JP2023067034A - 制御装置、産業機械および制御方法 - Google Patents

制御装置、産業機械および制御方法 Download PDF

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仁 小山内
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俊毅 前多
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Abstract

【課題】ワークの加工をしながら加工誤差を補正する。【解決手段】相対変位特定部は、前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて治具と工具との相対変位を特定する。位置判定部は、治具及び工具の変位の計測値に基づいて治具及び工具がそれぞれ治具較正点及び工具較正点に位置するか否かを判定する。変位補正部は、治具及び工具がそれぞれ治具較正点及び工具較正点に位置すると判定したときに、治具較正点の撮像画像及び工具較正点の撮像画像に基づいて治具及び工具の変位の計測値を補正する。接触判定部は、主軸の撓みに係る計測値に基づいて、工具がワークに接触したか否かを判定する。工具データ補正部は、工具がワークに接触したと判定したときの相対変位に基づいて、工具長データを補正する。制御部は、相対変位と、ワークの形状と、工具の長さを示す工具長データとに基づいて治具又は工具を制御するための制御指令を生成する。【選択図】図2

Description

本開示は、制御装置、産業機械および制御方法に関する。
特許文献1には、産業機械の工具を形状測定プローブとして用いる技術が開示されている。具体的には、特許文献1には、工具に振動を与え、工具に取り付けられた力センサが当該振動を検出したときに、工具が物体に接触したと判定する技術が開示されている。
特開2006-159299号公報
産業機械などの機械によるワークの加工精度を向上するためには、ワークの加工をしながら加工誤差を補正することが望まれる。
本開示の目的は、ワークの加工をしながら加工誤差を補正することができる制御装置、産業機械及び制御方法を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、制御装置は、ワークを支持する治具と、前記ワークを加工する工具を含む主軸とを備える機械の制御装置であって、前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具と前記工具との相対変位を特定する相対変位特定部と、前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具及び前記工具がそれぞれ治具較正点及び工具較正点に位置するか否かを判定する位置判定部と、前記治具及び前記工具がそれぞれ治具較正点及び工具較正点に位置すると判定したときに、前記機械に接触しない支持部に支持された撮像装置によって撮像された前記治具較正点の撮像画像及び前記工具較正点の撮像画像に基づいて前記治具及び前記工具の変位の計測値を補正する変位補正部と、前記主軸の撓みに係る計測値に基づいて、前記工具が前記ワークに接触したか否かを判定する接触判定部と、前記工具が前記ワークに接触したと判定したときの前記相対変位に基づいて、前記工具の長さを示す工具データを補正する工具データ補正部と、前記相対変位と、前記ワークの形状と、前記工具データとに基づいて前記治具又は前記工具を制御するための制御指令を生成する制御部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、制御装置は、ワークを支持する治具と、前記ワークを加工する工具および前記工具を支持するヘッドを含む主軸とを備える機械の制御装置であって、前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具と前記工具との相対変位を特定する相対変位特定部と、前記主軸の撓みに係る計測値に基づいて、前記工具が前記ワークに接触したか否かを判定する接触判定部と、前記工具が前記ワークに接触したと判定したときの前記相対変位に基づいて、前記工具の長さを示す工具長データを補正する工具データ補正部と、前記相対変位と、前記ワークの形状と、前記工具長データとに基づいて前記治具又は前記工具を制御するための制御指令を生成する制御部と、を備え、前記ヘッドには、前記ヘッドの先端部と基端部とを連結するヒンジ部材と、前記ヒンジ部材の回転軸を跨ぐように設けられたひずみセンサとが設けられ、前記接触判定部は、前記ひずみセンサの計測値に基づいて、前記工具が前記ワークに接触したか否かを判定する。
上記態様によれば、制御装置は、ワークの加工をしながら加工誤差を補正することができる。
第1の実施形態に係るマシニングセンタの外観を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る機械本体の筐体内部の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る主軸ヘッドの構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係る制御盤の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る切込方向への工具の軌跡の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る送り方向への工具の軌跡の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御盤のキャリブレーション動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る制御盤による加工動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る表示画像の一例を示す図である。 トルク及び撓みの計測値と剛性の計算値との関係を示すグラフである。 ワークの側面加工の例を示す図である。 側面加工によるワークの加工誤差の計測結果を示す図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
〈第1の実施形態〉
《マシニングセンタ1の構成》
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係るマシニングセンタ1の外観を示す斜視図である。マシニングセンタ1は、機械本体20と、撮像装置30と、制御盤40とを備える。
機械本体20は、外殻をなす筐体10を備える。筐体10は、機械本体20によるワークの加工によって生じる切りくずやクーラントの飛び散りを防止するために、機械本体20を覆うように構成される。筐体10の前面には扉10Dが設けられる。筐体10の側面には、窓10Wが設けられる。
