JP2023064847A - 直動案内ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】耐荷重性能を改善することが可能な直動案内ユニットを提供する。【解決手段】直動案内ユニットは、レールと、ケーシングと、複数の転動体と、一対の方向変換部材とを備える。レールは、レール側転走面を含む。ケーシングは、一対の袖部を含む。上記一対の袖部には、ケーシング側転走面が形成される。ケーシングには、リターン路が形成される。上記一対の方向変換部材には、方向変換路が形成される。直動案内ユニットは、保持部材を備える。保持部材は、第1端面を含む。上記一対の方向変換部材のうち第1端面に対向する方向変換部材は、第2端面を含む。第1端面および第2端面の一方には、第1端面および第2端面の他方に向かって突出する突出部が形成される。第1端面および第2端面の他方には、突出部を挿入可能な挿入穴が形成される。突出部は、挿入穴の形状に対応する形状を有する。突出部は、重心から外周面までの距離が変化する形状を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、直動案内ユニットに関する。
従来から、レールとケーシングとの間に複数並べて配置される転動体を保持する保持部材を備えた直動案内ユニットが知られている。この種の技術が、例えば特許文献1および特許文献2に開示されている。
特許文献1には、長手方向の両端部が略垂直に折り曲げられた転動体の保持部材が開示されている。当該保持部材は、ケーシングの長手方向の両端面に形成された凹部に折り曲げ部が嵌め込まれ、転動体であるボールをケーシングに対して保持する。
特許文献2には、転動体である円筒ころをケーシングに対して保持する保持部材と、当該保持部材をエンドキャップに対して固定する固定バンドと、を備えた直動案内ユニットが開示されている。特許文献2では、保持部材のうちレール側を向く内側面に凹状のバンド溝が形成されており、当該バンド溝に固定バンドが嵌め込まれている。
特開平5-87135号公報 特開2008-111458号公報 特開2014-234858号公報 特開2009-162279号公報 特開2002-54633号公報 実開平6-14543号公報 特開2009-108969号公報
特許文献2に開示される直動案内ユニットでは、保持部材から固定バンドが外れるのを防止するために、当該保持部材の内側面(レール側を向く面)から幅方向の外側に向かってバンド溝を深く形成する必要がある。このため、保持部材を小型化することが困難になり、サイズが大きい転動体をケーシングと保持部材との間に配置するのが困難になる。したがって、従来の直動案内ユニットでは、サイズが大きい転動体を採用するのが困難であるため、耐荷重性能について改善の余地がある。
本開示の目的は、耐荷重性能を改善することが可能な直動案内ユニットを提供することである。
本開示に従った直動案内ユニットは、レールと、レールの長手方向に沿って移動可能なケーシングと、レールおよびケーシングの間にレールおよびケーシングに接触しつつ転走可能に配置される複数の転動体と、ケーシングの長手方向の両端に配置される一対の方向変換部材と、を備える。レールは、長手方向に垂直な幅方向の両側に配置され、長手方向に延びる一対のレール側転走面を含む。ケーシングは、ケーシング本体と、ケーシング本体の幅方向の両側に接続される一対の袖部と、を含む。上記一対の袖部には、上記一対のレール側転走面に対向するとともに長手方向に延び、上記一対のレール側転走面との間に一対の転動体転走路を形成するケーシング側転走面が形成されている。ケーシングには、上記一対のレール側転走面のそれぞれに沿って長手方向に延び、ケーシングを長手方向に貫通する貫通穴である一対のリターン路が形成されている。上記一対の方向変換部材には、上記転動体転走路とリターン路とを繋ぐ方向変換路が形成されている。転動体は、上記転動体転走路、リターン路および上記方向変換路によって形成される環状の軌道を循環する。上記直動案内ユニットは、転動体を袖部との間で挟持し、長手方向に延びるとともに上記一対の方向変換部材の間に配置される保持部材をさらに備える。保持部材は、上記方向変換部材側を向く第1端面を含む。上記一対の方向変換部材のうち第1端面に対向する方向変換部材は、第1端面側を向く第2端面を含む。第1端面および第2端面のうち一方には、第1端面および第2端面のうち他方に向かって突出する突出部が形成されている。第1端面および第2端面のうち他方には、上記突出部を挿入可能な挿入穴が形成されている。上記突出部は、挿入穴の形状に対応する形状を有している。上記突出部は、長手方向に垂直な断面において、重心から外周面までの距離が変化する形状を有している。
