JP2023075916A - 油中水型ケラチン繊維用化粧料 - Google Patents

油中水型ケラチン繊維用化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に優れ、さらに高温安定性にも良好である油中水型ケラチン繊維用化粧料の開発を課題とする。【課題の解決手段】 次の成分(A)~(F);(A)フッ素変性シリコーン樹脂(B)融点50~90℃のロウ 1~15質量%(C)デキストリン脂肪酸エステル(D)ポリビニルアルコール(E)25℃で固体である、アニオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤よりなる群から選択される1種または2種以上(F)25℃で液状の不揮発性油剤を含有する油中水型ケラチン繊維用化粧料。

Description

本発明は、油中水型ケラチン繊維用化粧料に関するものである。
ケラチン繊維用化粧料に求められる主な効果は、例えば、睫毛用化粧料である場合、睫を太く濃く見せることで、目元の印象を美しく際立たせるもの等がある。特に、睫毛1本1本をきれいに仕上げるセパレート効果や睫毛を上向きにカールした状態を維持するカール持続効果が重要であることは知られているが、近年マスクの着用が増え、鼻とマスクの隙間から呼気が漏れ、眼鏡が曇るように、特に目元が多湿環境にさらされやすく、多湿環境下におけるカール持続効果という視点が近年非常に重要である。これらの視点に加え、汗や涙、雨等に対して化粧料が落ちることがないにじみのなさが求められている。一方、化粧料を落とす際はクレンジングを用いてなじませてお湯で落とすことが一般的であり、化粧料の落としやすさは重要な効果である。特に近年、クレンジングを用いずにお湯で落とせる機能を付与することで、利便性、化粧料に対する満足度を高められるため、簡便に化粧料を落とす機能について検討が為されている。そこで、多湿環境下においてもカール持続力に優れ、汗や涙、雨でにじむことなく、クレンジングを使用せずに、お湯で簡便に落とせるケラチン繊維用化粧料が求められていた。
これまでにもワックスとHLB6~12である非イオン性界面活性剤、揮発性油剤をそれぞれ特定量含有することで、ボリューム効果、カール効果、化粧持ち(耐水性)に加えて、温水による除去性に優れた油性睫毛用化粧料の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)
また、ポリウレタンと特定の極性溶媒を含有することで、汗・皮脂等に強く化粧持ちし、かつ、温水で簡単に落とすことができ、カール力が高く仕上がりに優れる睫毛化粧料の技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2017-124999号公報 特開2019-077659号公報
しかしながら、従来の技術では、お湯での落としやすさや、耐水性・耐皮脂性に優れた化粧持ち効果、カール力、ボリューム効果に優れた化粧料の検討はされているが、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性、及び高温安定性に優れた化粧料の開発は行われていない。そこで、フッ素変性シリコーン樹脂の多湿環境下におけるカール持続効果とポリビニルアルコールのお湯での落としやすさに着目した。しかしながら、油溶性のフッ素変性シリコーン樹脂と水溶性のポリビニルアルコールを組み合わせる際は乳化剤型とする必要があり、油溶性のフッ素変性シリコーン樹脂と水溶性のポリビニルアルコールとを乳化すると、乳化安定性が悪く、廃液等が生じやすく高温安定性に課題がみられた。
そこで本発明は、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に優れ、さらに高温安定性にも良好である油中水型ケラチン繊維用化粧料の開発を課題とする。
上記実情に鑑み、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、油中水型ケラチン繊維用化粧料の高温安定性を改善するために増粘剤を模索したところ、融点50~90℃のロウが、廃液を抑え高温安定性が向上することを見出した。加えて、化粧膜の均一性を向上させるために不揮発性液状油を加えても、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、カール持続効果の機能を損なうことなく、非常に優れたものであった。更に鋭意検討した結果、デキストリン脂肪酸エステルがにじみを発生させることなく落としやすさを向上させ、さらに固体の界面活性剤を組み合わせることにより、廃液を抑え、高温安定性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)~(F);
(A)フッ素変性シリコーン樹脂
(B)融点50~90℃のロウ 1~15質量%
(C)デキストリン脂肪酸エステル
(D)ポリビニルアルコール
(E)25℃で固体である、アニオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤よりなる群から選択される1種または2種以上
(F)25℃で液状の不揮発性油剤
を含有する油中水型ケラチン繊維用化粧料に関するものである。
さらに、前記成分(B)融点50~90℃のロウが、カルナウバロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、及びコメヌカロウよりなる群から選択される1種または2種以上である前記記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料に関するものである。
さらに、前記成分(E)が(E1)アニオン性界面活性剤及び(E2)非イオン性界面活性剤を含有する前記記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料に関するものである。
さらに、前記成分(E1)が、N-アシルメチルタウリンまたはその塩、N-アシルアミノ酸またはその塩、及びアルキル硫酸塩よりなる群から選択される1種または2種以上である、前記記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料に関するものである。
さらに、前記成分(D)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(D)が、0.5~100である前記記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料に関するものである。
さらに、前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.01~2である前記記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料に関するものである。
さらに、前記成分(F)25℃で液状の不揮発性油剤が、炭化水素油、エステル油、及び高級アルコールよりなる群から選択される1種または2種以上である、前記記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料に関するものである。
本発明により、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性、高温安定性に優れる油中水型ケラチン繊維用化粧料を提供することができる。
実施例1における塗布直後と、塗布後3時間後の状態、及びカール変化率を算出するための補助線と角度を示す図である。 比較例2における塗布直後と、塗布後3時間後の状態、及びカール変化率を算出するための補助線と角度を示す図である。
本発明の詳細について以下に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
(フッ素変性シリコーン樹脂)
