JP2023073713A - 光検出装置及び電子機器 - Google Patents

光検出装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2023073713A
JP2023073713A JP2021186341A JP2021186341A JP2023073713A JP 2023073713 A JP2023073713 A JP 2023073713A JP 2021186341 A JP2021186341 A JP 2021186341A JP 2021186341 A JP2021186341 A JP 2021186341A JP 2023073713 A JP2023073713 A JP 2023073713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
insulating film
wiring
semiconductor layer
peripheral region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021186341A
Other languages
English (en)
Inventor
裕之 森
Hiroyuki Mori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Semiconductor Solutions Corp
Original Assignee
Sony Semiconductor Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Semiconductor Solutions Corp filed Critical Sony Semiconductor Solutions Corp
Priority to JP2021186341A priority Critical patent/JP2023073713A/ja
Priority to PCT/JP2022/039349 priority patent/WO2023090053A1/ja
Publication of JP2023073713A publication Critical patent/JP2023073713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/31Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to form insulating layers thereon, e.g. for masking or by using photolithographic techniques; After treatment of these layers; Selection of materials for these layers
    • H01L21/3205Deposition of non-insulating-, e.g. conductive- or resistive-, layers on insulating layers; After-treatment of these layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/768Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/52Arrangements for conducting electric current within the device in operation from one component to another, i.e. interconnections, e.g. wires, lead frames
    • H01L23/522Arrangements for conducting electric current within the device in operation from one component to another, i.e. interconnections, e.g. wires, lead frames including external interconnections consisting of a multilayer structure of conductive and insulating layers inseparably formed on the semiconductor body
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】素子に特性の劣化が生じるのが抑制された光検出装置を提供する。【解決手段】光検出装置は、一方の面が第1の面であり他方の面が第2の面であり、第2の面から入射した入射光に対して光電変換を行うことが可能な光電変換部が行列状に複数配置された画素領域及び画素領域の外側に画素領域を囲むようにして設けられた周辺領域を有する第1半導体層と、第1半導体層の第2の面に重ね合わされ、固定電荷膜、絶縁膜、絶縁膜に設けられ平面視で周辺領域に重なる位置に配置されたランド、及びランドに接続された第1配線を有する積層体と、第1半導体層の第1の面に重ね合わされ、第2配線を有する第1配線層と、周辺領域を厚み方向に沿って貫通し、一端が第1配線に接続され、他端が第2配線に接続された貫通導体と、を備え、固定電荷膜は、周辺領域において、絶縁膜の一部である第1絶縁膜を介して第1半導体層に重ね合わされている。【選択図】図4

Description

本技術(本開示に係る技術)は、光検出装置及び電子機器に関し、特に、固定電荷膜を有する光検出装置及び電子機器に関する。
半導体層の受光面に存在する微小欠陥から発生する信号電荷が暗電流として検知されることを抑制するために、半導体層に固定電荷膜を積層する場合がある(例えば、特許文献1)。
特開2009-88430号公報
しかし、固定電荷膜が周辺回路部に影響を与える可能性がある。本技術は、素子に特性の劣化が生じるのが抑制された光検出装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本技術の一態様に係る光検出装置は、一方の面が第1の面であり他方の面が第2の面であり、上記第2の面から入射した入射光に対して光電変換を行うことが可能な光電変換部が行列状に複数配置された画素領域及び上記画素領域の外側に上記画素領域を囲むようにして設けられた周辺領域を有する第1半導体層と、上記第1半導体層の上記第2の面に重ね合わされ、固定電荷膜、絶縁膜、上記絶縁膜に設けられ平面視で上記周辺領域に重なる位置に配置されたランド、及び上記ランドに接続された第1配線を有する積層体と、上記第1半導体層の上記第1の面に重ね合わされ、第2配線を有する第1配線層と、上記周辺領域を厚み方向に沿って貫通し、一端が上記第1配線に接続され、他端が上記第2配線に接続された貫通導体と、を備え、上記固定電荷膜は、上記周辺領域において、上記絶縁膜の一部である第1絶縁膜を介して上記第1半導体層に重ね合わされている。
