JP2023077016A - 電気接続体及び電気接続体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バスバーを連結して多様なバスバー回路部材を構成するとともに、大型化することのない電気接続体及び電気接続体の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】所定幅を有する板状のバスバー回路体31~35と、バスバー回路体31~35を保持する保持ケース10及び下側カバー20とを備えた電気接続箱1において、バスバー回路体31,32に、複数のバスバー41~47を備えるとともに、複数のバスバー41~47における一部同士を重ね合わせ、レーザ溶接で接合された接合部50を設けた。【選択図】図1
Description
この発明は、例えば自動車などの車両において、所定幅を有する板状のバスバー回路部材を有する電気接続箱や端子台などの電気接続体及び電気接続体の製造方法に関する。
例えば、モータを駆動力として利用する電動車では、モータにインバータの電力を供給している。このため、モータとインバータとを電気的に接続する電気接続箱や端子台などの電気接続体が設けられている。
このような電気接続体には、形状が異なる複数のバスバーが設けられており、バスバーの両端部にワイヤーハーネスなどの配電部材が接続されて回路を構成する。具体的には、通電する電流や経路に応じた形状のバスバーを設けているため、複数種類のバスバーを要していた。
そこで、特許文献1には、バスバーを分割し、締結部材で締結して構成する電気接続箱が開示されている。これにより、様々な形状のバスバーを構成できると考えられる。
しかしながら、接続部分を締結部材で締結するため、締結部材を含めて収容する必要があり、ケースが大型化するという課題があった。
しかしながら、接続部分を締結部材で締結するため、締結部材を含めて収容する必要があり、ケースが大型化するという課題があった。
本発明は、上述の問題に鑑み、バスバーを連結して多様なバスバー回路部材を構成するとともに、大型化することのない電気接続体及び電気接続体の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、所定幅を有する板状のバスバー回路部材と、前記バスバー回路部材を保持する保持部材とが備えられ、前記バスバー回路部材は、複数のバスバーを備えるとともに、複数の前記バスバーにおける一部同士を重ね合わせ、レーザ溶接で接合された接合部を有する電気接続体であることを特徴とする。
またこの発明は、所定幅を有する板状のバスバー回路部材と、前記バスバー回路部材を保持する保持部材とを備えた電気接続体の製造方法であって、複数のバスバーを前記保持部材に保持した状態で、複数の前記バスバーの一部を重ね合わせるとともに、重ね合わせた一部同士をレーザ溶接で接合して前記バスバー回路部材を構成することを特徴とする。
上記電気接続体は、ジャンクションボックスなどの電気接続箱や端子台が含まれる。
上述の前記バスバーにおける一部は、所定の幅を有する帯状のバスバーにおける端部であってもよいし、中間部分であってもよい。
上述の前記バスバーにおける一部は、所定の幅を有する帯状のバスバーにおける端部であってもよいし、中間部分であってもよい。
この発明により、バスバーを連結して多様なバスバー回路部材を構成して、大型化することのない電気接続体を構成することができる。
詳述すると、所定幅を有する板状のバスバー回路部材を、複数の前記バスバーにおける一部同士を重ね合わせてレーザ溶接された接合部で接合しているため、前記バスバー回路部材を保持する保持部材において、締結部材でバスバーを締結して前記バスバー回路部材を構成する場合における締結部材を収容する箇所を要さず、電気接続体の大型化を防止することができる。
詳述すると、所定幅を有する板状のバスバー回路部材を、複数の前記バスバーにおける一部同士を重ね合わせてレーザ溶接された接合部で接合しているため、前記バスバー回路部材を保持する保持部材において、締結部材でバスバーを締結して前記バスバー回路部材を構成する場合における締結部材を収容する箇所を要さず、電気接続体の大型化を防止することができる。
この発明の態様として、前記保持部材に、前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのそれぞれを保持する保持部が設けられてもよい。
上述の前記バスバーのそれぞれを保持する保持部は、複数のバスバーにおいて接合部を構成する一部とは別の箇所をそれぞれ保持するように構成してもよいし、接合部を構成する一部を重ね合わせた部分をまとめて保持する構成であってもよい。
上述の前記バスバーのそれぞれを保持する保持部は、複数のバスバーにおいて接合部を構成する一部とは別の箇所をそれぞれ保持するように構成してもよいし、接合部を構成する一部を重ね合わせた部分をまとめて保持する構成であってもよい。
この発明により、保持部材に対して前記バスバー回路部材をしっかりと固定することができる。
また、前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのそれぞれを前記保持部で前記保持部材に対して固定できるため、前記保持部材に前記バスバーを保持した状態で前記バスバーをレーザ溶接で接合して前記バスバー回路部材を構成することができる。したがって、複数の前記バスバーをレーザ溶接で予め接合した前記バスバー回路部材を前記保持部材に装着する場合と比べ、複数の前記バスバーを接合するための治具が不要になるとともに、バスバーを治具に配置する工程と前記保持部材に前記バスバー回路部材を装着する工程とをひと工程で行うことができ、効率よく前記電気接続体を構成することができる。
また、前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのそれぞれを前記保持部で前記保持部材に対して固定できるため、前記保持部材に前記バスバーを保持した状態で前記バスバーをレーザ溶接で接合して前記バスバー回路部材を構成することができる。したがって、複数の前記バスバーをレーザ溶接で予め接合した前記バスバー回路部材を前記保持部材に装着する場合と比べ、複数の前記バスバーを接合するための治具が不要になるとともに、バスバーを治具に配置する工程と前記保持部材に前記バスバー回路部材を装着する工程とをひと工程で行うことができ、効率よく前記電気接続体を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記保持部は、前記接合部から離れた位置に配置されてもよい。
この発明により、接合部をレーザ溶接で接合する際の溶接熱が保持部に影響することを防止でき、前記保持部材における所定位置に前記バスバー回路部材を精度よく配置することができる。
この発明により、接合部をレーザ溶接で接合する際の溶接熱が保持部に影響することを防止でき、前記保持部材における所定位置に前記バスバー回路部材を精度よく配置することができる。
またこの発明の態様として、前記保持部材における前記接合部に対向する部分に空間が設けられてもよい。
この発明により、接合部をレーザ溶接で接合する際の溶接熱が前記保持部材に影響することを防止でき、前記保持部材における所定位置に前記バスバー回路部材を精度よく配置することができる。
この発明により、接合部をレーザ溶接で接合する際の溶接熱が前記保持部材に影響することを防止でき、前記保持部材における所定位置に前記バスバー回路部材を精度よく配置することができる。
またこの発明の態様として、前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのうちいずれかの前記バスバーは、他の前記バスバーに比べて板厚が厚い厚板バスバーであってもよい。
この発明により、部分的に板厚が変化する前記バスバー回路部材を構成することができる。これにより、例えば、通電する電流に応じた適切な板厚のバスバーを部分的に配置した前記バスバー回路部材を構成することができる。
この発明により、部分的に板厚が変化する前記バスバー回路部材を構成することができる。これにより、例えば、通電する電流に応じた適切な板厚のバスバーを部分的に配置した前記バスバー回路部材を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記バスバーの一部を重ね合わせた前記接合部において、前記厚板バスバーが前記保持部材の側に配置されてもよい。
この発明により、確実に前記接合部をレーザ溶接で接合することができる。
この発明により、確実に前記接合部をレーザ溶接で接合することができる。
詳述すると、接合部を構成するバスバーの一部の熱容量は厚板バスバーの一部の熱容量より小さくなるため、前記厚板バスバーが前記保持部材の側に配置されると、前記保持部材と反対側からレーザ溶接する際に、前記厚板バスバーより先に前記バスバーにレーザが照射されることとなり、前記バスバーの一部と前記厚板バスバーの一部とを重ねた前記接合部を確実にレーザ溶接で接合することができる。
またこの発明の態様として、前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのうち前記接合部において前記保持部材の側に配置された前記バスバーは、他の前記バスバーに比べて面積が広くてもよい。