本発明における成分(A)フッ素変性シリコーン樹脂は、シリコーン樹脂構造中にフッ素元素が導入されているものである。例えば、下記一般式(1)の構造を有するフッ素変性シリコーン樹脂が好ましい。
Figure 2023075916000001
(式中、Rは炭素数1~8の炭化水素基、フェニル基、水酸基または一般式-R-R(Rは炭素数2~6の2価のアルキレン基を示し、Rは炭素数1~8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式-R-Rを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)
本発明において、フッ素変性シリコーン樹脂は、多湿環境下におけるカール持続効果の観点から、分子内にシラノール基を有し、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1~5質量%(以下、単に「%」と略す)が好ましく、0.5~5%がより好ましい。
このようなシラノール基を有するフッ素変性シリコーン樹脂としては、例えばトリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸や、(トリフルオロアルキルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサン等を挙げることができる。これらは、市販品として溶媒に溶解したものとして提供されるものを使用することができ、具体的には、XS66-B8226(トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸のシクロペンタシロキサン50%溶液)、XS66-B8636(トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸のジメチコン50%溶液)FR-5((トリフルオロアルキルジメチルシロキシ/トリメチルシロキシ)シルセスキオキサンのジメチコン50%溶液)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等がある。これらの中でも、多湿環境下におけるカール持続効果の観点から、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸が好ましい。
本発明における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、0.2%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましく、1%以上がさらにより好ましい。また、15%以下が好ましく、12%以下がより好ましく、10%以下がさらにより好ましい。また、0.2~15%が好ましく、0.5~12%がより好ましく、1~10%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性、多湿環境下におけるカール持続効果により優れるため、より好ましい。
(融点50~90℃のロウ)
本発明における成分(B)融点50~90℃のロウは、通常化粧料に用いられるものであれば、動物、植物、合成等の起源に限定されず、いずれのものも使用できる。例えば、硬質ラノリン、カルナウバロウ、ミツロウ、ステアリン酸ステアリル、モンタンワックス、水添ホホバ油、ベヘン酸ベヘニル、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、コメヌカロウ等のロウエステル、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス、水添マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、(エチレン/プロピレン)コポリマー等の炭化水素ワックスが挙げられ、これらから1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも多湿環境下におけるカール持続効果、お湯での落としやすさの観点から、ロウエステルが好ましく、カルナウバロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、及びコメヌカロウよりなる群から選ばれる1種または2種以上がより好ましく、カルナウバロウ、ミツロウ、及びキャンデリラロウよりなる群から選ばれる1種または2種以上がさらにより好ましい。
本発明における成分(B)の融点は、50~90℃であれば特に限定されないが、融点50℃以上70℃未満のロウ(B1)及び融点70~90℃のロウ(B2)を併用することで、多湿環境下における、化粧膜の均一性により優れるためより好ましい。(B1)としては、硬質ラノリン、ミツロウ、ステアリン酸ステアリル等が挙げられ、(B2)としては、カルナウバロウ、水添ホホバ油、ベヘン酸ベへニル、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、コメヌカロウ等が挙げられる。これらの中でも多湿環境下におけるカール持続効果、お湯での落としやすさの観点から、(B1)はミツロウが好ましく、(B2)はカルナウバロウが好ましい。尚、本発明において融点は医薬部外品原料規格記載一般試験法の融点測定法第2法に従って測定することができる。
また、成分(B)において、特に限定されないが、(B1)及び(B2)の含有質量割合を特定することで、多湿環境下におけるカール持続効果、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性により優れるため、より好ましい。このような(B2)に対する(B1)の含有質量割合(B1)/(B2)は、0.2以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.4以上がさらに好ましい。また、4以下が好ましく、2以下がより好ましく、1以下がさらにこのましい。また、0.2~4が好ましく、0.3~2がより好ましく、0.4~1がさらにより好ましい。
本発明における成分(B)の含有量は、1~15%であるが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、3%以上が好ましく、5%以上がより好ましい。また、12%以下が好ましく、10%以下がより好ましい。また、3~12%が好ましく、5~10%がより好ましい。この範囲であれば、多湿環境下におけるカール持続効果、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性、高温安定性により優れるため、より好ましい。
本発明において、成分(A)及び成分(B)は、適宜含有することで得られるものではあるものの、含有する質量割合を特定することにより、高温安定性、多湿環境下におけるカール持続効果、お湯での落としやすさにより優れるため好ましい。このような成分(B)に対する成分(A)の含有質量割合(A)/(B)は、特に限定されないが、0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.1以上がさらにより好ましい。また、2以下が好ましく、1.5以下がより好ましく、1以下がさらにより好ましい。また、0.01~2が好ましく、0.05~1.5がより好ましく、0.1~1がさらにより好ましい。
(デキストリン脂肪酸エステル)
