JP2023072368A - 情報処理装置、情報処理方法、記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの姿以外の対象物を写した撮像画像を共有すべき場合に対応して円滑な同期共有コミュニケーションが図られるようにする。【解決手段】情報表示を行う表示部と、表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラとを有し、第一のユーザが使用する第一ユーザ端末と、第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する第二ユーザ端末と、同期共有コミュニケーションについての支援を行うコミュニケーション支援装置と、を備える支援システムであって、サーバは、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末との間での表示コンテンツの同期表示の開始時において、第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う画像提供制御処理を第一ユーザ端末に実行させるプログラムを含んだウェブページデータを第一ユーザ端末に送信する処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムが記録された記録媒体に関するものであり、特には、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションに係る技術に関する。
近年、例えばインターネット等のネットワークを介したユーザ間のコミュニケーションとして、同期共有コミュニケーションが広く行われている。ここで言う同期共有コミュニケーションとは、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションを意味する。例えば、上記表示コンテンツとして、各ユーザの撮像画像を含む表示コンテンツを共有させることで、各ユーザが相手や自身の姿を確認しながらのコミュニケーションを実現できる。
なお、下記特許文献1には、同期共有コミュニケーションを実現するための技術が開示されている。
特開2021-64383号公報
ここで、同期共有コミュニケーションは、一般には、上記で例示したように遠隔のユーザ同士が互いの姿を写す撮像画像を共有するかたちで行われることが想定されたものとなっている。
しなしながら、同期共有コミュニケーションについては、ユーザ同士が互いの姿を写す撮像画像を共有する形式を採ることが最適でない場合も考えられる。例えば、ユーザの姿以外の所定の対象物の撮像画像を共有すべき場合を挙げることができる。
本発明は上記事情に鑑み為されたものであり、ユーザの姿以外の対象物を写した撮像画像を共有すべき場合に対応して円滑な同期共有コミュニケーションが図られるようにすることを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、情報表示を行う表示部と、前記表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、前記内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、前記第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによる前記ユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける前記第一ユーザ端末にウェブページデータを送信する情報処理装置であって、前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示の開始時において、前記第一ユーザ端末からの前記提供画像が前記外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う画像提供制御処理、を前記第一ユーザ端末に実行させるプログラムを含んだウェブページデータを前記第一ユーザ端末に送信する処理を行うページデータ送信処理部を備えたものである。
同期共有コミュニケーションにおいて、ユーザ端末には、例えばスマートフォン等のように内側カメラと外側カメラとを有する情報処理装置が用いられることが想定される。このとき、上述のように同期共有コミュニケーションとしては、一般的には遠隔のユーザ同士が互いの姿を写した撮像画像を共有する形式で行われることが想定されており、スマートフォン等の内側カメラと外側カメラを有する情報処理装置を用いた同期共有コミュニケーションにおいて、同期共有される画像は、内側カメラの撮像画像となることが一般的である。上記本発明のように、表示コンテンツの同期表示の開始時において第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるようにすることで、第二のユーザには、第一のユーザの姿の写す撮像画像ではなく、ユーザの姿以外の対象物を写す撮像画像を共有させることが可能となる。
また、本発明に係る情報処理方法は、情報表示を行う表示部と、前記表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、前記内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、前記第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによる前記ユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける前記第一ユーザ端末としての情報処理装置が、前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示の開始時において、前記第一ユーザ端末からの前記提供画像が前記外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う情報処理方法である。
このような情報処理方法により、表示コンテンツの同期表示の開始時において第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う第一ユーザ端末を実現することができる。
本発明に係る記録媒体は、情報表示を行う表示部と、前記表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、前記内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、前記第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによる前記ユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける前記第一ユーザ端末としての情報処理装置が読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体であって、前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示の開始時において、前記第一ユーザ端末からの前記提供画像が前記外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う画像提供制御処理、を前記第一ユーザ端末としての情報処理装置に実行させるプログラムが一時的又は永続的に記録された記録媒体である。
このような記録媒体により、画像提供制御処理を行う第一ユーザ端末を実現することができる。
本発明によれば、ユーザの姿以外の対象物を写した撮像画像を共有すべき場合に対応して円滑な同期共有コミュニケーションが図られるようにすることができる。
実施形態としてのコミュニケーション支援システムの概要構成例を示したブロック図である。 同期共有コミュニケーションにおいて第一、第二のユーザに対して同期表示される表示コンテンツの例を示した図である。 実施形態におけるコミュニケーション支援装置、サーバ装置としての情報処理装置のハードウェア構成例を示したブロック図である。 実施形態における第一ユーザ端末のハードウェア構成例を示したブロック図である。 実施形態としての第二ユーザ端末のハードウェア構成例を示したブロック図である。 従来手法を踏襲した場合のコミュニケーション開始手順の説明図である。 番号発行ページの例を示した図である。 番号(コミュニケーションID)と端末識別情報の関連付け情報の例を示した図である。 第一のユーザからの問合せ受け付けの際に第二ユーザ端末において表示されるGUIの例を示した図である。 実施形態としてのコミュニケーション開始手順の説明図である。 第一実施形態としてのコミュニケーション支援装置が有する機能を示した機能ブロック図である。 入電元の電話機が固定電話機であった場合に対応したガイド情報の提示例を示した図である。 入電元の電話機が非固定電話機であった場合に対応したガイド情報の提示例を示した図である。 第一実施形態における第二ユーザ端末が有する機能を示した機能ブロック図である。 第一実施形態における第一ユーザ端末が有する機能を示した機能ブロック図である。 画像提供制御処理部としての機能が発揮された場合における第一ユーザ端末の表示画面(図16A)と第二ユーザ端末の表示画面(図16B)の例を示した図である。 外側カメラにより対象物を写すように促すためのガイド情報の提示例を示した図である。 外側カメラにより対象物を写すように促すためのガイド情報の他の提示例を示した図である。 第一実施形態におけるサーバ装置が有する機能を示した機能ブロック図である。 第一実施形態としての各種機能を実現するための具体的な処理手順例を示したフローチャートである。 図20と共に第一実施形態としての各種機能を実現するための具体的な処理手順例を示したフローチャートである。 受電に応じてメール送信を行う例についてのフローチャートである。 第二実施形態としてのコミュニケーション支援装置が有する機能を示した機能ブロック図である。 第二実施形態としての第二ユーザ端末が有する機能を示した機能ブロック図である。 第二実施形態としてのサーバ装置が有する機能を示した機能ブロック図である。 第二実施形態としてのサーバ装置に記憶されるウェブページデータについての説明図である。 第二実施形態としての各種機能を実現するための具体的な処理手順例を示したフローチャートである。 第二実施形態の変形例としての機能を実現するための具体的な処理手順例を示したフローチャートである。 変形例としての第一ユーザ端末が有する機能を示した機能ブロック図である。 変形例としての第二ユーザ端末が有する機能を示した機能ブロック図である。 変形例としてのサーバ装置に記憶されるウェブページデータについての説明図である。 変形例としての各種機能を実現するための具体的な処理手順例を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照し、本発明に係る実施の形態を次の順序で説明する。
<1.第一実施形態>
(1-1.システム全体構成)
(1-2.情報処理装置の構成)
(1-3.従来手法をそのまま踏襲した場合のコミュニケーション開始手順)
(1-4.実施形態としてのコミュニケーション開始手順)
(1-5.同期共有コミュニケーションに係る実施形態としての各種機能)
(1-6.処理手順)
<2.第二実施形態>
<3.変形例>
<4.プログラムについて>
<5.実施形態のまとめ>
<1.第一実施形態>
(1-1.システム全体構成)
図1は、本発明に係る実施形態としてのコミュニケーション支援システム100の概略構成例を示したブロック図である。
図示のようにコミュニケーション支援システム100は、コミュニケーション支援装置1、サーバ装置2、第一ユーザ端末5、及び第二ユーザ端末6とを備えている。
これらコミュニケーション支援装置1、サーバ装置2、第一ユーザ端末5、及び第二ユーザ端末6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を有するマイクロコンピュータを備えた情報処理装置として構成されている。
本例において、コミュニケーション支援装置1、第一ユーザ端末5、及び第二ユーザ端末6は、例えばインターネット等とされたネットワーク4を介して相互にデータ通信を行うことが可能とされている。また、第一ユーザ端末5、及び第二ユーザ端末6は、それぞれネットワーク4を介してサーバ装置2との間でデータ通信を行うことが可能とされている。
第一ユーザ端末5は、第一のユーザU1により使用される情報処理装置であり、第二ユーザ端末6は、第一のユーザU1とは異なる第二のユーザU2により使用される情報処理装置である。
コミュニケーション支援装置1は、第一のユーザU1と第二のユーザU2との間で同期共有コミュニケーションを行わせるための各種処理を行う情報処理装置であって、同期共有コミュニケーションの提供サービスを運営するサービス運営者により使用される情報処理装置である。
ここで言う同期共有コミュニケーションとは、第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションを意味する。
図2は、同期共有コミュニケーションにおいて第一のユーザU1、第二のユーザU2に対して同期表示される表示コンテンツの例を示している。
ここでは、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6からの提供画像がそれぞれのユーザを写した撮像画像である場合の表示コンテンツを例示しており、図2Aは第一ユーザ端末5での表示コンテンツを、図2Bは第二ユーザ端末6での表示コンテンツを例示している。
この場合、第一ユーザ端末5では、コミュニケーション相手としての第二のユーザU2の撮像画像(第二ユーザ端末6からの提供画像)が大きく表示され、自ユーザとしての第一のユーザU1の撮像画像が小さく表示される。同様に、第二ユーザ端末6では、コミュニケーション相手としての第一のユーザU1の撮像画像(第一ユーザ端末5からの提供画像)が大きく表示され、自ユーザとしての第二のユーザU2の撮像画像が小さく表示される。
なお、図2では同期共有コミュニケーションにおける表示コンテンツの同期表示例として、互いの端末での撮像画像が互いに同期表示される例を示したが、同期表示の対象となる画像は、撮像画像に限定されない。例えば、第一のユーザU1と第二のユーザU2との間で互いの撮像画像ではなく何らかの資料を共有することも考えられ、その場合には、同期表示の対象となる画像は、資料を示す画像となる。この場合の同期表示は、例えば第一のユーザU1、第二のユーザU2のうち資料の提供元としての一方のユーザが資料のページ送り操作を行うと、他方のユーザ側でも資料のページが送られるといったようにして行うことが考えられる。
なお、上記のような資料共有を行う場合、共有する資料は、ユーザがコミュニケーション支援装置1に予めアップロードした資料とすることもできる。その場合において、コミュニケーション支援装置1は、アップロードされた資料をスライドショーに適した形式に変換して保存しておき、同期共有コミュニケーションの際には、このように保存した資料のスライド(スライド画像)を第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6とに同期表示させることも考えられる。
図1において、コミュニケーション支援装置1は、第一ユーザ端末5や第二ユーザ端末6からの提供画像を受け、これら第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間で表示コンテンツを同期表示させるための処理等、第一のユーザU1と第二のユーザU2との間で同期共有コミュニケーションを行わせるための各種処理を行う。
ここで、図1では、同期共有コミュニケーションの対象端末として1組の第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6のみを示しているが、本例では、コミュニケーション支援装置1は、1組の第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6についてのみ同期共有コミュニケーションのための処理を行うのではなく、複数の第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6の組について同期共有コミュニケーションのための処理を行う前提とされる。すなわち、図示は省略しているが、本例におけるコミュニケーション支援システム100において、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6は実際にはそれぞれ複数存在することになる。本例では、同期共有コミュニケーションは1対1のユーザ間のコミュニケーションとなるが、コミュニケーション支援装置1は、このような1対1の同期共有コミュニケーションの複数組について、端末間の接続等の必要な処理を行う。
