JP2023065171A - 情報処理方法、プログラム、記録媒体、成形型の設計方法、成形型の製造方法、情報処理装置 - Google Patents

情報処理方法、プログラム、記録媒体、成形型の設計方法、成形型の製造方法、情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】実用性能が担保された金型を、効率的に設計あるいは製作できる技術が求められていた。【解決手段】情報処理部が、成形品を成形する第1の型と第2の型の型開き方向の情報を取得し、成形品の形状データと型開き方向の情報とを用いて、成形品の外形を構成する各面の少なくとも一部を、第1の成形面、第2の成形面、成形型が未定の第3の成形面、のいずれかの面に設定する。第3の成形面の中から、型開き方向と平行な立壁面を抽出し、第1の成形面と第2の成形面の境界線が立壁面と交わる端点を複数抽出し、抽出された端点どうしを接続するように、型開き方向に対して垂直な線分と型開き方向に対して傾斜した線分との組み合わせからなる接続線を生成し、境界線と接続線とを連結して、第1の型と第2の型のパーティングラインを生成する情報処理方法である。【選択図】図2

Description

本発明は、実用性が担保された成形型を効率的に設計するための情報処理方法、等に関する。
従来から、金型の設計方法として、成形品の3次元形状データの表面上にパーティングラインを設定し、パーティングラインを基にして金型のパーティング面(分割境界面)を設定する方法が知られている。金型の実用強度や型合わせ精度が担保されるようにパーティングラインを設定するには熟練した知識が必要なため、金型設計者の習熟度によっては試行錯誤的に設計を行う必要があり、効率的に設計を進められない場合があった。
特許文献1には、金型設計の一般化、型設計リードタイムの短縮、等を図るため、パーティングラインを効率的に設定するための方法が提案されている。具体的には、成形品の3次元形状データのエッジ上に複数のパーティングライン候補線を表示し、オペレータがその中からパーティングラインの一部として採用する線を選択することが記載されている。特許文献1では、選択されたパーティングライン候補線の端点に他の候補線が存在しない場合には、選択したパーティングライン候補線をそのまま直線的に延長させる。そして、その延長線を、オペレータが成形品の3次元形状データ上に指定した面に投影し、投影された線をパーティングラインとしている。あるいは、オペレータが選択した各パーティングライン候補線の端点同士を直線で結び、オペレータが成形品の3次元形状データ上に指定した面に当該直線を投影し、投影された線をパーティングラインとしている。
特開2006-240183号公報
特許文献1に記載された方法では、パーティングライン候補線を直線的に延長させるか、あるいは互いに未接続なパーティングライン候補線の端点同士を直線で接続し、3次元形状データ上の指定面に投影して、パーティングラインを生成していた。パーティングラインを生成するための所要時間をある程度短縮できるとしても、特許文献1に記載された方法でパーティングラインを生成し、金型を設計、製作してみると、実用上必要とされる金型性能を満足できない場合があった。そのため、金型の再設計、再製作が必要となったり、場合によっては成形品の三次元形状を再検討する必要が生じるなど、手戻りが発生する場合があった。
そこで、実用性能が担保された成形型を、効率的に設計あるいは製作できる技術が求められていた。
本発明の第1の態様は、情報処理部が、成形品を成形する第1の型と第2の型の型開き方向の情報を取得する処理と、前記成形品の形状データと前記型開き方向の情報とを用いて、前記成形品の外形の少なくとも一部を構成する複数の部分を、前記第1の型により成形される第1の成形面と、前記第2の型により成形される第2の成形面と、前記第1の型および前記第2の型の割り当てが未定である第3の成形面、の少なくとも3つの面のいずれかに設定する設定処理と、前記複数の部分のうち、前記第3の成形面に設定された部分の中から、前記型開き方向に沿った立壁面を抽出する処理と、前記複数の部分のうち前記第1の成形面に設定された部分と前記第2の成形面に設定された部分の境界線が前記立壁面と交わる端点を複数抽出する処理と、抽出された前記端点どうしを接続するように、前記型開き方向に対して垂直な線分と前記型開き方向に対して傾斜した線分との組み合わせからなる接続線を生成する処理と、前記境界線と前記接続線とを連結して、前記第1の型と前記第2の型のパーティングラインを生成する処理と、を実行する、ことを特徴とする情報処理方法である。
また、本発明の第2の態様は、入力部と、情報処理部と、表示部と、を備え、前記情報処理部が、成形品を成形する第1の型と第2の型の型開き方向の情報を取得する処理と、前記成形品の形状データと前記型開き方向の情報とを用いて、前記成形品の外形の少なくとも一部を構成する複数の部分を、前記第1の型により成形される第1の成形面と、前記第2の型により成形される第2の成形面と、前記第1の型および前記第2の型の割り当てが未定である第3の成形面、の少なくとも3つの面のいずれかに設定する設定処理と、前記複数の部分のうち、前記第3の成形面に設定された部分の中から、前記型開き方向に沿った立壁面を抽出する処理と、前記複数の部分のうち前記第1の成形面に設定された部分と前記第2の成形面に設定された部分の境界線が前記立壁面と交わる端点を複数抽出する処理と、抽出された前記端点どうしを接続するように、前記型開き方向に対して垂直な線分と前記型開き方向に対して傾斜した線分との組み合わせからなる接続線を生成する処理と、前記境界線と前記接続線とを連結して、前記第1の型と前記第2の型のパーティングラインを生成する処理と、を実行する、ことを特徴とする情報処理装置である。
本発明によれば、実用性能が担保された成形型を、効率的に設計あるいは製作することができる。
