JP2022147627A - 中綿式芳香消臭剤容器 - Google Patents

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慶 大本
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康明 荻原
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佳秀 石井
Yoshihide Ishii
健二郎 加藤
Kenjiro Kato
健司 佐藤
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Abstract

【課題】 持ち運び性、耐振動性及び利便性を高度に両立することができ、要求性能を満足することができる中綿式芳香消臭剤容器を提供する。【解決手段】 少なくとも、容器10と、該容器10に収容された中綿20と有し、中綿20は液状芳香消臭剤を全量保持できる毛管力を備え、上記容器10に設けられた芳香揮発部材40に液状芳香消臭剤が供給されて揮発することを特徴とする中綿式芳香消臭剤容器A。上記液状芳香消臭剤30としては、例えば、揮発して芳香を発する成分、消臭作用のある成分、森林浴効果などの有効な作用を発する成分、人を鎮静させる作用を有する成分、眠気を覚ましたりする覚醒作用を有する少なくとも1種の芳香消臭成分を含有するものが挙げられる。【選択図】 図1

Description

本発明は、持ち運び性、耐振動性、利便性に優れる中綿式芳香消臭剤容器に関する。
従来より、芳香消臭剤容器は、多種多様の形状、構造のものが知られている。中綿式タイプでは、少なくとも、容器内に液状芳香消臭剤を吸蔵した中綿を収容し、上記液状芳香消臭剤を揮発せしめる多孔質体との組み合わせで構成されている。
従来の中綿式タイプの芳香消臭剤容器としては、例えば、
1) 一定濃度の芳香、消臭剤を長期間揮散せしめるトイレや部屋等の芳香、消臭器を提供するために、水或いは油により膨潤する基材を揮散面に使用する芳香、消臭器、又はこの基材の膨潤作用を利用して外壁或いは蓋の自動的開閉が行なわれ、芳香、消臭効果が達成される芳香、消臭器(例えば、特許文献1参照)、
2) 芳香剤もしくは消臭剤などの薬剤を保液可能な毛細管通路で形成し、外周面部を通気性の態様に形成した薬剤保液部を内蔵し、容器を長手方向にスライドすることで、前記薬剤保液部の露出部分の長さを自由に変えて、この薬剤保液部の外周面から前記薬剤を毛細管誘導して面状塗布が可能であることを特徴とする携帯薬剤塗布具(例えば、特許文献2参照)、
3)液体を吸蔵可能な担体に液体香料を含浸させた香料保持体を軸筒内に内蔵したことを特徴とする芳香筆記具(例えば、特許文献3参照)
などが知られている。
しかしながら、上記特許文献1~3の中綿式タイプなどの芳香消臭剤容器等では、持ち運び性、耐振動性、利便性などの内、少なくとも1つ以上の点で満足のいくものでなく、未だ不十分であるなどの課題があるのが現状であった。
特開平7-31670号公報(特許請求の範囲、図1~図4) 特開2006-137431号公報(特許請求の範囲、図1~図3) 特開2009-143106号公報(特許請求の範囲、図1、図2)
本開示は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、要求される持ち運び性、耐振動性及び利便性を高度に両立することができる中綿式芳香消臭剤容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、少なくとも、容器と、該容器に収容された特性物性となる中綿とを有し、上記容器に設けられた芳香揮発部材に液状芳香消臭剤が供給されて揮発する構成などとすることにより、上記目的の中綿式芳香消臭剤容器が得られることを見出し、本開示を完成するに至ったのである。
すなわち、本開示の中綿式芳香消臭剤容器は、少なくとも、容器と、該容器に収容された中綿とを有し、中綿は液状芳香消臭剤を全量保持できる毛管力を備え、上記容器に設けられた芳香揮発部材に液状芳香消臭剤が供給されて揮発することを特徴とする。
前記芳香揮発部材は、中綿よりも強い毛管力を備えてなることが好ましい。
芳香揮発部材は、カーボン多孔質体からなることが好ましい。
芳香揮発部材は、矩形断面の多孔質体であることが好ましい。
本開示によれば、持ち運び性、耐振動性及び利便性を高度に両立することができ、要求性能を満足することができる中綿式芳香消臭剤容器が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
(a)~(c)は、第1の実施形態を示すキャップを取り外した状態を示す中綿式芳香消臭剤容器の正面図、縦断面図、要部の拡大縦断面図である。 (a)~(c)は、第1の実施形態を示すキャップを取り付けた状態を示す中綿式芳香消臭剤容器の平面図、正面図、縦断面図である。 第1の実施形態の中綿式芳香消の使用状態の一例を示す要部拡大斜視図である。 第2の実施形態を示す中綿式芳香消臭剤容器の部分縦断面図である。 第2の実施形態における中綿の交換を説明する説明図である。 (a)~(c)は、第3の実施形態を示すキャップを取り付けた状態を示す中綿式芳香消臭剤容器の平面図、正面図、縦断面図である。 (a)及び(b)は、第3の実施形態の中綿式芳香消臭剤容器の各使用状態の説明を斜視図態様で示す説明図である。