本技術の他の態様に係る電子機器は、上記光検出装置と、上記光検出装置に被写体からの像光を結像させる光学系と、を備える。
本技術の第1実施形態に係る光検出装置の一構成例を示すチップレイアウト図である。 本技術の第1実施形態に係る光検出装置の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1実施形態に係る光検出装置の画素の等価回路図である。 図1のA-A切断線に沿って断面視した時の断面構造を示す縦断面図である。 本技術の第1実施形態に係る光検出装置の製造方法を示す工程断面図である。 図5Aに引き続く工程断面図である。 図5Bに引き続く工程断面図である。 図5Cに引き続く工程断面図である。 図5Dに引き続く工程断面図である。 従来の光検出装置の要部の縦断面図である。 従来の光検出装置の要部の縦断面図である。 本技術の第2実施形態に係る電子機器の概略構成を示す図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す各実施形態は、本技術の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本技術の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本技術の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
説明は以下の順序で行う。
1.第1実施形態
2.第2実施形態
電子機器への応用例
移動体への応用例
[第1実施形態]
この第1実施形態では、裏面照射型のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである光検出装置に本技術を適用した一例について説明する。
≪光検出装置の全体構成≫
まず、光検出装置1の全体構成について説明する。図1に示すように、本技術の第1実施形態に係る光検出装置1は、平面視したときの二次元平面形状が方形状の半導体チップ2を主体に構成されている。すなわち、光検出装置1は、半導体チップ2に搭載されている。この光検出装置1は、図7に示すように、光学系(光学レンズ)102を介して被写体からの像光(入射光106)を取り込み、撮像面上に結像された入射光106の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
図1に示すように、光検出装置1が搭載された半導体チップ2は、第1半導体チップ2-1と、第1半導体チップ2-1に実装された第2半導体チップ2-2とを備えている。第1半導体チップ2-1は、互いに交差するX方向及びY方向を含む二次元平面において、中央部に設けられた方形状の画素領域2Aと、この画素領域2Aの外側に画素領域2Aを囲むようにして設けられた周辺領域2Bとを備えている。第2半導体チップ2-2は、第1半導体チップ2-1の周辺領域2Bに実装されている。より具体的には、第2半導体チップ2-2は、周辺領域2Bに配置されたランド14Bに実装されている。なお、図1は、第1半導体チップ2-1に2つの第2半導体チップ2-2が実装された例を示しているが、第2半導体チップ2-2の数及び実装位置はこれには限定されない。第1半導体チップ2-1は、後述の光電変換素子PDが構成されたセンサ半導体チップである。そして、第2半導体チップ2-2は、後述のロジック回路13の少なくとも一部が搭載されたロジック半導体チップである。また、第1半導体チップ2-1と第2半導体チップ2-2とにまたがって引き回された各種信号線は、第1半導体チップ2-1側の部分と第2半導体チップ2-2側の部分とがランド14Bを介して接続されている。そのような信号線として、例えば、後述の画素駆動線10、垂直信号線11、及び水平信号線12等を挙げることができる。
画素領域2Aは、例えば図7に示す光学系102により集光される光を受光する受光面である。そして、画素領域2Aには、X方向及びY方向を含む二次元平面において複数の画素3が行列状に配置されている。換言すれば、画素3は、二次元平面内で互いに交差するX方向及びY方向のそれぞれの方向に繰り返し配置されている。なお、本実施形態においては、一例としてX方向とY方向とが直交している。また、X方向とY方向との両方に直交する方向がZ方向(厚み方向、積層方向)である。また、Z方向に垂直な方向が水平方向である。
図1に示すように、周辺領域2Bには、複数のボンディングパッド14Aが配置されている。複数のボンディングパッド14Aの各々は、例えば、半導体チップ2の二次元平面における4つの辺の各々の辺に沿って配列されている。複数のボンディングパッド14Aの各々は、半導体チップ2を外部装置と電気的に接続する際に用いられる入出力端子である。
ランド14Bは、これには限定されないが、例えば、画素領域2Aの対向する一対の端部に沿って一列ずつ配列されている。そして、一列のランド14Bにつき1つの第2半導体チップ2-2が実装されている。第2半導体チップ2-2は、後述のバンプ電極71を介して第1半導体チップ2-1のランド14Bに接続されている。ランド14Bの数及び配列方向は、図1に限定されない。ランド14Bは、例えば、画素領域2Aの対向する一対の端部に沿って複数列ずつ配列されていても良い。
<ロジック回路>
図2に示すように、半導体チップ2は、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、水平駆動回路6、出力回路7及び制御回路8などを含むロジック回路13を備えている。ロジック回路13は、電界効果トランジスタとして、例えば、nチャネル導電型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)及びpチャネル導電型のMOSFETを有するCMOS(Complenentary MOS)回路で構成されている。
垂直駆動回路4は、例えばシフトレジスタによって構成されている。垂直駆動回路4は、所望の画素駆動線10を順次選択し、選択した画素駆動線10に画素3を駆動するためのパルスを供給し、各画素3を行単位で駆動する。即ち、垂直駆動回路4は、画素領域2Aの各画素3を行単位で順次垂直方向に選択走査し、各画素3の光電変換素子が受光量に応じて生成した信号電荷に基づく画素3からの画素信号を、垂直信号線11を通してカラム信号処理回路5に供給する。
カラム信号処理回路5は、例えば画素3の列毎に配置されており、1行分の画素3から出力される信号に対して画素列毎にノイズ除去等の信号処理を行う。例えばカラム信号処理回路5は、画素固有の固定パターンノイズを除去するためのCDS(Correlated Double Sampling:相関2重サンプリング)及びAD(Analog Digital)変換等の信号処理を行う。カラム信号処理回路5の出力段には水平選択スイッチ(図示せず)が水平信号線12との間に接続されて設けられる。
