JP2023076158A - 売電収入に応じた利益を配分する装置、方法及びプログラム - Google Patents

売電収入に応じた利益を配分する装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの投資金額の負担を抑制しつつ大きな利益を得やすくする装置、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】1つの発電設備で発電された電力の売電収入が得られた場合、この発電設備に関して分譲発電容量の権益を保有する各ユーザについて、売電収入のうちの分譲割合(発電設備の発電容量に占める分譲発電容量の割合)に相当する金額に応じた収益額が取得される。また、権益の売却が可能な少なくとも1つの発電設備の売却額情報(取引価格DB34)に基づいて、権益の売却額が収益額に相当する金額となる分譲発電容量がユーザ毎に取得される。そして、ユーザ毎に取得された分譲発電容量についての権益が各ユーザに売電の利益として配分されるように、各ユーザが保有する権益に関する権益情報(権益管理DB33)が更新される。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (1)2021年 2月 1日に株式会社チェンジ・ザ・ワールドのウェブサイトにて公開 (2)2021年 2月 1日に株式会社PR TIMESのウェブサイトにて公開 (3)2021年11月18日に動画サイト「Youtube」にて公開 (4)2021年 2月 1日にアプリのダウンロード用サイトにて公開
本発明は、複数のユーザに利益を配分する装置、方法及びプログラムに関する。
太陽光発電などの発電設備に投資し、発電設備により発電された電力の売電収入に応じた利益を受け取る投資ビジネスが知られている。下記の特許文献1には、発電設備により発電される電力に関する権益(売電収入に応じた利益を受け取る権益)についての取引価格を決定するシステムが記載されている。
特開2020-201775号公報
ところで、1つの発電設備についての権益(売電収入に応じた利益を受け取る権益)は、複数に分割して複数のユーザに売却してもよい。この場合、分割された権益を保有する各ユーザは、売電収入による全体の利益のうち、分割の割合に相当する分の利益を受け取ることができる。権益を複数に分割することで、各ユーザが権益を得るための投資金額を減らせるため、自己資金の乏しい個人でも少ないリスクで気軽に投資を始めることが可能となる。
しかしながら、投資金額を減らすために権益の分割の割合を小さくすると、売電収入に応じて受け取ることができる利益が小さくなるため、大きな利益を得にくくなる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、発電設備の売電収入に応じた利益を受け取る権益を複数のユーザに分割して与える場合に、ユーザの投資金額の負担を抑制しつつ大きな利益を得やすくすることができる装置、方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様に係る装置は、発電設備で発電された電力の売電収入に応じた利益を受け取る権益を保有する複数のユーザに、前記利益を配分する処理を行う装置であって、処理部と、前記処理部において実行可能な命令を記憶する記憶部とを有し、前記処理部は、1以上のデータベースにアクセス可能であり、前記1以上のデータベースは、各前記発電設備について各前記ユーザが保有する前記権益に関する権益情報と、各前記発電設備の前記権益を前記ユーザに売却する場合の売却額に関する売却額情報とを記憶しており、前記権益情報は、一の前記発電設備について一の前記ユーザが保有する前記権益に関する情報として、当該一の発電設備が持つ発電容量のうち、当該一のユーザへ分譲された分譲発電容量に関する情報を含み、前記売却額情報は、一の前記発電設備の前記売却額に関する情報として、当該一の発電設備が持つ前記発電容量のうちの単位発電容量を前記分譲発電容量とする前記権益を前記ユーザへ売却する場合の金額である単位売却額に関する情報を含み、前記分譲発電容量が前記発電容量に占める割合を、分譲割合と呼び、前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、前記売電収入を示す売電収入情報を取得する第1工程と、前記売電収入情報と、前記売電収入情報が示す前記売電収入が得られた前記発電設備について各前記ユーザが持つ前記権益の前記権益情報とに基づいて、前記売電収入のうちの前記分譲割合に相当する分の金額に応じた収益額を前記ユーザ毎に取得する第2工程と、前記権益の売却が可能な少なくとも1つの前記発電設備の前記売却額情報に基づいて、前記権益の前記売却額が前記収益額に相当する金額となる前記分譲発電容量を前記ユーザ毎に取得する第3工程と、前記ユーザ毎に取得した前記分譲発電容量についての前記権益が各前記ユーザに前記利益として配分されるように、各前記ユーザが保有する前記権益に関する前記権益情報を更新する第4工程とを含む。
本発明の第2の態様に係る方法は、発電設備で発電された電力の売電収入に応じた利益を受け取る権益を保有する複数のユーザに、前記利益を配分する方法であって、前記方法を実行する1以上のコンピュータは、1以上のデータベースにアクセス可能であり、前記1以上のデータベースは、各前記発電設備について各前記ユーザが保有する前記権益に関する権益情報と、各前記発電設備の前記権益を前記ユーザに売却する場合の売却額に関する売却額情報とを記憶しており、前記権益情報は、一の前記発電設備について一の前記ユーザが保有する前記権益に関する情報として、当該一の発電設備が持つ発電容量のうち、当該一のユーザへ分譲された分譲発電容量に関する情報を含み、前記売却額情報は、一の前記発電設備の前記売却額に関する情報として、当該一の発電設備が持つ前記発電容量のうちの単位発電容量を前記分譲発電容量とする前記権益を前記ユーザへ売却する場合の金額である単位売却額に関する情報を含み、前記分譲発電容量が前記発電容量に占める割合を、分譲割合と呼び、前記1以上のコンピュータが実行する前記方法は、前記売電収入を示す売電収入情報を取得する第1工程と、前記売電収入情報と、前記売電収入情報が示す前記売電収入が得られた前記発電設備について各前記ユーザが持つ前記権益の前記権益情報とに基づいて、前記売電収入のうちの前記分譲割合に相当する分の金額に応じた収益額を前記ユーザ毎に取得する第2工程と、前記権益の売却が可能な少なくとも1つの前記発電設備の前記売却額情報に基づいて、前記権益の前記売却額が前記収益額に相当する金額となる前記分譲発電容量を前記ユーザ毎に取得する第3工程と、前記ユーザ毎に取得した前記分譲発電容量についての前記権益が各前記ユーザに前記利益として配分されるように、各前記ユーザが保有する前記権益に関する前記権益情報を更新する第4工程とを有する。
