JP2023066533A - 電動式建設機械 - Google Patents

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祐太 古川
Yuta Furukawa
聖一 木原
Seiichi Kihara
庄吾 木村
Shogo Kimura
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Abstract

Figure 2023066533000001
【課題】 モードに応じて電動モータとインバータと充電器を含む電装機器を冷却できるようにし、電装機器の冷却効率の向上、冷却設備に要するコストの削減等を図る。
【解決手段】 冷却管路18は、ラジエータ16と電動モータ10、インバータ13とを接続したモータ側管路21と、ラジエータ16と充電器14とを接続した充電器側管路22と、を備えている。冷却管路18には、ラジエータ16で冷却された冷却水の供給先をモータ側管路21と充電器側管路22の一方または両方に切換えるモータ側切換弁25、充電器側切換弁26が設けられている。さらに、充電モード、内部電力モード、外部電力モードと、のいずれかのモードに応じてモータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御するコントローラ27が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、動力源として電動モータを備えた油圧ショベル等の電動式建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に設けられ、油圧アクチュエータによって動作される作業装置とを備えている。近年では、地球温暖化、大気汚染を抑制する対策として、電動モータを動力源とする電動式油圧ショベルが実用化されている。この電動式油圧ショベルは、電動モータによって油圧ポンプを駆動することにより、油圧アクチュエータに作動用の圧油(作動油)を供給する。
電動式油圧ショベルの上部旋回体は、動力源となる電動モータと、電動モータに駆動されることにより油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプと、電動モータに供給する電力を貯えるバッテリ装置と、バッテリ装置から供給される電力を変換して電動モータに供給するインバータと、外部電源に接続されることにより外部電源からの電力を変換してバッテリ装置に供給する充電器と、を備えている。
また、上部旋回体は、冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータと電動モータ、インバータ、充電器等の電装機器とを接続して設けられた冷却管路と、ラジエータで冷却された冷却水を冷却管路に供給する冷却水ポンプと、を備えている(特許文献1参照)。
特開2019-190107号公報
ところで、電動式油圧ショベルは、異なる複数の運転形態(複数のモード)で作業が行われる。この複数のモードとしては、外部電源を充電器に接続してバッテリ装置に充電を行う充電モードと、バッテリ装置に充電された電力で電動モータを駆動させる内部電力モードと、が従来から知られている。また、近年においては、稼働時間を延ばすために、外部電源を充電器に接続した状態で電動モータを駆動させつつ、余剰分の電力をバッテリ装置に充電させる外部電力モードというモードも知られている。
それぞれのモードでは、使用する電装機器が異なる。具体的には、充電モードでは、充電器が稼働し、内部電力モードでは、電動モータとインバータが稼働する。また、外部電力モードでは、充電器と電動モータとインバータが稼働する。
これに対し、特許文献1による電動式油圧ショベルは、ラジエータと電動モータとインバータと充電器とを冷却水路で接続している。しかし、電動式油圧ショベルのモードによっては、冷却の必要がない電装機器にも冷却水を供給する回路構成となっている。従って、冷却管路で冷却水が流通するときの抵抗(管路抵抗)が大きくなり、冷却を必要とする電装機器の冷却効率が低下してしまう。また、電装機器の冷却効率を維持するためには、多くの冷却水を供給しなくてはならないから、冷却水ポンプを大型化したり、冷却管路を太くしたりしなくてはならず、コストが嵩んでしまうという問題がある。
