JP2023060850A - System, method, apparatus, and program - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、賃貸物件の退去費用の清算の手続きを進めるためのシステムに関する。
BACKGROUND OF THE
従来から、アパート、マンション、戸建て住宅等を賃貸することが行われている。入居者が賃貸していた住宅から退去する際には、入居者とその物件の管理者が立会いの下、物件の状態を確認したうえで、鍵と物件の引渡しや、退去費用の清算等、退去の手続きを行うことが一般的である。 BACKGROUND ART Hitherto, apartments, condominiums, detached houses, etc. have been rented. When a resident moves out of a rented house, the resident and the manager of the property will confirm the condition of the property in the presence of the resident, and after confirming the condition of the property, hand over the key and property, settle the moving-out expenses, etc. It is common to go through procedures to move out.
物件の引き渡しに際して、退去の手続きを簡便に行うことを目的として、例えば、賃貸物件の入居者が退去する際に、その物件の管理者の立会いのもと、物件の状況を確認しなくても、退去の手続きを行うことが可能な退去支援システムが開示されている(特許文献1参照)。また、退去時の金銭トラブルを回避するために、いつの時点においても、原状回復に要する費用、すなわち、敷金がいくら返還されるかを容易に算定することができる返還敷金システムが開示されている(特許文献2参照)。このように、退去に関する手続きをより効率化して行うことが求められている。 For the purpose of simplifying the procedures for moving out when the property is handed over, for example, when a resident of a rental property moves out, there is no need to check the status of the property in the presence of the property manager. , an eviction support system capable of performing eviction procedures is disclosed (see Patent Document 1). In addition, in order to avoid financial troubles when moving out, a security deposit return system is disclosed that can easily calculate the cost required for restoration to the original state at any time, that is, how much security deposit will be returned ( See Patent Document 2). In this way, there is a demand for more efficient eviction procedures.
本発明は、例えば、以下のいずれかの課題を解決することができる。本発明の第1の課題は、入居者が賃貸物件から退去する際に、賃貸物件の管理者又は家賃保証者が、入居者に請求する費用を算定するシステムを提供することである。本発明の第2の課題は、入居者が賃貸物件から退去する際に、賃貸物件の管理者が入居者に請求する費用の、家賃保証者による支払いを可能とするシステムを提供することである。本発明の第3の課題は、入居者が賃貸物件から退去する際に、賃貸物件の管理者又は家賃保証者が、入居者に請求する費用を支払う旨の承諾を受け付けるシステムを提供することである。 The present invention can solve, for example, any of the following problems. A first object of the present invention is to provide a system for calculating expenses charged to tenants by the manager of the rental property or the rent guarantor when the tenant moves out of the rental property. The second object of the present invention is to provide a system that enables the rent guarantor to pay the expenses billed to the tenant by the manager of the rental property when the tenant moves out of the rental property. . A third object of the present invention is to provide a system that accepts consent from the manager of the rental property or the rent guarantor to pay the tenant the expenses charged to the tenant when the tenant moves out of the rental property. be.
本発明の課題は、
[1]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約内の特約条項に関する情報を記憶する特約条項記憶手段、又は、入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約内の特約条項に関する情報の入力を受け付ける特約条項受付手段と、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者又は賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者が、入居者に請求する費用を算定する費用算定手段とを備え、費用算定手段が、前記特約条項に関する情報に基づいて、前記費用を算定するものであり、前記特約条項に関する情報が、入居者が退去時に管理者に支払うべき費用に関する情報を含む、システム(なお、ここで「費用」は、費用の見積もりも含む概念である);
[2]前記特約条項に関する情報が、賃貸物件のキズ、破損、及び/若しくは、汚れの種類と単価に基づいた費用、賃貸物件のクリーニング費用、並びに/又は鍵の交換費用に関するものである、前記[1]に記載のシステム;
[3]賃貸物件の入居者が操作する入居者端末、又は、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者が操作する保証者端末への操作により、賃貸物件内の状態に関する状態情報を受け付ける状態情報受付手段とを備え、費用算定手段が、前記特約条項に関する情報及び前記状態情報に基づいて、前記費用を算定する、前記[1]又は[2]に記載のシステム;
[4]費用算定手段が、賃貸物件内の状態に関する状態情報と関連付けて記憶された、該状態から次の入居者に引き渡すことができる状態にするための費用をもとに、受け付けた状態情報に応じて、前記費用を算定する、前記[3]に記載のシステム;
[5]費用算定手段により算定された費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理を実行する支払処理実行手段、前記算定された費用に関する情報を、家賃保証者が操作する保証者端末へ送信する費用送信手段、及び/又は、前記算定された費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを登録する支払処理登録手段を備える、前記[1]~[4]のいずれかに記載のシステム;
[6]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約内の特約条項に関する情報を記憶する特約条項記憶ステップ、又は、入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約内の特約条項に関する情報の入力を受け付ける特約条項受付ステップと、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者が、入居者又は賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者に請求する費用を算定する費用算定ステップとを有し、費用算定ステップが、前記特約条項に関する情報に基づいて、前記費用を算定するものであり、前記特約条項に関する情報が、入居者が退去時に管理者に支払うべき費用に関する情報を含む、方法;
[7]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者が、入居者に請求する費用を、所定のルールに沿って算定する費用算定手段と、費用算定手段により算定された費用について、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者から管理者への支払い処理を実行する支払処理実行手段、前記算定された費用に関する情報を、家賃保証者が操作する保証者端末へ送信する費用送信手段、及び/又は、前記算定された費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを登録する支払処理登録手段とを備える、システム。;
[8]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者が、入居者又は賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者に請求する費用を、所定のルールに沿って算定する費用算定ステップと、費用算定ステップにおいて算定された費用について、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者から管理者への支払い処理を実行する支払処理実行ステップ、前記算定された費用に関する情報を、家賃保証者が操作する保証者端末へ送信する費用送信ステップ、及び/又は、前記算定された費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを登録する支払処理登録ステップとを有する、方法;
[9]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者、又は、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者が、入居者へ請求する費用に関する情報を、入居者が操作する入居者端末へ送信する費用送信手段と、入居者端末への操作により、前記費用を支払う旨の入居者による承諾に関する入力を受け付ける承諾受付手段とを備える、システム;
[10]前記費用が、管理者、又は、賃貸物件を次の入居者が入居できる状態に回復する施工者が、賃貸物件内の状態をもとに算定したものである、前記[9]に記載のシステム;
[11]前記費用及び承諾に関する入力を受け付けた旨の承諾情報を、家賃保証者が操作する保証者端末、及び/又は、管理者が操作する管理者端末に送信する承諾情報送信手段とを備える、前記[9]又は[10]に記載のシステム;
[12]前記費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理を実行する支払処理実行手段、前記費用に関する情報を、保証者端末へ送信する第二費用送信手段、及び/又は、前記費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを登録する支払処理登録手段とを備える、前記[11]のいずれかに記載のシステム;
[13]前記費用が、入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約で定められた事項以外の費用を含むものである場合に、前記承諾に関する入力を受け付けた後に、支払処理実行手段が、前記費用の支払い処理を実行し、前記費用が、入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約で定められた事項以外の費用を含まないものである場合に、承諾受付手段による前記承諾に関する入力を受け付けることなく、支払処理実行手段が、前記費用の支払い処理を実行する、前記[12]に記載のシステム;
[14]入居者端末、又は、家賃保証者が操作する保証者端末への操作により、賃貸物件内の状態に関する状態情報を受け付ける状態情報受付手段と、前記状態情報に基づいて前記費用を算定する費用算定手段と、を備え、管理者若しくは施工者が、賃貸物件内の状態をもとに算定した費用が、費用算定手段により算定された費用よりも高額である場合、又は、管理者若しくは施工者が、賃貸物件内の状態をもとに算定した費用の根拠となる賃貸物件内の状態に、費用算定手段により算定された費用の根拠となる賃貸物件内の状態とは異なるものが含まれる場合に、前記承諾に関する入力を受け付けた後に、支払処理実行手段が、前記費用の支払い処理を実行する、前記[12]又は[13]に記載のシステム;
[15]入居者端末、又は、家賃保証者が操作する保証者端末への操作により、賃貸物件内の状態に関する状態情報を受け付ける状態情報受付手段と、前記状態情報に基づいて前記費用を算定する費用算定手段と、を備え、管理者若しくは施工者が、賃貸物件内の状態をもとに算定した費用が、費用算定手段により算定された費用よりも高額ではない場合、又は、管理者若しくは施工者が、賃貸物件内の状態をもとに算定した費用の根拠となる賃貸物件内の状態に、費用算定手段により算定された費用の根拠となる賃貸物件内の状態とは異なるものが含まれない場合に、承諾受付手段による前記承諾に関する入力を受け付けることなく、支払処理実行手段が、前記費用の支払い処理を実行する、前記[12]又は[13]に記載のシステム;
[16]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者、又は、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者から入居者へ請求する費用に関する情報を、入居者が操作する入居者端末へ送信する費用送信ステップと、入居者端末への操作により、前記費用を支払う旨の入居者による承諾に関する入力を受け付ける承諾受付ステップとを有する、方法;
[17]入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者、又は、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者から入居者へ請求する費用に関する情報を、他のコンピュータ装置から受信する費用受信手段と、入居者による操作により、前記費用を支払う旨の承諾に関する入力を受け付ける承諾入力手段と、前記費用を支払う旨の承諾に関する通知を、他のコンピュータ装置に送信する承諾通知手段とを備える、装置;
[18]コンピュータ装置を、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者、又は、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者から入居者へ請求する費用に関する情報を、他のコンピュータ装置から受信する費用受信手段と、入居者による操作により、前記費用を支払う旨の承諾に関する入力を受け付ける承諾入力手段と、前記費用を支払う旨の承諾に関する通知を、他のコンピュータ装置に送信する承諾通知手段として機能させる、プログラム;
[19]コンピュータ装置において実行される方法であって、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者、又は、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者から入居者へ請求する費用に関する情報を、他のコンピュータ装置から受信する費用受信ステップと、入居者による操作により、前記費用を支払う旨の承諾に関する入力を受け付ける承諾入力ステップと、前記費用を支払う旨の承諾に関する通知を、他のコンピュータ装置に送信する承諾通知ステップとを有する、方法;
により解決することができる。
The subject of the present invention is
[1] A system comprising at least one computer device, wherein special clause storage means for storing information about special clauses in a contract signed by a resident with an administrator of a rental property when moving in, or A means for accepting special agreements that accepts input of information on special agreements in the contract concluded with the manager of the rental property at the time of moving in, and a rent that guarantees the administrator of the rental property or the rent of the rental property when the resident leaves the rental property The guarantor is provided with cost calculation means for calculating the cost to be billed to the resident, the cost calculation means calculates the cost based on the information on the special clause, and the information on the special clause is A system that contains information about expenses that a resident should pay to an administrator when moving out (here, "cost" is a concept that also includes an estimate of costs);
[2] The information on the special contract is related to the cost based on the type and unit price of scratches, damage, and/or stains on the rental property, the cleaning cost of the rental property, and/or the key replacement cost. The system according to [1];
[3] A state in which state information regarding the state of the rental property is received by operating the resident terminal operated by the resident of the rental property or the guarantor terminal operated by the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property. The system according to [1] or [2], further comprising information receiving means, wherein the cost calculation means calculates the cost based on the information on the special contract and the state information;
[4] The cost calculation means receives the received state information based on the cost for making it possible to hand over from the state to the next resident, which is stored in association with the state information regarding the state in the rental property. The system according to [3] above, which calculates the cost according to;
[5] Payment processing execution means for executing payment processing from the rent guarantor to the administrator for the costs calculated by the cost calculation means, and information on the calculated costs to the guarantor terminal operated by the rent guarantor. Said [1] to [4], comprising a cost transmission means for transmitting and/or a payment processing registration means for registering that payment processing has been executed from the rent guarantor to the administrator for the calculated cost. A system according to any of
[6] A method executed in a system comprising at least one computer device, comprising a special contract storage step of storing information relating to special contract in a contract signed by a tenant with an administrator of a rental property at the time of moving in, or A special agreement reception step for accepting input of information on special agreements in the contract signed by the resident with the manager of the rental property at the time of moving in; or a cost calculation step of calculating the cost to be charged to the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property, wherein the cost calculation step calculates the cost based on the information related to the special clause, The method, wherein the information about the special terms and conditions includes information about expenses payable by the resident to the manager when moving out;
[7] A system comprising at least one computer device, where the manager of the rental property charges the tenant according to a predetermined rule when the tenant leaves the rental property. Calculation means, payment processing execution means for executing payment processing from a rent guarantor who guarantees the rent of the rental property to the administrator for the costs calculated by the cost calculation means, information on the calculated costs, Expense transmission means for transmitting to the guarantor terminal operated by the guarantor, and/or payment processing registration means for registering that payment processing has been executed from the rent guarantor to the administrator for the calculated expenses. Prepare, system. ;
[8] A method performed in a system comprising at least one computer device, wherein the rent guarantee guarantees the rent of the tenant or the rental property by the manager of the rental property when the tenant moves out of the rental property. A cost calculation step for calculating the cost to be billed to a person according to a predetermined rule, and a payment process for the cost calculated in the cost calculation step from the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property to the administrator. a payment processing execution step for transmitting information on the calculated cost to a guarantor terminal operated by the rent guarantor; and/or a transfer of the calculated cost from the rent guarantor to the administrator a payment process registration step of registering that the payment process has been performed;
[9] A system comprising at least one computer device, wherein when a resident leaves a rental property, the manager of the rental property or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property A cost transmitting means for transmitting information about the cost to be billed to a resident terminal operated by the resident, and a consent receiving means for receiving an input regarding the consent of the resident to pay the cost by operating the resident terminal. comprising a system;
[10] The cost is calculated by the manager or the builder who restores the rental property to a state where the next resident can move in, based on the conditions within the rental property. the system described;
[11] Consent information transmission means for transmitting consent information indicating that the input regarding the cost and consent has been received to a guarantor terminal operated by a rent guarantor and/or an administrator terminal operated by an administrator. , the system according to the above [9] or [10];
[12] Payment processing execution means for executing payment processing from the rent guarantor to the manager, second cost transmission means for transmitting information on the cost to the guarantor terminal, and/or the cost , payment processing registration means for registering that payment processing has been executed from the rent guarantor to the administrator;
[13] If the expenses include expenses other than those stipulated in the contract signed by the tenant with the manager of the rental property at the time of moving in, after receiving the input related to the consent, the payment processing execution means Execute the payment processing of the expenses, and the consent by the consent receiving means when the expenses do not include expenses other than the items stipulated in the contract concluded by the tenant with the manager of the rental property at the time of moving in The system according to [12] above, wherein the payment processing execution means executes the payment processing of the cost without receiving an input regarding
[14] State information receiving means for receiving state information regarding the state of the rental property by operating the tenant terminal or the guarantor terminal operated by the rent guarantor; and calculating the cost based on the state information. If the cost calculated by the manager or constructor based on the condition of the rental property is higher than the cost calculated by the cost calculation means, or if the manager or the contractor The conditions within the rental property that serve as the basis for the costs calculated by the person based on the conditions within the rental property include conditions that differ from the conditions within the rental property that serve as the basis for the costs calculated by the cost calculation means. the system according to [12] or [13] above, wherein the payment processing execution means executes the payment processing of the fee after receiving the input regarding the consent;
[15] State information reception means for receiving state information regarding the state of the rental property by operating the tenant terminal or the guarantor terminal operated by the rent guarantor; and calculating the cost based on the state information. If the cost calculated by the manager or constructor based on the condition of the rental property is not higher than the cost calculated by the cost calculation means, or if the manager or the contractor The conditions within the rental property that serve as the basis for the costs calculated by the person based on the conditions within the rental property include conditions that differ from the conditions within the rental property that serve as the basis for the costs calculated by the cost calculation means. The system according to [12] or [13] above, wherein the payment processing executing means executes the payment processing of the cost without receiving input regarding the consent from the consent receiving means when there is no input;
[16] A method performed in a system comprising at least one computer device, wherein the manager of the rental property or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property when the tenant moves out of the rental property. A cost transmission step of transmitting information about the cost to be billed from the resident to the resident terminal operated by the resident; a receiving step;
[17] When a resident moves out of a rental property, information regarding expenses to be charged to the resident by the manager of the rental property or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property is received from another computer device. consent input means for receiving an input regarding consent to pay the cost by operation by the resident, and consent notification means for transmitting a notice regarding consent to pay the cost to another computer device. a device comprising;
[18] When the resident moves out of the rental property, the information on the expenses to be charged to the resident by the manager of the rental property or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property Cost receiving means for receiving from a computer device, consent input means for receiving an input regarding consent to pay the cost through operation by the resident, and notification regarding consent to pay the cost to other computer devices. A program that acts as a consent notification means;
[19] A method executed in a computer device, wherein when a resident moves out of a rental property, the manager of the rental property or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property bills the resident. A cost receiving step of receiving information about the cost from another computer device, a consent input step of receiving an input regarding consent to pay the cost by an operation by the resident, and a notification regarding consent to pay the cost, sending a notification of acceptance to another computing device;
can be solved by
本発明によれば、入居者が賃貸物件から退去する際に、賃貸物件の管理者又は家賃保証者が、入居者に請求する費用を算定するシステムを提供することができる。また、本発明によれば、入居者が賃貸物件から退去する際に、賃貸物件の管理者が入居者に請求する費用の、家賃保証者による支払いを可能とするシステムを提供することができる。また、本発明によれば、入居者が賃貸物件から退去する際に、賃貸物件の管理者又は家賃保証者が、入居者に請求する費用を支払う旨の承諾を受け付けるシステムを提供することができる。 Advantageous Effects of Invention According to the present invention, it is possible to provide a system for calculating expenses to be charged to a resident by a manager of a rental property or a rent guarantor when the resident moves out of the rental property. Moreover, according to the present invention, it is possible to provide a system that enables the rent guarantor to pay the expenses billed to the tenant by the manager of the rental property when the tenant moves out of the rental property. In addition, according to the present invention, it is possible to provide a system in which, when a resident moves out of a rental property, the administrator of the rental property or the rent guarantor accepts consent to pay the resident the expenses charged to the resident. .
以下、本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施の形態に限定されない。なお、以下のフローチャートに含まれる各処理の順序は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、フローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同である。また、フローチャートに含まれる各処理の一部が実行されなくてもよいし、フローチャートを構成する各処理に新たな処理を追加してもよい。 Embodiments of the present invention will be described below, but the present invention is not limited to the following embodiments as long as they do not violate the gist of the present invention. Note that the order of each process included in the following flowchart is not particularly limited, and can be designed as appropriate. For example, the order of each process forming a flowchart is random as long as there is no contradiction or inconsistency in the contents of the process. Also, some of the processes included in the flowchart may not be executed, and new processes may be added to the processes forming the flowchart.
