JP2023076236A - 生産ラインの異常通知装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産ラインの異常発生時に対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知できる生産ラインの異常通知装置および方法を提供する。【解決手段】物品の生産装置と物品検査装置12とをライン編成およびネットワーク接続してなる生産ラインに装備され、収集情報を基に異常を検出して通知する生産ラインの異常通知装置であって、生産ラインLからの収集データとして、物品検査装置12からの検査系情報と生産装置に係る生産系情報とを含む複数種の情報Ea,Pa,Pbを収集するデータ収集・収録部51aと、収集情報の組合せに応じて生産ライン中の異常の有無を判定する異常判定機能とその機能により生産ライン中に異常があると判定したとき、異常発生を複数種の情報Ea、Pa,Pbのいずれかの組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれかまたは全てに通知する通知機能を併有する異常通知機能部51eとを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、生産ラインの異常通知装置および方法に関し、特に物品の検査区間を含む生産ラインの異常発生時にその異常を管理者等に通知する生産ラインの異常通知装置および方法に関する。
肉、魚、加工食品、医薬品その他の各種物品をライン生産方式で生産する生産ラインにおいて、物品搬送を停止させるような異常の発生は、原材料の無駄や生産性の低下に直結するため、異常発生時には、担当者や管理者(以下、管理者等という)による迅速な対処が要求される。
しかし、検査機(X線検査機、金属検出機、重量選別機、計量機等のいずれか)によって搬送物品を検査する検査区間を有する従来の物品生産ラインでは、検査機の異常を検査区間の管理者等に通知する手段として、検査機上の表示画面や警告表示灯を用いるのが一般的であった。そのため、管理者等が現場から離れている間に異常が発生すると、その異常の発生を管理者等に即座に通知(例えば、警告用の表示もしくは発光出力、または/および警告音出力)することができなかった。
そこで、従来、検査区間を有する生産ラインの異常発生時に、その検査区間に配置された検査機から、警告情報の種別毎に割り当てられた相手先に電子メール形式で警告情報を送信出力するようにして、必要な相手に異常の発生を的確に通知することで、管理者等の負荷軽減やメンテナンスの容易化を図るものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4712628号公報
しかしながら、上述のような生産管理システムにあっては、検査区間を有する生産ラインの異常に関する情報として、検査対象の物品搬送や機器の停止といった情報を取得するのみでは限定的で、例えば上流側の工程での段取りや今回の製品の生産完了に伴うライン停止等に際して、生産ラインの異常発生か否かを迅速・的確に判定した上で、異常発生時にのみ必要な警告情報を通知するということが容易ではなかった。
また、現場情報を収集・蓄積可能な監視制御システムや生産管理システムと連携して、生産ラインの異常発生時に生産管理者等にもメールでの通知を行うことが考えられるが、そのような通知が多すぎると、生産管理者等が重要な通知を見逃して対処時機を逸してしまうことが懸念される。
さらに、そのようなシステムを構築し、現場情報を収集・蓄積して分析に適した視覚化情報を提供可能にしたとしても、物品の品質や性状に関する検査上の異常が発生した場合に、その詳細なデータ分析や同一ライン中の複数の機器の的確な状態把握等を行うことは、容易でないという問題が残る。
本発明は、このような問題点を解決するものであり、生産ラインの異常発生時に対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知することができる生産ラインの異常通知装置および方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る生産ラインの異常通知装置は、上記目的達成のため、物品の生産に係る複数の生産装置と該物品を検査する物品検査装置とをライン編成およびネットワーク接続してなる生産ラインに装備され、前記生産ラインからの収集情報を基に異常を検出して通知する生産ラインの異常通知装置であって、前記生産ラインからの収集データとして、前記物品検査装置からの検査系情報を含む複数種の情報を収集する情報収集手段と、前記複数種の情報の組合せに応じて前記生産ライン中の異常の有無を判定する異常判定手段と、前記異常判定手段によって前記生産ライン中に異常があると判定されたとき、該異常の発生を前記複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれかに通知する通知手段と、を備えている。
この構成により、本発明では、生産ラインからの収集データとして収集される検査系情報を含む複数種の情報の組合せに応じて生産ライン中の異常の有無が判定され、生産ライン中に異常があると、その異常の発生が複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のうち選択されたいずれか(いずれか一つまたは複数の意、以下、同様)に通知される。その結果、生産ラインの異常発生時にその対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知可能となる。
なお、本発明にいう通知は、通知すべき相手先に対する警告情報出力の意であり、警告用の表示や発光出力、電子ブザー音その他の警告音出力、電子メールその他のメッセージングによる警告出力のいずれかを含むものである。また、通知する一方のソフトウェアと相手側となる他方のソフトウェアや通信手段との間の中間的な情報通信を介して警告情報が相手先に通知される場合を含むものである。
(2)本発明の好ましい実施形態においては、前記生産ライン中の各装置の事象に関連する情報を前記物品の生産計画に関連付けて収集管理する製造実行システムが装備されており、前記情報収集手段が、前記製造実行システムから前記生産計画の情報を収集し、前記異常判定手段が、前記生産計画の情報と前記検査系情報との組合せに応じて前記生産ライン中の異常の有無を判定する構成とすることができる。
この構成により、物品検査装置に検査対象の物品が搬送されてこない時間が長くなったような場合に、生産計画をも考慮した異常判定が可能となる。例えば、ラベラー(シリアル番号やバーコード等の商品情報を記録したラベルの自動貼付機)の事象と事前登録した生産計画等から、生産中の異常か否かの判断が可能となる。
(3)本発明の好ましい実施形態においては、前記複数の生産装置が、前記物品を包装する包装装置および前記物品をケーシングするケーサーのうち少なくとも一方を含む場合であって、前記物品検査装置が、前記包装装置からの包装完了信号または/および前記ケーサーからの停止要求信号を受信したとき、前記情報収集手段は、前記検査系情報と共に、前記物品検査装置の受信信号を収集し、前記異常判定手段が、前記物品検査装置の受信信号と前記検査系情報との組合せに応じて、前記生産ライン中の異常の有無を判定する構成としてもよい。
この構成により、検査系情報のみならず、物品検査装置の受信信号、例えば前段の包装装置からの信号である包装完了信号の有無や、後段のケーサーからの信号であるコンベア停止信号の長短等を考慮した上で、生産ライン中の異常の有無をより的確に判定可能となる。
