JP2023076337A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023076337A
JP2023076337A JP2021189700A JP2021189700A JP2023076337A JP 2023076337 A JP2023076337 A JP 2023076337A JP 2021189700 A JP2021189700 A JP 2021189700A JP 2021189700 A JP2021189700 A JP 2021189700A JP 2023076337 A JP2023076337 A JP 2023076337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording head
nozzle
recording
nozzle position
positions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021189700A
Other languages
English (en)
Inventor
拳 石井
Ken Ishii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021189700A priority Critical patent/JP2023076337A/ja
Publication of JP2023076337A publication Critical patent/JP2023076337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 記録ヘッド交換時に精度よくインク着弾位置を補正することを目的とする。【解決手段】 位置検出手段は、装着部に装着された第1の記録ヘッドのノズル位置を検出し、ノズル位置検出手段は、第1の記録ヘッドが装着部から外されて第2の記録ヘッドが装着部に装着されると、第2の記録ヘッドのノズル位置を検出し、決定手段は、第1の記録ヘッドのノズル位置と第2のノズルヘッドのノズル位置との差分と、決定手段によって定められた第1の記録ヘッドの調整値と、に基づいて、インク着弾位置調整手段は第2の記録ヘッドの調整値を決定することを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、記録装置及び記録方法に関する。
インクジェット記録装置において、記録ヘッドが交換可能であって、記録ヘッド交換時にインク着弾位置を補正する装置が知られている。インク着弾位置の補正には時間がかかるため、記録ヘッドを交換するたびにインク着弾位置を補正するとなると、ユーザへの負荷が大きい。
特許文献1には、あらかじめ記録ヘッドに書き込まれているインク着弾位置に関する情報を用いて記録ヘッド交換後のインク着弾位置の調整方法が開示されている。インク着弾位置がずれる要因には、記録装置固有のものと記録ヘッド固有のものがある。着荷時の記録ヘッドでは、調整用パターンを記録することでインク着弾位置を補正する。このときのインク着弾位置の補正値は、記録装置固有の補正値と記録ヘッド固有の補正値の和を取ったものと等しい。記録装置固有の補正値は、インク着弾位置の補正値と記録ヘッド固有の補正値の差を取ることで算出する。以後、記録ヘッド交換時には、装着した記録ヘッド固有の補正値と記録装置固有の補正値の和を取ることで、インク着弾位置の補正値を更新する。
特開2011-5661号公報
しかしながら、特許文献1の方法ではあらかじめ各記録ヘッドに対してインク着弾位置がずれる要因となるパラメータを測定し記録しておく必要がある。また、記録ヘッド装着時に、記録ヘッドを固定する位置がずれてしまった場合にはそのずれを補正することができない。そのため、インク着弾位置の補正の精度が不十分となる虞がある。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、記録ヘッド交換時に精度よくインク着弾位置を補正することを目的とする。
本発明は、インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドが着脱可能に装着される装着部と、前記記録ヘッドを移動方向に移動させるための移動手段と、前記記録ヘッドのノズルの位置を取得するためのノズル位置検出手段と、前記記録ヘッドから吐出されるインク着弾位置を補正するための補正値を決定する決定手段と、を備える記録装置であって、前記位置検出手段は、前記装着部に装着された第1の記録ヘッドのノズル位置を検出し、前記ノズル位置検出手段は、前記第1の記録ヘッドが前記装着部から外されて第2の記録ヘッドが前記装着部に装着されると、前記第2の記録ヘッドのノズル位置を検出し、前記決定手段は、前記第1の記録ヘッドのノズル位置と前記第2のノズルヘッドのノズル位置との差分と、前記決定手段によって定められた前記第1の記録ヘッドの調整値と、に基づいて、前記インク着弾位置調整手段は前記第2の記録ヘッドの調整値を決定することを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッド交換時に精度よくインク着弾位置を補正することができる。
