JP2023073543A - 燃料電池ユニット - Google Patents

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雅之 伊藤
Masayuki Ito
大輝 島田
Daiki Shimada
邦弘 岩田
Kunihiro Iwata
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】応力が集中しやすいバスバーとターミナルプレート及び機器の端子の少なくともいずれか一方との接合部分の柔軟性を高めてバスバーに発生する応力を低減することができる燃料電池ユニットを提供する。【解決手段】燃料電池の単セルが複数個積層されたセル積層体と、前記セル積層体の積層方向の端部に配置された導電性のターミナルプレートと、前記積層方向に伸縮可能であって前記セル積層体及び前記ターミナルプレートを前記積層方向に押圧する弾性部材と、を含む燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに電気的に接続される機器と、一端が前記ターミナルプレートと接続され、他端が前記機器の端子と接続される、導電性のバスバーと、を備える燃料電池ユニット。【選択図】図3

Description

本開示は、燃料電池ユニットに関する。
燃料電池(FC)は、複数の単セル(以下、セルと記載する場合がある)を積層した燃料電池スタック(以下、単にスタックと記載する場合がある)で構成され、燃料ガスとしての水素(H)と酸化剤ガスとしての酸素(O)を供給し、水素(H)と酸素(O)との電気化学反応によって電気エネルギーを取り出す発電装置である。なお、以下では、燃料ガスや酸化剤ガスを、特に区別することなく単に「反応ガス」あるいは「ガス」と呼ぶ場合もある。
燃料電池車両(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等の車両に車載されて用いられる燃料電池に関して種々の研究がなされている。
セルの発電電力を補機に供給するために、燃料電池スタックの端子と補機の端子とをバスバーで接続することが知られている。
例えば特許文献1では、弾性部材の伸縮によるターミナルプレートの変位に追従する追従部を有するバスバーを有する、燃料電池ユニットが開示されている。
また、特許文献2では、燃料電池セルユニット16の上下端部に接続された連接部200A、202Aと、電流取出端子206Aに接続される接続部200B、202Bと、を含み、連接部200A、202Aに設けられ、応力を受けると変形する第1応力緩和部201A、203Aと、下端側の連接部200Aと接続部200Bの間に設けられ、応力を受けると変形する第2応力緩和部201B、203Bとが形成されているバスバー200、202が開示されている。
また、特許文献3では、一端がセルスタックの電極端子104に電気的に接続され、他端が収納容器の外部に位置するブスバー300であって、一端と他端との間における収納容器内にばね機構部306を有するブスバーと、ブスバーと収納容器との隙間を絶縁した状態で密閉すると共に、ブスバーを収納壁に固定する絶縁材部400と、を備える燃料電池モジュールが開示されている。
特開2020-102382号公報 特開2018-049700号公報 特開2018-060772号公報
燃料電池スタックのターミナルプレートと燃料電池スタックに電気的に接続される機器の端子とをバスバーで接続させる場合、セル積層体の長さ寸法の変化に伴うターミナルプレートの変位によって機器の端子に接続するバスバーの端部に応力が掛かることがある。これにより、バスバーと機器の端子の接続を良好に維持できない場合がある。また衝突などの外部入力があったときには、ターミナルプレートがセルと平行に変位する可能性がある。上記先行技術文献の技術では、バスバーの柔軟性が不十分でバスバーに過大な応力が発生した場合、適切な接続を維持できないという問題がある。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、応力が集中しやすいバスバーとターミナルプレート及び機器の端子の少なくともいずれか一方との接合部分の柔軟性を高めてバスバーに発生する応力を低減することができる燃料電池ユニットを提供することを主目的とする。
本開示においては、燃料電池の単セルが複数個積層されたセル積層体と、前記セル積層体の積層方向の端部に配置された導電性のターミナルプレートと、前記積層方向に伸縮可能であって前記セル積層体及び前記ターミナルプレートを前記積層方向に押圧する弾性部材と、を含む燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに電気的に接続される機器と、