図1は、本発明の実施の形態にかかるシステムの構成を示すブロック図である。図示するように、システムは、入居者端末1と、サーバ装置2と、通信ネットワーク3と、管理者端末4と、施工者端末5と、保証者端末6とから構成されている。なお、以下では、本発明の実施の形態にかかるシステムを、退去支援システムと表す場合がある。
FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of a system according to an embodiment of the invention. As shown, the system comprises a
入居者端末1は、賃貸物件の入居者により操作される。入居者端末1は、通信ネットワーク3を介してサーバ装置2と通信接続が可能である。また、退去支援システムは、複数の入居者端末1から構成されていてもよい。なお、賃貸物件のことを、以下では「物件」と表す場合がある。
A
管理者端末4は、物件を管理する管理者(例えば、物件の管理会社の担当者や、物件の所有者)が操作するものであり、据え置き型で管理会社のオフィス等に設置されたものでもよく、携帯型で管理者が移動する際に管理者に携帯されたものでもよい。
The
施工者端末5は、管理者からの依頼により退去後の賃貸物件の補修等を行い、賃貸物件を次の入居者が入居できる状態に回復する施工者(施工会社の担当者)が操作するものであり、管理者端末4と同様に、据え置き型で施工会社のオフィス等に設置されたものでもよく、携帯型で施工者が移動する際に施工者に携帯されたものでもよい。
The
保証者端末6は、入居者が支払う賃貸物件の家賃や、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者が、入居者に請求する費用(退去費用ともいう)を代位弁済することを保証する家賃保証者が操作するものであり、管理者端末4と同様に、据え置き型で保証会社のオフィス等に設置されたものでもよく、携帯型で家賃保証者が移動する際にも家賃保証者に携帯されたものでもよい。
The
管理者端末4、施工者端末5、及び保証者端末6は、入居者端末1と同様に、通信ネットワーク3を介してサーバ装置2と通信接続が可能である。また、退去支援システムは、複数の管理者端末4、複数の施工者端末5、及び複数の保証者端末6から構成されていてもよい。
The
なお、ここで、家賃保証者とは、例えば、入居者に代わって、家賃や退去費用の支払いを行う代位弁済することを入居者と契約している家賃保証会社、家賃保証会社の従業者又は家賃保証会社から委託を受けた者をいう。家賃保証者は、入居者が家賃や退去費用を支払うことができない場合や支払いが遅れた場合に、入居者に代わり、それらの家賃や退去費用を物件の管理者に支払う。そのため、物件の管理者は、賃貸経営の収入について不安を解消できる。なお、入居者は保証人を立てることなく物件を借りることができる。 Here, the rent guarantor is, for example, a rent guarantee company that has a contract with the tenant to pay the rent and move-out expenses on behalf of the tenant, an employee of the rent guarantee company, or Refers to a person entrusted by a rent guarantee company. The rent guarantor pays the rent and moving-out costs to the property manager on behalf of the tenant if the tenant is unable to pay the rent or moving-out costs or if the payment is delayed. Therefore, the property manager can eliminate anxiety about income from rental management. Residents can rent the property without a guarantor.
また、退去費用とは、退去に際して、入居者が管理者に支払う必要のある費用のことであり、入居者が負担すべき費用のことをいう。退去費用には、退去する物件を次の入居者に引き渡すことができる状態にするために必要な原状回復費(修繕費、補修費用ともいう)を含む。また、退去費用は、原状回復費等に、別途賃貸契約書の特約条項で定められた固定費、未払いの家賃、退去月の家賃、敷金等を加算又は減算して算定される。家賃保証者が家賃及び退去費用を保証する契約を入居者と結んでいる場合、退去費用は、入居者が家賃保証者から請求される費用ともいえる。つまり、退去費用は、家賃保証者が代位弁済する費用でもある。 In addition, the moving-out cost is the cost that the resident needs to pay to the manager when moving out, and means the cost that the resident should bear. The move-out cost includes the cost of restoring the property to its original state (also called repair cost or repair cost) necessary to make the property to be handed over to the next tenant. In addition, moving out costs are calculated by adding or subtracting fixed costs, unpaid rent, rent for the month of moving out, security deposit, etc. separately specified in the special clauses of the rental contract to the cost of restoration to the original state. If the rent guarantor concludes a contract with the tenant that guarantees the rent and move-out costs, the move-out costs can be said to be the cost charged to the tenant by the rent guarantor. In other words, the moving-out cost is also the cost that the rent guarantor pays on behalf of the tenant.
退去支援システムは、管理者端末4及び施工者端末5の両方を備えるものであってもよく、管理者端末4又は施工者端末5のいずれか一方のみを備えるものであってもよい。
The evacuation support system may include both the
入居者端末1は、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されないが、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータ等が挙げられる。管理者端末4、施工者端末5、及び保証者端末6も、同様に、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されない。
The
図2は、本発明の実施の形態にかかる入居者端末の構成を示すブロック図である。入居者端末1は、制御部11、RAM12、ストレージ部13、グラフィックス処理部14、通信インタフェース15、インタフェース部16からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
FIG. 2 is a block diagram showing the configuration of the resident terminal according to the embodiment of the present invention. The
制御部11は、CPUやROMから構成される。制御部11は、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、入居者端末1の制御を行う。RAM12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部11は、プログラム及びデータをRAM12から読み出して処理を行う。制御部11は、RAM12にロードされたプログラム及びデータを処理することで、描画命令をグラフィックス処理部14に出力する。
The
グラフィックス処理部14は表示部18に接続されている。表示部18は表示画面19を有している。制御部11が描画命令をグラフィックス処理部14に出力すると、グラフィックス処理部14は、表示画面19上に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部18はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。
The
通信インタフェース15は無線又は有線により通信ネットワーク3に接続が可能であり、通信ネットワーク3を介して、サーバ装置2とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース15を介して受信したデータは、RAM12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。インタフェース部16には外部メモリ17(例えば、SDカード等)が接続されている。
The
管理者端末4、施工者端末5、及び保証者端末6は、入居者端末1と同様の構成を有するものであり、例えば、制御部、RAM、ストレージ部、グラフィックス処理部、通信インタフェース、インタフェース部からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
The
図3は、本発明の実施の形態にかかるサーバ装置の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、制御部21、RAM22、ストレージ部23及び通信インタフェース24を少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
FIG. 3 is a block diagram showing the configuration of the server device according to the embodiment of the invention. The
制御部21は、CPUやROMから構成され、ストレージ部23に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置2の制御を行う。また、制御部21は時間を計時する内部タイマを備えている。RAM22は、制御部21のワークエリアである。ストレージ部23は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部21は、プログラム及びデータをRAM12から読み出し、入居者端末1等から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。
The
なお、本発明の実施の形態において、サーバ装置2にて、各種情報の保存、各種情報の送受信、費用算定等を実行する態様について説明するが、サーバ装置2にかえて、ブロックチェーンによる分散型台帳技術によって達成されてもよい。ブロックチェーンネットワークはプライベートネットワークとして構築してもよいし、パブリックネットワークとして構築してもよい。ブロックチェーンによって情報を管理することにより、セキュリティを保持し、システムの利用者に対してデータが改ざんされていないことを証明できる。
In the embodiment of the present invention, the
入居者は、退去支援システムを利用する前に、賃貸している物件から退去することを、物件の管理者へ申請する。入居者は、例えば、物件名、部屋番号、契約者、契約者の連絡先、退去予定日、契約終了希望日等の必要な情報を記入した申請書を、FAXや郵送、eメールにて管理者へ提出する。 Before using the eviction support system, the resident applies to the manager of the property to move out of the rented property. Residents manage application forms filled with necessary information such as the property name, room number, contractor, contact information of the contractor, expected move-out date, desired contract termination date, etc. by fax, mail, or e-mail. Submit to the person.
申請書の提出を受けた管理者は、入居者が、退去支援システムを利用するためのアプリケーションプログラムをダウンロードできるように、該プログラムのダウンロードが可能なWebサイトのURLを発行し、入居者又は家賃保証者へそのURLを伝える。入居者又は家賃保証者は、入居者端末1又は保証者端末6を操作して、発行されたURLへアクセスし、退去支援システムを利用するためのアプリケーションプログラムをダウンロードすることができる。
The administrator who has received the application form will issue the URL of the website where the program can be downloaded so that the resident can download the application program for using the eviction support system. The URL is communicated to the guarantor. A resident or a rent guarantor can operate the
なお、入居者の居住年数が所定の期間以上である場合は、URLを発行しないこととしてもよい。居住年数が長い場合は、入居時に発生したキズや破損も多くなる傾向にあるため、退去支援システムを利用せずに、入居者と管理者の立ち合いのもと、物件の引き渡し手続きを行うことが好ましい場合もあるためである。 It should be noted that the URL may not be issued when the number of years of residency of the resident is longer than or equal to a predetermined period. If you have lived in the property for a long time, there tends to be more scratches and damages that occurred when you moved in, so it is better to carry out the property handover procedure in the presence of the tenant and the manager, without using the move-out support system. This is because there are cases where it is preferable.
入居者は、退去予定日、或いは、退去予定日よりも前に、物件から所有物等を引き払い、退去の手続きを行う。退去予定の入居者は、ダウンロードした退去支援システムを利用して、退去を完了するための手続きと退去費用の清算の手続きを行う。 On the scheduled date of moving out, or before the scheduled date of moving out, the resident must move out of the property and complete the procedures for moving out. Residents who are scheduled to move out use the downloaded move-out support system to complete procedures for moving out and to settle moving-out expenses.
[退去支援処理]
まず、退去支援システムにおける退去支援処理について、説明する。図4は、本発明の実施の形態にかかる退去支援システムにおける退去支援処理のフローチャートを表す図である。
[Exit Support Processing]
First, the moving out support processing in the moving out support system will be described. FIG. 4 is a diagram showing a flowchart of the leaving support process in the leaving support system according to the embodiment of the present invention.
まず、入居者は、退去前に、入居者端末1にダウンロードされたアプリケーションプログラムを起動し、サーバ装置2へアクセスすることで、退去支援システムにログインをする。そして、入居者端末1にて物件に関する情報を入力する情報入力処理が実行される(ステップS1)。情報入力処理では、入居者が入居前に物件の管理者と契約した特約条項を含む賃貸契約に関する情報や物件内のキズ、汚れ、及び/又は破損等に関する情報を入力する。情報入力処理により入力された情報は、物件(例えば、物件名又は物件を識別可能な物件ID)若しくは入居者(例えば、氏名又は入居者を識別可能な入居者ID)と関連付けて、又は、物件及び入居者と関連付けて、サーバ装置2のストレージ部23にて記憶される。情報入力処理の詳細については、後述する。
First, before moving out, the resident activates an application program downloaded to the
なお、以下では、入居者端末1にて、情報入力処理を実行する場合について説明をするが、入居者端末1に代えて、保証者端末6にて情報入力処理を実行してもよい。
In addition, although the case where information input processing is executed at the
次に、ステップS1にて入力された情報に基づいて、サーバ装置2において、第1見積もりを算定する第1見積算定処理が実行される(ステップS2)。第1見積もりの算定は、特に限定されないが、所定のルールに沿って行われる。所定のルールの詳細については後述する。算定された第1見積もりの内容は、入居者端末1に表示される。「第1見積もり」は、情報入力処理により入力された情報、及び/又は、入居者が入居する際に管理者や家主と締結した賃貸借契約書の特約条項に関する情報をもとに算定されるものである。また、特約条項に関する情報には、入居者が退去時に管理者に支払うべき費用に関する情報が含まれる。
Next, based on the information input in step S1, the
「第1見積もり」は、入居者が賃貸物件を退去する際に、管理者又は家賃保証者より請求される費用(退去費用)の見積もりである。算定される第1見積もりには、請求する項目、項目に係る数量、項目ごとの金額、及び/又は請求する費用の総額に関する情報が含まれる。また、算定された第1見積もりは、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2のストレージ部23にて記憶される。なお、見積もりにおいて請求される項目、項目に係る数量、項目ごとの金額等の請求の内訳、請求される費用の総額に関する情報等の見積もりに関する情報を「見積もりの内容」と表すことがある。第1見積算定処理の詳細については、後述する。
The "first estimate" is an estimate of the cost (move-out cost) charged by the manager or the rent guarantor when the tenant moves out of the rental property. The first estimate that is calculated includes information regarding the items to be charged, the quantities for the items, the amount per item, and/or the total cost to be charged. Also, the calculated first estimate is stored in the
次に、通知処理が実行される(ステップS3)。通知処理では、入居者端末1にて入力された物件内の状態に関する情報のうちの少なくとも一部が、サーバ装置2を介して管理者端末4又は施工者端末5へ送信される。例えば、物件を特定するための情報(例えば、物件の住所や物件名)の他、後述するステップS24にて入居者端末1から送信された画像データ等が、サーバ装置2から管理者端末4又は施工者端末5へ送信される。
Next, notification processing is executed (step S3). In the notification process, at least part of the information about the state inside the property input at the
次に、管理者端末4又は施工者端末5の操作入力により、第2見積もりを算定する第2見積算定処理が実行される(ステップS4)。管理者又は施工者は、送信された情報を参考にしつつ、退去後の物件へ訪れ、物件内の状態を目視で確認して、第2見積もりを算定する。第2見積もりは、第1見積もりとは異なり、実際に物件内を目視により確認したうえで、算定される見積もりであり、サーバ装置2等のコンピュータ装置を活用せずに算定するものも含まれる。第2見積もりの算定は、特に限定されないが、第1見積もりと同様の所定のルールに沿って行われてもよい。
Next, a second estimate calculation process for calculating a second estimate is executed by operating the
ここで、「第2見積もり」は、入居者が賃貸物件を退去する際に、管理者又は家賃保証者より請求される費用(退去費用)の見積もりであって、退去後の物件の状態を確認のうえ、算定される見積もりであり、確定した退去費用ともいえる。第2見積もりは、管理者又は施工者が、賃貸物件内の状態をもとに算定したものであるともいえる。また、第2見積もりは、管理者端末4又は施工者端末5の操作によって算定される見積もりだけでなく、サーバ装置2等のコンピュータ装置を活用せずに算定するものも含まれる。第2見積もりには、請求する項目、項目に係る数量、項目ごとの金額、及び/又は請求する費用の総額に関する情報が含まれる。
Here, the "second estimate" is an estimate of the cost (move-out cost) charged by the manager or rent guarantor when the tenant moves out of the rental property. In addition, it is a calculated estimate and can be said to be a fixed move-out cost. It can be said that the second estimate is calculated by the manager or the builder based on the conditions inside the rental property. The second estimate includes not only an estimate calculated by operating the
次に、承諾判定処理が実行される(ステップS5)。承諾判定処理では、サーバ装置2に、物件及び/若しくは入居者と関連付けて記憶された、特約条項に関する情報、及び/又は、第1見積もり、並びに第2見積もりについて、請求の項目、項目に係る数量、項目ごとの金額、及び/又は請求される費用の総額を比較することで、後述の支払処理における退去費用の支払いについて、退去費用を支払う旨の入居者による承諾が必要か否かを判定する。承諾判定処理の詳細については、後述する。
Next, acceptance determination processing is executed (step S5). In the acceptance determination process, information related to special agreements and/or the first estimate and the second estimate, which are stored in the
次に、第1見積算定手段又は第2見積算定処理において算定された費用について、支払処理が実行される(ステップS6)。支払処理は、管理者に対して、第1見積もり又は第2見積もりで請求された費用を入居者又は家賃保証者が管理者に支払う処理である。また、家賃保証者が代位弁済した第1見積もり又は第2見積もりの費用について、入居者から家賃保証者に支払う処理であるともいえる。なお、ステップS5の承諾判定処理において、入居者の承諾が必要ないと判定された場合、第1支払処理が実行される。一方、入居者の承諾が必要であると判定された場合、第2支払処理が実行される。第1支払処理と第2支払処理の詳細については後述する。これら、ステップS1~S6により、退去支援処理は終了する。 Next, payment processing is executed for the costs calculated by the first estimate calculation means or the second estimate calculation process (step S6). The payment process is a process in which a resident or a rent guarantor pays the administrator the costs charged in the first estimate or the second estimate. It can also be said that this is a process in which the resident pays the rent guarantor the cost of the first estimate or the second estimate subrogated by the rent guarantor. In addition, in the consent determination process of step S5, when it is determined that the consent of the resident is not necessary, the first payment process is executed. On the other hand, when it is determined that the consent of the resident is required, the second payment processing is executed. Details of the first payment process and the second payment process will be described later. After these steps S1 to S6, the leaving support process ends.
[情報入力処理]
次に、退去支援システムにおける情報入力処理(ステップS1)について、説明する。図5は、本発明の実施の形態にかかる退去支援システムにおける情報入力処理のフローチャートを表す図である。まず、退去予定の入居者は、入居者端末1にダウンロードされたアプリケーションプログラムを起動し、サーバ装置2へアクセスすることで、退去支援システムにログインをする(ステップS11)。
[Information input processing]
Next, information input processing (step S1) in the evacuation support system will be described. FIG. 5 is a diagram showing a flowchart of information input processing in the evacuation support system according to the embodiment of the present invention. First, a resident scheduled to move out activates an application program downloaded to the
入居者は、入居者端末1を操作して、退去支援システムの利用規約に同意するとともに、退去する物件の契約者の氏名等の必要な情報を入力する(ステップS12)。退去予定日を入力してもよい。入力された契約者名等は、サーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
The resident operates the
次に、入居者は、入居者端末1を操作して、入居者の身分証明書や賃貸契約書、賃貸契約書の特約条項といった契約情報等を入力する(ステップS13)。入居者端末1の表示画面には、入居者の身分証明書または賃貸契約書の画像データを送信するように求めるメッセージが表示されることとしてもよい。入居者は、入居者端末1を操作して身分証明書及び/または賃貸契約書の画像データをサーバ装置2へ送信する。送信された画像データは、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。また、特約条項に関する情報は、物件及び/又は入居者と関連付けて、後述の費用管理テーブルに記憶される。また、契約情報等の入力は、入居者端末1の表示画面に、入力する項目の選択肢が表示され、いずれかの選択肢が選択されると、選択された項目の入力が可能となることとしてもよい。表示される選択肢としては、例えば、入居者の身分証明に関する情報、賃貸契約書、賃貸契約書の特約条項等があげられる。
Next, the resident operates the
なお、入居者情報、退去予定日、契約終了希望日、賃貸契約書の情報、及び/又は賃貸契約書の特約条項の入力は、予め、入居者端末1以外の端末(例えば、管理者端末4)にて入力し、サーバ装置2のストレージ部23等に記憶しておくことができる。つまり、ステップS1にて、入居者が賃貸物件から退去するために情報入力処理を行う前に、特約条項に関する情報等をサーバ装置2に登録しておくことができる。この場合、ステップS11にて退去支援システムにログインすると、ステップS12~S15までの情報が入力されているという構成にすることができる。つまり、退去する入居者ごとに発行されるURLが異なっていてもよい。
It should be noted that input of tenant information, scheduled move-out date, desired contract end date, rental contract information, and/or special clauses of the rental contract must be performed in advance at a terminal other than the resident terminal 1 (for example, the administrator terminal 4 ) and stored in the
入居者端末1から送信される画像データは、入居者端末1のカメラ機能により予め撮影され、保存されたものを用いてもよく、本アプリケーションプログラムの実行中にカメラ機能を起動し、撮影したものを用いることもできる。また、身分証明書や賃貸契約書の画像データについては、複数の画像データを送信するように、入居者に求めることができる。例えば、運転免許証のような身分証明書を送信する場合であれば、表面と裏面のそれぞれの面の画像データを送信するように求めることもできる。或いは、賃貸契約書を送信する場合であれば、複数ページにわたる賃貸契約書のそれぞれのページ、その一部のページ、或いは、特約条項が記載されたページの画像データを送信するように求めることができる。
The image data transmitted from the
ここで、賃貸契約書の特約条項(特約事項ともいう)とは、賃貸契約等において、所定の場合に、退去に係る修繕費を入居者が別途負担する旨が定められているものである。そのため、退去費用を算定する際には、特約条項を参照する必要がある。賃貸契約の特約条項には、例えば、煙草のやにによるクロス等の変色によるクロスを補修又は交換するための補修費用、落書き、釘穴、又はねじ穴を補修するための補修費用、重量物の設置による畳・床材等のへこみを補修するための補修費用、水道パッキンの劣化により水道パッキンを交換するための交換費用、水洗トイレのボールタップなどの調整のための費用、電気やけを補修するための補修費用、床のワックスがけをするための費用、畳表替え、襖張替、又は障子張替のための費用等の費用項目について、入居者が退去の際に負担する旨が記載されていてもよい。また、所定の費用項目について、経年劣化にはあたらず、入居者が費用を負担する旨が記載されていてもよい。また、特約条項には、費用項目の具体的な金額や、入居者が負担する費用の割合について、記載されていることが好ましい。例えば、特約条項には、入居者が負担する費用項目として、ルームクリーニングの費用の全額を負担する旨と、部屋の類型や広さ(例えば、1R・1K、50m2越えの物件等)に関連付けて、具体的な費用の上限又は下限が記載されていてもよいし、畳表替え/襖張替/障子張替の全額を負担する旨と1枚ごとの畳表替えの具体的な費用の下限や1面ごとの障子・襖の張り替えの具体的な費用の上限又は下限が記載されていてもよい。 Here, the special clause of the rental contract (also called special clause) is defined in the rental contract, etc., to the effect that the resident will separately bear the repair expenses related to moving out in a predetermined case. Therefore, it is necessary to refer to the special contract when calculating the moving out fee. Special clauses in the rental contract include, for example, repair costs for repairing or replacing discolored crosses such as tobacco tar, repair costs for repairing graffiti, nail holes, or screw holes, heavy items Repair costs for repairing dents in tatami mats, floor materials, etc. due to installation, replacement costs for replacing water supply packings due to deterioration of water supply packings, costs for adjusting ball taps of flush toilets, etc., to repair electrical burns It is stated that the resident will bear the cost of repairs, the cost of waxing the floor, the cost of replacing tatami mats, fusuma, or shoji when moving out. good too. In addition, it may be stated that a predetermined expense item is not considered to be deterioration over time and that the resident bears the expense. In addition, it is preferable that the special clause describes the specific amounts of the expense items and the proportion of the expense to be borne by the resident. For example, in the special contract clause, as a cost item to be borne by the resident, the full amount of the room cleaning fee is borne, and the type and size of the room (for example, 1R, 1K, property exceeding 50m2 , etc.) In addition, a specific upper or lower limit of the cost may be stated, or the fact that the full amount of tatami cover replacement / fusuma replacement / shoji cover replacement will be borne, and the specific lower limit of the cost for each tatami cover replacement, etc. The upper limit or lower limit of the specific cost for replacement of shoji/fusuma per side may be stated.
