JP2023074548A - 監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不必要に充電必要時間の経過を待つという事態が生じるのを回避することを可能な監視装置を提供する。【解決手段】主電源装置と、電池を内蔵した予備電源装置と、予備電源装置の電圧を測定する電圧測定手段と、予備電源装置からダミー負荷へ所定の電流を所定時間流すことで予備電源装置が所望の性能を有するか否かの試験を実行可能な予備電源試験装置とを備えた監視装置において、予備電源試験装置は、監視装置の電源に関する複数の非定常動作のいずれかが発生するたびに、予備電源装置の充電に要する充電必要時間を算出する充電必要時間算出手段と、非定常動作の終了時からの経過時間を計時する経過時間計時手段と、経過時間が充電必要時間よりも長いか否か判定する判定手段を備え、予備電源試験の開始指令入力があった際に経過時間が充電必要時間よりも長いと判定されたことに応じて予備電源装置の放電試験を実施するようにした。【選択図】図4

Description

この発明は、電池を内蔵した予備電源が所望の性能を有するか否か試験する予備電源試験装置を備えた火災受信機あるいは火災監視制御盤のような監視装置に適用して有効な技術に関する。
従来、火災感知器からの検出信号を受信して火災を警報する火災受信機や火災監視制御盤を備えた防災監視システムにおいては、商用交流電源で動作する主電源装置とは別に、停電時にバックアップするための二次電池(バッテリ)を内蔵した予備電源装置が設けられている。
火災受信機の予備電源装置に使用されている二次電池は、通常の監視状態にあっては、商用交流電源の整流平滑で得られた直流電圧で充電状態におかれているが、長期間使用している間に、二次電池の劣化等が進み充電容量が不足した状態になるおそれがあることから、定期的にまた必要に応じて予備電源装置の試験が実施されている。なお、予備電源試験は、火災受信機に設けられている予備電源試験スイッチを操作することで実施するように構成されることが多い。
従来、予備電源試験スイッチを操作している間、商用交流電源に基づいた直流電源電圧の供給から予備電源(バッテリ)による直流電源電圧の供給に切り替えると共に、予備電源にダミー負荷を接続して試験し、予備電源試験制御部は、予備電源試験スイッチのオンを検出してから一定時間を経過した時に、予備電源試験を強制的に終了させるように構成しているものがある(特許文献1)。
特許文献1に記載されている予備電源試験装置にあっては、試験中は、予備電源(バッテリ)による直流電源電圧の供給に切り替えるようにしているため、試験時間が長くなると放電量が多くなり、試験終了後にバッテリの残量が少なくなってしまい、停電発生時に所定保証時間以上動作できなくなるおそれがある。
そこで、本出願人は、比較的短い時間に繰り返し放電試験が実施されることによって電池の劣化が進んでしまうのを防止することができる予備電源試験方法および監視装置に関する発明を行い、先に出願した(特許文献2)。
特開平09-35156号公報 特開2019-78636公報
特許文献2に記載されている発明は、停電からの復旧後または予備電源の性能試験が終了後、求めた予備電源の充電に必要な時間(「充電必要時間」)が経過することを条件としており、比較的短い時間に繰り返し放電試験が実施されることによって電池の劣化が進んでしまうのを防止できる。
しかし、実際には「充電必要時間」が経過する前に十分に充電ができる場合があるが、特許文献2の発明では充電が十分にできていたとしても「充電必要時間」が終了しないことには、例えば充電/放電切替え回路が正常に動作するか否か確認するために行う予備電源の性能にほとんど影響を与えることのない短時間放電試験など、何らかの意図をもって性能試験を行いたくても行えないという問題があった。
そこで、予備電源が十分充電されているか否かを把握するために、常にまたは短い時間間隔で「充電必要時間」を繰り返し計算することも考えられるが、繰り返し計算を実行し続けるのは制御装置にとって負荷が大きく、例えば火災受信機の場合には、当該機器にとって本来機能である感知器からの火災発生信号の処理に影響を与えかねないという課題があることが明らかになった。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、所定の条件が成立した場合に限って「充電必要時間」を再計算することにより、機器本来の機能を損なうことを避けつつ予備電源の性能を確認することが可能で、不必要に「充電必要時間」の経過を待つという事態が生じるのを回避することを可能とした火災受信機や火災監視制御盤のような監視装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本出願に係る発明は、
