JP2023076764A - 地図表示装置、地図表示方法、及び地図表示プログラム - Google Patents

地図表示装置、地図表示方法、及び地図表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】交通情報を表示する際の地図の視認性を確保することが可能な地図表示装置を提供する。【解決手段】交通情報取得手段は、複数の種類の情報を含む交通情報を取得する。例えば、交通情報取得手段は、リンクごとの交通状況を示す情報を取得する。交通情報選択手段は、交通情報の種類ごとの情報量に基づいて交通情報の中から情報を選択し、表示制御手段は、選択された情報を地図に表示する。つまり、表示制御手段は、選択された情報のみを地図に表示し、選択されなかった情報は表示しない。これにより、地図上に表示される情報を減らすことができるため、地図の視認性を確保することが可能となる。【選択図】図4

Description

本発明は、交通情報に基づいて、表示画面上に地図を表示させる地図表示装置に関する。
従来より、道路の渋滞情報などを含む道路交通情報を提供するシステムとして、VICS(Vehicle Information Communication System)(登録商標)が知られている。また、VICSを利用して、交通情報をリアルタイムで道路地図上に表示することが可能なナビゲーション装置が知られている。
例えば、特許文献1には、道路と渋滞特定情報が重ねて表示される場合に道路を優先して表示することにより、道路と道路の渋滞状況を示す渋滞特定情報とを同時に表示する場合であっても道路を見易く表示する技術が提案されている。具体的には、当該技術では、渋滞情報を示す渋滞特定ラインの画像と高規格道路の画像とが重ねて表示されてしまう縮尺では、高規格道路を渋滞特定ラインより優先して表示している。
特開2007-178209号公報
しかしながら、特許文献1に提案された技術では、渋滞情報と道路との重なりを問題としているが、渋滞情報と道路とが重ならなくても、渋滞情報量が大きい場合には多数の渋滞特定ラインが密集して表示されることで、地図の視認性が悪化してしまう傾向にあった。近年は渋滞情報量が増加しているため、このような視認性の悪化が生じ易いと言える。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、交通情報を表示する際の地図の視認性を確保することが可能な地図表示装置、地図表示方法、及び地図表示プログラムを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、地図表示装置であって、地図上に複数の種類の渋滞情報が表示可能であり、当該複数の種類の渋滞情報に対応する画像を前記地図と共に表示する表示制御手段を備え、前記複数の種類の渋滞情報のうち、一の種類の渋滞情報を前記地図上に表示する場合に、当該一の種類の渋滞情報に対応する画像を第1の表示態様で表示し、前記一の種類の渋滞情報を前記地図上に表示しない場合に、当該一の種類の渋滞情報に対応する画像を前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様で表示し、前記複数の種類の渋滞情報のうち、他の種類の渋滞情報を前記地図上に表示する場合に、当該他の種類の渋滞情報に対応する画像を第3の表示態様で表示し、前記他の種類の渋滞情報を前記地図上に表示しない場合に、当該他の種類の渋滞情報に対応する画像を前記第3の表示態様とは異なる第4の表示態様で表示することを特徴とする。
実施例に係るナビゲーション装置の概略構成を示す。 実施例に係るシステムコントローラの機能構成を示す。 本実施例による表示画面例を示す。 本実施例に係る表示制御フローを示す。 変形例1による表示画面例を示す。 変形例2による表示画面例を示す。
本発明の1つの観点では、表示画面上に地図を表示させる地図表示装置は、複数の種類の情報を含む交通情報を取得する交通情報取得手段と、前記交通情報取得手段によって取得された前記交通情報の種類ごとの情報量に基づいて、前記交通情報の中から表示する情報を選択する交通情報選択手段と、前記交通情報選択手段によって選択された情報を地図に表示する表示制御手段と、を備える。
上記の地図表示装置は、表示画面上に地図を表示させるために好適に利用される。交通情報取得手段は、複数の種類の情報を含む交通情報を取得する。例えば、交通情報取得手段は、リンクごとの交通状況を示す情報を取得する。交通情報選択手段は、交通情報の種類ごとの情報量に基づいて交通情報の中から情報を選択し、表示制御手段は、選択された情報を地図に表示する。つまり、表示制御手段は、選択された情報のみを地図に表示し、選択されなかった情報は表示しない。これにより、地図上に表示される情報(ラインなど)を減らすことができるため、地図の視認性を確保することが可能となる。
上記の地図表示装置の一態様では、前記交通情報選択手段は、前記交通情報の中から、前記情報量が少ない情報を選択する。
この態様によれば、交通情報の中で情報量が多い情報を非表示にし、交通情報の中で情報量が少ない情報を表示することができる。これにより、地図上に表示される情報を効果的に減らすことが可能となる。
