JP2023079999A - 会議用什器 - Google Patents
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Abstract
【課題】会議用什器の利用者に対する執務環境を手軽に構築できることを目的とする。【解決手段】会議用什器20は、天板32を有する会議用什器20であって、天板又は天板周囲の空間に向けてオプション機能を出力するオプション機能部48と、オプション機能部を支持した状態で天板に対して一定位置に配置される支持部30と、を備え、オプション機能部48は、天板の利用者の頭上からオプション機能を出力するように支持部により支持されている。【選択図】図1
Description
新規性喪失の例外適用申請有り
この開示は、会議用什器に関する。
近年、オンライン会議が普及しており、大小多様な人数の会議、発表会、少人数の面談等を気軽にコミュニケーションできるようにするミーティングスペースが望まれている。
特許文献1は、会議の支援を行う会議支援システムにおいて、マイクロホンと、マイクロホンで変換された電気信号を増幅するアンプと、アンプで増幅された電気信号を再生するスピーカと、スピーカで再生された音を反射する天井の一部に形成される放物面とを有する会議支援システムを開示している。
共有執務スペースにおいて様々なコミュニケーションの態様に応じて会議空間等の執務環境を手軽に構築することが望まれる。
そこで、本開示は、会議用什器の利用者に対する執務環境を手軽に構築できることを目的とする。
上記課題を解決するため、会議用什器は、天板を有する会議用什器であって、前記天板又は前記天板周囲の空間に向けてオプション機能を出力するオプション機能部と、前記オプション機能部を支持した状態で前記天板に対して一定位置に配置される支持部と、を備え、前記オプション機能部は、前記天板の利用者の頭上から前記オプション機能を出力するように前記支持部により支持されている、会議用什器である。
この会議用什器によって、会議用什器の利用者に対する執務環境を手軽に構築できる。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る会議用什器について説明する。
以下、第1実施形態に係る会議用什器について説明する。
<会議用什器の利用例について>
図1は会議用什器20を示す斜視図である。図2は図1のII-II線における部分断面図である。図2において遠隔地における会議参加者が図示されている。
図1は会議用什器20を示す斜視図である。図2は図1のII-II線における部分断面図である。図2において遠隔地における会議参加者が図示されている。
会議用什器20は、当該会議用什器20が設置された場所に実在する参加者のみが参加する会議に利用されてもよい。会議用什器20は、当該場所に実在する参加者と遠隔参加者とが参加する会議に利用されてもよい。
後者の例、即ち、会議用什器20が遠隔コミュニケーションに利用される場合について説明する。遠隔コミュニケーションとしては、例えば、公衆回線を通じて実施されるWeb会議であることが想定される。遠隔コミュニケーションが、Web会議であることは必須ではない。遠隔コミュニケーションは、専用回線を通じたオンライン会議、1対1の通話を前提とするプログラムを利用したコミュニケーション、電話等を通じてなされてもよい。遠隔コミュニケーションにおいて撮像及び画像表示がなされることは必須ではない。遠隔コミュニケーションは、少なくとも音声によるコミュニケーションがなされるものであればよい。
遠隔コミュニケーションは、例えば、複数の執務者が執務を行う共有執務スペースに存在する参加者Pと、共有執務スペースから離れた遠隔地に存在する遠隔参加者Poとの間でなされることが想定される。
ここで、共有執務スペースは、複数の執務者の共用執務設備が配置され、複数部署の執務者が多用途で共用執務設備及びスペースを分け合って使うスペースである。共用執務設備としては、共用机、共用椅子等が想定される。共用設備が配置される代りに、共有執務スペースには、執務者の専用設備、例えば、執務者の専用机、椅子が無いことが考えられる。共有執務スペースにおいてなされる執務としては、大小多様な人数の会議、発表会、少人数の面談、休憩等が考えられる。共有執務スペースに配置される共用机、共用椅子が移動可能であれば、集合人数、集合グループ数に応じて、共用机、共用椅子を移動させることができる。これにより、共有執務スペース内において、スペース及び設備を分け合って、複数のグループがグループ毎に執務を行うことができる。共有執務スペースは、壁によって仕切られた部屋では無く、通路又は他の執務スペースに対して開放された空間であってもよい。
上記執務は、職業又は営業上の業務だけではなく、学校又は図書館等における学習、実技、読書等を含む広い活動全般を指す。例えば、執務は、机上での作業、座ったまま又は立ち止ったままなされ得る各種活動全般を意味する。
上記のような共有執務スペースは、営利、非鋭利を問わず各種団体において複数人が執務を行うオフィススペース、待合ロビーに設けられることがある。また、共有執務スペースは、教育施設における教室、図書館に設けられることも考えられる。
遠隔参加者Poが存在する遠隔地は、例えば、上記共有執務スペースとは離れた支所内スペース又は個人の部屋である。
会議用什器20は、共有執務スペースに移動可能に配置され、遠隔コミュニケーションの参加人数、周囲の状況等に応じて、遠隔コミュニケーションに適した会議用の空間を構成することができる。
共有執務スペースにおける会議は、当該共有執務スペースに実在する執務者の一部によって行われる場合がある。このような場合においても、当該会議への参加者と非参加者とが互いに影響を及し合わないようにすることが要請される。つまり、会議用什器20が遠隔コミュニケーションに利用されるか否かを問わず、共有執務スペースにおいて様々なコミュニケーションの態様に応じて会議空間等の執務環境を手軽に構築することが望まれる。本会議用什器20によって、共有執務スペースにおいて、上記執務環境が手軽に構築される。
<会議用什器の全体構成について>
会議用什器20について説明する。会議用什器20は、天板32を有する什器であり、オプション機能部48と、支持部30とを備える。
会議用什器20について説明する。会議用什器20は、天板32を有する什器であり、オプション機能部48と、支持部30とを備える。
オプション機能部48は、天板32又は天板32の周囲の空間に向けてオプション機能部を出力する。オプション機能とは、天板32を有する会議用什器20の本来機能に付加することができる機能である。例えば、会議用什器20が会議用机であることを想定する。会議用机の本来的な機能は、会議用の資料、会議用コンピュータ等を載置支持する機能であり、当該機能に付加される機能がオプション機能である。例えば、会議用什器20が椅子一体化会議用机であることを想定すると、椅子一体化会議用机の本来的な機能は、会議参加者の着座箇所を提供する機能及び会議用の資料、会議用コンピュータ等を載置支持する機能であり、当該機能に付加される機能がオプション機能である。
オプション機能の出力範囲は、天板32又は天板32の周囲である。出力範囲は、天板32の高さにおいて、当該天板32の周囲を包摂するように設定されていることが好ましい。例えば、天板32の高さにおいて、出力範囲は、天板32の周囲を円形状に囲うように設定されていてもよい。出力範囲として設定される天板32の周囲は、例えば、天板32の上、又は、天板32周囲で会議参加者Pが着座又は立つ範囲を含んでもよい。天板32周囲で会議参加者Pが立つ範囲は、例えば、天板32の縁から0.5m、0.8m又は1.0mの範囲である。
オプション機能部48は、例えば、執務環境生成音を出力する音再生装置、映像を投影する映像投影装置、香りを放出する香り放出器、空調用の空気流を生成する空気流生成装置及び除菌機能を提供する除菌装置のうちの少なくとも1つである。
オプション機能部48が、執務環境生成音を出力する音再生装置である例が、本実施形態においてより具体的に説明される。
映像投影装置は、会議用什器20の利用者が視覚的に認識可能な像を、対象媒体に投影する装置である。映像投影装置は、2次元像を投影してもよいし、3次元像を投影してもよい。例えば、映像投影装置は、2次現像を平面に投影するプロジェクタ装置であってもよいし、いわゆるペッパーゴースト型の3Dホログラム投影装置又はいわゆる水蒸気型の3Dホログラム投影装置であってもよい。像が投影される対象媒体は、天板32上に位置していてもよいし、天板32の周囲空間に位置してもよい。対象媒体は、天板32であってもよいし、投影用に設置されたパネル、スクリーン又は3D像の投影に適した媒体であってもよい。投影用の対象媒体は、会議用什器20と一体化されていることが好ましいが、これは必須ではない。