本開示によれば、耐荷重性能を改善することが可能な直動案内ユニットを提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る直動案内ユニットの構成を全体的に示す斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る直動案内ユニットを長手方向に見た正面図である。 図3は、実施の形態1におけるスライダの内部構造を示す斜視断面図である。 図4は、実施の形態1における第1エンドキャップの構成を全体的に示す斜視図である。 図5は、実施の形態2におけるスライダの内部構造を示す斜視断面図である。 図6は、実施の形態2における第1エンドキャップの構成を部分的に示す図である。 図7は、実施の形態3におけるスライダの内部構造を示す斜視断面図である。 図8は、図7中の領域VIIIの拡大図である。
[実施形態の概要]
本開示に従った直動案内ユニットは、レールと、レールの長手方向に沿って移動可能なケーシングと、レールおよびケーシングの間にレールおよびケーシングに接触しつつ転走可能に配置される複数の転動体と、ケーシングの長手方向の両端に配置される一対の方向変換部材と、を備える。レールは、長手方向に垂直な幅方向の両側に配置され、長手方向に延びる一対のレール側転走面を含む。ケーシングは、ケーシング本体と、ケーシング本体の幅方向の両側に接続される一対の袖部と、を含む。上記一対の袖部には、上記一対のレール側転走面に対向するとともに長手方向に延び、上記一対のレール側転走面との間に一対の転動体転走路を形成するケーシング側転走面が形成されている。ケーシングには、上記一対のレール側転走面のそれぞれに沿って長手方向に延び、ケーシングを長手方向に貫通する貫通穴である一対のリターン路が形成されている。上記一対の方向変換部材には、上記転動体転走路とリターン路とを繋ぐ方向変換路が形成されている。転動体は、上記転動体転走路、リターン路および上記方向変換路によって形成される環状の軌道を循環する。上記直動案内ユニットは、転動体を袖部との間で挟持し、長手方向に延びるとともに上記一対の方向変換部材の間に配置される保持部材をさらに備える。保持部材は、上記方向変換部材側を向く第1端面を含む。上記一対の方向変換部材のうち第1端面に対向する方向変換部材は、第1端面側を向く第2端面を含む。第1端面および第2端面のうち一方には、第1端面および第2端面のうち他方に向かって突出する突出部が形成されている。第1端面および第2端面のうち他方には、上記突出部を挿入可能な挿入穴が形成されている。上記突出部は、挿入穴の形状に対応する形状を有している。上記突出部は、長手方向に垂直な断面において、重心から外周面までの距離が変化する形状を有している。
上記直動案内ユニットでは、突出部を挿入穴に挿入することにより、保持部材が方向変換部材に対して支持される。よって、保持部材にバンド溝を形成する必要がないため、従来に比べて保持部材をより小型化することができる。したがって、上記直動案内ユニットによれば、サイズがより大きい転動体を保持部材とケーシングの袖部との間に配置することができるため、直動案内ユニットの耐荷重性能を改善することができる。しかも、上記突出部は、長手方向に垂直な断面において重心から外周面までの距離が変化する形状を有しているため、当該断面において突出部が真円である場合と異なり、保持部材が長手方向に延びる軸を中心として方向変換部材に対して回転するのを抑制することができる。
上記直動案内ユニットにおいて、突出部は、長手方向に垂直な断面において、外周面の少なくとも一部が平面であってもよい。この構成によれば、保持部材が方向変換部材に対して回転するのをより効果的に抑制することができる。
上記直動案内ユニットにおいて、突出部は、第2端面に形成されていてもよい。挿入穴は、第1端面に形成されていてもよい。この構成によれば、突出部が第1端面に形成されるとともに挿入穴が第2端面に形成される場合に比べて、直動案内ユニットを組み立てる際に保持部材を一対の方向変換部材によって挟み込み易くなる。
上記直動案内ユニットにおいて、突出部は、第1端面に形成されていてもよい。挿入穴は、第2端面に形成されていてもよい。
[実施形態の具体例]
次に、本開示の直動案内ユニットの具体的な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係る直動案内ユニット1の構成を、図1~図4に基づいて説明する。図1は、直動案内ユニット1の構成を全体的に示す斜視図である。図2は、直動案内ユニット1を長手方向D1に見た正面図である。図3は、スライダ20の内部構造を示す斜視断面図である。図4は、第1エンドキャップ22の構成を全体的に示す斜視図である。
