JP2023060919A - 自動運転制御装置、及び、自動運転制御方法 - Google Patents

自動運転制御装置、及び、自動運転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】演算性能が異なる汎用CPU及び専用HWを使用しつつ、適切な自動運転制御をなるべく継続可能な技術を提供することを目的とする。【解決手段】機能継続処理部は、処理時間監視部の判定結果と、汎用CPU異常監視部の判定結果と、専用HW異常監視部の判定結果とに基づいて、制御CPU制御計画部で算出される他の制御計画と、汎用CPU自動運転制御計画部で算出される自動運転制御計画と、専用HW自動運転制御計画部で算出される自動運転制御計画とを含む複数の制御計画から、算出用制御計画を選定する。【選択図】図1

Description

本開示は、自動運転制御装置、及び、自動運転制御方法に関する。
近年、省燃費、安全性向上、及び、利便性向上などの要求に対応すべく、車両の電子化が進んでおり、車載機器を制御対象として制御する電子制御装置(ECU:Electric Control Unit)の搭載が進んでいる。例えば、カメラ、ミリ波レーダなどのセンサ機能を有する車載機器の入力データに基づいて、エンジン、変速機、走行用モータ、ブレーキ装置、ステアリング装置などの制御対象を制御するための制御指令値を算出する車両制御装置が広く用いられている。
また、車両の走行に関して、運転者の運転操作を支援する運転支援機能と、運転者の運転操作によらずシステムが自動的に運転制御を行う自動運転機能とが開発されており、今後、自動運転機能を有する車両制御装置、つまり自動運転制御装置の高度化が進むと考えられる。
システムが自動的に運転制御を行う自動運転制御装置では、ハードウェアの故障及びソフトウェアの暴走などの動作異常時に、自動運転を機能継続させるためにシステムを冗長化または多重化することが一般的である。安易な多重化の構成として、フル2重系の冗長化(完全冗長化ともいう)のシステム、つまり同一機能が2重化されたフル2重系システムがある。複数の同一機能を有するフル2重系システムにおいて、メインのシステムが故障した場合には、メインのシステムと同一機能を有するサブのシステムがメインのシステムに代わって機能継続する。
ただし、複数の同一機能を有するフル2重系システムでは、コスト(特にハードウェアのコスト)の増大という課題が生じるため、そのような課題を解決する様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、自動化のレベルが比較的低い自動運転制御を行う予防安全システムと、自動化のレベルが比較的高い自動運転制御を行う自動運転システムとが、互いに独立した処理系として構成されている自動運転制御装置が提案されている。
特許第6345199号公報
特許文献1の自動運転制御装置では、運転者により自動運転が要求されると、予防安全システムによるレベル2の自動運転制御が実施される。その後、レベル3許可条件が満たされる場合には、自動運転システムによるレベル3の自動運転制御に移行し、レベル3許可条件が満たされない場合には、予防安全システムによるレベル2の自動運転制御が行われる。そして、予防安全システムによる自動運転制御が行われている場合に、当該予防安全システムが故障すると、自動運転システムによる自動運転制御へ移行する。自動運転システムによる自動運転制御が行われている場合に、当該自動運転システムが故障すると、予防安全システムによる自動運転制御、すなわち運転支援制御へ移行する。
このような特許文献1に開示されている車両の自動運転制御装置によれば、フル2重系システムの構成ではなく、必要な処理能力が異なる2つの処理系によって自動運転機能の2重化が図れている。相対的に機能が劣るまたは限定されるサブの予防安全システムには、機能の差に起因して、メインの自動運転システムよりも実装コストが小さいハードウェアを搭載することができるため、ハードウェアコストの増大を抑制することができる。
しかしながら、特許文献1の技術では、相対的に機能が劣るまたは限定される予防安全システムについて算出処理の性能限界が考慮されていない。このため例えば、自動運転システムの動作異常時の算出処理が、予防安全システムの性能限界を超えると、適切にバックアップできない場合があり、適切な自動運転制御を継続できない可能性があった。
そこで、本開示は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、演算性能が異なる汎用CPU及び専用HWを使用しつつ、適切な自動運転制御をなるべく継続可能な技術を提供することを目的とする。
本開示に係る自動運転制御装置は、車両に搭載された車載機器が取得する車両制御用情報に基づいて、前記車両の自動運転を制御する自動運転制御装置であって、自動運転制御計画と、前記自動運転制御計画と異なる他の制御計画とを含む複数の制御計画から算出用制御計画を選定し、前記算出用制御計画に基づいて、前記車両に搭載された制御対象に与える制御指令値を算出する制御CPUと、前記制御CPUと通信可能であり、前記自動運転制御計画を算出する汎用CPUと、前記制御CPUと通信可能であり、前記自動運転制御計画を算出し、前記汎用CPUよりも前記自動運転制御計画を算出する演算性能が高い専用HWとを備え、前記汎用CPUは、前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記自動運転制御計画を算出する汎用CPU算出処理を行う汎用CPU自動運転制御計画部を含み、前記制御CPUまたは前記汎用CPUは、前記汎用CPU算出処理の処理時間が、予め設定された処理時間閾値を超えるオーバーラン状態が発生しているか否かを判定し、前記オーバーラン状態が発生していると判定された場合に前記汎用CPU算出処理を停止する処理時間監視部を含み、前記制御CPUまたは前記汎用CPUは、前記汎用CPUが前記オーバーラン状態以外の動作異常状態であるか否かを判定する汎用CPU異常監視部を含み、前記専用HWは、前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記自動運転制御計画を算出する専用HW自動運転制御計画部を含み、前記制御CPUまたは前記専用HWは、前記専用HWが動作異常状態であるか否かを判定する専用HW異常監視部を含み、前記制御CPUは、前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記他の制御計画を算出する制御CPU制御計画部と、前記処理時間監視部の判定結果と、前記汎用CPU異常監視部の判定結果と、前記専用HW異常監視部の判定結果とに基づいて、前記制御CPU制御計画部で算出される前記他の制御計画と、前記汎用CPU自動運転制御計画部で算出される前記自動運転制御計画と、前記専用HW自動運転制御計画部で算出される前記自動運転制御計画とを含む前記複数の制御計画から、前記算出用制御計画を選定する機能継続処理部とを含む。
本開示によれば、処理時間監視部の判定結果と、汎用CPU異常監視部の判定結果と、専用HW異常監視部の判定結果とに基づいて、制御CPU制御計画部で算出される他の制御計画と、汎用CPU自動運転制御計画部で算出される自動運転制御計画と、専用HW自動運転制御計画部で算出される自動運転制御計画とを含む複数の制御計画から、算出用制御計画を選定する。このような構成によれば、演算性能が異なる汎用CPU及び専用HWを使用しつつ、適切な自動運転制御をなるべく継続することができる。
実施の形態1に係る自動運転制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1に係る自動運転制御装置の動作を示すフローチャートである。 関連装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る自動運転制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る機能継続処理部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る自動運転制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態2に係る自動運転制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る自動運転制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る自動運転制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3に係る自動運転制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態1~3に係る自動運転制御装置のハードウェアの構成例を示すブロック図である。 実施の形態1~3に係る自動運転制御装置のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1に係る自動運転制御装置100の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように自動運転制御装置100は、車両に搭載された1以上の車載機器141が取得する車両制御用情報に基づいて、車両に搭載された1以上の制御対象142に与える制御指令値を算出することによって、車両の自動運転を制御する。自動運転制御装置100は、車両に搭載されてもよいし、運転支援機能を有する運転支援制御装置などを含んでもよい。車載機器141で取得される車両制御用情報は、例えば車両状態及び周辺環境情報などを含む。
