JP2023069788A - 育苗マット充填装置および育苗マット充填方法 - Google Patents

育苗マット充填装置および育苗マット充填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来、荷重が集中する部分の育苗マットMの部分が千切れて破損しやすく、突起で押された部分が破損され、移送の確実性が低下するという課題がある。【解決手段】育苗容器Aを移送する移送手段7を有する移送台1の左右一対の移送フレーム16のうちの一方の移送フレーム16上に育苗マットMの左右の何れか一方の側面5を下にした縦置き起立状態で移送するマット移送手段10を設け、移送台6の育苗容器Aの移送路Lの上方であってマット移送手段10の側方には、マット移送手段10に供給する育苗マットMを側面5を下にした縦置き起立状態で載置する傾斜載置板13と傾斜載置板13の前部に設けた起立する規制板14とを有するマット供給載置台12を設け、マット移送手段10は規制板14とマット移送手段10との間に設けた通過路15を通って育苗マットMを移送させる構成とした育苗マット充填装置。【選択図】 図2

Description

本発明は、育苗マット充填装置および育苗マット充填方法に関するものである。
従来、育苗容器に、床土の代わりにロックウール等の部材で形成した育苗マットを嵌合させ、この育苗マットに稲の種子である種籾を播種して育苗する方法は、公知である(特許文献1参照)。
特許文献1では、育苗容器を移送する移送台に、育苗容器を移送する突起を設け、突起の上部に育苗マットを移送する直立面を設けた構成であり、突起が育苗容器を押して移送させつつ、育苗容器の上方に位置する育苗マットの端面に直立面を直接当接させて、育苗マットを育苗容器ごと共に移送しながら自動充填させる構成である。
特開2005-176633号公報
前記公知例は、育苗マットを育苗マットホッパー内に上下方向に重ね、重ねた育苗マットのうちの最下段の育苗マットの後面にのみ突起の直立面を当接させて、下から順に育苗箱の移動方向と同方向に押し出す構成であるため、重ねた育苗マットの重量を支持するため、荷重が集中する部分の育苗マットMの部分が千切れて破損しやすく、また、同様に、重ねた育苗マットから最下段の育苗マットの後端面を突起で押して移送するので、突起で押された部分が破損され、移送の確実性が低下するという課題がある。
すなわち、育苗マットはロックウールで形成された日本ロックウール株式会社製のものの育苗状況が優れているが、この育苗マットは大変もろく、育苗マットの自重以上の荷重が掛かると、簡単に崩れ毀損されてしまうので、上下に重ねた育苗マットを下から支持することも、最下段の育苗マットの後端面を突起で押して移送することはできず、自動供給の機械化は不可能であった。
本願は、育苗マットの移送形態を工夫し、育苗マットの損傷・毀損を防ぎながら育苗箱への自動充填設置の提供するものである。
請求項1は、育苗容器Aを移送する移送手段7を有する移送台1の左右一対の移送フレーム16のうちの一方の移送フレーム16上に育苗マットMの左右の何れか一方の側面5を下にした縦置き起立状態で移送するマット移送手段10を設け、移送台6の育苗容器Aの移送路Lの上方であってマット移送手段10の側方には、マット移送手段10に供給する育苗マットMを側面5を下にした縦置き起立状態で載置する傾斜載置板13と傾斜載置板13の前部に設けた起立する規制板14とを有するマット供給載置台12を設け、マット移送手段10は規制板14とマット移送手段10との間に設けた通過路15を通って育苗マットMを移送させる構成とした育苗マット充填装置としたものである。
請求項2は、移送台6に設けたマット供給載置台12の、育苗容器Aの移送方向上手側には、少なくとも、一枚分の育苗容器Aを供給しうる供給スペースを有する育苗容器供給部18を設けた育苗マット充填装置としたものである。
請求項3は、移送台6に設けたマット供給載置台12と育苗容器供給部18との間には、マット供給載置台12の傾斜載置板13に供給する縦置き起立状態の複数枚の育苗マットM群を予め載置しうるマット補助供給部34を設けた育苗マット充填装置としたものである。
請求項4は、マット移送手段10は前後一対の縦軸回転の回転ローラー20の外周に、無端状のマット移送ベルト板21を掛け回し、マット移送ベルト板21の外周面には起立する育苗マットMの後面4に当接して育苗マットMを前方に移動させる移送突部23をマット移送ベルト板21の回転移動方向に一対設けて構成した育苗マット充填装置としたものである。
請求項5は、前記マット供給載置台12は、育苗容器Aの移送方向に対して交差方向に所定幅を有する傾斜載置板13を有し、傾斜載置板13はマット移送手段10側を低く、反マット移送手段10側が高くなるように傾斜させ、傾斜載置板13は側面5を下にした縦置き起立状態で育苗マットMを複数載置可能に構成した育苗マット充填装置としたものである。
請求項6は、マット供給載置台12の傾斜載置板13上には自重で傾斜載置板13上の育苗マットM群を移動させる移動部材24を設けた育苗マット充填装置としたものである。
請求項7は、マット供給載置台12の傾斜載置板13には傾斜載置板13を振動させる板振動部36を設けた育苗マット充填装置としたものである。
請求項8は、マット移送手段10の移送方向下手側にはマット移送手段10が移送する育苗マットMを誘導するガイド用部材38を設けた育苗マット充填装置としたものである。
請求項9は、育苗容器Aを移送台6の移送手段7により水平状態で移送し、この育苗容器Aの移送に同期させて、マット供給載置台12上に側面5を下にして縦置き起立状態で載置した育苗マットMを、マット移送手段10により育苗容器Aの移送路の上方であって左右何れか一方側を前方へ向けて移送させ、マット供給載置台12の規制板14とマット移送手段10との間の育苗マットMが通過する通過路15を育苗マットMの後端が通過すると、育苗マットMを育苗容器Aの移送路側に横倒れさせて育苗容器Aに嵌合供給する育苗マット充填方法としたものである。