ただし、コミュニケーション支援装置1が行う同期共有コミュニケーションのための処理は、第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6の各組について同様となることから、以下の説明では、代表となる1組の第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6の組のみを挙げて、同期共有コミュニケーションに係る処理の説明を行う。
サーバ装置2は、同期共有コミュニケーションを実現する上で第一ユーザ端末5、及び第二ユーザ端末6が取得すべきウェブページデータであるウェブページデータ2aを提供する情報処理装置とされる。
なお、ウェブページデータ2aの詳細については後に改めて説明する。
本例において、サーバ装置2は、同期共有コミュニケーションのサービス運営者によって管理される情報処理装置であり、コミュニケーション支援装置1と共にサービス運営システム3を構成する。
サービス運営システム3において、コミュニケーション支援装置1とサーバ装置2との間ではネットワーク4を介したデータ通信が行われても良い。コミュニケーション支援装置1とサーバ装置2は、ネットワーク4以外の通信回線を介したデータ通信が可能に構成されてもよい。
ここで、本実施形態におけるコミュニケーション支援システム100において、同期共有コミュニケーションの主体である第一のユーザU1と第二のユーザU2のユーザは以下のような関係であることを前提とする。
すなわち、第一のユーザU1は、第二のユーザU2に対して問合せを行うユーザであり、第二のユーザU2は、第一のユーザU1からの問合せを受けるユーザであるとの前提である。
具体的に、本例では、第一のユーザU1は、例えば家電等の商品を購入した購入者(顧客)としてのユーザであり、第二のユーザU2は、商品の販売元が顧客からの電話問合せを受け付けるカスタマーセンター等のコールセンターにおけるオペレータとしてのユーザである前提とする。
(1-2.情報処理装置の構成)
図3から図5を参照し、図1に示したコミュニケーション支援装置1、サーバ装置2、第一ユーザ端末5、及び第二ユーザ端末6のハードウェア構成例について説明する。
図3は、コミュニケーション支援装置1のハードウェア構成例を示したブロック図である。
なお、サーバ装置2のハードウェア構成例はコミュニケーション支援装置1と同様となるため図示による説明は省略する。
図3において、コミュニケーション支援装置1は、CPU11を備えている。CPU11は、各種の処理を行う演算処理部として機能し、ROM12に記憶されているプログラム、又は記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13にはまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インタフェース(I/F)15も接続されている。
入出力インタフェース15には、操作子や操作デバイスよりなる入力部16が接続される。例えば、入力部16としては、キーボード、マウス、キー、ダイヤル、タッチパネル、タッチパッド、リモートコントローラ等の各種の操作子や操作デバイスが想定される。
入力部16により操作が検知され、検知された操作に応じた信号はCPU11によって解釈される。
また入出力インタフェース15には、LCD(Liquid Crystal Display)或いは有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどよりなる表示部17や、スピーカなどよりなる音声出力部18が一体又は別体として接続される。
表示部17は、各種の情報表示に用いられ、例えば情報処理装置10の筐体に設けられるディスプレイデバイスや、情報処理装置10に接続される別体のディスプレイデバイス等により構成される。
表示部17は、CPU11の指示に基づいて表示画面上に各種の画像処理のための画像や処理対象の動画等の表示を実行する。また表示部17はCPU11の指示に基づいて、各種操作メニュー、アイコン、メッセージ等、即ちGUI(Graphical User Interface)としての表示を行う。
入出力インタフェース15には、HDD(Hard Disk Drive)や固体メモリなどより構成される記憶部19や、モデムなどより構成される通信部20が接続される場合もある。
通信部20は、インターネット等の伝送路を介しての通信処理や、各種機器との有線/無線通信、バス通信などによる通信を行う。
入出力インタフェース15にはまた、必要に応じてドライブ22が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体21が適宜装着される。
ドライブ22により、リムーバブル記録媒体21から各処理に用いられるプログラム等のデータファイルなどを読み出すことができる。読み出されたデータファイルは記憶部19に記憶されたり、データファイルに含まれる画像や音声が表示部17や音声出力部18で出力されたりする。またリムーバブル記録媒体21から読み出されたコンピュータプログラム等は必要に応じて記憶部19にインストールされる。
上記のようなハードウェア構成を有する情報処理装置では、例えば本実施形態の処理のためのソフトウェアを、通信部20によるネットワーク通信やリムーバブル記録媒体21を介してインストールすることができる。或いは、当該ソフトウェアは予めROM12や記憶部19等に記憶されていてもよい。
CPU11が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、コミュニケーション支援装置1としての必要な情報処理や通信処理が実行される。
なお、コミュニケーション支援装置1やサーバ装置2については、図3に示すようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN(Local Area Network)等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN(Virtual Private Network)等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数のコンピュータ装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としてのコンピュータ装置が含まれてもよい。
図4は、第一ユーザ端末5のハードウェア構成例を示したブロック図である。
なお以下の説明において、既に説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
本例において、第一ユーザ端末5は、例えばスマートフォンとして構成されている。
図示のように第一ユーザ端末5は、図3に示したコミュニケーション支援装置1と同様に、CPU11、ROM12、RAM13、バス14、入出力インタフェース15、入力部16、表示部17、記憶部19、通信部20、及びドライブ22を備えている。
さらに、第一ユーザ端末5は、入出力インタフェース15に接続されるデバイスとして、電話機能部51、内側カメラ部52、外側カメラ部53、通話用スピーカ部54、及び汎用スピーカ部55を備えている。
電話機能部51は、電話回線(携帯電話回線)を介した音声通話を実現するための各種処理を行う。電話機能部51には、基地局との通信を行うためのアンテナや送受信回路、第一のユーザU1の発話音を収音するためのマイクロフォン等が含まれる。
通話用スピーカ部54は、通話相手の発話音を含む通話音(相手側の電話機から受信された音声)についての音声データを入力し、該通話音を出力する通話音出力専用のスピーカ部とされる。通話用スピーカ部54は、入力した音声データをA/D(Analog to Digital)変換するA/D変換器と、A/D変換後のアナログ音声信号に基づく音声出力を行うスピーカ(通話用スピーカ)とを有している。
通話用スピーカは、例えば表示部17の表示画面と同面側に設けられ、第一のユーザU1が通話を行う際には、通常、第一のユーザU1の耳元が当該通話用スピーカに当てられることになる。
汎用スピーカ部55は、通話音以外の音声出力にも用いられる汎用のスピーカ部とされる。汎用スピーカ部55は、入力した音声データをA/D変換するA/D変換器、及びA/D変換後のアナログ音声信号に基づく音声出力を行うスピーカ(汎用スピーカ)とを有している。
汎用スピーカ部55が有するスピーカは、通話用スピーカ部54が有するスピーカよりもワット数が大きい(最大出力音量が大きい)。
内側カメラ部52、及び外側カメラ部53は、例えばCCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等のイメージセンサを備え、被写体を撮像してデジタルデータとしての画像データ(撮像画像データ)を得る。
内側カメラ部52としてのカメラは、表示部17の表示画面が向く方向と同方向側を撮像するカメラとされる。すなわち、第一のユーザU1がスマートフォンとしての第一ユーザ端末5を把持して表示画面を見ている状態では、内側カメラ部52により、第一のユーザU1の姿を写す撮像画像が得られる。
外側カメラ部53としてのカメラは、内側カメラ部52とは逆方向側を撮像するカメラとされる。具体的に、本例における外側カメラ部53としてのカメラは、第一ユーザ端末5における、表示画面が形成された面とは逆の面側に設けられて、内側カメラ部52とは逆方向側を撮像する。
図5は、第二ユーザ端末6のハードウェア構成例を示したブロック図である。
第二ユーザ端末6は、コールセンターにおけるオペレータが使用する、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置として構成される。
図示のように第二ユーザ端末6は、コミュニケーション支援装置1(図3参照)と同様にCPU11、ROM12、RAM13、バス14、入出力インタフェース15、入力部16、表示部17、音声出力部18、記憶部19、通信部20、及びドライブ22を備えている。
第二ユーザ端末6において、入出力インタフェース15には、必要に応じてヘッドセット61が接続される。ヘッドセット61は、第二のユーザU2の頭部等に装着可能とされ、第二のユーザU2が通話を行うためのマイクロフォンとスピーカとを有するデバイスである。
また、この場合の入出力インタフェース15には、カメラ部62が接続されている。カメラ部62は、第二のユーザU2の姿を撮ることができるように配置されている。
ここで、第二のユーザU2が第二ユーザ端末6に接続されたヘッドセット61を用いて通話を行うための仕組みとしては、CTI(Computer Telephony Integration)を挙げることができる。周知のようにCTIとしては、オンプレミス型とクラウド型の二種が存在する。本例のコミュニケーション支援システム100では、クラウド型のCTIが採用されており、この場合、通話は、インターネット回線を介したIP(Internet Protocol)電話としてのソフトウェアフォンにより行われる。つまりこの場合、第二のユーザU2側において、第一のユーザU1との間の通話に電話機(ハードウェアフォン)は用いられない。
なお、ここではクラウド型のCTIを適用した例としたが、オンプレミス型のCTIを採用することもできる。その場合には、第一のユーザU1との間の通話には電話機が用いられる。
CTIを採用することで、第二ユーザ端末6においては、第二のユーザU2に対する入電があった際に、入電元の電話番号の情報等を取得可能とされる。
(1-3.従来手法を踏襲した場合のコミュニケーション開始手順)
ここで、従来における同期共有コミュニケーションのサービスでは、一方のユーザが他方のユーザと同期共有コミュニケーションを図る上では、一方のユーザと他方のユーザとが通話状態にあることが前提とされている。そして、同期共有コミュニケーションを開始するとしたときは、先に挙げた特許文献1にも記載されるように、先ず、一方のユーザが他方のユーザに対し、コミュニケーション開始のための接続番号の発行ページをWEB検索しアクセスすることを口頭で案内する。このとき、一方のユーザは、接続番号の入力受け付けとコミュニケーション開始を指示するためのボタンとが表示されたウェブページを開いている状態にある。
他方のユーザは、上記の案内に応じて、番号発行ページにアクセスして番号の発行操作を行って番号の発行を受ける。このとき、番号の発行の要求先はコミュニケーション支援装置1であり、コミュニケーション支援装置1が番号の発行を行う。
他方のユーザは、発行された番号を、一方のユーザに口頭で(通話により)伝達する。
番号の伝達を受けた一方のユーザは、上記のウェブページにおいて番号入力を行ってコミュニケーション開始の操作を行う。この操作に応じて、コミュニケーション支援装置1にコミュニケーション開始要求が行われる。これにより、コミュニケーション支援装置1を介して、一方のユーザ端末と他方のユーザ端末との間で同期共有コミュニケーションが開始される。
本実施形態では、同期共有コミュニケーションを行うユーザが、商品を購入した顧客としての第一のユーザU1と、コールセンターにおけるオペレータとしての第二のユーザU2であるようなケースを想定しているが、このようなケースにおいて、上記した従来手法をそのまま踏襲した場合のコミュニケーション開始手順を図6のフローチャートを参照して説明する。
図6において、先ず、第一のユーザU1側では、第一のユーザU1のユーザが第二のユーザU2に対して問合せの電話を行う(ステップS11)。これは、コールセンター宛てに電話を行うことに相当する。
第二のユーザU2側では、第一のユーザU1からの入電(ステップS21)に応じて、第二のユーザU2がこれを受電(ステップS22)し、第一のユーザU1との通話を開始する。通話により、第一のユーザU1からの問合せの要件が特定される(ステップS23)。例えば、商品の故障に対する対応を求める等の要件である。
要件を特定した第二のユーザU2は、商品の故障対応等、同期共有コミュニケーションを行うことが必要な要件であると判断した場合は、第一のユーザU1に対し、同期共有コミュニケーションのための接続番号の発行ページ(以下「番号発行ページPg1」と表記する)の案内を行う(ステップS24)。具体的には、通話により、番号発行ページPg1をWEB検索してアクセスすることを口頭で伝達する。
案内を受け第一のユーザU1は、第一ユーザ端末5により番号発行ページPg1をWEB検索し(ステップS12)、番号発行ページPg1において番号の発行操作を行う。この番号の発行操作に応じて、サービス運営側のコミュニケーション支援装置1に対し、番号の発行要求が行われる(ステップS13)。
図7Aは、番号発行ページPg1の例を示している。
図示のように番号発行ページPg1には番号発行ボタンB1が設けられており、第一のユーザU1は番号発行ボタンB1を操作することで、コミュニケーション支援装置1に番号の発行要求を行うことができる。
図6において、コミュニケーション支援装置1では、第一ユーザ端末5からの上記の番号発行要求が行われたことに応じて、先ず、第一ユーザ端末5のIPアドレスを取得する(ステップS31)。そして、番号の発行を行う(ステップS32)。ここでの番号(接続番号)は、第一のユーザU1と第二のユーザU2との間で行われる同期共有コミュニケーションの識別子(コミュニケーションID)として機能するものである。本例では、この番号として4桁の番号を発行する。
コミュニケーション支援装置1は、発行した番号を第一ユーザ端末5(番号発行要求元の端末)に通知する(ステップS33)。
なお、第一ユーザ端末5のIPアドレス取得処理は、番号の発行や通知の後に実行してもよい。
第一ユーザ端末5は、通知された番号を番号発行ページPg1において表示する(ステップS14)。
図7Bは、通知番号が表示された番号発行ページPg1の例である。
前述のように本例において番号は4桁の番号とされ、前述した番号発行ボタンB1の操作に応じて番号が発行・通知されたことに応じて、番号発行ページPg1においては該4桁の番号が表示される。
ここで、図6に示すように、コミュニケーション支援装置1は、コミュニケーションIDとしての番号の発行や通知を行ったことに応じて、番号とIPアドレスを関連付ける処理を行う(ステップS34)。
すなわち、ステップS32で発行した番号と、ステップS31で取得した、番号発行要求を行った第一ユーザ端末5のIPアドレスとを関連付けて管理する。