自動運転制御装置100は、制御CPU110と、汎用CPU120と、専用HW130とを備える。CPUは、Central Processing Unitの略記であり、HWは、Hardwareの略記である。
制御CPU110は、自動運転制御計画と、自動運転制御計画と異なる他の制御計画とを含む複数の制御計画から算出用制御計画を選定し、算出用制御計画に基づいて、制御対象142に与える制御指令値を算出する。
汎用CPU120は、制御CPU110と通信(つまりデータ送受信)可能であり、自動運転制御計画を算出する。専用HW130は、制御CPU110と通信(つまりデータ送受信)可能であり、自動運転制御計画を算出する。専用HW130は汎用CPU120よりも自動運転制御計画を算出する演算性能が高い。なお本実施の形態1では、演算性能は、制御CPU110と汎用CPU120との間の通信性能、及び、制御CPU110と専用HW130との間の通信性能は含まれず、自動運転制御計画の算出に必要な演算量の演算を実行する場合の当該演算の速度性能を含む。
自動運転制御装置100は、マイコンまたはSoC(System-on-a-Chip)などのコンピュータを用いて構成されており、制御CPU110、汎用CPU120及び専用HW130の機能ブロックは、コンピュータがプログラムに従って動作することにより実現される。例えば、マイコンまたはSoCに搭載される演算ユニットとして、CPU、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、専用エンジンが搭載されたアクセラレータなど、様々な形態が考えられる。
制御CPU110、汎用CPU120及び専用HW130のそれぞれの機能ブロックは、必要な情報、取得された情報、データ処理またはデータ生成された情報などを記憶するデータ記憶部を備える場合がある。制御CPU110、汎用CPU120及び専用HW130のそれぞれの機能ブロックは、独立したECUまたはコンピュータに搭載されてもよいし、異なる種類の演算ユニットに搭載されてもよいし、全てまたは一部の機能ブロックが単一のECU、コンピュータまたは演算ユニットに搭載されてもよい。
本実施の形態1では、制御CPU110及び汎用CPU120のそれぞれに、低動作周波数マルチコアCPUが異なる特定のCPUコアが適用され、専用HW130に、製造後に論理構成をプログラム化できるFPGAが適用される。この構成によれば、自動運転制御計画を算出する演算性能に関して、専用HW130の演算性能を汎用CPU120の演算性能よりも高くすることができる。
一般的に、低動作周波数のCPUコアのコストはFPGAのコストよりも低いため、上記のようにCPUコア及びFPGAを適用した構成では、複数の専用HW130を用いるフル2重系システムよりもハードウェアコストを抑制することができる。また一般的に、CPUコア同士の間の通信性能は、CPUコアとFPGAとの間の通信性能よりも高い。このため、上記のようにCPUコア及びFPGAを適用した構成では、制御CPU110と汎用CPU120との間の通信性能は、制御CPU110と専用HW130との間の通信性能よりも高くなる。なお本実施の形態1では、通信性能は、自動運転制御装置100のハードウェア、ドライバ及びミドルウェアなどに依存する通信速度または通信帯域を含む。上記の構成は一例であり、制御CPU110及び汎用CPU120にCPUコアが適用されなくてもよいし、専用HW130にFPGAが適用されなくてもよい。
以下、汎用CPU120、専用HW130、及び、制御CPU110のそれぞれの機能ブロックの概要を、この順で説明する。
汎用CPU120は、汎用CPU自動運転制御計画部121と、処理時間監視部122と、汎用CPU異常監視部123とを含む。
汎用CPU自動運転制御計画部121は、車載機器141が取得する車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画を算出する汎用CPU算出処理を行う。本実施の形態1では、対応情報は、車両制御用情報と、車両制御用情報に予め定められた処理が施された加工車両制御用情報との少なくともいずれか1つを含む。なお、加工車両制御用情報の詳細は後述する。
処理時間監視部122は、汎用CPU算出処理の処理時間を監視し、オーバーラン状態が発生しているか否かを判定する第1判定を行う。オーバーラン状態は、汎用CPU算出処理の処理時間が、予め設定された処理時間閾値を超える状態である。本実施の形態1では、処理時間は、自動運転制御計画を算出する演算時間と、自動運転制御計画を算出するために必要な対応情報を取得する通信時間と、算出した自動運転制御計画を制御CPU110に送信する通信時間とを含む。
また、処理時間監視部122は、オーバーラン状態が発生していると判定された場合に、汎用CPU算出処理を停止し、かつ、第1判定の結果としてオーバーラン状態を制御CPU110に通知する。なお、ここでいう停止は、汎用CPU算出処理を完全に停止することであってもよいし、汎用CPU算出処理を完全に停止するのではなく汎用CPU算出処理の負荷の増加を停止することであってもよい。
汎用CPU異常監視部123は、汎用CPU120の状態を監視し、汎用CPU120がオーバーラン状態以外の動作異常状態であるか否かを判定する第2判定を行う。汎用CPU異常監視部123は、汎用CPU120が動作異常状態であると判定された場合に、第2判定の結果として、汎用CPU120のオーバーラン状態以外の動作異常状態を制御CPU110に通知する。
専用HW130は、専用HW自動運転制御計画部131と、専用HW異常監視部132とを含む。
専用HW自動運転制御計画部131は、車載機器141が取得する車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画を算出する。本実施の形態1では、専用HW自動運転制御計画部131で用いられる対応情報は、汎用CPU自動運転制御計画部121で用いられる対応情報と同様であるが、両者は同一でなくてもよい。
専用HW異常監視部132は、専用HW130の状態を監視し、専用HW130が動作異常状態であるか否かを判定する第3判定を行う。専用HW異常監視部132は、専用HW130が動作異常状態であると判定された場合に、第3判定の結果として、専用HW130の動作異常状態を制御CPU110に通知する。
制御CPU110は、前処理部111と、制御CPU制御計画部112と、機能継続処理部113と、後処理部114とを含む。
前処理部111は、車載機器141が取得する車両制御用情報に基づいて対応情報を取得する。本実施の形態1では、前処理部111で取得される対応情報は、車両制御用情報と、車両制御用情報に予め定められた処理が施された加工車両制御用情報との少なくともいずれか1つを含む。前処理部111は、予め定められた処理を施すことが可能であり、車両制御用情報から加工車両制御用情報を生成するように構成されている。
制御CPU制御計画部112は、対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画とは異なる他の制御計画を算出する。本実施の形態1では、制御CPU制御計画部112で用いられる対応情報は、汎用CPU自動運転制御計画部121で用いられる対応情報と同様であるが、両者は同一でなくてもよい。
本実施の形態1では、制御CPU制御計画部112で算出される他の制御計画は、車両の運転者の手動操作が実現される手動運転制御計画と、車両の緊急状態時に安全機能が実現される緊急車両制御計画との両方を含む。しかしながら、他の制御計画は、これに限ったものではなく、手動運転制御計画と緊急車両制御計画とのいずれか1つであってもよいし、これら以外の制御計画であってもよい。
機能継続処理部113は、処理時間監視部122の判定結果(つまり第1判定の結果)と、汎用CPU異常監視部123の判定結果(つまり第2判定の結果)と、専用HW異常監視部132の判定結果(つまり第3判定の結果)とに基づいて、複数の制御計画から、制御指令値の算出に用いられる算出用制御計画を選定する。複数の制御計画は、制御CPU制御計画部112で算出される他の制御計画と、汎用CPU自動運転制御計画部121で算出される自動運転制御計画と、専用HW自動運転制御計画部131で算出される自動運転制御計画とを含む。本実施の形態1では、複数の制御計画は、これらの制御計画だけでなく、動作異常状態を制御対象142に報知させる報知制御計画を含む。
後述するように、このように構成された機能継続処理部113は、汎用CPU自動運転制御計画部121がオーバーラン状態であっても、機能継続処理を適切に実施可能な最適車両制御計画を、算出用制御計画として選定することが可能となっている。
後処理部114は、算出用制御計画を実現するために、機能継続処理部113で選定された算出用制御計画に基づいて制御指令値を算出し、当該制御指令値を制御対象142に与える。
以下、自動運転制御装置100の構成を詳細に説明する。自動運転制御装置100には、運転者の運転操作によらずシステムが自動的に運転制御を行う自動運転機能が搭載されている。ただし、ここでいう自動運転機能は、広い意味では、運転者の運転操作を支援する運転支援機能も含み、例えば広く製品化されている車間距離制御装置(ACC:Adaptive Cruise Control)、渋滞運転支援機能(TJA:Traffic Jam Assist)、車線維持支援(LKAS:Lane Keep Assist System)などの運転支援機能を含む。
また、自動運転制御装置100は、自動運転制御の終了判定を実施する機能を有している。例えば、自動運転制御装置100は、自動運転により目的地に到着した場合、または、運転者の要求により車両または車載システムの停止が指示された場合などに、自動運転制御を終了する判定を行う。