請求項1の発明では、移送台1の左右何れか一側に側面5を下にした縦置き起立状態の育苗マットMを移送するマット移送手段10を設け、マット移送手段10の側方に、マット移送手段10に供給する育苗マットMを側面5を下にした縦置き起立状態で載置しうる傾斜載置板13と傾斜載置板13の前部に設けた起立する規制板14とを有するマット供給載置台12を設け、規制板14のマット移送手段10側とマット移送手段10との間に育苗マットMが通過する通過路15を設けているので、複数枚のうちの一枚のみの育苗マットMがマット移送手段10と規制板14に挟まれた状態で移送され、育苗マットMの後端が通過路15を通過すると、規制板14の支持およびマット移送手段10の移送から育苗マットMが離脱して移送中の育苗容器A上に倒れ込んで嵌合し、育苗容器Aに育苗マットMを充填させることができる。
この場合、マット供給載置台12は側面5を下にした縦置き起立状態で各育苗マットMを載置するので、各育苗マットMは他の育苗マットMの重量を支持することはなく、破損を防止してマット移送手段10に供給できる。
また、複数枚のうちの一枚のみの育苗マットMが側面5を下にした縦置き起立状態でマット移送手段10と規制板14に挟まれて移送されるので、移送の抵抗を小さくでき、育苗マットMの破損を防止しながら、確実に育苗容器Aに充填でき、育苗マットMの充填作業の簡単かつ確実な機械化をすることできる。
請求項2の発明では、移送台6に設けたマット供給載置台12の、育苗容器Aの移送方向上手側には、少なくとも、一枚分の育苗容器Aを供給しうる供給スペースを有する育苗容器供給部18を設けているので、移送台6への育苗容器Aの供給作業を容易にでき、育苗容器Aへの育苗マットMの充填作業を容易にできる。
請求項3の発明では、移送台6に設けたマット供給載置台12と育苗容器供給部18との間には、マット供給載置台12の傾斜載置板13に供給する縦置き起立状態の複数枚の育苗マットM群を予め載置しうるマット補助供給部34を設けているので、予め、マット補助供給部34上に側面5を下にした縦置き起立状態の育苗マットMを用意しておくことができ、マット補助供給部34上の育苗マットM群をマット供給載置台12へスライドさせるだけでマット供給載置台12へ育苗マットMの補給でき、マット供給載置台12への育苗マットM群の供給作業を一度にでき、育苗マットMの充填作業を容易にできる。
請求項4の発明では、マット移送手段10は前後一対の縦軸回転の回転ローラー20の外周に、無端状のマット移送ベルト板21を掛け回し、マット移送ベルト板21の外周面には起立する育苗マットMの後面4に当接して育苗マットMを前方に移動させる移送突部23をマット移送ベルト板21の回転移動方向に一対設けて構成しているので、マット移送手段10は縦置き起立状態の育苗マットMをマット移送ベルト板21が支持した状態で移送させることができ、育苗マットMの損傷・破損を防止しながら確実に移送できる。
請求項5の発明では、マット供給載置台12は、育苗容器Aの移送方向に対して交差方向に所定幅を有する傾斜載置板13を有し、傾斜載置板13はマット移送手段10側を低く、反マット移送手段10側が高くなるように傾斜させ、傾斜載置板13は側面5を下にした縦置き起立状態で育苗マットMを複数載置可能に構成しているので、各育苗マットMは他の育苗マットMの重量を支持することなく傾斜載置板13上に載置されて、破損・損傷を防止しながらマット移送手段10へ育苗マットMを供給できる。
請求項6の発明では、マット供給載置台12の傾斜載置板13上には自重で傾斜載置板13上の育苗マットM群を移動させる移動部材24を設けているので、移動部材24により押されてマット移送手段10へ向かって育苗マットM群を移送供給させることができる。
請求項7の発明では、マット供給載置台12の傾斜載置板13には傾斜載置板13を振動させる板振動部36を設けているので、傾斜載置板13上の育苗マットM群を、傾斜載置板13との接触抵抗を減らしながらマット移送手段10へ向かって育苗マットM群を移送供給させることができ、育苗マットM群の供給移送を円滑確実にできる。
請求項8の発明では、マット移送手段10の移送方向下手側にはマット移送手段10が移送する育苗マットMを誘導するガイド用部材38を設けているので、マット移送手段10の前方のガイド用部材38により前進移送し、移送路Lと反対側に育苗マットMが倒れるのを防止でき、育苗容器Aへの育苗マットMの嵌合充填を確実にする。
請求項9の発明では、育苗容器Aを移送台6の移送手段7により水平状態で移送し、この育苗容器Aの移送に同期させて、マット供給載置台12上に側面5を下にして縦置き起立状態で載置した育苗マットMを、マット移送手段10により育苗容器Aの移送路の上方であって左右何れか一方側を前方へ向けて移送させ、マット供給載置台12の規制板14とマット移送手段10との間の育苗マットMが通過する通過路15を育苗マットMの後端が通過すると、育苗マットMは育苗容器Aの移送路側に横倒れして育苗容器Aに嵌合供給するので、育苗マットMは縦置き起立状態で移送されるので、各育苗マットMは他の育苗マットMの重量を支持することはなく、破損を防止しつつて移送させて育苗容器Aに充填嵌合供給でき、移送の抵抗を小さくでき、育苗マットMの破損を防止しながら、確実に育苗容器Aに充填でき、育苗マットMの充填作業の簡単かつ確実な機械化をすることできる。
育苗容器と育苗マットの斜視図。 育苗マット充填装置の平面図。 同側面図。 マット移送手段の平面図。 同側面図。 マット供給載置台の斜視図。 移動部材の平面図。 同側面図および背面図。 ガイド用部材の平面図。 同側面図および正面図。 同正面図。 育苗マットの移動状態平面図。 同作用状態側面図および背面図。 スイッチの配置状態平面図。 同側面図。 堰き止め板の側面図。 堰き止め板の適正傾斜角度説明図。 移送手段の一部平面図。 押し込みローラ-の作用状態側面図。 振動装置の他の実施形態の平面図および側面図。 押し込みローラ-の斜視図。 押し込みローラ-の斜視図。 押し込みローラ-の他の実施形態の斜視図。
本発明は、育苗マットMの育苗容器Aへの充填を機械化する育苗マット充填装置に関するものであり、その一実施形態携帯を図により説明する。
従来の育苗マットMは、稲の種子である種籾を播種育苗する床土の代用となるものであり、高炉スラグや、岩石などを主原料として電気炉等で1500~1600℃の高温で溶融するか、または、高炉から出たのち、同程度の高温に保温した溶融スラグを炉底から流出させ、遠心力などで吹き飛ばして繊維状にした人造鉱物繊維で形成された「ロックウール(岩綿)」称される部材等で形成されたものをいい、好適には「日本ロックウール株式会社」製の製品が適している。