上記の地図表示装置の他の一態様では、前記交通情報は、地図内で渋滞が発生していないリンクを示す順調情報、及び前記地図内で渋滞が発生しているリンクを示す渋滞情報を有しており、前記交通情報選択手段は、前記地図内での前記渋滞情報の情報量が所定量以上であり、且つ、前記地図内での前記順調情報の情報量が前記地図内での前記渋滞情報の情報量よりも少ない場合に、表示する情報として前記順調情報を選択する。
この態様では、渋滞情報の情報量が多く、且つ、順調情報の情報量が渋滞情報の情報量よりも少ないような交通状況では、渋滞情報を非表示にし、順調情報のみを表示する。これにより、地図に表示される交通状況を示すラインの数などを適切に減らすことができ、地図の視認性を確保することが可能となる。また、ユーザは、表示された順調情報に対応する道路に基づいて、円滑な走行を実現することが可能となる。なお、渋滞情報の情報量を判定するための「所定量」は、地図の視認性等を考慮して予め設定された値や、地図の縮尺などに応じて変化する値が使用される。
好適な例では、前記交通情報選択手段は、前記地図内の前記渋滞情報に対応する道路の合計距離によって前記渋滞情報の情報量を規定すると共に、前記地図内の前記順調情報に対応する道路の合計距離によって前記順調情報の情報量を規定し、前記渋滞情報に対応する道路の合計距離が所定距離以上であり、且つ、前記順調情報に対応する道路の合計距離が前記渋滞情報に対応する道路の合計距離よりも短い場合に、前記順調情報を選択することができる。
他の好適な例では、前記交通情報選択手段は、前記地図内の前記渋滞情報に対応する道路の合計距離によって前記渋滞情報の情報量を規定すると共に、前記地図内の前記順調情報に対応する道路の合計距離によって前記順調情報の情報量を規定し、前記地図内の全道路距離に対して前記渋滞情報に対応する道路の合計距離が占める割合が所定値以上であり、且つ、前記順調情報に対応する道路の合計距離が前記渋滞情報に対応する道路の合計距離よりも短い場合に、前記順調情報を選択することができる。
上記の地図表示装置の他の一態様では、前記交通情報選択手段は、前記交通情報に加えて、前記交通情報を有しない道路に関する情報も選択対象として用い、前記表示制御手段は、前記交通情報選択手段によって前記交通情報を有しない道路に関する情報が選択された場合、当該情報を地図に表示する。
この態様では、一部の道路について交通情報がない場合に、交通情報を有しない道路に関する情報を表示する。これにより、ユーザは、交通情報を有する道路と交通情報を有しない道路とを適切に判別することができる。
上記の地図表示装置の他の一態様では、前記交通情報は、地図内で渋滞が発生していないリンクを示す順調情報、及び前記地図内で渋滞が発生しているリンクを示す渋滞情報を有しており、前記交通情報選択手段は、前記地図内での前記渋滞情報の情報量が所定量以上であり、且つ、前記地図内での前記順調情報及び前記交通情報を有しない道路に関する情報を合わせた情報量が前記地図内での前記渋滞情報の情報量よりも少ない場合に、前記順調情報及び前記交通情報を有しない道路に関する情報を選択する。
この態様では、渋滞情報の情報量が多く、且つ、順調情報及び交通情報を有しない道路に関する情報を合わせた情報量が渋滞情報の情報量よりも少ないような交通状況において、順調情報と共に、交通情報を有しない道路に関する情報を表示する。これによっても、渋滞情報を表示する場合よりも地図に表示されるラインの数などを減らすことができるため、地図の視認性を確保することが可能となる。また、一部の道路について交通情報がない場合に、その旨を示す情報を表示することで、ユーザは、情報が表示されていない道路は渋滞していると適切に認識することができる。更に、ユーザは、一部の道路について交通情報がない場合にも、表示された順調情報に対応する道路に基づいて、円滑な走行を実現することが可能となる。
上記の地図表示装置の他の一態様では、前記交通情報選択手段は、前記交通情報取得手段によって取得された前記交通情報に事故情報及び交通規制情報が含まれる場合、少なくとも前記事故情報及び前記交通規制情報を選択する。
この態様によれば、渋滞を示唆する最低限の情報として、事故情報を常に表示することができると共に、移動の妨げを防止する最低限の情報として、交通規制情報を常に表示することができる。
上記の地図表示装置の他の一態様では、前記交通情報選択手段は、所定距離を走行するたびに、若しくは、所定時間を経過するたびに、前記選択を行う。
この態様によれば、所定距離を走行するまで、若しくは所定時間が経過するまで、選択された交通情報を表示し続けることができる。これにより、頻繁に表示対象が切り替わってしまうことを適切に防止することができる。
上記の地図表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記交通情報選択手段によって選択された情報を地図に表示すると共に、表示している情報の種類及び表示していない情報の種類をユーザが認識可能な案内を表示する。この態様によれば、ユーザは、表示している情報と表示していない情報とを容易に認識することが可能となる。
好適には、前記表示制御手段は、前記交通情報の各種類に対応するアイコンによって前記案内を表示することができる。例えば、表示制御手段は、表示する情報に対応するアイコン以外のアイコンを、グレーアウトで表示する。
上記の地図表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、表示している前記交通情報の種類に応じて画面の色を変える。この態様によれば、ユーザは、交通情報の中で表示している情報を即座に認識することが可能となる。