車載機器141は、例えば、車両の状態を監視して車両状態を取得する車載センサ及び車載ECUと、車両の周辺環境をセンシングして車両の周辺環境情報を取得する車載センサ及び通信機器とを含む。車載機器141は、車両状態及び周辺環境情報を、自動運転制御装置100に必要な車両制御用情報として取得し、取得した車両制御用情報を自動運転制御装置100へ出力する。
車両状態は、自動運転制御計画を含む様々な車両制御計画の算出に必要な車両走行状態などの情報であり、例えば、車両の現在の速度、加減速度、操舵角、角速度、角加速度、車両重量、車両重心などを含む。車両状態を取得する車載機器141に含まれる車載センサとしては、例えば、車速センサ、ヨーレートセンサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、方位センサが挙げられる。
周辺環境情報は、自動運転制御計画を含む様々な車両制御計画の算出に必要な車両の周辺環境などの情報であり、例えば、道路形状、車線、標識、信号機、障害物などの静止物情報と、他車両、歩行者及び自転車などの速度、加減速度、操舵角などの移動体情報とを含む。周辺環境情報を取得する車載機器141に含まれる車載センサとしては、例えば、カメラ、ミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)、超音波ソナーなどの自律系車載センサと、V2X、スマートフォンなどの車外通信が可能な車載通信機器及びモバイル機器とが挙げられる。
車載機器141は、自動運転制御装置100の入力として必要な車両制御用情報を取得可能であれば、上記に限ったものではない。例えば、車載機器141は、車内全体をモニタできるカメラと、運転者の視線及び状態をモニタできる運転者監視システム(DMS:Driver Monitoring System)とのような機器であってもよい。また例えば、車載機器141は、外部から車内に持ち込まれたスマートフォンなどのセンシング機能を持つモバイル機器であってもよい。
前処理部111には、1以上の車載機器141が取得する車両制御用情報が入力される。前処理部111は、入力された車両制御用情報の少なくとも一部を、対応情報の少なくとも一部として、汎用CPU120、専用HW130及び制御CPU制御計画部112へ出力してもよい。また、前処理部111は、車両制御用情報に少なくとも一部の加工などの予め定められた処理が施して加工車両制御用情報を生成し、加工車両制御用情報の少なくとも一部を、対応情報の少なくとも一部として、汎用CPU120、専用HW130及び制御CPU制御計画部112へ出力してもよい。なお、ここでの予め定められた処理としては、例えば、情報となるデータの形式や内容を変換する処理、及び、複数の情報を用いたデータフュージョンなどの認知処理などが挙げられる。
前処理部111には、汎用CPU120及び専用HW130に負担させる必要のない機能及び演算量が小さい機能などが、汎用CPU120及び専用HW130の代わりに搭載されてもよい。
自動運転制御装置100は、システムが自動的に運転制御を行う自動運転機能を有するが、必ずしもシステムが自動的に運転制御を行うわけではない。例えば、運転者の要求により手動運転制御計画が選定された場合には、運転者の手動操作を優先する運転制御が行われる。また例えば、緊急車両制御計画が選定された場合には、緊急状態時の安全機能が実現される。
緊急状態としては、汎用CPU120及び専用HW130の両方で自動運転制御計画を算出できない状態が考えられる。緊急状態は、例えば、汎用CPU120及び専用HW130の両方の動作異常状態が制御CPU110に通知される状態であってもよいし、汎用CPU自動運転制御計画部121のオーバーラン状態と専用HW130の動作異常状態とが制御CPU110に通知される状態であってもよい。また、緊急状態は、自動運転制御計画よりも優先度の高いシステムによる制御が必要と判断された状態であってもよく、そのような状態としては、運転者の異常が検知された状態や車載機器141の故障が検知された状態などが挙げられる。
制御CPU制御計画部112は、前処理部111から対応情報の少なくとも一部を取得し、取得した対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画とは異なる他の制御計画を算出する。上述したように本実施の形態1では、他の制御計画は、手動運転制御計画及び緊急車両制御計画を含む。
汎用CPU自動運転制御計画部121は、前処理部111から対応情報の少なくとも一部を通信機能により取得し、取得した対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画を算出する。なお、汎用CPU自動運転制御計画部121は、前処理部111で生成された対応情報に基づいてはなく、車載機器141から車両制御用情報を対応情報として直接取得し、取得された対応情報に基づいて自動運転制御計画を算出してもよい。
汎用CPU自動運転制御計画部121と同様に、専用HW自動運転制御計画部131は、前処理部111から対応情報の少なくとも一部を通信機能により取得し、取得した対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画を算出する。なお、専用HW自動運転制御計画部131は、前処理部111で生成された対応情報に基づいてではなく、車載機器141から車両制御用情報を対応情報として直接取得し、取得された対応情報に基づいて自動運転制御計画を算出してもよい。
汎用CPU自動運転制御計画部121及び専用HW自動運転制御計画部131のそれぞれには、互いに対応する自動運転制御計画を算出するプログラムのソフトウェアが搭載されている。このため、汎用CPU自動運転制御計画部121の自動運転制御計画を算出する機能と、専用HW自動運転制御計画部131の自動運転制御計画を算出する機能とは、互いに対応し、汎用CPU自動運転制御計画部121で算出される自動運転制御計画と、専用HW自動運転制御計画部131で算出される自動運転制御計画とは、互いに対応する。ここで、互いに対応することは、互いに完全に同じであること、または、互いにほぼ同じであることを含む。
例えば、汎用CPU120と専用HW130とでは、ハードウェアの差異に起因して、プログラムの実装形式が互いにほぼ同じであっても厳密には異なる場合がある。このような場合には、汎用CPU自動運転制御計画部121及び専用HW自動運転制御計画部131の算出機能同士は互いにほぼ同じであるが厳密には異なってもよく、それらで算出される自動運転制御計画も互いにほぼ同じであるが厳密には異なってもよい。
また、自動運転制御計画を算出する汎用CPU自動運転制御計画部121及び専用HW自動運転制御計画部131の一部演算が、汎用CPU自動運転制御計画部121及び専用HW自動運転制御計画部131の代わりに、前処理部111で行われてもよい。反対に、前処理部111の一部演算が、前処理部111の代わりに、汎用CPU自動運転制御計画部121及び専用HW自動運転制御計画部131で行われてもよい。前処理部111の演算量は、制御CPU110、汎用CPU120及び専用HW130の処理負荷の大きさに応じて適切に分担されてもよい。
自動運転制御計画の算出に必要な演算量は、車載機器141が取得する車両制御用情報の内容によって大きく異なるため、自動運転制御計画を算出する演算時間も、当該内容によって大きく異なる。例えば、車両の走行経路内の障害物の数が多い場合や、突然障害物を認識して車両の周辺環境が大きく変化する場合などには、車両制御用情報のデータ量が大きくなるため、自動運転制御計画を算出する演算量及び演算時間が大きくなる場合がある。
許容処理時間以内に演算量が大きい自動運転制御計画を算出するためには、演算性能の高い高価なハードウェアに自動運転制御計画を算出する機能を搭載する必要がある。なお本実施の形態1では、許容処理時間は、自動運転制御装置100が予め定められた動作を実行できるか否かに基づいて自動運転制御装置100の設計時に制約として設定される時間である。予め定められた動作は、例えば、自動運転制御装置100のプログラムのソフトウェアに対して期待される動作である。後述するように、オーバーラン状態の判定に用いられる処理時間閾値は、許容処理時間以下である。
汎用CPU自動運転制御計画部121及び専用HW自動運転制御計画部131は互いに対応する機能を有するが、専用HW130の演算性能は汎用CPU120の演算性能よりも高い。このため、汎用CPU自動運転制御計画部121が自動運転制御計画を算出するまでの処理時間が許容処理時間に間に合わない場合でも、専用HW自動運転制御計画部131が自動運転制御計画を算出するまでの処理時間が許容処理時間に間に合う場合がある。
そこで本実施の形態1では、自動運転制御計画を算出する演算量が大きい稀なケースでは、専用HW130が算出する自動運転制御計画を制御指令値に用い、演算量が小さい通常のケースでは、汎用CPU120が算出する自動運転制御計画を制御指令値に用いる。この詳細については後述する。
汎用CPU120の処理時間監視部122は、オーバーラン状態が発生しているか否かを判定する。処理時間監視部122は、オーバーラン状態が発生していると判定された場合に、汎用CPU算出処理を停止し、かつ、その判定結果を制御CPU110に通知する。
汎用CPU異常監視部123は、汎用CPU120がオーバーラン状態以外の動作異常状態であるか否かを判定する。汎用CPU異常監視部123は、汎用CPU120が動作異常状態であると判定された場合に、汎用CPU120が動作異常状態であるという判定結果を制御CPU110に通知する。汎用CPU自動運転制御計画部121に期待される範囲外の自動運転制御計画が算出された場合に、汎用CPU120が動作異常状態であると判定されてもよい。また、汎用CPU120が搭載されるハードウェアが有する故障診断機能によって動作異常状態の判定が行われてもよい。