育苗マットMは非常に脆く、マット状に形成された一部分に負荷が掛かると、負荷が掛かった部分が千切れて破損してしまうものであり、従来は手作業で、所定の剛性を有する合成樹脂製の引出形状に形成された育苗容器Aに充填し、育苗容器Aごと公知の播種装置に供給して播種作業を行っていた。
育苗マットMは育苗容器Aの深さより薄い直方体形状に形成され、上面1および下面2と、前面3および後面4と、左右側面5とを有して構成されている(図1)。
本発明は、育苗マットMの育苗容器Aへの充填を機械化するものであり、その一方法を以下説明する。
なお、本発明を説明するにあたり、理解を容易にするため、育苗容器Aを前進移送させる構成とし、この育苗容器Aの移送方向(移送路)を基準に前後・左右・上下等の方向を示して説明するが、これにより、本発明の構成が限定されることはない。
育苗マットMは育苗容器Aの深さより薄い直方体形状に形成され、上面1および下面2と、前面3および後面4と、左右側面5とを有して構成されている。
育苗容器Aを移送台6の移送手段7により水平状態で移送し、この育苗容器Aの移送に同期させて、側面5を下にして縦置き起立状態の育苗マットMを、マット移送手段10により育苗容器Aの移送路の上方であって左右何れか一方側を前方へ向けて移送させ、マット移送手段10が育苗マットMの後面4の移送を終了すると、育苗マットMを育苗容器Aの移送路側に横倒れさせて育苗容器Aに嵌合供給する。
すなわち、複数枚の育苗マットMをマット供給載置台12の傾斜載置板13上に載置しておき、複数枚のうちの一枚のみをマット移送手段10により育苗容器Aと同期移送し、マット移送手段10は育苗マットMを一枚分だけ前進させると、この育苗マットMから離脱し、マット移送手段10から離脱した育苗マットMは移送中の育苗容器A上に倒れ込んで嵌合し、マット移送手段10から先行育苗マットMが離脱すると、マット移送手段10は後続育苗マットMの移送を開始し、これを反復して、育苗マットMを育苗容器Aに自動的に充填させる。
具体的には、複数枚の育苗マットMを載置するマット供給載置台12は、育苗マットMを載置する傾斜載置板13の育苗容器Aの移送方向前側に上方に起立する規制板14を設け、規制板14とマット移送手段10の間に一枚の育苗マットMのみが通過する通過路15を設けており、複数枚のうちの一枚のみの育苗マットMがマット移送手段10と規制板14に挟まれた状態で前進し、育苗マットMの後端が通過路15を通過すると、規制板14の支持およびマット移送手段10の移送から育苗マットMを離脱させて移送中の育苗容器A上に倒れ込ませて嵌合させる。
移送台6は育苗容器Aを水平移送するものであり、育苗容器Aの移送方向に長い左右一対の移送フレーム16を有し、所定位置に設けた支脚17により床上に載置して使用する(図3)。
移送台6の始端部には、少なくとも、一枚分の育苗容器Aを供給しうる供給スペースを有する育苗容器供給部18を設ける。本実施形態の移送台6では、一枚分の育苗容器Aを供給しうる供給スペースを確保して育苗容器供給部18を構成しているが、公知の上下に重ねた育苗容器を一枚ずつ順に供給する育苗容器自動供給装置を設けてもよい。
移送台6の育苗容器供給部18の移送方向前側には側面5を下にした縦置き起立状態の育苗マットMを移送させるマット移送手段10を設ける。マット移送手段10は前後一対の縦軸回転の回転ローラー20を設け、前後の回転ローラー20には無端状のマット移送ベルト板21を掛け回して構成する(図4)。マット移送ベルト板21はマット移送モーター22により回転する回転ローラー20により駆動される。
マット移送ベルト板21には一対の移送突部23を設け、移送突部23は起立する育苗マットMの後面4に当接して育苗マットMを前方に移動させる。
この場合、育苗マットMの後面4の半分以上の面積に移送突部23が当接するように構成すると、育苗マットMの破損を防止でき、好適である。
なお、マット移送手段10は回転ローラー20とマット移送ベルト21を有していればよく、その他の構成は任意であるが、移送フレーム16に下部を着脱自在に取り付けた前後一対の支柱33Aの上部に連結杆33Bを設け、連結杆33Bに回転ローラー20の回転軸の上部を軸装して支持している。また、図5の後側の回転ローラー20の回転軸は連結杆33Bに対して前後移動自在とし、マット移送ベルト21の張り具合を調節可能にしている。
移送台6のマット移送手段10の側方には育苗マットMを予め載置するマット供給載置台12を設ける(図2)。マット供給載置台12は育苗容器Aの移送方向に対して交差方向に所定幅を有する傾斜載置板13を有して構成する。傾斜載置板13は育苗容器Aの移送方向に対する左右方向の何れか一側を高く、何れか他側が次第に低くなる用に傾斜させる。本実施形態では右側を高く、左側が低くなるように傾斜させている。
育苗マットMはマット供給載置台12上に横向きであって起立状態で複数載置可能に構成する。
すなわち、育苗マットMは育苗マットMの側面5を下にしてマット供給載置台12の傾斜載置板13の上面に当接させて起立状態で複数載置する。
マット供給載置台12の傾斜載置板13の前端縁には、傾斜載置板13上の育苗マットM群の前進移動を規制する規制板14を設ける(図2、4、6)。規制板14は傾斜載置板13に対して略垂直状態で起立させ、規制板14の左端縁とマット移送手段10のマット移送ベルト板21の間には育苗マット一枚分の隙間を設け、この隙間を通過路15に形成する。
マット供給載置台12の傾斜載置板13上には育苗マットMを側面5を下にして縦置きで左右方向に並べ、マット供給載置台12の傾斜載置板13上に並べた育苗マットを、後述する移動部材24の自重でマット移送手段10に向けて傾斜載置板13上を摺動移動させる構成とする。
マット供給載置台12には、マット供給載置台12の傾斜載置板13上に並べた育苗マットを、マット移送手段10側に移動させる前記移動部材24を設ける。移動部材24は、図7、8示したように、起立状態の育苗マットMの側面に当接する当接板25の前後中央位置の右側面側に支持部材26を設け、支持部材26には前後方向にローラー27を並設したローラー軸28の前後中間部を回転のみ自在に軸装する。
また、ローラー27の右側の支持部材26には案内ローラー29を回転のみ自在に軸装する。
移動部材24は、移動部材24自体の重量(自重)でローラー27と案内ローラー29を回転させてマット移送手段10に向けて移動し、これにより、移動部材24の当接板25が傾斜載置板13上の育苗マットM群をマット移送手段10に向けて移動させる。
