JP2023069825A - 吸収パンツ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の吸収パンツは、吸収パッド体からパンツ本体やズボン等の衣類へと着用者の排出する液体が漏れ出すという課題がある。【解決手段】本発明の吸収パンツ10は、パンツ本体11と、パンツ本体11の内部に取り付けられる吸収パッド体12と、を備える。吸収パッド体12は、第1の生地層31、第2の生地層32及び第3の生地層33から形成される。第1の漏れ防止部14は、第2の生地層32の外周端部に沿って形成され、第2の漏れ防止部13は、第3の生地層33の外周端部に沿って形成される。そして、第1の漏れ防止部14は、第2の漏れ防止部13の内側に配設され、二重のパイピング構造となる。この構造により、着用者から排出される液体は、第2の生地層32の内部に留められ、吸収パンツ10のパンツ本体11やズボン等に衣類へと漏れ出し難くなる。【選択図】図2

Description

特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイト掲載日:令和3年10月8日 ウェブサイトアドレス:https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=415276309984592&id=107985100713716 ・ウェブサイト掲載日:令和3年9月25日 ウェブサイトアドレス:https://www.instagram.com/p/CUOs20tPkV-/ ・ウェブサイト掲載日:令和3年10月6日 ウェブサイトアドレス:https://www.instagram.com/p/CUsB7m1lHYQ/ ・ウェブサイト掲載日:令和3年10月8日 ウェブサイトアドレス:https://www.instagram.com/p/CUwis01v0F5/ 〔刊行物等〕 新聞名:桐生タイムス 掲載日:令和3年10月6日
本発明は、吸収パンツに関し、特に、吸収パッド体に二重のパイピング加工を用いることで、着用者が排出した液体が吸収パッド体からズボン等の衣類へ漏れることを防止する吸収パンツに関する。
特許文献1には、従来の失禁用パンツが開示されている。失禁用部材は、失禁用パンツの内部に縫製される。そして、失禁用部材の構成としては、着用者の肌側に接触する部位から、ネット状生地、吸水性生地、消臭吸水性部材及びラミネート生地が、順次積層して配置される。
また、失禁用部材の周辺部には、撥水処理加工を施したラッパ状テープ生地が縫製される。そして、失禁用部材は、上記ラッパ状テープ生地の領域にて、失禁用パンツの本体に縫製し、固定される。
特許文献2には、従来の失禁パッドが開示されている。失禁パッドは、吸収部材と、吸収部材を包被する透湿性防水布と、を有する。そして、吸収部材の構成としては、着用者の肌側から、吸水布、消臭布、保水布及び吸水性ポリマーシートが、順次積層して配置される。
また、失禁パッドの透湿性防水布の裏面には、ベルベットファスナーが取り付けられる。失禁パッドは、上記ベルベットファスナーを介してパンツの内面に装着して使用することが出来る。
特開平10-60703号公報 実用新案登録第3007829号公報
特許文献1に記載の失禁用パンツでは、上記ラッパ状テープ生地の領域にて、失禁用パンツの本体に縫製し、固定される。そして、ラッパ状テープ生地は、撥水処理加工が施され、着用者の尿等の液体は、失禁用部材から失禁用パンツやズボン側へと漏れ難くなる。
しかしながら、着用者が、着座中や睡眠中等に失禁用部材を自分のお尻にて押圧することで、失禁用部材を失禁用パンツへと固定する縫製穴から、着用者の尿等の液体が、失禁用パンツやズボン側へと染み出してしまうという課題がある。
一方、特許文献2に記載の失禁パッドは、上記ベルベットファスナーを介してパンツの内面に装着される構造のため、特許文献1の様に、上記縫製穴から着用者の尿等の液体が、パンツやズボン側へ漏れ出すことは防止される。
しかしながら、上記ベルベットファスナーのみでは、失禁パッドが、パンツへとしっかり固定され難い。その結果、パンツの使用時に、失禁パッドが着用者に対して適切な箇所に配置されず、着用者の尿等が、パンツやズボン側へと漏れてしまう恐れがある。