(4)本発明の好ましい実施形態においては、前記物品検査装置として、X線検査装置、金属検出装置、計量装置および重量選別機のうちいずれかの検査装置を含み、前記情報収集手段は、前記いずれかの検査装置からの検査系情報と共に、前記生産装置に係る生産系情報を収集し、前記異常判定手段が、前記いずれかの検査装置からの検査系情報と前記生産装置に係る前記生産系情報との組合せに応じて、前記生産ライン中の異常の有無を判定する構成としてもよい。
この構成により、搬送物品を検査する物品検査装置からの検査系情報と生産装置に係る生産系情報とを収集することで、検査結果のみならず検査区間中の物品の搬送状態に関連する検出情報等を有効に活用でき、生産ライン中の異常の有無をより的確に判定可能となる。
(5)本発明の好ましい実施形態においては、前記生産ラインの異常の種別を表すエラー情報と該エラー情報に対応する通知先情報とを、前記複数種の情報の組合せに応じて抽出可能に記憶する通知先記憶手段を更に備える構成とすることができる。
この構成により、生産ラインの異常発生時に、その異常を表すエラー情報と通知先記憶手段の記憶情報とに基づき、異常の種別に応じた通知先を迅速・的確に決定することができる。
(6)本発明の好ましい実施形態においては、前記エラー情報に対応する通知先情報が、前記エラー情報に対応する通知先へのメール送信またはメッセージ送信が可能な宛先情報を含むものであってもよい。このようにすると、通知先を的確に設定可能で、迅速・的確な通知が可能となる。
(7)本発明に係る生産ラインの異常通知方法は、物品の生産に係る複数の生産装置と該物品を検査する物品検査装置とをライン編成およびネットワーク接続してなる生産ラインの異常を、該生産ラインからの収集情報を基に検出して通知する生産ラインの異常通知方法であって、少なくとも前記物品検査装置から検査系情報を取得して、前記生産ラインからの収集データとして複数種の情報を収集する情報収集ステップと、前記複数種の情報の組合せに応じて前記生産ライン中の異常の有無を判定する異常判定ステップと、前記異常判定ステップで前記生産ライン中に異常があると判定されたとき、該異常の発生を前記複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれかに通知する通知ステップと、を含むものである。
この構成により、本発明の異常通知方法では、生産ラインからの収集データとして収集される検査系情報を含む複数種の情報の組合せに応じて生産ライン中の異常の有無が判定され、生産ライン中に異常があると判定されたとき、その異常の発生が複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のうち選択されたいずれかに通知される。その結果、検査区間を含む生産ラインの異常発生時にその対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知可能となる。
(8)本発明に係る生産ラインの異常通知用プログラムは、物品の生産に係る複数の生産装置と該物品を検査する物品検査装置とをライン編成およびネットワーク接続してなる生産ラインに装備されたPCに搭載され、前記生産ラインからの収集情報を基に異常を検出して通知する生産ラインの異常通知用プログラムであって、前記生産ラインからの収集データとして、前記物品検査装置からの検査系情報を含む複数種の情報を収集する情報収集機能と、前記複数種の情報の組合せに応じて前記生産ライン中の異常の有無を判定する異常判定機能と、前記異常判定機能によって前記生産ライン中に異常があると判定されたとき、該異常の発生を前記複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれかに通知する通知機能と、を発揮することを特徴とする。
この構成により、本発明の異常通知用プログラムを搭載したPC(コンピュータ)構成の装置では、生産ラインからの収集データとして収集される検査系情報を含む複数種の情報の組合せに応じて生産ライン中の異常の有無が判定され、生産ライン中に異常があると判定されたとき、その異常の発生が複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のうち選択されたいずれかに通知される。その結果、検査区間を含む生産ラインの異常発生時にその対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知可能となる。
本発明によれば、検査区間を含む生産ラインの異常発生時にその対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知することができる生産ラインの異常通知装置および方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る生産ラインの異常通知装置を検査管理装置の一部として実現した物品生産システムの概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る生産ラインの異常通知装置の概念的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る生産ラインの異常通知装置における通知先の選択条件を示す宛先分類表であり、(a)は各生産装置または検査装置の停止を伴う特定の事象ごとの通知先を、(b)は各生産装置または検査装置の生産進捗に係る特定の事象ごとの通知先を、それぞれ示している。 本発明の第1実施形態に係る生産ラインの異常通知装置における通知先の選択条件を示す複数の発生事象の組合せに応じた宛先分類表であり、(a)は包装装置の特定の事象をその組合せに含めた場合の通知先を、(b)はケーサーの特定の事象をその組合せに含めた場合の通知先を、それぞれ示している。 本発明の第2実施形態に係る生産ラインの異常通知装置における異常判定処理および異常発生時等の通知先の選択処理の手順のうち最初から途中までの第1段階の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る生産ラインの異常通知装置における異常判定処理および異常発生時等の通知先選択処理の手順のうち主として図5に示す第1段階に結合子A、B1およびCを介して続く処理で、包装機イベント発生時の処理手順等を示す第2段階のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る生産ラインの異常通知装置における異常判定処理および異常発生時等の通知先選択処理の手順のうち図5に示す第1段階に結合子Dを介して続く処理で、主としてケーサーイベント発生時の処理手順を示す第3段階のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
図1ないし図3は、本発明の第1実施形態に係る物品生産システムとその生産ラインの異常通知装置の構成を示している。
まず、構成について説明する。
図1に示す物品生産システム1は、同図中のD方向に物品搬送するコンベア5(搬送装置)と、このコンベア5の上流側から搬送される最終包装前の物品Wnを包装(製品として最終包装)する包装装置11と、包装後の物品Wpを製品として検査する物品検査装置12と、検査済みの物品Wpを所定数ごとに箱詰め(ケーシング)するケーサー13とを具備している。
この物品生産システム1は、コンベア5、包装装置11、物品検査装置12およびケーサー13と図示しない上流側装置(例えば材料供給装置、計量装置、充填装置等)とを、物品Wpの生産ラインLを構成するようにライン編成するとともに、所定通信方式の有線または無線の通信ユニット11a、12a、13a等を介して相互にネットワーク接続させ、ローカルエリアネットワーク(構内通信網;以下、LANという)を構成している。
