JP2023061043A - 船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】船体内の利用可能なスペースを拡大する。【解決手段】船舶は、船体と、前記船体の船尾に設けられた主推進装置と、前記船尾に設けられ、水平方向に延びる起倒軸回りに起倒可能とされ、前記船体の船尾側船底から下方に向かって延びる使用位置と、前記船体の船尾側船底に沿って延びる収容位置との間で変位する副推進装置と、前記副推進装置を、前記使用位置と前記収容位置との間で起倒させる起倒装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、船舶に関する。
港内操船性能が必要な船舶にあっては、船尾にアジマススラスターを備えたものが知られている。このようなアジマススラスターは、船体の付加物抵抗を増加させてしまい、燃料消費量を増大させる可能性が有る。
特許文献1には、主推進器として一軸の可変ピッチプロペラと、副推進器として可変ピッチプロペラの真横に配置されたアジマススラスターと、を備える船舶が記載されている。この特許文献1では、アジマススラスターを昇降可能に設けて、出入港の操船時にのみアジマススラスターを下降させ、出入港時以外では船体内に格納することで、船体の付加物抵抗を低減する技術が提案されている。
特許第6618869号公報
しかしながら、特許文献1のようにアジマススラスターを昇降可能とした場合、船体内にアジマススラスターを格納するための上下に長いスペースが必要となる。そのため、船体内におけるアジマススラスター上方のスペースを利用できず、例えば、アジマススラスターの上層に車両甲板を有する場合等には利用可能な車両甲板上の車両搭載スペースが減じられてしまう場合があるという課題がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、船体内の利用可能なスペースを拡大することが可能な船舶を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
本開示に係る船舶は、船体と、前記船体の船尾に設けられた主推進装置と、前記船尾に設けられ、水平方向に延びる起倒軸回りに起倒可能とされ、前記船体の船尾側船底から下方に向かって延びる使用位置と、前記船体の船尾側船底に沿って延びる収容位置と、の間で変位可能とされ、前記使用位置にある場合に前記船尾側船底から下方に延びるストラット部と、前記使用位置にある場合に前記ストラット部の下部に支持されて上下方向に延びる旋回軸回りに旋回可能な支持部と、前記支持部に支持されて前記旋回軸と交差する方向に延びる回転軸回りに回転可能な副プロペラと、を有する副推進装置と、前記副推進装置を、前記使用位置と前記収容位置との間で起倒させる起倒装置と、を備える。
上記態様の船舶によれば、船体内の利用可能なスペースを拡大することができる。
本開示の第一実施形態に係る船舶の船尾構造を船尾側のやや上方から見た斜視図である。 上記船尾構造を船尾側から見た図であって、使用位置にある副推進装置を示している。 上記船尾構造を船幅方向外側から見た図であって、使用位置にある副推進装置を示している。 収容位置にある副推進装置を示す図2に相当する図である。 収容位置にある副推進装置を示す図3に相当する図である。 本開示の第一実施形態における動力伝達装置を模式的に示す図である。 本開示の第一実施形態における収容部を下方から見た図であって、蓋部を開放し副推進装置を収容位置とした状態を示している。 本開示の第二実施形態の船尾構造を船尾側から見た図である。 本開示の第二実施形態の船尾構造を船幅方向外側から見た図である。
[第一実施形態]
以下、本開示の第一実施形態に係る船舶について、図面を参照して説明する。図1は、本開示の第一実施形態に係る船舶の船尾構造を船尾側のやや上方から見た斜視図である。図2は、上記船尾構造を船尾側から見た図であって、使用位置にある副推進装置を示している。図3は、上記船尾構造を船幅方向外側から見た図であって、使用位置にある副推進装置を示している。
(船舶の構成)
本実施形態の船舶1は、車両が自走して乗り込み可能な車両乗込甲板を有したフェリー、RORO船、自動車運搬船等の船舶である。
図1から図3に示すように、この実施形態における船舶1は、船体11と、主推進装置12と、副推進装置13と、舵14と、起倒装置15(図2参照)と、動力発生装置16(図3参照)と、動力伝達装置17(後述する)と、を備えている。
船体11は、左右一対の舷側21と、これら舷側21を下方で繋ぐ船底22と、上下複数の階層に仕切る甲板23と、を少なくとも備えている。また、本実施形態の船体11は、車両乗込甲板24と岸壁との間の走行路を形成するショアランプ25(図1参照)を船尾11Fに有している。ここで、複数の甲板23のうち、ショアランプ25の走行路と連続する甲板23が、車両乗込甲板24となっている。なお、図2、図3では、ショアランプ25の図示を省略している。