第1の実施形態に係る記録装置の外観を示す図である。 第1の実施形態に係る記録装置の内部構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る記録装置の制御構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のフローチャートである。 ノズル位置検出時のキャリッジポジションを示す図である。 記録装置の要部の上面模式図である。 液滴検出センサでノズル位置を検出する際の出力を示す図である。 書き出し位置の補正の様子を示す図である。 調整用パターン記録時の様子を示す図である。 濃度センサで調整用パターンを検出する際の出力を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。また、実施形態に記載されている構成要素の相対配置、形状等は、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、以下の実施形態の説明において、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、広くシート上に画像、模様、パターン等を形成する場合も含まれる。また、本実施形態ではシートとしてロールシートを想定しているが、カット紙、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。さらに、「インク」とは、広く解釈されるべきもので、シート上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成またはシートの加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。
<インクジェット記録装置>
本実施形態のインクジェット記録装置について図1から図3を用いて説明をする。図1は、記録装置101の斜視図である。図2は、記録装置101の要部の斜視図である。図3は、記録装置101の制御系の構成図である。
記録装置101は、装置の背面側においてシートSがロール状に巻回されたロールシートRを、スプール201によって保持する。シートSは巻芯に巻回され、巻芯がシート幅方向の両端のスプール201に固定されている。ここでは背面側としたが、装置前面側にロールシートRを保持してもよい。スプール201は記録装置101の保持部で記録装置101に回転可能に保持されており、ロール駆動モータ303によって回転する。スプール201が回転するとロールシートRからシートSが搬送ローラ205に供給される。搬送ローラ205はシートSを挟持しながら回転し、記録ヘッド206がシートSに記録を行うことのできる位置までシートSを搬送する。シートSの搬送方向において記録ヘッド206は、搬送ローラ205の下流側に配される。記録ヘッド206は装着部であるキャリッジ207に対して着脱可能である。キャリッジ207にX方向に移動されながら記録ヘッド206から搬送されたシートSに対してインクを吐出することによって画像を記録する。画像が記録されたシートSは搬送方向において記録ヘッド206より下流側にある排出部から排出される。
操作パネル102は、ユーザからの各種操作を受け付けるインターフェースモジュールである。ユーザは、操作パネル102に備わる各種のスイッチなどを用いて、記録装置101に対する各種設定を行うことができる。記録装置101に対する各種設定とは例えば、シートSのサイズや種類の設定等である。他にも、記録ヘッド206が故障して正しく画像を記録できなくなった際には、ユーザは操作パネル102から記録ヘッド206の交換を選択し、操作パネル102上に表示された指示に従って記録ヘッド206を交換する。