また、失禁パッドは、パンツへの着脱が可能であり、通常、着用の都度パンツに装着される。そのため、着用者は、パンツの使用時に失禁パッドの位置の確認や位置調整が必要であり煩わしさがあるという課題がある。一方、着用者が、上記位置確認等を怠ることで、失禁パッドの固定位置によっては、しっかりと着用者の尿等の液体を吸収出来ず、パンツやズボン側へと漏れてしまうという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、吸収パッド体に二重のパイピング加工を用いることで、着用者が排出した液体が吸収パッド体からズボン等の衣類へ漏れることを防止する吸収パンツを提供することにある。
本発明の吸収パンツでは、着用者から排出される液体を吸収する吸収パッド体と、前記吸収パッド体がその内部に縫製されるパンツ本体と、を備える吸収パンツであって、前記吸収パッド体は、前記パンツ本体と接触する第1の生地層と、前記第1の生地層の上面に積層される第2の生地層と、前記第2の生地層の上面に積層される第3の生地層と、前記第2の生地層をその間に挟み込むと共に、少なくとも前記第2の生地層の外周端部に沿って配置される第1の漏れ防止部と、前記第1の生地層及び前記第3の生地層をその間に挟み込むと共に、少なくとも前記第3の生地層の外周端部に沿って配置される第2の漏れ防止部と、を有し、前記吸収パッド体は、前記第2の漏れ防止部を前記パンツ本体に縫製することで前記パンツ本体に固定され、前記第2の生地層は、前記第1の漏れ防止部を前記第3の生地層に縫製することで前記吸収パッド体に固定され、前記第1の漏れ防止部は、前記第2の漏れ防止部の内側に配置されることを特徴とする。
また、本発明の吸収パンツでは、前記第1の生地層は、前記液体が前記パンツ本体へと漏れ出すことを防ぐ防水性生地から形成され、前記第2の生地層は、少なくとも前記液体を吸水する吸水性生地から形成され、前記第3の生地層は、前記液体を前記第2の生地層へと移動させるメッシュ生地から形成されることを特徴とする。
また、本発明の吸収パンツでは、前記第2の生地層は、前記吸水性生地の上面に抗菌防臭生地が積層されることを特徴とする。
また、本発明の吸収パンツでは、前記吸収パッド体の前端部及び前記前端部側の側方端部は、前記パンツ本体のクロッチの端部に対して縫製されると共に、前記吸収パッド体の後端部は、前記パンツ本体のゴム部に対して縫製されることを特徴とする。
また、本発明の吸収パンツでは、前記第1の漏れ防止部は、前記第2の生地層の外周端部に沿って1周に渡り配置され、前記第2の漏れ防止部は、前記第3の生地層の外周端部に沿って1周に渡り配置されることを特徴とする。
本発明の吸収パンツは、その内部に吸収パッド体を備える。吸収パッド体は、第1の生地層、第2の生地層及び第3の生地層から形成される。第1の漏れ防止部は、第2の生地層の外周端部に沿って形成され、第2の漏れ防止部は、第3の生地層の外周端部に沿って形成される。そして、第1の漏れ防止部は、第2の漏れ防止部の内側に配設され、二重のパイピング構造が実現される。この構造により、着用者から排出される液体は、第2の生地層の内部に留められ、吸収パンツのパンツ本体やズボン等の衣類へと漏れ出し難くなる。
また、本発明の吸収パンツでは、着用者から排出される液体は、第3の生地層を介して第2の生地層へと直ぐに移動し、第2の生地層に吸収される。この構造により、第2の生地層に留められる上記液体は、第1の生地層により吸収パンツのパンツ本体やズボン等の衣類へと漏れ出し難くなる。
また、本発明の吸収パンツでは、第2の生地層は、吸水性生地の上面に抗菌防臭生地が積層される。この構造により、第2の生地層に留められる上記液体による臭いが、外部へと放出され難くなり、着用者の快適性が高められる。
また、本発明の吸収パンツでは、吸収パッド体の長手方向の大部分は、パンツ本体に対して非固定状態となる。この構造により、着用者は、吸収パッド体自体を両手で掴みながら揉み洗いをすることが可能となる。この構造により、吸収パッド体が清潔な状態に維持され、吸収パンツを安心して繰り返し使用することが出来る。
また、本発明の吸収パンツでは、第1の漏れ防止部が、第2の生地層の外周端部に沿って1周に渡り形成される。そして、第2の漏れ防止部が、第3の生地層の外周端部に沿って1周に渡り形成される。この構造により、吸収パッド体は、第1及び第2の漏れ防止部による二重のパイピング構造による漏れ防止構造となり、着用者から排出される液体は、吸収パッド体から外部へと漏れ出し難くなる。