映像投影装置は、会議用の各種資料を投影してもよいし、会議の参加者、例えば、遠隔参加者を投影してもよい。
香り放出装置は、例えば、香り放出源と、空気の流れを生成する送風機とを備える。香り放出源は、例えば、香料を含む香水を貯留した香水容器である。送風機は、例えば、ファンと、当該ファンを回転させる電気モータとを含む。送風機が生成する空気の流れによって、当該香水容器からの香りが所定方向に流れる。送風機の空気の流れは、天板32又は天板32の周囲に向うように設定されるとよい。これにより、主として会議用什器20の利用者が、香り放出装置からの香りを匂うことができる。香り放出装置は、香水を噴霧する装置であってもよい。この場合、噴霧ノズルの噴霧方向が、天板32又はその周りに向うように設定されるとよい。
空気流生成装置は、空調用の空気流を生成する装置である。空気流生成装置は、少なくとも、空気の流れを生成する送風機を備える。送風機の空気の流れは、天板32又は天板32の周囲に向うように設定されるとよい。これにより、主として会議用什器20の利用者が、空調用の空気流にあたることができる。空気流生成装置は、暖房用の熱を生成するヒータを有していてもよい。空気流生成装置は冷房用に冷えた空気を生成する冷却装置を有していてもよい。これにより、空調用に温められた又は冷却された空気が、会議用什器20の利用者に向けて供給される。
除菌装置は、天板32又は天板32の周りの菌を減らす装置である。除菌装置は、例えば、紫外線照射装置であってもよい。紫外線照射装置からの紫外線は、天板32又は天板32の周りに向うように照射されるとよい。除菌装置は、除菌機能を有するイオンを発生させるイオン発生装置であってもよい。イオン発生装置は、イオン発生装置及び送風機を有しており、イオンが送風機の空気の流れによって天板32又は天板周りに向けて供給されるとよい。
オプション機能部48が執務環境生成音を出力する音再生装置48であるとして、当該音再生装置48が以下により具体的に説明される。
音再生装置48は、音電気信号を生成する音電気信号生成装置90に接続されたスピーカ50を備える。音電気信号生成装置90は、例えば、予め保存された音データに基づいて音再生用の電気信号を出力する装置である。スピーカ50は、音再生用の電気信号を、音に変換して音を再生する。これにより、会議用什器20の利用者が聴覚可能な音が提供される。
音電気信号生成装置90は、例えば、汎用コンピュータであってもよいし、スマートフォンであってもよいし、デジタルオーディオプレーヤであってもよい。本実施形態では、音電気信号生成装置90は、会議用端末としても利用可能なコンピュータである。当該音電気信号生成装置90に執務環境生成音を生成するための音データが予め記憶されている。音電気信号生成装置90から出力される信号に基づいてスピーカ50が音を発する。
なお、音電気信号生成装置90とスピーカ50とは有線接続されていてもよいし、Bluetooth(登録商標)規格等によって無線接続されていてもよい。また、音電気信号生成装置90とスピーカ50とは一体化されていてもよい。
執務環境生成音とは、執務を促進するのに適した環境を生成するのに適した音である。執務環境生成音は、例えば、BGM(background music)であってもよい。執務環境生成音は、サウンドマスキング用の音であってもよい。サウンドマスキング用の音とは、例えば、マスク対象となる音を聞取り難くする音であり、例えば、ノイズ音、風や雨音等の自然音との環境音である。
スピーカ50は、当該執務スペースにおける現実参加者の音声、遠隔参加者の音声、館内放送などを出力してもよい。
スピーカ50が遠隔参加者Poの音声を出力する例を説明すると、例えば、音電気信号生成装置90は会議用端末90として機能し、スピーカ50は当該会議用端末90に接続される。オンライン用の会議用端末90は、例えば、プロセッサと、記憶装置等を備えるコンピュータによって構成される。プロセッサは、プログラムに従って演算処理を実行する電気回路を備える。記憶装置は、磁気記録媒体、フラッシュメモリ等の不揮発メモリである。記憶装置に、オンライン会議用端末がオンライン会議を行うための手順を定める会議用プログラムが記憶されている。プロセッサが会議用プログラムに基づいて演算処理を実行することで、オンライン会議のための処理を実行する。会議用端末90からスピーカ50に音の再生のための電気信号が出力される。スピーカ50は、当該電気信号を音に変換して音を再生する。これにより、遠隔参加者Poの音声等がスピーカ50によって再生される。
会議用端末90が音電気信号生成装置90として機能する場合、当該記憶装置に執務環境生成音を生成するための音データが記憶される。プロセッサが当該音データを再生することで、スピーカ50が執務環境生成音を出力するための電気信号が生成される。
支持部30は、スピーカ50を支持した状態で天板32に対して一定位置に配置される。支持部30は、参加者Pの頭頂よりも上方の位置でスピーカ50を支持する。これにより、スピーカ50から上方から参加者Pの頭部に向けて音が出力される。つまり、オプション機能部48として機能するスピーカ50は、天板32の参加者Pの頭上からオプション機能を出力するように支持部30により支持される。
<スピーカについて>
スピーカ50についてより具体的な例を説明する。
スピーカ50についてより具体的な例を説明する。
スピーカ50は、支持部30の配置箇所の所定範囲に位置する参加者Pの頭上から当該参加者Pに向けて音を出力するように支持部30により支持されている。ここで、支持部30の配置箇所は、例えば、共有執務スペースである。共有執務スペースにおける所定範囲とは、例えば、支持部30に対して共有執務スペースの床面上で隣接する範囲である。当該所定範囲は、例えば、支持部30の周りに参加者Pが立って存在し得る範囲であってもよいし、支持部30の周りで参加者Pが座る椅子が存在し得る範囲であってもよい。つまり、所定範囲とは、遠隔コミュニケーションに参加しようとする参加者Pが支持部30周りに立つか座って当該遠隔コミュニケーションに参加し得る範囲である。例えば、所定範囲とは、平面視における支持部30の外縁から3mの範囲内であってもよいし、2mの範囲内であってもよいし、1.5mの範囲内であってもよい。本実施形態では、支持部30は、天板32に対して一定位置に配置されており、上記所定範囲は、天板32及び天板32の周囲に設定される。
スピーカ50は、上記所定範囲における参加者Pに向けて指向性を有することが好ましい。図3は2000Hzの音に対する音圧レベルの一例を、音源を中心とする極座標に表現した説明図である。例えば、図3に示すように、スピーカ50は、2000Hzの音に対する音圧レベルが6dB減少する角度が±30度から±75度の範囲内である特性を示していてもよい。好ましくは、2000Hzの音に対する音圧レベルが6dB減少する角度が±30度から±60度の範囲内、または、±30度から±45度の範囲内であってもよい。角度は、スピーカの設置位置、参加者Pの頭の位置等に応じて、上記所定範囲に存在する参加者Pの頭上に対して音を出力することができるような範囲に設定され得る。図2に、一例として2000Hzの音に対する音圧レベルが6dB減少する角度の境界Rが示される。境界Rの範囲内に天板32の周りに存在する参加者Pの頭が含まれるように設定されるとよい。
図1及び図2に示すように、指向性を有するスピーカ50は、例えば次の構成によって実現されてもよい。例えば、スピーカ50は、スピーカ本体52と、反射部54とを含む。スピーカ本体52は、電気信号を音に変換する。反射部54は、スピーカ本体52から出力された音を参加者Pに向けて反射する。
より具体的には、スピーカ本体52は、上方に向けて音を出力する。なお、スピーカ本体52の正面方向は、音圧が最も強くなる方向である。スピーカ本体52は、水平姿勢よりも上を向いていればよく、例えば、水平姿勢に対して45゜より上を向いていてもよいし、60゜より上を向いていてもよいし、75゜より上を向いていてもよいし、真上を向いていてもよい。
反射部54は、スピーカ本体52の上方を覆って、スピーカ本体52から出力された音を下方に向けて反射させる。本実施形態では、反射部54は、内側反射部55と、外側反射部56とを含む。
内側反射部55は、ドーム状に形成されている。内側反射部55の開口が下を向いている。本実施形態では、内側反射部55は、スピーカ本体52の正面である上方を覆い、さらに、スピーカ本体52の外周囲を覆っている。例えば、スピーカ本体52の正面の中央から連結部52mが突出しており、その連結部52mの先端部が内側反射部55の内周面の底部に固定されている。スピーカ50の正面が連結部52mの周りで内側反射部55の内周面の底側に間隔をあけて対向している。スピーカ本体52から出力された音は、一旦内側反射部55の内周面に向けて上方に向う。内側反射部55の内周面の湾曲面によって内側反射部55の内周面の中心軸に集約するように反射されて下方に向う。例えば、反射部54は、後述する天板32又は天板32の周囲に向けて音を反射する。
