JP2023071351A - 杭及び杭の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな水平力に耐えうると共に基礎の大型化を抑制できる杭とこの杭の施工方法を提供する。【解決手段】杭2は、杭頭10と、杭頭10に連続し杭頭10より幅が大きい拡幅部12とを有する。好ましくは、杭2は、基礎4と拡幅部12と間であって杭頭10の外周に位置するエキスパンション16を更に有する。この杭2の施工方法は、杭頭10と杭頭10に連続し杭頭10より幅が大きい拡幅部12とを有する杭2を、地中に埋設し、杭頭10に基礎4を接合する。【選択図】図1

Description

本明細書は、杭及びその杭の施工方法を開示する。
建物、設備等の建造物の設置には、基礎と基礎を支える杭とが用いられる。この杭が基礎を支えることで、軟弱地盤に建造物が安定した状態で建設される。この杭の一例として、杭頭径を大きくした拡頭杭がある。この拡頭杭が、特許文献1(特開昭61-98824号公報)に開示されている。
特開昭61-98824号公報
特許文献1の杭は、杭頭径を大きくすることで、大きな水平力に耐えうる。一方で、杭頭径を大きくすることで、杭頭と基礎との接合面積が大きい。この拡頭杭では、基礎が大型化する。例えば、基礎のパイルキャップに既製杭が接合される場合、杭頭の外径Dhに対してパイルキャップの幅は、杭工法に応じて2.5Dh以上等に設定される。この様に、杭頭の外径とパイルキャップの幅との関係は、定められている。この様な拡頭杭の使用は、必要以上に基礎を大型化する場合がある。この基礎の大型化は、施工コストを増大させる。
本出願人の意図するところは、大きな水平力に耐えうると共に、基礎の大型化を抑制できる杭と、この杭の施工方法の提供にある。
好ましい杭は、杭頭と、前記杭頭に連続し前記杭頭より幅が大きい拡幅部とを有する。
好ましい杭の施工方法は、
杭頭と前記杭頭に連続し前記杭頭より幅が大きい拡幅部とを有する杭を、地中に埋設し、
前記杭頭に基礎を接合する。
この杭は、拡幅部を有することで、大きな水平力に耐えうると共に、基礎の大型化を抑制できる。この杭の施工方法によって、この杭は容易に施工できる。
図1は、一実施形態に係る杭が、基礎と建造物と共に示された概念図である。 図2は、図1の杭の部分拡大図である。 図3は、図1の杭が、基礎の一部であるパイルキャップと共に示された部分拡大図である。 図4は、図1の杭と、杭が水平力を受けたときの水平抵抗力の大きさの分布とが示された説明図である。 図5は、比較例としての一様な径の杭と、杭が水平力を受けたときの水平抵抗力の大きさの分布とが示された説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態が詳細に説明される。
図1に、複数の杭2が、基礎4と建造物6と共に示されている。この建造物6が設置された地盤8は、軟弱な表層地盤8Aと、堅固な支持地盤8Bとを含む。それぞれの杭2は、地盤8に埋設されている。言い換えると、それぞれの杭2は地中に埋設されている。杭2は、基礎4に接合され、支持地盤8Bまで延びている。
杭2は、拡幅部12、エキスパンション16及び小径杭18を有する。この小径杭18に拡幅部12が固定されている。この固定によって、小径杭18に、拡幅部12から基礎4までの延びる杭頭10と、拡幅部12から地中に延びる延伸部14とが形成されている。杭頭10は、基礎4に接合されている。拡幅部12は、杭頭10より幅が大きい。この延伸部14は、支持地盤8Bまで延びている。延伸部14は、拡幅部12より幅が小さい。エキスパンション16は、基礎4と拡幅部12との間であって、杭頭10の外周に配置されている。
図2に示される様に、円筒形状の小径杭18に、拡幅部12が固定されている。この小径杭18は、例えば鋼管である。小径杭18は例示であって特に限定されない。小径杭18は、例えば、中空円柱状や中実円柱形状を備えてもよいし、その断面外形が多角形であってもよい。また、小径杭18は、コンクリート製であってもよい。この杭2では、延伸部14と杭頭10とは小径杭18で形成されており、延伸部14の外径と杭頭10の外径とが同じである。なお、この延伸部14の外径と杭頭10の外径との大きさの関係は、例示であって、特に限定されない。この延伸部14の外径は、杭頭10の外径より大きくてもよいし、拡幅部12の外径と同じであっても、更には、拡幅部12の外径より大きくてもよい。