すなわち、移動部材24を自重で移動させることにより、育苗マットMの移動に過剰な移動抵抗を負荷することがなく、破損・損傷を防止でき、好適であるが、適宜、付勢手段を設けることを妨げるものではない。
移動部材24の支持部材26の底面には下方に突出するガイド棒30を設け、マット供給載置台12の傾斜載置板13の前後中間位置にはガイド棒30が係合するガイド溝31を設ける(図2、6)。
ガイド棒30は上方からガイド溝31に差し込むことで、マット供給載置台12の傾斜載置板13の斜面上を移動部材24がマット移送手段10に向けて移動するのを誘導する。
また、マット移送手段10の反対側のガイド溝31の内端面より右側の傾斜載置板13には係合孔32を設け、該係合孔32にガイド棒30を差し込むことで移動部材24に移動を停止させられる(図6)。
したがって、係合孔32の位置は、後述するマット補助供給部34に予備載置した育苗マットM群より右側になる位置に形成すると、係合孔32にガイド溝31を係合させて移動部材24を待機させた際に、マット補助供給部34からマット供給載置台12へ育苗マットMを供給する際に移動部材24が邪魔になることを回避できる。
マット供給載置台12の育苗容器Aの移送方向上手側には、マット供給載置台12に供給する育苗マットM群を予め載置しうるマット補助供給部34を設ける(図2)。マット補助供給部34はマット供給載置台12の傾斜載置板13と同一の角度で傾斜する傾斜板35の上面をマット供給載置台12の傾斜載置板13の上面と略同一または低くなるように、移送台6上に設ける。
そのため、マット補助供給部34上に予め育苗マットを縦置きで並べ、マット供給載置台12の傾斜載置板13上の育苗マットM群がなくなると、マット補助供給部34からスライドさせることで即座に育苗マット群を補充することができる。
この場合、マット補助供給部34の傾斜板35とマット供給載置台12の傾斜載置板13は同一または低くなるようにすればよいが、少なくとも、マット補助供給部34の傾斜板35がマット供給載置台12の傾斜載置板13よりもわずかに段差を高く構成すると、育苗マット群がマット補助供給部34の傾斜板35とマット供給載置台12の傾斜載置板13との繋ぎ目に引っかかることなく、傾斜板35から傾斜載置板13への育苗マットのスライド移動させることができる。
マット供給載置台12の傾斜載置板13の下面側の所定位置には板振動部36を設ける。板振動部36は傾斜載置板13を振動させて傾斜載置板13上の育苗マット群のマット移送手段10への移動を円滑にさせる。
この場合、傾斜載置板13に固定状態に取り付けた振動側ステー13Aと移送台6の移送フレーム16側に設けた固定側ステー13Bとの間に防振部材64を介在させて取付け、傾斜載置板13の振動が他の移送台6に伝わらないようにしている(図6)。
マット移送手段10および移動部材24の前方の移送台6の移送フレーム16には、マット移送手段10が移送させている育苗マットMが落下するのを防止するガイド用部材38を設ける(図2)。
ガイド用部材38は、少なくとも、外側板39と下側誘導板部40とを有して構成する。
そのため、マット供給載置台12の傾斜載置板13上の育苗マットMは規制板14により支えられて前進するが、このとき、規制板14より前方に位置する育苗マットMが移送フレーム16を境に移送路Lと反対の移送フレーム16の左側に倒れると、育苗容器Aに嵌合させられなくなるので、これを防止するためにマット移送手段10の移送突部23の前側移動軌跡に干渉しない範囲で、平面視において、ガイド用部材38の後部を移送突部23の前側移動軌跡に接近させる。
次に、移送台6の移送手段7による育苗容器Aの移送と、マット移送手段10による育苗マットMの移送関係について説明する。
まず、移送手段7による育苗容器Aの移送速度よりも、マット移送手段10による育苗マットMの移送速度が速くなるように設定する。
そのため、育苗マットMは必ず移送中の育苗容器Aの側方のガイド用部材38で、育苗容器Aに向けて倒れ込むことになり、育苗マットMを育苗容器Aに確実に嵌合させることができる。
すなわち、育苗マットMの移送速度が育苗容器Aの移送速度よりも遅いと、移送中の育苗容器Aに育苗マットMが追いつくことはできず、嵌らないが、育苗マットMを育苗容器Aより速く移送させると、速く移送させた分のタイムラグで育苗マットMを育苗容器Aに倒れ込ませることができ、育苗マットMの育苗容器Aへの嵌合の確実性を向上させられる。
次に、手作業あるいは自動供給装置により、育苗容器Aを移送台6に供給し、供給された育苗容器Aは常時移送台6の終端に向けて前進移動する。
一方、育苗マットMはマット移送手段10により前進移動するが、先行育苗マットMが倒れるまにはガイド用部材38のマット誘導溝42は塞がっており、後続の育苗マットMの移送はできないから、育苗マットMの移送は間欠移動となる。
そのため、育苗容器Aの移送に育苗マットMの移送を同期させるために、同期用開始スイッチ45を設ける(図14)。
同期用開始スイッチ45に育苗容器Aの前端が当接すると、マット移送手段10のマット移送モーター22によりマット移送ベルト板21を駆動させて育苗マットMを移送開始させる。
マット移送手段10の移送突部23の前進移動路の終端の所定位置には移送停止スイッチ46を設け、移送停止スイッチ46に移送突部23が当接すると、マット移送モーター22の駆動を停止させる。
この場合、前記したように、マット移送モーター22は常時駆動して育苗容器Aを移送するが、最後の育苗容器Aを移送された場合、単独の同期用開始スイッチ45のみの感知によりマット移送モーター22を駆動させる構成では、最後の育苗容器Aの後壁が同期用開始スイッチ45に接触したときも、後続の育苗容器Aが移送されないのにマット移送手段10のマット移送モーター22を駆動させて育苗マットMの移送を開始させてしまうが、同期用開始スイッチ45の育苗容器A一箱分後方に移送確認スイッチ47を設け、同期用開始スイッチ45と移送確認スイッチ47が同時にオンとなると、マット移送モーター22に通電して育苗マットMの移送を開始し、最後の育苗容器Aの後端が同期用開始スイッチ45に当接しても、同期用開始スイッチ45単独の感知の場合では後続の育苗容器Aの移送は「無い」と判定して、マット移送モーター22に通電しないように構成している。
