JP2014008832A - ブレーキシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの電動負圧ポンプを備える構成において、低車速走行中の電動負圧ポンプの作動音を抑制することができる、ブレーキシステムを提供する。
【解決手段】ブレーキブースタ10の負圧の絶対値がオン閾値以下に低下すると、電動負圧ポンプ11が駆動される。電動負圧ポンプ11が駆動されると、ブレーキブースタ10の負圧の絶対値が上昇する。ブレーキブースタ10の負圧の絶対値がオフ閾値まで上昇すると、電動負圧ポンプ11の駆動が停止される。所定車速以下での低速走行中には、高速走行中と比較して、電動負圧ポンプ11の回転数が低減される。また、低速走行中は、オフ閾値が高速走行中のオフ閾値よりも小さい値に設定され、オン閾値とオフ閾値との差が高速走行中のオン閾値とオフ閾値との差よりも大きくなるように、オン閾値が高速走行中のオン閾値よりも小さい値に設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のブレーキブースタに伝達される負圧を発生させる電動負圧ポンプを備えるブレーキシステムに関する。
自動車などの車両には、たとえば、油圧式のブレーキ装置が備えられている。運転者によってブレーキペダルが踏まれると、ブレーキペダルに入力された力(踏力)がブレーキブースタの負圧によって増幅(倍力)される。そして、その増幅された力がブレーキブースタからマスタシリンダに伝達される。マスタシリンダでは、ブレーキブースタから入力される力に応じた油圧が発生する。マスタシリンダの油圧が各車輪に設けられたホイールシリンダに伝達され、各ホイールシリンダの油圧により、各ブレーキから車輪に制動力が付与される。
エンジン(ガソリンエンジン)を走行用駆動源とする車両では、ブレーキブースタの負圧として、エンジンの吸気管に発生する負圧が利用される。これに対し、モータを走行用駆動源とする車両、つまり電気自動車では、エンジンが搭載されていないので、エンジンの吸気管に発生する負圧をブレーキブースタの負圧に利用することができない。そのため、電気自動車では、電動負圧ポンプが備えられており、電動負圧ポンプからブレーキブースタに伝達される負圧により、ブレーキペダルからブレーキブースタに入力された力が増幅される。
電気自動車に電動負圧ポンプを備えた構成では、電動負圧ポンプにおける消費電力の問題の他に、電動負圧ポンプの作動音の問題がある。すなわち、電気自動車の走行用駆動源であるモータの作動音が小さいため、電気自動車では、走行音(ロードノイズなど)の小さい低速走行時に、電動負圧ポンプの作動音が目立ち、その作動音が運転者などに耳障り(騒音)となる。
そこで、相対的に小容量の第1電動負圧ポンプおよび相対的に大容量の第2電動負圧ポンプを設け、車両が所定車速以上で走行しているときには、第1電動負圧ポンプおよび第2電動負圧ポンプを駆動し、車速が所定車速未満であるときには、騒音を抑制するため、第2電動負圧ポンプの駆動を停止して、第1電動負圧ポンプのみを駆動する構成が提案されている。
特開2012−101571号公報
しかしながら、第1電動負圧ポンプおよび第2電動負圧ポンプの2つの電動負圧ポンプと、第1電動負圧ポンプおよび第2電動負圧ポンプからブレーキブースタに負圧を伝達するための2系統の配管とが必要であり、ハード構成の複雑化によるコストおよび専有スペースの増大を招く。また、第1電動負圧ポンプおよび第2電動負圧ポンプの両方を制御しなければならず、制御の複雑化によるコストの増大も招く。
本発明の目的は、1つの電動負圧ポンプを備える構成において、低車速走行中の電動負圧ポンプの作動音を抑制することができる、ブレーキシステムを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るブレーキシステムは、少なくとも車速が所定車速以下であるときに、モータの駆動力のみによる走行が可能である車両に搭載され、ブレーキブースタおよび前記ブレーキブースタに伝達される負圧を発生する電動負圧ポンプを備えるブレーキシステムである。