JP2023061500A - 課金管理システム、課金管理方法、及び課金管理プログラム - Google Patents

課金管理システム、課金管理方法、及び課金管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顧客自身によるソフトウェアの更新を迅速化する課金管理システム、課金管理方法及び課金管理プログラムを提供する。【解決手段】課金管理システムは、受付部121と、算出部122と、決定部123と、を備える。受付部121は、機器管理サーバ21から送信される更新実績を受け付ける。決定部123は、受付部121が受け付けた更新実績に基づいて、顧客自身が更新操作を行ったか否かを判断する。算出部122は、顧客が利用する保守対象機器20のソフトウェアを更新する更新操作実施者が顧客自身である場合に、顧客自身による更新操作の実施、更新操作の時期及び更新操作の回数の少なくとも1つの操作情報に基づいて、保守対象機器20の利用に伴う課金額に対する割引額を算出する。【選択図】図3

Description

本件は課金管理システム、課金管理方法、及び課金管理プログラムに関する。
コンピュータの保守作業の時間及びコストを削減するとともに、コンピュータの診断プログラムの実行実績に応じて該コンピュータについての保守料金を割り引くシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。その他、定期点検の費用の割引率を算出する技術も知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2009-086821号公報 特開2003-178155号公報
ところで、サーバやスイッチといった機器を顧客に貸し出すサービスにおいては、顧客に対し当該機器の利用実績(例えば利用時間や利用台数など)に従って課金を行う場合がある。機器によってはセキュリティ向上の観点からソフトウェアの更新といった保守作業が求められる機器もある。
保守作業が求められる機器(以下、保守対象機器という)が顧客に貸し出される場合、セキュリティ上のトラブルを回避するためには、ソフトウェアを迅速に更新することが望ましい。ソフトウェアの更新は顧客自身によって行われる場合もあれば、サービスの提供者から顧客の元に派遣された保守作業員によって行われる場合もある。
ソフトウェアの更新が保守作業員によって行われる場合には、顧客には作業費用が発生する。このため、保守作業をサービス提供者に依頼せずに、顧客自身がソフトウェアを更新することも想定されるが、ソフトウェアの更新を顧客自身に一任すると、更新の失念などによって迅速な更新を実現できないおそれがある。
そこで、1つの側面では、顧客自身によるソフトウェアの更新を迅速化する課金管理システム、課金管理方法、及び課金管理プログラムを提供することを目的とする。
1つの実施態様では、課金管理システムは、顧客が利用する保守対象機器のソフトウェアを更新する更新操作実施者が顧客自身である場合に、前記顧客自身による更新操作の実施、前記更新操作の時期、前記更新操作の回数の少なくとも1つの操作情報に基づいて、前記保守対象機器の利用に伴う課金額に対する割引額をコンピュータによって算出する。
顧客自身によるソフトウェアの更新を迅速化することができる。
図1は課金管理システムの一例を説明する図である。 図2は課金管理システムのハードウェア構成の一例である。 図3は課金管理システムの機能構成の一例である。 図4は登録情報テーブルの一例である。 図5は分配率テーブルの一例である。 図6は通常割引、早期割引、及び特別割引の一例を説明する図である。 図7は割引額テーブルの一例である。 図8は更新回数テーブルの一例である。 図9はプール金テーブルの一例である。 図10は機器管理サーバの機能構成の一例である。 図11は構成情報の一例である。 図12は稼働情報の一例である。 図13は機器管理サーバが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図14は課金管理システムが実行する第1処理の一例を示すフローチャートである。 図15は通常割引算出処理の一例を示すフローチャートである。 図16は早期割引算出処理の一例を示すフローチャートである。 図17は特別割引算出処理の一例を示すフローチャートである。 図18は機器管理サーバが実行する処理の他の一例を示すフローチャートである。 図19は割引額画面の一例である。 図20は課金管理システムが実行する第2処理の一例を示すフローチャートである。 図21は課金管理システムが実行する第3処理の一例を示すフローチャートである。 図22は課金請求画面の一例である。 図23は早期割引算出処理の他の一例を示すフローチャートである。
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、課金管理システム100は課金管理システム100以外の機能を有する複数の情報処理システム150と共にクラウドサービスを提供するデータセンターDC内に設置される。クラウドサービスとしては、例えばパブリッククラウドとプライベートクラウドを含むハイブリッドクラウドによるサービスなどがある。課金管理システム100と複数の情報処理システム150はLAN(Local Area Network)といった有線通信網によって互いに接続されている。また、課金管理システム100と複数の情報処理システム150は通信ネットワークNW1と接続されている。通信ネットワークNW1としては例えばインターネットがある。
通信ネットワークNW1には管理者端末10が接続される。図1では、管理者端末10の一例として、PC(Personal Computer)が示されているが、スマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイスであってもよい。管理者端末10はサービス提供者の拠点X1に設置される。本実施形態に係るサービス提供者はサーバやスイッチ、ストレージといった様々な情報機器を顧客に貸し出すサービスを提供する事業者である。管理者端末10は課金管理システム100の運用やサービスを管理する管理者P1に操作される。課金管理システム100は管理者端末10を介して管理者P1により監視されている。