上述の前記保持部材の側に配置された前記バスバーは、他の前記バスバーに比べて面積が広いとは、レーザ溶接による熱影響が及ぶ範囲の面積が広ければ前記バスバー全体の面積の大小は問わない。
この発明により、確実に前記接合部をレーザ溶接で接合することができる。
詳述すると、面積が広い前記バスバーの方が熱容量が大きくなり、面積が広い前記バスバーが前記保持部材の側に配置されるため、前記接合部を確実にレーザ溶接で接合することができる。
詳述すると、面積が広い前記バスバーの方が熱容量が大きくなり、面積が広い前記バスバーが前記保持部材の側に配置されるため、前記接合部を確実にレーザ溶接で接合することができる。
またこの発明の態様として、前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーは、板状の導体の表面がメッキ処理されたメッキバスバーと、前記導体の表面がメッキ処理されていない非メッキバスバーとがあってもよい。
この発明により、例えば、配電部材を接続する接続部を前記メッキバスバーで構成し、他の部分を前記非メッキバスバーで構成するなど、前記バスバー回路部材において部分的に前記メッキバスバーで構成するような所望の前記バスバー回路部材を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーは導電性を有する金属製であり、前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのうちいずれかの前記バスバーは、他の前記バスバーと異なる金属種で構成されたバスバーであってもよい。
この発明により、例えば、比熱や導電性が高い金属製の前記バスバーを部分的に配置した前記バスバー回路部材を構成するなど、所望の要求性能を満足する多様な前記バスバー回路部材を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記保持部材は、開口を有する保持ケースと、前記開口を塞ぐカバー部とで箱状に形成され、前記保持ケースに、前記バスバー回路部材が配置されてもよい。
この発明により、バスバーを連結して多様なバスバー回路部材を構成して、大型化することのない保持ケースを有する電気接続箱を構成することができる。
この発明により、バスバーを連結して多様なバスバー回路部材を構成して、大型化することのない保持ケースを有する電気接続箱を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記バスバー回路部材が複数設けられ、複数の前記バスバー回路部材において、前記バスバー回路部材を構成する前記バスバーのいずれかが同形状であってもよい。
この発明により、前記バスバー回路部材を構成する前記バスバーの共通部品化を図り、部品点数を低減することができる。
この発明により、前記バスバー回路部材を構成する前記バスバーの共通部品化を図り、部品点数を低減することができる。
またこの発明の態様として、前記バスバー回路部材が複数設けられ、複数の前記バスバー回路部材の少なくとも一部が、前記バスバー同士を重ね合わせる重ね合わせ方向に離間して配置されてもよい。
この発明により、様々な経路で前記バスバー回路部材を配索することができる。したがって、多様な前記電気接続体を構成することができる。
この発明により、様々な経路で前記バスバー回路部材を配索することができる。したがって、多様な前記電気接続体を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記保持部材は、開口を有する保持ケースと、前記開口を塞ぐカバー部とで箱状に形成され、前記保持ケースに、複数の前記バスバー回路部材の少なくともひとつが配置されてもよい。
この発明により、バスバーを連結して多様なバスバー回路部材を構成して、大型化することのない電気接続箱を構成することができる。
この発明により、バスバーを連結して多様なバスバー回路部材を構成して、大型化することのない電気接続箱を構成することができる。
またこの発明の態様として、前記保持部材は、複数の前記バスバー回路部材の少なくともひとつが、前記カバー部における前記開口と対向する側に配置されてもよい。
この発明により、様々な経路で前記バスバー回路部材を配索することができる。したがって、多様な電気接続箱を構成することができる。
この発明により、様々な経路で前記バスバー回路部材を配索することができる。したがって、多様な電気接続箱を構成することができる。
また、前記保持ケースに前記カバー部を装着した状態の前記保持部材において多層構成される前記バスバー回路部材であっても、複数の前記バスバー回路部材の少なくともひとつが前記カバー部において、前記カバー部における前記開口と対向する側に配置されているため、前記保持ケースに配置された前記バスバー回路部材と、前記カバー部に配置された前記バスバー回路部材とは、前記カバー部を前記保持ケースから取外し、向きを変えることで、一方向からのレーザ照射によって前記バスバー同士を接合して構成することができる。
本発明により、バスバーを連結して多様なバスバー回路部材を構成するとともに、大型化することのない電気接続体及び電気接続体の製造方法を提供することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の電気接続箱1は、自動車などの車両において、例えばモータなどの補機とインバータなどの電源とを接続している。このような電気接続箱1について、図1から図8を用いて説明する。
本実施形態の電気接続箱1は、自動車などの車両において、例えばモータなどの補機とインバータなどの電源とを接続している。このような電気接続箱1について、図1から図8を用いて説明する。
図1は電気接続箱1の底面側から視た斜視図を示し、図2は下側カバー20を取り外した状態の電気接続箱1の底面図を示し、図3及び図4は電気接続箱1の断面図による説明図を示している。
詳しくは、図3(a)は図2におけるA-A矢視断面図を示し、図3(b)は図2におけるB-B矢視断面図を示している。図4(a)は図2におけるC-C矢視断面図を示し、図4(b)は図2におけるD-D矢視断面図を示している。
なお、図1、図3及び図4において、下側カバー20を透過状態で図示している。
なお、図1、図3及び図4において、下側カバー20を透過状態で図示している。
図5は下側カバー20を取り外した状態の保持ケース10の底面図を示し、図6乃至図8は保持ケース10に対するバスバー回路群30の装着を説明する斜視図を示している。
詳しくは、図6は、バスバー回路体31を構成するバスバー41,43と、バスバー回路体32を構成するバスバー44,45とを保持ケース10に装着する状態の底面側からの斜視図を示している。
詳しくは、図6は、バスバー回路体31を構成するバスバー41,43と、バスバー回路体32を構成するバスバー44,45とを保持ケース10に装着する状態の底面側からの斜視図を示している。
図7はバスバー回路体31を構成するバスバー42と、バスバー回路体32を構成するバスバー46とを保持ケース10に装着する状態の底面側からの斜視図を示し、図8は、バスバー回路体32を構成するバスバー47、バスバー回路体33,34,35を保持ケース10に装着する状態の底面側からの斜視図を示している。
なお、図3及び図4では、ヒューズ51及びポスト53の図示を省略している。
なお、図3及び図4では、ヒューズ51及びポスト53の図示を省略している。
電気接続箱1は、図1に示すように、下側Hdが開放された保持ケース10と、保持ケース10における下側Hdの開口を塞ぐ下側カバー20と、保持ケース10及び下側カバー20とで構成された箱状の内部に配置されるバスバー回路群30とで構成している。
なお、図1において左上と右下とを結ぶ方向を幅方向Wとし、右上と左下とを結ぶ方向を奥行き方向D、上下方向を高さ方向Hとしている。また、図1において右下側を幅方向Wにおける幅方向右側Wf、左上側を幅方向Wにおける幅方向左側Wsとしている。奥行き方向Dにおいて手前側(図1において左下側)を手前側Dfとし、奥側(図1において右上側)を奥側Dbとしている。なお、図1乃至図8では、後述するように、保持ケース10に対してバスバー回路群30を下側Hdから装着するため、図における上側から下側に向かってバスバー回路群30を保持ケース10に装着する方向、つまり上下逆さまで図示し、高さ方向Hにおいて上方を下側Hdとし、下方を上側Huとしている。
なお、上記各方向は、下記の説明において便宜的に設定した方向であり、車体への電気接続箱1の取付け方向を限定するものではない。
なお、上記各方向は、下記の説明において便宜的に設定した方向であり、車体への電気接続箱1の取付け方向を限定するものではない。
保持ケース10は、幅方向Wが奥行き方向Dより長く、高さ方向Hが低い、下側Hdが開放された樹脂製の箱状体であり、保持ケース10の上側Huの上面には、電気接続箱1に接続される配電部材の接続コネクタが外部から装着されるコネクタ装着口11が複数設けられている(図3参照)。また、保持ケース10の上面には、後述するバスバー回路群30においてヒューズ51と電気的に接続されたポスト53が配置されるポスト開口13を備えている(図5参照)。
具体的には、図5に示すように、保持ケース10における幅方向Wの中央付近には、奥行き方向Dの奥側Dbから手前側Dfに向かってコネクタ装着口11a,11b,11cが奥行き方向Dに並んで配置されている。コネクタ装着口11aのさらに奥側Dbにおいて、コネクタ装着口11aの幅方向Wの両側にコネクタ装着口11d,11eが配置されている。
