JP2023068471A - 制御装置、制御方法、制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】光学センサのダイナミックレンジを高める制御装置の提供。【解決手段】車両の検出エリアへ照射した照射光に対する物標からの反射光を複数の受光画素により受光する光学センサを制御する制御装置のプロセッサは、光学センサから照射されたメイン照射強度Iimの照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光の受光強度を、メイン受光強度Irmとして各受光画素毎に取得することと、光学センサからメイン照射強度Iimよりも低く照射されたサブ照射強度Iisの照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光の受光強度を、サブ受光強度Irsとして各受光画素毎に取得することと、各受光画素毎に取得されたメイン受光強度Irmのうち、上限強度Iruに達した飽和画素461のメイン受光強度Irmを、当該飽和画素のサブ受光強度Irsに基づき補完することとを、実行するように構成される。【選択図】図12

Description

本開示は、車両の検出エリアへ照射した照射光に対しての反射光を受光する光学センサを、制御する技術に関する。
特許文献1に開示される技術では、光学センサにおいて照射光に対する物標からの反射光を受光するために、感度の異なる二種類の受光画素が混在している。これにより、物標からの反射強度が高い場合にあっても低感度側の受光画素では、受光強度が上限強度に達する飽和に起因した反射点距離の誤検出を、抑制することが可能となっている。
特開2019-190892号公報
しかし、特許文献1の開示技術において物標からの反射強度が高い場合、高感度側の受光画素では受光強度の飽和が生じるものと考えられる。そのため、特許文献1の開示技術のように高感度側及び低感度側の各受光画素での受光強度に応じた出力に基づき、反射強度が検出される場合、特に高い反射強度に対しての検出精度が低下してしまう。こうした検出精度の低下は、光学センサのダイナミックレンジを高める上でネックとなる。
本開示の課題は、光学センサのダイナミックレンジを高める制御装置を、提供することにある。本開示の別の課題は、光学センサのダイナミックレンジを高める制御方法を、提供することにある。本開示のさらに別の課題は、光学センサのダイナミックレンジを高める制御プログラムを、提供することにある。
以下、課題を解決するための本開示の技術的手段について、説明する。尚、特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本開示の第一態様は、
プロセッサ(1b)を有し、車両(5)の検出エリア(Ad)へ照射した照射光に対する物標(Tr)からの反射光を複数の受光画素(46)により受光する光学センサ(10)を、制御する制御装置(1)であって、
プロセッサは、
光学センサから照射されたメイン照射強度(Iim)の照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光の受光強度を、メイン受光強度(Irm)として各受光画素毎に取得することと、
光学センサからメイン照射強度よりも低く照射されたサブ照射強度(Iis)の照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光の受光強度を、サブ受光強度(Irs)として各受光画素毎に取得することと、
各受光画素毎に取得されたメイン受光強度のうち、上限強度(Iru)に達した飽和画素(461)のメイン受光強度を、当該飽和画素のサブ受光強度に基づき補完することとを、実行するように構成される。
本開示の第二態様は、
車両(5)の検出エリア(Ad)へ照射した照射光に対する物標(Tr)からの反射光を複数の受光画素(46)により受光する光学センサ(10)を、制御するためにプロセッサ(1b)により実行される制御方法であって、
光学センサから照射されたメイン照射強度(Iim)の照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光の受光強度を、メイン受光強度(Irm)として各受光画素毎に取得することと、
光学センサからメイン照射強度よりも低く照射されたサブ照射強度(Iis)の照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光の受光強度を、サブ受光強度(Irs)として各受光画素毎に取得することと、
各受光画素毎に取得されたメイン受光強度のうち、上限強度(Iru)に達した飽和画素(461)のメイン受光強度を、当該飽和画素のサブ受光強度に基づき補完することとを、含む。
本開示の第三態様は、
車両(5)の検出エリア(Ad)へ照射した照射光に対する物標(Tr)からの反射光を複数の受光画素(46)により受光する光学センサ(10)を、制御するために記憶媒体(1a)に記憶され、プロセッサ(1b)に実行させる命令を含む制御プログラムであって、
命令は、
光学センサから照射されたメイン照射強度(Iim)の照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光の受光強度を、メイン受光強度(Irm)として各受光画素毎に取得させることと、
光学センサからメイン照射強度よりも低く照射されたサブ照射強度(Iis)の照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光の受光強度を、サブ受光強度(Irs)として各受光画素毎に取得させることと、
各受光画素毎に取得されたメイン受光強度のうち、上限強度(Iru)に達した飽和画素(461)のメイン受光強度を、当該飽和画素のサブ受光強度に基づき補完させることとを、含む。