主推進装置12は、主プロペラ26を少なくとも備えている。主プロペラ26は、プロペラシャフト27(図3参照)の船尾側の端部に取り付けられて、船首尾方向FAに延びるプロペラ軸線28回りに回転可能となっている。プロペラシャフト27は、主機(図示せず)の動力により回転する。主機(図示せず)は、内燃機関や電動機等であって、主プロペラ26よりも船首尾方向FAの船首側の船体11内に配置されている。本実施形態の主推進装置12は、船幅方向Wの中央に一つだけ主プロペラ26を有している。また、本実施形態の主プロペラ26は、ボッシング29の船尾側に隣接配置され、この主プロペラ26の上方に、船首尾方向FA及び船幅方向Wに延びる船尾側の船底22(以下、船尾側船底30と称する)が位置する。本実施形態の主プロペラ26としては、羽根の角度を自在に変更可能ないわゆる可変ピッチプロペラ(CPP)を用いることができる。
図4は、収容位置にある副推進装置を示す図2に相当する図である。図5は、収容位置にある副推進装置を示す図3に相当する図である。
副推進装置13は、ストラット部31と、支持部32と、副プロペラ33と、を備えている。本実施形態の副推進装置13は、いわゆるアジマススラスターである。副推進装置13は、船尾11Fに近い位置に設けられて、水平方向に延びる起倒軸34回りに起倒可能とされている。具体的には、副推進装置13は、使用するときの位置である使用位置(図2、図3参照)と、使用しないときの位置である収容位置(図4、図5参照)と、の間で変位する。副推進装置13は、使用位置にあるときに、船体11の船尾側船底30から下方に向かって延びる起きた姿勢となり、収容位置にあるときに、船体11の船尾側船底30に沿って延びる倒れた姿勢となる。
本実施形態の起倒軸34は、船幅方向Wに延びている。副推進装置13の基端部35はこの船幅方向Wに延びる起倒軸34回りに起倒可能に支持されている。副推進装置13の先端部36は、使用位置から収容位置へ変位する際に、船首尾方向FAの船尾11F側に向かって変位する。その一方で、副推進装置13の先端部36は、収容位置から使用位置へ変位する際には、船首尾方向FAの船首側へ変位する。このように変位する副推進装置13の先端部36の軌跡は、使用位置から船尾11F側に向かうに従って漸次上方へ向かう円弧状、言い換えれば収容位置から下方に向かうに従って漸次船首側へ向かう円弧状をなす。
ストラット部31は、副推進装置13を使用位置とした場合に、船尾側船底30から下方に延びるように形成されている。ストラット部31は、基端部35と一体に形成され、使用位置にある場合に船尾側船底30から支持部32に至る範囲に位置する。このストラット部31の下部に、支持部32が支持されている。このストラット部31の内部には、副プロペラ33に動力を伝達するためのドライブシャフト(図示せず)や、支持部32を旋回させるための機構(図示せず)が設けられている。
本実施形態のストラット部31は、航行中の付加物抵抗を軽減するべく、船尾11Fに向かって船幅方向Wの寸法が漸次減少する断面翼型や断面紡錘型に形成されている。このストラット部31の上下方向Hの長さ寸法は、例えば、水面から後述する副プロペラ33の中心までの距離が副プロペラ33の直径以上となる長さ寸法にしてもよい。さらに、ストラット部31の上下方向Hの長さ寸法は、後述する副プロペラ33の中心の位置が主プロペラ26の中心よりも上方となる長さ寸法にしてもよい。このようにすることで、副プロペラ33による水面からの気泡の巻き込みを防止すると共に、ストラット部31が長すぎて強度が不足したり、ストラット部31の重量が過大になったりすることを抑制できる。本実施形態のストラット部31の船首尾方向FAの寸法は、副プロペラ33を船首尾方向FAに向けた際の支持部32の船首尾方向FAの寸法よりも小さく形成されている。
支持部32は、使用位置で上下方向Hに延びる旋回軸37回りに旋回可能になっている。この支持部32は、副プロペラ33を回転可能に支持している。本実施形態の支持部32は、旋回軸37回りに回転自在、言い換えれば少なくとも360度の回転が可能となっている。
副プロペラ33は、支持部32に支持されている。副プロペラ33は、旋回軸37と交差する方向に延びる回転軸38回りに回転可能とされている。本実施形態の副プロペラ33は、旋回軸37と直交する回転軸38回りに回転可能とされている。副プロペラ33には、副推進装置13内に設けられたシャフト(図示せず)等を介して、動力発生装置16の動力が伝達される。そして、上述した支持部32を旋回軸37回りに旋回させることで、旋回軸37を中心とした周方向の全周で、旋回軸37を中心とした径方向外側に向けて副プロペラ33の推進力を発揮可能になっている。
本実施形態の船舶1では、二つの副推進装置13が設けられている。これら二つ副推進装置13は、主推進装置12よりも船幅方向W外側である主推進装置12の左舷側と右舷側とに一つずつ設けられている。本実施形態における二つの副推進装置13は、船幅方向W中央の位置を基準として対称に配置されている。