本発明の目的は、モードに応じて電動モータとインバータと充電器を含む電装機器を冷却できるようにし、電装機器の冷却効率の向上、冷却設備に要するコストの削減等を図ることができるようにした電動式建設機械を提供することにある。
本発明は、自走可能な車体を備え、前記車体は、動力源となる電動モータと、前記電動モータに供給する電力を貯えるバッテリ装置と、前記バッテリ装置から供給される電力を変換して前記電動モータに供給するインバータと、外部電源に接続されることにより前記外部電源からの電力を変換して前記バッテリ装置に供給する充電器と、冷却水を冷却するラジエータと、前記ラジエータと前記電動モータ、前記インバータおよび前記充電器とを接続して設けられた冷却管路と、前記ラジエータで冷却された冷却水を前記冷却管路に供給する冷却水ポンプと、を備えた電動式建設機械において、前記冷却管路は、前記ラジエータと前記電動モータ、前記インバータとを接続したモータ側管路と、前記ラジエータと前記充電器とを接続した充電器側管路と、を備え、前記冷却管路には、前記ラジエータで冷却された冷却水の供給先を前記モータ側管路と前記充電器側管路の一方または両方に切換える切換弁が設けられ、前記外部電源が前記充電器に接続された状態で前記バッテリ装置に充電が行われる充電モードと、前記バッテリ装置に充電された電力で前記電動モータが駆動される内部電力モードと、前記外部電源からの電力により前記電動モータが駆動され、余剰分の電力を前記バッテリ装置に充電する外部電力モードと、のいずれかのモードに応じて前記切換弁を制御するコントローラが設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、モードに応じて電動モータとインバータと充電器を含む電装機器を冷却することができ、電装機器の冷却効率の向上、冷却設備に要するコストの削減等を図ることができる。
実施形態による電動式油圧ショベルを示す左側面図である。 上部旋回体の構成を示す模式図である。 電装機器の接続系統を充電モードで示すブロック図である。 電装機器の接続系統を内部電力モードで示すブロック図である。 電装機器の接続系統を外部電力モードで示すブロック図である。 電装機器の冷却に関する制御処理を示す流れ図である。
以下、本発明に係る電動式建設機械の実施形態について、電動式油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図6を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、電動式建設機械の代表例である電動式油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4とを備えている。電動式油圧ショベル1の車体は、下部走行体2と上部旋回体4とにより構成されている。下部走行体2の前側には、ブレード装置(排土装置)5が上下方向に回動可能に設けられ、このブレード装置5を用いて排土作業等が行われる。上部旋回体4の前側には、スイング式の作業装置6が設けられ、この作業装置6を用いて土砂の掘削作業等が行われる。
スイング式の作業装置6は、後述する旋回フレーム7の前側に左右方向に揺動可能に設けられたスイングポスト6Aと、スイングポスト6Aに回動可能に取付けられたブーム6Bと、ブーム6Bの先端に回動可能に取付けられたアーム6Cと、アーム6Cの先端に上下方向に回動可能に取付けられたバケット6Dと、を含んで構成されている。また、作業装置6は、スイングポスト6Aを揺動させるスイングシリンダ(図示せず)と、ブーム6Bを回動させるブームシリンダ6Eと、アーム6Cを回動させるアームシリンダ6Fと、バケット6Dを回動させるバケットシリンダ6Gと、を備えている。
上部旋回体4は、下部走行体2に旋回装置3を介して旋回可能に搭載され、下部走行体2上で旋回動作を行う。図1、図2に示すように、上部旋回体4は、後述する旋回フレーム7、キャブ8、カウンタウエイト9、電動モータ10、油圧ポンプ11、バッテリ装置12、インバータ13、充電器14、ラジエータ16、冷却管路18、モータ側冷却水ポンプ23、充電器側冷却水ポンプ24、モータ側切換弁25、充電器側切換弁26、コントローラ27を含んで構成されている。