このように第一~第三態様では、光学センサから照射されたメイン照射強度の照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光のメイン受光強度は、各受光画素毎に取得される。そこで第一~第三態様によると、光学センサからメイン照射強度よりも低く照射されたサブ照射強度の照射光に対して、光学センサにより検出エリアから受光された反射光のサブ受光強度も、各受光画素毎に取得される。これによれば、各受光画素毎に取得されたメイン受光強度のうち、上限強度に達した飽和画素のメイン受光強度は、低いサブ照射強度に対しては当該飽和画素においても上限強度に未達となるサブ受光強度に基づくことで、上限強度を超える真値との差分を補完することができる。故に、こうして補完されたメイン受光強度が物標からの反射強度として検出されることで、光学センサのダイナミックレンジを高めることが可能となる。
一実施形態によるセンシングシステムの全体構成を示す模式図である。 一実施形態による光学センサの詳細構成を示す模式図である。 一実施形態による制御装置の機能構成を示すブロック図である。 一実施形態による投光器を示す模式図である。 一実施形態によるレーザダイオードの特性を示す模式図である。 一実施形態による検出フレームを示すタイムチャートである。 一実施形態による受光器を示す模式図である。 一実施形態によるメイン画像データを示す模式図である。 一実施形態によるサブ画像データを示す模式図である。 一実施形態による背景画像データを示す模式図である。 一実施形態による補完を説明するためのグラフである。 一実施形態による制御フローを示すフローチャートである。 変形例による検出フレームを示すタイムチャートである。 変形例による検出フレームを示すタイムチャートである。
図1に示すように本開示の一実施形態は、光学センサ10及び制御装置1を含んで構成されるセンシングシステム2に関する。センシングシステム2は、車両5に搭載される。車両5は、乗員の搭乗状態において走行路を走行可能な、例えば自動車等の移動体である。
車両5は、自動運転制御モードにおいて定常的、又は一時的に自動走行可能となっている。ここで自動運転制御モードは、条件付運転自動化、高度運転自動化、又は完全運転自動化といった、作動時のシステムが全ての運転タスクを実行する自律運転制御により、実現されてもよい。自動運転制御モードは、運転支援、又は部分運転自動化といった、乗員が一部又は全ての運転タスクを実行する高度運転支援制御において、実現されてもよい。自動運転制御モードは、それら自律運転制御と高度運転支援制御とのいずれか一方、組み合わせ、又は切り替えにより実現されてもよい。
尚、以下の説明では断り書きがない限り、前、後、上、下、左、及び右の各方向は、水平面上の車両5を基準として定義される。また水平方向とは、車両5の方向基準となる水平面に対して、平行方向を示す。さらに鉛直方向とは、車両5の方向基準となる水平面に対して、上下方向でもある垂直方向を示す。
光学センサ10は、自動制御運転モードを含む車両5の運転制御に活用可能な画像データを取得するための、所謂LiDAR(Light Detection and Ranging / Laser Imaging Detection and Ranging)である。光学センサ10は、例えば前方部、左右の側方部、後方部、及び上方のルーフ等のうち、車両5の少なくとも一箇所に配置される。
図2に示すように光学センサ10においては、互いに直交する三軸方向としてのX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向により、三次元直交座標系が定義されている。特に本実施形態では、X方向軸及びZ軸方向がそれぞれ車両5の相異なる水平方向に沿って設定され、またY軸方向が車両5の鉛直方向に沿って設定されている。尚、図2においてY軸方向に沿う一点鎖線よりも左側部分(後述の光学窓12側)は、実際には当該一点鎖線よりも右側部分(後述のユニット21,41側)に対して垂直な断面を図示している。
図3に示すように光学センサ10は、車両5の外界空間のうち配置箇所及び視野角に応じた検出エリアAdへと向けて、光を照射する。光学センサ10は、照射した光が検出エリアAdから反射されることで入射してくる反射光を、受光する。このとき受光される反射光には、検出エリアAdから入射してくる背景光(即ち、外光)も、含まれる。光学センサ10は、こうした背景光のみを光の照射停止時に受光可能となっている。
光学センサ10は、検出エリアAd内において光を反射する物標Trをセンシングする。特に本実施形態におけるセンシングとは、物標Trからの反射強度、及び光学センサ10から物標Trまでの反射点距離を、検出することを意味する。車両5に適用される光学センサ10において代表的なセンシング対象物標は、例えば歩行者、サイクリスト、人間以外の動物、及び他車両等の移動物体のうち、少なくとも一種類であってもよい。車両5に適用される光学センサ10において代表的なセンシング対象物標は、例えばガードレール、道路標識、道路脇の構造物、及び道路上の落下物等の静止物体のうち、少なくとも一種類であってもよい。
図2に示すように光学センサ10は、筐体11、投光ユニット21、走査ユニット31、及び受光ユニット41を含んで構成されている。筐体11は、箱状に形成され、遮光性を有している。筐体11は、投光ユニット21、走査ユニット31、及び受光ユニット41を内部に収容している。筐体11は、透光性の光学窓12を有している。
投光ユニット21は、投光器22、及び投光レンズ系26を備えている。図4に示すように投光器22は、複数のレーザダイオード24が基板上においてアレイ状に配列されることで、構築されている。特に本実施形態の各レーザダイオード24は、Y軸方向に沿って単列に配列されている。各レーザダイオード24は、PN接合層において発振された光を共振可能な共振器構造、及びPN接合層を挟んで光を繰り返し反射可能なミラー層構造を、有している。各レーザダイオード24は、制御装置1からの制御信号に従う電流の印加に応じた光を、それぞれ発する。特に本実施形態の各レーザダイオード24は、車両5の検出エリアAdを含む外界空間に存在する人間から視認困難な近赤外域の光を、それぞれ発する。
図5に示すように各レーザダイオード24は、切替電流値Cthよりも高い電流を印加される場合には発振状態のLD(Laser Diode)モードとなることで、パルス発光する。このようなLDモードのパルス発光により各レーザダイオード24から発せされた光は、図6に示すように近赤外域での強度がメイン照射強度Iimの照射光を、構成することになる。一方、図5に示すように各レーザダイオード24は、切替電流値Cthよりも低い電流を印加される場合には未発振状態のLED(Light Emitting Diode)モードとなることで、連続的にDC(Direct Current)発光する。このようなLEDモードの連続発光により各レーザダイオード24から発せされた光は、図6に示すように近赤外域での強度がメイン照射強度Iimよりも低いサブ照射強度Iisの照射光を、構成することになる。