舵14は、主推進装置12の船尾11F側に設けられている。本実施形態で例示する舵14は、いわゆる吊り舵であり、上下方向Hに延びる舵軸39回りに角度変更可能とされている。本実施形態の舵14は、主推進装置12の主プロペラ26の直後に位置し、主プロペラ26で発生した水流の向きを変更することで、船体11の向きを変える。本実施形態では一つの舵14が設けられ、この一つの舵14が主プロペラ26の直後に設けられている。なお、舵14は、吊り舵に限られるものではない。
ここで、副推進装置13の位置は、副推進装置13が使用位置にあり且つ副プロペラ33の回転軸38が船幅方向Wを向いているとき、船首尾方向FAで舵14と重ならない位置とされている。さらに、副推進装置13の位置は、副推進装置13が使用位置にあり且つ副プロペラ33の回転軸38が船幅方向Wを向いているとき、船首尾方向FAで主プロペラ26と重ならない位置とされている。そして、本実施形態の副推進装置13の位置は、副推進装置13が使用位置にあり且つ副プロペラ33の回転軸が船幅方向Wに延びているときに、船首尾方向FAで舵14と主プロペラ26との間の位置とされている。なお、図3中、副推進装置13が使用位置にあり且つ副プロペラ33の回転軸38が船幅方向Wを向いているときの副プロペラ33のチップ軌跡を二点鎖線の円で示している。
起倒装置15は、使用位置と収容位置との間で副推進装置13を起倒させる。具体的には、起倒装置15は、副推進装置13の基端部35を起倒軸34回りに回転させることが可能となっている。ここで、副推進装置13の基端部35を起倒軸34回りに回転させる構成としては、例えば、動力源である油圧モータや油圧シリンダー等を設け、油圧モータや油圧シリンダー等によって基端部35に連結された歯車(図示せず)を回転させる構成を例示できる。
動力発生装置16は、副推進装置13の動力を発生させる。具体的には、副プロペラ33を回転させる動力を発生させる。本実施形態における動力発生装置16は、電動機であり、電気エネルギーを回転エネルギーへ変換する。この動力発生装置16には、船体11内に設けられた発電機や蓄電池(何れも図示せず)から電力が供給される。
図6は、本開示の第一実施形態における動力伝達装置を模式的に示す図である。
動力伝達装置17は、動力発生装置16で発生した動力を副推進装置13に伝達する。図6に示すように、本実施形態における動力伝達装置17は、水平方向に延びるローター軸40の先端に固定された第一かさ歯車41と、この第一かさ歯車41に噛み合い可能な第二かさ歯車42と、を備えている。これら第一かさ歯車41と第二かさ歯車42とによって、水平方向に延びる第一軸線43回りの回転が上下方向Hに延びる第二軸線44回りの回転に変換可能となっている。第二かさ歯車42は、副推進装置13内を延びるシャフトの基端部45に固定されており、副推進装置13が使用位置の時に第二かさ歯車42が第一かさ歯車41に噛み合う。すなわち、本実施形態の動力伝達装置17は、使用位置にあるときにだけ副推進装置13に動力発生装置16からの動力を伝達し、それ以外の場合には第一かさ歯車41から第二かさ歯車42が図6中矢印で示す方向に離間して副推進装置13に動力発生装置16からの動力を伝達しない。なお、動力伝達装置17は、動力発生装置16の第一軸線43回りの回転エネルギーを副推進装置13に伝達可能な構成であれば良く、上記構成に限られない。
図4、図5に示すように、船体11は、収容位置にある副推進装置13を収容する収容部46(船体内レセスとも言う)を備えている。収容部46は、船尾側船底30に開口する開口部を有している。収容部46は、船尾側船底30から、上方に向かって凹むように形成され、その直上の車両搭載甲板48(車両乗込甲板24の場合もある)よりも下方に位置している。本実施形態の収容部46は、上下方向H及び船首尾方向FAに延びて船幅方向W両側を区画する側壁部49と、上下方向H及び船幅方向Wに延びて船尾11F側を区画する後壁部50と、上下方向H及び船幅方向Wに延びて船首側を区画する前壁部51と、直上の車両搭載甲板48に沿うように形成され上下方向Hの上側を区画する上壁部52と、を有している。
図4、図5に示すように、本実施形態の収容部46は、更に、開口部47を開閉可能な蓋部53を有している。この蓋部53は、副推進装置13が使用位置にあるときに開放状態にされる一方で、副推進装置13が収容位置にあるときには閉塞状態にされる。蓋部53は、図示しないアクチュエータ等によって例えば船首尾方向FAや船幅方向Wにスライドすることで開口部47を開閉する。図2では、閉塞状態から開放状態にされる際に、蓋部53が船幅方向Wの内側にスライドする場合を例示している。
図7は、本開示の第一実施形態における収容部を下方から見た図であって、蓋部を開放し副推進装置を収容位置とした状態を示している。