旋回フレーム7は、上部旋回体4のベースを構成している。旋回フレーム7は、旋回装置3を介して下部走行体2上に取付けられ、旋回フレーム7の前側には、作業装置6が取付けられている。
キャブ8は、旋回フレーム7の左前側に設けられている。キャブ8内は、オペレータが搭乗する運転室となっている。この運転室には、オペレータが座る運転席、下部走行体の走行を制御する走行用レバーペダル、旋回装置3および作業装置6の動作を制御する作業用操作レバー等(いずれも図示せず)が設けられている。また、キャブ8内には、例えば後述のコントローラ27が設けられている。
カウンタウエイト9は、旋回フレーム7の後部に設けられている。カウンタウエイト9は、作業装置6との重量バランスを保つための重錘である。カウンタウエイト9の上部には、後述の給電ケーブル29が脱着可能に接続されている。
電動モータ10は、電動式油圧ショベル1の動力源を構成している。電動モータ10は、後述のバッテリ装置12から供給される電力によって出力軸を回転し、この出力軸に接続された油圧ポンプ11を駆動する。また、例えば、電動モータ10は、交流モータとして形成されている。電動モータ10には、バッテリ装置12からの直流電力がインバータ13によって交流電力に変換されて供給される。
ここで、電動モータ10は、電気エネルギが抵抗によって熱エネルギに変換されることで発熱を生じる。このために、電動モータ10は、冷却水が流通する冷却水通路(図示せず)を備えている。この冷却水通路には、後述のモータ側管路21が接続されている。
油圧ポンプ11は、電動モータ10に駆動されることにより、後述の作動油タンク30からの作動油を作業装置6の各シリンダ6E~6G、旋回装置3の旋回用油圧モータ、下部走行体2の走行用油圧モータ等の油圧アクチュエータに供給する。油圧ポンプ11は、電動モータ10の出力軸に接続されている。
バッテリ装置12は、電動モータ10に供給する電力を貯えるものである。図3ないし図5に示すように、バッテリ装置12は、切換器15を介して充電器14に接続されている。また、バッテリ装置12は、切換器15、インバータ13を介して電動モータ10に接続されている。そして、後述の充電モードでは、充電器14に給電ケーブル29が接続されることにより、バッテリ装置12には、外部からの電力(商用電源28)が直流電力に変換されて充電される。また、内部電力モードでは、バッテリ装置12からの直流電力がインバータ13で交流電力に変換されて電動モータ10に供給される。また、外部電力モードでは、外部からの電力をインバータ13で同様に変換して電動モータ10へ供給しつつ、余剰分の外部電力をバッテリ装置12へ充電させる。
インバータ13は、電動モータ10と切換器15との間に設けられている。インバータ13は、バッテリ装置12から供給される直流電力を交流電力に変換して電動モータ10に供給する。インバータ13は、電力を切換えるときの負荷(抵抗)によって発熱を生じる。このために、インバータ13は、電動モータ10と同様に、冷却水が流通する冷却水通路(図示せず)を備えている。この冷却水通路には、電動モータ10に続いてモータ側管路21が接続されている。
充電器14は、外部電源となる商用電源28に接続されることにより、商用電源28からの交流電力を直流電力に変換してバッテリ装置12に供給する。充電器14は、切換器15を介してバッテリ装置12に電気的に接続されている。充電器14には、商用電源28からの給電ケーブル29を接続することができる。充電器14は、電力を切換えるときの負荷(抵抗)によって発熱を生じる。このために、充電器14は、インバータ13と同様に、冷却水が流通する冷却水通路(図示せず)を備えている。この冷却水通路には、充電器側管路22が接続されている。
切換器15は、充電器14とバッテリ装置12との間、バッテリ装置12とインバータ13との間に設けられている。切換器15は、給電ケーブル29が充電器14に接続された充電モード(図3)では、商用電源28からの電力がバッテリ装置12に供給されるように切り換える。また、切換器15は、内部電力モード(図4)では、バッテリ装置12からの電力がインバータ13、電動モータ10に供給されるように切り換える。また、切換器15は、外部電力モード(図5)では、外部からの電力がインバータ13、電動モータ10に供給され、余剰分の外部電力がバッテリ装置12に供給されるように切り換える。