ここにいうLANは、例えばEthernetベースのフィールドバスで構成されており、少なくとも包装装置11、物品検査装置12およびケーサー13と前述の上流側装置とを含む下位層のフィールドネットワーク10と、検査管理装置51およびMES52(製造実行システム)を含む上位層のコントロールネットワーク20との間で、デジタル通信、例えば下位層での制御情報交換、上位層による下位層の稼働状況や各装置における事象のモニタリング等をなすための通信が可能となっている。
包装装置11は、例えば前述の上流側装置で一定量ごとに計量されたり一次包装(分包、個包装等)されたりした食品または医薬品の最終包装前の物品Wnを、販売製品の包装形態となるように、製袋包装、ピロー包装、パウチ包装(給袋包装)もしくは箱詰め包装することができる包装機11b(包装装置本体)と、前述のLAN接続用の通信ユニット11aが付設されたコントローラ11cとを有しており、コントローラ11cによって、包装機11bの包装動作を制御するとともに、検査単位となる物品Wpの包装動作の完了ごとに包装完了信号であるパック済み品送出信号P1を検査機12に出力するようになっている。
物品検査装置12は、物品Wpがコンベア5により所定検査区間内に搬入されたことを条件に、コンベア5上の物品Wpに対して所定の物品検査を実行する検査機12b(検査装置本体)と、前述のLAN接続用の通信ユニット12aが付設されたコントローラ12cとを有している。そして、コントローラ12cにより検査機12bの作動を制御することで、検査対象の物品Wpごとにその品種に対応する物品検査が所定の手順で実行されるようになっている。なお、検査機12bは、包装装置11からパック済み品の送出信号P1を受信すると、対応する物品Wpについて物品検査を実行するものとしてもよい。
ここにいう物品検査とは、例えば物品Wpからコンベアに加わる荷重の検出信号、物品WpのX線検査画像やカメラ画像から抽出した所定の特徴量、あるいは物品通過に伴う検査区間内の磁界変化の検出信号等を基に、物品Wpの所要の品質状態の有無を判定するもので、物品Wpの質量の適否、混入異物や欠品・重複収納の有無、包装装置11によるパック済み品のシール不良や外観形状不良等のいずれかを検出するための検査である。
なお、コンベアに加わる荷重の検出信号とは、秤量台付きのコンベアからの鉛直方向荷重を公知のロードセルや電磁平衡はかり等の荷重検出手段で受けることにより得られる、質量算出が可能な信号である。この検出信号を用いる検査機12bは、ここでは説明の便宜上、特に言及しない限り製品質量の許容範囲内か否かをチェックするものとするが、選別機を組み込んだり後段に付設したりした重量選別機の構成とすることで、不良品を生産ラインLから外方に自動排出可能にし、不良品発生時におけるコンベア5の一時停止頻度を低減させるものであってもよいことはいうまでもない。
物品検査装置12は、また、コントローラ12cによって、前述の物品検査の手順や品質状態の判定条件をWpの品種に応じて制御するとともに、検査単位となる物品Wpの検査の完了ごとに検査結果の情報Ch2を検査管理装置51にデータ通信出力するようになっている。上流側装置が他の物品検査手段(例えば最終包装前の計量手段や異物検出手段)を含む場合には、物品検査装置12は、上流側での検査結果の情報Ch1を自機内に取り込むことで、自機内の検査結果情報Ch2と共に検査判定処理に使用し、物品Wpに要求される所要の品質状態の有無を総合判定できるようになっていてもよい。
図2に示すように、物品検査装置12のコントローラ12cは、検査機12bの作動を制御するとともに検査対象の物品Wpが要求される品質状態を有するか否かを判定する検査制御部21と、自機のセンサ情報や他機からの信号入力を基に検査に影響する異常を検出する異常検出部22と、検査制御部21からの検査結果信号および異常検出部22からの異常検出情報をそれぞれ検査管理装置51に対し送信出力する通信回路部23とを具備している。また、このコントローラ12cは、操作表示パネル等で構成され、検査制御部21、異常検出部22および通信回路部23の動作条件を手動操作入力や外部からの指令入力に応じて設定することができる設定操作部24を備えている。
さらに、物品検査装置12のコントローラ12cは、検査機12bで検査対象の物品Wpの製品としての計量値が所定範囲外に外れている、あるいは、異物混入が発生している等の理由で、検査結果が製品NGの判定となったときには、NG判定となった不良の物品Wpを生産ラインLの外方に排出可能にするための指令出力を実行するようになっており、選別機がなく不良の物品Wpを手動で取り出す場合または選別機が使えない場合には、上流側の包装装置11に対して後続する物品Wpのパック済み品の送出停止を要求する停止要求信号Rs1または/およびコンベア5の搬送停止を要求する信号を出力するようになっている。
ケーサー13は、箱詰め用の段ボールを折り畳み状態から箱形に組み立てて所定サイズの出荷用のケースとし、ケース底面側のテープ貼りその他の製函処理を行った後、ケース内に所定数の物品Wpを製品として収納し、ケース上面側を閉じてテーピング等により封函処理する箱詰め作業(ケーシング)を実行する箱詰機13bを有している。
また、ケーサー13は、物品検査装置12での物品検査により所要の品質状態を有するとのOK(良品)判定がなされた物品Wpを、その品種に対応する所定の出荷用箱詰め数ごとにケーシングするようになっており、前述のLAN接続用の通信ユニット13aが付設されたコントローラ13cが、ケーシングを実行する箱詰機13bを制御するとともに、箱詰め用の段ボールの不足や詰まり等が発生したためにケーシング作業を中断させる必要があるときには、物品検査装置12に対して検査済みの物品Wpの送出を一時停止させるための停止要求信号Rs2を出力するようになっている。
検査管理装置51は、ネットワーク接続している物品検査装置12および上流側装置の物品検査手段での動作の来歴情報をリアルタイムで収集し、製品品質や工程品質の管理に有効な情報の分析・活用を可能にする諸機能を発揮するのに加えて、本発明にいう異常通知装置の機能を発揮するように構成されている。なお、ここにいう動作の来歴情報とは、物品検査装置12を自機として、生産中における包装装置11からのパック済み品の送出信号P1の受信入力、検査区間内への物品搬入を検知するセンサ情報入力、検査管理装置51への検査条件および検査結果を含む検査系情報Ch2の送信出力、上流側装置の物品検査手段からの情報Ch1の受信入力、自機から包装装置11への停止要求信号Rs1の送信出力、ケーサー13からの停止要求信号Rs2の受信入力等を時刻情報と関連付けた情報、あるいは、品種や検査条件の設定もしくは変更(リセットを含む)入力、自機の起動、停止、運転開始等を時刻情報と関連付けた情報である。勿論、物品検査装置12に入力される他の任意の動作関連情報を時刻と関連付けたものを、来歴情報に含めることができる。
検査管理装置51は、詳細なハードウェア構成を図示しないが、物品生産システム1において物品Wpの生産に係る上流側装置、包装装置11およびケーサー13等の複数の生産装置と、物品Wpを検査する物品検査装置12および上流側装置の物品検査手段とをライン編成およびネットワーク接続してなる生産ラインLに装備されている。この検査管理装置51は、通信インターフェース付きのPC(コンピュータ)と、そのPCに搭載された管理プログラムとを含んで構成されている。
図2に示すように、検査管理装置51は、管理プログラムを実行することで、後述する異常通知機能部51e(異常通知装置)の機能に加えて、測定データや検査画像を収集・収録するデータ収集・収録手段51a、収集データを基に製品品質の管理に有効な情報を生成し出力する製品品質管理手段51b、収集データを基に生産ラインLの工程品質の管理に有効な情報を生成し出力する工程品質管理手段51c、および、収集データを基に特定の目的に応じた分析データや画像を生成し出力する分析ツール51dとしての機能を発揮できるようになっている。