前記電動負圧ポンプは、1つであり、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記車速検出手段によって前記所定車速以下の車速が検出されているときに、前記車速検出手段によって前記所定車速よりも大きい車速が検出されているときと比較して、前記オン閾値および前記オフ閾値が低減するように、前記オン閾値および前記オフ閾値を設定する閾値設定手段と、前記ブレーキブースタの負圧(ブレーキブースタの負圧室内の負圧)を検出する負圧検出手段と、前記負圧検出手段によって検出される負圧の絶対値が前記閾値設定手段によって設定される前記オン閾値以下に低下したことに応答して、前記電動負圧ポンプを作動させ、前記負圧検出手段によって検出される負圧の絶対値が前記閾値設定手段によって設定される前記オフ閾値に上昇したことに応答して、前記電動負圧ポンプを停止させる駆動制御手段と、前記車速検出手段によって前記所定車速以下の車速が検出されているときに、前記車速検出手段によって前記所定車速よりも大きい車速が検出されているときと比較して、前記電動負圧ポンプの回転数を低減させる回転数制御手段とを含む。
ブレーキ操作が行われると、そのブレーキ操作がブレーキブースタの負圧によって助勢され、それに伴って、ブレーキブースタの負圧の絶対値が低下する。負圧検出手段により、ブレーキブースタの負圧が検出される。負圧検出手段によって検出される負圧の絶対値がオン閾値以下に低下すると、電動負圧ポンプが駆動される。言い換えれば、負圧検出手段によって検出される負圧の絶対値がオン閾値以下に低下するまで、電動負圧ポンプが駆動されない。これにより、電動負圧ポンプが常時駆動される構成と比較して、電動負圧ポンプによる消費電力を低く抑えることができる。
電動負圧ポンプが駆動されると、電動負圧ポンプで負圧が発生する。この負圧がブレーキブースタに伝達されて、ブレーキブースタの負圧の絶対値が上昇する。負圧検出手段によって検出される負圧の絶対値がオフ閾値まで上昇すると、電動負圧ポンプの駆動が停止される。
そして、所定車速以下の車速(0を含む)での走行中(以下、この項において「低速走行中」という。)には、所定車速よりも大きい車速での走行中(以下、この項において「高速走行中」という。)と比較して、電動負圧ポンプの回転数が低減される。これにより、電動負圧ポンプの作動音を抑制することができる。
電動負圧ポンプの回転数が低減されると、電動負圧ポンプで発生する負圧が低下するので、ブレーキブースタの負圧の絶対値が急速には上がらない。そのため、低速走行中のオフ閾値が高速走行中のオフ閾値と同じであると、低速走行中に、電動負圧ポンプが駆動されてからブレーキブースタの負圧の絶対値がオフ閾値に上昇するまでに時間がかかり、電動負圧ポンプが長時間にわたって連続して駆動されるおそれがある。
そこで、低速走行中のオフ閾値は、高速走行中のオフ閾値よりも小さい値に設定される。これにより、低速走行中に、電動負圧ポンプが長時間にわたって連続して駆動されることを防止でき、ひいては、電動負圧ポンプの連続駆動による故障の発生を抑制することができる。
また、低速走行中は、オン閾値が高速走行中のオン閾値よりも小さい値に設定される。これにより、低速走行中の電動負圧ポンプの駆動を抑制することができ、電動負圧ポンプの作動音の発生を抑制することができる。
なお、低速走行中は、オン閾値とオフ閾値との差が高速走行中のオン閾値とオフ閾値との差よりも低減しないように、オン閾値が高速走行中のオン閾値よりも小さい値に設定されることが好ましい。これにより、低速走行中に、電動負圧ポンプの駆動および停止が頻繁に繰り返されることを防止できる。
一方、高速走行中は、低速走行中と比較して、オン閾値およびオフ閾値が大きい値に設定されるので、ブレーキブースタの負圧を高く保持することができる。その結果、良好なブレーキ性能を発揮することができる。
本発明によれば、1つの電動負圧ポンプを備える構成において、所定車速以下の車速での走行中に、電動負圧ポンプの回転数が低減されることにより、電動負圧ポンプの作動音を抑制することができる。また、所定車速以下の車速での走行中には、電動負圧ポンプの駆動およびその停止を切り替えるオン閾値およびオフ閾値がそれぞれ所定車速よりも大きい車速での走行中のオン閾値およびオフ閾値よりも低減されるので、電動負圧ポンプの回転数の低減に起因する電動負圧ポンプの連続駆動を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキシステムが適用された車両の要部の構成を図解的に示す図である。 図2は、電動負圧ポンプの駆動制御の流れを示すフローチャートである。 図3は、オン閾値およびオフ閾値の設定例を示すグラフである。 図4は、電動負圧ポンプの目標回転数の設定例を示すグラフである。 図5は、電動負圧ポンプの目標回転数の他の設定例を示すグラフである。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキシステムが適用された車両の要部の構成を図解的に示す図である。