ラジエータ16は、電動モータ10、インバータ13、充電器14等の電装機器を冷却するための冷却水を冷却する熱交換器である。ラジエータ16は、チューブ内を流れる冷却水の熱を電動ファン17が発生する冷却風に放出させることにより、冷却水の温度を下げることができる。ラジエータ16には、冷却水の出口側に後述する冷却管路18の出口管路19が接続されている。一方、ラジエータ16には、冷却水の入口側に後述する冷却管路18の入口管路20が接続されている。
次に、本実施形態の特徴部分となる電動モータ10、インバータ13、充電器14等の電装機器の冷却構造について説明する。
冷却管路18は、ラジエータ16と電動モータ10、インバータ13および充電器14とを接続して設けられている。冷却管路18の構成について、一部の電装機器(電動モータ10、インバータ13、充電器14)を冷却する場合の接続例を示す。冷却管路18が電動モータ10側と充電器14側とに分岐する以外の構成は、以下の実施形態に限るものではない。
冷却管路18は、冷却水の流れ方向で上流側となる一端がラジエータ16の冷却水の出口側に接続された出口管路19と、冷却水の流れ方向で下流側となる他端がラジエータ16の冷却水の入口側に接続された入口管路20と、一端が出口管路19の他端に接続され、途中部分が電動モータ10、インバータ13に接続され、他端が入口管路20の一端に接続されたモータ側管路21と、一端が出口管路19の他端に接続され、途中部分が充電器14に接続され、他端が入口管路20の一端に接続された充電器側管路22と、を備えている。これにより、冷却管路18は、ラジエータ16から流出した冷却水を、モータ側管路21と充電器側管路22とに分岐して供給することができる。また、冷却管路18は、モータ側管路21と充電器側管路22とに分岐して供給された冷却水を、入口管路20に合流させてラジエータ16に戻すことができる。
モータ側管路21は、出口管路19を介してラジエータ16と電動モータ10とを接続した供給管路21Aと、電動モータ10とインバータ13とを接続した中継管路21Bと、インバータ13と入口管路20(ラジエータ16)とを接続した戻り管路21Cと、により構成されている。供給管路21Aには、後述のモータ側冷却水ポンプ23とモータ側切換弁25とが設けられている。
充電器側管路22は、出口管路19を介してラジエータ16と充電器14とを接続した供給管路22Aと、充電器14と入口管路20(ラジエータ16)とを接続した戻り管路22Bと、により構成されている。供給管路22Aには、後述の充電器側冷却水ポンプ24と充電器側切換弁26とが設けられている。
モータ側冷却水ポンプ23は、モータ側管路21の供給管路21Aに設けられている。モータ側冷却水ポンプ23は、ラジエータ16で冷却された冷却水をモータ側管路21に供給する電動ポンプである。モータ側冷却水ポンプ23は、後述のコントローラ27によって制御される。
モータ側冷却水ポンプ23は、冷却が必要な電装機器のうち、電動モータ10とインバータ13とを冷却するための冷却水だけを供給できる出力を有していればよいため、小型化することができ、設置に要するスペースが小さくなる上に、冷却水の吐出し量を安定させることができる。しかも、小型化されたモータ側冷却水ポンプ23は、冷却水の吐出し量の安定化によって消費電力を小さく抑えることができる。
充電器側冷却水ポンプ24は、充電器側管路22の供給管路22Aに設けられている。充電器側冷却水ポンプ24は、ラジエータ16で冷却された冷却水を充電器側管路22に供給する電動ポンプである。充電器側冷却水ポンプ24は、後述のコントローラ27によって制御される。充電器側冷却水ポンプ24は、モータ側冷却水ポンプ23と同様に、冷却が必要な電装機器のうち、充電器14を冷却するための冷却水だけを供給できる出力を有していればよい。このため、充電器側冷却水ポンプ24は、小型化による設置スペースの縮小、冷却水の吐出し量の安定化、消費電力の抑制等を図ることができる。