保持部と搬送ローラ205との間にはシート検知センサ302が配置されている。ユーザによってロールシートRからシートSが供給されたことをシート検知センサ302が検知すると、シートSの搬送動作が開始される。シートSの搬送は搬送ローラ205とスプール201とを同期することによって実行される。シートSへの画像の記録は、まずシートSを記録ヘッド206と対向する位置に搬送する搬送動作を実行する。次に、インクを吐出させながら記録ヘッド206をシートSの搬送方向と交差(直交)する交差方向に走査する記録動作によって実行される。シートSの搬送動作と画像の記録動作とを交互に実行することによって所望の画像がシートSに記録される。画像が記録されたシートSは、搬送方向において記録ヘッド206の下流に順次搬送される。搬送されたシートSは、排出部に備えられたカッターで切断される。切断されたシートSは、バスケット103に積載される。
図3は、記録装置101が備える制御系の構成を示すブロック図である。モータ制御部307は、メモリ312に記録された制御プログラムにしたがって、ロール駆動モータ303、搬送ローラ駆動モータ304、キャリッジ駆動モータ204、リフト駆動モータ305、カッター駆動モータ306を制御する。搬送ローラ駆動モータ304は搬送ローラ205を回転させ、ロール駆動モータ303はスプール201を回転させる。搬送ローラ駆動モータ304には、シートSの搬送量を検出するための回転量を検出するエンコーダ203が設けられている。キャリッジ駆動モータ204は、キャリッジベルト202を回転させることで、キャリッジ207とそれに搭載された記録ヘッド206を移動することができる。
CPU309には、操作パネル102またはUSBポート313に接続された外部PCからのユーザ操作に基づく種々の設定情報等が入力IF311を介して入力される。入力されたそれらの情報はメモリ312に保存される。CPU309は、メモリ312に保存されている情報を随時読み出し、読み出した情報を各種処理することができる。すなわち、CPU309には各種処理を実行する処理部を含む。
CPU309は、センサ制御部308を介してキャリッジエンコーダ301、濃度センサ210、液滴検出センサ208、シート検知センサ302を制御し、情報を得る。キャリッジエンコーダ301、濃度センサ210、液滴検出センサ208、シート検知センサ302からの入力に基づいて各種制御を実行する。
ユーザは、操作パネル102を用いてシートSの種類などを設定している。このため、CPU309は、メモリ312に記録されている補正値や変換テーブル等を用いて各種制御を実行できる。例えば、CPU312は、記録ヘッド206の交換前後におけるノズル位置の差分とあらかじめ保持していたインク着弾位置の補正値および設定されたシートSの情報に基づいて最適なインク着弾位置の補正値を算出する。この結果、CPU309は、インク着弾位置の補正値をヘッド制御部310に設定し、高精度な画像記録を実現する。
<記録ヘッド交換時のインク着弾位置の補正>
記録ヘッド206の交換時に記録装置101のインク着弾位置を補正する際のフローチャートを図4に示す。図4の処理は、メモリ312に格納されているプログラムに従ってCPU309が各制御部を制御することによって実行する。以下では図5、図6も用いて説明する。
ステップS101において、CPU309はモータ制御部308を介してキャリッジ駆動モータ204を制御する。図5に、ノズル検出時のキャリッジポジションを示す。キャリッジ駆動モータ204を連続駆動することで、キャリッジ207を図5(a)の位置から図5(b)の位置まで移動させる。図5(a)はノズル位置検出の開始位置であり、このときのキャリッジポジションをキャリッジポジションC1とする。図5(b)はノズル位置検出の終了位置であり、このときのキャリッジポジションをキャリッジポジションC2とする。
図6は記録ヘッド206の主要部、シートS、液滴検出センサ208を記録装置上面(+Z方向)から透過して見たときの模式図である。記録ヘッド206上には、Y方向にノズルが並んだノズル列がX方向に複数並んで配置されている。指定ノズル603は、最も濃度センサ210に近いノズル列の最下流の単一ノズルである。キャリッジ207が移動している間、CPU309はヘッド制御部310を介して記録ヘッド206を制御し、図6の指定ノズル603から連続してインクを吐出する。CPU309はセンサ制御部308を介して、図7に示すような液滴検出センサ208の出力値を得る。液滴検出センサ208は、発光部605から出射された光線を受光部604で受光する。光軸606近傍にインクが存在するときに、その量に応じた出力をする。図7のグラフの縦軸は液滴検出センサ208の出力、横軸はキャリッジポジションである。キャリッジポジションは、キャリッジポジションC1を基準としたキャリッジエンコーダ301の出力値から算出される。図7のグラフの立ち上がりと立ち下がりの中心に対応するキャリッジ207の位置であるキャリッジポジションでは、指定ノズル603が液滴検出センサ208の真上の位置である。このときのキャリッジ207の位置はキャリッジエンコーダ301の出力値から算出される。キャリッジ207に装着された記録ヘッド206の指定ノズル603の位置が変化したとき、指定ノズル603が液滴検出センサ208の真上に位置したときのキャリッジの位置も等しく変わる。すなわち、ノズル位置の変化とキャリッジの位置の変化は等しい。そのため、本実施形態では指定ノズル603が液滴検出センサ208の真上に位置したときのキャリッジの位置をノズル位置とする。図7のグラフにおけるノズル位置をノズル位置n2とする。
