JP2023066962A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】導電性材料の使用量を低減するアンテナ装置を提供する。【解決手段】アンテナ装置は、平板状の誘電体基板と、誘電体基板の一面に設けられた放射素子と、誘電体基板の一面と反対側の他面に設けられたグランド30と、を備える。放射素子は、放射素子の動作周波数に対応した寸法で設けられる。グランド30は、動作周波数の1/4波長未満のピッチで周期的に設けられた複数の開口31を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、アンテナ装置に関する。
電子機器の小型化に伴い、電子機器に搭載される電子部品モジュールの小型化が進んでいる。例えば、下記の特許文献1には、ガラスエポキシ系樹脂からなる絶縁体層と、絶縁体層の各表面に形成された銅箔等の金属薄膜からなる配線とを含み、厚さが1mm以下である回路基板が記載されている。
このような回路基板に容易に形成可能なアンテナとしてマイクロストリップアンテナが注目されている。マイクロストリップアンテナは、基板の一方の面に形成された放射素子と、基板の他方の面に形成されたグランドとによる平行平板共振器で構成されるアンテナである。
一方で、近年の資源価格の高騰、及び環境意識の高まりから、回路基板などでも金属などの導電性材料の使用量を低減することが検討されている。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、導電性材料の使用量を低減することが可能な、新規かつ改良されたアンテナ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、平板状の誘電体基板と、前記誘電体基板の一面に設けられた放射素子と、前記誘電体基板の前記一面と反対側の他面に設けられたグランドと、を備え、前記放射素子は、前記放射素子の動作周波数に対応した寸法で設けられ、前記グランドは、前記動作周波数の1/4波長未満のピッチで周期的に設けられた複数の開口を有する、アンテナ装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、導電性材料の使用量を低減することが可能である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
(1.1.アンテナ装置)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1の構成を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1の構成を示す縦断面図である。
(1.1.アンテナ装置)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1の構成を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置1の構成を示す縦断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置1は、誘電体基板10と、放射素子20と、グランド30と、給電プローブ40とを備える。本実施形態に係るアンテナ装置1は、誘電体基板10上に形成された、いわゆるマイクロストリップアンテナである。
誘電体基板10は、誘電体材料で構成された平板状の基板である。一例として、誘電体基板10は、紙又はガラス繊維布などに有機樹脂などを含侵させた、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、又はガラスエポキシ基板などのプリント基板であってもよい。他の例として、誘電体基板10は、酸化アルミニウムなどで構成されたセラミック基板であってもよい。
放射素子20は、誘電体基板10の第1面S1に導電性材料にて設けられる。放射素子20は、円形又は矩形の開放境界を有し、電磁波を放射又は吸収可能なアンテナとして機能する。放射素子20は、例えば、誘電体基板10の第1面S1に貼り付けられた銅箔などの金属箔にて構成されてもよい。また、放射素子20は、所望の動作周波数の帯域で所望の特性が得られるような寸法で設けられる。具体的には、放射素子20は、所望の動作周波数に対応する寸法(例えば、1/2波長程度の寸法)の平面形状で設けられてもよい。ただし、放射素子20は、所望の特性を得られるのであれば、放射素子20を小型化する公知技術を用いて、所望の動作周波数の1/2波長よりも小さい寸法の平面形状で設けられてもよい。
例えば、放射素子20は、動作周波数の1/2波長程度の直径を有する円形状、動作周波数の1/2波長程度の長軸径を有する楕円形状、又は動作周波数の1/2波長程度の辺の長さを有する矩形形状で設けられてもよい。また、放射素子20は、これらの形状にスリット又はノッチが形成された形状で設けられてもよい。