モータ側切換弁25は、モータ側管路21の供給管路21Aに設けられている。モータ側切換弁25は、モータ側冷却水ポンプ23よりも上流側、即ち、出口管路19に近い位置に設けられている。モータ側切換弁25は、後述の充電器側切換弁26と協働することで、ラジエータ16で冷却された冷却水の供給先をモータ側管路21と充電器側管路22との一方または両方に切換えることができる。モータ側切換弁25は、例えば、常閉の電磁パイロット式の切換弁として形成されている。モータ側切換弁25は、コントローラ27によって制御される。
充電器側切換弁26は、充電器側管路22の供給管路22Aに設けられている。充電器側切換弁26は、充電器側冷却水ポンプ24よりも上流側、即ち、出口管路19に近い位置に設けられている。充電器側切換弁26は、モータ側切換弁25と協働することで、ラジエータ16で冷却された冷却水の供給先をモータ側管路21と充電器側管路22との一方または両方に切換えることができる。充電器側切換弁26は、モータ側切換弁25と同様に、常閉の電磁パイロット式の切換弁として形成されている。充電器側切換弁26は、コントローラ27によって制御される。
ここで、切換弁を構成するモータ側切換弁25と充電器側切換弁26は、コントローラ27からの制御信号によってモータ側切換弁25が開弁側に切換えられることにより、図2中の白矢印で示すように、ラジエータ16で冷却された冷却水がモータ側管路21に流れるように切り換える。また、モータ側切換弁25と充電器側切換弁26は、コントローラ27からの制御信号によって充電器側切換弁26が開弁側に切換えられることにより、図2中の黒矢印で示すように、ラジエータ16で冷却された冷却水が充電器側管路22に流れるように切り換える。さらに、モータ側切換弁25と充電器側切換弁26は、コントローラ27によってモータ側切換弁25と充電器側切換弁26との両方が開弁側に切換えられることにより、ラジエータ16で冷却された冷却水がモータ側管路21と充電器側管路22との両方に流れるように切り換える。
コントローラ27は、例えば、キャブ8内に設けられている。コントローラ27は、電動式油圧ショベル1による動作を制御するもので、その制御の一部として電装機器の冷却に関する制御を行う。コントローラ27は、モータ側冷却水ポンプ23、充電器側冷却水ポンプ24、モータ側切換弁25、充電器側切換弁26に電気的に接続されている。これにより、コントローラ27は、後述する3つのモードに応じてモータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御する。
ここで、コントローラ27の制御が関係する電動式油圧ショベル1のモードについて説明する。
電動式油圧ショベル1は、外部電源としての商用電源28に接続された給電ケーブル29を充電器14に接続することにより、バッテリ装置12に電力を蓄えることができる。また、電動式油圧ショベル1は、充電器14から給電ケーブル29を取外した状態でも、バッテリ装置12に蓄えた電力によって電動モータ10を駆動して作業を行うことができる。さらに、電動式油圧ショベル1は、給電ケーブル29を充電器14に接続した状態で、商用電源28からの電力によって電動モータ10を駆動して作業を行うことができると共に、余剰の電力をバッテリ装置12に貯えることができる。
即ち、電動式油圧ショベル1は、3つのモードで作業を行う。まず、図3に示す充電モードでは、商用電源28(給電ケーブル29)が充電器14に接続された状態で、バッテリ装置12に充電が行われる。また、図4に示す内部電力モードでは、バッテリ装置12に充電された電力で電動モータ10が駆動される。さらに、図5に示す外部電力モードでは、商用電源28(給電ケーブル29)が充電器14に接続された状態で、商用電源28からの電力で電動モータ10が駆動されつつ、余剰分の電力がバッテリ装置12へ充電される。
図3の充電モード、図4の内部電力モード、図5の外部電力モードにおいて、実線で示す電装機器が各モードで使用されている電装機器で、一点鎖線で示す電装機器が各モードで使用されていない電装機器である。詳しくは、図3の充電モードでは、バッテリ装置12、充電器14、切換器15が使用され、電動モータ10、インバータ13が使用されていない。図4の内部電力モードでは、電動モータ10、バッテリ装置12、インバータ13、切換器15が使用され、充電器14が使用されていない。図5の外部電力モードでは、電動モータ10、バッテリ装置12、インバータ13、充電器14、切換器15が使用されている。