コネクタ装着口11cの幅方向Wの両側には、手前側Dfに露出するようにポスト53を配置するポスト配置部15が配置されている。なお、ポスト配置部15はコネクタ装着口11cの幅方向右側Wfに2箇所、コネクタ装着口11cの幅方向左側Wsに2箇所の計4箇所設けられており、幅方向右側Wfから幅方向左側Wsに向かってポスト配置部15a,15b,15c,15dとしている。
コネクタ装着口11aとコネクタ装着口11bとの幅方向右側Wfにはポスト開口13a,13bが設けられ、幅方向左側Wsには、ポスト開口13c,13d,13e,13fとを配置している。
なお、コネクタ装着口11の内部には、後述するバスバー回路群30における接続タブ36が上面側から望めるように、下側Hdから上側Huに向かって接続タブ36が挿通される貫通孔12(12a~12e)が設けられている(図5参照)。ポスト開口13の内部には、ポスト53が上面側から望めるように、下側Hdから上側Huに向かってポスト53が挿通される貫通孔14(14a~14f)が設けられている(図5参照)。
なお、コネクタ装着口11の内部には、後述するバスバー回路群30における接続タブ36が上面側から望めるように、下側Hdから上側Huに向かって接続タブ36が挿通される貫通孔12(12a~12e)が設けられている(図5参照)。ポスト開口13の内部には、ポスト53が上面側から望めるように、下側Hdから上側Huに向かってポスト53が挿通される貫通孔14(14a~14f)が設けられている(図5参照)。
保持ケース10の内部には、図1に示すように、複数のリブや、後述する固定片55を挿入して固定する固定穴56が設けられ、バスバー回路群30のそれぞれを保持しながら配置する回路体配置部16(17,18,19a~19c)を形成している(図5参照)。
なお、回路体配置部16については、バスバー回路群30の説明を行ってから、以下で詳細に説明する。
なお、回路体配置部16については、バスバー回路群30の説明を行ってから、以下で詳細に説明する。
下側カバー20は、保持ケース10と同様の平面視形状で形成され、略格子状に配置されたリブによって、所定の厚さに形成している。
このように形成された下側カバー20は、保持ケース10の下側Hdの開口を塞ぐととともに、保持ケース10における回路体配置部16に配置されたバスバー回路群30を、保持ケース10とともに高さ方向Hから挟み込むように固定している。
このように形成された下側カバー20は、保持ケース10の下側Hdの開口を塞ぐととともに、保持ケース10における回路体配置部16に配置されたバスバー回路群30を、保持ケース10とともに高さ方向Hから挟み込むように固定している。
続いて、電気接続箱1において保持ケース10及び下側カバー20の内部に配置したバスバー回路群30について、図1、図2及び図5とともに、説明する。
バスバー回路群30は、コネクタ装着口11、ポスト開口13に装着されるポスト53及びポスト配置部15に配置されるポスト53のそれぞれ同士やそれらの組み合わせを電気的に接続するバスバー回路体31~35がある。
バスバー回路群30は、コネクタ装着口11、ポスト開口13に装着されるポスト53及びポスト配置部15に配置されるポスト53のそれぞれ同士やそれらの組み合わせを電気的に接続するバスバー回路体31~35がある。
バスバー回路体31は、コネクタ装着口11aと、コネクタ装着口11aの幅方向右側Wfに配置したポスト開口13aに装着されるポスト53と、コネクタ装着口11aの幅方向左側Wsに配置したポスト開口13cに装着されるポスト53と、さらにその幅方向左側Wsに配置したポスト開口13eに装着されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体である。
バスバー回路体32は、幅方向Wの中央のコネクタ装着口11bと、コネクタ装着口11bの手前側Dfに配置されたコネクタ装着口11cと、幅方向左側Ws且つ奥側Dbのコネクタ装着口11eと、コネクタ装着口11cの両側のポスト配置部15b,15cに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体である。
バスバー回路体33は、幅方向右側Wf且つ奥側Dbのコネクタ装着口11dと、幅方向右側Wf且つ手前側Dfのポスト開口13bに装着されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体である。
バスバー回路体34は、幅方向左側Wsに配置されたポスト開口13fに装着されるポスト53と、幅方向左側Ws且つ手前側Dfのポスト配置部15dに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体である。
バスバー回路体35は、ポスト開口13fとコネクタ装着口11bとの間に配置されたポスト開口13dに装着されるポスト53と、幅方向右側Wf且つ手前側Dfのポスト配置部15aに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体である。
以下でバスバー回路体31~35について詳細に説明する。
上述のように、コネクタ装着口11aと、コネクタ装着口11aの幅方向右側Wfに配置したポスト開口13aに装着されるポスト53と、コネクタ装着口11aの幅方向左側Wsに配置したポスト開口13cに装着されるポスト53と、さらにその幅方向左側Wsに配置したポスト開口13eに装着されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体31は、バスバー41~43を接合して構成している。
上述のように、コネクタ装着口11aと、コネクタ装着口11aの幅方向右側Wfに配置したポスト開口13aに装着されるポスト53と、コネクタ装着口11aの幅方向左側Wsに配置したポスト開口13cに装着されるポスト53と、さらにその幅方向左側Wsに配置したポスト開口13eに装着されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体31は、バスバー41~43を接合して構成している。
バスバー回路体31を構成するバスバー41は、図2及び図6に示すように、ポスト開口13cとポスト開口13eとを結ぶ幅方向Wに沿って延びるとともに、板幅方向が奥行き方向Dに沿う帯状であり、両端部にポスト53を装着する装着孔54を設けている。
バスバー回路体31を構成するバスバー42は、図2及び図7に示すように、板幅方向が高さ方向Hに沿い、幅方向Wに沿って延びる第1部分421と、第1部分421の幅方向左側Wsの端部から奥側Dbに向かって折り曲げられた第2部分422と、第2部分422の奥側Dbの下部から幅方向左側Wsに向かって折り曲げられた第3部分423と、第1部分421の中間部分の上端部分から奥側Dbに向かって折り曲げられた第4部分424と、第1部分421の幅方向右側Wfの下端から奥側Dbに向かって折り曲げられるとともに幅方向右側Wfに向かって延びる第5部分425とを有している。第5部分425には、ポスト53を装着する装着孔54を設けている。また、第5部分425における手前側Dfには、上側Huに向かって折り曲げられた固定片55を設けている。
バスバー回路体31を構成するバスバー43は、図2及び図6に示すように、板幅方向が奥行き方向Dに沿う第1部分431と、第1部分431の幅方向左側Wsを上側Huに向かって折り曲げ、コネクタ装着口11aに配置される接続タブ36aを構成する第2部分432とを有している。なお、第1部分431は、高さ方向Hに重ね合わせて接合する第4部分424より広く形成している。
また、バスバー41,42は同じ板厚の金属板で構成され、バスバー43は、バスバー41,42より板厚の厚い金属板で構成された厚板バスバーである。また、バスバー回路体31を構成するバスバー41~43は同じ金属種の金属板で表面がメッキされていない非メッキバスバーである。
上述のような構成のバスバー41~43は接合して一体化している。具体的には、バスバー41の幅方向Wの中央付近にバスバー42の第3部分423を高さ方向Hに重ね合わせレーザ溶接で接合して接合部50aを構成し、バスバー41,42を一体化している(図2a部拡大図参照)。また、バスバー42の第4部分424と、バスバー43の第1部分431とを高さ方向Hに重ね合わせレーザ溶接で接合して接合部50bを構成し(図2b部拡大図参照)、バスバー42,43とを一体化している。
なお、接合部50を接合するレーザ溶接は、図2のa部拡大図やb部拡大図に示すように、照射するレーザ光をウォブリングさせて所定幅の略四角枠状の溶接痕を形成している。このように、照射するレーザ光をウォブリングさせることで溶接痕が所定幅を有するため、溶接強度を向上させるとともに、スパッタを低減させ、確実に接合できるため、確実な導電性を確保することができる。
バスバー41~43を接合部50(50a,50b)で接合したバスバー回路体31は、ポスト開口13a,13c,13eに装着されるポスト53を装着する装着孔54と、コネクタ装着口11aの貫通孔12aに取り付ける接続タブ36を有することとなる。