図1に示すように、直動案内ユニット1は、レール10と、スライダ20とを主に備えている。レール10は、長手方向D1に直線的に延びている。スライダ20は、レール10を幅方向D2の両側から挟むように、レール10に取り付けられている。スライダ20は、レール10の長手方向D1に沿って移動可能(スライド可能)となっている。スライダ20は、ケーシング21と、一対の方向変換部材(第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23)とを含む。図1に示すように、第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23は、ケーシング21の長手方向D1の両端に配置されている。
図2に示すように、レール10は、第1レール面15と、第2レール面16と、一対のレール側転走面(第1レール側転走面11および第2レール側転走面12)とを含む。第1レール面15は、ケーシング21側を向く面である。第2レール面16は、上下方向D3(長手方向D1および幅方向D2の両方向に対して垂直な方向)において、第1レール面15と反対を向く面である。第1レール側転走面11および第2レール側転走面12は、レール10の幅方向D2(長手方向D1および上下方向D3の両方向に対して垂直な方向)の両側に配置されている。第1レール面15、第2レール面16、第1レール側転走面11および第2レール側転走面12は、それぞれ長手方向D1に延びている。図2に示すように、第1レール側転走面11および第2レール側転走面12は、幅方向D2および上下方向D3の両方向に対して傾斜している。本実施の形態では、第1レール側転走面11および第2レール側転走面12は、上下方向D3に2つずつ並んで形成されているが、これに限定されない。
ケーシング21は、ケーシング本体24と、一対の袖部(第1袖部25および第2袖部26)とを含む。図2に示すように、ケーシング本体24は、長手方向D1に見て、幅方向D2に直線的に延びている。ケーシング本体24は、幅方向D2においてレール10よりも外側に位置する第1端部24Aと、幅方向D2においてレール10よりも外側に位置するとともに第1端部24Aと反対の第2端部24Bとを含む。上記一対の袖部は、ケーシング本体24の幅方向D2の両側に接続されている。図2に示すように、第1袖部25は、第1端部24Aから第2レール面16に近づくように上下方向D3に延びている。第2袖部26は、第2端部24Bから第2レール面16に近づくように上下方向D3に延びている。
ケーシング本体24は、第1レール面15に対向する第1ケーシング面36と、上下方向D3において第1ケーシング面36と反対の第2ケーシング面35とを含む。上記一対の袖部には、上記一対のレール側転走面に対向する一対のケーシング側転走面(第1ケーシング側転走面31および第2ケーシング側転走面32)が形成されている。第1ケーシング側転走面31は、第1レール側転走面11に平行であり、長手方向D1に延びている。第2ケーシング側転走面32は、第2レール側転走面12に平行であり、長手方向D1に延びている。図2に示すように、本実施の形態では、第1ケーシング側転走面31および第2ケーシング側転走面32は、上下方向D3に2つずつ並んで形成されているが、これに限定されない。
ケーシング21は、長手方向D1における端面であるケーシング端面37を含む(図2および図3)。ケーシング端面37に、第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23(図1)が接触するように配置されている。図2に示すように、第1袖部25は、幅方向D2においてレール10と反対を向く第1ケーシング側面38を含む。第2袖部26は、幅方向D2においてレール10と反対を向く第2ケーシング側面39を含む。
図2に示すように、直動案内ユニット1は、レール10およびケーシング21の間にレール10およびケーシング21に接触しつつ転走可能に配置される複数の転動体(第1転動体41および第2転動体42)を備えている。第1ケーシング側転走面31は、第1レール側転走面11との間に第1転動体転走路(一対の転動体転走路のうち一方)を形成している。当該第1転動体転走路に、複数の第1転動体41が長手方向D1に並べて配置されている。本実施の形態では、第1転動体41は、円筒ころであり、外周面が第1レール側転走面11および第1ケーシング側転走面31に接触している。
第2ケーシング側転走面32は、第2レール側転走面12との間に第2転動体転走路(一対の転動体転走路のうち他方)を形成している。当該第2転動体転走路に、複数の第2転動体42が長手方向D1に並べて配置されている。本実施の形態では、第2転動体42は、円筒ころであり、外周面が第2レール側転走面12および第2ケーシング側転走面32に接触している。なお、第1転動体41および第2転動体42は、円筒ころに限定されず、例えばボールであってもよい。