水平駆動回路6は、例えばシフトレジスタによって構成されている。水平駆動回路6は、水平走査パルスをカラム信号処理回路5に順次出力することによって、カラム信号処理回路5の各々を順番に選択し、カラム信号処理回路5の各々から信号処理が行われた画素信号を水平信号線12に出力させる。
出力回路7は、カラム信号処理回路5の各々から水平信号線12を通して順次に供給される画素信号に対し、信号処理を行って出力する。信号処理としては、例えば、バッファリング、黒レベル調整、列ばらつき補正、各種デジタル信号処理等を用いることができる。
制御回路8は、垂直同期信号、水平同期信号、及びマスタクロック信号に基づいて、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、及び水平駆動回路6等の動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成する。そして、制御回路8は、生成したクロック信号や制御信号を、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、及び水平駆動回路6等に出力する。
<画素>
図3は、画素3の一構成例を示す等価回路図である。画素3は、光電変換素子PDと、この光電変換素子PDで光電変換された信号電荷を蓄積(保持)する電荷蓄積領域(フローティングディフュージョン:Floating Diffusion)FDと、この光電変換素子PDで光電変換された信号電荷を電荷蓄積領域FDに転送する転送トランジスタTRと、を備えている。また、画素3は、電荷蓄積領域FDに電気的に接続された読出し回路15を備えている。
光電変換素子PDは、受光量に応じた信号電荷を生成する。光電変換素子PDはまた、生成された信号電荷を一時的に蓄積(保持)する。光電変換素子PDは、カソード側が転送トランジスタTRのソース領域と電気的に接続され、アノード側が基準電位線(例えばグランド)と電気的に接続されている。光電変換素子PDとしては、例えばフォトダイオードが用いられている。
転送トランジスタTRのドレイン領域は、電荷蓄積領域FDと電気的に接続されている。転送トランジスタTRのゲート電極は、画素駆動線10(図2参照)のうちの転送トランジスタ駆動線と電気的に接続されている。
電荷蓄積領域FDは、光電変換素子PDから転送トランジスタTRを介して転送された信号電荷を一時的に蓄積して保持する。
読出し回路15は、電荷蓄積領域FDに蓄積された信号電荷を読み出し、信号電荷に基づく画素信号を出力する。読出し回路15は、これに限定されないが、画素トランジスタとして、例えば、増幅トランジスタAMPと、選択トランジスタSELと、リセットトランジスタRSTと、を備えている。これらのトランジスタ(AMP,SEL,RST)は、例えば、酸化シリコン膜(SiO膜)からなるゲート絶縁膜と、ゲート電極と、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の主電極領域と、を有するMOSFETで構成されている。また、これらのトランジスタとしては、ゲート絶縁膜が窒化シリコン膜(Si膜)、或いは窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜などの積層膜からなるMISFET(Metal Insulator Semiconductor FET)でも構わない。
増幅トランジスタAMPは、ソース領域が選択トランジスタSELのドレイン領域と電気的に接続され、ドレイン領域が電源線Vdd及びリセットトランジスタのドレイン領域と電気的に接続されている。そして、増幅トランジスタAMPのゲート電極は、電荷蓄積領域FD及びリセットトランジスタRSTのソース領域と電気的に接続されている。
選択トランジスタSELは、ソース領域が垂直信号線11(VSL)と電気的に接続され、ドレインが増幅トランジスタAMPのソース領域と電気的に接続されている。そして、選択トランジスタSELのゲート電極は、画素駆動線10(図2参照)のうちの選択トランジスタ駆動線と電気的に接続されている。
リセットトランジスタRSTは、ソース領域が電荷蓄積領域FD及び増幅トランジスタAMPのゲート電極と電気的に接続され、ドレイン領域が電源線Vdd及び増幅トランジスタAMPのドレイン領域と電気的に接続されている。リセットトランジスタRSTのゲート電極は、画素駆動線10(図2参照)のうちのリセットトランジスタ駆動線と電気的に接続されている。
≪光検出装置の具体的な構成≫
次に、光検出装置1の具体的な構成について、図4を用いて説明する。
<光検出装置の積層構造>
図4に示すように、光検出装置1が搭載された半導体チップ2は、第1半導体チップ2-1と、第1半導体チップ2-1にフリップチップ実装された第2半導体チップ2-2とを有している。光検出装置1は、第1半導体チップ2-1において、裏面側積層体20と、第1半導体層30と、第1配線層40と、支持基板50とをこの順で積層した積層構造を有している。さらに、光検出装置1は、第2半導体チップ2-2において、第2半導体層60と第2配線層70とを積層した積層構造を有している。以下、各層について説明する。まず、第2半導体層60及び第2配線層70から説明する。
<第2半導体層及び第2配線層>
第2半導体層60は、半導体基板で構成されている。第2半導体層60は、これには限定されないが、例えば、単結晶シリコン基板で構成されている。第2半導体層60の素子形成面側には、第2配線層70が重ね合わされている。詳細な図示は省略するが、第2半導体層60及び第2配線層70は、ロジック回路13の少なくとも一部を搭載している。本実施形態では、第2半導体層60及び第2配線層70は、垂直駆動回路4、カラム信号処理回路5、水平駆動回路6、出力回路7及び制御回路8を搭載しているとして、説明する。また、第2配線層70はバンプ電極71を有している。バンプ電極71として、例えばPbを実質的に含まないPbフリー組成の半田バンプを用いている。
<第1半導体層>
第1半導体層30は、半導体基板で構成されている。第1半導体層30は、これには限定されないが、例えば、単結晶シリコン基板で構成されている。第1半導体層30は、一方の面が第1の面S1であり他方の面が第2の面S2であり、光電変換部32が行列状に複数配置された画素領域31及び画素領域31の外側に画素領域31を囲むようにして設けられた周辺領域33を有している。光電変換部32は、第2の面S2、より具体的には後述の第2の面S2Aから入射した入射光に対して光電変換を行うことが可能である。ここで、第1半導体層30の画素領域31は、第1半導体チップ2-1の画素領域2Aと厚み方向に重なる領域である。同様に、第1半導体層30の周辺領域33は、第1半導体チップ2-1の周辺領域2Bと厚み方向に重なる領域である。また、第1の面S1を素子形成面又は主面と呼び、第2の面S2を光入射面又は裏面と呼ぶこともある。