本発明の他の観点では、表示画面上に地図を表示させる装置によって実行される地図表示方法は、複数の種類の情報を含む交通情報を取得する交通情報取得工程と、前記交通情報取得工程によって取得された前記交通情報の種類ごとの情報量に基づいて、前記交通情報の中から表示する情報を選択する交通情報選択工程と、前記交通情報選択工程によって選択された情報を地図に表示する表示制御工程と、を備える。
本発明の更に他の観点では、コンピュータを備え、表示画面上に地図を表示させる装置によって実行される地図表示プログラムは、前記コンピュータを、複数の種類の情報を含む交通情報を取得する交通情報取得手段、前記交通情報取得手段によって取得された前記交通情報の種類ごとの情報量に基づいて、前記交通情報の中から表示する情報を選択する交通情報選択手段、前記交通情報選択手段によって選択された情報を地図に表示する表示制御手段、として機能させる。
上記の地図表示方法及び地図表示プログラムによっても、地図上に表示される情報を減らすことができるため、地図の視認性を確保することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。なお、以下の説明は、本発明を車両用のナビゲーション装置に適用した例を示す。
[ナビゲーション装置]
図1に、ナビゲーション装置1の構成を示す。図1に示すように、ナビゲーション装置1は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50、及び入力装置60を備える。
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備え、自立測位センサとして機能する。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置1全体の制御を行う。
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
システムコントローラ20、CD-ROMドライブ又はDVD-ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD-ROMドライブ又はDVD-ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図情報や施設データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶するユニットである。データ記憶ユニット36は、地図情報が記憶された地図データベースを有する。
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、通信用インタフェース37を介して、VICSセンタなどのサーバから配信される情報を取得する。
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図情報を読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図情報などを表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、画像表示部として機能し、例えば対角5~10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、CD-ROMドライブ31又はDVD-ROM32、又はBD-ROM、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
[機能構成]
次に、図2を参照して、上記したシステムコントローラ20の機能構成について説明する。
本実施例では、システムコントローラ20は、複数の種類の情報を有する交通情報を取得した場合に、当該交通情報の中から表示する情報を選択し、選択した情報のみを表示する処理を行う。具体的には、システムコントローラ20は、交通情報として、地図内で渋滞が発生していないリンクを示す「順調情報」及び地図内で渋滞が発生しているリンクを示す「渋滞情報」などを取得する。そして、システムコントローラ20は、渋滞情報の情報量及び順調情報の情報量に基づいて、渋滞情報及び順調情報のいずれか一方を選択し、選択した情報を表示する処理を行う。より具体的には、システムコントローラ20は、渋滞情報の情報量が所定量以上であり、且つ、順調情報の情報量が渋滞情報の情報量よりも少ない場合に、順調情報を表示対象として選択する。つまり、渋滞情報を非表示にして、順調情報のみを表示する。なお、システムコントローラ20は、地図表示装置の一例に相当する。
図2に示すように、システムコントローラ20は、交通情報取得部20aと、交通情報選択部20bと、表示制御部20cと、を備える。
交通情報取得部20aは、通信用インタフェース37を介して、通信装置38から交通情報を取得する。この場合、交通情報取得部20aは、VICSセンタやプローブシステムのサーバ等から通信装置38が受信した交通情報を取得する。具体的には、交通情報取得部20aは、例えば「順調」、「混雑」、「渋滞」といったリンクごとの交通状況を示す情報や、事故情報や、通行止めや車線規制などの交通規制情報が含まれる交通情報を取得する。交通状況が「渋滞」とは、平均速度が例えば10[km/h]以下である交通状況に相当し、交通状況が「混雑」とは、平均速度が例えば10~20[km/h]程度である交通状況に相当し、交通状況が「順調」とは、平均速度が例えば20[km/h]以上である交通状況に相当する。このような交通情報取得部20aは、交通情報取得手段の一例に相当する。
