JP3870684B2 - ショベル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電動機を駆動源として走行、旋回、掘削(ブーム、アーム、バケット)の各動作を行う掘削機械としてのショベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧ショベルと称される一般的なショベルは、下部走行体(通常はクローラ)に上部旋回体を搭載し、この上部旋回体に、ブームとアームとバケットを備えた作業(掘削)アタッチメントを取付けて構成し、上部旋回体に設置されたエンジンを動力源として油圧ポンプを回転させ、その吐出油を油圧アクチュエータ(油圧モータまたは油圧シリンダ)に供給してブーム、アーム、バケット、走行、旋回の各動作を行わせるように構成している。
【0003】
しかし、この従来の油圧ショベルは、エンジンでポンプを駆動し、このポンプからの圧油をコントロールバルブ経由で油圧アクチュエータに供給する構成をとっているため、油圧制御のための損失が大きくなり、エンジンにかかる負担が大きくて燃費が悪く、排ガス、騒音の問題を抱えている。
【0004】
そこで、最近、エンジンで発電機を駆動して電動機を回転させ、この電動機で油圧ポンプを回転させる所謂ハイブリッド方式のショベルが提案されている(たとえば特願2000−151423号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記公知技術によると、次のような問題があった。
【0006】
▲1▼ 掘削時には、多くの場合、アーム及びバケットによって掘削しながらブームを上げまたは下げる複合動作が行われる。このとき、相対的に、主たる掘削動作を行うアーム及びバケット両シリンダは高圧となるが、アタッチメントの昇降を行うブームシリンダは、アタッチメントの自重の影響が大きいためアーム、バケット両シリンダほど高圧にならない。
【0007】
この場合、公知技術では、ブームシリンダとバケットシリンダが同一のポンプによって駆動されるため、バケットシリンダの圧力まで上がったポンプ吐出油をコントロールバルブで降圧してブームシリンダに供給しなければならず、ここに圧力(エネルギー)損失が生じる。
【0008】
▲2▼ ブーム、アーム、バケット各シリンダのすべてについてコントロールバルブの開度制御(開回路制御)によって作動速度を制御する構成をとっているため、これらに作用するアタッチメント自重による大きな重力を制動する際に動力として回生できない。とくに、作業アタッチメント全体の重量が作用するブームには、大きな重力が作用するが、ブーム下降時に動力回生できず、この点でもエネルギーの無駄となる。
【0009】
なお、アタッチメント用各シリンダについてコントロールバルブを廃し、電動機の回転方向と回転速度によって作動方向と作動速度を制御する構成をとることが考えられる。しかし、こうするとシリンダ伸縮切換時の応答性が悪くなるため、とくにアーム、バケット両シリンダの小刻みな伸縮切換を要する作業(泥落とし作業や土砂のばらまき作業)ができなくなる。
【0010】
そこで本発明は、エネルギー損失を抑え、しかも必要な応答性を確保することができるショベルを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、下部走行体上に上部旋回体が縦軸まわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体に、ブームと、このブームの先端に取付けられたアームと、このアームの先端に取付けられたバケットを備えた作業アタッチメントが起伏自在に取付けられたショベルにおいて、上記ブーム、アーム、バケットを個別に駆動するブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダと、上記ブームシリンダの油圧源としての第1ポンプと、上記アームシリンダ及びバケットシリンダの油圧源としての第2ポンプと、この第2ポンプと上記アームシリンダ及びバケットシリンダとの間に設けられたコントロールバルブと、上記第1ポンプを駆動する第1電動機と、上記第2ポンプを駆動する第2電動機とを具備し、上記ブームシリンダは、上記第1電動機の回転方向と回転速度によって作動方向と作動速度が制御され、上記アームシリンダ及びバケットシリンダは、上記第2電動機の回転速度と上記コントロールバルブによって作動速度が制御されるとともに、コントロールバルブによって作動方向が制御されるように構成されたものである。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、第2ポンプとして、アームシリンダを駆動するアーム用ポンプとバケットシリンダを駆動するバケット用ポンプが別々に設けられたものである。
【0013】
請求項3の発明は、請求項2の構成において、第2電動機として、アーム用ポンプを駆動するアーム用電動機と、バケット用ポンプを駆動するバケット用電動機が設けられたものである。