一端が前記ターミナルプレートと接続され、他端が前記機器の端子と接続される、導電性のバスバーと、を備え、
前記バスバーは、複数の金属板が積層されるとともに、前記ターミナルプレートとの接続部において前記複数の金属板どうしがすべて接合された第1接合部と、前記機器の端子との接続部において前記複数の金属板どうしがすべて接合された第2接合部と、前記第1接合部と前記第2接合部との間において前記複数の金属板どうしが接合されていない非接合部と、前記第1接合部と前記非接合部との間、及び、前記第2接合部と前記非接合部との間からなる群より選ばれる少なくとも一つの領域に、前記複数の金属板の内、一部の金属板どうしのみが接合された部分接合部と、を備える、燃料電池ユニットを提供する。
本開示の燃料電池ユニットにおいては、前記バスバーは、前記第1接合部と前記非接合部との間、及び、前記第2接合部と前記非接合部との間の両方の領域に、前記部分接合部を備えていてもよい。
本開示の燃料電池ユニットにおいては、前記非接合部は、少なくとも1つの屈曲部を有してもよい。
本開示の燃料電池ユニットにおいては、積層する前記金属板の枚数は、4枚以上であってもよい。
本開示の燃料電池ユニットによれば、応力が集中しやすいバスバーとターミナルプレート及び機器の端子の少なくともいずれか一方との接合部分の柔軟性を高めてバスバーに発生する応力を低減することができる。
図1は、燃料電池スタックと昇圧コンバータの組立体である、燃料電池ユニットの一例を示す概略構成図である。 図2は、ターミナルプレート3、端子台23、バスバー42のみを記載した分解斜視図である。 図3は、バスバー42の詳細図である。 図4(a),(b),(c)は、ターミナルプレート3が変位したときの、部分接合部を備えない比較例のバスバー52の変形の様子を、図4(d)は、ターミナルプレート3が変位したときの、部分接合部を備える実施例のバスバー42の変形の様子を、それぞれ模式的に表した図である。 図5(a)は、バスバー62の形状を模式的に表した図であり、図5(b)は、ターミナルプレート3が変位したときのバスバー62の変形形状を表した図であり、図5(c)は部分接合部を備えない比較例のバスバー72の形状を模式的に表した図であり、図5(d)はターミナルプレート3が変位したときのバスバー72の変形形状を表した図である。
本開示においては、燃料電池の単セルが複数個積層されたセル積層体と、前記セル積層体の積層方向の端部に配置された導電性のターミナルプレートと、前記積層方向に伸縮可能であって前記セル積層体及び前記ターミナルプレートを前記積層方向に押圧する弾性部材と、を含む燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに電気的に接続される機器と、
一端が前記ターミナルプレートと接続され、他端が前記機器の端子と接続される、導電性のバスバーと、を備え、
前記バスバーは、複数の金属板が積層されるとともに、前記ターミナルプレートとの接続部において前記複数の金属板どうしがすべて接合された第1接合部と、前記機器の端子との接続部において前記複数の金属板どうしがすべて接合された第2接合部と、前記第1接合部と前記第2接合部との間において前記複数の金属板どうしが接合されていない非接合部と、前記第1接合部と前記非接合部との間、及び、前記第2接合部と前記非接合部との間からなる群より選ばれる少なくとも一つの領域に、前記複数の金属板の内、一部の金属板どうしのみが接合された部分接合部と、を備える、燃料電池ユニットを提供する。
本開示によれば、ばね等の弾性部材によりターミナルプレート位置が可変な燃料電池スタックと、燃料電池スタックのターミナルプレートに電気的に接続された機器と、を備える燃料電池ユニットであって、ターミナルプレートと機器との間がバスバーにより接続され、バスバーの接合部と非接合部との間に、一部の金属板のみが接合された部分接合部を備える。
一般に、ターミナルプレートが変位したときに、接合部と非接合部との境界部でバスバーの最大応力が発生するが、本開示の燃料電池ユニットでは、応力が集中しやすいバスバーとターミナルプレート及び機器の端子の少なくともいずれか一方との接合部分の柔軟性を高めて最大応力を緩和できる。
本開示の燃料電池ユニットは、燃料電池スタックと、機器と、バスバーと、を少なくとも備える。