なお、以下では、「渋滞情報」は、交通状況が「渋滞」及び「混雑」であるリンク(リンクはノード間の道路を意味する)に関する情報を示すものとして、「順調情報」は、交通状況が「順調」であるリンクに関する情報を示すものとする。また、以下では、このような渋滞情報に対応する道路を「渋滞道路」と呼び、このような順調情報に対応する道路を「順調道路」と呼ぶ。
交通情報選択部20bは、交通情報取得部20aによって取得された渋滞情報及び順調情報の中から、表示すべき情報を選択する。具体的には、交通情報選択部20bは、渋滞情報の情報量及び順調情報の情報量に基づいて、渋滞情報及び順調情報のいずれか一方を表示対象として選択する。この場合、交通情報選択部20bは、画面に表示されている地図内の渋滞道路の合計距離によって渋滞情報の情報量を規定すると共に、画面に表示されている地図内の順調道路の合計距離によって順調情報の情報量を規定する。詳しくは、交通情報選択部20bは、交通情報取得部20aによって取得された渋滞情報及び順調情報と、データ記憶ユニット36内の地図データベース36aに記憶された地図情報とを用いて、このような合計距離を求める。
1つの例では、交通情報選択部20bは、渋滞道路の合計距離が所定距離以上であり、且つ、順調道路の合計距離が渋滞道路の合計距離よりも短いといった条件(以下、「第1条件」と呼ぶ。)が成立する場合、表示対象として順調情報を選択する。これに対して、交通情報選択部20bは、第1条件が成立しない場合、表示対象としてとして渋滞情報を選択する。他の例では、交通情報選択部20bは、画面に表示されている地図内の全道路距離に対して渋滞道路の合計距離が占める割合が所定値以上であり、且つ、順調道路の合計距離が渋滞道路の合計距離よりも短いといった条件(以下、「第2条件」と呼ぶ。)が成立する場合、表示対象として順調情報を選択する。これに対して、交通情報選択部20bは、第2条件が成立しない場合、表示対象として渋滞情報を選択する。
なお、交通情報選択部20bは、基本的には、画面に表示されている地図内の道路に関して、渋滞道路の合計距離や順調道路の合計距離や全道路距離などを求めるが、画面に表示されている地図よりも広い範囲の所定サイズの地図を用いて、このような道路の距離を求めても良い。また、交通情報選択部20bは、渋滞道路の合計距離と順調道路の合計距離の総和が所定距離より短い場合は、表示対象として渋滞情報と順調情報の両方を選択してもよい。これは、渋滞情報と順調情報の両方を表示しても、地図に表示されるラインの数が多くないため、地図の視認性が確保できるからである。この場合の「所定距離」は、上述の第1条件の所定距離と同じでもよいし異なってもよい。
更に、交通情報選択部20bは、上記のような表示対象の選択を、所定距離を走行するたびに行う、若しくは所定時間を経過するたびに行う。これは、頻繁に表示対象が切り替わってしまうことを防止するためである。このような交通情報選択部20bは、交通情報選択手段の一例に相当する。
表示制御部20cは、交通情報選択部20bによって選択された情報を地図に表示する制御を行う。つまり、表示制御部20cは、渋滞情報及び順調情報のいずれか一方の情報を表示する制御を行う。言い換えると、表示制御部20cは、渋滞情報を表示するモード(以下、「渋滞情報表示モード」と呼ぶ。)と順調情報を表示するモード(以下、「順調情報表示モード」と呼ぶ。)とを切り替える制御を行う。この場合、表示制御部20cは、表示ユニット40に対して制御を行う。
具体的には、表示制御部20cは、渋滞情報表示モードでは、交通状況が「渋滞」である区間を示すライン(以下、「第1渋滞ライン」と呼ぶ。)を当該区間の道路に沿って表示すると共に、交通状況が「混雑」である区間を示すライン(以下、「第2渋滞ライン」と呼ぶ。)を当該区間の道路に沿って表示する。一方、表示制御部20cは、順調情報表示モードでは、交通状況が「順調」である区間を示すライン(以下、「順調ライン」と呼ぶ。)を順調道路に沿って表示する。この場合には、表示制御部20cは、第1渋滞ライン及び第2渋滞ラインを非表示にし、順調ラインのみを表示する。また、表示制御部20cは、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインのそれぞれを異なる表示態様で地図に表示する。例えば、表示制御部20cは、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインのそれぞれを異なる色で表示する。なお、それぞれのラインは、例えば矢印によって表示される。
更に、表示制御部20cは、上記したように渋滞情報及び順調情報のいずれか一方を地図に表示する制御を行うと共に、表示している情報と表示していない情報とをユーザが認識可能な案内を画面上に表示する制御を行う。具体的には、表示制御部20cは、渋滞情報及び順調情報のそれぞれに対応するアイコンによって、このような案内を表示する。例えば、表示制御部20cは、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインのそれぞれに対応するアイコンの一覧を表示すると共に、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインと同じ配色で、それぞれのアイコンを表示する。また、例えば、表示制御部20cは、表示対象となっていないラインに対応するアイコンをグレーアウトで表示する。このような表示制御部20cは、表示制御手段の一例に相当する。
