JP2023065006A - 鍛造装置 - Google Patents

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【課題】鍛造のサイクルタイムを短縮して生産性を向上させる鍛造装置を提供すること。【解決手段】鍛造装置100は、上型と、上型に対向する下型1の内周位置に設けられる可動型20と、下型1の外周位置に設けられ、鍛造品の形状の少なくとも一部に対応する成形面13を備える固定型10と、成形面13に噴霧する潤滑剤Lを圧送する潤滑剤圧送手段と、可動型20を昇降させる昇降手段と、を有し、可動型20は、一端が潤滑剤圧送手段から圧送される潤滑剤Lを導く伸縮自在のホース30に連通されるとともに他端が固定型10との間に臨んで開口した潤滑剤通路24を内部に備え、昇降手段により可動型20が上昇することに伴って開口を固定型10の成形面13に対向する位置に移動させる。【選択図】図3

Description

本発明は、鍛造装置に関する。
熱間鍛造等の鍛造工程では、予備成形を行なった被加工材であるワークを鍛造型間に配置して加圧することにより、目的とする形状の鍛造品を成形することができる。このような鍛造工程に用いられる鍛造装置においては、鍛造型の冷却及び潤滑や鍛造品の離型を促すために、鍛造型の成形面に潤滑剤が塗布される。
特許文献1には、鍛造型間に潤滑剤を噴射するノズル部と鍛造型の成形方向に延びる筒体とノズルが配設され筒体内に摺動自在に収嵌されたノズル位置伸長部と潤滑剤による圧力を受ける受圧部とノズル位置伸長部を筒体内に収納する方向に付勢する付勢手段とを備えるノズル機構部と、成形方向と直交方向から鍛造型間にノズル機構部を進退させる進退機構部と、を有することを特徴とする潤滑剤吹きつけノズル装置が開示されている。
この潤滑材吹付けノズル装置では、潤滑剤を噴射するノズルが配設されたノズル機構部に潤滑剤の圧力の有無により伸縮する機構を設けることで、縮んだ状態のノズル機構部を鍛造型間に臨ませた後、潤滑剤を圧送することでその圧力によりノズル機構部を伸長させ、鍛造型の必要な部位に幾つかの必要なノズルを近接できることが記載されている。
特開2006-198642号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、潤滑剤を塗布する際に、ノズルを鍛造型の成形面近傍の位置に移動させて鍛造型の成形面に必要な潤滑剤をノズルから噴射した後、再びノズルを移動させて元の位置に戻す必要がある。これにより、鍛造のサイクルタイムが長くなり生産性が低下するという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、鍛造のサイクルタイムを短縮して生産性を向上させる鍛造装置を提供することを目的とするものである。
一実施の形態にかかる鍛造装置は、上型と、上型に対向する下型の内周位置に設けられる可動型と、下型の外周位置に設けられ、鍛造品の形状の少なくとも一部に対応する成形面を備える固定型と、成形面に噴霧する潤滑剤を圧送する潤滑剤圧送手段と、可動型を昇降させる昇降手段と、を有し、可動型は、一端が潤滑剤圧送手段から圧送される潤滑剤を導く伸縮自在のホースに連通されるとともに他端が固定型との間に臨んで開口した潤滑剤通路を内部に備え、昇降手段により可動型が上昇することに伴って開口を固定型の成形面に対向する位置に移動させる。
本発明により、鍛造のサイクルタイムを短縮して生産性を向上させる鍛造装置を提供することができる。
実施の形態1にかかる鍛造装置の構成を説明する断面図である。 図1に示す鍛造装置が備える下型を示す平面図である。 図1に示す鍛造装置において、成形面に潤滑剤を塗布する様子を示す断面図である。 ノズルを用いて成形面に潤滑剤を塗布する場合における問題点を説明するための平面図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。図中に示したものは、全体の一部であり、図示しないその他の構成が実際には多く含まれる。さらに、以下の説明において同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態では、環状のワークWに歯面を鍛造成形してギヤを製造するための鍛造装置100を例に挙げて説明する。ただし、本実施形態にかかる鍛造装置100は、ギヤに限らず、複雑な形状を有する鍛造品を製造するための鍛造工程に好適に用いることができる。