実施形態に係る情報処理装置のハードウェアの構成を例示する模式図。 実施形態に係る情報処理方法の処理フローを例示するフローチャート。 成形品の3次元形状データの一例を示す模式図。 ステップS4にて実施する処理を説明するための模式図。 ステップS5にて実施する処理を説明するための模式図。 ステップS6にて実施する処理を説明するための模式図。 ステップS7にて実施する処理を説明するための模式図。 ステップS8にて実施する処理を説明するための模式図。 ステップS9にて実施する処理を説明するための模式図。 (a)生成されたパーティングラインを示す斜視図。(b)生成されたパーティングラインを示す正面図。 実施形態で作成する分割線の類型を説明するための図。 実施形態で作成する分割線に含まれる押し切り線の長さに関する規定を説明するための図。 再度のステップS4にて実施する処理を説明するための模式図。 再度のステップS6にて実施する処理を説明するための模式図。 再度のステップS7にて実施する処理を説明するための模式図。 再度のステップS8にて実施する処理を説明するための模式図。 再度のステップS9にて実施する処理を説明するための模式図。 (a)生成されたパーティングラインを示す斜視図。(b)生成されたパーティングラインを示す正面図。 生成されたパーティングラインを用いて金型を製造するための処理フローを例示するフローチャート。 金型を製造するための加工装置の例を示す図。
実施形態についての説明を容易にするために、まず最初に、特許文献1に記載された方法でパーティンググラインを設定して金型を設計製作すると、実用性能が担保されるとは限らない理由について述べる。同文献では、パーティングライン候補線を直線的に延長させるか、あるいは互いに未接続なパーティングライン候補線の端点同士を直線で接続し、指定面に投影してパーティングラインを生成していたが、型強度、型合わせ勾配について考慮されていなかった。
例えば、特許文献1の方法では、キャビティ型(固定型)とコア型(可動型)の型開き方向に沿った合わせ面(以下、食い切り面と記す場合がある)が、型開き方向と完全に平行に設定される場合があり得る。しかし、食い切り面が型開き方向と完全に平行な場合には、金型を閉じる際に少しでも位置がずれるとキャビティ型とコア型が衝突してしまい、金型を損傷する恐れがある。
また、特許文献1の方法では、キャビティ型(固定型)とコア型(可動型)の型開き方向に対して垂直方向に沿った合わせ面(以下、押し切り面と記す場合がある)が、適宜に設定されない場合が有り得る。押し切り面がないと、成形品にはバリが発生し易くなる。また、押し切り面が存在したとしてもその幅が小さすぎると、刃物のようにエッジのきいた状態になり、キャビティ型またはコア型が損傷する恐れがある。
[実施形態]
本実施形態では、食い切り面には型開き方向に対して適宜の傾斜角を付すとともに、適宜の幅の押し切り面を設けるように、成形型のパーティングラインを生成する。
図面を参照して、本発明の実施形態である情報処理装置、情報処理方法、等について説明する。尚、実施形態に係る情報処理装置は、金型設計装置、設計支援装置、パーティングライン生成装置などと呼んでも差し支えない。
尚、以下に示す実施形態は例示であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更して実施をすることができる。
以下の実施形態及び実施例の説明において参照する図面では、特に但し書きがない限り、同一の参照番号を付して示す要素は、同様の機能を有するものとする。
(装置構成)
図1は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェアの構成を例示する模式図である。情報処理装置100は、入力部101、表示部102、データ保存部103、CPU104、ROM105、RAM106、通信部107を備え、各要素は互いに通信可能にバスを介して接続されている。
入力部101は、オペレータが指示やデータを入力する装置で、例えばキーボードやマウスなどのポインティングシステムや、音声入力機器を含み得る。表示部102は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)などを表示する表示デバイスであり、液晶ディスプレイ、OLED、CRTなどの表示デバイスを用いることができる。入力部101と表示部102は、入出力一体型のタッチパネルにより構成してもよい。データ保存部103は、成形品形状データをはじめとする各種データやプログラムを格納する装置であり、ハードディスク等の書き込み/読み出しが可能な記憶装置で構成される。
CPU104は、各構成要素と協働して各種処理をおこなうコンピュータ(情報処理部)である。ROM105とRAM106は、その処理に必要な制御プログラム、データ、作業領域などをCPU104に提供する。処理に必要な制御プログラムがデータ保存部103やROM105に格納されている場合には、RAM106に一旦読み込まれてから実行される。あるいは、通信部107を経由して外部から処理プログラムをロードする場合には、データ保存部103に記録した後にRAM106に読み込まれるか、又は、通信部107からRAM106に直接読み込まれて実行される。
通信部107は、情報処理装置100が外部機器やインターネット等の外部ネットワークと通信を行うためのインターフェース(I/F)である。これには、例えば公知のEthernetやUSB、IEEE、Bluetooth(登録商標)などの通信方式に準拠した無線あるいは有線の通信装置を用いることができる。図1では、外部機器として外部記憶装置108、CAD109、加工装置110が例示されているが、通信部107の接続先はこれに限られるわけではない。
尚、実施形態の情報処理装置100は、上記以外にも様々な構成要素を備えることができる。
(情報処理方法)
図2に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る情報処理方法(パーティングラインの生成方法)の手順について説明する。
(ステップS1)
ステップS1において、オペレータによる起動指示を情報処理装置100が入力部101を介して受け付けると、CPU104はROM104に格納されているパーティングライン生成処理プログラムを読み出して実行を開始する。
(ステップS2)
ステップS2において、金型が製造しようとする成形品の3次元形状データを準備する。ここでは、例として、図3に形状を示す成形品の3次元形状データ31を取り扱うものとする。3次元形状データ31がデータ保存部103に既に保存されている場合は、オペレータは入力部101を介して当該データを指定する。また、情報処理装置100に未だ3次元形状データ31が入力されていない場合は、CAD109あるいは外部記憶装置108など当該データの所在地から通信部107を介して当該データを取得するように、オペレータは入力部101を介して指示する。3次元形状データ31が準備されると、CPU104は、例えば図3に示す3Dモデルを表示部102に表示させる。
