JP2023076041A - リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 - Google Patents

リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023076041A
JP2023076041A JP2021189194A JP2021189194A JP2023076041A JP 2023076041 A JP2023076041 A JP 2023076041A JP 2021189194 A JP2021189194 A JP 2021189194A JP 2021189194 A JP2021189194 A JP 2021189194A JP 2023076041 A JP2023076041 A JP 2023076041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
motor
driver circuit
electromotive force
operational amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021189194A
Other languages
English (en)
Inventor
尚 杉江
Takashi Sugie
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2021189194A priority Critical patent/JP2023076041A/ja
Priority to US17/987,192 priority patent/US20230163708A1/en
Publication of JP2023076041A publication Critical patent/JP2023076041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/02Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the kind of motor
    • H02P25/032Reciprocating, oscillating or vibrating motors
    • H02P25/034Voice coil motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/14Estimation or adaptation of motor parameters, e.g. rotor time constant, flux, speed, current or voltage
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5569Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks details of specially adapted mobile parts, e.g. electromechanical control devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/02Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the kind of motor
    • H02P25/06Linear motors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Linear Motors (AREA)

Abstract

【課題】逆起電力を検出する回路の面積の削減にある。【解決手段】電流検出回路212は、駆動対象のリニアモータ102の駆動電流に応じた電流検出信号VCSを生成する。第1アンプAMP1は、電流検出信号VCSを増幅する。第2アンプAMP2は、リニアモータ102の両端間の電圧VMに、1より小さいゲインを乗算して出力する。第3アンプAMP3は、第1アンプAMP1の出力VA1と第2アンプAMP2の出力VA2の差分に応じた逆起電力検出信号VBEMFを生成する。【選択図】図1

Description

本開示は、リニアモータのドライバ回路に関する。
さまざまな電子機器や産業機械に、対象物を位置決めするリニアモータ(リニアアクチュエータ)が使用される。ボイスコイルモータは、リニアモータのひとつであり、供給される駆動電流に応じて、可動子の位置を制御可能である。ボイスコイルモータの駆動回路は、ボイスコイルモータに流れる電流を、目標位置を規定する目標電流に近づくようにフィードバック制御する。
ハードディスクのヘッドを位置決めするアクチュエータドライバでは、電流を目標値に安定化させる定電流制御と、逆起電力を目標値に安定化させる制御が切りかえ可能となっている。特許文献1には、モータの両端間電圧から、モータの電流に比例した電圧を減算することにより、逆起電力を検出する回路が開示されている。
特許4707624号公報
ハードディスクなどの用途では、電源電圧は12V系が用いられる。そのため、特許文献1に記載の回路では、逆起電力を検出する回路ブロックを、12Vより高い耐圧を有する高耐圧素子で構成する必要がある。特に逆起電力検出に関するゲインを可変とする場合に、高耐圧素子でゲイン切換を実現しようとすると、回路面積が大きくなる。
