JP2023072537A - 車両用照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用の自動開閉機構に対するユーザーの開指示動作を補助し得る技術を提供すること。【解決手段】自動開閉部93と、ユーザー99による前記自動開閉部93への開指示動作を検知する検知部81と、を有する自動開閉機構80が搭載された車両90に取り付けられ、光源21、22、25、26を有する照射部2と、前記照射部2の照射状態を制御する制御部3と、を具備し、前記検知部81が前記開指示動作を検知する検知モードを行う際に、前記制御部3は、前記車両90の外方を照射する第1段階と、前記第1段階後に、前記第1段階とは異なる照射状態で前記車両90の外方を照射して前記開指示動作を行う所定の位置に前記ユーザー99を誘導する第2段階と、の2段階で前記照射部2の照射状態を切り替え制御する、車両用照明装置1。【選択図】図1
Description
本発明は車両に搭載される車両用照明装置に関する。
車両には、バックドアやサイドドアに代表される各種の開閉部が設けられている。一般的な車両において、乗員すなわちユーザーが車両を離れる際には当該開閉部は閉じられ、当該ユーザーが車両に戻って来ると当該開閉部は開操作可能になる。
ここで、当該開閉部が手動で開閉する手動開閉部であれば、夜間など視界の悪い環境下であったり、ユーザーの手が塞がっていたりする場合に、当該開閉部をユーザーが手動で開操作するのが困難であり、ユーザーが大きな負担を覚える虞がある。
このため近年では、上記の手動開閉部にかえて、自動開閉機構を採用することが提案されている。
具体的には、当該自動開閉機構は、少なくとも自動で開く自動開閉部と、ユーザーによる開指示動作を検知する検知部と、を有し、検知部がユーザーによる開指示動作を検知すると、自動開閉部が自動的に開動作する。なお、開指示動作とは、自動開閉部を開くためのトリガーとなるユーザーの動作を意味し、例えば検知部がキックセンサであれば、ユーザーが足を動かす所定の動作を指す。
具体的には、当該自動開閉機構は、少なくとも自動で開く自動開閉部と、ユーザーによる開指示動作を検知する検知部と、を有し、検知部がユーザーによる開指示動作を検知すると、自動開閉部が自動的に開動作する。なお、開指示動作とは、自動開閉部を開くためのトリガーとなるユーザーの動作を意味し、例えば検知部がキックセンサであれば、ユーザーが足を動かす所定の動作を指す。
この種の自動開閉機構においては、予め定められた基準からユーザーの動作が外れると、自動開閉部は反応しない。これは、自動開閉機構に近づいた歩行者や動物等に反応して、開閉部がユーザーの意図に反して開くことを抑止するためである。
しかし当該自動開閉機構によると、予め定められた基準からユーザーの動作が外れた場合に、ユーザーが開指示動作したつもりであっても、自動開閉部が開かない。
このため、当該自動開閉機構は、ユーザーによる開指示動作を過不足なく検知するのに充分とは言い難い問題があった。
このため、当該自動開閉機構は、ユーザーによる開指示動作を過不足なく検知するのに充分とは言い難い問題があった。
特許文献1には、ユーザーが行う運動、すなわちユーザーの開指示動作を測定して信号を取得し、当該信号をフィルタ処理することにより、ノイズを除去する技術が紹介されている。
上記した特許文献1には、上記した測定信号のノイズを除去する技術とともに、地面に光を照射して光スポットを形成し、これによりユーザーに検知部の位置を知らせる技術も紹介されている。そして特許文献1には、上記技術によると検知部によりユーザーによる開指示動作を精度高く検知できる旨が記載されている。
しかしこのような技術であっても、ユーザーが駐車した車両の自動開閉部を開くためには、駐車した車両に近づき、光スポットを見つけ出し、さらに、的確な開指示動作を行う必要がある。このように従来の自動開閉機構は依然としてユーザーに多くの自発的なまたは自覚的な動作を要求するものであり、ユーザーにとって使い勝手の良いものではない問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、車両用の自動開閉機構に対するユーザーの開指示動作を補助し得る技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の車両用照明装置は、
自動開閉部と、ユーザーによる前記自動開閉部への開指示動作を検知する検知部と、を有する自動開閉機構が搭載された車両に取り付けられ、
光源を有する照射部と、前記照射部の照射状態を制御する制御部と、を具備し、
前記検知部が前記開指示動作を検知する検知モードを行う際に、前記制御部は、
前記車両の外方を照射する第1段階と、
