JP2023071092A - 制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のブレ補正部を用いて、高品位かつ高性能なブレ補正を行うことが可能な制御装置を提供する。【解決手段】第1のブレ補正部(113)と第2のブレ補正部(104)とを用いてブレ補正を行う制御装置(102)であって、第1のブレ補正部の現在位置から可動端の位置までの最短距離を算出する算出手段(102a)と、第1のブレ補正部と第2のブレ補正部のそれぞれの補正比率を決定する決定手段(102b)とを有し、決定手段は、最短距離が短くなくなるにつれて第2のブレ補正部の補正比率を大きくする。【選択図】図5

Description

本発明は、制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、およびプログラムに関する。
従来、電子式に像ブレを補正する電子式ブレ補正方式(EIS)、および、光学的に像ブレを補正する光学式手振れ補正方式が知られている。光学的手振れ補正方式としては、撮像光学系の一部を構成する補正レンズを光軸と交差する方向に移動させるレンズシフト式ブレ補正方式(OIS)、および、撮像素子を光軸と交差する方向に移動させる撮像素子シフト式ブレ補正方式(IIS)がある。
特許文献1には、ブレ補正OISにおける補正レンズの補正量が可動範囲の限界に達したときに、撮像素子を用いたブレ補正IISを開始する方法が開示されている。特許文献2には、ブレ補正OISにおける補正レンズの補正量が大きいほど、ブレ補正OISの補正比率を小さくし、ブレ補正IISの補正比率を大きくして防振制御を行う撮像装置が開示されている。
特開平11-101998号公報 特許第5197126号公報
特許文献1に開示された方法では、ブレ補正OISとブレ補正IISの補正比率を不連続に変化させるため、補正レンズや撮像素子が指令値を超えて行き過ぎてしまうオーバーシュートや、指令値に対して防振部材の追従遅れが発生し、ブレ補正の性能が低下する。またその際、振動や音が発生し、ブレ補正の品位が低下するともに、撮影動画に音が記録されてしまう。特許文献2に開示された撮像装置では、ブレ補正OISにおいて補正レンズが可動端に当たったときには撮像素子を用いたブレ補正IISの補正比率が100%になっていないため、高性能なブレ補正を行うことができない。
そこで本発明は、複数のブレ補正部を用いて、高品位かつ高性能なブレ補正を行うことが可能な制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、第1のブレ補正部と第2のブレ補正部とを用いてブレ補正を行う制御装置であって、前記第1のブレ補正部の現在位置から可動端の位置までの最短距離を算出する算出手段と、前記第1のブレ補正部と前記第2のブレ補正部のそれぞれの補正比率を決定する決定手段とを有し、前記決定手段は、前記最短距離が短くなくなるにつれて前記第2のブレ補正部の前記補正比率を大きくする。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、複数のブレ補正部を用いて、高品位かつ高性能なブレ補正を行うことが可能な制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、およびプログラムを提供することができる。
実施例1における撮像システムのブロック図である。 実施例1におけるブレ補正OISとブレ補正IISの補正指令値の時間変化の説明図である。 実施例1における補正レンズの可動端までの最短距離の説明図である。 実施例1におけるブレ補正OISの可動端までの最短距離と補正比率との関係を示す図である。 実施例1におけるブレ補正処理のフローチャートである。 実施例2におけるブレ補正OISとブレ補正IISの補正指令値の時間変化の説明図である。 実施例2における撮像素子の可動端までの最短距離の説明図である。 実施例2におけるブレ補正IISの可動端までの最短距離と補正比率との関係を示す図である。 実施例2におけるブレ補正処理のフローチャートである。 実施例3におけるブレ補正OISとブレ補正IISとブレ補正EISの補正指令値の時間変化の説明図である。 実施例3における補正レンズと撮像素子の可動端までの最短距離と補正比率との関係を示す図である。 実施例3におけるブレ補正処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施例1における撮像システム10について説明する。図1は、撮像システム10のブロック図である。撮像システム10は、カメラ本体(撮像装置)100と交換レンズ(レンズ装置)101とを備えて構成される。カメラ本体100と交換レンズ101は、着脱可能であり、互いに通信可能に接続される。ただし本実施例は、これに限定されるものではなく、カメラ本体とレンズ装置とが一体的に構成された撮像装置にも適用可能である。
カメラ本体100は、カメラMPU102、操作部103、撮像素子104、カメラ側接点端子105、ジャイロセンサ106、撮像素子アクチュエータ107、位置センサ108、および背面ディスプレイ120を有する。カメラMPU(制御装置)102は、カメラ本体100および交換レンズ101の制御全体を司るコンピュータであり、後述する操作部103からの入力に応じてAE、AF、および撮像等の様々な動作を制御する。カメラMPU102は、カメラ側接点端子105および交換レンズ101に設けられたレンズ側接点端子111を通じて、コンピュータとしてのレンズMPU(制御装置)109との間で各種命令や情報を通信する。カメラ側接点端子105およびレンズ側接点端子111には、カメラ本体100から交換レンズ101に対して電源を供給するための電源端子も含まれている。