まず、図1を参照して、本実施形態にかかる鍛造装置100が適用されるワークWについて説明する。図1は、実施の形態1にかかる鍛造装置の構成を説明する断面図である。図1に示すように、ワークWは、鍛造装置100によって外周面に歯面が形成された略円環状をなすワーク本体部W1と、ワーク本体部W1の一端側において径方向の外側に向かって突出するフランジ部W2と、を有する形状に成形される。すなわち、鍛造装置100は、ワークWから鍛造品(成形後のワークW)を製造することができる。ワークWの材質は、塑性変形可能な金属又は合金である。
続いて、ワークWを鍛造成形するための鍛造装置100の構成を説明する。鍛造装置100は、ワークWを加圧して塑性変形させるための鍛造型を有している。鍛造型は、再結晶温度以上の温度に加熱したワークWを間に挟んで加圧する上下一組の金型である。
上下一組の鍛造型は、それぞれヒータ等によって加熱可能な上型及び下型1により構成される。鍛造装置100は、鍛造装置100の動作を制御する制御部を含んで構成される。なお、図1及び図2には、主に鍛造装置100を構成する下型1を示しており、その他の構成要素の図示は省略している。
上型は、上型ホルダ等を介して設けられた上型駆動部によって下型1に対して接近及び離間する上下方向に昇降可能に支持されている。下型1は、上下方向で上型に対向して配置されている。鍛造装置100では、上型を下降させることにより、下型1と上型との間に配置されたワークWを上下方向から所定の圧力で加圧する。これにより、ワークWを所望の形状に成形することができる。
下型1については、図2を適宜参照して説明する。図2は、図1に示す鍛造装置が備える下型を示す平面図である。図1及び図2に示すように、下型1は、下型1の外周位置に設けられた固定型10と、下型1の内周位置に設けられた可動型20と、により構成される。図中の鎖線は下型1の中心軸Cを示しており、固定型10と可動型20は同軸的に配置されている。
固定型10は、例えば下型ホルダ等を介して下ダイプレートに固定されている。固定型10は、全体として略円筒状をなしており、上部11と下部14を有している。固定型10の上部11には、ワークWを受け入れる凹状の成形部12が設けられている。そして、固定型10の上部11は、ワークWに歯面を形成するための成形面13を有している。成形面13は、成形部12の輪郭の一部を構成しており、鍛造成形時にワークWの外周面に接触する。
固定型10の下部14における上下の端部は、固定型10の他の部分よりも径方向の厚みが大きい厚肉部14aであり、径方向の内側に向かって突出している。また、下部14において、上下の厚肉部14aに挟まれた中間部分は、当該上下の端部よりも径方向の厚みが小さい薄肉部14bである。このように、固定型10の下部14は、中間部分が径方向の外側に向かって窪んだ形状を呈している。
また、固定型10において、下部14の薄肉部14bには、固定型10の内外を径方向に貫通する挿通孔15が設けられている。挿通孔15は、固定型10の内周面から固定型10の内部を通って、固定型10(下型1)の外部に連通している。挿通孔15には、後述するホース30が挿通されている。
可動型20は、全体として略円柱状をなしており、固定型10の内周に嵌合している。また、可動型20は、例えば下ダイプレートに載置された状態で、上下方向に昇降可能に設けられている。可動型20は、消耗部21と、消耗部21に着脱可能に嵌合する潤滑剤通路形成部23と、を有する。
消耗部21は、略円柱状をなしている。消耗部21の上端面である接触面22は、成形部12の輪郭の一部を構成している。この接触面22は、鍛造成形時にワークWの下面に接触する。また、消耗部21の上下の端部は、消耗部21の他の部分よりも径方向の長さが大きい大径部21aであり、径方向の外側に向かって突出している。消耗部21において、上下の大径部21aに挟まれた中間部分は、上方から順に、上下の大径部21aよりも径方向の長さが小さい中径部21bと、中径部21bよりも径方向の長さが小さい小径部21cと、により構成されている。このように、消耗部21は、中間部分が径方向の内側に向かって窪んだ形状を呈している。また、消耗部21の下端部にあたる大径部21aは、消耗部21の他の部分(消耗部21の上端部にあたる大径部21a、中径部21b、及び小径部21c)と分離可能である。