ステップS102において、CPU309はノズル位置n2をメモリ312に記録する。
ステップS103において、CPU309はノズル位置n1とノズル位置n2をメモリ312から呼び出す。ノズル位置n1は交換前の記録ヘッド206のノズル位置である。さらに、交換前と後のノズル位置の差分d1を算出するためにn2とn1の差を取る。ノズル位置の差分d1が正のとき、装着されている記録ヘッド206のノズル位置は、交換前の記録ヘッド206のノズル位置に対して濃度センサ210側に寄っている。ノズル位置の差分d1が負のとき、交換前の記録ヘッド206のノズル位置に対して濃度センサ210とは反対側に寄っている。
ステップS104において、CPU309はノズル位置の差分d1をメモリ312に記録する。ノズル位置の差分d1は、記録ヘッド206交換後の同キャリッジポジションにおける同ノズルの位置の差分である。そのため、同じ記録ヘッド206を脱着した際に記録ヘッド206を固定する位置がずれてしまった場合にも対応することができる。
ステップS105において、CPU309は過去の記録ヘッド206のインク着弾位置の補正値p1とノズル位置の差分d1をメモリ312から呼び出す。さらに、装着されている記録ヘッド206のインク着弾位置の補正値p2を算出するために補正値p1と差分d1の和を取る。インク着弾位置の補正値の算出について詳細は後述する。CPU309は、算出されたインク着弾位置の補正値p2をヘッド制御部310に設定する。これにより、高精度な画像記録をすることができる。
ステップS106において、CPU309はインク着弾位置の補正値p2をメモリ312に記録する。
ステップS107において、CPU309はノズル位置n2をノズル位置n1としてメモリ312に記録する。ノズル位置n1は交換前の記録ヘッド206のノズル位置であり、次の記録ヘッド206交換のタイミングで呼び出される。また、ノズル位置n1には初期値として出荷検査時に装着されている記録ヘッド206のノズル位置が記録されている。そのため、記録装置101の着荷時にはすでにノズル位置n1は設定されている。このときのノズル位置は、ステップS101と同じように取得している。
ステップS108において、CPU309はインク着弾位置の補正値p2をインク着弾位置の補正値p1としてメモリ312に記録する。インク着弾位置の補正値p1交換前の記録ヘッド206のインク着弾位置の補正値であり、次の記録ヘッド206交換のタイミングで呼び出される。また、補正値p1には初期値として出荷検査時の記録ヘッド206のインクの着弾位置の補正値が記録されている。そのため、記録装置101の着荷時にはすでに補正値p1は設定されている。このときの補正値p1は、記録ヘッド206で調整用パターンを記録し、それを濃度センサ210で検出することで取得する。調整用パターンは、複数のインク着弾位置の補正値に対応するパッチが並んだものである。濃度センサ210で各パッチを読み取り、その出力結果が最適であったパッチに対応するインク着弾位置の補正値が、p1としてメモリ312記録される。
<ノズル位置の差分によるインク着弾位置の補正値の算出>
インク着弾位置の補正値には、さまざまな種類がある。ここでは、書き出し位置の補正について説明する。書き出し位置は、フチなし印字で重要となってくるパラメータである。フチなし印字とは、シートSの端に余白無しで画像を記録することである。濃度センサ210は、発光部601から出射された光線が検出エリアで反射し受光部602に入射したときの光強度を検出することで、色の濃淡に応じて出力値が変化する。濃度センサ210を用いてプラテン209とシートSの濃淡差を検出することで、シートSの両端を検出することができる。本実施形態において、プラテン209は黒色であり、シートSは白色とする。シートSはプラテン209と全く同じ色でなければ白色以外でもよい。シートSの端に合わせて画像を記録し始めるキャリッジポジションを書き出し位置と呼ぶ。記録ヘッド206交換により、同じキャリッジポジションにおける指定ノズル603の位置は変化してしまう。図8に示すように、ノズル位置がずれた分、インクの着弾位置もずれる。着弾位置がずれると、シートSの一方の端部では余白ができてしまい、もう一方の端部では画像が途切れてしまう。