図4に示すように投光器22は、Y軸方向に沿って長手且つX軸方向に沿って短手の長方形輪郭をもって擬似的に規定される投光窓25を、基板の片面側に形成している。投光窓25は、各レーザダイオード24における投射開口の集合体として、構成されている。各レーザダイオード24の投射開口から発せられた光は、検出エリアAdではY軸方向に沿ったライン状に擬制される照射光として、投光窓25から投射される。照射光には、Y軸方向において各レーザダイオード24の配列間隔に応じた非発光部が、含まれていてもよい。この場合でも、検出エリアAdにおいては回折作用によって巨視的に非発光部の解消されたライン状の照射光が、形成されるとよい。
図2に示すように投光レンズ系26は、投光器22からの照射光を、走査ユニット31の走査ミラー32へ向かって投光する。投光レンズ系26は、例えば集光、コリメート、及び整形等のうち、少なくとも一種類の光学作用を発揮する。投光レンズ系26は、Z軸に沿った投光光軸を、形成する。投光レンズ系26は、発揮する光学作用に応じたレンズ形状の投光レンズ27を、投光光軸上に少なくとも一つ有している。投光レンズ系26の投光光軸上には、投光器22が位置決めされている。投光器22において投光窓25から出射された照射光は、投光レンズ系26の投光光軸に沿って導光される。
走査ユニット31は、走査ミラー32、及び走査モータ35を備えている。走査ミラー32は、基材の片面である反射面33に反射膜が蒸着されることで、板状に形成されている。走査ミラー32は、Y軸方向に沿う回転中心線まわりに回転可能に、筐体11によって支持されている。走査ミラー32は、機械的又は電気的なストッパにより有限となる駆動区間内において、揺動運動する。
走査ミラー32は、投光ユニット21と受光ユニット41とに共通に設けられている。走査ミラー32は、投光ユニット21の投光レンズ系26から入射する照射光を、反射面33により反射して光学窓12を通して検出エリアAdへと投光することで、当該検出エリアAdを回転角度に応じて走査する。特に本実施形態では、走査ミラー32による検出エリアAdの機械的な走査が、水平方向での走査に実質制限されている。このような走査と同時的に走査ミラー32は、回転角度に応じて検出エリアAdから光学窓12を通して入射してくる反射光を、反射面33により受光ユニット41側へとさらに反射する。ここで走査ミラー32の回転運動速度に対しては、照射光及び反射光の速度が十分に大きい。これにより照射光に対する反射光は、照射光と略同一回転角度の走査ミラー32において照射光と逆行するように、受光ユニット41側へと導光される。
走査モータ35は、例えばボイスコイルモータ、ブラシ付き直流モータ、又はステッピングモータ等である。走査モータ35は、制御装置1からの制御信号に従って、走査ミラー32を有限の駆動区間内において回転駆動(即ち、揺動駆動)する。このとき走査ミラー32の回転角度は、各レーザダイオード24毎の発光タイミングと同期させて、順次変化させられる。
受光ユニット41は、投光ユニット21に対してY軸方向にずれて配置されている。ここで特に本実施形態の受光ユニット41は、Y軸方向において投光ユニット21よりも下方に、位置決めされている。受光ユニット41は、受光レンズ系42、及び受光器45を備えている。受光レンズ系42は、受光器45に対して入射光を結像させるように、光学作用を発揮する。受光レンズ系42は、Z軸に沿った受光光軸を、形成する。受光レンズ系42は、発揮する光学作用に応じたレンズ形状の受光レンズ43を、受光光軸上に少なくとも一つ有している。走査ミラー32において反射面33から入射した光は、走査ミラー32の駆動区間内において受光レンズ系42の受光光軸に沿って導光される。
受光器45は、受光レンズ系42の受光光軸上に位置決めされている。図7に示すように受光器45は、複数の受光画素46が基板上においてアレイ状に配列されることで、構築されている。特に本実施形態の各受光画素46は、Y軸方向及びX軸方向に沿って二次元アレイ状に配列されている。各受光画素46はさらに、それぞれ複数ずつの受光素子から構成されている。各受光画素46の受光素子は、例えばシングルフォトンアバランシェダイオード(SPAD:Single Photon Avalanche Diode)等のフォトダイオードを主体に、形成されている。
受光器45は、Y軸方向に沿って長手且つX軸方向に沿って短手の長方形輪郭をもって規定される受光面47を、基板の片面側に形成している。受光面47は、各受光画素46における入射面の集合体として、構成されている。各受光画素46は、受光レンズ系42を通して検出エリアAdから受光面47へと入射した反射光を、各受光素子によって受光する。このとき、検出エリアAdにおいてライン状となる照射光に対しての反射光は、Y軸方向に沿ってライン状に拡がったビームとして、受光される。
図2に示すように受光器45は、出力回路48を一体的に有している。出力回路48は、図6に示す検出フレームFdにおいて、制御装置1からの制御信号に従ってサンプリング処理を実行する。ここで検出フレームFdは、車両5の起動中において所定時間間隔で繰り返される。そこで、サンプリング処理において出力回路48は、受光器45からの出力信号に基づく走査ライン別の検出信号を、各検出フレームFd毎に生成する。こうして生成された検出信号は、図3に示すように出力回路48から制御装置1へ出力される。
図1に示す制御装置1は、例えばLAN(Local Area Network)、ワイヤハーネス、及び内部バス等のうち、少なくとも一種類を介して光学センサ10に接続される。制御装置1は、少なくとも一つの専用コンピュータを含んで構成される。制御装置1を構成する専用コンピュータは、光学センサ10を制御することに特化した、センサECU(Electronic Control Unit)であってもよく、この場合にセンサECUは、筐体11内に収容されていてもよい。制御装置1を構成する専用コンピュータは、車両5の運転を制御する、運転制御ECU(Electronic Control Unit)であってもよい。制御装置1を構成する専用コンピュータは、車両5の走行経路をナビゲートする、ナビゲーションECUであってもよい。制御装置1を構成する専用コンピュータは、車両5の自己状態量を推定する、ロケータECUであってもよい。
