JP2023070606A - 車両の制御装置 - Google Patents

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【課題】電動バキュームポンプの作動不良を回避しながらその作動機会を増やし、当該ポンプにより随時ブレーキブースタに負圧を供給できるようにする。【解決手段】負圧を利用してブレーキ踏力を倍力するブレーキブースタ、及びブレーキブースタに負圧を補給する電動ポンプが搭載された車両を制御するものであり、車載の電源から現在電動ポンプに供給可能な電圧または電力が閾値を上回る場合に電動ポンプの稼働を許可し、下回る場合に電動ポンプの稼働を禁止することとし、前記閾値を、そのときのブレーキブースタ内の負圧の大きさまたはエンジン回転数若しくは車速に応じて上下させる車両の制御装置を構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、動力源として内燃機関が搭載された車両を制御する制御装置に関する。
従来より、車両の制動時に必要となる操作力、即ちブレーキペダルの踏力を軽減する目的で、内燃機関の吸気通路におけるスロットルバルブの下流で発生する吸気負圧を利用して踏力を倍力する真空倍力式(バキューム式)のブレーキブースタが広く採用されている。この種のブレーキブースタは、吸気負圧を蓄える定圧室と、大気圧を導き入れる変圧室とを有している。運転者がブレーキペダルを踏んでいないときには、定圧室と変圧室とが連通し、かつ変圧室への大気圧の導入が遮断されている。運転者によりブレーキペダルが踏まれると、定圧室と変圧室とが遮断され、かつ変圧室に大気圧が導入されて、定圧室と変圧室との圧力差による倍力作用が営まれる(例えば、下記特許文献を参照)。
特開2020-033959号公報
ブレーキブースタの定圧室に蓄えた負圧は、車両の運転者がブレーキペダルを踏みフットブレーキ装置を作動させると消費される。よって、ブレーキブースタの定圧室に適時に負圧を補充することが求められる。
基本的には、内燃機関の吸気通路におけるスロットルバルブの下流で発生する吸気負圧を、ブレーキブースタに供給している(要するに、ブレーキブースタの定圧室から吸気通路に空気を吸い出す)。だが、高負荷運転時等、スロットルバルブの開度が大きく開かれると、十分な吸気負圧をブレーキブースタに供給できない。
そこで、ブレーキブースタに電動のバキュームポンプを付設し、この電動ポンプを作動させてブレーキブースタに負圧を供給する(電動ポンプがブレーキブースタの定圧室から空気を吸い出す)ことが考えられる。ブレーキブースタに蓄えている負圧の大きさがある値を下回ると(定圧室の圧力が当該値よりも高くなると)、電動ポンプを起動してこれにより負圧を供給する。その後、ブレーキブースタに蓄えているある値以上に回復したならば(定圧室の圧力が当該値よりも低くなると)、電動ポンプを停止する。
車載の電源(例えば、鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリ、ニッケル水素バッテリ等の蓄電装置)の現在の出力電圧(端子電圧)が低いと、電動ポンプに印加される電圧または電力が低下する。その帰結として、停止している電動ポンプを起動しようとしてもうまく起動せず、電動ポンプが作動不良に陥ることが起こる。
そのような作動不良を予防するべく、車載の電源から電動ポンプに供給される電圧または電力について閾値を設定し、現在電動ポンプに供給可能な電圧または電力が当該閾値を上回っていることを条件として電動ポンプの稼働を許可し、さもなくば電動ポンプの稼働を禁止することが考えられる。
尤も、上記の閾値を一律に設定すると、実際には電動ポンプを稼働してよいにもかかわらず、ポンプを停止させたままとしてブレーキブースタに負圧を供給できない不合理を招く。
電動ポンプを起動するためにポンプモータに印加するべき電圧または電力の大きさは、ポンプ機構を動かし始めるのに必要な仕事量に応じて決まる。バキュームポンプとして一般的なピストンポンプを採用しているとすると、図5に示すように、現在ブレーキブースタに蓄えている負圧が大きいほど(定圧室内が低圧であるほど)要求される電源電圧Sが大きくなる。逆に言えば、ブレーキブースタに蓄えている負圧が小さいほど(定圧室内が高圧であるほど)電源電圧Sは小さくて済む。
それ故、恒常的に閾値Tが一定値であると、図5中のハッチングを付している領域で、本来ポンプを作動させることができるのにポンプを作動させないことになり得る。現在ブレーキブースタ内の負圧が小さいからこそ、ポンプを作動させてブレーキブースタに供給しなければならないのであるが、その際にポンプの作動が禁じられてしまう。