本発明の実施の態様に係る退去支援システムにおける賃貸契約書の特約条項に関する情報としては、費用項目と費用項目に係る金額が記載されているものであれば、特に限定されない。特約条項に関する情報として、上述の特約条項に記載された費用項目に加え、例えば、賃貸物件のキズ、破損、及び/若しくは、汚れの種類とそのキズ、破損、及び/若しくは、汚れを補修するための単価に基づいた費用、賃貸物件の種々の箇所をクリーニングするためのクリーニング費用、並びに/又は鍵の交換費用に関するものが含まれる。その他、賃貸契約の契約期間の途中で入居者の都合で解約した場合の違約金の支払いに関するものが、特約条項に関する情報として含まれていてもよい。 Information relating to the special clauses of the rental contract in the moving out support system according to the embodiment of the present invention is not particularly limited as long as it describes the cost items and the amounts related to the cost items. As information on special agreements, in addition to the cost items listed in the above special agreements, for example, the type of scratches, damages, and/or stains on the rental property and the repair of the scratches, damages, and/or stains costs based on the unit price of the rental property, cleaning costs for cleaning various parts of the rental property, and/or related to key replacement costs. In addition, the information on special clauses may also include information about the payment of a penalty in the event that the lease contract is canceled due to the convenience of the resident during the contract period.
賃貸契約書の特約条項に関する情報を入力する際には、入居者又は管理者は、入居者端末1又は管理者端末4を操作して、賃貸契約書の特約条項に記載された費用項目と費用項目ごとの金額とを入力する。特約条項に関する情報の入力は、例えば、以下のように行われる。入居者端末1又は管理者端末4の表示画面に、借主である入居者により退去時に負担すべき費用項目の選択肢が表示される。表示される選択肢としては、例えば、ルームクリーニング費用、物件内に設置されたエアコンを洗浄又は消毒するためのエアコン洗浄費用、物件内に設置されたガスコンロ、食洗器等の備え付けの設備を洗浄又は消毒するための設備洗浄費用、賃貸物件のカギを交換するための鍵交換費用、汚れを修繕するための汚れ修繕費用、キズを修繕するためのキズ修繕費用、破損を修繕するための破損修繕費用等があげられる。費用項目は、洗浄、消毒や修繕に係る範囲や程度に関する情報が含まれていてもよい。
When entering information on the special clauses of the rental contract, the resident or administrator operates the
入居者端末1又は管理者端末4により、これらの選択肢のうちのいずれかが選択されると、選択した費用項目ごとに、入居者が負担すべき金額を入力することが可能となる。また、費用項目に記載された範囲や程度に関する情報を入力することができる。入力された費用項目と、入居者が負担すべき金額は、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。なお、費用項目と、入居者が負担すべき金額は、物件ごとに予め登録されていてもよい。この場合、物件を選択すれば、特約条項に関連して入居者が負担すべき費用項目及び費用項目に係る金額を特定することができる。
When one of these options is selected by the
ステップS13にて、特約条項に関する情報といった契約情報等を入力すると、入居者端末1の表示画面では、契約している物件の住所を入力するように求めるメッセージが表示される。入居者は、入居者端末1を操作して、退去の対象となる物件の住所を入力する(ステップS14)。入力された物件の住所はサーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。なお、賃貸契約書の画像データから物件の住所を抽出できる場合は、ステップS14の処理を省略してもよい。
In step S13, when the contract information such as the information on the special clause is entered, the display screen of the
ステップS14にて、物件の住所が入力されると、入居者端末1の表示画面には、入居者の物件での居住年数を入力するように求めるメッセージが表示される。入居者は、入居者端末1を操作して居住年数を入力する(ステップS15)。入居者端末1の表示画面には、例えば「2年未満」、「2年~4年未満」、「4年~6年未満」、「6年以上」といった選択肢が表示され、入居者はこれらの選択肢から回答を選択することができる。
In step S14, when the address of the property is entered, a message is displayed on the display screen of the
例えば、入居者の居住年数に応じて、入居者が負担する退去時の費用を変更することができる。具体的には、入居者の居住年数が短くなるほど、退去時の費用が高額となり、入居者の居住年数が長くなるほど、退去時の費用を低額とすることができる。また、居住年数が長くなるほど、物件内の設備の経年劣化を考慮する必要があり、入居者が支払う退去時の費用の負担の割合を変化させることができる。入力された居住年数は、サーバ装置2へ送信される。送信された居住年数は、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
For example, it is possible to change the cost to be borne by the resident at the time of moving out according to the number of years of residence of the resident. Specifically, the shorter the resident's length of residence, the higher the cost when moving out, and the longer the resident's length of residence, the lower the cost when moving out. In addition, as the number of years of residence increases, it is necessary to consider the aging deterioration of the facilities in the property, and it is possible to change the ratio of the cost burden paid by the tenant when moving out. The input number of years of residence is transmitted to the
ステップS15にて、居住年数が入力されると、入居者端末1の表示画面には、設備の不具合の有無について入力するように求めるメッセージが表示される。入居者は、入居者端末1を操作して、物件内の設備に不具合があるか否かを入力する(ステップS16)。設備としては、例えば、靴箱、浴室乾燥機、洗濯機、エアコン、クローゼット等があげられる。入居者端末1の表示画面には選択肢として、例えば、「靴箱」、「浴室乾燥機」、「洗濯機」、「エアコン」、「クローゼット」、「不具合なし」が表示され、入居者はこれらの選択肢から回答を選択することができる。なお、退去の対象となっている物件に応じて、入居者端末1の表示画面に選択肢として表示される項目が自動的に変更されるような構成とすることもできる。
In step S15, when the number of years of residence is input, a message is displayed on the display screen of the
入居者は、不具合のある設備について、複数の選択肢の中から、1の選択肢だけでなく2以上の選択肢を選択することができる。例えば、「浴室乾燥機」、「エアコン」の2つを選択することができる。ただし、「不具合なし」を選択する場合は、他の選択肢を選択することはできない。入力された回答はサーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
The resident can select not only one option but also two or more options from a plurality of options for the defective facility. For example, two of "bathroom dryer" and "air conditioner" can be selected. However, if you select "no fault", you cannot select any other option. The entered answer is transmitted to the
ステップS16にて、設備の不具合について入力がされると、入居者端末1の表示画面には、喫煙の有無についての入力を求めるメッセージが表示される。入居者は、入居者端末1を操作して喫煙の有無について入力をする(ステップS17)。入居者端末1の表示画面には、「有り」、「無し」の選択肢が表示され、入居者によりいずれかの選択肢が選択される。
In step S16, when an input about the trouble with the facilities is made, a message requesting an input about whether or not to smoke is displayed on the display screen of the
入居者が物件内で喫煙をしていた場合は、喫煙の結果、室内から発生する臭い等が出なくなるように、室内を洗浄する必要があるため、入居者が退去時に負担する費用に、その洗浄のための費用が加算される。入力された喫煙の有無に関する情報は、サーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
If the resident smokes in the property, it is necessary to wash the room so that the smell, etc. generated from the room as a result of smoking does not come out. There is an additional charge for cleaning. The input information about the smoking status is transmitted to the
ステップS17にて、喫煙の有無の入力が完了すると、入居者端末1の表示画面には、ペットの飼育の有無についての入力を求めるメッセージが表示される。入居者は、入居者端末1を操作してペットの飼育の有無について入力をする(ステップS18)。入居者端末1の表示画面には、「有り」、「無し」の選択肢が表示され、入居者によりいずれかの選択肢が選択される。入居者が物件内でペットの飼育をしていた場合は、入居者が退去時に負担する費用が加算されてもよい。入力されたペットの飼育の有無に関する情報は、サーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
In step S17, when the input of the presence or absence of smoking is completed, the display screen of the
ステップS18にて、ペットの飼育の有無の入力が完了すると、入居者端末1の表示画面には、キズ、汚れ又は破損に関する情報の入力を求めるメッセージが表示される。入居者は、物件の床や壁等に、入居者の過失により発生したキズ、汚れ又は破損等があるか否かを確認したうえで、入居者端末1へ入力する(ステップS19)。入居者端末1の表示画面には選択肢として、例えば、「キズ」、「汚れ」、「破損」、「無し」が表示され、入居者はこれらの選択肢から回答を選択することができる。ステップS19にて入力された回答はサーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
In step S18, when the input of whether or not pets are kept is completed, the display screen of the
ステップS20では、ステップS19にて「キズ」、「汚れ」、「破損」を選択したか否かが、入居者端末1又はサーバ装置2にて判定される。ステップS19にて「キズ」、「汚れ」、「破損」を選択した場合(ステップS20にてYes)はステップS21に移行し、ステップS19にて「無し」を選択した場合(ステップS20にてNo)は、ステップS21~S24を経ずにステップS2に移行する。
In step S20, the
ステップS19にて「キズ」、「汚れ」、「破損」を選択した場合は、そのキズ、汚れ、破損の程度を入力するように求めるメッセージが表示される。入居者は、入居者端末1を操作し、そのキズ、汚れ、破損の程度を入力する(ステップS21)。例えば、ステップS19にて「キズ」を選択した場合、入居者端末1の表示画面には、事前に登録されているキズの程度が異なる複数の画像が表示される。入居者は、これらの複数の画像の中から、退去する物件内の実際のキズの程度と同程度と思われる画像を選択することができる。このような構成とすることで、入居者は、実際のキズの程度を正確に、退去支援システムに登録することができる。ステップS21にて、入力された回答はサーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。なお、以下では、キズ、汚れ、破損を、キズ等と表す場合がある。
If "scratch", "dirt", or "damage" is selected in step S19, a message is displayed requesting input of the degree of damage, dirt, or damage. The resident operates the
また、ステップS19にて「汚れ」を選択した場合、入居者端末1の表示画面には、事前に登録されている汚れの程度が異なる複数の画像が表示され、入居者は、これらの複数の画像の中から、退去する物件内の実際の汚れの程度と同程度と思われる画像を選択することができる。ステップS19にて「破損」を選択した場合も、「キズ」や「汚れ」を選択した場合と同様に、破損の程度が異なる複数の画像が表示され、入居者は、これらの複数の画像の中から、退去する物件内の実際の破損の程度と同程度と思われる画像を選択することができる。
Further, when "dirt" is selected in step S19, a plurality of pre-registered images with different levels of dirt are displayed on the display screen of the
ステップS21にて選択された、キズ、汚れ、破損の程度を示す画像に応じて、入居者が退去時に負担する費用も変わる。例えば、9段階のキズの程度が異なる画像を登録しておき、入居者が選択した画像が、キズが大きいものであるほど、入居者の退去時に負担する費用は高額となる。汚れ、破損についても、同様に、その汚れ、破損の程度が大きいものであるほど、退去時に負担すべき費用を高額とすることができる。この場合、キズの程度の比較的小さい3つの画像、キズの程度が中程度の3つの画像、キズの程度が大きい3つの画像といったように3つに分類をし、同じ分類の画像を選択した場合は、退去時に負担する費用が同じになるようにしてもよい。 The cost to be borne by the resident when moving out also changes according to the image indicating the degree of damage, dirt, and damage selected in step S21. For example, nine levels of images with different degrees of scratches are registered, and the larger the scratches on the image selected by the resident, the higher the cost to be borne by the resident when moving out. Similarly, with respect to dirt and damage, the greater the degree of dirt and damage, the higher the cost to be borne when moving out. In this case, the images were classified into three categories, such as three images with relatively small scratches, three images with medium scratches, and three images with large scratches, and the images in the same category were selected. In this case, the costs to be borne at the time of moving out may be the same.