通信ネットワークNW1には、管理者端末10以外にも、通信ネットワークNW2も接続されている。通信ネットワークNW2はLANといった有線通信網を含んでいる。通信ネットワークNW2の一部に無線通信網が利用されていてもよい。通信ネットワークNW2は上述した様々な情報機器をサービス提供者から借用する顧客の拠点X2に配備される。サービス提供者から顧客に貸し出された様々な情報機器は保守対象機器20として通信ネットワークNW2に接続される。様々な情報機器が保守対象機器20に含まれているといってもよい。セキュリティ向上の観点から、保守対象機器20にはソフトウェアの更新を含む様々な保守作業が求められている。なお、顧客は法人顧客であってもよいし、個人顧客であってもよい。また、ソフトウェアはファームウェアであってもよいし、ドライバであってもよい。
通信ネットワークNW2には、保守対象機器20以外にも、機器管理サーバ21や顧客端末22が接続される。機器管理サーバ21は保守対象機器20を管理し、顧客端末22からの指示に応じて保守対象機器20にソフトウェアの更新を要求する装置である。保守対象機器20はソフトウェアの更新が要求されると、機器管理サーバ21から最新のソフトウェアを取得(具体的にはダウンロード)して、自身にインストールされた現在のソフトウェアを最新のソフトウェアに更新する。ソフトウェアの更新が要求された場合に、情報処理システム150から最新のソフトウェアを取得して、現在のソフトウェアを最新のソフトウェアに更新してもよい。なお、顧客端末22は、法人顧客であれば、法人顧客の担当者P2に操作される端末であり、個人顧客であれば、個人顧客に操作される端末である。図1では顧客端末22の一例として、PCが示されているが、上述したスマートデバイスであってもよい。
このように、ソフトウェアの更新は担当者P2を含む顧客自身によって行われる場合もあれば、顧客がサービス提供者に依頼すれば、サービス提供者から顧客の元に派遣される保守作業員P3によって行われる場合もある。ソフトウェアの更新が依頼された場合、保守作業員P3は最新のソフトウェアが記録された記録媒体を持参し、ソフトウェアの更新を含む保守作業を実施する。保守作業が実施された場合、保守作業に応じた作業費用が発生する。
次に、図2を参照して、課金管理システム100のハードウェア構成について説明する。なお、管理者端末10、保守対象機器20、機器管理サーバ21、顧客端末22、及び情報処理システム150のハードウェア構成については、基本的に課金管理システム100と同様のハードウェア構成であるため、詳細な説明は省略する。
課金管理システム100は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)100Aと、メモリとしてのRAM(Random Access Memory)100B及びROM(Read Only Memory)100C、並びにネットワークインターフェース(I/F)100Dを含んでいる。課金管理システム100は、必要に応じて、HDD(Hard Disk Drive)100E、入力I/F100F、出力I/F100G、入出力I/F100H、ドライブ装置100Iの少なくとも1つを含んでいてもよい。CPU100Aからドライブ装置100Iまでは、内部バス100Jによって互いに接続されている。
入力I/F100Fには入力装置710が接続される。入力装置710としてはキーボードやマウス(不図示)がある。出力I/F100Gには表示装置720が接続される。表示装置720としては液晶ディスプレイがある。入出力I/F100Hには、半導体メモリ730が接続される。半導体メモリ730としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリやフラッシュメモリなどがある。入出力I/F100Hは半導体メモリ730に記憶されたプログラムを読み取る。入力I/F100F及び入出力I/F100Hは例えばUSBポートを備えている。出力I/F100Gは例えばディスプレイポートを備えている。
ドライブ装置100Iには可搬型記録媒体740が挿入される。可搬型記録媒体740としては、例えばCD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)といったリムーバブルディスクがある。ドライブ装置100Iは可搬型記録媒体740に記録されたプログラムを読み込む。ネットワークI/F100Dは例えばLANポートを備えている。ネットワークI/F100Dは上述した通信ネットワークNW1(図1参照)と接続される。
上述したRAM100BにはROM100CやHDD100Eに記憶されたプログラムがCPU100Aによって一時的に格納される。RAM100Bには可搬型記録媒体740に記録されたプログラムがCPU100Aによって一時的に格納される。格納されたプログラムをCPU100Aが実行することにより、CPU100Aは後述する各種の機能を実現し、また、後述する各種の処理を実行する。尚、プログラムは後述するフローチャートに応じたものとしてもよい。
次に、図3乃至図9を参照して、課金管理システム100の機能構成について説明する。なお、図3では課金管理システム100の機能の要部が示されている。
図3に示すように、課金管理システム100は記憶部110、処理部120、及び通信部130を備えている。記憶部110は上述したRAM100BとHDD100Eの一方又は両方によって実現することができる。処理部120は上述したCPU100Aによって実現することができる。通信部130は上述したネットワークI/F100Dによって実現することができる。したがって、記憶部110、処理部120、及び通信部130は互いに接続されている。
ここで、記憶部110は、登録情報記憶部111、分配率記憶部112、割引額記憶部113、更新回数記憶部114、及びプール金記憶部115を含んでいる。