制御装置1を構成する専用コンピュータは、メモリ1a及びプロセッサ1bを、少なくとも一つずつ有している。メモリ1aは、コンピュータにより読み取り可能なプログラム及びデータ等を非一時的に記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体、及び光学媒体等のうち、少なくとも一種類の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。プロセッサ1bは、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RISC(Reduced Instruction Set Computer)-CPU、DFP(Data Flow Processor)、及びGSP(Graph Streaming Processor)等のうち、少なくとも一種類をコアとして含む。
プロセッサ1bは、メモリ1aに記憶された制御プログラムに含まれる複数の命令を、実行する。これにより制御装置1は、光学センサ10を制御するための機能ブロックを、複数構築する。このように制御装置1では、光学センサ10を制御するためにメモリ1aに記憶された制御プログラムが複数の命令をプロセッサ1bに実行させることで、複数の機能ブロックが構築される。制御装置1により構築される複数の機能ブロックには、図3に示すようにメイン取得ブロック100、サブ取得ブロック110、背景取得ブロック120、強度補完ブロック130、及び距離検出ブロック140が含まれる。
メイン取得ブロック100は、図6に示すように検出フレームFdに設定されるメイン期間Pmにおいて、発振状態の各レーザダイオード24によりパルス発光するLDモードに、光学センサ10を制御する。こうしたLDモードへの制御により、メイン期間Pmにおいて光学センサ10から検出エリアAdには、メイン照射強度Iimの照射光が断続的なパルス状に照射されることとなる。
図3に示すメイン取得ブロック100は、メイン期間Pmでのパルス発光によるメイン照射強度Iimの照射光に対して、光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光の受光強度を、各受光画素46毎に取得する。ここで、図3,8に示すように取得された各受光画素46毎の受光強度は、それぞれメイン受光強度Irmとして定義される。この定義の下においてメイン取得ブロック100は、各受光画素46毎のメイン受光強度Irmをデータ化した、メイン画像データDmを生成する。
メイン画像データDmの取得に伴ってメイン取得ブロック100は、走査モータ35による走査ミラー32の全駆動区間に亘る回転駆動を、各レーザダイオード24毎での図6に示すパルス発光の発光タイミングtmと同期させて制御する。そこでメイン取得ブロック100は、走査ミラー32の回転角度に応じた複数の走査ライン別に各受光画素46毎のメイン受光強度Irmを取得することで、それら走査ライン別のメイン画像データDmを図8の如く生成する。
図3に示すサブ取得ブロック110は、図6に示すように検出フレームFdに設定されるサブ期間Psのうち発光期間Pslにおいて、未発振状態の各レーザダイオード24により連続発光するLEDモードに、光学センサ10を制御する。ここでサブ期間Psは、同じ検出フレームFdにおいてメイン期間Pmとは時間の前後する期間に、規定されている。特に本実施形態のサブ期間Psは、メイン期間Pmに連続的に後続する期間に、規定されている。また、特に本実施形態の発光期間Pslは、サブ期間Psのうち前側に偏った一部期間に、規定されている。こうした発光期間Pslにおいて、LEDモードに制御された光学センサ10から検出エリアAdには、メイン照射強度Iimよりも低いサブ照射強度Iisの照射光が連続的に照射されることとなる。
図3に示すサブ取得ブロック110は、発光期間Pslでの連続発光によるサブ照射強度Iisの照射光に対して、光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光の受光強度を、各受光画素46毎に取得する。ここで、図3,9に示すように取得された各受光画素46毎の受光強度は、それぞれ対応する受光画素46での上限強度Iruよりも低くなるサブ受光強度Irsとして、定義される。この定義の下においてサブ取得ブロック110は、各受光画素46毎のサブ受光強度Irsをデータ化した、サブ画像データDsを生成する。
サブ画像データDsの取得に伴ってサブ取得ブロック110は、走査モータ35による走査ミラー32の全駆動区間に亘る回転駆動を、各レーザダイオード24での図6に示す連続発光と並行して制御する。そこでサブ取得ブロック110は、走査ミラー32の回転角度に応じた複数の走査ライン別に各受光画素46毎のサブ受光強度Irsを取得することで、それら走査ライン別のサブ画像データDsを図9の如く生成する。
図3に示す背景取得ブロック120は、図6に示すように検出フレームFdに設定されるサブ期間Psのうち停止期間Pssにおいて、電流の印加を停止して各レーザダイオード24を非発光状態とする停止モードに、光学センサ10を制御する。ここで特に本実施形態の停止期間Pssは、サブ期間Psのうち発光期間Pslよりも後側に偏った一部期間に、規定されている。それと共に本実施形態の停止期間Pssは、連続発光の発光期間Pslとは実質同一の時間長さΔtに設定されている。こうした停止期間Pssにおいて、停止モードに制御された光学センサ10から検出エリアAdへの照射光は、連続的に停止することになる。
図3に示す背景取得ブロック120は、停止期間Pssに光学センサ10によって検出エリアAdから受光された背景光の受光強度を、各受光画素46毎に取得する。ここで、図3,10に示すように取得された各受光画素46毎の受光強度は、それぞれ対応するサブ受光強度Irsよりも低くなる背景受光強度Irbとして、定義される。この定義の下において背景取得ブロック120は、各受光画素46毎の背景受光強度Irbをデータ化した、背景画像データDbを生成する。
