JP2023062317A - 給湯器 - Google Patents

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剛 太田
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Abstract

【課題】効率よく熱交換できる給湯器を提供する。【解決手段】一次熱交換器5の後壁530には、流出口531が設けられる。二次熱交換器6の後壁614には、流入口617が設けられる。経路ユニット7は覆い部20、及び連通口151,152を備える。覆い部20は上下方向に延びる。連通口151は覆い部20の下部に設けられ、流出口531と接続する。連通口152は覆い部20の上部に設けられ、流入口617と接続する。経路ユニット7内には、整流板70が設けられる。整流板70は、経路ユニット7の内部空間を区画し、その内部空間を流れる燃焼排気を整流する。整流板70の中央部71は、覆い部20の後壁部211と周壁部212の左右両側部に対応し、その内部空間を前後に区画する。整流板70の上側屈曲部73は、連通口152の内部空間を上下に区画する。【選択図】図16

Description

本発明は、給湯器に関する。
特許文献1に記載の給湯器は潜熱回収型であり、一次熱交換器と二次熱交換器を備える。一次熱交換器はバーナの排気経路の上流側に設けられ、燃焼排気の顕熱と伝熱管の通水との熱交換を行う。二次熱交換器は、排気経路の下流側で且つ一次熱交換器の上方に設けられ、燃焼排気中の潜熱と伝熱管の通水との熱交換を行う。
潜熱回収型の給湯器において、例えば、一次熱交換器の出口部と、二次熱交換器の入口部との双方を後方に向けて開口すると共に、それら入口部と出口部を経路部材で接続する構成が考えられる。経路部材は上下方向に延びると共に、その下側の開口部は一次熱交換器の出口部に接続され、上側の開口部は二次熱交換器の入口部に接続される。一次熱交換器内を通過した燃焼排気は出口部を介して経路部材を流れ、入口部から二次熱交換器内に導出される。
特開2020-67220号公報
上記構成の給湯器では、一次熱交換器の出口部が後方に向けて開口されているので、出口部から流出した燃焼排気は経路部材内の後面に向けて流れる。その結果、経路部材の後面に沿った燃焼排気の主流が形成されると共に、その主流の前側部分において燃焼排気の渦流が発生し、経路部材内に圧損が生じる可能性があった。
また、二次熱交換器の入口部も後方に向けて開口されているので、燃焼排気は二次熱交換器内に導出された段階で前側に偏流されているものの、経路部材内を流れる際の慣性と自身の保有する熱量により上側に流れ易く、下側に流れ難い傾向がある。このため、二次熱交換器内の伝熱管のうち、上流側且つ下側に配設される伝熱管付近に燃焼排気が当たり難くなり、効率的に熱交換ができない可能性があった。
本発明の目的は、効率よく熱交換できる給湯器を提供することである。
請求項1の給湯器は、バーナの燃焼排気が流れる排気経路の上流側に設けられ、前記燃焼排気の顕熱と通水とを熱交換する為の顕熱回収部と、前記排気経路の下流側で且つ前記顕熱回収部の上方に設けられ、前記顕熱回収部を通過した前記燃焼排気の潜熱と通水とを熱交換する為の潜熱回収部と、前記顕熱回収部の後部に設けられ、後方に向けて開口する出口部と、前記潜熱回収部の後部に設けられ、後方に向けて開口する入口部とを接続し、前記出口部から排出される前記燃焼排気を、前記入口部を介して前記潜熱回収部器内に導出する経路部材と、前記経路部材内に設けられ、前記経路部材の内部空間を区画し、前記内部空間を流れる前記燃焼排気を整流する整流部材とを備え、前記経路部材は、上下方向に延びる本体部と、前記本体部の下部に設けられ、前記出口部と接続する下側接続口と、前記本体部の上部に設けられ、前記入口部と接続する上側接続口とを備え、前記整流部材の前記本体部に対応する中央部は、前記本体部の前記内部空間を前後に区画し、前記整流部材の前記上側接続口に対応する下流側部は、前記上部の前記内部空間を上下に区画することを特徴とする。
請求項2の給湯器の前記整流部材は板状に形成され、前記中央部は上下方向に延び、前記下流側部は、前記中央部の上端部から前方に屈曲し且つ前方に延びてもよい。
請求項3の給湯器の前記整流部材の前記下側接続口に対応する上流側部は、前記下部の前記内部空間を上下に区画してもよい。
請求項1の給湯器によれば、整流部材の中央部が経路部材の本体部の内部空間を前後に区画するので、本体部の内部空間の前側部分に積極的に燃焼排気が導入される。これにより、本体部の内部空間に燃焼排気の渦流が発生するのを防止できるので、圧損が生じるのを防止できる。また、経路部材の上側部の内部空間が整流部材の下流側部により上下に区画されるので、潜熱回収部内の上側領域を流れる第1の燃焼排気の流れと、整流部材の下流側部を境に、第1の燃焼排気の流れの下側を流れる第2の燃焼排気の流れとが夫々形成される。第2の燃焼排気の流れは、第1の燃焼排気により上方向に流れるのが阻害されるため、下方向に流れ易くなる。このことから、燃焼排気は、潜熱回収部内の上流側且つ下側領域に流れ易くなるので、この領域における通水との熱交換を効率よく行うことができる。これにより、給湯器は、潜熱回収部の熱効率を向上できる。なお、潜熱回収部は、燃焼排気中の潜熱を回収するものであるが、仮に顕熱回収部において回収しきれなかった顕熱がある場合は、潜熱回収部において回収される。