潤滑剤通路形成部23は、略円筒状をなしており、小径部21cの外周に着脱可能に嵌合するとともに、固定型10の窪んだ中間部分に対向して配置されている。例えば、メンテンナンス時には、まず下型1から可動型20を取り外し、さらに消耗部21の下端部にあたる大径部21aを取り外した後、消耗部21から潤滑剤通路形成部23を取り外すことができる。また、潤滑剤通路形成部23の外径は、中径部21bの外径と同等に形成されているため、潤滑剤通路形成部23と固定型10とは、径方向に離間して配置されている。中径部21bは、潤滑剤Lの塗布時に、成形面13への潤滑剤Lの噴霧を妨げない形状(例えば外径及び高さ)となるように適宜設計される。
潤滑剤通路形成部23の内部には、成形面13に潤滑剤Lを噴霧するための潤滑剤通路24が備えられている。潤滑剤通路24は、潤滑剤通路形成部23の下端側に配置される一端から、上端側に配置される他端に向かって潤滑剤通路形成部23の内部を通って延びている。潤滑剤通路24の一端及び他端は、潤滑剤通路形成部23の外周面において固定型10との間に臨んで開口している。また、潤滑剤通路24の一端は、連結部材31を用いて潤滑剤通路形成部23に取り付けられたホース30の一端に連通している。潤滑剤通路24の他端は、固定型10との間に臨んで開口した状態で、潤滑剤Lを噴射するための噴霧口25を形成している。
ホース30は、中間部分が挿通孔15に挿通された状態で、一端部が潤滑剤通路形成部23と固定型10との間に突出しており、他端部が固定型10(下型1)の外部に突出している。ホース30の他端は、潤滑剤圧送手段に接続されている。ホース30は、潤滑剤圧送手段から圧送される潤滑剤Lを導く伸縮自在の部材である。
このように構成される鍛造装置100では、鍛造型打ち時にワークWを受ける消耗部21の接触面22を底面として下方に延びる略円錐形状の範囲(例えば、図1において破線で示した範囲)に応力が伝播すると考えられる。これに対し本実施形態では、潤滑剤通路形成部23が応力の伝播範囲を避けた形状に形成されるため、これにより潤滑剤通路形成部23の摩耗の抑制を図っている。
また、消耗部21と潤滑剤通路形成部23との分割部分であって潤滑剤通路形成部23の内周側及び外周側のそれぞれ上方角部周辺が摩耗しやすく、特に、鍛造型打ち時に潤滑剤通路形成部23の内周側の上方角部周辺に応力が集中し得ると考えられる。これに対し本実施形態では、潤滑剤通路形成部23の内周側及び外周側のそれぞれ上方角部は、断面が略円弧状となるようにR加工が施されている。これにより、潤滑剤通路形成部23の上方角部への応力集中を緩和して摩耗の抑制を図っている。
さらに、下型1には、可動型20を昇降させるための昇降手段が設けられている。昇降手段としては、例えばノックアウト機構を用いることができる。以下、可動型20を昇降させるための昇降手段としてのノックアウト機構を可動型用ノックアウト機構と称して説明する。
可動型用ノックアウト機構は、可動型20を下方から押し上げる少なくとも1本の可動型用ノックアウトピンと、可動型用ノックアウトピンを上下方向に移動させる可動型用ピン駆動部と、を有する。可動型20の下方に配置された可動型用ノックアウトピンは、その先端が可動型20(消耗部21)の下面に接触している。可動型用ノックアウト機構は、可動型用ピン駆動部により可動型用ノックアウトピンを上下方向に移動させることに伴って可動型20を昇降させることができる。
また、鍛造装置100は、成形後のワークWを鍛造型から離型させるためのノックアウト機構を備えていてもよい。以下、成形後のワークWを離型させるためのノックアウト機構を離型用ノックアウト機構と称して説明する。
離型用ノックアウト機構は、下型1(例えば消耗部21)を上下方向に貫通するように挿通された少なくとも1本の離型用ノックアウトピンと、離型用ノックアウトピンを上下方向に移動させる離型用ピン駆動部と、を有する。離型用ノックアウト機構は、成形後の型開き状態において、離型用ピン駆動部により離型用ノックアウトピンを上下方向に移動させることに伴って、鍛造型内で成形されたワークWを下方から押し上げる。これにより、成形部12に嵌まり込んだ成形後のワークWを下型1から離型させることができる。