図8は、コミュニケーション支援装置1で管理される番号(コミュニケーションID)とIPアドレスの関連付け情報の例を示している。
図示のように関連付け情報は、発行した番号と、その番号の発行要求を行った第一ユーザ端末5のIPアドレスとが関連付けられた(紐付けられた)情報とされる。
図6において、第一のユーザU1側では、第一ユーザ端末5が通知番号の表示を行った後、第一のユーザU1が、表示された番号を第二のユーザU2に口頭で伝達する(ステップS15)。
第二のユーザU2側では、前述のように第二のユーザU2が第一のユーザU1に番号発行ページの案内(ステップS24)を行った後に、番号入力ページ(番号入力ページPg3)の表示が行われる(ステップS25)。
ここで、第一のユーザU1からの問合せ受け付けの際に第二ユーザ端末6において表示されるGUIの例を図9を参照して説明する。
図9Aは、問合せ受付ページPg2の例を示している。
この問合せ受付ページPg2は、オペレータとしての第二のユーザU2が第一のユーザU1からの入電を待機している状態から表示させておくことが想定されるウェブページである。
図示のように問合せ受付ページPg2には、ステータス表示領域Asと共有コンテンツ表示領域Acとが設けられる。ステータス表示領域Asには、問合せに係るステータス情報が表示される。例えば、ステータス情報としては、第一のユーザU1からの入電があったときに、入電元の電話番号が表示される。また、ステータス情報としては、例えば、受電後における第二のユーザU2の対応履歴を示す情報が表示される。この対応履歴情報としては、例えば、第二のユーザU2の発話履歴を示す情報が表示される。発話履歴を示す情報については、例えば、音声認識処理で得られたテキスト情報や第二のユーザU2による文字入力操作に基づき得られたテキスト情報を表示することが考えられる。
共有コンテンツ表示領域Acは、第一のユーザU1との間で同期共有コミュニケーションが開始された場合に、第一ユーザ端末5との間で同期表示されるコンテンツが表示される領域である。
また、問合せ受付ページPg2には、共有モード移行ボタンB2が設けられる。共有モード移行ボタンB2は、同期共有コミュニケーションのための表示コンテンツの同期表示を実行可能とするモードへの移行を指示するためのボタンとされる。
なお、図中では共有モード移行ボタンB2が共有コンテンツ表示領域Ac内に配置された例としているが、共有モード移行ボタンB2は問合せ受付ページPg2における共有コンテンツ表示領域Ac外となる位置に配置することもできる。
第二のユーザU2は、前述したステップS23の要件特定の結果、第一のユーザU1との間の同期共有コミュニケーションが必要と判断した場合には、問合せ受付ページPg2における共有モード移行ボタンB2を操作する。
すると、第二ユーザ端末6においては、図9Bに例示するような番号入力ページPg3が表示される。
図示のように番号入力ページPg3には、番号を入力するための入力ボックスb1と、同期共有コミュニケーションのための接続開始をコミュニケーション支援装置1に要求するための接続開始ボタンB3とが設けられる。
番号入力ページPg3において、入力ボックスb1に対する番号入力前の状態では、図示のように接続開始ボタンB3は非アクティブ状態で表示される。
入力ボックスb1に対して番号が入力されると、図9Cに示すように、接続開始ボタンB3がアクティブ状態となる。この状態で接続開始ボタンB3が操作されると、第二ユーザ端末6は、コミュニケーション支援装置1に対し、入力番号を指定した接続開始要求を行う。
なお、後述するようにこの接続開始要求が行われると第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6とで表示コンテンツの同期表示が開始されることから、該接続開始要求は、同期共有コミュニケーションの開始要求と換言できるものである。
図6において、第二のユーザU2は、ステップS15で第一のユーザU1から伝達された番号を、番号入力ページPg3において入力する(ステップS26)。そして、番号を入力後、第二のユーザU2は、番号入力ページPg3における接続開始ボタンB3を操作することで、第二ユーザ端末6に、コミュニケーション支援装置1に対するコミュニケーション開始要求(入力番号を指定したコミュニケーション開始要求)を実行させる(ステップS27)。
コミュニケーション開始要求を受信したコミュニケーション支援装置1は、指定された番号と関連付け情報とに基づき共有端末を特定する(ステップS35)。すなわち、先の図8で例示した関連付け情報(発行番号とIPアドレスとの関連付けを管理する管理情報)と、コミュニケーション開始要求で指定された番号とに基づき、コミュニケーション開始要求を行った第二ユーザ端末6に対するコミュニケーション相手端末としての第一ユーザ端末5のIPアドレスを特定する。
そして、コミュニケーション支援装置1は、特定したIPアドレスが示す第一ユーザ端末5と、コミュニケーション開始要求を行った第二ユーザ端末6のそれぞれに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させるための同期処理を行う(ステップS36)。
これにより、ステップS16、S28と示すように、該当する第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6とで表示コンテンツの同期表示が開始される。
なお、上記の同期処理において、コミュニケーション支援装置1は、先ず、第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間にセッションを確立する処理(第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との接続処理)を行う。本例では、セッション確立後における表示コンテンツの同期表示は、第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間の端末間通信により実現される。
ここで、本例における同期共有コミュニケーションのための第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6間のセッション確立については、例えばWebSocket規格に準拠した処理を行う。但し、セッション確立については、WebSocketに限定されるものではなく、例えばHTTP(Hypertext Transfer Protocol)やWebRTC(Web Real-Time Communication)等の他規格に準拠したものであってもよい。
また、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6間で同期共有コミュニケーションのための通信を行わせるにあたっては、シグナリングサーバが用いられる。また、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6間でのセッション確立後の通信はP2P(Peer to Peer)通信で行うこともでき、例えばその場合には、NAT(Network Address Translation)のためのSTUN(Session Traversal Utilities for NAT)サーバやTURN(Traversal Using Relay around NAT)サーバ等を適宜用いる。
ここで、本明細書において言う同期表示とは、例えば動画像のように情報内容が変化する画像について、画像情報内容の変化が同期されるように表示を行うことを意味する。ここでの同期性については、必ずしも厳密な同期性は要求されず、例えば通信遅延等の実際に想定され得る遅延を含んだ或る程度のタイムラグは許容されるものである。
なお、上記では同期共有コミュニケーションの開始に関して、第二のユーザU2側が同期共有コミュニケーションの開始要求を行うことを前提とし、第一のユーザU1が第二のユーザU2に対してコミュニケーションIDの伝達を行う例を挙げたが、逆に、同期共有コミュニケーションの開始要求を第一のユーザU1が行う前提とし、コミュニケーションIDの伝達を第二のユーザU2が第一のユーザU1に対して行う場合も考えられる。
(1-4.実施形態としてのコミュニケーション開始手順)
ここで、上記説明から理解されるように、従来手法をそのまま踏襲した場合、第一のユーザU1と第二のユーザU2との間で同期共有コミュニケーションを行うためには、第二のユーザU2が第一のユーザU1に対してコミュニケーション開始のための接続番号発行ページをWEB検索しアクセスすることを口頭で指示するという手間を要する。またこのとき、第一のユーザU1にとっては、上記指示に従って接続番号発行ページをWEB検索してアクセスするという手間が生じる。
そこで、本実施形態ではユーザ間で同期共有コミュニケーションを開始するにあたってのユーザの手間の低減を図るべく、以下のような手法を提案する。
図10は、実施形態としてのコミュニケーション開始手順の説明図である。
なお、既に説明済みとなった手順については同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図示のように実施形態では、第二ユーザ端末6が、第一のユーザU1からの入電(ステップS21)に応じて、入電元の電話番号をコミュニケーション支援装置1に対して通知する(ステップS51)。
入電元の電話番号の通知を受けて、コミュニケーション支援装置1は、番号発行ページPg1へのリンクを含む電子メールを生成する(ステップS61)。すなわち、入電元の電話番号に基づく宛先を指定した、番号発行ページPg1へのリンクを含む電子メールを生成する。本例では、該電子メールとして、入電元の電話番号を宛先として指定したSMS(Short Message Service)メールとしての電子メールを生成する。
そして、コミュニケーション支援装置1は、生成した電子メールの送信処理を行う(ステップS62)。
ここで、本例においてコミュニケーション支援装置1は、上記のような電子メールの送信処理を、第二のユーザU2による番号入力ページPg3への遷移操作に応じて行う(ステップS52参照)。
つまり、前述のように第二のユーザU2は、要件特定(ステップS23)をし、第一のユーザU1との同期共有コミュニケーションを要すると判断したことに応じて、問合せ受付ページPg2における共有モード移行ボタンB2を操作して番号入力ページPg3の表示状態に遷移させるが、この共有モード移行ボタンB2の操作、換言すれば、番号入力ページPg3への遷移操作に応じて、電子メールの送信処理を行うものである。
なお、このように電子メールの送信を行った以降のコミュニケーション支援装置1の手順としては図6で説明したものと同様となることから重複説明は避ける。
ステップS62の送信処理により送信された電子メールは、入電元の電話機としての第一ユーザ端末5により受信される。
なお、第一のユーザU1は、第二のユーザU2への問合せにおいて、必ずしも第一ユーザ端末5としての電話機を用いる(つまりスマートフォンを用いる)とは限らず、例えば固定電話機等、メール受信が不能な電話機を用いる場合も想定される。
ここでは、第一のユーザU1が第二のユーザU2への問合せに用いた電話機が第一ユーザ端末5であったもとし、固定電話機等のメール受信が不能な電話機が用いられた場合については後に改めて説明する。
第一のユーザU1は、上記のようにコミュニケーション支援装置1が送信した電子メールを第一ユーザ端末5が受信したことに応じて、該電子メールのリンクを開く操作を行う(ステップS41)。これにより、第一ユーザ端末5において、リンク先ページとしての番号発行ページPg1が表示された状態となる。
本実施形態では、このようにリンクを開くことで表示された番号発行ページPg1において第一のユーザU1が番号発行ボタンB1を操作することで、第一ユーザ端末5からコミュニケーション支援装置1への番号発行要求が行われる(ステップS13)。
番号発行要求を行った後の第一のユーザU1側の手順については図6で説明したものと同様となることから重複説明は避ける。
また、第二のユーザU2側の手順として、番号入力ページPg3への遷移操作(ステップS51)が行われて番号入力ページPg3を表示(ステップS25)した以降の手順についても図6で説明したものと同様であり、重複説明は避ける。
上記のように第二ユーザ端末6が入電元の電話番号をコミュニケーション支援装置1に通知し、コミュニケーション支援装置1が番号発行ページPg1へのリンクを含む電子メールを生成・送信する処理を行うことで、第二のユーザU2としては、第一のユーザU1を番号発行ページPg1にアクセスさせるための案内を行う必要がなくなり、また、第一のユーザU1としても、該案内に従って検索ワードの入力を行って該当ページにアクセスする必要がなくなる。
従って、ユーザ間で同期共有コミュニケーションを開始するにあたってのユーザの手間の低減を図ることができる。
なお、上記では顧客としての第一のユーザU1側から第二のユーザU2に電話を行う例を挙げたが、第二のユーザU2側から第一のユーザU1に電話を行うケースも想定され得る。例えば、第一のユーザU1が企業の問合せフォームに問合せ内容と自身の電話番号とを入力した場合に、その記入内容がコールセンターに転送され、該記入内容を確認したオペレータとしての第二のユーザU2が第一のユーザU1に電話を行う等である。この場合には、第一のユーザU1が受電したことに応じて、第二ユーザ端末6が第一のユーザU1の電話番号をコミュニケーション支援装置1に通知する等が考えられる。
(1-5.同期共有コミュニケーションに係る実施形態としての各種機能)
上記のように本実施形態では、第二ユーザ端末6が入電元の電話番号をコミュニケーション支援装置1に通知し、コミュニケーション支援装置1が番号発行ページPg1へのリンクを含む電子メールを生成・送信する処理を行うことで、同期共有コミュニケーションを行う各ユーザの手間の低減を図るものであるが、以下では、このような電話番号の通知や電子メールの生成、送信処理を含めた、実施形態としての各種機能について図11から図19を参照して説明する。
図11は、コミュニケーション支援装置1のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
なお、本明細書では説明上、コミュニケーション支援装置1、サーバ装置2、第一ユーザ端末5、及び第二ユーザ端末6が有するCPUに同一符号を付しているため、以下では混同を避けるため、コミュニケーション支援装置1のCPU11が有する機能は、コミュニケーション支援装置1が有する機能と表現する。同様に、サーバ装置2、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6のCPU11が有する機能は、それぞれサーバ装置2、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6が有する機能と表現する。
図示のようにコミュニケーション支援装置1は、メール生成処理部F11、メール送信処理部F12、コミュニケーション情報管理部F13、同期表示処理部F14、及びガイド提示制御部F15としての機能を有する。
メール生成処理部F11は、第二ユーザ端末6がコミュニケーション支援装置1に対して入電元の電話番号を通知したことに応じて、前述した電子メールを生成する。すなわち、入電元の電話番号に基づく宛先を指定した、番号発行ページPg1へのリンク情報を含んだ電子メールである。具体的に、本例において該電子メールとしては、入電元の電話番号を宛先として指定したSMSメールとしての電子メールを生成する。
メール送信処理部F12は、メール生成処理部F11が生成した電子メールを送信するための処理を行う。
電子メールを送信するための処理としては、コミュニケーション支援装置1が有するメーラー機能により電子メールを送信する処理や、或いは、生成した電子メールをメーラー機能を有する他の情報処理装置に送信させる処理として行うことが考えられる。
本例におけるメール送信処理部F12は、第一のユーザU1から第二のユーザU2に対する問合せの入電の後における第二のユーザU2による所定の操作入力に応じて、電子メールが送信されるように処理を行う。具体的に、本例では、前述した共有モード移行ボタンB2の操作、すなわち接続のための番号入力ページPg3への移行指示操作が第二ユーザ端末6において第二のユーザU2により行われたことに応じて、電子メールが送信されるようにする。
なお、先の説明から理解されるように、番号入力ページPg3は、第二ユーザ端末6からコミュニケーション支援装置1への同期共有コミュニケーションの開始要求を行うためのページに相当する。従って、番号入力ページPg3への移行を指示する共有モード移行ボタンB2の操作は、開始要求ページへの遷移指示操作と換言することができる。