本発明の第3の態様に係るプログラムは、発電設備で発電された電力の売電収入に応じた利益を受け取る権益を保有する複数のユーザに、前記利益を配分する処理を1以上のコンピュータに実行させるプログラムであって、前記1以上のコンピュータは、1以上のデータベースにアクセス可能であり、前記1以上のデータベースは、各前記発電設備について各前記ユーザが保有する前記権益に関する権益情報と、各前記発電設備の前記権益を前記ユーザに売却する場合の売却額に関する売却額情報とを記憶しており、前記権益情報は、一の前記発電設備について一の前記ユーザが保有する前記権益に関する情報として、当該一の発電設備が持つ発電容量のうち、当該一のユーザへ分譲された分譲発電容量に関する情報を含み、前記売却額情報は、一の前記発電設備の前記売却額に関する情報として、当該一の発電設備が持つ前記発電容量のうちの単位発電容量を前記分譲発電容量とする前記権益を前記ユーザへ売却する場合の金額である単位売却額に関する情報を含み、前記分譲発電容量が前記発電容量に占める割合を、分譲割合と呼び、前記プログラムが前記1以上のコンピュータに実行させる処理は、前記売電収入を示す売電収入情報を取得する第1工程と、前記売電収入情報と、前記売電収入情報が示す前記売電収入が得られた前記発電設備について各前記ユーザが持つ前記権益の前記権益情報とに基づいて、前記売電収入のうちの前記分譲割合に相当する分の金額に応じた収益額を前記ユーザ毎に取得する第2工程と、前記権益の売却が可能な少なくとも1つの前記発電設備の前記売却額情報に基づいて、前記権益の前記売却額が前記収益額に相当する金額となる前記分譲発電容量を前記ユーザ毎に取得する第3工程と、前記ユーザ毎に取得した前記分譲発電容量についての前記権益が各前記ユーザに前記利益として配分されるように、各前記ユーザが保有する前記権益に関する前記権益情報を更新する第4工程とを含む。
本発明によれば、発電設備の売電収入に応じた利益を受け取る権益を複数のユーザに分割して与える場合に、ユーザの投資金額の負担を抑制しつつ大きな利益を得やすくすることができる装置、方法及びプログラムを提供できる。
図1は、本実施形態に係るサーバと端末を含んだシステムの構成の一例を示す図である。 図2は、ユーザによるシステムの利用の流れを説明するためのフローチャートである。 図3は、売電収入に応じた利益を各ユーザに配分する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図4Aは、資産状況を示す画面を表示する場合の処理の一例を説明するためのフローチャートである。図4Bは、利益として配分された各権益の金額とその合計を取得する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図5は、資産状況を示す画面の一例を示す図である。 図6A及び図6Bは、ユーザが保有する権益の換金を行うための画面の一例を示す図である。 図7は、利益として配分された権益を換金する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図1は、本実施形態に係るサーバ2と端末1を含んだシステムの構成の一例を示す図である。図1に示すシステムは、インターネットなどの通信ネットワーク9を介して通信可能な端末1とサーバ2を有する。サーバ2は、本発明における装置の一例である。
サーバ2は、発電設備に関する権益を売買する処理や、権益に基づいて得られた利益を権益の保有者に配分する処理を行う。発電設備は、例えば、再生可能エネルギーを利用して発電を行う施設(太陽光発電所など)である。この発電設備に関する権益とは、具体的には、発電設備で発電された電力を電力会社等に売却することによって売電収入が得られた場合に、売電収入に応じた利益を受け取る権益である。一例において、サーバ2は発電設備に関する権益を売買する事業者によって運営され、端末1は事業者から権益を購入するユーザによって操作される。サーバ2は、ユーザと事業者との間で権益を売買する処理や、権益を保有するユーザに対して売電収入から得た利益を配分する処理を行う。
図1に示すシステムでは、1つの発電設備に関する権益を複数に分割して複数のユーザに販売することが可能である。すなわち、1つの発電設備に関する複数の分割された権益を複数のユーザが保有可能である。1つの発電設備に関する1つの分割された権益を保有するユーザは、この発電設備の売電収入から得られる利益のうち、分割の割合(分譲割合とも呼ばれる)に相当する分の利益を受け取ることができる。例えば、1つの発電設備に関する1%の権益を保有するユーザは、この発電設備の売電収入から得られる利益のうち、1%分の利益を受け取ることができる。
1つの発電設備に関する分割された権益は、この発電設備の発電容量から分譲された一部の発電容量(以下「分譲発電容量」と記す場合がある。)についての権益と見なすことができる。すなわち、1つの発電設備に関する権益の分割の割合は、この発電設備の発電容量に対する分譲発電容量の割合(以下、「分譲割合」と記す場合がある。)とみなすことができる。例えば100[kW]の発電容量を持つ発電設備に関する1%の権益は、この発電設備における1[kW]の分譲発電容量についての権益とみなすことができる。発電設備の発電容量は既知であるため、1つの発電設備についての分譲発電容量を指定することは、この発電設備に関する権益の分割の割合(分譲割合)を指定することと等価になる。
一例において、図1に示すシステムでは、発電設備に関する権益の取引の単位として、分譲発電容量が用いられる。すなわち、1つの発電設備に関する権益を売買する場合、売買する権益の内容を表すために分譲発電容量が用いられる。発電設備の売電収入は、発電設備の能力や環境などに応じて変わるものの、大まかには発電容量によって決まる。そのため、権益に基づいて売電収入から得られる利益は、分譲発電容量によって大体決まる。従って、権益の取引の単位として分譲発電容量を用いることにより、売電収入から得られる利益の見当を付けやすくなる。
発電設備の売電収入は、所定期間ごと(例えば1か月ごと)に精算されて確定し、電力会社等から支払われる。所定の期間ごとに得られる売電収入から、所定の管理費(発電設備の保守費用、保険費用、事務処理費用など)を差し引くことにより、発電設備が所定期間ごとに生み出した利益が算出される。サーバ2は、発電設備に関する権益を保有する各ユーザに対して、この利益を配分する処理を行う。各ユーザに配分する利益は、例えば所定の通貨でもよいし、通貨と同等な交換価値を持つ他の財物(電子マネー、ギフト券、電子的に付与されるポイント、仮想通貨など)でもよい。
また、本実施形態に係るサーバ2は、売電収入から得られる利益として、発電設備に関する上述した権益(分譲発電容量)を配分することが可能である。権益(分譲発電容量)を売電の利益としてユーザに配分する場合、例えばサーバ2は、発電設備ごとに予め定めた単位売却額に応じて分譲発電容量を算出する。単位売却額は、発電容量のうちの単位発電容量(例えば1[W])を分譲発電容量とする権益をユーザへ売却した場合の売却額であり、発電設備ごとに予め定められている。サーバ2は、ユーザに配分すべき利益の金額(収益額)と、この単位売却額とに基づいて、ユーザに利益として配分する権益の分譲発電容量を算出する。
なお、発電設備を投資目的で使用する使用期間が設定されている場合、使用期間の終了後には発電設備の解体、撤去などが必要になることがある。例えば産業用の太陽光発電所の場合、固定価格買取制度において固定価格での電力の買取を義務付けられている期間が20年間であるため、投資目的の使用期間も20年間以内に設定されることが多い。そのため、サーバ2は、上述した単位売却額を、所定の使用期間内で徐々に減少するように定めてもよい。
[端末1]
端末1は、発電設備に関する権益を購入するユーザによって操作される装置である。例えば端末1は、スマートフォン、タブレットPC、携帯電話機、ノート型PC、デスクトップ型PCなどの情報機器であり、インターネットなどの通信ネットワーク9を介した通信機能を備える。端末1は、通信ネットワーク9を介してサーバ2にアクセスし、発電設備に関する権益の購入をサーバ2に指示する処理や、保有する資産(権益)に関する情報をサーバ2から受信して表示する処理、保有する権益の換金をサーバ2に指示する処理などを行う。図1の例において、端末1は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、記憶部14と、処理部15を有する。