以上の点に着目してなされた本発明は、電動バキュームポンプの作動不良を回避しながらその作動機会を増やし、当該ポンプにより随時ブレーキブースタに負圧を供給できるようにすることを所期の目的とする。
本発明では、負圧を利用してブレーキ踏力を倍力するブレーキブースタ、及びブレーキブースタに負圧を補給する電動ポンプが搭載された車両を制御するものであり、車載の電源から現在電動ポンプに供給可能な電圧または電力が閾値を上回る場合に電動ポンプの稼働を許可し、下回る場合に電動ポンプの稼働を禁止することとし、前記閾値を、そのときのブレーキブースタ内の負圧の大きさまたはエンジン回転数若しくは車速に応じて上下させる車両の制御装置を構成した。
本発明によれば、電動バキュームポンプの作動不良を回避しながらその作動機会を増やし、当該ポンプにより随時ブレーキブースタに負圧を供給することができる。
本発明の一実施形態における車両用内燃機関及び制御装置の構成を示す図。 同実施形態の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。 同実施形態の制御装置による制御を説明する図。 同実施形態の制御装置による制御を説明する図。 本発明が解決しようとする課題を説明する図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関100の概要を示す。内燃機関100は、車両の駆動系を介して車軸103及び駆動輪に走行のための駆動力を供給する。内燃機関100は、例えば火花点火式の4ストロークレシプロエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備する。各気筒1の吸気バルブよりも上流、各気筒1に連なる吸気ポートの近傍には、吸気ポートに向けて燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させたことで生じる排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、排気通路4と吸気通路3とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉しEGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における触媒41の下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所(特に、サージタンク33若しくは吸気マニホルド34)に接続している。
本実施形態の車両には、フットブレーキによる制動時に必要となる操作力、即ちブレーキペダルの踏力を軽減するためのブレーキブースタ5が付帯している。ブレーキブースタ5は、内燃機関100の吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側の部位、特にサージタンク33若しくは吸気マニホルド34から吸気負圧を導き入れ、その負圧を用いてブレーキペダルの踏力を倍力する、この分野では広く知られているものである。ブレーキブースタ5は、負圧を蓄える定圧室と、大気圧が加わる変圧室とを有し、定圧室が負圧管路51を介して吸気通路3に接続している。負圧管路51は、スロットルバルブ32の下流側の吸気負圧を定圧室へと導く。負圧管路51上には、負圧を定圧室内に留め、定圧室に正圧が加わることを防止するためのチェックバルブ52を設けてある。
運転者によりブレーキペダルが操作されていないとき、定圧室と変圧室とが連通し、かつ変圧室が大気圧から隔絶される。ブレーキペダルが操作されると、定圧室と変圧室との間が遮断され、かつ変圧室に大気が導入される。結果、定圧室と変圧室との圧力差が、ブレーキペダルの踏力を倍力する制御圧力となる。ブレーキブースタにより増幅されたブレーキ踏力は、マスタシリンダにおいて液圧力に変換される。マスタシリンダが出力するマスタシリンダ圧、即ちマスタシリンダが吐出するブレーキ液の圧力は、液圧回路を介してブレーキキャリパやホイールシリンダ等といったフットブレーキ装置に伝達され、当該ブレーキ装置による車両の制動に用いられる。
ブレーキブースタ5には、電動式のバキュームポンプ6を付設している。電動ポンプ6は、ブレーキブースタ5の定圧室に負圧管路61を介して接続しており、負圧管路61を通じて定圧室から空気を吸い出す形でブレーキブースタ5に負圧を供給する。負圧管路61上には、負圧を定圧室内に留め、定圧室に正圧が加わることを防止するためのチェックバルブ62を設けてある。電動ポンプ6は、車載の電源、例えば鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリ、ニッケル水素バッテリ等の蓄電装置から電力の供給を受けて稼働する。