前記第1段階後に、前記第1段階とは異なる照射状態で前記車両の外方を照射して前記開指示動作を行う所定の位置に前記ユーザーを誘導する第2段階と、の2段階で前記照射部の照射状態を切り替え制御する、車両用照明装置である。
自動開閉部と、ユーザーによる前記自動開閉部への開指示動作を検知する検知部と、を有する自動開閉機構が搭載された車両に取り付けられ、
光源を有する照射部と、前記照射部の照射状態を制御する制御部と、を具備し、
前記検知部が前記開指示動作を検知する検知モードを行う際に、前記制御部は、
前記車両の外方を照射する第1段階と、
前記第1段階後に、前記第1段階とは異なる照射状態で前記車両の外方を照射して前記開指示動作を行う所定の位置に前記ユーザーを誘導する第2段階と、の2段階で前記照射部の照射状態を切り替え制御する、車両用照明装置である。
本発明の車両用照明装置によると、車両用の自動開閉機構に対するユーザーの開指示動作を補助し得る。
本発明の車両用照明装置は、上記した自動開閉部と検知部とを有する自動開閉機構が搭載された車両に取り付けられて、当該自動開閉機構を補助するものである。
本発明の車両用照明装置は、光源を有する照射部と、前記照射部の照射状態を制御する制御部と、を具備し、
前記検知部が前記開指示動作を検知する検知モードを行う際に、前記制御部は、
前記車両の外方を照射する第1段階と、
前記第1段階後に、前記第1段階とは異なる照射状態で前記車両の外方を照射して前記開指示動作を行う所定の位置に前記ユーザーを誘導する第2段階と、の2段階で前記照射部の照射状態を切り替え制御する。
本発明の車両用照明装置は、光源を有する照射部と、前記照射部の照射状態を制御する制御部と、を具備し、
前記検知部が前記開指示動作を検知する検知モードを行う際に、前記制御部は、
前記車両の外方を照射する第1段階と、
前記第1段階後に、前記第1段階とは異なる照射状態で前記車両の外方を照射して前記開指示動作を行う所定の位置に前記ユーザーを誘導する第2段階と、の2段階で前記照射部の照射状態を切り替え制御する。
本発明の車両用照明装置によると、照射部が照射状態を2段階で切り替え制御する。
先ず第1段階では、照射部が車両の外方を照射する。このような本発明の車両用照明装置が取り付けられた車両のユーザーは、第1段階の照射により、自車両の位置や向き、自車両の自動開閉機構が検知モードを行うこと等を容易に認識できる。このためユーザーは、第2段階の照射を認識するのに好適な位置に容易に到達できる。
また、混雑した駐車場や視界の悪い環境でも、第1段階の照射で自車両を容易に識別できる利点もある。
先ず第1段階では、照射部が車両の外方を照射する。このような本発明の車両用照明装置が取り付けられた車両のユーザーは、第1段階の照射により、自車両の位置や向き、自車両の自動開閉機構が検知モードを行うこと等を容易に認識できる。このためユーザーは、第2段階の照射を認識するのに好適な位置に容易に到達できる。
また、混雑した駐車場や視界の悪い環境でも、第1段階の照射で自車両を容易に識別できる利点もある。
次いで、第2段階では、照射部が第1段階とは異なる照射状態で前記車両の外方を照射してユーザーを所定の位置に誘導する。ここでいう所定の位置とは、ユーザーが開指示動作を行うのに好適な位置、換言すると、自動開閉機構の検知部がユーザーの開指示動作を検知し得る検知範囲を意味する。
上記のように第1段階の照射により自車両に近づき第2段階の照射を認識するのに好適な位置に到達したユーザーは、第1段階とは照射状態の異なる第2段階の照射により、さらに、自車両の開指示動作を行うのに好適な位置にまで到達し、開指示動作を行うことができる。
本発明の車両用照明装置によると、照射部の照射状態を2段階で切り替えることにより、自動開閉機構に向けてユーザーを2段階で誘導する。これにより、ユーザーは、自動開閉機構に対する開指示動作を自然または快適に行うことができる。このように、本発明の車両用照明装置によると、車両用の自動開閉機構に対するユーザーの開指示動作を補助し得る。
以下、本発明の車両用照明装置をその構成要素毎に説明する。
既述したように、本発明の車両用照明装置は、車両に搭載されている自動開閉機構を補助するものである。本発明でいう自動開閉機構もまた、既述したとおり、少なくとも自動で開く自動開閉部と、ユーザーによる開指示動作を検知する検知部と、を有し、検知部がユーザーによる開指示動作を検知すると、自動開閉部が自動的に開動作するものである。自動開閉部とは、バックドアやサイドドアに代表される各種の開閉部が自動化されたものである。
参考までに、自動開閉部は、自動的に開動作するものであれば良く、これに加えて自動的に閉動作するものであっても良いし、手動で閉動作するものであっても良い。
参考までに、自動開閉部は、自動的に開動作するものであれば良く、これに加えて自動的に閉動作するものであっても良いし、手動で閉動作するものであっても良い。