ケーシング21には、一対のリターン路(第1リターン路51および第2リターン路52)が形成されている。上記一対のリターン路は、上記一対のレール側転走面のそれぞれに沿って長手方向D1に延び、ケーシング21を長手方向D1に貫通する貫通穴である。図2に示すように、第1リターン路51は、長手方向D1に見て円形の貫通穴であり、一方のケーシング端面37から他方のケーシング端面37まで至るように第1袖部25を長手方向D1に貫通している。本実施の形態では、第1リターン路51は、第1袖部25において上下方向D3に2つ並んで形成されているが、これに限定されない。
第2リターン路52は、第1リターン路51と同様に、長手方向D1に見て円形の貫通穴である。第2リターン路52は、一方のケーシング端面37から他方のケーシング端面37まで至るように第2袖部26を長手方向D1に貫通している。本実施の形態では、第2リターン路52は、第2袖部26において上下方向D3に2つ並んで形成されているが、これに限定されない。第1袖部25の長手方向D1の端面には、第1リターン路51の長手方向D1の端部である円形の開口が形成されている。同様に、第2袖部26の長手方向D1の端面には、第2リターン路52の長手方向D1の端部である円形の開口が形成されている。
第1エンドキャップ22(図1、図3および図4)には、上記第1転動体転走路と第1リターン路51(図2)とを繋ぐ第1方向変換路が形成されている。より具体的には、図2を参照して、上下2つの上記第1転動体転走路のうち第1レール面15に近い方の上記第1転動体転走路と、上下2つの第1リターン路51のうち第1レール面15から遠い方の第1リターン路51とが、一方の第1方向変換路により繋がっている。一方、上下2つの上記第1転動体転走路のうち第1レール面15から遠い方の上記第1転動体転走路と、上下2つの第1リターン路51のうち第1レール面15に近い方の第1リターン路51とが、他方の第1方向変換路により繋がっている。
第2エンドキャップ23(図1および図3)においても、第1エンドキャップ22と同様に、第1方向変換路が形成されている。スライダ20(図1)がレール10の長手方向D1に沿って直線的に移動すると、第1転動体41(図2)は、上記第1転動体転走路、第1リターン路51および第1方向変換路によって形成される環状の軌道を循環する。
図示は省略するが、第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23には、上記第2転動体転走路と第2リターン路52(図2)とを繋ぐ第2方向変換路が、上記第1方向変換路と同様に形成されている。このため、スライダ20がレール10の長手方向D1に沿って直線的に移動するのに伴い、第2転動体42(図2)は、上記第2転動体転走路、第2リターン路52および上記第2方向変換路によって形成される環状の軌道を循環する。
直動案内ユニット1は、一対の保持部材(第1保持部材70および第2保持部材71)をさらに備えている(図2および図3)。第1保持部材70および第2保持部材71は、長手方向D1に延びており、長手方向D1に見て略三角形状を有する。図2に示すように、第1保持部材70は、第1転動体41を第1袖部25との間で挟持する。より具体的には、第1転動体41は、転動軸が延びる方向における一方の端面が第1袖部25の幅方向D2の内面に接触するとともに、当該方向における他方の端面が第1保持部材70(三角形状の斜辺部)に接触する。
同様に、第2保持部材71は、第2転動体42を第2袖部26との間で挟持する。具体的には、第2転動体42は、転動軸が延びる方向における一方の端面が第2袖部26の幅方向D2の内面に接触するとともに、当該方向における他方の端面が第2保持部材71(三角形状の斜辺部)に接触する。図2に示すように、第1保持部材70は、レール10の幅方向D2の側面のうち、一方の第1レール側転走面11と他方の第1レール側転走面11との間の空間(凹部)に配置されている。同様に、第2保持部材71は、レール10の幅方向D2の側面のうち、一方の第2レール側転走面12と他方の第2レール側転走面12との間の空間(凹部)に配置されている。
図3に示すように、第2保持部材71は、第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23の間に配置されている。第2保持部材71は、第1エンドキャップ22側を向く第1端面71Aと、長手方向D1において第1端面71Aと反対の第3端面71Bとを含む。第1エンドキャップ22(一対の方向変換部材のうち第1端面71Aに対向する方向変換部材)は、第1端面71A側を向く第2端面22Aを含む。第2エンドキャップ23(一対の方向変換部材のうち第3端面71Bに対向する方向変換部材)は、第3端面71B側を向く第4端面23Aを含む。
