JP2023073163A - タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネル及び画像表示装置 - Google Patents

タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネル及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表面抵抗値が十分に低く、かつ、多湿環境を経た場合であっても、耐久性の低下が抑制された粘着シートを有する、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネルを提供する。【解決手段】本発明の画像表示パネル11Aは、タッチセンシング機能を内蔵する。画像表示パネル11Aは、光学積層体10Aと、画像表示セル30と、を備える。光学積層体10Aは、ポリマー(A)を含む粘着剤組成物から形成された粘着シート1と、偏光板2と、を含む。ポリマー(A)の周波数100kHzにおける比誘電率が5.0以上である。粘着シート1の表面抵抗値Rが1.0×1010Ω/□以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネル及び画像表示装置に関する。
近年、液晶表示装置及びエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。これら各種の画像表示装置は、例えば、液晶セル、EL発光素子等の画像表示セルと、偏光板及び粘着シートを含む光学積層体とが積層された画像表示パネルを有している。画像表示パネルの一例としては、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネル、特にインセル型画像表示パネル、が挙げられる。粘着シートは、主に、光学積層体に含まれるフィルム間の接合や、画像表示セルと光学積層体との接合に使用される。
画像表示装置では、その製造時、例えば粘着シートを介して光学積層体を画像表示セルに貼り合わせるとき、又は、使用時、例えば使用者が画像表示装置に触れるとき、に静電気が生じる。この静電気によって、画像表示装置が帯電すると、表示不良などの問題が生じうる。特許文献1では、画像表示装置の帯電を防止するために、導電剤(帯電防止剤)を粘着シートに添加することが開示されている。特許文献1において、粘着シートは、その表面抵抗値が1.34×1010Ω/□~4.49×1010Ω/□の範囲に調節されている。
特開2020-180305号公報
本発明者らの検討によると、静電気が特に生じやすい環境、例えば車両の内部のように他の電子機器が周囲に存在する環境、で画像表示装置を用いる場合、画像表示装置の帯電による表示不良を十分に防止するために、粘着シートの表面抵抗値を低い値に調節する必要がある。特に、粘着シートを、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネルに用いる場合には、粘着シートの表面抵抗値を1.0×1010Ω/□程度以下に調節することが望ましい。しかし、本発明者らの検討によると、粘着シートの表面抵抗値を低い値に調節すると、多湿環境を経た場合に、粘着シートの耐久性が低下する傾向がある。
そこで本発明は、表面抵抗値が十分に低く、かつ、多湿環境を経た場合であっても、耐久性の低下が抑制された粘着シートを有する、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネルを提供することを目的とする。
本発明は、
ポリマー(A)を含む粘着剤組成物から形成された粘着シートと、偏光板と、を含む光学積層体と、
画像表示セルと、
を備え、
前記ポリマー(A)の周波数100kHzにおける比誘電率が5.0以上であり、
前記粘着シートの表面抵抗値Rが1.0×1010Ω/□以下である、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネルを提供する。
さらに本発明は、
上記の画像表示パネルを備える、画像表示装置を提供する。
本発明によれば、表面抵抗値が十分に低く、かつ、多湿環境を経た場合であっても、耐久性の低下が抑制された粘着シートを有する、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネルを提供できる。
図1は、本発明の画像表示パネルの一例を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明の画像表示パネルの一例を模式的に示す断面図である。 図3は、本発明の画像表示パネルの一例を模式的に示す断面図である。 図4は、本発明の画像表示パネルの一例を模式的に示す断面図である。
以下に本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施することができる。
[画像表示パネルの実施形態]
本実施形態の画像表示パネルは、タッチセンシング機能を内蔵する。タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネルの一例を図1に示す。図1の画像表示パネル11Aは、光学積層体10A及び画像表示セル30を備える。光学積層体10Aは、粘着シート1と偏光板2とを含む。光学積層体10Aは、粘着シート付き偏光板である。粘着シート1と偏光板2とは互いに積層されている。粘着シート1を介して、光学積層体10Aが画像表示セル30に貼り合わされている。
画像表示セル30は、例えば、画像形成層32、第1透明基板31、第2透明基板33及びタッチセンシング電極部35を備えている。画像表示セル30において、タッチセンシング電極部35は、第1透明基板31と第2透明基板33との間に配置されている。タッチセンシング電極部35は、タッチセンサ及びタッチ駆動の機能を有する。画像表示パネル11Aは、いわゆるインセル型画像表示パネルであり、画像表示セル30は、いわゆるインセル型画像表示セルである。ただし、画像表示セル30において、タッチセンシング電極部35は、第1透明基板31よりも視認側に配置されていてもよい。すなわち、画像表示パネル11Aは、いわゆるオンセル型画像表示パネルであってもよく、画像表示セル30は、いわゆるオンセル型画像表示セルであってもよい。
(粘着シート)
粘着シート1は、1.0×1010Ω/□以下の表面抵抗値Rを有する。この程度に低い表面抵抗値Rを有する粘着シート1は、静電気が生じやすい環境下であっても、画像表示装置の帯電による表示不良を防止することができる。なお、表面抵抗値Rは、後述する加湿処理を行う前の粘着シート1の表面抵抗値を意味する。表面抵抗値Rは、例えば、粘着シート1を作製した直後の表面抵抗値である。
粘着シート1の表面抵抗値Rは、1.0×109Ω/□以下、8.0×108Ω/□以下、5.0×108Ω/□以下、2.0×108Ω/□以下、1.0×108Ω/□以下、更には8.0×107Ω/□以下であってもよい。表面抵抗値Rの下限は、5.0×106Ω/□以上が好ましく、1.0×107Ω/□以上がさらに好ましい。表面抵抗値Rが1.0×1010Ω/□以下である場合、画像表示パネル11Aの帯電を十分に防止でき、表示不良を抑制できる。表面抵抗値Rが5.0×106Ω/□以上である場合、タッチセンサの感度の低下及び操作性の低下を抑制できる。粘着シート1の表面抵抗値Rは、例えば、高抵抗抵抗率計(一例として、三菱化学アナリテック製、ハイレスタシリーズ)を用いて、印加電圧250V、印加時間10秒の条件で測定することができる。
粘着シート1は、多湿環境を経た場合であっても、表面抵抗値が小さいことが好ましい。一例として、下記試験方法による加湿処理後の粘着シート1の表面抵抗値R1は、例えば、1.0×1010Ω/□以下である。なお、下記試験方法は、光学積層体10Aに対して行ってもよい。
試験方法:粘着シート1を65℃95%RHの加湿環境下に250時間配置する。さらに、粘着シート1を40℃の環境下に1時間配置して乾燥させる。
粘着シート1の表面抵抗値R1は、例えば1.0×109Ω/□以下であり、8.0×108Ω/□以下、5.0×108Ω/□以下、2.0×108Ω/□以下、1.0×108Ω/□以下、更には8.0×107Ω/□以下であってもよい。表面抵抗値R1の下限は、5.0×106Ω/□以上が好ましく、1.0×107Ω/□以上がさらに好ましい。表面抵抗値R1が1.0×1010Ω/□以下である場合、画像表示パネル11Aの帯電を十分に防止でき、表示不良を抑制できる。表面抵抗値R1が5.0×106Ω/□以上である場合、タッチセンサの感度の低下及び操作性の低下を抑制できる。
粘着シート1において、加湿処理前の表面抵抗値R(Ω/□)に対する、加湿処理後の表面抵抗値R1(Ω/□)の比R1/Rは、特に限定されず、例えば10以下であり、8以下、5以下、4以下、3以下、2以下、1.5以下、1.4以下、1.3以下、1.2以下、更には1.1以下であってもよい。比R1/Rの下限値は、特に限定されず、例えば0.95である。比R1/Rが10以下である場合、経時で帯電防止性能が低下することを抑制できる。
<ポリマー(A)>
粘着シート1は、ポリマー(A)を含む粘着剤組成物(I)から形成されたシートである。ポリマー(A)の周波数100kHzにおける比誘電率Pは、5.0以上である。比誘電率Pは、次の方法によって測定することができる。まず、ポリマー(A)のみから構成された、厚さ30μmの試験片を作製する。この試験片について、日本産業規格(旧日本工業規格;JIS) K6911:1995に準拠して、周波数100kHzにおける比誘電率を測定する。得られた測定値を比誘電率Pとみなすことができる。比誘電率の測定条件の詳細は、以下のとおりである。
・測定条件
測定方法:容量法(装置:Agilent Technologies社製の4294A Precision Impedance Analyzer)
電極構成:直径12.1mm、厚さ0.5mmのアルミニウム板
対向電極:3oz 銅板
測定環境:23±1℃、52±1%RH
比誘電率Pは、好ましくは5.5以上であり、6.0以上、6.5以上、7.0以上、7.3以上、7.4以上、7.5以上、7.6以上、7.7以上、更には7.8以上であってもよい。ポリマー(A)の比誘電率Pが高ければ高いほど、後述する導電剤の配合量を抑制しつつ、粘着シート1の表面抵抗値を低減できる傾向がある。また、比誘電率Pが高ければ高いほど、無アルカリガラスや、ITO等の透明導電層に対する粘着シート1の密着性が向上する傾向があり、耐久性試験を実施したときの剥がれを抑制できる傾向がある。比誘電率Pの上限値は、特に限定されず、例えば10である。