ステップS21にて、キズ、汚れ又は破損の程度を入力すると、そのキズ、汚れ、破損が、退去する物件のどの部屋のものであるかの入力を求めるメッセージが表示される。入居者は、入居者端末1を操作して、ステップS21にて入力したキズ、汚れ又は破損が、どの部屋のものであるかを入力する(ステップS22)。入居者端末1の表示画面には選択肢として、例えば、「玄関」、「キッチン」、「リビングルーム」、「バス/トイレ」、「クローゼット」、「洋間1」、「洋間2」が表示され、入居者はこれらの選択肢から回答を選択することができる。
In step S21, when the degree of damage, dirt, or damage is entered, a message is displayed requesting the input of which room of the property to be vacated has the damage, dirt, or damage. The resident operates the
なお、退去の対象となっている物件に応じて、入居者端末1の表示画面に選択肢として表示される部屋についての項目が自動的に変更されるような構成とすることもできる。ステップS12にて、入力された回答はサーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
It should be noted that it is also possible to configure such that the room items displayed as options on the display screen of the
ステップS22にて、ステップS21にて入力したキズ、汚れ又は破損が、どの部屋のものであるかを入力すると、そのキズ、汚れ、破損が、その部屋のどの箇所のものであるかの入力を求めるメッセージが表示される。入居者は、入居者端末1を操作して、ステップS21にて入力したキズ、汚れ又は破損が、ステップS22にて選択した部屋のどの箇所のものであるかを入力する(ステップS23)。入居者端末1の表示画面には選択肢として、例えば、「天井/壁」、「床」、「その他」が表示され、入居者はこれらの選択肢から回答を選択することができる。ステップS23にて、入力された回答はサーバ装置2へ送信され、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
In step S22, when the room in which the scratch, stain, or breakage entered in step S21 belongs is input, the part of the room in which the scratch, stain, or breakage belongs is input. You will be prompted to The resident operates the
ステップS23にて、ステップS21にて入力したキズ、汚れ又は破損が、部屋のどの箇所のものであるかを入力すると、そのキズ、汚れ又は破損をしている箇所の画像データを送信するように求めるメッセージが表示される。入居者は入居者端末1を操作して、画像データをサーバ装置2へ送信する(ステップS24)。入居者端末1から送信される、キズ、汚れ又は破損についての画像データは、入居者端末1のカメラ機能により予め撮影され、保存されたものを用いてもよく、本アプリケーションプログラムの実行中にカメラ機能を起動し、撮影したものを用いることもできる。送信された画像データは、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。
In step S23, when the part of the room where the scratch, stain, or damage entered in step S21 belongs, the image data of the part with the scratch, stain, or damage is sent. You will be prompted to The resident operates the
なお、ステップS21~S24で入力するキズ、汚れ、破損は、入居者による過失によって生じたキズ、汚れ、破損を想定しているが、入居者端末1を操作して、入居当初より発生していたキズ、汚れ、破損である旨を入力することもできる。入居当初より発生していたキズ、汚れ、破損である旨を入力した場合、後述のステップS31において、該キズ、汚れ、破損については、原状回復費用の算定を行わないとする構成にすることができる。なお、入居当初より発生していたキズ、汚れ、破損については、管理者の管理者端末4の操作により、物件と関連付けて予めサーバ装置2に登録しておくことができる。この場合、入居当初より発生していたキズ、汚れ、破損である旨を入力しなくとも、登録されたキズ、汚れ、破損については、原状回復費用の算定を行わないとする構成にすることができる。
The scratches, stains, and damages to be input in steps S21 to S24 are assumed to be scratches, stains, and damages caused by the resident's negligence. It is also possible to input the fact that it is scratched, soiled, or damaged. If a scratch, stain, or damage that has occurred since the beginning of the move-in is entered, in step S31 described later, the cost for restoration to the original condition will not be calculated for the scratch, stain, or damage. can. Scratches, stains, and damage that have occurred since the time of moving in can be registered in advance in the
ステップS21~S24の処理が終了すると、ステップS19に戻り、再度、入居者端末1の表示画面には、キズ、汚れ又は破損に関する情報の入力を求めるメッセージが表示される。既に、ステップS21~S24にて入力したキズ、汚れ、破損以外にも、キズ、汚れ、破損がある場合は、残りのキズ、汚れ、破損についても、ステップS19~S24の処理を繰り返して実行する。入居者は、すべてのキズ、汚れ、破損についての入力を終えた段階で、ステップS19にて、入居者端末1の表示画面に表示された「無し」の選択肢を選択する。
When the processing of steps S21 to S24 is completed, the process returns to step S19, and the display screen of the
なお、ステップS11~S19までのいずれかのタイミングで、入居者が入力すべきキズ、汚れ、破損の程度を示す画像や説明を入居者端末1の表示画面に表示させてもよい。キズ、汚れ、破損の程度を示す画像としては、事前にサーバ装置2に登録されているキズ、汚れ、破損の画像のうち最も軽度の画像が表示されるのが好ましい。また、ステップS19において、「無し」の選択肢を選択したときに「こちらに類似するキズ、汚れ、破損の入力は終了しましたか?」といった文章とキズ、汚れ、破損の程度を示す画像とを入居者端末1の表示画面に表示させることにより、入居者に入力すべきキズ、汚れ、破損を入力したか確認するようにしてもよい。また、ステップS21~S24の処理は、順番を入れ替えて実行されてもよい。
It should be noted that the display screen of the
ステップS19にて「無し」の選択肢が選択されると(ステップS20にてNo)、ステップS19~S24までの繰り返し処理は終了される。ステップS11~S24により、情報入力処理は終了する。ステップS15~S24にて入居者端末1において入力される情報は、賃貸物件内の状態に関する状態情報ともいえる。
If the option "none" is selected at step S19 (No at step S20), the repeated processing from steps S19 to S24 is terminated. The information input process ends through steps S11 to S24. The information input to the
次に、本発明の退去支援システムにおける入居者端末1の表示画面19について説明する。図6は、本発明の実施の形態にかかる入居者端末の表示画面の一例を示す図である。図6は、ステップS15の居住年数の入力、及び、S16の設備の不具合についての入力を実行する際の表示画面を示すものである。ステップS14にて、入居者により物件の住所が入力されると、質問者マーク31aとともに、質問32a及び選択肢33aが表示される。質問32aとして「居住年数を教えて下さい」と表示される。選択肢33aとしては「2年未満」、「2年~4年未満」、「4年~6年未満」、「6年以上」が表示される。入居者は、これらの選択肢33aのうちのいずれかを選択することができる。入居者が選択肢33aのうちのいずれかを選択すると、選択された回答が表示される。
Next, the
入居者が、選択肢33aのうち「2年未満」を選択すると、回答34aとして「2年未満」が表示される。回答34aが表示された後、質問者マーク31bとともに、質問32b及び選択肢33bが表示される。質問32bとして「設備の不具合がありますか」と表示される。選択肢33bとしては、「靴箱」、「浴室乾燥機」、「洗濯機」、「エアコン」、「クローゼット」、「不具合なし」が表示される。入居者は、入居者端末1を操作して、これらの選択肢33bのうちのいずれかを選択することができる。入居者が選択肢33bのうちのいずれかを選択すると、選択された回答が表示される。例えば、入居者が、選択肢33bのうち「浴室乾燥機」を選択すると、回答34bとして「浴室乾燥機」が表示される。
When the resident selects "Less than 2 years" from the
図6では、ステップS15の居住年数の入力、及び、S16の設備の不具合についての入力を実行する際の表示画面を示したが、ステップS12~S24の各ステップに応じた質問やメッセージ、選択肢が表示され、入居者が入居者端末1を操作して、表示された質問、メッセージに対して回答を行うと、次の質問、メッセージ又選択肢が表示される。
FIG. 6 shows the display screen when inputting the number of years of residence in step S15 and inputting the failure of equipment in step S16. When the resident operates the
[第1見積算定処理]
次に、ステップS2における第1見積算定処理について、説明をする。図7は、本発明の実施の形態にかかる退去支援システムにおける第1見積算定処理のフローチャートを表す図である。第1見積算定処理は、情報入力処理が終了すると、入居者端末1から送信された情報をもとに、サーバ装置2にて第1見積もりを算定する処理である。第1見積算定処理と後述の第2見積算定処理は、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者又は賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者が、入居者に請求する費用を算定する処理であるともいえる。また、該費用の算定は、特約条項に関する情報に基づいて算定される。第1見積算定処理では、例えば、入居者端末1から送信された状態情報及び特約条項に記載された情報をもとに、第1見積もりを算定する等の所定のルールに従って、退去費用を算定する処理が行われる。具体的には、状態情報及び特約条項に記載された情報から、サーバ装置2に記憶された後述の費用テーブルに基づいて、第1見積もりを算定できる。
[First estimate calculation process]
Next, the first estimate calculation process in step S2 will be explained. FIG. 7 is a diagram showing a flowchart of the first estimate calculation process in the evacuation support system according to the embodiment of the present invention. The first estimate calculation process is a process of calculating the first estimate by the
第1見積算定処理では、まず、ステップS19~S24において、入居者端末1から送信された複数のキズ、汚れ、破損に関する情報のそれぞれについて、費用テーブルをもとに、次の入居者に引き渡すことができる状態にするための原状回復費用を算定する(ステップS31)。
In the first estimate calculation process, first, in steps S19 to S24, each of the plurality of pieces of information regarding scratches, dirt, and damage transmitted from the
費用テーブルは、賃貸物件内の状態に関する状態情報と、該状態から次の入居者に引き渡すことができる状態にするための費用とを関連付けて記憶するものである。費用テーブルは、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。また、費用テーブルは、1種類のみが設定されているのではなく、玄関、キッチン、リビングルーム、バス/トイレ、クローゼット、洋間、和室等の部屋の種類毎に異なる複数の費用テーブルが設けられている。同じ部屋であっても、天井、壁、床等の部屋の補修が必要な箇所毎に異なる複数の費用テーブルが設けられている。さらに、同じ部屋の種類で、且つ、同じ箇所であっても、キズ、汚れ、破損等の不具合の種類毎に異なる複数の費用テーブルが設けられている。つまり、費用テーブルは、部屋の種類、部屋の補修が必要な箇所及び不具合の種類に応じて、異なる複数の費用テーブルが設定されている。
The cost table associates and stores state information regarding the state of the rental property and the cost for making the state ready for handing over to the next resident. The cost table is stored in the
これらの費用テーブルでは、物件内のキズ、汚れ又は破損の状態と、これらの不具合のある状態から次の入居者に引き渡すことができる状態にするための補修費用とが関連付けて記憶されている。例えば、ステップS21において、キズ、汚れ又は破損の程度を示す9段階の画像が選択できる場合であれば、費用テーブルにて、それらの各段階に応じた補修費用が設定されている。 In these cost tables, the state of scratches, stains, or damage in the property is stored in association with the repair cost for making the property ready for handing over from the defective state to the next tenant. For example, in step S21, if nine levels of images indicating the degree of damage, dirt, or damage can be selected, the repair costs are set in the cost table according to each level.
図8は、本発明の実施の形態にかかる費用テーブルの一例を示す図である。費用テーブル40は、キズの程度41と、そのキズを補修するための費用42とを関連付けて記憶するものである。図8におけるキズの程度41の「1」~「9」の数字は、例えば、ステップS21にて選択されるキズの画像とそれぞれ対応するものであり、数字が小さいほど、キズの程度は小さくなる。図8の費用テーブル40によれば、キズの程度の比較的小さい第1~3段階は同じ額が設定され、キズの程度が中程度の第4~6段階も同じ額が設定されており、さらに、キズの程度が大きい第7~9段階でも同じ額が設定されている。例えば、ステップS21において、第4段階のキズがあるとして入力され、サーバ装置へ送信された場合は、その費用は「5,000円」となる。
FIG. 8 is a diagram showing an example of a cost table according to the embodiment of the invention. The cost table 40 stores the degree of
なお、費用テーブル40は、図8のように3段階ごとに同じ費用42が設定されているものではなく、9段階のすべてにおいて異なる費用42が設定されていてもよい。また、これらの費用テーブル40にて設定される費用42は、単位面積当たりの費用であってもよい。この場合、単位面積当たりの費用に、補修の必要な部屋の床、壁又は天井の面積を乗じることで、補修費用が算定される。
Note that the cost table 40 does not have the
また、ステップS13において、特約条項に関する情報としてキズ、破損及び/又は汚れの種類とそのキズ、破損及び/又は汚れを補修するための単価に基づいた費用が入力され、サーバ装置2へ送信された場合は、その特約条項に関する情報に基づいて費用テーブル40の費用42が設定されていてもよい。例えば、「3cm未満のキズにつき、1か所2,000円を請求する」と特約条項に関する情報として入力されていたとき、3cm未満のキズの程度に対応する第1~2段階の費用を2,000円に変更してもよい。これにより、より契約内容に即した退去費用の見積もりを算定できる。
Further, in step S13, as information on the special agreement, the types of scratches, damages and/or stains and costs based on the unit price for repairing the scratches, damages and/or stains are input and sent to the
ステップS31にて、入居者端末1から送信された複数のキズ、汚れ、破損に関する情報について、それぞれのキズ、汚れ、破損を補修するための補修費用を算定した後、算定された費用を合算する(ステップS32)。
In step S31, after calculating the repair cost for repairing each of the scratches, stains, and damages for the information on the plurality of scratches, stains, and damages transmitted from the
なお、同じ部屋の同じ箇所に複数のキズがある場合は、この部屋のこの箇所に1つのキズのみがあるものとして、費用として特定することができる。複数のキズを補修する場合であっても、それが同じ部屋の同じ箇所である場合は、補修に必要な労力は変わらないからである。ここで、同じ個所とは、予め設定された所定の範囲のことを指す。例えば、複数のキズが30cm2以内に存在する場合、同じ個所に複数のキズがあると判定できる。同様に、同じ部屋の同じ箇所に複数の汚れがある場合は、この部屋のこの箇所に1つの汚れのみがあるものとして、費用として特定することができる。また、同様に、同じ部屋の同じ箇所に複数の破損がある場合は、この部屋のこの箇所に1つの破損のみがあるものとして、費用として特定することができる。 If there are multiple scratches in the same location in the same room, it can be specified as an expense assuming that there is only one scratch in this location in the room. This is because even when repairing a plurality of scratches on the same spot in the same room, the labor required for the repair is the same. Here, the same location refers to a predetermined range set in advance. For example, when a plurality of flaws exist within 30 cm 2 , it can be determined that there are a plurality of flaws at the same location. Similarly, if there are multiple stains in the same spot in the same room, the cost can be specified as having only one stain in this spot in the room. Similarly, multiple breaks in the same location in the same room can be identified as a cost as there is only one break in this location in the room.
また、同じ部屋の同じ箇所に複数のキズがある場合、それらのキズの中で最も高額の費用を、その部屋のその箇所を補修するための費用として特定してもよい。同様に、同じ部屋の同じ箇所に複数の汚れがある場合は、それらの汚れの中で最も高額な費用を、その部屋のその箇所を補修するための費用として特定してもよく、同じ部屋の同じ箇所に複数の破損がある場合は、それらの破損の中で最も高額の費用を、その部屋のその箇所を補修するための費用として特定してもよい。さらには、同じ部屋の同じ箇所にキズ、汚れ及び破損のいずれかが複数ある場合は、それらのキズ、汚れ及び破損の中で最も高額の費用を、その部屋のその箇所を補修するための費用として特定してもよい。 Also, if there are multiple scratches in the same spot in the same room, the highest cost among those scratches may be identified as the cost to repair that spot in the room. Similarly, if there are multiple stains in the same spot in the same room, the highest cost among those stains may be identified as the cost to repair that spot in the room, and the cost to repair that spot in the same room. If there are multiple breaks in the same spot, the highest cost among those breaks may be identified as the cost to repair that spot in the room. Furthermore, if there are multiple scratches, stains, or damages in the same place in the same room, the cost of repairing that part of the room for the highest cost of those scratches, stains, or damages may be specified as
一つの箇所を補修するための労力は、キズ、汚れ、破損が1つであっても、複数であっても、大きく変わらないためである。この場合、ステップS31では、物件内の部屋毎及び/又は部屋の所定の箇所毎に、キズ、汚れ、破損を補修するための費用が算定され、ステップS32では、算定された物件内の部屋毎及び/又は部屋の所定の箇所毎の補修費用が合算される。 This is because the effort required to repair one location does not change greatly whether there is one scratch, stain, or breakage. In this case, in step S31, the cost for repairing scratches, stains, and damages is calculated for each room in the property and/or for each predetermined part of the room, and in step S32, the calculated cost for each room in the property is calculated. and/or the repair costs for each predetermined part of the room are summed.
次に、ステップS32にて合算して得られたキズ、汚れ及び破損の補修費用に、特約条項に記載された費用やその他費用の加算が行われる(ステップS33)。費用の加算又は減算にあたっては、サーバ装置2等に予め物件ごとの加算費用、減算費用又はその計算方法を登録しておき、それら登録された内容にしたがって、費用の加算又は減算が実行される。ステップS33について、より具体的には、特約条項に記載された費用の加算、居住年数による経年劣化を考慮した補修費用の減算、喫煙によるクリーニング費及びクロス張替費の加算、不具合のある設備の修繕費の加算、未払いの家賃を加算、退去予定日に基づく退去月の家賃分の減算、敷金の減算等、その他の諸費用の加算又は減算が行われ、第1見積もりが算定されることになる。
Next, the costs described in the special contract and other costs are added to the repair costs for scratches, stains, and breakage obtained by summing in step S32 (step S33). When adding or subtracting the cost, the additional cost, the subtracted cost, or the calculation method for each property is registered in advance in the
次に、算定された第1見積もりがサーバ装置2のストレージ部23に記憶される(ステップS34)。第1見積もりの内容は、物件及び/又は入居者と関連付けて、後述の費用管理テーブルに記憶される。ステップS31~34により、第1見積算定処理は終了する。なお、第1見積算定処理は、サーバ装置2に代えて、入居者端末1又は保証者端末6にて実行してもよい。
Next, the calculated first estimate is stored in the
算定された第1見積もりについては、入居者端末1に送信され、入居者端末1の表示画面に表示されることが好ましい。ステップS1~S2(ステップS11~S24、S31~S33)の処理を通して、入居者は、退去に必要な費用を知ることができるだけでなく、管理者等との物件の立会いを行うことなく、費用の支払い以外の退去の手続きを完了することができる。なお、算定された第1見積もりは、確定した退去費用ではなく、暫定的な見積もりとすることができる。
The calculated first estimate is preferably transmitted to the
なお、ステップS33は省略し、ステップS32にて合算して得られたキズ、汚れ及び破損の補修費用だけを、第1見積もりとしてもよい。また、ステップS33において、特約条項に記載された費用を第1見積もりに加算せず、入居者端末1に第1見積もりの内容を表示する際に、「特約条項に関する費用については、ご自身の契約書をご確認ください。」などといった注意書きを表示する構成を採用することもできる。この場合、特約条項に関する費用については、後述の第2見積もりに含まれることが好ましい。
It should be noted that step S33 may be omitted, and only the repair costs for scratches, stains, and breakage obtained by summing in step S32 may be used as the first estimate. In addition, in step S33, when displaying the contents of the first estimate on the
なお、上で述べたステップS31~S33では、ステップS21にて選択された、キズ、汚れ、破損の程度を示す画像に応じて、キズ、汚れ、破損を補修するための費用を算定する構成としているが、ステップS24にて、入居者端末1からサーバ装置2へ送信された画像データをもとに、キズ、汚れ、破損を補修するための費用を算定するような構成とすることができる。この場合、サーバ装置2において、ステップS24にてサーバ装置2へ送信された画像データを画像解析し、キズ、汚れ又は破損の程度が費用テーブル40のいずれの段階のものであるかを特定することで、補修費用を算定することができる。また、画像解析は、ディープラーニングにより学習をしたプログラムにより実行される構成としてもよい。
In steps S31 to S33 described above, the cost for repairing scratches, dirt, and damage is calculated according to the image indicating the degree of damage, dirt, and damage selected in step S21. However, in step S24, based on the image data transmitted from the
なお、このステップS2の第1見積算定処理は、省略してもよい。ステップS2の第1見積算定処理を省略する場合、ステップS1の実行後、ステップS3の通知処理が実行される。 Note that the first estimate calculation process in step S2 may be omitted. When omitting the first estimate calculation process of step S2, the notification process of step S3 is executed after the execution of step S1.
[通知処理]
次に、本発明の退去支援システムにおける通知処理(ステップS3)について、説明をする。図9は、本発明の実施の形態にかかる退去支援システムにおける通知処理のフローチャートを表す図である。入居者端末1からサーバ装置2へ、物件内の状態に関する情報を送信する(ステップS41)。このステップS41は、ステップS1の情報入力処理において、入居者端末1又は保証者端末6により物件内の状態に関する情報が入力されると実行される。
[Notification process]
Next, the notification process (step S3) in the evacuation support system of the present invention will be described. FIG. 9 is a flowchart of notification processing in the evacuation support system according to the embodiment of the present invention. Information about the state of the property is transmitted from the
このステップS41にて送信される物件内の状態に関する情報には、例えば、ステップS13にて入力された賃貸契約書の情報、ステップS15にて入力された居住年数、ステップS16にて入力された設備の不具合の有無に関する情報、ステップS17にて入力された喫煙の有無に関する情報、ステップS18にて入力されたペットの飼育の有無に関する情報、ステップS19にて入力されたキズ、汚れ、破損があるか否かに関する情報、ステップS21にて入力されたキズ、汚れ、破損の程度に関する情報、ステップS22にて入力されたキズ、汚れ、破損のある部屋に関する情報、ステップS23にて入力されたキズ、汚れ、破損のある箇所に関する情報、ステップS24にて送信されたキズ、汚れ、破損の画像データ等の少なくとも1つが含まれる。 The information on the state of the property transmitted in step S41 includes, for example, the information on the rental contract entered in step S13, the years of residence entered in step S15, and the facility information entered in step S16. information on the presence or absence of defects, information on the presence or absence of smoking input in step S17, information on the presence or absence of pet breeding input in step S18, whether there are scratches, stains, or damages input in step S19 information about whether or not there is damage, information about the degree of damage, dirt, or damage input in step S21; information about the room with damage, dirt, or damage input in step S22; , information about the location of damage, image data of the scratch, dirt, and damage transmitted in step S24, and the like.