主電源装置と、電池を内蔵した予備電源装置と、前記予備電源装置の電圧を測定する電圧測定手段と、前記予備電源装置からダミー負荷へ所定の電流を所定時間流すことで前記予備電源装置が所望の性能を有するか否かの試験を実行可能な予備電源試験装置と、を備えた監視装置において、
前記予備電源試験装置は、
前記監視装置の電源に関する複数の非定常動作のいずれかが発生するたびに、当該非定常動作の発生時の前記予備電源装置の測定電圧に基づいて、前記予備電源装置の充電に要する充電必要時間を算出する充電必要時間算出手段と、
前記非定常動作の終了時からの経過時間を計時する経過時間計時手段と、
前記経過時間が前記充電必要時間よりも長いか否か判定する判定手段と、を備え、
予備電源試験の開始指令入力があった際に前記判定手段によって前記経過時間が前記充電必要時間よりも長いと判定されたことに応じて前記予備電源装置の放電試験を実施するように構成したものである。
上記のような構成を有する監視装置によれば、非定常動作が発生するたびすなわち所定の条件が成立した場合に限って「充電必要時間」を再計算することにより、機器本来の機能を損なうことを避けつつ予備電源の性能を確認することが可能で、不必要に「充電必要時間」の経過を待つという事態が生じるのを回避することができる。
ここで、望ましくは、前記複数の非定常動作は、前記予備電源装置の電池試験と、少なくとも前記予備電源試験装置の再起動、前記主電源装置の電源投入または電源復旧、前記予備電源試験装置への前記予備電源装置の接続、のうちいずれか1つであるようにする。
かかる構成によれば、上記のような非定常動作の発生時には、予備電源がどのような状態になっているのかの情報が途切れているので、改めて「充電必要時間」を再計算することにより、正確な状態を把握することができる。また、上記非定常動作は頻繁に起こるものではないので、制御装置にとっての負荷を大きくするものでなく、例えば火災受信機の場合には、当該機器にとって本来機能である感知器からの火災発生信号の処理等の緊急性の高い処理の実行に影響を与えることがないようにすることができる。
また、望ましくは、前記予備電源装置の非接続状態から接続状態へ移行を検出する予備電源接続検出手段を備え、
前記予備電源試験装置は、前記予備電源接続検出手段からの情報に基づいて前記非定常動作としての前記予備電源の接続を検知するように構成する。
かかる構成によれば、予備電源接続検出手段があるため、予備電源試験装置は予備電源が未接続から接続になった場合に、直ちに予備電源の接続を検知することができ、予備電源の接続情報を手入力で予備電源試験装置へ知らせたり設定したりする必要がない。
さらに、望ましくは、前記予備電源試験装置へ予備電源の電池試験を指令するための入力手段と、
表示装置へ情報を表示することを指令するための複数の操作ボタンと、を備え、
前記予備電源の電池試験には、第1の予備電源試験と、前記第1の予備電源試験よりも放電時間の長い第2の予備電源試験とが含まれ、
前記第1の予備電源試験は、前記入力手段からの電池試験指令の入力に応じて開始され、
前記第2の予備電源試験は、前記入力手段からの電池試験指令の入力および前記複数の操作ボタンのいずれか操作に応じて開始されるように構成ように構成する。
かかる構成によれば、既設のスイッチボタンを使用して2つの予備電源試験をそれぞれ別個に開始させることができる。
また、望ましくは、表示装置と、表示すべき情報があることを報知する情報報知ランプと、情報を表示することを指令するための操作ボタンと、を備え、
前記予備電源試験装置は、前記予備電源試験の終了時に前記情報報知ランプを点灯もしくは点滅させ、前記操作ボタンが操作されたことに基づいて前記表示装置に前記放電試験の結果を表示させるように構成する。
かかる構成によれば、監視者は必要に応じて予備電源の放電試験の結果を表示部に表示させて予備電源装置の状態を正確に把握することができる。