第二のユーザU2は、第一のユーザU1からの問合せがあったとき、問合せの内容を確認し、その内容に基づいて同期共有コミュニケーションが必要か否かを判断し、必要であれば共有モード移行ボタンB2の操作を行って同期共有コミュニケーションの開始要求操作を行う(図6及び図10のステップS23からS27の説明参照)。上記のように共有モード移行ボタンB2の操作に応じて電子メールの送信が行われるようにすれば、第二のユーザU2により同期共有コミュニケーションが必要と判断されて、同期共有コミュニケーションの開始要求ページへの遷移指示操作が行われたことに応じて、第一のユーザU1に対する電子メール送信が行われることになる。
従って、同期共有コミュニケーションが不要な問合せであるにも拘わらず無闇に第一のユーザU1に電子メールが送信されてしまうことの防止を図ることができる。
コミュニケーション情報管理部F13は、電子メールに基づき、第一ユーザ端末5により番号発行ページPg1(ID発行ページ:図7参照)において番号(コミュニケーションID)の発行が指示されたことに応じて、番号を発行すると共に、番号の発行指示を行った第一ユーザ端末5を識別する情報(本例ではIPアドレス)を端末識別情報として取得し、発行した番号と端末識別情報とを関連付けて管理する。
具体的に本例では、先の図8に例示したような番号とIPアドレスとの関連付けを管理する情報を生成するものである。
同期表示処理部F14は、第二ユーザ端末6より番号(コミュニケーションID)の指定を伴う同期共有コミュニケーションの開始要求を受信したことに応じて、コミュニケーション情報管理部F13による管理情報を参照して開始要求で指定された番号に関連付けられた第一ユーザ端末5を特定し、特定した第一ユーザ端末5と、開始要求を行った第二ユーザ端末6とに表示コンテンツを同期表示させるための処理を行う。
すなわち、先の図6及び図10におけるステップS35及びS36として説明したように、第二ユーザ端末6からのコミュニケーション開始要求に応じて、図8で例示した関連付け情報と、コミュニケーション開始要求で指定された番号とに基づき、コミュニケーション開始要求を行った第二ユーザ端末6のコミュニケーション相手端末としての第一ユーザ端末5のIPアドレスを特定する。そして、特定したIPアドレスが示す第一ユーザ端末5と、コミュニケーション開始要求を行った第二ユーザ端末6のそれぞれに、共通画像を含む(本例では互いの撮像画像を含む)表示コンテンツを同期表示させるための同期処理を行うものである。
ガイド提示制御部F15は、第二ユーザ端末6から通知された入電元の電話番号に基づき入電元の電話機の種別を判定し、入電元の電話機の種別によって異なるガイド情報が第二のユーザU2に提示されるように第二ユーザ端末6に対する指示を行う。
具体的に、ガイド提示制御部F15は、第二ユーザ端末6から通知された入電元の電話番号に基づき、入電元の電話機が固定電話機であるか否かを判定し、入電元の電話機が固定電話機である場合は、入電元の電話機が固定電話機でない場合とは異なるガイド情報が第二のユーザU2に提示されるように第二ユーザ端末6に対する指示を行う。
固定電話機であるか否かの判定は、例えば入電元の電話番号における先頭部の番号に基づいて行うことができる。例えば、入電元の電話番号の先頭部の番号が市外局番として定められた何れかの番号と一致しているか否かの判定として行うことが考えられる。
図12は、入電元の電話機が固定電話機であった場合に対応したガイド情報の提示例を、図13は入電元の電話機が固定電話機以外の非固定電話機であった場合のガイド情報の提示例をそれぞれ示している。
本例では、ガイド情報は、問合せ受付ページPg2において提示する。図12に示すように、入電元の電話機が固定電話機であった場合には、例えば「お客様の電話は固定電話です。スマートフォンをお持ちでないか尋ねて下さい。」等、第一のユーザU1が電子メールを受信可能な端末を所持しているか否かを尋ねる旨のメッセージ情報を問合せ受付ページPg2において表示させる指示を行う。
一方、図13に示すように、入電元の電話機が非固定電話機であった場合には、例えば「電子メールのリンクをクリックするように促して下さい。」等、入電元の電話機宛てに送信された電子メールに含まれるリンク情報を利用して番号発行ページPg1を開くように促す旨のメッセージ情報を問合せ受付ページPg2において表示させる指示を行う。
なお、ここではガイド情報の提示が第二ユーザ端末6の表示画面上に視覚情報として提示される例としたが、ガイド情報は、例えば聴覚情報や触覚情報等、視覚情報以外の情報として第二のユーザU2に提示されるようにすることも考えられる。
上記のような固定電話判定に応じたガイド情報の提示制御を行うことで、第一のユーザU1が問合せに用いた電話機がメール受信不能な電話機であった場合に対応して、適切なガイド情報を第二のユーザU2に提示することができる。
図14は、第二ユーザ端末6のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
図示のように第二ユーザ端末6は、入電番号通知処理部F61としての機能を有する。
入電番号通知処理部F61は、第一のユーザU1からの入電に応じて、コミュニケーション支援装置1に入電元の電話番号を通知するものである。
図15は、第一ユーザ端末5のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
図示のように第一ユーザ端末5は、画像提供制御処理部F51と、第一音声出力モード制御処理部F52としての機能を有している。
画像提供制御処理部F51は、第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間での表示コンテンツの同期表示の開始時において、第一ユーザ端末5からの提供画像が外側カメラ部53による撮像画像となるように処理を行う。
ここで、同期共有コミュニケーションは、一般には、遠隔のユーザ同士が互いの姿を写す撮像画像を共有するかたちで行われることが想定されたものとなっている。しかしながら、同期共有コミュニケーションについては、ユーザ同士が互いの姿を写す撮像画像を共有する形式を採ることが最適でない場合も考えられる。特に、本実施形態で前提とするように、第一のユーザU1が第二のユーザU2に購入商品についての問合せを行うための同期共有コミュニケーションでは、第二のユーザU2が共有したいのは、第一のユーザU1の姿を写す提供画像ではなく、問合せ対象である購入商品を写した撮像画像とされるべきである。例えばこのように、同期共有コミュニケーションとしては、ユーザの姿以外の所定の対象物の撮像画像を共有すべき場合も考えられるものである。
そこで、本実施形態において第一ユーザ端末5では、上記の画像提供制御処理部F51により、表示コンテンツの同期表示の開始時において、第一ユーザ端末5からの提供画像が外側カメラ部53による撮像画像となるようにしている。
図16は、画像提供制御処理部F51としての機能が発揮された場合における第一ユーザ端末5の表示画面(図16A)と第二ユーザ端末6の表示画面(図16B)の例を示している。
第一ユーザ端末5において、先の図7Bに示したように番号発行ページPg1において発行番号が表示された以降、第二ユーザ端末6によるコミュニケーション開始要求に応じて同期共有コミュニケーションが開始される際には、図16Aに示すような同期共有ページPg4が表示画面に表示される。
図16Aに示すように同期共有ページPg4では、第二ユーザ端末6側からの提供画像、つまり本例ではコミュニケーション相手としての第二のユーザU2の姿を写した撮像画像と、自端末の外側カメラ部53による撮像画像とが表示される。
本例では、同期共有ページPg4は、番号発行ページPg1とは別ウィンドウで開かれるページとされる。
第二ユーザ端末6においては、同期共有コミュニケーションが開始されると、問合せ受付ページPg2において、図16Bのように第一ユーザ端末5からの提供画像、つまり第一ユーザ端末5の外側カメラ部53による撮像画像と、自端末のカメラ部62による撮像画像(第二のユーザU2の姿を写した撮像画像)とが表示される。これら撮像画像は、共有コンテンツ表示領域Acにおいて表示される。
ここで、第一ユーザ端末5において、上記のように外側カメラ部53による撮像画像を提供画像とする同期共有コミュニケーションの開始時においては、第一のユーザU1に対し、外側カメラ部53により対象物を写すように促すためのガイド情報を提示するようにしてもよい。
このガイド情報としては、図17に例示するように、同期共有ページPg4においてメッセージ情報として表示することができる。具体的に、図17の例では、該メッセージ情報を同期共有ページPg4における外側カメラ部53の撮像画像の表示領域上に重畳して表示する例としている。この場合、該メッセージ情報の表示は、同期共有ページPg4の表示と同時に行うことが考えられる。
或いは、ガイド情報の提示については、先ず、図18Aに例示するように同期共有ページPg4において外側カメラ部53による撮像画像を表示せずに該当するメッセージ情報を表示する。その後、所定時間経過等の所定条件の成立に応じて、図18Bに示すようにメッセージ情報の表示を終了し外側カメラ部53による撮像画像の表示を開始するという手法を採ることも考えられる。
なお、上記のような外側カメラ部53により対象物を写すように促すためのガイド情報の提示についても、視覚情報に限らず、聴覚情報や触覚情報による提示として行うことも可能である。
図15において、第一音声出力モード制御処理部F52は、第一のユーザU1と第二のユーザU2との間の通話音の出力に係る制御を行うものである。具体的に、第一音声出力モード制御処理部F52は、第一のユーザU1が第二のユーザU2を通話相手とした通話を行っている状態で第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間での表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったときに、通話音声出力が通話用スピーカ部54により行われていた場合は、汎用スピーカ部55から通話音声が出力されるように制御を行う。
より具体的に、本例において第一音声出力モード制御処理部F52は、第一のユーザU1が第二のユーザU2を通話相手とした通話を行っている状態で、第二のユーザU2との同期共有コミュニケーションが開始された(つまり第二ユーザ端末6との表示コンテンツの同期表示が開始された)ことに応じて、通話音声出力が通話用スピーカ部54により行われているか否かを判定し、通話音声出力が通話用スピーカ部54により行われていた場合は、汎用スピーカ部55から通話音声が出力されるように制御を行う。
本実施形態において、同期共有コミュニケーション時における第一ユーザ端末5からの提供画像としては外側カメラ部53による撮像画像が用いられる、すなわち、第一のユーザU1は外側カメラ部53により所定の対象物を撮像することが求められる前提となるため、同期共有コミュニケーションが開始される際に、通話用スピーカ部54からの通話音声出力が継続される、すなわち第一のユーザU1が第一ユーザ端末5を耳に当てている状態が継続されることは望ましくない。そこで、上記のように同期共有コミュニケーションが開始されるのに合わせて、汎用スピーカ部55から通話音声が出力されるようにしている(つまりスピーカフォンモードとなるようにしている)。
これにより、第一のユーザU1が外側カメラ部53により対象物を撮像し易くなり、同期共有コミュニケーションが円滑に行われるように図ることができる。
ここで、本実施形態において、第一ユーザ端末5では、同期共有コミュニケーションが開始された以降も、電話機能による通話(音声データの通信)が継続される。すなわち、同期共有コミュニケーションにおいて、第二ユーザ端末6との間の音声データの通信は電話機能を利用して行われる。
本例において、第一ユーザ端末5における同期共有コミュニケーションのための処理、すなわち、第二ユーザ端末6の提供画像や外側カメラ部53による撮像画像を表示画面に所定の表示レイアウトにより表示するための通信処理や表示処理は、同期共有ページPg4のウェブページデータに含まれた、WEBアプリとしてのアプリケーションプログラムにより実行されるが、このアプリケーションプログラムには、同期共有コミュニケーションの開始に応じて通話データの通信を電話機能による通信からインターネット回線を介した通信に切り替える指令等、電話機能による通話を中断させるような指令は記述されていない。
従って、同期共有ページPg4のウェブページデータに含まれるWEBアプリとしてのアプリケーションプログラムは、同期共有コミュニケーションにおける音声データの通信が電話機能により行われるようにするプログラムである言うことができる。
このような同期共有ページPg4のウェブページデータに含まれるプログラムによって、上記のように第一ユーザ端末5では同期共有コミュニケーションにおける通話が電話機能を利用して行われるものとなる。
同期共有コミュニケーションにおける通話が電話機能を利用して行われることで、通話がインターネット等の電話回線以外のネットワーク回線経由で行われる場合と比較して、通話音声の品質向上を図ることができる。例えば、第一のユーザU1と第二のユーザU2との間で発話タイミングが重複した際のミュート処理等がなくなる等により、相手方の発話音を聞き取りやすくなるという点で、通話音声の品質向上が図られる。
さらに、電話回線は、一般に電話回線以外のネットワーク回線と比較して通信混雑が生じ難い傾向にあるため、通話が途切れ難く、通話の安定性向上が図られる。
図19は、サーバ装置2のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
図示のようにサーバ装置2は、ページデータ送信処理部F21としての機能を有する。
ページデータ送信処理部F21は、第一ユーザ端末5や第二ユーザ端末6に対してウェブページ表示のためのウェブページデータを送信する処理を行う。
具体的に、サーバ装置2には、先の図1に示したウェブページデータ2aとして、第一ユーザ端末5に番号発行ページPg1(図7参照)や同期共有ページPg4(図16等参照)を表示させるためのウェブページデータや、第二ユーザ端末6に問合せ受付ページPg2(図9等参照)や番号入力ページPg3(図9参照)を表示させるためのウェブページデータが記憶されている。
本例のページデータ送信処理部F21は、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6からのこれら番号発行ページPg1、同期共有ページPg4や問合せ受付ページPg2、番号入力ページPg3のデータ取得要求に応じてそれぞれ対応するウェブページデータを送信する処理を行う。
特に第一実施形態では、第一ユーザ端末5に送信するウェブページデータには、前述した画像提供制御処理部F51としての処理や、第一音声出力モード制御処理部F52としての処理を第一ユーザ端末5に実行させるプログラムが含まれているものとなる。
(1-6.処理手順)
続いて、上記により説明した第一実施形態としての各種機能を実現するための具体的な処理手順例について、図20及び図21のフローチャートを参照して説明する。
なお、以降のフローチャートの説明において、コミュニケーション支援装置1として示す処理は、コミュニケーション支援装置1のCPU11が例えばROM12や記憶部19等に格納されたプログラムに基づき実行するものである。
また、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6として示す処理は、本例では、それぞれ第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6のCPU11がWEBアプリとしてのアプリケーションプログラムに基づき実行する。
先ず、図20に示すように第二ユーザ端末6は、ステップS201で第一のユーザU1からの入電を待機し、入電があった場合は、ステップS202で入電元の電話番号をコミュニケーション支援装置1に通知する。
コミュニケーション支援装置1は、電話番号の通知をステップS301で待機しており、電話番号が通知されたことに応じて、ステップS302で固定電話か否かの判定を行う。なお、固定電話か否かの判定手法の例については既に説明済みであるため重複説明は避ける。
ステップS302において、固定電話ではないと判定した場合、コミュニケーション支援装置1はステップS303で非固定電話対応のガイド情報提示指示を第二ユーザ端末6に対して行う。