すなわち、マット移送手段10の後方所定位置に移送確認スイッチ47を設け、移送確認スイッチ47より育苗容器A一箱分前方の所定位置に同期用開始センサ同期用開始スイッチ45を設け、移送確認スイッチ47と同期用開始スイッチ45の両スイッチが移送台移送台6を移送中の育苗容器Aに接触すると、マット移送モーター22を稼働させて育苗マットMの移送を開始する。
振動装置60の前方の移送台6の育苗容器Aの移送路の上方には、育苗容器Aに接触しないが、育苗容器Aの前壁51の上面に載っている育苗マットMの前面3に当接する堰き止め板50を設ける(図3)。堰き止め板50は移送台6の育苗容器Aの移送路の上方に、移送方向の後側が高く、前側に至るに従い低くなるように育苗容器Aの上面に対して傾斜させて設ける。
そのため、ガイド用部材38から倒れ込んだ育苗マットMを育苗容器Aに嵌合させる。
すなわち、マット移送手段10は育苗マットMを移送台6の移送手段7による育苗容器Aの移送速度よりも僅かに速く移送し、必ず、数センチメートル程度育苗マットMの前端が育苗容器Aの前側に突出するようにした位置状態で倒れさせ、この先行移送された育苗マットMの前端を堰き止め板50により堰き止めることにより、育苗マットMの前後端が育苗容器A内に確実に嵌合するようにする。
換言すると、堰き止め板50により育苗マットMを堰き止めることにより、育苗マットMと育苗容器Aとの前後の位置合わせを確実にして、嵌合させる。
堰き止め板50の傾斜角度は任意であるが、堰き止め板50の傾斜角度が直立に近い急傾斜のときには育苗マットMは落ちきらずにめくれ上がり、めくれ上がった部分に過剰に移送力が掛かって破損する。
反対に、堰き止め板50の傾斜角度が緩すぎると、堰き止め板50の下を育苗マットMが通過する際に育苗容器Aの下方に押し込むように作用して、育苗マットMの前端が育苗容器A内に嵌合しない。
そのため、堰き止め板50は、移送台6の移送フレーム16に設けた取付板52に対して高さ調節自在に取り付ける構成とすると、育苗マットMの育苗容器Aへの嵌合を確実にできて、好適である。
移送台6には育苗容器Aを移送する任意の前記育苗容器移送手段7を設けており、移送手段7は移送台6の育苗容器供給部18では左右一対の移送ベルト53により構成する(図2)。
育苗容器供給部18の終端より移送方向下手側となる移送手段7は、図18に示したように移送用ローラー55を育苗容器Aの移送方向に複数配置して構成する。移送用ローラー55は少なくとも、左右一対のゴムローラー56を回転軸57に固定状態に取付けて構成する。回転軸57に取付けたゴムローラー56のうちマット移送手段10側(左側)のゴムローラー56Aの径を、反マット移送手段10側(右側)のゴムローラー56Bの径より大径に形成する。
左側のゴムローラー56Aの径を右側のゴムローラー56Bの径より大径とすることにより移送台移送台6を移送される育苗箱が移送台移送台6の右側に寄りながら進むように誘導する。
そのため、マット移送手段10を設けていない側(右側)の移送フレーム16上にAの位置決めガイド回転軸57を設けることができ、これにより、育苗容器Aは必ず右側所定位置を移送手段7により移送されることになって、ガイド用部材38から育苗マットMが倒れる込む際の育苗容器Aの移送位置を一定位置にして育苗マットMの育苗容器Aの嵌合の確実性を向上させられる。
すなわち、育苗容器Aがガイド用部材38の側方を通過する際には育苗容器Aはゴムローラー56Aとゴムローラー56の作用によって移送台移送台6の右側に寄せられて移送され、育苗容器Aの嵌合の確実性を向上させられる。
そのため、マット移送手段10の反対側の移送フレーム16には育苗容器Aの移送を案内する案内ガイド59を起立状態に設け、案内ガイド59は移送フレーム16の内面より内側に位置させて育苗容器Aを所定位置を移動させ育苗マットMの倒れ込みを確実にしている。
移送台6の育苗容器移送手段7は育苗容器移送用モーター58により駆動させる構成とし、育苗容器移送用モーター58は図示は省略するが、マット移送手段10を設けた側の移送フレーム16内の回転軸57に伝達歯車を設け、各歯車にチェンを掛け回し回し、このチェンに育苗容器移送用モーター58の駆動を伝達させて移送手段7を駆動させる構成としている。
また、育苗容器供給部18の移送ベルト53は移送用ローラー55の駆動回転を伝達させて同期駆動させている。
ガイド用部材38の側方の移送台6には育苗容器Aを上下に振動させる振動装置60を設ける(図19)。
そのため、移送手段7により移送中の育苗容器Aを上下に振動させることで、育苗マットMを育苗容器A内に確実に嵌合させられる。
振動装置60の構成は任意であり、本実施形態では、移送台6の移送用ローラー55を回転させる育苗容器移送用モーター58の動力と連動しており、育苗容器移送用モーター58の回転運動をリンク機構Lを介して上下運動に変換して上下移動体61を上下させ、育苗容器Aの下面を下から上に叩くようにして振動を付与する。振動装置60の振動によって育苗容器Aに載った育苗マットMを育苗容器A内に嵌合させる。
リンク機構Lの構成は任意であり、62は振動用モーター60A58により駆動回転する回転体、63は回転体62の中心より外れた偏心位置に取付けたロッドであり、ロッド63の前端を逆さL型状の上下移動体61の一端に接続し、ロッド63の往復移動により逆さL型形状の上下移動体61が上下運動に変換して育苗容器Aを上下振動させる。
図20は、振動装置60の他の実施形態を示し、上下移動体61に変えて角形状の回転体61Aにより構成し、回転体61Aの角部が育苗容器Aの底面に当たって上下振動させる。
、堰き止め板50の移送方向下手側には、育苗容器A内の育苗マットMを上から押し込む押し込みローラ-65を設ける(図19)。
そのため、育苗マットMの底面が育苗容器Aの底面と密着し、その後の種籾の育苗を良好にする。
押し込みローラ-65は、押し込みローラ-65の回転軸66を上下移動体67に軸装し、上下移動体67は高さ調節軸68により移送台6の移送フレーム16に対して高さ調節自在に取り付けると共に、上下移動体67は高さ調節軸68に対して上側方向には移動自在に取付ける。また、高さ調節軸68の外周には押し込みローラ-65を常時下降するように付勢するバネ(図示省略)を設ける。上下移動体67は取付軸73により取付台74に回動自在に取付ける。