本発明の予備電源試験装置を備えた監視装置によれば、所定の条件が成立した場合に限って「充電必要時間」を再計算することにより、機器本来の機能を損なうことを避けつつ予備電源の性能を確認することが可能で、不必要に「充電必要時間」の経過を待つという事態が生じるのを回避することができるという効果がある。
本発明に係る予備電源試験装置を備えた監視装置の一例としての火災受信機の構成例を示す正面図である。 実施形態の火災受信機内に設けられている予備電源試験装置を有する監視装置の構成例を示すブロック図である。 本実施形態の火災受信機の制御基板上の制御部による予備電源試験に関連する処理の手順の概略を示すフローチャートである。 実施形態の火災受信機を構成する制御基板による制御の手順の一実施例を示すフローチャートである。 実施形態の火災受信機の制御基板による放電試験の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、この発明を一例として火災受信機に適用した場合の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施形態の火災受信機の前面パネルの構成例が示されている。図1の火災受信機10は、建物の防災センターや中央管理室に設置され、建物内に設置された感知器や発信機からの火災信号を受信し、地区音響装置を鳴動させて火災の発生を音響で知らせるとともに、当該火災受信機10の前面パネルに設けられているランプ等の表示により火災発生を報知する機能を有する。
また、火災受信機10の筐体内には、商用交流電源で動作して直流電圧を生成するAC-DCコンバータを備えた主電源装置と、それとは別に停電時にバックアップするための予備電源装置が設けられている。
火災受信機10の前面パネルには、図1に示すように、交流電源の投入や火災発報、発信機信号の入力など火災受信機の動作状態を各種ランプの点灯で表示する主操作部11と、火災発報した回線や感知器線断線が発生した回線を表示する火報回線用の地区表示部12、火災が発生した場所や防排煙端末等の作動した場所を表示する防排煙回線用の地区表示部13、火災の発生等を知らせるスピーカ14、受信機の音響やベル(地区音響)を停止させるための押釦を備えた音響操作部15、受信機の動作モードや後述の電池試験が実施された際の結果等の情報を表示するLCD(液晶パネル)などからなる情報表示部16、表示内容を変更するためのシフトボタンなどを有する表示操作部17、受信機の火災内容・異常内容などを情報表示部16に表示させて確認するため情報ボタン18aおよび情報ランプ18bを有する情報操作部18などを備える。
上記情報操作部18においては、監視者へ知らせる要因があると情報ランプ18bが点滅し、情報ボタン18aを押すことで情報表示部16に火災情報及び異常情報が表示される。また、火災受信機10の前面パネルの下部には開閉可能な子扉10aが設けられ、該子扉10aの内側に、後述の電池試験の開始を指令する電池試験スイッチボタン19Aや火災試験の開始を指令する火災試験スイッチボタン19B、電池試験からの復旧を指令する試験復旧ボタン19C、火災試験からの復旧を指令する火災復旧ボタン19Dなどを有する内部操作部19が設けられている。
なお、試験復旧ボタン19Cは電池試験からの復旧を指令するに限られず、感知器作動試験(点検時)からの復旧を指令するために用いてもよい。同様に火災復旧ボタン19Dを火災状態からの受信機および感知器の復旧を指令するために用いてもよい。
上記表示操作部17には、表示内容を順送りするためのシフトボタン(△)、逆送りするためのシフトボタン(▽)、表示モードを元に戻すための「戻り」ボタン、表示モードを決定するための「決定」ボタン17Dが設けられている。
また、図示しないが、上記操作部(11、17、18)からの指令入力を受けて各表示部(12、13、16)やスピーカ14を駆動する制御基板が火災受信機10の筐体の内部に設置されている。さらに、商用交流電源の停電時に主電源装置に代わって上記制御基板等へ電源を供給する予備電源装置と、該予備電源装置の試験を行う予備電源試験装置が火災受信機10の筐体の内部に設けられている。
図2に、本実施形態の火災受信機内に設けられている予備電源試験装置の構成例を示す。