図7に示すように、本実施形態の収容部46は、収容位置にある副推進装置13の副プロペラ33が収容される第一収容部54と、副プロペラ33よりも基端部35側の部分が収容される第二収容部55とを備えている。第一収容部54は、第二収容部55の船尾11F側に形成されている。
本実施形態では、副プロペラ33の回転軸38が上下方向Hに延び且つ支持部32よりも下方に副プロペラ33が配置された姿勢(図5参照)で、副推進装置13が収容部46に収容される。そして、上述した起倒軸34は、第二収容部55内に位置している。そして、本実施形態では、第二収容部55の船幅方向Wの寸法が、第一収容部54の船幅方向Wの寸法よりも小さくなっている。つまり、収容部46は、収容位置にある副推進装置13の船幅方向Wの寸法に対応する大きさで形成されている。また、図5に示すように、本実施形態の収容部46は、収容位置にある副推進装置13の上下方向Hの寸法よりも大きく形成され、収容位置にある副推進装置13が、開口部47から下方に突出しないようになっている。
図3、図5に示すように、上述した動力発生装置16は、船体11内の複数の階層のうち収容部46と同一階層に設けられている。本実施形態の動力発生装置16は、収容部46に対して船首尾方向FAで船尾11Fとは反対側となる船首側に隣接配置されている。本実施形態の動力発生装置16は、第一軸線43(図6参照)の延びる方向すなわちローター軸40(図6参照)の延びる方向が長手方向となっている。言い換えれば、動力発生装置16は、第一軸線43の延びる方向の寸法よりも、第一軸線43に垂直な方向の外形寸法が小さい。そして、本実施形態の動力発生装置16は、船首尾方向FAに第一軸線43が延びる姿勢で収容部46と同一階層に設置されている。
また、図2に示すように、本実施形態では、二つの収容部46と同一階層に起倒装置15も設置されている。本実施形態の起倒装置15は、二つの収容部46に対して船幅方向Wの内側に隣接して一つずつ設置されている。
(作用効果)
上記第一実施形態の船舶によれば、副推進装置13が、水平方向に延びる起倒軸34回りに起倒可能とされ、船体11の船尾側船底30から下方に向かって延びる使用位置と、船体11の船尾側船底30に沿って延びる収容位置との間で変位可能とされ、起倒装置15が、使用位置と収容位置との間で副推進装置13を起倒させるようになっている。
これにより、副推進装置13を使用しないときに、副推進装置13を使用位置から収容位置へ起倒軸34回りに変位させることで、船体11の付加物抵抗を低減することができる。また、使用位置にあるときに船尾側船底30から下方に向かって延びる副推進装置13を、船尾側船底30に沿って延びる収容位置に変位させることができるため、副推進装置13を昇降させて船体11内に収容する場合と比較して、収容位置にある副推進装置13の上下方向Hの寸法を抑えることができる。
したがって、副推進装置13が使用位置にある場合に船尾側船底30から下方に延びるストラット部31を有している場合であっても、副推進装置13の上方の船体11内に副推進装置13を収容するための上下に長いスペースが必要なくなり、船体11内の利用可能なスペースを拡大することが可能となる。とりわけ、副推進装置13の上方に車両搭載甲板48が設けられている場合には、車両搭載スペースが減じられることを抑制できる。
さらに、主推進装置12の故障時には副推進装置13による航行も可能になるため、冗長性を確保することができる。
上記第一実施形態の船舶1によれば、更に、船体11が、船尾側船底30に開口する開口部47を有した収容部46を備えている。そして、収容位置とされた副推進装置13が、この収容部46に収容されるようになっている。
これにより、収容位置にある副推進装置13が船尾側船底30よりも下方に突出することを抑制できるため、船体11の付加物抵抗をより一層低減することが可能となる。
上記第一実施形態の船舶1によれば、更に、収容部46が開口部47を開閉可能な蓋部53を備えている。
これにより、副推進装置13が収容位置にあり且つ船体11を進退や旋回させているときに、船尾側船底30に沿う水流が収容部46に入り込むことを抑制できるため、船体11の船尾側船底30で生じる抵抗を低減することができる。
上記第一実施形態の船舶1によれば、更に、副推進装置13が、支持部32と副プロペラ33とを備え、支持部32が使用位置で上下方向Hに延びる旋回軸37回りに旋回可能とされ、副プロペラ33が、支持部32に支持されて旋回軸37と交差する方向に延びる回転軸38回りに回転可能とされている。
これにより、旋回軸37を中心とした径方向に向かって水流を生じさせることができる。したがって、副推進装置13を、推進加勢だけではなく、スタンスラスターとしても用いることができるため、港内操船性能を向上することが可能になるとともに、スタンスラスターを省略して部品点数を低減できる。また、一般的なスタンスラスターと比較して船首尾方向FAの船体11中央からの距離である回頭モーメントのレバーを確保できるため港内操船性能を向上することができる。