第1半導体層30の画素領域31は、第2導電型、例えばn型の半導体領域31aと、第1導電型、例えばp型のウエル領域31bと、ウエル領域31bに形成された第2導電型、例えばn型の半導体領域32と、を含む基板部分である。半導体領域32は、画素3毎に設けられている。これにより、図3に示した光電変換素子PDが画素3毎に構成されている。なお、本実施形態では、この半導体領域32を光電変換部32と呼ぶ。光電変換部32同士の間は、図示しない公知の分離領域で分離されていても良い。分離領域は、これには限定されないが、例えば不純物分離やトレンチ分離である。また、第1半導体層30の画素領域31には、図3に示した電荷蓄積領域FD、転送トランジスタTR、及び読出し回路15を構成する素子が画素3毎に構成されていても良い。
第1半導体層30の周辺領域33は、第2導電型、例えばn型の基板部分である。周辺領域33の第1の面S1寄りの部分には、これには限定されないが、例えば、トランジスタ等の素子が形成されている。より具体的には、周辺領域33の第1の面S1寄りの部分には、第1の面S1側に負電位を形成するようなウエル領域、拡散領域、回路等が形成されている。図4に示す例では、第1導電型(例えばp型)の拡散領域が、周辺領域33の第1の面S1寄りの部分に設けられている。より具体的には、第1導電型(例えばp型)の拡散層34及びウエル領域35が、周辺領域33の第1の面S1寄りの部分に設けられている。
第1半導体層30の第2の面S2は、画素領域31と周辺領域33との境界において、段差を有している。第2の面S2のうち、第1半導体層30の画素領域31の面に相当する部分と周辺領域33の面に相当する部分とを区別するために、画素領域31の面に相当する部分を第2の面S2Aと呼び、周辺領域33の面に相当する部分を第2の面S2Bと呼ぶ場合がある。また、両者を区別する必要が無い場合には、第2の面S2Aと第2の面S2Bとを区別せず、単に第2の面S2と呼ぶ。周辺領域33の第2の面S2Bは、厚み方向において、画素領域31の第2の面S2Aより、第1の面S1寄りに位置している。なお、第1半導体層30の第1の面S1については、画素領域31と周辺領域33との境界部分はおおむね平坦であり、段差を有していない。
<裏面側積層体>
裏面側積層体20は、第1半導体層30の第2の面S2に重ね合わされた積層体である。裏面側積層体20は、固定電荷膜22と絶縁膜21との積層構造を含む。固定電荷膜22は、画素領域31に正孔蓄積領域を形成するために設けられている。そのため、固定電荷膜22は、負の固定電荷膜である。負の固定電荷膜を構成する材料としては、例えば、酸化アルミニウム(A12O3)、酸化ハフニウム(Hf2O3)、及び酸化タンタル(Ta2O3)等を挙げることができる。
固定電荷膜22は、第1半導体層30に重ね合わされている。より具体的には、固定電荷膜22は、画素領域31においては、第1半導体層30に直接重ね合わされていて、周辺領域33においては、絶縁膜21を介して第1半導体層30に重ね合わされている。そして、固定電荷膜22の第1半導体層30側とは反対側の面にも、絶縁膜21が積層されている。なお、固定電荷膜22と周辺領域33との間に積層された絶縁膜21と、固定電荷膜22の第1半導体層30側とは反対側の面に積層された絶縁膜21とを区別するために、固定電荷膜22と周辺領域33との間に積層された絶縁膜21を絶縁膜(第1絶縁膜)21aと呼び、固定電荷膜22の第1半導体層30側とは反対側の面に積層された絶縁膜21を絶縁膜21bと呼ぶ場合がある。両者を区別しない場合には、単に絶縁膜21と呼ぶ。絶縁膜21,21a,21bは、これには限定されないが、例えば酸化シリコン(SiO2)のような絶縁膜で構成されている。絶縁膜21aについては、後に詳細に説明する。また、固定電荷膜22が第1半導体層30の画素領域31に直接重ね合わされていることは、固定電荷膜22と第1半導体層30との間に自然酸化膜が形成されている場合を含んでいても良い。
裏面側積層体20は、平面視で画素領域31に重なる領域と周辺領域33に重なる領域とでは、その構造が一部異なる。裏面側積層体20のうち平面視で画素領域31に重なる領域は、これには限定されないが、例えば、第1レンズ(オンチップレンズ)25と、カラーフィルタ26と、絶縁膜21(21b)と、固定電荷膜22とをこの順で積層した積層構造を有している。また、裏面側積層体20のうち平面視で画素領域31に重なる領域は、絶縁膜21内に設けられた第2レンズ27及び遮光壁28を有している。第1レンズ25、カラーフィルタ26、第2レンズ27、及び遮光壁28は、それぞれ画素3毎に設けられている。第1レンズ25及びカラーフィルタ26は、例えば樹脂性の材料で構成されている。第2レンズ27は、無機膜で構成されている。入射光は、第1レンズ25及び第2レンズ27を経て光電変換部32に集められる。カラーフィルタは、第1半導体層30への入射光を色分離する。遮光壁28は、金属で構成されていて、隣の画素に光が混色するのを抑制する。絶縁膜21は、平坦化膜としても機能する。
裏面側積層体20のうち平面視で周辺領域33に重なる領域には、ランド14Bと、裏面側配線23と、貫通導体24とがそれぞれ複数設けられている。ランド14Bは、絶縁膜21、より具体的には絶縁膜21bに設けられ、平面視で周辺領域33に重なる位置に配置されている。裏面側配線23は、絶縁膜21、より具体的には絶縁膜21bに設けられ、ランド14Bに接続された第1配線である。貫通導体24は、周辺領域33を厚み方向に沿って貫通し、貫通方向の一端(第2の面S2側の端部)が裏面側積層体20内に延びて裏面側配線23に接続され、貫通方向の他端(第1の面S1側の端部)が第1配線層40に延びて第1配線層40が有する配線(第2配線)42に接続されている。つまり、一の裏面側配線23は、一のランド14Bと一の貫通導体24とに接続されている。そして、一の貫通導体24は、一の裏面側配線23と一の配線42とを接続している。また、絶縁膜21bのうち平面視でランド14Bと重なる部分には穴hが設けられていて、穴hの底面にはランド14Bが臨んでいる。そして、ランド14Bには、バンプ電極71を介してロジック半導体チップである第2半導体チップ2-2が実装されている。ランド14B、裏面側配線23及び、貫通導体24は、金属材料により構成されている。金属材料として、これには限定されないが、例えば、銅、アルミニウム等を挙げることができる。
ランド14Bは、平面視の寸法及び配列ピッチが貫通導体24より大きい。裏面側配線23は、平面視の寸法及び配列ピッチが異なるランド14Bと貫通導体24とを接続し、貫通導体24は裏面側配線23と配線42とを接続している。なお、貫通導体24が接続された配線42は接続パッドを含む。このような構成により、第2半導体チップ2-2に搭載された電気回路は、ランド14Bと、裏面側配線23と、貫通導体24とを介して、第1半導体チップ2-1に搭載された電気回路、より具体的には後述の第1配線層40に設けられた配線42に電気的に接続されている。
