JP2023070469A - 二重管式熱交換器及びその製造方法 - Google Patents

二重管式熱交換器及びその製造方法 Download PDF

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浩一 森
Koichi Mori
孝博 大西
Takahiro Onishi
善彦 箱崎
Yoshihiko Hakozaki
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Abstract

Figure 2023070469000001
【課題】二重管を曲げる際に内管が割れるおそれが無く、外管と内管との間の流路断面積を縮小して冷媒量を減少することができる二重管式熱交換器、及び内管の加工及び外管の縮径加工が容易に行える二重管式熱交換器の製造方法を提供する。
【解決手段】外管2と、外管の内部に挿入された内管3とを備える二重管式熱交換器1において、内管3の外面に複数の底部10aと頂部10bとが形成されている。外管2は縮径されて、外管2の内面の複数箇所Pが内管3の頂部10bに接触している。外管2は、外管2の外面に軸方向に延びる凹溝6を形成することによって縮径され、外管2の内面7が内管3の頂部10bに接触している。
【選択図】図2

Description

本発明は、外管と内管とを備えた二重管式熱交換器及びその製造方法に関する。
カーエアコンには、冷凍サイクルを構成するコンデンサからの高温の液体冷媒と、同じく冷凍サイクルを構成するエバポレータからの低温の気体冷媒とを熱交換させて、エバポレータの冷房効率を向上させる内部熱交換器が用いられている場合がある。この内部熱交換器は、外管と、該外管内に配置された内管とからなり、外管と内管との間にコンデンサからの高温の液体冷媒の流路が形成され、内管の内部にエバポレータからの低温の気体冷媒の流路が形成された二重管式熱交換器である。
二重管式熱交換器では、外管と内管との間に隙間があると、外力が作用したときに、外管の変形に内管が追従できず、内管が異常な変形や割れを起こすおそれがあるので、外管と内管とを接触させて固定することが行われている。
例えば、特許文献1には、外管と内管とを備え、内管に溝部が形成された二重管において、直管部では、内管が外管に接触していないか、径方向の一方向だけで接触し、曲げ部では、内管が外管の径方向の複数方向に接触している二重管が記載されている。
特許文献1では、外管の内部に内管を位置させたまま、外管と内管とを曲げることにより、外管と内管とを接触させているので、外管と内管とを曲げる際に、内管が割れるおそれがあるうえ、外管と内管とが接触しない箇所も生じていた。また、外管と内管とが接触しないと、外管と内管との間の流路の断面積が大きく、冷媒量が増大する。
特許文献2には、内管に伝熱面積を増大させて熱交換効率を増大させるための凹状の溝を形成した二重管式熱交換器と、内管に溝付け工具を押し付けたまま、内管を移動させて内管に凹状の溝を成形する製造方法とが記載されている。
特許文献2では、溝付け工具を用いる転造により内管の凹状の溝が形成されるため、製造装置が高価で、加工に長時間を要する問題があった。
本願出願人は、特許文献3において、内管に波型形状部を短時間で形成することができる二重管式熱交換器の製造方法を提案している。
特許第4350079号明細書 特許第4628858号明細書 特開2020-82192号公報
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、二重管を曲げる際に内管が変形したり割れるおそれが無く、外管と内管との間の流路断面積を縮小して冷媒量を減少することができる二重管式熱交換器、及び外管の縮径加工が容易に行える二重管式熱交換器の製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、
(1)本発明に係る二重管式熱交換器は、
外管と、前記外管の内部に挿入された内管とを備える二重管式熱交換器において、
前記内管の外面に複数の底部と頂部とが形成され、
前記外管は縮径されて、前記外管の内面の複数箇所が前記内管の頂部に接触していることを特徴とする。
ここで、「縮径」とは、外管の外面の一部を径方向内方に変形させること、外管の外面の全周を径方向内方に変形させることを含む。
(2)前記外管は、前記外管の外面に軸方向に延びる凹部を形成することによって縮径されていることが好ましい。
(3)前記外管は、前記外管の外面に軸方向に延びる凹溝を形成することによって縮径されていることが好ましい。