燃料電池スタックは、セル積層体と、ターミナルプレートと、弾性部材と、を含み、通常、さらに、インシュレータ(絶縁プレート)、プレッシャプレート、エンドプレート、連結部(テンションプレート)を含む。
セル積層体は、燃料電池の単セルを、水平方向に複数個積層した積層体である。
単セルの積層数は特に限定されず、例えば、2~数百個であってもよい。
単セルは、反応ガスとして燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。単セルは、電解質膜の両面に電極とガス拡散層を配置した発電体である膜電極ガス拡散層接合体と、膜電極ガス拡散層接合体を挟持する一対のセパレータと、を備える。
電解質膜は、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料、及び炭化水素系樹脂材料などで形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。
電極は、カーボン担体と、スルホン酸基を有する固体高分子であって湿潤状態で良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含んで構成されている。
カーボン担体には、発電反応を促進させるための触媒(例えば白金、及び白金-コバルト合金など)が担持されている。
ガス拡散層は、ガス透過性を有する導電性部材等であってもよい。
導電性部材としては、例えば、カーボンクロス、及びカーボンペーパー等のカーボン多孔質体、並びに、金属メッシュ、及び、発泡金属などの金属多孔質体等が挙げられる。
セパレータは、ガス不透過の導電性部材等であってもよい。導電性部材としては、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン、及び、プレス成形した金属板等であってもよい。また、セパレータが集電機能を備えるものであってもよい。
各単セルには、反応ガスを流すためのマニホールドが設けられている。マニホールドを流れる反応ガスは、各単セルに設けられたガス流路を介して、各単セルの発電領域に供給される。
ターミナルプレートは、セル積層体の積層方向の端部に配置される。セル積層体の積層方向の両端部にそれぞれ1枚のターミナルプレート(第1ターミナルプレート、第2ターミナルプレート)が配置されていてもよい。
ターミナルプレートは、導電性を有するものであればよく、例えば緻密性カーボン、銅、及びアルミニウム合金などの導電性部材であってもよい。ターミナルプレートは、単セルで発電した電力を取り出すために用いられる。
インシュレータ(絶縁プレート)は、セル積層体の積層方向の端部且つターミナルプレートよりも積層方向の外側に配置される。セル積層体の積層方向の両端部且つターミナルプレートよりも積層方向の外側にそれぞれ1枚のインシュレータ(第1インシュレータ、第2インシュレータ)が配置されていてもよい。インシュレータ(絶縁プレート)は、例えばゴム、及び樹脂などの絶縁性部材であってもよい。インシュレータ(絶縁プレート)は、ターミナルプレートと、インシュレータ(絶縁プレート)よりも外側に位置するプレッシャプレート及びエンドプレートと、の間の絶縁を取るために用いられる。
プレッシャプレートは、例えばステンレス、及びアルミニウム合金などの剛性の高い部材であってもよい。プレッシャプレートは、セル積層体の積層方向のインシュレータ(絶縁プレート)と弾性部材との間に配置され、ばね等の弾性部材によってセル積層体に均一に圧縮荷重を付与するために用いられる。
エンドプレートは、セル積層体の積層方向の端部且つターミナルプレート、インシュレータ(絶縁プレート)、プレッシャプレート、及び、弾性部材よりも積層方向の外側に配置される。セル積層体の積層方向の両端部且つターミナルプレート、インシュレータ(絶縁プレート)、プレッシャプレート、及び、弾性部材よりも積層方向の外側にそれぞれ1枚のエンドプレート(第1エンドプレート、第2エンドプレート)が配置されていてもよい。
エンドプレートは、例えばステンレス、及びアルミニウム合金などの剛性の高い部材であってもよい。
連結部(テンションプレート)は、セル積層体の両端に配置される2枚のエンドプレートの間でエンドプレートにより固定される。これにより、2枚のエンドプレートの間に、セル積層体とターミナルプレートとインシュレータ(絶縁プレート)とプレッシャプレートとが積層される。
連結部(テンションプレート)は、例えばステンレス、及びアルミニウム合金などの剛性の高い部材であってもよい。