操作部103は、各種撮像モードの設定を行うモードダイヤルや、撮像準備動作や撮像動作の開始を指示するためのレリーズボタン等を含む。レリーズボタンの半押し操作によって第1スイッチSW1がオンになり、全押し操作により第2スイッチSW2がオンになる。第1スイッチSW1のオンに応じて撮像準備動作としてのAEおよびAFが行われ、第2スイッチSW2のオンに応じて撮像(露光)動作の開始が指示され、この指示から所定時間後に撮像動作が開始される。第1スイッチSW1および第2スイッチSW2のオフ/オンは、通信によりカメラMPU102からレンズMPU109に通知される。
撮像素子104は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成され、交換レンズ101の撮像光学系により形成される被写体像(光学像)を光電変換して撮像信号(画像データ)を生成する。カメラMPU102は、撮像素子104からの撮像信号を用いて、静止画や動画(映像信号)を生成する。
ジャイロセンサ(カメラ側ジャイロセンサ)106は、手振れ等によるカメラ本体100の角度振れ(カメラ振れ)を検出して角速度信号としてのカメラ振れ検出信号を出力する振れセンサである。カメラMPU102は、カメラ振れ検出信号と、交換レンズ101から受信された後述のIIS補正比率とに基づいて、撮像素子アクチュエータ107を駆動して、撮像素子104を撮像光学系の光軸と直交する方向に移動させる。これにより、カメラ振れによる像ブレを低減(補正)する。この際、カメラMPU102は、位置センサ(撮像素子位置センサ)108により検出される撮像素子104の位置(移動中心である光軸上の位置からの移動量)が目標位置に近づくように撮像素子アクチュエータ107のフィードバック制御を行う。これにより、撮像素子104の移動によるブレ補正IISを行う。本実施例において、撮像素子104は、第2のブレ補正部に相当する。なお、ブレ補正IISは、上下方向(ピッチ方向)のカメラ振れおよび左右方向(ヨー方向)のカメラ振れに対して行われる。
背面ディスプレイ(表示部)120は、カメラMPU102が撮像素子104からの撮像信号を用いて生成した映像信号に対応する動画像を表示する。撮像前においては、ユーザは表示される映像をファインダ映像(ライブビュー映像)として観察することができる。また、撮像後には、背面ディスプレイ120に撮像により生成された記録用の静止画または動画を表示することができる。なお本実施例において、「撮像」とは、記録用撮像を意味する。
交換レンズ101は、レンズMPU109、ジャイロセンサ110、レンズ側接点端子111、撮像光学系の一部を構成する補正レンズ113、および位置センサ114を有する。ジャイロセンサ(レンズ側ジャイロセンサ)110は、交換レンズ101の角度振れ(レンズ振れ)を検出して角速度信号としてのレンズ振れ検出信号を出力する振れセンサである。
レンズMPU109は、レンズ振れ検出信号と後述するOIS補正比率とに基づいてレンズアクチュエータ112を駆動して、撮像光学系の一部を構成する補正レンズ(光学素子)113を撮像光学系の光軸に直交する方向に移動させる。これにより、レンズ振れによる像ブレを低減(補正)する。この際、レンズMPU109は、位置センサ(レンズ位置センサ)114により検出される補正レンズ113の位置(移動中心である光軸上の位置からの移動量)が目標位置に近づくようにレンズアクチュエータ112のフィードバック制御を行う。これにより、補正レンズ113の移動によるブレ補正OISを行う。本実施例において、補正レンズ113は、第1のブレ補正部に相当する。
ブレ補正OISも、ブレ補正IISと同様に、ピッチ方向のレンズ振れ、およびヨー方向のレンズ振れに対して行われる。また、補正レンズ113は、光軸と直交する方向(光軸と交差する方向)に移動すればよく、光軸に直交する平面内で平行移動してもよいし、光軸上の点を中心に回動するように移動してもよい。
本実施例において、カメラMPU102は、算出手段102aおよび決定手段102bを有し、補正レンズ(第1のブレ補正部)113と撮像素子(第2のブレ補正部)104とを用いてブレ補正を行う。算出手段102aは、補正レンズ113の現在位置から可動端の位置までの最短距離を算出する。決定手段102bは、最短距離が短くなくなるにつれて撮像素子104の補正比率を大きくするように、補正レンズ113と撮像素子104のそれぞれの補正比率(OIS補正比率およびIIS補正比率)を決定する。
次に、図2(a)、(b)を参照して、ブレ補正OISとブレ補正IISの補正指令値の時間変化について説明する。図2(a)は比較例としてのブレ補正OISとブレ補正IISの補正指令値の時間変化の説明図、図2(b)は本実施例におけるブレ補正OISとブレ補正IISの補正指令値の時間変化の説明図である。