【0014】
請求項4の発明は、請求項2または3の構成において、下部走行体として、油圧モータを駆動源とする左右のクローラを備え、この左右両クローラを個別に駆動する走行モータのうち一方の走行モータがアーム用ポンプに、他方の走行モータがバケット用ポンプに、それぞれ回転方向を制御するコントロールバルブを介して接続されたものである。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成において、上部旋回体の駆動源として電動機が用いられ、この電動機の回転力が減速機により減速されて旋回機構に伝えられるように構成されたものである。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの構成において、各電動機の電源としてバッテリが用いられたものである。
【0017】
請求項7の発明は、請求項1乃至5のいずれかの構成において、各電動機の電源として、原動機によって駆動される発電機と、この発電機からの余剰電力及び電動機からの回生電力を蓄えるバッテリが用いられたものである。
【0018】
上記構成によると、
(A)掘削時に相対的に低圧側となるブームシリンダと、高圧側となるアームシリンダ及びバケットシリンダを別々のポンプ(前者は第1ポンプ、後者は第2ポンプ)で駆動するため、これらの複合操作時に、高圧のポンプ吐出油を降圧してブームシリンダに供給するといった圧力損失がなくなる。
【0019】
とくに、請求項2の構成によると、アームシリンダとバケットシリンダをも別ポンプで駆動するため、両者の流量制御をそれぞれ独立して行い得ることでより省エネルギーとなる。
【0020】
(B)アタッチメント自重による大きな重力が作用するブームシリンダは、コントロールバルブ無しでポンプに直結しているため、ブーム下げ時のアタッチメントの位置エネルギーをポンプ、電動機を通じて動力として回生することができる。
【0021】
(C)アームシリンダ及びバケットシリンダについては、コントロールバルブで作動方向を制御するため、泥落としやばらまき作業といった小刻みな動きを要する作業時に高い応答性を確保することができる。
【0022】
また、請求項3の構成によると、アーム用ポンプとバケット用ポンプを別々の電動機で駆動するため、アームシリンダとバケットシリンダの流量制御を行う場合に、それぞれの電動機の回転速度制御でそれぞれのポンプの吐出量を制御できるため、アームシリンダとバケットシリンダの速度が異なっても損失が少なくなる。
【0023】
請求項4の構成によると、左右の走行モータをアーム用、バケット用ポンプによって駆動できるため、走行専用のポンプ及び電動機を装備する必要がなく、さらに省エネルギーとなる。
【0024】
請求項5の構成によると、旋回系について油圧設備が一切不要となるため、エネルギーの伝達効率が良くなるとともに、旋回減速時の慣性力を動力として回生することができる。
【0025】
請求項6の構成によると、バッテリを電動機の電源とするため、エンジンが不要となり、燃費、騒音の問題がなくなる。また、請求項1〜5の構成によって上記のようにショベル全体として省エネルギーとなるため、バッテリの持ちが良くなる(一回の充電で連続使用できる時間長くなる)。
【0026】
これに対し、請求項7の構成によると、電源として、原動機(従来通りエンジンでもよいし、ガスタービン等の他の原動機でもよい)で駆動される発電機とバッテリを併備しているため、基本的に充電の必要がなく、長期連続使用が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図4にこの実施形態にかかるショベル全体を示している。
【0028】
同図において、1はクローラ式の下部走行体で、この下部走行体1上に上部旋回体2が縦軸まわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2の前部に、ブーム3と、このブーム3の先端に設けられたアーム4と、このアーム4の先端に設けられたバケット5を備え、かつ、ブーム起伏用のブームシリンダ6、アーム作動用のアームシリンダ7、バケット作動用のバケットシリンダ8が設けられた作業アタッチメント9が装着されている。
【0029】
上部旋回体2には、動力源としてのエンジン10と、このエンジン10によって駆動される発電機11と、バッテリ12と、ブーム用、アーム・右走行用、バケット・左走行用の各電動機13,14,15、それに旋回用の電動機16と、この旋回用電動機16を除く各電動機13,14,15によって駆動されるブーム用、アーム・右走行用、バケット・左走行用の各ポンプ17,18,19が設置されている。
【0030】
一方、旋回用電動機16の回転力は、減速機20により減速されて図示しない旋回機構(旋回歯車)に直接、旋回力として伝えられる。
【0031】
また、下部走行体1には、走行駆動源としての右走行用及び左走行用両油圧モータ(走行モータ)21,22が設けられている。