ステップS303に続くステップS305でコミュニケーション支援装置1は、電子メール生成処理として、入電元の電話番号に基づく宛先を指定した電子メールとして、番号発行ページPg1へのリンク情報を含む電子メールを生成する(前述のように本例ではSMSメールとしての電子メールを生成する)。
コミュニケーション支援装置1は、ステップS305の電子メール生成処理を実行したことに応じ、ステップS306に処理を進める。
一方、先のステップS302において、固定電話であると判定した場合、コミュニケーション支援装置1はステップS304に進み、固定電話対応のガイド情報提示指示を第二ユーザ端末6に行う。
コミュニケーション支援装置1は、ステップS304の処理を実行したことに応じ、図21に示すステップS308に処理を進める。つまりこの場合、電子メールの生成処理(S305)や送信処理(S307)は行われない。
第二ユーザ端末6は、先のステップS202で電話番号の通知処理を行った後、ステップS203で受電(オペレータによる受電)を待機しており、受電を検出した場合はステップS204でコミュニケーション支援装置1からのガイド情報提示指示を待機する。
ガイド情報提示指示があった場合、第二ユーザ端末6はステップS205で、指示に応じた情報提示処理を行う。具体的に、ガイド情報提示指示が固定電話機に対応したものであった場合には、先の図12に例示したような、固定電話機の場合に対応した所定のメッセージ情報を問合せ受付ページPg2において表示する。一方、ガイド情報提示指示が非固定電話機に対応したものであった場合には、先の図13に例示したような、非固定電話機の場合に対応した所定のメッセージ情報を問合せ受付ページPg2において表示する。
ステップS205に続くステップS206で第二ユーザ端末6は、番号入力ページPg3への遷移操作を待機する。具体的には、問合せ受付ページPg2における共有モード移行ボタンB2の操作を待機する。
番号入力ページPg3への遷移操作があった場合、第二ユーザ端末6はステップS207で、コミュニケーション支援装置1に対するメール送信指示を行い、続くステップS208で番号入力ページPg3を表示する処理を行い、図21のステップS209に処理を進める。
コミュニケーション支援装置1は、ステップS207のメール送信指示をステップS306で待機しており、メール送信指示がった場合はステップS307のメール送信処理として、ステップS305で生成した電子メールを送信する処理を行い、ステップS308(図21)に処理を進める。
第一ユーザ端末5は、ステップS101でコミュニケーション支援装置1からの電子メールの受信を待機しており、電子メールが受信された場合はステップS102(図21)に処理を進める。
図21において、第一ユーザ端末5はステップS102で、リンクがクリックされる、すなわち受信した電子メールに含まれるリンクがクリックされるのを待機し、リンクがクリックされたら、ステップS103で番号発行ページPg1を表示する処理を行う。
ステップS103に続くステップS104で第一ユーザ端末5は、発行ボタン操作、すなわち番号発行ボタンB1の操作を待機し、発行ボタン操作があった場合はステップS105で番号発行要求をコミュニケーション支援装置1に対して行う。
コミュニケーション支援装置1は、第一ユーザ端末5からの番号発行要求をステップS308で待機しており、番号発行要求があった場合はステップS309で第一ユーザ端末5のIPアドレスを取得する処理を行い、続くステップS310で番号発行処理を行った上で、ステップS311で発行した番号を第一ユーザ端末5に通知する。先の説明から理解されるように、ここでの番号は、コミュニケーションIDとしての番号である。
そして、ステップS311に続くステップS312でコミュニケーション支援装置1は、番号とIPアドレスとを関連付ける処理を実行する。これにより、番号発行要求を行った第一ユーザ端末5と、該要求に応じて発行した番号とを関連付けて管理するための管理情報が生成される(図8参照)。
第一ユーザ端末5は、ステップS311によるコミュニケーション支援装置1からの番号通知があった場合は、ステップS106で通知された番号を表示する処理を行う。すなわち本例では、番号発行ページPg1において、通知された番号を表示する(図7参照)。
ここで、第二ユーザ端末6は、先のステップS208(図20)で番号入力ページPg3を表示したことに応じて、ステップS209で番号入力を待機する。すなわち、番号入力ページPg3における入力ボックスb1(図9B参照)に対する番号入力を待機する。
先の説明から理解されるように、ここで入力される番号としては、第一のユーザU1から第二のユーザU2に対して伝達された、コミュニケーションIDとしての番号となる。
番号入力があった場合、第二ユーザ端末6はステップS210で接続開始ボタンB3をアクティブ化する処理を行い(図9Bから図9Cの遷移を参照)、続くステップS211で接続開始操作を待機する。すなわち、接続開始ボタンB3の操作を待機する。
接続開始ボタンB3が操作されたら、第二ユーザ端末6はステップS212で入力番号を指定したコミュニケーション開始要求をコミュニケーション支援装置1に対して行う。
コミュニケーション支援装置1は、ステップS212のコミュニケーション開始要求をステップS313で待機しており、コミュニケーション開始要求があった場合はステップS314に進み、指定された番号と関連付け情報とに基づき共有端末を特定する処理を行う。すなわち、先のステップS312の処理により生成される関連付け情報(発行番号とIPアドレスとの関連付けを管理する管理情報)と、コミュニケーション開始要求で指定された番号とに基づき、コミュニケーション開始要求を行った第二ユーザ端末6に対するコミュニケーション相手端末としての第一ユーザ端末5のIPアドレスを特定する。
そして、コミュニケーション支援装置1は、続くステップS315で同期処理を実行する。すなわち、特定したIPアドレスが示す第一ユーザ端末5と、コミュニケーション開始要求を行った第二ユーザ端末6のそれぞれに、互いの提供画像を含む表示コンテンツを同期表示させるための同期処理である。
なお、前述の通り、同期処理においてコミュニケーション支援装置1は、先ず、第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間にセッションを確立する処理(第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との接続処理)を行い、その上で、第一ユーザ端末5、第二ユーザ端末6からの提供画像(本例では撮像画像)の取得を開始し、それら提供画像を含む表示コンテンツが第一ユーザ端末5及び第二ユーザ端末6において同期表示されるようにする処理を行う。
同期共有コミュニケーションが開始されたことに応じて、第一ユーザ端末5はステップS107で、画像提供制御処理を実行する。すなわち、先の画像提供制御処理部F51として説明したように、第一ユーザ端末5からの提供画像が外側カメラ部53による撮像画像となるように処理を行うものである。
また、同期共有コミュニケーションが開始されたことに応じて第一ユーザ端末5は、ステップS108で第一音声出力モード制御処理を実行する。すなわち、先の第一音声出力モード制御処理部F52の処理として説明したように、第一のユーザU1が第二のユーザU2を通話相手とした通話を行っている状態で第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間での表示コンテンツの同期表示(つまり同期共有コミュニケーション)が可能な状態となったときに、通話音声出力が通話用スピーカ部54により行われていた場合に対応して、汎用スピーカ部55から通話音声が出力されるように制御を行うものである。
なお、ステップS107とS108の処理の実行順は前後してもよい。或いは、ステップS107とS108の処理は並行処理として同時に行うことも可能である。
ここで、上記では、コミュニケーション支援装置1による電子メールの送信は、第二のユーザU2の操作に応じて行う例を挙げたが、電子メールの送信は、入電、又は入電に応じた受電をトリガとして行うこともできる
図22は、受電に応じてメール送信を行う例についてのフローチャートである。
なお、以降のフローチャートの説明において、既に説明済みとなった部分と同様となる部分については同一ステップ番号を付して説明を省略する。
また、本例において、第一ユーザ端末5のステップS102以降の処理、及び第二ユーザ端末6のステップS209以降の処理、及びコミュニケーション支援装置1のステップS308以降の処理については先の図21で説明したものと同様となることから図示による説明は省略する。
先の図20との相違点は、第二ユーザ端末6が、ステップS203で受電があったと判定したことに応じて、ステップS210でメール送信指示をコミュニケーション支援装置1に行う点である。
この場合、第二ユーザ端末6は、ステップS210の送信指示を行ったことに応じてステップS204に処理を進める(つまりコミュニケーション支援装置1からのガイド情報提示指示の待機処理に処理を進める)。また、この場合の第二ユーザ端末6では、図20で説明したステップS207のメール送信指示の処理が省略される。
この場合のコミュニケーション支援装置1は、上記したステップS210のメール送信指示を受けたことに応じて(ステップS306:Y)、ステップS307の電子メール送信処理を実行する。
なお、図示による説明は省略するが、入電をトリガとして電子メール送信を行う場合には、第二ユーザ端末6は、ステップS201の入電に応じてコミュニケーション支援装置1に対しメール送信指示を行い、コミュニケーション支援装置1は、該メール送信指示を受けたことを条件として、ステップS305で生成した電子メールをステップS307において送信するものとすればよい。
上記のように電子メールの送信を入電又は受電をトリガとして行うようにすることで、第一のユーザU1に対する電子メールの送信は第二のユーザU2の操作に依らず行われる。
従って、第一、第二のユーザ間で同期共有コミュニケーションを開始するにあたっての第二のユーザU2の操作負担軽減を図ることができる。
<2.第二実施形態>
続いて、第二実施形態について説明する。
第二実施形態は、入電元の電話機の種別に応じて第二ユーザ端末6がガイド情報を提示し分ける処理を、コミュニケーション支援装置1からの指示に基づき行うのではなく、第二ユーザ端末6が独自に実行するものである。
なお、第二実施形態において、コミュニケーション支援システム100を構成するコミュニケーション支援装置1、サーバ装置2、第一ユーザ端末5、及び第二ユーザ端末6の各装置のハードウェア構成については第一実施形態の場合と同様となるため図示による説明は省略する。
図23から図25を参照し、第二実施形態におけるコミュニケーション支援装置1、第二ユーザ端末6、及びサーバ装置2がそれぞれ有する機能について説明する。
なお、第二実施形態において、第一ユーザ端末5が有する機能は第一実施形態の場合と同様となるため説明を省略する。
図23は、第二実施形態としてのコミュニケーション支援装置1のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
先の図11に示した第一実施形態としてのコミュニケーション支援装置1との機能の差は、ガイド提示制御部F15が省略された点である。
図24は、第二実施形態としての第二ユーザ端末6のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
図14に示した第一実施形態としての第二ユーザ端末6との差は、入電番号通知処理部F61に加えて、電話種別判定処理部F62及び提示制御処理部F63としての機能が追加された点である。
電話種別判定処理部F62は、入電元の電話番号に基づき入電元の電話機の種別を判定する。
また、提示制御処理部F63は、入電元の電話機の種別によって異なるガイド情報が第二のユーザU2に提示されるように制御する。
なお、入電元の電話機の種別の判定手法については第一実施形態で説明したものと同様となることから重複説明は避ける。
また、提示制御処理部F63は、本例では、入電元の電話機が固定電話機である場合は、入電元の電話機が固定電話機でない場合とは異なるガイド情報が第二のユーザU2に提示されるように制御する。なお、入電元の電話機が固定電話機である場合、非固定電話機である場合にそれぞれ第二のユーザU2に提示するガイド情報の例については第一実施形態の場合と同様でよいため(図12及び図13等を参照)、重複説明は避ける。
図25は、第二実施形態としてのサーバ装置2のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
この場合のサーバ装置2は、ページデータ送信処理部F21に代えて、ページデータ送信処理部F21Aを有する。
ここで、本例では、上記した第二ユーザ端末6の電話種別判定処理部F62、及び提示制御処理部F63としての処理は、第二ユーザ端末6のCPU11が、問合せ受付ページPg2のウェブページデータに含まれるプログラムに基づいて実行するものとされている。
そして、第二ユーザ端末6は、問合せ受付ページPg2のウェブページデータを、サーバ装置2から取得するようにされている。つまり、この場合のサーバ装置2には、図26に示すウェブページデータ2aAとして、上記のような電話種別判定処理部F62及び提示制御処理部F63としての処理を第二ユーザ端末6のCPU11に実行させるためのプログラムを含んだウェブページデータが記憶されている。
図25に示すページデータ送信処理部F21Aは、第二ユーザ端末6からの問合せ受付ページPg2についてのデータ取得要求に応じて、上記のような電話種別判定処理部F62及び提示制御処理部F63としての処理を第二ユーザ端末6のCPU11に実行させるためのプログラムを含んだウェブページデータを送信する点が、第一実施形態で説明したページデータ送信処理部F21とは異なる。
図27は、上記した第二実施形態としての各種機能を実現するための具体的な処理手順例を示したフローチャートである。
なお、第二実施形態において、第一ユーザ端末5のステップS102以降の処理、及び第二ユーザ端末6のステップS209以降の処理、及びコミュニケーション支援装置1のステップS308以降の処理については先の図21で説明したものと同様となることから図示による説明は省略する。
先ず、この場合の第二ユーザ端末6は、ステップS203で受電があったと判定したことに応じて、ステップS220で固定電話か否かの判定を行う。すなわち、入電元の電話機が固定電話機であるか否かの判定である。
固定電話でなかった場合(非固定電話であった場合)、第二ユーザ端末6はステップS221で非固定電話対応のガイド情報を提示する処理を行い、ステップS206に処理を進める。
一方、固定電話であった場合、第二ユーザ端末6はステップS222で固定電話対応のガイド情報を提示する処理を行い、ステップS206に処理を進める。
第二ユーザ端末6について、ステップS206以降の処理については第一実施形態で説明したものと同様となることから重複説明は避ける。
この場合、コミュニケーション支援装置1の処理としては、電話種別に応じたガイド情報提示指示に係る処理(ステップS302からS304)が省略される点が第一実施形態の場合とは異なる。具体的に、この場合におけるコミュニケーション支援装置1は、ステップS301で入電元の電話番号通知があったと判定したことに応じて、ステップS305で電子メール生成処理を実行し、ステップS306以降の処理を実行する。
ここで、第二実施形態の変形例として、第二ユーザ端末6は、入電元の電話機が固定電話(メール受信不能な電話機)である場合には、入電元の電話番号をコミュニケーション支援装置1に通知しないようにすることも可能である。
図28は、そのような第二実施形態の変形例としての機能を実現するための具体的な処理手順例を示したフローチャートである。
この場合、第二ユーザ端末6は、ステップS201で入電があったことに応じて、ステップS220で固定電話か否かを判定する。そして、固定電話でないと判定した場合、第二ユーザ端末6はステップS202に進んで、入電元の電話番号をコミュニケーション支援装置1に通知する処理を行い、ステップS230で受電を待機する。受電があった場合、第二ユーザ端末6はステップS221で非固定電話対応のガイド情報を提示する処理を行った上で、ステップS206で番号入力ページPg3への遷移操作を待機する。番号入力ページPg3への遷移操作があった場合、第二ユーザ端末6はステップS207でメール送信指示をコミュニケーション支援装置1に行った上で、ステップS208で番号入力ページPg3を表示する処理を行う。