外側反射部56は、内側反射部55の外周囲を覆っている。例えば、外側反射部56は、ドーム状に形成されており、内側反射部55の外周面の全体を覆っている。外側反射部56と内側反射部55との間に隙間が形成されてもよい。外側反射部56によって、内側反射部55を漏れた音が反射、吸収され、外側反射部56の外側に漏れることが抑制される。
スピーカ50全体として考えると、反射部54の開口が下方を向いており、スピーカ50は、下方に向けて音を出力する。なお、スピーカ50全体としての正面方向は、音圧が最も強くなる方向であり、反射部54の開口方向である。スピーカ50は、水平姿勢よりも下を向いていればよく、例えば、水平姿勢に対して45゜より下を向いていてもよいし、60゜より下を向いていてもよいし、75゜より下を向いていてもよいし、真下を向いていてもよい。
なお、反射部54がドーム状である必要は無く、傘状、平たい板、又は、複数の平たい板の組合せによって構成されてもよい。反射部54は、庇状の板であってもよい。スピーカ本体を下向きにして反射部54を省略してもよい。
支持部30によるスピーカ50の支持位置の真下延長線Lが、スピーカ50を通過する位置に、スピーカ50が支持されていてもよい。支持部30によるスピーカ50の支持位置の真下延長線Lとは、例えば、支持箇所を平面視した場合に観察され得る支持領域に対する幾何中心からの真下延長線Lであり、支持領域が複数存在する場合には、当該複数の支持領域の幾何中心からの真下延長線Lである。これにより、スピーカ50から出力される音が支持部30によって邪魔されずに参加者Pの頭上に届き易い。
スピーカ50は、真下を向いていてもよいし、斜め下方を向いていてもよい。例えば、スピーカ50は、斜め下方を向いていてもよい。
指向性を有するスピーカ50が上記構成であることは必須ではない。指向性を有するスピーカは、例えば、間の耳には聞こえずかつ指向性が高い超音波を搬送波として、可聴域の音を伝送するパラメトリックスピーカであってもよい。音が届く主な範囲を天板32の周りの参加者Pに制限することができる各種指向性スピーカが利用され得る。
オプション機能部は、オプション機能を生じさせる本体部と、当該本体部を囲いオプション機能の出力範囲を制限する範囲制限部とを含むことが好ましい。オプション機能部が音再生装置48である本実施形態において、オプション機能を生じさせる本体部はスピーカ本体52であり、範囲制限部は、反射部54である。
オプション機能部が音再生装置でない場合、例えば、映像投影装置、香り放出器、空気流生成装置及び除菌機能を提供する除菌装置のうちの少なくとも1つである場合においても、出力方向とは異なる周囲方向又は後方への出力を制限する範囲制限部を有していることが好ましい。
<支持部について>
支持部30は、天板32と、脚部38とを含む。天板32は、参加者Pの作業エリアとして利用可能な作業面33Fを含む。作業面33Fが支持部30の載置面から上方に離れて水平姿勢で位置するように、天板32が支持されている。脚部38は、上記天板32を水平姿勢で支持する。
支持部30は、天板32と、脚部38とを含む。天板32は、参加者Pの作業エリアとして利用可能な作業面33Fを含む。作業面33Fが支持部30の載置面から上方に離れて水平姿勢で位置するように、天板32が支持されている。脚部38は、上記天板32を水平姿勢で支持する。
本実施形態では、天板32は天板本体32Aを含む。天板本体32Aが円板状に形成されている。天板本体32Aが円板状であれば、複数の参加者Pが当該天板本体32Aの周りを囲むように位置し易い。天板本体32Aは正方形、長方形、多角形、L字型等であってもよい。
本実施形態では、天板本体32Aの中間部に孔32hが形成されている。ここでは、孔32hは円孔であるが、角孔等他の形状の孔であってもよい。孔32hは、後述するマイク26が通過可能な大きさに形成されている。
孔32hは、蓋部32cによって閉じられる。蓋部32cは、孔32hに応じた形状の板である。例えば、孔32hの内周部に形成された段部が蓋部32cの周縁部を受止める。または、蓋部32cの周縁部に形成された鍔部が孔32hの周縁部に引っ掛る。これにより、蓋部32cが孔32hを塞ぐようにして当該孔32h内に配置される。蓋部32cは、内部が詰った中実な板であってもよいし、音が通過しように多数の孔が形成された板又はメッシュ状の板であってもよい。
蓋部32cをとれば、天板本体32Aの上方から孔32hを通じて天板本体32Aの下方空間に容易にアクセスできる。孔32hを蓋部32cで閉じれば、天板本体32A及び蓋部32cの上面を作業用の面として利用し易い。
蓋部32cの外周縁の一部が、孔32hの内周縁よりも凹んでいてもよい。または、孔32hの内周縁の一部が蓋部32cの外周縁よりも凹んでいてもよい。蓋部32cの外周縁又は孔32hの内周縁に凹みが形成されていれば、孔32hを蓋部32cで塞いだ状態で、ケーブル95を、凹部を通って天板本体32Aの上下に通し易い。
天板32は、天板本体32Aの下側に位置する収容部33を含む。収容部33は、上方が開口する容器状に形成されている。本実施形態では、収容部33は、丸い底部33aと、当該底部33aの上側で底部33aの周囲を囲む周壁部33bとを含む。収容部33の周壁部33bの上縁部が天板本体32Aの下面にネジ止等によって固定されている。これにより、天板本体32Aの下方に、底部33aと天板本体32Aとの間で周壁部33bにより囲まれた収容空間Sが形成される。収容空間Sは、マイク26を収容する空間として利用され得る。
底部33a又は天板本体32Aにケーブル通過用の孔が形成されており、ケーブル95が当該孔を通って配置されてもよい。
脚部38は、天板32を水平姿勢で支える部分である。本実施形態では、脚部38は、収容部33の底部33aから下方に延びる複数(本実施形態では4本)の脚部38を含む。脚部は3本以上であってもよい。脚部の下部が載置面上で水平方向に広がる場合、脚部は1つでもよいし、2つでもよい。脚部は天板本体に固定されていてもよい。脚部38の下端部に転動体を有するキャスタが設けられてもよい。これにより、支持部30を容易に移動させることができ、会議用空間を自由な位置に構築し易い。
支持部30が、天板32と脚部38とを含むため、天板32を利用する参加者Pに対してオプション機能部48からのオプション機能を出力するのに適する。また、当該天板32から離れたエリアに対してオプション機能を出力し難くすることができる。
天板32は、スピーカ50から出力される音の反射を抑制する防音性部材を含んでいてもよい。防音部材は、例えば、音のエネルギーを吸収することよって、音の反射を抑制する部材である。防音部材は、例えば、不織布、グラスウール、スポンジ材などの多孔質材料であってもよい。防音部材は、凹凸表面を有する部材であってもよい。多孔質材料又は凹凸表面を有する部材であれば、表面が平滑な場合と比較して、音がそのまま反射されずに、防音部材内に伝わり易くなり、音のエネルギーが吸収され易くなる。
天板32が、防音性部材を含む態様としては、天板本体32A自体が防音部材によって構成されていてもよい。図4に示すように、天板32は、天板本体32A上に重ねられる防音シート32Sを含んでいてもよい。この場合、防音シート32Sは、天板本体32Aの上面に貼付け等されて一体化されていてよいし、天板本体32Aの上面に取外し可能な状態で載置されていてもよい。
また、支持部30は、天板32よりも上側の位置において上方に向けて延びる柱部36を含む。柱部36は、天板32から上方に延びていてもよいし、天板32の隣の位置から上方に延びていてもよい。
本実施形態では、柱部36は、天板32と一体に構成される。つまり、柱部36と天板32とは一体として移動させることができるようになっている。本実施形態では、柱部36は、天板32の中央から外周に寄った位置で上方に向けて延びている。柱部36の基端部は、天板32に対してネジ止、嵌込構造等によって、天板32に対して垂直上方に延びる姿勢で支持されている。
柱部36は、直線部36aと、曲げ部36bとを含む。直線部36aは、天板32から重力方向に沿って上方に延びている。曲げ部36bは、直線部36aの上端から下側に折返すように曲るU字状に形成されている。曲げ部36bのうち直線部36aとは反対側の支持端部に、スピーカ50が支持されている。支持端部(つまり、スピーカ50)は、椅子に座っている参加者Pの身長よりも上に位置していることが好ましく、例えば、床面から1.5m以上の高さに位置していてもよいし、2m以上の高さに位置していてもよい。支持端部(つまり、スピーカ50)は、床面から3m以内の高さに位置していてもよい。