サーバ装置2では、物件内の状態に関する情報を受信する(ステップS42)。サーバ装置2では、受信した物件内の状態に関する情報を記憶する(ステップS43)。また、ステップS42にて、サーバ装置2が物件内の状態に関する情報を受信すると、サーバ装置2から、管理者端末4又は施工者端末5へ所定の情報が送信される(ステップS44)。ここで、所定の情報とは、例えば、物件内の状態に関する情報、サーバ装置2が物件内の状態に関する情報を受信したことを示す情報(通知)、及び/又は、物件内の状態に関する情報に応じて算定される物件からの退去費用に関する情報(第1見積もりに関する情報ともいう)があげられる。管理者端末4又は施工者端末5では、所定の情報を受信する(ステップS45)。ステップS41~S45により、通知処理は終了する。
The
管理者端末4又は施工者端末5にて所定の情報を受信すると、管理者端末4又は施工者端末5の表示画面に、それらの情報を表示することができる。これらの情報を表示画面にて確認した管理者又は施工者は、入居者による退去の手続きが終了したことを把握することができる。
When the
なお、退去の手続きの完了は、図5に示す情報入力処理において、物件内の状態に関する情報のいずれか少なくとも1つをサーバ装置2にて受信すると、サーバ装置2にて、退去の手続きが完了したことが登録されることとしてもよく、図9の通知処理において、管理者端末4又は施工者端末5にて所定の情報を受信すると、管理者端末4又は施工者端末5にて退去の手続きが完了したことを登録してもよい。
In addition, in the information input process shown in FIG. 5, when the
また、サーバ装置2が物件内の状態に関する情報を受信したことに応じて、退去の手続きが完了したことが登録された場合、サーバ装置2へ物件内の状態に関する情報が送信された時、又は、サーバ装置2にて物件内の状態に関する情報が受信された時を、入居者の退去日として設定することができる。或いは、入居者の退去日は、退去の申し込みをした際に設定した退去日としてサーバ装置2に登録しておき、後述の第2見積算定処理において、所定の条件を満たしたときに、上述の時を退去日として繰り上げて設定することができる。本発明の退去支援システムによれば、これらの設定された退去日に応じて、入居者の負担すべき費用の算定を行うことができる。
Further, in response to the
なお、このステップS3の通知処理は、省略することも可能である。ステップS3の通知処理を省略する場合、入居者端末1にて入力された物件内の状態に関する情報のうちの少なくとも一部は、紙媒体等に印刷したうえで、管理者端末4又は施工者端末5へ提供されることが好ましい。
Note that the notification process in step S3 can be omitted. When omitting the notification process in step S3, at least part of the information about the state of the property input at the
[第2見積算定処理]
次に、本発明の退去支援システムにおける、入居者端末1により送信された物件内の状態に関する情報が、適切なものであるか否かを判定し、第2見積もりを算定する第2見積算定処理(ステップS4)について、説明をする。図10は、本発明の実施の形態にかかる退去支援システムにおける第2見積算定処理のフローチャートを表す図である。
[Second estimate calculation process]
Next, in the moving-out support system of the present invention, a second estimate calculation process for determining whether or not the information regarding the state of the property transmitted by the
ステップS12~S24の処理を通して、物件内の状態に関する情報の少なくともいずれか1つをサーバ装置2にて受信すると、サーバ装置2にて、退去の手続きが完了したことが登録され得る。ただし、退去費用の精算の手続きは残った状態である。費用の精算以外の退去の手続きが完了した後、管理者又は施工者は、退去された後の物件に訪れ、入居者端末1から送信され、サーバ装置2に記憶された物件内の状態についての情報が、現実の物件内の状態と合致しているか否か、或いは、入居者端末1から送信された物件内の状態が、現実の物件内の状態よりも良い状態を示すものではないかを確認する。
Through the processing of steps S12 to S24, when the
管理者が管理者端末4にて、専用のアプリケーションプログラムを起動し、サーバ装置2へアクセスすることで、退去支援システムにログインをする、或いは、施工者が施工者端末5にて、退去支援システムにログインをする(ステップS51)。次に、管理者端末4又は施工者端末5への操作により、入居者端末1にて入力され、サーバ装置2へ送信された物件内の状態に関する情報について、サーバ装置2から管理者端末4又は施工者端末5へ送信するように要求する送信要求が、管理者端末4又は施工者端末5からサーバ装置2に送信される(ステップS52)。サーバ装置2にて送信要求が受信される(ステップS53)と、サーバ装置2から管理者端末4又は施工者端末5へ、物件内の状態に関する情報が送信される(ステップS54)。
The administrator activates a dedicated application program on the
管理者端末4又は施工者端末5にて、物件内の状態に関する情報が受信されると(ステップS55)、受信した物件内の状態に関する情報が、表示画面に表示される(ステップS56)。より具体的には、入居者が入居者端末1に入力した物件内の状態に関する情報として、ステップS16にて入力された設備の不具合の有無、ステップS17にて入力された喫煙の有無、ステップS18にて入力されたペットの飼育の有無、ステップS19~S24にて入力された、入居者の過失により発生したキズ、汚れ、破損等の情報が、サーバ装置2から送信され、管理者端末4又は施工者端末5の表示画面に表示される。
When the
管理者又は施工者は、表示画面に表示された物件内の状態に関する情報と、実際の物件内の状態とを視認したうえで比較し、入居者端末1から送信された物件内の状態についての情報が、所定の条件を満たすか(つまり、現実の物件内の状態と合致しているか、或いは、入居者端末1から送信された物件内の状態が、現実の物件内の状態よりも良い状態を示すものではないか)について判定をする。
The manager or the builder visually compares the information about the state of the property displayed on the display screen with the actual state of the property, and compares the information about the state of the property transmitted from the
例えば、管理者又は施工者が実際の物件を確認したところ、設備の不具合、悪臭、汚れ、キズ、破損等が実際の物件内に存在し、それらがステップS56にて表示された物件内の状態に関する情報に含まれない場合、管理者又は施工者は、所定の条件を満たさないと判定できる。また、実際の物件内の汚れ、キズ、及び/又は破損の程度が、ステップS56にて表示された汚れ、キズ、及び/又は破損の程度よりも程度の大きいものであった場合、管理者又は施工者は、所定の条件を満たさないと判定できる。 For example, when the manager or the builder checks the actual property, there are equipment defects, odors, stains, scratches, damage, etc. in the actual property, and the state of the property displayed in step S If it is not included in the information related to, the administrator or the builder can determine that the predetermined condition is not satisfied. In addition, if the degree of dirt, scratch, and/or damage in the actual property is greater than the degree of dirt, scratch, and/or damage displayed in step S56, the administrator or The builder can determine that the predetermined condition is not satisfied.
物件内の状態の比較の結果、管理者又は施工者は、前記所定の条件を満たしているか否かの判定の結果を、管理者端末4又は施工者端末5に入力する(ステップS57)。入力された判定の結果は、サーバ装置2へ送信される(ステップS58)。次に、ステップS58にて送信された所定の条件を満たすか否かの判定の結果を、サーバ装置2にて受信する(ステップS59)。
As a result of the comparison of the conditions inside the property, the manager or the builder inputs the result of determination as to whether or not the predetermined conditions are satisfied to the
入居者端末1からサーバ装置2へ送信された物件内の状態に関する情報が、前記所定の条件を満たすものであると、管理者端末4又は施工者端末5に入力された場合(ステップS60にてYES)は、ステップS1の情報入力処理において、入居者端末1により物件内の状態に関する情報が入力された時、サーバ装置2へ物件内の状態に関する情報が送信された時、又は、サーバ装置2にて物件内の状態に関する情報を受信した時が、入居者の退去時に設定される(ステップS61)。一方、入居者端末1からサーバ装置2へ送信された物件内の状態に関する情報が、前記所定の条件を満たさないものであると、管理者端末4又は施工者端末5に入力された場合(ステップS60にてNO)は、退去の申し込みをした際に設定した退去日のままとなる。
When information about the state of the property transmitted from the
次に、サーバ装置2では、第2見積もりの算定を行う(ステップS62)。ステップS60にてYESの場合、ステップS61にて設定された退去時に基づいて、第2見積もりを算定する。具体的には、ステップS61にて設定された退去時が、退去の申し込みをした際に設定した退去日から繰り上がる場合、退去月の家賃は、その繰り上がった日数に基づいて減額される。例えば、退去月の家賃を該月の日数で除した後、繰り上がった日数を乗ずることで、減額する家賃が求められる。つまり、月額の家賃を当月の総日数で除した料金について、利用日数分の家賃を算定する日割り計算が実行されるともいえる。ステップS62においては、第2見積もりは、算定された第1見積もりの総額から、減額する家賃分を減ずることで求められる。
Next, the
ステップS60にてNOの場合、現実の物件内の状態に基づいて、管理者端末4又は施工者端末5の操作により、ステップS16~S24及びステップS31~S33と同様の処理を行い、第2見積もりの算定を行うのが好ましい。また、ステップS56にて表示された物件内の情報が現状物件の状態と明らかに異なる場合、入居者が故意に物件の情報の入力を省略したと見受けられるような場合、入居者が情報入力処理にて入力した情報が虚偽の場合等には、ステップS31~S33の処理に加えて、ペナルティとして追加の費用を第2見積もりに加算する処理を行ってもよい。
If NO in step S60, the same processes as steps S16 to S24 and steps S31 to S33 are performed by operating the
なお、虚偽の申告があった場合にペナルティとして費用が追加される旨とその費用については、予めサーバ装置2に記憶され、入居者に通知されることが好ましい。一方、ステップS55にて表示された物件内の情報が現状物件の状態と異なる場合においても、入居者の過失により入力がされなかったものやキズ等の発生場所がわかりにくいもの等については、ペナルティとして追加の費用を加算しないこととしてもよい。
It should be noted that it is preferable to pre-store in the
サーバ装置2にて、第2見積もりが算定されると、サーバ装置2のストレージ部23に、物件及び/又は入居者と関連付けて、算定された第2見積もりの内容が記憶される(ステップS63)。また、管理者端末4又は施工者端末5より入力された画像データや算定された第2見積もりの内容が、物件及び/又は入居者と関連付けて、後述の費用管理テーブルに記憶される。ステップS51~S63により、第2見積算定処理は、終了する。
When the
このような構成とすることにより、退去の申し込みをした際に設定した退去日よりも早くに、入居者端末1からサーバ装置2へ物件内の状態に関する情報を送信して、退去の手続きが完了し、所定の条件を満たした場合は、退去日が早まることになる。通常、賃貸物件の家賃は、月ごとの家賃が定められており、月の途中で退去する場合は、日割りで家賃の計算をすることになる。退去日が早まることで、日割りで支払いを求められる家賃の額が低くなる。つまり、入居者は、物件内の状態に関する情報として、虚偽の情報を入力せずに、正確な情報を入力することで、家賃の精算の基準となる退去日を早めることができる。
With such a configuration, the
また、ステップS62の処理に代えて、管理者又は施工者が、別途計算を行って算定をした第2見積もりを、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2に記憶させてもよい。具体的には、例えば、管理者又は施工者は、表示画面に表示された物件内の状態に関する情報と、退去支援システムにより算定された第1見積もりと、実際の物件内のキズ、汚れ又は破損とを確認する。そして、管理者又は施工者は、実際に物件内を目視により確認したうえで、実際の物件内の状態に即した修繕費用の見積もりを算定する。
Alternatively, instead of the process of step S62, the manager or the builder may associate the second estimate calculated by performing a separate calculation with the property and/or the resident and store it in the
次に、管理者又は施工者の管理者端末4又は施工者端末5への操作により、第2見積もりとして、入居者に請求する費用項目、費用項目に係る数量、及び、費用項目ごとの金額が入力される。入力された第2見積もりは、物件及び/又は入居者と関連付けて、管理者端末4又は施工者端末5からサーバ装置2へ送信される。送信された第2見積もりの内容は、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2のストレージ部23にて記憶される。
Next, the manager or the builder operates the
これにより、システムで一様に算定できない細やかな費用算定を行うことができる。このとき、管理者端末4又は施工者端末5のカメラ機能を起動し、キズ、汚れ又は破損を撮影し、得られた画像データをサーバ装置2に送信することが好ましい。サーバ装置2では、送信された画像データを費用項目、物件及び/又は入居者と関連付けて記憶する。これにより、後述の支払処理において第2見積もりの内容とともに画像データを入居者に送信することで、入居者に対して、算定された第1見積もりから増減した根拠を明確に示すことができる。また、入居者が第2見積もりの支払いの承諾をするための判断材料にできる。
This makes it possible to perform detailed cost calculations that cannot be uniformly calculated by the system. At this time, it is preferable to activate the camera function of the
なお、ステップS52~S59では、管理者又は施工者自身が、入居者端末1から送信された物件内の状態に関する情報が所定の条件を満たすかを判定し、管理者端末4又は施工者端末5に判定の結果を入力することとしたが、これらの入力処理は実行せずに、サーバ装置2にて、所定の条件を満たしているか否かの判定を実行してもよい(ステップS60)。
In steps S52 to S59, the manager or the builder himself/herself determines whether the information about the state of the property transmitted from the
この場合、情報入力処理にて、入居者による退去手続きが完了した後、管理者又は施工者が、退去された後の物件に訪れ、物件内のキズ、汚れ又は破損を確認する。管理者又は施工者は、管理者端末4又は施工者端末5のカメラ機能を起動し、該キズ、汚れ又は破損を撮影し、得られた画像データをサーバ装置2に送信することができる。管理者端末4又は施工者端末5において、ステップS16~S24の処理を実行してもよい。サーバ装置2では、送信された画像データ等をもとに、入居者端末1により送信された物件内の状態に関する情報が、所定の条件を満たすか否かを判定することができる。
In this case, in the information input process, after the resident completes the moving-out procedures, the manager or the builder visits the property after it has been moved out to check for scratches, stains, or damage in the property. A manager or a builder can activate the camera function of the
例えば、ステップS60では、以下の処理を実行することができる。管理者端末4又は施工者端末5から送信された画像データについてサーバ装置2において画像解析を行い、キズ、汚れ、破損の程度を数値化することができる。そして、該キズ、汚れ、破損に対応するステップS21にて入力された画像データについて、サーバ装置2にて画像解析を行い、キズ等の程度を数値化し、それぞれ数値化したキズ等の程度を比較する。実際の物件内のキズ等の程度の数値が、ステップS21にて選択された画像データを画像解析した数値、又はステップS21で入力されたキズ等の程度と、同一又は小さい場合、所定の条件を満たすと判定できる。なお、実際の物件内の状態と比較する画像データは、ステップS24にて送信された画像データでもよい。或いは、管理者端末4又は施工者端末5から画像データを送信する構成にかえて、管理者端末4又は施工者端末5への操作により、ステップS21において選択されたキズ等について、キズ等の程度の数値を入力してもよい。入力された実際の物件内のキズ等の程度の数値が、ステップS21にて送信された画像データを画像解析した数値又は、ステップS21で入力されたキズ等の程度と、同一又は小さい場合、所定の条件を満たすと判定できる。なお、管理者又は施工者は、キズ等の程度の判断において、客観的に判断することができるので、サーバ装置2の処理負担を減らすため、管理者端末4又は施工者端末5への操作により、キズ等の程度を入力することが好ましい。
For example, in step S60, the following processes can be executed. The image data transmitted from the
また、例えば、ステップS60では、以下の処理を実行することができる。ステップS24にて選択された画像データと、管理者端末4又は施工者端末5から送信された画像データとを比較し、画像データにおける、キズ、汚れ、破損の大きさや色等の適合率が所定の範囲以内であれば、所定の条件を満たすと判定できる。
Also, for example, in step S60, the following processing can be executed. The image data selected in step S24 is compared with the image data transmitted from the
また、例えば、ステップS60では、以下の処理を実行することができる。管理者端末4又は施工者端末5から送信された状態情報をもとに、ステップS31~33の処理が実行され、算定された費用と、第1見積もりを比較することで、所定の条件を満たすと判定できる。具体的には、第1見積もりにおける入居者に請求する費用項目、費用項目に係る数量、及び/又は、費用項目ごとの金額と、算定された費用における入居者に請求する費用項目、費用項目に係る数量、及び/又は、費用項目ごとの金額とをそれぞれ比較する。比較の結果、第1見積もりの費用項目、数量及び金額がいずれも、算定された費用における費用項目、数量及び金額よりも同一又は小さいものであれば、所定の条件を満たすと判定できる。一方、算定された費用において、第1見積もりと異なる費用項目、及び/又は第1見積もりよりも大きい数量や金額があれば、所定の条件は満たさないと判定できる。
Also, for example, in step S60, the following processing can be executed. Based on the status information transmitted from the
また、ステップS52~S61のいずれかのタイミングにおいて、管理者又は施工者が、
管理者端末4又は施工者端末5に、入居者と管理者との間で締結された賃貸契約書の特約条項に定められた費用項目以外の費用が、第2見積もりの請求の内訳に含まれるか否かについて入力してもよい。入力された情報は、サーバ装置2に送信され、サーバ装置2のストレージ部23に、物件及び/又は入居者に関連付けて、記憶されることが好ましい。請求の内訳に特約条項に定められた費用項目以外の項目が含まれないと入力された場合、ステップS5の承諾判定処理を省略し、第1支払処理を実行するとしてもよい。また、請求の内訳に特約条項に定められた費用項目以外の項目が含まれると入力された場合、ステップS5の承諾判定処理を省略し、第2支払処理を実行するとしてもよい。
Also, at any timing of steps S52 to S61, the administrator or the builder
Costs other than the cost items stipulated in the special clauses of the rental contract concluded between the tenant and the manager are included in the breakdown of the request for the second estimate on the
[承諾判定処理]
次に、退去支援システムにおける承諾判定処理(ステップS5)の一例について、説明する。図11は、本発明の実施の形態にかかる退去支援システムにおける承諾判定処理のフローチャートを表す図である。
[Acceptance determination process]
Next, an example of consent determination processing (step S5) in the leaving support system will be described. FIG. 11 is a diagram showing a flowchart of consent determination processing in the evacuation support system according to the embodiment of the present invention.
まず、サーバ装置2では、ステップS63において第2見積もりが記憶された後、該第2見積もりの支払において、入居者の承諾の有無が必要か否かを判定する入居者が特定される(ステップS71)。このとき、入居者が退去する物件を特定することとしてもよい。また、管理者の管理者端末4への操作により、第2見積もりの支払の承諾の有無を判定する入居者又は物件を特定してもよい。
First, in the
ここで、一般的に、入居者が賃貸物件を退去するとき、経年劣化によるキズ、破損及び/又は汚れや、入居者が通常に生活して生じるキズ、破損及び/又は汚れについては、賃貸物件の管理者が、次の入居者が入居できる状態にする原状回復の費用を負担する。一方、入居者の過失により発生したキズ、破損及び/又は汚れについては、入居者が原状回復に係る補修費用を負担する必要があり、該補修費用の支払いは、管理者又は施工者が退去後の物件を確認して算定した見積もりに対して、入居者が支払いの承諾をしたうえで、退去費用の清算を行う。 Here, in general, when a resident moves out of a rental property, scratches, damage and/or stains due to deterioration over time, and scratches, damage and/or stains caused by the tenant living normally, The manager will bear the cost of restoring the property to its original state so that the next resident can move in. On the other hand, for scratches, damage and/or stains caused by the resident's negligence, the resident must bear the repair costs related to restoration to the original state, and the payment of the repair costs will be made after the manager or constructor leaves. After the resident approves the payment for the estimate calculated by checking the property, the moving out fee will be settled.
一方、特約条項に、費用項目と費用項目に係る金額が記載されていれば、管理者は入居者の退去時に当該記載された費用項目に係る金額について、入居者の承諾なく、退去費用として入居者に請求することができる。例えば、賃貸契約書の特約条項に、入居者の過失により発生したキズ、破損及び/又は汚れの種類と破損及び/又は汚れを補修するための単価に基づいた費用や退去時の部屋、エアコン等のクリーニング費用の具体的な費用が記載されている場合、管理者は入居者の退去時に当該記載された費用について、入居者の承諾なく入居者に請求することができる。 On the other hand, if the special contract includes the cost items and the amount related to the cost items, the manager will pay the amount related to the cost items when the resident moves out without the consent of the resident as moving out expenses. person can be charged. For example, the special clauses of the rental contract include the type of scratches, damage and/or stains caused by the tenant's negligence, the cost of repairing the damage and/or stains based on the unit price, the room at the time of leaving, the air conditioner, etc. If a specific cleaning fee is listed, the manager can charge the resident for the listed fee without the resident's consent when the resident leaves.