この3つのモードに対応するコントローラ27の制御処理について、図6に示す流れ図を参照して説明する。なお、図6に示す流れ図のステップは、それぞれ「S」という表記を用い、例えばステップ1を「S1」として示す。
図6に示す制御処理を開始する。S1では、電動式油圧ショベル1の稼働に関する電気回路の状況、例えば、充電スイッチの状態、給電ケーブル29の接続、モニタ装置(いずれも図示せず)からのモード入力の有無等を入力する。S2では、S1の電気回路の状況を基に電動式油圧ショベル1の稼働形態が充電モードであるか否かを判定する。このS2で充電モードである(YES)と判定されたら、S3、S4に移行する。S3では、充電器側切換弁26を開弁させ、S4では、充電器側冷却水ポンプ24を起動させる。
これにより、コントローラ27は、充電モードにおける充電器14の発熱を考慮し、図2中の黒矢印で示すように、充電器側管路22を通じて冷却水を充電器14に供給して充電器14を冷却することができる。
一方、S2で充電モードではない(NO)と判定されたら、S5に移行する。このS5では、S1の電気回路の状況を基に電動式油圧ショベル1の稼働形態が内部電力モードであるか否かを判定する。このS5で内部電力モードである(YES)と判定されたら、S6、S7に移行する。S6では、モータ側切換弁25を開弁させ、S7では、モータ側冷却水ポンプ23を起動させる。
これにより、コントローラ27は、内部電力モードにおける電動モータ10とインバータ13の発熱を考慮し、図2中の白矢印で示すように、モータ側管路21を通じて冷却水を電動モータ10とインバータ13に供給して電動モータ10とインバータ13を冷却することができる。
さらに、S5で内部電力モードではない(NO)と判定されたら、外部電力モードが確定するから、S8、S9に移行する。S8では、充電器側切換弁26とモータ側切換弁25とを開弁させ、S9では、充電器側冷却水ポンプ24とモータ側冷却水ポンプ23とを起動させる。
これにより、コントローラ27は、外部電力モードにおける電動モータ10、インバータ13および充電器14の発熱を考慮し、図2中の黒矢印と白矢印で示すように、モータ側管路21を通じて冷却水を電動モータ10とインバータ13に供給すると共に、充電器側管路22を通じて冷却水を充電器14に供給して電動モータ10、インバータ13、充電器14を冷却することができる。
なお、作動油タンク30は、旋回フレーム7に搭載されている。この作動油タンク30は、油圧アクチュエータに供給する作動油を貯えるもので、油圧ポンプ11等に接続されている。
本実施形態による電動式油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、以下、その動作について説明する。
電動式油圧ショベル1を用いて掘削作業等を行う場合には、オペレータがキャブ8に搭乗し、電動モータ10を作動させることにより、油圧ポンプ11を駆動させる。この状態で、オペレータが走行用レバーペダル(図示せず)を操作することにより、電動式油圧ショベル1を作業現場まで走行させる。電動式油圧ショベル1が作業現場まで移動した後には、オペレータが作業用操作レバー(図示せず)を操作することにより、上部旋回体4を旋回させつつ作業装置6によって土砂等の掘削作業を行うことができる。
かくして、本実施形態によれば、冷却管路18は、ラジエータ16と電動モータ10、インバータ13とを接続したモータ側管路21と、ラジエータ16と充電器14とを接続した充電器側管路22と、を備えている。冷却管路18には、ラジエータ16で冷却された冷却水の供給先をモータ側管路21と充電器側管路22の一方または両方に切換えるモータ側切換弁25、充電器側切換弁26が設けられている。さらに、外部電源となる商用電源28が充電器14に接続された状態でバッテリ装置12に充電が行われる充電モード(図3)と、バッテリ装置12に充電された電力で電動モータ10が駆動される内部電力モード(図4)と、商用電源28が充電器14に接続された状態で商用電源28からの電力により電動モータ10が駆動されつつ、余剰分の電力をバッテリ装置12に充電する外部電力モード(図5)と、の3つのモードに応じてモータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御するコントローラ27が設けられている。