上述のように幅方向Wの中央のコネクタ装着口11bと、コネクタ装着口11bの手前側Dfに配置されたコネクタ装着口11cと、幅方向左側Ws且つ奥側Dbのコネクタ装着口11eと、コネクタ装着口11cの両側のポスト配置部15b,15cに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体32は、バスバー44~47を接合して構成している。
バスバー回路体32を構成するバスバー44は、図2及び図6に示すように、バスバー回路体31を構成するバスバー43と同じ構成であり、板幅方向が奥行き方向Dに沿う第1部分441と、第1部分441の幅方向左側Wsを上側Huに向かって折り曲げ、コネクタ装着口11bに配置される接続タブ36bを構成する第2部分442とを有している。
バスバー回路体32を構成するバスバー45は、図2及び図6に示すように、板幅方向が高さ方向Hに沿い、奥行き方向Dに沿って延びる第1部分451と、第1部分451の奥側Dbの下端部から幅方向右側Wfに向かって折り曲げられた第2部分452と、第2部分452の幅方向右側Wfの端部から上側Huに向かって折り曲げられ、接続タブ36eを構成する第3部分453と、第1部分451の手前側Dfの上端部分から幅方向左側Wsに向かって折り曲げられた第4部分454とを有している。
バスバー回路体32を構成するバスバー46は、図2及び図7に示すように、板幅方向が高さ方向Hに沿い、幅方向Wに沿って延びる第1部分461と、第1部分461の幅方向左側Wsの上端部から奥側Dbに向かって折り曲げられた第2部分462と、第1部分461の幅方向右側Wfの下端部から奥側Dbに向かって折り曲げられるとともに、幅方向右側Wfの延びる第3部分463と、第3部分463の幅方向Wの中間における手前側Dfの端部を上側Huに向かって折り曲げられ、接続タブ36cを構成する第4部分464とを有している。なお、第4部分464の幅方向右側Wfの端部には、ポスト53を装着する装着孔54を設けている。
バスバー回路体32を構成するバスバー47は、図2及び図8に示すように、板幅方向が幅方向Wに沿うとともに、奥行き方向Dに延びる板状に構成している。詳しくは、もっとも手前側Dfの第1部分471と、第1部分471の奥側Dbにおいて下側Hdに向かって折り曲げられた第2部分472と、第2部分472の奥側Dbにおいて幅方向右側Wf及び奥側Dbに向かって斜め方向に延出された第3部分473と、第3部分473の奥側Dbにおいて奥側Dbに向かって折り曲げられた第4部分474とを有している。
なお、第4部分474と高さ方向Hに重ね合わせて接合するバスバー44の第1部分441は、第4部分474より広く形成している。また、バスバー45~47は同じ板厚の金属板で構成され、バスバー44は、バスバー45~47より板厚の厚い金属板で構成された厚板バスバーである。また、バスバー回路体32を構成するバスバー44~47は、バスバー回路体31を構成するバスバー41~43と同じ金属種の金属板であり、表面がメッキされていない非メッキバスバーである。
上述のような構成のバスバー44~47は接合して一体化している。具体的には、バスバー45の第3部分453にバスバー46の第2部分462を高さ方向Hに重ね合わせレーザ溶接で接合して接合部50cを構成し、バスバー45,46を一体化している(図2c部拡大図参照)。
バスバー44の第1部分441に、バスバー47においてもっとも奥側Dbの第4部分474を高さ方向Hに重ね合わせレーザ溶接で接合して接合部50dを構成し、バスバー44,47を一体化している(図2d部拡大図参照)。
さらには、バスバー46の第3部分463において第4部分464に対応する箇所、つまり第3部分463における第4部分464の奥側Dbにバスバー47の第1部分471を高さ方向Hに重ね合わせレーザ溶接で接合して接合部50eを構成し、バスバー46,47を一体化している。
バスバー44~47を接合部50(50c,50d,50e)で接合したバスバー回路体32は、コネクタ装着口11b,11c,11eの貫通孔12b,12c,12eに取り付ける接続タブ36(36b,36c,36e)、コネクタ装着口11cの両側のポスト配置部15b,15cに配置されるポスト53を装着する装着孔54を有することとなる。
幅方向右側Wf且つ奥側Dbのコネクタ装着口11dと、幅方向右側Wf且つ手前側Dfのポスト開口13bに装着されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体33は、図2及び図8に示すように、板幅方向が高さ方向Hに沿い、奥行き方向Dに沿って延びる第1部分331と、第1部分331の手前側Dfの上端部から幅方向左側Wsに向かって折り曲げられた第2部分332と、第1部分331の奥側Dbの上端部から幅方向左側Wsに向かって折り曲げられるとともに、幅方向左側Ws及び奥側Dbに延びる第3部分333と、第3部分333の奥側Dbから上側Huに折り曲げられ、接続タブ36dを構成する第4部分334とを有している。
なお、第2部分332には、ポスト53を装着する装着孔54を設けている。また、第2部分332における奥側Dbには、上側Huに向かって折り曲げられた固定片55を設けている。
幅方向左側Wsに配置されたポスト開口13fに装着されるポスト53と、幅方向左側Ws且つ手前側Dfのポスト配置部15dに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体34は、図2及び図8に示すように、板幅方向が幅方向Wに沿うとともに、奥行き方向Dに延びる帯状であり、奥行き方向Dの中間部分に幅方向右側Wf及び奥側Dbに向かって斜めに延びる部分を有している。
このような形状のバスバー回路体34における奥行き方向Dの両端部には、ポスト53を装着する装着孔54を設けている。また、バスバー回路体34における手前側Df且つ幅方向右側Wfには、上側Huに向かって折り曲げられた固定片55を設けている。
ポスト開口13fとコネクタ装着口11bとの間に配置されたポスト開口13dに装着されるポスト53と、幅方向右側Wf且つ手前側Dfのポスト配置部15aに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体35は、図2及び図8に示すように、板幅方向が奥行き方向Dに沿い、幅方向Wに沿って延びる第1部分351と、第1部分351の幅方向左側Wsの端部から奥側Dbに向かって延びる第2部分352と、第1部分351の幅方向右側Wfの端部から手前側Dfに向かって延びる第3部分353とを有し、平面視略逆Z字状に形成している。
なお、第2部分352及び第3部分353には、ポスト53を装着する装着孔54を設けている。また、第3部分353における幅方向左側Wsには、上側Huに向かって折り曲げられた固定片55を設けている。
なお、上述のバスバー回路体33~35は、バスバー回路体31やバスバー回路体32を構成するバスバー41~47と同じ金属種の金属板で表面がメッキされていない非メッキバスバーであり、バスバー41,42,45~47と同じ厚みで構成している。
バスバー回路体31~35が上述のように構成されたバスバー回路群30を保持ケース10の内部における所定位置に配置する回路体配置部16について、図5とともに説明する。
上述のバスバー回路群30を保持ケース10の内部における所定位置に配置する回路体配置部16は、バスバー回路体31を配置する回路体配置部17と、バスバー回路体32を配置する回路体配置部18と、バスバー回路体33を配置する回路体配置部19aと、バスバー回路体34を配置する回路体配置部19bと及びバスバー回路体35を配置する回路体配置部19cとがある。
上述のバスバー回路群30を保持ケース10の内部における所定位置に配置する回路体配置部16は、バスバー回路体31を配置する回路体配置部17と、バスバー回路体32を配置する回路体配置部18と、バスバー回路体33を配置する回路体配置部19aと、バスバー回路体34を配置する回路体配置部19bと及びバスバー回路体35を配置する回路体配置部19cとがある。
回路体配置部17は、幅方向Wの中央に配置したコネクタ装着口11aと、コネクタ装着口11aの幅方向右側Wfに配置したポスト開口13aに装着されるポスト53と、コネクタ装着口11aの幅方向左側Wsに配置したポスト開口13cに装着されるポスト53と、さらにその幅方向左側Wsに配置したポスト開口13eに装着されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体31を配置する部分である。
詳しくは、回路体配置部17は、全体として略幅方向Wに長く形成されており、バスバー回路体31を構成するバスバー41を配置する第1バスバー配置部171と、バスバー43を配置する第2バスバー配置部172と、ポスト開口13aの貫通孔14aに装着孔54が対応するように第5部分425を配置するようにバスバー42を配置する第3バスバー配置部173とがある。
第1バスバー配置部171は、ポスト開口13cの貫通孔14cとポスト開口13eの貫通孔14eとにバスバー41に設けた装着孔54を対応させてバスバー41を配置するように構成している。そして、第1バスバー配置部171には、第1バスバー配置部171に配置したバスバー41における固定片55を挿入して固定するための固定穴56がポスト開口13eの幅方向左側Wsに配置している。つまり、固定穴56は保持ケース10における第1バスバー配置部171にバスバー41を保持する保持部として機能する。