図2(a)は、補正レンズ113を用いたブレ補正OISを優先的に行い、補正レンズ113が可動端に到達して補正できないブレ(補正残り)のみをブレ補正IISで補正する場合におけるブレ補正OISとブレ補正IISのそれぞれの補正指令値を示している。この制御方法におけるブレ補正IISを駆動開始・停止するタイミングで、ブレ補正OISとブレ補正IISの補正指令値を急停止・急駆動させる制御を行っている。補正指令値を突然止めた場合、補正レンズ113などの防振部材の位置が実際には止まることができず、補正指令値を超えるオーバーシュートが発生する。この場合、補正部材がブレと関係ない動作を行うことになり、防振性能が低下する。また、防振制御を突然駆動開始した場合、補正指令値に対して、防振部材は最初指令値に追従することができず、ある程度の時間が経過してから補正指令値に従って防振部材が移動するようになる。この場合も、防振性能の低下に繋がる。更には、ブレ補正OISとブレ補正IISを急停止・急駆動しようとすると、振動や音が発生し、ユーザの使用感を損ねるとともに、その音が撮影動画にも記録されてしまう。このような課題を解決するため、本実施例では以下のような対策を行う。
図2(b)は、本実施例におけるブレ補正OISとブレ補正IISのそれぞれの補正指令値を示している。ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離が閾値以下になるまで、ブレ補正OISのみでブレ補正(防振制御)を行う。一方、補正レンズ113の可動端までの最短距離が閾値以下になった場合、撮像素子104によるブレ補正IISを開始する。そして、補正レンズ113の可動端までの最短距離が小さくなるにつれて、ブレ補正OISの補正比率を小さくするとともに、ブレ補正IISの補正比率を大きくする。このため、補正レンズ113が可動端に当たる前からブレ補正OISの補正比率を低くしており、実際に可動端に当たったときの補正指令値の変化量は小さくなる。その結果、オーバーシュートが発生しにくくなる。また、ブレ補正IISの開始の際に、ブレ補正IISの補正指令値は小さい値から徐々に大きくなるため、ブレ補正IISにおける追従遅れは発生しにくい。また、ブレ補正OISにおける補正レンズ113およびブレ補正IISにおける撮像素子104は、急停止、急駆動をすることがないため、音や振動を防ぐことができる。
次に、図3を参照して、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離について説明する。図3は、補正レンズ113の可動端までの最短距離の説明図である。301は、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動範囲である。可動範囲301は、交換レンズ101の撮像光学系のズーム状態やフォーカス状態に応じて変化する場合があるため、それを考慮する必要がある。また、機械的構成によっては、可動範囲301は円形ではない場合もある。302はブレ補正OISにおける補正レンズ113の位置である。ブレ補正OISの際に、補正レンズ113は、可動範囲301の範囲内でのみ駆動(移動)することができる。補正レンズ113が位置302に存在する場合、長さ303が補正レンズ113の可動端までの最短距離(補正レンズ113の可動範囲301の端と補正レンズ113の位置302の端との最短距離)となる。
次に、図4を参照して、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離(OISの可動端までの最短距離)と、ブレ補正OISとブレ補正IISの補正比率の関係について説明する。図4は、ブレ補正OISの可動端までの最短距離と補正比率との関係を示す図である。図4において、横軸はOISの可動端までの最短距離、縦軸は補正比率をそれぞれ示す。
ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離が閾値Dt1よりも大きい場合、ブレ補正OISの補正比率を100%に設定し、ブレ補正OISのみで防振制御を行う。一方、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離が閾値Dt1よりも小さくなった場合、ブレ補正IISにおける撮像素子104の駆動を開始する。ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離が小さくなるにつれて、ブレ補正IISの補正比率を大きくし、ブレ補正OISの補正比率を小さくする。ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離が0になった場合、すなわち補正レンズ113が可動端に当たった(補正レンズ113が可動端に到達した)場合、ブレ補正IISの補正比率を100%にして、ブレ補正IISのみで防振制御を行う。
ブレ補正IISを開始する(撮像素子104の駆動を開始する)閾値Dt1は、ブレ補正OISやブレ補正IISの制御特性(オーバーシュート特性や追従特性など)に応じて変化させてもよい。例えば、ブレ補正OISとブレ補正IISの制御特性が、オーバーフローが起きにくく、追従特性が良好である場合、閾値Dt1をより小さくして、ブレ補正OISがより可動端に近づくまでブレ補正OISのみで手振れ補正(防振制御)を行うことが好ましい。なお図4では、OIS補正比率とIIS補正比率を線形に変化させているが、これに限定されるものではなく、最短距離に応じて変化していれば、線形以外の関数に従って変化させることや、階段状に変化させることなどでもよい。これは、他の実施例でも同様である。