(ステップS3)
次に、ステップS3において、オペレータは、型開き方向を入力(指定)する。オペレータは、表示部102に表示された3次元形状データ31(3Dモデル)を参照して、図3に例示するように、キャビティ型とコア型を型開きする際の型開き方向32、型開き方向33を、入力部101を介して指定(選択)する。指定された型開き方向32および型開き方向33に係る情報は、CPU104によって、データ保存部103に記憶される。型開き方向の指定方法としては、例えば、型開き方向のベクトルを指定する方法、任意の外面を選択して選択面の法線ベクトルを型開き方向に指定する方法が挙げられる。さらに、成形品外面の任意のエッジと平行方向を型開き方向に指定する方法、成形品の3次元形状データから型開き方向ベクトルを推定する方法、などを挙げることができるが、これらに限られるわけではない。
尚、ステップS3を処理する間、CPU104は、例えば図3に示す画像を表示部102に表示させることができる。
(ステップS4)
次に、ステップS4において、情報処理装置100は、3次元形状データ31に表れる成形品の外面の各部を分類する。具体的には、キャビティ型(第1の型)で成形するキャビティ型成形面41(第1の成形面)、コア型(第2の型)で成形するコア型成形面42(第2の成形面)、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43(第3の成形面)、の3種類に分類(設定)する。この段階では、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43は、型が未定であるため、未定面と呼んでもよい。
分類処理(設定処理)のアルゴリズムは特に限定されるものではないが、CPU104は、まず最初に成形品の3次元形状データ31、型開き方向32、型開き方向33の各データをデータ保存部103から読み出す。
例えば、CPU104は、成形品の3次元形状データ31の外表面を構成する各面のエッジ(縁)上の始点から、型開き方向32(キャビティ型側)に延びる半直線と、型開き方向33(コア型側)に延びる半直線を生成する。そして、CPU104は、それぞれの半直線が、始点以外に成形品形状と交点を持つか否かを判定する。
例えば、ある始点から型開き方向32に延びる半直線が始点以外では成形品形状と交差しないが、型開き方向33に延びる半直線が始点以外でも成形品形状と交差する場合には、当該始点を縁とする外面をキャビティ型成形面41に分類(設定)する。逆に、ある始点から型開き方向32に延びる半直線が始点以外でも成形品形状と交差するが、型開き方向33に延びる半直線が始点以外では成形品形状と交差しない場合には、当該始点を縁とする外面をコア型成形面42に分類(設定)する。
また、CPU104は、成形品の3次元形状データ31の外表面を構成する各面のエッジ(縁)が、型開き方向32または型開き方向33から見た際に、成形品の最外周を規定するエッジ(縁)に含まれているか否かを判定する。そして、当該面のエッジ(縁)が、成形品の最外周となるエッジ(縁)に含まれている場合は、当該面をキャビティ型成形面41に分類する。言い換えれば、型開き方向と直交する投影面に成形品の3次元形状を投影した時に、投影された像の外縁に当該面のエッジ(縁)が含まれているか否かを判定する。
また、CPU104は、外表面を構成する各面のうち、キャビティ型成形面にもコア型成形面にも分類されなかった面を、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43(未定面)に分類する。
また、型開き方向と平行な面を立壁面と呼ぶものとすると、CPU104は、立壁面から型開き方向と交差する方向に凸部が突出している場合には、当該立壁面をキャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43に分類する。
図4に例を示すが、成形品の3次元形状データ31において、SF1~SF4の各外面(成形品の上面)は、キャビティ型で成形するキャビティ型成形面41に分類される。また、図では参照符号が付されていないが、SF1~SF4の各外面の反対側(コア型側)に位置する外面、すなわちコア側から直視できる底面は、コア型で成形するコア型成形面42に分類される。
立壁面である外面SF5や3つの凸部の側面は、型開き方向32に延びる半直線と型開き方向33に延びる半直線のいずれも成形品形状とは交差しないので、キャビティ型成形面41とコア型成形面42のいずれにも分類し得る。また、これらの面のエッジ(縁)は、型開き方向32または型開き方向33から見た際に、成形品の最外周となるエッジ(縁)に含まれているので、キャビティ型成形面41に分類し得る。
このような立壁面は、一般にキャビティ型成形面41に設定した方が、型開きの際に成形品の位置が安定するので、CPU104は、キャビティ型成形面41に分類する。このように、ある面についての分類が画一的には決まらず、アルゴリズム毎に異なる種類として分類されることが有り得る場合に、どのアルゴリズムを優先させるかを予め設定しておけばよい。
立壁面のうちの外面SF6は、型開き方向と平行な面(立壁面)であって、型開き方向と交差する方向に凸部が突出している面なので、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43(未定面)に分類される。
尚、成形品の3次元形状データの各面をキャビティ型成形面、コア型成形面、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面(未定面)に分類する方法は、上記の例に限定されるものではない。面上の任意の点からベクトルを飛ばして判定する方法、面上の指定位置からベクトルを飛ばして判定する方法などを用いることも可能である。
成形品の3次元形状データ31の外表面を構成する各面を、キャビティ型成形面、コア型成形面、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面、のいずれかに分類した面分類情報は、データ保存部103に格納される。