汎用CPU異常監視部123と同様に、専用HW異常監視部132は、専用HW130が動作異常状態であるか否かを判定する。専用HW異常監視部132は、専用HW130が動作異常状態であると判定された場合に、専用HW130が動作異常状態であるという判定結果を制御CPU110に通知する。専用HW自動運転制御計画部131に期待される範囲外の自動運転制御計画が算出された場合に、専用HW130が動作異常状態であると判定されてもよい。また、専用HW自動運転制御計画部131が自動運転制御計画を算出する算出処理の処理時間が許容処理時間を超える場合に、専用HW130が動作異常状態であると判定されてもよい。また、専用HW130が搭載されるハードウェアが有する故障診断機能によって動作異常状態の判定が行われてもよい。
機能継続処理部113は、処理時間監視部122の判定結果と、汎用CPU異常監視部123の判定結果と、専用HW異常監視部132の判定結果とに基づいて、複数の制御計画から、制御指令値の算出に用いられる算出用制御計画を選定する。複数の制御計画は、制御CPU制御計画部112で算出される他の制御計画と、汎用CPU自動運転制御計画部121で算出される自動運転制御計画と、専用HW自動運転制御計画部131で算出される自動運転制御計画とを含む。算出用制御計画の選定の詳細については後述する。
なお、機能継続処理部113は、汎用CPU算出処理の処理時間に基づいて、オーバーラン状態が発生しているか否かを判定し、その判定結果に基づいて汎用CPU算出処理を停止してもよい。つまり、処理時間監視部122は、実質的に制御CPU110に含まれてもよい。
また、機能継続処理部113は、汎用CPU120から出力される情報の少なくとも一部に基づいて、汎用CPU120の状態を監視することによって、汎用CPU120の動作異常状態を判定してもよい。つまり、汎用CPU異常監視部123は、実質的に制御CPU110に含まれてもよい。
また、機能継続処理部113は、専用HW130から出力される情報の少なくとも一部に基づいて、専用HW130の状態を監視することによって、専用HW130の動作異常状態を判定してもよい。つまり、専用HW異常監視部132は、実質的に制御CPU110に含まれてもよい。
後処理部114は、算出用制御計画を実現するために、算出用制御計画に基づいて制御対象142に与える制御指令値を算出する。なお、制御対象142は、制御指令値に基づいて、車両の自動運転制御機能を含む車両制御機能を実現するために必要な車載機器である。この車載機器としては、例えばステアリング、スロットル、ブレーキ、シフト、ウィンカーなどが挙げられる。また、制御対象142は、例えば表示装置を有したナビゲーションシステムなど、車両走行制御に直接関わらない報知機器を含んでもよい。
以下、図2に示すフローチャートを用いて、本実施の形態1に係る自動運転制御装置100の動作を説明する。図2は、本実施の形態1に係る自動運転制御装置100の動作を示すフローチャートである。
車両または車載システムが起動されて自動運転制御装置100が作動されると、自動運転制御の適用が開始され、自動運転制御装置100の動作フローが開始され、ステップS11、ステップS25、及び、ステップS32の処理が行われる。
まずステップS11にて、前処理部111は、車両に搭載された1以上の車載機器141から車両制御用情報を取得する。
ステップS12にて、前処理部111は、ステップS11で取得した車両制御用情報に、データの形式や内容を変換したり、複数の情報を用いたデータフュージョンなど認知処理を行ったりするなどの様々な加工処理を実施して、加工車両制御用情報を生成する。ステップS11で取得された車両制御用情報、及び、加工車両制御用情報は、対応情報として以下の処理で用いられる。
以下の説明では、ステップS11及びステップS12の処理は、制御CPU110に搭載される前処理部111で行われる。ただし、ステップS11及びステップS12の処理は、汎用CPU120に搭載される汎用CPU自動運転制御計画部121及び専用HW130に搭載される専用HW自動運転制御計画部131で行われてもよい。ステップS11及びステップS12の処理は、制御CPU110、汎用CPU120及び専用HW130の処理負荷の大きさに応じて適切に分担されてもよい。
ステップS12の後、ステップS13及びステップS14にて、制御CPU制御計画部112は、対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画とは異なる他の制御計画を算出する。ここでは、ステップS13にて、制御CPU制御計画部112は、他の制御計画として手動運転制御計画を算出し、ステップS14にて、制御CPU制御計画部112は、他の制御計画として緊急車両制御計画を算出する。なお、ステップS13及びステップS14の処理は互いに独立しているため、順番を入れ替えて行われてもよいし、並列的に行われてもよい。
ステップS12の後、ステップS21にて、汎用CPU自動運転制御計画部121は、対応情報の少なくとも一部を通信機能により取得し、取得した対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画を算出する。算出された自動運転制御計画は制御CPU110に送信される。
ステップS12の後、ステップS21と同様にステップS31にて、専用HW自動運転制御計画部131は、対応情報の少なくとも一部を通信機能により取得し、取得した対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転制御計画を算出する。算出された自動運転制御計画は制御CPU110に送信される。
ステップS21及びステップS31の処理は、それぞれ汎用CPU自動運転制御計画部121及び専用HW自動運転制御計画部131で行われるが、その一部演算が前処理部111で行われてもよい。ステップS21及びステップS31の処理は、制御CPU110、汎用CPU120及び専用HW130の処理負荷の大きさに応じて適切に分担されてもよい。
ステップS21の後、ステップS22にて、処理時間監視部122は、汎用CPU自動運転制御計画部121での汎用CPU算出処理の処理時間を監視し、当該処理時間が処理時間閾値を超えるオーバーラン状態が発生しているか否かを判定する。オーバーラン状態が発生していると判定された場合には処理がステップS23に進む。オーバーラン状態が発生していないと判定された場合には処理がステップS15に進む。なお、処理がステップS15に進む場合に、処理時間監視部122は、オーバーラン状態が発生していないことを制御CPU110に通知してもよい。
ステップS23にて、処理時間監視部122は、汎用CPU自動運転制御計画部121での汎用CPU算出処理を停止する。なお、この停止が行われない限り、汎用CPU自動運転制御計画部121で算出された自動運転制御計画は、制御CPU110に適宜送信される。
ステップS23の後、ステップS24にて、処理時間監視部122は、オーバーラン状態を制御CPU110に通知する。なお、ステップS22~ステップS24の処理は、機能継続処理部113によって行われてもよい。
ステップS25にて、汎用CPU異常監視部123は、汎用CPU120の状態を監視し、汎用CPU120が動作異常状態であるか否かの判定結果を、制御CPU110に通知する。なお、ステップS21にて期待される範囲外の自動運転制御計画が算出された場合に、汎用CPU120が動作異常状態であると判定されてもよい。また、汎用CPU120が搭載されるハードウェアが有する故障診断機能によって動作異常状態の判定が行われてもよい。また、ステップS25の処理は、機能継続処理部113によって行われてもよい。
ステップS32にて、専用HW異常監視部132は、専用HW130の状態を監視し、専用HWが動作異常状態であるか否かの判定結果を、制御CPU110に通知する。なお、ステップS31にて期待される範囲外の自動運転制御計画が算出された場合に、専用HWが動作異常状態であると判定されてもよい。また、ステップS31で自動運転制御計画を算出する算出処理の処理時間が許容処理時間を超える場合に、専用HW130が動作異常状態であると判定されてもよい。また、専用HW130が搭載されるハードウェアが有する故障診断機能によって動作異常状態の判定が行われてもよい。また、ステップS32の処理は、機能継続処理部113によって行われてもよい。
ステップS15にて、機能継続処理部113は、ステップS22の判定結果と、ステップS25の判定結果と、ステップS32の判定結果とに基づいて、制御CPU制御計画部112の他の制御計画と、汎用CPU自動運転制御計画部121の自動運転制御計画と、専用HW自動運転制御計画部131の自動運転制御計画とを含む複数の制御計画から、制御指令値の算出に用いられる算出用制御計画を選定する。
以下、本実施の形態1に係るステップS15の処理について、図3及び図4に示す処理時間の具体例と、図5に示すフローチャートとを用いて説明する。
図3は、本実施の形態1に係る自動運転制御装置100に関連する関連装置の動作を説明するための汎用CPU120及び専用HW130による処理時間の具体例を示す図である。横軸は、自動運転制御計画を算出する演算量の大きさを示す。縦軸は、制御CPU110から汎用CPU120及び専用HW130に自動運転制御計画を算出する演算機能をオフロードする場合の、汎用CPU120及び専用HW130のそれぞれの処理時間を示している。また、破線は設計時の制約となる許容処理時間を示している。
ここでの処理時間は、自動運転制御計画を算出する演算時間と、自動運転制御計画を算出するために必要な対応情報を取得する通信時間と、算出した自動運転制御計画を制御CPU110に送信する通信時間とを含む。ここでは説明を簡単にするため、制御CPU110と各ハードウェアとの間でのデータ転送に必要な通信時間は、演算量の大きさに依存せず一定値とし、自動運転制御計画を算出する演算時間は演算量に比例すると考える。