撮像装置30は、架台31と、天板32と、ヘッドカメラ33と、テーブルカメラ34とを備える。架台31は、床面に設置される。架台31と筐体10とは接触せず、架台31と筐体10との間に空間が設けられる。架台31の上端には、天板32が設けられる。架台31は天板32を支持する。天板32は、熱膨張が生じ難い材料で構成されることが好ましい。熱膨張が生じ難い材料の例としては、セラミックスなどが挙げられる。天板32には、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34を取り付けるための孔が設けられる。天板32は筐体10と接触しないように設けられる。これにより、架台31および天板32は、機械本体20の稼働によって機械本体20が振動しても、ヘッドカメラ33およびテーブルカメラ34の位置を維持することができる。
図2は、第1の実施形態に係る機械本体20の筐体10内部の構成を示す斜視図である。
機械本体20は、筐体10の内部に、基台21と、コラム22と、テーブル23とを備える。コラム22及びテーブル23は、基台21の上面に設けられる。
コラム22は、基台21の上面に平行に設定されるX軸方向に移動可能に設けられる。基台21には、X軸モータ22M及びX軸エンコーダ22Eが設けられる。X軸モータ22Mは、コラム22をX軸に沿って移動させるためのアクチュエータである。X軸モータ22Mの回転は、図示しないボールねじ機構により、直線運動に変換される。X軸エンコーダ22Eは、コラム22の移動量を計測する。
コラム22には、スライダ24が取り付けられている。スライダ24は、コラム22のテーブル23側の側部に配置されると共に、X軸及びZ軸に共に直交するY軸方向に移動可能に設けられる。コラム22には、Y軸モータ24M及びY軸エンコーダ24Eが設けられる。Y軸モータ24Mは、スライダ24をY軸に沿って移動させるためのアクチュエータである。Y軸モータ24Mの回転は、図示しないボールねじ機構により、直線運動に変換される。Y軸エンコーダ24Eは、スライダ24の移動量を計測する。
スライダ24のテーブル23側の面には、主軸ヘッド25が取り付けられている。主軸ヘッド25の上面には、側面に所定のマークが描かれたヘッドタブ25Xが固設されている。ヘッドタブ25Xのマークは、ヘッドタブ25Xのうち窓10Wに対向する面に描かれる。ヘッドタブ25Xには、図3に示すように例えばX印が描かれる。ヘッドタブ25XのマークはX印に限られず、中心位置と角度を特定可能なものであればよい。主軸ヘッド25は、Z軸と平行な回転軸線回りに回転可能にスピンドル26を支持する。なお、主軸ヘッド25自身は回転しない。スピンドル26には工具Aが装着される。工具Aの例としては、フライスなどが挙げられる。スピンドル26には、スピンドル26を回転させるためのスピンドルモータ26Mが設けられる。工具Aは、利用者によってスピンドル26に取り付けられ、付け替えが可能である。また工具Aはマシニングセンタ1の機能により自動的に付け替えがなされてもよい。以下、主軸ヘッド25、スピンドル26および工具Aを含む、スライダ24によって移動されるZ軸方向に伸びる部分全体を主軸ともよぶ。
図3は、第1の実施形態に係る主軸ヘッド25の構成を示す概略図である。図3は、主軸ヘッド25を窓10W側から見た図である。主軸ヘッド25には、4つの弾性ヒンジ25Hが取り付けられる。弾性ヒンジ25Hは、弾性材料からなる短冊状の部材であって、長辺方向の両端および中央部の表面または裏面に、幅方向に伸びる切り欠きを有する。弾性ヒンジ25Hは、当該切り欠きを支点として折れることで、ヒンジとして機能する。弾性ヒンジ25Hは、長辺方向が主軸ヘッド25の軸方向に沿うように主軸ヘッド25の側面に取り付けられる。弾性ヒンジ25Hの長辺方向の両端が、主軸ヘッド25に固定される。これにより、主軸ヘッド25の撓みや圧縮に応じて、弾性ヒンジ25Hの中央部の折れ角度が変化する。弾性ヒンジ25Hは、主軸ヘッド25と同じ材料、または主軸ヘッド25と線膨張係数が同じ材料によって構成される。4つの弾性ヒンジ25Hは、主軸ヘッド25の上面、下面、および両側面に取り付けられる。なお、他の実施形態においては、主軸ヘッド25は3つ以上の弾性ヒンジ25Hを備えればよい。弾性ヒンジ25Hが3つ以上設けられることで、少なくとも主軸ヘッド25のX軸方向とY軸方向の歪みを特定することができる。
各弾性ヒンジ25Hの中央部のうち、切り欠きの無い面には、ひずみセンサ25Sが取り付けられる。ひずみセンサ25Sは、弾性ヒンジ25Hの中央部の折れ角度に応じた計測値を出力する。なお、弾性ヒンジ25Hの中央部の折れ角度は主軸ヘッド25の撓みや圧縮に応じて変化するため、ひずみセンサ25Sは、主軸ヘッド25の撓みに関する量を計測しているとえる。主軸ヘッド25の両側面に取り付けられた弾性ヒンジ25Hの歪みの大きさから、主軸ヘッド25の左右方向に対する撓みが求められる。また、主軸ヘッド25の上面および下面に取り付けられた弾性ヒンジ25Hの歪みの大きさから、主軸ヘッド25の上下方向に対する撓みが求められる。
また、主軸ヘッド25には、スピンドルモータ26Mのトルクを計測するトルクセンサ26Tが設けられる。なお、他の実施形態においては、機械本体20がトルクセンサ26Tを備えなくてもよい。この場合、制御盤40は、スピンドルモータ26Mへのトルク指令または電流指令に基づいてスピンドルモータ26Mのトルクを特定することができる。
テーブル23は、図2に示すように、基台21の上面に平行でX軸に直交するZ軸方向に移動可能に設けられる。テーブル23の上部には、ワークテーブル27が取り付けられている。ワークテーブル27は、加工対象物であるワークWを支持する治具である。ワークテーブル27の上面には、側面に所定のマークが描かれたテーブルタブ27Xが固設されている。テーブルタブ27Xのマークは、テーブルタブ27Xのうち窓10Wに対向する面に描かれる。テーブルタブ27Xのマークは、例えばX印で表される。テーブルタブ27XのマークはX印に限られず、中心位置と角度を特定可能なものであればよい。テーブルタブ27Xは、テーブル23のうちワークWが設置されない部分に設けられる。基台21には、Z軸モータ23M及びZ軸エンコーダ23Eが設けられる。Z軸モータ23Mは、テーブル23をZ軸に沿って移動させるためのアクチュエータである。Z軸モータ23Mの回転は、図示しないボールねじ機構により、直線運動に変換される。Z軸エンコーダ23Eは、テーブル23の移動量を計測する。
撮像装置30のヘッドカメラ33は、図2に示すように、コラム22及びスライダ24が予め定めた較正点に位置するときに、窓10Wを介して光軸が主軸ヘッド25のヘッドタブ25Xの中心を通るように設けられる。コラム22が位置すべき較正点はコラム較正点ともいう。スライダ24が位置すべき較正点はスライダ較正点ともいう。コラム22がコラム較正点に位置し、スライダ24がスライダ較正点に位置するとき、主軸ヘッド25が工具較正点に位置する。