検査管理装置51の管理プログラムは、例えば生産ラインLからのリアルタイムの収集情報を基に検査・測定データや動作内容を時刻と紐付けて進捗管理に要求される来歴情報を生成し、生産ラインLの稼働状況や稼働率等のモニタリングに適した情報を出力する機能に加えて、指定品種の指定期間の生産実績や検査測定データやその統計情報(例えば質量値のヒストグラム)、工場内の他の生産ラインを含めた複数の生産ラインでの生産性比較情報、動作確認や定期点検その他の来歴情報等を生成してレポート出力する機能や、物品Wpの個体識別コード等に基づく生産・出荷過程の追跡が可能なトレーサビリティ管理機能、指定された時点や日付での検査画像を抽出して品質分析可能な画像を出力したり、指定された時点で不良品が生産ラインLから確実に排出されたかどうかを確認可能なライン監視画像を抽出したりする機能等を発揮できるようになっている。
また、検査管理装置51の管理プログラムは、生産進捗管理に有効な各種の情報をMES52に送信出力したり、MES52に対し生産計画その他の有効な情報を要求して受信入力したりする管理情報通信機能と、生産ライン1での何らかの異常を検出したときにその異常に対応する警告情報を生成し、その警告情報を受け取るべき通知先を宛先に設定して、外部に通知する異常通知機能と、を併有している。
具体的には、検査管理装置51の管理プログラムは、図2に示すように、生産ラインLからの収集データとして、少なくとも物品検査装置12および上流側装置の物品検査手段からの検査系情報Ch1、Ch2等(以下、単に検査系情報Chともいう)と包装装置11およびケーサー13その他の生産装置に係る生産系情報P1、Rs1、Rs2等とを含む複数種の情報Eaをリアルタイムに収集したり、MES52からの生産計画Paその他の生産管理情報Scや封函後の出荷品を取り扱う後段装置からの停止要求信号Pb等の情報を収集したりする情報収集ステップと、複数種の情報Ea、Pa、Pb等の組合せに応じて生産ラインL中に警告情報の通知を必要とする異常が有るか無いかを判定する異常判定ステップと、同判定ステップで生産ラインL中に異常があると判定されたとき、その異常の発生を複数種の収集情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれか(いずれか一つまたは複数)に通知する通知ステップと、を含む一連の処理を実行するようにプログラムされている。
なお、MES52は、生産ラインL中の各装置の事象に関連する情報を物品の生産計画に関連付けて収集し管理する製造実行システムであり、前述のLANに接続する各装置からの事象データを収集するとともに、検査管理装置51からの検査系情報Chを取り込むことで、生産ラインLの検査結果に基づく実質的な稼働状況やオペレーション情報等の現場情報を、作業現場だけでなく情報ネットワーク領域の管理者や経営陣までリアルタイムに抽出して立場の異なる目線での評価できるように共有化し、生産性を高めるのに有効な意思決定を支援するものである。
検査管理装置51は、前述の異常通知機能を発揮するために、データ収集・収録手段51aによって取得した複数種の情報Eaと、生産系情報として取得したMES52からの生産計画Paや後段装置からの停止要求信号Pbの情報等を基に、生産計画Paの情報を含む生産系情報Pa、Pb等と複数種の情報Eaに含まれる検査系情報Chとの組合せに応じて、予め設定された複数の異常判定区分のうちいずれに該当するかを判定して、生産ラインL中の異常の有無を判定する異常通知機能部51eを有している。なお、ここにいう異常とは、生産工程中で何らかの対処が要求される事象で、注意・警告情報の通知が必要な事象全般を指しており、ライン停止を伴うような異常に限定するものではない。
検査管理装置51の異常通知機能部51eは、生産ラインL中の異常の有無を判定する異常判定手段の機能に加えて、複数種の情報Ea(生産状況やエラー等の情報を含む)、生産計画Paおよび後段装置からの停止要求信号Pb等といった取得情報の組み合わせが、前述の異常判定区分のいずれに該当するかにより、予め登録された複数の担当者や管理者等の宛先のうち異常判定区分ごとに設定された少なくとも1つの通知先を選定して、検出された異常に対応する警告情報をその通知先に通知する通知手段51fの機能と、予め登録された複数の宛先のうち、前述の取得情報の発生し得る組み合わせごとに、その組み合わせに対応する異常の判定区分とその区分の異常の発生時に通知先となるべき宛先とを対応付けて記憶する通知先記憶手段51gの機能を有している。
ここにいう複数の宛先とは、例えば生産ラインL中のいずれかの装置や工程を管理する管理者が画面参照するタッチパネルや携帯情報端末等の管理者端末61や、生産ラインL中のいずれかの装置や工程の動作確認や通常点検等を行う担当者が画面参照するタッチパネルや携帯情報端末等の担当者端末62にメッセージ送信可能な宛先情報、例えば電子メールアドレスであるが、LAN接続する複数の通信ノードのうち選択されたいずれかの宛先の情報機器に通知することで、その情報機器を介して間接的に文字情報や画像情報、音声情報等による警告メッセージを選択された通知先に効果的な出力形態で通知するようにしてもよい。すなわち、ここでいう通知は、通知すべき相手先に対する警告情報出力の意であり、警告用の表示や発光出力、電子ブザー音その他の警告音出力、電子メールその他のメッセージングによる警告出力のいずれかを含むものである。また、通知する一方のソフトウェアと相手側となる他方のソフトウェアや通信手段との間の中間的な情報通信を介して警告情報が相手先に通知される場合を含むものである。
本実施形態においては、このように、物品Wpの主たる製品検査を担う物品検査装置12が、X線検査装置、金属検出装置、計量装置および重量選別機のうちいずれかとして機能し、生産ラインLにおける複数の生産装置が、物品Wpを包装する包装装置11やケーサー13(ラベラー等でもよい)を含んでいる。そして、物品検査装置12が、包装装置11からの包装完了信号P1または/およびケーサー13からの停止要求信号Rs2を受信したとき、検査管理装置51のデータ収集・収録手段51a(情報収集手段)は、検査系情報Ch1、Ch2と共に、物品検査装置12の受信信号である包装完了信号P1や停止要求信号Rs2を生産系情報の一部として収集し、異常判定手段としての異常通知機能部51eが、物品検査装置12の受信信号を含む生産系情報と検査系情報との組合せに応じて、生産ラインL中の異常の有無を判定するように構成されている。
また、検査管理装置51の通知先記憶手段51gは、LAN接続する物品検査装置12や上流側装置の物品検査手段、あるいは、MES52に接続する各生産装置からの事象データとして、異常を生じた装置の異常種別を表すエラー情報と、そのエラー情報に対応する通知先の宛先情報とを、前述の複数種の情報Ea、Pa、Pb等の組合せに応じて抽出可能に記憶するものであってもよく、その場合も、エラー情報に対応する通知先情報が、エラー情報に対応する通知先へのメール送信またはメッセージ送信が可能な宛先情報を含むものであるとよい。
次に、本実施形態における動作について説明するとともに、本発明に係る生産ラインの異常通知方法の第1実施形態について説明する。
本実施形態では、生産ラインL中の物品検査装置12や上流側装置の物品検査手段に係る検査系情報と、物品検査装置12および前後する包装装置11およびケーサー13からの生産系情報P1、Rs1、Rs2等の生産系情報とを含む動作来歴情報が検査管理装置51によってリアルタイムでデータ収集されるとともに、LAN接続する各装置の事象データがMES52によって収集される。
そして、生産ラインL中に何らかの異常と思われるようなライン停止状態やライン搬送の継続中でも検査対象の物品Wpが検査区間に所定時間以上搬入されないアイドル状態が発生すると、検査系情報Ch1、CH2と生産系情報P1、Rs1、Rs2等とを含む複数種の情報Ea、生産計画Paおよび後段からの停止要求信号Pb等の情報の組合せに応じて、検査管理装置51の異常通知機能部51eにより生産ラインL中の異常の有無が判定される。