以下に、各実施形態について図面を参照しながら詳しく説明する。但し、本発明の技術的範囲は下記で詳述するそれぞれの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
なお、各図において、筆記具A、B、C及びその構成部品についての「前方」とは、筆記具A、B、Cの先端の方向を示し、「後方」とはその反対側の方向を示し、「軸方向」とは、軸筒10等の前方から後方までを貫く軸の方向を示し、「横断方向」とは、軸方向に直交する方向を示すものとする。また、各図面間で共通して付されている符号は、特に各図面の説明において言及がなくとも、同じ構成又は部材を表している。
(第1の実施の形態:全体構成)
図1~図3は、第1の実施形態を示す中綿式芳香消臭剤容器の各図面であり、図1(a)~(c)は、キャップを取り外した状態を示す正面図、縦断面図、要部の拡大縦断面図であり、図2(a)~(c)は、キャップを取り付けた状態を示す平面図、正面図、縦断面図であり、図3は、使用状態の一例を示す要部拡大斜視図である。
本実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Aは、図1及び図2に示すように、少なくとも、軸筒となる筒状の容器10と、該容器10に収容された中綿20と有し、中綿20は液状芳香消臭剤30を全量保持できる毛管力を備え、上記容器10に設けられた芳香揮発部材40に液状芳香消臭剤30が供給されて揮発することを特徴とするものである。
この実施形態に係る中綿式芳香消臭剤容器Aは、図1、図2に液状芳香消臭剤30を容器10の先端部に突出するように配置したものである。
容器10は、先端部10a側が中央部より段状に細く形成された筒状体である。容器10の後端部は尾栓11で閉鎖されて中央部内に収容部10bが構成されている。収容部10b内に液状芳香消臭剤30を吸蔵した中綿20が収容されている。先端部10aには、全体が概略筒状の口プラ(支持体)15内に形成した挿通孔16に芳香揮発部材40が挿通されて保持されている。図1に示すように、外観的に口プラ15は、外周が、先部の傘状の先細いテーパーに形成され、後部が筒状となって、後端部が面取りされている。また、芳香揮発部材40は、円柱状で長手方向に長く形成されており、後部40aが中綿20に差し込みやすくするためテーパー状に細く形成されている。なお、口プラ15の外周に凹凸15aが形成されていて、軸筒10の先端部10a内への嵌合を抜け止めして緊密に行うようになっている。
容器10(尾栓11を含む、以下同様)の材質としては、収容する中綿20に吸蔵される液状芳香消臭剤20の物性等に影響を及ぼさないものであれば、特に限定されず、例えば、金属や、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合系樹脂(EVOH)、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の少なくとも1種で形成することができ、好ましくは、空気バリア性の高い素材を含むもので形成されるものが挙げられる。
空気バリア性の高い素材としては、上記EVOH、金属箔、金属蒸着槽、カーボン材などが挙げられる。空気バリア性などの高い容器としては、上記EVOHの単独物や該EVOH、上記熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の少なくとも1種よりなる容器本体に、更に内表面及び/又は外表面に、空気バリア性、湿度バリア性も兼ね備える金属箔、金属蒸着、カーボン材(ダイヤモンドライクカーボン材を含む)を接着や蒸着等した少なくとも2層以上の複合材などが挙げられ、これら複合材は、例えば、共押出、多層射出成型、多層ブローなどの各成形方法等で目的の所定の容器10が成形されることとなる。
本実施形態の容器10は、外層と内層がポリプロピレン(PP)樹脂で形成され、外層と内層で挟まれた中間層がナイロン又はエチルビニルアルコール(EVOH)樹脂でブロー成形法により形成された多層容器から構成されている。
中綿20は、毛細管力を備え、液状芳香消臭剤30を全量保持できる毛管力を備えることができる素材、形状であれば良く、例えば、気孔を有する多孔質で形成されたものが挙げられ、具体的には、スポンジ体、不織布、焼結体、繊維束体、発泡体、海綿体、フェルト体、ポーラス体などが挙げられ、形状としては、例えば、円柱状、角柱状、楕円柱状、方形柱状などを挙げることができる。
これらの形状、多孔質体等を形成する材料としては、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などを用いることができる。
繊維束から構成される中綿としては、上記繊維の素材(例えば、1~30デニールの合成繊維、天然繊維、……、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせなどの繊維)からなる平行繊維束等を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工したものが挙げられる。
不織布から構成される中綿としては、一層以上の繊維の塊を製編織しないで布状構造としたものが挙げられ、繊維の素材としては、上述の各種繊維素材を用いることができる。