第1バスバー配置部171には、貫通孔14cと貫通孔14eとの間には、上側Huに凹む回避凹部57を設けている(図3(a)参照)。
第1バスバー配置部171には、貫通孔14cと貫通孔14eとの間には、上側Huに凹む回避凹部57を設けている(図3(a)参照)。
これにより、第1バスバー配置部171にバスバー41を配置し、バスバー41の固定片55を固定穴56に挿入して固定することで、バスバー41に設けた装着孔54をポスト開口13cの貫通孔14cとポスト開口13eの貫通孔14eとに対応させてバスバー41を配置することができる。
また、第1バスバー配置部171に配置したバスバー41の中央部に対応して回避凹部57が配置されることとなる。
また、第1バスバー配置部171に配置したバスバー41の中央部に対応して回避凹部57が配置されることとなる。
第2バスバー配置部172には、コネクタ装着口11aの貫通孔12aが設けられており、貫通孔12aにバスバー43の第2部分432を挿入することで、第2バスバー配置部172に対してバスバー43を正確に配置することができる。
つまり、貫通孔12aは保持ケース10における第2バスバー配置部172にバスバー43を保持する保持部として機能する。
つまり、貫通孔12aは保持ケース10における第2バスバー配置部172にバスバー43を保持する保持部として機能する。
また、第2バスバー配置部172における貫通孔12aの幅方向右側Wfには、上側Huに凹む回避凹部57を設けている(図3(a)参照)。そのため、第2バスバー配置部172に配置したバスバー43における第1部分431の中央部に対応して回避凹部57が配置されることとなる。
第3バスバー配置部173は、ポスト開口13aの貫通孔14aに第5部分425に設けた装着孔54を対応させてバスバー42を配置するように構成している。そして、第3バスバー配置部173には、第3バスバー配置部173に配置したバスバー42の第5部分425に設けた固定片55を挿入して固定するための固定穴56がポスト開口13aの手前側Dfに配置している。つまり、固定穴56は保持ケース10における第3バスバー配置部173にバスバー42を保持する保持部として機能する。
これにより、第3バスバー配置部173にバスバー42を配置し、バスバー42の第5部分425に設けた固定片55を固定穴56に挿入して固定することで、バスバー42の第5部分425に設けた装着孔54をポスト開口13aの貫通孔14aに対応させてバスバー42を配置することができる。
また、第3バスバー配置部173にバスバー42を配置することで、第1バスバー配置部171に配置したバスバー41の幅方向Wの中央とバスバー42の第3部分423とが高さ方向Hに積層され、第2バスバー配置部172に配置したバスバー43の第1部分431と第4部分424とが高さ方向Hに積層される。
そして、バスバー41の幅方向Wの中央とバスバー42の第3部分423との積層部分及びバスバー43の第1部分431と第4部分424との積層部分に対応するように回避凹部57が配置されることとなる。
回路体配置部18は、幅方向Wの中央のコネクタ装着口11bと、コネクタ装着口11bの手前側Dfに配置されたコネクタ装着口11cと、幅方向左側Ws且つ奥側Dbのコネクタ装着口11eと、コネクタ装着口11cの両側のポスト配置部15b,15cに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体32を配置する部分である。
詳しくは、回路体配置部18は、全体として略L字状に形成されており、バスバー回路体32を構成するバスバー44を配置する第1バスバー配置部181と、バスバー45を配置する第2バスバー配置部182と、バスバー46を配置する第3バスバー配置部183と、バスバー47を配置する第4バスバー配置部184とがある。
第1バスバー配置部181には、コネクタ装着口11bの貫通孔12bが設けられており、貫通孔12bにバスバー44の第2部分442を挿入することで、第1バスバー配置部181に対してバスバー44を正確に配置することができる。つまり、貫通孔12bは保持ケース10における第1バスバー配置部181にバスバー44を保持する保持部として機能する。
また、第1バスバー配置部181における貫通孔12bの幅方向右側Wfには、上側Huに凹む回避凹部57を設けている(図5参照)。そのため、第1バスバー配置部181に配置したバスバー44における第1部分441の中央部に対応して回避凹部57が配置されることとなる。
第2バスバー配置部182には、コネクタ装着口11eの貫通孔12eが設けられ、バスバー45の第2部分452を配置する第2バスバー配置部182aと、奥行き方向Dに延びる第1部分451を配置する第2バスバー配置部182bと及び第1部分451の手前側Dfに設けた第3部分453を配置する第2バスバー配置部182cとがある。
第2バスバー配置部182aは、接続タブ36eを構成する第3部分453を貫通孔12eに挿入することで、第2バスバー配置部182に対して第2部分452を正確に配置することができる。
第2バスバー配置部182bは、板幅方向が高さ方向Hに沿うとともに、奥行き方向Dに延びるバスバー45の第1部分451を挿入する溝状であり、挿入された第1部分451を把持する把持リブ58が溝内面において高さ方向Hに沿って、奥行き方向Dに所定間隔を隔てて複数設けられている。
第2バスバー配置部182bは、板幅方向が高さ方向Hに沿うとともに、奥行き方向Dに延びるバスバー45の第1部分451を挿入する溝状であり、挿入された第1部分451を把持する把持リブ58が溝内面において高さ方向Hに沿って、奥行き方向Dに所定間隔を隔てて複数設けられている。
第2バスバー配置部182cは、バスバー45の第1部分451の手前側Dfにおいて幅方向左側Wsに向かうように折り曲げて形成された第3部分453が配置される。そして、第2バスバー配置部182cには、配置された第4部分454の中央に対応する位置に、上側Huに凹む回避凹部57(図示省略)を設けている。
なお、第2バスバー配置部182aに設けた貫通孔12e及び第2バスバー配置部182bに設けた把持リブ58は保持ケース10における第2バスバー配置部182にバスバー45を保持する保持部として機能する。
第3バスバー配置部183は、バスバー46の第3部分463に設けた両側の装着孔54がポスト配置部15b,15cに対応するとともに、接続タブ36cを構成する第4部分464をコネクタ装着口11cの貫通孔12cに挿入する態様でバスバー46を配置するように構成している。つまり、貫通孔12cは保持ケース10における第3バスバー配置部183にバスバー46を保持する保持部として機能する。
なお、貫通孔12cに第4部分464を挿入するようにバスバー46を第3バスバー配置部183に配置すると、バスバー46における第1部分461の幅方向左側Wsに設けた第2部分462は、第2バスバー配置部182の第2バスバー配置部182cに配置されたバスバー45の第3部分453に対して高さ方向Hに積層することとなる。
第4バスバー配置部184は、バスバー47の第1部分471が第3バスバー配置部183に配置したバスバー46の第3部分463の幅方向Wの中央付近に配置され、第4部分474が第1バスバー配置部181に配置したバスバー44の第1部分441に配置されるように構成している。そして、第4バスバー配置部184には、上述のように配置されたバスバー47における第1部分471の手前側Dfの側面を嵌合して規制する嵌合壁59を設けている。つまり、嵌合壁59は保持ケース10における第4バスバー配置部184にバスバー47を保持する保持部として機能する。
このように構成された第4バスバー配置部184にバスバー47を配置すると、嵌合壁59によって、バスバー47は上述のような配置で正確に配置できる。そして、第4バスバー配置部184に配置されたバスバー47の第1部分471は、第3バスバー配置部183に配置されたバスバー46の第3部分463の中央部において高さ方向Hに積層される。
また、第4バスバー配置部184に配置されたバスバー47の第4部分474が、第1バスバー配置部181に配置されたバスバー44の第1部分441と高さ方向Hに積層される。そして、これらの積層部分に対応して回避凹部57が配置されることとなる。
回路体配置部19aは、幅方向右側Wf且つ奥側Dbのコネクタ装着口11dと、幅方向右側Wf且つ手前側Dfのポスト開口13bに装着するポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体33を配置する部分である。
回路体配置部19aには、コネクタ装着口11dの貫通孔12dが設けられており、接続タブ36dを構成する第4部分334を貫通孔12dに挿入することで、回路体配置部19aに対してバスバー回路体33を正確に配置することができる。つまり、貫通孔12dは保持ケース10における回路体配置部19aにバスバー回路体33を保持する保持部として機能する。
また、回路体配置部19aにバスバー回路体33を正確に配置することで、ポスト開口13bの貫通孔14bに第2部分332に設けた装着孔54が対応するように配置でき、第2部分332の奥側Dbに設けた固定片55を挿入して固定するための固定穴56がポスト開口13bの奥側Dbに配置している。したがって、回路体配置部19aに配置したバスバー回路体33は、コネクタ装着口11dの貫通孔12dに第4部分334を挿入するとともに、第2部分332に設けた固定片55を固定穴56に挿入することで、正確に配置することができる。