請求項2の給湯器によれば、第2の燃焼排気のベクトルが前方向に向くので、第2の燃焼排気が二次熱交換器内の上側に流れ難くすることができる。よって、燃焼排気は、第2ケーシング内の上流側且つ下側領域にさらに流れ易くなるので、潜熱回収部の熱効率をより向上できる。
請求項3の給湯器によれば、顕熱回収部の出口部から下側接続口に向かって流れる燃焼排気が上下に分断されるので、そのうち上側に分断された燃焼排気を、本体部の内部空間の前側部分に良好に導入できる。
給湯器1の正面図である。 給湯器1の内部構造(筐体を省略)の斜視図である。 一次熱交換器5と二次熱交換器6の右後方から見た斜視図である。 一次熱交換器5と二次熱交換器6の断面斜視図である。 一次熱交換器5と二次熱交換器6の断面図である。 一次熱交換器5と二次熱交換器6の後方に経路ユニット7を配置した状態の斜視図である。 経路ユニット7の分解斜視図である。 図7とは別角度から見た経路ユニット7の分解斜視図である。 固定板31が背面に固定された整流板70の斜視図である。 整流板70の前側に接続板80を配置した状態の斜視図である。 覆い部20の前側に整流板70を配置した状態の斜視図である。 接続板80が固定された覆い部20の前側に、パッキン90が配置された状態の斜視図である。 接続板80が固定された覆い部20の右側面図である。 経路ユニット7の右斜め前方から見た斜視図である。 覆い部20内から整流板を省略したときの燃焼排気の流れをシミュレーションした図である。 覆い部20内に整流板70を配置したときの燃焼排気の流れをシミュレーションした図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置構成などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明する為に用いられるものである。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
図1~図6を参照し、給湯器1の構成を説明する。図1,図2に示すように、給湯器1は、潜熱回収型のガス給湯器である。給湯器1は筐体2(図1参照)内に下から順に、ファン3、燃焼装置4、一次熱交換器5、二次熱交換器6、経路ユニット7(図3参照)を備える。
燃焼装置4は角箱状のインナーケース4Aを備える。インナーケース4A内には、複数の扁平状の濃淡バーナ(図示略)が左右方向に重ねた状態で配設される。ファン3はインナーケース4Aの下部に固定され、インナーケース4A内に燃焼用空気を供給する。インナーケース4Aの前面には、ガス供給ユニット8が固定される。ガス供給ユニット8はインナーケース4A内の複数の濃淡バーナにガスを分配供給する。インナーケース4A内では、複数の濃淡バーナがガスと空気の混合気を燃焼することにより燃焼排気が発生する。
図2,図3に示すように、一次熱交換器5は、周壁51、伝熱管52(図2参照)、排気フード53を備える。周壁51は上下方向に延びる略矩形筒状であり、インナーケース4Aの上部の開口に接続する。周壁51は、右壁511、左壁512、前壁513、後壁514を備える。周壁51は、燃焼装置4で発生した燃焼排気を下方から上方に通過させる。右壁511には入口55が設けられる。左壁512には出口56が設けられる。伝熱管52は、周壁51内に左右方向に複数回往復するように屈曲して配置される(図4,図5参照)。伝熱管52は通水管であり、周壁51内を下方から上方に通過する燃焼排気から顕熱を回収する。伝熱管52の上流側一端部は入口55と接続し、下流側一端部は出口56と接続する。
排気フード53は、周壁51の上部の開口を覆うように設けられ、上方に膨出する。排気フード53の後壁530(図6参照)は、背面視左右方向に長い矩形状である。後壁530には、流出口531が設けられる。流出口531は背面視左右方向に長い略矩形状であり、後方に向けて開口する。流出口531は、排気フード53内の燃焼排気を後述の覆い部20内に流出させる。後壁530において、流出口531の右側、左側、及び下側には、5つの固定穴58が設けられる。
図2,図3に示すように、二次熱交換器6は、筐体61、伝熱管62、排気部63を備える。筐体61は、右壁611、左壁612、前壁613、後壁614(図3,図6参照)、上壁615(図2,図4,図5参照)、底壁616(図4,図5参照)を備える。右壁611には、入口65と出口66が設けられる。前壁613には、開口部618(図4参照)が設けられる。筐体61の左右方向の幅は、一次熱交換器5の周壁51の左右方向の幅と略同一である。筐体61の前後方向の長さは、一次熱交換器5の周壁51の前後方向の長さよりも長い。平面視において、後壁614の位置は、一次熱交換器5の周壁51の後壁514の位置と略同一である。それ故、前壁613の位置は、一次熱交換器5の周壁51の前壁513の位置よりも前方に突出した位置となる。底壁616は、一次熱交換器5の排気フード53の上側に配置される。
図6に示すように、後壁614には、流入口617が設けられる。流入口617は背面視左右方向に長い略矩形状であり、後方に向けて開口する。流入口617の左右方向の幅は、流出口531の左右方向の幅と略同一である。流入口617は、後述の覆い部20内を流れる燃焼排気を筐体61内に流入させる。後壁614において、流入口617の右側、左側、及び上側には、5つの固定穴68が設けられる。