本開示は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、逆起電力を検出する回路の面積の削減にある。
本開示のある態様のモータドライバ回路は、駆動対象のモータの駆動電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、電流検出信号を増幅する第1アンプと、モータの両端間の電圧に、1より小さいゲインを乗算して出力する第2アンプと、第1アンプの出力と第2アンプの出力の差分に応じた逆起電力検出信号を生成する第3アンプと、を備える。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明あるいは本開示の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本開示のある態様によれば、逆起電力を検出する回路の面積を削減できる。
図1は、実施形態に係るモータドライバ回路を備える位置決め装置のブロック図である。 図2は、モータの等価回路図である。 図3は、実施例1に係る逆起電力検出回路のブロック図である。 図4は、実施例2に係る逆起電力検出回路のブロック図である。 図5は、逆起電力検出回路の構成例を示す回路図である。 図6は、モータドライバ回路を備えるハードディスク装置を示す図である。
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
一実施形態に係るモータドライバ回路は、駆動対象のモータの駆動電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、電流検出信号を増幅する第1アンプと、モータの両端間の電圧に、1より小さいゲインを乗算して出力する第2アンプと、第1アンプの出力と第2アンプの出力の差分に応じた逆起電力検出信号を生成する第3アンプと、を備える。
モータの両端には、電源電圧付近の大きな電圧が発生しうる。この大きな電圧を、減算アンプに入力すると、減算アンプを高耐圧素子で構成する必要がある。上記構成では、第2アンプを設けて、モータの両端間電圧に含まれるDCバイアスを圧縮することにより、減算アンプである第3アンプに入力される電圧を小さくできる。これにより、第3アンプを低耐圧素子で構成することが可能となりモータドライバ回路の面積を小型化できる。
一実施形態において、第2アンプは、第1オペアンプと、第1オペアンプの第1入力と、モータの第1端との間に接続された第1抵抗と、第1オペアンプの第2入力と、モータの第2端との間に接続された第2抵抗と、第1オペアンプの第1入力と、第1オペアンプの出力の間に接続された第3抵抗と、一端が第1オペアンプの第2入力と接続され、他端に基準電圧を受ける第4抵抗と、を含んでもよい。
一実施形態において、第3アンプは、第2オペアンプと、第2オペアンプの第1入力と、第2アンプの出力との間に接続された第5抵抗と、第2オペアンプの第2入力と、第1アンプの出力との間に接続された第6抵抗と、第2オペアンプの第1入力と、第2オペアンプの出力の間に接続された第7抵抗と、一端が第2オペアンプの第2入力と接続され、他端に基準電圧を受ける第8抵抗と、を含んでもよい。
一実施形態において、モータはリニアモータであってもよい。
一実施形態において、リニアモータは、ボイスコイルモータであってもよい。
一実施形態において、モータドライバ回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
一実施形態に係る位置決め装置は、リニアモータと、リニアモータを駆動する上述のいずれかのモータドライバ回路と、を備える。
一実施形態に係るハードディスク装置は、上述の位置決め装置を備える。
(実施形態)
以下、好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施形態は、開示および発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも開示および発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bに接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また本明細書に示される波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。
図1は、実施形態に係るモータドライバ回路200を備える位置決め装置100のブロック図である。位置決め装置100は、リニアモータ102、上位コントローラ104およびモータドライバ回路200を備える。
上位コントローラ104は、位置決め装置100を統合的に制御する。上位コントローラ104はたとえば、マイクロコントローラ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成される。
モータドライバ回路200は、上位コントローラ104からの制御指令を受け、制御指令に応じた量の駆動電流IDRVをモータ102に供給する。モータ102はたとえばボイスコイルモータであり、その可動子は、モータ102に流れる駆動電流IDRVに応じた量だけ変位する。
続いてモータドライバ回路200の構成を説明する。図1には、リニアモータ102の速度を目標値に安定化させる速度制御に関するブロックが示されている。