本発明の一実施形態である吸収パンツを説明する斜視図である。 本発明の一実施形態である吸収パンツの裏返した状態を説明する正面図である。 本発明の一実施形態である吸収パンツの裏返した状態を説明する背面図である。 本発明の一実施形態である吸収パンツの吸収パッド体を説明する上面図である。 本発明の一実施形態である吸収パンツの吸収パッド体を説明する断面図である。 本発明の一実施形態である吸収パンツの使用状態を説明する断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る吸収パンツ10に関して図面に基づき詳細に説明する。尚、以下の本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1は、本実施形態の吸収パンツ10の表面側であり、下方側から見た状態を説明する斜面図である。図2は、本実施形態の吸収パンツ10の裏面側から見た状態を説明する正面図である。図3は、本実施形態の吸収パンツ10の裏面側から見た状態を説明する背面図である。
図1に示す如く、吸収パンツ10は、例えば、女性用ショーツである。吸収パンツ10は、主に、パンツ本体11と、パンツ本体11の内側に配設される吸収パッド体12(図2参照)と、を備える。そして、パンツ本体11は、複数の布地を縫製して形成され、パンツ本体11の底部にはクロッチ11Aが配置される。クロッチ11Aは、着用者の股間を含む両大腿部の間の股下に渡り配置される。
パンツ本体11は、例えば、ボクサー型のパンツ形状であり、着用者の腰回りから股関節近傍の大腿部付近までを覆う形状となる。そして、パンツ本体11は、例えば、ポリエステルを主材料とした生地から形成され、伸縮性が高く、着用者の動き易さを実現する。また、パンツ本体11は、着用者にしっかりとフィットすることで、着用者の冷え防止効果が得られる。
吸収パッド体12は、例えば、4層の積層構造として形成される。詳細は後述するが、吸収パッド体12は、その内部に吸水性生地を有する第2の生地層32(図5参照)を有することで、着用者から排出される経血や尿等の液体をその内部に留めることができる。詳細は後述するが、吸収パッド体12には、二重のパイピング加工が施されることで、上記液体が、外部へと漏れ出し難くなる。
図2及び図3に示す如く、吸収パッド体12の前端部12A側は、パンツ本体11のクロッチ11Aの前端部11C(図1参照)及び左右の側方端部11D,11E(図1参照)と重畳するように連続して縫製される。また、吸収パッド体12の後端部12B側は、パンツ本体11のお尻側の腰回りのゴム部11Bと重畳するように縫製される。
特に、パンツ本体11のクロッチ11Aでは、吸収パッド体12が、略その全面に渡り配置されると共に、吸収パッド体12の前端部12A側が、略コの字形状に連続してパンツ本体11に対して縫製して固定される。
この構造により、吸収パッド体12は、着用者の股下領域のクロッチ11Aにおいて、パンツ本体11に対して使用中にずれ難くなると共に、吸収パッド体12は、パンツ本体11により着用者側へと押圧され、着用者にフィットした状態となる。
その結果、着用者の上記液体は、吸収パッド体12に対してしっかりと排出されることで、吸収パッド体12の内部へと吸収される。着用者の上記液体は、吸収パッド体12の第2の生地層32に留められ、吸収パッド体12から外部へと漏れ難くなる。そして、着用者のパンツ本体11やズボン等の衣服が、上記液体により汚れることが防止される。
また、上述したように、吸収パッド体12では、その先端部12A側がパンツ本体11のクロッチ11Aに対して縫製され、その後端部12B側がパンツ本体11の腰回りのゴム部11Bに対して縫製される。つまり、吸収パッド体12の長手方向の2/3程度の領域が、パンツ本体11に対して縫製されることなく、非固定状態となる。
この構造により、吸収パンツ10の洗濯の際には、吸収パッド体12自体を両手で掴みながら揉み洗いをすることが可能となる。そして、吸収パッド体12に留められた上記液体は、上記揉み洗いにより落とし易くなる。その結果、吸収パッド体12が清潔な状態に維持され、吸収パンツ10を安心して繰り返し使用することが出来る。
次に、図4は、本実施形態の吸収パンツ10の吸収パッド体12を説明する上面図である。図5は、本実施形態の吸収パンツ10の吸収パッド体12を説明する断面図であり、図4に示すA-A線方向の断面である。