伝熱管62は、筐体61内に左右方向に複数回往復するように屈曲して配置される(図4,図5参照)。伝熱管62は通水管であり、一次熱交換器5で顕熱が回収された燃焼排気から潜熱を回収する。なお、二次熱交換器6は、燃焼排気中の潜熱を回収するものであるが、仮に一次熱交換器5で回収しきれなかった顕熱がある場合は、二次熱交換器6の伝熱管62において回収される。伝熱管62の上流側一端部は入口65と接続し、下流側一端部は出口66と接続する。
排気部63は、前壁613に設けられる(図1,図2参照)。排気部63はフランジ部631と排気筒632を備える。フランジ部631は正面視左右方向に長い略矩形枠状に形成され、前壁613の前面に固定される。排気筒632は、フランジ部631の開口部の内縁部から前方に突出して設けられ、正面視左右方向に長い略長円状である。排気筒632は、前壁613に設けられた開口部618の前側に配置される(図4参照)。排気筒632は、筐体2のフロントカバー(図示略)を貫通して前方へ突出し、筐体61内を通過した燃焼排気を筐体2の外部へ排出する。
図4~図6に示すように、経路ユニット7は、一次熱交換器5の排気フード53の後壁530と二次熱交換器6の後壁614とを後方から覆うように設けられる。経路ユニット7は、覆い部20を備える。覆い部20は背面視略横長の略矩形状に形成され、その外縁部を除く略矩形状の中央部(後述の後壁部211)が後方に膨出する。覆い部20は内側に、流出口531から流入口617に向けて燃焼排気を通過させる空間を形成する。図4,図5に示すように、覆い部20内には、整流板70が支持される。整流板70は、覆い部20内の空間を2つに分断し、覆い部20内を流れる燃焼排気を2つの流れに整流する。なお、経路ユニット7の具体的構成は後述する。
筐体2の下面には、ガス入口11、水入口12、湯出口13が設けられる。ガス入口11には外部のガス管(図示略)が接続される。水入口12には水道管(図示略)が接続される。湯出口13には給湯栓への配管(図示略)が接続される。ガス入口11は、筐体2内で、元弁や比例弁等を備えたガス管14を介してガス供給ユニット8に接続される。水入口12は給水部15に接続される。給水部15は給水管16A,16Bを介して、二次熱交換器6の入口65に接続される。二次熱交換器6の出口66は中継管17を介して、一次熱交換器5の入口55と接続する。一次熱交換器5の出口56は、出湯管18を介して湯出口13と接続する。給水部15と出湯管18との間には、バイパス管19が接続される。バイパス管19は一次熱交換器5と二次熱交換器6を介さずに、給水部15から供給される水の一部を、出湯管18を流れる湯水に合流させる。
図7,図8を参照し、経路ユニット7の具体的構成を説明する。経路ユニット7は、後方から順に、覆い部20、固定板31、整流板70、固定板32、接続板80、パッキン90を備える。
覆い部20の形状を説明する。覆い部20は内側に燃焼排気が流れる空間を形成する。覆い部20は、背面視略矩形状の金属板で形成され、膨出部21とフランジ部22を備える。膨出部21は、外周縁部を除く正面視略矩形状の中央部が後方に膨出し、前面が開口する略箱状に形成される。膨出部21は後壁部211と周壁部212を備える。後壁部211は正面視略矩形状である。周壁部212は、後壁部211の外周部から前方に突出する。後壁部211の外周部と周壁部212の接続部分は、断面略円弧状に屈曲する。周壁部212は、前後方向に貫通する略四角筒状である。フランジ部22は周壁部212の前側の開口端から外側に向けてフランジ状に突出し、正面視横長の略矩形枠状に形成される。後壁部211の前面の中央には、左右に間隔を空けて並ぶ左右一対の突起23が設けられる。突起23は前方に突出する。
フランジ部22の右側部と左側部の夫々の上下方向中央部には、凹部26が設けられる。凹部26は、右側部と左側部の夫々の長さ方向に直交するように左右方向に延設され、後方に向けて凹んで形成される。凹部26の深さは、後述の接続板80の板厚と略同一である。凹部26には、突起27が設けられる。突起27は前方に突出する。フランジ部22の上側部と下側部の夫々には、3つの固定穴24が左右方向に等間隔で設けられる。フランジ部22の右側部と左側部の夫々には、2つの固定穴24が凹部26を上下方向の中央に挟む位置に設けられる。覆い部20の背面視の大きさは、一次熱交換器5の排気フード53の後壁530と、二次熱交換器6の後壁614とを上下に連接した大きさと略同一である。
整流板70の形状を説明する。整流板70は金属板であって、中央部71、下側屈曲部72、上側屈曲部73を備える。中央部71は正面視左右方向に長い略矩形状に形成される。中央部71の背面の右端部における下部には、突起711(図8参照)が設けられる。突起711は後方に突出する。中央部71の前面の右端部における上部には、突起712(図7参照)が設けられる。突起712は前方に突出する。中央部71の背面の左端部における上部には、突起713(図8参照)が設けられる。突起713は後方に突出する。中央部71の前面の左端部における下部には、突起714(図7参照)が設けられる。