そのため、退去費用の支払いにおいて、以下の所定の条件を満たす場合は、退去費用を支払う旨の入居者による承諾(合意ともいう)が必要と判定することができる。入居者による承諾とは、退去費用を支払うことを承諾する旨を示すだけでなく、退去費用の確認をするものも含まれる概念である。例えば、入居者端末1に、「退去費用の請求額を確認ください。確認をすれば確認ボタンを押してください」といった表示がされ、確認ボタンを押下することで、入居者による承諾に関する入力が受け付けられる。
Therefore, if the following predetermined conditions are satisfied for the payment of the moving-out fee, it can be determined that consent (also referred to as agreement) by the resident to pay the moving-out fee is required. Consent by the resident is a concept that not only indicates consent to pay the moving-out fee, but also includes confirmation of the moving-out fee. For example, the
所定の条件としては、例えば、第2見積もりに入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約で定められた事項以外の費用を含むものである場合、つまり、第2見積もりに特約条項に定められた費用項目以外の費用項目が含まれる場合があげられる。また、例えば、管理者若しくは施工者が、賃貸物件内の状態をもとに算定した費用の根拠となる賃貸物件内の状態に、第1見積算定手段により算定された費用の根拠となる賃貸物件内の状態とは異なるものが含まれる場合、つまり、第2見積もりの内容が第1見積もりの内容と異なる場合、又は、第1見積もりの内容に含まれない内容が第2見積もりの内容に含まれる場合があげられる。また、例えば、第2見積もりの請求の総額が第1見積もりの請求の総額よりも高額である場合があげられる。また、所定の条件は、上述の場合を適宜組み合わせてもよい。例えば、所定の条件は、第2見積もりの内容が第1見積もりの内容と異なる場合であって、かつ、第2見積もりに、特約条項に定められた費用項目以外の費用項目が含まれる場合とすることができる。 As a predetermined condition, for example, if the second estimate includes expenses other than the items stipulated in the contract signed by the tenant with the manager of the rental property at the time of moving in, that is, the second estimate is specified in the special clause There may be cases where cost items other than the cost items described above are included. In addition, for example, the manager or the contractor may add the condition of the rental property that is the basis of the cost calculated based on the condition of the rental property to the rental property that is the basis of the cost calculated by the first estimate calculation means. In other words, if the content of the second estimate is different from the content of the first estimate, or if the content that is not included in the content of the first estimate is included in the content of the second estimate A case is given. Also, for example, there is a case where the total billed amount of the second estimate is higher than the total billed amount of the first estimate. Moreover, the predetermined conditions may be appropriately combined with the above cases. For example, the predetermined condition is that the content of the second estimate is different from the content of the first estimate, and that the second estimate includes cost items other than the cost items stipulated in the special contract. be able to.
所定の条件は、管理者端末4への操作入力により適宜設定できる。また、所定の条件は、管理者端末4への操作入力により、予め、サーバ装置2に登録されることが好ましい。なお、以下では、所定の条件として、第2見積もりの内容が第1見積もりの内容と異なる場合であって、かつ、第2見積もりに、特約条項に定められた費用項目以外の費用項目が含まれる場合が設定されたときの処理について説明する。
Predetermined conditions can be appropriately set by an operation input to the
入居者が特定されると、入居者と関連付けて記憶された、第1見積もりの内容と第2見積もりの内容を、費用管理テーブルをもとに、比較する(ステップS72)。ステップS1、S2、及びS4において、特約条項に関する情報、第1見積もりの内容、及び第2見積もりの内容が、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2の費用管理テーブルに記憶されている。
When the resident is identified, the content of the first estimate and the content of the second estimate stored in association with the resident are compared based on the cost management table (step S72). In steps S1, S2, and S4, the information on the special agreement, the content of the first estimate, and the content of the second estimate are associated with the property and/or the tenant and stored in the expense management table of the
図12は、本発明の実施の形態にかかる費用管理テーブルの一例を示す図である。費用管理テーブルはサーバ装置2のストレージ部23に記憶される。費用管理テーブル50には、物件名51及び/又は入居者52と関連付けて、特約条項53と、第1見積もり54と、第2見積もり55と、比較結果56とが記憶される。また、入居者の承諾の有無57と、支払いの登録58とが記憶されていてもよい。
FIG. 12 is a diagram showing an example of a cost management table according to the embodiment of the invention. The expense management table is stored in the
また、特約条項53には、請求の費用項目53aと、項目ごとの金額54bとが、第1見積もり54には、請求の対象となる費用の項目54aと、項目に係る数量54bと、項目ごとの金額54cとが、第2見積もり55には、請求の対象となる費用の項目55aと、項目に係る数量55bと、項目ごとの金額55cとが、それぞれ記憶されている。
In addition, the
ステップS72において、費用管理テーブル50を参照して、第1見積もり54と第2見積もり55の費用項目54a及び55aを比較して、第1見積もり52に存在しない項目が第2見積もりに含まれるか否かを判定する。また、第1見積もり54と第2見積もり55の費用項目54a及び55a並びに項目に係る数量54b及び55bを比較して、第1見積もり52に存在する項目の数量が、第2見積もりに存在する該項目の数量より少ないかを判定してもよい。或いは、第1見積もり54と第2見積もり55の項目ごとの金額54c及び55cを比較して、第1見積もり52の額が、第2見積もりの額より少ないかを判定してもよい。
In step S72, the cost management table 50 is referenced and the
図12の費用管理テーブル50によれば、第2見積もりの項目「汚れ(レベル3)」と、「破損(レベル1)」と、「キズ(10cm2以上)」は、第1見積もりの項目に含まれていない。また、第2見積もりの項目「キズ(~10cm2以内)」は、第1見積もりの項目に含まれているが、第2見積もりの数量が第1見積もりの数量より「1」多く、第2見積もりの額が第1見積もりの額より「1,000円」高額となっている。 According to the cost management table 50 of FIG. 12, the items of the second estimate "dirt (level 3)", "damage (level 1)", and "scratches (10 cm 2 or more)" are included in the items of the first estimate. Not included. In addition, the second estimate item "Scratch (within ~ 10cm2 )" is included in the first estimate item, but the quantity of the second estimate is "1" more than the first estimate, so the second estimate is "1,000 yen" higher than the amount of the first estimate.
次に、入居者と関連付けて記憶された、特約条項に関する情報と第2見積もりの内容を、費用管理テーブルをもとに、比較する(ステップS73)。ステップS73において、費用管理テーブル50を参照して、特約条項53と第2見積もり55の費用項目53a及び55aを比較して、特約条項53に存在しない項目が第2見積もりに含まれるか否かを判定する。
Next, the information on the special agreement stored in association with the resident and the content of the second estimate are compared based on the cost management table (step S73). In step S73, the cost management table 50 is referred to, and the
図12の費用管理テーブル50によれば、第2見積もりの項目「破損(レベル2)」と、「喫煙あり」と、「汚れ(レベル3)」と、「破損(レベル1)」は、特約条項の項目に含まれていない。つまり、第2見積もりの項目について、第1見積もりの項目に含まれていない項目のうち、第2見積もりの項目「キズ(10cm2以上)」は、特約条項の項目に含まれているが、「汚れ(レベル3)」と「破損(レベル1)」は、特約条項に含まれていない。 According to the expense management table 50 of FIG. 12, the second estimate items "damage (level 2)", "smoking", "dirt (level 3)", and "damage (level 1)" not included in the clauses. In other words, regarding the items of the second estimate, among the items that are not included in the items of the first estimate, the item of the second estimate "Scratches (10 cm 2 or more)" is included in the items of the special contract, but " Dirt (Level 3) and Damage (Level 1) are not included in the special terms.
次に、ステップS72とS73の比較結果に基づいて、第2見積もりの支払について、入居者の承諾が必要か否かを判定する(ステップS74)。ここで、退去費用を支払う旨の入居者による承諾が必要か否かを判定するための所定の条件として、第2見積もりの内容が第1見積もりの内容と異なる場合であって、かつ、第2見積もりに、特約条項に定められた費用項目以外の費用項目が含まれる場合が設定されている。図12の費用管理テーブル50によれば、第2見積もりの内容が第1見積もりの内容と異なり、かつ、第2見積もりに、特約条項に定められた費用項目以外の費用項目が含まれるため、入居者の承諾が必要と判定される。そのため、入居者の承諾の有無57には、入居者の承諾が「要」と記憶される。また、まだ入居者の承諾を得ていないため、入居者の承諾は「未」と記憶されている。なお、第2見積もりのうち、第1見積もりに含まれない項目及び/又は数量が、全て特約条項の項目に含まれる場合、入居者の承諾なく支払いの処理を進めることができる。
Next, based on the comparison result of steps S72 and S73, it is determined whether or not the resident's consent is required for the payment of the second estimate (step S74). Here, as a predetermined condition for determining whether or not it is necessary to obtain consent from the resident to pay the moving-out fee, the contents of the second estimate are different from the contents of the first estimate, and the second estimate Estimates may include cost items other than those stipulated in special agreements. According to the expense management table 50 of FIG. 12, the content of the second estimate is different from the content of the first estimate, and the second estimate includes expense items other than those specified in the special agreement. It is determined that the consent of the person is required. Therefore, the presence/absence of consent of the
第2見積もりの支払について、入居者の承諾が必要ないと判定された場合、第1支払処理が実行される。一方、第2見積もりの支払について、入居者の承諾が必要と判定された場合、第2支払処理が実行される。ステップS71~74により、承諾判定処理は終了する。なお、所定の条件の設定を変更することで、ステップS72又はS73を省略することができる。 When it is determined that the resident's consent is not required for the payment of the second estimate, the first payment process is performed. On the other hand, when it is determined that the consent of the resident is necessary for the payment of the second estimate, the second payment process is executed. Through steps S71 to S74, the acceptance determination process ends. Note that step S72 or S73 can be omitted by changing the setting of the predetermined condition.
なお、情報入力処理において入居者又は家賃保証者により入力がなされた、キズ、破損及び/又は汚れ等については、入居者の過失部分であると入居者又は家賃保証者が認めたものと解されるため、第1見積もりと同一の第2見積もりの内容については、入居者の承諾を必要としないとすることができる。或いは、第1見積もりと同一の第2見積もりの内容についても、特約条項に含まれない項目が含まれる場合には、入居者の承諾が必要と判定してもよい。 In addition, regarding scratches, damage and/or stains, etc. entered by the resident or the rent guarantor in the information input process, it is understood that the resident or the rent guarantor acknowledges that it is the fault of the resident. Therefore, it can be assumed that the content of the second estimate, which is the same as the first estimate, does not require the consent of the resident. Alternatively, if the content of the second estimate, which is the same as the first estimate, includes items not included in the special contract, it may be determined that the consent of the resident is required.
また、第2見積もりのうち、第1見積もりに含まれない項目及び/又は数量がある場合、全て特約条項の項目に含まれるとしても、入居者の承諾が必要と判定するように設定できる。これにより、入居者にとって、知らない間に増額された退去費用について、支払いの処理が進められることを防ぐことができる。 In addition, if there are items and/or quantities in the second estimate that are not included in the first estimate, even if they are all included in the items of the special agreement, it can be determined that the consent of the resident is required. As a result, it is possible to prevent the resident from proceeding with the payment process for the moving-out expenses that have been increased without their knowledge.
なお、承諾判定処理における所定の条件は、ステップS60における所定の条件と異なることが好ましい。さらに、ステップS60において、所定の条件を満たすとされた場合、第2見積もりは第1見積もりと同額又は低額となるので、ステップS74において入居者の承諾は必要ないと判定され得る。 It should be noted that the predetermined condition in the acceptance determination process is preferably different from the predetermined condition in step S60. Furthermore, if the predetermined condition is satisfied in step S60, the second estimate will be the same amount or less than the first estimate, so it can be determined in step S74 that the consent of the resident is not necessary.
なお、上述した実施の形態では、承諾判定処理を実行し、第1支払処理又は第2支払処理のいずれかを実行するか判定する形態について説明したが、承諾判定処理を実行せず、いずれの支払処理を実行するかは、管理者の管理者端末4への操作入力により、決定してもよい。
In the above-described embodiment, the acceptance determination process is executed to determine whether to execute either the first payment process or the second payment process. Whether or not to execute the payment process may be determined by an operation input to the
この場合、支払処理までに、特約条項に関する情報、及び/又は第1見積もりの内容、並びに、第2見積もりの内容の比較を行い、承諾判定処理における所定の条件を満たすか否かを、管理者は判定する必要がある。管理者の判定に基づいて、管理者は、第1支払処理又は第2支払処理のいずれかの処理を進めるかを入力する構成としてもよい。 In this case, before the payment process, the information on the special agreement and/or the contents of the first estimate and the contents of the second estimate are compared, and whether or not the predetermined conditions in the acceptance determination process are met is determined by the administrator. must be judged. Based on the administrator's determination, the administrator may input whether to proceed with the first payment process or the second payment process.
なお、第1見積もりの内容で後述の支払処理を進める構成を採用する場合には、第2見積算定処理及び/又は承諾判定処理を省略し、退去の手続きが完了した時点で、後述の第1支払処理又は第2支払処理を実行してもよい。いずれの支払処理を実行するかについて、管理者が予め設定し、サーバ装置2に記憶させてもよいし、承諾判定処理において判定してもよい。承諾判定処理では、特約条項に関する情報と第1見積もりの内容を、費用管理テーブルをもとに、比較する。このとき、費用管理テーブルを参照して、特約条項と第1見積もりの費用項目を比較して、特約条項に存在しない項目が第1見積もりに含まれるか否かを判定する。特約条項に存在しない項目が第1見積もりに含まれる場合、入居者の承諾が必要と判断されてもよい。
In addition, when adopting the configuration to proceed with the payment process described later in the content of the first estimate, the second estimate calculation process and/or the acceptance determination process are omitted, and when the moving out procedure is completed, the first process described later A payment transaction or a second payment transaction may be performed. Which payment process is to be executed may be set in advance by the administrator and stored in the
[第1支払処理]
次に、退去支援システムにおける支払処理(ステップS6)の一例について、説明する。図13は、本発明の実施の形態にかかる退去支援システムにおける第1支払処理のフローチャートを表す図である。第1支払処理は、入居者端末1において、承諾に関する入力を受け付けることなく、第1見積もり又は第2見積もりによる退去費用の支払い処理を実行する処理である。
[First payment processing]
Next, an example of payment processing (step S6) in the moving out support system will be described. FIG. 13 is a diagram showing a flowchart of first payment processing in the moving out support system according to the embodiment of the present invention. The first payment process is a process in which the
管理者端末5から入居者端末1へ、ステップS34にて記憶された第1見積もり又はステップS62にて算定された第2見積もりの内容と支払いの方法に関する請求情報が送信され(ステップS81)、入居者端末1では、第1見積もり又は第2見積もりの内容と請求情報が受信される(ステップS82)。入居者端末1にて受信される請求情報には、入居者から家賃保証者への支払方法等の情報が含まれる。入居者端末1では、第1見積もり又は第2見積もりの請求の内訳(請求項目と数量)と請求の総額(退去費用)の合計が表示される。また、このとき、管理者端末5から保証者端末6へ、同様の第1見積もり又は第2見積もりの内容と請求情報が送信され(ステップS81)、保証者端末6では、第1見積もり又は第2見積もりの内容と請求情報が受信される(ステップS83)。保証者端末6では、第1見積もり又は第2見積もりの請求の内訳と請求の総額の合計が表示される。保証者端末6にて受信される請求情報には、家賃保証者から管理者への支払方法等の情報が含まれる。
The contents of the first estimate stored in step S34 or the second estimate calculated in step S62 and billing information regarding the payment method are transmitted from the
ステップS81及び後述のS91で送信される第1見積もり又は第2見積もりの内容は、入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者、又は、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者が、入居者へ請求する費用に関する情報ともいえる。また、ステップS81で送信される第1見積もり又は第2見積もりの内容は、入居者の承諾なしに支払いの手続きを進められるものなので、ステップS83で第1見積もり又は第2見積もりの内容と請求情報を受信した家賃保証者は、第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額を管理者へ支払う手続きを実行する(ステップS84)。家賃保証者は、未払いの家賃や退去月の家賃だけでなく、原状回復費、賃貸契約書の特約条項で定められた固定費等の支払いを管理者に行うことが可能となる。管理者は、家賃保証者が第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きを実行したことを管理者端末5にその旨を表示させること等によって、確認する(ステップS85)。ステップS84~S85により、家賃保証者による代位弁済の手続きが実行される。 The contents of the first estimate or the second estimate transmitted in step S81 and S91 to be described later are the manager of the rental property or the rent guarantee that guarantees the rent of the rental property when the tenant leaves the rental property. It can also be said to be information about expenses that a person charges to a resident. In addition, since the contents of the first or second estimate transmitted in step S81 allow the procedure for payment to proceed without the consent of the resident, the contents of the first or second estimate and billing information are transmitted in step S83. The rent guarantor who has received the rent guarantor performs the procedure of paying the total amount of the first estimate or the second estimate to the manager (step S84). The rent guarantor will be able to pay the manager not only the unpaid rent and rent for the month you move out, but also the restoration fee and fixed costs stipulated in the special clause of the rental contract. The administrator confirms that the rent guarantor has completed the payment procedure for the total amount of the invoice for the first estimate or the second estimate by, for example, displaying that fact on the administrator terminal 5 (step S85). Through steps S84 and S85, the procedure for subrogation by the rent guarantor is executed.