本発明の車両用照明装置は、当該自動開閉機構とは別体であっても良いし、自動開閉機構に一体化されていて良い。更には、本発明の車両用照明装置は自動開閉機構における一部の要素と一体化されていても良い。
例えば、自動開閉機構の一部である検知部は、一般に、自動開閉機構の他の一部である自動開閉部に取り付けられるか、当該自動開閉部の近傍に取り付けられる。
本発明の車両用照明装置は、検知部と同様に、自動開閉機構の一部である自動開閉部に取り付けられるか、当該自動開閉部の近傍に取り付けられるのが好適である。
本発明の車両用照明装置は、検知部と同様に、自動開閉機構の一部である自動開閉部に取り付けられるか、当該自動開閉部の近傍に取り付けられるのが好適である。
自動開閉部及びその近傍には、ライセンスプレートを照明するライセンスランプや、LiDAR等の各種のセンサ、トレーラーヒッチ等の各種の車両搭載装置が配置される。このため、自動開閉部及びその近傍のスペースを有効に利用するためには、本発明の車両用照明装置は、検知部と一体加されるか、自動開閉部又はその近傍に対して検知部と一体に取り付けられるのが好ましい。
具体的には、自動開閉部又はその近傍には、検知部を取り付けるためのブラケットが配設される場合がある。本発明の車両用照明装置は検知部とともに当該ブラケットに取り付けられるのが特に好適である。
具体的には、自動開閉部又はその近傍には、検知部を取り付けるためのブラケットが配設される場合がある。本発明の車両用照明装置は検知部とともに当該ブラケットに取り付けられるのが特に好適である。
本発明の車両用照明装置は、照射部と制御部とを具備する。
このうち照射部は、光源を有し、第1段階と第2段階との2段階で照射を行うものである。
照射部の光源としては、LEDランプや白熱灯、ハロゲンランプに代表される既知のものを使用し得る。
なお、照射部は第1段階と第2段階との異なる照射状態で照射を行い得るものであれば良く、当該照射部が有する光源の数は特に限定されない。
照射部の光源としては、LEDランプや白熱灯、ハロゲンランプに代表される既知のものを使用し得る。
なお、照射部は第1段階と第2段階との異なる照射状態で照射を行い得るものであれば良く、当該照射部が有する光源の数は特に限定されない。
照射部は、車両の外方を照射すれば良く、例えば、路面や自車両またはその近傍を照射し得る。照射部が自車両を照射する場合、照射部は自動開閉部、車両外板、各種のガーニッシュに代表される、自動開閉部またはその近傍にある車両構成部品を照射するのが好適である。
制御部は、自動開閉機構の検知部が検知モードを行う際に、照射部を第1段階と第2段階との2段階で切り替え制御する。
ここで、検知モードとは、ユーザーの開指示動作を検知するための検知部の運転モードであり、ユーザーが認証キーを発することにより開始する。認証キーとは、自動開閉部のロックを解除し当該自動開閉部を開く目的でユーザーの認証を行うための無線又は有線信号であり、具体的には、ユーザーが携帯している車両のキーやスマートキーが発するロック解除信号や、携帯端末が発するGPS信号等を例示できる。
本発明の車両用照明装置における制御部は、自動開閉機構の検知部が上記の検知モードを行う際に、照射部を第1段階と第2段階との2段階で切り替え制御する。
自動開閉部の検知部が検知モードを行うタイミングについては、例えば、上記認証キーを検知した自動開閉機構や車両のECU等が発した信号から情報を取得しても良いし、または、本発明の車両用照明装置が具備する独自の認証キー検知部によって上記した認証キーを独自に検知することにより情報を取得しても良い。
自動開閉部の検知部が検知モードを行うタイミングについては、例えば、上記認証キーを検知した自動開閉機構や車両のECU等が発した信号から情報を取得しても良いし、または、本発明の車両用照明装置が具備する独自の認証キー検知部によって上記した認証キーを独自に検知することにより情報を取得しても良い。
なお、本発明の車両用照明装置が独自の認証キー検知部を有する場合、当該認証キー検知部は自動開閉部の検知部とは異なるタイミングで認証キーを検知しても良い。また、当該認証キー検知部は、自動開閉部の検知部と同じ認証キーを検知しても良いし、異なる認証キーを検知しても良い。例えば自動開閉部の検知部がスマートキーを認証キーとして検知する場合に、本発明の車両用照明装置の認証キー検知部が携帯端末のGPS信号を認証キーとして検知しても良い。
照射部は、第1段階においては車両の外方を照射する。