[表示画面例]
次に、本実施例によって表示される画面の具体例について説明する。
図3は、本実施例による表示画面を説明するための図を示す。ここでは、渋滞情報の情報量が多く、順調情報の情報量が渋滞情報の情報量よりも少ないような交通状況を例に挙げる。
図3(a)は、渋滞情報及び順調情報を全て表示した場合の表示画面例を示している。当該表示画面では、渋滞情報としての第1渋滞ライン70及び第2渋滞ライン71a~71fが渋滞道路に沿って表示され、順調情報としての順調ライン72が順調道路に沿って表示されている。第1渋滞ライン70は太線で表示され、第2渋滞ライン71a~71fは細線で表示され、順調ライン72は破線で表示されている。
また、図3(a)に示すように、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインのそれぞれに対応するアイコン(詳しくは矢印アイコン)80a、80b、80cの一覧が示された画像80が表示されている。つまり、交通状況が「渋滞」であることを示す矢印アイコン80a、交通状況が「混雑」であることを示す矢印アイコン80b、及び交通状況が「順調」であることを示す矢印アイコン80cが表示されている。矢印アイコン80aは太線で表示され、矢印アイコン80bは細線で表示され、矢印アイコン80cは破線で表示されている。つまり、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインの表示態様と同様の表示態様で、それぞれの矢印アイコン80a、80b、80cが表示されている。この場合には、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインの全てが表示対象となっているため、これを表現するために、矢印アイコン80a、80b、80cの全てが塗りつぶされている。
図3(b)は、渋滞情報のみを表示した場合の表示画面例を示している。当該表示画面では、渋滞情報としての第1渋滞ライン70及び第2渋滞ライン71a~71fのみが表示され、順調情報としての順調ライン72は表示されていない。また、この場合には第1渋滞ライン及び第2渋滞ラインが表示対象となっているため、図3(b)中の画像81に示すように、第1渋滞ライン及び第2渋滞ラインのそれぞれに対応する矢印アイコン81a、81bが塗りつぶされている。これに対して、順調ラインは表示対象となっていないため、順調ラインに対応する矢印アイコン81cは白抜きで表示されている。
ここで、渋滞情報の情報量が多いような交通状況において、図3(a)に示したように渋滞情報及び順調情報の両方を表示したり、図3(b)に示したように渋滞情報を表示したりすると、地図の視認性が悪化する可能性があると言える。例えば第1渋滞ラインや第2渋滞ラインなどが密集して表示されることで、地図の視認性が悪化する傾向にあると言える。したがって、本実施例では、渋滞情報の情報量が所定量以上であり、順調情報の情報量が渋滞情報の情報量よりも少ないような交通状況では、渋滞情報を非表示にし、順調情報のみを表示する。つまり、順調情報表示モードにて地図を表示する。
図3(c)は、順調情報のみを表示した場合の表示画面例を示している。つまり、本実施例による順調情報表示モードでの表示画面例を示している。当該表示画面では、順調情報としての順調ライン72のみが表示され、渋滞情報としての第1渋滞ライン70及び第2渋滞ライン71a~71fは表示されていない。また、この場合には順調ラインのみが表示対象となっているため、図3(c)中の画像82に示すように、順調ラインに対応する矢印アイコン82cのみが塗りつぶされている。これに対して、第1渋滞ライン及び第2渋滞ラインは表示対象となっていないため、第1渋滞ライン及び第2渋滞ラインのそれぞれに対応する矢印アイコン82a、82bは白抜きで表示されている。
このような本実施例によれば、地図に表示される交通状況を示すラインの数を適切に減らすことができ、地図の視認性を確保することが可能となる。なお、図3に示した例では全道路に対して交通情報が対応付けられているため、ユーザは、表示画面を参照することで、順調情報が表示されていない道路は渋滞していると認識することができる。
なお、図3では、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインがそれぞれ太線、細線、破線で表現されているが、実際には、それぞれのラインで異なる色を有する実線(矢印を含む)によって表示される。例えば、第1渋滞ラインは赤色で表示され、第2渋滞ラインは橙色で表示され、順調ラインは青色で表示される。また、このような第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインの表示態様は、それぞれに対応する矢印アイコンに対しても同様に適用される。例えば、第1渋滞ラインに対応する矢印アイコンは赤色で表示され、第2渋滞ラインに対応する矢印アイコンは橙色で表示され、順調ラインに対応する矢印アイコンは青色で表示される。更に、図3では、表示対象となっているラインに対応する矢印アイコンが塗りつぶして表現され、表示対象となっていないラインに対応する矢印アイコンが白抜きで表現されている。しかしながら、実際には、表示対象となっているラインに対応する矢印アイコンは、それぞれに割り当てられた色で塗りつぶされて表示され、表示対象となっていないラインに対応する矢印アイコンは、グレーアウトで表示される。なお、以上述べた内容は、図5及び図6にも同様に適用されるものとする。