そのため、押し込みローラ-65は高さ調節軸68により所定高さの待機位置に位置し、移送台6を移送された育苗容器Aが押し込みローラ-65の下面に当接すると、押し込みローラ-65を一旦押し上げ、押し込みローラ-65の下方を育苗容器Aの前壁が通過すると、バネ(図示省略)の弾力で下降し、育苗マットMを育苗容器Aの底面に押し付ける。
なお、育苗容器Aの後壁が押し込みローラ-65の下方に至ると、前壁と同様に押し込みローラ-65を押し上げて、押し込みローラ-65の下方を通過し、育苗容器Aは育苗容器回収地点まで移送台6上を移送される。
また、高さ調節軸68は上部の調節ダイヤル70を一方側に回転させると、押し込みローラ-65を上動させ、他方側に回転させると、押し込みローラ-65を下降させ、使用する育苗マットMの上面高さに調節する。
図23は、押し込みローラ-65の他の実施形態を示し、この押し込みローラ-65は大径部77と小径部78とを軸方法に交互に構成している。
(実施形態の作用)
本発明は上記構成であり、従来、育苗容器に床土を供給して播種する方法では、育苗容器の重量がかさみ、運搬・育苗作業が大変なため、床土の代用として、人造鉱物繊維で形成された「ロックウール(岩綿)」称される育苗マットMが使用されているが、一部の育苗マットMは非常に脆く、マット状に形成された一部分に負荷が掛かると、負荷が掛かった部分が千切れて破損してしまうことがあり、手作業で育苗容器に充填させていた。
また、育苗マットMの充填作業を機械化したものはあるが、育苗容器に準ずる剛性を有する育苗マットMに限られていた。
本発明では、育苗容器Aを移送台6の移送手段7により水平状態で移送し、この育苗容器Aの移送に同期させて、側面5を下にして縦置き起立状態の育苗マットMを、育苗容器Aの移送路Lの左右何れか一側上方を前方へ向けて育苗容器Aと育苗マットMとを並走させ、マット移送手段10に供給する育苗マットMのマット供給載置台12を過ぎると、育苗マットMを育苗容器Aの移送路L側に横倒れさせ、育苗容器Aに嵌合供給する。
すなわち、複数枚の育苗マットMをマット供給載置台12の傾斜載置板13上に載置しておき、複数枚のうちの一枚のみをマット移送手段10により育苗容器Aと同期移送し、マット移送手段10は育苗マットMを一枚分だけ前進させると、この育苗マットMから離脱し、マット移送手段10から離脱した育苗マットMは移送中の育苗容器A上に倒れ込んで嵌合し、マット移送手段10から先行育苗マットMが離脱すると、マット移送手段10は後続育苗マットMの移送を開始し、これを反復して、育苗マットMを育苗容器Aに自動的に充填させる。
移送台6は育苗容器Aの移送方向に長い左右一対の移送フレーム16を有し、移送台6の始端部には、少なくとも、一枚分の育苗容器Aを供給しうる供給スペースを有する育苗容器供給部18を設けているので、手作業または育苗容器を自動供給装置により一枚ずつ育苗容器Aを移送台6に供給する。
移送台6の移送手段7により育苗容器Aが移送されると、同期用開始スイッチ45と接触し、マット移送手段10のマット移送モーター22を駆動し、マット移送手段10の駆動により育苗マットMが前進移動し、先行育苗マットMの後端がマット供給載置台12の規制板14を過ぎると、先行育苗マットMは育苗容器Aに向けて横倒れして嵌合する。
一方、先行育苗マットMの後端がマット供給載置台12の規制板14を過ぎるとマット移送手段10の一方移送突部23が移送停止スイッチ46に接触して、マット移送モーター22を停止させ、後続育苗マットMの後面4に他方移送突部23が当接した状態で、マット移送モーター22の駆動を停止させ、次の育苗容器Aが移送台6の移送手段7により移送されると、同期用開始スイッチ45がマット移送モーター22を駆動させて、後続育苗マットMの移送を開始し、後続育苗マットMを育苗容器Aに向けて横倒れさせて嵌合させ、これを反復して、育苗容器Aへの育苗マットMの充填作業を行う。
移送台6のマット移送手段10の側方には育苗マットMを予め載置するマット供給載置台12を設け、マット供給載置台12は育苗容器Aの移送方向に対して交差方向に所定幅を有する傾斜載置板13を有し、傾斜載置板13はマット移送手段10側を低く、反マット移送手段10側を高く傾斜させているので、マット供給載置台12上に側面5を下にした縦置き起立状態で複数の育苗マットMを予め載置させることができ、育苗マットMの移送作業を容易にする。
マット供給載置台12の傾斜載置板13の前端縁には、傾斜載置板13上の育苗マットM群の前進移動を規制する規制板14を設けているので、マット移送手段10の移送突部23は一枚のみの育苗マットMだけを順に移送させて育苗容器Aに嵌合させられる。
すなわち、規制板14の左端縁はマット移送手段10のマット移送ベルト板21に対して育苗マット一枚分の隙間を設け、この隙間を通過路15に形成しているので、傾斜載置板13上の育苗マットM群は常に一枚のみがマット移送手段10により移送される。
マット供給載置台12の傾斜載置板13上には複数並べた育苗マットM群を、マット移送手段10側に移動させる移動部材24を設けているので、育苗マットM群のうちの右側の育苗マットMの上面1に移動部材24の当接板25を当接させ、移動部材24は常時育苗マットM群をマット移送手段10に向けて移動させる。
すなわち、傾斜載置板13の傾斜と移動部材24自体の重量により、傾斜載置板13上の育苗マットM群はマット移送手段10に向けて摺動移動させられる。
したがって、育苗マットM群は移動部材24自体の重量以外の荷重を受けずにマット移送手段10へ向けて移動させることができるので、破損・損傷を発生させることなく育苗マットMを移動供給することができるができる。
移動部材24の支持部材26の底面には下方に突出するガイド棒30を設け、マット供給載置台12の傾斜載置板13の前後中間位置にはガイド棒30が係合するガイド溝31を設けているので、移動部材24はガイド棒30とガイド溝31の作用により直線状に移動し、育苗マットM群を確実にマット移送手段10へ向けて移動させることができる。
また、マット移送手段10の反対側のガイド溝31の内端面より右側の傾斜載置板13には係合孔32を設けているので、係合孔32にガイド棒30を差し込むことで移動部材24の移動を停止させることができ、マット供給載置台12への育苗マットM群の供給作業を容易にできる。