尚、ステップS4を処理する間、CPU104は、例えば図4に示す画像、あるいは成形品の外形面の各部がどう分類されたかを示す画像や情報(例えば表)を、表示部102に表示させることができる。
(ステップS5)
情報処理装置100は、ステップS5において、ステップS4でキャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43に分類された面の中から、型開き方向と平行な立壁面を抽出し、抽出された面を、分割線作成面に分類する。図4に示す外面SF6がこれに該当するのは前述したとおりである。尚、型開き方向と平行な立壁面の態様としては、不図示ではあるが、軸方向が型開き方向に対して平行な円筒面を挙げることができる。
CPU104は、型開き方向32、型開き方向33、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43に係る情報を、データ保存部103から読み出す。そして、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43が立壁面であるか判定する。立壁面であるか否かの判定方法は限定されるものではない。例えば、図5に例示するように、当該面に対する法線方向52を取得し、型開き方向32、型開き方向33との内積を計算する。法線方向52と型開き方向32の内積、あるいは法線方向52と型開き方向33との内積が0になった面を立壁面と判定し、分割線作成面51として分類する。分割線作成面51に係る情報は、CPU装置104によってデータ保存部103に記憶される。
尚、ステップS5を処理する間、CPU104は、例えば図5に示す画像を表示部102に表示させることができる。
(ステップS6)
次に、ステップS6においては、情報処理装置100は、ステップS5で分割線作成面に分類された面と、キャビティ型成形面41とコア型成形面42の境界線との交点の位置情報を取得する。言い換えれば、分割線作成面51上に存在するキャビティ型成形面41とコア型成形面42の境界線の端点の位置情報を複数抽出する。
まず、CPU104は、成形品の3次元形状データ31と、型開き方向32、型開き方向33、キャビティ型成形面41およびコア型成形面42と分割線作成面51の情報を、データ保存部103から読み出す。そして、図6に例示するように、分割線作成面51上に存在する、キャビティ型成形面41とコア型成形面42の境界線の端点61~端点68の位置情報を取得する。取得した端点61~端点68に係る情報は、CPU104によってデータ保存部103に記憶される。
尚、ステップS6を処理する間、CPU104は、例えば図6に示す画像を表示部102に表示させることができる。
(ステップS7)
次に、ステップS7において、情報処理装置100は、ステップS6で取得した各端点間の中点を求め、中点を起点として型開き方向に延びる半直線を生成し、生成した半直線が成形品の3次元形状と交点を持たないかを確認する。まず、CPU104は、成形品の3次元形状データ31、型開き方向32、型開き方向33、キャビティ型成形面41、コア型成形面42、分割線作成面51、端点61~端点68に係る情報を、データ保存部103から読み出す。そして、図7に例示するように、CPU104は各端点間の中点71~中点77を生成する。
次に、中点71~中点77のそれぞれを起点とし、型開き方向32に延びる半直線と、型開き方向33に延びる半直線を生成する。生成された半直線が成形品の3次元形状データ31と、起点以外に交点を持つか持たないかの情報を中点71~中点77に付与する。図7の例であれば、中点71、中点73、中点75、中点77の各々には、成形品の3次元形状データ31との交点を持たないという情報が付与される。一方、中点72、中点74、中点76の各々には、成形品の3次元形状データ31との交点を持つという情報が付与される。尚、図7では、模式的に交点を持つ方向の半直線に×を付して示している。中点71~中点77に係る情報は、CPU104によってデータ保存部103に格納される。
尚、ステップS7を処理する間、CPU104は、例えば図7に示す画像を表示部102に表示させることができる。
(ステップS8)
次に、ステップS8においては、情報処理装置100は、ステップS7にて半直線が成形品の3次元形状と交点を持たないと判定された中点に関し、その中点を規定する両側の端点を包含する矩形領域を、分割線作成領域として定義する。まず、CPU104が、成形品の3次元形状データ31、型開き方向32、型開き方向33、キャビティ型成形面41、コア型成形面42、分割線作成面51、端点61~端点68、中点71~中点77に係る情報を、データ保存部103から読み出す。そして、中点71~中点77の中から、両方向の半直線のいずれもが成形品の3次元形状データ31と交差しない中点を抽出する。
図7の例では、中点71、中点73、中点75、中点77が抽出される。
次に、抽出した各々の中点を規定する端点61と端点62の組、端点63と端点64の組、端点65と端点66の組、端点67と端点68の組のそれぞれについて、その組を包含する矩形領域を作成するか否かを判定する。
その組の両端点が、型開き方向32および型開き方向33に対する垂直方向(図7、図8における左右方向)に見て、同じ位置にある場合は、矩形領域を作成しない。この例では、図7に示したように、端点61と端点62の組と、端点67と端点68の組は、型開き方向と垂直な方向に見て、両端点が同じ位置にあるため、矩形領域は作成されない。
一方、その組の両端点が、型開き方向32および型開き方向33に対する垂直方向(図7、図8における左右方向)に見て、同じ位置にない場合は、矩形領域を作成する。矩形領域は、両端点が対角の頂点に位置するように設定する。この例では、図8に示したように、端点63と端点64の組と、端点65と端点66の組は、型開き方向と垂直な方向に見て、両端点が異なる位置にあるため、矩形領域が作成される。それぞれの矩形領域は、図8に示すように、分割線作成領域81、分割線作成領域82とされ、生成された分割線作成領域81および分割線作成領域82に係る情報は、CPU104によってデータ保存部103に格納される。
尚、全ての中点において、中点を起点とする2つの半直線のうち少なくとも1つが成形品の3次元形状データと交差する場合には、当該面は、分割線作成面からキャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面に分類し直される。