弾性部材は、セル積層体の積層方向に伸縮可能であってセル積層体及びターミナルプレートを積層方向に押圧する。弾性部材は、ばね等であってもよい。ばねは、コイルばね、板ばね、及び皿ばね等であってもよい。
機器は、燃料電池スタックに電気的に接続される。機器は、バスバーと接続するための端子を備える。
機器は、例えば燃料電池スタックから供給される電流が流れる補機であり、例えば、燃料電池スタックの出力電圧を昇圧する昇圧コンバータ、燃料電池スタックの出力電圧を降圧する降圧コンバータ、及び、昇圧と降圧のいずれも可能な昇降圧コンバータ等であってもよい。
また、機器は、燃料電池スタックからの直流出力を交流電力に変換するインバータであってもよい。
燃料電池スタックは、コンバータやインバータのような電力変換器を介さずに、モータ、ポンプ、及びコンプレッサ等の電気機器に直接接続されていてもよいため、機器は、モータ、ポンプ、及びコンプレッサ等の電気機器であってもよい。
なお、機器は、例えば燃料電池スタックとは別の燃料電池スタックなどのその他の機器であってもよい。機器が燃料電池スタックとは別の燃料電池スタックの場合では、2つの燃料電池スタックが電気的に直列に接続された燃料電池ユニットとなる。
機器は、機器ケース内に収容されている。機器ケースは、ボルトによって後述するスタックケースに締結固定されている。これにより、スタックケース及び機器ケースで構成された複合ケース内に、機器と、燃料電池スタックに含まれるセル積層体、ターミナルプレート、絶縁プレート、プレッシャプレート、及び弾性部材と、が収容される。
バスバーは、複数の金属板が積層されるとともに、ターミナルプレートとの接続部において複数の金属板どうしがすべて接合された第1接合部と、機器の端子との接続部において複数の金属板どうしがすべて接合された第2接合部と、第1接合部と第2接合部との間において複数の金属板どうしが接合されていない非接合部と、第1接合部と非接合部との間、及び、第2接合部と非接合部との間からなる群より選ばれる少なくとも一つの領域に、複数の金属板の内、一部の金属板どうしのみが接合された部分接合部と、を備える。
バスバーは、第1接合部と非接合部との間、及び、第2接合部と非接合部との間の両方の領域に、部分接合部を備えていてもよい。
バスバーは、一端がターミナルプレートと接続され、他端が機器の端子と接続される。1枚のターミナルプレートと1つの端子との組み合わせ毎に1つのバスバーが設けられていてもよい。
金属板の材質は、導電性を有するものであればよく、例えば銅、及びアルミニウム合金などの導電率の高い金属であってもよい。
バスバーで使用される金属板の板厚は、特に限定しない。また、金属板の積層枚数は、特に限定しない。積層される金属板の板厚が小さいほど柔軟性が高く、合計の板厚が大きいほど断面積が大きくなるため大電流を流すことができる。積層される金属板の板厚は、例えば0.1mm以上、0.2mm以上、0.5mm以上、0.8mm以上でもよく、また2mm以下、1.5mm以下、1.2mm以下でもよい。積層する金属板の枚数は、例えば2枚以上、3枚以上、4枚以上、5枚以上、10枚以上、20枚以上、50枚以上でもよく、例えば100枚以下でもよい。積層される金属板の板厚及び積層枚数は、燃料電池ユニットが必要な柔軟性、及び流れる電流値(定格電流値等)に応じて適宜選択することができる。
例えば、金属板の合計の積層枚数が6枚の場合、部分接合部において2枚ずつを接合した3組としても良いし、3枚ずつを接合した2組としても良い。金属板の積層枚数が30枚の場合には、部分接合部において3枚ずつを接合した10組としても良いし、5枚ずつを接合した6組としても良いし、10枚ずつを接合した3組としても良い。
バスバーの接合部、部分接合部での金属板の接合方法は、特に限定されない。バスバーの接合部での金属板の接合方法は、加熱圧着、かしめ、及び溶接など金属板どうしを接合可能な各種技術を適用することができる。
第1接合部及び第2接合部は、少なくとも1つのボルト締結穴を有してもよい。ボルト締結穴の数は、特に限定されず、バスバーの幅及び定格電流値等に応じて、適宜選択することができる。
燃料電池ユニットは例えば以下の方法によって製造される。スタックケース内に燃料電池スタックを構成するセル積層体、第1ターミナルプレート、第2ターミナルプレート、及びばね等を収容する。第1バスバーの端部を第1ターミナルプレートに結合し、第2バスバーの端部を第2ターミナルプレートに結合する。機器を収容する機器ケースをスタックケースに結合する。その後、第1バスバーの端部を機器の第1端子に結合し、第2バスバーの端部を機器の第2端子に結合する。