通液性発泡体である場合、例えば、溶融状態の樹脂を型に流し込み成型、発泡処理するなど、公知の方法で調製することができる。また、焼結体では、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などのプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)などから構成することができる。
これらの焼結芯から構成する場合も含む中綿20の気孔率は、好ましくは50~98%、更に好ましくは、30~80%とすることが望ましい。本開示において、「気孔率」は下記のようにして算出される。まず、既知の質量及び見掛け体積を有する芳香揮発部材を水中に浸し、十分に水を浸み込ませた後、水中から取り出した状態で質量を測定する。測定した質量から、中綿に浸み込ませた水の体積が導出される。この水の体積を中綿の気孔体積と同一として、下記式から、気孔率が算出される。
気孔率(単位:%)=(水の体積)/(中綿20の見掛け体積)×100
中綿20に吸蔵させる液状芳香消臭剤30としては、特に限定されないが、各種の合成香料、天然香料、及びこれらの組成物を構成する各成分、また、揮発して芳香を発するもの、消臭作用のあるもの、森林浴効果などの有効な作用のあるもの、人を鎮静させる作用のあるもの、眠気を覚ましたりする覚醒作用を有する各芳香消臭成分を各単独で又はこれらの2種以上のものを混合して用いることができる。
芳香消臭成分としては、例えば、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒド、脂肪族環状アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、脂肪族環状カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、脂肪族環状ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸エステル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等々の合成香料及び動物、植物からの天然香料、天然香料及び/又は合成香料を含む調合香料の1種又は、2種以上を混合し使用することができる。
例えば、合成香料としては、1996年化学工業日報社刊印藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、1969年MONTCLAIR,N.J.刊ステファン・アークタンダー(STEFFEN ARCTANDER)著「パヒューム アンド フレーバー ケミカルズ(Perfume and Flavor Chemicals)」等に記載の香料が使用できる。天然香料としては、「香りの百科」日本香料協会編に記載の香料が使用できる。
主な香料名を具体的に挙げると、アルデヒドC6~C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、α-ダマスコン、β-ダマスコン、δ-ダマスコン、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリシレート、オウランチオール、アセチルオイゲノール、バクダノール、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブチルブチレート、p-t-ブチルシクロヘキサノール、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、o-t-ブチルシクロヘキサノール、o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメート、カリオフィレン、カシュメラン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレストリッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテート、δ-C6~C13ラクトン、ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワニリン、オイゲノール、フルイテート、フェンチルアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラクソリド、γ-C6~C13ラクトン、α-ピネン、β-ピネン、リモネン、ミルセン、β-カリオフィレン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニトリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、cis-3-ヘキセノール、cis-3-ヘキセニールアセテート、cis-3-ヘキセニールサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイドロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソオイゲノール、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャスマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コアボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイド、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレート、メチルオイゲノール、メントール、α-メチルイオノン、β-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、メチルイソオイゲノール、メチルラベンダーケトン、メチルサリシレート、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクTM-II、ムスク781、ムスクC14、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、アンブレッドリド、シクロヘキサデカノリド、10-オキサヘキサデカノリド、11-オキサヘキサデカノリド、12-オキサヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、オキサヘキサデセン-2-オン、14-メチル-ヘキサデセノリド、14-メチル-ヘキサデカノリド、ムスクケトン、ムスクチベチン、ノピルアルコール、ノピルアセテート、ネリルアセテート、ネロール、メチルフェニルアセテート、ミラックアルデヒド、ネオベルガメート、オークモスNo.1、オリボン、オキシフェニロン、p-クレジールメチルエーテル、ペンタリッド、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルアセテート、ルバフラン、ダマセノン、ラズベリーケトン、ジメチルベンジルカービニルアセテート、ジャスマサイクレン、メチルナフチルケトン、ローズフェノン、ローズオキサイド、サンダロア、サンデラ、サンタレックス、スチラリールアセテート、スチラリールプロピオネート、ターピネオール、ターピニルアセテート、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニルアセテート、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、チモール、ワニリン、ベルドックス、ヤラヤラ、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、樟脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、タイム油、トンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベンゾイン、ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベローズ油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグリスチンキ等である。
また、香料の溶剤又は保留剤としてジエチルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベンゾエート、イソプロピルミリステート、ハーコリン、イソペンタン、オレンジテルペン等を使用することができる。
これらの液状芳香消臭成分の配合量としては、通常、全量(組成物)中に0.1~10質量%、好ましくは1~8質量%の範囲から適宜選択される。この液状芳香消臭成分の配合量が0.1質量%未満では適度な効果が得られず、10質量%を超えると必要な界面活性剤の量などが多量となり、香りや消臭などの持続性維持が困難となる。また、コスト的にも不経済である。
本発明の液状芳香消臭剤は、溶剤として水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等)を使用し、必要に応じて本開示の効果を損なわない範囲で、他の界面活性剤や従来から使用されてきた他の成分を添加しても良い。
他の界面活性剤におけるアニオン界面活性剤としては具体的には、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアリルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルアラニネートやアシルタウレート、N-アルキルイミノジカルボン酸に代表されるアミノ酸系アニオン界面活性剤又はその塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸エステル塩等が好ましく挙げられる。
他の界面活性剤における両性又は半極性界面活性剤としては具体的には、アミンオキサイド、アルキルベタイン、脂肪酸アミドアルキルベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、イミダゾリン、アルキルグリシン、アルキルアラニン等が好ましく挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキルポリグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミド、脂肪酸アルカノールアミド等が好ましく挙げられる。
他の添加可能な成分としては、安定な揮散を持続させる成分(炭酸プロピレン)、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、ハイドロトロープ剤、無機塩、色素等が挙げられる。
