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  1. 改変型F5H遺伝子ホモログを含む植物であって、該遺伝子ホモログが、その対応する野生型F5H遺伝子ホモログと比べて改変を含み、植物における該改変型F5H遺伝子ホモログの存在が、改変型F5H遺伝子ホモログを含まない植物と比較して損傷誘発性表面変色の低減をもたらす、植物。
  2. 野生型F5H遺伝子配列が、配列番号58から114のいずれかで表される配列である、請求項1に記載の植物。
  3. ジャガイモ(Solanum tuberosum)、タマネギ(Allium cepa)、レタス(Lactuca sativa)、アーティチョーク(Cynara cardunculus var. Scolymus)、イネ(Oryza sativa)、トウモロコシ(Zea mays)、モモ(Prunus persica)、ナス(Solanum melongen)、チコリー(Cichorium intybus)、エンダイブ(Cichorium endivia)、セロリ(Apium graveolens)、リンゴ(Malus domestica)、バナナ(Musa acuminate)、大豆(Glycine max)、ナシ(Pyrus x bretschneideri)、小麦(Triticum aestivum)、ラディッシュ(Raphanus sativus)およびキャベツ/カリフラワー(Brassica oleracea)からなる群より選択される植物であって、それらの野生型F5H遺伝子配列の配列番号が表2に記載されている、請求項1および2のいずれか一項に記載の植物。
  4. 2つの改変型F5H遺伝子ホモログを含む、請求項1および2のいずれか一項に記載の植物。
  5. レタス(Lactuca sativa)、アーティチョーク(Cynara cardunculus var. Scolymus)、イネ(Oryza sativa Japonica)、トウモロコシ(Zea mays)、モモ(Prunus persica)、ナス(Solanum melongen)、チコリー(Cichorium intybus)、エンダイブ(Cichorium endivia)、セロリ(Apium graveolens)、リンゴ(Malus domestica)、バナナ(Musa acuminate)、大豆(Glycine max)、ナシ(Pyrus x bretschneideri)、小麦(Triticum aestivum)、ラディッシュ(Raphanus sativus)およびキャベツ/カリフラワー(Brassica oleracea)からなる群より選択される植物であって、それらの野生型F5H遺伝子配列の配列番号が表2に記載されている、請求項4に記載の植物。
  6. 3つの改変型F5H遺伝子ホモログを含む、請求項1および2のいずれか一項に記載の植物。
  7. チコリー(Cichorium intybus)、エンダイブ(Cichorium endivia)、セロリ(Apium graveolens)、リンゴ(Malus domestica)、バナナ(Musa acuminate)、大豆(Glycine max)、ナシ(Pyrus x bretschneideri)、小麦(Triticum aestivum)、ラディッシュ(Raphanus sativus)およびキャベツ/カリフラワー(Brassica oleracea)からなる群より選択される植物であって、それらの野生型F5H遺伝子配列の配列番号が表2に記載されている、請求項6に記載の植物。
  8. 4つの改変型F5H遺伝子ホモログを含む、請求項1および2のいずれか一項に記載の植物。
  9. バナナ(Musa acuminate)、大豆(Glycine max)、ナシ(Pyrus x bretschneideri)、小麦(Triticum aestivum)、ラディッシュ(Raphanus sativus)およびキャベツ/カリフラワー(Brassica oleracea)からなる群より選択される植物であって、それらの野生型F5H遺伝子配列の配列番号が表2に記載されている、請求項8に記載の植物。
  10. 5つ以上の改変型F5H遺伝子ホモログを含む、請求項1および2のいずれか一項に記載の植物。
  11. 大豆(Glycine max)、ナシ(Pyrus x bretschneideri)、小麦(Triticum aestivum)、ラディッシュ(Raphanus sativus)およびキャベツ/カリフラワー(Brassica oleracea)からなる群より選択される植物であって、それらの野生型F5H遺伝子配列の配列番号が表2に記載されている、請求項10に記載の植物。
  12. 改変が、対応する野生型F5H1遺伝子ホモログにより産生されるタンパク質の発現と比較して、F5H1タンパク質ホモログのタンパク質発現が低下または欠失している、請求項1から11のいずれか一項に記載の植物。
  13. 改変が、対応する野生型F5H1遺伝子ホモログにより産生されるタンパク質の活性と比較して、F5H1タンパク質ホモログのタンパク質活性が低下または欠失している、請求項1から12のいずれか一項に記載の植物。