図2に示すように、本実施形態における予備電源試験装置は、火災受信機10の筐体内に設けられている制御基板20を備える。制御基板20はCPU(マイクロプロセッサ)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)を備えた制御部21などで構成される。なお、制御基板20には、前述の火災試験スイッチボタン19B、火災復旧ボタン19Dなどからの信号も入力され、火災試験に関する処理なども実行する機能を備えるが、図2には予備電源の電池試験に関連するハードウェアのみを示してある。つまり、制御基板20が予備電源試験装置として機能する。
制御基板20上には、制御部21を再起動させるためのリセットボタン22、電源の立ち上がりを検知して制御部21へリセット信号を入力するパワーオン検出回路23、計時用のタイマー24、予備電源装置32の電圧を検出する電圧検出部25などが設けられている。なお、リセットボタン22を設ける位置は、制御基板20上に限定されず、前述の内部操作部19など他の部位に設けられていても良い。また、リセットボタン22は、狭義のリセットボタンに限定されず、それに相当するボタンであれば良い。また、タイマー24は、ソフトウェアで構成されたものであっても良い。
また、制御基板20と主電源装置31および予備電源装置32との間には、主電源と予備電源とを切り替える電源切替え回路33や電池の充電制御や電池が接続されているか否かの監視を行う充電&接続監視回路34が設けられている。なお、これらの回路は、制御基板20上に搭載されていても良い。
さらに、制御基板20には、予備電源の電池試験の開始を指令する電池試験スイッチボタン19A、情報操作部18の情報ボタン18aおよび表示操作部17のシフトボタン17A,17B、「戻り」ボタン17C、「決定」ボタン17Dからの指令信号が入力され、制御基板20はこれらの入力手段からの信号に応じて上記情報表示部16の表示駆動制御および情報ランプ18bの点灯駆動制御を行うように構成されている。
図3には、本実施形態の火災受信機10の制御基板20上の制御部21による予備電源の電池試験に関連する処理の手順の概要が示されている。
図3に示すように、制御部21は、左側のフローに従った処理と右側のフローに従った処理の2つの処理を並行して実行する。このうち、左側のフローは、予備電源の電池の充電に必要な「充電必要時間」の算出の流れを示すもので、非定常動作が発生しそれが終了したか否か判定して、終了した(Yes)と判定すると、「充電必要時間」の算出処理を行い、算出結果をメモリに記憶するようにしている。
図3の右側のフローは、予備電源の電池試験の実行の流れを示すもので、試験開始指令が入力されたか否か判定し、指令が入力された(Yes)と判定すると、予備電源の電池試験の実行するようにしている。そして、この予備電源の電池試験の実行の際に、左側のフローの中で算出されメモリに記憶された「充電必要時間」を参照するようにしている。予備電源の電池試験の具体的な手順については後に図5を用いて説明する。
図4には、図3に示す左側のフローに従った処理の詳細な手順のフローチャートが示されている。このフローチャートに従った処理は、主電源が立ち上がって、それを検知したパワーオン検出回路23からリセット信号が制御部21に入力されることで開始される。なお、パワーオン検出回路23は、主電源装置31のスイッチがオンされた状態(予備電源の接続時を含む)で、停電から復旧した場合にもそれを検知してリセット信号を生成し制御部21へ入力する。
リセット信号が入力されると、制御部21は、特定アドレスの初期化やフラグのクリアなどの設定を行う初期設定処理(ステップS1)を実行してから、電圧検出部25より予備電源装置32の電池電圧を読み込む(ステップS2)。ここで、制御基板20は、充電&電池接続監視回路34からの信号に基づいて、予備電源装置32が接続されているか未接続であるか判定し、接続されている場合には電池をフル充電状態にするのに必要な時間を算出し、内部メモリ(RAM)に記憶する(ステップS3)。また、電池が未接続であった場合には、例えば予め用意されている「予備電源未接続」フラグをセットする。充電必要時間の具体的な算出の仕方については、後に説明する。