登録情報記憶部111は、図4に示すように、登録情報テーブルT1によって様々な登録情報を互いに関連付けて記憶する。登録情報は管理者P1の操作に基づいて管理者端末10から登録される。登録情報としては、例えば顧客名、対象機器、最新ソフトウェア、公開日、手配費用などがある。顧客名は顧客の名称であってもよいし、顧客の氏名であってもよい。対象機器は保守対象機器20に含まれる情報機器の機種を特定する識別子を表している。最新ソフトウェアは保守対象機器20を更新する最新のソフトウェアと関連付けられた識別子を表している。公開日は最新ソフトウェアが公開された日付を表している。手配費用は保守作業員P3を手配した場合に発生する費用を表している。手配費用は顧客に応じて増額したり減額したりするなど適宜変更してもよい。このように、管理者P1の操作に基づいて管理者端末10は様々な登録情報を登録情報テーブルT1に登録する。
分配率記憶部112は、図5に示すように、分配率テーブルT2によって様々な分配率情報を互いに関連付けて記憶する。分配率情報は管理者P1の操作に基づいて管理者端末10から設定される。分配率情報としては、例えば割引種別、初回分配率、通常分配率、割引頻度などがある。割引種別は、上述した手配費用と後述する割引量をそれぞれ乗算し、算出した金額を保守対象機器20の利用実績に応じた顧客の利用代金から割り引く種別を表している。割引種別としては、通常割引、早期割引、特別割引などがある。これらの割引種別以外の割引種別を採用してもよい。
通常割引は、保守作業員P3が手配されずに顧客自身による更新操作によって適用される割引である。早期割引は、最新ソフトウェアが公開された後、所定期間内に更新操作が行われた場合に適用される割引である。所定期間は迅速な期間を定める期間に相当する。所定期間は、本実施形態では1ヵ月として説明するが、0.5ヵ月(2週間)や3か月など、設計に応じて適宜決定すればよく、設定に応じて所定期間を変更できるようにしてもよい。特別割引は、例えば、更新操作回数が1回目(即ち初回)の場合と、更新操作回数が2回目以降の所定単位回数に到達した場合に適用される割引である。
ここで、上記3種類の割引と利用代金との関係について具体的に説明する。例えば基本料金をx円、従量料金をy円、手配費用を10,000円、利用代金をz円とした場合に、保守作業員P3が更新作業を実施すると、割引は発生しない。したがって、利用代金は以下のように算出される。
z=x+y+10,000(手配費用)
一方、保守作業員P3が更新作業を実施せずに、顧客が自分で更新作業を実施した場合には、手配費用は発生しない。また、この場合には、通常割引として例えば-2,500円が適用される。したがって、利用代金は以下のように算出される。
z=x+y-2,500(通常割引)
また、通常割引に加え、早期割引として例えば-2,500円が適用された場合、利用代金は以下のように算出される。
z=x+y-2,500(通常割引)-2,500(早期割引)
さらに、通常割引と早期割引に加え、特別割引として例えば-5,000円が適用された場合、利用代金は以下のように算出される。
z=x+y-2,500(通常割引)-2,500(早期割引)-5,000(特別割引)
初回分配率は、更新操作回数が1回目の場合に適用される割引量(具体的には割引率)を表している。図5に示すように、初回分配率において、通常割引には割引量「25%」が設定され、早期割引には割引量「25%」が設定され、特別割引には割引量「50%」が設定されている。したがって、通常割引が単独で適用された場合、割引量「25%」が第1割引量として手配費用に乗算された金額である「2,500円」が、保守対象機器20の利用実績に応じた利用代金から減額される。通常割引と早期割引の2つの割引が適用された場合、合計割引量「50%」が第1割引量より大きな第2割引量として手配費用に乗算された金額である「5,000円」が、保守対象機器20の利用実績に応じた利用代金から減額される。通常割引、早期割引、特別割引の3つの割引が適用された場合、3つの割引量の総和である総割引量「100%」が手配費用に乗算された金額である「10,000円」が、保守対象機器20の利用実績に応じた利用代金から減額される。なお、これらの割引量は運用や設定に応じて適宜決定すればよい。
通常分配率は、更新操作回数が2回目以降の場合に適用される割引量の配分を表している。図5に示すように、通常分配率において、通常割引には割引量「25%」が設定され、早期割引には割引量「25%」が設定され、特別割引には割引量「25%」が設定されている。これらの割引量は運用や設定に応じて適宜決定すればよい。通常割引と早期割引は更新操作の度に適用されて利用代金から減額されるが、特別割引は更新操作回数が後述する所定単位回数に到達した場合にまとめて適用されて利用代金から減額される。例えば、更新操作回数が2回目であれば、通常割引と早期割引の2つの割引が採用され、2つの割引量の総和である総割引量「50%」が適用されて、手配費用との乗算額「5,000円」が利用代金から減額される。この場合、特別割引の割引量「25%」に相当する割引額「2,500円」は後述する特別割引プール金として管理される。3回目から5回目までも2回目の場合と同様である。
割引頻度は、更新操作回数が2回目以降の所定単位回数を表している。本実施形態では、割引頻度「5」が設定されている。このため、更新操作回数が2回目以降では、更新操作回数が6回目、11回目、16回目・・・の場合に、特別割引が適用されて、特別割引プール金として登録された割引額が利用代金から削減される。なお、割引頻度は運用や設定に応じて適宜決定すればよい。このように、所定単位回数によって特別割引を適用することで、顧客自身が手動で更新操作を繰り返す動機付けとなる可能性が高い。
したがって、分配率テーブルT2によれば、図6に示すように、更新操作回数が1回目(初回)であれば、保守作業員P3の手配で発生する手配費用「10,000円」に総割引量「100%」が乗算された金額である「10,000円」が利用代金から割り引かれる。更新操作回数が2回目から5回目までであれば、特別割引が適用された場合の割引額が特別割引プール金として管理され、保守作業員P3の手配で発生する手配費用「10,000円」と総割引量「50%」との乗算額「5,000円」が利用代金から割り引かれる。更新操作回数が6回目であれば、保守作業員P3の手配で発生する手配費用「10,000円」のうち割引量「50%」が利用代金から割り引かれ、さらに、2回目から5回目までの4回分の特別割引プール金「10,000円」も利用代金から割り引かれる。