尚、ステップS8を処理する間、CPU104は、例えば図8に示す画像を表示部102に表示させることができる。
(ステップS9)
次に、ステップS9において、情報処理装置100は、分割線作成領域内に、両端点の間を結ぶように接続線(矩形領域を分割する分割線)を作成する。まず、CPU104は、成形品の3次元形状データ31、型開き方向32、型開き方向33、キャビティ型成形面41、コア型成形面42、分割線作成面51、端点63~端点66、分割線作成領域81、分割線作成領域82に係る情報をデータ保存部103から読み出す。
そして、CPU104は、図9に示すように、端点63と端点64を結ぶ接続線(分割線作成領域81(図8)を分割する分割線91)を、端点65と端点66を結ぶ接続線(分割線作成領域82(図8)を分割する分割線92)を、作成する。
図11に示すように、作成し得る分割線には4つの類型があり、類型ごとに分割線中に含まれる食い切り線と押し切り線の組み合わせ方法が異なる。どの類型の分割線を作成するかは、分割線作成領域を設定した際に用いた両端点に接続するキャビティ型成形面41とコア型成形面42の、それぞれの面形状および位置関係に応じて決定する。図9の例では、図11の表中の(1)の類型が用いられて、分割線91と分割線92が作成されている。
分割線の構成要素として用いられる食い切り線とは、型開き方向と平行な方向成分を有する線分であり、型開き方向と平行な面方向成分を有する型合わせ面(食い切り面)を設定するための線分である。本実施形態では、型合わせ面が型開き方向と完全に平行な食い切り面にならないようにするため、分割線に構成部分として含まれる食い切り線には、型開き方向に対して傾斜を持たせている。金型を閉じる際にキャビティ型とコア型の相対位置にずれがあったとしても、金型を損傷させないで閉じることができるようにするためである。
また、分割線の構成要素として用いられる押し切り線とは、型開き方向に対して垂直方向の線分であり、キャビティ型とコア型の型合わせ面の中に、型開き方向に対して垂直な面部分(押し切り面)を設けるための線分である。本実施形態では、型合わせ面の中に押し切り面の部分を適宜設けるために、CPU104が分割線を作成するときに、型開き方向に対して垂直な線分(押し切り線)が分割線中に必ず含まれるようにする。その際には、分割線中に含まれる押し切り線部分の長さが、成形品のサイズに応じて決められた閾値以上となるように分割線を作成する。図12に、成形品のサイズに応じて定められた押し切り線の最小長さを例示する。
作成された分割線91および分割線92に係る情報は、CPU104によってデータ保存部103に記憶される。尚、ステップS9を処理する間、CPU104は、例えば図9、図11、図12に示す画像を表示部102に表示させることができる。
尚、図11に示すいずれの類型を用いても、図12に規定された押し切り線の最小長さを確保できない場合には、分割線作成領域内に分割線を生成できないが、その際の対応については後述する。
(ステップS10)
次に、ステップS10において、情報処理装置100は、ステップS4にて作成したキャビティ型成形面41とコア型成形面42の境界線、およびステップS9にて作成した分割線91と分割線92を用いて、パーティングラインを作成する。パーティングラインとは、成形品の形状を規定する金型成形面におけるキャビティ型とコア型の境界を表す線、あるいは型開きして成形品を金型から取り出す際に金型が分割される位置を表す線であると言える。
本実施形態では、まずCPU104が、成形品の3次元形状データ31、型開き方向32、型開き方向33、キャビティ型成形面41、コア型成形面42、分割線作成面51、分割線91、分割線92に係る情報を、データ保存部103から読み出す。
そして、図10(a)の斜視図と図10(b)の正面図に例示されるように、キャビティ型成形面41とコア型成形面42の境界線と、分割線作成面51上に生成された分割線91および分割線92とを連結して、パーティングライン111を生成する。境界線と分割線を連結してパーティングラインを作成することにより、キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面43(図4)は、キャビティ型とコア型の両方を用いて成形される面となる。作成されたパーティングライン111に係る情報は、CPU104によってデータ保存部103に格納されるが、場合によっては、通信部107を介して、外部記憶装置に格納したり、外部のコンピュータに送信してもよい。尚、ステップS10を処理する間、CPU104は、例えば図10(a)、図10(b)に示す画像を表示部102に表示させることができる。
(ステップS9で、分割線を生成できない場合)
ステップS9において図11に示すいずれの類型を用いても、図12に規定された押し切り線の最小長さを確保できない場合には、ステップS4に戻り、3次元形状データ31に表れる成形品の外面の各部を再分類(分類結果を変更)する。ステップS4を初回に実行した際には、図4に示すように3つの凸部の側面を全てキャビティ型成形面41に分類したが、再分類する際には、図13に示すように最もコア型側の凸部の側面(立壁面)はコア型成形面42に分類するアルゴリズムを用いる。
再分類処理を実行した後は、図2のフローチャートのステップS5の処理以降を再度実行するが、ステップS6では、図14に示すように、端点64と端点65の位置が図6よりもキャビティ型側に移動する。そして、ステップS7では、図15に示すように、中点73と中点75の位置が図7よりもキャビティ型側に移動する。ステップS8では、図16に示すように、分割線作成領域81および分割線作成領域82の矩形形状が、図8とは異なるものとなり、縦に対する横の比がより大きくなる。このため、ステップS9にて分割線を作成する際に、型開き方向の距離が短くなるため、傾斜した食い切り線が短くなり、押し切り線の長さが確保されやすくなる。すなわち、図11に示す類型を用いて分割線を作成する際に、図12に規定された押し切り線の最小長さを確保し易くなる。このようにして、再度実行されたステップS9にて作成された図17に示す分割線に基づき、ステップS10にて、図18(a)の斜視図と図18(b)の正面図に示されるパーティングラインを生成することができる。