ここで、生産計画Paを収集するのは、今回発生したライン停止状態やアイドル状態が予め設定された休憩時間や、所定の出荷便の生産終了に伴う段取りや品種変更等のための停止、予定されたメンテナンスや設定変更のための停止時間に該当するような場合、異常ではなく、警告情報の通知が必要無いからである。この場合、検査管理装置51の異常通知機能部51eは、通知を実行することなく、今回の処理を終了する。
一方、予定されたライン停止やアイドル状態でなく、生産ライン中に異常があると判定された場合、検査管理装置51の異常通知機能部51eは、その異常の発生が複数種の情報Ea、Pa、Pb等の組合せに応じて、異なる複数の宛先のうち選択されたいずれか一つまたは複数の宛先に必要な警告情報のメッセージングとなる通知を実行する。
したがって、生産ラインLの異常発生時に、対策を講ずべき生産管理者等に対し、的確な事象データに基づく有効な警告情報をメッセージ等により迅速に通知可能となる。
また、本実施形態では、検査管理装置51の情報収集手段であるデータ収集・収録手段51aが、生産系情報の一部としてMES52から生産計画Paの情報を収集し、検査管理装置51の異常判定手段である異常通知機能部51eが、異常発生時に収集された生産系情報P1、Rs1、Rs2、Pa、Pb等(他の生産装置からのイベント入力でもよい)のいずれかと検査系情報Ch1、Ch2等(他の検査機からのイベント入力でもよい)のいずれかとの組合せに応じて生産ラインL中の異常の有無を判定するようになっている。
したがって、物品検査装置12に検査対象の物品Wpが搬送されてこない時間が長くなったような場合に、生産計画Paをも考慮した異常判定が可能となる。また、物品Wpの製品としてのシリアル番号やバーコード等の商品情報を記録したラベルの自動貼付機(ラベラー)の事象データと、MES52に事前登録した生産計画Pa等から、生産中の異常か否かの判断が可能となる。
さらに、本実施形態では、物品検査装置12が、包装装置11からの包装完了信号P1または/およびケーサー13からの停止要求信号Rs2を受信したとき、検査管理装置51が検査系情報Chと共に物品検査装置12の受信信号P1、Rs2を生産系情報の一部として収集し、その異常通知機能部51eが、物品検査装置12の受信信号を含む生産系情報と検査系情報との組合せに応じて、生産ラインL中の異常の有無を判定する。
したがって、物品検査装置12に対し前段の包装装置11からの包装完了信号P1の有無や、後段のケーサー13からの停止要求信号Rs2、コンベア停止信号の長短等を考慮した上で、生産ラインL中の異常の有無をより的確に判定することが可能となる。
加えて、本実施形態では、検査管理装置51が、X線検査装置、金属検出装置、計量装置および重量選別機のうちいずれかである物品検査装置12からの検査系情報Eaと共に生産装置に係る生産系情報Pa、Pbを収集し、それら収集された検査系情報および生産系情報の組合せに応じて生産ラインL中の異常の有無を判定する。したがって、検査結果のみならず物品搬送状態に関連する検出情報等を有効に活用でき、生産ライン中の異常の有無をより的確に判定可能となる。
また、本実施形態では、生産ラインLの異常の種別を表すエラー情報とそのエラー情報に対応する通知先情報とを、複数種の情報の組合せに応じて抽出可能に記憶する通知先記憶手段51gを有しているので、生産ラインLの異常発生時に、その異常を表すエラー情報と通知先記憶手段の記憶情報とに基づき、異常通知機能部51eにて、異常の種別に応じた通知先を迅速・的確に決定することができる。
本実施形態では、また、エラー情報に対応する通知先情報が、エラー情報に対応する通知先へのメール送信またはメッセージ送信が可能な宛先情報を含むので、通知先を的確に設定可能で、迅速・的確な通知が可能となる。
ちなみに、図3および図4は、いずれも検査管理装置51の異常通知機能部51eで設定される生産ラインLでの複数の事象と対応付けた警告情報の通知先の分類例を示している。ここで、図3(a)は生産ラインLのライン停止を伴う特定の事象ごとの警告の通知先を、図3(b)は生産ラインLの生産進捗に係る特定の事象ごとの警告の通知先を、それぞれ異常発生時の事象と関連付けた宛先分類表形式で示している。また、図4(a)および図4(b)は、それぞれ生産ラインLの生産計画に従った複数の状態および物品検査装置12の複数の待機状態の情報と、生産進捗の遅れにつながる生産装置でのイベントの情報との組合せに応じた宛先の分類を例示している。
図3(a)に「NG停止」と示すように、物品検査装置12での検査結果がNG判定となってライン停止となる事象が検出された場合、不良品を生産ラインLの外方に手動排出させるために、現場担当者が通知先となる。物品検査装置12が重量選別機として構成される場合であって、選別排出が正常に実行されたときには、このような通知は必要でないが、選別機の異常が発生してライン停止となったときには、通知が必要となる。
図3(a)に「連続NG停止」と示すように、物品検査装置12での検査結果が高頻度にNG判定となって前後する複数個の物品Wpについて連続ライン停止となる場合、不良品を生産ラインLの外方に手動排出させるだけでなく、物品Wpの充填や分包等、上流側の工程での問題を解消する必要があるため、生産管理責任者が通知先となる。
図3(a)に「複数異物検出」と示すように、近接して搬送される複数個の物品Wpについて異物が検出されてライン停止となる場合、物品Wpの製品品質に関する判断や対策が要求されるため、品質管理責任者が通知先となる。
図3(a)に「エラー停止」と示すように、物品検査装置12にエラーが発生してライン停止した場合、生産の遅れが発生したり調整が必要となったりするため、生産管理責任者が通知先となる。
また、図3(b)に「現在品種 生産終了」と示すように、物品検査装置12で現在の生産品種の生産が終了する場合、品種切り換え作業が必要となるため、現場担当者が、その生産終了通知を伴う異常通知の通知先となる。
図3(b)に「便の生産終了」と示すように、物品検査装置12で現在の仕向け先への出荷便がその生産予定数に達した場合、その生産進捗状況を把握すべき生産管理責任者と工場長が、その便の終了通知の通知先となる。
図3(b)に「アイドル状態」と示すように、物品検査装置12の単体で検査対象の物品Wpの搬入待ち状態が一定時間を超えて続く場合、その生産進捗状況の遅れを把握すべき生産管理責任者が、そのアイドル状態の通知先となる。
図3(b)に「フィルム交換」と示すように、包装装置11で包材フィルムの交換作業が必要となった場合、その交換作業を行うべき現場担当者が、そのフィルム交換要求の通知先となる。
図3(b)に「エラー停止(短)」と示すように、包装装置11でのエラー発生により包装作業が一時停止した場合、その生産進捗状況の遅れを把握すべき生産管理責任者が、そのアイドル状態の通知先となる。
図3(b)に「エラー停止(長)」と示すように、包装装置11で一定時間以上の長いエラーが発生して包装作業が停止している場合、その生産進捗状況の大幅な遅れを把握すべき生産管理責任者と工場長が、通知先となる。
図4(a)は、生産計画に従った生産ラインLの複数の事象(生産中、休憩中・メンテナンス中)と、物品検査装置12の所定時間以上の検査待ち状態の長短に応じた複数の事象(アイドル状態(短)、(長))と、包装装置11における包装動作待ち状態、対象品種の変更、包材となるフィルムの補充、およびエラー発生による停止といった複数の事象(包装装置のイベント)との組合せに対応する宛先の分類例を示している。