  14. 改変が未成熟終止コドンをもたらす、請求項1から13のいずれか一項に記載の植物。
  15. レタス(Lactuca sativa)植物であって、野生型が配列番号115の配列を有するF5H1と呼ばれる第1の改変型F5H遺伝子ホモログと、要すれば、野生型が配列番号116の配列を有するF5H2と呼ばれる第2の改変型F5H遺伝子ホモログを含む、請求項1から5および12から14のいずれか一項に記載の植物。
  16. 改変型F5H1遺伝子ホモログがホモ接合体であり、改変型F5H2遺伝子ホモログが、ヘテロ接合体またはホモ接合体のいずれかである、請求項15に記載の植物。
  17. 改変型F5H1遺伝子が未成熟終止コドンを含む、請求項15または16に記載の植物。
  18. レタス(Lactuca sativa)植物であって、未成熟終止コドンが配列番号115の位置370の変異C→Tによりもたらされる、請求項17に記載の植物。
  19. 図4に記載の別の植物であって、未成熟終止コドンがレタス(Lactuca sativa)において配列番号115の位置370に対応する位置での変異によりもたらされる、請求項17に記載の植物。
  20. 改変型F5H2遺伝子が、1以上のアミノ酸置換を有するタンパク質をコードする、請求項15から19のいずれか一項に記載の植物。
  21. レタス(Lactuca sativa)植物であって、改変型F5H2遺伝子が、配列番号2のコードされたF5H2タンパク質の位置154のスレオニンからイソロイシンへのアミノ酸置換、および/または配列番号2のコードされたF5H2タンパク質の位置165のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換、および/または配列番号2のコードされたF5H2タンパク質の位置308のセリンからフェニルアラニンへのアミノ酸置換、および/または配列番号2のコードされたF5H2タンパク質の位置434のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換、および/または配列番号2のコードされたF5H2タンパク質の位置436のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換によりもたらされる変異を含む、請求項15から20のいずれか一項に記載の植物。
  22. コードされたF5H2タンパク質の位置154のスレオニンからイソロイシンへのアミノ酸置換が、配列番号116の位置461のC→Tへのヌクレオチド変化の結果であり、コードされたF5H2タンパク質の位置165のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換が、配列番号116の位置494のG→Aへのヌクレオチド変化の結果であり、コードされたF5H2タンパク質の位置308のセリンからフェニルアラニンへのアミノ酸置換が、配列番号116の位置923のC→Tへのヌクレオチド変化の結果であり、コードされたF5H2タンパク質の位置434のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換が、配列番号116の位置1301のG→Aへのヌクレオチド変化の結果であり、そしてコードされたF5H2タンパク質の位置436のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換が、配列番号116の位置1307のG→Aへのヌクレオチド変化の結果である、請求項21に記載の植物。
  23. 図4に記載の別の植物であって、アミノ酸置換が、レタス(Lactuca sativa)における位置に対応する位置にある、請求項20または22に記載の植物。
  24. 請求項1から23のいずれか一項に記載の植物の一部分であって、該部分が、葉、植物の葉球(whole head)、果実、花部、種子、カード(curd)、茎、塊茎、球根または根であり、またはそれらの処理された形態である、植物の一部分。
  25. 請求項24に記載の植物の一部分を含む、食品。
  26. 請求項1から23のいずれか一項に記載の植物を発育させることができる、種子。
  27. 請求項1から23のいずれか一項に記載の植物の種子であって、そのゲノム中に改変型F5H遺伝子ホモログを含む、種子。
  28. 請求項1から23のいずれか一項に記載の植物を発育させることができる、および/またはその植物に由来する種苗であって、小胞子、花粉、子房、胚珠、胚、胚嚢、卵細胞、不定根(cutting)、根、根冠、胚軸、子葉、茎、葉、花、葯、種子、分裂組織細胞、プロトプラストおよび細胞、またはそれらの組織培養物からなる群より選択される、種苗。
  29. 植物における損傷誘発性表面変色の低減をもたらす、請求項1から23のいずれか一項に記載の改変型F5H遺伝子ホモログ。
  30. 低減された損傷誘発性表面変色を示す植物の開発のための、請求項1から23のいずれか一項に記載の改変型F5H遺伝子ホモログの使用。
  31. F5H1タンパク質の内生量の低下が、表2に記載の野生型F5H配列における未成熟終止コドンに起因する、請求項1から23のいずれか一項に記載の植物。
  32. 植物におけるF5H1タンパク質の内生量を低下させることを含む、低減された損傷誘発性表面変色を示す植物を作出する方法。