通信部11は、通信ネットワーク9を介して他の装置(サーバ2など)と通信を行うための装置であり、例えば所定の通信規格(無線LAN、イーサネット(登録商標)など)に準拠して通信を行う通信機器(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
入力部12は、ユーザの操作に応じた指示やその他の情報を処理部15に入力する。例えば、入力部12は、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、ボタン、スイッチ、マイク、カメラなどの入力機能を備えた機器を少なくとも1つ含む。
表示部13は、処理部15において生成される映像信号に応じた映像を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタなどの表示機器を含む。
記憶部14は、処理部15において実行されるプログラムPG1の命令や、処理部15による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部15の処理に利用されるデータ、処理部15の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部14は、例えば、主記憶装置(ROM、RAMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスクなど)を含んでよい。記憶部14は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部14が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の情報伝送手段を介して処理部15と接続される。
プログラムPG1は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(USBメモリ、メモリカード、光ディスク、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されたものを図示しない読み取り装置から入力して記憶部14に記憶させてもよいし、通信部11において他の装置から受信したものを記憶部14に記憶させてもよい。
処理部15は、端末1の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部15は、例えば、記憶部14に格納された1つ以上のプログラムPG1の命令に従って処理を実行する1つ以上のプロセッサ(CPU、MPU、DSPなど)を含む。処理部15は、記憶部14に格納されたプログラムPG1の命令を1つ以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。
処理部15は、特定の機能を実現するように構成された1つ以上の専用のハードウェア(ASIC、FPGAなど)を含んでもよい。この場合、処理部15は、全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
[サーバ2]
サーバ2は、通信ネットワーク9を介してアクセスする端末1からの要求に応じて、発電設備に関する権益を売買する処理や、発電設備の売電収入に応じた利益をユーザ(権益の保有者)に配分する処理などを行う。サーバ2は、例えばウェブサーバとして動作し、端末1で起動されたウェブブラウザによるアクセスを受け付ける。サーバ2は、データベース管理装置3の1以上のデータベース(31~36)にアクセス可能であり、種々の情報をデータベース管理装置3のデータベースから取得する。図1の例において、サーバ2は、通信部21と、記憶部24と、処理部25を有する。
通信部21は、通信ネットワーク9を介して他の装置(端末1など)と通信を行うための装置であり、例えば所定の通信規格(無線LAN、イーサネット(登録商標)など)に準拠して通信を行う通信機器(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
記憶部24は、処理部25において実行されるプログラムPG2の命令や、処理部25による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部25の処理に利用されるデータ、処理部25の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部24は、例えば、主記憶装置(ROM、RAMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスクなど)を含んでよい。記憶部24は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部24が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の情報伝送手段を介して処理部25と接続される。
プログラムPG2は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(USBメモリ、メモリカード、光ディスク、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されたものを図示しない読み取り装置から入力して記憶部24に記憶させてもよいし、通信部21において他の装置から受信したものを記憶部24に記憶させてもよい。
処理部25は、端末1の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部25は、例えば、記憶部24に格納された1つ以上のプログラムPG2の命令に従って処理を実行する1つ以上のプロセッサ(CPU、MPU、DSPなど)を含む。処理部25は、記憶部24に格納されたプログラムPG2の命令を1つ以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。サーバ2は、このような複数のコンピュータを含んでもよく、これらのコンピュータが任意の通信ネットワークを介して通信を行うことにより連携して処理を実行してもよい。
処理部25は、特定の機能を実現するように構成された1つ以上の専用のハードウェア(ASIC、FPGAなど)を含んでもよい。この場合、処理部25は、全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
[データベース管理装置3]
データベース管理装置3は、発電設備に関する権益を売買する処理や、売電による利益を配分する処理に関連する情報を記憶した1つ以上のデータベース(31~36)を有する。サーバ2とデータベース管理装置3は、任意の通信回線(LAN、専用回線網、インターネットなど)を介して通信可能である。データベース管理装置3は、図1の例において、発電設備データベース31と、ユーザデータベース32と、権益管理データベース33と、取引価格データベース34と、売却取引履歴データベース35と、買取取引履歴データベース36とを有する。例えばデータベース管理装置3は、これらのデータベースを構成する1つ以上のコンピュータを備えており、コンピュータの記憶装置を用いてデータベースの情報を記憶する。なお、サーバ2とデータベース管理装置3は、共通のコンピュータによって構成されていてもよい。以下の説明では、データベースを「DB」と省略して記載する場合がある。
発電設備DB31は、発電設備に関する情報(以下、「設備情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。発電設備DB31は、発電設備ごとに1つの設備情報を記憶する。
設備情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・個々の発電設備に割り当てた発電設備識別情報
