JP2023062510A - 浴室システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーが入浴を行う浴室内の空気環境を適切な状態にすることを支援可能な浴室システムを提供する。【解決手段】浴室システムは、浴室1の換気を行う換気装置2を備えている。浴室システムは、浴室1内の二酸化炭素を検知する二酸化炭素検知センサ18を備えている。浴室システムは、換気装置2を制御する制御手段を備えている。この制御手段は、二酸化炭素検知センサ18によって検知された浴室1内の二酸化炭素濃度に応じて、換気装置2による換気量を増加させる制御を実行するように構成されている。【選択図】図1
Description
本開示は、浴室システムに関する。
従来、浴室には、各種の換気設備が設けられている。例えば、特許文献1には、浴室の換気を行う浴室暖房装置が記載されている。
従来技術では、浴室の換気が不十分である場合、浴室内の入浴者の数が多い場合、あるいは、入浴時間が長い場合等において、浴室内の二酸化炭素濃度が高くなりすぎるという課題がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためのものである。本開示の目的は、ユーザーが入浴を行う浴室内の空気環境を適切な状態にすることを支援可能な浴室システムを提供することである。
本開示に係る浴室システムは、浴室の換気を行う換気手段と、浴室内の二酸化炭素を検知する二酸化炭素検知手段と、浴室内の二酸化炭素濃度に応じて、換気手段による換気量を増加させる制御を実行する制御手段と、を備えたものである。
また、本開示に係る浴室システムは、換気を行う換気手段が設置された浴室内の二酸化炭素を検知する二酸化炭素検知手段と、二酸化炭素検知手段の検知結果に応じて、浴室内の二酸化炭素濃度の情報を表示する表示手段と、を備えたものである。
また、本開示に係る浴室システムは、換気を行う換気手段が設置された浴室内の二酸化炭素を検知する二酸化炭素検知手段と、二酸化炭素検知手段の検知結果に応じて、浴室内の二酸化炭素濃度の情報を表示する表示手段と、を備えたものである。
本開示に係る浴室システムによれば、ユーザーが入浴を行う浴室内の空気環境を適切な状態にすることを支援可能である。
以下、添付の図面を参照して実施の形態について説明する。各図において、同一または相当する要素には同一の符号を付して、重複する説明は簡略化または省略する。以下の実施の形態は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。本開示には、以下の実施の形態によって開示される構成のあらゆる組み合わせおよび変形例が含まれ得る。なお、本開示において、「水」あるいは「湯水」との記載は、原則として、液体の水を意味し、低温の水から高温の湯までが含まれ得るものとする。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による浴室システムが適用された浴室1を示す図である。本実施の形態による浴室システムは、浴室1の換気を行う換気装置2を備える。換気装置2は、本開示に係る換気手段の一例である。
図1は、実施の形態1による浴室システムが適用された浴室1を示す図である。本実施の形態による浴室システムは、浴室1の換気を行う換気装置2を備える。換気装置2は、本開示に係る換気手段の一例である。
換気装置2は、例えば、浴室1の天井面に設置される。換気装置2は、浴室1内の空気を浴室1外へ排出することができる。あるいは、換気装置2は、浴室1内の空気を循環させることができる。換気装置2の内部には、気流を発生させるための送風機が備えられている。また、換気装置2は、浴室1内へ空気を吹き出すための吹出口2aと、浴室1内から空気を取り込むための吸込口2bと、を有している。
換気装置2は、浴室1内の暖房、冷房および浴室1内への送風等の空調機能を有していってもよい。また、換気装置2は、例えば、いわゆる換気扇として構成されたものであってもよい。換気装置2の設置位置は、浴室1の天井面に限られるものではない。
浴室1には、例えば、窓3およびドア4等が設置されている。ユーザーは、窓3あるいはドア4を開けることで、手動で浴室1の換気を行うことができる。本実施の形態における窓3およびドア4は、換気装置2と同様に、浴室1の換気を行う換気手段の一例を構成している。