次に、図5を参照して、本実施例の撮像システム10におけるブレ補正処理(制御方法)について説明する。図5は、ブレ補正処理のフローチャートである。図5の左側にカメラ本体100(カメラMPU102)が行う処理を示し、右側に交換レンズ101(レンズMPU109)が行う処理を示している。カメラMPU102およびレンズMPU109は、コンピュータプログラムに従って、ブレ補正処理を実行する。カメラ本体100の電源が投入されて交換レンズ101に電源が供給され、さらにカメラMPU102とレンズMPU109との間での通信が開始されると、ステップS501にて本処理が開始される。
まずステップS501において、レンズMPU109は、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動範囲情報をカメラ本体100に通知する。可動範囲情報は、交換レンズ101のフォーカス状態やズーム状態に応じて変動する補正レンズ113の可動範囲の最大補正可能量等に関する情報を含む。
続いてステップS502において、カメラMPU102は、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動範囲情報と、補正レンズ113の現在位置とに基づいて、図3を参照して説明したように補正レンズ113の可動端までの最短距離を算出する。補正レンズ113の現在位置は、位置センサ114で実際に検出した位置情報を交換レンズ101から受信することができる。または、直前にステップS505にて交換レンズ101へ送信した補正レンズ113への補正指令値を現在位置としてもよい。
続いてステップS503において、カメラMPU102は、補正レンズ113の可動端までの最短距離に基づいて、図4を参照して説明したように、ブレ補正OISとブレ補正IISの補正比率を決定する。続いてステップS504において、カメラMPU102は、ステップS503にて決定したブレ補正OISとブレ補正IISの補正比率に基づいて、ブレ補正OISとブレ補正IISのそれぞれの指令値(補正指令値)を算出する。全ての補正指令値に対して、それぞれの補正比率を掛け合わせることにより、ブレ補正OISとブレ補正IISのそれぞれの補正指令値を求めることができる。続いてステップS505において、カメラMPU102は、ステップS504にて算出されたブレ補正OISの補正指令値(OIS指令値)を交換レンズ101へ通知する。
続いてステップS506において、カメラMPU102は、ステップS504にて算出されたブレ補正IISの補正指令値(IIS指令値)に従って、ブレ補正IIS(撮像素子104を用いた防振制御(IIS制御))を行う。またステップS507において、レンズMPU109は、ステップS505にてカメラMPU102から通知されたブレ補正OISの補正指令値(OIS指令値)に従って、ブレ補正OIS(補正レンズ113を用いた防振制御(OIS制御))を行う。
以上のステップを高速周期で繰り返し行うことにより、ブレ補正OISとブレ補正IISの双方による協調ブレ補正が行われる。本実施例において、ブレ補正OISを優先的に用いて防振制御を行い、ブレ補正OISのみでは補正しきれないブレ(補正残り)をブレ補正IISで補正する。これにより、防振性能の劣化や、音、振動を発生させない防振制御を実現することが可能となる。
なお本実施例において、第2のブレ補正部は、撮像素子104であるが、これに限定されるものではなく、電子式ブレ補正方式(ブレ補正EIS)の電子式ブレ補正部であってもよい。
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例1では、ブレ補正OISがブレ補正IISよりも防振性能や消費電力性能が高い場合において、ブレ補正OISを優先的に用いて防振制御を行い、ブレ補正OISで補正しきれないブレを補正する場合にブレ補正IISを行う構成を説明した。一方、本実施例では、ブレ補正IISがブレ補正OISよりも防振性能や消費電力性能が高く、ブレ補正IISを優先的に用いて防振制御を行い、ブレ補正IISで補正しきれないブレを補正する場合にブレ補正OISを行う構成を説明する。すなわち本実施例において、撮像素子104が第1のブレ補正部に相当し、補正レンズ113が第2のブレ補正部に相当する。なお、本実施例の撮像システム10(カメラ本体100および交換レンズ101)の基本構成は、図1を参照して説明した実施例1と同様であるため、共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。
図6を参照して、本実施例におけるブレ補正OISとブレ補正IISの補正指令値の時間変化について説明する。図6は、本実施例におけるブレ補正OISとブレ補正IISの補正指令値の時間変化の説明図である。
ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離が閾値以下になるまで、ブレ補正IISのみでブレ補正(防振制御)を行う。一方、撮像素子104の可動端までの最短距離が閾値以下になった場合、補正レンズ113によるブレ補正OISを開始する。そして、撮像素子104の可動端までの最短距離が小さくなるにつれて、ブレ補正IISの補正比率を小さくするとともに、ブレ補正OISの補正比率を大きくする。このため、撮像素子104が可動端に当たる前からブレ補正IISの補正比率を低くしており、実際に可動端に当たったときの補正指令値の変化量は小さくなる。その結果、オーバーシュートが発生しにくくなる。また、ブレ補正OISの開始の際に、ブレ補正OISの補正指令値は小さい値から徐々に大きくなるため、ブレ補正OISにおける追従遅れは発生しにくい。また、ブレ補正IISにおける撮像素子104およびブレ補正OISにおける補正レンズ113は、急停止、急駆動をすることがないため、音や振動を防ぐことができる。