・発電設備の名称
・発電設備の所在地
・発電設備の発電容量
・発電設備で発電された電力の単位電力量あたりの固定買取価格
・発電設備の管理費(例えば1[W]あたりの1か月間の管理費)
・電力会社等への売電を開始した稼働開始日
・発電容量の所定期間(例えば1年)あたりの減衰率
・発電設備から電力会社等の設備までの経路における電力の伝送効率
・発電設備における平均日照時間(太陽光発電所の場合)
ユーザDB32は、発電設備の権益を購入して売電の利益を受け取るユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。ユーザDB32は、ユーザごとに1つのユーザ情報を記憶する。
ユーザ情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・個々のユーザに割り当てたユーザ識別情報(シリアル番号など)
・システムにログインするための認証情報(ログイン用IDとパスワードなど)
・ユーザの氏名、年齢、性別
・ユーザの連絡先に関する情報(住所、電話番号、Eメールアドレスなど)
・ユーザが保有するポイント数
権益管理DB33は、発電設備の権益に関する情報(以下、「権益情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。権益管理DB33は、権益情報を発電設備ごとに1つ記憶する。
権益情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・1つの発電設備を示す情報(例えば発電設備識別情報)
・上記発電設備の権益を保有した全ユーザを示す情報(例えばユーザ識別情報)
・上記の各ユーザが権益として保有する分譲発電容量
・売電による利益として配分された権益か否かを示す情報(例えばフラグ情報)
取引価格DB34は、発電設備の権益をユーザに売却する価格に関する情報(以下、「売却額情報」と記す場合がある。)、及び、発電設備の権益をユーザから買い取る価格に関する情報(以下、「買取額情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。取引価格DB34は、発電設備ごとに1つの売却額情報と1つの買取額情報を記憶する。
売却額情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・1つの発電設備を示す情報(例えば発電設備識別情報)
・連続する複数の所定期間と一対一に対応した複数の単位売却額
「単位売却額」は、発電設備が持つ発電容量のうちの単位発電容量(例えば1[W])を分譲発電容量とする権益をユーザへ売却する場合の売却額である。
「連続する複数の所定の期間」は、例えば電力会社等への売電を開始した稼働開始日から始まる連続した複数の期間であり、各期間の長さは例えば1か月である。仮に、発電設備の使用期間をnか月とした場合、売却額情報は、1番目の月~n番目の月と一対一に対応したn個の単位売却額を含む。単位売却額は、稼働開始日からの時間経過が長くなるほど減少する値に設定される。連続する複数の所定期間と一対一に対応した複数の単位売却額は、例えば、上述した特許文献1に記載される時系列取引価格の決定方法と同様の方法で決定することができる。
買取額情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・1つの発電設備を示す情報(例えば発電設備識別情報)
・売却額情報と同じ複数の所定期間と一対一に対応した複数の単位買取額
「単位買取額」は、発電設備が持つ発電容量のうちの単位発電容量(例えば1[W])を分譲発電容量とする権益をユーザから買い取る場合の買取額である。単位買取額は、単位売却額と同様に、稼働開始日からの時間経過が長くなるほど減少する値に設定される。また、同じ所定期間に対応する単位買取額を単位売却額と比較すると、単位買取額は単位売却額に比べて安い金額に設定される。
売却取引履歴DB35は、ユーザへ権益を売却する取引に関する情報(以下、「売却取引情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。売却取引履歴DB35は、ユーザへ権益を売却する取引ごとに1つの売却取引情報を記憶する。
売却取引情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・ユーザへ権益を売却する個々の取引に割り当てられた売却取引識別情報
・売却先のユーザを示す情報(例えばユーザ識別情報)
・売却された権益に対応する発電設備の情報(例えば発電設備識別情報)
・売却日
・売却された権益の分譲発電容量
・売却額
買取取引履歴DB36は、ユーザから権益を買い取る取引に関する情報(以下、「買取取引情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。買取取引履歴DB36は、ユーザから権益を買い取る取引ごとに1つの買取取引情報を記憶する。
買取取引情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・ユーザから権益を買い取る個々の取引に割り当てられた買取取引識別情報
・買取元のユーザを示す情報(例えばユーザ識別情報)
・買い取った権益に対応する発電設備の情報(例えば発電設備識別情報)
・買取日
・買い取った権益の分譲発電容量
・買取額
ここで、上述した構成を有する図1に示すシステムを利用する場合の全体的な処理の流れについて図2のフローチャートを参照して説明する。
ST100:
まずユーザの端末1の処理部15は、インターネットなどの通信ネットワーク9を介してサーバ2にアクセスし、入力部12に入力された認証情報(ログイン用IDとパスワードなど)に基づいてサーバ2にログインする。
ST105:
サーバ2の処理部25は、ログインを許可した端末1からの要求に応じて、端末1の表示部13に所定のメニュー画面を表示させて、ユーザによる処理の選択を促す。このメニュー画面において、1つの発電設備を権益の購入対象として選択する指示が入力されて端末1からサーバ2に送信されると、サーバ2の処理部25は、所定の購入用の画面を端末1の表示部13に表示させる。サーバ2の処理部25は、この購入用の画面において、分譲発電容量の購入数量(例えば電力量[W])の入力と、決済方法の選択を促す。決済方法としては、例えば「銀行振り込み」、「クレジットカード」、「権益との交換に使用可能なポイント」、「保有中の他の権益との交換」などの中から選択することができる。「権益との交換に使用可能なポイント」は、後述するように、保有する権益と交換することで取得可能であり、売電収入により配分される利益として取得することも可能である。ユーザにより入力された分譲発電容量の購入数量と決済方法を端末1から受信すると、サーバ2の処理部25は、受信したこれらの情報に基づいて、権益管理DB33の権益情報と売却取引履歴DB35の売却取引情報をそれぞれ更新するとともに、ユーザが選択した決済方法に応じた所定の決済処理を実行する。
ST110:
発電設備の権益を購入して保有したユーザは、発電設備が発電した電力の売電収入に応じた利益を受け取ることが可能になる。図3は、売電収入に応じた利益を各ユーザに配分する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