[表示制御フロー]
次に、図4を参照して、本実施例に係る表示制御フローについて説明する。当該フローにおける処理は、システムコントローラ20によって所定の周期で繰り返し実行される。具体的には、所定距離を走行するたびに、若しくは所定時間を経過するたびに、実行される。
まず、ステップS101では、システムコントローラ20内の交通情報取得部20aが、通信用インタフェース37を介して、通信装置38から交通情報を取得する。この場合、交通情報取得部20aは、VICSセンタやプローブシステムのサーバ等から通信装置38が受信した交通情報を取得する。具体的には、交通情報取得部20aは、リンクごとの交通状況を示す渋滞情報及び順調情報などを含む交通情報を取得する。そして、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、システムコントローラ20内の交通情報選択部20bが、ステップS101で取得された交通情報(詳しくは渋滞情報及び順調情報)に基づいて判定を行う。具体的には、交通情報選択部20bは、画面に表示されている地図内の渋滞道路の合計距離が所定距離以上であるか否かを判定する。この場合、交通情報選択部20bは、地図データベース36aに記憶された地図情報を参照して判定を行う。なお、当該判定で使用する所定距離は、予め定めた固定値を用いても良いし、地図の縮尺などに応じて変化する値を用いても良い。
なお、上記のように渋滞道路の合計距離が所定距離以上であるか否かを判定する代わりに、画面に表示されている地図内の全道路距離に対して渋滞道路の合計距離が占める割合が所定値以上であるか否かを判定しても良い。この場合、当該割合を判定するために使用する所定値は、予め定めた固定値を用いても良いし、地図の縮尺などに応じて変化する値を用いても良い。
渋滞道路の合計距離が所定距離以上である場合(ステップS102;Yes)、処理はステップS103に進む。これに対して、渋滞道路の合計距離が所定距離未満である場合(ステップS102;No)、処理はステップS105に進む。この場合には、渋滞情報の情報量が絶対的に少ないと言えるため、交通情報選択部20bは表示対象として渋滞情報を選択し、表示制御部20cは渋滞情報を表示する(ステップS105)。つまり、渋滞情報表示モードに設定する。そして、処理は終了する。
なお、上記のように渋滞道路の合計距離と順調道路の合計距離との総和が所定距離より短い場合は、表示対象として渋滞情報及び順調情報の両方を選択してもよい。この場合、渋滞道路の合計距離が所定距離未満であると判定された後に(ステップS102;No)、「渋滞道路の合計距離と順調道路の合計距離との総和が所定距離より短いか否か」といった判定を行い、渋滞道路の合計距離と順調道路の合計距離との総和が所定距離より短い場合、交通情報選択部20bは表示対象として渋滞情報及び順調情報の両方を選択し、表示制御部20cは渋滞情報及び順調情報を表示する。一方、このような総和が所定距離以上である場合、処理はステップS105に進み、交通情報選択部20bは表示対象として渋滞情報を選択し、表示制御部20cは渋滞情報を表示する。
ステップS103では、システムコントローラ20内の交通情報選択部20bが、画面に表示されている地図内の順調道路の合計距離が、画面に表示されている地図内の渋滞道路の合計距離よりも短いか否かを判定する。この場合、交通情報選択部20bは、地図データベース36aに記憶された地図情報を参照して判定を行う。
順調道路の合計距離が渋滞道路の合計距離よりも短い場合(ステップS103;Yes)、処理はステップS104に進む。この場合には、渋滞情報の情報量が所定量以上であり、且つ順調情報の情報量が渋滞情報の情報量よりも少ない交通状況に相当するため(つまり第1条件が成立するため)、交通情報選択部20bは表示対象として順調情報を選択し、表示制御部20cは順調情報を表示する(ステップS104)。つまり、順調情報表示モードに設定する。そして、処理は終了する。
これに対して、順調道路の合計距離が渋滞道路の合計距離以上である場合(ステップS103;No)、処理はステップS105に進む。この場合には、渋滞情報の情報量が順調情報の情報量よりも相対的に少ないため、交通情報選択部20bは表示対象として渋滞情報を選択し、表示制御部20cは渋滞情報を表示する(ステップS105)。つまり、渋滞情報表示モードに設定する。そして、処理は終了する。
以上説明した処理によれば、渋滞情報の情報量が多く、順調情報の情報量が渋滞情報の情報量よりも少ないような交通状況では、渋滞情報を非表示にして、順調情報のみを表示することができる。これにより、地図に表示される交通状況を示すラインの数を適切に減らすことができ、地図の視認性を確保することが可能となる。また、ユーザは、表示された順調道路に基づいて、円滑な走行を実現することが可能となる。