グランド30は、誘電体基板10の第1面S1と反対側の第2面S2に導電性材料にて設けられる。グランド30は、放射素子20との間で平行平板共振器を構成することで、放射素子20をアンテナとして機能させる。具体的には、グランド30に接地電位が供給されると共に放射素子20に高周波帯の電力が供給されることで、放射素子20及びグランド30は、放射素子20の平面形状の寸法をおおよそ1/2波長とする周波数で共振状態となる。このとき、放射素子20では、放射素子20の端部において強い電界が生じ、該電界と等価な磁流源から発生した電磁界の一部が電磁波として空間に放射される。したがって、アンテナ装置1は、放射素子20から放射素子20の平面形状の寸法をおおよそ1/2波長とする電磁波を放射することができる。
なお、グランド30は、放射素子20が設けられた領域と対応する領域に少なくとも設けられる。換言すると、グランド30は、放射素子20が設けられた領域を第2面S2に射影した射影領域に少なくとも設けられる。グランド30は、例えば、誘電体基板10の第2面S2に貼り付けられた銅箔などの金属箔で構成されてもよい。
放射素子20及びグランド30は、同一の金属箔を用いて形成されてもよい。このような場合、放射素子20及びグランド30は、同一の導電性材料で設けられると共に、同一の厚みで設けられることになる。このような場合、アンテナ装置1は、製造工程をより簡略化することが可能である。
給電プローブ40は、誘電体基板10の第2面S2側から誘電体基板10の内部に延在して設けられる。具体的には、給電プローブ40は、放射素子20が設けられた領域の射影領域の第2面S2から誘電体基板10の内部に延在した後、放射素子20と平行になるように屈曲して設けられる。給電プローブ40は、放射素子20と容量結合することで、放射素子20に高周波帯の電力を供給することができる。給電プローブ40は、例えば、銅、アルミニウム、チタン、又はタングステンなどの金属を含む導電性材料にて設けられてもよい。
グランド30は、平行平板共振器を構成するために、放射素子20が設けられた領域よりも広い領域(例えば、誘電体基板10の第2面S2の全面)に設けられる。したがって、誘電体基板10の第2面S2には、第1面S1よりも多量の導電性材料が貼り付けられる。本実施形態に係るアンテナ装置1では、グランド30は、放射素子20の動作周波数の1/4波長未満のピッチで周期的に設けられた複数の開口を有する。本実施形態に係るアンテナ装置1は、グランド30に周期的な開口を設けることで、グランド30が設けられた領域を縮小することなくグランド30を構成する導電性材料の使用量を低減することが可能である。
また、本実施形態に係るアンテナ装置1は、グランド30に周期的な開口を設けることで、放射素子20を構成する導電性材料の使用量と、グランド30を構成する導電性材料の使用量との差を縮小することができる。これによれば、本実施形態に係るアンテナ装置1は、温度変化の際に誘電体基板10に生じる反りを抑制することができる。
具体的には、温度変化の際に、誘電体基板10を構成する誘電体と、放射素子20及びグランド30を構成する導電性材料との熱膨張率の差によって誘電体基板10に応力が発生する。このとき、放射素子20を構成する導電性材料の使用量と、グランド30を構成する導電性材料の使用量との差が大きい場合、第1面S1に生じる応力と、第2面S2に生じる応力との差が大きくなるため、誘電体基板10に反りが生じる可能性がある。本実施形態に係るアンテナ装置1は、第1面S1及び第2面S2の導電性材料の使用量の差を縮小することができるため、誘電体基板10に生じる反りを抑制することができる。
(1.2.グランド)
続いて、図3及び図4を参照して、本実施形態に係るアンテナ装置1のグランド30に設けられる開口の形状及び配置パターンについて説明する。図3は、グランド30に設けられた開口31の形状及び配置パターンの一例を示す平面図である。図4は、図3の一部領域PAを拡大した平面図である。
続いて、図3及び図4を参照して、本実施形態に係るアンテナ装置1のグランド30に設けられる開口の形状及び配置パターンについて説明する。図3は、グランド30に設けられた開口31の形状及び配置パターンの一例を示す平面図である。図4は、図3の一部領域PAを拡大した平面図である。
図3に示すように、グランド30は、例えば、周期的に設けられた複数の開口31を有し、誘電体基板10の第2面S2の全面に亘って設けられてもよい。開口31は、例えば、円形の平面形状にて正三角形の各頂点に対応する位置(すなわち、正三角形格子)に周期的に設けられてもよい。
グランド30は、アンテナ装置1のアンテナ特性をより向上させるためには、誘電体基板10の第2面S2の全面に亘って設けられることが望ましい。しかしながら、このような場合、グランド30を構成する導電性材料の使用量が著しく増加してしまう。本実施形態に係るアンテナ装置1では、グランド30に周期的な開口31を設けることで、グランド30を第2面S2の全面に広げつつ、導電性材料の使用量を低減することができる。