ステップS84においては、家賃保証者は、保証者端末6にて受信した第1見積もり又は第2見積もりにおいて請求される項目、項目に係る数量、項目ごとの金額、及び請求される費用の総額に関する情報を表示画面にて確認したうえで、管理者に対して、第1見積もり又は第2見積もりの費用の総額を退去費用として支払い手続きを実行することができる。
In step S84, the rent guarantor provides information on the items charged in the first estimate or the second estimate received at the
ステップS82で第1見積もり又は第2見積もりの内容・請求情報を受信した入居者は、家賃保証者へ、請求情報の記載に基づいて第2見積もりの請求の総額(退去費用)の支払い手続きを実行する(ステップS86)。家賃保証者は、入居者から第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額が支払われたことを家賃保証者端末6にその旨を表示させること等によって、確認する(ステップS87)。ステップS81~S87により、第1支払処理は終了する。なお、ステップS84~S85、及びステップS86~S87の処理は、順番を入れ替えて実行されてもよいし、同時期に進行されてもよい。また、入居者端末1、管理者端末4、及び、保証者端末6の情報の送受信は、サーバ装置2を介して実行されてもよい。また、請求情報のうちの少なくとも一部は、紙媒体等に印刷したうえで、入居者や家賃保証者へ提供されてもよい。
In step S82, the resident who received the contents of the first estimate or the second estimate and the billing information executes the payment procedure for the total billed amount (moving-out expenses) of the second estimate to the rent guarantor based on the description of the billing information. (step S86). The rent guarantor confirms that the tenant has paid the total amount requested for the first estimate or the second estimate by, for example, displaying that fact on the rent guarantor terminal 6 (step S87). The first payment process ends through steps S81 to S87. Note that the processes of steps S84 to S85 and steps S86 to S87 may be performed in a different order, or may be performed at the same time. Further, transmission and reception of information of the
なお、ステップS84の家賃保証者から管理者への支払い方法、又は、ステップS86の入居者から家賃保証者への支払い方法は、特に限定されないが、例えば、銀行振り込み、QRコード(登録商標)決済等の電子決済、クレジットカード払い、デポジット払い等の方法をとることができる。また、ステップS84の家賃保証者から管理者への支払いは、家賃保証者による保証者端末6への操作に応じて、サーバ装置2にて実行されてもよい。例えば、家賃保証者が保証者端末6を操作することで、サーバ装置2に予め登録されたクレジットカードにより支払いの処理が実行されてもよく、サーバ装置2から、銀行等が運営するシステムへアクセスし、家賃保証者の口座から管理者の口座へ支払いをするように支払い指示情報を送信してもよい。その他、家賃保証者ごとに、管理者へ支払うための費用を予納しておき、家賃保証者による保証者端末6への操作に応じて、サーバ装置2のストレージ部23に記憶された、予納された金額を減算して更新してもよい。入居者から家賃保証者への支払いも同様に、入居者による入居者端末1への操作に応じて、サーバ装置2にて実行されてもよい。例えば、サーバ装置2に予め登録されたクレジットカードによる支払いの処理、銀行等が運営するシステムへ入居者の口座から家賃保証者の口座へ支払いをするための支払い指示情報の送信、又は、サーバ装置2のストレージ部23に記憶された、入居者により予納された金額の減算などが実行される。
The payment method from the rent guarantor to the administrator in step S84 or the payment method from the resident to the rent guarantor in step S86 are not particularly limited, but examples include bank transfer and QR code (registered trademark) payment. Other methods such as electronic payment, credit card payment, and deposit payment can be used. Further, the payment from the rent guarantor to the administrator in step S84 may be executed by the
なお、第1支払処理及び後述の第2支払処理において、上述の第1見積算定手段又は第2見積算定手段により算定された費用について、サーバ装置2を介して家賃保証者から管理者への支払い処理を実行する構成、算定された費用に関する情報を、家賃保証者が操作する保証者端末へ送信する構成、及び/又は、算定された費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを登録する構成としてもよい。具体的には、例えば、ステップS85又は後述のS97において、管理者が家賃保証者からの支払いを確認後、管理者端末4への操作入力により、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2に登録してもよい。或いは、ステップS84又は後述のS96において、家賃保証者からの支払いが実行された後に、保証者端末6への操作入力により、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2に登録してもよい。
In addition, in the first payment process and the second payment process described later, the rent guarantor pays the administrator via the
或いは、第1支払処理及び後述の第2支払処理において、第1見積算定手段又は第2見積算定手段により算定された費用について、サーバ装置2を介さず家賃保証者から管理者への支払い処理を実行する場合も同様に、算定された費用に関する情報を、家賃保証者が操作する保証者端末へ送信する構成、及び/又は、算定された費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを登録する構成としてもよい。
Alternatively, in the first payment process and the later-described second payment process, the payment process from the rent guarantor to the administrator without going through the
入居者から家賃保証者への支払いも同様に、上述の構成を採用できる。例えば、第1見積算定手段又は第2見積算定手段により算定された費用について、サーバ装置2を介して入居者から家賃保証者への支払い処理を実行する構成、算定された費用に関する情報を、入居者端末へ送信する構成、及び/又は、算定された費用について、入居者から家賃保証者への支払い処理が実行されたことを登録する構成としてもよい。また、第1見積算定手段又は第2見積算定手段により算定された費用について、サーバ装置2を介さず入居者から家賃保証者への支払い処理を実行する場合も同様に、算定された費用に関する情報を、入居者が操作する入居者へ送信する構成、及び/又は、算定された費用について、入居者から家賃保証者への支払い処理が実行されたことを登録する構成としてもよい。
The payment from the resident to the rent guarantor can also adopt the above-described structure. For example, regarding the costs calculated by the first estimate calculation means or the second estimate calculation means, the configuration for executing the payment process from the resident to the rent guarantor via the
具体的には、ステップS87又は後述のS101において、家賃保証者が入居者からの支払いを確認後、保証者端末6への操作入力により、入居者から家賃保証者への支払い処理が実行されたことを、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2に登録してもよい。或いは、ステップS86又は後述のS100において、入居者からの支払いが実行された後に、入居者端末1への操作入力により、入居者から家賃保証者への支払い処理が実行されたことを、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2に登録してもよい。
Specifically, in step S87 or S101 described later, after the rent guarantor confirms the payment from the resident, the payment processing from the resident to the rent guarantor is executed by inputting an operation to the
なお、ステップS86の入居者から家賃保証者への第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きを、入居者から管理者へ支払うという構成にしてもよい。この場合、入居者から管理者への支払いについて期日が設けられており、その期日までは、ステップS84の家賃保証者の第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きは実行されない。この場合、ステップS82にて入居者端末1にて受信される請求情報には、入居者から家賃保証者への支払方法等の情報が含まれる。
It should be noted that the procedure for paying the total amount requested by the resident to the rent guarantor for the first estimate or the second estimate in step S86 may be configured such that the resident pays the manager. In this case, a due date is set for the payment from the resident to the manager, and until that date, the procedure for paying the total amount of the rent guarantor's first estimate or second estimate in step S84 is not executed. In this case, the billing information received by the
期日までに入居者から管理者への支払い手続きが実行されない場合、又は、期日までに入居者から管理者への支払い手続きが実行されたことが登録されない場合、家賃保証者はステップS84の第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きを実行し、入居者に対して、退去費用の支払いを請求する。サーバ装置2から保証者端末6へ、家賃保証者が第2見積もりの請求の総額の支払の手続きを実行する旨を通知してもよい。このとき、入居者が第1見積もり又は第2見積もりを支払い先は、管理者から家賃保証者へと変更される。これらの処理については、一般的な家賃滞納時のフローを援用できる。
If the resident does not complete the payment procedure to the administrator by the due date, or if it is not registered that the resident has completed the payment procedure to the administrator by the due date, the rent guarantor performs the first step in step S84. Execute the payment procedure for the total amount requested for the estimate or the second estimate, and request the resident to pay the moving-out expenses. The
また、上述の実施の形態では、第1見積もり又は第2見積もりを入居者に請求する場合について、入居者に支払いを請求する処理として、ステップS81~S87の処理を実行している。一方、第1見積もり又は第2見積もりの算定の結果、入居者に退去費用を返還する場合、ステップS81において、返還される費用の詳細が入居者端末1及び保証者端末6に送信され、管理者又は家賃保証者から入居者に第2見積もりにて算定された費用が支払われる。この場合、ステップS84~S87を省略することができる。
Further, in the above-described embodiment, when the first estimate or the second estimate is requested to the resident, steps S81 to S87 are executed as the process of requesting payment from the resident. On the other hand, as a result of calculating the first estimate or the second estimate, if the moving-out fee is to be refunded to the resident, the details of the fee to be refunded are transmitted to the
[第2支払処理]
次に、退去支援システムにおける支払処理(ステップS6)の他の一例について、説明する。図14は、本発明の実施の形態にかかる退去支援システムにおける第2支払処理のフローチャートを表す図である。第2支払処理は、入居者端末から承諾に関する入力を受け付けた後に、第1見積もり又は第2見積もりの支払いの支払い処理を実行する処理である。なお、第1支払処理と重複する説明を省略する場合がある。
[Second payment processing]
Next, another example of payment processing (step S6) in the moving out support system will be described. FIG. 14 is a diagram showing a flowchart of second payment processing in the moving out support system according to the embodiment of the present invention. The second payment process is a process of executing the payment process for the payment of the first estimate or the second estimate after receiving an input regarding consent from the resident terminal. In addition, the description which overlaps with the 1st payment process may be abbreviate|omitted.
管理者端末5から入居者端末1へ、ステップS34にて記憶された第1見積もり又はステップS62にて算定された第2見積もりが送信され(ステップS91)、入居者端末1では、第1見積もり又は第2見積もりの請求の内訳と請求の総額の合計が表示される(ステップS92)。また、このとき、入居者端末1では、第1見積もり又は第2見積もりの内容に加えて、第1見積もり又は第2見積もりの内容にしたがって、退去費用の支払いを行うことを承諾する承諾意思を示す承諾ボタンが表示される。さらに、第2見積もりの内容が表示される際に、第1見積もりの内容から追加された見積もりの項目及び/又は数量について、強調して表示されてもよいし、第1見積もりの内容と第2見積もりの内容とを両方表示されてもよい。
The first estimate stored in step S34 or the second estimate calculated in step S62 is transmitted from the
承諾ボタンは、第1見積もり又は第2見積もりの内容にしたがって退去費用の支払いを行うことを承諾する旨の意思表示を示すために用いられる。入居者は、表示された第1見積もり又は第2見積もりについて、支払いの承諾をする場合は、承諾ボタンを押下することにより、入居者端末1にて、退去費用を支払う旨の入居者による承諾に関する入力を受け付ける(ステップS93)。
The consent button is used to indicate the intention of consenting to pay the moving out fee according to the contents of the first estimate or the second estimate. If the resident agrees to pay for the displayed first estimate or second estimate, the resident presses the accept button to display the resident's consent to pay the moving-out fee on the
また、第2見積もりの支払いを実行する場合、ステップS91では、第2見積もりにおいて算定された請求の内訳と請求の総額だけでなく、第2見積もりを算定した際に取得した画像データを送信するのが好ましい。画像データを入居者に送信することで、入居者に対して、第1見積算定処理にて表示された第1見積もりから増減した根拠を明確に示すことができる。入居者は、該画像データを第2見積もりの支払いについて、承諾するための判断材料にできる。また、入居者端末1への操作により、情報入力処理にて入力した物件内の状態に関する情報を入居者端末1に送信するようにサーバ装置2に送信要求を行うことができる。また、入居者が第2見積もりの支払いについて自らの過失ではない原状回復費が含まれている等の理由から承諾できない場合、管理者へ問い合わせ等を行うことができる。
Further, when executing the payment of the second estimate, in step S91, not only the breakdown of charges calculated in the second estimate and the total amount of charges, but also the image data obtained when the second estimate was calculated are transmitted. is preferred. By transmitting the image data to the resident, it is possible to clearly show to the resident the grounds for the increase or decrease from the first estimate displayed in the first estimate calculation process. The resident can use the image data as a decision material for consenting to the payment of the second estimate. In addition, by operating the
ステップS93にて、入居者から第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額について支払いの承諾を入居者端末1が受け付けると、承諾に関する入力を受け付けた旨の承諾情報がサーバ装置2から送信され、管理者端末5及び保証者端末6にて、承諾情報が受信される(ステップS94、ステップS95)。また、入居者により支払いの承諾がされた旨である承諾情報と共に、第1見積もり又は第2見積もりの内容、及び請求情報が、サーバ装置2から送信され、管理者端末4及び/又は保証者端末6において受信されてもよい。保証者端末6にて受信される請求情報には、家賃保証者から管理者への支払方法等の情報が含まれる。なお、ステップS94、及びS95の処理は入居者の退去費用を支払う旨の承諾に関する通知を、他のコンピュータ装置である管理者端末5及び保証者端末6に送信する処理であるともいえる。
In step S93, when the
保証者端末6において、承諾がされた旨と受信した第1見積もり又は第2見積もりの請求の内訳と請求の総額の合計を表示画面にて確認する。家賃保証者は、入居者より退去費用の支払いの承諾がされているため、未払いの家賃や退去月の家賃だけでなく、原状回復費、賃貸契約書の特約条項で定められた固定費等の支払いを管理者に行うことが可能となる。家賃保証者により、承諾された第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額について、管理者への支払い手続きが実行され(ステップS96)、管理者は、家賃保証者が第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きを実行したことを管理者端末5にその旨を表示させること等によって、確認する(ステップS97)。ステップS96~S97により、家賃保証者による代位弁済の手続きが実行される。
At the
また、家賃保証者は、代位弁済した退去費用を、入居者に対して請求するため、保証者端末6の操作入力により、保証者端末6から入居者端末1に請求情報が送信され(ステップS98)、入居者端末1にて請求情報が受信される(ステップS99)。入居者端末1にて受信される請求情報には、入居者から家賃保証者への支払方法等の情報が含まれる。
In addition, since the rent guarantor bills the resident for the reimbursed moving-out expenses, billing information is transmitted from the
ステップS99で請求情報を受信した入居者は、家賃保証者へ、請求情報の記載に基づいて承諾した第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きを実行する(ステップS100)。家賃保証者は、入居者から第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額が支払われたことを家賃保証者端末6にその旨を表示させること等によって、確認する(ステップS101)。ステップS91~S101により、第2支払処理は終了する。なお、ステップS96~S97、及びステップS98~S101の処理は、順番を入れ替えて実行されてもよいし、同時期に進行されてもよい。 The resident who received the billing information in step S99 executes the payment procedure for the total bill of the first estimate or the second estimate, which he has accepted based on the description of the billing information, to the rent guarantor (step S100). The rent guarantor confirms that the tenant has paid the total amount requested for the first estimate or the second estimate by, for example, displaying that fact on the rent guarantor terminal 6 (step S101). The second payment process ends through steps S91 to S101. Note that the processes of steps S96 to S97 and steps S98 to S101 may be performed in a different order, or may be performed at the same time.
なお、ステップS96の家賃保証者から管理者への支払い方法、及び、ステップS100の入居者から家賃保証者への支払い方法は、特に限定されず、上述の支払方法を適宜採用できる。 The payment method from the rent guarantor to the administrator in step S96 and the payment method from the resident to the rent guarantor in step S100 are not particularly limited, and the above payment methods can be appropriately adopted.
なお、ステップS100の入居者から家賃保証者への第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きを、ステップS86と同様に、入居者から管理者へ支払うという構成にしてもよい。この場合、入居者から管理者への支払いについて期日が設けられており、その期日までは、ステップS96の家賃保証者の第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きは実行されない。この場合、ステップS93にて入居者端末1にて支払いの承諾を受け付けた後、請求情報がサーバ装置2又は管理者端末4から入居者端末1に送信される。このとき、入居者端末1にて受信される請求情報には、入居者から管理者への支払方法等の情報が含まれる。
It should be noted that the procedure for paying the total amount requested by the resident to the rent guarantor for the first estimate or the second estimate in step S100 may be configured such that the resident pays to the administrator in the same manner as in step S86. In this case, a due date is set for the payment from the resident to the manager, and until that date, the procedure for paying the total amount of the rent guarantor's first estimate or second estimate in step S96 is not executed. In this case, billing information is transmitted from the
期日までに入居者から管理者への支払い手続きが実行されない場合、又は、期日までに入居者から管理者への支払い手続きが実行されたことが登録されない場合、家賃保証者はステップS96の第1見積もり又は第2見積もりの請求の総額の支払い手続きを実行し、入居者に対して、退去費用の支払いを請求する。このとき、入居者が第1見積もり又は第2見積もりを支払い先は、管理者から家賃保証者へと変更される。これらの処理については、一般的な家賃滞納時のフローを援用できる。 If the resident does not complete the payment procedure to the administrator by the due date, or if it is not registered that the resident has completed the payment procedure to the administrator by the due date, the rent guarantor performs the first step in step S96. Execute the payment procedure for the total amount requested for the estimate or the second estimate, and request the resident to pay the moving-out expenses. At this time, the destination to which the resident pays the first estimate or the second estimate is changed from the manager to the rent guarantor. For these processes, it is possible to refer to the general flow for rent delinquency.
また、上述の実施の形態では、第1見積もり又は第2見積もりを入居者に請求する場合について、入居者に支払いを請求する処理として、ステップS91~S101の処理を実行している。一方、第1見積もり又は第2見積もりの算定の結果、入居者に退去費用を返還する場合、ステップS94にて、管理者が退去費用の返還について入居者からの承諾を受信した後、管理者から入居者に第2見積もりにて算定された費用が支払われる。この場合、ステップS96~S101を省略することができる。なお、退去費用の返還手続きは、入居者からの承諾を省略することができる。 In addition, in the above-described embodiment, when the first estimate or the second estimate is requested to the resident, the processing of steps S91 to S101 is executed as the process of requesting payment from the resident. On the other hand, if the moving-out expenses are to be returned to the resident as a result of the calculation of the first estimate or the second estimate, in step S94, after the administrator receives the consent from the resident regarding the refund of the moving-out expenses, Residents will be paid the cost calculated in the second estimate. In this case, steps S96 to S101 can be omitted. In addition, consent from the resident can be omitted for the procedures for returning the moving-out expenses.
さらに、上述の実施の形態では、算定された第2見積もりの内容の支払いの承諾を第2見積もりの算定後の支払処理にて入力したが、第2見積算定処理前に入居者が支払いの承諾を入力する構成としてもよい。具体的には、ステップS2において、算定された第1見積もりを入居者端末1の表示画面に表示する際に、第2見積もりの内容にしたがって、退去費用の支払いを行うことを承諾する承諾意思を示す承諾ボタンも表示させる。入居者から支払いの承諾を受け付けた場合、承諾判定処理を省略し、第2見積算定処理後、第1支払処理が実行される構成としてもよい。
Furthermore, in the above-described embodiment, the acceptance of payment for the calculated second estimate is entered in the payment process after the calculation of the second estimate. may be configured to input. Specifically, in step S2, when displaying the calculated first estimate on the display screen of the
第2見積算定処理の前に、入居者からの操作により、入居者の承諾を入居者端末1が受け付けると、入居者の支払いの承諾は、サーバ装置2へ送信され、物件及び/又は入居者と関連付けて、サーバ装置2のストレージ部23に記憶される。また、第2見積もりの支払いの承諾がされたことを管理者端末5及び保証者端末6が受信してもよい。この場合、その後算定された第2見積もりの内容によらず、ステップS74にて入居者の承諾が必要ないと判定される。そして、第1支払処理を進めることができる。なお、第2見積算定処理の前に、入居者からの操作により、入居者の承諾を受け付けた場合であっても、第1見積もりと第2見積もりとの請求の総額の差額が、所定の金額以上の場合は、ステップS74にて入居者の承諾が必要と判定され、第2支払処理にて、再度、入居者から支払いの承諾を入力させるのが好ましい。
Before the second estimate calculation process, when the
なお、上述の支払処理は、第2見積もりの内容にしたがって、実行されることが好ましい。第2見積もりの算定前に第1見積もりについて支払処理が実行されると、第2見積もりの算定により支払いを完了した第1見積もりから請求費用が変動する場合がある。その場合は、第1見積もりから加算または減算された費用について、ステップS6の支払処理を進める必要がある。第1見積もりの費用よりも第2見積もりの費用が高額な場合は、承諾判定処理が実行され、第2見積もりの費用から支払い済みの第1見積もりの費用を減算した費用について、第1支払処理又は第2支払処理が実行される。一方、第2見積もりの費用が第1見積もりの費用よりも低額な場合は、支払い済みの第1見積もりの費用から第2見積もりの費用を減算した費用について、ステップS81~83の支払(返還)処理を行う。一方、第1見積もり及び第2見積もりの内容が同一の場合、すでに第1見積もりの請求の総額について支払いを終えているため、支払処理は実行されない。 It should be noted that the above-described payment processing is preferably executed according to the contents of the second estimate. If the payment process is executed for the first estimate before the second estimate is calculated, the calculation of the second estimate may cause the billing costs to vary from the paid first estimate. In that case, it is necessary to proceed with the payment processing in step S6 for the cost added or subtracted from the first estimate. If the cost of the second estimate is higher than the cost of the first estimate, the acceptance determination process is executed, and the cost obtained by subtracting the cost of the first estimate that has already been paid from the cost of the second estimate is processed in the first payment process or A second payment process is performed. On the other hand, if the cost of the second estimate is lower than the cost of the first estimate, the payment (refund) processing of steps S81 to S83 for the cost obtained by subtracting the cost of the second estimate from the paid cost of the first estimate I do. On the other hand, if the contents of the first estimate and the second estimate are the same, the payment process is not executed because the total amount of the invoice for the first estimate has already been paid.