次に、図7を参照して、ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離について説明する。図7は、撮像素子104の可動端までの最短距離の説明図である。701は、イメージサークルである。イメージサークル701は、交換レンズ101の撮像光学系のフォーカス状態やズーム状態に応じて変化し、また、交換レンズ101によってはその中心位置がずれるため、それらの情報を交換レンズ101から通信で受信する必要がある。702は、撮像素子104において実際に撮影画像として記録される有効領域である。動画の撮影モードなどによっては、有効領域702のサイズが変化する。
カメラ本体100において、撮像素子104の有効領域702がイメージサークル701の外側にはみ出ると、撮影画像にケラレが発生する。このため、ブレ補正IISにおいて、撮像素子104の有効領域702がイメージサークル701の範囲内に収まるように撮像素子104を駆動する必要がある。703は、ブレ補正IISにおいて撮像素子104が機械的および電気的に駆動可能な範囲を動いたときの撮像素子104の有効領域702が存在しうる範囲である。以上より、ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動範囲は、撮像素子104の有効領域702がイメージサークル701の範囲内であって、かつ範囲703の内側に収まる範囲となる。撮像素子104の現在位置が図7に示される有効領域702の位置である場合、長さ704がブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離(イメージサークル701の端と現在位置である有効領域702の端との最短距離)となる。
次に、図8を参照して、ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離(IISの可動端までの最短距離)と、ブレ補正OISとブレ補正IISの補正比率の関係について説明する。図8は、ブレ補正IISの可動端までの最短距離と補正比率との関係を示す図である。図8において、横軸はIISの可動端までの最短距離、縦軸は補正比率をそれぞれ示す。
ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離が閾値Dt2よりも大きい場合、ブレ補正IISの補正比率を100%に設定し、ブレ補正IISのみで防振制御を行う。一方、ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離が閾値Dt2よりも小さくなった場合、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の駆動を開始する。ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離が小さくなるにつれて、ブレ補正OISの補正比率を大きくし、ブレ補正IISの補正比率を小さくする。ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離が0になった場合、すなわち撮像素子104が可動端に到達した場合、ブレ補正OISの補正比率を100%にして、ブレ補正OISのみで防振制御を行う。なお、ブレ補正OISを開始する(補正レンズ113の駆動を開始する)閾値Dt2は、ブレ補正OISやブレ補正IISの制御特性(オーバーシュート特性や追従特性など)に応じて変化させてもよい。
次に、図9を参照して、本実施例の撮像システム10におけるブレ補正処理(制御方法)について説明する。図9は、ブレ補正処理のフローチャートである。図9の左側にカメラ本体100(カメラMPU102)が行う処理を示し、右側に交換レンズ101(レンズMPU109)が行う処理を示している。カメラMPU102およびレンズMPU109は、コンピュータプログラムに従って、ブレ補正処理を実行する。カメラ本体100の電源が投入されて交換レンズ101に電源が供給され、さらにカメラMPU102とレンズMPU109との間での通信が開始されると、ステップS901にて本処理が開始される。
まずステップS901において、レンズMPU109は、交換レンズ101のイメージサークル情報をカメラ本体100へ通知する。イメージサークル情報とは、イメージサークルの半径、およびイメージサークルの中心位置に関する情報を含む。
続いてステップS902において、カメラMPU102は、ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離を算出する。最短距離は、レンズMPU109から受信したイメージサークル情報、撮像素子104の有効領域に関する情報、およびブレ補正IISにおいて機械的・電気的に駆動可能なストローク量に基づいて、図7を参照して説明したように算出される。
続いてステップS903において、カメラMPU102は、ステップS902にて算出された撮像素子104の可動端までの最短距離に基づいて、図8を参照して説明したように、ブレ補正OISとブレ補正IISの補正比率を決定する。続いてステップS904において、カメラMPU102は、ステップS903にて決定したブレ補正OISとブレ補正IISの補正比率に基づいて、ブレ補正OISとブレ補正IISのそれぞれの指令値(補正指令値)を算出する。続いてステップS905において、カメラMPU102は、ステップS904にて算出されたブレ補正OISの補正指令値(OIS指令値)を交換レンズ101へ通知する。