従って、コントローラ27は、充電器14を使用した充電モードでは、モータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御して冷却水が充電器側管路22だけに流れるようにすることができる。また、電動モータ10とインバータ13を使用した内部電力モードでは、モータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御して冷却水がモータ側管路21にだけ流れるようにすることができる。さらに、電動モータ10とインバータ13と充電器14を使用した外部電力モードでは、モータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御して冷却水がモータ側管路21と充電器側管路22の両方に流れるようにすることができる。
これにより、3つのモードに応じて冷却が必要な電装機器に冷却水を供給することができるから、モードに応じて冷却管路18を部分的に用いることで、冷却水が流れる距離を短くすることができる。この結果、冷却管路18で冷却水が流通するときの抵抗(管路抵抗)を小さくして、対象となる電装機器の冷却効率を高めることができる。しかも、電装機器を冷却するために用いる冷却水の量を削減できるから、例えば、モータ側冷却水ポンプ23、充電器側冷却水ポンプ24を小型化することができ、冷却管路18を小径化する(細いパイプを用いる)ことができ、冷却設備に要するコストを削減することができる。
コントローラ27は、充電モードではラジエータ16で冷却された冷却水が充電器側管路22に流れるようにモータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御し、内部電力モードではラジエータ16で冷却された冷却水がモータ側管路21に流れるようにモータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御し、外部電力モードではラジエータ16で冷却された冷却水が充電器側管路22とモータ側管路21とに流れるようにモータ側切換弁25、充電器側切換弁26を制御している。
これにより、充電モードでは、充電器14だけを冷却することができ、内部電力モードでは、電動モータ10とインバータ13だけを冷却することができ、外部電力モードでは、電動モータ10とインバータ13と充電器14を冷却することができる。
冷却水ポンプは、モータ側管路21に設けられたモータ側冷却水ポンプ23と、充電器側管路22に設けられた充電器側冷却水ポンプ24と、を備えている。従って、モータ側冷却水ポンプ23は、冷却が必要な電装機器のうち、電動モータ10とインバータ13とを冷却するための冷却水だけを供給できる出力を有していればよい。また、充電器側冷却水ポンプ24は、冷却が必要な電装機器のうち、充電器14を冷却するための冷却水だけを供給できる出力を有していればよい。
従って、モータ側冷却水ポンプ23と充電器側冷却水ポンプ24は、1個の冷却水ポンプで冷却水を供給する場合に比較し、小型化した上で冷却水の吐出し量を少なく抑えることができる。これにより、モータ側冷却水ポンプ23と充電器側冷却水ポンプ24は、設置に要するスペースが小さくなるから、設置スペースを確保するのが難しい小型の油圧ショベル(例えば、総重量が8トン未満の油圧ショベル)にも搭載することができる。
また、モータ側冷却水ポンプ23と充電器側冷却水ポンプ24は、冷却水の吐出し量を安定させることができるから、冷却対象となる電装機器を安定的に冷却することができる。特に、充電器側冷却水ポンプ24は、低い温度に抑える必要がある充電器14に冷却水を安定的に供給することができ、充電器14の寿命を延ばすことができる。しかも、モータ側冷却水ポンプ23と充電器側冷却水ポンプ24は、冷却水の吐出し量の安定化によって消費電力を小さく抑えることができ、電動式油圧ショベル1の省エネ化を図ることができる。
切換弁は、モータ側管路21に設けられたモータ側切換弁25と、充電器側管路22に設けられた充電器側切換弁26と、を備えている。これにより、モータ側切換弁25と充電器側切換弁26は、一般的な2方向2位置の電磁弁を用いて形成することができ、この点においてもコストを削減することができる。