ステップS105において、CPU309は過去の記録ヘッド206のインク着弾位置の補正値p1とノズル位置の差分d1をメモリ312から呼び出す。書き出し位置を、前に使用していた記録ヘッド206ノズル位置から差分d1だけずらすことで、正しくフチなし印字を行うことができる。したがって、前に使用していた記録ヘッド206の補正値p1と差分d1の和を取ることで、現在装着されている記録ヘッド206のインク着弾位置の補正値p2が決定される。
なお、ステップS101において、指定ノズル603のみから連続してインクを吐出しているが、これに限らず記録ヘッド206上のどのノズルを使用してもよい。複数のノズルからインクを吐出してもよい。複数のノズルを使用した場合、平均値をとって1つのノズル位置としてもよい。また、各のノズルに対応する位置を取得し、最終的に各ノズルに対応するインク着弾位置の補正値を算出してもよい。
また、ステップS103において、ノズル位置の差分d1を加算することでインク着弾位置の補正値を算出しているが、これに限らず、減算や重み付けをした係数の乗算による算出でも、テーブルを利用した算出でもよい。
また、ステップS105において、インク着弾位置の補正の例として書き出し位置に関して説明しているが、これに限らず、あらゆるインク着弾位置の補正値に関して、同様にノズル位置の差分d1から補正することができる。
また、ステップS107において、ノズル位置n1の初期値として出荷検査時の記録ヘッド206のノズル位置が記録されているが、これに限らず、市場に流通している記録ヘッド206のノズル位置の平均値などでもよい。
また、ステップS108において、インク着弾位置の補正値p1の初期値として出荷検査時の記録ヘッド206のインク着弾位置の補正値が記録されているが、これに限らず、市場に流通している記録ヘッド206のインク着弾位置の補正値の平均値などでもよい。
以上のように、記録ヘッド206の交換前後のノズル位置を比較し、その差分と記録ヘッド交換前のインク着弾位置の補正値を用いて記録ヘッド交換後のインク着弾位置の補正値を算出する。このようにすることによって、調整用パターンを記録せずに高精度な画像の記録をすることができる。
(第2の実施形態)
<高精度なノズル位置の検出>
第1の実施形態では、図4のステップS101で記録ヘッド206のノズル位置を検出する際に、キャリッジ駆動モータ204を駆動している状態でインクを吐出している。そのため、キャリッジ207の移動中にインクを吐出することになる。図9に示すように、キャリッジ207の移動中にインクを吐出する場合、キャリッジ速度ベクトル901とインク吐出速度ベクトル903の合成ベクトル902の方向にインクは吐出される。このとき、キャリッジ速度やインク吐出速度にバラつきがあると、検出されるノズル位置もバラついてしまう。
本実施形態では、キャリッジ207停止時にインクを吐出することで、キャリッジ速度とインク吐出速度に影響されずにノズル位置を検出することができる。そのためには、キャリッジ駆動モータ204を間欠駆動させることで、キャリッジ207の微小移動と停止を繰り返す。キャリッジ207停止時にのみインクを吐出する。キャリッジ駆動モータ204の間欠駆動時のキャリッジ移動量が小さいほど、高精度なノズル位置の検出ができる。
しかしながら、キャリッジ駆動モータ204の間欠駆動時のキャリッジ移動量が小さい場合、キャリッジ207をキャリッジポジションC1からC2まで移動させるのにかかる時間、すなわち、ノズル位置の検出時間が非常に長くなってしまう。そこで、まず初めに第1の実施形態と同様に、キャリッジ駆動モータ204を連続駆動させてノズル位置n2を検出する。次に、検出されたノズル位置近辺において、微小移動と停止を繰り返して停止時にインクを吐出する高精度なノズル位置の検出を行い、ノズル位置n2を更新する。このように、高精度なノズル位置の検出を行う際のキャリッジポジションの移動範囲を限定することで、ノズル位置の検出時間の増加を抑えることができる。
以上のように、ノズル位置検出時にキャリッジ207を停止してからインクを吐出することによって、キャリッジ速度やインク吐出速度に依存しない高精度なノズル位置検出をすることができる。また、キャリッジ207を連続駆動させたノズル位置検出の結果を用いて高精度なノズル位置検出を行う範囲を限定することによって、高精度なノズル位置検出にかかる時間の増加を抑えることができる。
(第3の実施形態)
<ノズルのよれを考慮したノズル位置の検出>