一方、ステップS220で固定電話であると判定した場合、第二ユーザ端末6は入電元の電話番号を通知することなく、ステップS231で受電を待機し、受電があった場合はステップS222に進んで固定電話対応のガイド情報を提示する処理を行った上で、ステップS232に進み番号入力ページPg3への遷移操作を待機する。番号入力ページPg3への遷移操作があった場合、第二ユーザ端末6は、メール送信指示を行うことなくステップS208に進んで番号入力ページPg3を表示する処理を行う。
上記のような変形例としての処理により、入電元の電話機が電子メールを受信不能な固定電話機である場合にはコミュニケーション支援装置1に入電元の電話番号が通知されず、また、コミュニケーション支援装置1では該入電元の電話番号に基づく電子メールの生成は行われないようになる。
従って、第二ユーザ端末6とコミュニケーション支援装置1との間でのデータ通信量の削減と、コミュニケーション支援装置1の処理負担軽減とを図ることができる。
なお、入電元の電話機が固定電話等のメール受信不能な電話機であった場合において、第一のユーザU1からスマートフォンを所持しているとの返答があった場合、第二のユーザU2は、第一のユーザU1からスマートフォンの電話番号を聞き、その番号宛ての電子メールを送信させることが考えられる。
その場合、同期共有コミュニケーションにおいて第一のユーザU1側では、通話については固定電話等のメール受信不能な電話機を用いて行われ、表示コンテンツの同期表示は電子メールを受信したスマートフォンで行われることになる。
<3.変形例>
以上、本発明に係る実施形態について説明してきたが、本発明は上記により説明した具体的に限定されるものではなく、多様な変形例としての構成を採り得る。
例えば、上記では、同期共有コミュニケーションの開始前に第一のユーザU1と第二のユーザU2間で電話機能による通話が行われている前提において、同期共有コミュニケーションにおける通話が引き続き電話機能により行われる例を挙げたが、これに代えて、同期共有コミュニケーションが可能な状態となったことに応じて(表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったことに応じて)、電話機能による通話から電話回線以外の他のネットワーク回線を用いた通話へと切り替えが行われるようにすることもできる。またこのとき、同期共有コミュニケーションが可能な状態となったときに、スピーカフォンモードに切り替えるようにすることも可能である。
図29から図32を参照して、当該変形例について説明する。
図29、図30は、それぞれ、変形例としての第一ユーザ端末5、サーバ装置2のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
図29に示すように、この場合の第一ユーザ端末5は、第一実施形態における第一ユーザ端末5と比較して、第一音声出力モード制御処理部F52が省略されると共に、通話切替制御処理部F53、及び第二音声出力モード制御処理部F54としての機能を有する点が異なる。
通話切替制御処理部F53は、第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間での表示コンテンツ(各端末からの提供画像を含む表示コンテンツ)の同期表示が可能な状態となったことに応じて、電話機能による通話から電話回線以外の他のネットワーク回線を用いた通話へと切り替えが行われるように制御する。具体的に本例では、電話機能による通話からインターネットとしてのネットワーク4を用いた通話へと切り替えが行われるように制御する。
第二音声出力モード制御処理部F54は、第一のユーザU1が第二のユーザU2を通話相手として電話機能により通話を行っている状態で第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間での表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったときに、通話音声出力が通話用スピーカ部54により行われていた場合は、汎用スピーカ部55から通話音声が出力されるように制御を行う。
図30は、第二実施形態としてのサーバ装置2のCPU11が有する機能を示した機能ブロック図である。
この場合のサーバ装置2は、ページデータ送信処理部F21に代えて、ページデータ送信処理部F21Bを有する。
本例において、上記した通話切替制御処理部F53、及び第二音声出力モード制御処理部F54としての処理は、同期共有ページPg4のウェブページデータに含まれるプログラム(WEBアプリとしてのアプリケーションプログラム)に基づいて第一ユーザ端末5のCPU11が実行するものとなる。
そして、第一ユーザ端末5は、同期共有ページPg4のウェブページデータを、サーバ装置2から取得するようにされている。つまり、この場合のサーバ装置2には、図31に示すウェブページデータ2aBとして、上記のような通話切替制御処理部F53及び第二音声出力モード制御処理部F54としての処理を第一ユーザ端末5のCPU11に実行させるためのプログラムを含んだウェブページデータが記憶されている。
ページデータ送信処理部F21Bは、第一ユーザ端末5からの同期共有ページPg4についてのデータ取得要求に応じて、上記のような通話切替制御処理部F53及び第二音声出力モード制御処理部F54としての処理を第一ユーザ端末5のCPU11に実行させるためのプログラムを含んだウェブページデータを送信する点が、第一実施形態で説明したページデータ送信処理部F21とは異なる。
図32は、上記のような変形例としての各種機能を実現するための具体的な処理手順例を示したフローチャートである。
なお、当該変形例において、第一ユーザ端末5がステップS101の処理を実行する点、及び第二ユーザ端末6がステップS201からS208の処理を実行する点、及びコミュニケーション支援装置1がステップS301からS207の処理を実行する点については第一実施形態の場合と同様となることから図示による説明は省略する。
この場合の第一ユーザ端末5は、ステップS107の画像提供制御処理を実行したことに応じて、ステップS110で通話切替制御処理を実行する。すなわち、通話切替制御処理部F53として説明したように、第一のユーザU1と第二のユーザU2との通話について、電話機能による通話から電話回線以外の他のネットワーク回線を用いた通話へと切り替えが行われるように制御するものである。
そして、この場合の第一ユーザ端末5は、ステップS110に続くステップS111で、第二音声出力モード制御処理を実行する。すなわち、第二音声出力モード制御処理部F54として説明したように、通話音声出力が通話用スピーカ部54により行われていた場合は、汎用スピーカ部55から通話音声が出力されるように制御を行うものである。
上記のような変形例としての処理により、同期共有コミュニケーションにおける音声データ通信は電話回線以外の他のネットワーク回線を用いて行われるようになり、第一のユーザU1が同期共有コミュニケーションのサービスを享受する上での電話回線使用料(電話料金)の削減を図ることができる。
なお、当該変形例において、第二ユーザ端末6としては、先の図22を参照して説明したように入電や受電をトリガとしてコミュニケーション支援装置1に対するメール送信指示を行うようにしてもよく、また、第二実施形態で説明したように電話種別判定処理部F62及び提示制御処理部F63としての処理を行うようにしてもよい。さらには、図28を参照して説明したように、入電元の電話機が固定電話である場合には入電元の電話番号をコミュニケーション支援装置1に通知しないようにすることも可能である。
ここで、これまでの説明では、同期共有コミュニケーションを実現するための各種ウェブページ、具体的には、番号発行ページPg1、問合せ受付ページPg2、番号入力ページPg3、及び同期共有ページPg4の各ウェブページデータの送信をコミュニケーション支援装置1とは別途に設けられたWEBサーバとしてのサーバ装置2が行う例を挙げたが、該ウェブページデータの送信は、サーバ装置2ではなくコミュニケーション支援装置1が行う構成を採ることもできる。
その場合、本発明に係る「ページデータ送信処理部」は、コミュニケーション支援装置1が備えられるものとなる。
また、これまでの説明では、メール生成処理部F11が入電元の電話番号の通知に応じて生成する電子メールは、番号発行ページPg1へのリンクを含む電子メールとしたが、該電子メールとしては、同期共有ページPg4へのリンクを含む電子メールを生成することも考えられる。この場合、コミュニケーション支援装置1は、入電元の電話番号の通知を受ける際等に、通知元の第二ユーザ端末6のIPアドレスを取得しておく。そして、電子メールのリンクがクリックされて同期共有ページPg4にアクセスした第一ユーザ端末5のIPアドレスを取得する。例えばこれら取得したIPアドレスから、コミュニケーション支援装置1は、コミュニケーションIDの管理情報を生成することなく、同期共有コミュニケーションのために接続すべき端末の組を特定することが可能となる。
また、これまでの説明では、第二ユーザ端末6が、電話種別判定処理やガイド情報の提示制御処理をWEBアプリとしてのプログラムに基づき実行する例としたが、第二ユーザ端末6には、同期共有コミュニケーションのための処理を実現するための専用のアプリをインストールしておき、該アプリにより第二ユーザ端末6が電話種別判定処理やガイド情報の提示制御処理を実行するように構成することもできる。この場合には、電話種別判定処理やガイド情報の提示制御処理を第二ユーザ端末6のCPU11に実行させるプログラムや該プログラムを記録した記録媒体の発明を提案することができる。
また、これまでの説明では、第一ユーザ端末5における画像提供制御処理部F51としての処理や第一音声出力モード制御処理部F52、通話切替制御処理部F53、第二音声出力モード制御処理部F54としての処理が、WEBアプリとしてのプログラムに基づいて実行される例を挙げたが、これらの処理は、同期共有コミュニケーションが第一ユーザ端末5と第二ユーザ端末6との間のP2P通信等で行われる場合には、第二ユーザ端末6からの指示に基づいて第一ユーザ端末5が実行するように構成することもできる。この場合には、これら処理の実行を第一ユーザ端末5に指示する処理を第二ユーザ端末6としてのコンピュータ装置に実行させるプログラムや該プログラムを記録した記録媒体の発明を提案することができる。
或いは、第一ユーザ端末5における画像提供制御処理部F51としての処理や第一音声出力モード制御処理部F52、通話切替制御処理部F53、第二音声出力モード制御処理部F54としての処理は、コミュニケーション支援装置1からの指示に基づき第一ユーザ端末5が実行するように構成することもできる。この場合には、これら処理の実行を第一ユーザ端末5に指示する処理をコミュニケーション支援装置1としてのコンピュータ装置に実行させるプログラムや該プログラムを記録した記録媒体の発明を提案することができる。
また、これまでの説明では、第二ユーザ端末6において表示される問合せ受付ページPg2のウェブページデータが、サービス運営システム3におけるサーバ装置2(又はコミュニケーション支援装置1)に記憶された例を挙げたが、当該ウェブページデータは、例えばコールセンター(第二のユーザU2が属する企業や団体等)が管理するサーバ装置等、サービス運営システム3外部に設けられた(つまりサービス運営者の管理下にない)サーバ装置に記憶される場合もあり得る。
また、これまでの説明では、本発明をコールセンターとの間の同期共有コミュニケーション、具体的には、顧客としての第一のユーザU1とコールセンターのオペレータとしての第二のユーザU2との間の同期共有コミュニケーションに適用する例を挙げたが、本発明としては、例えば、遠隔診療における同期共有コミュニケーション(第一のユーザU1=受診者、第二のユーザU2=医者等の診察者)や、商談における同期共有コミュニケーション等、他の同期共有コミュニケーションにも好適に適用することができる。
ここで、遠隔診療への適用は、受診者としての第一のユーザU1が、診察者としての第二のユーザU2に医療的な問合せを行うというケースであると換言できる。
また、商談への適用としては、例えば、一方のユーザが他方のユーザから配布された資料の一部を該他方のユーザに確認したいとき等に、他方のユーザにもその部分を画像で共有させるという用途を挙げることができ、そのような場合、一方のユーザが他方のユーザに問合せを行うケースに該当するものとなる。
例えば、上記遠隔診療への適用においては、診察者としての第二のユーザU2は受診者としての第一のユーザU1における患部の様子を具体的に知りたいと考えることが通常であり、そのような場合に、同期共有コミュニケーション開始時に第一ユーザ端末5側からの提供画像が外側カメラ部53による撮像画像とされることは好適である。
また、上記商談のケースにおいても、他方のユーザは資料における問合せの部分を知りたいと考えるため、同期共有コミュニケーション開始時に第一ユーザ端末5側からの提供画像が外側カメラ部53による撮像画像とされることは好適となる。
ここで、本発明において、「問合せ」とは、例えば、購入商品についての問合せ、医師に対する診療の問合せ、営業活動等の企業活動における配布資料についての問合せ等、或る人物が他の人物に対して何らかの事物について問い合わせる行為を広く意味するものである。
<4.プログラムについて>
ここで、実施形態としては、図20から図22、図27、図28、図32等において説明したメール生成処理部F11、メール送信処理部F12、コミュニケーション情報管理部F13、同期表示処理部F14、ガイド提示制御部F15、ページデータ送信処理部F21,F21A,F21B、画像提供制御処理部F51、第一音声出力モード制御処理部F52、通話切替制御処理部F53、第二音声出力モード制御処理部F54、入電番号通知処理部F61、電話種別判定処理部F62、提示制御処理部F63による処理を、例えばCPU、DSP(Digital Signal Processor)等、或いはこれらを含むデバイスに実行させるプログラムを考えることができる。
具体的に、実施形態の第一のプログラムは、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、第一のユーザからの問合せを受ける第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置であって、第二のユーザに対する第一のユーザからの問合せに係る入電に応じて第二ユーザ端末がコミュニケーション支援装置に対して入電元の電話番号を通知したことに応じて、該入電元の電話番号に基づく宛先を指定した電子メールであって、同期共有コミュニケーションの識別子であるコミュニケーションIDの発行をコミュニケーション支援装置に指示するためのID発行ページへのリンク情報を含んだ電子メールを生成するメール生成処理部と、メール生成処理部が生成した電子メールを送信するための処理を行うメール送信処理部と、を有するコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける第二ユーザ端末としての情報処理装置が読み取り可能なプログラムであって、入電元の電話番号に基づき入電元の電話機の種別を判定する電話種別判定処理と、入電元の電話機の種別によって異なるガイド情報が第二のユーザに提示されるように制御する提示制御処理と、を第二ユーザ端末としての情報処理装置に実行させるプログラムである。
また、実施形態の第二のプログラムは、情報表示を行う表示部と、表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける第一ユーザ端末としての情報処理装置が読み取り可能なプログラムであって、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末との間での表示コンテンツの同期表示の開始時において、第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う画像提供制御処理、を第一ユーザ端末としての情報処理装置に実行させるプログラムである。
例えば上記のようなプログラムにより、上述した電話種別判定処理部F62や提示制御処理部F63、画像提供制御処理部F51としての機能を第二ユーザ端末6や第一ユーザ端末5等としての機器において実現できる。
上記のようなプログラムは、コンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))、磁気ディスク、半導体メモリ、メモリカードなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