本実施形態の車両の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。ECU0は、複数基のECUまたはコントローラが、CAN(Controller Area Network)等の電気通信回線を介して相互に通信可能に接続されてなるものであることがある。
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、内燃機関100のクランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるクランク角信号b、運転者が操作するアクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求されるエンジントルクまたはエンジン負荷率)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、内燃機関100の気筒1に連なる吸気通路3(スロットルバルブ32の下流、特にサージタンク33若しくは吸気マニホルド34)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、内燃機関100の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、運転者が操作するブレーキペダルの踏込量またはマスタシリンダ圧を検出するセンサから出力されるブレーキ踏量信号f、ブレーキブースタ5の定圧室に蓄えている負圧を検出する負圧センサから出力される負圧信号g、車載の蓄電装置に蓄えている電荷量を検出するセンサ(特に、バッテリ電流及び/またはバッテリ電圧センサ)から出力されるバッテリSOC(State Of Charge)信号h等が入力される。
ECU0の出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l、電動バキュームポンプ6に対して制御信号n等を出力する。
ECU0のプロセッサは、メモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関100の運転を制御する。ECU0は、制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に吸入される空気(新気)量を推算して、吸入空気量に見合った(理論空燃比またはその近傍の目標空燃比を達成できるような)要求燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング(一度の燃焼に対する点火の回数を含む)、要求EGR率(または、EGRガス量、EGRガス分圧)、電動ポンプ6を作動させるか否か等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、nを出力インタフェースを介して印加する。
ECU0は、負圧信号gを参照し、現在ブレーキブースタ5に蓄えている負圧の大きさを知得する。そして、原則として、その負圧の大きさがある値を下回った(定圧室の圧力が当該値よりも高圧になった)ことを契機に、停止していた電動ポンプ6を起動して作動させ、電動ポンプ6によりブレーキブースタ5に負圧を供給する。その後、ブレーキブースタ5に蓄えている負圧の大きさがある値を上回るまで回復した(定圧室の圧力が当該値よりも低圧になった)ならば、電動ポンプ6を停止させる。
但し、ブレーキブースタ5内の負圧が低減したときに、常に必ず電動ポンプ6を起動するとは限らない。車載の蓄電装置に蓄えている電荷量が減少し、蓄電装置から電動ポンプ6に印加可能な電圧または電力が低下していると、電動ポンプ6をうまく起動できず、電動ポンプ6が作動不良に陥るおそれがある。
そこで、図2に示すように、本実施形態のECU0は、現在のブレーキブースタ5内の負圧及び/または車速に応じて可変の閾値を設定するとともに(ステップS1)、現在蓄電装置から電動ポンプ6に供給できる電圧または電力が当該閾値を上回る場合に(ステップS2)電動ポンプ6の稼働を許可し(ステップS3)、さもなくばたとえブレーキブースタ5内の負圧が低減しているとしても電動ポンプの稼働を禁止する(ステップS4)。
ステップS1にて設定する、現在の蓄電装置の給電能力と比較するべき閾値Tは、ポンプ6の種類、特性に応じたものとなる。バキュームポンプ6として一般的なピストンポンプ等を採用しているとすると、図3に示すように、ブレーキブースタ5内の負圧が大きいほど、ポンプ6を起動するためにポンプモータに印加するべき電圧または電力Sが大きくなる。従って、現在のブレーキブースタ5内の負圧が大きいほど閾値Tを高く設定し、及び/または、現在のエンジン回転数若しくは車速が高いほど閾値Tを高く設定する。エンジン回転数若しくは車速に応じて閾値Tを変化させるのは、それが高いほど内燃機関100の吸気通路3で発生する吸気負圧が大きくなる(スロットルバルブ32下流の吸気圧が低圧化する)傾向にある(無論、そのときのスロットルバルブ32の開度に依存するが)ことによる。