マット供給載置台12の育苗容器Aの移送方向上手側には、マット供給載置台12に供給する育苗マットM群を予め載置しうるマット補助供給部34を設けているので、マット補助供給部34上に育苗マットM群を予め載置しておくと、マット補助供給部34からマット供給載置台12の傾斜載置板13へスライドさせることで即座に育苗マットM群を補充することができる。
マット供給載置台12の傾斜載置板13の下面側の所定位置には板振動部36を設けているので、傾斜載置板13上に育苗マットMを載置して充填作業を開始すると、板振動部36は傾斜載置板13を全体振動させる。
したがって、傾斜載置板13上の育苗マットM群のマット移送手段10への移動を円滑にさせる。
マット移送手段10および移動部材24の前方の移送台6の移送フレーム16には、マット移送手段10が移送させている育苗マットMが落下するのを防止するガイド用部材38を設けているので、マット供給載置台12の傾斜載置板13上の育苗マットMは規制板14により支えられて前進するが、このとき、規制板14より前方に位置する育苗マットMが移送フレーム16を境に移送路Lと反対の移送フレーム16の左側に倒れるのを防止できる。
移送手段7による育苗容器Aの移送速度よりも、マット移送手段10による育苗マットMの移送速度が速くなるように設定しているので、育苗マットMは必ず移送中の育苗容器Aの側方のガイド用部材38で、育苗容器Aに向けて倒れ込むことになり、育苗マットMを育苗容器Aに確実に嵌合させることができる。
すなわち、育苗マットMの移送速度が育苗容器Aの移送速度よりも遅いと、移送中の育苗容器Aに育苗マットMが追いつくことはできず、嵌らないが、育苗マットMを育苗容器Aより速く移送させると、速く移送させた分のタイムラグで育苗マットMを育苗容器Aに倒れ込ませることができ、育苗マットMの育苗容器Aへの嵌合の確実性を向上させられる。
また、マット移送手段10の移送突部23の前進移動路の終端の所定位置には移送突部23が当接すると、マット移送モーター22の駆動を停止させる移送停止スイッチ46を設けているので、充填作業の終了間際の最後の育苗容器Aが移送された場合、単独の同期用開始スイッチ45のみの感知によりマット移送モーター22を駆動させる構成では、最後の育苗容器Aの後壁が同期用開始スイッチ45に接触したときも、後続の育苗容器Aが移送されないのにマット移送手段10のマット移送モーター22を駆動させて育苗マットMの移送を開始させてしまうが、同期用開始スイッチ45の育苗容器A一箱分後方に移送確認スイッチ47を設け、同期用開始スイッチ45と移送確認スイッチ47が略同時にオンとなったときに、マット移送モーター22に通電する構成としているので、最後の育苗容器Aの後端が同期用開始スイッチ45に当接しても、同期用開始スイッチ45単独の感知の場合では後続の育苗容器Aの移送は「無い」と判定して、マット移送モーター22に通電させず、無駄な育苗マットMの移送開始を防止できる。
振動装置60の前方の移送台6の育苗容器Aの移送路の上方には、育苗容器Aに接触しないが、育苗容器Aの前壁51の上面に載っている育苗マットMの前面3に当接する堰き止め板(鎮圧ガイド)堰き止め板50を設け、堰き止め板50は移送台6の育苗容器Aの移送路の上方に、移送方向の後側が高く、前側に至るに従い低くなるように育苗容器Aの上面に対して傾斜させているので、ガイド用部材38から倒れ込んだ育苗マットMを育苗容器Aに嵌合させる。
すなわち、マット移送手段10は育苗マットMを移送台6の移送手段7による育苗容器Aの移送速度よりも僅かに速く移送し、必ず、数センチメートル程度育苗マットMの前端が育苗容器Aの前側に突出するようにした位置状態で倒れさせ、この先行移送された育苗マットMの前端を堰き止め板50により堰き止めることにより、育苗マットMの前後端が育苗容器A内に確実に嵌合させる。
換言すると、堰き止め板50により育苗マットMを堰き止めることにより、育苗マットMと育苗容器Aとの前後の位置合わせを確実にして、嵌合させる。
堰き止め板50の傾斜角度は、育苗マットMを水平状態を保持したまま移送のみ停止させる傾斜角度に形成しているので、堰き止め板50が当接した育苗マットMをめくれ上がるのを防止し、また、堰き止め板50の下端を育苗マットMが通過する際に育苗容器Aの下方に押し込むのを防止でき、育苗マットMを適切に育苗容器A内に嵌合させる。
移送台6には育苗容器Aを移送する育苗容器移送手段7を設け、移送手段7は移送台6の育苗容器供給部18では左右一対の移送ベルト53により構成し、育苗容器供給部18の終端より移送方向下手側となる移送手段7は、移送用ローラー55を育苗容器Aの移送方向に複数配置して構成しているので、育苗容器供給部18で育苗容器Aを供給すると、供給された育苗容器Aは移送ベルト53により移送されて移送用ローラー55に乗り移り、移送用ローラー55により移送される。
移送用ローラー55は少なくとも、左右一対のゴムローラー56を回転軸57に固定状態に取付けて構成し、回転軸57に取付けたゴムローラー56のうちマット移送手段10側(左側)のゴムローラー56Aの径を、反マット移送手段10側(右側)のゴムローラー56Bの径より大径に形成しているので、左側のゴムローラー56Aの径を右側のゴムローラー56Bの径より大径とすることにより移送台6を移送される育苗箱が移送台6の右側に寄りながら進むように誘導する。
そのため、マット移送手段10を設けていない側(右側)の移送フレーム16上にAの位置決めガイド回転軸57を設けることができ、これにより、育苗容器Aは必ず右側所定位置を移送手段7により移送されることになって、ガイド用部材38から育苗マットMが倒れる込む際の育苗容器Aの移送位置を一定位置にして育苗マットMの育苗容器Aの嵌合の確実性を向上させられる。
すなわち、育苗容器Aがガイド用部材38の側方を通過する際には育苗容器Aはゴムローラー56Aとゴムローラー56の作用によって移送台6の右側に寄せられて移送され、育苗容器Aの嵌合の確実性を向上させられる(図18)。
ガイド用部材38の側方の移送台6には育苗容器Aを上下に振動させる振動装置60を設けているので、移送手段7により移送中の育苗容器Aを上下に振動させることで、育苗マットMを育苗容器A内に確実に嵌合させられる。
振動装置60は振動モーター60Aの回転運動をリンク機構Lを介して上下運動に変換して上下移動体61を上下させ、育苗容器Aの下面を下から上に叩くようにして振動を付与するので、振動装置60の振動によって育苗容器Aに載った育苗マットMを育苗容器A内に嵌合させる。