第1端面71Aおよび第2端面22Aのうち一方には、第1端面71Aおよび第2端面22Aのうち他方に向かって突出する第1突出部81が形成されている。第1端面71Aおよび第2端面22Aのうち他方には、第1突出部81を挿入可能な第1挿入穴91が形成されている。本実施の形態では、図3に示すように、第2端面22Aに第1突出部81が形成されるとともに、第1端面71Aに第1挿入穴91が形成されている。
第3端面71Bおよび第4端面23Aのうち一方には、第3端面71Bおよび第4端面23Aのうち他方に向かって突出する第2突出部82が形成されている。第3端面71Bおよび第4端面23Aのうち他方には、第2突出部82を挿入可能な第2挿入穴92が形成されている。本実施の形態では、図3に示すように、第4端面23Aに第2突出部82が形成されるとともに、第3端面71Bに第2挿入穴92が形成されている。
図2に示すように、本実施の形態における第1挿入穴91は、長手方向D1に見て三角形状を有している。より具体的には、第1挿入穴91は、長手方向D1に見て、三角形の底辺部がレール10側を向くとともに三角形の2つの斜辺部が第1転動体41および第2転動体42側を向くように形成されている。図3に示すように、第1挿入穴91は、第1端面71Aにおいて開口するとともに、長手方向D1に所定の深さを有する有底穴である。第1挿入穴91の底部は、第2保持部材71の長手方向D1の中央部よりも第1端面71A側に位置している。なお、詳細な説明は省略するが、第2挿入穴92は、基本的に第1挿入穴91と同様に形成されている。また図3には現れていないが、第1保持部材70(図2)にも、第2保持部材71と同様に、第1挿入穴91および第2挿入穴92がそれぞれ形成されている。
図4に示すように、第1エンドキャップ22は、上記第1方向変換路および上記第2方向変換路が形成される本体部94と、本体部94の内面(ケーシング21側を向く面)から長手方向D1に突出する複数(2つ)の第1突出部81とを含む。第1突出部81は、第1挿入穴91(図3)の深さと略同じ長さを有し、第1挿入穴91の形状に対応する形状を有している。より具体的には、第1突出部81は、長手方向D1に垂直な断面において重心から外周面までの距離が変化する形状を有し、外周面の少なくとも一部が平面となっている。図4に示すように、本実施の形態における第1突出部81は、長手方向D1に延びる三角柱の形状を有している。すなわち、第1突出部81は、第1挿入穴91内において回転不能な形状を有しており、外周面の全体が第1挿入穴91の内面に接触している。なお、第2突出部82(図3)は、第2挿入穴92の形状に対応する形状を有している。本実施の形態における第2突出部82は、第1突出部81と同様に、長手方向D1に延びる三角柱の形状(第2挿入穴92内において回転不能であって、外周面の全体が第2挿入穴92の内面に接触する形状)を有している。第2突出部82の長さは、第1突出部81の長さと略同じである。
図2に示すように、第1挿入穴91は、長手方向D1に見て、第1転動体41および第2転動体42の転動軸方向における端面に平行な2つの斜辺と、上下方向D3に延びるとともに上記2つの斜辺を繋ぐ底辺とを含む三角形状を有している。第2挿入穴92も、第1挿入穴91と同様の形状を有する。しかし、第1挿入穴91および第2挿入穴92は、三角形状の穴に限定されず、長手方向D1に見てn角形状(nが例えば8以下)の穴であってもよい。
以上の通り、本実施の形態に係る直動案内ユニット1では、第1突出部81を第1挿入穴91に挿入することによって第1保持部材70および第2保持部材71が第1エンドキャップ22に対して支持されるとともに、第2突出部82を第2挿入穴92に挿入することによって第1保持部材70および第2保持部材71が第2エンドキャップ23に対して支持される。よって、直動案内ユニット1では、第1保持部材70および第2保持部材71にバンド溝を形成する必要がないため、第1保持部材70および第2保持部材71をより小型化することができる。したがって、本実施の形態に係る直動案内ユニット1によれば、サイズがより大きい第1転動体41を第1保持部材70とケーシング21の第1袖部25との間に配置することができるとともに、サイズがより大きい第2転動体42を第2保持部材71とケーシング21の第2袖部26との間に配置することができる。このため、直動案内ユニット1の耐荷重性能を改善することができる。しかも、第1突出部81および第2突出部82は、長手方向D1に垂直な断面において重心から外周面までの距離が変化する形状を有している。このため、当該断面において第1突出部81および第2突出部82が真円である場合と異なり、第1保持部材70および第2保持部材71が長手方向D1に延びる軸を中心として第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23に対して回転するのを抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る直動案内ユニットの構成を、図5および図6に基づいて説明する。実施の形態2は、基本的に上記実施の形態1と同様であるが、第1突出部81および第2突出部82が設けられる位置が異なっている。以下、上記実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