ポリマー(A)としては、例えば、(メタ)アクリル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ゴム系ポリマーなどが挙げられ、好ましくは(メタ)アクリル系ポリマーである。粘着剤組成物(I)は、例えば、(メタ)アクリル系ポリマーを主成分として含む。換言すれば、粘着剤組成物(I)は、アクリル系粘着剤組成物である。主成分とは、組成物において最も含有率の大きな成分を意味する。主成分の含有率は、例えば50重量%以上であり、60重量%以上、70重量%以上、75重量%以上、更には80重量%以上であってもよい。なお、本明細書において、(メタ)アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル系単量体に由来する構成単位を有するポリマーを意味する。「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルを意味する。また、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及びメタクリレートを意味する。
ポリマー(A)は、アルコキシ基含有単量体(A1)に由来する構成単位を有することが好ましい。ポリマー(A)は、アルコキシ基含有単量体(A1)に由来する構成単位を1種又は2種以上有していてもよい。アルコキシ基含有単量体(A1)としては、例えば、以下の化学式(1)に示す(メタ)アクリレートが挙げられる。式(1)のR1は、アルキル基である。アルキル基は、直鎖状であっても分岐を有していてもよい。R1は、好ましくは直鎖状のアルキル基である。R1の例は、メチル基及びエチル基である。式(1)のnは、1~30の整数であり、好ましくは1~5の整数である。
Figure 2023073163000002
式(1)に示す(メタ)アクリレートの例は、2-メトキシエチル(メタ)アクリレート、2-エトキシエチル(メタ)アクリレート、2-(2-エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート及びメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートであり、好ましくは2-メトキシエチルアクリレート(MEA)である。式(1)の(メタ)アクリレートに由来する構成単位は、粘着シート1の表面抵抗値の低減に寄与しうる。詳細には、式(1)の(メタ)アクリレートに由来する構成単位によれば、後述する導電剤の配合量を抑制しつつ、粘着シート1の表面抵抗値を低減できる傾向がある。
ポリマー(A)において、アルコキシ基含有単量体(A1)に由来する構成単位、特に式(1)の(メタ)アクリレートに由来する構成単位、の含有率は、例えば15重量%以上であり、20重量%以上、30重量%以上、40重量%以上、50重量%以上、60重量%以上、70重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、更には95重量%以上であってもよい。アルコキシ基含有単量体(A1)に由来する構成単位の含有率の上限値は、特に限定されず、例えば99重量%である。
ポリマー(A)は、アルコキシ基含有単量体(A1)に由来する構成単位以外の構成単位を有していてもよい。当該構成単位は、アルコキシ基含有単量体(A1)と共重合可能な単量体(A2)に由来する。ポリマー(A)は、当該構成単位を1種又は2種以上有していてもよい。
単量体(A2)の例は、水酸基含有単量体である。水酸基含有単量体は、水酸基含有(メタ)アクリル系単量体であってもよい。水酸基含有単量体の例は、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8-ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10-ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート及び12-ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、並びに(4-ヒドロキシメチルシクロヘキシル)-メチルアクリレートである。粘着シートの耐久性を向上させる観点から、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましく、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートがより好ましい。ポリマー(A)における水酸基含有単量体に由来する構成単位の含有率は、例えば1重量%~5重量%であり、3重量%以下、更には2重量%以下であってもよい。
単量体(A2)の別の例は、炭素数1~30のアルキル基を側鎖に有する(メタ)アクリル系単量体である。アルキル基は、直鎖状であっても分岐を有していてもよい。アルキル基を側鎖に有する(メタ)アクリル系単量体の例は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、s-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n-ペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、n-へキシル(メタ)アクリレート、イソヘキシル(メタ)アクリレート、イソヘプチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n-ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n-デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n-ドデシル(メタ)アクリレート(ラウリル(メタ)アクリレート)、n-トリデシル(メタ)アクリレート、n-テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート及びオクタデシル(メタ)アクリレートである。ポリマー(A)におけるアルキル基を側鎖に有する(メタ)アクリル系単量体に由来する構成単位の含有率は、例えば80重量%以下であり、70重量%以下、60重量%以下、50重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、20重量%以下、更には10重量%以下であってもよく、0重量%であっても(当該構成単位を含まなくても)よい。
単量体(A2)は、芳香環含有単量体、カルボキシル基含有単量体、アミノ基含有単量体、アミド基含有単量体であってもよい。芳香環含有単量体は、芳香環含有(メタ)アクリル系単量体であってもよい。芳香環含有単量体の例は、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル化β-ナフトール(メタ)アクリレート及びビフェニル(メタ)アクリレートである。カルボキシル基含有単量体の例は、(メタ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸及びクロトン酸である。アミノ基含有単量体の例は、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びN,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートである。アミド基含有単量体の例は、(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N-メチル(メタ)アクリルアミド、N-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-ヘキシル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-メチロール-N-プロパン(メタ)アクリルアミド、アミノメチル(メタ)アクリルアミド、アミノエチル(メタ)アクリルアミド、メルカプトメチル(メタ)アクリルアミド及びメルカプトエチル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド系単量体;N-(メタ)アクリロイルモルフォリン、N-(メタ)アクリロイルピペリジン及びN-(メタ)アクリロイルピロリジン等のN-アクリロイル複素環単量体;並びにN-ビニルピロリドン及びN-ビニル-ε-カプロラクタム等のN-ビニル基含有ラクタム系単量体である。
単量体(A2)は、多官能性単量体であってもよい。多官能性単量体の例は、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート(1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート)、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート及びウレタンアクリレート等の多官能アクリレート;並びにジビニルベンゼンである。多官能アクリレートは、好ましくは1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートである。
ポリマー(A)において、芳香環含有単量体に由来する構成単位の含有率は、例えば3重量%~25重量%であり、好ましくは8重量%~24重量%であり、より好ましくは10重量%~22重量%であり、さらに好ましくは12重量%~18重量%である。芳香環含有単量体に由来する構成単位の含有率は、場合によっては、10重量%以下であってもよく、8重量%以下であってもよい。ポリマー(A)は、芳香環含有単量体に由来する構成単位を含まなくてもよい。
ポリマー(A)におけるカルボキシル基含有単量体、アミノ基含有単量体、アミド基含有単量体及び多官能性単量体に由来する構成単位の含有率の合計は、好ましくは20重量%以下であり、より好ましくは10重量%以下、更に好ましくは8重量%以下である。ポリマー(A)が当該構成単位を有する場合、含有率の合計は、例えば0.01重量%以上であり、1重量%以上、2重量%以上、更には3重量%以上であってもよい。ポリマー(A)は、これらの構成単位を含まなくてもよい。特に、ポリマー(A)において、カルボキシル基含有単量体に由来する構成単位の含有率は、0.1重量%未満であってもよく、0重量%であっても(当該構成単位を含まなくても)よい。カルボキシル基含有単量体に由来する構成単位の含有率を0.1重量%未満とすることで、粘着シート1がITO等の金属酸化物と接触している場合であっても、当該金属酸化物の腐食を抑制できる傾向がある。従来の粘着シートでは、ポリマーにおけるカルボキシル基含有単量体に由来する構成単位の含有率が0.1重量%未満である場合、高温試験、特に車載用ディスプレイ等で要求される95℃以上の条件下での高温試験、で粘着シートの剥がれが発生しやすい傾向がある。一方、本実施形態の粘着シート1では、ポリマー(A)の比誘電率Pを5.0以上に調整することによって、ポリマー(A)におけるカルボキシル基含有単量体に由来する構成単位の含有率が0.1重量%未満である場合であっても、剥がれを抑制できる傾向があり、高温耐久性と耐腐食性を容易に両立することができる。