図1に示されるように、浴室1には、浴槽5が設置されている。浴槽5の側面部には、例えば、浴槽アダプタ5aが設置されている。浴槽5には、例えば、浴槽アダプタ5aを介して湯水が供給される。なお、浴槽5への湯水の供給は、浴槽アダプタ5aを介さずに、例えば、蛇口およびシャワー等から行われても良い。
図2は、実施の形態1による給湯装置6の構成を示す模式図である。図2では、一例として、貯湯式の給湯装置6の構成を示している。なお、浴槽5への給湯を行う給湯装置は、図2に示すような貯湯式のものに限られず、例えば、即湯式のものあるいはガス式のもの等であってもよい。
給湯装置6は、浴槽アダプタ5aを介して、浴槽5へ湯水を供給する。給湯装置6は、例えば、貯湯タンク7、追焚回路8、給湯配管9および制御装置10等を備える。
図2では、貯湯タンク7に貯められた水を加熱する加熱装置の図示を省略している。貯湯タンク7には、当該加熱装置によって加熱された水、すなわち湯が貯留される。当該加熱装置は、例えば、ヒートポンプ方式のもの、電気ヒーター方式のもの、太陽熱を利用する方式のもの、燃焼方式のもの、複数の方式を組み合わせたもの等、いかなるものでもよい。
給湯装置6の追焚回路8は、浴槽アダプタ5aを介して浴槽5に接続される。浴槽アダプタ5aは、浴槽5内の湯水を追焚回路8に吸い込むための吸込口と、追焚回路8を流れる湯水を浴槽5内へ吐出するための吐出口と、を備える。
追焚回路8は、追焚熱交換器8a、往き配管8b、戻り配管8cおよび循環ポンプ8dを備える。往き配管8bは、追焚熱交換器8aの二次側流路の流入口と、浴槽アダプタ5aの吸込口と、を接続している。戻り配管8cは、追焚熱交換器8aの二次側流路の流出口と、浴槽アダプタ5aの吐出口と、を接続している。
循環ポンプ8dは、浴槽5内の水を追焚回路8内に循環させるためのポンプである。本開示では、浴槽5内の水を「浴槽水」とも称することがある。循環ポンプ8dは、例えば、往き配管8bの途中に設けられる。なお、循環ポンプ8dは、例えば、戻り配管8cの途中に設けられても良い。
循環ポンプ8dが運転すると、浴槽5内の浴槽水は、浴槽アダプタ5aの吸込口から往き配管8bに引き込まれ、追焚熱交換器8aへ導かれる。追焚熱交換器8aを通過した浴槽水は、戻り配管8cを通って浴槽アダプタ5aへ戻り、吐出口から浴槽5内に吐出される。
図示を省略するが、追焚熱交換器8aの一次側流路には、熱源流体を循環させる循環経路が接続される。熱源流体は、例えば、貯湯タンク7から供給される高温の湯または加熱装置で加熱された湯などである。浴槽5内の浴槽水を加熱する追焚運転を行う場合には、循環ポンプ8dを運転すると共に熱源流体を追焚熱交換器8aに循環させる。追焚熱交換器8aで熱源流体の熱を受け取って加熱された浴槽水が浴槽5に戻ることで、浴槽5内の浴槽水を昇温または保温することができる。
給湯配管9は、貯湯タンク7に貯留された湯水を浴槽5に供給するための配管である。貯湯タンク7と追焚回路8とは、給湯配管9を介して接続されている。給湯配管9の一端は、貯湯タンク7に接続される。給湯配管9の他端は、例えば、追焚熱交換器8aと循環ポンプ8dとの間において往き配管8bの途中に形成された分岐部8gに接続される。
浴槽5への湯はりを行う際には、貯湯タンク7から給湯配管9および追焚回路8を介して浴槽5へ湯が供給される。給湯配管9から供給される湯は、分岐部8gから追焚熱交換器8a側へ流れ、戻り配管8cを通って浴槽アダプタ5aに達し、吐出口から浴槽5内へ吐出される。なお、給湯配管9から供給される湯は、分岐部8gから循環ポンプ8d側にも並行して流れてもよい。この場合、給湯配管9から供給される湯は、浴槽アダプタ5aの吐出口だけでなく、吸込口からも浴槽5の内部へ吐出される。また、図示を省略するが、給湯配管9には、浴槽5へ供給される湯水の量を調整するための流量調整弁が設けられている。
制御装置10は、給湯装置6が備える各機器の動作を制御する。本開示に係る制御手段の一例である。制御装置10には、例えば、ユーザーが給湯装置6を操作するためのリモコン11が接続されている。リモコン11は、制御装置10と双方向に通信可能である。リモコン11は、例えば、図1に示されるように、浴室1内に設置される。