サーバ2の処理部25は、所定期間ごと(例えば1か月ごと)に精算されて確定した売電収入に関する情報(以下、「売電収入情報」と記す場合がある。)を取得する(ST200)。売電収入情報は、所定期間(例えば1か月間)に発電設備で発電された電力の売電収入を示す。サーバ2の処理部25は、例えば、サーバ2を運営する事業者の図示しない端末から、事業者のオペレータにより手動で入力された売電収入情報を取得してもよい。あるいは、サーバ2の処理部25は、売電収入を支払う電力会社等のシステムから電子メールなどの任意の手段で送信される情報から、売電収入情報を自動的に取得してもよい。
ステップST200において売電収入情報を取得したサーバ2の処理部25は、この売電収入情報と、売電収入情報が示す売電収入が得られた発電設備について各ユーザが持つ権益の権益情報とに基づいて、売電収入のうちの分譲割合(発電設備の発電容量に対する分譲発電容量の割合)に相当する分の金額に応じた収益額をユーザ毎に取得する(ST205)。
例えば、サーバ2の処理部25は、1つの発電設備についての売電収入情報を取得した場合、この発電設備の設備情報を発電設備DB31において検索し、検索した設備情報に含まれる発電設備の発電容量と管理費の情報を取得する。処理部25は、売電収入情報が示す売電収入を発電容量で割ることにより、単位電力量あたり(例えば1[W]あたり)の売電収入Dwを算出する。
取得した売電収入情報が示す1か月間の発電による売電収入をD[円]とし、売電収入が得られた発電設備の発電容量をE[W]とした場合、この発電設備における1[W]あたりの1カ月間の売電収入Dw[円/W]は次の式で表される。
Dw = D/E …(1)
サーバ2の処理部25は、1[W]あたりの1カ月間の売電収入Dw[円/W]から、1[W]あたりの1か月間の管理費Fw[円/W]を差し引くことにより、売電で得られる1[W]あたりの1カ月間の収益額Hw[円/W]を算出する。1[W]あたりの1カ月間の収益額Hw[円/W]は、以下の式で表される。
Hw = Dw-Fw …(2)
また、サーバ2の処理部25は、売電収入情報が示す売電収入が得られた発電設備の権益情報を権益管理DB33において検索し、検索した権益情報に含まれる各ユーザの分譲発電容量を取得する。処理部25は、式(2)で表される1[W]あたりの収益額Hw[円/W]と、権益管理DB33で検索した権益情報に含まれる分譲発電容量G[W]とに基づいて、ユーザに配分すべき収益額H[円]を以下の式により算出する。
H = Hw×G …(3)
式(1)、(2)を式(3)に代入すると、ユーザに配分すべき収益額H[円]は以下の式で表される。
H = (G/E)・D-Fw・G …(4)
式(4)における右辺の第1項は、売電収入D[円]のうちの分譲割合(G/E)に相当する分の金額である。この金額から、分譲発電容量G[W]に比例する1か月間の管理費(Fw・G)を差し引くことにより、ユーザに配分すべき収益額H[円]を算出することができる。
ステップST205において各ユーザの収益額H[円]を取得したサーバ2の処理部25は、権益の売却が可能な少なくとも1つの発電設備の売却額情報に基づいて、権益の売却額が収益額H[円]に相当する金額となる分譲発電容量g[W]をユーザ毎に取得する(ST210)。
例えば、サーバ2の処理部25は、権益管理DB33に記憶される各発電設備の権益情報を参照することにより、権益の売却が可能な少なくとも1つの発電設備を特定する。次に、処理部25は、特定した発電設備の売却額情報を取引価格DB34から取得し、取得した売却額情報に含まれる複数の単位売却額J[円/W]の中から、ステップST200で取得した売電収入情報の売電収入の対象期間(売電収入の対象となる発電が行われた期間)に対応した1つの単位売却額J[円/W]を特定する。そして、処理部25は、特定した単位売却額J[円/W]と、ステップST205において取得した収益額H[円]とに基づいて、収益額H[円]に相当する金額となる分譲発電容量g[W]を取得する。分譲発電容量g[W]は、以下の式で表される。
g = H/J …(5)
なお、サーバ2の処理部25は、権益の売却が可能な発電設備を複数特定した場合、所定のルールに従って、この複数の発電設備に優先順位を設定し、優先順位の高い発電設備から順番に分譲発電容量g[W]を取得するようにしてもよい。これにより、優先順位の高い発電設備に対して分譲発電容量g[W]の権益が設定され易くなるため、分譲発電容量g[W]の権益を設定する発電設備が分散され難くなる。
例えば、処理部25は、発電容量から全ての権益の分譲発電容量を引いた残差を各発電設備について算出し、この残差が小さい発電設備ほど順位が高くなるように優先順位を設定してもよい。これにより、残差が小さい(分譲発電容量に設定可能な発電容量の残りが少ない)発電設備に対して分譲発電容量g[W]の権益が設定され易くなるため、権益を設定する発電設備が分散され難くなる。
ステップST210において各ユーザの分譲発電容量g[W]を取得したサーバ2の処理部25は、ユーザ毎に取得した分譲発電容量g[W]についての権益が各ユーザに利益として配分されるように、各ユーザが保有する権益に関する権益情報を更新する(ST215)。例えば、処理部25は、ステップST210において一のユーザの分譲発電容量g[W]を取得した場合、この分譲発電容量g[W]を取得した発電設備の権益情報(権益管理DB33)に対して、当該一のユーザのユーザ識別情報と分譲発電容量g[W]を追加するとともに、売電による利益として配分された権益であることを示すフラグ情報を追加する。
このように、本実施形態によれば、1つの発電設備で発電された電力の売電収入Dが得られた場合、この発電設備に関して分譲発電容量Gの権益を保有する各ユーザについて、売電収入Dのうちの分譲割合(発電設備の発電容量Eに占める分譲発電容量Gの割合)に相当する金額に応じた収益額H(式(4))が取得される。また、権益の売却が可能な少なくとも1つの発電設備の売却額情報(取引価格DB34)に基づいて、権益の売却額が収益額Hに相当する金額となる分譲発電容量gがユーザ毎に取得される。そして、ユーザ毎に取得された分譲発電容量gについての権益が各ユーザに売電の利益として配分されるように、各ユーザが保有する権益に関する権益情報(権益管理DB33)が更新される。
これにより、売電の利益として配分された権益に基づいて、発電設備の売電による利益が更に生み出されるため、売電の利益を換金する場合に比べて大きな利益を得ることができる。また、売電の利益が権益として配分されることから、ユーザの元手を投資に回すことが不要になり、投資金額の負担を抑制することができる。更に、売電の利益が自動的に権益として配分されるため、売電の利益を一旦換金して権益の購入に充当する手続が不要となり、ユーザの手間を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、所定期間に発電された電力の売電収入Dが得られた場合、この所定期間に対応した売却額情報の単位売却額に基づいて、権益の売却額が収益額Hに相当する金額となる分譲発電容量gがユーザ毎に取得される。これにより、例えば発電設備の使用期間が定められている場合などにおいて、使用期間内の連続する複数の所定期間ごとに単位売却額が設定されていても、売電収入Dの対象となる発電が行われた期間の単位売却額に応じた適切な分譲発電容量gを取得することができる。
ST115:
図2に戻る。
発電設備の権益に基づく売電の利益を受け取ったユーザは、資産(権益)の状況を端末1の表示部13の画面で確認することができる。図4Aは、資産状況を示す画面を表示する場合の処理の一例を説明するためのフローチャートである。
サーバ2の処理部25は、資産(権益)の状況を示す画面の表示を求める要求を端末1から受信すると(ST300)、画面に表示させる資産状況の各数値を取得するための処理を行う(ST305)。そして処理部25は、取得した各数値に基づいて、端末1のウェブブラウザが資産状況の画面を構成するためのデータ(HTMLファイル、CSSファイル、画像ファイルなど)を生成し、端末1に送信する(ST310)。端末1は、サーバ2から受信したデータをウェブブラウザで処理することにより資産状況を示す画面を構成し、表示部13に表示する。