以上のように、本実施形態によれば、実用性能が担保された金型を効率的に設計あるいは製作するためのパーティングラインを、容易に自動生成することができる。
(金型の作成)
図19に示すフローチャートを参照して、生成されたパーティングラインに係る情報を用いて金型を製作する手順について説明する。
(ステップS11)
ステップS11において、情報処理装置100は、オペレータによる起動指示を入力部101を介して受け付けると、CPU104はROM105に格納されている金型加工データ作成プログラムを読み出して実行を開始する。
(ステップS12)
ステップS12において、金型が製造しようとする成形品の3次元形状データを準備する。前述したステップS2において、すでに3次元形状データ31がデータ保存部103に保存されているので、オペレータは入力部101を介して当該データを指定する。また、場合によっては、CAD109あるいは外部記憶装置108など当該データの所在地から通信部107を介して当該データを取得するように、オペレータは入力部101を介して指示してもよい。3次元形状データが準備されると、CPU104は、例えば図3に示す3Dモデルを表示部102に表示させる。
(ステップS13)
次に、ステップS13において、型開き方向に係る情報を準備する。前述したステップS3において、型開き方向に係る情報がデータ保存部103に保存されているので、オペレータは入力部101を介して当該データを指定する。CPU104は、例えば図3に示す3Dモデルを表示部102に表示させる。
(ステップS14)
次に、ステップS14において、キャビティ型成形面、コア型成形面、パーティングラインに係る情報を準備する。前述したステップS10において、これらの情報がデータ保存部103に格納されているので、オペレータは入力部101を介して当該データを指定する。また、これらの情報が、成形品の3次元形状データと紐づけられてデータ保存部103に格納されている場合には、オペレータの操作を要することなく自動的に指定され得る。
(ステップS15)
次に、ステップS15において、情報処理装置100では、ROM105に格納されている金型形状設計プログラムが読み出され、CPU104により実行される。金型形状設計プログラムが実行されると、成形品の3次元形状データ、型開き方向、キャビティ型成形面、コア型成形面、パーティングラインに係る情報を用いて、キャビティ型とコア型の形状データが作成される。作成されたキャビティ型とコア型の形状データは、データ保存部103に格納される。
(ステップS16)
次に、ステップS16において、情報処理装置100では、ROM105に格納されている加工データ生成プログラム(NCデータ生成プログラム)が読み出され、CPU104により実行される。すなわち、ステップS15で作成された形状データに基づき、キャビティ型とコア型を加工装置110(図1)で製作するための加工データ(NCデータ)を生成する。
図20に、加工装置110の具体的な例を示す。図20に示すマシニングセンタ180は、本実施形態において金型を製造する加工装置である。マシニングセンタ180は、加工機本体181と、制御装置182とを備えている。
加工機本体181は、加工対象物である金型(キャビティ型、コア型)の母材183に切削加工を施して、金型を製造するものである。加工機本体181は、切削工具184を支持する主軸であるスピンドル185、Xステージ186、Yステージ187及びZステージ188を有する。
切削工具184はエンドミルを使用することが好ましい。スピンドル185は、切削工具184をZ軸まわりに回転させる。Zステージ188は、スピンドル185を支持し、切削工具184を、加工対象である母材183に対してZ方向に移動させる。同様に、Xステージ186は、母材183に対して切削工具184をX方向に、Yステージ187は、母材183をY方向に移動させる。よって、加工機本体181は、切削工具184を回転させながら、切削工具184の先端を母材183に対して相対的にXYZ方向に移動させることができる。
制御装置182は、CPU及びメモリ等を有するコンピュータで構成され、加工機本体181をNCデータ189に基づいて制御する。制御装置182の制御により、切削工具184を回転させながら加工対象である母材183に対して相対的に移動させることにより、母材183にNCデータ189に基づく三次元形状を切削加工することができる。
情報処理装置100は、ステップS15で作成された型の形状データに基づき、マシニングセンタ180にキャビティ型とコア型を作成させるためのNCデータ189を生成する。NCデータ189には、X方向の移動量、Y方向の移動量、Z方向の移動量、主軸の回転速度、X方向の送り速度、Y方向の送り速度、Z方向の移動速度など、切削加工で使用する各種の指令が含まれる。CPU104は、作成されたNCデータを、データ保存部103に格納する。
(ステップS17)
次に、ステップS17において、情報処理装置100は、通信部107を介して加工装置110(マシニングセンタ180の制御装置182)にNCデータ189を送信する。
(ステップS18)
次に、ステップS18において、マシニングセンタ180は、受信したNCデータ189に基づき母材を加工処理して、キャビティ型とコア型を順次作成する。尚、キャビティ型とコア型を作成するには、マシニングセンタ180による切削加工の他、NCフライス盤、NC放電加工機、研磨機など、各種の加工装置を使った各種の加工方法を用いることができる。
(ステップS19)
次に、ステップS18において作成したキャビティ型とコア型を用いて、金型装置を組み立てる。その際、キャビティ型とコア型が、所定の大きさの押し切り面を備え、型開き方向に対して傾斜した食い切り面を介して型合わせされることを確認する。
以上のようにして、情報処理装置が生成したパーティングラインに係る情報を用いて、実用性能が担保された金型を、効率的に設計あるいは製作することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、以上説明した実施形態や実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