続いてステップS906において、カメラMPU102は、ステップS904にて算出されたブレ補正IISの補正指令値(IIS指令値)に従って、ブレ補正IIS(撮像素子104を用いた防振制御(IIS制御))を行う。またステップS907において、レンズMPU109は、ステップS905にてカメラMPU102から通知されたブレ補正OISの補正指令値(OIS指令値)に従って、ブレ補正OIS(補正レンズ113を用いた防振制御(OIS制御))を行う。
以上のステップを高速周期で繰り返し行うことにより、ブレ補正OISとブレ補正IISの双方による協調ブレ補正が行われる。本実施例において、ブレ補正IISを優先的に用いて防振制御を行い、ブレ補正IISのみでは補正しきれないブレ(補正残り)をブレ補正OISで補正する。これにより、防振性能の劣化や、音、振動を発生させない防振制御を実現することが可能となる。
なお本実施例において、第2のブレ補正部は、補正レンズ113であるが、これに限定されるものではなく、電子式ブレ補正方式(ブレ補正EIS)の電子式ブレ補正部であってもよい。
次に、本発明の実施例3について説明する。実施例1および実施例2では、ブレ補正OISとブレ補正IISで防振制御を行う構成について説明した。一方、本実施例では、ブレ補正OISとブレ補正IISに加えて、電子式ブレ補正方式(ブレ補正EIS)を行う構成について説明する。すなわち本実施例では、補正レンズ(第1のブレ補正部)113と撮像素子(第2のブレ補正部)104と電子式ブレ補正部(第3のブレ補正部)とを用いてブレ補正を行う。また本実施例では、ブレ補正OIS、ブレ補正IIS、ブレ補正EISの順に防振性能が高い場合を想定する。すなわち、ブレ補正OISを第1優先、ブレ補正IISを第2優先で用いて防振制御を行い、残りのブレをブレ補正EISで防振制御を行う構成について説明する。なお、本実施例の撮像システム10(カメラ本体100および交換レンズ101)の基本構成は、図1を参照して説明した実施例1と同様であるため、共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。
図10を参照して、本実施例におけるブレ補正OISとブレ補正IISとブレ補正EISの補正指令値の時間変化について説明する。図10は、本実施例におけるブレ補正OISとブレ補正IISとブレ補正EISの補正指令値の時間変化の説明図である。ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離が閾値以下になるまで、ブレ補正OISのみで防振制御を行う。一方、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離が閾値以下になった場合、ブレ補正IIS(撮像素子104の駆動)を開始する。そして、ブレ補正OISにおける補正レンズ113の可動端までの最短距離(第2の最短距離)が小さくなるにつれて、ブレ補正OISの補正比率を小さくし、ブレ補正IISの補正比率を大きくする。
また、ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離が閾値以下になるまで、ブレ補正EISを行わない。一方、ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離が閾値以下になった場合、ブレ補正EISを開始する。ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離が小さくなるにつれて、ブレ補正IISの補正比率を小さくし、ブレ補正EISの補正比率を大きくする。
次に、図11(a)、(b)を参照して、ブレ補正OISにおける補正レンズ113(OISの可動端までの最短距離)、ブレ補正IISにおける撮像素子104の可動端までの最短距離(IISの可動端までの最短距離)と、補正比率との関係について説明する。
図11(a)は、ブレ補正OISの可動端までの最短距離と補正比率との関係を示す図である。図11(a)において、横軸はOISの可動端までの最短距離、縦軸は補正比率をそれぞれ示す。ブレ補正OISの可動端までの最短距離が閾値Dt3よりも大きい場合、ブレ補正OISの補正比率を100%にして、ブレ補正OISのみで防振制御を行う。一方、ブレ補正OISの可動端までの最短距離が閾値Dt3よりも小さくなった場合、ブレ補正IISおよびブレ補正EISを開始する。そして、ブレ補正OISの可動端までの最短距離が小さくなるにつれて、ブレ補正IISおよびブレ補正EISの補正比率を大きくし、ブレ補正OISの補正比率を小さくする。ブレ補正OISが可動端に到達した場合、ブレ補正IISおよびブレ補正EISの補正比率を100%にして、ブレ補正IISおよびブレ補正EISのみで防振制御を行う。
図11(b)は、ブレ補正IISの可動端までの最短距離(第2の最短距離)と補正比率の関係を示す図である。図11(b)において、横軸はIISの可動端までの最短距離、縦軸は補正比率をそれぞれ示す。ブレ補正IISの可動端までの最短距離が閾値Dt4よりも大きい場合、ブレ補正IISの補正比率を100%にして、ブレ補正IISのみで防振制御を行う。一方、ブレ補正IISの可動端までの最短距離が閾値Dt4よりも小さくなった場合、ブレ補正EISを開始する。そして、ブレ補正IISの可動端までの最短距離が小さくなるにつれて、ブレ補正EISの補正比率を大きくし、ブレ補正IISの補正比率を小さくする。ブレ補正IISが可動端に到達した場合、ブレ補正EISの補正比率を100%にして、ブレ補正EISのみで防振制御を行う。