背景画像データDbの取得に伴って背景取得ブロック120は、走査モータ35による走査ミラー32の全駆動区間に亘る回転駆動を、各レーザダイオード24での図6に示す発光停止と並行して制御する。そこで背景取得ブロック120は、走査ミラー32の回転角度に応じた複数の走査ライン別に各受光画素46毎の背景受光強度Irbを取得することで、それら走査ライン別の背景画像データDbを図10の如く生成する。
このように画像データDm,Ds,Dbはいずれも、図8~10に示すような走査ライン別に取得される。そこで特に本実施形態では、物理的には同じ受光画素46によって取得された受光強度Irm,Irs,Irbであっても、異なる走査ラインに対して取得された受光強度Irm,Irs,Irbは、画像データDm,Ds,Db上は別の受光画素46によって取得された値として認識される。また逆に、同じ走査ラインにおいて物理的に同じ受光画素46によって取得された受光強度Irm,Irs,Irbは、画像データDm,Ds,Db間でも同じ受光画素46によって取得された値として認識される。
図3に示す強度補完ブロック130は、走査ライン別となるメイン画像データDmの各々において各受光画素46毎のメイン受光強度Irmが、それぞれ対応する受光画素46の上限強度Iruに達しているか否かを、判定する。強度補完ブロック130は、走査ライン別での各受光画素46のうち、図8に示すようにメイン受光強度Irmが上限強度Iruには達していない未飽和画素460に対しては、メイン取得ブロック100による取得値をそのままメイン受光強度Irmの確定値として維持する。
一方で強度補完ブロック130は、走査ライン別での各受光画素46のうち、図8に示すようにメイン受光強度Irmが上限強度Iruに達している飽和画素461に対しては、メイン取得ブロック100による取得値を補完する。このとき飽和画素461のメイン受光強度Irmに対する補完は、図9に示すように飽和画素461を含む走査ラインのサブ画像データDsにおける、飽和画素461のサブ受光強度Irsに基づく。
ここで具体的に強度補完ブロック130は、図10に示すように飽和画素461を含む走査ラインの背景画像データDbにおける、飽和画素461の背景受光強度Irb分を減算することで、図9に示す飽和画素461のサブ受光強度Irsを補正する。さらに強度補完ブロック130は、こうして補正した飽和画素461のサブ受光強度Irsを、飽和画素461のメイン受光強度Irmに対する補完強度Ircへと変換する。この補完強度Ircへの変換では、発光期間Pslにおけるサブ受光強度Irsと、発光期間Pslに対して実質同一時間長さの停止期間Pssにおける背景受光強度Irbとの、補正による差分を、数1に示すように各期間Psl,Pssの時間長さΔtによって除算する。これにより、連続発光の発光期間Pslにおけるサブ受光強度Irsが、パルス発光の発光タイミングtmにおけるメイン受光強度Irmに対しての補完強度Ircに、変換される。
Figure 2023068471000002
こうした原理に従う補完強度Ircは、図11に示すように実反射強度を表すメイン受光強度Irmの真値Irtと、飽和画素461において制限された上限強度Irとの、サブ受光強度Irsに応じた差分として推定されることになる。そこで強度補完ブロック130は、上限強度Iruに達した飽和画素461のメイン受光強度Irmに対して、数2に示すように補完強度Ircを加算することで、サブ受光強度Irsに基づき当該メイン受光強度Irmを補完する。
Figure 2023068471000003
以上により強度補完ブロック130は、各受光画素46毎に上限強度Iruに達していない場合にはそのまま維持且つ上限強度Iruに達している場合には補完された、メイン受光強度Irmを含む走査ライン別のメイン画像データDmを、強度画像データとして合成する。こうして合成されたメイン画像データDmは、検出エリアAdにおける物標Trからの反射強度として、メイン受光強度Irmを走査ライン別の各受光画素46毎に検出したデータとなる。そこで合成されたメイン画像データDmは、車両5の自動運転制御モードに利用されることで、例えば認識処理では複数物標Trを正確に分離識別することが可能となる。
強度補完ブロック130は、合成されたメイン画像データDmを、例えばタイムスタンプ及び車両5の走行環境情報等のうち少なくとも一種類と関連付けて、メモリ1aに記憶してもよい。強度補完ブロック130は、合成されたメイン画像データDmを、例えばタイムスタンプ及び車両5の走行環境情報等のうち少なくとも一種類と関連付けて外部センタへと送信することで、当該外部センタの記憶媒体に蓄積させてもよい。
図3に示す距離検出ブロック140は、メイン期間Pmでのメイン照射強度Iimの照射光に対して光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光の反射点距離を、強度補完ブロック130により合成されたメイン画像データDmに基づき、検出する。このとき反射点距離の検出は、パルス発光タイミングtmからメイン受光強度Irmのピーク強度を取得するまでの照射光の飛行時間に基づいた、dTOF(direct Time Of Flight)によって実現される。またこのとき、例えば図8~10に模式的に重畳表示されるような、高反射物標Trからの反射光によって生じるフレア等に起因した反射点距離の誤差が、飽和画素461の情報を含むメイン画像データDmに基づき、補正されてもよい。
距離検出ブロック140は、走査ライン別の各受光画素46毎に取得した反射点距離のデータを合成することで、図3の如く距離画像データDdを生成する。生成された距離画像データDdは、メイン画像データDmと共に車両5の自動運転制御モードにおいて利用されることで、例えば認識処理では複数物標Trまでの距離を正確に分離把握することが可能となる。尚、距離検出ブロック140は、強度補完ブロック130によるメイン画像データDmの場合に準じて距離画像データDdを、メモリ1aに記憶してもよいし、外部センタへ送信してから蓄積させてもよい。