(4)前記外管は、前記外管の外面に軸方向に延びる螺旋状の凹溝を形成することによって縮径されていることが好ましい。
(5)本発明に係る二重管式熱交換器の製造方法は、
外管と、前記外管の内部に挿入された内管とを備える二重管式熱交換器の製造方法において、
外面に複数の底部と頂部とが形成された内管に対して、前記外管を径方向内方に押圧して軸方向の所定範囲を縮径し、前記外管の内面の複数箇所を前記内管の頂部に接触させることを特徴とする。
(6)前記外管の回りに等間隔に配置された複数の可動片を前記外管に径方向内方に押し付けて縮径した後、前記外管と前記内管とを軸方向に移動させ、これを複数回繰り返すことで、前記外管の外面に軸方向に延びる凹部を形成することにより、縮径することが好ましい。
(7)前記外管の中心軸と直交する平面上に回転軸を有する複数のローラを前記外管に押し付けたまま、前記外管と前記内管とを軸方向に移動させて、前記ローラにより、前記外管の外面に軸方向に延びる凹部を形成することにより、縮径することが好ましい。
(8)前記外管の中心軸と直交する平面上に回転軸を有する複数のローラを前記外管に押し付けたまま、前記外管と前記内管とを軸方向に移動させて、前記ローラにより、前記外管の外面に軸方向に延びる凹溝を形成することにより、縮径することが好ましい。
(9)前記外管の中心軸と平行な回転軸を有する複数のローラを前記外管に押し付けたまま、前記ローラを前記外管の回りに旋回させるとともに、前記外管と前記内管とを軸方向に移動させて、前記ローラにより、前記外管の外面に軸方向に延びる螺旋状の凹溝を形成することにより、縮径することが好ましい。
本発明の二重管式熱交換器によれば、外管の内面の複数箇所が内管の頂部に接触して、内管が外管に支持されているので、二重管を曲げる際に内管が変形したり割れるおそれが無い。また、外管が縮径されて、外管と内管との間の流路断面積が縮小されているので、冷媒量を減少することができる。
本発明の二重管式熱交換器の製造方法によれば、径方向に移動可能な複数の絞り工具を用いて、複数の絞り工具により外管を径方向内方に押圧するだけで、外管の縮径加工が容易に行える。
本発明に係る二重管式熱交換器の縦断面図。 図1の二重管式熱交換器のII-II線の拡大横断面図。 二重管式熱交換器を曲げた状態を示す斜視図。 外管を縮径して外管の内面を内管の波型形状部の頂部に接触させる方法の第1実施形態を示す側面図(a)、及びそのIVb-IVb線断面図(b)。 図4の可動片により外管を縮径する方法を順に示す断面図。 図4の可動片による縮径後の外管と内管との拡大断面図。 図4の可動片による縮径後の外管に形成された凹部を示す正面図。 外管を縮径して外管の内面を内管の波型形状部の頂部に接触させる方法の第2実施形態を示す側面図。 図8のローラにより外管を縮径する方法を順に示す断面図。 図8のローラによる縮径後の外管と内管との拡大断面図。 図8のローラによる縮径後の外管に形成された凹部を示す正面図。 外管を縮径して外管の内面を内管の波型形状部の頂部に接触させる方法の第3実施形態を示す側面図。 図12のローラにより外管を縮径する方法を順に示す断面図。 図12のローラによる縮径後の外管と内管との拡大断面図。 図12のローラによる縮径後の外管に形成された凹溝を示す正面図。 第3実施形態の変形例を示す正面図。 図16のローラによる縮径後の外管と内管との拡大断面図。 外管を縮径して外管の内面を内管の波型形状部の頂部に接触させる方法の第4実施形態を示す側面図。 図18のローラにより外管を縮径する方法を順に示す断面図。 図18のローラによる縮径後の外管と内管との拡大断面図。 図18のローラによる縮径後の外管に形成された凹溝を示す正面図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る二重管式熱交換器1を示す。この二重管式熱交換器1は、外管2と、外管2の内部に挿入された内管3とからなる。本実施形態では、二重管式熱交換器1は、カーエアコン用の内部熱交換器であり、外管2と内管3との間の第1流路4には高温高圧の液体の冷媒が流れ、内管3内の第2流路5には低温低圧の気体の冷媒が流れ、両冷媒は対向流であるとして説明するが、逆に、第1流路4には低温低圧の気体の冷媒が流れ、第2流路5には高温高圧の冷媒が流れてもよく、また、両者は並行流であってもよい。
図2に示すように、外管2は、横断面円形のアルミニウム押出形材からなり、軸方向の所定範囲に後述する方法によって縮径された縮径部6を有している。外管2の縮径部6の内面7は、複数箇所Pにおいて、後述する内管3の波型形成部10の頂部10bに接触している。図1に示すように、外管2の両端は、内管3の外面に接合されて閉じられている。外管2には、高温高圧の液体冷媒が流入する外管流入口8と、内管3の気体冷媒と熱交換を終えた液体冷媒が流出する外管流出口9とが形成されている。