回路体配置部19bは、幅方向左側Wsに配置されたポスト開口13fに装着されるポスト53と、幅方向左側Ws且つ手前側Dfのポスト配置部15dに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体34を配置する部分である。
回路体配置部19bは、ポスト配置部15dの近傍に固定片55を挿入する固定穴56が設けられており、固定穴56にバスバー回路体34の手前側Dfに設けた固定片55を挿入することで、回路体配置部19bに対してバスバー回路体34を正確に配置することができる。つまり、固定穴56は保持ケース10における回路体配置部19bにバスバー回路体34を保持する保持部として機能する。
また、回路体配置部19bにバスバー回路体34を正確に配置することで、ポスト開口13fの貫通孔14fにバスバー回路体34に設けた装着孔54が対応するように配置できる。
また、回路体配置部19bにバスバー回路体34を正確に配置することで、ポスト開口13fの貫通孔14fにバスバー回路体34に設けた装着孔54が対応するように配置できる。
回路体配置部19cは、ポスト開口13fとコネクタ装着口11bとの間に配置されたポスト開口13dに装着されるポスト53と、幅方向右側Wf且つ手前側Dfのポスト配置部15aに配置されるポスト53とを電気的に接続するバスバー回路体35を配置する部分である。
回路体配置部19cは、ポスト配置部15aの近傍に固定片55を挿入する固定穴56が設けられており、固定穴56に第3部分353の幅方向左側Wsに設けた固定片55を挿入することで、回路体配置部19cに対してバスバー回路体35を正確に配置することができる。つまり、固定穴56は保持ケース10における回路体配置部19cにバスバー回路体35を保持する保持部として機能する。
また、回路体配置部19cにバスバー回路体35を正確に配置することで、ポスト開口13dの貫通孔14dにバスバー回路体35に設けた装着孔54が対応するように配置できる。また、図2に示すように、回路体配置部19cに配置されたバスバー回路体35は、回路体配置部18に配置されたバスバー回路体32のバスバー47と高さ方向Hに所定間隔を隔てて状態で交差することとなる。
上述のように、保持ケース10の内部に設けた回路体配置部16を上記構成で形成しているため、コネクタ装着口11の貫通孔12に対する接続タブ36の位置や、貫通孔14やポスト配置部15に対するポスト53を装着する装着孔54の位置を正確に配置するように、バスバー回路群30を装着することができる。
続いて、上述の構成の回路体配置部16に対してバスバー回路群30を組み付けて構成する電気接続箱1の製造方法について、図5、図6乃至図8を用いて説明する。
先ず、内部に形成した回路体配置部16に対してバスバー回路群30のそれぞれを装着できるように保持ケース10を裏返す。
先ず、内部に形成した回路体配置部16に対してバスバー回路群30のそれぞれを装着できるように保持ケース10を裏返す。
そして、図5、図6に示すように、バスバー回路体31を構成するバスバー41,43を回路体配置部17に装着するとともに、バスバー回路体32を構成するバスバー44,45を回路体配置部18に装着する。
詳しくは、幅方向Wの両側に装着孔54を設けたバスバー41を第1バスバー配置部171に装着する。このとき、固定片55を固定穴56に挿入して固定するため、第1バスバー配置部171に対してバスバー41を正確に配置することができる。
また、第2部分432を有するバスバー43を、貫通孔12aを有する第2バスバー配置部172に装着する。このとき、接続タブ36aを構成する第2部分432をコネクタ装着口11aの貫通孔12aに挿入して、第2バスバー配置部172に対してバスバー43を正確に配置することができる。
同様に、第2部分442を有するバスバー44を、貫通孔12aを有する第1バスバー配置部181に装着する。このとき、接続タブ36bを構成する第2部分442をコネクタ装着口11bの貫通孔12bに挿入して、第1バスバー配置部181に対してバスバー44を正確に配置することができる。
コネクタ装着口11eの貫通孔12eが設けられた第2バスバー配置部182aに、第3部分453を有する第2部分452を配置し、第1部分451を第2バスバー配置部182bに配置して、第2バスバー配置部182にバスバー45を配置する。
このとき、第2バスバー配置部182aに設けた貫通孔12eに第3部分453が挿入され、第2バスバー配置部182bに設けた把持リブ58で第1部分451を幅方向Wから挟み込むため、第2バスバー配置部182に対してバスバー45を正確に配置することができ、第1部分451の手前側Dfに設けた第3部分453を第2バスバー配置部182cに配置することができる。
バスバー41,43,44,45の装着が完了した後、図5、図7に示すように、バスバー回路体31を構成するバスバー42を回路体配置部17に装着し、バスバー回路体32を構成するバスバー46を回路体配置部18に装着する。
詳しくは、ポスト開口13aの貫通孔14aに装着孔54が対応するように第5部分425を有するバスバー42を第3バスバー配置部173に配置する。このとき、ポスト開口13aの手前側Dfに配置した固定穴56にバスバー42の第5部分425に設けた固定片55を挿入して固定するため、バスバー42の第5部分425に設けた装着孔54がポスト開口13aの貫通孔14aに対応させてバスバー42を第3バスバー配置部173に対して正確に配置することができる。
このように、第3バスバー配置部173に対してバスバー42を正確に配置することで、第1バスバー配置部171に配置したバスバー41の幅方向Wの中央とバスバー42の第3部分423とが高さ方向Hに積層され、第2バスバー配置部172に配置したバスバー43の第1部分431と第4部分424とが高さ方向Hに積層される。
そして、バスバー41の幅方向Wの中央とバスバー42の第3部分423との積層部分及びバスバー43の第1部分431と第4部分424との積層部分に対応するように回避凹部57が配置される。
また、第3部分463に設けた両側の装着孔54がポスト配置部15b,15cに対応するとともに、接続タブ36cを構成する第4部分464をコネクタ装着口11cの貫通孔12cに挿入する態様で第3バスバー配置部183にバスバー46を配置する。
なお、接続タブ36cを構成する第4部分464を貫通孔12cに挿入するようにバスバー46を第3バスバー配置部183に配置すると、バスバー46における第1部分461の幅方向左側Wsに設けた第2部分462は、第2バスバー配置部182の第2バスバー配置部182cに配置されたバスバー45の第3部分453に対して高さ方向Hに積層される。
そして、第2部分462と第3部分453との積層部分に対応するように回避凹部57が配置される。
そして、第2部分462と第3部分453との積層部分に対応するように回避凹部57が配置される。
バスバー42,46の装着が完了した後、図5、図8に示すように、バスバー回路体32を構成するバスバー47を回路体配置部18に装着し、バスバー回路体33,34,35をそれぞれ回路体配置部19a,19b,19cに装着する。
詳しくは、第3バスバー配置部183に配置したバスバー46の第3部分463の幅方向Wの中央付近にバスバー47の第1部分471が配置され、第4部分474が第1バスバー配置部181に配置したバスバー44の第1部分441に配置されるようにバスバー47を第4バスバー配置部184に配置する。
このとき、上述のように配置されたバスバー47における第1部分471の手前側Dfの側面が第4バスバー配置部184に設けた嵌合壁59に嵌合するため、第4バスバー配置部184に対してバスバー47を正確に配置することができる。
このように構成された第4バスバー配置部184にバスバー47を配置すると、第1部分471は、第3バスバー配置部183に配置されたバスバー46の第3部分463の中央部において高さ方向Hに積層され、第4部分474が、第1バスバー配置部181に配置されたバスバー44の第1部分441と高さ方向Hに積層される。そして、これらの積層部分に対応して回避凹部57が配置される。
そして、バスバー41~47において高さ方向Hに積層される箇所にレーザ光を照射してレーザ溶接して接合部50(50a~50e)を構成する。
具体的には、バスバー41の幅方向Wの中央とバスバー42の第3部分423、バスバー43の第1部分431とバスバー42の第4部分424、バスバー46の第2部分462とバスバー45の第3部分453、バスバー47の第1部分471とバスバー46の第3部分463の中央部及びバスバー47の第4部分474とバスバー44の第1部分441に対して、保持ケース10の下側Hdに配置したレーザ溶接機(図示省略)からレーザ光を照射してレーザ溶接して接合部50(50a~50e)を構成する。
具体的には、バスバー41の幅方向Wの中央とバスバー42の第3部分423、バスバー43の第1部分431とバスバー42の第4部分424、バスバー46の第2部分462とバスバー45の第3部分453、バスバー47の第1部分471とバスバー46の第3部分463の中央部及びバスバー47の第4部分474とバスバー44の第1部分441に対して、保持ケース10の下側Hdに配置したレーザ溶接機(図示省略)からレーザ光を照射してレーザ溶接して接合部50(50a~50e)を構成する。