更に、当該処理によれば、渋滞情報の情報量が少ないような交通状況や、渋滞情報の情報量が順調情報の情報量よりも少ないような交通状況では、渋滞情報を表示することができる。この場合には、渋滞情報についての実用性を確保することが可能となる。
[変形例]
以下で、本発明の変形例について説明する。なお、変形例に係る処理・制御は、上記したシステムコントローラ20によって実行される。また、各変形例において特に説明しない内容については、上記した実施例と同様であるものとする。
(変形例1)
変形例1は、順調情報表示モードに設定されている場合に、当該モードに設定されていることを明確に示すための画面を表示する点で、上記した実施例と異なる。つまり、変形例1では、システムコントローラ20は、順調情報表示モードに設定されている場合に、渋滞情報表示モードに設定されている場合と異なる表示態様の画面を表示する。
具体的には、変形例1における1つの例(以下、「変形例1の第1の例」と呼ぶ。)では、システムコントローラ20は、順調情報表示モードに設定されている場合に、複数の矢印アイコンが収納されたボックス内に色を付して画像を表示する。また、変形例1における他の例(以下、「変形例1の第2の例」と呼ぶ。)では、システムコントローラ20は、順調情報表示モードに設定されている場合に、渋滞情報表示モードに設定されている場合と異なる色によって、地図の表示部分におけるベースの色を表示する。つまり、変形例1の第2の例では、順調情報表示モードと渋滞情報表示モードとで画面の色を変える。
図5は、変形例1による表示画面例を示す。ここでは、順調情報表示モードに設定されている場合の表示画面例を示す。基本的な表示画面の内容は、図3(c)に示したものと同様である。そのため、図3(c)に示した符号と同一の符号を示した要素は同一の意味を有するものとして、その説明を省略する。
図5(a)は、変形例1の第1の例による表示画面例を示す。変形例1の第1の例では、順調情報表示モードに設定されている場合に、図5(a)中の矢印90で示すように、複数の矢印アイコン82a~82cが収納されたボックス内に色が付されて表示される。なお、渋滞情報表示モードに設定されている場合には、当該ボックス内に色は付されない。この場合、当該ボックス内は例えば白色で表示される。
図5(b)は、変形例1の第2の例による表示画面例を示す。変形例1の第2の例では、図5(b)中の矢印91で示すように、地図の表示部分に色が付されて表示される。具体的には、変形例1の第2の例では、順調情報表示モードに設定されている場合に、渋滞情報表示モードで用いられる色(つまり通常時に用いられる色)と異なる色によって、地図の表示部分におけるベースの色が表示される。
このような変形例1によれば、ユーザは、順調情報表示モードに設定されていることを明確に認識することが可能となる。
なお、変形例1の第2の例では、矢印アイコンを表示すると共に、画面の色を変える例を示したが(図5(b)参照)、矢印アイコンを表示せずに、画面の色のみを変えても良い。
(変形例2)
変形例2では、交通情報を有しない道路が存在する場合に、つまり一部の道路について交通情報がない場合に、当該道路に関する情報も表示する点で、上記した実施例及び変形例1と異なる。変形例2では、システムコントローラ20は、交通情報を有しない道路(以下、「渋滞不明道路」と呼ぶ。)が存在する場合において、順調情報を表示する場合に、順調情報に加えて交通情報を有しない道路に関する情報(以下、「渋滞不明情報」と呼ぶ。)も表示する。こうするのは、一部の道路について交通情報がない場合において順調情報のみを表示すると、ユーザは、情報が表示されていない道路が渋滞しているのか或いは交通情報がないのかを判別し難いからである。なお、渋滞不明道路の一例としては、細街路などが挙げられる。
具体的には、変形例2では、システムコントローラ20は、渋滞情報及び順調情報に加えて、渋滞不明情報も選択対象として用いる、つまり表示候補として用いる。システムコントローラ20は、渋滞情報の情報量と、順調情報及び渋滞不明情報を合わせた情報量とを比較することで、渋滞情報を表示するか、或いは順調情報及び渋滞不明情報を表示するかを判定する。この場合、システムコントローラ20は、渋滞情報の情報量が所定量以上であり、且つ、順調情報及び渋滞不明情報を合わせた情報量が渋滞情報の情報量よりも少ない場合に、順調情報及び渋滞不明情報を表示対象として選択する。詳しくは、システムコントローラ20は、地図内の渋滞道路の合計距離が所定距離以上、若しくは地図内の全道路距離に対して地図内の渋滞道路の合計距離が占める割合が所定値以上であって、且つ、地図内の順調道路及び渋滞不明道路の合計距離が地図内の渋滞道路の合計距離よりも短いといった条件(以下、「第3条件」と呼ぶ。)が成立する場合、表示対象として順調情報及び渋滞不明情報を選択する。これに対して、システムコントローラ20は、第3条件が成立しない場合、表示対象として渋滞情報を選択する。
そして、システムコントローラ20は、表示対象として順調情報及び渋滞不明情報を選択した場合、順調道路に沿って順調ラインを表示すると共に、渋滞不明道路に沿ってライン(以下、「渋滞不明ライン」と呼ぶ。)を表示する。この場合、システムコントローラ20は、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインと異なる表示態様で、渋滞不明ラインを表示する。また、システムコントローラ20は、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、及び順調ラインのそれぞれに対応するアイコンに加えて、渋滞不明ラインに対応するアイコンも表示する。この場合、システムコントローラ20は、渋滞不明ラインと同じ配色で、渋滞不明ラインに対応するアイコンを表示する。