上記第一実施形態の船舶1によれば、更に、甲板23が、船体11の内部を上下複数の階層に仕切っており、副推進装置13の動力を発生する動力発生装置16が収容部46と同一階層に設けられている。また、動力発生装置16で発生した動力を副推進装置13に伝達する動力伝達装置17を備えている。
これにより、動力発生装置16が収容部46の上方に配置される場合と比較して、収容部46の直上の階層のスペースが減じられることを抑制できる。
上記第一実施形態の船舶によれば、更に、一つの主推進装置12と、この主推進装置12の船尾側に設けられた一つの舵14と、主推進装置12の船幅方向W両側に一つずつ設けられた二つの副推進装置13と、を備えている。
これにより、いわゆる一機一軸一舵方式の船舶において、二つの副推進装置13により推進加勢を行うことができると共に、二つの起倒式の副推進装置13を配置するスペースを確保することが可能となる。
上記第一実施形態の船舶によれば、更に、副推進装置13は、使用位置にあり且つ回転軸が船幅方向Wに延びているときに船首尾方向FAで舵14と重ならない位置に設けられるとともに船首尾方向FAで主推進装置12の主プロペラ26と重ならない位置に設けられている。
これにより、副推進装置13の支持部32を旋回させて、副プロペラ33によって生じる水流の向きを船幅方向Wとした場合に、この副プロペラ33によって生じる水流が、舵14や主プロペラ26に干渉することを抑制可能となる。
[第一実施形態の変形例]
上述した第一実施形態では、動力発生装置16を収容部46に隣接配置する場合について説明した。しかし、動力発生装置16は、船体11内に配置されるものに限られない。例えば、副推進装置13は、支持部32の内部に動力発生装置である電動機を備えた、いわゆるポッド推進器であってもよい。
このようにすることで、船体11内に動力発生装置16の配置スペースを確保する必要が無くなるため、船体11内のスペースを有効利用することができる。
[第二実施形態]
次に、本開示の第二実施形態を図面に基づき説明する。この第二実施形態は、第一実施形態と副推進装置13の起倒軸34の向きが異なる。そのため、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明すると共に、重複する説明を省略する。
図8は、本開示の第二実施形態の船尾構造を船尾側から見た図である。図9は、本開示の第二実施形態の船尾構造を船幅方向外側から見た図である。
第二実施形態の船舶101は、第一実施形態と同様に、船体11と、主推進装置12と、副推進装置113と、舵14と、起倒装置15と、動力発生装置116と、動力伝達装置17と、を備えている。
図8、図9に示すように、第二実施形態における副推進装置113は、支持部32と、副プロペラ33と、を備えている。本実施形態の副推進装置113は、第一実施形態の副推進装置13と同様に、いわゆるアジマススラスターである。副推進装置113は、船尾11Fに設けられて、水平方向に延びる起倒軸34回りに起倒可能とされている。具体的には、副推進装置113は、使用するときの位置である使用位置と、使用しないときの位置である収容位置と、の間で変位する。副推進装置113は、使用位置にあるときに、船体11の船尾側船底30から下方に向かって延びる起きた姿勢となり、収容位置にあるときに、船体11の船尾側船底30に沿って延びる倒れた姿勢となる。なお、図8では、副推進装置113の基端部の図示を省略している。
本実施形態の起倒軸34は、第一実施形態の起倒軸34と同様に、船幅方向Wに延びている。副推進装置113の基端部は、この船幅方向Wに延びる起倒軸34回りに起倒可能に支持されている。第二実施形態の副推進装置113は、船首尾方向FAで第一実施形態の副推進装置13とは反対方向に起倒するように構成されている。具体的には、副推進装置113の先端部36は、使用位置から収容位置へ変位する際に、船首尾方向FAの船首側に向かって変位する一方で、副推進装置113の先端部36は、収容位置から使用位置へ変位する際には、船首尾方向FAの船尾11F側へ変位する。このように変位する副推進装置113の先端部36の軌跡は、使用位置から船首側に向かうに従って漸次上方へ向かう円弧状、言い換えれば収容位置から下方に向かうに従って漸次船尾11F側へ向かう円弧状をなしている。第一実施形態の船舶1と同様に、この第二実施形態の船舶101も、二つの副推進装置113を備えており、これら二つの副推進装置113が主推進装置12よりも船幅方向W外側である主推進装置12の左舷側と右舷側とに一つずつ設けられている。
船体11は、収容位置にある副推進装置113を収容する収容部46を備えている。この第二実施形態の収容部46は、第一実施形態の収容部46よりも僅かに船尾11F側に配置されている。そして、収容部46は、船尾側船底30に開口する開口部47を有し、船尾側船底30から上方に向かって凹むように形成されている。第二実施形態の収容部46も、第一実施形態と同様に、車両搭載甲板48の直下の階層に形成されている。ここで、収容部46の位置は、車両搭載甲板48の直下の階層ではなく、車両乗込甲板24の直下の階層となる場合もある。