モータドライバ回路200は、電流検出回路210、逆起電力検出回路220、フィードバックコントローラ230、出力段240、内部ロジック250、インタフェース回路260を備える。
電流検出回路210は、駆動対象のモータ102に流れる駆動電流IDRVに応じた電流検出信号VCSを生成する。
逆起電力検出回路220は、電流検出信号VCSとモータ102の両端間電圧Vとにもとづいて、モータ102の逆起電力(BEMF:Back ElectroMotive Force)を示す逆起電力検出信号VBEMFを生成する。逆起電力は、モータ102の速度に比例する。
内部ロジック250は、電流指令VREFを出力する。位置制御モードでは、電流指令VREFは、モータ102の目標位置に対して線形に変化する。速度制御モードでは、電流指令VREFは、逆起電力検出信号VBEMFが、速度指令に近づくように生成される。
インタフェース回路260は、上位コントローラ104と通信可能である。インタフェース回路260は、位置制御モードにおける電流指令VREFを指示する情報を上位コントローラ104から受信してもよい。
速度制御モードにおける電流指令VREFの計算は、内部ロジック250において行ってもよい。あるいはインタフェース回路260を利用して逆起電力の情報を、上位コントローラ104に送信し、上位コントローラ104が、逆起電力が速度指令に近づくように電流指令を指示する情報を生成し、内部ロジック250に送り返してもよい。
フィードバックコントローラ230は、位置制御モードおよび速度制御モードにおいて、電流検出信号VCSが電流指令VREFに近づくように、電圧指令VCTRLを生成する。
出力段240は、電圧指令VCTRLに応じた駆動信号を生成し、モータ102に供給する。たとえば出力段240は、電圧指令VCTRLをゲイン倍した電圧信号をモータ102に印加する。
続いて、速度制御モードについて詳しく説明する。上述のように、速度制御モードでは、モータ102の速度を示す逆起電力に関する情報を検出する必要がある。そこで、逆起電力検出回路220における逆起電力の検出について説明する。
図2は、モータ102の等価回路図である。モータ102は、コイルのインダクタンスLと、直流抵抗rおよび電圧源103で表される。電圧源103は、モータ102の回転数に比例した逆起電力eを発生する。
モータ102に一定の駆動電流IDRVが流れていると仮定できるとき、インダクタンスLの電圧(起電力)はゼロであり、抵抗rの電圧降下はr×IDRVである。したがって、モータ102の両端間電圧Vは、
=IDRV×r-e
で表される。
逆起電力検出回路220は、電流検出信号VCSに適切な係数を乗算することにより、IDRV×rに相当する電圧Vrを生成する。そして、モータ102の両端間電圧Vから、電圧Vrを減算することにより、逆起電力eを示す逆起電力検出信号VBEMFを生成する。
図1に戻る。逆起電力検出回路220は、キャリブレーション回路222、第1アンプAMP1、第2アンプAMP2、第3アンプAMP3を備える。
第1アンプAMP1は、電流検出信号VCSをゲインgで増幅する。第2アンプAMP2は、リニアモータ102の両端間の電圧に、1より小さいゲインgを乗算して出力する。たとえばゲインgは、1/8倍より小さく定めるとよい。
第3アンプAMP3は、第1アンプAMP1の出力VA1と第2アンプAMP2の出力VA2の差分に応じた逆起電力検出信号VBEMFを生成する。
キャリブレーション回路222は、キャリブレーションモードにおいてアクティブとなり、リニアモータ102の固定子が動かない状態、つまり逆起電力eがゼロの状態で、逆起電力検出信号VBEMFがゼロとなるように、逆起電力検出回路220における回路定数を調節する。たとえばキャリブレーション回路222は、第1アンプAMP1のゲインgを調節する。
以上がモータドライバ回路200の構成である。続いてその動作を説明する。
キャリブレーションモードでは、フィードバックコントローラ230によるフィードバックが無効となり、出力段240は、リニアモータ102の可動子が、メカ端に抑え付けられるように十分に大きな駆動電流IDRVを出力する。これにより、逆起電力eがゼロの状態となる。
リニアモータ102の内部抵抗をrとする。キャリブレーションモードでは、第1アンプAMP1の出力VA1は、式(1)となる。Aは、電流検出回路212のゲインである。
A1=IDRV×A×g …(1)
キャリブレーションモードでは、逆起電力はゼロであるから、リニアモータ102の両端間電圧は、r×IDRVとなり、第2アンプAMP2の出力電圧VA2は、式(2)となる。
A2=g×r×IDRV …(2)
キャリブレーションモードにおいて、第3アンプAMP3の出力である逆起電力検出信号VBEMFは、式(3)で表される。
BEMF=g×(VA2-VA1) …(3)
は第3アンプAMP3のゲインである。
キャリブレーションモードにおいて、逆起電力検出信号VBEMFをゼロにするには、VA2=VA1が成り立てばよい。つまり、式(4)が成り立つように、ゲインgが調節される。
DRV×A×g=g×r×IDRV…(4)
つまり調節後のゲインgは、式(5)を満たす。
=g×r/A …(5)
キャリブレーション後の通常動作状態において、リニアモータ102に逆起電力eが発生しているとする。このときの第2アンプAMP2の出力VA2は式(6)で表される。
A2=g×r×IDRV-e…(6)
このときの第3アンプAMP3の出力である逆起電力検出信号VBEMFは、式(7)で表される。
BEMF=g×(VA2-VA1)=g×(g×r×IDRV-e-IDRV×A×g) …(7)