芳香揮発部材40は、毛細管力を備えるものであり、該毛細管力作用により中綿20の液状芳香消臭剤30が芳香揮発部材40に供給された場合に、揮発せしめることができる素材、形状であれば良く、例えば、気孔を有する多孔質で形成されたものが挙げられ、具体的には、スポンジ体、焼結体、繊維束体、発泡体、海綿体、フェルト体、ポーラス体、内部には毛管力を有する流路を有する構造体などが挙げられ、形状としては、例えば、円柱状、砲弾状、角柱状、ペン芯型形状、楕円柱状、方形柱状などを挙げることができる。
これらの形状、多孔質体等を形成する材料としては、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などを用いることができる。
繊維束芯としては、上記繊維の素材(例えば、1~20デニールの合成繊維、天然繊維、……、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせなどの繊維)からなる平行繊維束等を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工したものが挙げられる。
通液性発泡体である場合、例えば、溶融状態の樹脂を型に流し込み成型、発泡処理するなど、公知の方法で調製することができる。また、焼結体では、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などのプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)などから構成することができる。
これらの焼結芯から構成する場合も含む芳香揮発部材40の気孔率は、好ましくは20~90%、更に好ましくは、30~80%とすることが望ましい。本開示において、「気孔率」は下記のようにして算出される。まず、既知の質量及び見掛け体積を有する芳香揮発部材を水中に浸し、十分に水を浸み込ませた後、水中から取り出した状態で質量を測定する。測定した質量から、芳香揮発部材に浸み込ませた水の体積が導出される。この水の体積を芳香揮発部材の気孔体積と同一として、下記式から、気孔率が算出される。
気孔率(単位:%)=(水の体積)/(芳香揮発部材30の見掛け体積)×100
また、芳香揮発部材40を、カーボン多孔質体から構成することができる。カーボン多孔質体の細孔径は、SEMによる画像解析法により測定した10μm~1,000μmであるものが好ましく、さらに好ましくは、20μm~100μmであり、気孔率は同上の測定方法にて20~90%のものが好ましい。形状は、上記と同様に例えば、円柱状、砲弾状、角柱状、ペン芯型形状、楕円柱状、方形柱状などを挙げることができる。
このカーボン多孔質体は、微細な連通孔を有する多孔質構造体であれば良く、例えば、三次元網目構造若しくは点焼結構造よりなり、アモルファス炭素と炭素粉末とで構成される炭素複合成形体、等方性高密度炭素成形体、炭素繊維抄紙成形体、活性炭素成形体などが挙げられ、好ましくは、アモルファス炭素と炭素粉末とからなる微細な連通孔を有する上記細孔径、気孔率の炭素複合成形体が望ましい。
この多孔質構造からなる炭素複合体の作製に用いる炭素粉末としては、更なる反応効率の向上の点から、高配向性熱分解黒鉛(HOPG)、キッシュ黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンナノチューブ、フラーレンより選ばれる少なくとも1種(単独又は2種以上の組合わせ)が好ましい。
更に、芳香揮発部材40を、カーボン多孔質体から構成する場合に、芳香消臭液組成物30が含浸される通液部と、含浸されない吸熱部から構成したり、及び/又はカーボン多孔質体にスリットを形成することにより、芳香揮発部材40の揮散を更に増強してもよい。
本実施形態の芳香揮発部材40は、芳香揮発を更に良好とするために、断面を矩形形状に形成されている。矩形形状とは正方形を含む多角形状であり、特に一辺の縦横比が異なる長方形が好ましい。矩形形状とすることで、同様の体積の円断面形状と比較して表面積を増やすことができ、芳香性能を向上させることができる。矩形断面の縦横比は、1:1~1:13が好ましく、より好ましくは1:1.1~1:1.4で芳香揮発部材40の剛性を確保することができる。
キャップ45は、上記先端側10aの外周面10a1に、嵌合などにより着脱自在となるものであり、本実施形態では内キャップ46を更に有し、この内キャップ46、外キャップ47で芳香揮発部材40を包囲するものである。このキャップ45には、クリップ48を有すると共に、脱着時にクリック感を付与するための、図示しないが、内キャップ46及び/又は外キャップ47には凹凸形状がある。なお、このクリップ48を樹脂材料で構成してそのクリップの色を液状芳香消臭剤30の作用を及ぼす成分のイメージ色として形成、例えば、揮発して芳香を発するものであれば「桃色」、消臭作用のあるものであれば「緑色」、森林浴効果などの有効な作用のあるものであれば「青色」、人を鎮静させる作用のあるものであれば「緑色」、眠気を覚ましたりする覚醒作用のあるものであれば「赤色」などにしても良く、更に、略称を表示(例えば、「芳香」、「消臭」、「森林浴」等)してもよいものである。