曲げ部36bの支持端部に上記スピーカ50が支持されている。例えば、曲げ部36bの支持端部が外側反射部56の外周面の中央部に連結される。この状態で、上記したように、スピーカ50が天板32よりも上側の位置で下方を向くように支持される。
柱部36がU字状の曲げ部36bを有することは必須ではない。スピーカ50が下向きに支持されればよく、例えば、柱部の中間部又は上端部から水平姿勢で延びるフレームにスピーカ50が下向き姿勢で支持されていてもよい。
柱部の下端は、天板32を貫通して設置面の床に接していてもよい。この場合において、柱部の下端部は1つの脚部として機能してもよい。
支持部30は、画像表示媒体60、カメラ70、マイク26及びパネル80のうちの少なくとも1つをさらに支持してもよい。
画像表示媒体60は、遠隔参加者Poに関する画像を表示する。画像表示媒体60は、液晶表示装置、有機EL(electro-luminescence)表示装置、ブラウン管表示装置、プロジェクタ表示装置等である。本実施形態では、画像表示媒体60は、液晶表示装置又は有機EL(electro-luminescence)表示装置であるフラット表示装置である。
画像表示媒体60は、表示装置支持ブラケット66を介して支持部30に支持される。例えば、表示装置支持ブラケット66が画像表示媒体60の裏面にネジ止、嵌込構造等によって取付けられる。表示装置支持ブラケット66は筒状部を有し、上記柱部36における直線部36aに外嵌めされた状態で取付けられる。表示装置支持ブラケット66は、柱部36に対して溶接等によって固定されていてもよい。表示装置支持ブラケット66は、ネジを緩めることによって直線部36aに沿って移動可能であり、ネジの締付によって直線部36aの一定位置に支持されてもよい。例えば、画像表示媒体60は、表示装置支持ブラケット66によって天板32の上方位置で支持される。
カメラ70は、参加者Pを撮影するカメラである。カメラ70は、会議用什器20の周囲に存在する複数の参加者Pを撮影可能な程度の広角カメラであってもよい。カメラ70は、カメラ支持部76を介して支持部30に支持される。
カメラ支持部76は、台部77と、ブラケット78とを有する。ブラケット78は台部77の上面を水平姿勢で支持する。ブラケット78は、上記表示装置支持ブラケット66と同様の構成によって柱部36に取付けられる。
カメラ70は、天板32の上方位置で、柱部36から当該天板32の周囲の参加者Pに向く姿勢で、台部77に支持される。カメラ70は、上記台部77上に載置されてもよいし、ネジ止、嵌込構造等によって取付けられてもよい。カメラは、画像表示媒体60と一体化されてもよい。
会議用のカメラとして、参加者Pのそれぞれのカメラが利用されてもよい。この場合、参加者Pのそれぞれが所持するノートパソコンに組込まれたカメラが利用されてもよい。
マイク26は、会議用什器20周りの参加者による音を集めるマイクである。マイク26は、例えば、範囲制限マイクである。範囲制限マイクとは、集音範囲を制限できるマイクである。範囲制限マイクは、マイクを集音中心として、当該集音中心から所定の距離内を集音範囲とし得るマイクであってもよい。集音範囲は、会議用什器20周りに複数の椅子を配置した場合に、各椅子に着座する参加者の顔が含まれる範囲又は会議用什器20の周りに立つ複数の参加者Pの頭が含まれる範囲(例えば、天板32の周縁から3mの範囲、または、2mの範囲、又は1.5mの範囲)に設定されるとよい。かかる範囲制限マイクとしては、例えば、複数のマイクと当該複数のマイクからの音声信号に基づいて音源の距離を推定するコンピュータとを含み、推定された音源の距離に基づいて所定の集音範囲の音を集めるマイクユニットを利用することができる。マイク26が範囲制限マイクであることは必須ではない。
マイク26は、収容部33の底部33a上に配置されてもよい。例えば、蓋部32cを開いた状態で、孔32hを通じてマイク26が底部33a上に配置される。マイク26は、天板32上に配置されてもよい。マイク26は、上記カメラ70と同様に柱部36によって支持されてもよい。マイク26は、カメラ70又は画像表示媒体60と一体化されてもよい。
会議用のマイクとしては、参加者Pのそれぞれのマイクが利用されてもよい。
パネル80は、水平方向において会議用什器20の周りの参加者Pの存在空間と、そのさらに外周りとを仕切る板状部分である。つまり、パネル80は、一種の間仕切である。パネル80は、平板であってもよいし、曲った板であってもよい。本実施形態では、パネル80は、上下方向に細長板である。また、パネル80は、上方向から見て弧状に曲っている板である。
パネル80は、パネル支持ブラケット86によって支持部30に支持されている。パネル支持ブラケット86の一端部はパネル80の中央部から突出している。パネル支持ブラケット86の他端部は、上記表示装置支持ブラケット66と同様構成によって柱部36に固定されている。柱部36に対して、天板32とは反対側にパネル80が支持されている。このため、パネル80は、柱部36に対して天板32が存在する側の空間と、その反対側の空間とを仕切る。
パネル80は、防音部材によって構成されたパネルであってもよいし、防音性が無いパネルであってもよい。
会議用什器20は、会議用の電気機器を会議用端末90に接続するための端子92aを備える。
会議用の電気機器は、例えば、上記スピーカ50、マイク26、画像表示媒体60、カメラ70である。端子92aは、例えば、USB(Universal Serial Bus)コネクタ96に組込まれる端子である。例えば、会議用什器20は、ハブ機器94を備える。ハブ機器94は、例えば、USBハブである。ハブ機器94から複数のケーブル95が延出している。各ケーブル95は、例えば、複数の電線が1つにまとめられた形態のものであってもよい。ケーブル95は例えばUSBケーブルである。少なくとも1つのケーブル95の端子にコネクタ96が取付けられている(図2では1つのみ図示)。
複数のケーブル95のうちの1つは、天板32上に引出される。例えば、孔32hと蓋部32cとの間の隙間を通ってケーブル95が引出される。ケーブル95の端部のコネクタ96が、天板32上に設置される会議用端末90に接続される。会議用端末は、ノートパソコンであってもよいし、表示画面を有さないコンピュータであってもよい。
なお、収容部33内に会議用端末90が配置され、収容部33内でケーブル95の端部のコネクタ96が会議用端末90に接続されてもよい。
複数のケーブル95のうちの他の1つのケーブル95は、マイク26に接続される。マイク26が収容部33に配置されていれば、当該収容部33内でケーブル95がマイク26に接続される。
複数のケーブル95のうちのさらに他の少なくとも1つのケーブル95は、収容部33外に引出され、カメラ70、画像表示媒体60、スピーカ50等に接続される。
このため、本会議用什器20を利用しようとする参加者Pは、コネクタ96を会議用端末90に接続すれば、当該会議用什器20が備える各種会議用の電気機器を利用して遠隔コミュニケーションを実施できる。なお、会議のための電気機器は、無線通信によって会議用端末90に接続されてもよい。
本会議用什器20を利用して遠隔コミュニケーションを行う場合、1人又は複数の参加者Pが会議用什器20の周り、例えば、天板32の周りの椅子に座る。参加者Pは、会議用什器20の周りに立つ場合も想定される。参加者Pは、マイク26及びスピーカ50を通じて遠隔コミュニケーションを実施する。
会議用端末90は、ネットワーク98を介して遠隔参加者Po側の会議用端末99に通信可能に接続される。ネットワーク98は、中継装置及びインターネット等が含まれる。ネットワーク98には、公衆回線が含まれてもよいし、専用回線が含まれてもよい。ネットワーク98には、Wi-Fi(商標)等の無線LAN(Local Area Network)が含まれてもよい。
遠隔参加者Poの音声は、ネットワーク98を通じて会議用端末90に伝達される。会議用端末90は、スピーカ50を通じて遠隔参加者Poの音声を再生する。スピーカ50は、会議用什器20の周りの参加者Pの頭上に向けて音を出力するため、当該会議の参加者Pは遠隔参加者Poの音を良好に聞くことができる。
会議用什器20が共有執務スペースに設置されている場合、当該共有執務スペースには遠隔コミュニケーションに参加しない執務者が存在する可能性がある。スピーカ50は、会議用什器20の周りの参加者Pの頭上に向けて音を出力する。このため、当該会議用什器20から離れた執務者は、当該執務者とは関係の無い会議の音声が聞え難い。
参加者Pの音声はマイク26によって集音され、遠隔参加者Po側の会議用端末99に向けて伝送される。
既に述べたように、本会議用什器20は、遠隔コミュニケーションに利用されるとは限らない。よって、会議用什器20において、会議用の電気機器が省略されてもよい。例えば、上記スピーカ50、マイク26、画像表示媒体60、カメラ70が省略されてもよい。
<効果等>
以上のように構成された会議用什器20によると、オプション機能部48は、支持部30によって天板32に対して一定位置に支持されている。このオプション機能部48が、天板32の参加者Pの頭上からオプション機能を出力するため、オプション機能によって、会議用什器20の参加者Pに対する執務環境を手軽に構築できる。また、支持部30は、オプション機能部を支持した状態で天板32に対して一定位置に配置されているため、当該オプション機能を、天板32の参加者Pを狙って提供し易い。このため、参加者Pは、オプション機能によって提供されたオプション機能を利用して、会議を円滑に実施することができる。
以上のように構成された会議用什器20によると、オプション機能部48は、支持部30によって天板32に対して一定位置に支持されている。このオプション機能部48が、天板32の参加者Pの頭上からオプション機能を出力するため、オプション機能によって、会議用什器20の参加者Pに対する執務環境を手軽に構築できる。また、支持部30は、オプション機能部を支持した状態で天板32に対して一定位置に配置されているため、当該オプション機能を、天板32の参加者Pを狙って提供し易い。このため、参加者Pは、オプション機能によって提供されたオプション機能を利用して、会議を円滑に実施することができる。
例えば、オプション機能が音再生装置によって生成される執務環境生成音であれば、当該執務環境生成音を、周囲への影響をなるべく抑制しつつ、会議用什器の利用者に提供できる。例えば、執務環境生成音がサウンドマスキング用の音であれば、参加者Pは、周囲の音を気にせずに、集中して会議することができる。
また、オプション機能部が映像を投影する映像投影装置であれば、会議用什器20の利用者である会議の参加者Pのために、当該映像を使った執務環境を手軽に構築できる。
また、オプション機能部が、香りを放出する香り放出器であれば、香りを放出することによって、参加者Pのために、当該香りが漂う執務環境を手軽に構築できる。
また、オプション機能部が、空調用の空気流を生成する空気流生成装置であれば、参加者Pのために、当該空気流によって空調された執務環境を手軽に構築できる。
また、オプション機能部が、除菌機能を提供する除菌装置であれば、参加者Pのために、除菌された執務環境を手軽に構築できる。
また、オプション機能部が、オプション機能を生じさせる本体部(例えば、スピーカ本体52)と、本体部を囲いオプション機能の出力範囲を制限する範囲制限部(例えば、反射部54)を含めば、オプション機能による周囲への影響をより抑制できる。例えば、BGM又はサウンドマスク用の音が意図せず、周囲の人に提供されることが抑制される。
{第2実施形態}
第2実施形態に係る会議用什器220について説明する。図5は第2実施形態に係る会議用什器220を示す斜視図である。図6は会議用什器220を示す側面図である。本実施形態では、オプション機能部48が音再生装置48である例が説明される。図5及び図6において音再生装置48を構成する要素であるスピーカ50から出力される音を聞くのに適した範囲の境界が細線で示される。図6においてスピーカ50Uを真下に向けた場合において当該スピーカ50Uから出力される音を聞くのに適した範囲の境界が2点鎖線で示される。なお、スピーカ50、50Uから出力される音を聞くのに適した範囲は、例えば、2000Hzの音に対する音圧レベルが真正面の中心軸から6dB減少する角度範囲である。
第2実施形態に係る会議用什器220について説明する。図5は第2実施形態に係る会議用什器220を示す斜視図である。図6は会議用什器220を示す側面図である。本実施形態では、オプション機能部48が音再生装置48である例が説明される。図5及び図6において音再生装置48を構成する要素であるスピーカ50から出力される音を聞くのに適した範囲の境界が細線で示される。図6においてスピーカ50Uを真下に向けた場合において当該スピーカ50Uから出力される音を聞くのに適した範囲の境界が2点鎖線で示される。なお、スピーカ50、50Uから出力される音を聞くのに適した範囲は、例えば、2000Hzの音に対する音圧レベルが真正面の中心軸から6dB減少する角度範囲である。
会議用什器220は、スピーカ50と、支持部230とを備える。
スピーカ50は、第1実施形態におけるスピーカ50と同じく、音を出力する。
支持部230は、重力方向に一致する鉛直方向に対して斜めを向く姿勢でスピーカ50を支持している。ここで、ある方向に対して斜めを向くとは、当該方向に対して平行でも垂直でも無い方向を向くことをいう。このため、スピーカ50の真正面の向きは、真下、真上及び真横を向かないで、斜め下又は斜め上を向いている。本実施形態では、スピーカ50は、参加者Pの頭上から斜め下を向いている。つまり、スピーカ50は、鉛直方向下向きに対して鋭角をなす方向を向いている。スピーカ50は、例えば、鉛直方向に対して10度以上、好ましくは、15度以上、より好ましくは、20度以上の角度をなしていてもよい。スピーカ50は、例えば、鉛直方向に対して60度以下、好ましくは、45度以下、より好ましくは、60度以下の角度をなしていてもよい。
スピーカ50が、鉛直方向に対してなす角度は任意である。例えば、スピーカ50から出力される音が届き易い範囲、会議用什器220周りに集うことが想定される参加者Pの存在範囲等を想定して、スピーカ50の角度が設定される。
<支持部について>
支持部230は、天板232と、脚部238とを含む。
支持部230は、天板232と、脚部238とを含む。
天板232は、参加者Pの作業エリアとして利用可能な作業面233Fを含む。作業面233Fが支持部230の載置面(床面)から上方に離れて水平姿勢で位置するように、天板232が支持されている。脚部238は、上記天板232を水平姿勢で支持する。
本実施形態では、天板232は天板本体232Aを含む。天板本体232Aは円板状に形成されている。天板本体232Aが円板状であれば、複数の参加者Pが当該天板本体232Aの周りを囲むように位置し易い。天板本体232Aは正方形、長方形、多角形、L字型等であってもよい。第1実施形態で説明したように、天板232は、防音性部材を含んでいてもよい。例えば、天板本体232Aに防音シート232Sが重ねられてもよい。
本実施形態では、天板本体232Aの中間部に孔232h1、232h2、232h3が形成されている。孔232h1、232h2、232h3の形状は任意である。孔232h1、232h2、232h3は、蓋部232cによって閉じられていてもよい。蓋部232cをとれば、天板本体232Aの上方から孔232h1、232h2、232h3を通じて天板本体232Aの下方空間に容易にアクセスできる。上記孔232h1、232h2、232h3は、収容空間Sから天板232上にケーブルを引出すための開口として利用されてもよい。上記孔232h1、232h2、232h3に、遠隔コミュニケーション用機器が組込まれてもよい。つまり、孔232h1、232h2、232h3は、遠隔コミュニケーション用機器を会議用什器220に組付けるために用いられ得る。孔232h1、232h2、232h3を蓋部232cで閉じれば、天板本体232A及び蓋部232cの上面を作業用の面として利用し易い。
天板232は、天板本体232Aの下側に位置する収容部233を含む。収容部233は、少なくとも上方が開口する容器状に形成されている。これにより、天板本体232Aの下方に、収容部233と天板本体232Aとで囲まれた収容空間Sが形成される。収容空間Sは、コンピュータ、マイク等の遠隔コミュニケーション用機器を収容する空間として利用され得る。収容部233の一側部が天板232の下側で外方に開口していてもよい。
脚部238は、天板232を水平姿勢で支える部分である。本実施形態では、脚部238は、第1脚部238aと、第2脚部238bとを含む。本実施形態では、2つの第1脚部238aが天板本体232Aの外周縁から下方に向けて延びている。また、2つの第2脚部238bが上記2つの第1脚部238aの上端から収容部233の両側外側部分で天板本体232Aの下面に沿って延び、天板本体232Aの縁に至る手間で下方にむけて延びている。天板本体232Aは、第2脚部238bのうち天板本体232Aの下面に沿って水平方向に延びる部分にネジ止等によって固定されている。これにより、天板232が複数の脚部238a、238bによって床面の上方位置で支持される。
なお、第1実施形態で説明したように、脚部の数は任意であり、例えば、脚部は1つでもよいし、2つでもよい。脚部の下端部に転動体を有するキャスタが設けられてもよい。