本発明における成分(C)デキストリン脂肪酸エステルは、脂肪酸とデキストリンのエステルである。本発明において脂肪酸は、直鎖または分岐、飽和または不飽和の脂肪酸であり得る。前記脂肪酸は、特に限定されないが、脂肪酸の炭素数が、8~22が好ましく、12~18がより好ましく、14~18がさらにより好ましい。このような脂肪酸としては、特に限定されないが、例えば、エチルヘキサン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ベヘン酸等が挙げられ、これらから1種または2種以上を用いることができる。デキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/2-エチルヘキサン酸)デキストリン、ステアリン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン等が挙げられ、これらから1種または2種以上を用いることができる。また、デキストリンへの脂肪酸の置換度は、特に限定されないが、グルコース単位当たり1.0~2.0が好ましく、1.5~2.0がより好ましく、1.8~2.0がさらにより好ましい。
本発明における成分(C)デキストリン脂肪酸エステルは、炭素数8~22の脂肪酸とデキストリンとのエステルが好ましく、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、及び(パルミチン酸/2-エチルヘキサン酸)デキストリンよりなる群から選択される1種または2種以上がより好ましく、ミリスチン酸デキストリン、及びパルミチン酸デキストリンよりなる群から選択される1種または2種がさらにより好ましく、ミリスチン酸デキストリンが最も好ましい。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、1%以上が好ましく、2%以上がより好ましく、3%以上がさらにより好ましい。また、10%以下が好ましく、8%以下がより好ましく、6%以下がさらにより好ましい。また、1~10%が好ましく、2~8%がより好ましく、3~6%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性、多湿環境下におけるカール持続効果、にじみのなさ、化粧膜の均一性により優れるため、より好ましい。
(ポリビニルアルコール)
本発明における成分(D)ポリビニルアルコールは、通常化粧料に用いられるものであれば、いずれのものも使用できる。例えば、ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルを鹸化して得ることができる。本発明におけるポリビニルアルコールの25℃における粘度は、特に限定されないが、5~90mPa・sが好ましく、20~70mPa・sがより好ましく、40~50mPa・sがさらにより好ましい。尚、本発明のポリビニルアルコールの粘度とは4%濃度水溶液の20℃における粘度を測定することによって示される。粘度測定は、ブルックフィールド型粘度計(東機産業社製)でローターNo.1を用いて測定することができる。
本発明における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、0.01%以上が好ましく、0.05%以上がより好ましく、0.1%以上がさらにより好ましい。また、2%以下が好ましく、1%以下がより好ましく、0.5%以下がさらにより好ましい。また、0.01~2%が好ましく、0.05~1%がより好ましく、0.1~0.5%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性により優れるため、より好ましい。
本発明において、成分(A)及び成分(D)は、適宜含有することで得られるものではあるものの、含有する質量割合を特定することにより、高温安定性、多湿環境下におけるカール持続効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさにより優れるため好ましい。このような成分(D)に対する成分(A)の含有質量割合、(A)/(D)は、特に限定されないが、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましく、1.5以上がさらにより好ましい。また、100以下が好ましく、50以下がより好ましく、30以下がさらにより好ましい。また、0.5~100が好ましく、1~50がより好ましく、1.5~30がさらにより好ましい。
(25℃で固体のアニオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤)
本発明における成分(E)25℃で固体である、アニオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤よりなる群から選択される1種または2種以上は、通常化粧料に使用されるものであれば、特に限定されず、いずれのものも使用できる。25℃で固体の性状を持つことで、本発明の油中水型ケラチン繊維用化粧料のにじみのなさに寄与する効果を奏する。以下、アニオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤について詳述する。
(成分(E1):アニオン性界面活性剤)
本発明における成分(E1)アニオン性界面活性剤は、25℃で固体であれば特に限定されないが、例えば、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルサルコシン塩、N-アシルイセチオン酸塩、N-アシルアルキルタウリン塩、N-アシル加水分解タンパク質、アルキルグリコール酢酸塩、アルキルスルホコハク酸エステル等が挙げられる。具体的にはミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、ミリスチン酸トリエタノールアミン、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、ベヘン酸ナトリウム、ベヘン酸カリウム、ベヘン酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸カリウム、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ラウロイル-L-グルタミン酸アンモニウム、N-ラウロイル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、N-ラウロイル-L-グルタミン酸カリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸アンモニウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸カリウム、N-ラウロイルサルコシンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、N-ラウロイルサルコシンカリウム、N-ヤシ油脂肪酸サルコシンカリウム、N-ラウロイルグリシンナトリウム、N-ラウロイルグリシンカリウム、N-ラウロイルグリシントリエタノールアミン、N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシントリエタノールアミン、N-ラウロイルアラニンナトリウム、N-ラウロイルアラニントリエタノールアミン、N-ラウロイルアラニンカリウム、N-ヤシ油脂肪酸アラニンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アラニントリエタノールアミン、N-ヤシ油脂肪酸アラニンカリウム、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニントリエタノールアミン、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンカリウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチル-β-アラニンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチル-β-アラニントリエタノールアミン、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチル-β-アラニンカリウム、N-ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、N-ラウロイルイセチオン酸カリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシルイセチオン酸ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシルイセチオン酸カリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N-メチルタウリンナトリウム、N-ラウロイル-N-メチルタウリンナトリウム、N-ステアロイル-N-メチルタウリンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N-メチルタウリンカリウム、N-ラウロイル-N-メチルタウリンカリウム、N-ステアロイル-N-メチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンナトリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲントリエタノールアミン、ラウロイル加水分解コラーゲンカリウム、ラウロイル加水分解コラーゲンナトリウム、ラウロイル加水分解コラーゲントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸加水分解シルクカリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解シルクナトリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解シルクトリエタノールアミン、ラウロイル加水分解シルクカリウム、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、ラウロイル加水分解シルクトリエタノールアミン、ドデカン-1,2-ジオール酢酸エーテルナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸ステアリン酸モノエタノールアミド二ナトリウム等を挙げられ、これらから1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明におけるアニオン性界面活性剤は、高温安定性、にじみのなさ、お湯での落としやすさの観点から、N-アシルメチルタウリンまたはその塩、N-アシルアミノ酸またはその塩、及びアルキル硫酸塩よりなる群から選択される1種または2種以上が好ましく、N-アシルメチルタウリンまたはその塩よりなる群から選択される1種または2種以上がより好ましく、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、及びステアロイルメチルタウリンナトリウムよりなる群から選択される1種または2種以上がさらにより好ましい。
(成分(E2)非イオン性界面活性剤)
本発明における成分(E2)非イオン性界面活性剤は、25℃で固体であれば特に限定されないが、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が挙げられ、これらから1種または2種以上使用することができる。
本発明における成分(E2)非イオン性界面活性剤は、高温安定性、にじみのなさ、お湯での落としやすさの観点から、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルよりなる群から選択される1種または2種以上が好ましく、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルよりなる群から選択される1種または2種がより好ましく、ソルビタン脂肪酸エステルがさらにより好ましい。
本発明における非イオン性界面活性剤は、HLBを特定することで、高温安定性、にじみのなさ、お湯での落としやすさにより優れるため、より好ましい。このような非イオン性界面活性剤のHLBは、2~11が好ましく、2~8がより好ましく、2~5がさらにより好ましい。
HLB2~11の非イオン性界面活性剤としては、例えば、パルミチン酸ソルビタン(HLB 6.7)、ステアリン酸ソルビタン(HLB 4.7)、ジステアリン酸ソルビタン(HLB 4.4)、トリステアリン酸ソルビタン(HLB 2.1)等のソルビタン脂肪酸エステル、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB 10.5)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)(HLB 10.0)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸グリセリル(HLB 2.8)、ステアリン酸グリセリル(SE)(HLB 11.0)等のグリセリン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリグリセリル-2(HLB 5.0)、オレイン酸ポリグリセリル-2(HLB 5.5)、イソステアリン酸ポリグリセリル-2(HLB 5.5)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2(HLB 3.0)、ステアリン酸ポリグリセリル-4(HLB 6.0)、オレイン酸ポリグリセリル-4(HLB 6.0)、トリステアリン酸ポリグリセリル-6(HLB 2.5)、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10(HLB 3.5)、ペンタヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-10(HLB 3.5)、ペンタイソステアリン酸ポリグリセリル-10(HLB 3.5)、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10(HLB 3.5)、デカステアリン酸デカグリセリル(HLB 3.0)、トリステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB 7.0)、モノステアリン酸テトラグリセリル(HLB 6.0)、モノステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB 10.5)、ジステアリン酸デカグリセリル(HLB 11.0)等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン(HLB 6.3)、セテス-2(HLB 5.7)、セテス-5(HLB 9.4)、セテス-7(HLB 10.7)、ステアレス-2(HLB 4.9)、ステアレス-5(HLB 9.2)、ステアレス-7(HLB 10.7)、べへネス-5(HLB 8.1)等が挙げられる。
ここで、本発明におけるHLB(Hydphile-Lipophile Balance)とは、親水性-親油性のバランスを示す指標であり、小田・寺村らによる下記(式1)で計算されるものである。
HLB=「無機性値(IV)/有機性値(OV)」×10・・・(式1)
(甲田善生著、「有機概念図-基礎と応用-」、11~17頁、三共出版、1984年発行参照)