次に、図3を参照して、ワークWを鍛造成形する際の鍛造装置100の動作について説明する。図3は、図1に示す鍛造装置において、成形面に潤滑剤を塗布する様子を示す断面図である。以下、前の鍛造サイクルが終了した後、次の鍛造サイクルにおいてワークWを鍛造成形する場合を例に挙げて説明する。
前の鍛造サイクルが終了した後、上型と下型1とが型開きした状態で、制御部により可動型用ピン駆動部を駆動させる。可動型用ピン駆動部の駆動により可動型用ノックアウトピンが上方向へ移動すると、可動型20が上昇する。可動型用ノックアウト機構は、可動型20を元の位置から上昇させて、固定型10の成形面13に対向する位置に噴霧口25を移動させる。また、可動型20の上昇に追従するようにホース30が伸長する。
その後、制御部の指令に応じて潤滑剤圧送手段により潤滑剤Lが圧送され、ホース30内に潤滑剤Lが供給される。そして、ホース30内から潤滑剤通路24内に流入した潤滑剤Lが噴霧口25から成形面13に向かって噴射される。これにより、成形面13に潤滑剤Lが塗布され、成形面13が冷却される。そして、成形面13に塗布された潤滑剤Lを乾燥することにより、成形面13に潤滑剤被膜が形成される。成形面13に対する潤滑剤の塗布が完了した後、制御部により可動型用ノックアウトピンを下方向へ移動させると、可動型20が下降して元の位置に戻る。また、可動型20の下降に追従するようにホース30が収縮して元の状態に戻る。
そして、型開きした状態のまま、下型1の成形部12に加熱されたワークWをセットする。次いで、制御部により上型駆動部を駆動させて上型が下降すると、上型の先端が成形部12に進入しつつワークWを上方から押圧する。上型が下死点まで下降することにより、下型1と上型との間でワークWが所定の圧力で加圧される。これにより、ワークWの外周面及び下面が下型1に押しつけられて、ワーク本体部W1の外周に歯面が形成された所定形状の鍛造品を得ることができる。
ワークWを成形した後は、制御部により上型駆動部を駆動させて上型が上昇すると、下型1から上型が離間して上死点に戻る。そして、制御部により離型用ピン駆動部を駆動させて離型用ノックアウトピンを上昇させると、離型用ノックアウトピンが成形後のワークWを押し出して、下型1から成形後のワークWを離型させる。このようにして、鍛造型内から成形後のワークWを取り出すことができる。成形後のワークWが取り出された後の鍛造型は、次の鍛造サイクルを行なうために適切な温度まで冷却される。以上の動作を繰り返すことにより、連続的に鍛造成形を行なうことができる。
ここで、型開きした状態の鍛造型間にアームを進退させ、アームの先端に設けられたノズル61から鍛造型に潤滑剤Lを噴射することにより、潤滑剤Lを塗布するノズル装置60が知られている(例えば、特許文献1に記載の潤滑剤吹きつけノズル装置)。
このようなノズル装置60に備えられたノズル61を用いて上記した成形面13に潤滑剤Lを塗布する場合の問題点について、図4を参照して説明する。図4は、ノズルを用いて成形面に潤滑剤を塗布する場合における問題点を説明するための平面図である。
図4に示すように、ノズル装置60のノズル61から潤滑剤Lを下型50の成形面13に噴射する場合、鍛造サイクル毎に原位置にあるノズル61を成形面13に近接させるために進退させる必要があるため、ノズル61の移動に一定の時間を要する。このようなノズル装置60では、鍛造のサイクルタイムが長くなるため、サイクルタイムが短い鍛造工程に対応することができない場合がある。
また、潤滑剤Lを噴霧するためのノズル装置60を鍛造型の外部に設置する必要があることと、ノズル61の移動距離が長く移動軌跡が複雑であることから、鍛造成形を行なうための設備が大型化して製造コストが増大する。