具体的には、図4の一部領域PAに示すように、開口31は、円形の平面形状にて、放射素子20の動作周波数の1/4波長未満のピッチbで配列される。開口31のピッチbは、開口31の円の中心間の距離であり、開口31の間のグランド30の幅aは、開口31のピッチbから開口31の直径2Rを減算した距離である。開口31は、製造コスト及び強度が許容される限り、開口31の間のグランド30の幅aがなるべく小さくなるように設けられてもよい。このような場合、アンテナ装置1は、開口31の間の残存するグランド30の幅aをより小さくすることで、アンテナ特性への影響を抑制しつつ、導電性材料の使用量をさらに低減することができる。
上記の配列にて開口31が設けられることで、アンテナ装置1は、残存するグランド30の幅aが放射素子20の動作周波数の1/4波長以上となることを防止することができる。例えば、残存するグランド30の幅aが放射素子20の動作周波数の1/4波長以上となる場合、グランド30に複数の反射点が形成されることで意図しない共振器が形成され、共振器によって定在波が形成されてしまう。このような場合、意図しない共振器にて形成された定在波は、アンテナ装置1のアンテナ特性を低下させてしまう。本実施形態に係るアンテナ装置1は、意図しない共振器の発生を防止することで、アンテナ特性の低下を防止することができる。
また、上記の配列にて開口31が設けられることで、アンテナ装置1は、残存するグランド30が複雑な幾何学パターンとなることを防止することができる。例えば、残存するグランド30が複雑な幾何学パターン(例えば、メアンダ模様又は櫛型パターンなど)となる場合、グランド30に意図しないインダクタンス及びキャパシタンスが付加されることで、アンテナ装置1のアンテナ特性が低下する可能性がある。本実施形態に係るアンテナ装置1は、意図しないインダクタンス及びキャパシタンスの発生を防止することで、アンテナ特性の低下を防止することができる。
なお、開口31の配置は、アンテナ装置1のアンテナ特性を低下させない範囲内で変動されてもよい。例えば、残存するグランド30の一部の幅aが放射素子20の動作周波数の1/4波長以上となる場合、アンテナ装置1のアンテナ特性に影響を与える可能性がある。そのため、開口31は、残存するグランド30の一部の幅aが放射素子20の動作周波数の1/4波長以上とならない範囲で周期的な配列から位置ずれして設けられてもよい。すなわち、開口31は、完全に周期的な配列にて設けられずともよく、一部に位置ずれ等が生じた配列にて設けられてもよい。
例えば、給電プローブ40は、グランド30と電気的に離隔されて設けられるため、給電プローブ40を開口31の内部に設けることも可能である。このような場合、開口31は、給電プローブ40の形成位置に対応して、正三角形の各頂点からずれた位置に設けられてもよい。
ここで、図3及び図4では、平面形状が円形状の開口31が正三角形の各頂点に対応する位置に配列される例を示したが、本実施形態は上記例示に限定されない。例えば、図5に示すように、開口31Aは、矩形の平面形状にて正方形の各頂点に対応する位置(すなわち、正方格子)に設けられてもよい。図5は、グランド30に設けられた開口31Aの形状及び配置パターンの他の例を示す平面図である。
具体的には、開口31Aは、矩形の平面形状にて、縦方向(Y軸方向)及び横方向(X軸方向)に放射素子20の動作周波数の1/4波長未満のピッチbで配列される。開口31Aのピッチbは、開口31Aの矩形の重心間の距離であり、開口31Aの間のグランド30の幅aは、開口31Aのピッチbから開口31Aの一辺の長さを減算した距離である。開口31Aは、製造コスト及び強度が許容される限り、開口31Aの間のグランド30の幅aがなるべく小さくなるように設けられてもよい。このような場合、アンテナ装置1は、開口31Aの間の残存するグランド30の幅aをより小さくすることで、アンテナ特性への影響を抑制しつつ、導電性材料の使用量を低減することができる。
開口31の平面形状は、上記の円形又は矩形の他に、楕円形、又は多角形などであってもよい。ただし、グランド30への開口31の形成の容易性を考慮すると、開口31の平面形状は、角のない円形又は楕円形が好ましい。また、開口31の配列は、グランド30に設けられる開口31をより多くし、導電性材料の使用量をより低減するためには、平面充填性がより高い正三角形の各頂点に対応する配列であることが好ましい。
(1.3.実施例)
図3及び図4に示す開口31の配列を参照して、アンテナ装置1の実施例について説明する。なお、本実施形態に係るアンテナ装置1の開口31等の寸法は、以下で説明する寸法に限定されない。
図3及び図4に示す開口31の配列を参照して、アンテナ装置1の実施例について説明する。なお、本実施形態に係るアンテナ装置1の開口31等の寸法は、以下で説明する寸法に限定されない。
例えば、比誘電率が4.8であり、寸法が40mm×40mmである誘電体基板10に動作周波数10GHzの放射素子20を構成する場合、放射素子20の寸法は約7mmとなる。また、給電プローブ40が接続されるパッドの直径を1mm、パッドとグランド30との距離を0.5mmとする。
グランド30に開口31が形成されていない場合、放射素子20の第1面S1における面積割合は、第1面S1の全面積に対して2.41%となる。また、グランド30の第2面S2における面積割合は、第2面S2の全面積に対して99.85%となる。