その他の単量体(A2)の例は、(メタ)アクリロニトリルなどのニトリル基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸グリシジル及び(メタ)アクリル酸メチルグリシジル等のエポキシ基含有単量体;ビニルスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸基含有単量体;リン酸基含有単量体;(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル及び(メタ)アクリル酸イソボルニル等の脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;スチレン及びビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物;エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン及びイソブチレン等のオレフィン類、又はジエン類;ビニルアルキルエーテル等のビニルエーテル類;並びに塩化ビニルである。
ポリマー(A)における上記その他の単量体(A2)に由来する構成単位の含有率の合計は、例えば30重量%以下であり、10重量%以下であってもよく、0重量%である(当該構成単位を含まない)ことが好ましい。
ポリマー(A)は、上述した1種又は2種以上の単量体を公知の方法により重合して形成できる。単量体と、単量体の部分重合物とを重合してもよい。重合は、例えば、溶液重合、乳化重合、塊状重合、熱重合、活性エネルギー線重合により実施できる。光学的透明性に優れる粘着シートを形成できる観点からは、溶液重合、活性エネルギー線重合が好ましい。重合は、単量体及び/又は部分重合物と酸素との接触を避けて実施することが好ましく、このために、例えば、窒素等の不活性ガス雰囲気下における重合、あるいは樹脂フィルム等により酸素を遮断した状態での重合を採用できる。形成するポリマー(A)は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体等のいずれの態様であってもよい。
ポリマー(A)を形成する重合系は、1種又は2種以上の重合開始剤を含んでいてもよい。重合開始剤の種類は、重合反応により選択でき、例えば、熱重合開始剤、光重合開始剤であってもよい。
溶液重合に使用する溶媒は、例えば、酢酸エチル、酢酸n-ブチル等のエステル類;トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類;n-ヘキサン、n-ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類である。ただし、溶媒は上記例に限定されない。溶媒は、2種以上の溶媒の混合溶媒であってもよい。
溶液重合に使用する重合開始剤は、例えば、アゾ系重合開始剤、過酸化物系重合開始剤、レドックス系重合開始剤である。過酸化物系重合開始剤は、例えば、ジベンゾイルペルオキシド、t-ブチルペルマレエートである。なかでも、特開2002-69411号公報に開示のアゾ系重合開始剤が好ましい。当該アゾ系重合開始剤は、例えば、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’-アゾビス-2-メチルブチロニトリル、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオン酸)ジメチル、4,4’-アゾビス-4-シアノバレリアン酸である。ただし、重合開始剤は上記例に限定されない。アゾ系重合開始剤の使用量は、例えば、単量体の全量100重量部に対して0.05~0.5重量部であり、0.1~0.3重量部であってもよい。
活性エネルギー線重合に使用する活性エネルギー線は、例えば、α線、β線、γ線、中性子線、電子線等の電離性放射線、及び紫外線である。活性エネルギー線は、紫外線が好ましい。紫外線の照射による重合は、光重合とも称される。活性エネルギー線重合の重合系は、典型的には、光重合開始剤を含む。活性エネルギー重合の重合条件は、ポリマー(A)が形成される限り、限定されない。
光重合開始剤は、例えば、ベンゾインエーテル系光重合開始剤、アセトフェノン系光重合開始剤、α-ケトール系光重合開始剤、芳香族スルホニルクロリド系光重合開始剤、光活性オキシム系光重合開始剤、ベンゾイン系光重合開始剤、ベンジル系光重合開始剤、ベンゾフェノン系光重合開始剤、ケタール系光重合開始剤、チオキサントン系光重合開始剤である。ただし、光重合開始剤は上記例に限定されない。
ベンゾインエーテル系光重合開始剤は、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン、アニソールメチルエーテルである。アセトフェノン系光重合開始剤は、例えば、2,2-ジエトキシアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、4-フェノキシジクロロアセトフェノン、4-(t-ブチル)ジクロロアセトフェノンである。α-ケトール系光重合開始剤は、例えば、2-メチル-2-ヒドロキシプロピオフェノン、1-[4-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]-2-メチルプロパン-1-オンである。芳香族スルホニルクロリド系光重合開始剤は、例えば、2-ナフタレンスルホニルクロライドである。光活性オキシム系光重合開始剤は、例えば、1-フェニル-1,1-プロパンジオン-2-(o-エトキシカルボニル)-オキシムである。ベンゾイン系光重合開始剤は、例えば、ベンゾインである。ベンジル系光重合開始剤は、例えば、ベンジルである。ベンゾフェノン系光重合開始剤は、例えば、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、3,3’-ジメチル-4-メトキシベンゾフェノン、ポリビニルベンゾフェノン、α-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンである。ケタール系光重合開始剤は、例えば、ベンジルジメチルケタールである。チオキサントン系光重合開始剤は、例えば、チオキサントン、2-クロロチオキサントン、2-メチルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4-ジイソプロピルチオキサントン、ドデシルチオキサントンである。
光重合開始剤の使用量は、例えば、単量体の全量100重量部に対して0.01~1重量部であり、0.05~0.5重量部であってもよい。
ポリマー(A)の重量平均分子量(Mw)は、例えば、100万~300万であり、好ましくは180万~300万である。ポリマー(A)の重量平均分子量が100万~300万であることによって、粘着シートのクラックを抑制できるとともに、粘度の上昇やゲル化の発生を抑制できる傾向がある。ポリマー(A)の数平均分子量Mnに対する重量平均分子量Mwの比(Mw/Mn)は、例えば20以下であり、好ましくは10以下であり、より好ましくは7以下であり、さらに好ましくは2.5~5である。Mw/Mnが20以下であるポリマー(A)によれば、粘着シート1を適切な硬さに調節しやすいだけでなく、加熱試験時における粘着シート1の発泡や剥がれを抑制できる。このポリマー(A)によれば、粘着シート1の加工性が良好となる傾向もある。本明細書におけるポリマー及びオリゴマーの重量平均分子量(Mw)やMw/Mnは、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)の測定に基づく値(ポリスチレン換算)である。
ポリマー(A)のガラス転移温度(Tg)は、例えば-50℃以下であり、好ましくは-52℃以下であり、より好ましくは-55℃以下である。ポリマー(A)のTgの下限値は、例えば-75℃である。ポリマー(A)のTgは、ポリマー(A)の構成単位を形成する単量体ごとに、ホモポリマーとしたときのTgを求め、これらのTgを構成単位の含有率を考慮して平均した値である。
粘着剤組成物(I)におけるポリマー(A)の含有率は、固形分比で、例えば50重量%以上であり、60重量%以上、70重量%以上、更には80重量%以上であってもよい。含有率の上限は、例えば99重量%以下であり、97重量%以下、95重量%以下、93重量%以下、更には90重量%以下であってもよい。
<導電剤>
粘着剤組成物(I)は、例えば、導電剤(帯電防止剤)を更に含む。粘着剤組成物(I)は、導電剤を1種又は2種以上有していてもよい。導電剤の例は、塩等のイオン性化合物である。イオン性化合物は、常温(25℃)で液体のイオン液体であってもよい。イオン性化合物の融点は、25℃未満であってもよく、25℃~90℃であってもよく、90℃より高くてもよい。イオン性化合物の融点は、25℃未満又は90℃超であることが好ましい。イオン性化合物の融点が25℃未満の場合、イオン性化合物が析出して外観に影響を与えるリスクを低減できる。また、イオン性化合物の融点が90℃超の場合、イオン性化合物が粘着シート1からブリードしにくい傾向がある。
イオン性化合物としては、例えば、無機カチオン塩、有機カチオン塩が挙げられる。無機カチオン塩は、具体的には、無機カチオン-アニオン塩である。無機カチオン塩に含まれるカチオンとしては、例えば、アルカリ金属イオンが挙げられる。アルカリ金属イオンとしては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンなどが挙げられ、好ましくはリチウムイオンである。無機カチオン塩は、粘着シート1の表面抵抗値を低減する観点から、リチウム塩であることが好ましい。
無機カチオン塩に含まれるアニオンとしては、Cl-、Br-、I-、AlCl4 -、Al2Cl7 -、BF4 -、PF6 -、ClO4 -、NO3 -、CH3COO-、CF3COO-、CH3SO3 -、CF3SO3 -、(CF3SO23-、AsF6 -、SbF6 -、NbF6 -、TaF6 -、(CN)2-、C49SO3 -、C37COO-、(CF3SO2)(CF3CO)N--3S(CF23SO3 -、及び下記一般式(a)~(d)で表されるアニオンが挙げられる。
(a) (Cn2n+1SO22- (nは1~10の整数)
(b) CF2(Cm2mSO22- (mは1~10の整数)
(c) -3S(CF2lSO3 - (lは1~10の整数)
(d) (Cp2p+1SO2)N-(Cq2q+1SO2) (p及びqは、互いに独立して1~10の整数)