さらに、例えばギヤの歯面を形成するための成形面13は周方向に多数の凹凸からなる歯形を有するため、この複数の凹凸に対応するように、ノズル61に複数の噴霧口62を設ける必要がある。このように成形面13が複雑な形状であると、これに伴ってノズル61の構造も複雑になる。例えば、ノズル61には、歯形を精度良く狙うことができる小さなサイズの噴霧口62を加工する必要があるが、その設計・製作が難しい。そのため、ノズル61から成形面13に対して潤滑剤Lを噴霧すると、過剰量の潤滑剤Lを広範囲に塗布してしまう場合がある。したがって、ノズル61を用いた方法では、複雑な形状の成形面13に対して適正量の潤滑剤Lを均一に塗布することが困難であるため、鍛造型の潤滑性及び離型性が低下する可能性がある。
これに対し、本実施形態にかかる鍛造装置100は、上型と、上型に対向する下型1の内周位置に設けられる可動型20と、下型1の外周位置に設けられ、鍛造品の形状の少なくとも一部に対応する成形面13を備える固定型10と、成形面13に噴霧する潤滑剤Lを圧送する潤滑剤圧送手段と、可動型20を昇降させる昇降手段と、を有している。そして、可動型20は、一端が潤滑剤圧送手段から圧送される潤滑剤Lを導く伸縮自在のホース30に連通されるとともに他端が固定型10との間に臨んで開口した潤滑剤通路24を内部に備え、昇降手段により可動型20が上昇することに伴って開口を固定型10の成形面13に対向する位置に移動させるものである。
本実施形態にかかる鍛造装置100では、潤滑剤Lを噴霧するための手段が下型1に組み込まれているため、下型1を構成する可動型20を上下動させる単純な動作により、成形面13に噴霧口25を近接させて潤滑剤Lを塗布することができる。このような構成によれば、上記したノズル61を移動させる必要があるノズル装置60と比べて、可動型20の移動軌跡が単純で移動距離が短いため、潤滑剤Lを塗布するためにかかる時間が短縮される。したがって、鍛造のサイクルタイムを短縮することができるとともに、鍛造成形を行なうための設備の小型化を実現することができる。
また、本実施形態にかかる鍛造装置100を用いた場合、上記した加工が困難な噴霧口62を有するノズル61から潤滑剤Lを噴霧する場合と比べて、成形面13に対してより直接的に潤滑剤Lを噴霧することが可能である。本実施形態にかかる鍛造装置100によれば、摩耗が激しい成形面13に適正量の潤滑剤Lを均一に塗布することができるため、鍛造型の潤滑性及び離型性を向上し、鍛造型の摩耗を低減することができる。また、潤滑剤Lの噴霧により成形面13の冷却が促進されるため、金型の軟化が抑制される。その結果、鍛造品に発生し得る欠陥の発生頻度が低減するとともに、鍛造型の寿命が向上する。
また、本実施形態にかかる鍛造装置100は、必要に応じて消耗部21と潤滑剤通路形成部23とを分離して個別にメンテナンスを行なうことができる。したがって、本実施形態にかかる鍛造装置100を用いれば、摩耗しやすい消耗部21の交換が容易であるため、メンテナンス性を向上しつつ鍛造型の費用等のコストを低減することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる鍛造装置100によれば、鍛造のサイクルタイムを短縮して生産性を向上させることができる。
1 下型
10 固定型
11 上部
12 成形部
13 成形面
14 下部
14a 厚肉部
14b 薄肉部
15 挿通孔
20 可動型
21 消耗部
21a 大径部
21b 中径部
21c 小径部
22 接触面
23 潤滑剤通路形成部
24 潤滑剤通路
25 噴霧口
30 ホース
31 連結部材
50 下型
60 ノズル装置
61 ノズル
62 噴霧口
100 鍛造装置
C 中心軸
L 潤滑剤
W ワーク
W1 ワーク本体部
W2 フランジ部

Claims (1)

  1. 上型と、
    前記上型に対向する下型の内周位置に設けられる可動型と、
    前記下型の外周位置に設けられ、鍛造品の形状の少なくとも一部に対応する成形面を備える固定型と、
    前記成形面に噴霧する潤滑剤を圧送する潤滑剤圧送手段と、
    前記可動型を昇降させる昇降手段と、を有し、
    前記可動型は、
    一端が前記潤滑剤圧送手段から圧送される前記潤滑剤を導く伸縮自在のホースに連通されるとともに他端が前記固定型との間に臨んで開口した潤滑剤通路を内部に備え、
    前記昇降手段により前記可動型が上昇することに伴って前記開口を前記固定型の前記成形面に対向する位置に移動させる鍛造装置。
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