本発明における成分(E)の含有量は、特に限定されないが、化粧料全量に対し、0.5%以上が好ましく、0.6%以上がより好ましく、0.7%以上がさらにより好ましい。また、3%以下が好ましく、2.5%以下がより好ましく、2%以下がさらにより好ましい。また、0.5~3%が好ましく、0.6~2.5%がより好ましく、0.7~2%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性、にじみのなさ、お湯での落としやすさにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(E1)の含有量は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、0.1%以上が好ましく、0.15%以上がより好ましく、0.2%以上がさらにより好ましい。また、2%以下が好ましく、1.5%以下がより好ましく、1%以下がさらにより好ましい。また、0.1~2%が好ましく、0.15~1.5%がより好ましく、0.2~1%がさらにより好ましい。この範囲であれば、にじみのなさ、お湯での落としやすさにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(E2)の含有量は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、0.1%以上が好ましく、0.15%以上がより好ましく、0.2%以上がさらにより好ましい。また、2%以下が好ましく、1.5%以下がより好ましく、1%以下がさらにより好ましい。また、0.1~2%が好ましく、0.15~1.5%がより好ましく、0.2~1%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性、にじみのなさ、お湯での落としやすさにより優れるため、より好ましい。
本発明における成分(E)は、高温安定性の観点から、前記成分(E1)アニオン性界面活性剤、及び成分(E2)非イオン性界面活性剤を含有することが好ましい。
本発明における成分(E1)及び(E2)の含有質量割合(E1)/(E2)は、特に限定されないが、0.2以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.5以上がさらにより好ましい。また、4以下が好ましく、3以下がより好ましく、2以下がさらにより好ましい。また、0.2~4が好ましく、0.3~3がより好ましく、0.5~2がさらにより好ましい。この範囲であれば、多湿環境下におけるカール持続効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさにより優れるため、より好ましい。
(25℃で液状の不揮発性油剤)
本発明における成分(F)25℃で液状の不揮発性油剤は、常圧での沸点が260℃以上である油剤である。本発明における25℃で液状の不揮発性油剤は、化粧料に通常使用されるものであれば、特に限定されないが、例えば、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン等の炭化水素油、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、オクチルドデカノール、テトラデシルデカノール等の高級アルコール、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、セバシン酸イソプロピル、ステアリン酸イソブチル、ステアリン酸2-エチルヘキシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸ブチル、イソステアリン酸デシル、イソステアリン酸ラウリル、イソデカン酸イソデシル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ヘキサノナン酸ジペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコ-ル、ジカプリン酸プロピレングリコ-ル、ジカプリル酸プロピレングリコ-ル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、モノイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-6、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2、ペンタイソステアリン酸ポリグリセリル-10、エチルヘキサン酸ポリグリセリル-10、デカイソステアリン酸ポリグリセリル-10、セバシン酸ジエチル、2-エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸エチル、N-ラウロイル-グルタミン酸ジ(フィトステリル/2-オクチルドデシル)、N-ラウロイル-グルタミン酸ジ(コレステリル/2-オクチルドデシル)、N-ラウロイル-サルコシン-イソプロピル等のエステル油、ジメチルポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられ、これらから1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の成分(F)25℃で液状の不揮発性油剤は、お湯での落としやすさにより優れるため、炭化水素油、エステル油、及び高級アルコールよりなる群から選択される1種または2種以上が好ましく、炭化水素油、及び高級アルコールよりなる群から選択される1種または2種以上がより好ましく、高級アルコールがさらにより好ましい。
本発明における成分(F)の含有量は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、0.1%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらにより好ましい。また、20%以下が好ましく、15%以下がより好ましく、10%以下がさらにより好ましい。また、0.1~20%が好ましく、1~15%がより好ましく、2~10%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性、にじみのなさにより優れるため、より好ましい。
本発明における油中水型ケラチン繊維用化粧料は、外相が油性成分であり、内相が水性成分で構成する油中水型に乳化して得られる。本発明には油性成分として、成分(A)~(C)、及び成分(F)を必須成分として含有するが、本発明の効果を妨げない範囲で、必須成分以外の油性成分を含有することができる。また、水性成分として、成分(D)を必須成分として含有するが、本発明の効果を妨げない範囲で、必須成分以外の水性成分(例えば、水等)を含有することができる。
本発明における油性成分は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、50%以上が好ましく、55%以上がより好ましく、60%以上がさらにより好ましい。また、90%以下が好ましく、80%以下がより好ましく、70%以下がさらにより好ましい。また、50~90%が好ましく、55~80%がより好ましく、60~70%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性より優れるため、より好ましい。
本発明における水性成分は、前記成分(D)を必須成分とするものである。本発明において、油中水型とするために、水を含有していることが好ましい。また、本発明において、水性成分は水に可溶であり、通常化粧料に用いられるものであれば、特に限定されず、例えば、アルコール類、保湿剤(グリコール類、グリセロール類、糖類等)、水溶性高分子等が挙げられる。アルコール類としては、エチルアルコール等が挙げられる。また、保湿剤としては、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、デキストリン、グルコース、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、オリゴ糖、セルロース等の糖類が挙げられる。水溶性高分子としては、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等のムコ多糖類、グアーガム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系水溶性高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系水溶性高分子、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系水溶性高分子、タンパク質、ムコ多糖類、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