図1は、燃料電池スタックと昇圧コンバータの組立体である、燃料電池ユニットの一例を示す概略構成図である。
燃料電池スタック0は、燃料電池の単セル1を複数積層し、積層方向両端に、ターミナルプレート2,3、インシュレータ(絶縁プレート)4,5、プレッシャプレート6、エンドプレート7,8等を備える。
プレッシャプレート6とエンドプレート8との間には、ばね(弾性部材)9を備えている。一端のエンドプレート8は連結部(テンションプレート)10,11と一体となってスタックケース13を構成し、他端のエンドプレート7にボルト12で締結して固定される。ばね9の反力により、単セル1を含むセル積層体には、積層方向に圧縮荷重が付与されている。
上述の燃料電池スタック0では、ばね9を有することにより、セル積層体にかかる圧縮荷重を一定の範囲内に維持することができ、発電性能やシール性能を維持しやすい。
単セル1を含むセル積層体は、燃料電池の運転時または停止時の環境に応じて積層方向に寸法変化する。例えば高温時には各部品が膨張し、低温時には収縮する。また、単セル1内部の相対湿度が高いときには、単セル1内の電解質膜が吸水し膨張する。また、セル積層体に長期間圧縮荷重を付与し続けると、セル積層体中の樹脂部品等がわずかにクリープし、セル積層体の積層方向長さが小さくなる。上述のように、セル積層体の厚さが変化するため、ターミナルプレート3の位置が図1の左右方向に変位する。
燃料電池スタック0は、単セル1のセル積層体、ターミナルプレート2,3、ばね9を含んで構成され、燃料電池スタック0の一側面には昇圧コンバータ21が接続されている。
バスバー41は、燃料電池スタック0のターミナルプレート2と昇圧コンバータ21の端子台22との間を電気的に接続し、ターミナルプレート2、端子台22のそれぞれと、ボルト締結されている。また、バスバー42は、燃料電池スタック0のターミナルプレート3と昇圧コンバータ21の端子台23との間を電気的に接続し、ターミナルプレート3、端子台23のそれぞれと、ボルト締結されている。
上述の構成において、ターミナルプレート3の位置は図1の左右方向に変位するが、端子台23の位置は固定されているため、バスバー42の長さが伸縮することが期待される。本実施形態のバスバー42は、複数の金属板が積層され、ターミナルプレート3との接続部で複数の金属板どうしがすべて接合された第1接合部と、端子台23との接続部で複数の金属板どうしがすべて接合された第2接合部と、第1接合部と第2接合部との間で複数の金属板どうしが接合されていない非接合部と、を備える。
上記構成により、第1接合部と第2接合部では、1枚の厚板として機能して高い剛性を有するため、ターミナルプレート3、端子台23のそれぞれとの接続が容易になり、また、非接合部では複数の金属板がそれぞれ独立した薄板として振る舞うため変形しやすく、高い柔軟性を得ることができる。
なお、図1では、一端のエンドプレート8は連結部(テンションプレート)10,11と一体となってスタックケース13を構成する場合を例に示したが、この場合に限られない。スタックケース13と、エンドプレート8及び連結部10,11などの燃料電池スタックを構成する部品と、が別々の部品であってもよい。
図2は、ターミナルプレート3、端子台23、バスバー42のみを記載した分解斜視図である。
ターミナルプレート3、端子台23のそれぞれには、ナットがかしめ、または溶接等により接合されており、ターミナルプレート3とバスバー42との間は、図2の上方からボルト締結され、端子台23とバスバー42との間は、図2の右方からボルト締結されている。
ターミナルプレート3は、一部が単セル1のセル積層体から突出して、単セル1に直交する向きに折り曲げられ、ここにバスバー42が接続される。また、端子台23のバスバー42との接続面は、単セル1と平行になっている。
ターミナルプレート3の突出部が単セル1に直交するように折り曲げられていることで、ターミナルプレート3の突出部高さを低く抑えることができ、また端子台23との接続面が単セル1と平行であることにより、昇圧コンバータ21の外側からボルト締結しやすい構成になっている。
図3は、バスバー42の詳細図である。
バスバー42は、板厚1mmの銅板(金属板)が4枚積層されている。