このとき、上述したように、各積層部分に対応する箇所、つまり積層部分に対してレーザ光を照射する側と反対側には回避凹部57が配置されているため、樹脂製の保持ケース10がレーザ溶接の溶接熱で変形することを防止できる。
そして、バスバー回路群30におけるバスバー回路体31~35における装着孔54にポスト53を装着するとともに、コネクタ装着口11aとコネクタ装着口11b、コネクタ装着口11cとコネクタ装着口11d及びコネクタ装着口11dとコネクタ装着口11fに設けたポスト53を利用してヒューズ51を取付ける。その上で保持ケース10の下側Hdの開口に対して下側カバー20を装着して電気接続箱1の組み付けを完了する。
なお、バスバー41~47における装着孔54にポスト53を装着してから回路体配置部16にバスバー41~47を配置する場合、ポスト53を挿入するポスト開口13の貫通孔14は、バスバー41~47を各回路体配置部16に保持する保持部として機能することができる。
上述したように、所定幅を有する板状のバスバー回路体31~35と、バスバー回路体31~35を保持する保持ケース10及び下側カバー20とが備えられた電気接続箱1のバスバー回路体31,32は、複数のバスバー41~47を備えるとともに、複数のバスバー41~47における一部同士を重ね合わせ、レーザ溶接で接合された接合部50を有している。
また、所定幅を有する板状のバスバー回路体31~35と、バスバー回路体31~35を保持する保持ケース10及び下側カバー20とを備えた電気接続箱1の製造方法として、複数のバスバー41~47を保持ケース10及び下側カバー20に保持した状態で、複数のバスバー41~47の一部を重ね合わせるとともに、重ね合わせた一部同士をレーザ溶接で接合してバスバー回路体31,32を構成する。
上述のように構成されるとともに製造された電気接続箱1は、バスバー41~47を連結して多様なバスバー回路体31,32を構成して、大型化することを防止できる。
詳述すると、所定幅を有する板状のバスバー回路体31,32を、複数のバスバー41~47における一部同士を重ね合わせてレーザ溶接された接合部50で接合しているため、バスバー回路体31,32を保持する保持ケース10において、締結部材でバスバー41~47を締結してバスバー回路体を構成する場合における締結部材を収容する箇所を要さず、電気接続箱1における保持ケース10の大型化を防止することができる。
詳述すると、所定幅を有する板状のバスバー回路体31,32を、複数のバスバー41~47における一部同士を重ね合わせてレーザ溶接された接合部50で接合しているため、バスバー回路体31,32を保持する保持ケース10において、締結部材でバスバー41~47を締結してバスバー回路体を構成する場合における締結部材を収容する箇所を要さず、電気接続箱1における保持ケース10の大型化を防止することができる。
また、保持ケース10に、バスバー回路体31,32を構成する複数のバスバー41~47のそれぞれを保持する保持部として機能する貫通孔12、固定穴56、把持リブ58及び嵌合壁59が設けられているため、保持ケース10に対してバスバー回路体31,32をしっかりと固定することができる。
また、バスバー回路体31,32を構成する複数のバスバー41~47のそれぞれを保持部として機能する貫通孔12、固定穴56、把持リブ58及び嵌合壁59で保持ケース10に対して固定できるため、保持ケース10にバスバー41~47を保持した状態でバスバー41~47をレーザ溶接で接合してバスバー回路体31,32を構成することができる。
したがって、複数のバスバー41~47を治具に固定してからレーザ溶接で予め接合したバスバー回路体31,32を保持ケース10に装着する場合と比べ、複数のバスバー41~47を接合するための治具が不要になるとともに、バスバー41~47を治具に配置する工程と保持ケース10にバスバー回路体31,32を装着する工程とをひと工程で行うことができ、効率よく電気接続箱1を構成することができる。
また、回路体配置部16に対してバスバー41~47を保持する保持部として機能する貫通孔12、固定穴56、把持リブ58及び嵌合壁59は、接合部50から離れた位置に配置されているため、接合部50をレーザ溶接で接合する際の溶接熱が貫通孔12、固定穴56、把持リブ58及び嵌合壁59に影響することを防止でき、保持ケース10における所定位置にバスバー回路体31,32を精度よく配置することができる。
また、保持ケース10における接合部50に対向する部分に回避凹部57が設けられているため、接合部50をレーザ溶接で接合する際の溶接熱が保持ケース10に影響することを防止でき、保持ケース10における所定位置にバスバー回路体31,32を精度よく配置することができる。
また、バスバー回路体31,32を構成する複数のバスバー41~47のうちバスバー43,44の第1部分431,441は、バスバー42,47の第4部分424,474に比べて板厚が厚いため、部分的に板厚が変化するバスバー回路体31,32を構成することができる。これにより、他のコネクタと接続される接続タブ36の厚みでバスバー回路体31,32の全体を構成することがなく、要求性能を満足する適切な板厚のバスバー回路体31,32を構成することができる。
また、接合部50a,50bにおいて、バスバー43,44の第1部分431,441が保持ケース10の側に配置されているため、確実に接合部50をレーザ溶接で接合することができる。
詳述すると、接合部50a,50bにおいて、バスバー43,44の第1部分431,441の熱容量はバスバー42,47の第4部分424,474の熱容量より小さくなるため、保持ケース10の開口側からレーザ溶接して接合部50を構成する際に、バスバー43,44の第1部分431,441より先にバスバー42,47の第4部分424,474にレーザが照射されることとなり、バスバー42,47の第4部分424,474とバスバー43,44の第1部分431,441とを重ねた接合部50a,50bを確実にレーザ溶接で接合することができる。
詳述すると、接合部50a,50bにおいて、バスバー43,44の第1部分431,441の熱容量はバスバー42,47の第4部分424,474の熱容量より小さくなるため、保持ケース10の開口側からレーザ溶接して接合部50を構成する際に、バスバー43,44の第1部分431,441より先にバスバー42,47の第4部分424,474にレーザが照射されることとなり、バスバー42,47の第4部分424,474とバスバー43,44の第1部分431,441とを重ねた接合部50a,50bを確実にレーザ溶接で接合することができる。
また、バスバー回路体31,32を構成する複数のバスバー41~47のうち接合部50において保持ケース10の側に配置されたバスバー43,44の第1部分431,441は、バスバー42,47の第4部分424,474に比べて面積が広いため、確実に接合部50をレーザ溶接で接合することができる。
詳述すると、面積が広いバスバー43,44の第1部分431,441の方が熱容量が大きくなり、面積が広いバスバー43,44の第1部分431,441がバスバー42,47の第4部分424,474に対して保持ケース10の側に配置されるため、接合部50を確実にレーザ溶接で接合することができる。
また、開口を有する保持ケース10と、開口を塞ぐ下側カバー20とで箱状に形成され、保持ケース10に、バスバー回路体31~35が配置されているため、バスバー41~47を連結して多様なバスバー回路体31,32を構成して、大型化することのない電気接続箱1を構成することができる。
また、バスバー回路体31~35が複数設けられ、バスバー回路体32のバスバー47とバスバー回路体35が、高さ方向Hに離間して配置しているため、様々な経路でバスバー回路体32,35を配索することができる。したがって、多様な電気接続箱1を構成することができる。
また、複数のバスバー回路体31~35のうちバスバー回路体31,32において、バスバー回路体31を構成するバスバー43と、バスバー回路体32を構成するバスバー44とは同形状であるため、バスバー回路体31~35を構成するバスバー41~47の共通部品化を図り、部品点数を低減することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のバスバー回路部材はバスバー回路体31~35に対応し、
以下同様に、
保持部材は保持ケース10及び下側カバー20に対応し、
バスバーはバスバー41~47に対応し、
接合部は接合部50(50a~50e)に対応し、
電気接続体は電気接続箱1に対応し、
保持部は貫通孔12、固定穴56、把持リブ58及び嵌合壁59に対応し、
空間は回避凹部57に対応し、
厚板バスバーはバスバー43,44に対応し、
保持部材の側に配置されたバスバーはバスバー43,44の第1部分431,441に対応し、
他のバスバーはバスバー42,47の第4部分424,474に対応し、
保持ケースは保持ケース10に対応し、
カバー部は下側カバー20に対応し、
重ね合わせ方向は高さ方向Hに対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明のバスバー回路部材はバスバー回路体31~35に対応し、
以下同様に、
保持部材は保持ケース10及び下側カバー20に対応し、
バスバーはバスバー41~47に対応し、