テーブルカメラ34は、テーブル23が予め定めた較正点に位置するときに、窓10Wを介して光軸がワークテーブル27のテーブルタブ27Xの中心を通るように設けられる。テーブル23が位置すべき較正点はテーブル較正点ともいう。テーブル23がテーブル較正点に位置するとき、ワークテーブル27は治具較正点に位置する。
筐体10の内側には、窓10Wの近傍に、ヘッドライト11、テーブルライト12、および4つのエアノズル13が設けられる。
ヘッドライト11は、ヘッドタブ25Xに光を照射する。テーブルライト12は、テーブルタブ27Xに光を照射する。エアノズル13は、それぞれ、窓10Wのうちヘッドカメラ33の正面部分、窓10Wのうちテーブルカメラ34の正面部分、ヘッドタブ25Xおよびテーブルタブ27Xへ向けてエアを噴射する。これにより、ヘッドカメラ33およびテーブルカメラ34の光軸を遮るクーラントや切りくずを除去し、またヘッドタブ25Xおよびテーブルタブ27Xに付着したクーラントや切りくずを除去することができる。なお、他の実施形態に係るエアノズル13の数は、4つに限られない。例えば、他の実施形態に係るマシニングセンタ1は、5つ以上のエアノズル13を備え、カメラの光軸上の障害物を除去してもよい。また他の実施形態に係るマシニングセンタ1は、4つのエアノズル13のいずれかまたはすべてを備えないものであってもよい。
《制御盤40の構成》
図4は、第1の実施形態に係る制御盤40の構成を示す概略ブロック図である。制御盤40は、機械本体20の計測データに基づいて、機械本体20の各種アクチュエータを制御する。制御盤40は、例えば図1に示すように作業者によって操作される操作盤に設けられる。
制御盤40は、データ取得部41、形状記憶部42、パラメータ記憶部43、位置判定部44、変位補正部45、相対変位特定部46、剛性計算部47、接触判定部48、工具データ補正部49、切込量決定部50、モデル生成部51、誤差特定部52、制御部53、出来形生成部54、表示制御部55を備える。
データ取得部41は、機械本体20の各種センサから計測データを取得する。具体的には、データ取得部41は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E、Y軸エンコーダ24E、ひずみセンサ25S、トルクセンサ26Tから計測データを取得する。またデータ取得部41は、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34から画像データを取得する。データ取得部41は、主軸ヘッド25の両側面に取り付けられた弾性ヒンジ25Hの歪みの大きさから求められた、主軸ヘッド25の左右方向に対する撓みを取得する。また、データ取得部41は、主軸ヘッド25の上面および下面に取り付けられた弾性ヒンジ25Hの歪みの大きさから求められた、主軸ヘッド25の上下方向に対する撓みを取得する。なお、撓みの大きさは、データ取得部41の計算によって取得されてもよいし、複数のひずみセンサ25Sが出力する信号を処理する回路から取得されてもよい。
形状記憶部42は、ワークWの目標形状を表す三次元データである目標形状データ、ワークWの初期形状を表す三次元データである初期形状データ及びワークWの加工後の形状を表す三次元データである加工形状データを記憶する。目標形状データ及び初期形状データは、予め機械本体20の利用者によって入力される。加工形状データの初期値は初期形状データと同じである。
パラメータ記憶部43は、制御部53による機械本体20の制御に用いるパラメータを記憶する。具体的には、パラメータ記憶部43は、相対変位オフセット、工具データ、状態モデルを記憶する。相対変位オフセットは、エンコーダの計測データから求められる主軸ヘッド25とワークテーブル27との相対変位に対する補正値である。相対変位は、平行移動量のみならず、回転角を含んでもよい。相対変位は、ヘッドタブ25Xの中心点とテーブルタブ27Xの中心点との距離のY軸成分及びZ軸成分によって表されてよい。回転角は、ヘッドタブ25Xの中心点からヘッドタブ25Xの特徴点(例えば、X印の右上の突出部)へ伸びる直線と、テーブルタブ27Xの中心点からテーブルタブ27Xの特徴点へ伸びる直線とがなす角によって表されてよい。工具データは、スピンドル26に取り付けられる工具Aの長さ(工具長)を含む工具Aの形状を表すデータである。工具データは、工具Aの直径を含んでいてもよい。状態モデルは、ワークWの加工中における機械本体20の状態によって生じる加工誤差を予測する関数である。加工中における機械本体20の状態の例としては、主軸の撓みなどが挙げられる。
位置判定部44は、データ取得部41が取得したX軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E及びY軸エンコーダ24Eの計測データに基づいて、主軸ヘッド25及びワークテーブル27が、計算上、所定の較正点に位置するか否かを判定する。なお、計算上、主軸ヘッド25及びワークテーブル27が丁度較正点に位置すると判定されても、エンコーダの計測誤差などによって、実際には主軸ヘッド25及びワークテーブル27の位置が較正点と一致しないことがある。この場合にも、主軸ヘッド25及びワークテーブル27は少なくとも較正点の近傍に位置する。近傍とは、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34の撮像範囲内にそれぞれヘッドタブ25X及びテーブルタブ27Xが位置する範囲である。
変位補正部45は、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34の画像データに基づいて、主軸ヘッド25及びワークテーブル27を較正点に移動させる。変位補正部45は、主軸ヘッド25及びワークテーブル27を較正点に位置するときのX軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E、Y軸エンコーダ24Eの値に基づいて、パラメータ記憶部43が記憶する相対変位オフセットを更新する。
相対変位特定部46は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E及びY軸エンコーダ24Eの計測データ、並びに、パラメータ記憶部43が記憶する相対変位オフセットに基づいて、主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位を特定する。例えば、相対変位特定部46は、ワークテーブル27の上面の中央の点を基準としたときの主軸ヘッド25の位置を特定する。
剛性計算部47は、ひずみセンサ25Sおよびトルクセンサ26Tの計測データに基づいて、主軸の剛性を計算する。具体的には、以下の式(1)に従って剛性Kを計算する。
Figure 2023067034000002