バスバー42のターミナルプレート3との接続部では、4枚の銅板どうしが互いに加熱圧着された第1接合部421を備え、また端子台23との接続部では、4枚の銅板どうしが互いに加熱圧着された第2接合部422を備える。なお、第1接合部421と第2接合部422との間には、4枚の銅板どうしが接合されていない部分を備え、この部分を非接合部423と定義する。非接合部423では、4枚の銅板がそれぞれ独立して変形することができ、柔軟性が高い構成になっている。第2接合部422と非接合部423との間には、4枚の銅板の内、2枚ずつが接合された部分接合部424を備える。図3において、第1接合部421と非接合部423との境界線、及び第2接合部422と部分接合部424との境界線を、それぞれ破線で示している。また、部分接合部424と非接合部423との境界線を2点鎖線で示している。なお、図3で示す実施形態において、第2接合部422と非接合部423との間には、部分接合部424を備えているが、第1接合部421と非接合部423との間にも、部分接合部を備えていても良い。
本開示の燃料電池ユニットにおいては、非接合部は、複数の金属板が折り曲げられた少なくとも1つの屈曲部を有してもよい。屈曲部の数は、3つ以上であってもよく、4つ以上であってもよい。非接合部が屈曲部を有することにより、ターミナルプレートの位置が変化したときに、バスバーがその変化に追従して変形し易い。
図3において、非接合部423は3つの屈曲部を有し、第1接合部421に近い方から順に、第1屈曲部425、第2屈曲部426、第3屈曲部427を備える。非接合部423が屈曲部を有することによって、バスバー42の柔軟性が向上し、屈曲部の数が多いほど柔軟性が更に向上する。図3においては、各屈曲部では隣接する平面どうしが鋭利に曲げられているが、実際の製品では、それぞれの面を円弧で滑らかにつなぐように曲げられるのが一般的である。
ここで、前述のように、ターミナルプレート3は図3の矢印で示すように図3の左右方向に変位する。ターミナルプレート3が変位した場合、バスバー42の主に非接合部423が変形しながら、ターミナルプレート3及び端子台23との接続状態を維持する。
図4(a),(b),(c)は、ターミナルプレート3が変位したときの、部分接合部を備えない比較例のバスバー52の変形の様子を、図4(d)は、ターミナルプレート3が変位したときの、部分接合部を備える実施例のバスバー42の変形の様子を、それぞれ模式的に表した図である。
図4(a)は、ターミナルプレート3が変位していない状態の部分接合部を備えない比較例のバスバー52の形状を模式的に表した図であり、図4(b)は、ターミナルプレート3が図の左側に変位したときのバスバー52の変形形状を表した図であり、図4(c)は、ターミナルプレート3が図の右側に変位したときの変形形状を表した図であり、図4(d)は、ターミナルプレート3が図の左側に変位したときの部分接合部を備える実施例のバスバー42の変形形状を表した図である。
図4(a),(b),(c)において、ターミナルプレート3変位前のバスバー52の形状を破線で表し、ターミナルプレート3変位後のバスバー52の形状を実線で表している。なお、黒太線は第1接合部521と第2接合部522を表している。第1接合部521、第2接合部522は、非接合部523に比べて剛性が高く、ターミナルプレート3が変位した場合にも、第1接合部521、第2接合部522は、ほとんど変形せず、非接合部523が主に変形する。なお、第1接合部521は、ほとんど変形せずに左右に平行移動する。
ターミナルプレート3が変位したとき、バスバー52の非接合部523は、実線に示すように変形する。この時、第2接合部522と非接合部523との境界部が曲げの起点となり、バスバー52に発生する応力は、この点で最大となる。最大応力が過大になると、バスバーが塑性変形を起こしたり、バスバーの一部が破断したりする恐れがある。
一方、図4(d)に示すように、実施例のバスバー42は、第2接合部422と非接合部423との間に、部分接合部424を備える。なお、黒太線は第1接合部521と第2接合部522を表しており、灰太線は部分接合部424を示している。各部の剛性は、接合部421、422>部分接合部424>非接合部423の順になっており、部分接合部424の剛性は、第1接合部421、第2接合部422と非接合部423の間にある。したがって、実施例42のバスバーでは、ターミナルプレート3変位時は実線のように変形し、第2接合部422と部分接合部424との境界部、部分接合部424と非接合部423との境界部の2段階で曲げが生じ、1か所当たりの変形量を小さくすることができる。これにより、それぞれの境界部で発生する応力を緩和して、より大きいターミナルプレート3の変位に追従可能な、柔軟性の高いバスバーとなる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、バスバー42の代わりに、ターミナルプレート3、端子台23との接続部の位置関係が第1実施形態と異なるバスバー62が使用される。その他の点は第1実施形態と同じであるため、説明を割愛する。バスバーの接続部の向きは、特に限定されず、スタックケースの形状、燃料電池ユニットの組み立て手順等に応じて適宜変更してもよい。