図4に示す如く、吸収パッド体12は、上面視略台形形状に形成される。吸収パッド体12の外周端部には、第2の漏れ防止部13が1周に渡り形成される。そして、第2の漏れ防止部13は、例えば、帯状の防水性生地から成り、吸収パッド体12の外周端部の側面を被覆するように、吸収パッド体12に縫製される。第2の漏れ防止部13は、帯状の生地にて、吸収パッド体12の外周端部を外側包み込んで縫製する、所謂、パイピング加工により形成される。
この構造により、吸収パッド体12の外周端部は、第2の漏れ防止部13により防水加工が施された構造となる。そして、吸収パッド体12の第2の生地層32に吸収された上記液体が、吸収パッド体12の外周端部まで廻り込んだ場合でも、上記液体が、吸収パッド体12の外部へと漏れ難くなる。
詳細は後述するが、一点鎖線21は、第1の漏れ防止部14の外周端部を示すが、吸収パッド体12の内部には、第1の漏れ防止部14によりその外周端部の側面が防水加工された第2の生地層32が配設される。そして、第2の生地層32は、第1の漏れ防止部14の配置領域にて、吸収パッド体12の第3の生地層33に対して縫製される。尚、第1の漏れ防止部14は、第2の漏れ防止部13と同様に、例えば、帯状の防水性生地から形成される。そして、第1の漏れ防止部14は、帯状の生地にて、吸収パッド体12の第2の生地層32の外周端部を外側から包み込んで縫製する、所謂、パイピング加工により形成される。
また、吸収パッド体12の短手方向の幅W2は、パンツ本体11のクロッチ11A以外の領域では、クロッチ11Aの横幅W1よりは若干狭まるが、比較的に広い横幅W2を有した状態となる。そして、吸収パッド体12は、パンツ本体11のクロッチ11Aからお尻側の腰回りのゴム部11Bまで配置される。一点鎖線21にて示すように、上記液体の吸収層としての第2の生地層32は、第2の漏れ防止部13から、例えば、20mm程度内側であり、吸収パッド体12の略全面に渡り配置される。
この構造により、吸収パッド体12として、例えば、150ml~180ml程度の吸水容量が実現される。その結果、着用者は、吸収パンツ10の履き替え頻度が低減すると共に、上記液体の漏れの心配が減り、着用時の安心感が得られる。
尚、着用者は、吸収パンツ10の吸収パッド体12の上面に、例えば、市販の生理用品等を重ねて使用することで、吸収パッド体12の吸水容量と合わせて、全体としての吸水容量が増大する。そして、着用者のパンツ本体11やズボン等の衣服が、上記液体の漏れ出しにより汚れることが防止される。
図5に示す如く、吸収パッド体12の構成としては、パンツ本体11の生地22側から、第1の生地層31、第2の生地層32及び第3の生地層33が、順次積層して配置される。
第2の漏れ防止部13は、第1の生地層31と第3の生地層33とをその間に挟み込むと共に、第1及び第3の生地層31,33を厚み方向に貫通するように、第1及び第3の生地層31,33に対して縫製される。上述したように、第2の漏れ防止部13は、パイピング加工により、第1及び第3の生地層31,33の外周端部に沿って1周に渡り配置されたパイピング構造となる。そして、実線34にて示すように、第2の漏れ防止部13は、パンツ本体11に対して縫製されることで、吸収パッド体12は、パンツ本体11に対して固定される。
第1の漏れ防止部14は、第2の生地層32をその間に挟み込むと共に、第2の生地層32を厚み方向に貫通するように、第2の生地層32に対して縫製される。上述したように、第1の漏れ防止部14は、パイピング加工により、第2の生地層32の外周端部に沿って1周に渡り配置されたパイピング構造となる。そして、第2の生地層32は、第1及び第3の生地層31,33と略同形状であるが、第1及び第3の生地層31,33よりも小さく形成される。そして、実線35にて示すように、第1の漏れ防止部14は、第3の生地層33に対して縫製されることで、第2の生地層32は、吸収パッド体12に固定される。
ここで、第1の生地層31としては、例えば、製品番号CD3030-Rの防水性生地が用いられる。第1の生地層31は、耐久撥水加工が施され、優れた防水性能等を有し、1枚の生地から形成される。そして、第1の生地層31が、パンツ本体11の生地22の上面に配置されることで、着用者の上記液体が、パンツ本体11へと漏れ出すことが防止される。