収容部46は、収容位置にある副推進装置113の副プロペラ33が収容される第一収容部54と、副プロペラ33よりも基端部側の部分が収容される第二収容部55とを備えている。第一収容部54は、第二収容部55の船首側に形成されている。つまり、第二実施形態の収容部46は、第一実施形態の収容部46に対して第一収容部54と第二収容部55との船首尾方向FAの配置が反対になっている。そして、この第二実施形態では、副プロペラ33の回転軸38が上下方向Hに延び且つ支持部32よりも上方に副プロペラ33が配置された姿勢で、副推進装置113が収容部46に収容される。なお、第二実施形態の収容部46も、収容位置にある副推進装置113が開口部47から下方に突出しない大きさで形成されている。
本実施形態の起倒装置15は、二つの収容部46の船幅方向W外側に隣接してそれぞれ一つずつ設置されている。起倒装置15は、使用位置と収容位置との間で副推進装置113を起倒させる。具体的には、起倒装置15は、副推進装置113の基端部を起倒軸34回りに回転させることが可能となっている。なお、起倒装置15の配置は、上記配置に限られず、例えば、動力発生装置116の船首側に配置してもよい。
動力発生装置116は、船体11内の複数の階層のうち収容部46と同一階層に設けられている。本実施形態の動力発生装置116は、収容部46に対して船幅方向Wの内側(言い換えれば、船幅方向Wの中央側)に隣接配置されている。本実施形態の動力発生装置116は、第一軸線43の延びる方向が長手方向となっており、第一軸線43の延びる方向の寸法よりも、第一軸線43に垂直な方向の寸法の方が小さく形成されている。そして、本実施形態の動力発生装置16は、船幅方向Wに第一軸線43が延びる姿勢で収容部46と同一階層に設置されている。
動力伝達装置17は、動力発生装置16で発生した動力を副推進装置113に伝達する。動力伝達装置17は、第一実施形態の動力伝達装置17と配置が異なるだけである。動力伝達装置17も、第一実施形態と同様に、例えば、第一かさ歯車41と第二かさ歯車42とを備える構成を例示できる。なお、図8、図9では、動力伝達装置17の図示を省略している。
副推進装置113が使用位置にあり且つ副プロペラ33の回転軸38が船幅方向Wを向いているとき、副推進装置113の位置は、船首尾方向FAで舵14と重ならない位置になっている。そして、第二実施形態の副推進装置113は船首尾方向FAで舵14よりも船尾11F側に位置しているため、この副推進装置113の位置は、使用位置にあり且つ副プロペラ33の回転軸38が船幅方向Wを向いているときに、船首尾方向FAで主プロペラ26とも重ならない位置になっている。図9中、副推進装置113が使用位置にあり且つ副プロペラ33の回転軸38が船幅方向Wに延びているときの副プロペラ33のチップ軌跡を二点鎖線の円で示している。
(作用効果)
上記第二実施形態の船舶101によれば、第一実施形態の作用効果に加え、動力発生装置116を収容部46の船幅方向W内側に配置できることで、収容部46の船首側に動力発生装置16を設置するスペースが確保できない場合であっても、起倒式の副推進装置113を設置することが可能となる。また、使用位置にある場合に、副プロペラ33の位置を、第一実施形態の副プロペラ33の位置よりも船尾11F側に配置できるため、船首尾方向FAの船体11中央からの距離である回頭モーメントのレバーを大きくして港内操船性能を向上することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記の各実施形態では、使用位置で副プロペラ33を回転させて水流を発生させる場合について説明した。しかし、副プロペラ33を回転させるのは、使用位置に限られない。例えば、副プロペラ33全体が収容部46の開口部47よりも下方に配置されている状態であれば、使用位置と収容位置との間の位置であってもよい。このようにすることで、副プロペラ33を水面近くで回転させることができるため、喫水が浅い場合などに副プロペラ33が障害物と干渉することを抑制できる。
上記各実施形態では、一つの副推進装置13,113に一つの副プロペラ33が設けられていたが、一つの副推進装置13,113に複数の副プロペラ33を設けるようにしてもよい。
上記各実施形態では、起倒軸34が船首尾方向FAに垂直な水平方向である船幅方向Wに延びる場合について説明したが、起倒軸34は、副推進装置13,113が使用位置と収容位置との間で起倒可能であれば、如何なる方向に延びていてもよい。さらに、収容部46の形状は、収容位置にある副推進装置13,113を収容可能な形状であれば、如何なる形状であってもよい。すなわち、上記の各実施形態では、互いの船幅方向Wの寸法が異なる第一収容部54と第二収容部55とを有する場合を例示したが、例えば、開口部47が四角形状となる収容部46であってもよい。