本発明における水性成分の含有量は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、1%以上が好ましく、2%以上がより好ましく、3%以上がさらにより好ましい。また、20%以下が好ましく、18%以下がより好ましく、15%以下がさらにより好ましい。また、1~20%が好ましく、2~18%がより好ましく、3~15%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性、お湯での落としやすさより優れるため、より好ましい。
本発明における水は、例えば、水道水を用いても良く、蒸留等で精製した精製水、温泉水、深層水、或いは植物の水蒸気蒸留水等でも良く、必要に応じて1種または2種以上用いることができる。
本発明における水の含有量は、特に限定されないが、油中水型ケラチン繊維用化粧料全量に対し、1%以上が好ましく、2%以上がより好ましく、3%以上がさらにより好ましい。また、15%以下が好ましく、12%以下がより好ましく、10%以下がさらにより好ましい。また、1~15%が好ましく、2~12%がより好ましく、3~10%がさらにより好ましい。この範囲であれば、高温安定性、お湯での落としやすさより優れるため、より好ましい。
本発明における油中水型ケラチン繊維用化粧料は、上記の成分(A)~(F)の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、粉体、成分(E)以外の界面活性剤、紫外線吸収剤、繊維、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
本発明における油中水型ケラチン繊維用化粧料は、常法に従って製造することができる。例えば、成分(A)~(C)、(E)~(F)、及び必要に応じて任意の油性成分を混合し油性区分とする。次に、成分(D)及び必要に応じて任意の水性成分を混合し水性区分とする。前記油性区分に水性区分を添加し、乳化して得ることができるが、この製造方法に限定されるものではない。
本発明における油中水型ケラチン繊維用化粧料は、特に限定されないが、液状、固形状、クリーム状等、いずれの性状とすることもできる。特に、化粧膜の均一性の観点から、液状、クリーム状が好ましい。
本発明の油中水型ケラチン繊維用化粧料は、ケラチン繊維に用いるものであれば特に限定されないが、例えば、マスカラ等の睫毛用化粧料、アイブロウ等の眉毛用化粧料、整髪剤、毛髪着色料等の毛髪用化粧料等が挙げられる。これらの中でも、睫毛用化粧料が好ましく、マスカラに用いるとより好ましい。
なお、本発明は以下の構成をとることもできる。
[1]
次の成分(A)~(F);
(A)フッ素変性シリコーン樹脂
(B)融点50~90℃のロウ 1~15質量%
(C)デキストリン脂肪酸エステル
(D)ポリビニルアルコール
(E)25℃で固体である、アニオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤よりなる群から選択される1種または2種以上
(F)25℃で液状の不揮発性油剤
を含有する油中水型ケラチン繊維用化粧料。
[2]
前記成分(B)融点50~90℃のロウが、カルナウバロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、及びコメヌカロウよりなる群から選択される1種または2種以上である[1]に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
[3]
前記成分(E)が(E1)アニオン性界面活性剤及び(E2)非イオン性界面活性剤を含有する[1]または[2]に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
[4]
前記成分(E1)が、N-アシルメチルタウリンまたはその塩、N-アシルアミノ酸またはその塩、及びアルキル硫酸塩よりなる群から選択される1種または2種以上である、[3]に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
[5]
前記成分(D)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(D)が、0.5~100である[1]~[4]のいずれか1項に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
[6]
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.01~2である[1]~[5]のいずれか1項に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
[7]
前記成分(F)25℃で液状の不揮発性油剤が、炭化水素油、エステル油、及び高級アルコールよりなる群から選択される1種または2種以上である[1]~[6]のいずれか1項に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
以下に実施例を挙げて、本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1~42及び比較例1~10:油中水型マスカラ
下記表1~5に示す処方の油中水型マスカラを調製し、イ.高温安定性、ロ.多湿環境下におけるカール持続効果、ハ.にじみのなさ、ニ.お湯での落としやすさ、ホ.化粧膜の均一性について、下記評価方法により評価した。その結果も併せて表1~5に示す。
Figure 2023075916000002
*1:XS66-B8226(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)固形分50%
*2:SR1000 (モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
*3:TOWAX 1F-6 (東亜化学社製)
*4:WHITE BEES WAX (三木化学社製)
*5:精製キャンデリラワックス SR-3 (日本ナチュラルプロダクツ社製)
*6:LIPWAX A-4(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*7:レオパールMKL2(千葉製粉社製)
*8:レオパールKL2(千葉製粉社製)
*9:レオパールTL2(千葉製粉社製)
*10:レオパールISK2(千葉製粉社製)
Figure 2023075916000003
Figure 2023075916000004
Figure 2023075916000005
Figure 2023075916000006
(製造方法)
A:成分1~10、25~26、及び28~31を95℃で均一に分散する。
B:成分11~24、及び27を60℃で均一に分散する。
C:Aを攪拌しながら徐々にBを加えて乳化し、室温に冷却して油中水型マスカラを得た。
(評価方法)
イ.高温安定性
イ.高温安定性については、前記実施例及び比較例の油中水型マスカラを直径4cm、高さ8cmの円柱型ガラス瓶に80g充填し、密封状態で50℃の恒温槽にて1週間保存し、恒温槽から取り出して25℃環境下で1時間静置後の状態を観察し、以下の判定基準にて判定した。
(高温安定性判定基準)
(判定) :(評価)
◎ :化粧料に変化が見られない
〇 :化粧料の軟化が認められる
△ :廃液がわずかに認められる
× :廃液が多く生じている
ロ.多湿環境下におけるカール持続効果