車両1は、電動発電機(モータジェネレータ)2を走行用駆動源とする電気自動車である。車両1には、前輪3FL,3FRおよび後輪3RL,3RRが備えられている。
車両1の左右の後輪3RL,3RRには、それぞれディファレンシャルギヤ4から左右に延びるドライブシャフト5RL,5RRが連結されている。電動発電機2の出力軸は、変速機などを介して、ディファレンシャルギヤ4に連結されている。
電動発電機2には、インバータ6が接続されている。インバータ6には、電動発電機2に供給される電力を蓄えておくための二次電池(図示せず)が接続されている。
車両1の加速時には、電動発電機2がモータとして機能する。二次電池が出力する直流電力がインバータ6に供給され、その直流電力がインバータ6で交流電力に変換されて、その変換後の交流電力がインバータ6から電動発電機2に供給される。電動発電機2が発生する駆動力は、変速機およびディファレンシャルギヤ4を介して、ドライブシャフト5RL,5RRに伝達される。これにより、ドライブシャフト5RL,5RRが回転し、ドライブシャフト5RL,5RRとともに、後輪3RL,3RRが回転する。
車両1の制動時には、電動発電機2が発電機として機能する。ドライブシャフト5RL,5RRの回転が電動発電機2の出力軸に伝達され、電動発電機2の出力軸の回転が交流電力に回生される。電動発電機2が出力する交流電力は、インバータ6で直流電力に変換され、その変換後の直流電力により、二次電池が充電される。
車両1の制動のために、ブレーキ7FL,7FR,7RL,7RRが設けられている。また、車両1の車室内には、運転者の足で操作されるブレーキペダル8が設けられている。ブレーキペダル8は、マスタシリンダ9と一体的に設けられたブレーキブースタ10に連結されている。
ブレーキペダル8が踏み込まれると、そのブレーキペダル8に入力された踏力がブレーキブースタ10に伝達される。ブレーキブースタ10に伝達された踏力は、ブレーキブースタ10の負圧によって増幅(倍力)される。ブレーキブースタ10の負圧は、電動負圧ポンプ11から伝達される。ブレーキブースタ10で増幅された踏力は、マスタシリンダ9に入力される。マスタシリンダ9では、ブレーキブースタ10から入力される力に応じた油圧が発生する。
マスタシリンダ9の油圧は、ABSアクチュエータ12などを介して、各ブレーキ7FL,7FR,7RL,7RRに設けられたホイールシリンダに伝達される。そして、ホイールシリンダの液圧により、ブレーキ7FL,7FR,7RL,7RRからそれぞれ前輪3FL,3FRおよび後輪3RL,3RRに摩擦制動力が付与される。
車両1には、CPUおよびメモリを含む構成のECU(電子制御ユニット)21が備えられている。ECU21には、車両1に設けられた各種センサが接続されている。各種センサには、車速を検出する車速センサ22と、ブレーキブースタ10の負圧を検出するブレーキ負圧センサ23とが含まれる。ECU21は、各種センサから入力される検出信号などに基づいて、電動発電機2および電動負圧ポンプ11を制御する。
<電動負圧ポンプの駆動制御>
図2は、電動負圧ポンプの駆動制御の流れを示すフローチャートである。図3は、オン閾値およびオフ閾値の設定例を示すグラフである。図4は、電動負圧ポンプの目標回転数の設定例を示すグラフである。
車両1のスタートスイッチ(イグニッションキースイッチ)がオンされている間、ECU21により、車速センサ22およびブレーキ負圧センサ23の検出信号が参照されて、車両1の車速およびブレーキブースタ10の負圧が監視されている。
車速センサ22によって検出される車速が所定車速V(たとえば、5km/h)以下であるときには(ステップS1のYES)、オン閾値およびオフ閾値がそれぞれ第1オン負圧値PLONおよび第1オフ負圧値PLOFFに設定される(ステップS2)。
また、車速センサ22によって検出される車速が所定車速V以下であるときには、電動負圧ポンプ11の目標回転数が第1ポンプ回転数Nに設定される(ステップS3)。
なお、所定車速V以下の範囲には、0が含まれる。
一方、車速センサ22によって検出される車速が所定車速Vよりも大きいときには(ステップS1のNO)、オン閾値およびオフ閾値がそれぞれ第2オン負圧値PHONおよび第2オフ負圧値PHOFFに設定される(ステップS4)。