また、支持部230は、天板232よりも上側の位置において上方に向けて延びる柱部236を含む。本実施形態では、柱部236は、脚部238aに対して連続して上方に延びている。
より具体的には、柱部236は、逆U字状をなすU字状部236aを含む。U字状部236aは、例えば、金属パイプ等の棒状部材を折返すように曲げることによって形成される。U字状部236aの両端の延長部が上記2つの第1脚部238aである。換言すれば,棒状部材をU字状に曲げた加工部品のうち棒状部材の両端部が天板232よりも下方に延びて第1脚部238aとして用いられ、当該加工部品のうち折返し曲げられた側の部分が天板232よりも上方に延びてスピーカ50を支持する柱部236として用いられる。なお、上記第2脚部238bは、上記第1脚部238aの上端部に溶接等によって固定されている。
本実施形態では、柱部236は、U字状部236aで囲まれる空間に配置される板状部236bを含む。当該板状部236bは必須ではない。
上記柱部236は、天板232から上方に向うに連れて天板232から離れる方向に向っている。このため、柱部が天板から真上に向う場合と比較して、スピーカ50の支持位置を天板232の外周側にずらすことができる。柱部236の上端部が天板232の中央に向うように曲げられている。本実施形態では、柱部236の上端部が90度曲げられている。このため、柱部236の上端部は、天板232の外周から中心に向うにつれて上方を向くように傾斜している。
柱部236の上端部の下面にスピーカ50の上端部が固定されている。スピーカ50は、柱部236の上端部の傾斜姿勢に応じて、鉛直方向に対して下方を向きつつ傾斜している。柱部236の上端部に対するスピーカ50の固定構造は、任意である。例えば、スピーカ50は、柱部236に対してネジ止、嵌込構造、溶接等によって固定されてもよい。
柱部が傾斜しているか否かに拘らず、スピーカ50が柱部に対して傾斜姿勢で固定されていてもよい。柱部は1本の脚部から連続して上方に延びていてもよい。脚部の上端部が天板232の中間部に位置している場合、柱部は、脚部の上端から天板232を貫通して上方に連続して延びていてもよい。
このように構成された第2実施形態に係る会議用什器220によると、第1実施形態と同様に、支持部230を移動させることによって、共有執務スペースにおいて自由な位置に会議空間等の執務環境を手軽に構築できる。スピーカ50は、支持部230の配置箇所の所定範囲に位置する参加者Pの頭上から参加者Pに向けて音を出力するように支持部230により支持されている。このため、再生音の周囲への漏れを抑制できる。このため、共有執務スペースにおいて、周囲の邪魔になり難い会議空間等の執務環境を手軽かつ自由に構築できる。
また、会議用什器220が、会議用什器20と同じ構成を備えることによって、当該会議用什器20と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形態では、スピーカ50は、鉛直方向に対して斜めを向く姿勢で支持されている。このため、水平方向において、スピーカ50からの音が届く範囲を限定しつつ広げることができる。これにより、周囲への音漏れを抑制しつつ、複数の参加者Pに向けて音を出力することができる。
例えば、図6に示すように、スピーカ50から出力される音は、当該スピーカ50の中心軸延長線に対して所定の角度θの範囲で聞え易いとする。会議の参加者Pの頭が、上記角度θの範囲内に位置することで、スピーカ50からの音を聞取り易い。
図6の2点鎖線に示すように、スピーカ50が真下に向けられている場合、当該スピーカ50からの音を聞取り易い範囲は角度θによって限定された範囲となる。このため、天板232の周りの参加者Pの一部(例えばPe)は、音を聞取り易い範囲から出てしまう可能性がある。スピーカ50を高い位置に設置すれば、参加者Pの頭の高さ位置で、当該スピーカ50からの音を聞取り易い範囲を広げることができる。しかしながら、スピーカ50が建物内で可動な什器に組込まれる要素であることを考慮すると、スピーカ50を高い位置に設定することには制約がある。
そこで、スピーカ50を、鉛直方向に対して斜めを向く姿勢で支持すると、参加者Pの頭の高さ位置で、当該スピーカ50からの音を聞取り易い範囲を広げることができる。例えば、天板232の高さにおいて、スピーカ50からの出力範囲が、当該天板232を円形状に囲うように設定されるとよい。結果、天板232の周りの複数の参加者P(特に参加者Pe)を、なるべく音を聞取り易い範囲内に位置させることができる。
例えば、スピーカ50が天板232の中心(例えば、幾何中心)を向くように、スピーカ50が鉛直方向に対して斜めを向いていると、当該天板232を中心として周りに位置する複数の参加者Pがスピーカ50からの音を聞取り易い。
支持部230が天板232の周りに位置している場合、当該支持部230を避けた位置に参加者Pが位置する可能性が高いため、スピーカ50は、天板232の中心に対して支持部230から離れる位置を向いていてもよい。
また、スピーカ50が仮に真横を向いていると、スピーカ50から出力された音は、当該スピーカ50が向く方向において、遠くに届いてしまう可能性がある。このため、スピーカ50は、水平方向に対しても傾いている。これにより、スピーカ50からの音が届く範囲を、当該水平方向に対する傾き角度に応じて限定することができる。
このように、スピーカ50が鉛直方向に対して斜めを向く姿勢とされていることで、スピーカ50が鉛直方向を向かず、かつ、水平方向を向かない姿勢とされる。これにより、水平方向において、スピーカ50からの音が届く範囲を限定しつつ広げることができる。これにより、周囲への音漏れを抑制しつつ、複数の参加者Pに向けて音を出力することができる。
スピーカ50からの音を聞取り易い範囲を、天板本体232Aに対して設定する範囲は、実験的、論理的、推論的考察を経て任意に設定され得る。例えば、天板本体232Aの高さ位置において、スピーカ50からの音を聞取り易い範囲に、当該天板本体232Aが含まれるように設定されてもよい。
また、柱部236は、脚部238aに対して連続的に延びているため、スピーカ50を支持する柱部236を、天板232を支持する脚部238aによって支持することができる。これにより、構成の簡易化を実現できる可能性がある。
{第3実施形態}
第3実施形態に係る会議用什器320について説明する。図7及び図8は第3実施形態に係る会議用什器320を示す斜視図である。図9は会議用什器320を示す側面図である。本実施形態では、主にオプション機能部48が音再生装置48である例が説明される。図9において音再生装置48を構成する要素であるスピーカ50から出力される音を聞くのに適した範囲の境界が細線で示される。
第3実施形態に係る会議用什器320について説明する。図7及び図8は第3実施形態に係る会議用什器320を示す斜視図である。図9は会議用什器320を示す側面図である。本実施形態では、主にオプション機能部48が音再生装置48である例が説明される。図9において音再生装置48を構成する要素であるスピーカ50から出力される音を聞くのに適した範囲の境界が細線で示される。
会議用什器320は、スピーカ50と、支持部330とを備える。
スピーカ50は、第1実施形態におけるスピーカ50と同じく、音を出力する。
支持部330は、第2実施形態に係る支持部230と同様に、重力方向に一致する鉛直方向に対して斜めを向く姿勢でスピーカ50を支持している。
ここでは、支持部230と異なる構成を中心として、支持部330が説明される。
支持部330は、天板332と、脚部338とを含む。
天板332は、天板232と同様に、天板本体232Aに対応する天板本体332Aを含む。天板本体332Aは、天板本体232Aと異なり、一方向に長い板状に形成されている。より具体的には、天板本体332Aは、一方向に長い長方形状、さらに具体的には,一方向に長い長方形の角を丸めた形状に形成されている。天板本体332Aは、楕円板状等に形成されていることも想定される。天板本体332Aが一方向に細長いため、複数の参加者Pは、天板本体332Aの長手方向に並ぶように位置して、遠隔コミュニケーションに参加できる(図9参照)。第1実施形態で説明したように、天板332は、防音性部材を含んでいてもよい。例えば、天板本体332Aに防音シート332Sが重ねられてもよい。
天板本体332Aに上記孔232h1、232h2、232h3に対応する孔332h1、332h2、332h3が形成されている。孔332h1、332h2、332h3は、蓋部332cによって閉じられていてもよい。