無機カチオン塩に含まれるアニオンとしては、フッ素含有アニオンが好ましく、フッ素含有イミドアニオンがより好ましい。フッ素含有イミドアニオンとしては、例えば、ペルフルオロアルキル基を有するイミドアニオンが挙げられる。フッ素含有イミドアニオンとしては、(CF3SO2)(CF3CO)N-や、上記の一般式(a)、(b)又は(d)で表されるアニオンが挙げられ、好ましくは、(CF3SO22-、(C25SO22-等の一般式(a)で表わされる(ペルフルオロアルキルスルホニル)イミドであり、より好ましくは、(CF3SO22-で表わされるビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドである。好ましい無機カチオン塩としては、例えば、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(LiTFSI)が挙げられる。
有機カチオン塩は、具体的には、有機カチオン-アニオン塩である。有機カチオン塩に含まれるカチオンとしては、例えば、有機基を含む有機オニウムが挙げられる。有機オニウムに含まれるオニウムとしては、例えば、含窒素オニウム、含硫黄オニウム、含リンオニウムが挙げられ、好ましくは、含窒素オニウム、含硫黄オニウムである。含窒素オニウムとしては、アンモニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、ピロリン骨格を有するカチオン、ピロール骨格を有するカチオン、イミダゾリウムカチオン、テトラヒドロピリミジニウムカチオン、ジヒドロピリミジニウムカチオン、ピラゾリウムカチオン、ピラゾリニウムカチオンなどが挙げられる。含硫黄オニウムとしては、例えばスルホニウムカチオンが挙げられる。含リンオニウムとしては、例えばホスホニウムカチオンが挙げられる。有機オニウムに含まれる有機基としては、例えば、アルキル基、アルコキシル基、アルケニル基が挙げられる。好ましい有機オニウムの具体例としては、テトラアルキルアンモニウムカチオン(例えば、トリブチルメチルアンモニウムカチオン)、アルキルピペリジニウムカチオン、アルキルピロリジニウムカチオンなどが挙げられる。
有機カチオン塩に含まれるアニオンとしては、無機カチオンについて上述したものが挙げられる。好ましい有機カチオン塩としては、例えば、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、トリメチルブチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドなどが挙げられる。
粘着剤組成物(I)において、無機カチオン塩と有機カチオン塩とを組み合わせて用いてもよい。
導電剤の配合量は、ポリマー(A)100重量部に対して、例えば0.5重量部以上であり、1.0重量部以上、2.0重量部以上、3.0重量部以上、更には4.0重量部以上であってもよい。導電剤の配合量は、ポリマー(A)100重量部に対して、例えば20重量部以下であり、15重量部以下、10重量部以下、10重量部未満、9.0重量部以下、8.0重量部以下、7.0重量部以下、6.0重量部以下、更には5.0重量部以下であってもよい。導電剤の配合量は、ポリマー(A)100重量部に対して、5.0重量部~10重量部であってもよい。
上述のとおり、本実施形態では、ポリマー(A)の比誘電率Pが5.0以上である。比誘電率Pがこの程度に高いポリマー(A)は、導電剤、特にイオン性化合物、の電離を促進し、イオン伝導度を向上させることができる。すなわち、ポリマー(A)によれば、導電剤の配合量を抑制しつつ、粘着シート1の表面抵抗値を低減できる傾向がある。さらに、ポリマー(A)によれば、多湿環境下で粘着シート1から導電剤が析出することも抑制できる。多湿環境下での導電剤の析出が抑制されると、粘着シート1の耐久性の低下を抑制できる傾向がある。
<添加剤>
粘着剤組成物(I)は、その他の添加剤を含んでいてもよい。添加剤の例は、架橋剤、シランカップリング剤、顔料及び染料等の着色剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、可塑剤、粘着性付与剤、表面潤滑剤、レベリング剤、リワーク向上剤、軟化剤、酸化防止剤、老化防止剤、光安定剤、重合禁止剤、防錆剤、無機充填材、有機充填材、金属粉等の粉体、粒子、箔状物である。添加剤は、ポリマー(A)100重量部に対して、例えば10重量部以下、好ましくは5重量部以下、より好ましくは1重量部以下の範囲で配合できる。
架橋剤の例は、有機系架橋剤及び多官能性金属キレートである。有機系架橋剤の例は、イソシアネート系架橋剤、過酸化物系架橋剤、エポキシ系架橋剤及びイミン系架橋剤である。有機系架橋剤及び多官能性金属キレートは、溶剤型及び活性エネルギー線硬化型のいずれの型の粘着剤組成物に対しても使用できる。粘着剤組成物(I)が溶剤型である場合、架橋剤は、好ましくは過酸化物系架橋剤、イソシアネート系架橋剤である。過酸化物系架橋剤とイソシアネート系架橋剤とを併用してもよい。粘着剤組成物(I)は、過酸化物系架橋剤を含むことが好ましい。
過酸化物系架橋剤としては、例えば、ジ(2-エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ(4-t-ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ-sec-ブチルパーオキシジカーボネート、t-ブチルパーオキシネオデカノエート、t-ヘキシルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオキシピバレート、ジラウロイルパーオキサイド、ジ-n-オクタノイルパーオキサイド、1,1,3,3-テトラメチルブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、ジ(4-メチルベンゾイル)パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシイソブチレート、1,1-ジ(t-ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサンなどが挙げられ、架橋反応効率が優れることから、ベンゾイルパーオキサイドが好ましい。
イソシアネート系架橋剤としては、例えば、トリレンジイソシアネート、クロルフェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート及びポリメチレンポリフェニルイソシアネート等の芳香族イソシアネート化合物;シクロペンチレンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、水添されたジフェニルメタンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネート等の脂環族イソシアネート化合物;ブチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアナート及びヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート化合物が挙げられる。イソシアネート系架橋剤は、上記イソシアネート化合物をトリメチロールプロパン等の多価アルコール化合物に付加した化合物(アダクト体);上記イソシアネート化合物をポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール及びポリイソプレンポリオール等のポリオールと付加反応させた化合物;イソシアヌレート化物等の上記イソシアネート化合物の誘導体であってもよい。誘導体の具体例は、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(例えば、日本ポリウレタン工業製コロネートL)、トリメチロールプロパン/ヘキサメチレンジイソシアネート3量体付加物(例えば、日本ポリウレタン工業製コロネートHL)、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(例えば、日本ポリウレタン工業製コロネートHX)である。
粘着剤組成物(I)が架橋剤を含む場合、その配合量は、ポリマー(A)100重量部に対して、例えば0.01~10重量部であり、0.1~5重量部、0.1~3重量部、更には0.1~1重量部であってもよい。架橋剤が少なすぎる場合、耐久性試験で発泡が発生したり、加工性が悪化したりすることがある。架橋剤が多すぎる場合、耐久性試験で剥がれが発生したり、表面抵抗値が上昇して帯電防止性が悪くなったりすることがある。
シランカップリング剤の具体例としては、例えば、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ基含有シランカップリング剤;3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチルブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基含有シランカップリング剤;3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどの(メタ)アクリル基含有シランカップリング剤;3-イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどのイソシアネート基含有シランカップリング剤などが挙げられる。
粘着剤組成物(I)がシランカップリング剤を含む場合、その配合量は、ポリマー(A)100重量部に対して、例えば5重量部以下であり、3重量部以下、1重量部以下、0.5重量部以下、0.2重量部以下、0.1重量部以下、更には0.05重量部以下であってもよい。
粘着剤組成物(I)の型は、例えば、エマルション型、溶剤型(溶液型)、活性エネルギー線硬化型(光硬化型)、熱溶融型(ホットメルト型)である。耐久性に優れる粘着シート1を形成できる観点から、粘着剤組成物(I)は、溶剤型又は活性エネルギー線硬化型であってもよく、溶剤型であってもよい。溶剤型の粘着剤組成物(I)は、紫外線硬化剤等の光硬化剤を含まなくてもよい。
粘着シート1は、粘着剤組成物(I)から以下の方法によって作製できる。溶剤型については、例えば、粘着剤組成物(I)又は粘着剤組成物(I)と溶剤との混合物を基材フィルムに塗布して塗布膜を形成し、形成された塗布膜を乾燥して粘着シート1を形成する。乾燥時の熱により粘着剤組成物(I)は熱硬化する。活性エネルギー線硬化型(光硬化型)については、例えば、重合によりポリマー(A)となる単量体(群)、並びに必要に応じて、単量体(群)の部分重合物、重合開始剤、添加剤及び溶剤等の混合物を基材フィルムに塗布し、形成された塗布膜に活性エネルギー線を照射して粘着シート1を形成する。活性エネルギー線の照射前に、塗布膜を乾燥して溶剤を除去してもよい。基材フィルムは、塗布面に剥離処理がなされたフィルム(はく離ライナー)であってもよい。