次に、図12を参照して、本実施例の撮像システム10におけるブレ補正処理(制御方法)について説明する。図12は、ブレ補正処理のフローチャートである。図12の左側にカメラ本体100(カメラMPU102)が行う処理を示し、右側に交換レンズ101(レンズMPU109)が行う処理を示している。カメラMPU102およびレンズMPU109は、コンピュータプログラムに従って、ブレ補正処理を実行する。カメラ本体100の電源が投入されて交換レンズ101に電源が供給され、さらにカメラMPU102とレンズMPU109との間での通信が開始されると、ステップS1201にて本処理が開始される。
まずステップS1201において、レンズMPU109は、補正レンズの現在位置から可動端までの最短距離を算出する。このとき、ブレ補正OISの可動端は、交換レンズ101のズーム状態やフォーカス状態に応じて変化するため、それを考慮する必要がある。続いてステップS1202において、レンズMPU109は、ステップS1201にて算出したブレ補正OISの可動端までの最短距離およびイメージサークル情報をカメラ本体100へ通知する。
続いてステップS1203において、カメラMPU102は、レンズMPU109から受信したイメージサークル情報と、撮像素子104の有効領域、機械的・電気的に駆動可能な範囲に関する情報とに基づいて、ブレ補正IISの可動端までの最短距離を算出する。続いてステップS1204において、カメラMPU102は、ブレ補正OISとブレ補正IISとブレ補正EISの補正比率を決定する。補正比率は、ステップS1202にてレンズMPU109から受信したブレ補正OISの可動端までの最短距離と、ステップS1203にて算出したブレ補正IISの可動端までの最短距離とに基づいて、図11を参照して説明したように決定される。
続いてステップS1205において、カメラMPU102は、ステップS1204にて決定したそれぞれの補正比率に基づいて、ブレ補正OIS、IIS、EISのそれぞれの補正指令値を算出する。続いてステップS1206において、カメラMPU102は、ブレ補正OISの補正指令値を交換レンズ101に通知する。
続いてステップS1207において、カメラMPU102は、ステップS1206にて算出したブレ補正EISの補正指令値(EIS指令値)に基づいて、ブレ補正EISを用いて防振制御を行う。ステップS1208において、カメラMPU102は、ステップS1206にて算出したブレ補正IISの補正指令値(IIS指令値)に基づいて、ブレ補正IISを用いて防振制御を行う。ステップS1209において、レンズMPU109は、ステップS1206にて算出したブレ補正OISの補正指令値(OIS指令値)に基づいて、ブレ補正OISを用いて防振制御を行う。
以上のステップを高速周期で繰り返し行うことにより、ブレ補正OISとブレ補正IIS、EISによる協調ブレ補正が行われる。本実施例では、ブレ補正OIS、ブレ補正IISの順で優先的に防振制御を行い、ブレ補正OIS、IISでは補正しきれないブレ(補正残り)をブレ補正EISで防振制御を行う。これにより、防振性能の劣化や、音、振動を発生させない防振制御を実現することが可能となる。
本実施例において、算出手段102aは、撮像素子(第2のブレ補正部)の現在位置から可動端の位置までの第2の最短距離を算出する。決定手段102bは、補正レンズ(第1のブレ補正部)113と撮像素子(第2のブレ補正部)と電子式ブレ補正部(第3のブレ補正部)のそれぞれの補正比率を決定する。このとき決定手段102bは、第2の最短距離が短くなくなるにつれて第3のブレ補正部の補正比率を大きくする。なお本実施例において、補正レンズ113が第1のブレ補正部に相当し、撮像素子104が第2のブレ補正部に相当するが、撮像素子104が第1のブレ補正部に相当し、補正レンズ113が第2のブレ補正部に相当するように構成してもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上のように、各実施例において、決定手段102aは、第1のブレ補正部の現在位置から可動端の位置までの最短距離が短くなくなるにつれて第2のブレ補正部の補正比率を大きくする。好ましくは、決定手段は、最短距離が所定の閾値(Dt1、Dt2、Dt3)よりも大きい場合、第1のブレ補正部を用いてブレ補正を行い、最短距離が所定の閾値よりも小さい場合、第1のブレ補正部と第2のブレ補正部とを協調制御してブレ補正を行う。より好ましくは、決定手段は、第1のブレ補正部または第2のブレ補正部の少なくとも一つの制御特性(オーバーシュート特性や追従特性)に基づいて、所定の閾値を変更する。また好ましくは、第1のブレ補正部は、第2のブレ補正部よりも防振性能(可動範囲、光学性能、または撮像素子の性能など)が高い。また好ましくは、第1のブレ補正部は、第2のブレ補正部よりも消費電力が小さい。
各実施例によれば、複数のブレ補正部を用いて、音や振動を発生させることなく防振性能を維持して(高品位かつ高性能な)ブレ補正を行うことが可能な制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、およびプログラムを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、各実施例では、カメラMPU102が算出手段102aおよび決定手段102bを有するが、算出手段または決定手段の少なくとも一つの機能の少なくとも一部をレンズMPU109などが実行するように構成してもよい。