このように構成される本実施形態の芳香消臭剤容器Aでは、少なくとも、軸筒となる筒状の容器10と、該容器10に収容された中綿20とを有し、中綿20は液状芳香消臭剤30を全量保持できる毛管力を備え、上記容器10に設けられた芳香揮発部材40に液状芳香消臭剤30が毛管力作用により供給されることにより、液状芳香消臭剤30に含まれる芳香を発する成分、消臭作用を有する成分、森林浴効果などの有効な作用を発する成分、人を鎮静させる作用のある成分、眠気を覚ましたりする覚醒作用を有する成分などの少なくとも1種の芳香・消臭成分が揮発することとなり、これにより用いる液状芳香消臭剤種を選択することにより、目的に応じた芳香や消臭などを発揮することができ、上記キャップ45を取り付けると、液状芳香消臭剤30の揮発が閉じられるので、容器10外部への芳香揮発部材40の揮発がなくなり、液状芳香消臭剤30の漏出などもなく、耐振動性にも優れ、しかも、携帯でき、その都度キャップ45の開閉操作することなどより、直ぐに芳香や消臭などを行うことができるので利便性にも優れ、これらの持ち運び性、耐振動性及び利便性を高度に両立することができ、要求性能を満足することができる中綿式芳香消臭剤容器が提供されることとなる。
(第2の実施の形態:全体構成)
図4は、第2実施の形態の中綿式芳香消臭剤容器の一例を示す部分縦断面図、図5は、中綿の交換を説明する説明図である。
本実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Bは、図4、図5に示すように、少なくとも、筒状の軸筒10と、該軸筒10に収容された中綿20と有し、中綿20は液状芳香消臭剤30を全量保持できる毛管力を備え、上記軸筒10の両端側に設けられた芳香揮発部材41、42に液状芳香消臭剤30が供給されて揮発する構成となっている。
本実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Bは、図5に示すように、少なくとも、軸筒10、1つの中綿20、大きさ・形状の異なる2種(ツインタイプ)の芳香揮発部材41,42を備えている。上中綿20、液状芳香消臭剤30は、上述の第1の実施形態と同様に構成されるので、その詳述は省略する。
本実施形態では、軸筒10には、両端部に芳香揮発部材41、42を備え、軸筒10内部に液状芳香消臭剤30が吸蔵された中綿20が収容される収容部10bを有する両頭式の中綿式芳香消臭剤容器Bである。前記軸筒10は、略テーパー状の外形を呈し、一方の太側端部12aには先軸13が取付けられ、他方の細側端部12bにはクチプラ14が取付けられている。前記先軸13には太側芳香揮発部材41が取付けられ、クチプラ14には細側芳香揮発部材42が取付けられている。前記太側芳香揮発部材41および細側芳香揮発部材42は、前記中綿20の両端部に各々嵌挿され、中綿20の液状芳香消臭剤30が両端部の太側芳香揮発部材41および細側芳香揮発部材42に毛管力により供給されてどちらの芳香揮発部材41、42でも液状芳香消臭剤30が揮発可能となっている。この
芳香揮発部材41、42は、液状芳香消臭剤の揮発面積の大きさ、形状等が相違するのみであり、その材質等は上述の第1の実施形態と同様に構成されるので、その詳述は省略する。なお、中綿20は液状芳香消臭剤を全量保持できる毛管力を備え、上記芳香揮発部材41、42は、中綿20よりも強い毛管力を備えてなるものである。
前記太側端部12aの外周部には、揮発面積の大きめの芳香揮発部材41側を覆うように太側キャップ45が着脱自在に装着されている。また、前記太側端部12aの開口側の内周部には図示しないがネジ部が形成され、一方、前記先軸13の外周にはネジ部13aが形成されて、このネジ部同士を螺合させることで、前記太側端部12aに前記先軸13を装着するようにしている。図中の図示符号48はクリップである。
前記細側端部12bは、略筒状に形成され、その先端側外周部には揮発面積の小さい細めの芳香揮発部材42側を覆うように細側キャップ45aが着脱自在に装着されている。
本実施形態では、中綿20の交換は、軸筒10から先軸13を取り外して、太側端部12a側より行なうものである。中綿20の交換に際し、補充用中綿を用意して、前記螺合を解くことにより容易に行うことができ、また、交換用治具などを用意すれば補充用中綿を簡単に、かつ手を汚すことなく確実に交換作業を行なうことができる。また、液状芳香消臭剤を含浸させた中綿を交換することで液状芳香消臭剤を補充するようにしたので、直接液状芳香消臭剤を供給する必要がないので、周囲を汚すことなく容易に液状芳香消臭剤を補充することができるものとなる。
このように構成される本実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Bでは、容器10の両端部に大きさ(揮発面積)などが異なる芳香揮発部材41、42を備え、これらを覆うキャップ45、45aの少なくとも一方を取り外すことにより、当該芳香揮発部材41、42で液状芳香消臭剤30が揮発することとなる。
また、液状芳香消臭剤30が吸蔵された中綿20は、上述の如く、軸筒10と先軸13との螺合を解くことにより簡単に交換可能であり、新たな中綿20を装着し、軸筒10と先軸13とを螺合固着することで長期に亘って手軽に使用を続けることができる中綿式芳香消臭剤容器Bが得られることとなる。