ここまで説明したブロック100,110,120,130の共同により、制御装置1が車両5の光学センサ10を制御する制御方法は、図12に示す制御フローに従って実行される。本制御フローは、車両5の起動中において検出フレームFd毎に繰り返し実行される。尚、制御フローにおける各「S」は、制御プログラムに含まれた複数命令によって実行される複数ステップを、それぞれ意味している。
S10においてメイン取得ブロック100は、メイン期間Pmでのパルス発光によるメイン照射強度Iimの照射光に対して、光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光のメイン受光強度Irmを、走査ライン別の各受光画素46毎に取得する。そこでS10のメイン取得ブロック100は、取得した各受光画素46毎のメイン受光強度Irmを走査ライン別にデータ化することで、当該走査ライン別のメイン画像データDmを生成する。
S11においてサブ取得ブロック110は、サブ期間Psのうち発光期間Pslでのパルス発光によるサブ照射強度Iisの照射光に対して、光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光のサブ受光強度Irsを、走査ライン別の各受光画素46毎に取得する。そこでS11のサブ取得ブロック110は、取得した各受光画素46毎のサブ受光強度Irsを走査ライン別にデータ化することで、当該走査ライン別のサブ画像データDsを生成する。
S12において背景取得ブロック120は、サブ期間Psのうち停止期間Pssに光学センサ10によって検出エリアAdから受光された背景光の背景受光強度Irbを、走査ライン別の各受光画素46毎に取得する。そこでS12の背景取得ブロック120は、取得した各受光画素46毎の背景受光強度Irbを走査ライン別にデータ化することで、当該走査ライン別の背景画像データDbを生成する。
S13において強度補完ブロック130は、S10により走査ライン別に生成されたメイン画像データDmの各々において各受光画素46毎のメイン受光強度Irmが、それぞれ対応する受光画素46の上限強度Iruに達しているか否かを、判定する。その結果、メイン受光強度Irmが上限強度Iruに達していない未飽和画素460に対しては、S14において強度補完ブロック130がS10による取得値を、そのままメイン受光強度Irmの確定値として維持する。
一方、メイン受光強度Irmが上限強度Iruに達している飽和画素461に対しては、S15において強度補完ブロック130がS10による取得値を補完する。このとき強度補完ブロック130は、S12による飽和画素461の背景受光強度Irbを用いてS11による飽和画素461のサブ受光強度Irsを補正してから、S10による飽和画素461のメイン受光強度Irmを当該補正後のサブ受光強度Irsに基づき補完する。
S14,S15のいずれの実行終了後にも、制御フローはS16へ移行する。S16において強度補完ブロック130は、受光画素46毎に上限強度Iruに達していない場合にはそのまま維持且つ上限強度Iruに達している場合には補完された、メイン受光強度Irmを含む走査ライン別のメイン画像データDmを、合成する。さらにS17において距離検出ブロック140は、メイン期間Pmでのメイン照射強度Iimの照射光に対して光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光の反射点距離を、S16により合成されたメイン画像データDmに基づき検出することで、距離画像データDdを生成する。尚、S16,S17において画像データDm,Ddの少なくとも一方は、メモリ1aに記憶されてもよいし、外部センタへ送信されてから蓄積されてもよい。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の作用効果を、以下に説明する。
本実施形態では、光学センサ10から照射されたメイン照射強度Iimの照射光に対して、光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光のメイン受光強度Irmは、各受光画素46毎に取得される。そこで本実施形態によると、光学センサ10からメイン照射強度Iimよりも低く照射されたサブ照射強度Iisの照射光に対して、光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光のサブ受光強度Irsも、各受光画素46毎に取得される。これによれば、各受光画素46毎に取得されたメイン受光強度Irmのうち、上限強度Iruに達した飽和画素461のメイン受光強度Irmは、低いサブ照射強度Iisに対しては当該飽和画素461においても上限強度Iruに未達となるサブ受光強度Irsに基づくことで、上限強度Iruを超える真値Irtとの差分を補完することができる。故に、こうして補完されたメイン受光強度Irmが物標Trからの反射強度として検出されることで、光学センサ10のダイナミックレンジを高めることが可能となる。
本実施形態によると、上限強度Iruに達したメイン受光強度Irmは、メイン受光強度Irmの真値Irtと上限強度Iruとの差分として、サブ受光強度Irsに応じて推定される補完強度Ircを加算することで、正確に補完され得る。故に、光学センサ10のダイナミックレンジを適正に高めることが可能となる。
本実施形態によると、各受光画素46毎のメイン受光強度Irmは、パルス発光によるメイン照射強度Iimの照射光に対して取得される一方、各受光画素46毎のサブ受光強度Irsは、連続発光によるサブ照射強度Iisの照射光に対して取得される。これによれば、連続発光の発光期間Pslにおけるサブ受光強度Irsを、パルス発光の発光タイミングtmにおける補完強度Ircへと変換することで、上限強度Iruに達したメイン受光強度Irmであっても、真値Irtへと高精度に補完することができる。故に光学センサ10のダイナミックレンジを、反射強度の検出精度と共に、適正に高めることが可能となる。
本実施形態によると、各受光画素46毎のメイン受光強度Irmは、光学センサ10において発振状態に制御した複数レーザダイオード24によるメイン照射強度Iimの照射光に対して、取得される。そこで各受光画素46毎のサブ受光強度Irsは、光学センサ10において同じ複数レーザダイオード24を未発振状態に制御して照射したサブ照射強度Iisの照射光に対して、取得される。これによれば、異なる照射強度Iim,Iisに対して反射光の受光構造を共通化することで比較的小型となる光学センサ10において、サブ受光強度Irsに基づくメイン受光強度Irmの補完によりダイナミックレンジを高めることが可能となる。