基材フィルム上に形成された粘着シート1は、任意の層に転写できる。また、基材フィルムは偏光板2であってもよく、この場合、粘着シート1と偏光板2とを含む光学積層体10Aが得られる。
基材フィルムへの塗布には、公知の方法を採用できる。塗布は、例えば、ロールコート、キスロールコート、グラビアコート、リバースコート、ロールブラッシュ、スプレーコート、ディップロールコート、バーコート、ナイフコート、エアーナイフコート、カーテンコート、リップコート、ダイコーター等による押出しコートにより実施できる。
溶剤型について、塗布後の乾燥温度は、例えば、40~200℃である。乾燥時間は、例えば、5秒~20分であり、5秒~10分、更には10秒~5分であってもよい。活性エネルギー線硬化型について、塗布後の乾燥を行う場合の乾燥温度及び乾燥時間は、上記範囲であってもよい。
基材フィルムに塗布する組成物及び混合物は、取り扱い及び塗工に適した粘度を有することが好ましい。このため、活性エネルギー線硬化型については、塗布する混合物は、単量体(群)の部分重合物を含むことが好ましい。
粘着シート1の厚さは、例えば2μm~55μmであり、2μm~30μm、5μm~25μm、更には10μm~20μmであってもよい。
粘着シート1のガラスに対する粘着力は、好ましくは1.0N/25mm以上であり、より好ましくは1.5N/25mm以上であり、さらに好ましくは2.0N/25mm以上である。粘着力がこのような範囲であれば、画像表示パネルに対する密着性に優れ、かつ、リワーク性に優れる。粘着力の上限は、例えば6.0N/25mmである。
本実施形態では、粘着シート1の断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したときに、縦6μm×横6μmの範囲内におけるドメインの最大径が150nm以下であることが好ましい。本明細書において、ドメインとは、粘着シートに形成された海島構造の島状相を意味する。ドメインは、通常、実質的に円形の島状領域として観察される。
ドメインの最大径は、以下の方法によって特定できる。まず、粘着シート1を切断し、断面をTEMで観察する。このときの拡大倍率は、例えば20,000倍である。TEM画像において、縦6μm×横6μmの範囲内に存在するドメインを特定する。特定した各ドメインについて、径(ドメインを囲むことができる最小の円の直径)を特定する。特定した径のうち、最も大きい値をドメインの最大径とみなすことができる。
ドメインの最大径は、好ましくは70nm以下である。本実施形態では、粘着シート1の断面をTEMで観察したときに、20,000倍の拡大倍率でドメインが確認されないことが特に好ましい。
(偏光板)
偏光板2は、例えば、偏光子及び保護フィルム(透明保護フィルム)を含む積層体である。透明保護フィルムは、例えば、層状の偏光子の主面(最も広い面積を有する表面)に接して配置されている。偏光子は、2つの透明保護フィルムの間に配置されていてもよい。
偏光子としては、特に限定されず、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素、二色性染料などの二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの;ポリビニルアルコールの脱水処理物、ポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等のポリエン系配向フィルム等が挙げられる。偏光子は、ポリビニルアルコール系フィルム、及び、ヨウ素等の二色性物質からなることが好ましい。
偏光子の厚さは、特に限定されず、例えば80μm以下であり、50μm以下、更には30μm以下であってもよい。偏光子の厚さの下限値は、特に限定されず、例えば1μmであり、10μm、更には20μmであってもよい。偏光子は、厚さが10μm以下、好ましくは1~7μm、である薄型の偏光子であってもよい。薄型の偏光子は、厚みムラが少なく、視認性に優れている。薄型の偏光子は、寸法変化が抑制されており、耐久性に優れる。薄型の偏光子によれば、偏光板2を薄型化できる。
透明保護フィルムの材料としては、例えば、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮断性、等方性等に優れる熱可塑性樹脂が用いられる。このような熱可塑性樹脂の具体例としては、トリアセチルセルロース等のセルロース樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、環状ポリオレフィン樹脂(ノルボルネン系樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、及び、これらの混合物が挙げられる。透明保護フィルムの材料は、(メタ)アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化性樹脂又は紫外線硬化型樹脂であってもよい。偏光板2が2つの透明保護フィルムを有する場合、2つの透明保護フィルムの材料は、互いに同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、偏光子の一方の主面に対して、接着剤を介して、熱可塑性樹脂で構成された透明保護フィルムが貼り合わされ、偏光子の他方の主面に対して、熱硬化性樹脂又は紫外線硬化型樹脂で構成された透明保護フィルムが貼り合わされていてもよい。透明保護フィルムは、任意の添加剤を1種類以上含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤、離型剤、着色防止剤、難燃剤、核剤、帯電防止剤、顔料、着色剤などが挙げられる。
透明保護フィルムの透湿度は、特に限定されず、200g/(m2・day)以下であってもよく、50g/(m2・day)以下であってもよい。この場合、偏光板2の内部に空気中の水分が侵入することを抑制でき、偏光板2の水分率の変化を抑制できる。これにより、保存時などにおいて、偏光板2のカールや寸法変化の発生を抑制できる。また、透明保護フィルムの透湿度が低ければ低いほど、粘着シート1中の導電剤がブリードしにくい傾向があり、経時での粘着シート1の表面抵抗値の上昇を抑制できる傾向がある。透湿度が低い透明保護フィルムを形成する材料としては、例えば、ポリエステル系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、アリレート系ポリマー、アミド系ポリマー、オレフィン系ポリマー、環状オレフィン系ポリマー、(メタ)アクリル系ポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。
透明保護フィルムの透湿度は、JIS Z0208:1976の透湿度試験(カップ法)に準じて、以下の方法によって測定できる。まず、透明保護フィルムを直径60mmに切断し、測定サンプルを準備する。次に、約15gの塩化カルシウムが配置された透湿カップに測定サンプルをセットする。この透湿カップを温度40℃、湿度92%RHに設定された恒温機に配置し、24時間放置することによって透湿度試験を行う。試験前後における塩化カルシウムの重量の増加量を測定することによって、透明保護フィルムの透湿度を特定できる。
透明保護フィルムの厚さは、適宜に決定しうるが、一般には強度や取扱性などの作業性、薄膜性などの点より10~200μm程度である。
偏光子と透明保護フィルムとは通常、水系接着剤などを介して密着している。水系接着剤としては、イソシアネート系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ゼラチン系接着剤、ビニル系ラテックス、水系ポリウレタン、水系ポリエステルなどを例示できる。上記の接着剤以外の他の接着剤としては、紫外線硬化型接着剤、電子線硬化型接着剤などが挙げられる。電子線硬化型偏光板用接着剤は、各種の透明保護フィルムに対して、好適な接着性を示す。接着剤は、金属化合物フィラーを含んでいてもよい。
偏光板では、透明保護フィルムに代えて、位相差フィルムなどを偏光子上に形成することもできる。透明保護フィルム上には、さらに別の透明保護フィルムを設けること、位相差フィルムなどを設けることなどもできる。
透明保護フィルムについて、偏光子と接着している表面と対向する表面には、ハードコート層が設けられていてもよく、反射防止、スティッキング防止、拡散、アンチグレアなどを目的とした処理を施すこともできる。
偏光板2の単体透過率は、例えば、40%~43%である。偏光板2の単体透過率は、JIS Z8701:1999の2度視野(C光源)により、視感度補正を行なったY値である。単体透過率は、村上色彩技術研究所製のDOT-3などの市販の分光光度計を用いて測定することができる。単体透過率の測定波長は、380~700nm(10nm毎)である。
なお、偏光板2は、ヨウ素透過抑制層を備えていなくてもよい。ヨウ素透過抑制層は、例えば、下記式(2)で表される単量体に由来する構成単位を含むホウ素含有アクリル系樹脂を有する層であり、詳細には、50重量部を超える(メタ)アクリル系単量体と0重量部を超えて50重量部未満の下記式(2)で表される単量体とを含む単量体混合物を重合することにより得られる共重合体を含む層である。式(2)のXは、ビニル基、(メタ)アクリル基、スチリル基、(メタ)アクリルアミド基、ビニルエーテル基、エポキシ基、オキセタン基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルデヒド基及びカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の反応性基を含む官能基を表す。式(2)のR1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいアリール基、又は、置換基を有していてもよいヘテロ環基を表し、R1及びR2は互いに連結して環を形成してもよい。
Figure 2023073163000003
一例として、本実施形態の画像表示パネル11Aは、
偏光子と、該偏光子の一方の側に設けられた保護層と、該偏光子のもう一方の側に設けられたヨウ素透過抑制層と、該ヨウ素透過抑制層の該偏光子と反対側に設けられた粘着剤層と、を有し、
該ヨウ素透過抑制層が、樹脂の有機溶媒溶液の塗布膜の固化物または熱硬化物であり、
該粘着剤層を構成する粘着剤組成物が、ベースポリマーと帯電防止剤とを含み、
該ベースポリマーは、ガラス転移温度が-50℃以下であり、および、100kHzにおける誘電率が5.0以上であり、
該粘着剤層の表面抵抗値が1.0×109Ω/□以下である、
偏光板を備える画像表示パネルを除く。