接合部は接合部50(50a~50e)に対応し、
電気接続体は電気接続箱1に対応し、
保持部は貫通孔12、固定穴56、把持リブ58及び嵌合壁59に対応し、
空間は回避凹部57に対応し、
厚板バスバーはバスバー43,44に対応し、
保持部材の側に配置されたバスバーはバスバー43,44の第1部分431,441に対応し、
他のバスバーはバスバー42,47の第4部分424,474に対応し、
保持ケースは保持ケース10に対応し、
カバー部は下側カバー20に対応し、
重ね合わせ方向は高さ方向Hに対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、一体であったバスバー回路体33~35を複数のバスバーを接合して構成するようにしてもよい。
また、上述の説明ではバスバー回路群30を構成するバスバー回路体31~35は導体の表面がメッキ処理されていない非メッキバスバーであったが、例えば、バスバー回路体31,32において接続タブ36a,36bを構成するバスバー43,44を表面がメッキ処理されたメッキバスバーで構成してもよい。
また、上述の説明ではバスバー回路群30を構成するバスバー回路体31~35は導体の表面がメッキ処理されていない非メッキバスバーであったが、例えば、バスバー回路体31,32において接続タブ36a,36bを構成するバスバー43,44を表面がメッキ処理されたメッキバスバーで構成してもよい。
このように、他のコネクタの接続端子が接続する接続タブ36を構成するバスバー43,44をメッキバスバーで構成し、他の部分を非メッキバスバーで構成することで、バスバー回路体31,32において部分的にメッキ処理されたバスバー回路体を構成することができる。
もちろん、バスバー回路体31,32におけるバスバー43,44以外の一部バスバーや全部のバスバーをメッキバスバーで構成してもよいし、上述のバスバー回路体33~35を複数のバスバーを接合して構成し、その一部あるいは全部のバスバーをメッキバスバーとしてもよい。
なお、バスバー回路体31,32を構成するバスバー41~47はすべて同じ金属種で構成したが、接合部50a,50bを構成する第4部分424,474を有するバスバー42,47を熱伝導性が高い金属製で構成してもよい。この場合、バスバー43,44が他のバスバーと同じ厚みであっても、バスバー42,47の第4部分424,474から照射されるレーザ光によって確実に溶接して接合部50a,50bを構成することができる。
なお、接合部50cを構成するバスバー45,46を異なる金属種で構成してもよいし、バスバー回路体31を構成するバスバー41,42や、バスバー回路体32を構成するバスバー47を異なる金属種で構成してもよい。さらには、バスバー回路体33~35を複数のバスバーを接合して構成し、その一部のバスバーを他のバスバーと異なる金属種で構成してもよい。
また、上述の説明は、保持ケース10における回路体配置部16にバスバー回路体31,32を構成するバスバー41~47及びバスバー回路体33~35を保持ケース10における回路体配置部16に配置して電気接続箱1を構成したが、バスバー回路群30を構成するバスバー回路体31~35のうち、例えば、バスバー回路体32~35を保持ケース10の回路体配置部16に配置し、バスバー回路体31を構成するバスバー41~43を下側カバー20の上側Huに配置してもよい。
この場合、様々な経路でバスバー回路体31~35を配索することができる。したがって、多様な電気接続箱1を構成することができる。
この場合、様々な経路でバスバー回路体31~35を配索することができる。したがって、多様な電気接続箱1を構成することができる。
また、保持ケース10に下側カバー20を装着した状態において多層構成されるバスバー回路体31~35であっても、バスバー回路体31が下側カバー20において、下側カバー20における開口と対向する側に配置されるため、保持ケース10に配置されたバスバー回路体32~35と、下側カバー20に配置されたバスバー回路体31とは、下側カバー20を保持ケース10から取外し、向きを変えることで、一方向からのレーザ照射によってバスバー41~47同士を接合して構成することができる。もちろん、バスバー回路体31以外のバスバー回路体32~35のいずれかをバスバー回路体31の代わりに、あるいはバスバー回路体31とともに下側カバー20に配置するように構成してもよい。
また、上述の説明では、保持ケース10と下側カバー20とで箱状を構成し、保持ケース10の内部にバスバー回路群30を配置した電気接続箱1について説明したが、下側カバー20を備えず、例えば保持ケース10のように回路体配置部16を有する端子保持台を有する端子台であってもよい。
1…電気接続箱
10…保持ケース
12…貫通孔
14…貫通孔
20…下側カバー
31~35…バスバー回路体
41~47…バスバー
50…接合部
56…固定穴
57…回避凹部
58…把持リブ
59…嵌合壁
424,474…第4部分
H…高さ方向
10…保持ケース
12…貫通孔
14…貫通孔
20…下側カバー
31~35…バスバー回路体
41~47…バスバー
50…接合部
56…固定穴
57…回避凹部
58…把持リブ
59…嵌合壁
424,474…第4部分
H…高さ方向
Claims (16)
- 所定幅を有する板状のバスバー回路部材と、
前記バスバー回路部材を保持する保持部材とが備えられ、
前記バスバー回路部材は、複数のバスバーを備えるとともに、複数の前記バスバーにおける一部同士を重ね合わせ、レーザ溶接で接合された接合部を有する
電気接続体。 - 前記保持部材に、
前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのそれぞれを保持する保持部が設けられた
請求項1に記載の電気接続体。 - 前記保持部は、
前記接合部から離れた位置に配置された
請求項2に記載の電気接続体。 - 前記保持部材における前記接合部に対向する部分に空間が設けられた
請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の電気接続体。 - 前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのうちいずれかの前記バスバーは、他の前記バスバーに比べて板厚が厚い厚板バスバーである
請求項1乃至請求項4のうちいずれかに記載の電気接続体。 - 前記バスバーの一部を重ね合わせた前記接合部において、前記厚板バスバーが前記保持部材の側に配置された
請求項5に記載の電気接続体。 - 前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのうち前記接合部において前記保持部材の側に配置された前記バスバーは、他の前記バスバーに比べて面積が広い
請求項1乃至請求項6のうちいずれかに記載の電気接続体。 - 前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーは、
板状の導体の表面がメッキ処理されたメッキバスバーと、
前記導体の表面がメッキ処理されていない非メッキバスバーとがある
請求項1乃至請求項7のうちいずれかに記載の電気接続体。 - 前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーは導電性を有する金属製であり、
前記バスバー回路部材を構成する複数の前記バスバーのうちいずれかの前記バスバーは、他の前記バスバーと異なる金属種で構成されたバスバーである
請求項1乃至請求項8のうちいずれかに記載の電気接続体。 - 前記保持部材は、
開口を有する保持ケースと、前記開口を塞ぐカバー部とで箱状に形成され、
前記保持ケースに、前記バスバー回路部材が配置された
請求項1乃至請求項9のうちいずれかに記載の電気接続体。 - 前記バスバー回路部材が複数設けられ、
複数の前記バスバー回路部材において、前記バスバー回路部材を構成する前記バスバーのいずれかが同形状である
請求項1乃至請求項9のうちいずれかに記載の電気接続体。 - 前記バスバー回路部材が複数設けられ、
複数の前記バスバー回路部材の少なくとも一部が、前記バスバー同士を重ね合わせる重ね合わせ方向に離間して配置された
請求項11に記載の電気接続体。 - 前記保持部材は、
開口を有する保持ケースと、前記開口を塞ぐカバー部とで箱状に形成され、
前記保持ケースに、複数の前記バスバー回路部材の少なくともひとつが配置された
請求項11又は請求項12に記載の電気接続体。 - 前記保持部材は、
複数の前記バスバー回路部材の少なくともひとつが、前記カバー部における前記開口と対向する側に配置された
請求項13に記載の電気接続体。 - 所定幅を有する板状のバスバー回路部材と、前記バスバー回路部材を保持する保持部材とを備えた電気接続体の製造方法であって、
複数のバスバーを前記保持部材に保持した状態で、複数の前記バスバーの一部を重ね合わせるとともに、重ね合わせた一部同士をレーザ溶接で接合して前記バスバー回路部材を構成する
電気接続体の製造方法。 - 前記保持部材に設けられた保持部で、複数の前記バスバーのそれぞれを保持し、
前記保持部でそれぞれが保持された複数の前記バスバーの一部同士を前記レーザ溶接で接合して前記バスバー回路部材を構成する
請求項15に記載の電気接続体の製造方法。
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