図2に示されるように、貯湯タンク7、追焚熱交換器8a、循環ポンプ8d、往き配管8bの一部、戻り配管8cの一部、給湯配管9および制御装置10は、一つの筐体6aに収納されてもよい。図1に示す例ではリモコン11は筐体6aの外部に設置されているが、リモコン11は筐体6aに設けられていてもよい。また、制御手段の一例である制御装置10は、筐体6aの外部に設けられていてもよい。
上述したように、制御装置10は、給湯装置6が備える各機器の動作を制御する。本実施の形態において、制御装置10の出力側には、給湯配管9に設けられた図示しない流量調整弁および循環ポンプ8d等が接続されている。制御装置10は、出力側に接続された各機器の動作を制御する。例えば、給湯配管9の図示しない流量調整弁が制御装置10によって開かれることで、浴槽5への湯はりが行われる。この流量調整弁が制御装置10に制御されることで、浴槽5への湯はり量、すなわち浴槽5内の水位の調節が行われる。
給湯装置6は、気泡発生装置12を備えていてもよい。気泡発生装置12は、浴槽5へ供給される水に対して気体を混合し、当該水の中に気泡を発生させるものである。例えば、気泡発生装置12は、追焚熱交換器8aと浴槽アダプタ5aとの間において、戻り配管8cの途中に接続されている。
気泡発生装置12には、気体供給部13が連通している。気体供給部13の途中には、流量調整弁14および電磁弁15が設けられている。流量調整弁14は、気体供給部13内を流れる気体の流量を調整するためのものである。また、電磁弁15は、気体供給部13内の流路を開閉するためのものである。流量調整弁14および電磁弁15は、制御装置10により制御される。
追焚回路8に浴槽水が流れているときに電磁弁15が開くと、気体供給部13を通って気体が気泡発生装置12へ導入される。気泡発生装置12は、気体供給部13から導入された気体を浴槽水に混合する。これにより、気泡発生装置12を通過する浴槽水中に気泡が発生する。この気泡を含む浴槽水が浴槽アダプタ5aから浴槽5内へ供給される。
また、給湯装置6は、二酸化炭素発生装置16を備えていてもよい。二酸化炭素発生装置16は、気体供給部13を介して気泡発生装置12へ二酸化炭素を供給するものである。
また、給湯装置6は、各種のセンサを備えていてもよい。この各種のセンサには、例えば、各配管を流れる水の温度を検知するセンサ、水圧を検知するセンサ、各配管内の汚れ量を検知するセンサ等が該当する。各種のセンサは、制御装置10の入力側に接続される。制御装置10には、各種のセンサの検知結果が電気信号として入力される。
本実施の形態の給湯装置6は、一例として、水圧センサ17を備える。水圧センサ17は、浴槽5内と連通する場所に設置され、当該場所における水圧を検知する。水圧センサ17は、例えば、往き配管8bに設置される。
浴槽5内の水位が変動した場合、水圧センサ17の検知結果が変動する。ユーザーが浴槽5内へ入浴をした場合には、当該浴槽5内の水位が変動する。ユーザーが浴槽5内へ入浴をした場合には、水圧センサ17の検知結果が変動する。本実施の形態における水圧センサ17は、浴槽5への使用者の入浴を検知する入浴検知手段の一例を構成している。制御手段の一例である制御装置10は、水圧センサ17の検知結果に応じて動作することが可能である。
また、本実施の形態による浴室システムは、浴室1内の二酸化炭素を検知する二酸化炭素検知手段として、二酸化炭素検知センサ18を備える。二酸化炭素検知センサ18としては、赤外線の吸収量を利用した光学式センサ、電気化学反応を利用した電気化学式センサ、あるいは、半導体式センサ等の、任意の方式のセンサを用いることができる。
二酸化炭素検知センサ18は、任意の位置に設置することができる。一例として、二酸化炭素検知センサ18は、リモコン11に設置される。浴室1内に設置されたリモコン11は、例えば、浴槽5の近傍かつ当該浴槽5の上方に配置される。これは、入浴中のユーザーがリモコン11を操作しやすくするためである。リモコン11は、例えば、入浴中のユーザーの顔の近傍となる位置に配置されている。このように配置されたリモコン11に設けられた二酸化炭素検知センサ18であれば、入浴中のユーザーの呼吸によって生じた二酸化炭素を速やかに検知することができる。リモコン11に設置された二酸化炭素検知センサ18によれば、浴室1内の二酸化炭素濃度の変化を速やかにかつ確実に検知することができる。また、リモコン11等の既存の機器を利用することで、二酸化炭素検知センサ18を設置するための機器を別途設置する必要がなくなる。これにより、例えば、ユーザーの入浴の邪魔となることを回避することができる。