ロ.多湿環境下におけるカール持続効果については、人工睫毛(材質:ポリブチレンテレフタレート)の根元をプラスチック板に固定し、前記実施例及び比較例の油中水型マスカラを人工睫毛6本の束に塗布後、30℃、相対湿度95%RHの環境下にて3時間後におけるカール変化率(睫毛の角度の変化率)を各試料について以下の計算式(1)より算出して下記の判定基準にて判定した。
カール変化率=(3時間後の睫毛の角度-塗布直後の睫毛の角度)/(塗布直後の睫毛の角度)・・・(1)
ここで、「睫毛の角度」とは、プラスチック板平面を0°とし、人工睫毛の毛先から0.2cmの位置の曲線に対する接線とプラスチック板平面とで形成される角度を指す(図1及び図2参照)。
(多湿環境下におけるカール持続効果判定基準)
(判定) :(評価)
◎ :カール変化率が15%未満
〇 :カール変化率が15%以上30%未満
△ :カール変化率が30%以上45%未満
× :カール変化率が45%以上
ハ.にじみのなさ
ニ.お湯での落としやすさ
ホ.化粧膜の均一性
下記ハ~ホの項目について、各試料について化粧料評価専門パネル15名による使用テストを行った。パネル各人が実施例及び比較例の油中水型マスカラを使用し、下記絶対評価基準にて5段階に評価し評点をつけ、各試料についてパネル全員の評点合計からその平均値を算出し下記判定基準により判定した。ハ.にじみのなさに関しては、各試料を睫毛に塗布し、8時間後に目周りがにじんでないかどうか、ニ.お湯での落としやすさに関しては、各試料を睫毛に塗布し、8時間後に40℃のお湯で油中水型マスカラが落ちたかどうか、ハ.化粧膜の均一性に関しては、各試料を睫毛に塗布した際に滑らかに延び広がり、塗布後の化粧膜として均一性を感じるかどうか、を評価した。
<評価項目>
(ハ)にじみのなさ
(ニ)お湯での落としやすさ
(ホ)化粧膜の均一性
<絶対評価基準>
(評点) :(評価)
5 :非常に良い
4 :良い
3 :普通
2 :悪い
1 :非常に悪い
<4段階判定基準>
(判定) :(評価)
◎ :4.0より高い
○ :3.0点より高く4.0点以下
△ :2.0点より高く3.0点以下
× :2.0点以下
表1~5の結果から明らかなように、本発明の実施例1~42の油中水型マスカラは、高温安定性、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に優れたものであった。これに対して、成分(A)を含有しない比較例1は、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさに満足のいく品質が得られなかった。また、成分(A)の代わりにトリメチルシロキシケイ酸を用いた比較例2は、にじみのなさに満足のいく品質が得られなかった。成分(B)が1%未満の比較例3は特に高温安定性と多湿環境下におけるカール維持効果と化粧膜の均一性に満足のいく品質が得られず、成分(B)が15%より多い比較例4は特に高温安定性とお湯での落としやすさに満足のいく品質が得られなかった。成分(C)を含有しない比較例5は、高温安定性、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に満足のいく品質が得られなかった。また、成分(C)の代わりにステアリン酸フルクトオリゴ糖を用いた比較例6は、にじみのなさ、お湯での落としやすさに満足のいく品質が得られなかった。成分(D)を含有しない比較例7は、お湯での落としやすさに満足のいく品質が得られなかった。また、成分(D)の代わりにポリビニルピロリドンを用いた比較例8は、お湯での落としやすさに満足のいく品質が得られなかった。成分(E)の代わりに液状のポリオキシエチレンソルビタンモノオレートを含有する比較例9は、高温安定性、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に満足のいく品質が得られなかった。また、成分(E)の代わりにカチオン性界面活性剤のステアリルメチルアンモニウムを含有する比較例10は、高温安定性、にじみやすさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に満足のいく品質が得られなかった。
実施例43:油中水型マスカラ(繊維入りタイプ)
(成分) (%)
(1)イソドデカン 残量
(2)(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー *11 10
(3)トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸*1 5
(4)ラウロイルグルタミン酸ジ
(フィトステリル/オクチルドデシル) 2
(5)コメヌカロウ(融点 80℃)*12 3
(6)キャンデリラロウ(融点 72℃)*5 3
(7)ミリスチン酸デキストリン(置換度2.0)*7 5
(8)(ポリグリセリル―3/ラウリルポリジメチルシロキシ
エチルジメチコン)クロスポリマー 5
(9)炭酸プロピレン 0.5
(10)タルク 5
(11)煙霧状シリカ 3
(12)カーボンブラック 0.5
(13)セルロース 5
(14)ポリプロピレン繊維(5T、2mm) 0.5
(15)ナイロン12繊維(5T、1mm) 1
(16)ナイロン66繊維(17T、2mm) 1
(17)モノステアリン酸ソルビタン HLB4.3 (固体) 0.5
(18)フェノキシエタノール 0.1
(19)エタノール 10
(20)アラビアゴム 0.1
(21)ステアロイルメチルタウリンナトリウム (固体) 0.5
(22)精製水 10
(23)ポリビニルアルコール(粘度44mPa・S) 0.6
*11 KP-545(信越化学工業社製)
*12 ライスワックスSS-1(ボーソー油脂社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(16)を100℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分(17)~(23)を60℃に加熱し、均一に混合する。
C.AにBを加え80℃で乳化し、室温まで冷却する。
D.Cを容器に充填して油中水型マスカラ(繊維入りタイプ)を得た。
本発明の油中水型マスカラ(繊維入りタイプ)は、高温安定性、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に優れるものであった。
実施例44:油中水型マスカラオーバーコート
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン 15
(2)トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸*1 5
(3)ラウリルポリグリセリル-3
ポリジメチルシロキエチルジメチコン(液状) 0.1
(4)(PEG15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)
クロスポリマー 5
(5)イソステアリン酸デキストリン 2.5
(6)パルミチン酸デキストリン(置換度2.0) *8 2
(7)カルナウバロウ*3(融点 83℃) 3
(8)ミツロウ*4(融点 63℃) 3
(9)ジメチコノール 3
(10)クオタニウム-18ヘクトライト 4
(11)トリステアリン酸ソルビタン HLB2(固体) 0.5
(12)煙霧状シリカ 0.5
(13)黒色酸化鉄 0.1
(14)N-ラウロイル-L-リジン 0.5
(15)シリコーン粉末 0.5
(16)精製水 残量
(17)エタノール 5
(18)1,3-ブチレングリコール 2
(19)ジプロピレングリコール 0.2
(20)キサンタンガム 0・5

(21)アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン
(固形分50%、溶媒:水) 5
(22)ステアロイルメチルタウリンナトリウム(固体) 0.5
(23)ポリビニルアルコール(粘度44mPa・S) 0.4
(製造方法)