第1段階を開始するタイミングは、認証キーの種類及び認証キーの検知感度に応じて適宜設定すれば良い。例えば認証キーが車両のスマートキーであれば、スマートキーを保持したユーザーが車両近傍、例えば車両の1m以内に到達したときに、車両に搭載された自動開閉機構の検知部や車両照明装置独自の認証キー検知部は、認証キーとしてのスマートキーを検知可能となる。したがってこの場合には、本発明の車両用照明装置はユーザーが車両の比較的近くに到達したタイミングで第1段階を開始する。
第1段階を開始するタイミングは、認証キーの種類及び認証キーの検知感度に応じて適宜設定すれば良い。例えば認証キーが車両のスマートキーであれば、スマートキーを保持したユーザーが車両近傍、例えば車両の1m以内に到達したときに、車両に搭載された自動開閉機構の検知部や車両照明装置独自の認証キー検知部は、認証キーとしてのスマートキーを検知可能となる。したがってこの場合には、本発明の車両用照明装置はユーザーが車両の比較的近くに到達したタイミングで第1段階を開始する。
また、認証キーが例えば携帯端末の発するGPS信号であれば、ユーザーが車両から2~30m離れていても、車両に搭載された自動開閉機構の検知部や車両照明装置独自の認証キー検知部は、認証キーとしてのGPS信号を検知可能となる。したがってこの場合には、本発明の車両用照明装置はユーザーが車両から離れているタイミングで第1段階を開始できる。
第1段階後の第2段階において、照射部は、第1段階とは異なる照射状態で車両の外方を照射してユーザーを所定の位置に誘導する。
第2段階の照射は第1段階の照射後に行えば良く、第1段階から第2段階に切り替えるタイミングは後述する第2段階の照射態様等に応じて適宜適切に設定すれば良い。第1段階から第2段階に切り替えるタイミングとして、例えば、第1段階の開始後所定の時間が経過した時、上記した認証キー検知部または検知部に対する認証キーの位置が所定の範囲内になった時、を例示できる。
第2段階の照射は第1段階の照射後に行えば良く、第1段階から第2段階に切り替えるタイミングは後述する第2段階の照射態様等に応じて適宜適切に設定すれば良い。第1段階から第2段階に切り替えるタイミングとして、例えば、第1段階の開始後所定の時間が経過した時、上記した認証キー検知部または検知部に対する認証キーの位置が所定の範囲内になった時、を例示できる。
例えば、認証キー検知部又は検知部に対する認証キーの位置が比較的離れている状態で第1段階を開始する場合には、認証キー検知部又は検知部に対する認証キーの位置が所定の範囲内にまで近づいた時に第1段階から第2段階に切り替えるのが好適である。
また、第1段階の開始後所定の時間が経過した時に第1段階から第2段階に切り替える場合には、認証キー検知部又は検知部による認証キーの検知を継続的に又は複数回行わなくても良いために、制御部による切り替え制御を簡易化できる利点がある。
このような第1段階及び第2段階の一態様として、例えば、光の鮮明さや明るさ等を変更する態様を例示できる。
具体的には、照射部は、第2段階において、第1段階よりも鮮明な光を照射するのが好ましい。
この場合、第1段階ではぼんやりとした光の像が表示され、第2段階では鮮明な光の像が表示される。第1段階の照射によってぼんやりとした光の像により車両の近傍に到達したユーザーは、第2段階の照射によって鮮明な光の像に向けて誘い寄せられ、所定の位置に誘導される。
この場合、第1段階ではぼんやりとした光の像が表示され、第2段階では鮮明な光の像が表示される。第1段階の照射によってぼんやりとした光の像により車両の近傍に到達したユーザーは、第2段階の照射によって鮮明な光の像に向けて誘い寄せられ、所定の位置に誘導される。
第2段階において第1段階よりも鮮明な光を照射するためには、例えば、照射部が発する光の焦点を、第2段階において第1段階よりも照射対象に近づければ良い。または、照射部が発する光の照射範囲を、第2段階において第1段階よりも絞っても良い。
このような照射状態の切り替え制御を行うには、例えば、第1段階では光源が発する光をそのまま照射し、第2段階ではレンズを通して光源が発する光を照射すれば良い。
この場合、照射部に複数の光源を設け、第1段階で点灯する光源の光路上にはレンズを配置せず、第2段階で点灯する光源の光路上にはレンズを配置すれば良い。または、照射部に可動式のレンズを設けて、第1段階では光源の光路上からレンズを退避させ、第2段階では光源の光路上にレンズを配置すれば良い。
この場合、照射部に複数の光源を設け、第1段階で点灯する光源の光路上にはレンズを配置せず、第2段階で点灯する光源の光路上にはレンズを配置すれば良い。または、照射部に可動式のレンズを設けて、第1段階では光源の光路上からレンズを退避させ、第2段階では光源の光路上にレンズを配置すれば良い。
または、照射部に絞り構造を設けて、第1段階では当該絞り構造を解放した状態で照射を行い、第2段階では絞り構造を絞ることにより光路を狭めた状態で照射を行えば良い。