拡幅部12は、円筒形状の大径杭20と、固定材としてのコンクリート22とを有する。このコンクリート22は、大径杭20を小径杭18に固定している。この固定材は、大径杭20を小径杭18に固定できればよく、コンクリート22に限定されない。この固定材として、他に、グラウト、モルタル、樹脂等が例示される。また、大径杭20は、例えば鋼管であるが、特に限定されない。また、拡幅部12は、必ずしも、コンクリート22を必要としない。大径杭20が直に小径杭18に固定されていてもよい。また、大径杭20は鋼管を用いずに、全体がコンクリート製であってもよい。また、拡幅部12の断面形状は、円形に限定されず、多角形であってもよい。
エキスパンション16は、基礎4と拡幅部12との間で外力によって膨張収縮可能な伸縮材からなる。エキスパンション16は、外力により発生する応力を、基礎4、杭頭10及び基礎4に伝えることを抑制できる部材からなる。このエキスパンション16は、例えば、スタイロフォーム(登録商標)やその他の発泡スチロールからなるが、特に限定されない。このエキスパンション16は、基礎4と拡幅部12との間で直接な力の伝達を抑制できればよい。なお、この杭2は、必ずしも、エキスパンション16を必要としない。基礎4と拡幅部12との間に、軟弱な表層地盤8Aが介在してもよい。
ここで、図1及び図2を参照しつつ、杭2の施工方法が説明される。まず、地盤8に小径杭18が埋設される(STEP1)。この工程(STEP1)では、小径杭18が、表層地盤8Aを貫通し、支持地盤8Bに支持される状態にされる。なお、小径杭18は、必ずしも支持地盤8Bに到達しなくてもよい。小径杭18が、表層地盤8Aを貫通せずに、表層地盤8Aに支持されてもよい。
次に、大径杭20が、小径杭18を径方向内側に位置させた状態で、表層地盤8Aに埋設される(STEP2)。この工程(STEP2)では、大径杭20は、その上端を小径杭18の上端より深く位置させられる。この大径杭20と小径杭18との径方向の隙間に、コンクリート22(図2参照)が打設される。この様にして、杭頭10と拡幅部12とを有する杭2が形成される。
杭頭10の外周に拡幅部12に重ねてエキスパンション16が形成される(STEP3)。この工程(SETP3)では、例えば、スタイロフォーム(登録商標)が杭頭10の外周に巻かれ、エキスパンション16が形成される。
この工程(STEP3)の後に、基礎4が形成される(STEP4)。この基礎4は、杭2の杭頭10(小径杭18の上端部)に接合される。これにより、図1では、基礎4は、杭2を介して、支持地盤8Bに支持される。この工程(STEP4)の後に、基礎4に、建造物6が建てられる(STEP5)。
なお、この工程(STEP1)及び工程(STEP2)では、小径杭18と大径杭20とが個別に埋設されたが、杭2の施工方法は、これに限定されない。予め、拡幅部12を有する杭2が準備されてもよい。工程(STEP1)及び(STEP2)に代えて、既成杭として準備された杭2が地盤8に埋設されてもよい。
また、この杭2の埋設方法は特に限定されない。この埋設工法として、打撃工法、中堀り杭工法、プレボーリング工法、鋼管ソイルセメント杭工法、回転杭工法が例示される。更には、この埋設方法は、現場において掘削した孔の中に鉄筋コンクリート抗体を築造する場所打ち杭工法であってもよい。更には、この埋設方法として、これらの工法が組み合わされてもよい。
図3では、杭2の杭頭10が基礎4の一部であるパイルキャップ24に接合された状態が示されている。図1では、その記載を省略しているが、基礎4は、パイルキャップ24を含む。この杭2は、パイルキャップ24に接合されている。
図3の両矢印Dhは、杭頭10の直径を表している。両矢印Wは、パイルキャップ24の幅を表している。一点鎖線Lcは、杭2(杭頭10)とパイルキャップ24の中心線を表している。両矢印Hは、パイルキャップ24と拡幅部12との間隔を表している。なお、この杭2では、間隔Hはエキスパンション16の高さでもあるが、エキスパンション16の高さはこれに限られない。
既製杭では、パイルキャップ24の幅Wは、建築基礎構造設計指針(日本建築学会)等で定められており、杭頭10の直径Dhにより定まる。例えば、このパイルキャップ24では、幅Wの1/2倍((1/2)W)が、直径Dhの1.25倍以上にされる。従って、このパイルキャップ24の幅Wは、2.5Dh以上にされる。