裏面側配線23は、第1半導体チップ2-1に搭載された画素3と第2半導体チップ2-2に搭載されたロジック回路13とを接続する信号線の一部を構成している。裏面側配線23は、これには限定されないが、例えば、垂直信号線11の一部を構成している。そして、貫通導体24及び貫通導体24を介して裏面側配線23と接続された配線42も、垂直信号線11の一部を構成している。
(絶縁膜21a)
絶縁膜21aは、第1半導体層30の画素領域31と周辺領域33とのうちの周辺領域33にのみ設けられている。絶縁膜21aは、膜厚aを有していて、画素領域31の第2の面S2Aと周辺領域33の第2の面S2Bとの段差を埋めている。そして、固定電荷膜22と第2の面S2Bとの間の距離は、絶縁膜21aの膜厚aと同じになっている。絶縁膜21aを設けて固定電荷膜22を周辺領域33から離間させることにより、図4に示す、裏面側配線23と後述の第1配線層40の配線42との間の寄生容量Cが大きくなることを抑制することができる。また、固定電荷膜22を周辺領域33から離間させることにより、周辺領域33において、第2の面S2Bとウエル領域35との間に空乏層が広がることを抑制できる。これにより、固定電荷膜22が周辺領域33に影響を与えることを抑制できる。より具体的には、周辺領域33において第2の面S2から第1の面S1へ向けて電流が流れることを抑制できる。また、周辺領域33に形成されたウエル領域35同士の間にリーク電流が流れることを抑制できる。
また、絶縁膜21aの膜厚aの具体的な値は、光検出装置1を構成する素子及び電気回路の性能要求に応じて決めればよい。例えば、膜厚aの具体的な値は、第1半導体層30に形成された素子及び電気回路の性能要求に応じて決めれば良い。膜厚aを大きくすればする程、固定電荷膜22が周辺領域33からより離れるので、寄生容量Cが大きくなることをより抑制でき、固定電荷膜22が周辺領域33に影響を与えることをより抑制できる。すなわち、寄生容量Cの大きさは膜厚aの大きさに依存している。膜厚aは、これには限定されないが、例えば、数十nm以上百数十nm以下である。より具体的には、膜厚aは、これには限定されないが、例えば、20nm以上120nm以下である。膜厚aは、例えば、100nmである。
<第1配線層>
第1配線層40は、第1半導体層30の第1の面S1に重ね合わされている。第1配線層40は、絶縁膜41、配線42、及び図示しないビア(コンタクト)やゲート電極等を含む。配線42は、図示のように絶縁膜41を介して積層されている。絶縁膜41は、これには限定されないが、例えば、酸化シリコンにより構成されている。配線42を構成する材料として、これには限定されないが、例えば、銅及びアルミニウムを挙げることができる。
<支持基板>
支持基板50は、光検出装置1の製造工程において第1半導体層30及び第1配線層40等を補強し、支持する基板である。支持基板50は、半導体基板で構成されている。支持基板50は、これには限定されないが、例えば、単結晶シリコン基板で構成されている。支持基板50は、これには限定されないが、例えば、プラズマ接合、或いは、接着材料で第1配線層40と張り合わされている。
≪光検出装置の製造方法≫
以下、図5Aから図5Eまでを参照して、光検出装置1の製造方法について説明する。まず、図5Aに示すように、第2導電型、例えばn型の第1半導体層30に対して第1の面S1側から不純物を注入し、拡散層34、ウエル領域35、ウエル領域31b、及び光電変換部32等の拡散領域及び素子等を形成する。その後、第1の面S1に対して第1配線層40を積層し、第1配線層40の露出面に支持基板50を貼り合わせる。そして、第1半導体層30の第1の面S1とは反対側の面を研削し、第1半導体層30を薄くする。研削された側の面が、第2の面S2となる。このようにして、第1半導体層30と、第1配線層40と、支持基板50とがその順で積層された積層体を準備する。
次に、図5Bに示すように、第2の面S2側から、公知のリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、画素領域31と周辺領域33とのうち、周辺領域33のみをエッチングし、画素領域31に対して周辺領域33を窪ませる。これにより、画素領域31の第2の面S2Aに対して周辺領域33の第2の面S2Bを窪ませている。なお、窪んだ部分に絶縁膜21aを形成するので、第2の面S2Bを窪ませる量は、絶縁膜21aの厚みと同じ又は同程度にすれば良い。
その後、図5Cに示すように、第2の面S2全面に絶縁膜21aを堆積する。そして、図5Dに示すように、化学機械研磨(Chemical Mechanical Etching, CMP)法により、ウエハの絶縁膜21aが堆積された側の面を研削して、平坦化する。なお、研削は、第2の面S2Aが露出されるまで行う。この工程により、絶縁膜21aは画素領域31と周辺領域33とのうちの周辺領域33にのみ残される。
次に、図5Eに示すように、ウエハの平坦化された面(ウエハの第2の面S2側)に対して、固定電荷膜22を堆積する。その後、裏面側積層体20の残りの部分を完成させる。そして、チップオンウエハ(Chip on Wafer, CoW)方式で、第2半導体チップ2-2を、ウエハに形成されている第1半導体チップ2-1に実装する。その後、第1半導体チップ2-1を個片化し、図4に示す光検出装置1がほぼ完成する。
≪第1実施形態の主な効果≫
以下、第1実施形態の主な効果を説明するが、その前に、図6A及び図6Bに示す従来の構造について、説明する。まず、図6Aに示す従来の構造について、説明する。従来の構造では、固定電荷膜22は周辺領域33に直接重ね合わされていた。そのため、n型の半導体領域である周辺領域33は、負の固定電荷膜22に沿って正孔が集まりp型化していた。すなわち、n型の半導体領域である周辺領域33に、負の固定電荷膜22に沿ってp型の半導体領域36が形成されていた。このp型の半導体領域36は電界強度が強いため、正孔及び電子の対が発生する。また、条件によっては、p型のウエル領域35に隣接する空乏層37が広がり、p型の半導体領域36まで達する可能性があった。そのような状況では、p型の半導体領域36に発生した正孔と電子とのうち、正孔は空乏層37及びウエル領域35を介してp型の拡散層34に流れ、電子はn型の半導体領域に流れる可能性があった。そして、第1の面S1側において、拡散層34は基準電位線VSSに接続され、周辺領域33のn型の半導体領域は電源線Vddに接続されているので、基準電位線VSSと電源線Vddとが短絡してしまう可能性があった。これにより、光検出装置1を構成する素子に特性の劣化が生じる可能性があった。
また、空乏層37がp型の半導体領域36まで達していると、p型のウエル領域35の電気的耐圧が低下し、隣り合うp型のウエル領域35同士が空乏層37及びp型の半導体領域36を介して短絡する可能性があった。これにより、光検出装置1を構成する素子に特性の劣化が生じる可能性があった。