図5は、資産状況を示す画面の一例を示す図である。図5に示す画面Aは、分譲発電容量に関する数値が記載された領域A1~A3と、ユーザが保有するポイントに関する数値が記載された領域A4~A5と、売電収入により得られる利益に関する数値が記載された領域A6~A7とを有する。
領域A1の数値は、現在保有する権益の分譲発電容量の合計[W]を示し、領域A2の数値は、ユーザの資金により事業者から購入した権益の分譲発電容量の合計[W]を示す。また、領域A3の数値は、売電による利益として配分された権益の分譲発電容量の合計[W]と、それらの権益の現時点における金額(売却額)の合計[円]を示す。
領域A4の数値は、購入分の分譲発電容量(領域A2)や利益分の分譲発電容量(領域A3)との交換によって得られた現在のポイントを示し、領域A4の数値は、これまでに得られたポイントの累計値を示す。
領域A6の数値は、今までに得られた売電による利益(収益額)の合計値[円]を示し、領域A7の数値は、保有中の権益を発電設備の使用期間の満了まで維持した場合に見込まれる利益(収益額)の合計値[円]を示す。
また画面Aは、ユーザによる権益の売買の履歴を表示させるためのボタンA8と、売電による利益として配分された権益(分譲発電容量)を換金するためのボタンA9と、現在保有するポイントを換金したり、これまでのポイント換金の履歴の表示させたりするためのボタンA10とを有する。
更に画面Aは、ユーザが権益を保有する発電設備についての情報が記載された1以上の領域A11を有する。領域A11には、発電設備の名称が記載された領域A12と、実質利回り(権益の販売額に対する1年あたりの収益額の割合)が記載された領域A13と、分譲発電容量が1[W]に設定され場合の権益の販売額(単位売却額)が記載された領域A14と、権益に関する他の情報(全体の分譲発電容量[W]、事業者からの購入分の分譲発電容量[W]、売電による利益分の分譲発電容量[W])が記載された領域A15とを含む。領域A15に配置されたボタンA16が押されると、発電設備の権益の換金やポイント交換等を行うための画面が表示される。
図4Bは、売電による利益として配分された各権益の金額(売却額)とその合計(図5の領域A3、A15)を取得する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
サーバ2の処理部25は、一のユーザが操作する端末1から資産(権益)の状況を示す画面の表示を求める要求を受信した場合(図4AのステップST300)、このユーザが保有する権益に関する権益情報(権益管理DB33)と、このユーザが保有する権益が設定された1以上の発電設備の売却額情報(取引価格DB34)とに基づいて、このユーザに利益として配分された1以上の権益の売却額を取得する(ST400)。
例えば、サーバ2の処理部25は、資産状況に関する画面A(図5)の表示を要求するユーザが保有した権益に関する権益情報を権益管理DB33において検索し、検索した権益情報に基づいて、売電による利益として配分された権益の発電設備を特定するとともに、その権益の分譲発電容量G[W]を取得する。このとき処理部25は、売電の利益として配分された権益と、事業者から購入した権益とを、権益情報に含まれるフラグ情報に基づいて判別する。
次に処理部25は、特定した発電設備の発電設備識別情報を含む売却額情報を取引価格DB34において検索し、検索により見つかった売電収入情報から単位売却額J[円/W]を取得する。このとき、処理部25は、売電収入情報に含まれる複数の単位売却額J[円/W]の中から、現時点を含む所定期間(発電設備の使用期間において連続する複数の所定期間の1つ)に対応した1つの単位売却額J[円/W]を取得する。そして処理部25は、ユーザが保有する権益の分譲発電容量G[W]と、現時点を含む所定期間に対応した単位売却額J[円/W]とに基づいて、ユーザが保有する権益の売却額L[円]を取得する。売却額L[円]は、単位売却額J[円/W]に分譲発電容量G[W]を乗じることによって算出することができる。
サーバ2の処理部25は、ユーザが保有する全ての権益の売却額L[円]を取得すると、それらの売却額L[円]の合計金額を算出する(ST405)。そして、処理部25は、各権益の売却額L[円]とその合計金額を含んだ画面A(図5)のデータを生成し、端末1に送信する(図4AのステップST310)。
このように、本実施形態によれば、売電収入による利益として配分された権益の金額(売却額)に関する情報が端末1に提供されるため、端末1のユーザは、保有する権益のうち、売電の利益として得られた権益についての金銭的な価値を明確に把握することができる。すなわち、売電の利益が権益(分譲発電容量)として配分される場合でも、利益の金銭的価値を明確に把握することができる。
また、本実施形態によれば、発電設備の使用期間が定められている場合などにおいて、使用期間内の連続する複数の所定期間ごとに単位売却額が設定されていても、現時点における売電の利益の金銭的価値を正確に把握することができる。
ST120:
再び図2に戻る。
売電の利益を権益(分譲発電容量)として受け取ったユーザは、保有するそれらの権益を換金したりポイント等に交換したりすることができる。図6A及び図6Bは、ユーザが保有する権益の換金を行うための画面の一例を示す図である。
図5の資産状況を示す画面AにおいてボタンA9が押されると、端末1は、例えば図6Aに示すような換金・交換用の画面Bを表示部13に表示する。画面Bは、換金・交換が可能な利益分の権益(分譲発電容量)の金額(売却額)が記載される領域B1と、換金・交換を行う金額をユーザが入力するための欄B2と、領域B1に記載された金額を欄B2に入力するためのボタンB3と、換金・交換の方式を選択するためのラジオボタンB4~B6と、入力内容の確認用の画面C(図6B)に移行するためのボタンB7とを有する。領域B1に記載される金額(売却額)は、画面A(図5)の領域A4に記載されるものと同じである。画面BのボタンB7が押されると、端末1は、図6Bに示す画面Cに移行する。
画面Cは、画面BのラジオボタンB4~B6で選択された換金・交換の方式が記載される領域C1と、画面Bの欄B2に入力された換金・交換の金額が記載される領域C2と、入力内容を修正するために画面B(図6A)へ戻るためのボタンC3と、入力内容を確定して換金・交換を実行するためのボタンC4とを有する。ボタンC4が押されると、端末1は、領域C1、C2に記載された内容で換金・交換を実行するように求める要求をサーバ2に送信する。
図7は、売電による利益として配分された権益を換金する処理の一例を説明するためのフローチャートである
サーバ2の処理部25は、例えば上述したボタンC4(図6B)を押下された端末1から、売電の利益として配分された権益の換金や交換を求める要求を受信すると(ST500)、要求元のユーザに売電の利益として配分された全ての権益における少なくとも一部の権益について、換金・交換の対象となる分譲発電容量をそれぞれ決定する(ST505)。すなわち、処理部25は、要求元のユーザに売電の利益として配布された少なくとも一部の権益の権益情報(権益管理DB33)と、これらの権益が設定された1以上の発電設備の売却額情報(取引価格DB34)とに基づいて、これらの権益の売却額を合計した金額が、ユーザにより指定された金額となるように、これらの権益の分譲発電容量をそれぞれ決定する。