二酸化炭素検知センサ18は、例えば、換気手段の一例である換気装置2に設置されていてもよい。二酸化炭素検知センサ18を換気装置2に設置することで、換気装置2の駆動によって吸い込まれた浴室1内全体の空気を二酸化炭素検知センサ18の近傍に集めることができる。二酸化炭素検知センサ18を換気装置2に設置することで、浴室1内の二酸化炭素を効率よく検知することができる。また、本実施の形態において、換気装置2は、二酸化炭素検知センサ18の検知結果に応じて動作する。二酸化炭素検知センサ18を換気装置2に搭載することで、各機器を連携するための構成の複雑化を回避することができる。また、二酸化炭素検知センサ18が浴室1の天井面に配置されることで、当該二酸化炭素検知センサ18の防水効果を得ることもできる。
図3は、実施の形態1による浴室システムの制御系統の一例を示す機能ブロック図である。なお、図3においては、その他の各図において示した構成要素の一部の図示を省略している。
本実施の形態による浴室システムは、二酸化炭素検知センサ18の検知結果に応じて動作することを特徴としている。これにより、浴室1内の空気環境を適切な状態にすることができる。上述したように、換気装置2は、二酸化炭素検知センサ18の検知結果に応じて動作する。
換気装置2は、例えば、制御手段の一例である制御装置10によって制御される。なお、換気装置2を制御する制御手段は、給湯装置6を制御する制御装置10とは別の装置であってもよい。換気装置2と給湯装置6とは、同一の制御装置10によって制御されてもよいし、複数の連携する制御機器によって制御されてもよい。本実施の形態では、一例として、給湯装置6を制御する制御装置10によって換気装置2が制御される例を説明する。
制御装置10には、二酸化炭素検知センサ18の検知結果が電気信号として入力される。制御装置10は、二酸化炭素検知センサ18の検知結果に応じた各種の判定を行う機能を有する。例えば、制御装置10は、浴室1内の二酸化炭素濃度が閾値以上であるか否かの判定を行う。また、制御装置10は、浴室1内の二酸化炭素濃度の増加速度が閾値以上であるか否かの判定を行う。そして、制御装置10は、浴室1内の二酸化炭素濃度に応じて換気装置2を制御する。具体的に、制御装置10は、換気装置2による換気量を増加させる制御を行う。この換気量を増加させる制御としては、停止している換気装置2を駆動させる制御と、駆動中の換気装置2の出力を上げる制御と、が含まれる。
図4は、実施の形態1における制御装置10の機能を実現する構成の一例を示す図である。制御装置10の機能は、例えば、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア600であってもよい。処理回路は、プロセッサ601およびメモリ602を備えていてもよい。処理回路の一部が専用ハードウェア600として形成され、且つ、当該処理回路は更にプロセッサ601およびメモリ602を備えていてもよい。図4に示す例において、処理回路の一部は専用ハードウェア600として形成されている。また、図4に示す例において、処理回路は、専用ハードウェア600に加えて、プロセッサ601およびメモリ602を更に備えている。
一部が少なくとも1つの専用ハードウェア600である処理回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ601および少なくとも1つのメモリ602を備える場合、制御装置10の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
ソフトウェアおよびファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ602に格納される。プロセッサ601は、メモリ602に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ601は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ602には、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROMおよびEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクおよびDVD等が該当する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、制御装置10の各機能を実現することができる。