中央部71の右端部には固定片74が設けられ、左端部には固定片75が設けられる。固定片74は平面視略L字状に形成され、中央部71の右端部の中央から前方に延び且つ先端側が右方に屈曲して延びる。固定片74のうち右方に延びる先端部741の前面の上部には、前方に突出する突起78が設けられる。固定片75は、固定片74とは左右対称形状であって、平面視略逆L字状に形成される。固定片75は、中央部71の左端部の中央から前方に延び且つ先端側が左方に屈曲して延びる。固定片75のうち左方に延びる先端部751の前面の下部には、前方に突出する突起79が設けられる。下側屈曲部72は、中央部71の下端部から前方に向けて側面視略円弧状に屈曲する。上側屈曲部73は中央部71の上端部から前方に向けて側面視略円弧状に屈曲する。
固定板31,32の形状を説明する。なお、固定板31,32は互いに共通部品なので、固定板31の形状を説明する。固定板31は、中央部35、第1固定部36、第2固定部37を備える。固定板31の左右方向の長さは、整流板70の中央部71の左右方向の長さと略同一である。中央部35は、平面視前方に向けて開口する略コの字状で且つ正面視左右方向に長い略矩形状に形成される。中央部35には、左右一対の穴部351が設けられる。一対の穴部351は、覆い部20の後壁部211の前面に設けられた一対の突起23に対応する。
第1固定部36は中央部35の右側の前端部から右方に延設され、背面視下側に向けて開口する略逆U字状に形成される。第1固定部36の右端側には、上下一対の固定穴361が設けられる。第2固定部37は中央部35の左側の前端部から左方に延設され、背面視上側に向けて開口する略U字状に形成される。第2固定部37の左端側には、上下一対の固定穴371が設けられる。固定穴361,371は前後方向に貫通する。
後述するが、固定板31は整流板70の背面側に固定され、固定板32は整流板70の前面側に固定される。固定板32は、固定板31の前後の向きと反対であり、中央部35の開口する内側を後方に向けて配置される。右側に位置する第1固定部36は正面視上側に向けて開口する略U字状である。左側に位置する第2固定部37は正面視下側に向けて開口する略逆U字状である。上記の通り、固定板31,32は互いに共通部品なので、保管管理が容易である。
接続板80の形状を説明する。接続板80は金属板であって、正面視左右方向に細長い略矩形状に形成される。接続板80は、本体部81、右固定部82、左固定部83を備える。本体部81は接続板80の左右方向の中央部であって、正面視左右方向に細長い略矩形状に形成される。本体部81の前面には、上下一対の突状部84が左右方向に且つ互いに平行に延設される。突状部84は、本体部81の前面から前方にリブ状に突出する。突状部84は、本体部81の剛性を向上する。本体部81の右端部の上部には、前後方向に貫通する固定穴87が設けられる。本体部81の左端部の下部には、前後方向に貫通する固定穴88が設けられる。
右固定部82は本体部81の右端部に設けられる。右固定部82は正面視上下方向に長い略矩形状に形成される。右固定部82は、覆い部20のフランジ部22の右側部に設けられた凹部26と略同一の大きさである。右固定部82の中央には固定穴85が設けられる。右固定部82の右端部には、前方に突出するリブ821が設けられる。左固定部83は本体部81の左端部に設けられる。左固定部83は正面視上下方向に長い略矩形状に形成される。左固定部83も、覆い部20のフランジ部22の左端部に設けられた凹部26と略同一の大きさである。左固定部83の中央には固定穴86が設けられる。左固定部83の左端部には、前方に突出するリブ831が設けられる。
パッキン90の形状を説明する。パッキン90は例えば合成樹脂で形成され、その厚さは約3mmである。パッキン90は、枠状部91と架設部92を備える。枠状部91は正面視左右方向に長い略矩形枠状に形成され、覆い部20の大きさと略同一である。枠状部91の上側部、下側部、右側部、左側部の夫々の幅は、フランジ部22の幅と略同一である。
架設部92は、枠状部91の内側の開口部の内周縁のうち右内縁部と左内縁部の夫々の中央部の間に架設され、正面視左右方向に長い略矩形状に形成される。架設部92の上側には上側開口部93が形成され、架設部92の下側には下側開口部94が形成される。上側開口部93と下側開口部94は、正面視左右方向に長い略矩形状に形成される。枠状部91の上側部と下側部の夫々には、3つの固定穴95が設けられる。3つの固定穴95は、上側部と下側部の夫々の右側、中央、左側に配置される。枠状部91の右側部と左側部の夫々には、2つの固定穴95が設けられる。2つの固定穴95は、上側部と下側部の夫々において、上側開口部93と下側開口部94の夫々に対応する位置に配置される。
経路ユニット7の組立方法の一例を説明する。なお、説明の便宜上、経路ユニット7を組み立てる際の各部品の向きについては、給湯器1に収容された状態の向きに倣って説明する。先ず、図7,図8に示すように、組み立て作業者は、整流板70の中央部71の背面側に固定板31を配置する。第1固定部36と第2固定部37の夫々を中央部71の背面に後方から当接させる。このとき、中央部71の背面の右端側の下部に設けられた突起711に対し、固定板31の第1固定部36の右端側に設けられた下側の固定穴361を係合して位置決めするさらに、中央部71の背面の左端側の上部に設けられた突起713に対し、固定板31の第2固定部37の左端側に設けられた上側の固定穴371を係合して位置決めする。