一方、グランド30に開口31が形成され、開口31のピッチbが3.5mm、円形の開口31の直径2Rが3.3mm、残存するグランド30の幅aが0.2mmである場合、グランド30の第2面S2における面積割合は第2面S2の全面積に対して19.38%となる。
したがって、本実施形態に係るアンテナ装置1は、グランド30を構成する導電性材料の使用量を99.85%から19.38%に大きく低減することができる。また、本実施形態に係るアンテナ装置1は、第1面S1における放射素子20の面積割合と、第2面S2におけるグランド30の面積割合との差を縮小することができる。これによれば、本実施形態に係るアンテナ装置1は、第1面S1で生じる応力と、第2面S2で生じる応力との差を縮小することができるため、誘電体基板10に反りが発生することを抑制することができる。
<2.第2の実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置2について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置2の構成を示す縦断面図である。
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置2について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置2の構成を示す縦断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置2は、誘電体基板10と、放射素子20と、グランド30と、給電プローブ40と、配線基板51と、電子部品52と、配線53とを備える。アンテナ装置2は、放射素子20及びグランド30が設けられた誘電体基板10の第2面S2に、電子部品52が設けられた配線基板51が積層される点が第1の実施形態と異なる。誘電体基板10、放射素子20、グランド30、及び給電プローブ40は、実質的に第1の実施形態で説明したとおりであるため、ここでの説明は省略する。
配線基板51は、例えば、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、又はガラスエポキシ基板などのプリント基板である。電子部品52は、集積回路、抵抗器、又はキャパシタなどであり、例えば、配線基板51と誘電体基板10との積層面と反対側の面に設けられる。電子部品52は、配線53によって互いに電気的に接続される。また、誘電体基板10の内部に設けられた給電プローブ40は、配線基板51を貫通して電子部品52が設けられた面まで延在し、放射素子20への給電を制御する電子部品52と配線53にて電気的に接続される。
本実施形態に係るアンテナ装置2では、放射素子20の近傍に電子部品52及び配線53が設けられるため、放射素子20から放射される電磁波が電子部品52及び配線53に影響を与える可能性がある。このような場合、放射素子20と電子部品52及び配線53との間に設けられるグランド30に電磁波を遮蔽する効果(いわゆる、電磁波シールド効果)を持たせることで、放射素子20から放射される電磁波から電子部品52及び配線53を保護することが可能である。
具体的には、グランド30に周期的に形成される開口31のピッチを放射素子20の動作周波数の1/10波長以下とすることで、グランド30に電磁波シールド効果を持たせることができる。上記のピッチで設けられた開口31は、放射素子20から放射される電磁波の波長よりも十分に小さいため、放射素子20から放射される電磁波は、開口31を透過せず、グランド30によって遮蔽される。これによれば、本実施形態に係るアンテナ装置2は、放射素子20から放射される電磁波をグランド30にて遮蔽することで、該電磁波による電子部品52及び配線53への影響を抑制することが可能である。
<3.第3の実施形態>
続いて、図7を参照して、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置3について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置3の構成を示す縦断面図である。
続いて、図7を参照して、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置3について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置3の構成を示す縦断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置3は、誘電体基板10と、放射素子20と、グランド30と、給電プローブ40と、配線基板51と、電子部品52と、配線53と、基板側グランド55と、接合部57とを備える。