図2に示すように、内管3は、横断面円形のアルミニウム押出形材からなり、外管2の内面より小さい外径を有している。内管3には、外側から見て、軸方向に延びる複数の底部10aと頂部10bとが、周方向に交互に繰り返す8つの波型形状部10が形成されている。波型形状部10は、プレス、転造等により公知の方法で形成されている。波型形状部10は、軸方向に螺旋状に延びるものであってもよい。図1に示すように、内管3は、一端に低温低圧の気体冷媒が流入する内管流入口11を有し、他端に外管2と内管3との間の液体冷媒との熱交換を終えた気体冷媒が流出する内管流出口12を有している。
続いて、二重管式熱交換器1の作用を説明する。
図1において、外管2と内管3との間の第1流路4に流れる高温高圧の液体冷媒が保有する熱は、内管3の管壁外面への熱伝達と、内管3の管壁内の熱伝導と、内管3の管壁内面からの熱伝達とにより、内管3の第2流路5を流れる低温低圧の気体冷媒に伝わる。
これにより、外管2と内管3との間の第1流路4を流れる高温高圧の液体冷媒と、内管3内の第2流路5を流れる低温低圧の気体冷媒との間で熱交換が行なわれ、外管2と内管3との間の第1流路4の高温高圧の液体冷媒は冷却され、内管3内の第2流路5の低温低圧の気体冷媒は加熱される。特に、内管3は、波型形状部10を有する中央部の伝熱面積が、波型形状部10を有さない場合に比べて大きいので、熱交換効率がよい。
前記実施形態の二重管式熱交換器1によれば、図2に示すように、外管2の内面の複数箇所が内管3の波型形状部10の頂部10bに接触して、内管3が外管2に支持されているので、図3に示すように、二重管を曲げる際に内管3が変形したり割れるおそれが無い。また、外管2が縮径されて、外管2と内管3との間の高圧の液体冷媒の流路断面積が縮小されているので、二重管式熱交換器1が設けられる冷凍サイクルに注入する冷媒量を減少することができる。
次に、二重管式熱交換器1の製造方法、特に、外管2を内管3に接触させる方法の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図4は、外管2を内管3に接触させる第1実施形態の複数の可動片21を示す。複数の可動片21は、外管2の回りに等間隔に8つ配置されている。各可動片21は、径方向の断面が扇形で、径方向内側の内面は、外管2の外周面より少し小さい半径の曲面からなり、軸方向に所定長さを有している。各可動片21は、外管2の径方向に移動可能で、外管2を同時に押し付けることができる。
外管2の内側に内管3を挿入し、外管2の両端から内管3の両端部が突出するように配置した状態で、外管2を縮径する所定範囲Lの一端に複数の可動片21を位置させる。ここで、複数の可動片21は、内管3の波型形状部10の頂部10bと対向するようにすることが好ましい。複数の可動片21を径方向内方に移動し、外管2を押圧すると、図6に示すように、外管2の可動片21に押圧された部分が径方向内方に内管3に向かって移動して、内管3の波型形状部10の頂部10bに接触した状態で塑性変形し、外管2の外面に凹部6aを形成する。この凹部6aが周方向に複数形成されて、縮径部6となる。
図5(a)に示すように、複数の可動片21により1回目の凹部6aを形成した後、図5(b)に示すように、外管2の軸方向に移動させて、2回目の凹部6aを形成し、これを複数回繰り返す。複数の可動片21により先に形成された凹部6aの軸方向長さsと、次に形成される凹部6aの軸方向長さsとは、所定寸法ΔLだけ、一部重なるようにする。複数回の長さsの凹部6aの形成を繰り返すことにより、図5(c)に示すように、所定範囲Lに凹部6aが形成される。なお、長さsの凹部6aは、軸方向に間隔を空けて、重ならないようにしてもよいし、周方向にずらせてもよい。
図7に示すように、複数の可動片21の複数回の押圧により、外管2の外面に軸方向に延びる複数の凹部6aが形成され、外管2の内面の複数箇所Pが内管3の波型形状部10の頂部10bに、直線状に接触する。周方向に隣接する凹部6aの間には、複数の可動片21で押圧されなかったために、軸方向に延びる凸部13が形成される。
図1に示すように、内管3の両端部の波型形状部10が形成されていない範囲の外周部に、外管2の両端部を径方向に締め付けた後、ろう付け又は溶接により固定する。続いて、外管2の一端側に外管流入口8を取り付け、他端側に外管流出口9を取り付ける。