図5(a)は、バスバー62の形状を模式的に表した図であり、図5(b)は、ターミナルプレート3が変位したときのバスバー62の変形形状を表した図であり、図5(c)は部分接合部を備えない比較例のバスバー72の形状を模式的に表した図であり、図5(d)はターミナルプレート3が変位したときのバスバー72の変形形状を表した図である。
図5(a)に示すように、バスバー62は、第1接合部621、第2接合部622、非接合部623を備える。また、第1接合部621と非接合部623との間、第2接合部622と非接合部623との間に、それぞれ第1部分接合部624、第2部分接合部625を備える。なお、第1接合部621と第2接合部622は、それぞれターミナルプレート3及び端子台23に対して、燃料電池セルと平行な向きで接続されている。
ターミナルプレート3が変位した場合、図5(b)の実線で示すように、バスバー62は変形する。第1部分接合部624、第2部分接合部625の剛性は、第1接合部621、第2接合部622よりも小さく、非接合部623よりも大きいため、接合部と部分接合部との境界、部分接合部と非接合部との境界の2か所ずつで曲がる。
一方、部分接合部を備えない比較例のバスバー72の場合、ターミナルプレート3が変位したときに、図5(d)の実線で示すように、接合部と非接合部との境界部で曲げが発生する。実施例のバスバー62と比較すると、境界部における曲げが大きくなり、曲げ部の応力が大きくなる。
言い換えれば、実施例のバスバー62は比較例のバスバー72と比べて発生する応力を小さく抑制することができ、より大きな変位に追従可能な、柔軟性の高いバスバーとなる。
0:燃料電池スタック
1:単セル
2,3:ターミナルプレート
4,5:インシュレータ(絶縁プレート)
6:プレッシャプレート
7,8:エンドプレート
9:ばね(弾性部材)
10,11:連結部(テンションプレート)
12:ボルト
13:スタックケース
21:昇圧コンバータ
22,23:端子台(接続端子)
24:コンバータケース
41,42,52,62,72:バスバー
421,521,621,721:第1接合部
422,522,622,722:第2接合部
423,523,623,723:非接合部
424:部分接合部
425:第1屈曲部
426:第2屈曲部
427:第3屈曲部
624:第1部分接合部
625:第2部分接合部

Claims (4)

  1. 燃料電池の単セルが複数個積層されたセル積層体と、前記セル積層体の積層方向の端部に配置された導電性のターミナルプレートと、前記積層方向に伸縮可能であって前記セル積層体及び前記ターミナルプレートを前記積層方向に押圧する弾性部材と、を含む燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックに電気的に接続される機器と、
    一端が前記ターミナルプレートと接続され、他端が前記機器の端子と接続される、導電性のバスバーと、を備え、
    前記バスバーは、複数の金属板が積層されるとともに、前記ターミナルプレートとの接続部において前記複数の金属板どうしがすべて接合された第1接合部と、前記機器の端子との接続部において前記複数の金属板どうしがすべて接合された第2接合部と、前記第1接合部と前記第2接合部との間において前記複数の金属板どうしが接合されていない非接合部と、前記第1接合部と前記非接合部との間、及び、前記第2接合部と前記非接合部との間からなる群より選ばれる少なくとも一つの領域に、前記複数の金属板の内、一部の金属板どうしのみが接合された部分接合部と、を備える、燃料電池ユニット。
  2. 前記バスバーは、前記第1接合部と前記非接合部との間、及び、前記第2接合部と前記非接合部との間の両方の領域に、前記部分接合部を備える、請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記非接合部は、少なくとも1つの屈曲部を有する、請求項1又は2に記載の燃料電池ユニット。
  4. 積層する前記金属板の枚数は、4枚以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の燃料電池ユニット。
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