Tはトルクセンサ26Tの計測値である。εはひずみセンサ25Sの計測値に基づいて求められた主軸の撓みを表す。なお、工具Aの撓みがない場合、εは理論的にゼロをとる。δは予め定める微小値である。微小値δは、撓みεがゼロである場合にも剛性Kの解を得ることができるように設定される。sign(ε)は、撓みεの符号を表す関数である。
接触判定部48は、剛性計算部47が計算した剛性の値に基づいて、工具AがワークWに接触したか否かを判定する。工具AがワークWに接触していないとき、主軸の撓みεは理論上ゼロであるため、式(1)で計算される剛性の値は発散する。他方、工具AがワークWに接触すると、主軸の撓みεがゼロでなくなるため、式(1)で計算される剛性の値は収束する。そのため、接触判定部48は、剛性計算部47が計算した剛性の値が発散状態から収束したときに、工具AがワークWに接触したと判定する。
工具データ補正部49は、工具AがワークWに接触したと判定されたときの主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位と、形状記憶部42が記憶する初期形状データに基づいて、工具長を特定する。具体的には、工具データ補正部49は、以下の手順で工具長を特定する。工具データ補正部49は、主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位のうちX軸及びY軸成分の値に基づいて、ワークWが工具Aと正対する点の高さ(Z軸の値)を求める。主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位のうちZ軸成分の値から、ワークWが工具Aと正対する点の高さを減算することで、工具長を特定する。
切込量決定部50は、相対変位特定部46が特定した主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位と、形状記憶部42が記憶する目標形状データとに基づいて、ワークWの切込量を算出する。例えば、所定の工具長あるいは工具径を有する基準となる工具の切込量に対して、使用する工具の工具長あるいは工具径との差を用いて切込量を算出する。切込量の算出においては、工具の種類によって工具長あるいは工具径のいずれか一方を用いてもよいし、両方を用いてもよい。
モデル生成部51は、切込量決定部50が算出した切込量と、ひずみセンサ25Sの計測データに基づいて、パラメータ記憶部43が記憶する状態モデルを更新する。状態モデルは、切込量を入力として、主軸の撓みを出力する撓みモデルを含む。状態モデルについては、後述する。
誤差特定部52は、パラメータ記憶部43が記憶する状態モデルを用いて、主軸の撓みの大きさを工具Aの位置のずれ量、すなわち削り残し量に変換する。つまり、誤差特定部52は、撓みによって生じる加工誤差を特定する。
制御部53は、誤差特定部52によって算出された誤差を打ち消すように切込量決定部50が決定した切込量を補正し、パラメータ記憶部43が記憶する工具長に基づいて各アクチュエータの制御信号を生成する。
出来形生成部54は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E、Y軸エンコーダ24E、及びひずみセンサ25Sの計測データに基づいて、加工対象のワークWの形状を示す三次元データを生成する。
表示制御部55は、生成した三次元データをディスプレイ等に出力する。
《状態モデル》
図5は、第1の実施形態に係る切込方向への工具Aの軌跡の一例(切込深さの軌跡)を示す図である。切込方向とは、工具Aの軸方向および工具AがワークWに対して相対的に移動する方向と直交する方向をいう。制御部53が工具Aを切込量決定部50によって生成された切込量(目標切込量)に従って移動させると、図5に示すように、主軸の撓みによって、工具Aの実際の軌跡と目標切込量に従った工具Aの軌跡とにずれが生じる。具体的には、主軸が撓むことにより、実際の切込量の変位が目標切込量に対して遅れ、また実際の切込量が目標の切込量に至らずに削り残しが生じる。切込方向への工具Aの軌跡を表す撓みモデルは、以下の式(2)によって表される。
Figure 2023067034000003
式(2)において、sは、ラプラス演算子である。r(s)は、主軸の撓みがないと仮定したときの切込深さの軌跡を表す関数である。切込深さとは、切込量の切込方向の成分の大きさである。pは、工具Aの変位の遅れを表す時定数である。pは、r(s)に対する主軸の圧縮量の比を表す係数である。pは、主軸の撓みの大きさを工具Aの位置の補正量、すなわち削り残し量に変換する変換係数である。ε(s)は、主軸の切込方向の撓みの変化を表す関数である。
図6は、第1の実施形態に係る送り方向への工具Aの軌跡の一例を示す図である。送り方向とは、工具AがワークWに対して相対的に移動する方向をいう。制御部53が工具Aを目標切込量に従って移動させると、図6に示すように、主軸の撓みによって、工具Aの実際の軌跡と目標切込量に従った工具Aの軌跡とにずれが生じる。具体的には、ダウンカットによって工具Aの刃がワークWを押すことで、主軸が送り方向前方に撓み、送り方向に変位する。なお、送り方向には工具Aの離脱時点で削り残しが生じない。送り方向への主軸の軌跡を表す撓みモデルは、以下の式(3)によって表される。ε(s)は、主軸の送り方向の撓みの変化を表す関数である。
Figure 2023067034000004
以下、モデル生成部51による撓みモデルの係数の算出方法を説明する。
式(2)を変形することで式(4)を求めることができる。
Figure 2023067034000005
モデル生成部51は、式(4)に、データ取得部41がひずみセンサ25Sの計測値から求められる撓みεと、切込量決定部50が算出した切込量rを入力することで、時定数pとゲイン{(1-p)/p}の同定問題を解く。これにより、切込量決定部50は、時定数pとゲイン{(1-p)/p}とを算出することができる。モデル生成部51は、式(3)に、データ取得部41がひずみセンサ25Sの計測値から求められる撓みεと、切込量決定部50が算出した送り方向の切込量yの微分(つまり送り速度)と、同定した時定数pとを入力することで、係数pを算出することができる。
《制御盤40の動作》
図7は、第1の実施形態に係る制御盤40のキャリブレーション動作を示すフローチャートである。図1に示す例では、ワークWと干渉しない位置にテーブルタブ27Xが設けられ、工具Aの取り付け位置と異なる部分にヘッドタブ25Xが設けられている。これにより、制御盤40は工具A及びワークWが設置された状態で、すなわち加工直前にキャリブレーションを行うことができる。