天板332は、天板本体332Aの下側に位置する収容部333を含む。収容部333は、少なくとも上方が開口する容器状に形成されている。本実施形態では、収容部333は、上方が開口する直方体箱状に形成されている。収容部333の長手方向を天板本体332Aの長手方向に一致させた姿勢で、天板本体332Aの下面の短手方向中央に収容部333が固定されている。これにより、天板本体332Aの下方に、収容部333と天板本体332Aとで囲まれる細長い収容空間Sが形成される。収容空間Sは、コンピュータ、マイク等の遠隔コミュニケーション用機器を収容する空間として利用され得る。収容部333の一側部が天板332の下側で外方に開口していてもよい。
脚部338は、脚部238と同様に、天板332を水平姿勢で支える部分である。本実施形態では、脚部338は、第1脚部338aと、第2脚部338bと、連結部338cとを含む。本実施形態では、2つの第1脚部338aが天板本体332Aの一方の短辺側縁から下方に向けて延びている。また、2つの連結部338cが、上記2つの第1脚部338aの上端から収容部333の両側外側部分で天板本体332Aの下面に沿って、天板本体332Aの他方の短辺側縁に向って延びている。2つの第2脚部338bが2つの連結部338cのうち天板本体332Aの他方の短辺寄りの部分から下方にむけて延びている。天板本体332Aは、連結部338c上にネジ止等によって固定されている。そして、複数の第1脚部338a及び第2脚部338bによって水平姿勢で支持される連結部338c上に天板332が床面の上方位置で支持される。
なお、第1実施形態で説明したように、脚部の数は任意であり、例えば、脚部は1つでもよいし、2つでもよい。脚部の下端部に転動体を有するキャスタが設けられてもよい。
また、支持部330は、天板332よりも上側の位置において上方に向けて延びる柱部336を含む。本実施形態では、柱部336は、第1脚部338aに対して連続して上方に延びている。
柱部336が第1脚部338aに対して上方に延びる構成は、第2実施形態において柱部236が第1脚部238aに対して上方に延びる構成と同じである。
また、第2実施形態と同様構成によって、スピーカ50が柱部336の上端部に固定されている。これにより、スピーカ50は、鉛直方向に対して下方を向きつつ傾斜するように支持される。
また、本実施形態に係る会議用什器320は、防音用パネル380を備える。防音用パネル380は、防音性を有するパネルである。防音用パネル380は、上記パネル80と同様に、水平方向において会議用什器320の周りの参加者Pの存在空間と、そのさらに外周りとを仕切る板状部分であってもよい。防音用パネル380は、水平方向において、スピーカ50から離れて位置する。水平方向において、スピーカ50と防音用パネル380との間に音伝達用空間SSが位置する。音伝達用空間SSは、スピーカ50からの音を遠隔コミュニケーションの参加者Pに伝達するための空間である。つまり、音伝達用空間SSは、参加者P、特に、参加者Pの頭が配置される可能性が高い空間である。遠隔コミュニケーションに参加する参加者Pは、天板332周りに着座した姿勢で会議に参加することが想定される。かかる参加者Pの頭は、天板本体332Aの上方空間に位置することが想定される。このため、音伝達用空間SSは、天板本体332Aの上方空間を含むと考えることができる。防音用パネル380は、スピーカ50に対して水平方向に離れて、音伝達用空間SSを隔てた位置に配置される。
本実施形態では、防音用パネル380は、天板本体332Aのうち他方の短辺側に支持される。より具体的には、上記2つの連結部338cが天板本体332Aの短辺から突出しており、その端部に防音用パネル380が支持される。防音用パネル380は、天板本体332Aの長手方向に対して垂直な姿勢で支持されている。防音用パネル380は、天板本体332Aの上方に突出している。防音用パネル380は、天板本体332Aに対して天板本体332Aの短手方向に突出している。好ましくは、防音用パネル380は、後述する座部392の外側縁よりも外側にはみ出ている。防音用パネル380に、画像表示媒体360及びカメラ370が取付けられてもよい。
また、本実施形態に係る会議用什器320は、椅子390を含む。つまり、スピーカ50に対して天板332と椅子390とが一体化された構成とされている。遠隔コミュニケーションの参加者Pの位置及び姿勢、特に、頭の位置及び姿勢は、天板332及び椅子390の位置及び姿勢に依存すると考えられる。スピーカ50に対して天板332と椅子390とが一体化されていれば、スピーカ50から出力される音を聞くのに適した範囲を、参加者P(特に頭)の位置及び姿勢に対して一定位置に配置し易い。
本実施形態では、椅子390は、2つの座部392と、座部脚部394とを含む。
座部392は、天板本体332Aの長手方向に沿って延びる細長い板形状、ここでは、長方形板状に形成されている。座部392の角は丸められていてもよい。2つの座部392は、天板本体332Aの2つの長辺縁に沿って当該長辺縁から外側にはみ出る位置に配置される。各座部392に、複数の参加者Pが並んで着座することができる。
座部脚部394は、座部392を床面の上方位置に支持すると共に、天板332に連結する部分である。座部脚部394は、2つの座部392のそれぞれに対応する2つの個別座部用脚部395を含む。
個別座部用脚部395は、2つのJ字状脚部395aと連結部395bとを含む。個別座部用脚部395は、例えば,金属パイプを曲げることにより形成される。
J字状脚部395aは、床面上に載置される直線状部分から短い方の端部と長い方の端部とが上方に向って延びるJ字状に形成されている。
連結部395bは、2つのJ字状脚部395aのうち曲った部分から延びる短い方の端部を連結している。当該連結部395bが座部392の下面に当該座部392の長手方向に沿って配置され、当該座部392にネジ止等によって固定されている。
2つのJ字状脚部395aの中間部の直線状部分が床面上に配置されているため、座部392が個別座部用脚部395によって床面の上方位置で支持される。
2つのJ字状脚部395aのうち曲った部分から延びる長い方の端部が天板332の下面にネジ止等によって固定されている。これにより、座部392が天板332に対して一体化される。つまり、天板332を移動させようとすると、椅子390も移動する。なお、補強のため、2つの座部392に対応するJ字状脚部395a同士が連結部材によって連結されてもよい。
このように構成された第3実施形態に係る会議用什器320によると、第1実施形態と同様に、支持部330を移動させることによって、共有執務スペースにおいて自由な位置に会議空間等の執務環境を手軽に構築できる。スピーカ50は、支持部330の配置箇所の所定範囲に位置する参加者Pの頭上から参加者Pに向けて音を出力するように支持部330により支持されている。このため、再生音の周囲への漏れを抑制できる。このため、共有執務スペースにおいて、周囲の邪魔になり難い会議空間等の執務環境を手軽かつ自由に構築できる。
また、会議用什器320が、会議用什器20と同じ構成を備えることによって、当該会議用什器と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形態では、第2実施形態と同様に、スピーカ50は、鉛直方向に対して斜めを向く姿勢で支持されている。このため、水平方向において、スピーカ50からの音が届く範囲を限定しつつ広げることができる。これにより、周囲への音漏れを抑制しつつ、複数の参加者Pに向けて音を出力することができる。
特に、本実施形態では、天板332が一方向に長い形状に形成されている。スピーカ50は、天板332の長手方向に沿って当該天板332側を向くように、鉛直方向に対して斜めを向いている。このため、スピーカ50からの音を聞取り易い範囲を、天板332の長手方向に沿って並で位置する複数の参加者P(特に頭)の位置を含む範囲に設定し易い。
また、スピーカ50は、水平方向に対しても傾いている。これにより、スピーカ50からの音が届く範囲を、当該水平方向に対する傾き角度に応じて限定することができる。
これにより、周囲への音漏れを抑制しつつ、複数の参加者P、特に、天板本体332Aの長手方向に沿って並ぶ複数の参加者Pに向けて音を出力することができる。
その他、会議用什器320が、会議用什器220と同じ構成を備えることによって、当該会議用什器220と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態において、オプション機能部48がスピーカ50である例が説明された。図10に示すように、オプション機能部48は、映像投影装置450であってもよい。本実施形態において、映像投影装置450は、天板232の上方に位置しており、当該天板232を向いている。映像投影装置450から天板232に向けて映像が投影される。天板232に投影される映像は、会議に用いられる資料画像であってもよい。資料画像は、例えば、パワーポイント等のプレゼンテーションソフトウエアによって作成された諸資料、グラフ等であってもよい。遠隔参加者の動画が投影されてもよい。映像投影装置450は、天板232上で遠隔参加者の動画を投影する3Dホログラムであってもよい。