記録ヘッド206のノズル生成時に、ノズルが真っ直ぐ下に向かって形成されなかった場合を考える。キャリッジ停止中にインクを吐出しても、図10のように、よれたノズル1001ではインクは斜めに吐出されてしまう。このとき、液滴検出センサ208の光軸606からノズルまでの距離によって、検出結果が変わってしまう。光軸606からノズルまでの距離が短いときの光軸1003と長いときの光軸1004と図10に示す。よれていないノズル102の液滴検出位置1005と1006はキャリッジ移動方向のずれはないが、よれているノズル1001の液滴検出位置1007と1008はずれてしまっている。
そこで、リフト駆動モータ305によってキャリッジ207の高さを複数段階に変更え、各高さにおいてノズル位置の検出を行う。キャリッジ高さをx、ノズル位置をyとしたとき、線形的なy=ax+bとなる一次関数を算出することができる。これにより、キャリッジ高さに応じたノズル位置を得ることができる。
以上のように、キャリッジ207の高さを複数段階に変えてノズル位置検出を行うことによって、ノズルのよれを考慮したノズル位置検出をすることができる。
101 記録装置
202 キャリッジベルト
203 エンコーダ
204 キャリッジ駆動モータ
206 記録ヘッド
207 キャリッジ
208 液滴検出センサ
309 CPU

Claims (6)

  1. インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドが着脱可能に装着される装着部と、
    前記記録ヘッドを移動方向に移動させるための移動手段と、
    前記記録ヘッドのノズルの位置を取得するためのノズル位置検出手段と、
    前記記録ヘッドから吐出されるインク着弾位置を補正するための補正値を決定する決定手段と、
    を備える記録装置であって、
    前記ノズル位置検出手段は、前記装着部に装着された第1の記録ヘッドのノズル位置を検出し、
    前記ノズル位置検出手段は、前記第1の記録ヘッドが前記装着部から外されて第2の記録ヘッドが前記装着部に装着されると、前記第2の記録ヘッドのノズル位置を検出し、
    前記決定手段は、前記第1の記録ヘッドのノズル位置と前記第2の記録ヘッドのノズル位置との差分と、前記決定手段によって決定されている前記第1の記録ヘッドの補正値と、に基づいて前記第2の記録ヘッドの補正値を決定することを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録ヘッドは前記移動方向と交差する方向に複数のノズルが並ぶノズル列を有し、
    前記ノズル位置検出手段は、前記記録ヘッドの同じ前記ノズル列の複数のノズルの位置を取得し平均したものを前記決定手段によって用いられる前記ノズル位置として取得することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録ヘッドから吐出されるインクを検出する液滴検出手段と、
    前記移動手段の位置を検出する位置検出手段と、をさらに有し、
    前記ノズル位置検出手段は、前記液滴検出手段の検出結果と、前記位置検出手段の検出結果とに基づいて前記ノズル位置として取得することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記ノズル位置検出手段は、前記記録ヘッドが移動している状態で吐出したインクに基づいてノズル位置を取得したのち、取得したノズル位置近辺において、前記記録ヘッドを停止された状態で吐出したインクに基づいて前記決定手段によって用いられる前記ノズル位置を取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記記録ヘッドの高さを変更する変更手段をさらに有し、
    前記ノズル位置検出手段は、前記変更により前記記録ヘッドの高さを複数段階に変化させ、それぞれにおいてノズル位置を検出し、その結果を用いて線形的に前記記録ヘッドの高さに対応した前記ノズル位置を取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドが着脱可能に装着される装着部と、
    前記記録ヘッドを移動方向に移動させるための移動手段と、
    前記記録ヘッドのノズルの位置を取得するためのノズル位置検出手段と、
    前記記録ヘッドから吐出されるインク着弾位置を補正するための補正値を決定する決定手段と、
    を備える記録装置における記録方法であって、
    前記ノズル位置検出手段は、前記装着部に装着された第1の記録ヘッドのノズル位置を検出し、
    前記ノズル位置検出手段は、前記第1の記録ヘッドが前記装着部から外されて第2の記録ヘッドが前記装着部に装着されると、前記第2の記録ヘッドのノズル位置を検出し、
    前記決定手段は、前記第1の記録ヘッドのノズル位置と前記第2の記録ヘッドのノズル位置との差分と、前記決定手段によって決定されている前記第1の記録ヘッドの補正値と、に基づいて前記第2の記録ヘッドの補正値を決定し、