機械本体20が起動すると、データ取得部41は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E及びY軸エンコーダ24Eから計測データを取得する(ステップS1)。位置判定部44は、ステップS1で取得した計測データに基づいて、主軸ヘッド25及びワークテーブル27が所定の較正点の近傍に位置するか否かを判定する(ステップS2)。すなわち、位置判定部44は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E及びY軸エンコーダ24Eの値が較正点の位置を示すか否かを判定する。主軸ヘッド25及びワークテーブル27が所定の較正点の近傍に位置しない場合(ステップS2:NO)、制御部53は、ステップS1で取得した計測データに基づいて、主軸ヘッド25及びワークテーブル27が所定の較正点に位置するように、X軸モータ22M、Z軸モータ23M及びY軸モータ24Mを制御する(ステップS3)。その後、制御盤40は、処理をステップS1に戻す。
主軸ヘッド25及びワークテーブル27が所定の較正点の近傍に位置する場合(ステップS2:YES)、制御部53は、ヘッドライト11およびテーブルライト12を発光させ、またエアノズル13からのエアの噴射を開始する(ステップS4)。データ取得部41は、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34から画像データを取得する(ステップS5)。変位補正部45は、ステップS5で取得した画像データに写るヘッドタブ25Xのマーク及びテーブルタブ27Xのマークが、画像データの所定位置(例えば画像中央)に所定の大きさで写っているか否かを判定する(ステップS6)。すなわち、変位補正部45は、予め主軸ヘッド25及びワークテーブル27が較正点に位置するときのヘッドタブ25X及びテーブルタブ27Xの形状を記憶しておき、画像データに写るヘッドタブ25X及びテーブルタブ27Xが当該形状と一致するか否かを判定する。ヘッドタブ25X又はテーブルタブ27Xが、所定位置かつ所定の大きさで写っていない場合(ステップS6:NO)、制御部53は、形状の誤差が小さくなるようにX軸モータ22M、Z軸モータ23M及びY軸モータ24Mを制御する(ステップS7)。そして、制御盤40はステップS5に処理を戻す。
他方、ヘッドタブ25X及びテーブルタブ27Xが、所定位置かつ所定の大きさで写っている場合(ステップS6:YES)、データ取得部41は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E及びY軸エンコーダ24Eから計測データを取得する(ステップS8)。変位補正部45は、較正点の位置として設定されたX軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E及びY軸エンコーダ24Eの値と、ステップS8で取得した計測データとの差分を、相対変位オフセットとして算出し、パラメータ記憶部43に記憶させる(ステップS9)。そして、制御部53は、ヘッドライト11およびテーブルライト12を発光させ、またエアノズル13からのエアの噴射を終了する(ステップS10)。これにより、制御盤40は、主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位のキャリブレーションを高速に行うことができる。なお、他の実施形態に係るマシニングセンタ1においては、ヘッドライト11およびテーブルライト12が常時発光していてもよいし、エアノズル13は常にエアを噴射していてもよい。つまり、他の実施形態に係る制御盤40は、ステップS4およびステップS10の処理を実行しなくてもよい。
図8は、第1の実施形態に係る制御盤40による加工動作を示すフローチャートである。
機械本体20のキャリブレーションが完了すると、制御盤40は、ワークWの加工を開始する。作業者は、加工開始前までに、形状記憶部42に初期形状データ及び目標形状データを記憶させる。
制御盤40が加工を開始すると、データ取得部41は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E及びY軸エンコーダ24Eから計測データを取得する(ステップS21)。相対変位特定部46は、取得した計測データとパラメータ記憶部43が記憶する相対変位オフセットに基づいて、主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位を特定する(ステップS22)。制御部53は、目標形状データに基づいてワークWの加工開始点を決定し、ステップS22で特定した相対変位に基づいて工具AがワークWの加工開始点に正対するようにX軸モータ22M及びY軸モータ24Mを制御する(ステップS23)。
次に、制御部53は、工具AがワークWに所定量接近するようにZ軸モータ23Mを制御する(ステップS24)。データ取得部41は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E、Y軸エンコーダ24E、ひずみセンサ25S及びトルクセンサ26Tから計測データを取得する(ステップS25)。相対変位特定部46は、主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位を特定する(ステップS26)。剛性計算部47は、ステップS25で取得したひずみセンサ25S及びトルクセンサ26Tの計測データに基づいて、主軸の剛性を計算する(ステップS27)。接触判定部48は、ステップS27で計算した剛性の値が発散しているか否かを判定する(ステップS28)。
剛性の値が発散している場合(ステップS28:YES)、制御盤40はステップS24に処理を戻す。他方、剛性の値が発散していない場合(ステップS28:NO)、工具データ補正部49は、ステップS26で算出した相対変位と、形状記憶部42が記憶する初期形状データに基づいて、工具長を特定し(ステップS29)、パラメータ記憶部43が記憶する工具データを更新する。
次に、切込量決定部50は、相対変位特定部46が特定した主軸ヘッド25とワークテーブル27の相対変位と、形状記憶部42が記憶する目標形状データとに基づいて、ワークWの切込量を算出する(ステップS30)。データ取得部41は、X軸エンコーダ22E、Z軸エンコーダ23E、Y軸エンコーダ24E、及びひずみセンサ25Sから計測データを取得する(ステップS31)。モデル生成部51は、ステップS30で算出した切込量と、ひずみセンサ25Sの計測データとに基づいて、状態モデルを生成する(ステップS32)。すなわち、モデル生成部51は、撓みによる変位の遅れを表す時定数pと、主軸の撓みの大きさを工具Aの位置の補正量、すなわち削り残し量に変換する変換係数pと、切込量に対するとを出力するように、状態モデルを生成する。誤差特定部52は、パラメータ記憶部43が記憶する状態モデルを用いて,主軸の撓みの大きさを工具Aの位置のずれ量、すなわち削り残し量に変換する。つまり,撓みによって生じる加工誤差を特定する(ステップS33)。これより、指示された切込み量と実際の切込み量との差、つまり加工誤差が分かる。