また、車速センサ22によって検出される車速が所定車速Vよりも大きいときには、電動負圧ポンプ11の目標回転数が第2ポンプ回転数Nに設定される(ステップS3)。
図3に示されるように、第1オン負圧値PLONは、第2オン負圧値PHONよりも小さい。また、第1オフ負圧値PLOFFは、第2オフ負圧値PHOFFよりも小さい。そして、第1オン負圧値PLONと第1オフ負圧値PLOFFとの差は、第2オン負圧値PHONと第2オフ負圧値PHOFFとの差よりも大きく、たとえば、車両1を所定車速V以下の車速から停止させるためのブレーキ操作(ブレーキペダル8の踏み込み)が2回行われたときの負圧の低下幅よりも大きい。
また、図4に示されるように、第1ポンプ回転数Nは、所定車速V以下の範囲において、車速センサ22によって検出される車速が低いほどその車速に比例して小さい値に設定される。第2ポンプ回転数Nは、所定車速Vよりも大きい範囲において、車速センサ22によって検出される車速にかかわらず、一定値に設定される。
図2に示されるように、オン閾値およびオフ閾値ならびに目標回転数が設定された後、ブレーキ負圧センサ23によって検出される負圧(たとえば、真空を0とする絶対圧)の絶対値がオン閾値以下であるか否かが判断される(ステップS6)。
ブレーキ負圧センサ23によって検出される負圧の絶対値がオン閾値よりも大きい間は(ステップS6のNO)、電動負圧ポンプ11が駆動されずに停止している。
ブレーキペダル8が踏み込まれ、ブレーキブースタ10の負圧がその踏力の増幅に使われると、ブレーキブースタ10の負圧が低下する(真空度が下がる)。ブレーキ負圧センサ23によって検出される負圧の絶対値がオン閾値以下になると(ステップS6のYES)、電動負圧ポンプ11が車速センサ22によって検出される車速に応じた回転数で駆動される(ステップS7)。電動負圧ポンプ11の回転数は、たとえば、電動負圧ポンプ11に供給される電圧のデューティを変更することによって制御される。
電動負圧ポンプ11が駆動されると、電動負圧ポンプ11で発生した負圧がブレーキブースタ10に伝達され、ブレーキブースタ10の負圧が上昇する(真空度が上がる)。ブレーキブースタ10の負圧の絶対値がオフ閾値に達すると(ステップS8のYES)、電動負圧ポンプ11の駆動が停止される(ステップS9)。
<作用効果>
ブレーキペダル8が踏み込まれると、そのブレーキ操作がブレーキブースタ10の負圧によって助勢され、それに伴って、ブレーキブースタ10の負圧の絶対値が低下する。ブレーキ負圧センサ23により、ブレーキブースタ10の負圧が検出される。ブレーキ負圧センサ23によって検出される負圧の絶対値がオン閾値以下に低下すると、電動負圧ポンプ11が駆動される。言い換えれば、ブレーキ負圧センサ23によって検出される負圧の絶対値がオン閾値以下に低下するまで、電動負圧ポンプ11が駆動されない。これにより、電動負圧ポンプ11が常時駆動される構成と比較して、電動負圧ポンプ11による消費電力を低く抑えることができる。
電動負圧ポンプ11が駆動されると、電動負圧ポンプ11で負圧が発生する。この負圧がブレーキブースタ10に伝達されて、ブレーキブースタ10の負圧の絶対値が上昇する。ブレーキ負圧センサ23によって検出される負圧の絶対値がオフ閾値まで上昇すると、電動負圧ポンプ11の駆動が停止される。
そして、所定車速V以下の車速での低速走行中には、所定車速Vよりも大きい車速での高速走行中と比較して、電動負圧ポンプ11の回転数が低減される。これにより、電動負圧ポンプ11の作動音を抑制することができる。
電動負圧ポンプ11の回転数が低減されると、電動負圧ポンプ11で発生する負圧が低下するので、ブレーキブースタ10の負圧の絶対値が急速には上がらない。そのため、低速走行中のオフ閾値が高速走行中のオフ閾値と同じであると、低速走行中に、電動負圧ポンプ11が駆動されてからブレーキブースタ10の負圧の絶対値がオフ閾値に上昇するまでに時間がかかり、電動負圧ポンプ11が長時間にわたって連続して駆動されるおそれがある。
そこで、低速走行中のオフ閾値(第1オフ負圧値PLOFF)は、高速走行中のオフ閾値(第2オフ負圧値PHOFF)よりも小さい値に設定される。これにより、低速走行中に、電動負圧ポンプ11が長時間にわたって連続して駆動されることを防止でき、ひいては、電動負圧ポンプ11の連続駆動による故障の発生を抑制することができる。