また、第1段階及び第2段階の他の態様として、例えば、第1段階と第2段階とで異なる位置を照射する態様を例示できる。
具体的には、第1段階においては車両の後方をぼんやりと照らし、第2段階では車両後方の路面を鮮明に照らすのが好ましい。この場合、第1段階ではぼんやりとした光の像が空中に表示され、第2段階では鮮明な光の像が路面に表示される。これにより、ユーザーは空中から路面に視線を移し、路面に表示された鮮明な光の像に向けて誘い寄せられて、所定の位置に誘導される。
また、第1段階及び第2段階の他の態様として、例えば、第1段階と第2段階とで照射間隔を変更する態様を例示できる。
具体的には、第1段階においては照射を連続的に行うか、または、光源を細かい間隔で点滅させて連続的に照射を行っているようにユーザーに知覚させる。そして、第2段階では、ユーザーが認識できる程度の周期で光源を点滅させ、点滅照射を行っているようにユーザーに知覚させる。これにより、第2段階ではユーザーの注意を強く惹き、開指示動作を行う所定の位置にユーザーを誘導する。
第2段階において、2以上の光源を順次点灯させ消灯させることで、光の像が移動しているように見せるのも有効である。この場合には、ユーザーの開指示動作を光の像の進行方向の先側に向けて誘導し得る利点もある。
何れの場合にも、第2段階においてユーザーを所定の位置に誘導するためには、第2段階では、第1段階よりも小さな光の像を表示するのが好適である。また、第2段階では、第1段階よりも明るい光の像を表示するのも好適である。
さらに、第1段階と第2段階とで光源の光色を変更するのも有効である。
この場合、例えば、第1段階では第1光源を点灯して第1光色の光を照射し、第2段階では第2光源を点灯して第2光色の光を照射するか、または、第2段階では第1光源とともに第2光源を点灯して、第1光色の光と第2光色の光とを照射すれば良い。
勿論、第1段階で複数の光源を点灯し複数の光色の光を照射しても良いし、3以上の光源を用いて第1段階及び/又はや第2段階で3以上の光色の光を照射しても良い。
この場合、例えば、第1段階では第1光源を点灯して第1光色の光を照射し、第2段階では第2光源を点灯して第2光色の光を照射するか、または、第2段階では第1光源とともに第2光源を点灯して、第1光色の光と第2光色の光とを照射すれば良い。
勿論、第1段階で複数の光源を点灯し複数の光色の光を照射しても良いし、3以上の光源を用いて第1段階及び/又はや第2段階で3以上の光色の光を照射しても良い。
このうち、第2光源としては緑色光を発するものを選択するのが好適である。波長490~550nm程度の緑色光は、昼間等の光量の多い環境でも認識し易いとされているためである。
ところで、既述したように特許文献1には、測定信号のノイズを除去する技術とともに、地面に光を照射して光スポットを形成し、これによりユーザーに検知部の位置を知らせる技術も紹介されている。そして特許文献1には、上記技術によると検知部によりユーザーによる開指示動作を精度高く検知できる旨が記載されている。
しかし、特許文献1に紹介されているような技術によっても、ユーザーが開指示動作したつもりであるのに自動開閉部が開かない状況は生じ得る。つまり、自動開閉部を開くために、ユーザーは予め定められた基準に沿った動作を行う必要がある。
特許文献1の[0059]段落にも、ユーザーは自動開閉部を開放するために特定の手順(所定の正しい順序の起動シーケンス)を学習しなければならない旨が記載されている。
特許文献1の[0059]段落にも、ユーザーは自動開閉部を開放するために特定の手順(所定の正しい順序の起動シーケンス)を学習しなければならない旨が記載されている。
このように、従来の自動開閉機構は、自動開閉部を開くための開指示動作を覚え、正確に実施することをユーザーに要求する。このため、開指示動作を覚えたり、正確に実施したりすることが困難なユーザーにとって、従来の自動開閉機構は使い勝手の良いものでないと認識される虞がある。
本発明の車両用照明装置において、上記したように、第2段階において2以上の光源を順次点灯させ消灯する態様では、光の像が移動しているように見せることができる。この態様では、ユーザーの開指示動作を光の像の進行方向の先側に向けて誘導し得る。
より具体的には、当該態様においては、当該2以上の光源を、自動開閉機構における検知部の検知感度に応じた速度で順次点灯し消灯するのが良い。
この場合、ユーザーは、光の像の移動に沿ってその進行方向の後側から先側に向けて開指示動作を行うよう誘導される。これにより、ユーザーは、事前に自動開閉部を開くための開指示動作を覚えなくても、開指示動作を自然にかつ正確に実施することが可能である。
つまり、この態様の本発明の車両用照明装置によると、自動開閉機構の使用感を飛躍的に向上させることが可能である。