本実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Bは、上述の第1実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Aと同様に、携帯でき、その都度キャップ45、45aの開放により、直ぐに芳香や消臭などを行うことができるので利便性にも優れ、要求性能を満足することができる中綿式芳香消臭剤容器が提供されることとなる。
(第3の実施の形態:全体構成)
図6及び図7は、第3の実施形態の中綿式芳香消臭剤容器を示すものであり、上記図4及び図5の第2の実施形態の中綿式芳香消臭剤容器と同様に、芳香揮発部材が2種となるツインタイプの中綿式芳香消臭剤容器の各図面であり、図7は図6の中綿式芳香消臭剤容器に用いる各方向から見た芳香揮発部材の拡大斜視図である。
本実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Cは、図6(a)~(c)に示すように、軸筒10内の中綿20から供給される液状芳香消臭剤を誘導し、可視部を有する保持体50に取り付けられる芳香揮発部材60、この芳香揮発部材60の反対側にも棒状の芳香揮発部材65を備えたツインタイプの中綿式芳香消臭剤容器となっている。また、軸筒10の両側には、着脱自在となる前記芳香揮発部材60、65をそれぞれ包囲するクリップ71を有するキャップ70、キャップ75とが取り付けられている。
軸筒10は、上述の第1又は第2の実施形態で詳述した同様の素材で構成されるものであり、液状芳香消臭剤を吸蔵した中綿20を収容する筒状体からなると共に、図面上、右側となる一端側は細めの棒状の芳香揮発部材65を保持する保持具66を嵌合により固着するための嵌合部を有する保持部16となっており、左側となる他端には、先軸26、先軸26に取り付けられる保持体50を介して芳香揮発部材60が取り付けられている。用いる中綿20、液状芳香消臭剤30は、上述の第1の実施形態、第2の実施形態と同様に構成されるので、その詳述は省略する。
保持体50は、コ字形形状の芳香揮発部材60を固定して、軸筒10の先軸26先端開口部に嵌合により固着されるものであり、可視部61を有すると共に、可視部61の周面となる先端側、両側面側にはコ字形形状の芳香揮発部材60を保持固定する保持溝が形成されている。この保持体50全体は、硬質材料で構成されており、例えば、視認性を有する硬質材料、例えば、ガラス、ゴム弾性を有しない樹脂(PP、PE、PET、PEN、ナイロン、アクリル、ポリメチルペンテン、ポリスチレン、ABS等の可視光線透過率が50%以上の材料)などから構成されるものである。また、この可視部51を拡大又は縮小のレンズ機能を備えるもので構成してもよい。なお、可視光線透過率は多光源分光測色計〔スガ試験機社製、(MSC-5N)〕にて反射率を測定することで求めることができる。
また、保持体50は、上記各材料の一種類、または、耐久性、視認性の更なる向上の点などから、2種類以上の材料を用いて構成してもよく、射出成形、ブロー成形などの各種成形法により成形することができる。
この保持体50のコ字型状(U字型状)の保持溝に芳香揮発部材60を嵌入し、必要に応じて接着剤による接着、溶着等により固着することができる。芳香揮発部材60は、液状芳香消臭剤を中綿20から誘導する断面矩形状の薄板状の誘導片61,61を有し先端側に本体揮発部62を有するものであり、保持体50の外周面(保持溝)に取り付けられているので、その揮発面積は広いので、第1、第2実施形態の芳香揮発部材40、41、42よりも広いので、十分な芳香を発することができるものとなる。
本実施形態では、中綿20の液状芳香消臭剤30が両端部のコ字型状の芳香揮発部材60および細めの棒状芳香揮発部材65に毛管力により供給されてどちらの芳香揮発部材60、65でも液状芳香消臭剤30が揮発可能となっている。この芳香揮発部材60、65は、液状芳香消臭剤30の揮発面積の大きさ、形状等が相違するのみであり、その材質等は上述の第1の実施形態と同様に構成されるので、その詳述は省略する。なお、中綿20は液状芳香消臭剤を全量保持できる毛管力を備え、上記芳香揮発部材60、65は、中綿20よりも強い毛管力を備えてなるものである。
このように構成される本実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Bでは、軸筒10の両端部に大きさ(揮発面積)などが異なる芳香揮発部材60、65を備え、これらを覆うキャップ70、75の少なくとも一方を取り外すことにより、当該芳香揮発部材60、65で液状芳香消臭剤30が揮発することとなる。
また、本実施形態では、保持体50では、可視部51で向こう側を見ることができるので、可視部51を拡大レンズで構成すれば、書面等に表示した文字や、見たい対象物を拡大して見ることもできるものとなる。
本実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Cは、上述の第1実施形態の中綿式芳香消臭剤容器Aと同様に、携帯でき、その都度キャップ70、75の開放により、直ぐに芳香や消臭などを行うことができるので利便性にも優れ、要求性能を満足することができる中綿式芳香消臭剤容器が提供されることとなる。
上記図1~図3において、容器(軸筒)10の先端側に、芳香揮発部材40を設けたが、上記第2及び第3の実施形態と同様に、他方側にも芳香揮発部材40を設けられる構造として、ツインタイプとしてもよいものである。