割引額記憶部113は、図7に示すように、割引額テーブルT3によって割引種別毎の割引額を顧客名、対象機器、及び最新ソフトウェアと互いに関連付けて記憶する。割引額は、登録情報テーブルT1の手配費用と分配率テーブルT2の各割引量及び割引頻度とに基づき、後述する算出部122によって算出される。そして、割引額は登録情報テーブルT1の顧客名、対象機器及び最新ソフトウェアとともに割引額テーブルT3に登録される。
更新回数記憶部114は、図8に示すように、更新回数テーブルT4によって先月のソフトウェアの版数(バージョン)、今月のソフトウェアの版数、及び更新回数を、顧客名及び対象機器と互いに関連付けて記憶する。更新回数は顧客自身によるソフトウェアの更新回数を表している。更新回数は、機器管理サーバ21から送信される更新実績に基づいて後述する受付部121によって更新される。更新回数により算出部122は特別割引を適用するか否かを判断することができる。
プール金記憶部115は、図9に示すように、プール金テーブルT5によって特別割引プール金を顧客名及び対象機器と互いに関連付けて記憶する。特別割引プール金は、更新操作回数が所定単位回数にまだ到達していない場合に、プール(蓄積)される割引額である。特別割引は、所定単位回数に到達する度に割引額として計上されるため、所定単位回数に到達していない2回目や3回目などはその回数の際に割引される割引額が特別割引プール金として登録される。例えば、図6を参照して説明したように、2回目から4回目までの特別割引の割引量「25%」に相当する割引額「2,500円」の3回分の合計額「7,500円」が特別割引プール金としてプール金テーブルT5に登録される。更新操作回数が5回目になれば、合計額「7,500円」が合計額「10,000円」に更新され、更新操作回数が6回目に到達した場合に、この合計額「10,000円」が通常割引と早期割引の各割引額とともに利用代金から減額される。
図3に戻り、処理部120の詳細について説明する。処理部120は、受付部121、算出部122、決定部123、及び提示部124を含んでいる。受付部121は、機器管理サーバ21から送信される機器情報を受け付ける。機器情報は、保守対象機器20に含まれる各情報機器の構成に関する構成情報と各情報機器の稼働状態を表す稼働情報を含んでいる。構成情報と稼働情報の詳細は後述する。保守対象機器20にインストールされた既存のソフトウェアが最新ソフトウェアに更新された場合には、受付部121は機器管理サーバ21から送信される更新実績も受け付ける。
算出部122は、顧客が利用する保守対象機器20のソフトウェアを更新する更新操作実施者が顧客自身である場合に、顧客自身による更新操作の実施、更新操作の時期、更新操作の回数(以下、更新操作回数と記載)といった更新操作の操作情報に基づいて、保守対象機器20の利用に伴う課金額(利用金額)に対する割引額を算出する。算出部122は顧客自身による更新操作の実施、更新操作の時期、更新操作回数の全ての更新操作の操作情報に基づいて、割引額を算出してもよい。なお、処理部120に含まれる決定部123及び提示部124の詳細については後述する。
次に、図10乃至図12を参照して、機器管理サーバ21の機能構成について説明する。なお、図10では機器管理サーバ21の機能の要部が示されている。
図10に示すように、機器管理サーバ21は記憶部51、処理部52、及び通信部53を備えている。記憶部51、処理部52、及び通信部53の各ハードウェア構成は、課金管理システム100の記憶部110、処理部120、及び通信部130と基本的に同様であるため、詳細な説明は省略する。図10に示すように、記憶部51、処理部52、及び通信部53は互いに接続されている。
ここで、記憶部51は、機器情報記憶部61を含んでいる。一方、処理部52は、収集部62と更新部63とを含んでいる。機器情報記憶部61は、保守対象機器20に含まれる様々な情報機器の機器情報を記憶する。上述したように、機器情報は構成情報と稼働情報を含むため、機器情報記憶部61は構成情報と稼働情報を記憶すると言い換えてもよい。構成情報は、図11に示すように、サーバやストレージといった各情報機器の情報機器毎の構成(例えばCPUやメモリ、容量など)を1つにまとめた情報である。稼働情報は、図12に示すように、各情報機器の稼働状態(例えば電源状態やストレージ使用量など)を1つにまとめた情報である。稼働情報は各情報機器で一定間隔毎に生成される。
収集部62は、上述した保守対象機器20の機器情報を収集し、収集した機器情報を課金管理システム100に定期的(例えば数分単位や数分単位など)に送信するとともに、機器情報を機器情報記憶部61に保存する。これにより、機器情報記憶部61は機器情報を記憶する。収集部62は、更新部63から更新実績が通知された場合、更新実績を課金管理システム100に送信する。更新部63は、課金管理システム100から送信された最新のソフトウェアと割引額を受け付けると、最新のソフトウェアへの更新と割引額を通知する割引額画面を顧客端末22に表示する。更新部63は、顧客端末22から割引を適用して最新のソフトウェアへの更新を要求する所定の操作を検出すると、保守対象機器20を最新のソフトウェアに更新し、更新実績を収集部62に通知する。これにより、収集部62は更新実績を課金管理システム100に送信することができる。
次に、図13を参照して、機器管理サーバ21の収集部62が実行する処理の一例を説明する。
収集部62は保守対象機器20から定期的又は非定期的に機器情報を収集する(ステップS1)。上述したように、機器情報は構成情報(図11参照)と稼働情報(図12参照)を含んでいる。機器情報を収集すると、収集部62は機器情報を機器情報記憶部61に保存する(ステップS2)。詳細は後述するが、更新部63は、稼働情報を利用せずに、構成情報を利用して保守対象機器20を更新する。このため、収集部62は機器情報に含まれる稼働情報を保存せずに、構成情報を保存してもよい。機器情報を保存すると、収集部62は機器情報を課金管理システム100に定期的に送信し(ステップS3),処理を終了する。これにより、課金管理システム100は機器情報を受け付けることができる。
次に、図14を参照して、課金管理システム100が実行する第1処理の一例を説明する。
機器管理サーバ21から機器情報が送信されると、受付部121は機器情報を受け付ける(ステップS11)。機器情報を受け付けると、受付部121は機器情報に含まれる稼働情報に基づいて、保守対象機器20の利用実績(例えば利用時間や利用台数など)を特定し、利用実績を機器情報に含まれる構成情報とともに提示部124に通知する。また、受付部121は機器情報に含まれる構成情報を算出部122に通知する。