この状態で、第1固定部36と中央部71の重合部分W1(図9参照)をスポット溶接機の一対の電極スローブ(図示略)で前後方向から挟み込み、スポット溶接を行う。重合部分W1とは、略逆U字状の第1固定部36のうち開口側とは反対側の上側部と中央部71とが重合する部分である。さらに、第2固定部37と中央部71の重合部分W2を、スポット溶接機の一対の電極スローブ(図示略)で前後方向から挟み込み、スポット溶接を行う。重合部分W2とは、略U字状の第2固定部37のうち開口側とは反対側の下側部と中央部71とが重合する部分である。これにより、中央部71の背面に固定板31が固定される(図9参照)。
次いで、整流板70の中央部71の前面側に固定板32を配置する。上記の通り、固定板32の向きは、固定板31の向きと上下と前後において反対である。第1固定部36と第2固定部37の夫々を中央部71の前面に当接させる。このとき、中央部71の前面の右端側の上部に設けられた突起712に対し、固定板31の第1固定部36の右端側に設けられた上側の固定穴361を係合して位置決めする。さらに、中央部71の前面の左端側の下部に設けられた突起714に対し、固定板31の第1固定部36の左端側に設けられた下側の固定穴371を係合して位置決めする。
この状態で、固定板32の第1固定部36と中央部71の重合部分W3(図10参照)をスポット溶接機の一対の電極スローブ(図示略)で前後方向から挟み込み、スポット溶接を行う。重合部分W3とは、略U字状の第1固定部36のうち開口側とは反対側の下側部と中央部71とが重合する部分である。さらに、固定板32の第2固定部37と中央部71の重合部分W4を、スポット溶接機の一対の電極スローブ(図示略)で前後方向から挟み込み、スポット溶接を行う。重合部分W4とは、略逆U字状の第1固定部36のうち開口側とは反対側の上側部と中央部71とが重合する部分である。これにより、中央部71の前面に固定板32が固定される(図10参照)。
このように、スポット溶接は2枚の金属板を挟み込んで圧力をかけながら電流をかけて溶接する方法である。それ故、固定板31を中央部71の背面に固定した後で、固定板31を中央部71の前面に固定、若しくはその逆の順序で固定する必要がある。そして、スポット溶接機の一対の電極スローブで挟み込む部分は2枚の金属でなければならない。そこで、本実施形態では、固定板31,32の夫々の第1固定部36と第2固定部37を略U字状に形成し、固定板31,32を整流板70の中央部71の背面と前面に位置決めした際に、夫々の第1固定部36と第2固定部37が中央部71を介して互いに上下が逆向きになるように配置される。これにより、整流板70を前側から後方に向けて透視してみたとき、固定板32と中央部71の重合部分W3,W4は、固定板31と中央部71の重合部分W1,W2と重ならない。従って、重合部分W1~W4においては2枚の金属板となるので、夫々の部分をスポット溶接することが可能となり、結果的に整流板70に対して固定板31,32をスポット溶接で固定できる。
次いで、図10に示すように、固定板32が前面に固定された整流板70の前側に、接続板80を左右方向に配置する。本体部81の右端側を、整流板70の固定片74の先端部741の前面に配置し、本体部81の右端側に設けた固定穴87を、整流板70の固定片74の突起78に位置決めする。これと同時に、本体部81の左端側を、整流板70の固定片75の先端部751の前面に配置し、本体部81の左端側に設けた固定穴88を、整流板70の固定片75の突起79に位置決めする。この状態で、本体部81の右端側を固定片74の先端部741の前面にスポット溶接を行い、本体部81の左端側を固定片75の先端部751の前面にスポット溶接を行う。これにより、接続板80は、整流板70の固定片74,75に固定され、固定片74,75の間を左右方向に架設された状態となる(図11参照)。接続板80の本体部81の背面は、固定板32の中央部35の前面と当接する。それ故、接続板80の中央部は、固定板32、整流板70、及び固定板31により安定して支持される。
次いで、図11に示すように、固定板31,32、及び接続板80が固定された整流板70を、覆い部20の前側に配置する。整流板70の背面に固定された固定板31の中央部35の背面を、覆い部20の後壁部211の前面に配置する。後壁部211の前面に設けられた左右一対の突起23に対し、中央部35に設けられた左右一対の穴部351を位置決めし、スポット溶接を行う。これにより、整流板70は、固定板31を介して覆い部20の後壁部211の前面に固定される。
さらに、接続板80の右固定部82を、覆い部20のフランジ部22の右側部に設けた凹部26の前面に配置する。このとき、凹部26の前面に設けた突起27に対して、接続板80の右固定部82に設けた固定穴85を位置決めする。また、接続板80の左固定部83を、覆い部20のフランジ部22の左側部に設けた凹部26の前面に配置する。このとき、凹部26の前面に設けた突起27に対して、接続板80の左固定部83に設けた固定穴86を位置決めする。この状態で、接続板80の右固定部82と左固定部83を対応する左右一対の凹部26,26に対してスポット溶接を行う。これにより、接続板80の右端部と左端部が、覆い部20のフランジ部22の右側部と左側部に固定される(図12参照)。