本実施の形態における制御装置10の機能は、上述したように、複数の機器が連携することで実現されてもよい。また、本実施の形態における制御装置10の機能の少なくとも一部は、外部ネットワーク上のサーバ等に実装されていてもよい。本実施の形態における制御装置10の機能は、インターネットを介した通信を行う複数の機器によって実現されてもよい。
上述したように、制御装置10は、浴室1内の二酸化炭素濃度に応じて、換気装置2による換気量を増加させる制御を行う。本構成によれば、ユーザーが入浴を行う浴室1内の二酸化炭素濃度を低下させて、当該浴室1内の空気環境を適切な状態にすることを支援可能である。例えば、浴室1内の二酸化炭素濃度が上昇することによるユーザーの眠気の誘発、頭痛およびめまい等の発生を抑制することができ、浴室1内でのユーザーの転倒等を未然に防ぐことができる。
制御装置10によって実行される換気装置2による換気量を増加させる制御は、例えば、浴室1内の二酸化炭素濃度が基準値を超えた場合に開始される。これにより、浴室1内の二酸化炭素濃度を当該基準値と同等あるいは当該基準値以下にすることができる。
図5は、実施の形態1における二酸化炭素濃度の基準値の設定例を示す図である。二酸化炭素濃度が2000ppmから3000ppmとなった場合には、呼吸数の増加あるいは眠気の誘発が起こりうる。二酸化炭素濃度が3000ppmから4000ppmとなった場合には、頭痛あるいはめまいが発生し得る。二酸化炭素濃度の基準値は、これらの問題が発生しないように設定される。
二酸化炭素濃度の基準値として、例えば、第1閾値と第2閾値とが設定される。図5に実線で示すように、浴室1内の状態に対して換気が十分に行われている平常時には、入浴時間が経過しても当該浴室1内の二酸化炭素濃度はある一定の値以上にはならない。しかしながら、例えば、多人数による入浴あるいは換気装置2の動作量が不十分である場合等においては、点線で示すように入浴時間の経過とともに二酸化炭素濃度が上昇し続けてしまう。そこで、浴室1内の二酸化炭素濃度が基準値、例えば第1閾値あるいは第2閾値を超えた場合には、換気装置2による換気量を増加させる制御を実行する。
本実施例では、基準値として、2つの値、すなわち第1閾値と第2閾値とが設定されている。例えば、高齢者は、加齢による呼吸機能の低下等の理由により、若年者に比べて血中酸素濃度が低くなりやすい。高齢者は、浴室1内の二酸化炭素濃度の影響を受けやすい。そこで、一例として、若年者用の第1閾値と、当該第1閾値よりも厳しく設定された高齢者用の第2閾値とを設定してもよい。なお、第1閾値と第2閾値とのような複数の閾値を設定する基準は年齢だけによるものではない。また、複数の閾値は、3つ以上でもよい。各閾値は、入浴者個々人の属性に応じて設定され得る。入浴者個々人の属性としては、例えば、年齢、炭酸ガスを発生させる入浴剤の使用有無、多人数での入浴を行うか否か、等が挙げられる。このように、二酸化炭素濃度の基準値を複数の設定値から選択可能とすることで、入浴者個々人の属性に応じた使い勝手のよい浴室システムを得ることができる。なお、基準値の選択は、例えば、浴室システムが画像認識等によって入浴者を判別した結果に応じて自動で行ってもよいし、ユーザーが手動で行ってもよい。
制御装置10によって実行される換気装置2による換気量を増加させる制御は、例えば、規定時間内における浴室1内の二酸化炭素濃度の増加速度が基準値を超えた場合に開始されてもよい。これにより、浴室1内の二酸化炭素濃度を一定の値を超えないように維持することができる。
図6は、実施の形態1における二酸化炭素濃度の増加速度の基準値の設定例を示す図である。二酸化炭素濃度の増加速度の基準値も、上述した例における二酸化炭素濃度の基準値と同様、複数の値が設定され得る。二酸化炭素濃度の増加速度の基準値として、例えば、第3閾値と第4閾値とが設定される。この第3閾値と第4閾値とは、上述した第1閾値と第2閾値と同様に、入浴者個々人の属性に応じて設定することができる。第3閾値は、例えば、平常時における増加速度の2倍として設定される。第4閾値は、この第3閾値よりも厳しい条件として設定される。