この場合、ユーザーは、光の像の移動に沿ってその進行方向の後側から先側に向けて開指示動作を行うよう誘導される。これにより、ユーザーは、事前に自動開閉部を開くための開指示動作を覚えなくても、開指示動作を自然にかつ正確に実施することが可能である。
つまり、この態様の本発明の車両用照明装置によると、自動開閉機構の使用感を飛躍的に向上させることが可能である。
以下、具体例を挙げて本発明の車両用照明装置を説明する。
(実施例1)
実施例1の車両用照明装置は、自動開閉部としてのバックドアと検知部としてのキックセンサとを有する自動開閉機構を補助するものである。実施例1の車両用照明装置を分解した様子を説明する説明図を図1に示し、実施例1の車両用照明装置の動作を説明する説明図を図2~図5に示す。実施例1の車両用照明装置において第2段階で第2光源による光の像を表示している様子を模式的に表す説明図を図6及び図7に示す。
以下、上、下、左、右、前、後とは、各図に示す上、下、左、右、前、後を指すものとする。なお、上下方向は鉛直方向と一致し、前後方向は車両進行方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。
実施例1の車両用照明装置は、自動開閉部としてのバックドアと検知部としてのキックセンサとを有する自動開閉機構を補助するものである。実施例1の車両用照明装置を分解した様子を説明する説明図を図1に示し、実施例1の車両用照明装置の動作を説明する説明図を図2~図5に示す。実施例1の車両用照明装置において第2段階で第2光源による光の像を表示している様子を模式的に表す説明図を図6及び図7に示す。
以下、上、下、左、右、前、後とは、各図に示す上、下、左、右、前、後を指すものとする。なお、上下方向は鉛直方向と一致し、前後方向は車両進行方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。
実施例1の車両用照明装置1は、図2に示すように、車両90の後部に配置され、車両90の後方にある路面95を照らす。
図1に示すように、実施例1の車両用照明装置1は、車両90のリヤロアガーニッシュ91に取り付けられ、車両90のバックドア93(図2参照)の下方に配置される。当該バックドア93は自動開閉部である。
図1に示すように、リヤロアガーニッシュ91には自動開閉機構80の検知部81を取り付けるブラケット92が設けられており、実施例1の車両用照明装置1は、検知部81とともに当該ブラケット92に取り付けられている。なお、検知部81はキックセンサである。
車両用照明装置1は、照射部2、制御部3、認証キー検知部4及び筐体5を有する。
照射部2は、2つの第1光源21、22、2つの第2光源25、26、図略の第1レンズ及び図略の第2レンズを有する。第1光源21、22及び第2光源25、26はLEDランプであり、このうち第1光源21、22は白色光を発し第2光源25、26は緑色光を発する。
照射部2は、2つの第1光源21、22、2つの第2光源25、26、図略の第1レンズ及び図略の第2レンズを有する。第1光源21、22及び第2光源25、26はLEDランプであり、このうち第1光源21、22は白色光を発し第2光源25、26は緑色光を発する。
2つの第1光源21、22は左右方向に配列している。図略の第1レンズは、一方の第1光源22の光路上に配置され、他方の第1光源21の光路上には配置されていない。
第1レンズは、第1光源22が発する光を屈折させ、当該光の焦点を照射対象である路面95に近づける機能を有する。したがって照射部2は、第1光源21が発する光に由来するぼんやりとした光の像と、第1光源22が発する光に由来する鮮明な光の像と、を路面95に表示し得る。
2つの第2光源25、26は前後方向に配列している。図略の第2レンズは2つの第2光源25、26の光路上にわたって配置されている。
第2レンズは、第2光源25、26が発する光を屈折させ、当該光の焦点を照射対象である路面95に近づける機能を有する。したがって照射部2は、第2光源25が発する光に由来する鮮明な光の像と、第2光源26が発する光に由来する鮮明な光の像と、を路面95に表示し得る。
認証キー検知部4は制御部3に電気的に接続されている。
認証キー検知部4は、図略のスマートキーに反応し、当該スマートキーを保持するユーザー99(図2参照)が車両90に近づき、自動開閉機構80の検知部81が検知モードを開始することを検知して、制御部3に検知信号を伝送する。
認証キー検知部4は、図略のスマートキーに反応し、当該スマートキーを保持するユーザー99(図2参照)が車両90に近づき、自動開閉機構80の検知部81が検知モードを開始することを検知して、制御部3に検知信号を伝送する。
制御部3は、照射部2とともに筐体5の内部に配置され、照射部2の照射状態を第1段階と第2段階との2段階で切り替え制御する。