バキュームポンプ6として他の種類のポンプを採用していると、図4に示すように、ブレーキブースタ5内の負圧が大きいほど、電動ポンプ6を起動する際に必要となる印加電圧または電力Sが小さくなることがあり得る。そのような態様のポンプ6に対しては、現在のブレーキブースタ5内の負圧が小さいほど、または現在のエンジン回転数若しくは車速が低いほど、閾値Tを高く設定する。
ステップS2にて、現在蓄電装置から電動ポンプ6に供給可能な電圧または電力の大きさは、バッテリSOC信号(バッテリの端子電圧であることがある)hを参照して知得できる。図3に示す例に則して述べると、現在の蓄電装置の出力電圧がV2であるならば、出力電圧V2は常に閾値Tを上回り、電動ポンプ6を起動することが許可される。対して、蓄電装置の出力電圧がV1まで低下しているとすると、現在のブレーキブースタ5内の負圧がPよりも小さい(または、エンジン回転数若しくは車速がこれに対応する値よりも低い)場合、出力電圧V1が閾値Tを上回り、電動ポンプ6を起動することが許可される(ステップS3)。翻って、ブレーキブースタ5内の負圧がPよりも大きい(または、エンジン回転数若しくは車速がこれに対応する値よりも高い)場合には、出力電圧V1が閾値Tを下回り、電動ポンプ6を起動することが禁止される(ステップS4)。
図4に示す例に則して述べると、ブレーキブースタ5内の負圧がPよりも小さい(または、エンジン回転数若しくは車速がこれに対応する値よりも低い)場合に限り、蓄電装置の出力電圧V1が閾値Tを下回り、電動ポンプ6を起動することが禁止される(ステップS4)。
ステップS4にて、電動ポンプ6の稼働を禁止するのであれば、スロットルバルブ32の開度を、アクセルペダルの踏込量に対応した平常の開度よりも縮小し、吸気通路3内でより大きな吸気負圧を発生させて、その吸気負圧をブレーキブースタ5に供給することになるであろう。
本実施形態によれば、電動バキュームポンプ6の作動不良を回避しながらその作動機会を増やし、ポンプ6により随時ブレーキブースタ5に負圧を供給することができる。
図3に示す例で言えば、ブレーキブースタ5内の負圧が低減している(定圧室内の圧力が大気圧に近い)ときに電動ポンプ6を稼働させることが許容され、確実にブレーキブースタ5に必要な負圧を確保することが可能となって、車両のドライバビリティの向上に資する。ブレーキブースタ5内の負圧がPよりも大きいときには、電動ポンプ6の稼働が禁止されるが、そもそもブレーキブースタ5に必要な負圧が既に確保されている。その上、現在のエンジン回転数若しくは車速が高いとすれば、吸気通路3内の吸気負圧が増大している、または内燃機関100に付随する発電機(オルタネータまたはモータジェネレータ)による発電を遂行できる蓋然性が高く、車両の制動に問題は生じない。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、吸気通路3におけるスロットルバルブ32下流の吸気負圧、換言すればブレーキブースタ5内の負圧は、内燃機関100の現在の温度の影響を受ける。これに鑑み、現在の蓄電装置の給電能力と比較するべき閾値Tを、現在の内燃機関100の冷却水温に応じて補正することも考えられる。冷却水温が高いほど、吸気負圧が小さくなり(吸気圧が高圧化し)、ブレーキブースタ5に吸気負圧を供給しにくくなるので、その分閾値Tを低く引き下げて電動ポンプ6の作動機会を増やすことが一案である。
その他、各部の具体的な構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
0…制御装置(ECU)
100…内燃機関
3…吸気通路
32…スロットルバルブ
5…ブレーキブースタ
6…電動ポンプ
d…吸気圧信号
g…ブレーキブースタ負圧信号
h…バッテリSOC信号
n…電動ポンプ制御信号

Claims (1)

  1. 負圧を利用してブレーキ踏力を倍力するブレーキブースタ、及びブレーキブースタに負圧を補給する電動ポンプが搭載された車両を制御するものであり、
    車載の電源から現在電動ポンプに供給可能な電圧または電力が閾値を上回る場合に電動ポンプの稼働を許可し、下回る場合に電動ポンプの稼働を禁止することとし、
    前記閾値を、そのときのブレーキブースタ内の負圧の大きさまたはエンジン回転数若しくは車速に応じて上下させる車両の制御装置。
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