    決定した前記第2の記録ヘッドの補正値を用いて前記第2の記録ヘッドからのインクの吐出のタイミングを制御することを特徴とする記録方法。
JP2021189700A 2021-11-22 2021-11-22 記録装置及び記録方法 Pending JP2023076337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021189700A JP2023076337A (ja) 2021-11-22 2021-11-22 記録装置及び記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021189700A JP2023076337A (ja) 2021-11-22 2021-11-22 記録装置及び記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023076337A true JP2023076337A (ja) 2023-06-01

Family

ID=86548052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021189700A Pending JP2023076337A (ja) 2021-11-22 2021-11-22 記録装置及び記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023076337A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7864984B2 (en) Line position calculating method, correction value obtaining method, and storage medium having program stored thereon
JP2008023983A (ja) 記録装置及び搬送方法
JP2011136526A (ja) 記録位置補正装置、記録位置補正装置制御プログラム、記録位置補正装置制御方法及び記録装置
JP2016087891A (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
US7758139B2 (en) Liquid ejecting apparatus and transport method
US8696083B2 (en) Image recording apparatus
US20140362134A1 (en) Method for full bleed printing
US11338595B2 (en) Print apparatus, method for controlling the same, and storage medium
JP5899800B2 (ja) 印刷装置、および補正方法
JP2023076337A (ja) 記録装置及び記録方法
JP5928099B2 (ja) 濃度ムラ抑制方法
JP2010179583A (ja) ヘッドユニット位置調整方法及び記録装置
JP4857663B2 (ja) 搬送誤差の検査方法、搬送誤差の補正値の決定方法、印刷方法、印刷システム、テストシートの製造方法及びテストシート
JP4857664B2 (ja) 搬送誤差の検査方法
JP5915166B2 (ja) 印刷装置、及び、補正方法
JP2010179463A (ja) インクジェット記録装置
US8029085B2 (en) Recording method
JP2020006520A (ja) ノズルの吐出異常検出方法及び装置
JP4857665B2 (ja) 搬送誤差の検査方法
US20230146482A1 (en) Flushing timing adjustment method and inkjet recording device
JP6651889B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、誤差算出方法、及びプログラム
JP2015091667A (ja) インクジェット記録装置および記録位置調整方法
JP2005305703A (ja) プリント装置及びその調整方法
JP2004175468A (ja) 位置検出装置および位置検出方法
JP2009143136A (ja) 液体吐出装置、及び、補正用パターン形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20231213