第2の生地層32としては、例えば、帝人フロンティア株式会社製のベルオアシス(登録商標)が用いられる。第2の生地層32は、速やかな取水性能、優れた吸水性能、優れた吸湿・放湿性能や高い消臭性能等を有し、1枚の吸水性生地32Aから形成される。そして、第2の生地層32は、吸水・吸湿を繰り返しても、その性能が長時間に渡り低下し難く、着用者の上記液体を長時間に渡りその内部に留めることが出来る。
尚、第2の生地層32としては、上記ベルオアシス(登録商標)の1枚の吸水性生地32Aから形成される場合に限定されるものではない。例えば、第2の生地層32としては、上記ベルオアシス(登録商標)の吸水性生地32Aの上面に、例えば、製品名称「しん かがやきストレッチ」の吸水速乾生地32Bが積層して、2枚の生地として形成される場合でも良い。
上記吸水速乾生地32Bは、東レ株式会社のマックスペック(登録商標)加工が施され、抗菌防臭生地であり、一般的な「抗菌防臭」加工よりも多くの菌種に対して、菌の増殖と臭いの発生を抑制することが出来る。
第3の生地層33としては、例えば、東レ株式会社製のフィールドセンサー(登録商標)が用いられる。第3の生地層33は、メッシュ生地であり、着用者の上記液体を多量に吸水すると共に、上記液体を第2の生地層32へと移動させることができる。そして、第3の生地層33は、上記液体を瞬時に拡散することで、素早く乾燥し、着用者の不快感が解消される。
図示したように、第2の漏れ防止部13は、吸収パッド体12の外周端部に配置され、吸収パッド体12は、袋状の中空構造として形成される。そして、第2の生地層32は、第3の生地層33に対して縫製されると共に、上記中空構造の中空部内に固定される。
この構造により、吸収パッド体12としては、第2の漏れ防止部13の内側に第1の漏れ防止部14が配置される。つまり、吸収パッド体12は、第1及び第2の漏れ防止部14,13による二重のパイピング構造による上記液体の漏れ防止構造を有する。
次に、図6は、本実施形態の吸収パンツ10の着用時における使用状態を説明する断面図である。
図6に示す如く、パンツ本体11の生地22は、着用者にフィットするストレッチ性能に優れた生地からなることで、吸収パンツ10の着用時には、吸収パッド体12の第3の生地層33は、着用者の肌面に対して密着した状態となる。
矢印41は、吸収パンツ10の着用時において、着用者から排出された上記液体の流れを示す。上述したように、パンツ本体11のクロッチ11Aでは、略全面に渡り吸収パッド体12が配置される。この構造により、矢印41にて示すように、着用者から排出された上記液体は、第3の生地層33を介して第2の生地層32に直ぐに吸収される。
上述したように、吸収パッド体12は、着用者の肌面とパンツ本体11の生地22との両部材に対して密着した状態となることで、丸印42にて示すように、第1の漏れ防止部14は、第1の生地層31に対して密着した状態となる。そして、吸収パンツ10の着用時には、第2の生地層32は、防水性生地から成る第1の生地層31及び第1の漏れ防止部14により、その底面及び側面が被覆された状態となる。
また、実線35にて示すように、第1の漏れ防止部14は、第3の生地層33に対して縫製され、第1の生地層31には縫製されない構造となる。そして、第1の生地層31には、縫製時に形成される縫製穴が、第1の漏れ防止部14を含む第2の生地層32の下面には形成されない。
この構造により、着用者の上記液体は、長時間に渡り第2の生地層32の内部に保持され、パンツ本体11やズボン等の衣服へと漏れ出し難くなる。上述したように、吸収パッド体12の150ml~180ml程度の吸水容量は、主に、第2の生地層32による吸水容量である。その結果、着用者の上記液体の大部分は、第1の漏れ防止部14と第1の生地層31との隙間から第2の漏れ防止部13側へと漏れ出すよりは、第2の生地層32の内部にて移動する。
仮に、着用者の上記液体の一部が、丸印42にて示す第1の漏れ防止部14と第1の生地層31との隙間から第2の漏れ防止部13側へと漏れ出した場合でも、第2の漏れ防止部13が、吸収パッド体12の外周端部から外部への上記液体の漏れ出しを防止する。その結果、第2の漏れ防止部13の下面の第1の生地層31には、上記縫製穴が形成されるが、上記縫製穴からの上記液体の漏れ出し量は僅かな量に抑えることが出来る。そして、パンツ本体11の生地22も防水性生地から形成されることで、上記液体の漏れ出しにより汚れることが防止される。