【0032】
図1はこのショベルの駆動系及び制御系の構成を示している。
【0033】
同図に示すように、エンジン10の出力は発電機11に伝えられ、この発電機11で作られた電力が、発電機用制御器23及び電動機制御用の制御器24a,24b,24c,24dを介して各電動機13,14,15,16に加えられてこれらが回転し、これによって各ポンプ17,18,19,20が駆動される。
【0034】
また、発電機11で作られた電力のうち、作業時に必要な動力との関係で余った分はバッテリ12に蓄えられ、必要に応じてこのバッテリ12の蓄電力が電動機電源として用いられる。
【0035】
このようにバッテリ12の蓄電力で動力を補充する構成をとることにより、エンジンで油圧ポンプを駆動する純油圧式をとる場合と比較して、エンジンを小形化できるとともに、エンジン負荷を平滑化し、騒音及び排ガスを削減することができる。
【0036】
一方、操作装置として、ブーム、右走行、アーム、バケット、左走行、旋回各レバー25,26,27,28,29,30が設けられ、この各レバー25〜30の操作により、図示しない信号変換器(たとえばポテンショメータ)からレバー操作量及び操作方向に応じた操作信号a1,a2,a3,a4,a5,a6がコントローラ31に向けて出力される。
【0037】
このコントローラ31は、上記操作信号に基づき、右走行モータ用、アームシリンダ用、バケットシリンダ用、左走行用各コントロールバルブ32,33,34,35にバルブ作動信号b1,b2,b3,b4を出力するとともに、各電動機13〜16(制御器24…)に回転数指令信号c1,c2,c3,c4を出力する。
【0038】
これにより、コントロールバルブ32〜35がレバー操作方向に応じた方向に、レバー操作量に応じたストロークで切換作動すると同時に、電動機13〜16がレバー操作量に応じた回転数で回転する。
【0039】
ここで、アーム・右走行用ポンプ18及びバケット左走行用ポンプ19(第2ポンプ)を駆動するアーム・右走行用電動機14及びバケット・左走行用両電動機15(第2電動機)は、レバー操作方向に関係なく常に一定方向に回転する。これに対し、ブーム用ポンプ17(第1ポンプ)を駆動するブーム用電動機13(第1電動機)は、レバー操作方向に応じて回転方向が変化するように構成されている。
【0040】
一方、ブーム用ポンプ17には、図2にも示すように、油の吐出方向が電動機13の回転方向によって変化する双方向吐出ポンプが用いられ、このポンプ17の回転方向(油吐出方向)と回転数(油吐出量)によってブームシリンダ6の伸縮作動方向と作動速度が変化するように、ブーム用ポンプ17の片側ポートがブームシリンダ6のヘッド側管路37に、他方のポートが同ロッド側管路38にそれぞれ接続されてブームシリンダ回路が構成されている。
【0041】
また、図2中、36はブーム用ポンプ17にタンデムに接続された副ブーム用ポンプで、この副ブーム用ポンプ36の片側ポートはブームシリンダ6のヘッド側管路37に、他方のポートはタンクTにそれぞれ接続されている。
【0042】
ブームシリンダ6のヘッド側及びロッド側両油室6a,6bはピストンロッドの分の断面積差がある(ロッド側油室6bの方がヘッド側油室6aよりも小さい)ため、シリンダ6の伸縮に対してヘッド側とロッド側で流量差が生じる。
【0043】
この場合、このブームシリンダ回路においては、シリンダ伸長時に副ブーム用ポンプ36からの圧油がブーム用ポンプ17からの圧油に合流してヘッド側油室6aに供給されることにより上記流量差が解消される。
【0044】
39,40は両側管路37,38に設けたパイロットチェック弁等の停止保持弁である(パイロット回路については記載を省略する)。
【0045】
一方、他のポンプ18,19には、吐出方向が一定の一方向吐出ポンプが用いられ、同ポンプ18,19で駆動される各アクチュエータ(右走行モータ21、アームシリンダ7、バケットシリンダ8、左走行モータ22)については、電動機14,15の回転数とコントロールバルブ32,33,34,35の開度によって作動速度が変化し、コントロールバルブ32〜35の切換方向によって作動方向が変化するように回路が構成されている。
【0046】
このブームシリンダ回路以外のアクチュエータ回路の具体例を図3に示している。
【0047】
この回路においては、基本的には、図1に示すようにアーム・右走行用ポンプ18からの油によって図右側の右走行モータ21とアームシリンダ7が駆動され、バケット・左走行用ポンプ19からの油によって図左側の左走行モータ22とバケットシリンダ8が駆動される。
【0048】
図右側のアーム系、及び図左側のバケット系においては、それぞれ走行用コントロールバルブ32,35とアーム用、バケット用コントロールバルブ33,34がタンデムに接続され、かつ、それぞれのバイパス通路を貫いてバイパスライン41,42が設けられるとともに、このバイパスライン41,42における走行用コントロールバルブ32,35の下流側に油供給ライン43,44が接続されている。