アンテナ装置3は、放射素子20及びグランド30が設けられた誘電体基板10の第2面S2に配線基板51が積層されると共に、誘電体基板10のグランド30と、配線基板51の基板側グランド55とが接合部57にて電気的に接続される点が第1の実施形態と異なる。誘電体基板10、放射素子20、グランド30、及び給電プローブ40は、実質的に第1の実施形態で説明したとおりであるため、ここでの説明は省略する。また、配線基板51、電子部品52、及び配線53は、実質的に第2の実施形態で説明したとおりであるため、ここでの説明は省略する。
基板側グランド55は、給電プローブ40と電気的に接続された接合部57とは電気的に離隔して、配線基板51の誘電体基板10と対向する面の全面に亘って設けられる。例えば、基板側グランド55は、給電プローブ40と電気的に接続された接合部57の周囲を除いた領域に一様に設けられてもよい。基板側グランド55は、接合部57によって誘電体基板10のグランド30と電気的に接続されており、接地電位が供給されることで、配線基板51の基準電位供給源として機能する。
接合部57は、はんだを含む基板間接続構造であり、グランド30及び基板側グランド55を電気的及び物理的に接続する。例えば、接合部57は、グランド30に設けられたバンプと、基板側グランド55に設けられたバンプと、両バンプに挟持されたはんだボールとを含む接続構造であってもよい。
本実施形態に係るアンテナ装置3では、接合部57にてグランド30及び基板側グランド55が電気的及び物理的に接続される。したがって、接合部57が設けられる位置のグランド30に開口31が形成されないように、開口31の配置は、アンテナ装置3のアンテナ特性を低下させない範囲内で変動されてもよい。具体的には、グランド30に設けられた開口31は、接合部57が設けられる位置から外れるように周期的な配列から位置をずらされて設けられてもよい。これによれば、本実施形態に係るアンテナ装置3は、より柔軟な接合部57の配置にてグランド30に基板側グランド55を接続することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、放射素子20の平面形状は、特に限定されない。放射素子20の平面形状は、正方形、長方形、多角形、円、楕円、又は櫛型形状のいずれであってもよい。また、放射素子20の平面形状は、前述したこれらの形状にスリット又はノッチを形成した形状であってもよい。
例えば、上記実施形態では、放射素子20は、誘電体基板10の第1面S1に1つ設けられるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、放射素子20は、誘電体基板10の第1面S1に複数設けられることで、アンテナアレイを構成してもよい。
1,2,3…アンテナ装置、10…誘電体基板、20…放射素子、30…グランド、31,1A…開口、40…給電プローブ、51…配線基板、52…電子部品、53…配線、55…基板側グランド、57…接合部、S1…第1面、S2…第2面
Claims (9)
- 平板状の誘電体基板と、
前記誘電体基板の一面に設けられた放射素子と、
前記誘電体基板の前記一面と反対側の他面に設けられたグランドと、
を備え、
前記放射素子は、前記放射素子の動作周波数に対応した寸法で設けられ、
前記グランドは、前記動作周波数の1/4波長未満のピッチで周期的に設けられた複数の開口を有する、アンテナ装置。 - 前記開口の形状は、円形又は楕円形である、請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記開口は、正三角形の各頂点に対応する位置に設けられる、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
- 前記グランドは、前記放射素子が設けられた領域と対応する領域に少なくとも設けられる、請求項1~3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
- 前記グランドは、前記他面の全面に亘って設けられる、請求項4に記載のアンテナ装置。
- 前記放射素子の形状は、矩形、円形、楕円形、又はこれらの形状にスリット若しくはノッチを設けた形状である、請求項1~5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
- 前記開口は、前記動作周波数の1/10波長以下のピッチで周期的に設けられる、請求項1~6のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
- 前記放射素子が設けられた領域の前記他面から前記誘電体基板の内部に延在して設けられ、容量結合によって前記放射素子に給電する給電プローブをさらに備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
- 前記放射素子及び前記グランドは、同一の導電性材料で、同一厚みで設けられる、請求項1~8のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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