図5は、実施の形態2におけるスライダ20の内部構造を示す斜視断面図である。図6は、実施の形態2における第1エンドキャップ22の内面(ケーシング21側を向く面)を部分的に示す図である。
図5に示すように、実施の形態2では、第1突出部81は、第2保持部材71の第1端面71Aに形成されており、第1挿入穴91は、第1エンドキャップ22の第2端面22Aに形成されている。より具体的には、第1突出部81は、第1端面71Aから第1エンドキャップ22(第2端面22A)に向かって長手方向D1に突出する。図6に示すように、第1挿入穴91は、長手方向D1に見て三角形状を有する穴である。同様に、第2突出部82(図5)は、第2保持部材71の第3端面71Bに形成されており、第2挿入穴92は、第2エンドキャップ23の第4端面23Aに形成されている。より具体的には、第2突出部82は、第3端面71Bから第2エンドキャップ23(第4端面23A)に向かって長手方向D1に突出する。
実施の形態2におけるスライダ20は、以下の手順で組み立てられる。まず、第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23が、ケーシング21に対して長手方向D1に距離を空けた状態で配置される(仮付け)。次に、第1転動体41および第2転動体42が、ケーシング21に対して充填される。次に、第1保持部材70および第2保持部材71が、ケーシング21に対して配置される。その後、第1突出部81が第1挿入穴91に挿入されるように第1エンドキャップ22をケーシング21に近づけるとともに、第2突出部82が第2挿入穴92に挿入されるように第2エンドキャップ23をケーシング21に近づける。これにより、第1保持部材70および第2保持部材71が第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23によって長手方向D1に挟まれた状態となる(本付け)。その後、シール(図示しない)などが第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23に取り付けられ、スライダ20の組み立てが完了する。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る直動案内ユニットの構成を、図7および図8に基づいて説明する。実施の形態3は、基本的に上記実施の形態1と同様であるが、転動体の充填穴22Bが第1エンドキャップ22に形成されている点で異なっている。以下、上記実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
図7は、実施の形態3におけるスライダ20の内部構造を示す斜視断面図である。図8は、実施の形態3における第1エンドキャップ22を外面(ケーシング21と反対の面)側から見た図である。図7に示すように、第1エンドキャップ22には、第2転動体42をケーシング21に充填するための充填穴22Bが形成されている。充填穴22Bは、第1エンドキャップ22に形成される上記第2方向変換路の頂点部(循環する第2転動体42の長手方向D1における移動の向きが変わる部分)の開口である。なお、図示は省略するが、第1エンドキャップ22には、第1転動体41をケーシング21に充填するための充填穴も、充填穴22Bと同様に上記第1方向変換路の頂点部に形成されている。
図8に示すように、実施の形態3におけるスライダ20は、充填穴22Bを塞ぐ蓋部材93をさらに含む。蓋部材93は、充填穴22Bに対応する形状を有しており、外周面が充填穴22Bの内面全体にわたって接触している。蓋部材93は、上記第1方向変換路の頂点部に形成される充填穴を塞ぐものも設けられている。本実施の形態における蓋部材93は、第1転動体41および第2転動体42に潤滑油を供給することが可能な潤滑部材であるが、これに限定されない。
実施の形態3におけるスライダ20は、以下の手順で組み立てられる。まず、第1エンドキャップ22、第2エンドキャップ23、第1保持部材70および第2保持部材71が、ケーシング21に対して組み付けられる。次に、第1転動体41および第2転動体42が、充填穴22Bからケーシング21内に充填される。次に、充填穴22Bが蓋部材93により塞がれる。その後、シール(図示しない)などが第1エンドキャップ22および第2エンドキャップ23に取り付けられ、スライダ20の組み立てが完了する。