本実施形態によると、各受光画素46毎のメイン受光強度Irmは、メイン期間Pmに照射されたメイン照射強度Iimの照射光に対して、取得される。そこで各受光画素46毎のサブ受光強度Irsは、メイン期間Pmとは時間の前後するサブ期間Psに照射されたサブ照射強度Iisの照射光に対して、取得される。これによれば、移動する車両5の検出エリアAdにおいて同じ物標Trからメイン受光強度Irm及びサブ受光強度Irsを受光する受光画素46が、共通化され易くなる。故に、上限強度Iruに達した飽和画素461のメイン受光強度Irmを、同じ飽和画素461にあっても上限強度Iruには達していないサブ受光強度Irsに基づき正確に補完することで、光学センサ10のダイナミックレンジを適正に高めることが可能となる。
本実施形態によると、照射光の停止する停止期間Pssには、光学センサ10により検出エリアAdから受光された背景光の背景受光強度Irbが、各受光画素46毎に取得される。そこで、背景受光強度Irbにより補正したサブ受光強度Irsに基づくことで、上限強度Iruに達したメイン受光強度Irmを、背景光の影響を除外して高精度に補完することができる。故に光学センサ10のダイナミックレンジを、反射強度の検出精度と共に、適正に高めることが可能となる。
本実施形態によると、メイン照射強度Iimの照射光に対して光学センサ10により検出エリアAdから受光された反射光の反射点距離は、補完されたメイン受光強度Irmを含むメイン画像データDmに基づき、検出される。これによれば、高いダイナミックレンジによる高精度な反射強度を利用して、反射点距離も高精度に検出することができる。即ち光学センサ10のダイナミックレンジを、反射強度の検出精度だけでなく、反射点距離の検出精度と共に、適正に高めることが可能である。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
変形例において制御装置1を構成する専用コンピュータは、車両5との間で通信可能な外部センタ又はモバイル端末を構築する、車両5以外のコンピュータであってもよい。変形例において制御装置1を構成する専用コンピュータは、デジタル回路及びアナログ回路のうち、少なくとも一方をプロセッサとして有していてもよい。ここでデジタル回路とは、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SOC(System on a Chip)、PGA(Programmable Gate Array)、及びCPLD(Complex Programmable Logic Device)等のうち、少なくとも一種類である。またこうしたデジタル回路は、プログラムを記憶したメモリを、有していてもよい。
変形例の光学センサ10では、走査ミラー32による検出エリアAdの機械的な走査が、鉛直方向での走査に実質制限されていてもよい。この場合、投光窓25及び受光面47の長方形輪郭の長手側は、X軸方向に沿って規定されていてもよい。変形例の光学センサ10では、走査ミラー32による検出エリアAdの機械的な走査が、水平方向での走査と鉛直方向での走査との双方であってもよい。変形例の光学センサ10は、例えば回転式、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式、若しくはリサージュ式等のうち、二次元又は三次元の各種走査方式を採用していてもよい。
変形例の光学センサ10では、メイン照射強度Iimの照射光を照射する投光器22と、サブ照射強度Iisの照射光を照射する投光器22とが、別々に設けられていてもよい。この場合、サブ照射強度Iisの照射光を照射する投光器22としては、レーザダイオード24に代えて、発光ダイオード(LED)が用いられていてもよい。
図13に示すように変形例の検出フレームFdでは、メイン期間Pmがサブ期間Psに連続的に後続する期間に、規定されていてもよい。図14に示すように変形例の検出フレームFdでは、メイン期間Pmとは時間の前後するサブ期間Psにおいて、停止期間Pssよりも後側に偏った発光期間Pslが、規定されていてもよい。
変形例の検出フレームFdでは、サブ期間Psのうち停止期間Pssが省かれてもよい。この場合の背景取得ブロック120及びS12では、例えばメイン受光強度Irm及びサブ受光強度Irsのうち少なくとも一方等に基づくアルゴリズムを用いて、背景受光強度Irbが推定されてもよい。
変形例の強度補完ブロック130及びS15では、背景受光強度Irbを用いたサブ受光強度Irsの補正が、省かれてもよい。変形例では、距離検出ブロック140及びS17が省かれてもよい。
変形例において制御装置1の適用される車両は、例えば外部センタから走行路での走行をリモート制御可能な、走行ロボット等であってもよい。ここまでの説明形態の他、上述の実施形態及び変形例は、プロセッサ1b及びメモリ1aを少なくとも一つずつ有した半導体装置(例えば半導体チップ等)として、実施されてもよい。
1:制御装置、1a:メモリ、1b:プロセッサ、5:車両、10:光学センサ、24:レーザダイオード、46:受光画素、461:飽和画素、Ad:検出エリア、Dm:メイン画像データ、Iim:メイン照射強度、Iis:サブ照射強度、Irb:背景受光強度、Irc:補完強度、Irm:メイン受光強度、Irs:サブ受光強度、Irt:真値、Iru:上限強度、Pm:メイン期間、Ps:サブ期間、Psl:発光期間、Pss:停止期間、tm:発光タイミング、Tr:物標

Claims (10)

  1. プロセッサ(1b)を有し、車両(5)の検出エリア(Ad)へ照射した照射光に対する物標(Tr)からの反射光を複数の受光画素(46)により受光する光学センサ(10)を、制御する制御装置(1)であって、
    前記プロセッサは、
    前記光学センサから照射されたメイン照射強度(Iim)の前記照射光に対して、前記光学センサにより前記検出エリアから受光された前記反射光の受光強度を、メイン受光強度(Irm)として各前記受光画素毎に取得することと、