ここで、事前のキャリブレーションによって式(5)を満たすようにgが調節されているとき、逆起電力検出信号VBEMFは式(8)で表される。
BEMF=g×(g×r×IDRV-e-IDRV×A×g)=-g×e …(8)
このように、モータドライバ回路200の逆起電力検出回路220によれば、逆起電力eに比例する逆起電力検出信号VBEMFを生成できる。
以上がモータドライバ回路200の動作である。続いて逆起電力検出回路220の具体的な構成例を説明する。
(実施例1)
図3は、図1の逆起電力検出回路220のブロック図である。図3には、各ブロックの電源電圧および各ブロックを構成するトランジスタの耐圧が示されている。LVは、低耐圧素子で構成されることを、HVは、高耐圧素子で構成されることを示す。たとえば、LVは、0~5Vの範囲で動作可能な素子を、HVは5~15Vの範囲で動作可能な素子を示す。実施例1では、電源電圧VDDは1.5Vである。
第2アンプAMP2のゲインはたとえばg=1/16である。モータの両端間電圧Vが-10V~+10Vで変動する場合に、第2アンプAMP2の出力電圧VA2において、モータの両端間電圧は、-0.6V~0.6Vに圧縮される。第2アンプAMP2は、低耐圧素子で構成される。
電流検出回路210は、駆動電流IDRVの経路上に設けられたセンス抵抗Rsと、センス抵抗Rsの電圧降下を電流検出信号VCSに変換するアンプと、を含む。このアンプのゲインを1とすると、電流検出回路210のゲインAは、Rsと等しい。
たとえばRs=0.22Ω、駆動電流IDRVを0.78A~4.55Aとすると、電流検出信号VCSは、0.17~1.0Vの範囲を取り得る。電流検出信号VCSを増幅する第1アンプAMP1は、低耐圧素子で構成される。第1アンプAMP1のゲインgは、キャリブレーションによって調節される。調整後のゲインgは、
=g×r/Rs
を満たす。ゲインgはモータ102の内部抵抗rに応じており、rとして2.1~12.2Ωの範囲を想定すると、ゲインgは0.6~3.48となる。第1アンプAMP1の出力電圧VA1は、0.6V程度である。
第3アンプAMP3は、低耐圧素子で構成される。第3アンプAMP3のゲインgはたとえば8倍とすることができる。
(実施例2)
図4は、実施例2に係る逆起電力検出回路220のブロック図である。実施例2では電源電圧VDDは5Vである。第2アンプAMP2のゲインはたとえばg=1/4である。モータの両端間電圧Vが-9V~+9Vで変動する場合に、第2アンプAMP2の出力電圧VA2において、モータの両端間電圧は、-2.25V~2.25Vに圧縮される。第2アンプAMP2は、低耐圧素子で構成される。
Rs=0.22Ω、駆動電流IDRVを0.73A~4.26Aとすると、電流検出信号VCSは、0.16~0.94Vの範囲を取り得る。電流検出信号VCSを増幅する第1アンプAMP1は、低耐圧素子で構成される。第1アンプAMP1のゲインgは、キャリブレーションによって調節される。調整後のゲインgは、
=g×r/Rs
を満たす。ゲインgはモータ102の内部抵抗rに応じており、rとして2.1~12.2Ωの範囲を想定すると、ゲインgは2.4~13.92となる。第1アンプAMP1の出力電圧VA1は、2.25Vとなり、実施例1の約4倍である。
第3アンプAMP3は、低耐圧素子で構成される。第3アンプAMP3のゲインgはたとえば2倍とすることができる。
実施例1では、第2アンプAMP2のゲインgが1/16である。ゲインgが小さいと、逆起電力の検出精度が、電流検出信号VCSの誤差の影響を強く受けることとなる。実施例2では、第2アンプAMP2のゲインgは1/4であり、実施例1と比べて4倍としている。これにより、逆起電力の検出精度が、電流検出信号の誤差の影響を受けにくくなる。
以上が逆起電力検出回路220の構成である。この逆起電力検出回路220では、第3アンプAMP3を低耐圧素子で構成することができる。これにより逆起電力検出回路220の面積、ひいてはモータドライバ回路200の面積を小さくできる。
第3アンプAMP3のゲインgを、プラットフォームやリニアモータ102の使用に応じて可変としたい場合がある。ゲインを切りかえるためには、抵抗ネットワークと、複数のスイッチが必要となる。第3アンプAMP3を高耐圧素子で構成する場合、スイッチを高耐圧トランジスタで構成する必要があり、これが第3アンプAMP3の面積の肥大化の要因となる。
図3もしくは図4の逆起電力検出回路220では、第3アンプAMP3のゲインを可変とした場合であっても、スイッチを低耐圧トランジスタで構成できるため、回路面積を削減できる。なお、逆起電力検出回路220には高耐圧素子で構成される第2アンプAMP2が追加されているが、第2アンプAMP2のゲインは固定でよいため、ゲイン切りかえのためのスイッチが不要であるから、第3アンプAMP3の面積削減の効果は、第2アンプAMP2による面積増加を上回ることとなる。
図5は、逆起電力検出回路220の構成例を示す回路図である。第1アンプAMP1は、第3オペアンプOA3、第9抵抗R9、第10抵抗R10を含む。第9抵抗R9の一端には、基準電圧VCMREFが入力され、第9抵抗R9の他端は、第3オペアンプOA3の反転入力端子と接続される。第10抵抗R10は、第3オペアンプOA3の反転入力端子と出力の間に接続される。第1アンプAMP1の出力電圧VA1は、式(9)で表される。
A1=VCS×(R9+R10)/R9+VCMREF …(9)
