液体に含まれる芳香を発する成分、消臭作用を有する成分、森林浴効果などの有効な作用を発する成分、人を鎮静させる作用のある成分、眠気を覚ましたりする覚醒作用を有する成分などの少なくとも1種の芳香・消臭成分が揮発することとなり、これにより用いる揮発性液体種を選択することにより、車内などに目的に応じた芳香や消臭などを発揮することができ、上記キャップ170を閉めると、液状芳香消臭剤などの揮発性液体の揮発は制限されるので、多孔質揮発体20での揮発が徐々になくなるものであり、キャップ170の開閉動作によりシャッター機構60を介して確実に密閉でき、携帯性を有し、過酷な温度変化に対しても揮発性液体の容器外への噴き出しなどの問題もなく対応することができると共に、容器本体を視認性を有するもので構成すれば、残液量の視認も容易となる車載用などに好適な液体揮発容器が提供されることとなる。
次に、実施例により、本発明を更に詳述するが、本発明は下記実施例等により限定されるものではない。
(実施例1:図1~図11に準拠の液体揮発容器A)
下記構成の容器本体10、尾栓17、中栓25、液貯留部構成体40、キャップ50、開口調整部材60などを用いて図1~図11に準拠する直液式の液体揮発容器を作製した。また、下記組成の揮発性液体を使用した。
(直液式芳香消臭剤容器Aの主な構成)
容器本体10、尾栓17、中栓25、液貯留部構成体40、キャップ50:
共にポリエチレンナフタレート製、開口部55の面積:約80cm
多孔質揮発体20:アモルファス炭素と炭素粉末から焼成してなるカーボン多孔質体、大きさ:φ10×20mm、気孔率60%
開口調整部材70(シャッター機構60):ポリエステル製熱可塑性エラストマー、厚さ:2mm
(揮発性液体の配合組成)
下記組成の揮発性液体(合計100質量%)を使用した。
香料:1.5重量%
界面活性剤(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル):3質量%
消臭剤(ベタイン化合物、アミン化合物、有機酸化合物の混合物):0.2質量%
防腐剤(2-n-オクチル-4-イソチアゾリン-3-オン):0.03質量%
イオン交換水:95.27質量%
粘度(25℃):3mPa・s(E型粘度計、東機産業社製TV-25)
上記実施例1で得られた液体揮発容器Aを用いて使用したところ、実施例1の液体揮発容器Aでは、キャップ50を開くことにより、揮発性液体に含まれる芳香・消臭成分が揮発し、心地の良い雰囲気下にすることが確認できた。また、キャップ50を閉じると、揮発性液体の揮発も徐々になくなることを確認した。また、過酷な温度変化に対しても揮発性液体の容器外への噴き出しなどの問題も液体揮発容器Aに設けた一次貯留となる液貯留部に収容することができると共に、残液量の視認も容器本体が視認性を有する材料で構成したので、容易となる車載用などに好適な液体揮発容器が得られることを確認した。
過酷な温度変化に対しても揮発性液体の容器外への噴き出しなどの問題もなく対応することができると共に、残液量の視認も容易となる車載用などに好適な液体揮発容器が得られる。
A 液体揮発容器
10 容器本体
20 多孔質揮発体
30 液貯留部
40 液貯留部構成体
46 注入孔
50,170 キャップ
60 シャッター機構
70 開口調整部材
80 クリップ
100 カートリッジ式容器
130 外箱体

Claims (3)

  1. 少なくとも、直液状態の揮発性液体を収容する容器本体と、毛細管力を有し、前記容器本体に収容される揮発性液体を揮発させる多孔質揮発体とを備え、前記容器本体は揮発性液体の液残量を視認できる液体揮発容器であって、前記容器本体の先端部に、容器本体内の圧力変化に対して前記多孔質揮発体から噴き出す揮発性液体を貯留する液貯留部を設けたことを特徴とする、液体揮発容器。
  2. 前記液体揮発容器には、容器からの揮発性液体の揮発を開け閉め自在とするシャッター機構を有していることを特徴とする、請求項1に記載の液体揮発容器。
  3. 前記多孔質揮発体は、液貯留部を貫通し、前記噴き出しにより液貯留部に貯留されている揮発性液体が前記容器本体内の圧力変化に応じて前記容器本体内に戻ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体揮発容器。
JP2021194633A 2021-11-30 2021-11-30 液体揮発容器 Pending JP2023081002A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021194633A JP2023081002A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 液体揮発容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021194633A JP2023081002A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 液体揮発容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023081002A true JP2023081002A (ja) 2023-06-09

Family

ID=86656409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021194633A Pending JP2023081002A (ja) 2021-11-30 2021-11-30 液体揮発容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023081002A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2255030C (en) Air freshener dispenser device
CA2259296C (en) Air freshener dispenser device with dual cartridge capacity
US20070057086A1 (en) Replenishable dispensing device for fragrance
DE60017028T2 (de) Doppelfunktionsspender
US4913349A (en) Device for dispensing volatile fragrances
US20080190789A1 (en) Air Freshener Package
WO1998046283A1 (en) Air freshener dispenser device with disposable heat-activated cartridge
JP2009525118A (ja) 揮発性物質を送達するためのシステム
WO1998046282A1 (en) Disposable plug-in air freshener with heat activated cartridge
CA2255029C (en) Plastic envelope assembly air freshener dispenser device
JP2023081002A (ja) 液体揮発容器
JP2023111401A (ja) 液体揮発容器
JP2023111402A (ja) 液体揮発容器
JP2022133935A (ja) 直液式芳香消臭剤容器
JP2022147627A (ja) 中綿式芳香消臭剤容器
JP2024062226A (ja) 多孔質揮散体及びそれを用いた液体揮発容器
WO1998046284A1 (en) Liquid air freshener dispenser device with disposable wicking cartridge unit
DE60315797T3 (de) Unter dem Spülrand eines Toilettenbeckens zu montierende Vorrichtung zur Erzeugung einer Kombination aus permanenter Duftabgabe und eines Duftstosses beim Spülen
US10420853B2 (en) Fragrance and chemical dispensers and methods for using the same
EP2001524A1 (en) Container with air freshener
EP1965838A1 (en) Gel-based liquid dispensing device
JPH09276384A (ja) 芳香・消臭剤製品
JP7229693B2 (ja) 薬剤揮散具
JPH10248912A (ja) 液体芳香消臭剤組成物
JPH0737190U (ja) 芳香体