上記各実施形態では、収容部46が開口部47を開閉可能な蓋部53を備える場合を一例にして説明した。しかし、蓋部53は、必要に応じて設ければ良く、例えば、蓋部53を備えないようにしてもよい。また、蓋部53のスライドする方向は船幅方向Wに限られず、例えば、船首尾方向FAであってもよい。
上記各実施形態の副推進装置13,113は、更に、副プロペラ33の周囲を囲む円筒状のノズルを備えていてもよい。
上記各実施形態では、収容位置にある副推進装置13,113が収容部46の開口部47よりも下方に突出しない場合について説明したが、収容位置にある副推進装置13,113が収容部46の開口部47よりも下方、すなわち船尾側船底30よりも下方に突出してもよい。さらに、各実施形態では収容部46を備える場合について説明したが、収容部46を備えない船体11に起倒式の副推進装置13を設けるようにしてもよい。
<付記>
実施形態に記載の船舶1は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様によれば船舶1,101は、船体11と、前記船体11の船尾に設けられた主推進装置12と、前記船尾に設けられ、水平方向に延びる起倒軸34回りに起倒可能とされ、前記船体11の船尾側船底30から下方に向かって延びる使用位置と、前記船体11の船尾側船底30に沿って延びる収容位置との間で変位可能とされ、前記使用位置にある場合に前記船尾側船底30から下方に延びるストラット部31と、前記使用位置にある場合に前記ストラット部31の下部に支持されて上下方向Hに延びる旋回軸37回りに旋回可能な支持部32と、前記支持部32に支持されて前記旋回軸37と交差する方向に延びる回転軸38回りに回転可能な副プロペラ33と、を有する副推進装置13,113と、前記副推進装置13,113を、前記使用位置と前記収容位置との間で起倒させる起倒装置15と、を備える。
船舶1,101の例としては、フェリー、RORO船、自動車運搬船が挙げられる。副推進装置13,113の例としては、アジマススラスターやポッド推進器が挙げられる。
これにより、副推進装置13,113を使用しないときに、副推進装置13,113を使用位置から収容位置へ起倒軸34回りに変位させることで、船体11の付加物抵抗を低減することができる。また、使用位置にあるときに船尾側船底30から下方に向かって延びる副推進装置13,113を、船尾側船底30に沿って延びる収容位置に変位させることができるため、副推進装置13,113を昇降させて船体11内に収容する場合と比較して、収容位置にある副推進装置13,113の上下方向Hの寸法を抑えることができる。また、使用位置にある場合に船尾側船底30から下方に延びるストラット部31を有していることで、副推進装置13,113の上下方向Hの寸法が大きい場合であっても、収容位置にある副推進装置13,113の上下方向Hの寸法を抑えることができる。
したがって、副推進装置13,113の上方の船体11内に副推進装置13,113を収容するための上下に長いスペースが必要なくなり、船体11内の利用可能なスペースを拡大することが可能となる。とりわけ、副推進装置13,113の上方に車両搭載甲板が設けられている場合には、車両搭載スペースが減じられることを抑制できる。
さらに、旋回軸37を中心とした径方向に向かって水流を生じさせることができる。したがって、副推進装置13を、推進加勢だけではなく、スタンスラスターとしても用いることができるため、港内操船性能を向上することが可能になるとともに、スタンスラスターを省略して部品点数を低減できる。また、一般的なスタンスラスターと比較して船首尾方向FAの船体11中央からの距離である回頭モーメントのレバーを確保できるため港内操船性能を向上することができる。
(2)第2の態様に係る船舶1,101は、(1)の船舶1,101であって、前記船体11は、前記船尾側船底30に開口する開口部を有した収容部46を備え、前記収容部46は、前記収容位置とされた前記副推進装置13を収容する。
これにより、収容位置にある副推進装置13,113が船尾側船底30から下方に突出することを抑制できるため、船体11の付加物抵抗をより一層低減することが可能となる。
(3)第3の態様に係る船舶1,101は、(2)の船舶1,101であって、前記収容部46は、前記開口を開閉可能な蓋部を備える。
これにより、副推進装置13が収容位置にあり且つ船体11を進退や旋回させているときに、船尾側船底30に沿う水流が収容部46に入り込むことを抑制できるため、船体11の船尾側船底30で生じる抵抗を低減することができる。
(4)第4の態様に係る船舶1,101は、(2)又は(3)の船舶1,101であって、前記船体11の内部を上下複数の階層に仕切る甲板を有し、前記収容部46と同一階層に設けられて前記副推進装置13の動力を発生する動力発生装置16,116と、前記動力発生装置16,116で発生した動力を前記副推進装置13,113に伝達する動力伝達装置17と、を備える。