制御部3は、照射部2及び認証キー検知部4に電気的に接続されている。制御部3は、認証キー検知部4からの検知信号を受信すると、照射部2を起動して当該照射部2に第1段階を実行させる。
制御部3は、照射部2及び認証キー検知部4に電気的に接続されている。制御部3は、認証キー検知部4からの検知信号を受信すると、照射部2を起動して当該照射部2に第1段階を実行させる。
照射部2は、第1段階において、第1光源21を点灯し車両90後方の路面95を照射する。図2に示すように、このとき路面95には第1光によるぼんやりとした円形の光の像(第1像61)が表示される。
当該第1像61を視認したユーザー99は、自車両90の位置や、その前後方向を認識するとともに、当該第1像61の表示位置に基づいて自動開閉機構80の検知部81の位置を認識する。
実施例1では、自動開閉機構80の検知部81は車両90における幅方向の端側に配置されているが、第1像61もまた当該端側に表示されているため、ユーザー99は、自動開閉機構80の検知部81付近に迷わず到達し得る。
第1段階が開始し、所定時間が経過すると、制御部3は、照射部2に第2段階を実行させる。
実施例1では、第1段階が開始して30秒後に、第1段階を終了し第2段階を開始する。
実施例1では、第1段階が開始して30秒後に、第1段階を終了し第2段階を開始する。
照射部2は、第2段階において、第1光源21を消灯し代わりに第1光源22を点灯して、第1段階よりもやや車両90に近い位置で車両90後方の路面95を照射する。
図3に示すように、このとき路面95には第1光による鮮明な円形の光の像(第2像62)が表示される。第2段階においては、第1光の照射範囲も第1段階よりも狭く、第2像62は第1像61よりも小型である。
図3に示すように、このとき路面95には第1光による鮮明な円形の光の像(第2像62)が表示される。第2段階においては、第1光の照射範囲も第1段階よりも狭く、第2像62は第1像61よりも小型である。
ぼんやりとした第1像61にかえて鮮明な第2像62が表示されることでユーザー99の注意は第2像62に惹かれ、また、第2像62は第1像61よりも小型であるために検知部81の検知範囲、すなわちユーザー99が開指示動作を行うべき位置がより明確になる。つまり、このときユーザー99は所定の位置に誘導される。
また、第2段階においては、上記したように第1光源21、22を消灯し代わりに第1光源21、22を点灯するのと同時に、2つの第2光源25、26を点灯する。
実施例1の車両用照明装置1は2つの第2光源25、26を有し、その一方は前側に他方は後側に配置されている。これにより照射部2は、第2段階において、2つの第2光源25、26によっても車両90後方の路面95を照射する。
図4に示すように、このとき路面95には、白色の第2像62の内側に緑色の第3像63及び第4像64が表示される。
なお、第3像63は、2つの第2光源25、26の一方である第2光源25が発しレンズを経た光の像であり、緑色の鮮明な像である。第4像64は2つの第2光源25、26の他方である第2光源26が発しレンズを経た光の像であり、緑色の鮮明な像である。第4像64は第3像63よりも後側に表示される。
なお、第3像63は、2つの第2光源25、26の一方である第2光源25が発しレンズを経た光の像であり、緑色の鮮明な像である。第4像64は2つの第2光源25、26の他方である第2光源26が発しレンズを経た光の像であり、緑色の鮮明な像である。第4像64は第3像63よりも後側に表示される。
これにより、ユーザー99の注意は、第2像62とともに第3像63及び第4像64にも惹かれる。
図4に示すように第3像63及び第4像64は前方を向く矢印状をなすために、第3像63及び第4像64を認識したユーザー99は、矢印の指す前側に向けて第2像62内に足を差し込む。つまりこのときユーザー99は図5に示すように自動開閉機構80の検知部81の検知範囲に足を差し込み、検知部81はユーザー99の開指示動作を検知開始する。
図4に示すように第3像63及び第4像64は前方を向く矢印状をなすために、第3像63及び第4像64を認識したユーザー99は、矢印の指す前側に向けて第2像62内に足を差し込む。つまりこのときユーザー99は図5に示すように自動開閉機構80の検知部81の検知範囲に足を差し込み、検知部81はユーザー99の開指示動作を検知開始する。
実施例1の車両用照明装置1では、さらに所定時間の経過後(詳しくは第3像63及び第4像64の表示を開始してから5秒後)に、制御部3が第2光源25と第2光源26とを順次点灯し消灯する。このときの点灯及び消灯の速度は、検知部81すなわちキックセンサの検知感度に応じた速度である。