次に、制御部21は、リセットボタン22からのリセット信号の入力があるか否か判定する(ステップS4)。ここで、リセット信号の入力あり(Yes)と判定すると、ステップS1へ戻って上記処理S1~S3を実行する。一方、ステップS4で、リセット信号の入力がない(No)と判定すると、ステップS5へ進み、監視区域内に配設されている感知器からの信号を監視する火災受信機本来の処理を実行する。この感知器監視処理は、予備電源試験装置とは直接関係しないので、詳しい説明は省略する。
続いて、制御部21は、火災受信機の前面パネルに設けられている前述の主操作部11表示操作部17、18の各種入力ボタンからの入力の検知およびそれに対する処理を実行する(ステップS6)。この入力ボタン検知処理も、予備電源試験装置とは直接関係しないので、詳しい説明は省略する。
その後、制御部21は、ステップS7へ進み、内部操作部19に設けられている電池試験スイッチボタン19Aがオンされたか否か判定し、電池試験スイッチボタン19Aがオンされ決定スイッチボタン17Dがオンされないままオフされたつまり電池試験スイッチボタン19Aが長押しされた(Yes)と判定するとステップS8へ移行して、短時間(例えば3秒間)だけ電池を放電する短時間予備電源試験を実行する。なお、この短時間予備電源試験は、予備電源装置32に設けられている充電/放電切替え回路が正常に動作するか否か確認するために行うものであるため、長時間の放電は不要である。
ステップS8の短時間予備電源試験の終了後、制御部21は、電圧検出部25より予備電源装置32の電池電圧を読み込み(ステップS9)、正常な電圧範囲であるか否か判定する(ステップS10)。そして、電池電圧が正常である(Yes)と判定した場合には、ステップS13へ移行して、その時の電池電圧に基づいて電池をフル状態に充電するのに要する時間を算出し、内部メモリ(RAM)に記憶してステップS4へ戻る。
一方、ステップS7で、電池試験スイッチボタン19Aが長押しされていない(No)と判定すると、ステップS11へ進み、充電/電池接続監視回路34からの信号および前述の「予備電源未接続」フラグに基づいて、予備電源装置32が未接続から接続に変わったか否か判定する。
ここで、接続に変わっていない(No)と判定すると、ステップS4へ戻る。一方、ステップS11で、予備電源装置32が未接続から接続に変わった(Yes)と判定すると、ステップS12へ進んで、電圧検出部25より予備電源装置32の電池電圧を読み込み、読み込んだ電池電圧から充電必要時間を算出しメモリに記憶(ステップS13)してからステップS4へ戻る。また、ステップS12では、「予備電源未接続」フラグをクリアする処理も行うようにしても良い。
図5には、予備電源試験装置を有する監視装置の制御基板20による10分間放電試験の手順の一実施例のフローチャートが示されている。なお、この放電試験は、予備電源からダミー負荷に所定の電流を所定時間(例えば10分)流すことで実行される。
図5に示す放電試験は、子扉10aの内側の内部操作部19(図1参照)に設けられている電池試験スイッチボタン19Aと前面パネルに設けられている決定スイッチボタン17Dが同時に押圧(オン操作)されることで開始される。すると、先ず前回の停電時に主電源から予備電源へ切り替えられた後、電源復旧時に予備電源から主電源に戻った時(切り替えられた時)から今回の放電試験操作が開始される時までの経過時間、または前回の放電試験終了時から今回の放電試験操作開始時までの経過時間が、電源復旧時または前回の放電試験終了時に算出された予備電源装置内の電池のフル充電に必要な時間(ステップS3、S13、S29参照)よりも長くなっているか否か判定する(ステップS21)。
ここで、電池の充電に必要な時間を経過していない(ステップS21:No)と判定すると、試験を開始せずにステップS30へ移行して、充電に必要な時間を経過していない旨および次回の10分間放電試験が実施可能になるまでの残り時間(充電必要時間-経過時間)を、火災受信機10の前面パネルに設けられている情報表示部16に表示する。
一方、ステップS21で、電池の充電に必要な時間を経過している(Yes)と判定すると、ステップS22へ進んで「電池試験」を示すランプを点灯して10分間放電試験を開始し、電圧検出部25により予備電源装置内の電池の電圧を測定する(ステップS23)。
そして、測定された電池電圧が、予め設定されている所定値Va(例えば12.0V)以上であるか否か判定する(ステップS24)。ここで、電池電圧が所定値Va以上でない(No)と判定すると、情報表示部16に電池充電異常終了が表示される。また、表示する情報があることを示す情報ランプ18bを点灯もしくは点滅して強制終了する。その後、情報ボタン18aを押すと、情報表示部16に異常(終了)の原因(この場合は電池不良)が表示される。