制御CPU110と汎用CPU120との間の通信性能は比較的高いため、オフセットとなる汎用CPU120の処理時間のオーバーヘッドは小さいと仮定する。一方、制御CPU110と専用HW130との間の通信性能は比較的低いため、オフセットとなる専用HW130の処理時間のオーバーヘッドは大きいと仮定する。
自動運転制御計画の演算時間は、その演算量が大きくなるにつれて大きくなる。専用HW130における自動運転制御計画の演算性能は、汎用CPU120における自動運転制御計画の演算性能よりも高いため、図3に示すように、専用HW130の演算量に対する処理時間の傾きは、汎用CPU120の当該傾きよりも小さい。
汎用CPU自動運転制御計画部121では、演算量が大きくなり過ぎると、許容処理時間以内に自動運転制御計画を算出することができない。一方、専用HW自動運転制御計画部131では、予め定められた例外ケース以外のケースの演算量において、許容処理時間以内に自動運転制御計画を算出可能に構成されている。例外ケースは、例えば、自動運転制御装置100の設計時に考慮されないケースと、車両の走行時に起こりえないケースと、自動運転制御装置100の通常の使用範囲では発生しないケースとの少なくともいずれか1つを含む。
動作異常状態時の機能継続を単純に実現する構成として、自動運転制御計画の算出機能を多重化したフル2重系システムが考えられる。しかしながら、フル2重系システムでは、汎用CPU120よりも高価な専用HW130を2個使用する必要があり、ハードウェアコストの増大が課題である。
このことに鑑みて本実施の形態1では、演算性能が異なる汎用CPU120及び専用HW130によって自動運転制御計画を多重的に算出するように構成されている。すなわち本実施の形態1に係る自動運転制御装置100は、2個の専用HW130を使用するフル2重系システムではなく、1個の汎用CPU120と1個の専用HW130とを使用するシステムを構成する。そして例えば、演算量の小さい通常のケースなどの、汎用CPU120が自動運転制御計画を算出する処理時間が、処理時間閾値以下となって許容処理時間以内となる場合に、汎用CPU120で算出された自動運転制御計画を用いる。
図4は、本実施の形態1に係る自動運転制御装置100の動作を説明するための汎用CPU120の処理時間の具体例を示す図である。一点破線に示す処理時間閾値に対して、処理時間監視部122は、汎用CPU自動運転制御計画部121での汎用CPU算出処理の処理時間を監視し、処理時間が処理時間閾値を超えるオーバーラン状態が発生しているか否かを判定する。そして、処理時間監視部122は、オーバーラン状態が発生していると判定された場合に、汎用CPU算出処理を停止し、かつ、オーバーラン状態を制御CPU110に通知する。ここでの処理時間閾値は、許容処理時間以下であり、許容処理時間からの余裕度に基づいて設定されてもよい。また、通信時間が、通信情報量に基づいて決定可能である場合には、予め机上で通信情報量に基づいて算出された時間を通信時間として用いることができる。
機能継続処理部113は、オーバーラン状態が通知されると、処理性能限界時の機能継続として、汎用CPU自動運転制御計画部121が算出する自動運転制御計画の代わりに、専用HW自動運転制御計画部131が算出する自動運転制御計画を使用可能となっている。
図5に示すフローチャートを用いて、本実施の形態1に係る機能継続処理部113の動作について詳細に説明する。図5は、本実施の形態1に係る機能継続処理部113の動作を示すフローチャートである。制御CPU110に搭載された機能継続処理部113の動作の開始として、ステップS41の処理が行われる。
ステップS41にて、機能継続処理部113は、汎用CPU120の動作異常状態の通知有無を確認する。汎用CPU120の動作異常状態の通知があることが確認された場合には、処理がステップS51及びステップS42の両方に進み、汎用CPU120の動作異常状態の通知がないことが確認された場合には、処理がステップS42に進む。
ステップS51にて、機能継続処理部113は、汎用CPU120についての動作異常状態を制御対象142に報知させる報知制御計画を、算出用制御計画として選定する。
ステップS42にて、機能継続処理部113は、専用HW130の動作異常状態の通知有無を確認する。専用HW130の動作異常状態の通知があることが確認された場合には、処理がステップS52及びステップS43の両方に進み、専用HW130の動作異常状態の通知がないことが確認された場合には、処理がステップS43に進む。
ステップS52にて、機能継続処理部113は、専用HW130についての動作異常状態を制御対象142に報知させる報知制御計画を、算出用制御計画として選定する。
なお、ステップS41及びステップS51からなる処理と、ステップS42及びステップS52からなる処理とは、互いに独立しているため、順番を入れ替えて行われてもよいし、並列的に行われてもよい。
ステップS43にて、機能継続処理部113は、車両走行の緊急状態の発生有無を確認する。緊急状態が発生していることが確認された場合には処理がステップS44に進み、緊急状態が発生していないことが確認された場合には処理がステップS46に進む。緊急状態は、例えば、汎用CPU120及び専用HW130の両方が同時に動作異常状態である状態であってもよいし、自動運転制御計画よりも優先度の高いシステムによる制御が必要と判断された状態であってもよい。
ステップS44にて、機能継続処理部113は、運転者の手動操作による要求有無を確認する。運転者の手動操作の要求があることが確認された場合には処理がステップS45に進み、運転者の手動操作の要求がないことが確認された場合には処理がステップS61に進む。
ステップS45にて、機能継続処理部113は、運転者の手動操作による要求とシステムによる緊急制御との優先度を考慮して、緊急制御が必要であるか否かを判定する。緊急制御が必要であると判定された場合には処理がステップS61に進み、緊急制御が不要であると判定された場合には処理がステップS62に進む。
ステップS46にて、機能継続処理部113は、運転者の手動操作による要求有無を確認する。運転者の手動操作の要求があることが確認された場合には処理がステップS62に進み、運転者の手動操作の要求がないことが確認された場合には処理がステップS47に進む。
ステップS47にて、機能継続処理部113は、汎用CPU自動運転制御計画部121のオーバーラン状態の通知有無を確認する。オーバーラン状態の通知があることが確認された場合には処理がステップS49に進み、オーバーラン状態の通知がないことが確認された場合には処理がステップS48に進む。
ステップS48にて、機能継続処理部113は、汎用CPU120の動作異常状態の通知有無を確認する。このステップS48の確認はステップS41の確認と同様である。汎用CPU120の動作異常状態の通知があることが確認された場合には、処理がステップS64に進み、汎用CPU120の動作異常状態の通知がないことが確認された場合には、処理がステップS63に進む。
ステップS49にて、機能継続処理部113は、専用HW130の動作異常状態の通知有無を確認する。このステップS49の確認はステップS42の確認と同様である。専用HW130の動作異常状態の通知があることが確認された場合には、処理がステップS44に進み、専用HW130の動作異常状態の通知がないことが確認された場合には、処理がステップS64に進む。
ステップS61にて、機能継続処理部113は、緊急車両制御計画を算出用制御計画として選定する。
ここで、汎用CPU120が動作異常状態であると判定され、かつ、専用HW130が動作異常状態であると判定されたことによって、ステップS43にて車両が緊急状態であると判定された場合、ステップS44を介してステップS61の処理が行われる。このため、このように判定された場合には、機能継続処理部113は、緊急車両制御計画を算出用制御計画として選定可能である。
また、ステップS47にてオーバーラン状態が発生していると判定され、かつ、ステップS49にて専用HW130が動作異常状態であると判定された場合、ステップS44を介してステップS61の処理が行われる。このため、このように判定された場合には、機能継続処理部113は、緊急車両制御計画を算出用制御計画として選定可能である。
ステップS62にて、機能継続処理部113は、手動運転制御計画を算出用制御計画として選定する。
ここで、汎用CPU120が動作異常状態であると判定され、かつ、専用HW130が動作異常状態であると判定されたことによって、ステップS43にて車両が緊急状態であると判定された場合、ステップS44及びステップS45を介してステップS62の処理が行われる。このため、このように判定された場合には、機能継続処理部113は、手動運転制御計画を算出用制御計画として選定可能である。
また、ステップS47にてオーバーラン状態が発生していると判定され、かつ、ステップS49にて専用HW130が動作異常状態であると判定された場合、ステップS44及びステップS45を介してステップS62の処理が行われる。このため、このように判定された場合には、機能継続処理部113は、手動運転制御計画を算出用制御計画として選定可能である。
ステップS63にて、機能継続処理部113は、汎用CPU自動運転制御計画部121で算出される自動運転制御計画を、算出用制御計画として選定する。
ここで、ステップS47にてオーバーラン状態が発生していないと判定された場合、ステップS48を介してステップS63の処理が行われる。このため、このように判定された場合には、機能継続処理部113は、汎用CPU自動運転制御計画部121で算出される自動運転制御計画を、算出用制御計画として選定可能である。