接続板80の下側には、連通口151が形成され、接続板80の上側には、連通口152が形成される。連通口151,152は正面視横長の略矩形状である。連通口151は、一次熱交換器5の流出口531に対応する。連通口151は、流出口531から流出する燃焼排気を覆い部20内に取り入れる為の開口である。連通口152は、二次熱交換器6の流入口617に対応する。連通口152は、覆い部20内を通過した燃焼排気を流入口617に流入させる為の開口である。
なお、凹部26の深さは、接続板80の右固定部82及び左固定部83の夫々の板厚と略同一である。よって、図13に示すように、右固定部82及び左固定部83の夫々の前面と、フランジ部22の前面との段差を小さくできる。各凹部26の内側において、右固定部82及び左固定部83の夫々の外周に生じる隙間Qには、シール材200が塗布される。これにより、各凹部26の内側は、右固定部82又は左固定部83とシール材200によって水平に埋められるので、フランジ部22の前面との段差をより小さくできる。
次いで、図12に示すように、整流板70と接続板80が固定された覆い部20のフランジ部22に対して、パッキン90を前方から接着剤で貼り付ける。図14に示すように、パッキン90の枠状部91は、フランジ部22の前面に貼り付ける。パッキン90の架設部92は、接続板80の前面に貼り付ける。このとき、枠状部91の右端部は、接続板80の右固定部82のリブ821の左面に当接し、枠状部91の左端部は、接続板80の左固定部83のリブ831の右面に当接する。架設部92の上端部は、接続板80の本体部81の上端部のリブ811の下面に当接し、架設部92の下端部は、接続板80の本体部81の下端部のリブ812の下面に当接する。これにより、パッキン90は、覆い部20のフランジ部22及び接続板80に対して位置がずれるのを防止できる。このようにして、経路ユニット7が完成する。
そして、図6に示すように、完成した経路ユニット7を、一次熱交換器5の排気フード53の後壁530、及び二次熱交換器6の後壁614に対して後方から押し当てる。フランジ部22の前面は、パッキン90の枠状部91を介して、一次熱交換器5の後壁530における流出口531の右側、左側、下側、二次熱交換器6の後壁614における流入口617の右側、左側、上側に夫々当接する。接続板80の前面は、パッキン90の架設部92を介して、流出口531と流入口617の間の境界部101に当接する。
フランジ部22に設けられた10個の固定穴24は、パッキン90に設けられた10個の固定穴95を介して、一次熱交換器5の後壁530に設けられた5個の固定穴58、及び二次熱交換器6の後壁614に設けられた5個の固定穴68の夫々に配置される。フランジ部22に設けられた10個の固定穴24に対して後方から10本のビス45を挿入し、パッキン90の10個の固定穴95を介して、5個の固定穴58、及び5個の固定穴68の夫々に締結する。これにより、一次熱交換器5と二次熱交換器6の夫々の後壁530,614を後方から覆うようにして、経路ユニット7が安定且つ強固に固定される(図3参照)。
図15,図16を参照し、整流板70による覆い部20内の燃焼排気の整流効果について説明する。先ず、図15を参照して、整流板70が設けられていない覆い部20内の燃焼排気の流れについて説明する。図15は、整流板70が設けられていない覆い部20内における燃焼排気の流れをシミュレーションした図である。一次熱交換器5の周壁51内を上方に通過した燃焼排気は排気フード53内に流入する。排気フード53に流入した燃焼排気は、後壁530に設けた流出口531と、覆い部20の連通口151を介して覆い部20内に流入する。流出口531が後方に向けて開口されているので、流出口531から流出した燃焼排気は、覆い部20の後壁部211の前面に向けて斜め上方に流れる。その結果、後壁部211の前面に沿った燃焼排気の主流(矢印A1参照)が形成されると共に、その主流の前側部分において燃焼排気の渦流(二点鎖線の円P1で囲む部分参照)が発生している。これにより、覆い部20内に圧損が生じている。
そして、燃焼排気は後壁部211の前面に沿って上昇し、周壁部212に沿うことによって、上側の連通口152に向けて流れを前方にシフトする。燃焼排気は連通口152から流出すると共に、流入口617から二次熱交換器6の筐体61内に流入する。ここで、流入口617も後方に向けて開口されているので、燃焼排気は筐体61内に流入した段階では前側に向けて偏流される。しかしながら、流入口617を通過する燃焼排気には、それまで覆い部20内を流れた際の上向きの慣性が働くと共に、自身の保有する熱量により上側に流れ易くなるため(矢印A2参照)、下側に流れ難い傾向となる。このため、筐体61内の複数の伝熱管62のうち、上流側且つ下側に配設された伝熱管62Aに燃焼排気が接触し難くなる。
次に、図16を参照し、整流板70が設けられた覆い部20内の燃焼排気の流れについて説明する。図16は、整流板70が設けられた覆い部20内における燃焼排気の流れをシミュレーションした図である。整流板70は、膨出部21の後壁部211の前面から前側に離間した位置に支持される。整流板70の中央部71は、覆い部20の膨出部21内の内部空間を前後に区画する。下側屈曲部72は、覆い部20の前面下部に形成された連通口151の内部空間を上下に区画する。上側屈曲部73は、覆い部20の前面上部に形成された連通口152の内部空間を上下に区画する。これにより、覆い部20内には、整流板70を境に、第1流路201と第2流路202が夫々形成される。第1流路201は整流板70の前側、第2流路202は整流板70の後ろ側に位置する。