機器情報を受け付けると、算出部122は登録情報を受け付けるまで待機する(ステップS12:NO)。算出部122は登録情報を受け付けると(ステップS12:YES)、登録情報テーブルT1を更新する(ステップS13)。例えば、管理者P1の操作に基づいて管理者端末10から顧客名、対象機器、最新ソフトウェア、公開日、手配費用などが登録情報として送信されると、算出部122は登録情報を受け付けて、例えば図4に示すように、登録情報テーブルT1に登録情報を登録して更新する。
登録情報テーブルT1を更新すると、算出部122は通常割引算出処理を実行する(ステップS14)。通常割引算出処理は、上述した通常割引による割引額を算出する処理である。なお、通常割引算出処理の詳細については後述する。通常割引算出処理を実行し終えると、算出部122は早期割引算出処理を実行する(ステップS15)。早期割引算出処理は、上述した早期割引による割引額を算出する処理である。なお、早期割引算出処理の詳細については後述する。早期割引算出処理を実行し終えると、算出部122は特別割引算出処理を実行する(ステップS16)。特別割引算出処理は、上述した特別割引による割引額を算出する処理である。なお、特別割引算出処理の詳細については後述する。
特別割引算出処理を実行し終えると、算出部122は割引額テーブルT3を更新する(ステップS17)。これにより、例えば図7に示すように、割引額テーブルT3の通常割引、早期割引、特別割引の項目にそれぞれ対応する割引額が登録されて更新される。割引額テーブルT3を更新すると、算出部122は最新ソフトウェアと割引額を機器管理サーバ21に送信して(ステップS18)、処理を終了する。
次に、図15を参照して、上述した通常割引算出処理の詳細について説明する。通常割引算出処理が実行されると、算出部122は更新操作が初回であるか否かを判断する(ステップS21)。より詳しくは、算出部122は更新回数テーブルT4(図8参照)における更新回数に基づいて、更新操作が初回であるか否かを判断する。更新回数は顧客自身が更新操作を実施すれば、カウントアップ(インクリメント)される。更新回数が1回を表していれば、算出部122は更新操作が初回であると判断する(ステップS21:YES)。更新回数が2回や3回など、2回以上を表していれば、算出部122は更新操作が初回でないと判断する(ステップS21:NO)。
更新操作が初回である場合、算出部122は通常割引の初回分配率と手続費用の乗算を実行する(ステップS22)。より詳しくは、算出部122は分配率テーブルT2(図5参照)の通常割引における初回分配率と登録情報テーブルT1(図4参照)の手続費用とに基づいて、乗算を実行する。ここで、本実施形態に係る分配率テーブルT2には更新操作実施者が顧客自身でなく保守作業員P3である場合に用いる割引量「0%」より大きな割引量「25%」が初回分配率として設定されている。また、本実施形態に係る登録情報テーブルT1には手続費用「10,000円」が登録されている。このため、算出部122は割引量「25%」と手続費用「10,000円」とに基づき乗算結果「2,500円」を算出する。
一方、更新操作が初回でない場合、算出部122は通常割引の通常分配率と手続費用の乗算を実行する(ステップS23)。より詳しくは、算出部122は分配率テーブルT2(図5参照)の通常割引における通常分配率と登録情報テーブルT1(図4参照)の手続費用とに基づいて、乗算を実行する。本実施形態に係る分配率テーブルT2には更新操作実施者が顧客自身でなく保守作業員P3である場合に用いる割引量「0%」より大きな割引量「25%」が通常分配率として設定されている。本実施形態に係る登録情報テーブルT1には手続費用「10,000円」が登録されている。このため、算出部122は割引量「25%」と手続費用「10,000円」とに基づき乗算結果「2,500円」を算出する。
上述した乗算を実行すると、算出部122は乗算結果を通常割引の割引額に設定し(ステップS24)、通常割引算出処理を終了する。これにより、割引額テーブルT3(図7参照)の通常割引の項目に割引額が設定される。
次に、図16を参照して、上述した早期割引算出処理の詳細について説明する。早期割引算出処理が実行されると、算出部122は更新操作が最新ソフトウェア公開日から1ヵ月以内であるか否かを判断する(ステップS31)。より詳しくは、算出部122は最新ソフトウェアへの更新操作を実施した日と登録情報テーブルT1(図4参照)の公開日との対比に基づいて、更新操作が最新ソフトウェア公開日から1ヵ月以内であるか否かを判断する。
更新操作が最新ソフトウェア公開日から1ヵ月以内である場合(ステップS31:YES)、算出部122は更新操作が初回であるか否かを判断する(ステップS32)。なお、ステップS32の処理は基本的に上述したステップS21の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
更新操作が初回である場合(ステップS32:YES)、算出部122は早期割引の初回分配率と手続費用の乗算を実行する(ステップS33)。より詳しくは、算出部122は分配率テーブルT2(図5参照)の早期割引における初回分配率と登録情報テーブルT1(図4参照)の手続費用とに基づいて、乗算を実行する。本実施形態に係る分配率テーブルT2には1ヵ月経過後に用いる割引量「0%」より大きな割引量「25%」が早期割引における初回分配率として設定されている。また、本実施形態に係る登録情報テーブルT1には手続費用「10,000円」が登録されている。このため、算出部122は割引量「25%」と手続費用「10,000円」とに基づき乗算結果「2,500円」を算出する。
一方、更新操作が初回でない場合(ステップS32:NO)、算出部122は早期割引の通常分配率と手続費用の乗算を実行する(ステップS34)。より詳しくは、算出部122は分配率テーブルT2(図5参照)の早期割引における通常分配率と登録情報テーブルT1(図4参照)の手続費用とに基づいて、乗算を実行する。本実施形態に係る分配率テーブルT2には1ヵ月経過後に用いる割引量「0%」より大きな割引量「25%」が早期割引における通常分配率として設定されている。また、本実施形態に係る登録情報テーブルT1には手続費用「10,000円」が登録されている。このため、算出部122は割引量「25%」と手続費用「10,000円」とに基づき乗算結果「2,500円」を算出する。