そのため、図6Bに示す従来構造では、例えばイオン注入によりn型不純物領域38を周辺領域33に設けて、空乏層37がp型の半導体領域36に達するのを抑制していた。n型不純物領域38の不純物濃度は、周辺領域33の不純物濃度より高い。このように、n型不純物領域38を設けることにより、基準電位線VSSと電源線ddとの短絡を抑制し、また、隣り合うp型のウエル領域35同士の短絡を抑制していた。
また、周辺領域33にp型の半導体領域36が形成されていると、p型の半導体領域36と負の固定電荷膜22との境界に図6A及び図6Bに示す寄生容量C1が生じる可能性があった。この寄生容量C1は、図4に示す裏面側配線23と後述の第1配線層40の配線42との間の寄生容量Cの一部を構成している。そのため、寄生容量C1に起因して寄生容量Cが大きくなる可能性があった。そして、寄生容量C1及び寄生容量Cが大きくなることにより、光検出装置1を構成する素子に特性の劣化が生じる可能性があった。
これに対して、本技術の第1実施形態に係る光検出装置1では、固定電荷膜22を第1半導体層30の周辺領域33に直接重ね合わせるのではなく、絶縁膜21aを介して重ね合わせているので、第2の面S2Bに沿ってp型の半導体領域36が生じるのを抑制することができる。これにより、空乏層37がp型の半導体領域36に達するのを抑制することができる。より具体的には、空乏層の拡大を抑制する2導電型の拡散領域であるn型不純物領域38を設けることなく、空乏層37がp型の半導体領域36に達するのを抑制することができる。これにより、基準電位線VSSと電源線Vddとが短絡するのを抑制でき、また、隣り合うp型のウエル領域35同士が短絡するのを抑制できる。これにより、光検出装置1を構成する素子に特性の劣化が生じるのを抑制できる。さらに、技術の第1実施形態に係る光検出装置1では、n型不純物領域38を設けていないので、製造工程が増えることを抑制できる。
また、本技術の第1実施形態に係る光検出装置1では、絶縁膜21aにより固定電荷膜22を周辺領域33から離間させている。そのため、周辺領域33にp型の半導体領域36が生じるのが抑制され、寄生容量C1が大きくなることを抑制できる。これにより、裏面側配線23と後述の第1配線層40の配線42との間の寄生容量Cが大きくなることを抑制できる。これにより、光検出装置1を構成する素子に特性の劣化が生じるのを抑制できる。
また、寄生容量C1の大きさは絶縁膜21aの膜厚aの大きさに依存すると考えられる。より具体的には、膜厚aを大きくすればする程、固定電荷膜22が周辺領域33からより離れるので、p型の半導体領域36が生じるのがより抑制され、寄生容量C1が大きくなることをより抑制できる。これにより、裏面側配線23と後述の第1配線層40の配線42との間の寄生容量Cが大きくなることをより抑制できる。さらには、膜厚aを十分大きくすることにより、寄生容量C1が生じることを抑制できる。その場合、固定電荷膜22は単なる絶縁膜の一部となる。これにより、裏面側配線23と後述の第1配線層40の配線42との間の寄生容量Cが大きくなることをより抑制できる。これにより、光検出装置1を構成する素子に特性の劣化が生じるのをより抑制できる。絶縁膜21aの膜厚aの具体的な値は、光検出装置1を構成する素子及び電気回路の性能要求、例えば第1半導体層30に形成された素子及び電気回路の性能要求に応じて決めることができる。
なお、上記第1実施形態において、第1導電型がp型であり、第2導電型がn型であるとして説明したが、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型であっても良い。すなわち、半導体基板のp、nが逆転していても良い。このような光検出装置1であっても、上述の第1実施形態に係る光検出装置1と同様の効果が得られる。
[第2実施形態]
<1.電子機器への応用例>
次に、図7に示す本技術の第2実施形態に係る電子機器100について説明する。電子機器100は、固体撮像装置101と、光学レンズ102と、シャッタ装置103と、駆動回路104と、信号処理回路105とを備えている。電子機器100は、これに限定されないが、例えば、カメラ等の電子機器である。また、電子機器100は、固体撮像装置101として、上述の光検出装置1を備えている。
光学レンズ(光学系)102は、被写体からの像光(入射光106)を固体撮像装置101の撮像面上に結像させる。これにより、固体撮像装置101内に一定期間にわたって信号電荷が蓄積される。シャッタ装置103は、固体撮像装置101への光照射期間及び遮光期間を制御する。駆動回路104は、固体撮像装置101の転送動作及びシャッタ装置103のシャッタ動作を制御する駆動信号を供給する。駆動回路104から供給される駆動信号(タイミング信号)により、固体撮像装置101の信号転送を行う。信号処理回路105は、固体撮像装置101から出力される信号(画素信号)に各種信号処理を行う。信号処理が行われた映像信号は、メモリ等の記憶媒体に記憶され、或いはモニタに出力される。
このような構成により、電子機器100では、固体撮像装置101において固定電荷膜22を第1半導体層30の周辺領域33に絶縁膜21aを介して重ね合わせているので、固体撮像装置101を構成する素子に特性の劣化が生じるのを抑制でき、映像信号の画質の向上を図ることができる。
なお、電子機器100は、カメラに限られるものではなく、他の電子機器であっても良い。例えば、携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュール等の撮像装置であっても良い。
<2.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図8は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図8に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図8の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図9は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図9では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図9には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。具体的には、図4に示す光検出装置1は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、撮像部12031を構成する素子に特性の劣化が生じるのを抑制でき、より見やすい撮影画像を得ることができるため、ドライバの疲労を軽減することが可能になる。
[その他の実施形態]