なお、システムコントローラ20は、画面に表示されている地図内の道路において、交通情報が取得されていない道路を渋滞不明道路と判断する。この場合、システムコントローラ20は、地図データベース36aに記憶された地図情報を参照して当該判断を行う。
図6は、変形例2による表示画面例を示している。ここでは、表示対象として順調情報及び渋滞不明情報が選択された場合の表示画面例を示す。なお、以下で特に説明しない表示画面中の要素については、図3に示した要素と同様であるものとする。
図6に示す表示画面では、順調情報としての順調ライン75が順調道路に沿って表示され、渋滞不明情報としての渋滞不明ライン76a、76bが渋滞不明道路に沿って表示されている。具体的には、渋滞不明ライン76a、76bは、一点鎖線で表示されている。また、図6に示すように、第1渋滞ライン、第2渋滞ライン、順調ライン、及び渋滞不明ラインのそれぞれに対応する矢印アイコン85a~85dの一覧が示された画像85が表示されている。具体的には、渋滞不明ラインに対応する矢印アイコン85dは、一点鎖線で表示されている、つまり渋滞不明ラインと同様の表示態様で表示されている。この場合には、順調情報及び渋滞不明情報が表示対象となっているため、順調ラインに対応する矢印アイコン85c及び渋滞不明ラインに対応する矢印アイコン85dが塗りつぶされている。これに対して、第1渋滞ライン及び第2渋滞ラインは表示対象となっていないため、第1渋滞ライン及び第2渋滞ラインのそれぞれに対応する矢印アイコン85a、85bは白抜きで表示されている。
なお、図6では渋滞不明ラインが一点鎖線で表現されているが、実際には、渋滞不明ラインは所定の色を有する実線(矢印を含む)によって表示される。また、図6では渋滞不明ラインに対応する矢印アイコンが一点鎖線で表現されているが、実際には、当該矢印アイコンは渋滞不明ラインと同じ色によって表示される。例えば、渋滞不明ライン及び渋滞不明ラインに対応する矢印アイコンは、水色で表示される。
このような変形例2によれば、一部の道路について交通情報がない場合に渋滞不明情報を表示することで、ユーザは、情報が表示されていない道路は渋滞していると適切に認識することができる。また、変形例2によれば、ユーザは、一部の道路について交通情報がない場合にも、表示された順調道路に基づいて、円滑な走行を実現することが可能となる。
更に、変形例2によれば、渋滞情報の情報量が所定量以上であり、順調情報及び渋滞不明情報を合わせた情報量が渋滞情報の情報量よりも少ないような交通状況において、順調情報及び渋滞不明情報を表示することができる。そのため、変形例2によっても、渋滞情報を表示する場合よりも地図に表示されるラインの数などを減らすことができるため、地図の視認性を確保することが可能となる。
なお、変形例1と変形例2とを組み合わせても良い。具体的には、設定されている表示モードを明確に示すための画面を表示すると共に、渋滞不明情報を地図に表示することとしても良い。
(変形例3)
変形例3では、事故情報及び交通規制情報に関する表示を行う点で、上記した実施例、変形例1及び2と異なる。具体的には、変形例3では、システムコントローラ20は、交通情報に事故情報が含まれる場合に、渋滞を示唆する最低限の情報として、事故情報を常に表示する。例えば、システムコントローラ20は、事故を示すアイコンを表示する。また、変形例3では、システムコントローラ20は、交通情報に通行止めや車線規制などの交通規制情報が含まれる場合に、移動の妨げを防止する最低限の情報として、交通規制情報を常に表示する。このようにするのは、事故情報及び交通規制情報は頻繁に表示される情報ではないので、常時表示する設定であっても視認性をそれほど悪化させることはないと考えられるからである。
なお、交通情報に事故情報が含まれる場合に、事故情報を常に表示することに限定はされず、渋滞情報の表示/非表示の切り替えに連動して、事故情報の表示/非表示を切り替えても良い。
(変形例4)
本発明の適用は、ナビゲーション装置に限定されない。本発明は、例えば携帯電話などの端末装置にも適用することができる。
1 ナビゲーション装置
20 システムコントローラ
20a 交通情報取得部
20b 交通情報選択部
20c 表示制御部
36 データ記憶ユニット
37 通信用インタフェース
38 通信装置
40 表示ユニット

Claims (1)

  1. 表示画面上に地図を表示させる地図表示装置であって、
    複数の種類の情報を含む交通情報を取得する交通情報取得手段と、
    前記交通情報取得手段によって取得された前記交通情報の種類ごとの情報量に基づいて、前記交通情報の中から表示する情報を選択する交通情報選択手段と、
    前記交通情報選択手段によって選択された情報を地図に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする地図表示装置。
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