ステップS64にて、機能継続処理部113は、専用HW自動運転制御計画部131で算出される自動運転制御計画を、算出用制御計画として選定する。
ここで、ステップS47にてオーバーラン状態が発生していると判定された場合、ステップS49を介してステップS64の処理が行われる。このため、このように判定された場合には、機能継続処理部113は、専用HW自動運転制御計画部131で算出される自動運転制御計画を、算出用制御計画として選定可能である。
説明を図2に示すフローチャートに戻す。以上で説明したステップS15の後、ステップS16にて、後処理部114は、機能継続処理部113で選定された算出用制御計画を実現するために、算出用制御計画に基づいて制御指令値を算出する。
ステップS16の後、ステップS17にて、後処理部114は、算出された制御指令値を制御対象142に出力する。
ステップS17の後、ステップS18にて、自動運転制御装置100は、ステップS11~ステップS17の一連の処理を行うごとに自動運転制御を終了するか否かを判定する。自動運転制御を終了すると判定された場合には、図2の動作が終了し、自動運転制御を継続すると判定された場合には、ステップS11、ステップS25、及び、ステップS32に処理が戻る。
例えば、自動運転により目的地に到着した場合、または、運転者の要求により車両または車載システムの停止が指示された場合に、自動運転制御装置100は、自動運転制御を終了すると判定する。一方、例えば、目的地に到着していない場合、及び、運転者の要求により車両または車載システムの停止が指示されていない場合に、自動運転制御装置100は、自動運転制御を継続すると判定する。なお、図2の動作は、通常は繰り返し逐次実行され、自動運転制御装置100は、制御対象142に制御指令値を継続的に出力する。
<実施の形態1のまとめ>
以上のような本実施の形態1に係る自動運転制御装置100によれば、機能継続処理部113は、処理時間監視部122の判定結果と、汎用CPU異常監視部123の判定結果と、専用HW異常監視部132の判定結果とに基づいて、制御CPU制御計画部112で算出される他の制御計画と、汎用CPU自動運転制御計画部121で算出される自動運転制御計画と、専用HW自動運転制御計画部131で算出される自動運転制御計画とを含む複数の制御計画から、制御指令値の算出に用いられる算出用制御計画を選定する。
このような構成によれば、汎用CPU算出処理の処理性能限界時(つまりオーバーラン状態の発生時)と、動作異常状態時とを考慮して、適切な自動運転制御をなるべく継続することができるので、自動運転制御の安全性の向上が期待できる。また、高価な専用HW130だけでなく、汎用CPU120も用いるため、ハードウェアコストの増大を抑制することができる。
<実施の形態2>
以上説明した実施の形態1に係る自動運転制御装置100によれば、ハードウェアコストの増大を抑制した上で、処理性能限界時及び動作異常状態時を考慮した適切な自動運転制御を継続可能である。
しかしながら、汎用CPU算出処理の処理時間が小さいケース、すなわち車両走行時の多くの時間を占め、自動運転制御計画の算出に必要な演算量が小さいケース(通常のケース)において、汎用CPU120は実質的に自動運転制御計画しか算出していない。このため、汎用CPU120の処理性能を有効に活用できない可能性がある。
そこで本実施の形態2に係る自動運転制御装置100は、実施の形態1に係る自動運転制御装置100の効果を適切に維持したまま、汎用CPU120の処理性能を有効に活用可能に構成されている。
図6は、本実施の形態2に係る自動運転制御装置100の構成を示す機能ブロック図である。なお、図6においては、図1を用いて説明した自動運転制御装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
汎用CPU120には、実施の形態1に搭載されていない非機能継続制御計画部である汎用CPU非機能継続制御計画部124が搭載される。汎用CPU非機能継続制御計画部124は、前処理部111から対応情報の少なくとも一部を通信機能により取得し、取得した対応情報の少なくとも一部に基づいて、自動運転の機能継続に必須でない非機能継続制御計画を算出する。非機能継続制御計画は、自動運転の機能継続に必須でない制御計画であり、例えば、誤発進抑制制御機能、及び、自動切替型前照灯などの制御計画である。なお、汎用CPU非機能継続制御計画部124は、前処理部111で生成された対応情報に基づいてはなく、車載機器141から車両制御用情報を対応情報として直接取得し、取得された対応情報に基づいて非機能継続制御計画を算出してもよい。
制御CPU制御計画部112は、前処理部111からの対応情報の少なくとも一部に基づいて、実施の形態1で説明された手動運転制御計画及び緊急車両制御計画のような、自動運転制御計画とは異なる他の制御計画を算出する。なお本実施の形態2では、制御CPU110の制御CPU制御計画部112は、汎用CPU非機能継続制御計画部124と同様の制御CPU非機能継続制御計画部112aを含むことにより、非機能継続制御計画を含む他の制御計画を算出する。ただし、非機能継続制御計画は、機能継続に必須でないため、必ずしも制御CPU制御計画部112は制御CPU非機能継続制御計画部112aを含む必要はない。
非機能継続制御計画は機能継続処理部113に入力され、機能継続処理部113は、選定に用いられる複数の制御計画に非機能継続制御計画を含める。そして、機能継続処理部113は、処理時間監視部122の判定結果と、汎用CPU異常監視部123の判定結果と、専用HW異常監視部132の判定結果とに基づいて、複数の制御計画から、制御指令値の算出に用いられる算出用制御計画を選定する。
非機能継続制御計画は機能継続に必須でない制御計画であるため、機能継続処理部113は、汎用CPU異常監視部123からの動作異常状態の通知があれば、汎用CPU非機能継続制御計画部124で算出された非機能継続制御計画を、算出用制御計画として選定する。汎用CPU異常監視部123による動作異常状態の通知があり、かつ制御CPU非機能継続制御計画部112aが非機能継続制御計画を算出している場合には、機能継続処理部113は、汎用CPU非機能継続制御計画部124の代わりに制御CPU非機能継続制御計画部112aが算出した非機能継続制御計画を、算出用制御計画として選定してもよい。
後処理部114は、機能継続処理部113で選定された算出用制御計画を実現するために、算出用制御計画に基づいて制御対象142に与える制御指令値を算出する。機能継続処理部113が非機能継続制御計画を算出用制御計画として選定している場合には、後処理部114は、非機能継続制御計画を実現するために、非機能継続制御計画を含む算出用制御計画に基づいて制御対象142に与える制御指令値を算出する。
以下、図7に示すフローチャートを用いて、本実施の形態2に係る自動運転制御装置100の動作を説明する。図7は、本実施の形態2に係る自動運転制御装置100の動作を示すフローチャートである。なお、図7においては、図2を用いて説明した自動運転制御装置100と同一のステップについては同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図2の処理から加わった処理は、ステップS19及びステップS26である。
ステップS13にて、制御CPU制御計画部112は、他の制御計画として手動運転制御計画を算出し、ステップS14にて、制御CPU制御計画部112は、他の制御計画として緊急車両制御計画を算出する。ステップS19にて、制御CPU非機能継続制御計画部112aは、前処理部111からの対応情報の少なくとも一部に基づいて非機能継続制御計画を算出する。非機能継続制御計画は機能継続に必須でなく、必ずしも制御CPU制御計画部112にて算出する必要はないので、ステップS19の処理は適宜省略されてもよい。
ステップS12の後、ステップS26にて、汎用CPU非機能継続制御計画部124は、前処理部111からの対応情報の少なくとも一部に基づいて非機能継続制御計画を算出し、算出した非機能継続制御計画を制御CPU110に送信する。
ステップS15にて、機能継続処理部113は、ステップS22の判定結果と、ステップS25の判定結果と、ステップS32の判定結果とに基づいて、複数の制御計画から、制御指令値の算出に用いられる算出用制御計画を選定する。本実施の形態2に係る複数の制御計画は、制御CPU制御計画部112の他の制御計画と、汎用CPU自動運転制御計画部121の自動運転制御計画と、専用HW自動運転制御計画部131の自動運転制御計画と、制御CPU非機能継続制御計画部112aまたは汎用CPU非機能継続制御計画部124の非機能継続制御計画とを含む。このため、選定された算出用制御計画には、機能継続に必須でない非機能継続制御計画が適宜含まれることになる。
以下、本実施の形態2に係るステップS15の処理について、図8及び図9に示す処理時間の具体例を用いて説明する。
図8は、本実施の形態2に係る自動運転制御装置100の動作と、それに関連する関連装置の動作とを説明するための汎用CPU120による処理時間の具体例を示す図である。図8のグラフの表現は図4と同様である。
関連装置に係る汎用CPU120には、非機能継続制御計画を算出せずに自動運転制御計画を算出する機能が搭載されるため、関連装置に係る汎用CPU120の処理時間は図4の処理時間と同様である。一方、本実施の形態2に係る汎用CPU120には、自動運転制御計画及び非機能継続制御計画を算出する機能が搭載されるため、本実施の形態2に係る汎用CPU120の処理時間は、図4の処理時間よりも大きくなる。なおここでは、非機能継続制御計画を算出する演算時間及び通信時間は一定であると仮定している。