また、ステップS24で、電池電圧が所定値Va以上である(Yes)と判定すると、ステップS25へ進んで、火災受信機10の前面パネルの情報表示部16に経過時間(または残り時間)と測定電圧を表示する。
その後、ステップS26へ進んで、電池試験スイッチボタン19Aが押圧(オン操作)されたか否か判定する。そして、試験スイッチがオンされた(Yes)と判定すると、ステップS31へ進んで、測定された電池電圧が、予め設定されている所定値Vb(例えば20.4V)以上であるか否か判定し、電池電圧が所定値Vb以上である(Yes)と判定すると、放電試験を強制終了する。その後、情報表示部16に終了の状態(予備電源正常)が表示される。また、ステップS31で電池電圧が所定値Vb以上でない(No)と判定すると、放電試験を強制終了し、情報表示部16に強制終了の状態(予備電源異常)が表示される。また、情報ランプ18bを点灯もしくは点滅する。その後、情報ボタン18aを押すと、情報表示部16に終了の原因(予備電源異常)が再度表示される。
一方、ステップS26で、試験スイッチがオンされてない(No)と判定すると、ステップS27へ進んで放電試験を開始してから10分を経過したか否か判定する。ここで、10分を経過していない(No)と判定すると、ステップS23へ戻って上記処理(S23~S26)を繰り返す。
また、ステップS27で、10分を経過した(Yes)と判定すると、ステップS28へ進んで、電池電圧が所定値Vb(例えば20.4V)以上であるか否か判定し、電池電圧が所定値以上でない(No)と判定すると、情報表示部16に終了の状態(予備電源異常)が表示される。また、情報ランプ18bを点灯もしくは点滅する。その後、情報ボタン18aを押すと、情報表示部16に異常(終了)の原因(放電試験異常)が表示される。
一方、ステップS28で、電池電圧が所定値Vb(例えば20.4V)以上である(Yes)と判定すると、ステップS29へ進んで、電池電圧に基づいて予備電源装置内の電池のフル充電に必要な時間を算出してメモリに記憶してから、情報ランプ18bを点灯もしくは点滅して放電試験を終了する。その後、情報ボタン18aを押すと、情報表示部16に終了の状態(放電試験正常)が表示される。また、表示操作部17のシフトボタンを押すと、ステップS29で算出したフル充電に必要な時間を表示させることができる。
なお、ステップS29(図4のステップS3、S13も同様)における電池のフル充電に必要な時間の算出は、その時の測定電圧をVdとし、劣化していない電池の充電電圧がVc(例えば28.8V)でフル充電に要する時間がTc(例えば48時間)であるとすると、電池の充電に必要な時間T(h)は、次式
T(h)=(Vc-Vd)÷(Vc-Vb)/Tc
を用いて算出することができる。ここで、10分間放電試験の終了時の測定電圧Vdが所定値VbすなわちVd=Vbであった場合には、上式よりT(h)=Tcとなり、必要時間は48時間となる。試験の終了時の測定電圧をVdがVcに近ければ近いほど、(Vc-Vd)の値が小さくなるので、充電必要時間は短くなる。
以上、10分間放電試験の手順について説明したが、上記手順は一例であって、これに限定されるものでない。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、予備電源装置(電池)の測定電圧と、劣化していない電池の充電電圧及びその充電電圧でフル充電に必要な時間に基づいて、放電試験開始時の必要充電時間を算出したが、必要充電時間の起算時(前回の放電試験終了時又は停電時又は満充電時)から今回の放電試験開始時までの放電量を用いて必要充電時間を算出しても良い。具体的には、予備電源装置(または制御基板20)に、電池の出力側の電流値を測定する電流計を設け、放電電流と放電時間の積により放電容量を算出し、充電流値から必要な充電時間を算出しても良い。
また、前記実施形態では、火災受信機の感知器信号に基づく本来の火災検知機能を有する制御基板に予備電源試験装置としての機能を持たせた場合について説明したが、火災受信機本来の機能を有する制御基板と、それとは別に上述した電池試験を行う予備電源試験制御基板とを設けるようにしても良い。その場合、リセット信号は本来の制御基板と予備電源試験制御基板の両方に入力されるように構成される。