制御部53は、ステップS30で算出した切込量とステップS33で算出した誤差とに基づいて切込量を補正し、パラメータ記憶部43が記憶する工具長に基づいて各アクチュエータを制御する(ステップS34)。出来形生成部54は、ステップS31で取得した計測データに基づいて、加工形状データを更新する(ステップS35)。
制御部53は、ワークWの加工が完了したか否かを判定する(ステップS36)。ワークWの加工が完了していない場合(ステップS36:NO)、制御盤40は処理をステップS30に戻す。他方、ワークWの加工が完了した場合(ステップS36:YES)、表示制御部55は、形状記憶部42が記憶する加工形状データと目標形状データとの差分を算出する(ステップS37)。表示制御部55は、加工形状データの表面に、ステップS37で算出した差分に応じた色をマッピングし、加工形状データをレンダリングすることで、表示画像を生成する(ステップS38)。図9は、第1の実施形態に係る表示画像の一例を示す図である。具体的には、表示制御部55は、図9に示すように、ワークWの基準点から加工形状データの表面までの距離と、基準点から目標形状データの表面までの距離との差を、色によって表したカラーマップを含む表示画像を生成する。表示制御部55は、表示画像をディスプレイに出力する(ステップS39)。差分に応じた色は、例えば削りが不十分である部分を赤色、削りが過剰である部分を青色で表し、差分の大きさのグラデーションで表したものであってよい。図9に示す例に係る基準点は、ワークWの中心を通るZ軸方向に伸びる軸状の点である。図9に示す例によれば、ワークWの加工開始点において段差が生じていることが分かる。
他方、他の実施形態に係る基準点は、XY平面をZ軸方向にオフセットさせた面上の点であってもよいし、ワークテーブル27の回転軸上の点であってもよい。基準点は、例えば利用者の操作によって切り替え可能であってよい。
これにより、制御盤40は、ワークWの加工をしながら加工誤差を補正し、さらに完成品と目標形状との差を作業者に視覚的に認識させることができる。
《作用・効果》
このように、第1の実施形態に係る制御盤40は、主軸ヘッド25とワークテーブル27との相対変位と工具の撓みに係る計測値に基づいて、工具長データを補正する。即ち、制御盤40は、ワークWの加工の際に、ワークWと工具Aとの接触を検知し、これに基づいて工具長データを補正することができる。これにより、制御盤40は、ワークWの加工をしながら工具長による加工誤差を補正することができる。
第1の実施形態に係るヘッドカメラ33およびテーブルカメラ34は、筐体10および機械本体20に接触せずに独立する架台31に支持される。これにより、機械本体20が稼働によって振動しても、ヘッドカメラ33およびテーブルカメラ34の位置ずれが生じることを防ぐことができる。これにより、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34が撮像した画像に基づく主軸ヘッド25及びワークテーブル27の相対変位の補正精度の低下を防ぐことができる。
なお、相対変位の補正を行なわずに、目標形状データから生成されるNC(Numerical Control)データに従って加工制御を行う場合、熱や重力による変位等の影響により、工具の位置の誤差がそのまま加工誤差として表れる。また、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34の相対変位は天板32により固定される。そのため、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34が撮像した画像をリファレンスとして用いて、主軸ヘッド25及びワークテーブル27の相対変位を補正することで、加工誤差を低減することができる。なお、第1の実施形態に係る制御盤40は、ヘッドタブ25X及びテーブルタブ27Xが撮像画像において所定形状で写るようにアクチュエータを駆動させることで相対変位の補正を行う。また、制御盤40は画像を用いて主軸ヘッド25及びワークテーブル27の相対変位を補正することで、相対的な平行移動量のみならず、回転角すなわち相対的な姿勢のずれも補正することができる。
第1の実施形態に係る制御盤40は、工具Aのトルクと主軸の撓みとに基づいて剛性を計算し、当該計算値に基づいて工具AとワークWとの接触を判定する。図10は、トルク及び撓みの計測値と剛性の計算値との関係を示すグラフである。図10に示すように、ワークWと工具Aとが接触してから主軸のトルク及び主軸の撓みの計測値に有意に変化が生じるまでには、遅れが生じる。例えば、図10に示す例では、時刻T0においてにワークWと工具Aとが接触している。主軸のトルク及び主軸の撓みの計測値は、ワークWと工具Aとの接触によって変化し、ワークWと工具Aとの接触から時間t1経過後に定常状態となっている。つまり、主軸のトルク及び主軸の撓みの計測値が有意に変化するまでには、ワークWと工具Aとの接触から時間t1の遅れが生じる。これに対し、剛性の計算値は、ワークWと工具Aとの接触から時間t2経過後に収束する。図10に示すように、時間t2は時間t1と比較して有意に短いことが分かる。具体的には、時間t2は時間t1の約5分の1である。このことから、剛性の計算値はワークWと工具Aとの接触に対する感度が高いことが分かる。したがって、第1の実施形態に係る制御盤40は、剛性の計算値を用いることで、接触判定を遅れなく行うことができる。
また、第1の実施形態に係る制御盤40は、主軸の撓みを、弾性ヒンジ25Hの切り欠き支点上に設けられたひずみセンサ25Sの計測値に基づいて計算する。弾性ヒンジ25Hの切り欠き支点には、弾性ヒンジ25Hの2つの固定部の間における主軸ヘッド25の撓みによる応力が集中する。これにより、弾性ヒンジ25Hは主軸ヘッド25の小さな変位を切り欠き支点の大きな歪みに変換することができる。これにより、ひずみセンサ25Sの感度を大幅に向上させることができる。例えば、弾性ヒンジ25Hの両端部の切り欠き間の長さが150mmである場合に、弾性ヒンジ25Hの中央部の切り欠き支点に生じるひずみの大きさは、主軸ヘッド25そのものに生じるひずみの約25倍となる。また、弾性ヒンジ25Hおよびひずみセンサ25Sを主軸ヘッド25に設けることで、マシニングセンタ1が工具Aの自動交換を行っても工具Aのひずみを計測することができる。
第1の実施形態に係る制御盤40は、機械本体20の計測値及び切込量とに基づいて、機械本体20の状態を算出する状態モデルを生成し、当該状態モデルに基づいてひずみセンサ25Sの計測値から加工誤差を特定する。これにより、制御盤40は、ワークWの加工をしながら加工誤差を補正することができる。なお、工具Aの先端部分は、ワークWの加工中には火花、切りくず及びクーラントの存在によりカメラ等で観察することができないが、本実施形態に係る制御盤40によれば、これらの存在の有無に関わらず工具Aの先端の状態を認識することができる。図11は、ワークWの側面加工の例を示す図である。図11によれば、機械本体20は、工具AによってY軸に沿ったワークWの側面を加工する。このとき、主軸は、ワークWの側面との接触によりX軸方向に撓む。図12は、側面加工によるワークの加工形状の計測結果を示す図である。図12に示すように、側面加工時に状態モデルから特定される加工誤差とエンコーダ軌跡の和は、側面加工後に三次元測定機を用いて計測した加工形状とほぼ一致していることが分かる。つまり、本実施形態によれば、制御盤40は、後工程で加工誤差の計測をすることなく、高精度に加工誤差を提示することができる。