図20の振動装置60の他の実施形態では、上下移動体61に変えて角形状の回転体61Aが回転するので、回転体61Aの角部が育苗容器Aの底面に当たって上下振動させる。
堰き止め板50の移送方向下手側には、育苗容器A内の育苗マットMを上から押し込む押し込みローラ-65を設けているので、育苗マットMの底面が育苗容器Aの底面と密着し、その後の種籾の育苗を良好にする。
押し込みローラ-65は、押し込みローラ-65の回転軸66を上下移動体67に軸装し、上下移動体67は高さ調節軸68により移送台6の移送フレーム16に対して高さ調節自在に取り付けると共に、上下移動体67は高さ調節軸68に対して上側方向には移動自在に取付け、高さ調節軸68の外周には押し込みローラ-65を常時下降するように付勢するバネ(図示省略)を設け、上下移動体67は取付軸73により取付台74に回動自在に取付けているので、押し込みローラ-65は高さ調節軸68により所定高さの待機位置に位置し、移送台6を移送された育苗容器Aが押し込みローラ-65の下面に当接すると、押し込みローラ-65を一旦押し上げ、押し込みローラ-65の下方を育苗容器Aの前壁が通過すると、バネ(図示省略)の弾力で下降し、育苗マットMを育苗容器Aの底面に押し付ける。
なお、育苗容器Aの後壁が押し込みローラ-65の下方に至ると、前壁と同様に押し込みローラ-65を押し上げて、押し込みローラ-65の下方を通過し、育苗容器Aは育苗容器回収地点まで移送台6上を移送される。
また、高さ調節軸68は上部の調節ダイヤル70を一方側に回転させると、押し込みローラ-65を上動させ、他方側に回転させると、押し込みローラ-65を下降させ、使用する育苗マットMの上面高さに調節する。
1…上面、2…下面、3…前面、4…後面、5…側面、6…移送台、7…移送手段、10…マット移送手段、12…マット供給載置台、13…傾斜載置板、13A…振動側ステー、13B…固定側ステー、14…規制板、15…通過路、16…移送フレーム、17…支脚、18…育苗容器供給部、20…回転ローラー、21…マット移送ベルト板、22…マット移送モーター、23…移送突部、24…移動部材、26…支持部材、27…ローラー、28…ローラー軸、29…案内ローラー、30…ガイド棒、31…ガイド溝、32…係合孔、34…マット補助供給部、35…傾斜板、36…板振動部、38…ガイド用部材、39…外側板、40…下側誘導板部、41…起立板部、42…マット誘導溝、45…同期用開始スイッチ、46…移送停止スイッチ、47…移送確認スイッチ、50…堰き止め板、51…前壁、53…移送ベルト、55…移送用ローラー、56…ゴムローラー、57…回転軸、58…育苗容器移送用モーター、60…振動装置、60A…振動用モーター、61…上下移動体、62…回転体、63…ロッド、64…防振部材、65…押し込みローラ-、66…回転軸、67…上下移動体、68…高さ調節軸、70…調節ダイヤル、73…取付軸、74…取付台、77…大径部、78…小径部、A…育苗容器、M…育苗マット。

Claims (9)

  1. 育苗容器Aを移送する移送手段7を有する移送台1の左右一対の移送フレーム16のうちの一方の移送フレーム16上に育苗マットMの左右の何れか一方の側面5を下にした縦置き起立状態で移送するマット移送手段10を設け、移送台6の育苗容器Aの移送路Lの上方であってマット移送手段10の側方には、マット移送手段10に供給する育苗マットMを側面5を下にした縦置き起立状態で載置する傾斜載置板13と傾斜載置板13の前部に設けた起立する規制板14とを有するマット供給載置台12を設け、マット移送手段10は規制板14とマット移送手段10との間に設けた通過路15を通って育苗マットMを移送させる構成とした育苗マット充填装置。
  2. 請求項1において、移送台6に設けたマット供給載置台12の、育苗容器Aの移送方向上手側には、少なくとも、一枚分の育苗容器Aを供給しうる供給スペースを有する育苗容器供給部18を設けた育苗マット充填装置。
  3. 請求項1または請求項2において、移送台6に設けたマット供給載置台12と育苗容器供給部18との間には、マット供給載置台12の傾斜載置板13に供給する縦置き起立状態の複数枚の育苗マットM群を予め載置しうるマット補助供給部34を設けた育苗マット充填装置。
  4. 請求項1~請求項3において、マット移送手段10は前後一対の縦軸回転の回転ローラー20の外周に、無端状のマット移送ベルト板21を掛け回し、マット移送ベルト板21の外周面には起立する育苗マットMの後面4に当接して育苗マットMを前方に移動させる移送突部23をマット移送ベルト板21の回転移動方向に一対設けて構成した育苗マット充填装置。
  5. 請求項1~請求項4において、前記マット供給載置台12は、育苗容器Aの移送方向に対して交差方向に所定幅を有する傾斜載置板13を有し、傾斜載置板13はマット移送手段10側を低く、反マット移送手段10側が高くなるように傾斜させ、傾斜載置板13は側面5を下にした縦置き起立状態で育苗マットMを複数載置可能に構成した育苗マット充填装置。
  6. 請求項5において、マット供給載置台12の傾斜載置板13上には自重で傾斜載置板13上の育苗マットM群を移動させる移動部材24を設けた育苗マット充填装置。
  7. 請求項5または請求項6において、マット供給載置台12の傾斜載置板13には傾斜載置板13を振動させる板振動部36を設けた育苗マット充填装置。
  8. 請求項1~請求項7において、マット移送手段10の移送方向下手側にはマット移送手段10が移送する育苗マットMを誘導するガイド用部材38を設けた育苗マット充填装置。
  9. 育苗容器Aを移送台6の移送手段7により水平状態で移送し、この育苗容器Aの移送に同期させて、マット供給載置台12上に側面5を下にして縦置き起立状態で載置した育苗マットMを、マット移送手段10により育苗容器Aの移送路の上方であって左右何れか一方側を前方へ向けて移送させ、マット供給載置台12の規制板14とマット移送手段10との間の育苗マットMが通過する通過路15を育苗マットMの後端が通過すると、育苗マットMを育苗容器Aの移送路側に横倒れさせて育苗容器Aに嵌合供給する育苗マット充填方法。
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