第1実施形態の二重管式熱交換器1の製造方法によれば、径方向に移動可能な複数の可動片21により外管2を径方向内方に押圧するだけで、外管2の縮径加工を容易に行える。
<第2実施形態>
第2実施形態以下の実施形態では、外管2を内管3に挿入及び配置する工程、及び外管2を内管3に固定する工程は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略し、外管2を内管3に接触させる工程のみ説明する。
図8は、外管2を内管3に接触させる第2実施形態の複数のローラ22を示す。複数のローラ22は、外管2の回りに等間隔に4つ配置されている。各ローラ22は、外管2の中心軸と直交する平面上であって、外管2の中心を通る直線に対して直交する回転軸22aを有し、この回転軸22aの回りに回転可能である。ローラ22は、中央部は径が小さく、両端に向かって径が大きくなる、所謂鼓形の外周面を有する。ローラ22の軸芯を含む断面の円弧形状は、外管2の曲率半径より少し小さく、外管2の外周の約4分の1の長さを有する。各ローラ22は、外管2の径方向に移動可能で、外管2を同時に押し付けることができる。ここで、複数のローラ22は、内管3の波型形状部10の頂部10bと対向するようにすることが好ましい。
図9(a)に示すように、外管2を縮径する所定範囲Lの一端にローラ22を位置させ、複数のローラ22を径方向内方に移動し、外管2を押圧すると、外管2は、径方向内方に内管3の波型形状部10の頂部10bに向かって塑性変形し、図10に示すように、外管2の内面の複数箇所Pが内管3の頂部10bに接触する。図9(b)に示すように、ローラ22を内管3に押し付けたまま、外管2を軸方向にスライドさせると、図11に示すように、ローラ22により、外管2の外面に軸方向に延びる凹部6bが形成され、管2の内面の複数箇所が内管3の波型形状部10の頂部10bに、直線状に接触する。周方向に隣接する凹部6bの間には、複数のローラ22で押圧されなかったために、軸方向に延びる凸部14が形成される。
第2実施形態の二重管式熱交換器1の製造方法によれば、径方向に移動可能な複数のローラ22により外管2を径方向内方に押圧し、外管2を軸方向に移動させるだけで、外管2の縮径加工を容易に行える。
<第3実施形態>
図12は、外管2を内管3に接触させる第3実施形態の複数のローラ23を示す。複数のローラ23は、外管2の回りに等間隔に4つ配置されている。各ローラ23は、外管2の中心軸と直交する平面上であって、外管2の中心を通る直線に対して直交する回転軸23aを有し、この回転軸23aの回りに回転可能である。ローラ23は、第2実施形態のローラ22よりも幅が狭く、円弧又は平面の外周面を有する。各ローラ23は、外管2の径方向に移動可能で、外管2を同時に押し付けることができる。ここで、複数のローラ23は、内管3の波型形状部10の頂部10bと対向するようにすることが好ましい。
図13(a)に示すように、外管2を縮径する所定範囲Lの一端に複数のローラ23を位置させ、複数のローラ23を径方向内方に移動し、外管2を押圧すると、外管2は、径方向内方に内管3の波型形状部10の頂部10bに向かって塑性変形し、図14に示すように、外管2の内面の複数箇所Pが内管3の波型形状部10の頂部10bに接触する。図13(b)に示すように、ローラ23を内管3に押し付けたまま、外管2を軸方向にスライドさせると、図15に示すように、ローラ23により、外管2の外面に軸方向に延びる凹溝6cが形成され、外管2の内面の複数箇所が内管3の波型形状部10の頂部10bに、直線状に接触する。
第3実施形態の二重管式熱交換器1の製造方法によれば、径方向に移動可能な複数のローラ23により外管2を径方向内方に押圧し、外管2を軸方向に移動させるだけで、外管2の縮径加工を容易に行える。また、外管2の内面の複数箇所を内管3の波型形成部10の頂部10bに接触させるので、外管2と内管3との間の第1流路4が狭くならない。
第3実施形態では、図12に示すように、波型形状部10の頂部10bにローラ23が対向するように周方向に配置し、複数のローラ23により外管2を径方向内方に押圧して、外管2を塑性変形させて、外管2の内面の複数箇所を内管3の波型形成部10の頂部10bに接触させているが、図16に示すように、波型形状部10の底部10aにローラ23が対向するように周方向に配置し、複数のローラ23により外管2を径方向内方に押圧して、外管2を塑性変形させて、図17に示すように、ローラ23の両側の外管2の内面の複数箇所Pを、内管3の波型形成部10の頂部10bに接触させてもよい。
<第4実施形態>