例えば、成形品の外形を構成する全ての面(外形の全部)に対して本実施形態の処理を適用する必要はなく、外形の少なくとも一部を構成する複数の部分に対して、成形面の種類を設定すればよい。金型は、キャビティ型とコア型だけで構成しなければならないわけではなく、3個以上の金型部分から構成されたり、スライド型や入れ子や駒を備えた金型であってもよい。設定される成形面は少なくとも3種類であればよく、成形面の種類には、キャビティ型成形面やコア型成形面の他の種類の成形面があってもよい。他の種類の成形面は、スライド型のみで成形されるスライド型成形面(例えば、立壁面から、型開き方向と直交する方向にへこむ凹部の内面)でありうる。また、他の種類の成形面は、キャビティ型とコア型とスライド型の3つを併用する必要がある3型成形面(例えば、複数の凸部が設けられた立壁面であって、型開き方向に見て凸部が重なる面)である。また、キャビティ型成形面とコア型成形面以外の複数種類の成形面を、一括して同一分類の面として扱うこともきる。例えば、キャビティ型とコア型の2つを併用する成形面と、キャビティ型とスライド型の2つを併用する成形面と、コア型とスライド型の2つを併用する成形面と、キャビティ型とコア型とスライド型の3つを併用する成形面を、例えば併用面として、同様に扱ってもよい。そうした場合でも、本発明によれば、実用性能が担保されたキャビティ型とコア型を、効率的に設計あるいは製作することができる。
また、2つの型のパーティングラインを生成する前に、2つの型のどちらがコア型(可動型)でどちらがキャビティ型(固定型)であるかが設定されている形態を説明したが、これに限らない。すなわち、2つの型(第1の型、第2の型)のパーティングラインを生成する段階において、2つの型のどちらがコア型でどちらがキャビティ型であるかは定まっていなくてよい。コア型(可動型)とするかキャビティ型(固定型)とするかは未定であるが、型開き方向と成形面の形状が設定されている2つの型について、未定面のパーティングラインを生成した後に、それら2つの型の一方をコア型、他方をキャビティ型に設定するようにしてもよい。あるいは、未定面のパーティングラインを生成する前に、コア型とキャビティ型とを仮設定しておいて、未定面のパーティングラインを生成した後に、コア型とキャビティ型とを本設定してもよい。パーティングラインを生成してから、コア型とキャビティ型の関係を維持するか、逆転させる(仮のコア型をキャビティ型に変更し、仮のキャビティ型をコア型に変更する)か、を再設定してもよい。
上述した情報処理を実行可能なプログラム、および当該プログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態に含まれる。
本発明は、実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
31・・・3次元形状データ/32、33・・・型開き方向/41・・・キャビティ型成形面/42・・・コア型成形面/43・・・キャビティ型・コア型の片方だけでは成形不可能な面/51・・・分割線作成面/52・・・法線方向/61~68・・・端点/71~77・・・中点/81、82・・・分割線作成領域/91、92・・・分割線/100・・・情報処理装置/101・・・入力部/102・・・表示部/103・・・データ保存部/104・・・CPU/105・・・ROM/106・・・RAM/107・・・通信部/108・・・外部記憶装置/109・・・CAD/110・・・加工装置/111・・・パーティングライン/180・・・マシニングセンタ/181・・・加工機本体/182・・・制御装置/183・・・母材/184・・・切削工具/185・・・スピンドル/186・・・Xステージ/187・・・Yステージ/188・・・Zステージ/189・・・NCデータ

Claims (22)

  1. 情報処理部が、
    成形品を成形する第1の型と第2の型の型開き方向の情報を取得する処理と、
    前記成形品の形状データと前記型開き方向の情報とを用いて、前記成形品の外形の少なくとも一部を構成する複数の部分を、前記第1の型により成形される第1の成形面と、前記第2の型により成形される第2の成形面と、前記第1の型および前記第2の型の割り当てが未定である第3の成形面、の少なくとも3つの面のいずれかに設定する設定処理と、
    前記複数の部分のうち、前記第3の成形面に設定された部分の中から、前記型開き方向に沿った立壁面を抽出する処理と、
    前記複数の部分のうち前記第1の成形面に設定された部分と前記第2の成形面に設定された部分の境界線が前記立壁面と交わる端点を複数抽出する処理と、
    抽出された前記端点どうしを接続するように、前記型開き方向に対して垂直な線分と前記型開き方向に対して傾斜した線分との組み合わせからなる接続線を生成する処理と、
    前記境界線と前記接続線とを連結して、前記第1の型と前記第2の型のパーティングラインを生成する処理と、を実行する、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  2. 前記第1の型をキャビティ型およびコア型の一方として設定し、前記第2の型を前記キャビティ型および前記コア型の他方として設定する処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記情報処理部が前記型開き方向の情報を取得する前記処理は、
    前記成形品の3次元形状データを表示部に表示させ、オペレータが入力部から入力する前記型開き方向の情報を受け付ける処理を含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理方法。
  4. 前記設定処理は、
    前記複数の部分のエッジ上の点を通り前記型開き方向に沿って延びる半直線を生成し、前記半直線が前記成形品の形状と交点を有するか否かを判定する処理を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  5. 前記設定処理は、
    前記型開き方向と直交する投影面に前記成形品の3次元形状を投影した時に、投影された像の外縁に前記複数の部分のエッジが含まれているか否かを判定する処理を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  6. 前記設定処理は、
    前記型開き方向と交差する方向に凸部が突出している前記立壁面を、前記第3の成形面に設定する処理を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  7. 前記情報処理部が前記接続線を生成する前記処理は、