    前記光学センサから前記メイン照射強度よりも低く照射されたサブ照射強度(Iis)の前記照射光に対して、前記光学センサにより前記検出エリアから受光された前記反射光の受光強度を、サブ受光強度(Irs)として各前記受光画素毎に取得することと、
    各前記受光画素毎に取得された前記メイン受光強度のうち、上限強度(Iru)に達した飽和画素(461)の前記メイン受光強度を、当該飽和画素の前記サブ受光強度に基づき補完することとを、実行するように構成される制御装置。
  2. 前記メイン受光強度を補完することは、
    前記メイン受光強度の真値(Irt)と前記上限強度との差分として前記サブ受光強度に応じて推定される補完強度(Irc)を、前記上限強度に達した前記メイン受光強度に加算することを、含む請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記メイン受光強度を取得することは、
    パルス発光による前記メイン照射強度の前記照射光に対して、各前記受光画素毎の前記メイン受光強度を取得することを、含み、
    前記サブ受光強度を取得することは、
    連続発光による前記サブ照射強度の前記照射光に対して、各前記受光画素毎の前記サブ受光強度を取得することを、含み、
    前記メイン受光強度を補完することは、
    前記連続発光の発光期間(Psl)における前記サブ受光強度を、前記パルス発光の発光タイミング(tm)における前記補完強度へ変換することを、含む請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記メイン受光強度を取得することは、
    前記光学センサにおいて発振状態に制御したレーザダイオード(24)による前記メイン照射強度の前記照射光に対して、各前記受光画素毎の前記メイン受光強度を取得することを、含み、
    前記サブ受光強度を取得することは、
    前記光学センサにおいて未発振状態に制御した前記レーザダイオードによる前記サブ照射強度の前記照射光に対して、各前記受光画素毎の前記サブ受光強度を取得することを、含む請求項1~3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記メイン受光強度を取得することは、
    メイン期間(Pm)に照射された前記メイン照射強度の前記照射光に対して、各前記受光画素毎の前記メイン受光強度を取得することを、含み、
    前記サブ受光強度を取得することは、
    前記メイン期間とは時間の前後するサブ期間(Ps)に照射された前記サブ照射強度の前記照射光に対して、各前記受光画素毎の前記サブ受光強度を取得することを、含む請求項1~4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記プロセッサは、
    前記照射光の停止する停止期間(Pss)に、前記光学センサにより前記検出エリアから受光された背景光の受光強度を、背景受光強度(Irb)として各前記受光画素毎に取得することを、さらに実行するように構成され、
    前記メイン受光強度を補完することは、
    前記背景受光強度により補正した前記サブ受光強度に基づき、前記上限強度に達した前記メイン受光強度を補完することを、含む請求項1~5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 記憶媒体(1a)を有し、
    前記プロセッサは、
    補完された前記メイン受光強度を含む強度画像データ(Dm)を、前記記憶媒体に記憶することを、さらに実行するように構成される請求項1~6のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 前記プロセッサは、
    前記メイン照射強度の前記照射光に対して前記光学センサにより前記検出エリアから受光された前記反射光の反射点距離を、補完された前記メイン受光強度を含む強度画像データ(Dm)に基づき、検出することを、さらに実行するように構成される請求項1~7のいずれか一項に記載の制御装置。
  9. 車両(5)の検出エリア(Ad)へ照射した照射光に対する物標(Tr)からの反射光を複数の受光画素(46)により受光する光学センサ(10)を、制御するためにプロセッサ(1b)により実行される制御方法であって、
    前記光学センサから照射されたメイン照射強度(Iim)の前記照射光に対して、前記光学センサにより前記検出エリアから受光された前記反射光の受光強度を、メイン受光強度(Irm)として各前記受光画素毎に取得することと、
    前記光学センサから前記メイン照射強度よりも低く照射されたサブ照射強度(Iis)の前記照射光に対して、前記光学センサにより前記検出エリアから受光された前記反射光の受光強度を、サブ受光強度(Irs)として各前記受光画素毎に取得することと、
    各前記受光画素毎に取得された前記メイン受光強度のうち、上限強度(Iru)に達した飽和画素(461)の前記メイン受光強度を、当該飽和画素の前記サブ受光強度に基づき補完することとを、含む制御方法。
  10. 車両(5)の検出エリア(Ad)へ照射した照射光に対する物標(Tr)からの反射光を複数の受光画素(46)により受光する光学センサ(10)を、制御するために記憶媒体(1a)に記憶され、プロセッサ(1b)に実行させる命令を含む制御プログラムであって、
    前記命令は、
    前記光学センサから照射されたメイン照射強度(Iim)の前記照射光に対して、前記光学センサにより前記検出エリアから受光された前記反射光の受光強度を、メイン受光強度(Irm)として各前記受光画素毎に取得させることと、
    前記光学センサから前記メイン照射強度よりも低く照射されたサブ照射強度(Iis)の前記照射光に対して、前記光学センサにより前記検出エリアから受光された前記反射光の受光強度を、サブ受光強度(Irs)として各前記受光画素毎に取得させることと、
    各前記受光画素毎に取得された前記メイン受光強度のうち、上限強度(Iru)に達した飽和画素(461)の前記メイン受光強度を、当該飽和画素の前記サブ受光強度に基づき補完させることとを、含む制御プログラム。
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