また、制御装置10は、入浴検知手段の一例である水圧センサ17の検知結果に応じて換気装置2を制御してもよい。また、浴室システムは、例えば、浴室1へのユーザーの入室を検知する入室検知手段の一例である人検知センサ19の検知結果に応じて換気装置2を制御してもよい。
人検知センサ19は、任意の場所に設置され得るが、例えば、リモコン11に設置される。人検知センサ19としては、例えば、人体の表面温度の変化から焦電効果により信号を発出する熱感知式の焦電センサ、または、物の表面温度の絶対値の情報を処理することで人体を検知するサーモパイル、等が想定される。なお、本開示における入室検知手段は、例示したようなセンサ機器に限られず、例えば、超音波センサあるいは実画像を撮影するカメラ等から構成されてもよい。また、入室検知手段は、例えば、浴室1にドア4を介して隣接した脱衣室に設置された機器から構成されていてもよい。
水圧センサ17は、人検知センサ19と連動することで、ユーザーの浴槽5への入浴を精度良く検知することができる。具体的には、浴室1内への入室が検知された後における水圧変動を検知した場合に、ユーザーが浴槽5へ入浴したと判定するとよい。
浴室1内の二酸化炭素濃度の上昇が問題となるのは、ユーザーが浴室1内に入室している際である。そこで、換気装置2による換気量を増加させる制御は、例えば、人検知センサ19によって浴室1への入室が検知された後に行われるとよい。これにより、例えば、ユーザーが浴室1へ入浴する前に換気量を増やしすぎて浴室1内の温度が低下してしまうことを抑制することができる。また、ユーザーの眠気の誘発、頭痛およびめまい等の発生は、浴槽5内への入浴時におけるのぼせあるいはヒートショック等も要因となる。そこで、換気装置2による換気量を増加させる制御は、例えば、水圧センサ17によって浴槽5への入浴が検知された後に行われるとよい。これにより、入浴中のユーザーの眠気の誘発、頭痛およびめまい等の発生を、より高精度で防ぐことができる。また、換気装置2による換気量を増加させる制御を入浴後に行うことで、入浴前における入浴剤の投入に依る二酸化炭素濃度の上昇の誤検知を回避することができる。
図7は、実施の形態1による浴室システムの制御例を示すフローチャートである。まず、人検知センサ19によって、浴室1への入室の検知が行われる(ステップS101)。ステップS101の処理は、ユーザーが浴室1へ入室するまで継続される。ユーザーの入室が検知されると、水圧センサ17による入浴の検知が行われる(ステップS102)。ステップS102の処理は、ユーザーが浴槽5へ入るまで継続される。
ユーザーが浴槽5へ入ると、二酸化炭素検知センサ18による検知結果に応じて、二酸化炭素濃度あるいは二酸化炭素濃度の増加速度が基準値を超えたか否かの判定が行われる(ステップS103)。ステップS103の処理は、二酸化炭素濃度あるいは二酸化炭素濃度の増加速度が基準値を超えるまで継続される。二酸化炭素濃度あるいは二酸化炭素濃度の増加速度が基準値を超えると、換気装置2による換気量を増加させる制御が実行される(ステップS104)。
ステップS104の処理においては、換気装置2による換気量を増加させる制御に代えて、あるいは並行して、浴室1内の二酸化炭素濃度の情報を表示手段に表示させる制御行ってもよい。表示手段としては、例えば、リモコン11等が該当する。なお、表示の方法は、画面表示、音声表示、または、ランプの点滅等、任意の方法を採用することができる。
浴室1内の二酸化炭素濃度に関する情報を表示することでユーザーへ注意喚起することができる。また、例えば、表示手段は、浴室1の外部に設置されていてもよい。例えば、リビングあるいは台所等に設置された端末を表示手段として用いてもよい。これにより、ユーザーは、入浴前に、浴室1内の換気状態が良好かを判断することができる。また、浴室1外の同居者が入浴者の状態を確認することができる。また、窓3およびドア4の開放等の手動による換気を促してもよい。これにより、ユーザーが入浴を行う浴室1内の空気環境を適切な状態にすることを支援することができる。
1 浴室、 2 換気装置、 2a 吹出口、 2b 吸込口、 3 窓、 4 ドア、 5 浴槽、 5a 浴槽アダプタ、 6 給湯装置、 6a 筐体、 7 貯湯タンク、 8 追焚回路、 8a 追焚熱交換器、 8b 往き配管、 8c 戻り配管、 8d 循環ポンプ、 8g 分岐部、 9 給湯配管、 10 制御装置、 11 リモコン、 12 気泡発生装置、 13 気体供給部、 14 流量調整弁、 15 電磁弁、 16 二酸化炭素発生装置、 17 水圧センサ、 18 二酸化炭素検知センサ、 19 人検知センサ、 600 専用ハードウェア、 601 プロセッサ、 602 メモリ