以上のように本実施の形態2では、汎用CPU120に、非機能継続制御計画を算出する機能が搭載されるため、汎用CPU120の処理性能を有効に活用することができる。また本実施の形態2では、汎用CPU算出処理、及び、非機能継続制御計画の算出処理の処理時間が、オーバーラン状態の発生の判定に用いられる。このため、実施の形態1の自動運転制御装置100と同様に、汎用CPU120の処理時間を許容処理時間以下にすることができる。
図9は、本実施の形態2に係る自動運転制御装置100の動作と、それに関連する関連装置の動作とを説明するための専用HW130による処理時間の具体例を示す図である。図9のグラフの表現は図4と同様である。
関連装置に係る専用HW130には、自動運転制御計画及び非機能継続制御計画を算出する機能が搭載される。この結果、非機能継続制御計画の算出に必要な追加の車両制御用情報の通信時間などが増えるため、自動運転制御計画の算出に必要な演算量が大きいケースにおいて、許容処理時間以内に自動運転制御計画及び非機能継続制御計画を算出できない場合が生じる。一方、本実施の形態2に係る専用HW130には、非機能継続制御計画を算出せずに自動運転制御計画を算出する機能が搭載されるため、本実施の形態2に係る専用HW130の処理時間が許容処理時間を超えることを抑制することができる。
説明を図7に示すフローチャートに戻す。ステップS15の後、ステップS16にて、後処理部114は、機能継続処理部113で選定された算出用制御計画を実現するために、算出用制御計画に基づいて制御指令値を算出する。算出用制御計画に非機能継続制御計画が含まれる場合には、後処理部114は、非機能継続制御計画を実現するために、非機能継続制御計画に基づいて制御指令値を算出する。
<実施の形態2のまとめ>
以上のような本実施の形態2に係る自動運転制御装置100によれば、実施の形態1の自動運転制御装置100の効果を適切に維持することができる。また本実施の形態2では、非機能継続制御機能の搭載によって車両制御の機能を向上させつつ、汎用CPU120の処理性能を有効に活用することができる。また本実施の形態2では、専用HW130の処理時間が許容処理時間を超えることを抑制することができる。
なお、汎用CPU120の処理性能を有効に活用することを優先するのではなく、専用HW130の処理時間が許容処理時間を超えることを抑制することを優先するのであれば、汎用CPU非機能継続制御計画部124を設けずに、制御CPU非機能継続制御計画部112aを設ける構成であってもよい。
<実施の形態3>
以上説明した実施の形態1及び実施の形態2に係る自動運転制御装置100によれば、ハードウェアコストの増大を抑制した上で、処理性能限界時及び動作異常状態時を考慮した適切な自動運転制御を継続可能である。
しかしながら、汎用CPU自動運転制御計画部121が自動運転制御計画を算出する算出処理の処理時間が小さい場合でも、すなわち車両走行時の多くの時間を占める自動運転制御計画の算出に必要な演算量が小さいケース(通常のケース)でも、専用HW130による算出処理を同時に動作させるため、消費電力が比較的大きい。
そこで本実施の形態3に係る自動運転制御装置100は、実施の形態1及び実施の形態2に係る自動運転制御装置100の効果を適切に維持したまま、消費電力を抑制可能に構成されている。
図10は、実施の形態1及び本実施の形態3に係る自動運転制御装置100の動作を説明するための専用HW130による処理時間の具体例を示す図である。
本実施の形態3では、専用HW自動運転制御計画部131が自動運転制御計画を算出する算出処理の処理時間から許容処理時間までの余裕時間に基づいて、汎用CPU自動運転制御計画部121に関する基準演算量が予め規定されている。そして本実施の形態3では図2のステップS31にて、汎用CPU自動運転制御計画部121による自動運転制御計画の算出に必要な演算量が、基準演算量より小さい場合に、専用HW自動運転制御計画部131は自動運転制御計画の算出処理を停止する。専用HW130の算出処理を停止している間、つまり専用HW130で処理しないケースの間において、汎用CPU自動運転制御計画部121が自動運転制御計画を算出すれば、専用HW130の消費電力の増加を抑制することができる。
<実施の形態3のまとめ>
以上のような本実施の形態2に係る自動運転制御装置100によれば、実施の形態1の自動運転制御装置100の効果を適切に維持することができる。また、本実施の形態3では、汎用CPU自動運転制御計画部121による自動運転制御計画の算出に必要な演算量が基準演算量より小さい場合に、専用HW自動運転制御計画部131は自動運転制御計画の算出処理を停止するので、消費電力を抑制することができる。
<実施の形態1~3の構成例>
なお、以上説明した実施の形態1~3に係る自動運転制御装置100の各構成要素はコンピュータを用いて構成することができ、コンピュータがプログラムを実行することで実現される。すなわち、自動運転制御装置100は、例えば図11に示す処理回路301により実現される。処理回路301には、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサが適用され、記憶装置に格納されるプログラムを実行することで各部の機能が実現される。
なお、処理回路301には、専用のハードウェアが適用されてもよい。処理回路301が専用のハードウェアである場合、処理回路301は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものなどが該当する。
自動運転制御装置100は、構成要素の各々の機能が個別の処理回路で実現されてもよいし、それらの機能がまとめて1つの処理回路で実現されてもよい。
また、図12には、処理回路301がプロセッサを用いて構成されている場合におけるハードウェア構成を示している。この場合、自動運転制御装置100の各部の機能は、ソフトウェアなど(ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェア)との組み合わせにより実現される。ソフトウェアなどはプログラムとして記述され、メモリ303に格納される。処理回路301として機能するプロセッサ302は、メモリ303(記憶装置)に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、このプログラムは、自動運転制御装置100の構成要素の動作の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるといえる。
ここで、メモリ303は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、それらのドライブ装置、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上、自動運転制御装置100の各構成要素の機能が、ハードウェア及びソフトウェアなどのいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、自動運転制御装置100の一部の構成要素を専用のハードウェアで実現し、別の一部の構成要素をソフトウェアなどで実現する構成であってもよい。例えば、一部の構成要素については専用のハードウェアとしての処理回路301でその機能を実現し、他の一部の構成要素についてはプロセッサ302としての処理回路301がメモリ303に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
なお、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
100 自動運転制御装置、110 制御CPU、112 制御CPU制御計画部、112a 制御CPU非機能継続制御計画部、113 機能継続処理部、120 汎用CPU、121 汎用CPU自動運転制御計画部、122 処理時間監視部、123 汎用CPU異常監視部、124 汎用CPU非機能継続制御計画部、130 専用HW、131 専用HW自動運転制御計画部、132 専用HW異常監視部、141 車載機器、142 制御対象。

Claims (18)

  1. 車両に搭載された車載機器が取得する車両制御用情報に基づいて、前記車両の自動運転を制御する自動運転制御装置であって、
    自動運転制御計画と、前記自動運転制御計画と異なる他の制御計画とを含む複数の制御計画から算出用制御計画を選定し、前記算出用制御計画に基づいて、前記車両に搭載された制御対象に与える制御指令値を算出する制御CPUと、
    前記制御CPUと通信可能であり、前記自動運転制御計画を算出する汎用CPUと、
    前記制御CPUと通信可能であり、前記自動運転制御計画を算出し、前記汎用CPUよりも前記自動運転制御計画を算出する演算性能が高い専用HWと
    を備え、
    前記汎用CPUは、
    前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記自動運転制御計画を算出する汎用CPU算出処理を行う汎用CPU自動運転制御計画部を含み、
    前記制御CPUまたは前記汎用CPUは、
    前記汎用CPU算出処理の処理時間が、予め設定された処理時間閾値を超えるオーバーラン状態が発生しているか否かを判定し、前記オーバーラン状態が発生していると判定された場合に前記汎用CPU算出処理を停止する処理時間監視部を含み、
    前記制御CPUまたは前記汎用CPUは、
    前記汎用CPUが前記オーバーラン状態以外の動作異常状態であるか否かを判定する汎用CPU異常監視部を含み、
    前記専用HWは、
    前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記自動運転制御計画を算出する専用HW自動運転制御計画部を含み、