    抽出された複数の前記端点のうち、前記型開き方向と直交する方向に見て、異なる位置に存する端点どうしを接続するように前記接続線を生成する処理である、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  8. 前記情報処理部が前記接続線を生成する前記処理は、
    前記型開き方向に対して垂直な線分が所定の長さ以上となるように、前記接続線を生成する処理である、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  9. 前記接続線を生成する前記処理において、前記型開き方向に対して垂直な前記線分が所定の長さ以上となるように前記接続線を生成することができない場合には、
    前記情報処理部は、前記設定処理の結果を変更して、前記立壁面を抽出する処理以降の処理を再度実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  10. 前記情報処理部は、前記設定処理に係る情報、前記立壁面を抽出する前記処理に係る情報、前記端点を複数抽出する前記処理に係る情報、前記接続線を生成する前記処理に係る情報、前記パーティングラインを生成する前記処理に係る情報、の中の1つ以上を、表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載した情報処理方法を、前記情報処理部が実行するためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
  13. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載した情報処理方法で前記パーティングラインを生成し、前記成形品の形状データと前記パーティングラインの情報とを用いて、コンピュータが前記第1の型と前記第2の型の形状データを生成する、
    ことを特徴とする成形型の設計方法。
  14. 請求項13に記載の成形型の設計方法で生成した前記第1の型と前記第2の型の前記形状データに基づき、成形型を製作する、
    ことを特徴とする成形型の製造方法。
  15. 入力部と、情報処理部と、表示部と、を備え、
    前記情報処理部が、
    成形品を成形する第1の型と第2の型の型開き方向の情報を取得する処理と、
    前記成形品の形状データと前記型開き方向の情報とを用いて、前記成形品の外形の少なくとも一部を構成する複数の部分を、前記第1の型により成形される第1の成形面と、前記第2の型により成形される第2の成形面と、前記第1の型および前記第2の型の割り当てが未定である第3の成形面、の少なくとも3つの面のいずれかに設定する設定処理と、
    前記複数の部分のうち、前記第3の成形面に設定された部分の中から、前記型開き方向に沿った立壁面を抽出する処理と、
    前記複数の部分のうち前記第1の成形面に設定された部分と前記第2の成形面に設定された部分の境界線が前記立壁面と交わる端点を複数抽出する処理と、
    抽出された前記端点どうしを接続するように、前記型開き方向に対して垂直な線分と前記型開き方向に対して傾斜した線分との組み合わせからなる接続線を生成する処理と、
    前記境界線と前記接続線とを連結して、前記第1の型と前記第2の型のパーティングラインを生成する処理と、を実行する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  16. 前記第1の型をキャビティ型およびコア型の一方として設定し、前記第2の型を前記キャビティ型および前記コア型の他方として設定する処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記情報処理部は、
    前記成形品の3次元形状データを前記表示部に表示させ、オペレータが前記入力部から入力する前記型開き方向の情報を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の情報処理装置。
  18. 前記情報処理部は、
    前記設定処理において、前記型開き方向と交差する方向に凸部が突出している前記立壁面を、前記第3の成形面に設定する、
    ことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  19. 前記情報処理部は、
    前記接続線を生成する前記処理において、抽出された複数の前記端点のうち、前記型開き方向と直交する方向に見て、異なる位置に存する端点どうしを接続するように前記接続線を生成する、
    ことを特徴とする請求項15乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  20. 前記情報処理部は、
    前記接続線を生成する前記処理において、前記型開き方向に対して垂直な線分が所定の長さ以上となるように、前記接続線を生成する、
    ことを特徴とする請求項15乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  21. 前記情報処理部は、
    前記接続線を生成する前記処理において前記型開き方向に対して垂直な前記線分が所定の長さ以上となるように前記接続線を生成することができない場合には、前記設定処理の結果を変更して、前記立壁面を抽出する処理以降の処理を再度実行する、
    ことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  22. 前記情報処理部は、
    前記設定処理に係る情報、前記立壁面を抽出する前記処理に係る情報、前記端点を複数抽出する前記処理に係る情報、前記接続線を生成する前記処理に係る情報、前記パーティングラインを生成する前記処理に係る情報、の中の1つ以上を、前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項15乃至21のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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