次に、実施例により、本発明を更に詳述するが、本発明は下記実施例等により限定されるものではない。
(実施例1:図1~図3準拠の中綿式芳香消臭剤容器A)
下記構成の軸筒10、芳香揮発部材30などを用いて図1に準拠する中綿式芳香消臭剤容器を作製した。また、下記組成の液状芳香消臭剤20を使用した。
(中綿式芳香消臭剤容器Aの主な構成)
軸筒10:ポリプロピレン製、長さ120mm、外径30mm
尾栓11リプロピレン製
中綿20:ポリエステル製、気孔率90%、大きさ:φ6mm×80mm
芳香揮発部材30:アモルファス炭素と炭素粉末から焼成してなるカーボン多孔質体、大きさ:φ2×30mm、気孔率60%
キャップ45:ポリプロピレン製
(液状芳香消臭剤の配合組成)
下記組成の液状芳香消臭剤20(合計100質量%)を使用した。
香料:1.5重量%
界面活性剤(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル):3質量%
消臭剤(ベタイン化合物、アミン化合物、有機酸化合物の混合物):0.2質量%
防腐剤(2-n-オクチル-4-イソチアゾリン-3-オン):0.03質量%
イオン交換水:95.27質量%
粘度(25℃):3mPa・s(E型粘度計、東機産業社製TV-25)
(実施例2:図4、図5準拠の中綿式芳香消臭剤容器B)
下記構成の軸筒10、中綿20、芳香揮発部材41、42、キャップ45、45aを用いた。
軸筒10(先軸13、クチプラ14)、キャップ45、45a:共にポリプロピレン製
中綿20:ポリエステル製、気孔率80%、大きさ:φ15mm×80mm
芳香揮発部材41:アモルファス炭素と炭素粉末から焼成してなるカーボン多孔質体、大きさ:10×5×30mm、気孔率50%
芳香揮発部材42:アモルファス炭素と炭素粉末から焼成してなるカーボン多孔質体、大きさ:φ5×30mm、気孔率60%
中綿20、芳香揮発部材41,42の毛管力:中綿20<芳香揮発部材42≦芳香揮発部材41
(実施例3:図6、図7準拠の中綿式芳香消臭剤容器C)
下記構成の軸筒10、中綿20、芳香揮発部材60、65等を用いた。
軸筒10、キャップ70、75:共にポリプロピレン製
中綿20:ポリエステル製、気孔率90%、大きさ:φ8mm×75mm
保持体50:アクリル樹脂製、可視光線透過率85%〔スガ試験機社製、多光源分光側色計(MSC-5N)にて反射率を測定し、可視光線透過率とした。〕
芳香揮発部材60:アモルファス炭素と炭素粉末から焼成してなるカーボン多孔質体、誘導片61,61の大きさ:0.5×20×2mm、気孔率60%、本体揮発部62の大きさ:10×2×5mm、気孔率50%、
芳香揮発部材65:アモルファス炭素と炭素粉末から焼成してなるカーボン多孔質体、大きさ:φ2×30mm、気孔率50%
中綿20、芳香揮発部材60,65の毛管力:中綿20<芳香揮発部材65≦芳香揮発部材60
上記実施例1~3で得られた各中綿式芳香消臭剤容器A、B、Cを用いて使用したところ、実施例1の芳香消臭剤容器Aでは、キャップ45を取り外すと、芳香揮発部材40で、中綿20より供給された液状芳香消臭剤に含まれる芳香・消臭成分が揮発し、心地の良い雰囲気下にすることが確認できた。また、キャップ45を閉じると、芳香揮発部材30での揮発がなくなることを確認した。芳香消臭剤の漏出もなく、耐振動性にも優れ、携帯でき、その都度キャップの開閉により、簡単にかつ直ぐに芳香や消臭などの揮発を行うことができるので利便性にも優れ、これらの持ち運び性、耐振動性及び利便性を高度に両立することができ、要求性能を満足することができることが判った。
また、実施例2、3の芳香消臭剤容器B、Cでは、芳香揮発部材が軸筒の両側に設けられているので、それぞれのキャップを外すと、芳香揮発部材41、42、60、65から芳香・消臭成分が揮発し、心地の良い雰囲気下にすることが確認できた。実施例2の芳香消臭剤容器Bでは、中綿20の交換が簡単に行えることを確認した。実施例3の中綿式芳香消臭剤容器Cによれば、上記芳香消臭剤容器Bと同様に使用で、また、保持体50の可視部51により容器の向こう側を簡単に見ることができた。
持ち運び性、耐振動性及び利便性を高度に両立することができ、各種芳香消臭成分を簡単に、漏出させることなく、効率良く揮発させることができる中綿式芳香消臭剤容器が得られる。
A 中綿式芳香消臭剤容器
10 容器
20 中綿
30 液状芳香消臭剤
40 芳香揮発部材
45 キャップ

Claims (4)

  1. 少なくとも、容器と、該容器に収容された中綿と有し、中綿は液状芳香消臭剤を全量保持できる毛管力を備え、上記容器に設けられた芳香揮発部材に液状芳香消臭剤が供給されて揮発することを特徴とする中綿式芳香消臭剤容器。
  2. 前記芳香揮発部材は、中綿よりも強い毛管力を備えてなることを特徴とする請求項1記載の中綿式芳香消臭剤容器。
  3. 芳香揮発部材は、カーボン多孔質体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の中綿式芳香消臭剤容器。
  4. 芳香揮発部材は、矩形断面の多孔質体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の中綿式芳香消臭剤容器。
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