またこのようなプログラムによれば、実施形態の電話種別判定処理部F62や提示制御処理部F63、画像提供制御処理部F51の広範な提供に適している。例えばパーソナルコンピュータ、携帯型情報処理装置、携帯電話機、ゲーム機器、ビデオ機器、PDA(Personal Digital Assistant)等にプログラムをダウンロードすることで、当該パーソナルコンピュータ等を、本開示の電話種別判定処理部F62や提示制御処理部F63、画像提供制御処理部F51としての処理を実現する装置として機能させることができる。
<5.実施形態のまとめ>
以上で説明したように実施形態としての第一の情報処理装置(コミュニケーション支援装置1)は、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末(同5)と、第一のユーザからの問合せを受ける第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末(同6)と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置(同1)と、を備えるコミュニケーション支援システム(同100)におけるコミュニケーション支援装置としての情報処理装置であって、第二のユーザに対する第一のユーザからの問合せに係る入電に応じて第二ユーザ端末がコミュニケーション支援装置に対して入電元の電話番号を通知したことに応じて、該入電元の電話番号に基づく宛先を指定した電子メールであって、同期共有コミュニケーションの識別子であるコミュニケーションIDの発行をコミュニケーション支援装置に指示するためのID発行ページへのリンク情報を含んだ電子メールを生成するメール生成処理部(同F11)と、メール生成処理部が生成した電子メールを送信するための処理を行うメール送信処理部(同F12)と、を備えるものである。
上記構成によれば、第一のユーザ(問合せ人)から第二のユーザ(被問合せ人)に対する問合せの入電が行われたことに応じて、第二ユーザ端末からコミュニケーション支援装置に対して入電元の電話番号が通知される。そして、コミュニケーション支援装置としての情報処理装置は、このように第二ユーザ端末から入電元の電話番号が通知されたことに応じて、該入電元の電話番号に基づく宛先を指定した電子メールとして、ID発行ページへのリンク情報を含んだ電子メールを生成し、送信の処理を行う。これにより、第一、第二のユーザ間で同期共有コミュニケーションを開始するにあたり、従来必要とされていた第一、第二のユーザの手間、具体的には第二のユーザが第一のユーザにID発行ページにアクセスするための案内を行う手間や、第一のユーザが該案内に従って検索ワードの入力を行って該当ページにアクセスする手間を省略することが可能となる。
従って、ユーザ間で同期共有コミュニケーションを開始するにあたってのユーザの手間の低減を図ることができる。
また、実施形態としての第一の情報処理装置においては、電子メールに基づき、ID発行ページにおいて第一ユーザ端末によりコミュニケーションIDの発行が指示されたことに応じて、コミュニケーションIDを発行すると共に、コミュニケーションIDの発行指示を行った第一ユーザ端末を識別する情報を端末識別情報として取得し、発行したコミュニケーションIDと端末識別情報とを関連付けて管理するコミュニケーション情報管理部(同F13)と、第二ユーザ端末よりコミュニケーションIDの指定を伴う同期共有コミュニケーションの開始要求を受信したことに応じて、コミュニケーション情報管理部による管理情報を参照して開始要求で指定されたコミュニケーションIDに関連付けられた第一ユーザ端末を特定し、特定した第一ユーザ端末と、開始要求を行った第二ユーザ端末とに表示コンテンツを同期表示させるための処理を行う同期表示処理部(同F14)と、を備えている。
これにより、第一ユーザ端末を用いてID発行ページにてコミュニケーションIDの発行操作を行った第一のユーザが、発行されたコミュニケーションIDを第二のユーザに対して口頭で伝達し、第二のユーザが伝達されたコミュニケーションIDを指定した同期共有コミュニケーションの開始要求を、第二ユーザ端末を用いてコミュニケーション支援装置に行うことで、第一のユーザと第二のユーザ間で同期共有コミュニケーションを開始することが可能となる。
この場合、同期共有コミュニケーションの開始のための操作として、第一のユーザは、少なくとも電子メールのリンクをクリックしてID発行ページにおいてコミュニケーションIDの発行指示操作を行えばよく、第二のユーザは、少なくとも第一のユーザから伝達されたコミュニケーションIDを入力してコミュニケーションの開始要求を実行させる操作を行えばよく、この点で、同期共有コミュニケーションの開始に要する第一、第二のユーザの操作の簡便化が図られる。
さらに、実施形態としての第一の情報処理装置においては、第二ユーザ端末から通知された入電元の電話番号に基づき入電元の電話機の種別を判定し、入電元の電話機の種別によって異なるガイド情報が第二のユーザに提示されるように第二ユーザ端末に対する指示を行うガイド提示制御部(同F15)を備えている。
例えば、第一のユーザが問合せに用いた電話機がスマートフォン等のメール受信可能な電話機ではなくメール受信不能な電話機であった場合には、第一のユーザは電子メールを受け取ることが不能であり、該電子メールのリンク情報を利用した簡便な手法での同期共有コミュニケーションの開始が不能となる。この場合には、第二のユーザに対して、例えばスマートフォン等のメール受信可能な電話機を所有しているか第一のユーザに尋ねることを促すガイド情報等、特定のガイド情報を提示すべきである。一方で、スマートフォン等のメール受信可能な電話機であった場合には、第二のユーザに対しては、例えば電子メールのリンクをクリックするように第一のユーザに指示を出すことを促すガイド情報等、別のガイド情報を提示すべきである。
上記構成によれば、そのように第一のユーザが使用する電話機の種別によって第二のユーザに提示すべきガイド情報が異なる場合に対応して、電話機の種別に応じた適切なガイド情報が第二のユーザに提示されるようにすることができる。
さらにまた、実施形態としての第一の情報処理装置においては、ガイド提示制御部は、第二ユーザ端末から通知された入電元の電話番号に基づき、入電元の電話機が固定電話機であるか否かを判定し、入電元の電話機が固定電話機である場合は、入電元の電話機が固定電話機でない場合とは異なるガイド情報が第二のユーザに提示されるように第二ユーザ端末に対する指示を行っている。
これにより、第一のユーザが問合せに用いた電話機がメール受信不能な固定電話機であった場合に対応して、第二のユーザに対して、例えばスマートフォン等のメール受信可能な電話機を所有しているか第一のユーザに尋ねることを促すガイド情報等、固定電話機である場合に対応した適切なガイド情報を提示することができる。
また、実施形態としての第一の情報処理装置においては、メール送信処理部は、入電の後における第二のユーザによる所定の操作入力に応じて電子メールが送信されるように処理を行っている。
これにより、第一のユーザに対する電子メールの送信は、第一のユーザからの入電後における第二のユーザの所定操作に応じて行われる。
従って、同期共有コミュニケーションの要/不要に拘わらず無闇に第一のユーザに電子メールが送信されてしまうことの防止を図ることができる。
さらに、実施形態としての第一の情報処理装置においては、メール送信処理部は、第二ユーザ端末からコミュニケーション支援装置への同期共有コミュニケーションの開始要求を行うためのページである開始要求ページへの遷移指示操作が第二ユーザ端末において第二のユーザにより行われたことに応じて電子メールが送信されるように処理を行っている。
第二のユーザは、第一のユーザからの問合せがあったとき、問合せの内容を確認し、その内容に基づいて同期共有コミュニケーションが必要か否かを判断し、必要であれば同期共有コミュニケーションの開始要求ページへの遷移指示操作を行って同期共有コミュニケーションの開始要求操作を行う。上記構成によれば、第二のユーザにより同期共有コミュニケーションが必要と判断されて、同期共有コミュニケーションの開始要求ページへの遷移指示操作が行われたことに応じて、第一のユーザに対する電子メール送信が行われることになる。
従って、同期共有コミュニケーションが不要な問合せであるにも拘わらず無闇に第一のユーザに電子メールが送信されてしまうことの防止を図ることができる。
さらにまた、実施形態としての第一の情報処理装置においては、メール送信処理部は、入電、又は入電に応じた受電をトリガとして電子メールが送信されるように処理を行っている。
これにより、第一のユーザに対する電子メールの送信は第二のユーザの操作に依らず行われる。
従って、第一、第二のユーザ間で同期共有コミュニケーションを開始するにあたっての第二のユーザの操作負担軽減を図ることができる。
また、実施形態としての第一の情報処理方法は、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、第一のユーザからの問合せを受ける第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおけるコミュニケーション支援装置としての情報処理装置が、第二のユーザに対する第一のユーザからの問合せに係る入電に応じて第二ユーザ端末がコミュニケーション支援装置に対して入電元の電話番号を通知したことに応じて、該入電元の電話番号に基づく宛先を指定した電子メールであって、同期共有コミュニケーションの識別子であるコミュニケーションIDの発行を前記コミュニケーション支援装置に指示するためのID発行ページへのリンク情報を含んだ電子メールを生成する処理と、生成した前記電子メールを送信するための処理と、を行う情報処理方法である。
このような第一の情報処理方法によっても、上記した第一の情報処理装置と同様の作用及び効果を得ることができる。
実施形態としての第二の情報処理装置(サーバ装置2)は、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、第一のユーザからの問合せを受ける第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置であって、第二のユーザに対する第一のユーザからの問合せに係る入電に応じて第二ユーザ端末がコミュニケーション支援装置に対して入電元の電話番号を通知したことに応じて、該入電元の電話番号に基づく宛先を指定した電子メールであって、同期共有コミュニケーションの識別子であるコミュニケーションIDの発行をコミュニケーション支援装置に指示するためのID発行ページへのリンク情報を含んだ電子メールを生成するメール生成処理部と、メール生成処理部が生成した電子メールを送信するための処理を行うメール送信処理部と、を有するコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける、第二ユーザ端末にウェブページデータを送信する情報処理装置であって、入電元の電話番号に基づき入電元の電話機の種別を判定する電話種別判定処理と、入電元の電話機の種別によって異なるガイド情報が第二のユーザに提示されるように制御する提示制御処理と、を第二ユーザ端末に実行させるプログラムを含んだウェブページデータを第二ユーザ端末に送信する処理を行うページデータ送信処理部(同F21A)を備えたものである(第二実施形態を参照)。
上記第二の情報処理装置においても、コミュニケーション支援装置がメール生成処理部とメール送信処理部を備える前提とされるので、上記した第一の情報処理装置と同様の作用及び効果を得ることができる。
ここで、第一のユーザが問合せに用いた電話機がスマートフォン等のメール受信可能な電話機ではなくメール受信不能な電話機であった場合には、第一のユーザは電子メールを受け取ることが不能であり、該電子メールのリンク情報を利用した簡便な手法での同期共有コミュニケーションの開始が不能となる。この場合には、第二のユーザに対して、例えばスマートフォン等のメール受信可能な電話機を所有しているか第一のユーザに尋ねることを促すガイド情報等、特定のガイド情報を提示すべきである。一方で、スマートフォン等のメール受信可能な電話機であった場合には、第二のユーザに対しては、例えば電子メールのリンクをクリックするように第一のユーザに指示を出すことを促すガイド情報等、別のガイド情報を提示すべきである。
上記構成によれば、そのように第一のユーザが使用する電話機の種別によって第二のユーザに提示すべきガイド情報が異なる場合に対応して、電話機の種別に応じて異なるガイド情報が第二のユーザに提示される。
従って、第一のユーザが使用する電話機の種別に応じた適切なガイド情報が第二のユーザに提示されるようにすることができる。そして、上記構成によれば、電話種別判定処理と提示制御処理は第二ユーザ端末内で完結する処理として行われることから、電話機種別に応じたガイド情報の提示分けを実現するにあたってコミュニケーション支援装置との間で入電元電話番号等の情報のやりとりを行う必要がなくなり、データ通信量の削減を図ることができる。
また、実施形態としての第二の情報処理装置においては、電話種別判定処理は、入電元の電話番号に基づき、入電元の電話機が固定電話機であるか否かを判定する処理とされ、提示制御処理は、入電元の電話機が固定電話機である場合は、入電元の電話機が固定電話機でない場合とは異なるガイド情報が第二のユーザに提示されるように制御する処理とされている。
これにより、第一のユーザが問合せに用いた電話機がメール受信不能な固定電話機であった場合に対応して、第二のユーザに対して、例えばスマートフォン等のメール受信可能な電話機を所有しているか第一のユーザに尋ねることを促すガイド情報等、固定電話機である場合に対応した適切なガイド情報を提示することができる。
さらに、実施形態としての第二の情報処理装置においては、ウェブページデータには、入電元の電話機が固定電話機である場合は、入電元の電話番号をコミュニケーション支援装置に通知しない電話番号通知制御処理を第二ユーザ端末に実行させるプログラムが含まれている(図28参照)。
これにより、入電元の電話機が電子メールを受信不能な固定電話機である場合にはコミュニケーション支援装置に入電元の電話番号が通知されず、また、コミュニケーション支援装置では該入電元の電話番号に基づく電子メールの生成は行われないようになる。
従って、第二ユーザ端末とコミュニケーション支援装置との間でのデータ通信量の削減と、コミュニケーション支援装置の処理負担軽減とを図ることができる。
また、実施形態としての第一の記録媒体は、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、第一のユーザからの問合せを受ける第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置であって、第二のユーザに対する第一のユーザからの問合せに係る入電に応じて第二ユーザ端末がコミュニケーション支援装置に対して入電元の電話番号を通知したことに応じて、該入電元の電話番号に基づく宛先を指定した電子メールであって、同期共有コミュニケーションの識別子であるコミュニケーションIDの発行をコミュニケーション支援装置に指示するためのID発行ページへのリンク情報を含んだ電子メールを生成するメール生成処理部と、メール生成処理部が生成した電子メールを送信するための処理を行うメール送信処理部と、を有するコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける第二ユーザ端末としての情報処理装置が読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体であって、入電元の電話番号に基づき入電元の電話機の種別を判定する電話種別判定処理と、入電元の電話機の種別によって異なるガイド情報が第二のユーザに提示されるように制御する提示制御処理と、を第二ユーザ端末としての情報処理装置に実行させるプログラムが一時的又は永続的に記録された記録媒体である。
このような第一の記録媒体により、電話種別判定処理と提示制御処理とを行う第二ユーザ端末を実現することができる。