さらに、前記実施形態では、予備電源接続検出手段として、予備電源装置の電圧に基づいて非接続状態から接続状態へ移行を検出する接続監視回路(34)を設けているが、予備電源の収納部に予備電源の有無を物理的に検知するスイッチを設けるようにしても良い。
また、以上の説明では、本発明の予備電源試験装置を火災受信機の予備電源試験装置に適用した場合を例にとって説明したが、火災監視制御盤などの監視装置に設けられている予備電源の試験装置に適用することも可能である。
10 火災受信機(監視装置)
11 主操作部
12 火報回線用の地区表示部
13 防排煙回線用の地区表示部
14 スピーカ
15 音響操作部
16 情報表示部
17 表示操作部
18 情報操作部
18a 情報ボタン
18b 情報ランプ
19 内部操作部
19A 電池試験スイッチボタン
20 制御基板(予備電源試験装置)
21 制御部
22 リセットボタン
23 パワーオンリセット回路
25 電圧検出部
31 主電源装置
32 予備電源装置
33 電源切替え回路
34 充電&接続監視回路

Claims (5)

  1. 主電源装置と、電池を内蔵した予備電源装置と、前記予備電源装置の電圧を測定する電圧測定手段と、前記予備電源装置からダミー負荷へ所定の電流を所定時間流すことで前記予備電源装置が所望の性能を有するか否かの試験を実行可能な予備電源試験装置と、を備えた監視装置であって、
    前記予備電源試験装置は、
    前記監視装置の電源に関する複数の非定常動作のいずれかが発生するたびに、当該非定常動作の発生時の前記予備電源装置の測定電圧に基づいて、前記予備電源装置の充電に要する充電必要時間を算出する充電必要時間算出手段と、
    前記非定常動作の終了時からの経過時間を計時する経過時間計時手段と、
    前記経過時間が前記充電必要時間よりも長いか否か判定する判定手段と、を備え、
    予備電源試験の開始指令入力があった際に前記判定手段によって前記経過時間が前記充電必要時間よりも長いと判定されたことに応じて前記予備電源装置の放電試験を実施することを特徴とする監視装置。
  2. 前記複数の非定常動作は、前記予備電源装置の電池試験と、少なくとも前記予備電源試験装置の再起動、前記主電源装置の電源投入または電源復旧、前記予備電源試験装置への前記予備電源装置の接続、のうちいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記予備電源装置の非接続状態から接続状態へ移行を検出する予備電源接続検出手段を備え、
    前記予備電源試験装置は、前記予備電源接続検出手段からの情報に基づいて前記非定常動作としての前記予備電源の接続を検知するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の監視装置。
  4. 前記予備電源試験装置へ予備電源の電池試験を指令するための入力手段と、
    表示装置へ情報を表示することを指令するための複数の操作ボタンと、を備え、
    前記予備電源の電池試験には、第1の予備電源試験と、前記第1の予備電源試験よりも放電時間の長い第2の予備電源試験とが含まれ、
    前記第1の予備電源試験は、前記入力手段からの電池試験指令の入力に応じて開始され、
    前記第2の予備電源試験は、前記入力手段からの電池試験指令の入力および前記複数の操作ボタンのいずれか操作に応じて開始されるように構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の監視装置。
  5. 表示装置と、表示すべき情報があることを報知する情報報知ランプと、情報を表示することを指令するための操作ボタンと、を備え、
    前記予備電源試験装置は、前記予備電源試験の終了時に前記情報報知ランプを点灯もしくは点滅させ、前記操作ボタンが操作されたことに基づいて前記表示装置に前記放電試験の結果を表示させるように構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の監視装置。
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