【0049】
なお、両ポンプ18,19と両走行用コントロールバルブ32,35との間に走行直進弁45が設けられ、たとえば走行しながらアームを押し・引きする等の複合操作が行われたときに、この走行直進弁45が図示の通常位置イから直進位置ロに切換わる。これにより、バケット・左走行用ポンプ19からの油が油供給ライン43,44を介してアーム、バケット両シリンダ7,8に向かって流れる一方で、アーム・右走行用ポンプ18からの油が両走行用コントロールバルブ32,35を介して両走行モータ21,22にパラレルに流れるため、走行直進性が保たれる。
【0050】
一方、上部旋回体2の旋回動作については、旋回用電動機16の回転方向によって旋回方向が制御され、同電動機16の回転数によって旋回速度が制御される。このため、旋回系について油圧設備が一切不要となり、エネルギーの伝達効率が良くなるとともに、旋回減速時の慣性力を制御器24、発電機用制御器23経由でバッテリ12に電力として回収することができる。
【0051】
このショベルにおいては、上記のように、
(イ)ブームシリンダ6については、ブーム用電動機13(ブーム用ポンプ17)の回転方向によって伸縮作動方向、同電動機13(同ポンプ17)の回転数によって作動速度をそれぞれ制御し、
(ロ)右走行モータ21、アームシリンダ7,バケットシリンダ8、左走行モータ22については、それぞれのコントロールバルブ32,33,34,35の作動方向によって作動方向、同バルブ32〜35の開度と電動機14,15,16の回転数によって作動速度をそれぞれ制御する構成としている。
【0052】
こうすれば、
▲1▼ 掘削時に相対的に低圧側となるブームシリンダ6と、高圧側となるバケットシリンダ8、あるいはアームシリンダ7を別々のポンプ17,18,19で駆動するため、これらの複合操作時に、高圧のポンプ吐出油を降圧してブームシリンダ6に供給するといった圧力損失がなくなり、省エネルギーとなる。
【0053】
しかも、アームシリンダ7とバケットシリンダ8をも別ポンプ18,19で駆動するため、これらの間の圧力干渉もなくなることで、より省エネルギーとなる。
【0054】
▲2▼ アタッチメント自重による大きな重力が作用するブームシリンダ6は、他のアクチュエータと異なり、コントロールバルブ無しでポンプ17に直結しているため、ブーム下げ時のアタッチメントの位置エネルギーをポンプ17、電機13、制御器24,発電機用制御器23を通じてバッテリ12に回生電力として回収することができる。
【0055】
▲3▼ アームシリンダ7及びバケットシリンダ8については、コントロールバルブ33,34で作動方向を制御するため、泥落としやばらまき作業といった小刻みな動きを要する作業時に高い応答性を確保することができる。
【0056】
▲4▼ アーム・右走行用ポンプ18とバケット・左走行用ポンプ19を別々の電動機14,15で駆動するため、アームシリンダ7とバケットシリンダ8を完全に独立して操作することができる。このため、複合操作時の操作性が良くなるとともに、速度制御を独立して行い得ることでエネルギーロスがなくなる。
【0057】
他の実施形態
(1)バケットシリンダ用コントロールバルブ34の下流にアーム合流用コントロールバルブをタンデム回路で接続し、バケットシリンダ8を使用していないときにアームシリンダ7の流量を増やして速度を増加させ得るようにしてもよい。なお、タンデム回路であるため、バケットシリンダ用コントロールバルブ34を切換えると、アーム合流用コントロールバルブには油が流れず、バケットシリンダ8とアームシリンダ7はほぼ独立して使用可能となる。
【0058】
また、バケットシリンダ用コントロールバルブ34とパラレル回路でアーム合流用コントロールバルブを接続し、バケットシリンダ用コントロールバルブ34の操作信号でアーム合流用コントロールバルブの切換信号を低下させることにより、上記同様の作用を行わせることができる。
【0059】
(2)アームシリンダ7とバケットシリンダ8を一つのポンプで駆動する構成としてもよい。
【0060】
(3)旋回駆動手段として、電動機でポンプを駆動して旋回用油圧モータを回転させる構成をとってもよい。
【0061】
(4)上記実施形態では、電源としてエンジン10で駆動される発電機11とバッテリ12を用いる構成をとったが、バッテリのみを電源としてもよい。こうすれば、エンジン10が不要となることでエンジン騒音、燃費の問題がなくなる。また、上記のようにショベル全体として省エネルギー構成をとっているため、バッテリの持ちが良く、一回の充電で連続使用できる時間が長くなる。
【0062】
(5)各操作レバーは、電気信号を出力する代わりに、油圧リモコン弁としてリモコン圧力をセンサで検出し電気信号に変換することも可能であるし、電気出力の操作レバーと油圧リモコン弁を併用することも可能である。
【0063】
【発明の効果】