上記のように、本技術は複数の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本技術を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本技術は、上述したイメージセンサとしての固体撮像装置の他、ToF(Time of Flight)センサともよばれる距離を測定する測距センサなども含む光検出装置全般に適用することができる。測距センサは、物体に向かって照射光を発光し、その照射光が物体の表面で反射され返ってくる反射光を検出し、照射光が発光されてから反射光が受光されるまでの飛行時間に基づいて物体までの距離を算出するセンサである。この測距センサの構造として、上述した接続パッド及び絶縁膜の構造を採用することができる。また、例えば、上述の構成要素を構成するとして挙げられた材料は、添加物や不純物等を含んでいても良い。
このように、本技術はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本技術の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に記載された発明特定事項によってのみ定められるものである。
また、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があっても良い。
なお、本技術は、以下のような構成としてもよい。
(1)
一方の面が第1の面であり他方の面が第2の面であり、前記第2の面から入射した入射光に対して光電変換を行うことが可能な光電変換部が行列状に複数配置された画素領域及び前記画素領域の外側に前記画素領域を囲むようにして設けられた周辺領域を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層の前記第2の面に重ね合わされ、固定電荷膜、絶縁膜、前記絶縁膜に設けられ平面視で前記周辺領域に重なる位置に配置されたランド、及び前記ランドに接続された第1配線を有する積層体と、
前記第1半導体層の前記第1の面に重ね合わされ、第2配線を有する第1配線層と、
前記周辺領域を厚み方向に沿って貫通し、一端が前記第1配線に接続され、他端が前記第2配線に接続された貫通導体と、
を備え、
前記固定電荷膜は、前記周辺領域において、前記絶縁膜の一部である第1絶縁膜を介して前記第1半導体層に重ね合わされている、光検出装置。
(2)
前記固定電荷膜は、前記画素領域において、前記第1半導体層に直接重ね合わされている、(1)に記載の光検出装置。
(3)
前記周辺領域の前記第2の面は、前記画素領域の前記第2の面より、前記第1の面寄りに位置している、(1)又は(2)に記載の光検出装置。
(4)
前記第1絶縁膜の膜厚は、100nmである、(1)から(3)のいずれかに記載の光検出装置。
(5)
前記ランドに実装されたロジック半導体チップを有する、(1)から(4)のいずれかに記載の光検出装置。
(6)
前記周辺領域内の前記第1の面寄りの位置には、第1導電型の拡散領域が設けられていて、
前記第2の面と前記第1導電型の拡散領域との間には、空乏層の拡大を抑制する第2導電型の拡散領域が設けられていない、(1)から(5)のいずれかに記載の光検出装置。
(7)
光検出装置と、前記光検出装置に被写体からの像光を結像させる光学系と、を備え、
前記光検出装置は、
一方の面が第1の面であり他方の面が第2の面であり、前記第2の面から入射した入射光に対して光電変換を行うことが可能な光電変換部が行列状に複数配置された画素領域及び前記画素領域の外側に前記画素領域を囲むようにして設けられた周辺領域を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層の前記第2の面に重ね合わされ、固定電荷膜、絶縁膜、前記絶縁膜に設けられ平面視で前記周辺領域に重なる位置に配置されたランド、及び前記ランドに接続された第1配線を有する積層体と、
前記第1半導体層の前記第1の面に重ね合わされ、第2配線を有する第1配線層と、
前記周辺領域を厚み方向に沿って貫通し、一端が前記第1配線に接続され、他端が前記第2配線に接続された貫通導体と、
を備え、
前記固定電荷膜は、前記周辺領域において、前記絶縁膜の一部である第1絶縁膜を介して前記第1半導体層に重ね合わされている、電子機器。
本技術の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本技術が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本技術の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 光検出装置
2 半導体チップ
2A 画素領域
2B 周辺領域
3 画素
4 垂直駆動回路
5 カラム信号処理回路
6 水平駆動回路
7 出力回路
8 制御回路
10 画素駆動線
11 垂直信号線
12 水平信号線
13 ロジック回路
14A ボンディングパッド
14B ランド
15 読出し回路
20 裏面側積層体(積層体)
21,21a,21b 絶縁膜
22 固定電荷膜
23 裏面側配線(第1配線)
24 貫通導体
25 第1レンズ
26 カラーフィルタ
27 第2レンズ
28 遮光壁
30 第1半導体層
31 画素領域
32 光電変換部
33 周辺領域
34 拡散層
35 ウエル領域
36 半導体領域
37 空乏層
38 n型不純物領域
40 第1配線層
41 絶縁膜
42 配線(第2配線)
50 支持基板
60 第2半導体層
70 第2配線層
71 バンプ電極
100 電子機器
101 固体撮像装置
102 光学系(光学レンズ)
103 シャッタ装置
104 駆動回路
105 信号処理回路
VSS 基準電位線
Vdd 電源線

Claims (7)

  1. 一方の面が第1の面であり他方の面が第2の面であり、前記第2の面から入射した入射光に対して光電変換を行うことが可能な光電変換部が行列状に複数配置された画素領域及び前記画素領域の外側に前記画素領域を囲むようにして設けられた周辺領域を有する第1半導体層と、
    前記第1半導体層の前記第2の面に重ね合わされ、固定電荷膜、絶縁膜、前記絶縁膜に設けられ平面視で前記周辺領域に重なる位置に配置されたランド、及び前記ランドに接続された第1配線を有する積層体と、
    前記第1半導体層の前記第1の面に重ね合わされ、第2配線を有する第1配線層と、
    前記周辺領域を厚み方向に沿って貫通し、一端が前記第1配線に接続され、他端が前記第2配線に接続された貫通導体と、
    を備え、
    前記固定電荷膜は、前記周辺領域において、前記絶縁膜の一部である第1絶縁膜を介して前記第1半導体層に重ね合わされている、光検出装置。
  2. 前記固定電荷膜は、前記画素領域において、前記第1半導体層に直接重ね合わされている、請求項1に記載の光検出装置。
  3. 前記周辺領域の前記第2の面は、前記画素領域の前記第2の面より、前記第1の面寄りに位置している、請求項1に記載の光検出装置。
  4. 前記第1絶縁膜の膜厚は、100nmである、請求項1に記載の光検出装置。