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。すなわち、他の実施形態においては、上述の処理の順序が適宜変更されてもよい。また、一部の処理が並列に実行されてもよい。
上述した実施形態に係る制御盤40は、単独のコンピュータによって構成されるものであってもよいし、制御盤40の構成を複数のコンピュータに分けて配置し、複数のコンピュータが互いに協働することで制御盤40として機能するものであってもよい。このとき、制御盤40を構成する一部のコンピュータがマシニングセンタ1の内部に搭載され、他のコンピュータがマシニングセンタ1の外部に設けられてもよい。
上述した実施形態に係る制御盤40は、マシニングセンタ1を制御するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る制御盤40は、研削盤、フライス盤、旋盤、ボール盤などの他の工作機械を制御してもよい。
上述した実施形態に係る制御盤40は、主軸の撓みを、弾性ヒンジ25Hに設けられたひずみセンサ25Sによって検出される主軸ヘッド25の撓みによって検出するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る制御盤40は、主軸の撓みをスピンドル26に取り付けた加速度センサや、スピンドル26の工具取り付け部分の変位を計測する変位センサによって検出してもよい。なお、主軸の撓みは、主軸の先端の加工点の軸心からのズレなどを含む。
なお、主軸の撓みはスピンドル26の工具取り付け部分の変位に表れる一方で、その変位の大きさは小さく、変位センサによる検出が困難である可能性がある。これに対し、第1の実施形態のように弾性ヒンジ25Hとひずみセンサ25Sの組み合わせによって撓みを計測することで、大きな計測値を得ることができる。他方、工具AとワークWの接触の有無においては、剛性の同定計算を行うことで変位センサによる小さな計測値でも容易に検出することができる。
上述した実施形態では、ヘッドカメラ33が主軸ヘッド25の側方に設けられるが、これに限られず、他の実施形態においては、ヘッドカメラ33が筐体10の天井に取り付けられ、主軸ヘッド25の直上に位置していてもよい。また上述した実施形態では、テーブルカメラ34がテーブル23の側方に設けられるが、これに限られず、他の実施形態においては、テーブルカメラ34が筐体10の天井に取り付けられ、テーブル23の直上に位置していてもよい。この場合、第1の実施形態と同様に、ヘッドカメラ33およびテーブルカメラ34は、熱膨張が生じ難い材料で構成される治具で固定されることが好ましい。熱膨張が生じ難い材料の例としては、セラミックスなどが挙げられる。また他の実施形態においては、ヘッドカメラ33及びテーブルカメラ34を複数備え、制御盤40が各カメラが撮像した画像に基づいてキャリブレーションを行ってもよい。
〈コンピュータ構成〉
図13は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ100は、プロセッサ101、メインメモリ102、ストレージ103、インタフェース104を備える。
上述の制御盤40は、コンピュータ100に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ103に記憶されている。プロセッサ101は、プログラムをストレージ103から読み出してメインメモリ102に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ101は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ102に確保する。プロセッサ101の例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、マイクロプロセッサなどが挙げられる。
プログラムは、コンピュータ100に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージに既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータ100は、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサ101によって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。このような集積回路も、プロセッサの一例に含まれる。
ストレージ103の例としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ103は、コンピュータ100のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース104または通信回線を介してコンピュータ100に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ100に配信される場合、配信を受けたコンピュータ100が当該プログラムをメインメモリ102に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ103は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能をストレージ103に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…マシニングセンタ 10…筐体 10D…扉 10W…窓 11…ヘッドライト 12…テーブルライト 13…エアノズル 20…機械本体 21…基台 22…コラム 22E…X軸エンコーダ 22M…X軸モータ 23…テーブル 23E…Z軸エンコーダ 23M…Z軸モータ 24…スライダ 24E…Y軸エンコーダ 24M…Y軸モータ 25…主軸ヘッド 25S…ひずみセンサ 25H…弾性ヒンジ 25X…ヘッドタブ 26…スピンドル 26M…スピンドルモータ 27…ワークテーブル 27X…テーブルタブ 30…撮像装置 31…架台 32…天板 33…ヘッドカメラ 34…テーブルカメラ 40…制御盤 41…データ取得部 42…形状記憶部 43…パラメータ記憶部 44…位置判定部 45…変位補正部 46…相対変位特定部 47…剛性計算部 48…接触判定部 49…工具データ補正部 50…切込量決定部 51…モデル生成部 52…誤差特定部 53…制御部 54…出来形生成部 55…表示制御部 26T…トルクセンサ A…工具 W…ワーク