また、低速走行中は、オン閾値とオフ閾値との差が高速走行中のオン閾値とオフ閾値との差よりも大きくなるように、オン閾値(第1オン負圧値PLON)が高速走行中のオン閾値(第2オン負圧値PHON)よりも小さい値に設定される。これにより、低速走行中に、電動負圧ポンプ11の駆動および停止が頻繁に繰り返されることを防止できる。
一方、高速走行中は、低速走行中と比較して、オン閾値およびオフ閾値が大きい値に設定されるので、ブレーキブースタ10の負圧を高く保持することができる。その結果、良好なブレーキ性能を発揮することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、第1オン負圧値PLONと第1オフ負圧値PLOFFとの差は、第2オン負圧値PHONと第2オフ負圧値PHOFFとの差よりも大きいとしたが、第2オン負圧値PHONと第2オフ負圧値PHOFFとの差と同じであってもよい。
また、第1オン負圧値PLONと第1オフ負圧値PLOFFとの差が第2オン負圧値PHONと第2オフ負圧値PHOFFとの差よりも小さくなってもよいが、その場合、低速走行中に、電動負圧ポンプ11の駆動および停止の繰り返し頻度が多くなるおそれがある。そのため、第1オン負圧値PLONと第1オフ負圧値PLOFFとの差は、第2オン負圧値PHONと第2オフ負圧値PHOFFとの差よりも小さくならない方が好ましい。
また、第1オン負圧値PLONおよび第1オフ負圧値PLOFFは、一定値である必要はなく、第1ポンプ回転数Nに応じて、車速センサ22によって検出される車速が低いほど小さい値に設定されてもよい。
さらにまた、第1ポンプ回転数Nは、所定車速V以下の範囲において、車速センサ22によって検出される車速が低いほどその車速に比例して小さい値に設定されるとした。これに限らず、図5に示されるように、所定車速V以下の範囲が複数の範囲に分割されて、第1ポンプ回転数Nは、車速センサ22によって検出される車速が低いほど小さい値となるように、各分割範囲に対して一定値に設定されてもよい。
また、電動発電機2の走行用駆動力が後輪3RL,3RRに伝達される構成、つまり後輪3RL,3RRを駆動輪とする後輪駆動車の構成を取り上げたが、車両1は、前輪3FL,3FRを駆動輪とする前輪駆動車であってもよい。
さらに、車両1が電気自動車である場合を取り上げたが、本発明に係るブレーキシステムは、電気自動車に限らず、電動負圧ポンプを備える車両であれば、たとえば、エンジンおよびモータまたは電動発電機を走行用駆動源として搭載するハイブリッドカーに搭載することもできる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 車両
2 電動発電機(モータ)
10 ブレーキブースタ
11 電動負圧ポンプ
21 ECU(閾値設定手段、駆動制御手段、回転数制御手段)
22 車速センサ(車速検出手段)
23 ブレーキ負圧センサ(負圧検出手段)

Claims (1)

  1. 少なくとも車速が所定車速以下であるときに、モータの駆動力のみによる走行が可能である車両に搭載され、ブレーキブースタおよび前記ブレーキブースタに伝達される負圧を発生する電動負圧ポンプを備えるブレーキシステムであって、
    前記電動負圧ポンプは、1つであり、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記車速検出手段によって前記所定車速以下の車速が検出されているときに、前記車速検出手段によって前記所定車速よりも大きい車速が検出されているときと比較して、前記オン閾値および前記オフ閾値が低減するように、前記オン閾値および前記オフ閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記ブレーキブースタの負圧を検出する負圧検出手段と、
    前記負圧検出手段によって検出される負圧の絶対値が前記閾値設定手段によって設定される前記オン閾値以下に低下したことに応答して、前記電動負圧ポンプを作動させ、前記負圧検出手段によって検出される負圧の絶対値が前記閾値設定手段によって設定される前記オフ閾値に上昇したことに応答して、前記電動負圧ポンプを停止させる駆動制御手段と、
    前記車速検出手段によって前記所定車速以下の車速が検出されているときに、前記車速検出手段によって前記所定車速よりも大きい車速が検出されているときと比較して、前記電動負圧ポンプの回転数を低減させる回転数制御手段とを含む、ブレーキシステム。
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