偏光板2の形状は、例えば、平面視で矩形であり、異形でなくてもよい。詳細には、偏光板2は、異形加工部を有さなくてもよい。異形加工部としては、貫通穴、隅部の面取り、平面視した場合に凹部となる切削加工部などが挙げられる。凹部の具体例としては、船形に近似した形状、バスタブに近似した形状、V字ノッチ、U字ノッチが挙げられる。異形加工部の別の例としては、自動車のメーターパネルに対応した形状が挙げられる。当該形状は、その外縁がメーター針の回転方向に沿った円弧状に形成され、かつ、外縁が面方向内側に凸のV字形状(アール状を含む)をなす部位を含む。
一例として、本実施形態の画像表示パネル11Aは、
粘着剤層を備える偏光板であって、該偏光板は異形を有し、
該粘着剤層を構成する粘着剤組成物が、ベースポリマーと帯電防止剤とを含み、
該ベースポリマーは、ガラス転移温度が-50℃以下であり、および、100kHzにおける誘電率が5.0以上であり、
該粘着剤層の表面抵抗値が1.0×109Ω/□以下である、
偏光板を備える画像表示パネルを除く。
(画像表示セル)
上述のとおり、画像表示セル30は、例えば、画像形成層32、第1透明基板31、第2透明基板33及びタッチセンシング電極部35を備えている。画像形成層32及びタッチセンシング電極部35のそれぞれは、例えば、第1透明基板31及び第2透明基板33の間に配置されている。光学積層体10Aの粘着シート1は、例えば、画像表示セル30の第1透明基板31に接している。ただし、タッチセンシング電極部35は、第1透明基板31よりも視認側に配置されていてもよい。光学積層体10Aの粘着シート1は、画像表示セル30のタッチセンシング電極部35に接していてもよい。
画像形成層32は、例えば、電界が存在しない状態でホモジニアス配向した液晶分子を含む液晶層である。このような液晶分子を含む液晶層は、IPS(In-Plane-Switching)方式に適している。ただし、液晶層は、TN(Twisted Nematic)型、STN(Super Twisted Nematic)型、π型、VA(Vertical Alignment)型等に用いられてもよい。本明細書では、液晶層を備えた画像表示セルを液晶セルと呼び、液晶セルを備えた画像表示パネルを液晶パネルと呼ぶことがある。なお、画像形成層32は、EL発光層であってもよい。
画像形成層32の厚さは、例えば、1.5μm~4μmである。
第1透明基板31及び第2透明基板33の材料としては、例えば、ガラス及びポリマーが挙げられる。本明細書では、ポリマーで構成された透明基板をポリマーフィルムと呼ぶことがある。透明基板を構成するポリマーとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロオレフィン、ポリカーボネート等が挙げられる。ガラスで構成された透明基板の厚さは、例えば、0.1mm~1mmである。ポリマーで構成された透明基板の厚さは、例えば、10μm~200μmである。
タッチセンシング電極部35は、タッチセンサ及びタッチ駆動の機能を有する。タッチセンシング電極部35は、例えば、タッチセンサ電極36及びタッチ駆動電極37を有する。タッチセンサ電極36とは、タッチ検出用の(受信)電極を意味する。タッチセンサ電極36及びタッチ駆動電極37は、それぞれ独立して各種パターンにより形成することができる。例えば、画像表示セル30が平板状である場合、タッチセンサ電極36及びタッチ駆動電極37をそれぞれX軸方向及びY軸方向に独立して設け、これらが直角に交差するようなパターンに形成することができる。図1では、タッチセンシング電極部35において、タッチセンサ電極36がタッチ駆動電極37よりも視認側に配置されている。ただし、タッチ駆動電極37がタッチセンサ電極36よりも視認側に配置されていてもよい。タッチセンシング電極部35において、タッチセンサ電極36及びタッチ駆動電極37は、一体化されていてもよい。
図1において、タッチセンシング電極部35は、画像形成層32と第1透明基板31との間(画像形成層32よりも視認側)に配置されている。ただし、タッチセンシング電極部35は、画像形成層32と第2透明基板33との間(画像形成層32よりも照明システム側)に配置されていてもよい。
タッチセンシング電極部35において、タッチセンサ電極36及びタッチ駆動電極37は、互いに接していなくてもよい。例えば、タッチセンサ電極36が画像形成層32と第1透明基板31との間に配置され、タッチ駆動電極37が画像形成層32と第2透明基板33との間に配置されていてもよい。
タッチセンシング電極部35における駆動電極(タッチ駆動電極37、又は、タッチセンサ電極36とタッチ駆動電極37とが一体化された電極)は、画像形成層32を制御する共通電極を兼ねることができる。
タッチセンシング電極部35を構成するタッチセンサ電極36(静電容量センサー)、タッチ駆動電極37、又は、これらを一体化して形成した電極は、透明導電層として機能する。この透明導電層の材料は、特に限定されず、例えば、金、銀、銅、白金、パラジウム、アルミニウム、ニッケル、クロム、チタン、鉄、コバルト、錫、マグネシウム、タングステン等の金属、及び、これらの合金等が挙げられる。透明導電層の材料は、インジウム、スズ、亜鉛、ガリウム、アンチモン、ジルコニウム、カドミウムなどの金属の酸化物であってもよい。この酸化物としては、具体的には、酸化インジウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化カドミウム及びこれらの混合物等が挙げられる。透明導電層の材料は、ヨウ化銅等の金属化合物であってもよい。透明導電層の材料は、酸化スズを含有する酸化インジウム(ITO)、アンチモンを含有する酸化スズ等が好ましく、ITOが特に好ましい。透明導電層の材料がITOである場合、透明導電層における酸化インジウムの含有率が80~99重量%であり、かつ酸化スズの含有率が1~20重量%であることが好ましい。
タッチセンシング電極部35を構成する電極(タッチセンサ電極36、タッチ駆動電極37、又は、これらを一体化して形成した電極)は、第1透明基板31と第2透明基板33との間において、常法により透明電極パターンとして形成することができる。この透明電極パターンは、例えば、透明基板の端部に形成された引き回し線に電気的に接続されている。引き回し線は、例えば、コントローラICと接続されている。透明電極パターンの形状としては、櫛状、ストライプ状、ひし形状等、用途に応じて任意の形状を採用することができる。透明電極パターンの厚さは、例えば10nm~100nmである。透明電極パターンの幅は、例えば0.1mm~5mmである。
画像表示セル30は、画像形成層32、第1透明基板31、第2透明基板33及びタッチセンシング電極部35以外の他の層をさらに含んでいてもよい。他の層としては、例えば、カラーフィルタ、易接着層及びハードコート層が挙げられる。カラーフィルタは、例えば、画像形成層32よりも視認側に配置されており、好ましくは第1透明基板31と光学積層体10Aの粘着シート1との間に位置する。易接着層及びハードコート層は、例えば、第1透明基板31又は第2透明基板33の表面上に配置されている。
画像表示パネル11Aは、光学積層体10A及び画像表示セル30以外の他の部材をさらに備えていてもよい。例えば、画像表示パネル11Aは、光学積層体10Aの側面に電気的に接続している導通構造(図示せず)をさらに備えていてもよい。導通構造をアースに接続すれば、光学積層体10Aが静電気によって帯電することを抑制しやすい。導通構造は、光学積層体10Aの側面全体を覆っていてもよく、光学積層体10Aの側面を部分的に覆っていてもよい。光学積層体10Aの側面全体の面積に対する導通構造によって覆われた光学積層体10Aの側面の面積の比率は、例えば1%以上であり、好ましくは3%以上である。
導通構造の材料としては、例えば銀、金等の金属で構成された導電性ペースト;導電性接着剤;他の導電材料が挙げられる。導通構造は、光学積層体10Aの側面から伸びる配線であってもよい。
画像表示パネル11Aは、偏光板2以外の他の光学フィルムをさらに備えていてもよい。他の光学フィルムとしては、例えば、偏光板、反射板、反透過板、視野角補償フィルム、輝度向上フィルム等の画像表示装置に用いられるフィルムが挙げられる。画像表示パネル11Aは、これらの1種又は2種以上の他の光学フィルムを備えていてもよい。
他の光学フィルムが偏光板である場合、当該偏光板は、例えば、粘着シートを介して、画像表示セル30の第2透明基板33と貼り合わされる。この偏光板は、例えば、偏光板2について上述した構成を有する。他の光学フィルムとしての偏光板において、偏光子の透過軸(又は吸収軸)は、例えば、偏光板2における偏光子の透過軸(又は吸収軸)と直交している。偏光板と第2透明基板33とを貼り合わせるための粘着シートの材料としては、粘着シート1について上述したものを用いることができる。この粘着シートの厚さは、特に限定されず、例えば1~100μmであり、好ましくは2~50μmであり、より好ましくは2~40μmであり、さらに好ましくは5~35μmである。
本実施形態の画像表示パネルの別の一例を図2に示す。図2の画像表示パネル11Bにおいて、光学積層体10Bは、粘着シート1、位相差フィルム5、層間粘着剤4及び偏光板2がこの順に積層された積層構造を有する。以下の各例は、技術的に矛盾しない限り、相互に組み合わされてもよい。
位相差フィルム5としては、高分子フィルムを延伸させて得られるものや液晶材料を配向、固定化させたものを用いることができる。位相差フィルム5は、例えば、面内及び/又は厚み方向に複屈折を有する。
位相差フィルム5としては、反射防止用位相差フィルム(特開2012-133303号公報〔0221〕、〔0222〕、〔0228〕参照)、視野角補償用相差フィルム(特開2012-133303号公報〔0225〕、〔0226〕参照)、視野角補償用の傾斜配向位相差フィルム(特開2012-133303号公報〔0227〕参照)等が挙げられる。
位相差フィルム5としては、実質的に上記の機能を有するものであれば、例えば、位相差値、配置角度、3次元複屈折率、単層か多層かなどは特に限定されず、公知の位相差フィルムを使用することができる。
位相差フィルム5の厚みは、好ましくは20μm以下であり、より好ましくは10μm以下であり、さらに好ましくは1~9μmであり、特に好ましくは3~8μmである。
位相差フィルム5は、例えば、液晶材料が配向、固定化された1/4波長板、1/2波長板の2層から構成される。
層間粘着剤4には、公知の粘着剤を使用できる。粘着シート1を層間粘着剤4に使用してもよい。
本実施形態の画像表示パネルの別の一例を図3に示す。図3の画像表示パネル11Cにおいて、光学積層体10Cは、粘着シート1、位相差フィルム5、層間粘着剤4、偏光板2及び保護フィルム6がこの順に積層された積層構造を有する。