また、図4(b)は、生産計画に従った生産ラインLの複数の事象と、物品検査装置12の所定時間以上の検査待ち状態の長短に応じた複数の事象と、ケーサー13における箱詰め動作待ち状態、対象品種の変更、梱包箱の補充、およびエラー発生による停止といった複数の事象(ケーサーのイベント)との組合せに対応する宛先の分類例を示している。
図4(a)に示すように、生産ラインLの生産中であって、包装装置11のアイドル状態(包装動作待ち状態)下で、物品検査装置12の検査待ち時間が第1の所定時間を超えてアイドル状態(短)となった場合には、警告情報の通知先として原材料工程の担当者が選定され、検査待ち時間がさらに長くなって第2の所定時間を超え、アイドル状態(長)となった場合には、警告情報の通知先として原材料工程の管理者が選定される。
同図に示すように、生産ラインLの生産中であって、包装装置11が品種変更の設定完了待ち状態で、物品検査装置12の検査待ち時間が第1の所定時間を超えてアイドル状態(短)となった場合には、警告情報の通知先として包装工程の担当者が選定され、検査待ち時間がさらに長くなって第2の所定時間を超え、アイドル状態(長)となった場合には、警告情報の通知先として包装工程の管理者が選定される。
また、生産ラインLの生産中であって、包装装置11が包材であるフィルムの補充待ち状態で、物品検査装置12の検査待ち時間が第1の所定時間を超えてアイドル状態(短)となった場合には、警告情報の通知先として包装工程の担当者が選定され、検査待ち時間がさらに長くなって第2の所定時間を超え、アイドル状態(長)となった場合には、警告情報の通知先として包装工程の管理者が選定される。
さらに、生産ラインLの生産中であって、包装装置11がエラー停止した状態下で、物品検査装置12の検査待ち時間が第1の所定時間を超えてアイドル状態(短)となった場合には、警告情報の通知先として包装工程の担当者が選定され、検査待ち時間がさらに長くなって第2の所定時間を超え、アイドル状態(長)となった場合には、警告情報の通知先として包装工程の管理者が選定される。
図4(a)中の生産計画の情報から、生産ラインLが休憩中やメンテナンス中の状態となっているときには、物品検査装置12の検査待ち時間がさらに長くなってアイドル状態(長)となったとしても、警告情報の通知が要求される状態ではないので、包装装置11の発生事象にかかわらず、警告情報の通知先が選定されることはない。
図4(b)に示すように、生産ラインLの生産中であって、ケーサー13のアイドル状態(箱詰め動作待ち状態)下で、物品検査装置12の検査待ち時間が第1の所定時間を超えてアイドル状態(短)となった場合には、警告情報の通知先として検査工程の担当者が選定され、検査待ち時間がさらに長くなって第2の所定時間を超え、アイドル状態(長)となった場合には、警告情報の通知先として検査工程の管理者が選定される。
また、同図に示すように、生産ラインLの生産中であって、ケーサー13が品種変更の設定完了待ち状態で、物品検査装置12の検査待ち時間が第1の所定時間を超えてアイドル状態(短)となった場合には、警告情報の通知先として包装工程の担当者が選定され、検査待ち時間がさらに長くなって第2の所定時間を超え、アイドル状態(長)となった場合には、警告情報の通知先として包装工程の管理者が選定される。
また、生産ラインLの生産中であって、ケーサー13が梱包材である梱包箱の補充待ち状態で、物品検査装置12の検査待ち時間が第1の所定時間を超えてアイドル状態(短)となった場合には、警告情報の通知先として箱詰め工程の担当者が選定され、検査待ち時間がさらに長くなって第2の所定時間を超え、アイドル状態(長)となった場合には、警告情報の通知先として箱詰め工程の管理者が選定される。
さらに、生産ラインLの生産中であって、ケーサー13がエラー停止した状態下で、物品検査装置12の検査待ち時間が第1の所定時間を超えてアイドル状態(短)となった場合には、警告情報の通知先として箱詰め工程の担当者が選定され、検査待ち時間がさらに長くなって第2の所定時間を超え、アイドル状態(長)となった場合には、警告情報の通知先として箱詰め工程の管理者が選定される。
図4(b)中の生産計画の情報から、生産ラインLが休憩中やメンテナンス中の状態となっているときには、物品検査装置12の検査待ち時間がさらに長くなってアイドル状態(長)となったとしても、警告情報の通知が要求される状態ではないので、ケーサー13の発生事象にかかわらず、警告情報の通知先が選定されることはない。
このような本実施形態における生産ラインの異常通知方法は、何らかの対処が要求される事象を生産ラインの異常(警告情報の通知が必要な事象)として、その異常に対応する宛先に警告情報を通知する方法であり、生産ラインLの異常に係る事象データとして、少なくとも物品検査装置12から検査系情報CH2を取得するとともに、包装装置11やケーサー13その他の生産装置に係る生産系情報P1、Rs1、Rs2等を取得して、複数種の情報CH2、P1、Rs1、Rs2等を収集する情報収集ステップと、収集された複数種の情報CH2、P1、Rs1、Rs2等のいずれかの組合せに応じて生産ラインL中の異常の有無を判定する異常判定ステップと、その異常判定ステップで生産ラインL中に異常があると判定されたとき、その異常の発生を複数種の情報CH2、P1、Rs1、Rs2等の組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれかに通知する通知ステップとを含んでいる。
したがって、生産ラインLからの収集データとして収集される検査系情報と生産系情報とを含む複数種の情報の組合せに応じて生産ラインL中の異常の有無が判定され、生産ラインL中に異常があると判定されたとき、その異常の発生が複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のうち選択されたいずれか一つまたは複数の宛先に通知される。その結果、検査区間を含む生産ラインLの異常発生時にその対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知可能となる。
また、本実施形態の異常通知用プログラムを搭載したPC(コンピュータ)では、検査管理装置51として、生産ラインLからの収集データとして収集される検査系情報と生産系情報とを含む複数種の情報の組合せに応じて生産ラインL中の異常の有無が判定され、生産ラインL中に異常があると判定されたとき、その異常の発生が複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のうち選択されたいずれか一つまたは複数の宛先に通知される。したがって、検査区間を含む生産ラインLの異常発生時にその対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知可能となる。
以上のように、本実施形態においては、検査区間を含む生産ラインLの異常発生時にその対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知することができる生産ラインの異常通知装置および方法を提供することができる。
[第2実施形態]
図5ないし図7は、本発明の第2実施形態に係る生産ラインの異常通知装置における異常判定処理および異常発生時等の通知先の選択処理の手順を示している。
本実施形態における装置構成は、前述の第1実施形態と略同様であるので、以下の説明では、前述の第1実施形態と同様の構成について、第1実施形態の対応する構成要素と同一の符号を用いることとする。
第1実施形態では、図3(a)および図3(b)に示したように、生産ラインLにおける特定の事象を検査管理装置51による収集情報の組み合わせに対応付けて、それぞれの事象に対応する通知の宛先を選定するための宛先分類表情報を通知先記憶手段51gに記憶させていたが、本実施形態では、複数種の収集情報を基に複数の事象のいずれに該当するかを所定の一連の判定処理によって検出し、その処理結果として、予め登録された複数のうちいずれか一つまたは複数の通知先を選定するか、通知不要とするかを決定するようになっている。