一次熱交換器5の排気フード53内に流入した燃焼排気は、後壁530に設けた流出口531と、覆い部20の連通口151を介して覆い部20内に流入する。このとき、燃焼排気は整流板70の下側屈曲部72により上下に略均等に分断されて、第1流路201と第2流路202に夫々流入する。燃焼排気は、第1流路201と第2流路202に沿って上方且つ互いに平行に流れる。これにより、覆い部20内の前側部分に燃焼排気の渦流が発生しないので、給湯器1は、覆い部20内に圧損が生じるのを防止できる。
そして、第1流路201と第2流路202の夫々を上方に流れた燃焼排気は、周壁部212と整流板70の上側屈曲部73に沿うことにより、上側の連通口152に向けて流れを前方にシフトする。燃焼排気は、連通口152と流入口617を介して二次熱交換器6の筐体61内に流入する。上記の通り、整流板70の上側屈曲部73は連通口152の内部空間を上下に区画するので、流入口617付近では、第1の流れB1(以下流れB1と呼ぶ)と第2の流れB2(以下流れB2と呼ぶ)が夫々形成される。流れB1は、筐体61内の上側領域であって、上側屈曲部73の上側を流れる燃焼排気の流れである。流れB2は、上側屈曲部73を境に、流れB1の下側を流れる燃焼排気の流れである。
流れB2は、流れB1によって上方向に流れるのが阻害されるため、比較的下方向に流れ易くなる。これにより、整流板70が無い図15の構成と比較して、燃焼排気は、筐体61内の上流側で且つ下側領域に配設される伝熱管62A付近に流れ易くなる。従って、二次熱交換器6は、全ての伝熱管62において通水との熱交換を効率よく行うことができるので、給湯器1は熱効率を向上できる。
また、整流板70の上側屈曲部73は、中央部71の上端部から前方に屈曲しながら前方に延びる。これにより、第2流路202を流れる燃焼排気のベクトルが前方向に向くので、流れB2の燃焼排気を筐体61内の上側領域に流れ難くすることができる。よって、燃焼排気は、筐体61内の伝熱管62A付近により流れ易くなるので、給湯器1は二次熱交換器6の熱効率をより向上できる。
また、整流板70の下側屈曲部72も、中央部71の下端部から前方に屈曲しながら前方に延びる。これにより、一次熱交換器5の排気フード53内から連通口151に向けて流れる燃焼排気を上下に分断すると共に、第1流路201と第2流路202の夫々に向けて燃焼排気を良好にガイドできる。特に、上側に分断された燃焼排気は第1流路201にガイドされるので、覆い部20の前側部分に燃焼排気を積極的に流すことができる。
上記説明において、流出口531は本発明の「出口部」の一例である、流入口617は本発明の「入口部」の一例である。経路ユニット7は本発明の「経路部材」の一例である。覆い部20の後壁部211と周壁部212の左右両側部は本発明の「本体部」の一例である。連通口151は本発明の「下側接続口」の一例、連通口152は本発明の「上側接続口」の一例である。整流板70は本発明の「整流部材」の一例である。下側屈曲部72は本発明の「上流側部」の一例、上側屈曲部73は本発明の「下流側部」の一例である。また、本発明の「顕熱回収部」は、燃焼排気中の顕熱を回収する部分であって、明細書中の本実施例では、一次熱交換器5と排気フード53を含む概念である。さらに、本発明の「潜熱回収部」は、燃焼排気中の潜熱を回収する部分であって、明細書中の本実施例では、二次熱交換器6を含む概念である。
以上説明したように、本実施形態の給湯器1は、一次熱交換器5、二次熱交換器6、経路ユニット7を備える。一次熱交換器5は、燃焼装置4内に収容される複数の濃淡バーナの排気経路の上流側に設けられる。一次熱交換器5は、周壁51と排気フード53を備える。周壁51内には、左右方向に延びる複数の伝熱管52が収容される。一次熱交換器5は、周壁51及び排気フード53内を流れる燃焼排気の顕熱と伝熱管52内の通水との熱交換を行う。二次熱交換器6は、排気経路の下流側で且つ一次熱交換器5の上方に隣接して設けられる。二次熱交換器6は筐体61を備える。筐体61内には、左右方向に延びる複数の伝熱管62が収容される。二次熱交換器6は、筐体61内を流れる燃焼排気の潜熱と伝熱管62内の通水との熱交換を行う。一次熱交換器5の排気フード53の後壁530には、後方に向けて開口する流出口531が設けられる。二次熱交換器6の筐体61の後壁614には、後方に向けて開口する流入口617が設けられる。経路ユニット7は、流出口531と流入口617を接続し、流出口531から排出される燃焼排気を受け入れ、流入口617を介して筐体61内に導出する。経路ユニット7内には、整流板70が設けられる。整流板70は、経路ユニット7の内部空間を区画し、その内部空間を流れる燃焼排気を整流する。
経路ユニット7は覆い部20、連通口151,152を備える。覆い部20は上下方向に延びる。連通口151は覆い部20の下部に設けられ、流出口531と接続する。連通口152は覆い部20の上部に設けられ、流入口617と接続する。整流板70の中央部71は、覆い部20の後壁部211と周壁部212の左右両側部に対応し、その内部空間を前後に区画する。これにより、覆い部20の内部空間の前側部分に積極的に燃焼排気が導入される。よって、覆い部20の内部空間に燃焼排気の渦流が発生するのを防止できるので、圧損が生じるのを防止できる。