保護フィルム6は、画像表示パネル11Cの流通及び保管時、並びに画像表示パネル11Cを画像表示装置に組み込んだ状態において、最外層である偏光板2を保護する機能を有する。また、画像表示装置に組み込んだ状態において、外部空間へのウィンドウとして機能する保護フィルム6であってもよい。保護フィルム6は、典型的には、樹脂フィルムである。保護フィルム6を構成する樹脂は、例えば、PET等のポリエステル、ポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン、アクリル、シクロオレフィン、ポリイミド、並びにポリアミドであり、ポリエステルが好ましい。ただし、保護フィルム6は上記例に限定されない。保護フィルム6は、ガラス製のフィルム、又はガラス製のフィルムを含む積層フィルムであってもよい。保護フィルム6には、アンチグレア、反射防止、帯電防止等の表面処理が施されていてもよい。
保護フィルム6は、任意の粘着剤によって偏光板2に接合されていてもよい。粘着シート1による接合も可能である。
本実施形態の画像表示パネルの別の一例を図4に示す。図4の画像表示パネル11Dは、光学積層体10A及び画像表示セル30の間に配置された導電層40をさらに備えている。ただし、画像表示パネルは、導電層40を含まない画像表示パネル11A~11Cであることが好ましい。導電層40が設けられた画像表示パネル11Dでは、反射率が高くなる傾向があり、ディスプレイの視認性が低下することがある。導電層40を含まない画像表示パネル11A~11Cでは、粘着剤シート1に隣接する導通部(上述の導通構造)を設けることが好ましい。導通部としては、例えば導電性銀ペーストが用いられる。画像表示セル30に光学積層体10A、10B又は10Cを貼り合わせた後、粘着剤シート1の側面部に導電性銀ペースト等を塗布して導通部を設け、そこから他の配線や画像表示装置の筐体等に導通させることで、画像表示パネルの帯電防止性を高めることができる。
導電層40は、例えば、導電剤を含む層である。導電剤としては、金属酸化物、導電性ポリマー、粘着シート1について上述したもの等を用いることができる。導電層40の厚さは、例えば、5nm~180nmである。導電層40の表面抵抗値は、例えば、1.0×106Ω/□~1.0×1010Ω/□であり、好ましくは1.0×108Ω/□~1.0×109Ω/□である。
本実施形態の画像表示パネルは、静電気が特に生じやすい環境で用いられる画像表示装置、特に車載用ディスプレイ、の用途に適している。車載用ディスプレイとしては、例えば、カーナビゲーション装置用パネル、クラスタパネル、ミラーディスプレイなどが挙げられる。クラスタパネルは、車両の走行速度やエンジンの回転数などを表示するパネルである。
[画像表示装置の実施形態]
本実施形態の画像表示装置は、例えば、画像表示パネル11A及び照明システムを備えている。なお、画像表示パネル11Aに代えて、図2~4の画像表示パネル11B、11C及び11Dも使用可能である。画像表示装置において、画像表示パネル11Aは、例えば、照明システムよりも視認側に配置されている。照明システムは、例えば、バックライト又は反射板を有し、画像表示パネル11Aに光を照射する。
画像表示装置は、有機ELディスプレイであってもよく、液晶ディスプレイであってもよい。ただし、画像表示装置はこの例に限定されない。画像表示装置は、エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PD)、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)などであってもよい。画像表示装置は、家電用途、車載用途、パブリックインフォメーションディスプレイ(PID)用途などに用いることができ、車載用ディスプレイであることが好ましい。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。本発明は、以下に示す実施例に限定されない。
<偏光板の作製>
まず、厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムを、速度比の異なるロール間において、温度30℃、濃度0.3%のヨウ素溶液中で1分間染色しながら、3倍まで延伸した。次に、濃度4%でホウ酸を含み、かつ濃度10%でヨウ化カリウムを含む、温度60℃の水溶液中に0.5分間浸漬しながら、総合延伸倍率が6倍になるまで延伸した。次に、濃度1.5%でヨウ化カリウムを含む、温度30℃の水溶液中に10秒間浸漬させて洗浄した後、50℃で4分間乾燥を行うことによって、厚さ28μmの偏光子を得た。当該偏光子の片面に、ラクトン環構造を有する変性アクリル系ポリマーからなる厚さ30μmの透明保護フィルムをポリビニルアルコール系接着剤により貼り合せた。さらに、偏光子の他方の面に、トリアセチルセルロースフィルム(コニカミノルタ製、商品名「KC4UY」)にハードコート層(HC)を形成した厚さ47μmの透明保護フィルムをポリビニルアルコール系接着剤により貼り合せた。70℃に設定されたオーブン内で5分間加熱乾燥させることによって偏光板を作製した。
<(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量>
以下の実施例において、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)により測定した。(メタ)アクリル系ポリマーのMw/Mnについても、同様に測定した。
・分析装置:東ソー社製、HLC-8120GPC
・カラム:東ソー社製、G7000HXL+GMHXL+GMHXL
・カラムサイズ:各7.8mmφ×30cm 計90cm
・カラム温度:40℃
・流量:0.8mL/min
・注入量:100μL
・溶離液:テトラヒドロフラン
・検出器:示差屈折計(RI)
・標準試料:ポリスチレン
(実施例1)
[(メタ)アクリル系ポリマーA1の調製]
まず、攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管及び冷却器を備えた4つ口フラスコに、メトキシエチルアクリレート99重量部及び4-ヒドロキシブチルアクリレート1重量部を含有する単量体混合物を仕込んだ。さらに、単量体混合物100重量部に対して、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を酢酸エチル100重量部と共に仕込んだ。混合物を緩やかに攪拌しながら、フラスコ内について窒素ガスを導入して窒素置換した。フラスコ内の液温を55℃付近に維持して8時間重合反応を行うことによって、重量平均分子量(Mw)180万、Mw/Mn=4.4の(メタ)アクリル系ポリマーA1の溶液を調製した。
[(メタ)アクリル系粘着剤組成物の調製]
次に、(メタ)アクリル系ポリマーA1の溶液の固形分100重量部に対して、0.4重量部のイソシアネート系架橋剤(東ソー社製のコロネートL、トリメチロールプロパントリレンジイソシアネート)、0.1重量部の過酸化物系架橋剤(日本油脂社製のナイパーBMT)、0.2重量部のシランカップリング剤(信越化学工業社製のKBM-403、γ-グリシドキシプロピルメトキシシラン)、及び、導電剤として5重量部のビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(LiTFSI、三菱マテリアル電子化成社製)をさらに配合することによって、(メタ)アクリル系粘着剤組成物の溶液を調製した。
[光学積層体の作製]
次に、(メタ)アクリル系粘着剤組成物の溶液を、シリコーン系剥離剤で処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(はく離ライナー:三菱化学ポリエステルフィルム社製、MRF38)の片面に、乾燥後の粘着シートの厚さが20μmになるように塗布した。得られた塗布膜を155℃で1分間乾燥させることによって、はく離ライナーの表面に粘着シートを形成した。次に、はく離ライナー上に形成した粘着シートを上述の偏光板に転写して、実施例1の光学積層体(粘着シート付き偏光板)を作製した。なお、粘着シートは、変性アクリル系ポリマーからなる透明保護フィルム側の偏光板の表面に転写した。
(実施例2)
(メタ)アクリル系粘着剤組成物の調製において、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(LiTFSI、三菱マテリアル電子化成社製))の配合量を10重量部に変更したことを除き、実施例1と同じ方法によって、実施例2の光学積層体を作製した。
(実施例3)
(メタ)アクリル系粘着剤組成物の調製において、導電剤として、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド(エレクセルAS-110、第一工業製薬社製)5重量部を用いたことを除き、実施例1と同じ方法によって、実施例3の光学積層体を作製した。
(実施例4)
(メタ)アクリル系粘着剤組成物の調製において、導電剤として、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド(エレクセルAS-110、第一工業製薬社製)10重量部を用いたことを除き、実施例1と同じ方法によって、実施例4の光学積層体を作製した。
(実施例5)
(メタ)アクリル系ポリマーA1に代えて、ブチルアクリレート69重量部、メトキシエチルアクリレート30重量部及び4-ヒドロキシブチルアクリレート1重量部を含有する単量体混合物を用いて(メタ)アクリル系ポリマーA2を調製したことを除き、実施例1と同じ方法によって、実施例5の光学積層体を作製した。(メタ)アクリル系ポリマーA2は、重量平均分子量(Mw)180万、Mw/Mn=4.1であった。
(実施例6)
(メタ)アクリル系ポリマーA1に代えて、ブチルアクリレート79重量部、メトキシトリエチレングリコールアクリレート20重量部及び4-ヒドロキシブチルアクリレート1重量部を含有する単量体混合物を用いて(メタ)アクリル系ポリマーA3を調製したことを除き、実施例1と同じ方法によって、実施例6の光学積層体を作製した。(メタ)アクリル系ポリマーA3は、重量平均分子量(Mw)180万、Mw/Mn=4.0であった。
(実施例7)
(メタ)アクリル系ポリマーA1に代えて、メトキシエチルアクリレート79重量部、メトキシトリエチレングリコールアクリレート20重量部及び4-ヒドロキシブチルアクリレート1重量部を含有する単量体混合物を用いて(メタ)アクリル系ポリマーA4を調製したことを除き、実施例1と同じ方法によって、実施例7の光学積層体を作製した。(メタ)アクリル系ポリマーA4は、重量平均分子量(Mw)180万、Mw/Mn=4.3であった。
(比較例1)
[(メタ)アクリル系ポリマーA5の調製]