具体的には、図5ないし図7に示すように、まず、物品検査装置12(ここでは、単に検査機という)の検査が一時停止したアイドル状態(物品Wpの搬入待ち状態を含む)か否かが判定され(ステップS11)、アイドル状態であれば(YESの場合)、次いで、検査機単体のアイドル状態か否かが判定され(ステップS12)、YESの場合、さらに検査機単体のアイドル状態が所定時間を超えて長く続いているか否かが判定される(ステップS13)。そして、その判定結果がYESの場合、異常通知の宛先として検査工程の管理者が選定され(ステップS14、結合子A)、今回の処理が終了する。
一方、検査機単体のアイドル状態か否かの判定(ステップS12)の結果がNOの場合、次いで、他機からのイベント入力があるか否かが判定され(ステップS15)、そのイベント入力があれば、MES52から生産計画Paの情報が取得された後(ステップS16)、予定された休憩時間帯もしくはメンテナンス実行の時間帯か否かがチェックされる(ステップS17)。そして、予定された休憩時間帯であれば、(ステップS17でYESの場合、結合子B1)、異常通知が不要と判定され、通知なしと決定される(ステップS23)。
予定された休憩時間帯もしくはメンテナンス実行の時間帯か否かのチェック(ステップS17)の結果がNOの場合、次いで、包装装置11(ここでは、単に包装機という)からのイベント入力があるか否かがチェックされ(ステップS18)、そのイベント入力があった場合、入力された包装機からのイベントの種別が判定される(ステップS19)。
このとき、包装機からのイベントの種別がアイドル状態であれば、次いで、検査機のアイドル状態が所定時間以上に長く続いているか否かが判定され(ステップS20)、短い場合は、原材料工程担当者が異常の通知先に選定され(ステップS21)、長い場合は、原材料工程管理者が異常の通知先に選定されて(ステップS22)、今回の処理が終了する。
包装機からのイベントの種別がエラー停止であれば、次いで、検査機のアイドル状態が所定時間以上に長く続いているか否かが判定される(ステップS24)。そして、検査機のアイドル状態が長い場合は、包装工程管理者が異常の通知先に選定され(ステップS25)、短い場合は、包装工程担当者が異常の通知先に選定されて(ステップS26)、今回の処理が終了する。
包装機からのイベントの種別がエラーでもアイドル状態でもない他のイベント入力(ステップS19で非アイドル)であった場合、次いで、品種変更であるかまたは包材のフィルムの補充要求であるかが判別され(ステップS27)、フィルムの補充要求であれば、次いで、検査機のアイドル状態が所定時間以上に長く続いているか否かが判定される(ステップS28)。そして、検査機のアイドル状態が短い場合は、包装工程担当者が異常の通知先に選定され(ステップS26)、その後に続く長いアイドル状態となった場合には、フィルム補充作業で問題が発生したと判定され、包装工程管理者が異常の通知先に選定されて(ステップS25)、今回の処理が終了する。
品種変更であるかフィルム補充要求であるかの判別(ステップS27)の結果、品種変更の要求であれば、次いで、検査機のアイドル状態が所定時間以上に長く続いているか否かが判定される(ステップS29)。そして、検査機のアイドル状態が短い場合には、包装工程担当者が異常の通知先に選定され(ステップS26)、その後に続く長いアイドル状態となった場合には、品種変更作業で問題が発生したと判定され、包装工程管理者が異常の通知先に選定され(ステップS25)、今回の処理が終了する。
最初の検査停止を伴うアイドル状態か否かの判定(ステップS11)の結果がNOであった場合、次いで、上流側装置または物品検査装置12による第1の検査項目、例えば異物検査の結果がNGであるか否かが判別され(ステップS31)、その結果がYESである場合、その異物検出によるNG判定が多発しているか否かがさらに判別されて(ステップS32)、多発していれば、原材料工程担当者および品質管理者が異常の通知先に選定され(ステップS33)、多発していなければ、原材料工程担当者が異常の通知先に選定されて(ステップS34)、今回の処理が終了する。
最初の検査停止を伴うアイドル状態か否かの判定の結果がNOである場合であって、物品検査装置12による第1の検査項目がNGでないと判別されたときには(ステップS31でNOの場合)、次いで、物品検査装置12による第2の検査項目、例えば製品質量検査でNG判定が多発しているか否かが判定され(ステップS35)、多発していなければ、検査工程担当者が異常の通知先に選定され(ステップS36)、多発していれば、次いで、検査機で所定のイベント入力があるか否かがチェックされる(ステップS37)。
そして、検査機でそのイベント入力、例えば包装機からのパック済み品の物品Wpに噛み込み不良が発生(多発)している事象に対応するイベント入力がある場合には、包装機担当者が異常の通知先に選定され(ステップS38)、検査機イベントがない場合(噛込無しの場合)には、例えば組合せ計量機や充填機の担当者が異常の通知先に選定されて(ステップS39、結合子A)、今回の処理が終了する。
前述の他機からのイベント入力がある場合であって包装機からのイベント入力でないと判定された場合(ステップS18でNO場合、結合子D)、次いで、ケーサー13からのイベント入力(ここでは単にケーサーイベントという)があったか否かが判定され(ステップS41)、ケーサーイベント入力があったときには、そのケーサーイベントの種別が判定される(ステップS42)。
このとき、ケーサーイベントの種別がアイドル状態であれば、次いで、検査機のアイドル状態が所定時間以上に長く続いているか否かが判定され(ステップS43)、長い場合は、検査工程管理者が異常の通知先に選定され(ステップS44)、短い場合は、検査工程担当者が異常の通知先に選定されて(ステップS45、結合子E)、今回の処理が終了する。
ケーサーイベントの種別がエラー停止であれば、次いで、検査機のアイドル状態が所定時間以上に長く続いているか否かが判定される(ステップS46)。そして、検査機のアイドル状態が長い場合は、箱詰め工程管理者が異常の通知先に選定され(ステップS48)、短い場合は、箱詰め工程担当者が異常の通知先に選定されて(ステップS47)、今回の処理が終了する。
包装機からのイベントの種別がエラーでもアイドル状態でもない他のイベント入力(ステップS42で非アイドル)であった場合、次いで、品種変更であるかまたは箱の補充要求であるかが判別され(ステップS49)、箱の補充要求であれば、次いで、検査機のアイドル状態が所定時間以上に長く続いているか否かが判定される(ステップS50)。そして、検査機のアイドル状態が短い場合は、箱詰め工程担当者が異常の通知先に選定され(ステップS47)、その後に続く長いアイドル状態となった場合には、箱の補充作業で問題が発生したと判定され、箱詰め工程管理者が異常の通知先に選定されて(ステップS48)、今回の処理が終了する。
一方、品種変更か箱補充かの判別(ステップS49)の結果、品種変更の要求であれば、次いで、検査機のアイドル状態が所定時間以上に長く続いているか否かが判定される(ステップS51)。そして、検査機のアイドル状態が短い場合は、箱詰め工程担当者が異常の通知先に選定され(ステップS47)、その都に続く長いアイドル状態となった場合には、品種変更作業で問題が発生したと判定され、箱詰め工程担当者が異常の通知先に選定されて(ステップS48)、今回の処理が終了する。
また、ケーサーイベント入力があったか否かの判定(ステップS41)で結果がNOの場合、例えばラベラーからの今回便の終了通知であることになり(結合子B2)、通知なしと決定されて(ステップS23)、今回の処理が終了する。なお、この場合も、ラベラーからの情報と他の事象に関する情報との組合せにより通知判定を行ってもよいことは勿論である。