第2アンプAMP2は、第1オペアンプOA1、第1抵抗R1~第4抵抗R4を含む。第1抵抗R1は、第1オペアンプOA1の第1入力(-)と、リニアモータ102の第1端(AOUT)との間に接続される。第2抵抗R2は、第1オペアンプOA1の第2入力(+)と、リニアモータ102の第2端(BOUT)との間に接続される。第3抵抗R3は、第1オペアンプOA1の第1入力(-)と、第1オペアンプOA1の出力の間に接続される。第4抵抗R4は、一端が第1オペアンプOA1の第2入力(+)と接続され、他端に基準電圧VCMREFを受ける。第2アンプAMP2の出力電圧VA2は、式(10)で表される。ただし、R1=R2、R3=R4であるとする。
A2=V×R3/R1+VCMREF …(10)
第3アンプAMP3は、第2オペアンプOA2、第5抵抗R5~第8抵抗R8を含み、第2アンプAMP2と同様に構成される。R5=R6、R7=R8が成り立つとき、第3アンプAMP3の出力電圧VBEMFは、式(11)で表される。
BEMF=(VA1-VA2)×R7/R5+VCMREF …(11)
以上が逆起電力検出回路220の構成例である。
(用途)
図6は、モータドライバ回路200を備えるハードディスク装置900を示す図である。ハードディスク装置900は、プラッタ902、スイングアーム904、ヘッド906、スピンドルモータ910、シークモータ912、モータドライバ回路920を備える。モータドライバ回路920は、スピンドルモータ910やシークモータ912を駆動する。
シークモータ912はボイスコイルモータである。実施形態に係るモータドライバ回路200は、モータドライバ回路920に内蔵されており、シークモータ912を駆動する。
本開示において、駆動対象であるリニアモータの構成や形式は特に限定されない。たとえばスプリングリターン方式のボイスコイルモータや、その他のリニアアクチュエータの駆動にも本開示は適用可能である。あるいは駆動対象のモータは、スピンドルモータであってもよい。
位置決め装置100の用途も、ハードディスク装置には限定されず、カメラのレンズの位置決め機構などにも適用できる。
100 位置決め装置
102 リニアモータ
104 上位コントローラ
200 モータドライバ回路
210 電流検出回路
220 逆起電力検出回路
222 キャリブレーション回路
230 フィードバックコントローラ
240 出力段
AMP1 第1アンプ
AMP2 第2アンプ
AMP3 第3アンプ
OA1 第1オペアンプ
OA2 第2オペアンプ
OA3 第3オペアンプ
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3 第3抵抗
R4 第4抵抗
R5 第5抵抗
R6 第6抵抗
R7 第7抵抗
R8 第8抵抗
R9 第9抵抗
R10 第10抵抗

Claims (8)

  1. 駆動対象のモータの駆動電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、
    前記電流検出信号を増幅する第1アンプと、
    前記モータの両端間の電圧に、1より小さいゲインを乗算して出力する第2アンプと、
    前記第1アンプの出力と前記第2アンプの出力の差分に応じた逆起電力検出信号を生成する第3アンプと、
    を備える、モータドライバ回路。
  2. 前記第2アンプは、
    第1オペアンプと、
    前記第1オペアンプの第1入力と、前記モータの第1端との間に接続された第1抵抗と、
    前記第1オペアンプの第2入力と、前記モータの第2端との間に接続された第2抵抗と、
    前記第1オペアンプの前記第1入力と、前記第1オペアンプの出力の間に接続された第3抵抗と、
    一端が前記第1オペアンプの前記第2入力と接続され、他端に基準電圧を受ける第4抵抗と、
    を含む、請求項1に記載のモータドライバ回路。
  3. 前記第3アンプは、
    第2オペアンプと、
    前記第2オペアンプの第1入力と、前記第2アンプの出力との間に接続された第5抵抗と、
    前記第2オペアンプの第2入力と、前記第1アンプの出力との間に接続された第6抵抗と、
    前記第2オペアンプの前記第1入力と、前記第2オペアンプの出力の間に接続された第7抵抗と、
    一端が前記第2オペアンプの前記第2入力と接続され、他端に基準電圧を受ける第8抵抗と、
    を含む、請求項1または2に記載のモータドライバ回路。
  4. 前記モータはリニアモータである、請求項1から3のいずれかに記載のモータドライバ回路。
  5. 前記リニアモータは、ボイスコイルモータである、請求項4に記載のモータドライバ回路。
  6. ひとつの半導体基板に一体集積化される、請求項1から5のいずれかに記載のモータドライバ回路。
  7. リニアモータと、
    前記リニアモータを駆動する請求項1から6のいずれかに記載のモータドライバ回路と、
    を備える、位置決め装置。
  8. 請求項7に記載の位置決め装置を備える、ハードディスク装置。
JP2021189194A 2021-11-22 2021-11-22 リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置 Pending JP2023076041A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021189194A JP2023076041A (ja) 2021-11-22 2021-11-22 リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置