また、実施形態としての第三の情報処理装置は、情報表示を行う表示部(同17)と、表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラ(内側カメラ部52)と、内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラ(外側カメラ部53)と、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末(同5)と、第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末(同6)と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置(同1)と、を備えるコミュニケーション支援システム(同100)における第一ユーザ端末にウェブページデータを送信する情報処理装置(サーバ装置2)であって、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末との間での表示コンテンツの同期表示の開始時において、第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う画像提供制御処理、を第一ユーザ端末に実行させるプログラムを含んだウェブページデータを第一ユーザ端末に送信する処理を行うページデータ送信処理部(同F21)を備えたものである。
同期共有コミュニケーションにおいて、ユーザ端末には、例えばスマートフォン等のように内側カメラと外側カメラとを有する情報処理装置が用いられることが想定される。このとき、上述のように同期共有コミュニケーションとしては、一般的には遠隔のユーザ同士が互いの姿を写した撮像画像を共有する形式で行われることが想定されており、スマートフォン等の内側カメラと外側カメラを有する情報処理装置を用いた同期共有コミュニケーションにおいて、同期共有される画像は、内側カメラの撮像画像となることが一般的である。上記のように、表示コンテンツの同期表示の開始時において第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるようにすることで、第二のユーザには、第一のユーザの姿の写す撮像画像ではなく、ユーザの姿以外の対象物を写す撮像画像を共有させることが可能となる。
従って、ユーザの姿以外の対象物を写した撮像画像を共有すべき場合に対応して円滑な同期共有コミュニケーションが図られるようにすることができる。
また、実施形態としての第三の情報処理装置においては、第一ユーザ端末は電話機能を有する情報処理装置とされ、ウェブページデータに含まれるプログラムは、同期共有コミュニケーションにおける音声データの通信が電話機能により行われるようにするプログラムとされている。
これにより、同期共有コミュニケーションにおける音声データの通信は、電話回線としての、通話音声専用の回線を使用して行われる。
従って、通話音声の品質向上を図ることができる。例えば、第一、第二のユーザ間で発話タイミングが重複した際のミュート処理等がなくなる等により、相手方の発話音を聞き取りやすくなるという点で、通話音声の品質向上が図られる。
さらに、電話回線は、一般に電話回線以外のネットワーク回線と比較して通信混雑が生じ難い傾向にあるため、通話が途切れ難く、通話の安定性向上が図られる。
さらに、実施形態としての第三の情報処理装置においては、第一ユーザ端末は、電話機能を有する情報処理装置とされると共に、音声出力を行うスピーカとして通話用スピーカ(通話用スピーカ部54)と汎用スピーカ(汎用スピーカ部55)とを有しており、ウェブページデータには、第一のユーザが第二のユーザを通話相手とした通話を行っている状態で第一ユーザ端末と第二ユーザ端末との間での表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったときに、通話音声出力が通話用スピーカにより行われていた場合は、汎用スピーカから通話音声が出力されるように制御を行う第一音声出力モード制御処理を第一ユーザ端末に実行させるプログラムが含まれている。
本実施形態において、同期共有コミュニケーション時における第一ユーザ端末からの提供画像としては外側カメラによる撮像画像が用いられる、すなわち、第一のユーザは外側カメラにより所定の対象物を撮像することが求められる前提となるため、同期共有コミュニケーションが開始される際に、通話用スピーカからの通話音声出力が継続される、すなわち第一のユーザが第一ユーザ端末を耳に当てている状態が継続されることは望ましくない。そこで、上記のように同期共有コミュニケーションが開始されるのに合わせて、汎用スピーカから通話音声が出力されるようにしている(つまりスピーカフォンモードとなるようにしている)。
これにより、第一のユーザが外側カメラにより対象物を撮像し易くなり、同期共有コミュニケーションが円滑に行われるように図ることができる。
さらにまた、実施形態としての第三の情報処理装置においては、第一ユーザ端末は電話機能を有する情報処理装置とされ、ウェブページデータには、第一のユーザが第二のユーザを通話相手として電話機能により通話を行っている状態で第一ユーザ端末と第二ユーザ端末との間での表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったことに応じて、電話機能による通話から電話回線以外の他のネットワーク回線を用いた通話へと切り替えが行われるように制御する通話切替制御処理を第一ユーザ端末に実行させるプログラムが含まれている。
これにより、同期共有コミュニケーションにおける音声データ通信は、電話回線以外の他のネットワーク回線を用いて行われる。
従って、第一のユーザが同期共有コミュニケーションのサービスを享受する上での電話回線使用料(電話料金)の削減を図ることができる。
また、実施形態としての第三の情報処理装置においては、第一ユーザ端末は、音声出力を行うスピーカとして通話用スピーカと汎用スピーカとを有し、ウェブページデータには、第一のユーザが第二のユーザを通話相手として電話機能により通話を行っている状態で第一ユーザ端末と第二ユーザ端末との間での表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったときに、通話音声出力が通話用スピーカにより行われていた場合は、汎用スピーカから通話音声が出力されるように制御を行う第二音声出力モード制御処理を第一ユーザ端末に実行させるプログラムが含まれている。
これにより、上記の通話切替制御処理が行われる場合においても、第一のユーザが外側カメラにより対象物を撮像し易くなり、同期共有コミュニケーションが円滑に行われるように図ることができる。
さらに、実施形態としての第三の情報処理装置においては、第一ユーザ端末は、第二のユーザに対する問合せを行う第一のユーザが使用する情報処理装置とされ、第二ユーザ端末は、第一のユーザからの問合せを受ける第二のユーザが使用する情報処理装置とされている。
第一のユーザが第二のユーザに問合せを行う場合における同期共有コミュニケーションにおいて、第一のユーザが問合せ先としての第二のユーザに共有させたい画像としては、第一のユーザの顔等の自身の姿を捉えた撮像画像ではなく、問合せの対象となる物体を捉えた撮像画像とすべき場合がある。
従って、そのような場合に対応して、第一ユーザ端末の外側カメラの撮像画像が共有されるようにすることで、円滑な同期共有コミュニケーションが行われるように図ることができる。
また、実施形態としての第二の情報処理方法は、情報表示を行う表示部と、表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける第一ユーザ端末としての情報処理装置が、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末との間での表示コンテンツの同期表示の開始時において、第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う情報処理方法である。
このような第二の情報処理方法により、表示コンテンツの同期表示の開始時において第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う第一ユーザ端末を実現することができる。
また、実施形態としての第二の記録媒体は、情報表示を行う表示部と、表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによるユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける第一ユーザ端末としての情報処理装置が読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体であって、第一ユーザ端末と第二ユーザ端末との間での表示コンテンツの同期表示の開始時において、第一ユーザ端末からの提供画像が外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う画像提供制御処理、を第一ユーザ端末としての情報処理装置に実行させるプログラムが一時的又は永続的に記録された記録媒体である。
このような第二の記録媒体により、画像提供制御処理を行う第一ユーザ端末を実現することができる。
100 コミュニケーション支援システム
1 コミュニケーション支援装置
2 サーバ装置
2a,2aA,2aB ウェブページデータ
4 ネットワーク
5 第一ユーザ端末
6 第二ユーザ端末
U1 第一のユーザ
U2 第二のユーザ
51 電話機能部
52 内側カメラ部
53 外側カメラ部
54 通話用スピーカ部
55 汎用スピーカ部
61 ヘッドセット
62 カメラ部
F11 メール生成処理部
F12 メール送信処理部
F13 コミュニケーション情報管理部
F14 同期表示処理部
F15 ガイド提示制御部
F21,F21A,F21B ページデータ送信処理部
F51 画像提供制御処理部
F52 第一音声出力モード制御処理部
F53 通話切替制御処理部
F54 第二音声出力モード制御処理部
F61 入電番号通知処理部
F62 電話種別判定処理部
F63 提示制御処理部
Pg1 番号発行ページ
Pg2 問合せ受付ページ
Pg3 番号入力ページ
Pg4 同期共有ページ
As ステータス表示領域
Ac 共有コンテンツ表示領域
B1 番号発行ボタン
B2 共有モード移行ボタン
B3 接続開始ボタン
b1 入力ボックス

Claims (8)

  1. 情報表示を行う表示部と、前記表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、前記内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、
    前記第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、
    前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによる前記ユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、
    を備えるコミュニケーション支援システムにおける前記第一ユーザ端末にウェブページデータを送信する情報処理装置であって、
    前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示の開始時において、前記第一ユーザ端末からの提供画像が前記外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う画像提供制御処理、を前記第一ユーザ端末に実行させるプログラムを含んだウェブページデータを前記第一ユーザ端末に送信する処理を行うページデータ送信処理部を備えた
    情報処理装置。
  2. 前記第一ユーザ端末は電話機能を有する情報処理装置とされ、
    前記ウェブページデータに含まれるプログラムは、
    前記同期共有コミュニケーションにおける音声データの通信が前記電話機能により行われるようにするプログラムとされた
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第一ユーザ端末は、電話機能を有する情報処理装置とされると共に、音声出力を行うスピーカとして通話用スピーカと汎用スピーカとを有しており、
    前記ウェブページデータには、
    前記第一のユーザが前記第二のユーザを通話相手とした通話を行っている状態で前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったときに、通話音声出力が前記通話用スピーカにより行われていた場合は、前記汎用スピーカから通話音声が出力されるように制御を行う第一音声出力モード制御処理を前記第一ユーザ端末に実行させるプログラムが含まれる
    請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第一ユーザ端末は電話機能を有する情報処理装置とされ、
    前記ウェブページデータには、
    前記第一のユーザが前記第二のユーザを通話相手として前記電話機能により通話を行っている状態で前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったことに応じて、前記電話機能による通話から電話回線以外の他のネットワーク回線を用いた通話へと切り替えが行われるように制御する通話切替制御処理を前記第一ユーザ端末に実行させるプログラムが含まれる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記第一ユーザ端末は、音声出力を行うスピーカとして通話用スピーカと汎用スピーカとを有し、
    前記ウェブページデータには、
    前記第一のユーザが前記第二のユーザを通話相手として前記電話機能により通話を行っている状態で前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示が可能な状態となったときに、通話音声出力が前記通話用スピーカにより行われていた場合は、前記汎用スピーカから通話音声が出力されるように制御を行う第二音声出力モード制御処理を前記第一ユーザ端末に実行させるプログラムが含まれる
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記第一ユーザ端末は、前記第二のユーザに対する問合せを行う前記第一のユーザが使用する情報処理装置とされ、
    前記第二ユーザ端末は、前記第一のユーザからの問合せを受ける前記第二のユーザが使用する情報処理装置とされた
    請求項1から請求項5の何れかに記載の情報処理装置。
  7. 情報表示を行う表示部と、前記表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、前記内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、
    前記第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、
    前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによる前記ユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、
    を備えるコミュニケーション支援システムにおける前記第一ユーザ端末としての情報処理装置が、
    前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示の開始時において、前記第一ユーザ端末からの提供画像が前記外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う
    情報処理方法。
  8. 情報表示を行う表示部と、前記表示部の表示画面が向く方向と同方向側を撮像する内側カメラと、前記内側カメラとは逆方向側を撮像する外側カメラと、を有し、第一のユーザが使用する情報処理装置である第一ユーザ端末と、
    前記第一のユーザとは異なる第二のユーザが使用する情報処理装置である第二ユーザ端末と、
    前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末とに共通画像を含む表示コンテンツを同期表示させることによる前記ユーザ間のコミュニケーションである同期共有コミュニケーションについての支援を行う情報処理装置であるコミュニケーション支援装置と、を備えるコミュニケーション支援システムにおける前記第一ユーザ端末としての情報処理装置が読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体であって、
    前記第一ユーザ端末と前記第二ユーザ端末との間での前記表示コンテンツの同期表示の開始時において、前記第一ユーザ端末からの提供画像が前記外側カメラによる撮像画像となるように処理を行う画像提供制御処理、を前記第一ユーザ端末としての情報処理装置に実行させるプログラムが一時的又は永続的に記録された
    記録媒体。
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