例えば、サーバ2の処理部25は、要求元のユーザに売電の利益として配布された権益に関する権益情報を権益管理DB33において検索するとともに、検索された権益情報に関わる権益が設定された発電設備の売却額情報を取引価格DB34において検索する。処理部25は、検索された権益情報に関わる全ての権益から、順番に1つの権益を選択し、選択した権益について権益情報に含まれる分譲発電容量G[W]と、選択した権益が設定された発電設備の売却額情報に含まれる単位売却額J[円/W]とに基づいて、選択した権益の売却額L[円]を取得する。売却額L[円]は、単位売却額J[円/W]に分譲発電容量G[W]を乗じることによって算出することができる。このとき、処理部25は、売電収入情報に含まれる複数の単位売却額J[円/W]の中から、現時点を含む所定期間(発電設備の使用期間において連続する複数の所定期間の1つ)に対応した1つの単位売却額J[円/W]を選択し、これを売却額L[円]の算出に用いる。
サーバ2の処理部25は、順番に選択した権益の売却額L[円]を順番に足し合わせていき、足し合わせた合計額を、ユーザにより指定された金額と比較する。そして処理部25は、この合計額がユーザにより指定された金額と等しくなった場合、権益の選択を終了し、それまでに選択した権益の分譲発電容量G[W]を、それぞれ換金・交換の対象となる分譲発電容量として決定する。
足し合わせた金額がユーザにより指定された金額を超えた場合、処理部25は、権益の選択を終了するとともに、足し合わせた金額がユーザにより指定された金額と等しくなるように、最後に選択した権益の分譲発電容量G[W]を、これより小さい分譲発電容量G’[W]に調整する。この場合、処理部25は、最後に選択した権益については、この調整した分譲発電容量G’[W]を換金・交換の対象として決定する。
なお、サーバ2の処理部25は、要求元のユーザに売電の利益として配布された全ての権益から順番に1つの権益を選択して、換金・交換の対象となる分譲発電容量G[W]を決定する上述の処理を行う場合、権益に所定の優先順位を設定してもよい。例えば、処理部25は、要求元のユーザに売電の利益として配分された全ての権益に対して、分譲発電容量G[W]が小さいほど順位が高くなるように優先順位を設定し、この優先順位における上位の権益から順番に、権益情報と売却額情報とに基づいて分譲発電容量G[W]を決定してもよい。これにより、分譲発電容量G[W]の小さい権益が換金・交換の対象になり易くなるため、売電収入が小さい場合に収益額がゼロと見なされてしまうような収益性の小さい権益を整理して減らすことができる。
換金・交換の対象となる権益を選択してその分譲発電容量を決定すると、次にサーバ2の処理部25は、選択した権益の分譲発電容量が、決定した分譲発電容量の分だけ減るように、選択した権益の権益情報(権益管理DB33)を更新する(ST510)。選択した権益の分譲発電容量と決定した分譲発電容量とが等しい場合、処理部25は、その権益が消滅するように権益管理DB33の権益情報を更新する。
またサーバ2の処理部25は、要求元のユーザによって指定された金額に相当する価値を持った所定の財物(画面BのラジオボタンB4~B6で選択された換金・交換の方式に対応する財物)を要求元のユーザへ譲渡するように、所定の処理を実行する(ST515)。例えばポイントへの交換がユーザによって指定された場合、処理部25は、指定された金額に相当するポイントを追加するように要求元のユーザに関するユーザ情報(ユーザDB32)を更新する。
このように、本実施形態によれば、売電による利益として配分された全ての権益における少なくとも一部の権益について、それらの売却額を合計した金額がユーザに指定された金額と等しくなるように、分譲発電容量がそれぞれ決定される。また、当該少なくとも一部の権益それぞれの分譲発電容量が上記決定した分譲発電容量の分だけ減るように、当該少なくとも一部の権益の権益情報が更新される。そして、ユーザに指定された金額に相当する価値を持った所定の財物(金銭、ポイント、ギフト券など)が、換金・交換を要求したユーザへ譲渡される。
これにより、売電による利益として配分された権益を多数保有している場合でも、これらの権益を所望の金銭的価値を持った財物(金銭、ポイント、ギフト券など)へ簡単に交換することができる。また、個々の権益の売却額を細かく把握していなくても、所望の金額を指定するだけの簡単な操作によって、複数の権益の換金やポイントなどへの交換を行うことができるため、売電による利益として配分された発電設備の権益の処分を簡単に行うことができる。
また、本実施形態によれば、発電設備の使用期間が定められている場合などにおいて、使用期間内の連続する複数の所定期間ごとに単位売却額が設定されていても、売電の利益として配分された権益の現時点における売却額が正しく算出されるため、売電の利益として配分された権益を適切な価額の財物に交換することができる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
例えば、上述した実施形態におけるデータベース(31~36)の構成は一例であり、本実施形態の処理を実現可能な別の構成のデータベースを採用してもよい。
1…端末、11…通信部、12…入力部、13…表示部、14…記憶部、15…処理部、2…サーバ、21…通信部、24…記憶部、25…処理部、3…データベース管理装置、31…発電設備DB、32…ユーザDB、33…権益管理DB、34…取引価格DB、35…売却取引履歴DB、36…買取取引履歴DB、9…通信ネットワーク

Claims (9)

  1. 発電設備で発電された電力の売電収入に応じた利益を受け取る権益を保有する複数のユーザに、前記利益を配分する処理を行う装置であって、
    処理部と、
    前記処理部において実行可能な命令を記憶する記憶部とを有し、
    前記処理部は、1以上のデータベースにアクセス可能であり、
    前記1以上のデータベースは、
    各前記発電設備について各前記ユーザが保有する前記権益に関する権益情報と、
    各前記発電設備の前記権益を前記ユーザに売却する場合の売却額に関する売却額情報とを記憶しており、
    前記権益情報は、一の前記発電設備について一の前記ユーザが保有する前記権益に関する情報として、当該一の発電設備が持つ発電容量のうち、当該一のユーザへ分譲された分譲発電容量に関する情報を含み、
    前記売却額情報は、一の前記発電設備の前記売却額に関する情報として、当該一の発電設備が持つ前記発電容量のうちの単位発電容量を前記分譲発電容量とする前記権益を前記ユーザへ売却する場合の金額である単位売却額に関する情報を含み、
    前記分譲発電容量が前記発電容量に占める割合を、分譲割合と呼び、
    前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、
    前記売電収入を示す売電収入情報を取得する第1工程と、
    前記売電収入情報と、前記売電収入情報が示す前記売電収入が得られた前記発電設備について各前記ユーザが持つ前記権益の前記権益情報とに基づいて、前記売電収入のうちの前記分譲割合に相当する分の金額に応じた収益額を前記ユーザ毎に取得する第2工程と、
    前記権益の売却が可能な少なくとも1つの前記発電設備の前記売却額情報に基づいて、前記権益の前記売却額が前記収益額に相当する金額となる前記分譲発電容量を前記ユーザ毎に取得する第3工程と、
    前記ユーザ毎に取得した前記分譲発電容量についての前記権益が各前記ユーザに前記利益として配分されるように、各前記ユーザが保有する前記権益に関する前記権益情報を更新する第4工程とを含む、
    装置。
  2. 前記売却額情報は、連続する複数の所定期間と一対一に対応した複数の前記単位売却額に関する情報を含んでおり、