図18は、外管2を内管3に接触させる第4実施形態の複数のローラ24を示す。複数のローラ24は、外管2の回りに等間隔に4つ配置されている。各ローラ24は、外管2の中心軸と平行な回転軸24aを有し、この回転軸24aの回りに回転可能である。ローラ24は、第2実施形態のローラ22よりも幅が狭く、円弧又は平面の外周面を有する。各ローラ24は、外管2の径方向に移動可能で外管2を同時に押し付けることができるとともに、外管2の回りに旋回可能になっている。図18では、ローラ24の数は4つに限らず、任意であるが、3つであることが好ましい。
図19(a)に示すように、ローラ24を外管2に押し付けたまま、ローラ24を外管2の回りに旋回させ、かつ、外管2を軸方向にスライドさせると、ローラ24により、図19(b)、図21に示すように、外管2の外面に軸方向に延びる螺旋状の凹溝6dが形成され、図20に示すように、外管2の内面の複数箇所Pが内管3の頂部10bに接触する。
第4実施形態の二重管式熱交換器1の製造方法によれば、径方向に移動可能な複数のローラ24により外管2を径方向内方に押圧して外管2の回りに旋回させながら、外管2を軸方向に移動させるだけで、外管2の縮径加工を容易に行える。
本発明は、以上の実施形態に限るものではなく、種々変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、内管3に8つの波型形状部10を設けたが、8つに限るものではなく、複数設ければよい。また、波型形状部10の底部10aと頂部10bとの間の高さも適宜変更することができる。さらに、波型形状部10は、軸方向に螺旋状に延びる複数の底部10aと頂部10bとが、周方向に繰り返すようにしてもよい。
1…二重管式熱交換器
2…外管
3…内管
4…第1流路
5…第2流路
6…縮径部
6a、6b…凹部
6c、6d…凹溝
7…内面
8…外管流入口
9…外管流出口
10…波型形状部
10a…底部
10b…頂部
11…内管流入口
12…内管流出口
13、14…凸部
21…可動片
22、23、24…ローラ

Claims (9)

  1. 外管と、前記外管の内部に挿入された内管とを備える二重管式熱交換器において、
    前記内管の外面に複数の底部と頂部とが形成され、
    前記外管は縮径されて、前記外管の内面の複数箇所が前記内管の頂部に接触していることを特徴とする二重管式熱交換器。
  2. 前記外管は、前記外管の外面に軸方向に延びる凹部を形成することによって縮径されていることを特徴とする請求項1に記載の二重管式熱交換器。
  3. 前記外管は、前記外管の外面に軸方向に延びる凹溝を形成することによって縮径されていることを特徴とする請求項1に記載の二重管式熱交換器。
  4. 前記外管は、前記外管の外面に軸方向に延びる螺旋状の凹溝を形成することによって縮径されていることを特徴とする請求項1に記載の二重管式熱交換器。
  5. 外管と、前記外管の内部に挿入された内管とを備える二重管式熱交換器の製造方法において、
    外面に複数の底部と頂部とが形成された内管に対して、前記外管を径方向内方に押圧して軸方向の所定範囲を縮径し、前記外管の内面の複数箇所を前記内管の頂部に接触させることを特徴とする二重管式熱交換器の製造方法。
  6. 前記外管の回りに等間隔に配置された複数の可動片を前記外管に径方向内方に押し付けて、前記外管と前記内管とを軸方向に移動させ、これを複数回繰り返すことで、前記外管の外面に軸方向に延びる凹部を形成することにより、縮径することを特徴とする請求項5に記載の二重管式熱交換器の製造方法。
  7. 前記外管の中心軸と直交する平面上に回転軸を有する複数のローラを前記外管に押し付けたまま、前記外管と前記内管とを軸方向に移動させて、前記ローラにより、前記外管の外面に軸方向に延びる凹部を形成することにより、縮径することを特徴とする請求項5に記載の二重管式熱交換器の製造方法。
  8. 前記外管の中心軸と直交する平面上に回転軸を有する複数のローラを前記外管に押し付けたまま、前記外管と前記内管とを軸方向に移動させて、前記ローラにより、前記外管の外面に軸方向に延びる凹溝を形成することにより、縮径することを特徴とする請求項5に記載の二重管式熱交換器の製造方法。
  9. 前記外管の中心軸と平行な回転軸を有する複数のローラを前記外管に押し付けたまま、前記ローラを前記外管の回りに旋回させるとともに、前記外管と前記内管とを軸方向に移動させて、前記ローラにより、前記外管の外面に軸方向に延びる螺旋状の凹溝を形成することにより、縮径することを特徴とする請求項5に記載の二重管式熱交換器の製造方法。

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