まず、攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管及び冷却器を備えた4つ口フラスコに、ブチルアクリレート77重量部、ベンジルアクリレート18重量部、アクリル酸4.8重量部及び4-ヒドロキシブチルアクリレート0.2重量部を含有する単量体混合物を仕込んだ。さらに、単量体混合物100重量部に対して、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を酢酸エチル100重量部と共に仕込んだ。混合物を緩やかに攪拌しながら、フラスコ内について窒素ガスを導入して窒素置換した。フラスコ内の液温を55℃付近に維持して8時間重合反応を行うことによって、重量平均分子量(Mw)200万、Mw/Mn=4.0の(メタ)アクリル系ポリマーA5の溶液を調製した。
[(メタ)アクリル系粘着剤組成物の調製]
次に、(メタ)アクリル系ポリマーA5の溶液の固形分100重量部に対して、0.45重量部のイソシアネート系架橋剤(東ソー社製のコロネートL、トリメチロールプロパントリレンジイソシアネート)、0.1重量部の過酸化物系架橋剤(日本油脂社製のナイパーBMT)、0.2重量部のシランカップリング剤(信越化学工業社製のKBM-403、γ-グリシドキシプロピルメトキシシラン)、及び、導電剤として10重量部のビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(LiTFSI、三菱マテリアル電子化成社製)をさらに配合することによって、(メタ)アクリル系粘着剤組成物の溶液を調製した。
[光学積層体の作製]
次に、(メタ)アクリル系粘着剤組成物の溶液を、シリコーン系剥離剤で処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(はく離ライナー:三菱化学ポリエステルフィルム社製、MRF38)の片面に、乾燥後の粘着シートの厚さが20μmになるように塗布した。得られた塗布膜を155℃で1分間乾燥させることによって、はく離ライナーの表面に粘着シートを形成した。次に、はく離ライナー上に形成した粘着シートを上述の偏光板に転写して、比較例1の光学積層体を作製した。なお、粘着シートは、変性アクリル系ポリマーからなる透明保護フィルム側の偏光板の表面に転写した。
(比較例2)
(メタ)アクリル系粘着剤組成物の調製において、導電剤を配合しなかったことを除き、比較例1と同じ方法によって、比較例2の光学積層体を作製した。
<比誘電率の測定>
作製した(メタ)アクリル系ポリマーの周波数100kHzにおける比誘電率の測定は、上述の方法により実施した。
<表面抵抗値の測定>
作製した光学積層体について、はく離ライナーを剥がして、粘着シートの表面抵抗値を測定した。表面抵抗値の測定は、三菱ケミカルアナリテック社製MCP-HT450を用いて、印加電圧250V、印加時間10秒の条件で行った。粘着シートの表面抵抗値の測定は、作製直後の光学積層体と、加湿処理後の光学積層体について行った。加湿処理は、上述した試験方法によって行った。
<ESD試験>
作製した光学積層体について、以下の方法によって静電気放電(ESD)試験を行った。まず、光学積層体からはく離ライナーを剥がして、インセル型液晶セルの視認側の表面に貼り合わせて、タッチセンシング機能を内蔵する液晶パネルを作製した。次に、印加電圧が10kVに調節された静電気放電(ESD)銃を用いて、液晶パネルの視認側(偏光板側)に静電気を付与した。静電気を付与してから、白抜けした部分が消失するまでの時間を測定し、下記の基準で評価を行った。なお、ESD試験は、作製直後の光学積層体と、加湿処理後の光学積層体について行った。加湿処理は、表面抵抗値の測定について上述した方法で行った。
(評価基準)
A:白抜けが視認されない。
B:1秒以内に白抜けが消失する。
C:1秒を超え、10秒以内に白抜けが消失する。
D:10秒を超えてから白抜けが消失する。
<耐久性試験>
作製した光学積層体について、以下の方法によって耐久性試験を行った。まず、光学積層体を15インチ角に切断して、評価用サンプルを作製した。次に、ラミネーターを用いて、粘着シートを介して、評価用サンプルを厚さ0.7mmの無アルカリガラス(コーニング社製、EG-XG)に貼り合わせた。次に、50℃、0.5MPaで15分間オートクレーブ処理して、評価用サンプルを無アルカリガラスに十分に密着させた。この評価用サンプルについて、105℃で500時間処理した場合における粘着シートと無アルカリガラスの間の外観、及び、65℃95%RHの雰囲気下で500時間処理した場合における粘着シートと無アルカリガラスの間の外観を目視で確認し、下記の基準で評価を行った。
(評価基準)
A:発泡、剥がれ等の外観上の変化が全くない。
B:わずかながら端部に剥がれ、または発泡があるが、実用上問題なし。
C:端部に剥がれ、または発泡があるが、特別な用途でなければ、実用上問題なし。
D:端部に著しい剥がれがあり、実用上問題あり。
Figure 2023073163000004
表1中の略称は以下のとおりである。
BA:n-ブチルアクリレート
MEA:メトキシエチルアクリレート
MTGA:メトキシトリエチレングリコールアクリレート
BzA:ベンジルアクリレート
AA:アクリル酸
HBA:4-ヒドロキシブチルアクリレート
AIBN:アゾ系重合開始剤、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(キシダ化学社製)
Figure 2023073163000005
表2中の略称は以下のとおりである。
LiTFSI:リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
AS-110:1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド
表2からわかるとおり、実施例で用いられた粘着シートは、表面抵抗値が十分に低く、かつ、多湿環境を経た場合であっても、耐久性の低下が抑制されていた。このような粘着シートを備えた実施例の光学積層体は、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネル、特にインセル型画像表示パネル、に好適に利用できる。
これに対して、比較例1で用いられた粘着シートは、多湿環境を経た場合に、耐久性が十分ではなかった。比較例2で用いられた粘着シートは、表面抵抗値が十分ではなく、実施例と比べて、ESD試験の結果が劣っていた。
本発明の画像表示パネルは、ELディスプレイ、液晶ディスプレイなどの画像表示装置に好適に利用できる。
1 粘着シート
2 偏光板
10A,10B,10C 光学積層体
11A,11B,11C,11D 画像表示パネル
30 画像表示セル
31 第1透明基板
32 画像形成層
33 第2透明基板
35 タッチセンシング電極部

Claims (19)

  1. ポリマー(A)を含む粘着剤組成物から形成された粘着シートと、偏光板と、を含む光学積層体と、
    画像表示セルと、
    を備え、
    前記ポリマー(A)の周波数100kHzにおける比誘電率が5.0以上であり、
    前記粘着シートの表面抵抗値Rが1.0×1010Ω/□以下である、タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネル。
  2. 前記画像表示セルは、
    第1透明基板及び第2透明基板と、
    前記第1透明基板と前記第2透明基板との間に配置されたタッチセンシング電極部と、
    を備える、請求項1に記載の画像表示パネル。
  3. 前記表面抵抗値Rが2.0×108Ω/□以下である、請求項1又は2に記載の画像表示パネル。
  4. 前記表面抵抗値Rに対する、下記試験方法による加湿処理後の前記粘着シートの表面抵抗値R1の比が10以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
    試験方法:前記粘着シートを65℃95%RHの加湿環境下に250時間配置する。さらに、前記粘着シートを40℃の環境下に1時間配置して乾燥させる。
  5. 前記比誘電率が7.5以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  6. 前記粘着剤組成物が導電剤を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  7. 前記粘着剤組成物において、前記ポリマー(A)100重量部に対する前記導電剤の配合量が3.0重量部以上である、請求項6に記載の画像表示パネル。
  8. 前記粘着剤組成物において、前記ポリマー(A)100重量部に対する前記導電剤の配合量が10重量部以下である、請求項6又は7に記載の画像表示パネル。
  9. 前記導電剤がイオン性化合物である、請求項6~8のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  10. 前記粘着剤組成物が過酸化物系架橋剤を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  11. 前記ポリマー(A)は、アルコキシ基含有単量体に由来する構成単位を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  12. 前記アルコキシ基含有単量体は、下記式(1)で表される、請求項11に記載の画像表示パネル。
    Figure 2023073163000006
    前記式(1)において、R1は、アルキル基であり、nは、1~30の整数である。
  13. 前記ポリマー(A)における前記アルコキシ基含有単量体に由来する前記構成単位の含有率が15重量%以上である、請求項11又は12に記載の画像表示パネル。
  14. 前記ポリマー(A)におけるカルボキシル基含有単量体に由来する構成単位の含有率が0.1重量%未満である、請求項1~13のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  15. 前記ポリマー(A)のガラス転移温度が-50℃以下である、請求項1~14のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  16. 前記ポリマー(A)の数平均分子量Mnに対する重量平均分子量Mwの比(Mw/Mn)が20以下である、請求項1~15のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  17. 前記偏光板の単体透過率が40%~43%である、請求項1~16のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  18. 前記偏光板は、保護フィルムを含み、
    前記保護フィルムの透湿度が200g/(m2・day)以下である、請求項1~17のいずれか1項に記載の画像表示パネル。
  19. 請求項1~18のいずれか1項に記載の画像表示パネルを備える、画像表示装置。
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