    前記第1工程は、一の前記所定期間に発電された電力の前記売電収入を示す前記売電収入情報を取得することを含み、
    前記第3工程は、前記売却額情報の前記単位売却額であって、当該一の所定期間に対応した前記単位売却額に基づいて、前記権益の前記売却額が前記収益額に相当する金額となる前記分譲発電容量を前記ユーザ毎に取得することを含む、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記権益情報は、前記利益として配分された前記権益を識別可能な情報を含んでおり、
    前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、
    一の前記ユーザが操作する端末から前記権益についての情報を求める要求を受信した場合、当該一のユーザが保有する前記権益に関する前記権益情報と、当該一のユーザが保有する前記権益が設定された1以上の前記発電設備の前記売却額情報とに基づいて、当該一のユーザに前記利益として配分された1以上の前記権益の前記売却額を取得する第5工程と、
    取得した各前記権益の前記売却額と、取得した各前記権益の前記売却額の合計との少なくとも一方を含んだ情報を前記端末に提供する第6工程とを含む、
    請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記売却額情報は、連続する複数の所定期間と一対一に対応した複数の前記単位売却額に関する情報を含んでおり、
    前記第5工程は、前記売却額情報の前記単位売却額であって、現時点を含む一の前記所定期間に対応した前記単位売却額に基づいて前記売却額を取得することを含む、
    請求項3に記載の装置。
  5. 前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、
    一の前記ユーザが操作する端末から、当該一のユーザに前記利益として配分された全ての前記権益のうち指定された金額分の前記権益を所定の財物と交換するように求める要求を受信した場合、当該全ての権益における少なくとも一部の前記権益に関する権益情報と、当該少なくとも一部の権益が設定された1以上の前記発電設備の前記売却額情報とに基づいて、当該少なくとも一部の権益の前記売却額を合計した金額が前記指定された金額となるように、当該少なくとも一部の権益それぞれの前記分譲発電容量を決定する第7工程と、
    当該少なくとも一部の権益それぞれの前記分譲発電容量が、前記第7工程で決定した前記分譲発電容量の分だけ減るように、当該少なくとも一部の権益に関する前記権益情報を更新する第8工程と、
    前記指定された金額に相当する価値を持った前記所定の財物を当該一のユーザへ譲渡する処理を実行する第9工程とを含む、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記第7工程は、前記一のユーザに前記利益として配分された全ての前記権益に対して、前記分譲発電容量が小さいほど順位が高くなるように優先順位を設定し、前記優先順位における上位の前記権益から順番に、前記権益情報と前記売却額情報とに基づいて前記分譲発電容量を決定することを含む、
    請求項5に記載の装置。
  7. 前記売却額情報は、連続する複数の所定期間と一対一に対応した複数の前記単位売却額に関する情報を含んでおり、
    前記第7工程は、前記売却額情報の前記単位売却額であって、現時点を含む一の前記所定期間に対応した前記単位売却額に基づいて前記分譲発電容量を決定することを含む、
    請求項5又は6に記載の装置。
  8. 発電設備で発電された電力の売電収入に応じた利益を受け取る権益を保有する複数のユーザに、前記利益を配分する方法であって、
    前記方法を実行する1以上のコンピュータは、1以上のデータベースにアクセス可能であり、
    前記1以上のデータベースは、
    各前記発電設備について各前記ユーザが保有する前記権益に関する権益情報と、
    各前記発電設備の前記権益を前記ユーザに売却する場合の売却額に関する売却額情報とを記憶しており、
    前記権益情報は、一の前記発電設備について一の前記ユーザが保有する前記権益に関する情報として、当該一の発電設備が持つ発電容量のうち、当該一のユーザへ分譲された分譲発電容量に関する情報を含み、
    前記売却額情報は、一の前記発電設備の前記売却額に関する情報として、当該一の発電設備が持つ前記発電容量のうちの単位発電容量を前記分譲発電容量とする前記権益を前記ユーザへ売却する場合の金額である単位売却額に関する情報を含み、
    前記分譲発電容量が前記発電容量に占める割合を、分譲割合と呼び、
    前記1以上のコンピュータが実行する前記方法は、
    前記売電収入を示す売電収入情報を取得する第1工程と、
    前記売電収入情報と、前記売電収入情報が示す前記売電収入が得られた前記発電設備について各前記ユーザが持つ前記権益の前記権益情報とに基づいて、前記売電収入のうちの前記分譲割合に相当する分の金額に応じた収益額を前記ユーザ毎に取得する第2工程と、
    前記権益の売却が可能な少なくとも1つの前記発電設備の前記売却額情報に基づいて、前記権益の前記売却額が前記収益額に相当する金額となる前記分譲発電容量を前記ユーザ毎に取得する第3工程と、
    前記ユーザ毎に取得した前記分譲発電容量についての前記権益が各前記ユーザに前記利益として配分されるように、各前記ユーザが保有する前記権益に関する前記権益情報を更新する第4工程とを有する、
    方法。
  9. 発電設備で発電された電力の売電収入に応じた利益を受け取る権益を保有する複数のユーザに、前記利益を配分する処理を1以上のコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記1以上のコンピュータは、1以上のデータベースにアクセス可能であり、
    前記1以上のデータベースは、
    各前記発電設備について各前記ユーザが保有する前記権益に関する権益情報と、
    各前記発電設備の前記権益を前記ユーザに売却する場合の売却額に関する売却額情報とを記憶しており、
    前記権益情報は、一の前記発電設備について一の前記ユーザが保有する前記権益に関する情報として、当該一の発電設備が持つ発電容量のうち、当該一のユーザへ分譲された分譲発電容量に関する情報を含み、
    前記売却額情報は、一の前記発電設備の前記売却額に関する情報として、当該一の発電設備が持つ前記発電容量のうちの単位発電容量を前記分譲発電容量とする前記権益を前記ユーザへ売却する場合の金額である単位売却額に関する情報を含み、
    前記分譲発電容量が前記発電容量に占める割合を、分譲割合と呼び、
    前記プログラムが前記1以上のコンピュータに実行させる処理は、
    前記売電収入を示す売電収入情報を取得する第1工程と、
    前記売電収入情報と、前記売電収入情報が示す前記売電収入が得られた前記発電設備について各前記ユーザが持つ前記権益の前記権益情報とに基づいて、前記売電収入のうちの前記分譲割合に相当する分の金額に応じた収益額を前記ユーザ毎に取得する第2工程と、
    前記権益の売却が可能な少なくとも1つの前記発電設備の前記売却額情報に基づいて、前記権益の前記売却額が前記収益額に相当する金額となる前記分譲発電容量を前記ユーザ毎に取得する第3工程と、
    前記ユーザ毎に取得した前記分譲発電容量についての前記権益が各前記ユーザに前記利益として配分されるように、各前記ユーザが保有する前記権益に関する前記権益情報を更新する第4工程とを含む、
    プログラム。
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