  5. 前記ランドに実装されたロジック半導体チップを有する、請求項1に記載の光検出装置。
  6. 前記周辺領域内の前記第1の面寄りの位置には、第1導電型の拡散領域が設けられていて、
    前記第2の面と前記第1導電型の拡散領域との間には、空乏層の拡大を抑制する第2導電型の拡散領域が設けられていない、請求項1に記載の光検出装置。
  7. 光検出装置と、前記光検出装置に被写体からの像光を結像させる光学系と、を備え、
    前記光検出装置は、
    一方の面が第1の面であり他方の面が第2の面であり、前記第2の面から入射した入射光に対して光電変換を行うことが可能な光電変換部が行列状に複数配置された画素領域及び前記画素領域の外側に前記画素領域を囲むようにして設けられた周辺領域を有する第1半導体層と、
    前記第1半導体層の前記第2の面に重ね合わされ、固定電荷膜、絶縁膜、前記絶縁膜に設けられ平面視で前記周辺領域に重なる位置に配置されたランド、及び前記ランドに接続された第1配線を有する積層体と、
    前記第1半導体層の前記第1の面に重ね合わされ、第2配線を有する第1配線層と、
    前記周辺領域を厚み方向に沿って貫通し、一端が前記第1配線に接続され、他端が前記第2配線に接続された貫通導体と、
    を備え、
    前記固定電荷膜は、前記周辺領域において、前記絶縁膜の一部である第1絶縁膜を介して前記第1半導体層に重ね合わされている、電子機器。
JP2021186341A 2021-11-16 2021-11-16 光検出装置及び電子機器 Pending JP2023073713A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021186341A JP2023073713A (ja) 2021-11-16 2021-11-16 光検出装置及び電子機器
PCT/JP2022/039349 WO2023090053A1 (ja) 2021-11-16 2022-10-21 光検出装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021186341A JP2023073713A (ja) 2021-11-16 2021-11-16 光検出装置及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023073713A true JP2023073713A (ja) 2023-05-26

Family

ID=86396675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021186341A Pending JP2023073713A (ja) 2021-11-16 2021-11-16 光検出装置及び電子機器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023073713A (ja)
WO (1) WO2023090053A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI426602B (zh) * 2007-05-07 2014-02-11 Sony Corp A solid-state image pickup apparatus, a manufacturing method thereof, and an image pickup apparatus
JP2012191005A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Sony Corp 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および撮像装置
JP6295983B2 (ja) * 2015-03-05 2018-03-20 ソニー株式会社 半導体装置およびその製造方法、並びに電子機器
KR102639539B1 (ko) * 2018-11-05 2024-02-26 삼성전자주식회사 이미지 센서 및 이의 형성 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023090053A1 (ja) 2023-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020047616A (ja) 固体撮像装置および電子機器
US12041368B2 (en) Imaging device
CN114556576A (zh) 固态摄像装置和电子设备
US20220159208A1 (en) Imaging device and electronic apparatus
US20230013149A1 (en) Solid-state image pickup device and electronic apparatus
EP4060740B1 (en) Solid-state imaging element and method for manufacturing same
TW202127643A (zh) 成像裝置
US20240170518A1 (en) Solid-state imaging device and electronic device
WO2022113757A1 (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
WO2023090053A1 (ja) 光検出装置及び電子機器
US20220239849A1 (en) Imaging device and electronic apparatus
US11757053B2 (en) Package substrate having a sacrificial region for heat sink attachment
TW202133411A (zh) 攝像裝置及電子機器
WO2024128103A1 (en) Light sensing device
WO2024004222A1 (ja) 光検出装置およびその製造方法
WO2023132052A1 (ja) 光検出素子
WO2022080124A1 (ja) 撮像装置および撮像装置の製造方法
WO2023058556A1 (ja) 光検出装置及び電子機器
US20240304648A1 (en) Solid-state imaging device and manufacturing method for solid-state imaging device
WO2023127110A1 (ja) 光検出装置及び電子機器
WO2022244384A1 (ja) 光検出装置および測距装置
WO2022163373A1 (ja) 光検出装置および測距装置
WO2023062846A1 (ja) 光電変換素子及び撮像装置
JP2024146132A (ja) 光検出装置及び電子機器
CN118715617A (zh) 光检测装置和电子设备