また、整流板70の上側屈曲部73は、連通口152の内部空間を上下に区画する。これにより、二次熱交換器6の筐体61内の上側領域を流れる第1の燃焼排気の流れB1と、整流板70の上側屈曲部73を境に、流れB1の下側を流れる第2の燃焼排気の流れB2とが夫々形成される。流れB2は、流れB1により上方向に流れるのが阻害されるため、下方向に流れ易くなる。このことから、燃焼排気は、筐体61内の上流側且つ下側領域に配設される伝熱管62A付近に流れ易くなる。これにより、給湯器1は、二次熱交換器6の熱効率を向上できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。整流板70の上側屈曲部73は、中央部71の上端部から前方に屈曲し且つ前方に突出するが、上側屈曲部73の前端の位置については限定しない。例えば、上側屈曲部73の前端は流入口617と同一位置でもよく、流入口617より前方に突出させてもよい。上側屈曲部73の前端を流入口617より前方に突出させることで、燃焼排気の流れB2を、筐体61内の下側領域に確実に向けることができる。
整流板70の下側屈曲部72は省略してもよい。下側屈曲部72の前端の位置についても限定しないが、例えば、連通口151と同一位置、若しくは連通口151よりも後方に位置するのがよい。このような位置にすることで、連通口151に流入する燃焼排気を上下に分断しつつ、第1流路201と第2流路202の夫々に良好に流すことができる。
また、図16に示すように、覆い部20の周壁部212のうち下側部213は、前端側から後端側にかけて緩やかに斜め上方に傾斜するテーパ状に形成してもよい。この場合、下側部213と後壁部211とが成す角度が鈍角になる。これにより、連通口151において下側に分断された燃焼排気は、下側部213の内面に沿って斜め上方に流れ、下側部213と後壁部211が接続する角部において緩やかに上方に向きを変えて第2流路202を良好に流れることができる。燃焼排気が良好に流れることから、二次熱交換器6における熱交換、及び燃焼排気の排気性能を向上できる。
一次熱交換器5の周壁51と排気フード53は別体であるが、一体であってもよい。流出口531と流入口617の夫々の形状は矩形状でなくてもよい。覆い部20のフランジ部22は、後壁530,614に対して10個のビス45で締結するが、ビス45の本数、締結する位置は上記実施形態に限定されない。左右方向に延びる伝熱管52,62の本数についても限定しない。
また、経路ユニット7の組立方法は上記実施形態に限定されない。上記実施形態では、整流板70の前後に固定板31,32を固定し、さらに接続板80を前側に固定したものを覆い部20の前側に固定したが、各部材を固定する順番は変更してもよい。例えば、整流板70の前後に固定板31,32を固定したものを覆い部20の内側に固定してから、接続板80を前側から固定してもよい。
1 給湯器
5 一次熱交換器
6 二次熱交換器
7 経路ユニット
20 覆い部
53 排気フード
70 整流板
71 中央部
72 下側屈曲部
73 上側屈曲部
151 連通口
152 連通口
211 後壁部
212 周壁部
530 後壁
531 流出口
614 後壁
617 流入口

Claims (3)

  1. バーナの燃焼排気が流れる排気経路の上流側に設けられ、前記燃焼排気の顕熱と通水とを熱交換する為の顕熱回収部と、
    前記排気経路の下流側で且つ前記顕熱回収部の上方に設けられ、前記顕熱回収部を通過した前記燃焼排気の潜熱と通水とを熱交換する為の潜熱回収部と、
    前記顕熱回収部の後部に設けられ、後方に向けて開口する出口部と、前記潜熱回収部の後部に設けられ、後方に向けて開口する入口部とを接続し、前記出口部から排出される前記燃焼排気を、前記入口部を介して前記潜熱回収部器内に導出する経路部材と、
    前記経路部材内に設けられ、前記経路部材の内部空間を区画し、前記内部空間を流れる前記燃焼排気を整流する整流部材と
    を備え、
    前記経路部材は、
    上下方向に延びる本体部と、
    前記本体部の下部に設けられ、前記出口部と接続する下側接続口と、
    前記本体部の上部に設けられ、前記入口部と接続する上側接続口と
    を備え、
    前記整流部材の前記本体部に対応する中央部は、前記本体部の前記内部空間を前後に区画し、
    前記整流部材の前記上側接続口に対応する下流側部は、前記上部の前記内部空間を上下に区画すること
    を特徴とする給湯器。
  2. 前記整流部材は板状に形成され、
    前記中央部は上下方向に延び、
    前記下流側部は、前記中央部の上端部から前方に屈曲し且つ前方に延びること

    特徴とする請求項1に記載の給湯器。
  3. 前記整流部材の前記下側接続口に対応する上流側部は、前記下部の前記内部空間を上下に区画すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の給湯器。
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