    前記制御CPUまたは前記専用HWは、
    前記専用HWが動作異常状態であるか否かを判定する専用HW異常監視部を含み、
    前記制御CPUは、
    前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記他の制御計画を算出する制御CPU制御計画部と、
    前記処理時間監視部の判定結果と、前記汎用CPU異常監視部の判定結果と、前記専用HW異常監視部の判定結果とに基づいて、前記制御CPU制御計画部で算出される前記他の制御計画と、前記汎用CPU自動運転制御計画部で算出される前記自動運転制御計画と、前記専用HW自動運転制御計画部で算出される前記自動運転制御計画とを含む前記複数の制御計画から、前記算出用制御計画を選定する機能継続処理部と
    を含む、自動運転制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動運転制御装置であって、
    前記演算性能は、前記自動運転制御計画の算出に必要な演算量の演算を実行する場合の当該演算の速度性能を含む、自動運転制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動運転制御装置であって、
    前記制御CPUと前記汎用CPUとの間の通信性能は、前記制御CPUと前記専用HWとの間の通信性能よりも高い、自動運転制御装置。
  4. 請求項3に記載の自動運転制御装置であって、
    前記通信性能は、前記自動運転制御装置のハードウェア、ドライバ及びミドルウェアに依存する通信速度または通信帯域を含む、自動運転制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記対応情報は、前記車両制御用情報と、前記車両制御用情報に予め定められた処理が施された加工車両制御用情報との少なくともいずれか1つを含む、自動運転制御装置。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記処理時間は、前記自動運転制御計画を算出する演算時間と、前記対応情報を取得する通信時間と、前記自動運転制御計画を制御CPUに送信する通信時間とを含む、自動運転制御装置。
  7. 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記処理時間閾値は、許容処理時間以下であり、
    前記許容処理時間は、前記自動運転制御装置が予め定められた動作を実行できるか否かに基づいて設計時に制約として設定される、自動運転制御装置。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記制御CPU制御計画部で算出される前記他の制御計画は、
    前記車両の運転者の手動操作が実現される手動運転制御計画と、前記車両の緊急状態時に安全機能が実現される緊急車両制御計画との少なくともいずれか1つを含む、自動運転制御装置。
  9. 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記汎用CPU自動運転制御計画部の前記自動運転制御計画を算出する機能と、前記専用HW自動運転制御計画部の前記自動運転制御計画を算出する機能とは、互いに対応し、
    前記汎用CPU自動運転制御計画部で算出される前記自動運転制御計画と、前記専用HW自動運転制御計画部で算出される前記自動運転制御計画とは、互いに対応する、自動運転制御装置。
  10. 請求項7に記載の自動運転制御装置であって、
    前記専用HW自動運転制御計画部は、予め定められた例外ケース以外のケースの演算量で、前記許容処理時間以内に前記自動運転制御計画を算出する、自動運転制御装置。
  11. 請求項10に記載の自動運転制御装置であって、
    前記例外ケースは、前記自動運転制御装置の設計時に考慮されないケースと、前記車両の走行時に起こりえないケースと、前記自動運転制御装置の通常の使用範囲では発生しないケースとの少なくともいずれか1つを含む、自動運転制御装置。
  12. 請求項1から請求項11のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記機能継続処理部は、
    前記オーバーラン状態が発生していないと判定された場合に、前記汎用CPU自動運転制御計画部で算出される前記自動運転制御計画を、前記算出用制御計画として選定可能であり、
    前記オーバーラン状態が発生していると判定された場合に、前記専用HW自動運転制御計画部で算出される前記自動運転制御計画を、前記算出用制御計画として選定可能である、自動運転制御装置。
  13. 請求項1から請求項12のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記複数の制御計画は、前記動作異常状態を前記制御対象に報知させる報知制御計画を含み、
    前記機能継続処理部は、
    前記汎用CPUが前記動作異常状態であると判定された場合に、前記汎用CPUについての前記報知制御計画を、前記算出用制御計画として選定し、
    前記専用HWが前記動作異常状態であると判定された場合に、前記専用HWについての前記報知制御計画を、前記算出用制御計画として選定する、自動運転制御装置。
  14. 請求項8に記載の自動運転制御装置であって、
    前記制御CPU制御計画部で算出される前記他の制御計画は、前記手動運転制御計画と、前記緊急車両制御計画とを含み、
    前記機能継続処理部は、
    前記汎用CPUが前記動作異常状態であると判定され、かつ、前記専用HWが前記動作異常状態であると判定されたことによって、前記車両が緊急状態であると判定された場合と、
    前記オーバーラン状態が発生していると判定され、かつ、前記専用HWが前記動作異常状態であると判定された場合と、の少なくともいずれかにおいて、
    前記手動運転制御計画または前記緊急車両制御計画を、前記算出用制御計画として選定可能である、自動運転制御装置。
  15. 請求項1から請求項14のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記汎用CPUは、前記自動運転の機能継続に必須でない非機能継続制御計画を算出する汎用CPU非機能継続制御計画部を含み、
    前記複数の制御計画は、前記汎用CPU非機能継続制御計画部で算出される前記非機能継続制御計画を含む、自動運転制御装置。
  16. 請求項1から請求項15のうちのいずれか1項に記載の自動運転制御装置であって、
    前記制御CPUは、前記自動運転の機能継続に必須でない非機能継続制御計画を算出する制御CPU非機能継続制御計画部を含み、
    前記複数の制御計画は、前記制御CPU非機能継続制御計画部で算出される前記非機能継続制御計画を含む、自動運転制御装置。
  17. 請求項7に記載の自動運転制御装置であって、
    前記専用HW自動運転制御計画部が前記自動運転制御計画を算出する算出処理の処理時間から前記許容処理時間までの余裕時間に基づいて、前記汎用CPU自動運転制御計画部に関する基準演算量が予め規定され、
    前記汎用CPU自動運転制御計画部による前記自動運転制御計画の算出に必要な演算量が、前記基準演算量より小さい場合に、前記専用HW自動運転制御計画部は前記自動運転制御計画の算出処理を停止する、自動運転制御装置。
  18. 車両に搭載された車載機器が取得する車両制御用情報に基づいて、前記車両の自動運転を制御する自動運転制御方法であって、
    制御CPUは、
    自動運転制御計画と、前記自動運転制御計画と異なる他の制御計画とを含む複数の制御計画から算出用制御計画を選定し、前記算出用制御計画に基づいて、前記車両に搭載された制御対象に与える制御指令値を算出し、
    汎用CPUは、
    前記制御CPUと通信可能であり、前記自動運転制御計画を算出し、
    専用HWは、
    前記制御CPUと通信可能であり、前記自動運転制御計画を算出し、前記汎用CPUよりも前記自動運転制御計画を算出する演算性能が高く、
    前記汎用CPUは、
    前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記自動運転制御計画を算出する汎用CPU算出処理を行い、
    前記制御CPUまたは前記汎用CPUは、
    前記汎用CPU算出処理の処理時間が、予め設定された処理時間閾値を超えるオーバーラン状態が発生しているか否かを判定する第1判定を行い、前記オーバーラン状態が発生していると判定された場合に前記汎用CPU算出処理を停止し、
    前記制御CPUまたは前記汎用CPUは、
    前記汎用CPUが前記オーバーラン状態以外の動作異常状態であるか否かを判定する第2判定を行い、
    前記専用HWは、
    前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記自動運転制御計画を算出し、
    前記制御CPUまたは前記専用HWは、
    前記専用HWが動作異常状態であるか否かを判定する第3判定を行い、
    前記制御CPUは、
    前記車両制御用情報に対応する対応情報の少なくとも一部に基づいて、前記他の制御計画を算出し、
    前記第1判定の結果と、前記第2判定の結果と、前記第3判定の結果とに基づいて、前記他の制御計画と、前記汎用CPUで算出される前記自動運転制御計画と、前記専用HWで算出される前記自動運転制御計画とを含む前記複数の制御計画から、前記算出用制御計画を選定する、自動運転制御方法。
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