A.成分(1)~(15)を100℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分(16)~(23)を60℃に加熱し、均一に混合する。
C.AにBを加え80℃で乳化し、室温まで冷却する。
D.Cを容器に充填して油中水型マスカラオーバーコートを得た。
本発明の油中水型マスカラオーバーコートは、高温安定性、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に優れるものであった。
実施例45:油中水型ヘアワックス
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン 残量
(2)トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸*1 3
(3)タルク 25
(4)ワセリン 8
(5)ミネラルオイル 3
(6)パルミチン酸デキストリン(置換度2.0)*8 2
(7)カルナウバロウ(融点 83℃)*3 2
(8)ミツロウ(融点 63℃)*4 2
(9)ジメチコノール 3
(10)モノステアリン酸グリセリル HLB4(固体) 0.5
(11)ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス
(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル) 3
(12)ヒマワリ種子油 0.01
(13)ホホバ種子油 0.01
(14)ローズマリー葉エキス 0.01
(15)ポリエチレン(融点 95℃)*13 0.5
(16)パラフィン (融点 58℃)*14 0.5
(17)BHT 0.5
(18)精製水 4
(19)エタノール 1
(20)1,3-ブチレングリコール 2
(21)トリプロピレングリコール 0.5
(22)PEG-20 3
(23)ステアロイルメチルタウリンナトリウム(固体) 0.5
(24)アクリレーツコポリマー(固形分50%、溶媒:水) 2
(25)ポリビニルアルコール(粘度22mPa・S) 0.3
*13 LIPWAX A―4(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*14 PARASERA 256(PARAMELT社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(17)を100℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分(18)~(25)を60℃に加熱し、均一に混合する。
C.AにBを加え80℃で乳化し、室温まで冷却する。
D.Cを容器に充填して油中水型ヘアワックスを得た。
本発明の油中水型ヘアワックスは、高温安定性、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に優れるものであった。
実施例46:油中水型アイブロウ
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン 残量
(2)トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸*1 8
(3)ラウリルポリグリセリル-3
ポリジメチルシロキエチルジメチコン(液状) 0.1
(4)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー *15 3
(5)イソステアリン酸デキストリン 2.5
(6)パルミチン酸デキストリン(置換度2.0) *8 2
(7)カルナウバロウ(融点 83℃)*3 2
(8)ミツロウ(融点 63℃)*4 3
(9)ジメチコノール 3
(10)ジメチルポリシロキサン 0.5
(11)クオタニウム-18ヘクトライト 4
(12)トリステアリン酸ソルビタン HLB2(固体) 0.5
(13)煙霧状シリカ 0.5
(14)トリエトキシカプリリルシラン2%表面処理
黒色酸化鉄 1
(15)トリエトキシカプリリルシラン2%表面処理
赤色酸化鉄 2
(16)トリエトキシカプリリルシラン2%表面処理
黄色酸化鉄 2
(17)N-ラウロイル-L-リジン 0.5
(18)アボカドエキス 0.05
(19)キイチゴエキス 0.05
(20)ヒバマタエキス 0.05
(21)ハイビスカス花エキス 0.05
(22)精製水 残量
(23)エタノール 5
(24)1,3-ブチレングリコール 2
(25)グリセリン 0.2
(26)ヒアルロン酸ナトリウム 0・5
(27)パルミトイルメチルタウリンナトリウム(固体) 0.5
(28)モモ果汁 0.05
(29)メントール 0.1
(30)クエン酸 0.1
(31)ポリビニルアルコール(粘度44mPa・S) 0.25
*15 KSG-016F(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(17)を100℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分(18)~(31)を60℃に加熱し、均一に混合する。
C.AにBを加え80℃で乳化し、室温まで冷却する。
D.Cを容器に充填して油中水型アイブロウを得た。
本発明の油中水型アイブロウは、高温安定性、多湿環境下におけるカール維持効果、にじみのなさ、お湯での落としやすさ、化粧膜の均一性に優れるものであった。

Claims (7)

  1. 次の成分(A)~(F);
    (A)フッ素変性シリコーン樹脂
    (B)融点50~90℃のロウ 1~15質量%
    (C)デキストリン脂肪酸エステル
    (D)ポリビニルアルコール
    (E)25℃で固体である、アニオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤よりなる群から選択される1種または2種以上
    (F)25℃で液状の不揮発性油剤
    を含有する油中水型ケラチン繊維用化粧料。
  2. 前記成分(B)融点50~90℃のロウが、カルナウバロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、及びコメヌカロウよりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
  3. 前記成分(E)が(E1)アニオン性界面活性剤及び(E2)非イオン性界面活性剤を含有する請求項1または2に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
  4. 前記成分(E1)が、N-アシルメチルタウリンまたはその塩、N-アシルアミノ酸またはその塩、及びアルキル硫酸塩よりなる群から選択される1種または2種以上である、請求項3に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
  5. 前記成分(D)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(D)が、0.5~100である請求項1または2に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
  6. 前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が、0.01~2である請求項1または2に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。
  7. 前記成分(F)25℃で液状の不揮発性油剤が、炭化水素油、エステル油、及び高級アルコールよりなる群から選択される1種または2種以上である請求項1または2に記載の油中水型ケラチン繊維用化粧料。

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