上記防音用パネル380の位置に、投影可能な投影パネルが設置され、当該投影パネルに、映像投影装置450からの映像が投影されてもよい。
本変形例によって、会議用什器320の複数の利用者が視認するに適した映像を、周りへの影響を抑制しつつ提供することができる。
{変形例}
第2実施形態、第3実施形態において、オプション機能部48は、映像投影装置、香り放出器、空気流生成装置又は除菌装置であってもよい。
第2実施形態、第3実施形態において、オプション機能部48は、映像投影装置、香り放出器、空気流生成装置又は除菌装置であってもよい。
第1実施形態において、会議用什器20が、オプション機能部48の一例であるスピーカ50の他に、マイク26、画像表示媒体60及びカメラ70を備えることは必須ではない。第1実施形態において、会議用什器20は、スピーカ50の他に、マイク26、画像表示媒体60及びカメラ70のうちの少なくとも1つを備えていてもよい。例えば、第1実施形態において、画像表示媒体60が省略されたり、カメラ70が省略されたり、パネル80が省略されたりしてもよい。
会議用端末90がノートパソコンである場合、当該ノートパソコンに実装されたマイク、画像表示装置及びカメラが遠隔コミュニケーションに利用され、スピーカ50だけが遠隔コミュニケーションに利用されてもよい。
第2実施形態において、会議用什器320が、マイクを備えていてもよい。会議用什器320において、画像表示媒体360及びカメラ370うちの少なくとも1つが省略されてもよい。
各実施形態において、スピーカ50が参加者Pの頭上から音を出力するとは、スピーカが参加者Pの頭よりも高い位置から音を出力することをいう。例えば、スピーカ50は、床から1.5m以上、3m以下の高さ位置において、参加者Pの頭上から参加者Pに向けて音を出力する位置に支持されていてもよい。これにより、スピーカ50から出力される音を参加者Pの頭上から参加者Pに提供し易い。特に、椅子等に着座した参加者Pに頭上から音を提供し易い。なお、この例示に拘らず、スピーカ50は任意の高さに設定されてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
本開示は,下記の各態様を開示する。
第1の態様は、天板を有する会議用什器であって、前記天板又は前記天板周囲の空間に向けてオプション機能を出力するオプション機能部と、前記オプション機能部を支持した状態で前記天板に対して一定位置に配置される支持部と、を備え、前記オプション機能部は、前記天板の利用者の頭上から前記オプション機能を出力するように前記支持部により支持されている、会議用什器である。
この会議用什器によると、オプション機能部が、天板の利用者の頭上から前記オプション機能を出力するため、当該オプション機能によって、会議用什器の利用者に対する執務環境を手軽に構築できる。また、支持部は、オプション機能部を支持した状態で天板に対して一定位置に配置されているため、当該オプション機能を天板の利用者を狙って提供し易い。
第2の態様は、第1の態様に係る会議用什器であって、前記オプション機能部は、執務環境生成音を出力する音再生装置とされている。
この場合、オプション機能部が、執務環境生成音を出力することによって、当該執務環境生成音を、周囲への影響をなるべく抑制しつつ、会議用什器の利用者に提供できる。
第3の態様は、第1の態様に係る会議用什器であって、前記オプション機能部は、映像を投影する映像投影装置とされている。
この場合、オプション機能部が、映像を投影することによって、当該映像を使った執務環境を手軽に構築できる。
第4の態様は、第1の態様に係る会議用什器であって、前記オプション機能部は、香りを放出する香り放出器とされている。
オプション機能部が、香りを放出することによって、当該香りが漂う執務環境を手軽に構築できる。
第5の態様は、第1の態様に係る会議用什器であって、前記オプション機能部は、空調用の空気流を生成する空気流生成装置とされている。
オプション機能部が、空気流を生成することによって、当該空気流によって空調された執務環境を手軽に構築できる。
第6の態様は、第1の態様に係る会議用什器であって、前記オプション機能部は、除菌機能を提供する除菌装置とされている。
この場合、オプション機能部によって除菌された執務環境を手軽に構築できる。
第7の態様は、第1から第6のいずれか1つの態様に係る会議用什器であって、前記オプション機能部は、前記オプション機能を生じさせる本体部と、前記本体部を囲い前記オプション機能の出力範囲を制限する範囲制限部とを含む。
この会議用什器によると、オプション機能による周囲への影響をより抑制できる。
上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
20、220、320 会議用什器
30、230、330 支持部
32、232、332 天板
48 オプション機能部(音再生装置)
50 スピーカ
52 スピーカ本体
54 反射部
90 音電気信号生成装置(会議用端末)
450 映像投影装置
30、230、330 支持部
32、232、332 天板
48 オプション機能部(音再生装置)
50 スピーカ
52 スピーカ本体
54 反射部
90 音電気信号生成装置(会議用端末)
450 映像投影装置
Claims (7)
- 天板を有する会議用什器であって、
前記天板又は前記天板周囲の空間に向けてオプション機能を出力するオプション機能部と、
前記オプション機能部を支持した状態で前記天板に対して一定位置に配置される支持部と、
を備え、
前記オプション機能部は、前記天板の利用者の頭上から前記オプション機能を出力するように前記支持部により支持されている、会議用什器。 - 請求項1記載の会議用什器であって、
前記オプション機能部は、執務環境生成音を出力する音再生装置である、会議用什器。 - 請求項1に記載の会議用什器であって、
前記オプション機能部は、映像を投影する映像投影装置である、会議用什器。 - 請求項1に記載の会議用什器であって、
前記オプション機能部は、香りを放出する香り放出器である、会議用什器。 - 請求項1に記載の会議用什器であって、
前記オプション機能部は、空調用の空気流を生成する空気流生成装置である、会議用什器。 - 請求項1に記載の会議用什器であって、
前記オプション機能部は、除菌機能を提供する除菌装置である、会議用什器。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の会議用什器であって、
前記オプション機能部は、前記オプション機能を生じさせる本体部と、前記本体部を囲い前記オプション機能の出力範囲を制限する範囲制限部とを含む、会議用什器。
Applications Claiming Priority (2)
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---|---|---|---|
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JP2021193450 | 2021-11-29 |
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Family Applications Before (2)
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2022
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- 2022-04-12 JP JP2022065769A patent/JP2023079987A/ja active Pending
- 2022-07-28 JP JP2022120546A patent/JP2023079999A/ja active Pending
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Publication number | Publication date |
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A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
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