なお、実施形態では、切換弁をモータ側切換弁25と充電器側切換弁26とによって構成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、冷却管路18の出口管路19の他端に3方向3位置の切換弁を1個設け、モータ側管路21と充電器側管路22との一方または両方に冷却水を供給する構成としてもよい。
実施形態では、クローラ式の下部走行体2を備えた電動式油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、ホイール式の下部走行体を備えた電動式油圧ショベル等の他の電動式建設機械にも適用することができる。
1 電動式油圧ショベル
2 下部走行体(車体)
4 上部旋回体(車体)
6 作業装置
6E ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)
6F アームシリンダ(油圧アクチュエータ)
6G バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)
10 電動モータ
11 油圧ポンプ
12 バッテリ装置
13 インバータ
14 充電器
16 ラジエータ
18 冷却管路
19 出口管路
20 入口管路
21 モータ側管路
22 充電器側管路
23 モータ側冷却水ポンプ(冷却水ポンプ)
24 充電器側冷却水ポンプ(冷却水ポンプ)
25 モータ側切換弁(切換弁)
26 充電器側切換弁(切換弁)
27 コントローラ
28 商用電源(外部電源)

Claims (4)

  1. 自走可能な車体を備え、
    前記車体は、
    動力源となる電動モータと、
    前記電動モータに供給する電力を貯えるバッテリ装置と、
    前記バッテリ装置から供給される電力を変換して前記電動モータに供給するインバータと、
    外部電源に接続されることにより前記外部電源からの電力を変換して前記バッテリ装置に供給する充電器と、
    冷却水を冷却するラジエータと、
    前記ラジエータと前記電動モータ、前記インバータおよび前記充電器とを接続して設けられた冷却管路と、
    前記ラジエータで冷却された冷却水を前記冷却管路に供給する冷却水ポンプと、
    を備えた電動式建設機械において、
    前記冷却管路は、前記ラジエータと前記電動モータ、前記インバータとを接続したモータ側管路と、前記ラジエータと前記充電器とを接続した充電器側管路と、を備え、
    前記冷却管路には、前記ラジエータで冷却された冷却水の供給先を前記モータ側管路と前記充電器側管路の一方または両方に切換える切換弁が設けられ、
    前記外部電源が前記充電器に接続された状態で前記バッテリ装置に充電が行われる充電モードと、前記バッテリ装置に充電された電力で前記電動モータが駆動される内部電力モードと、前記外部電源からの電力により前記電動モータが駆動され、余剰分の電力を前記バッテリ装置に充電する外部電力モードと、のいずれかのモードに応じて前記切換弁を制御するコントローラが設けられていることを特徴とする電動式建設機械。
  2. 請求項1に記載の電動式建設機械において、
    前記コントローラは、前記充電モードでは前記ラジエータで冷却された冷却水が前記充電器側管路に流れるように前記切換弁を制御し、前記内部電力モードでは前記ラジエータで冷却された冷却水が前記モータ側管路に流れるように前記切換弁を制御し、前記外部電力モードでは前記ラジエータで冷却された冷却水が前記充電器側管路と前記モータ側管路とに流れるように前記切換弁を制御していることを特徴とする電動式建設機械。
  3. 請求項1に記載の電動式建設機械において、
    前記冷却水ポンプは、前記モータ側管路に設けられたモータ側冷却水ポンプと、前記充電器側管路に設けられた充電器側冷却水ポンプと、を備えていることを特徴とする電動式建設機械。
  4. 請求項1に記載の電動式建設機械において、
    前記切換弁は、前記モータ側管路に設けられたモータ側切換弁と、前記充電器側管路に設けられた充電器側切換弁と、を備えていることを特徴とする電動式建設機械。
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