  33. 植物におけるF5H1タンパク質の内生量を、野生型F5H1遺伝子ホモログを変異させることにより低下させる、請求項32に記載の方法。
  34. 変異誘発を、CRISPR、化学試薬、放射線、またはそれらの組合せにより行う、請求項32または33に記載の方法。
  35. 植物におけるF5H1タンパク質の内生量の低下が、遺伝子サイレンシングまたはRNAiにより、植物のF5H1遺伝子ホモログの発現を低下させることにより達成される、請求項32に記載の方法。
  36. 1つまたは複数の野生型F5H1遺伝子ホモログが、表2に記載の配列番号のヌクレオチド配列および対応するアミノ酸配列を有する、請求項32から35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 低下が、請求項32から36のいずれか一項に記載の方法により行われる、低下したF5H1発現を含む植物。
  38. 低減された損傷誘発性表面変色を示す植物を選択する方法であって、請求項1から23のいずれか一項に記載の改変型F5H遺伝子ホモログの存在について1つの植物または植物の集団をスクリーニングすること、および場合により、低減された損傷誘発性表面変色を示す植物を識別するための表現型テストを適用すること、および低減された損傷誘発性表面変色を示す植物を選択することを含む、方法。
  39. 植物またはその一部分における低減された損傷誘発性表面変色の変異の原因を該植物のゲノムにおいて検出するための分子マーカーであって、該マーカーが、表2に示される野生型配列の配列番号のF5H野生型配列のいずれかにおける変異である、分子マーカー。
  40. 変異が、配列番号115の位置370のC→Tへのヌクレオチド変化である、請求項39に記載の分子マーカー。
  41. 変異が、配列番号116の位置461のC→Tの変異によりもたらされるコードされたタンパク質の位置154のスレオニンからイソロイシンへのアミノ酸置換、および/または配列番号116の位置494のG→Aの変異によりもたらされるコードされたタンパク質の位置165のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換、および/または配列番号116の位置923のC→Tの変異によりもたらされるコードされたタンパク質の位置308のセリンからフェニルアラニンへのアミノ酸置換、および/または配列番号116の位置1301のG→Aの変異によりもたらされるコードされたタンパク質の位置434のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換、および/または配列番号116の位置1307のG→Aの変異によりもたらされるコードされたタンパク質の位置436のグリシンからグルタミン酸へのアミノ酸置換である、請求項39に記載の分子マーカー。
  42. 低減された損傷誘発性表面変色を示す植物を識別もしくは作出するため、または請求項1から23のいずれか一項に記載の改変型F5H遺伝子ホモログに関連する他のマーカーを開発するための、請求項39から41のいずれか一項に記載の分子マーカーの使用。
  43. 植物の低減された損傷誘発性表面変色に関連する分子マーカーを識別するための方法であって、
    a)植物から、および該植物の一方または両方の親から、DNAを単離すること;
    b)配列番号175、176、177、178または179に対応する配列で、またはその近くで、該DNAの領域において分子マーカーをスクリーニングすること;
    c)該植物の一方または両方の親から、低減された損傷誘発性表面変色表現型を有する該マーカーの共遺伝を決定すること
    を含む、方法。
  44. 低減された損傷誘発性表面変色を示す植物を作出する方法であって、
    (a)請求項1に記載の改変型F5H遺伝子ホモログを含む植物を、別の植物と交配すること;
    (b)場合により、1または複数回の自家交配および/または他家交配を行うこと;および
    (c)場合により、該低減された損傷誘発性表面変色を含む植物を、自家交配または他家交配の各回後に選別すること
    を含む、方法。
  45. 該植物が、表現型により選別される、および/または分子マーカーの使用により選別される、請求項44に記載の方法。
  46. 第1の親植物と第2の親植物を交配させて、得られた植物の種子を採取することを含む、ハイブリッド植物の種子を生産する方法であって、該第1の親植物および/または第2の親植物が、請求項1に記載の改変型F5H遺伝子ホモログを含む、方法。
  47. 請求項1に記載の植物における改変型F5H遺伝子ホモログの存在を決定する方法であって、該植物由来の核酸サンプルを得る工程、該核酸を野生型F5H遺伝子ホモログを含む対照植物から得られた核酸サンプルと比較する工程、および該2つの核酸サンプル間の多型を検出する工程を含み、ここで、該検出された多型が、改変型F5H遺伝子ホモログの存在の指標である、方法。
  48. 野生型F5H遺伝子ホモログが、表2に記載の配列番号の配列のいずれかである、請求項47に記載の方法。
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