Claims (9)

  1. ワークを支持する治具と、前記ワークを加工する工具を含む主軸とを備える機械の制御装置であって、
    前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具と前記工具との相対変位を特定する相対変位特定部と、
    前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具及び前記工具がそれぞれ治具較正点及び工具較正点に位置するか否かを判定する位置判定部と、
    前記治具及び前記工具がそれぞれ治具較正点及び工具較正点に位置すると判定したときに、前記機械に接触しない支持部に支持されたカメラによって撮像された前記治具較正点の撮像画像及び前記工具較正点の撮像画像に基づいて前記治具及び前記工具の変位の計測値を補正する変位補正部と、
    前記主軸の撓みに係る計測値に基づいて、前記工具が前記ワークに接触したか否かを判定する接触判定部と、
    前記工具が前記ワークに接触したと判定したときの前記相対変位に基づいて、前記工具の長さを示す工具データを補正する工具データ補正部と、
    前記相対変位と、前記ワークの形状と、前記工具データとに基づいて前記治具又は前記工具を制御するための制御指令を生成する制御部と、
    を備える制御装置。
  2. ワークを支持する治具と、前記ワークを加工する工具および前記工具を支持するヘッドを含む主軸とを備える機械の制御装置であって、
    前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具と前記工具との相対変位を特定する相対変位特定部と、
    前記主軸の撓みに係る計測値に基づいて、前記工具が前記ワークに接触したか否かを判定する接触判定部と、
    前記工具が前記ワークに接触したと判定したときの前記相対変位に基づいて、前記工具の長さを示す工具データを補正する工具データ補正部と、
    前記相対変位と、前記ワークの形状と、前記工具データとに基づいて前記治具又は前記工具を制御するための制御指令を生成する制御部と、
    を備え、
    前記ヘッドには、
    前記ヘッドの先端部と基端部とを連結するヒンジ部材と、
    前記ヒンジ部材の回転軸を跨ぐように設けられたひずみセンサと
    が設けられ、
    前記接触判定部は、前記ひずみセンサの計測値に基づいて、前記工具が前記ワークに接触したか否かを判定する
    制御装置。
  3. 前記ヒンジ部材は、線膨張係数が前記ヘッドの線膨張係数と同じ材料で構成される
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記工具データは、前記工具の長さに加え、前記工具の径を示す
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の制御装置。
  5. 前記機械に係る計測値及び前記制御指令とに基づいて、前記機械の状態を算出する状態モデルを生成するモデル生成部と、
    前記機械に係る計測値を前記状態モデルに入力することで、加工誤差を特定する誤差特定部と、
    を備え、
    前記状態モデルは、前記制御指令と前記主軸の撓みに係る計測値に基づいて、前記工具の位置を求めるモデルであって、
    前記モデル生成部は、
    前記主軸の切込方向の撓みに基づいて、撓みによる変位の遅れを表す時定数を求め、
    前記主軸の送り方向の撓みと前記時定数とに基づいて、撓みの大きさを前記工具の位置の補正量に変換する変換係数を求めることで、前記状態モデルを生成する
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 前記加工誤差に基づいて前記制御指令によって加工された前記ワークの形状を表す三次元データを生成する出来形生成部と、
    前記ワークの基準点から前記三次元データの表面までの距離と、前記基準点から前記ワークの目標形状の表面までの距離との差を、色によって表したカラーマップを生成するマップ生成部と
    を備え、
    前記制御部は、目標形状を表す目標データに基づいて前記制御指令を生成する
    請求項5に記載の制御装置。
  7. ワークを支持する治具と、
    前記ワークを加工する工具と、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の制御装置と
    を備える産業機械。
  8. ワークを支持する治具と、前記ワークを加工する工具を含む主軸とを備える機械の制御方法であって、
    前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具と前記工具との相対変位を特定するステップと、
    前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具及び前記工具がそれぞれ治具較正点及び工具較正点に位置するか否かを判定するステップと、
    前記治具及び前記工具がそれぞれ治具較正点及び工具較正点に位置すると判定したときに、前記機械に接触しない支持部に支持されたカメラによって撮像された前記治具較正点の撮像画像及び前記工具較正点の撮像画像に基づいて前記治具及び前記工具の変位の計測値を補正するステップと、
    前記主軸の撓みに係る計測値に基づいて、前記工具が前記ワークに接触したか否かを判定するステップと、
    前記工具が前記ワークに接触したと判定したときの前記相対変位に基づいて、前記工具の長さを示す工具データを補正するステップと、
    前記相対変位と、前記ワークの形状と、前記工具データとに基づいて前記治具又は前記工具を制御するための制御指令を生成するステップと、
    を備える制御方法。
  9. ワークを支持する治具と、前記ワークを加工する工具および前記工具を支持するヘッドを含む主軸とを備え、前記ヘッドに前記ヘッドの先端部と基端部とを連結するヒンジ部材と、前記ヒンジ部材の回転軸を跨ぐように設けられたひずみセンサとが設けられた機械の制御方法であって、
    前記治具及び前記工具の変位の計測値に基づいて前記治具と前記工具との相対変位を特定するステップと、
    前記ひずみセンサの計測値に基づいて、前記工具が前記ワークに接触したか否かを判定するステップと、
    前記工具が前記ワークに接触したと判定したときの前記相対変位に基づいて、前記工具の長さを示す工具データを補正するステップと、
    前記相対変位と、前記ワークの形状と、前記工具データとに基づいて前記治具又は前記工具を制御するための制御指令を生成するステップと、
    を備える制御方法。
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