102 カメラMPU(制御装置)
102a 算出手段
102b 決定手段
104 撮像素子(第2のブレ補正部)
113 補正レンズ(第1のブレ補正部)

Claims (16)

  1. 第1のブレ補正部と第2のブレ補正部とを用いてブレ補正を行う制御装置であって、
    前記第1のブレ補正部の現在位置から可動端の位置までの最短距離を算出する算出手段と、
    前記第1のブレ補正部と前記第2のブレ補正部のそれぞれの補正比率を決定する決定手段と、を有し、
    前記決定手段は、前記最短距離が短くなくなるにつれて前記第2のブレ補正部の前記補正比率を大きくすることを特徴とする制御装置。
  2. 前記決定手段は、
    前記最短距離が所定の閾値よりも大きい場合、前記第1のブレ補正部を用いて前記ブレ補正を行い、
    前記最短距離が前記所定の閾値よりも小さい場合、前記第1のブレ補正部と前記第2のブレ補正部とを協調制御して前記ブレ補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記決定手段は、前記第1のブレ補正部または前記第2のブレ補正部の少なくとも一つの制御特性に基づいて、前記所定の閾値を変更することを特徴とすることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記第1のブレ補正部は、前記第2のブレ補正部よりも防振性能が高いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記第1のブレ補正部は、前記第2のブレ補正部よりも消費電力が小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記第1のブレ補正部は、撮像光学系の一部を構成する補正レンズであり、
    前記第2のブレ補正部は、撮像素子または電子式ブレ補正部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記算出手段は、前記撮像光学系のズーム状態またはフォーカス状態の少なくとも一つに関する情報を用いて、前記最短距離を算出することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記第1のブレ補正部は、撮像素子であり、
    前記第2のブレ補正部は、補正レンズまたは電子式ブレ補正部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の制御装置。
  9. 前記算出手段は、前記撮像素子の有効領域に関する情報と、撮像光学系のズーム状態またはフォーカス状態の少なくとも一つに関する情報とを用いて、前記最短距離を算出することを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記制御装置は、前記第1のブレ補正部と前記第2のブレ補正部と第3のブレ補正部とを用いて前記ブレ補正を行い、
    前記算出手段は、前記第2のブレ補正部の現在位置から可動端の位置までの第2の最短距離を算出し、
    前記決定手段は、
    前記第1のブレ補正部と前記第2のブレ補正部と前記第3のブレ補正部のそれぞれの前記補正比率を決定し、
    前記第2の最短距離が短くなくなるにつれて前記第3のブレ補正部の補正比率を大きくすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の制御装置。
  11. 前記第1のブレ補正部は、補正レンズであり、
    前記第2のブレ補正部は、撮像素子であり、
    前記第3のブレ補正部は、電子式ブレ補正部であることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  12. 前記第1のブレ補正部は、撮像素子であり、
    前記第2のブレ補正部は、補正レンズであり、
    前記第3のブレ補正部は、電子式ブレ補正部であることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  13. 撮像素子と、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の制御装置と、を有することを特徴とする撮像装置。
  14. 撮像光学系と、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の制御装置と、を有することを特徴とするレンズ装置。
  15. 第1のブレ補正部と第2のブレ補正部とを用いてブレ補正を行う制御方法であって、
    前記第1のブレ補正部の現在位置から可動端の位置までの最短距離を算出する算出ステップと、
    前記第1のブレ補正部と前記第2のブレ補正部のそれぞれの補正比率を決定する決定ステップと、を有し、
    前記決定ステップにおいて、前記最短距離が短くなくなるにつれて前記第2のブレ補正部の前記補正比率を大きくすることを特徴とする制御方法。
  16. 請求項15に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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