実施の形態3では、転動体の充填穴22Bが第1エンドキャップ22に形成されているとともに、充填穴22Bが上記方向変換路の頂点部に位置している。このため、第1転動体41および第2転動体42が循環する際に蓋部材93に加わる負荷を低減することができる。
(その他実施の形態)
ここで、その他実施の形態について説明する。
上記実施の形態1では、第1突出部81が三角柱の形状を有する場合を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、第1突出部81は、長手方向D1に垂直な断面において四角形状などの他の多角形状を有していてもよいし、当該断面において楕円形状を有していてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 直動案内ユニット、10 レール、11 第1レール側転走面、12 第2レール側転走面、15 第1レール面、16 第2レール面、20 スライダ、21 ケーシング、22 第1エンドキャップ、22A 第2端面、22B 充填穴、23 第2エンドキャップ、23A 第4端面、24 ケーシング本体、24A 第1端部、24B 第2端部、25 第1袖部、26 第2袖部、31 第1ケーシング側転走面、32 第2ケーシング側転走面、35 第2ケーシング面、36 第1ケーシング面、37 ケーシング端面、38 第1ケーシング側面、39 第2ケーシング側面、41 第1転動体、42 第2転動体、51 第1リターン路、52 第2リターン路、70 第1保持部材、71 第2保持部材、71A 第1端面、71B 第3端面、81 第1突出部、82 第2突出部、91 第1挿入穴、92 第2挿入穴、93 蓋部材、94 本体部、D1 長手方向、D2 幅方向、D3 上下方向。

Claims (4)

  1. レールと、
    前記レールの長手方向に沿って移動可能なケーシングと、
    前記レールおよび前記ケーシングの間に前記レールおよび前記ケーシングに接触しつつ転走可能に配置される複数の転動体と、
    前記ケーシングの前記長手方向の両端に配置される一対の方向変換部材と、を備え、
    前記レールは、前記長手方向に垂直な幅方向の両側に配置され、前記長手方向に延びる一対のレール側転走面を含み、
    前記ケーシングは、
    ケーシング本体と、
    前記ケーシング本体の前記幅方向の両側に接続される一対の袖部と、を含み、
    前記一対の袖部には、前記一対のレール側転走面に対向するとともに前記長手方向に延び、前記一対のレール側転走面との間に一対の転動体転走路を形成するケーシング側転走面が形成されており、
    前記ケーシングには、前記一対のレール側転走面のそれぞれに沿って前記長手方向に延び、前記ケーシングを前記長手方向に貫通する貫通穴である一対のリターン路が形成されており、
    前記一対の方向変換部材には、前記転動体転走路と前記リターン路とを繋ぐ方向変換路が形成されており、
    前記転動体は、前記転動体転走路、前記リターン路および前記方向変換路によって形成される環状の軌道を循環し、
    前記転動体を前記袖部との間で挟持し、前記長手方向に延びるとともに前記一対の方向変換部材の間に配置される保持部材をさらに備え、
    前記保持部材は、前記方向変換部材側を向く第1端面を含み、
    前記一対の方向変換部材のうち前記第1端面に対向する前記方向変換部材は、前記第1端面側を向く第2端面を含み、
    前記第1端面および前記第2端面のうち一方には、前記第1端面および前記第2端面のうち他方に向かって突出する突出部が形成されており、
    前記第1端面および前記第2端面のうち他方には、前記突出部を挿入可能な挿入穴が形成されており、
    前記突出部は、前記挿入穴の形状に対応する形状を有し、
    前記突出部は、前記長手方向に垂直な断面において、重心から外周面までの距離が変化する形状を有する、直動案内ユニット。
  2. 前記突出部は、前記長手方向に垂直な断面において、外周面の少なくとも一部が平面である、請求項1に記載の直動案内ユニット。
  3. 前記突出部は、前記第2端面に形成されており、
    前記挿入穴は、前記第1端面に形成されている、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
  4. 前記突出部は、前記第1端面に形成されており、
    前記挿入穴は、前記第2端面に形成されている、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
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