ここで、上述したステップS31の処理において、更新操作が最新ソフトウェア公開日から1ヵ月以内でない場合(ステップS31:NO)、算出部122は割引量「0(ゼロ)%」と手配費用との乗算を実行する(ステップS35)。すなわち、更新操作が最新ソフトウェア公開日から1ヵ月を超えている場合、乗算結果は0円となり、早期割引は適用されない。これにより、早期割引の適用を受けるために、顧客自身が早期に最新ソフトウェアへの更新操作を行うことを期待することができる。
上述した乗算を実行すると、算出部122は乗算結果を早期割引の割引額に設定し(ステップS36)、早期割引算出処理を終了する。これにより、割引額テーブルT3(図7参照)の早期割引の項目に割引額が設定される。
次に、図17を参照して、上述した特別割引算出処理の詳細について説明する。特別割引算出処理が実行されると、算出部122は更新操作が初回であるか否かを判断する(ステップS41)。なお、ステップS41の処理は基本的に上述したステップS21の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
更新操作が初回である場合(ステップS41:YES)、算出部122は特別割引の初回分配率と手続費用の乗算を実行する(ステップS42)。より詳しくは、算出部122は分配率テーブルT2(図5参照)の特別割引における初回分配率と登録情報テーブルT1(図4参照)の手続費用とに基づいて、乗算を実行する。本実施形態に係る分配率テーブルT2には更新操作が1回目と所定単位回数を除いた更新操作回数に用いる第3割引量としての割引量「0%」より大きな第4割引量としての割引量「50%」が特別割引における初回分配率として設定されている。また、本実施形態に係る登録情報テーブルT1には手続費用「10,000円」が登録されている。このため、算出部122は割引量「50%」と手続費用「10,000円」とに基づき乗算結果「5,000円」を算出する。
一方、更新操作が初回でない場合(ステップS41:NO)、算出部122は特割判定式の結果が0(ゼロ)であるか否かを判断する(ステップS43)。より詳しくは、算出部122はステップS41の処理で使用した更新回数と分配率テーブルT2(図5参照)の更新頻度とに基づいて、特割判定式の結果が0であるか否かを判断する。特割判定式は特別割引を適用するか否かを判定する数式である。特割判定式は以下の数式により表すことができる。
特割判定式=(更新回数-1)%割引頻度
=[(更新回数-1)÷割引頻度]の余り
例えば、更新回数「6回」が登録されており、割引頻度「5」が設定されている場合、特割判定式の算出結果として余り「0」が算出される。一方、更新回数「2回」や「3回」が登録されており、割引頻度「5」が設定されている場合、特割判定式の算出結果として余り「0.2」や余り「0.4」など余り「0」以外が算出される。
特割判定式の結果が0(ゼロ)である場合(ステップS43:YES)、算出部122は特別割引の通常分配率と手続費用の乗算を実行する(ステップS44)。より詳しくは、算出部122は分配率テーブルT2(図5参照)の特別割引における通常分配率と登録情報テーブルT1(図4参照)の手続費用とに基づいて、乗算を実行する。本実施形態に係る分配率テーブルT2には更新操作が1回目と所定単位回数を除いた更新操作回数に用いる割引量「0%」より大きな割引量「25%」が特別割引における通常分配率として設定されている。また。本実施形態に係る登録情報テーブルT1には手続費用「10,000円」が登録されている。このため、算出部122は割引量「25%」と手続費用「10,000円」とに基づき乗算結果「2,500円」を算出する。
乗算を実行すると、算出部122は乗算結果にプール金を加算する(ステップS45)。より詳しくは、算出部122はプール金テーブルT5(図9参照)における特別割引プール金を取得し、共通する対象機器毎に乗算結果にプール金を加算する。これにより、例えば対象機器「R47M」であれば、乗算結果「2,500円」に特別割引プール金「7,500円」が加算され、新たな乗算結果「10,000円」になる。
一方、特割判定式の結果が0(ゼロ)でない場合(ステップS43:NO)、算出部122は割引量「0(ゼロ)%」と手配費用との乗算を実行する(ステップS46)。すなわち、更新操作回数が2回目以降の所定単位回数でない場合、乗算結果は0円となり、特別割引は適用されない。これにより、特別割引の適用を受けるために、顧客自身が継続的に最新ソフトウェアへの更新操作を行うことを期待することができる。
上述した乗算を実行すると、算出部122は乗算結果を特別割引の割引額に設定し(ステップS47)、特別割引算出処理を終了する。これにより、割引額テーブルT3(図7参照)の特別割引の項目に割引額が設定される。
次に、図18及び図19を参照して、機器管理サーバ21の更新部63が実行する処理の一例を説明する。
まず、図18に示すように、更新部63は構成情報を取得する(ステップS51)。上述したように、機器情報記憶部61には構成情報と稼働情報を含む機器情報が記憶されているため、更新部63は機器情報記憶部61に記憶された機器情報の中から構成情報を取得する。これにより、更新部63は保守対象機器20に含まれる各情報機器の識別子を特定することができる。
構成情報を取得すると、更新部63は最新ソフトウェアと割引額を受け付けるまで待機する(ステップS52:NO)。ステップS18の処理で説明したように、最新ソフトウェアと割引額は課金管理システム100から機器管理サーバ21に送信される。最新ソフトウェアと割引額を受け付けると(ステップS52:YES)、更新部63は顧客端末22に割引額画面を表示する(ステップS53)。より詳しくは、更新部63は構成情報の中のソフトウェア版数と最新ソフトウェアの版数を比較し、最新ソフトウェアへの更新が可能な場合に、顧客端末22に割引額画面を表示する。例えば、構成情報の中のソフトウェア版数と最新ソフトウェアの版数を比較し、版数が同じであれば、更新部63は最新ソフトウェアへの更新を中止する。