図4には、一様な地盤に埋設された杭2と、杭2が水平力を受けたときの地盤の水平抵抗力の大きさの分布とが示されている。図4の矢印Aは杭2の軸方向を表し、符号Fは杭2の軸方向における水平抵抗力の大きさを表している。この水平抵抗力は、水平方向に作用する。杭2は、拡幅部12を有する。拡幅部12は、杭頭10や延伸部14に比べて、径が大きい。このため、この拡幅部12は、杭頭10や延伸部14により大きな水平抵抗力が得られる。
図5には、一様な地盤に埋設された一様な径の杭32と、杭32が水平力を受けたときの地盤の水平抵抗力の大きさの分布とが示されている。この杭32の外径は小径杭18のそれと同じである。図5の矢印Aは杭32の軸方向を表し、符号Fは杭32の軸方向における支持力の大きさを表している。この杭32は、拡幅部12が無く、軸方向に一様な外径を有する。この杭32では、軸方向に一様な水平抵抗力が得られる。
図4及び図5から明らかな様に、杭2は、地盤8に支持された状態で、杭32により大きな水平抵抗力を発揮する。杭2は、拡幅部12を有することで、地盤8の硬さと杭径とに依存する水平抵抗力(水平バネ)を大きくできる。この杭2は、杭32に比べて、大きな水平力に耐え、水平方向の変位を小さくできる。
一方で、この杭2では、拡幅部12より、径が小さい杭頭10でパイルキャップ24に接合される。この杭2は、拡幅部12を備えながら、杭頭10の外経に適合するパイルキャップ24に接合できる。この杭2は、接合するパイルキャップ24の縁端距離(図3の幅(1/2)W)を小さくできる。この杭2は、パイルキャップ24との接合面積が小さい。この杭2は、パイルキャップ24の大型化を抑制しうる。
パイルキャップ24に限らず、例えば、平坦な他の基礎に、杭2が接合される場合にも、この他の基礎との接合面積が小さい。複数の杭2が並べられるピッチも、大径の杭頭で接合される拡頭杭のそれに比べて、小さくできる。これにより、杭2は、パイルキャップ24に限らず、他の基礎に対しても、その大型化を抑制しうる。
この杭2は、エキスパンション16を必ずしも有しなくてよい。しかしながら、この杭2では、エキスパンション16を介在させることで、拡幅部12と基礎4との間に、岩や石などが入り込むことが抑制される。このエキスパンション16は、拡幅部12と基礎4との間で直接的な力の伝達をより確実に抑制する。この観点から、杭2はエキスパンション16を有することが好ましい。
この杭2では、拡幅部12の長さは延伸部14の長さより短い。拡幅部12より外径の小さい延伸部14が支持地盤8Bまで延びている。この杭2では、拡幅部12を形成する大径杭20を支持地盤8Bまで延ばす場合に比べ、埋設が容易にされ、埋設による残土が削減できる。この杭2の施工方法は施工コストの削減に寄与する。
[開示項目]
以下の項目のそれぞれは、好ましい実施形態の開示である。
[項目1]
杭頭10と、杭頭10に連続し杭頭10より幅が大きい拡幅部12とを有する、杭2。
[項目2]
基礎4と拡幅部12と間であって杭頭10の外周に位置するエキスパンション16を有する、項目1の杭2。
[項目3]
杭頭10と杭頭10に連続し杭頭10より幅が大きい拡幅部12とを有する杭2を、地中に埋設し、
杭頭10に基礎4を接合する、
杭2の施工方法。
[項目4]
杭2を地中に埋設することが、
杭頭10を含み拡幅部12より幅が小さい小径杭18を地中に埋設することと、
拡幅部12を含む大径杭20を、小径杭18を径方向内側に位置させ、小径杭18の上端より大径杭20の上端を深くに位置させ、地中に埋設することと
を含む、項目3の杭2の施工方法。
前述の杭2は、建物、設備等、杭で支えられる建造物に広く適用できる。
2・・・杭
4・・・基礎
6・・・建造物
8・・・地盤
10・・・杭頭
12・・・拡幅部
14・・・延伸部
16・・・エキスパンション
18・・・小径杭
20・・・大径杭

Claims (4)

  1. 杭頭と、前記杭頭に連続し前記杭頭より幅が大きい拡幅部とを有する、杭。
  2. 前記基礎と前記拡幅部と間であって前記杭頭の外周に位置するエキスパンションを有する、請求項1に記載の杭。
  3. 杭頭と前記杭頭に連続し前記杭頭より幅が大きい拡幅部とを有する杭を、地中に埋設し、
    前記杭頭に基礎を接合する、杭の施工方法。
  4. 前記杭を地中に埋設することが、
    前記杭頭を含み前記拡幅部より幅が小さい小径杭を地中に埋設することと、
    前記拡幅部を含む大径杭を、前記小径杭を径方向内側に位置させ、前記小径杭の上端より前記大径杭の上端を深くに位置させ、地中に埋設することと
    を含む、請求項3に記載の杭の施工方法。
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