このように、本実施形態においても、生産ラインL中に何らかの異常と思われるようなライン停止状態やライン搬送の継続中でも検査対象の物品Wpが検査区間に所定時間以上搬入されないアイドル状態が発生すると、各装置の事象に係る検査系情報と生産系情報に加えて検査装置の入力または発生イベントをも含む複数種の情報、生産計画等の情報の組合せに応じて、検査管理装置51の異常通知機能部51eにより生産ラインL中の異常の有無が判定され、その組合せに応じて、異なる複数の宛先のうち選択されたいずれかの宛先に必要な警告情報のメッセージングとなる通知を実行する。
したがって、生産ラインLの異常発生時に、対策を講ずべき生産管理者等に対し、的確な事象データに基づく有効な警告情報をメッセージ等により迅速に通知可能となり、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明は、生産ラインの異常発生時に対策を講ずべき生産管理者等に対して有効な警告情報を迅速に通知することができる生産ラインの異常通知装置および方法を提供することができるという効果を奏するものであり、物品の検査区間を含む生産ラインの異常発生時にその異常を管理者等に通知する生産ラインの異常通知装置および方法全般に有用である。
1 物品生産システム
5 コンベア(搬送装置)
10 フィールドネットワーク
11 包装装置
11a、12a、13a 通信ユニット
11b 包装機
11c コントローラ
12 物品検査装置
12b 検査機
12c コントローラ
13 ケーサー
13b 箱詰機
13c コントローラ
20 コントロールネットワーク
21 検査制御部
22 異常検出部
23 通信回路部
24 設定操作部
51 検査管理装置
51a データ収集・収録手段(情報収集手段)
51d 分析ツール
51e 異常通知機能部(異常判定手段)
51f 通知手段
51g 通知先記憶手段
52 MES(製造実施システム)
61 管理者端末
62 担当者端末
Ch1、Ch2 検査結果の情報(検査系情報)
Ea 複数種の情報(検査系および生産系の情報)
L 生産ライン
P1 包装完了信号(パック済み品送出信号、生産系情報)
Pa 生産計画(生産系情報)
Pb 後段からの停止要求信号(生産系情報)
Rs1、Rs2 停止要求信号(生産系情報)
Wn 最終包装前の物品
Wp 物品(最終包装済みの物品)

Claims (8)

  1. 物品の生産に係る複数の生産装置と該物品を検査する物品検査装置とをライン編成およびネットワーク接続してなる生産ラインに装備され、前記生産ラインからの収集情報を基に異常を検出して通知する生産ラインの異常通知装置であって、
    前記生産ラインからの収集データとして、前記物品検査装置からの検査系情報を含む複数種の情報を収集する情報収集手段と、
    前記複数種の情報の組合せに応じて前記生産ライン中の異常の有無を判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段によって前記生産ライン中に異常があると判定されたとき、該異常の発生を前記複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれかに通知する通知手段と、を備えた生産ラインの異常通知装置。
  2. 前記生産ライン中の各装置の事象に関連する情報を前記物品の生産計画に関連付けて収集管理する製造実行システムが装備されており、
    前記情報収集手段が、前記製造実行システムから前記生産計画の情報を収集し、
    前記異常判定手段が、前記生産計画の情報と前記検査系情報との組合せに応じて前記生産ライン中の異常の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の生産ラインの異常通知装置。
  3. 前記複数の生産装置が、前記物品を包装する包装装置および前記物品をケーシングするケーサーのうち少なくとも一方を含む場合であって、前記物品検査装置が、前記包装装置からの包装完了信号または/および前記ケーサーからの停止要求信号を受信したとき、
    前記情報収集手段は、前記検査系情報と共に、前記物品検査装置の受信信号を収集し、
    前記異常判定手段が、前記物品検査装置の受信信号と前記検査系情報との組合せに応じて、前記生産ライン中の異常の有無を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の生産ラインの異常通知装置。
  4. 前記物品検査装置として、X線検査装置、金属検出装置、計量装置および重量選別機のうちいずれかの検査装置を含み、
    前記情報収集手段は、前記いずれかの検査装置からの検査系情報と共に、前記生産装置に係る生産系情報を収集し、
    前記異常判定手段が、前記いずれかの検査装置からの検査系情報と前記生産装置に係る前記生産系情報との組合せに応じて、前記生産ライン中の異常の有無を判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の生産ラインの異常通知装置。
  5. 前記生産ラインの異常の種別を表すエラー情報と該エラー情報に対応する通知先情報とを、前記複数種の情報の組合せに応じて抽出可能に記憶する通知先記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の生産ラインの異常通知装置。
  6. 前記エラー情報に対応する通知先情報が、前記エラー情報に対応する通知先へのメール送信またはメッセージ送信が可能な宛先情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の生産ラインの異常通知装置。
  7. 物品の生産に係る複数の生産装置と該物品を検査する物品検査装置とをライン編成およびネットワーク接続してなる生産ラインの異常を、該生産ラインからの収集情報を基に検出して通知する生産ラインの異常通知方法であって、
    少なくとも前記物品検査装置から検査系情報を取得して、前記生産ラインからの収集データとして複数種の情報を収集する情報収集ステップと、
    前記複数種の情報の組合せに応じて前記生産ライン中の異常の有無を判定する異常判定ステップと、
    前記異常判定ステップで前記生産ライン中に異常があると判定されたとき、該異常の発生を前記複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれかに通知する通知ステップと、を含む生産ラインの異常通知方法。
  8. 物品の生産に係る複数の生産装置と該物品を検査する物品検査装置とをライン編成およびネットワーク接続してなる生産ラインに装備されたPCに搭載され、前記生産ラインからの収集情報を基に異常を検出して通知する生産ラインの異常通知用プログラムであって、
    前記生産ラインからの収集データとして、前記物品検査装置からの検査系情報を含む複数種の情報を収集する情報収集機能と、
    前記複数種の情報の組合せに応じて前記生産ライン中の異常の有無を判定する異常判定機能と、
    前記異常判定機能によって前記生産ライン中に異常があると判定されたとき、該異常の発生を前記複数種の情報の組合せに応じて異なる複数の宛先のいずれかに通知する通知機能と、を発揮することを特徴とする生産ラインの異常通知用プログラム。
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CN117151554A (zh) * 2023-11-01 2023-12-01 豆黄金食品有限公司 一种用于腐竹输送线的智能控制系统

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