ここで、図19に示すように、更新部63は顧客端末22に表示された機器管理サーバ操作画面に割引額画面を別画面として重畳して表示する。割引額画面は更新部63が受け付けた対象機器毎の最新ソフトウェアと割引額を含んでいる。これにより、顧客端末22を操作する担当者P2による割引額画面の確認漏れを抑制できるだけでなく、最新ソフトウェアへの更新を担当者P2に促すことができる。なお、機器管理サーバ操作画面は機器管理サーバ21を操作するためのGUI(Graphical User Interface)であり、詳細は省略するが、入力操作が可能な複数の入力欄や設定操作が可能な複数の設定項目を対象機器毎に含んでいる。更新部63は機器管理サーバ操作画面を表示する操作を検出し、最新ソフトウェアへの更新が可能な場合に、機器管理サーバ操作画面を表示した直後に割引額画面を表示する。
割引額画面を表示すると、更新部63は更新適用操作を検出したか否かを判断する(ステップS54)。例えば、割引額画面内に設けられた適用ボタンBT1を押下する操作を検出した場合、更新部63は更新適用操作を検出したと判断する(ステップS54:YES)。この場合、更新部63は保守対象機器20を更新する(ステップS55)。より詳しくは、更新部63は検出した更新適用操作に対応する保守対象機器20のソフトウェアを最新ソフトウェアに更新する。
保守対象機器20を更新すると、更新部63は更新実績を課金管理システム100に送信し(ステップS56)、処理を終了する。更新部63は更新実績を収集部62に通知し、収集部62が更新実績を課金管理システム100に送信してもよい。なお、ステップS54の処理において、割引額画面内に設けられた不適用ボタンBT2を押下する操作を検出した場合、更新部63は更新適用操作を検出しなかったと判断する(ステップS54:NO)。この場合、上述したステップS55,S56の処理をスキップして、処理を終了する。
次に、図20を参照して、課金管理システム100が実行する第2処理の一例を説明する。
まず、決定部123は顧客自身が更新操作を行ったか否かを判断する(ステップS61)。上述したように、課金管理システム100には機器管理サーバ21から更新実績が送信されるため、決定部123は受付部121が受け付けた更新実績に基づいて顧客自身が更新操作を行ったか否かを判断することができる。なお、保守作業員P3によって更新操作が行われた場合には、保守作業員P3によって更新操作が行われた旨を管理者P1が管理者端末10を操作して決定部123に通知すればよい。顧客自身が更新操作を行っていない場合(ステップS61:NO)、処理を終了する。
顧客自身が更新操作を行った場合(ステップS61:YES)、決定部123は特割判定式の結果が0(ゼロ)であるか否かを判断する(ステップS62)。ステップS62の処理は上述したステップS43の処理と基本的に同様であるため、詳細な説明は省略する。特割判定式の結果が0(ゼロ)である場合(ステップS62:YES)、決定部123は特別割引プール金を割引額に計上する(ステップS63)。より詳しくは、決定部123はプール金テーブルT5(図9参照)にプールされた特別割引プール金を割引額テーブルT3(図7参照)の特別割引の割引額に計上し、プール金テーブルT5の特別割引プール金を0円に更新する。言い換えれば、決定部123は特別割引プール金を特別割引の割引額に移し替える。
一方、特割判定式の結果が0(ゼロ)でない場合(ステップS62:NO)、特別割引の通常分配率と手続費用の乗算を実行し、乗算結果を特別割引プール金に加算する(ステップS64)。すなわち、更新操作回数が2回目や3回目などの場合には、その操作の際に特別割引が適用される訳ではなく、その分の割引額が特別割引プール金に加算される(図6参照)。そして、更新操作回数が6回目など所定単位回数に到達した場合、特別割引プール金が特別割引の割引額に計上されて特別割引が適用される。
ステップS63,S64の処理が終了すると、決定部123は早期割引が適用済か否かを判断する(ステップS65)。早期割引が既に適用されている場合には(ステップS65:YES)、処理を終了する。一方、早期割引が未適用である場合には(ステップS65:NO)、決定部123は特別割引プール金への加算が許可されているか否かを判断する(ステップS66)。より詳しくは、決定部123は早期割引が未適用である分の割引額の特別割引プール金への加算が管理者P1によって許可されているか否かを判断する。
例えば、決定部123は管理者P1の操作に基づき管理者端末10から加算許可を表す情報が決定部123に設定されていれば、特別割引プール金への加算が許可されていると判断する(ステップS66:YES)。一方、当該情報が決定部123に設定されていなければ、特別割引プール金への加算が許可されていないと判断する(ステップS66:NO)。加算が許可されていない場合、処理を終了する。
早期割引が未適用である分の割引額の特別割引プール金への加算が許可されている場合、決定部123は早期割引の通常分配率と手続費用の乗算を実行し、乗算結果を特別割引プール金に加算し(ステップS67)、処理を終了する。この場合、早期割引の適用は持ち越しとなり、更新操作回数が所定単位回数に到達した場合に、特別割引プール金としてプールされた早期割引の割引額が機器管理サーバ21に送信される。早期割引の適用が持ち越しとなれば、1ヵ月を超えた更新の後に早期割引が適用される可能性があるため、管理者P1による特別割引プール金への加算が許可されいる場合に限定して、ステップS67の処理を実行する。
次に、図21及び図22を参照して、課金管理システム100が実行する第3処理の一例を説明する。
まず、図21に示すように、決定部123は利用実績を特定する(ステップS71)。より詳しくは、決定部123は受付部121が機器情報を受け付けると、機器情報に含まれる稼働情報を取得し、取得した稼動情報に基づいて保守対象機器20の利用実績を特定する。例えば、決定部123は稼働情報に基づいて、保守対象機器20の利用台数や利用時間を特定する。