上述のとおり、算定された第1見積もり又は第2見積もりの支払いについて、家賃保証者から入居者に請求することができる。また、算定された第1見積もり又は第2見積もりの支払いは、いずれも、支払処理において、入居者から家賃保証者への支払いの処理を実行することができる。 As described above, the rent guarantor can bill the resident for the first or second calculated estimate. In addition, the calculated payment of the first estimate or the second estimate can be processed for payment from the resident to the rent guarantor in the payment process.
上述の実施の形態では、賃貸契約書の特約条項に基づいて退去費用の見積もりをし、見積もられた費用について、家賃保証者による保証者端末への操作により、算定された見積もりにしたがって、家賃保証者から管理者への前記費用の支払い処理を実行する構成とした。しかし、例えば、前記退去支援システムにおいて、特約条項に基づかずに見積もられた費用であっても、家賃保証者による保証者端末への操作により、算定された見積もりにしたがって、家賃保証者から管理者への前記費用の支払い処理を実行するような構成を採用することもできる。つまり、算定される第1見積もり及び第2見積もりは、特約条項で定められた事項を含まないものであってもよく、該第1見積もり又は該第2見積もりについて、上述のステップS6の支払処理を進めるという構成を採用することができる。 In the above-described embodiment, the moving-out costs are estimated based on the special provisions of the rental contract, and the rent guarantor operates the guarantor's terminal to pay the estimated costs. It is configured to execute the payment processing of the expenses from the guarantor to the administrator. However, for example, in the move-out support system, even if the cost is estimated not based on the special agreement, the rent guarantor can manage it according to the calculated estimate by operating the guarantor's terminal by the rent guarantor. It is also possible to adopt a configuration that executes the payment processing of the expenses to the person. In other words, the calculated first estimate and second estimate may not include the items specified in the special agreement, and the payment processing in step S6 described above may be performed for the first estimate or the second estimate. A configuration of advancing can be adopted.
[退去支援処理の変形例]
上述した実施の形態では、主に、退去物件の情報入力の処理等について入居者が操作する入居者端末1にて入力する構成について説明したが、上述した実施の形態で示した構成において、入居者端末1に代えて、家賃保証者が操作する保証者端末6にて入力する構成とすることができる。
[Modified Example of Departure Support Processing]
In the above-described embodiment, a configuration has been mainly described in which processing for inputting information about a property to be moved out is input by the
例えば、入居者が経済的に困窮をし、入居者の行方が不明となった場合は、家賃保証者が物件の状態を確認したうえで、退去の手続きを行うことができる。入居者による家賃の滞納が継続し、入居者の行方が不明であると判明した場合は、家賃保証者により入居者の所有物を物件から搬出し、家賃保証者が上述の退去支援システムを利用することができる。 For example, if a resident is in financial difficulty and their whereabouts are unknown, the rent guarantor can confirm the condition of the property and then proceed to move out. If the resident continues to be in arrears and the resident's whereabouts are unknown, the rent guarantor will remove the resident's belongings from the property, and the rent guarantor will use the eviction support system described above. can do.
したがって、例えば、退去支援システムを利用する前の申請、図5に示す情報入力処理のフローチャート、図7に示す第1見積算定処理のフローチャート、図8に示す費用テーブル、図9に示す通知処理のフローチャート、図10に示す第2見積算定処理のフローチャート、図13及び図14に示す支払処理のフローチャートは、入居者端末1に代えて保証者端末6においても適用される。さらに、図6の表示画面の例は、保証者端末6の表示画面においても適用される。なお、ステップS1の情報入力処理において、家賃保証者は、入居者の身分証明書の代わりに、家賃保証者自身の身分保証書の画像データを送信することもできる。また、ステップS17の喫煙の有無やステップS18のペットの飼育の有無に関する入力について、家賃保証者は、物件内の状態から判断することができる。
Therefore, for example, an application before using the moving out support system, a flowchart of information input processing shown in FIG. 5, a flowchart of first estimate calculation processing shown in FIG. 7, a cost table shown in FIG. The flowchart, the flowchart of the second estimate calculation process shown in FIG. 10, and the flowchart of the payment process shown in FIGS. Furthermore, the example of the display screen in FIG. 6 is also applied to the display screen of the guarantor's
また、情報入力処理において、物件内で発生したキズ、汚れ、破損について、家賃保証者から退去支援システムに報告をするための処理として、ステップS19~S24の処理を実行できる。このうち、ステップS21にて、事前に登録されているキズ、汚れ、破損の程度が異なる複数の画像を選択し、さらに、ステップS24にて、そのキズ、汚れ、破損についての画像データをサーバ装置2へ送信してもよいし、ステップS21を省略して、ステップS19、S22、S23及びS24のみを実行することも可能である。 Also, in the information input process, steps S19 to S24 can be executed as a process for reporting scratches, stains, and damage occurring in the property from the rent guarantor to the move-out support system. Among these, in step S21, a plurality of pre-registered images with different degrees of scratches, stains, and damage are selected, and in step S24, the image data of the scratches, stains, and damage are sent to the server device. 2, or step S21 may be omitted and only steps S19, S22, S23 and S24 may be executed.
本発明によれば、退去時の物件内の過失箇所について、入居者、家賃保証者、管理者、及び/又は施工者との立ち会い確認を省略して、退去の手続きが完了することができる。これにより、日程の調整をはじめ、立ち会いによって生じる負担をなくすことができる。 According to the present invention, it is possible to complete the move-out procedure by omitting the presence of the resident, the rent guarantor, the manager, and/or the builder for the faulty part in the property when moving out. As a result, it is possible to eliminate the burden caused by attendance, including schedule adjustment.
本発明によれば、特約条項に関する情報に基づいて入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者又は賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者が、入居者に請求する費用(退去費用ともいう)を算定するため、具体的な退去費用を簡易に算定できる。また、本発明によれば、特約条項に関する情報が、賃貸物件のキズ、破損、及び/若しくは、汚れの種類と単価に基づいた費用、賃貸物件のクリーニング費用、並びに/又は鍵の交換費用に関するものであるため、これらに関する費用について、特約条項に基づいて退去費用を算定できる。 According to the present invention, when a resident moves out of a rental property based on information about special clauses, the manager of the rental property or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property charges the resident the cost of moving out It is also called cost), so you can easily calculate the specific moving out cost. In addition, according to the present invention, the information on the special contract is the cost based on the type and unit price of scratches, damage, and/or stains on the rental property, the cleaning cost of the rental property, and/or the key replacement cost. Therefore, moving out costs can be calculated based on special agreements for these related costs.
また、本発明によれば、物件内の状態に関する状態情報と特約条項に関する情報に基づいて退去費用を算定するため、物件内の状態に即した退去費用を算定できる。また、本発明によれば、賃貸物件内の状態に関する状態情報と関連付けて記憶された、該状態から次の入居者に引き渡すことができる状態にするための費用をもとに、受け付けた状態情報に応じて、退去費用を算定できる。 In addition, according to the present invention, since the moving-out fee is calculated based on the state information about the state of the property and the information about the special agreement, the moving-out fee can be calculated according to the state of the property. Further, according to the present invention, the received state information is calculated based on the cost for making it possible to hand over from the state to the next resident, which is stored in association with the state information regarding the state of the rental property. You can calculate the cost of moving out depending on the situation.
また、本発明によれば、算定された退去費用について、入居者の退去費用について代位弁済することを保証する家賃保証者が退去費用の支払い処理を実行し、退去費用の支払い情報を家賃保証者端末にて受信し、及び/又は、家賃保証者により支払処理が実行されたことを登録するため、家賃保証者が入居者の退去費用を代位弁済することができる。これにより、管理者が入居者から退去費用を回収できない場合に生じる損害を抑えることができる。 In addition, according to the present invention, the rent guarantor who guarantees that the resident's moving-out expenses will be paid on behalf of the tenant executes the payment processing of the moving-out expenses, and the payment information of the moving-out expenses is sent to the rent guarantor. Since it is received at the terminal and/or registers that the payment has been processed by the rent guarantor, the rent guarantor can reimburse the tenant's move-out costs. As a result, it is possible to reduce the damage caused when the manager cannot collect the moving-out fee from the resident.
また、家賃保証者が入居者の家賃及び退去費用について代位弁済することを保証するため、未納家賃や退去費用の清算のために、管理者が担保として預かっていた敷金について、入居者から預かる必要がなくなる。そのため、敷金が減額された、又は敷金がかからない賃貸物件を賃貸しすることができ、入居者にとって入居に関する初期費用を抑えることができる。また、家賃保証者が、入居者の家賃及び退去費用を代位弁済するため、管理者が、敷金で対応できなかった退去費用の不足分や敷金を預からない場合の退去費用の請求を入居者に督促する必要がなくなる。これにより、管理者の退去費用の回収の負担を軽減することができる。さらに、入居者にとっては、家賃及び退去費用の支払いについて、家賃保証者のみから督促されるため、当該支払いの対応が管理会社を含む場合と比較して手続きを円滑に行える。 In addition, in order to guarantee that the rent guarantor will repay the tenant's rent and moving-out expenses, it is necessary for the tenant to keep the security deposit that the manager kept as collateral in order to settle the unpaid rent and moving-out expenses. disappears. Therefore, it is possible to rent a rental property with a reduced security deposit or no security deposit, and it is possible to reduce the initial cost of moving in for the resident. In addition, since the rent guarantor pays the tenant's rent and moving-out expenses on behalf of the tenant, the manager can claim the moving-out expenses that the manager could not cover with the security deposit and the moving-out expenses if the security deposit is not kept. no longer need to remind As a result, it is possible to reduce the burden of collecting the moving-out expenses on the manager. Furthermore, for the resident, since only the rent guarantor requests the payment of the rent and moving-out expenses, the procedure can be performed more smoothly than when the management company is involved in the payment.
本発明によれば、入居者が賃貸物件から退去する際に、賃貸物件の管理者又は家賃保証者が、入居者に請求する費用を支払う旨の承諾を受け付けるため、入居者から退去費用の支払いに関する合意を得る手続きを簡便に行うことができる。従来、退去費用の負担に関して見積もりを算定し、入居者から支払いに関する合意を得ていたが、退去費用に係る費用算定について、算定結果に不明瞭な点がある場合、入居者から支払いに関する合意を得るために、管理者は入居者と何回もやり取りすることがある。本発明の退去支援システムによれば、システム内で入居者から退去費用の支払いについて承諾を得ることができ、手続きを簡略化できる。また、費用テーブル等の所定のルールに基づいた明瞭な費用算定が行われ、また、費用の算定について、物件内の情報による根拠を示すことができるため、入居者は納得して退去費用の支払いについて承諾をすることができる。 According to the present invention, when the tenant moves out of the rental property, the manager of the rental property or the rent guarantor accepts the consent to pay the expenses charged to the tenant. It is possible to easily carry out the procedure for obtaining agreement on In the past, we calculated an estimate for the burden of moving out costs and obtained an agreement on payment from the resident. In order to obtain it, the manager may interact with the resident many times. According to the moving-out support system of the present invention, it is possible to obtain the consent of the resident to pay the moving-out fee within the system, thereby simplifying the procedure. In addition, clear cost calculations are performed based on predetermined rules such as cost tables, and the grounds for cost calculations can be shown based on information in the property, so tenants can pay the moving-out costs with satisfaction. You can consent to
また、本発明によれば、退去費用が、管理者、又は、賃貸物件を次の入居者が入居できる状態に回復する施工者が、賃貸物件内の状態をもとに算定したものであるため、正確な退去費用について、入居者の支払の承諾を得ることができる。また、本発明によれば、承諾情報を、家賃保証者が操作する保証者端末、及び/又は、管理者が操作する管理者端末に送信するため、家賃保証者が退去費用を代位弁済の支払の手続きを進められる。また、本発明によれば、所定の場合においては、承諾に関する入力を受け付けることなく、退去費用の支払い処理を実行することができる。また、本発明によれば、所定の場合においては、承諾に関する入力を受け付けた後に、退去費用の支払い処理を実行することができる。そのため、物件の退去費用の清算の手続きを円滑に進めることができる。 In addition, according to the present invention, the moving-out expenses are calculated by the manager or the builder who restores the rental property to a state where the next resident can move in, based on the conditions within the rental property. , it is possible to obtain the consent of the resident to pay for the exact move-out fee. In addition, according to the present invention, since the consent information is transmitted to the guarantor terminal operated by the rent guarantor and/or the administrator terminal operated by the administrator, the rent guarantor pays the moving-out fee as subrogation payment. procedure can be proceeded. Further, according to the present invention, it is possible to execute the payment processing of the moving-out fee without receiving an input regarding consent in a predetermined case. Further, according to the present invention, in a predetermined case, it is possible to execute the payment processing of the moving-out fee after accepting the input regarding consent. Therefore, it is possible to proceed smoothly with the procedure for clearing the moving out expenses of the property.
本発明によれば、入居者、家賃保証者、管理者、及び施工者が操作する端末をそれぞれ備えるシステムであるので、入居者、家賃保証者、管理者、及び施工者を含めた煩雑な退去に関するやり取りを、円滑に進めることができる。 According to the present invention, since the system is provided with terminals operated by the tenant, the rent guarantor, the manager, and the builder, there is no troublesome moving out for the tenant, the rent guarantor, the manager, and the builder. You can smoothly proceed with exchanges related to.
1 保証者端末、2 サーバ装置、3 通信ネットワーク、4 管理者端末
5 施工者端末、11 制御部、12 RAM、13 ストレージ部
14 グラフィックス処理部、15 通信インタフェース、16 インタフェース部
17 外部メモリ、18 表示部、19 表示画面、21 制御部、22 RAM
23 ストレージ部、24 通信インタフェース、31 質問者マーク
32 質問、33 選択肢、34 回答、40 費用テーブル
41 キズの程度、42 費用
50 費用管理テーブル、51 物件、52 入居者
53 特約条項、54 第1見積もり、55 第2見積もり、56 比較結果
57 入居者の承諾の有無、58 支払の登録
1
23
Claims (8)
入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約内の特約条項に関する情報を記憶する特約条項記憶手段、又は、入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約内の特約条項に関する情報の入力を受け付ける特約条項受付手段と、
入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者又は賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者が、入居者に請求する費用を算定する費用算定手段と
を備え、
費用算定手段が、前記特約条項に関する情報に基づいて、前記費用を算定するものであり、
前記特約条項に関する情報が、入居者が退去時に管理者に支払うべき費用に関する情報を含む、システム。 A system comprising at least one computer device,
Special clause storage means for storing information about special clauses in the contract signed by the tenant with the manager of the rental property when moving in, or information about special clauses in the contract signed by the tenant with the manager of the rental property when moving in a special contract acceptance means for accepting the input of
Equipped with a cost calculation means for calculating the cost charged to the resident by the manager of the rental property or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property when the resident leaves the rental property,
The cost calculation means calculates the cost based on the information on the special contract,
The system, wherein the information on the special contract includes information on expenses payable by the resident to the manager when moving out.
を備え、
費用算定手段が、前記特約条項に関する情報及び前記状態情報に基づいて、前記費用を算定する、請求項1又は2に記載のシステム。 Status information receiving means for receiving status information about the status of the rental property by operating a tenant terminal operated by a tenant of the rental property or a guarantor terminal operated by a rent guarantor who guarantees the rent of the rental property. and
3. The system according to claim 1 or 2, wherein the cost calculation means calculates the cost based on the information about the special contract and the status information.
を備える、請求項1又は2いずれかに記載のシステム。 Payment processing execution means for executing payment processing from the rent guarantor to the administrator for the costs calculated by the cost calculation means, and costs for transmitting information on the calculated costs to the guarantor terminal operated by the rent guarantor. 3. The system according to claim 1, further comprising transmission means and/or payment processing registration means for registering execution of payment processing from the rent guarantor to the administrator for the calculated cost. .
入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約内の特約条項に関する情報を記憶する特約条項記憶ステップ、又は、入居者が賃貸物件の管理者と入居時に締結した契約内の特約条項に関する情報の入力を受け付ける特約条項受付ステップと、
入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者が、入居者又は賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者に請求する費用を算定する費用算定ステップと
を有し、
費用算定ステップが、前記特約条項に関する情報に基づいて、前記費用を算定するものであり、
前記特約条項に関する情報が、入居者が退去時に管理者に支払うべき費用に関する情報を含む、方法。 A method performed in a system comprising at least one computing device, comprising:
A special agreement storage step for storing information on special agreements in the contract signed by the tenant with the manager of the rental property when moving in, or information on special agreements in the contract signed by the tenant with the manager of the rental property when moving in. a special provision acceptance step for accepting the input of
a cost calculation step of calculating the cost to be charged by the manager of the rental property to the tenant or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property when the tenant leaves the rental property;
A cost calculation step calculates the cost based on information about the special contract,
A method, wherein the information about the special terms and conditions includes information about expenses payable by the resident to the manager when moving out.
入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者が、入居者に請求する費用を、所定のルールに沿って算定する費用算定手段と、
費用算定手段により算定された費用について、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者から管理者への支払い処理を実行する支払処理実行手段、前記算定された費用に関する情報を、家賃保証者が操作する保証者端末へ送信する費用送信手段、及び/又は、前記算定された費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを登録する支払処理登録手段と
を備える、システム。 A system comprising at least one computer device,
a cost calculation means for calculating, according to a predetermined rule, the cost charged to the tenant by the manager of the rental property when the tenant moves out of the rental property;
Payment processing execution means for executing payment processing from the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property to the administrator for the costs calculated by the cost calculation means, and the rent guarantor operates the information on the calculated costs. and/or payment processing registration means for registering that payment processing has been executed from the rent guarantor to the administrator for the calculated cost.
入居者が賃貸物件を退去する際に、賃貸物件の管理者が、入居者又は賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者に請求する費用を、所定のルールに沿って算定する費用算定ステップと、
費用算定ステップにおいて算定された費用について、該賃貸物件の家賃を保証する家賃保証者から管理者への支払い処理を実行する支払処理実行ステップ、前記算定された費用に関する情報を、家賃保証者が操作する保証者端末へ送信する費用送信ステップ、及び/又は、前記算定された費用について、家賃保証者から管理者への支払い処理が実行されたことを登録する支払処理登録ステップと
を有する、方法。 A method performed in a system comprising at least one computing device, comprising:
A cost calculation step of calculating, according to a predetermined rule, the cost to be charged by the manager of the rental property to the tenant or the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property when the tenant leaves the rental property;
A payment processing execution step of executing payment processing from the rent guarantor who guarantees the rent of the rental property to the administrator for the cost calculated in the cost calculation step, and the rent guarantor operates the information on the calculated cost. and/or a payment processing registration step of registering that payment processing has been executed from the rent guarantor to the administrator for the calculated cost.
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