Claims (11)
- 浴室の換気を行う換気手段と、
前記浴室内の二酸化炭素を検知する二酸化炭素検知手段と、
前記浴室内の二酸化炭素濃度に応じて、前記換気手段による換気量を増加させる制御を実行する制御手段と、
を備えた浴室システム。 - 前記制御手段は、前記浴室内の二酸化炭素濃度が基準値を超えると前記換気手段による換気量を増加させる制御を実行する請求項1に記載の浴室システム。
- 前記制御手段は、規定時間内における前記浴室内の二酸化炭素濃度の増加速度が基準値を超えると前記換気手段による換気量を増加させる制御を実行する請求項1に記載の浴室システム。
- 前記基準値は、複数の設定値から選択可能であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の浴室システム。
- 前記浴室への入室を検知する入室検知手段を備え、
前記制御手段は、前記入室検知手段によって前記浴室への入室が検知された後に、前記換気手段による換気量を増加させる制御を実行する請求項1から請求項4の何れか1項に記載の浴室システム。 - 前記浴室内の浴槽への入浴を検知する入浴検知手段を備え、
前記制御手段は、前記入浴検知手段によって前記浴槽への入浴が検知された後に、前記換気手段による換気量を増加させる制御を実行する請求項1から請求項5の何れか1項に記載の浴室システム。 - 前記浴室内の浴槽への給湯を行う給湯装置と、
前記給湯装置を操作するためのリモコンと、
を備え、
前記リモコンは、前記浴室内に設置され
前記二酸化炭素検知手段は、前記リモコンに設置されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の浴室システム。 - 前記二酸化炭素検知手段は、前記換気手段に設置されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の浴室システム。
- 前記制御手段は、前記二酸化炭素検知手段の検知結果に応じて、前記浴室内の二酸化炭素濃度の情報を表示手段に表示させる請求項1から請求項8の何れか1項に記載の浴室システム。
- 前記表示手段は、前記浴室の外部に設置されていることを特徴とする請求項9に記載の浴室システム。
- 換気を行う換気手段が設置された浴室内の二酸化炭素を検知する二酸化炭素検知手段と、
前記二酸化炭素検知手段の検知結果に応じて、前記浴室内の二酸化炭素濃度の情報を表示する表示手段と、
を備えた浴室システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021172524A JP2023062510A (ja) | 2021-10-21 | 2021-10-21 | 浴室システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021172524A JP2023062510A (ja) | 2021-10-21 | 2021-10-21 | 浴室システム |
Publications (1)
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JP2023062510A true JP2023062510A (ja) | 2023-05-08 |
Family
ID=86269776
Family Applications (1)
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JP2021172524A Pending JP2023062510A (ja) | 2021-10-21 | 2021-10-21 | 浴室システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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2021
- 2021-10-21 JP JP2021172524A patent/JP2023062510A/ja active Pending
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