利用実績を特定すると、決定部123は利用代金を算出する(ステップS72)。より詳しくは、決定部123は事前に設定された単位時間当たりの1台単位の利用料と利用実績とに基づいて、利用実績に従った利用代金を算出する。利用代金を算出すると、決定部123は受付部121が更新実績を受け付けたか否かを判断する(ステップS73)。例えば、決定部123は受付部121を監視し、受付部121が更新実績を受け付けたか否かを判断することができる。
受付部121が更新実績を受け付けた場合(ステップS73:YES)、決定部123は利用代金に割引額を適用する(ステップS74)。受付部121が更新実績を受け付けていれば、決定部123は受付部121が受け付けた更新実績により利用代金に割引額を適用されると判断することができる。この場合、決定部123は割引額テーブルT3(図7参照)に登録された各割引額を利用代金に適用する。なお、受付部121が更新実績を受け付けていない場合(ステップS73:NO)、ステップS74の処理をスキップする。
ステップS73,S74の処理が終了すると、決定部123は課金額を決定する(ステップS75)。より詳しくは、決定部123は割引額が適用されていなければ、利用代金を課金額として決定し、割引額が適用されていれば割引額を適用した後の利用代金を課金額として決定する。課金額を決定すると、提示部124は課金請求画面を顧客端末22に提示し(ステップS76)、処理を終了する。図22に示すように、課金請求画面は利用台数や利用時間といった利用実績と課金額とを含んでいる。これにより、顧客端末22を操作する担当者P2は課金額を把握することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る課金管理システム100は算出部122を備えている。算出部122は、顧客が利用する保守対象機器20のソフトウェアを更新する操作情報に基づいて、保守対象機器20の利用に伴う課金額に対する割引額を算出する。例えば、操作情報には、更新操作実施者が顧客自身である場合における、顧客自身による更新操作の実施、更新操作の時期、更新操作回数を採用することができる。これにより、顧客自身によるソフトウェアの更新を迅速化することができる。
(第2実施形態)
次に、図23を参照して、本件の第2実施形態について説明する。図23に示すように、早期割引算出処理ではステップS31の処理の直前に、算出部122は早期割引算出処理時刻が0時00分であるか否かを毎日判断する(ステップS81)。0時00分でない場合(ステップS81:NO)、算出部122は早期割引算出処理を終了する。0時00分である場合(ステップS81:YES)、算出部122は後続の処理を実行する。このように、算出部122は、日付が変更される時刻毎に1ヵ月以内であるか1ヵ月経過後であるかを判断し、判断結果に応じて、割引額を再計算する。
早期割引は最新ソフトウェアの公開日と更新操作の操作日との関係によって適用されるか否かが変わるため、日付が変わることを判断する処理を早期割引算出処理に含めることで、早期割引の適用精度を高めることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した各種のサーバは物理的なサーバで実現してもよいし、仮想的なサーバで実現してもよい。
10 管理者端末
20 保守対象機器
21 機器管理サーバ
22 顧客端末
100 課金管理システム
120 処理部
121 受付部
122 算出部
123 決定部
124 提示部

Claims (8)

  1. 顧客が利用する保守対象機器のソフトウェアを更新する更新操作実施者が顧客自身である場合に、前記顧客自身による更新操作の実施、前記更新操作の時期、前記更新操作の回数の操作情報に基づいて、前記保守対象機器の利用に伴う課金額に対する割引額をコンピュータによって算出する算出部、
    を含む課金管理システム。
  2. 前記算出部は、最新の前記ソフトウェアが公開された後から、所定期間内に、最新の前記ソフトウェアに更新する更新操作が行われた場合、前記所定期間経過後に用いる第1割引量より大きな第2割引量に基づいて、前記割引額を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の課金管理システム。
  3. 前記算出部は、日付が変更される時刻毎に前記所定期間内であるか前記所定期間経過後であるかを判断し、判断結果に応じて、前記割引額を再計算する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の課金管理システム。
  4. 前記算出部は、前記更新操作の回数が1回目の場合と、前記更新操作の回数が2回目以降の所定単位回数に到達した場合に、前記1回目と前記所定単位回数を除いた前記更新操作の回数に用いる第3割引量より大きな第4割引量に基づいて、前記割引額を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の課金管理システム。
  5. 前記保守対象機器の利用実績に従った利用代金と前記割引額とに基づいて、前記課金額を決定する決定部と、
    前記利用実績と前記課金額を含む画面を前記顧客に提示する提示部と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の課金管理システム。
  6. 前記保守対象機器は前記課金管理システムを使用してサービスを提供するサービス提供者から前記顧客に貸し出される情報機器を含む、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の課金管理システム。
  7. 顧客が利用する保守対象機器のソフトウェアを更新する更新操作実施者が顧客自身である場合に、前記顧客自身による更新操作の実施、前記更新操作の時期、前記更新操作の回数の操作情報に基づいて、前記保守対象機器の利用に伴う課金額に対する割引額を算出する、
    処理をコンピュータが実行する課金管理方法。
  8. 顧客が利用する保守対象機器のソフトウェアを更新する更新操作実施者が顧客自身である場合に、前記顧客自身による更新操作の実施、前記更新操作の時期、前記更新操作の回数の少なくとも1つの操作情報に基づいて、前記保守対象機器の利用に伴う課金額に対する割引額を算出する、
    処理をコンピュータに実行させるための課金管理プログラム。
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