より具体的には、制御部3は図6に示すように先ず第2光源25を点灯し第2光源26を消灯する。これにより路面95には第3像63のみが表示される。
次いで制御部3は、図7に示すように第2光源25を消灯し第2光源26を点灯する。これにより路面95には、第4像64のみが表示される。
この点灯及び消灯の制御を繰り返すことで、ユーザー99には、第2光源25、26により路面95に表示される光の像が、前側から後側に向けて移動しているように見える。
次いで制御部3は、図7に示すように第2光源25を消灯し第2光源26を点灯する。これにより路面95には、第4像64のみが表示される。
この点灯及び消灯の制御を繰り返すことで、ユーザー99には、第2光源25、26により路面95に表示される光の像が、前側から後側に向けて移動しているように見える。
ここで、自動開閉機構80の検知部81は、ユーザー99の開指示動作の一部として、ユーザー99が足を検知範囲からその後側に引く動作を検知する。
上記したように、第2光源25、26による矢印型の光の像が前側から後側に向けて移動しているようにみえるために、この光の像を視認したユーザー99は、足を後側に引く動作を自然に行う。
つまりこのとき実施例1の車両用照明装置1は、ユーザー99の開指示動作、具体的には足を後側に引く動作を、光の像の進行方向の先側すなわち後側に向けて誘導する。
上記したように、第2光源25、26による矢印型の光の像が前側から後側に向けて移動しているようにみえるために、この光の像を視認したユーザー99は、足を後側に引く動作を自然に行う。
つまりこのとき実施例1の車両用照明装置1は、ユーザー99の開指示動作、具体的には足を後側に引く動作を、光の像の進行方向の先側すなわち後側に向けて誘導する。
既述したように、制御部3が第2光源25と第2光源26とを順次点灯し消灯する速度は、検知部81の検知感度に応じた速度であるため、第2光源25、26による矢印型の光の像は、検知部81の検知感度に応じた速度で移動しているように見える。このため、このときユーザー99の開指示動作は、検知部81の検知感度に応じた適切な速度で為される。
これによりユーザー99は、事前に自動開閉部を開くための開指示動作を覚えなくてもよく、また、開指示動作を自然にかつ正確に実施することが可能である。
以上のように、実施例1の車両用照明装置1によると、車両90用の自動開閉機構80に対するユーザー99の開指示動作を補助することが可能である。
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態を含む本明細書に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
1:車両用照明装置
2:照射部
21:第1光源(光源)
22:第1光源(光源)
25:第2光源(光源)
26:第2光源(光源)
3:制御部
81:検知部
80:自動開閉機構
90:車両
93:バックドア(自動開閉部)
99:ユーザー
2:照射部
21:第1光源(光源)
22:第1光源(光源)
25:第2光源(光源)
26:第2光源(光源)
3:制御部
81:検知部
80:自動開閉機構
90:車両
93:バックドア(自動開閉部)
99:ユーザー
Claims (5)
- 自動開閉部と、ユーザーによる前記自動開閉部への開指示動作を検知する検知部と、を有する自動開閉機構が搭載された車両に取り付けられ、
光源を有する照射部と、前記照射部の照射状態を制御する制御部と、を具備し、
前記検知部が前記開指示動作を検知する検知モードを行う際に、前記制御部は、
前記車両の外方を照射する第1段階と、
前記第1段階後に、前記第1段階とは異なる照射状態で前記車両の外方を照射して前記開指示動作を行う所定の位置に前記ユーザーを誘導する第2段階と、の2段階で前記照射部の照射状態を切り替え制御する、車両用照明装置。 - 前記照射部は、前記第2段階において、照射対象を前記第1段階よりも鮮明な光で照らす、請求項1に記載の車両用照明装置。
- 前記照射部は、互いに光色の異なる第1光源及び第2光源を有し、
前記第1段階では、前記第1光源の光を照射し、
前記第2段階では、前記第1光源の光と前記第2光源の光とを照射する、請求項1又は請求項2に記載の車両用照明装置。 - 前記照射部は、
列をなす複数の前記第2光源を有し、
前記第2段階において、各前記第2光源は順次点灯し消灯する、請求項3に記載の車両用照明装置。 - 前記検知部はキックセンサであり、
前記第2段階において、各前記第2光源は、前記キックセンサの検知感度に応じた速度で順次点灯し消灯する、請求項4に記載の車両用照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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