特に、着用者が、椅子に腰掛けた状態やベッドに横臥した状態等の場合には、吸収パッド体12には、大きな押圧力が加わるが、丸印42にて示す領域でも、第1の漏れ防止部14と第1の生地層31との密着状態が強くなる。その結果、着用者の上記液体の大部分は、第1の漏れ防止部14と第1の生地層31との隙間から第2の漏れ防止部13側へと漏れ出し難くなる。そして、着用者のパンツ本体11やズボン等の衣服が、上記液体の漏れ出しにより汚れることが防止される。
尚、本実施形態では、吸収パンツ10として女性用ショーツの場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、吸収パッド体12の先端側をパンツ本体11の前方側の腰回りのゴム部11Bまで延在させ、ゴム部11Bに縫製することで、男性用の吸収パンツとしても用いることが出来る。そして、吸収パンツ10は、その他、介護用パンツや男女兼用の失禁用パンツ等として用いる場合でも良い。
また、第2の漏れ防止部13としては、帯状の防水性生地を準備し、第1及び第3の生地層31,33の外周端部を包み込むように被覆し、上記防水性生地を第1及び第3の生地層31,33に縫製する場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、第1の生地層31の外周端部側を第3の生地層33の外周端部を被覆するように折り返して、その折り返し部分を縫製して、第2の漏れ防止部13として用いる場合でも良い。この場合にも、吸収パッド体12の外周端部に沿ってパイピング構造が形成され、二重のパイピング構造により同様な効果が得られる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
10 吸収パンツ
11 パンツ本体
11A クロッチ
11B ゴム部
12 吸収パッド体
13 第2の漏れ防止部
14 第1の漏れ防止部
31 第1の生地層
32 第2の生地層
33 第3の生地層

Claims (5)

  1. 着用者から排出される液体を吸収する吸収パッド体と、前記吸収パッド体がその内部に縫製されるパンツ本体と、を備える吸収パンツであって、
    前記吸収パッド体は、
    前記パンツ本体と接触する第1の生地層と、
    前記第1の生地層の上面に積層される第2の生地層と、
    前記第2の生地層の上面に積層される第3の生地層と、
    前記第2の生地層をその間に挟み込むと共に、少なくとも前記第2の生地層の外周端部に沿って配置される第1の漏れ防止部と、
    前記第1の生地層及び前記第3の生地層をその間に挟み込むと共に、少なくとも前記第3の生地層の外周端部に沿って配置される第2の漏れ防止部と、を有し、
    前記吸収パッド体は、前記第2の漏れ防止部を前記パンツ本体に縫製することで前記パンツ本体に固定され、
    前記第2の生地層は、前記第1の漏れ防止部を前記第3の生地層に縫製することで前記吸収パッド体に固定され、
    前記第1の漏れ防止部は、前記第2の漏れ防止部の内側に配置されることを特徴とする吸収パンツ。
  2. 前記第1の生地層は、前記液体が前記パンツ本体へと漏れ出すことを防ぐ防水性生地から形成され、
    前記第2の生地層は、少なくとも前記液体を吸水する吸水性生地から形成され、
    前記第3の生地層は、前記液体を前記第2の生地層へと移動させるメッシュ生地から形成されることを特徴とする請求項1に記載の吸収パンツ。
  3. 前記第2の生地層は、前記吸水性生地の上面に抗菌防臭生地が積層されることを特徴とする請求項2に記載の吸収パンツ。
  4. 前記吸収パッド体の前端部及び前記前端部側の側方端部は、前記パンツ本体のクロッチの端部に対して縫製されると共に、前記吸収パッド体の後端部は、前記パンツ本体のゴム部に対して縫製されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収パンツ。
  5. 前記第1の漏れ防止部は、前記第2の生地層の外周端部に沿って1周に渡り配置され、
    前記第2の漏れ防止部は、前記第3の生地層の外周端部に沿って1周に渡り配置されることを特徴とする請求項4に記載の吸収パンツ。
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