US17/987,192 US20230163708A1 (en) 2021-11-22 2022-11-15 Motor driver circuit for linear motor, positioning device using the same, and hard disk device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021189194A JP2023076041A (ja) 2021-11-22 2021-11-22 リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023076041A true JP2023076041A (ja) 2023-06-01

Family

ID=86383342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021189194A Pending JP2023076041A (ja) 2021-11-22 2021-11-22 リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230163708A1 (ja)
JP (1) JP2023076041A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20230163708A1 (en) 2023-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6204629B1 (en) Method and apparatus for accurately measuring a back-emf voltage on an actuator coil
US7224135B1 (en) Imposed current motor drive
JP2010193703A (ja) モータ駆動回路およびモータ駆動方法
JP2566718B2 (ja) 誘導性負荷に電流を供給する方法及びブリッジ制御回路
US4710684A (en) Drive circuit for brushless DC motors
JP2023076041A (ja) リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置
US6771480B2 (en) Circuit to sample and compare the BEMF on an actuator into a constant velocity control
US20030137261A1 (en) System for sharing power and signal pins on a motor controller
US5796545A (en) Device and method for calibrating a time constant of one or more filter circuits
JP2023076042A (ja) リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置
US9143108B2 (en) Variable gain amplifier, current detecting circuit using the same, motor driving circuit and electronic apparatus
JP2023115742A (ja) モータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置、モータの駆動方法
US8810942B2 (en) Motor drive device
JP2023070991A (ja) リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置
EP1641115A1 (en) Apparatus for driving both in PWM and linear mode an electromagnetic load
JP2023071428A (ja) リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置
US20230113909A1 (en) Motor driver circuit for linear motor, positioning device using the same, and hard disk device
US9350278B1 (en) Circuit technique to integrate voice coil motor support elements
JP4707624B2 (ja) ボイスコイルモータの制御回路、それを用いたディスク装置
US20230261594A1 (en) Driving circuit for motor systems and control method thereof
US6909572B2 (en) Disk drive system and method for operating same
TWI766768B (zh) 馬達控制電路
TWI742564B (zh) 馬達控制器
JP2007143362A (ja) モータ制御回路
JP2002169617A (ja) 電圧制御製置