これにより、動力発生装置16,116が収容部46の上方に配置される場合と比較して、収容部46の上層のスペースが減じられることを抑制できる。
(5)第5の態様に係る船舶1,101は、(1)から(4)の何れか一つの船舶1,101であって、前記副推進装置13,113は、前記使用位置にあり且つ前記回転軸38が船幅方向Wに延びているときに船首尾方向FAで舵14と重ならない位置に設けられるとともに船首尾方向FAで前記主推進装置12の主プロペラ26と重ならない位置に設けられている。
これにより、副推進装置13,113の支持部32を旋回させて、副プロペラ33によって生じる水流の向きを船幅方向Wとした場合に、この副プロペラ33によって生じる水流が、舵14や主プロペラ26に干渉することを抑制可能となる。
(6)第6の態様に係る船舶1,101は、(1)から(4)の何れか一つの船舶1,101であって、前記副推進装置13は、前記支持部32の内部に動力を発生する動力発生装置を備える。
これにより、船体11内に動力発生装置16,116の配置スペースを確保する必要が無くなるため、船体11内のスペースを有効活用することができる。
(7)第7の態様に係る船舶1,101は、(1)から(6)の何れか一つの船舶1,101であって、一つの前記主推進装置12と、一つの前記主推進装置12の船尾11F側に設けられた一つの舵14と、前記主推進装置12の船幅方向W両側に一つずつ設けられた二つの前記副推進装置13,113と、を備える。
これにより、いわゆる一機一軸一舵方式の船舶1,101において、二つの副推進装置13,113により推進加勢を行うことができると共に、二つの起倒式の副推進装置13,113を配置するスペースを確保することが可能となる。
1,101…船舶 11…船体 11F…船尾 12…主推進装置 13,113…副推進装置 14…舵 15…起倒装置 16,116…動力発生装置 17…動力伝達装置 21…舷側 22…船底 23…甲板 24…車両乗込甲板 25…ショアランプ 26…主プロペラ 27…プロペラシャフト 28…プロペラ軸線 29…ボッシング 30…船尾側船底 31…ストラット部31 32…支持部 33…副プロペラ 34…起倒軸 35…基端部 36…先端部 37…旋回軸 38…回転軸 39…舵軸 40…ローター軸 41…第一かさ歯車 42…第二かさ歯車 43…第一軸線 44…第二軸線 45…基端部 46…収容部 47…開口部 48…車両搭載甲板 49…側壁部 50…後壁部 51…前壁部 52…上壁部 53…蓋部 54…第一収容部 55…第二収容部

Claims (7)

  1. 船体と、
    前記船体の船尾に設けられた主推進装置と、
    前記船尾に設けられ、水平方向に延びる起倒軸回りに起倒可能とされ、前記船体の船尾側船底から下方に向かって延びる使用位置と、前記船体の船尾側船底に沿って延びる収容位置との間で変位可能とされ、前記使用位置にある場合に前記船尾側船底から下方に延びるストラット部と、前記使用位置にある場合に前記ストラット部の下部に支持されて上下方向に延びる旋回軸回りに旋回可能な支持部と、前記支持部に支持されて前記旋回軸と交差する方向に延びる回転軸回りに回転可能な副プロペラと、を有する副推進装置と、
    前記副推進装置を、前記使用位置と前記収容位置との間で起倒させる起倒装置と、
    を備える船舶。
  2. 前記船体は、前記船尾側船底に開口する開口部を有した収容部を備え、
    前記収容部は、前記収容位置とされた前記副推進装置を収容する
    請求項1に記載の船舶。
  3. 前記収容部は、前記開口を開閉可能な蓋部を備える
    請求項2に記載の船舶。
  4. 前記船体の内部を上下複数の階層に仕切る甲板を有し、
    前記収容部と同一階層に設けられて前記副推進装置の動力を発生する動力発生装置と、
    前記動力発生装置で発生した動力を前記副推進装置に伝達する動力伝達装置と、
    を備える
    請求項2又は3に記載の船舶。
  5. 前記副推進装置は、前記使用位置にあり且つ前記回転軸が船幅方向に延びているときに船首尾方向で舵と重ならない位置に設けられるとともに船首尾方向で前記主推進装置の主プロペラと重ならない位置に設けられている
    請求項1から4の何れか一項に記載の船舶。
  6. 前記副推進装置は、前記支持部の内部に動力を発生する動力発生装置を備える
    請求項1から4の何れか一項に記載の船舶。
  7. 一つの前記主推進装置と、
    一つの前記主推進装置の船尾側に設けられた一つの舵と、
    前記主推進装置の船幅方向両側に一つずつ設けられた二つの前記副推進装置と、
    を備える
    請求項1から6の何れか一項に記載の船舶。
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