上記のように本発明によるときは、掘削時に相対的に低圧側となるブームシリンダと、高圧側となるアームシリンダ及びバケットシリンダを別々のポンプで駆動する構成としたから、これらの複合操作時に、高圧のポンプ吐出油を降圧してブームシリンダに供給するといった圧力損失がなくなり、省エネルギーとなる。
【0064】
とくに、請求項2の発明によるとアームシリンダとバケットシリンダをも別ポンプで駆動するため、これらの間の圧力干渉もなくなることで、より省エネルギーとなる。
【0065】
また、アタッチメント自重による大きな重力が作用するブームシリンダは、コントロールバルブ無しでポンプに直結しているため、ブーム下げ時のアタッチメントの位置エネルギーをポンプ、電動機を通じて動力として回生することができる。
【0066】
一方、アームシリンダ及びバケットシリンダについては、コントロールバルブで作動方向を制御するため、泥落としやばらまき作業といった小刻みな動きを要する作業時に高い応答性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるショベル各部の駆動系及び制御系の構成を示す図である。
【図2】同ショベルにおけるブームシリンダの油圧回路図である。
【図3】同ショベルにおけるアーム、バケット両シリンダ及び走行モータの油圧回路図である。
【図4】同ショベルの全体概略側面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 ブーム
4 アーム
5 バケット
6 ブームシリンダ
7 アームシリンダ
8 バケットシリンダ
9 作業アタッチメント
21 右走行モータ
22 左走行モータ
10 エンジン
11 発電機
12 バッテリ
13 ブーム用電動機(第1電動機)
17 ブーム用ポンプ(第1ポンプ)
14 アーム・右走行用電動機(第2電動機)
18 アーム・右走行用ポンプ(第2ポンプ)
32 右走行用コントロールバルブ
33 アームシリンダ用コントロールバルブ
15 バケット・左走行用電動機(第2電動機)
19 バケット・左走行用ポンプ(第2ポンプ)
34 バケットシリンダ用コントロールバルブ
35 左走行用コントロールバルブ
16 旋回用電動機
20 減速機
Claims (7)
- 下部走行体上に上部旋回体が縦軸まわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体に、ブームと、このブームの先端に取付けられたアームと、このアームの先端に取付けられたバケットを備えた作業アタッチメントが起伏自在に取付けられたショベルにおいて、上記ブーム、アーム、バケットを個別に駆動するブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダと、上記ブームシリンダの油圧源としての第1ポンプと、上記アームシリンダ及びバケットシリンダの油圧源としての第2ポンプと、この第2ポンプと上記アームシリンダ及びバケットシリンダとの間に設けられたコントロールバルブと、上記第1ポンプを駆動する第1電動機と、上記第2ポンプを駆動する第2電動機とを具備し、上記ブームシリンダは、上記第1電動機の回転方向と回転速度によって作動方向と作動速度が制御され、上記アームシリンダ及びバケットシリンダは、上記第2電動機の回転速度と上記コントロールバルブによって作動速度が制御されるとともに、コントロールバルブによって作動方向が制御されるように構成されたことを特徴とするショベル。
- 第2ポンプとして、アームシリンダを駆動するアーム用ポンプとバケットシリンダを駆動するバケット用ポンプが別々に設けられたことを特徴とする請求項1記載のショベル。
- 第2電動機として、アーム用ポンプを駆動するアーム用電動機と、バケット用ポンプを駆動するバケット用電動機が設けられたことを特徴とする請求項2記載のショベル。
- 下部走行体として、油圧モータを駆動源とする左右のクローラを備え、この左右両クローラを個別に駆動する走行モータのうち一方の走行モータがアーム用ポンプに、他方の走行モータがバケット用ポンプに、それぞれ回転方向を制御するコントロールバルブを介して接続されたことを特徴とする請求項2または3記載のショベル。
- 上部旋回体の駆動源として電動機が用いられ、この電動機の回転力が減速機により減速されて旋回機構に伝えられるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のショベル。
- 各電動機の電源としてバッテリが用いられたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のショベル。
- 各電動機の電源として、原動機によって駆動される発電機と、この発電機からの余剰電力及び電動機からの回生電力を蓄えるバッテリが用いられたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のショベル。
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