JP2023059715A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートサイズに関わらず、定着温度を高精度に検知することができる定着装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】定着装置は、抵抗発熱体(62)を有するヒータ(60)と、ヒータ(60)を保持するホルダ(75)と、ヒータ(60)とホルダ(75)との間に配置された熱伝導部材(70)と、ヒータ(60)の長手方向の端部の温度を検知する第2温度検知部材(82)と、を備える。熱伝導部材(70)は、長手方向で端面が互いに対向するように近接して配置された第1熱伝導部材(71)と第2熱伝導部材(72)とを有し、第1熱伝導部材(71)には、第2温度検知部材(82)が接触する。第1熱伝導部材(71)と第2熱伝導部材(72)との間の位置である対向位置は、長手方向における、抵抗発熱体(62)の中央位置よりも第2温度検知部材(82)側にある。【選択図】図2

Description

本開示は、定着装置及び画像形成装置に関する。
電子写真プリンタなどの画像形成装置としては、画像形成対象のシートを加熱して現像剤像を定着させる定着装置を備えたものが知られている。このような定着装置は、通常、抵抗発熱体を有するヒータと、ヒータの温度を検知する温度検知部材とを具備しており、定着装置では、温度検知部材の検知結果に基づいて、ヒータによる定着温度が制御される。また、従来の定着装置には、ヒータと、ヒータを支持するホルダとの間に熱伝導部材を設けるとともに、熱伝導部材に対し温度検知部材を接触させて温度検知を行うことが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開2015‐99190号公報
上記のような従来の定着装置では、定着装置で使用可能な最大幅のシートに対応するために、この最大幅のシートに応じた長尺の熱伝導部材が用いられていた。このため、従来の定着装置では、シートサイズによっては定着動作時での定着温度を高精度に検知できないことがあった。
具体的にいえば、従来の定着装置では、例えば、定着装置で使用可能な最小幅のシートに定着動作を行う場合に、ヒータの長手方向の中央部での低温領域の温度を含んだ温度が長手方向の端部側に設けられた温度検知部材によって検知されることがあった。この結果、従来の定着装置では、長手方向の端部側の温度を高精度に検知できないことがあった。
本開示は、シートサイズに関わらず、定着温度を高精度に検知することができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の第1態様の定着装置は、基板と、前記基板上に配置された抵抗発熱体とを有するヒータと、前記ヒータに接触する内周面を有し、前記ヒータの周りを回転する無端状のベルトと、前記ヒータを保持するホルダと、前記ヒータと前記ホルダとの間に配置された熱伝導部材と、前記ヒータの長手方向の端部の温度を検知する温度検知部材と、を備え、前記熱伝導部材は、前記長手方向で端面が互いに対向するように近接して配置された第1熱伝導部材と第2熱伝導部材とを有し、前記第1熱伝導部材には、前記温度検知部材が接触し、前記第1熱伝導部材と前記第2熱伝導部材との間の位置である対向位置は、前記長手方向における、前記抵抗発熱体の中央位置よりも前記温度検知部材側にある。
上記構成によれば、温度検知部材は上記第1熱伝導部材及び第2熱伝導部材のうち、抵抗発熱体の中央位置よりも温度検知部材側に設けられた第1熱伝導部材に接触している。従って、温度検知部材は、定着装置で使用可能な最小幅のシートに定着動作を行う場合に、従来例と異なり、上記長手方向の中央部での低温領域の温度を含んだ温度の影響を抑えて、長手方向の端部の温度を検知することができる。これにより、シートサイズに関わらず、定着温度を高精度に検知することができる定着装置を構成することができる。
本開示の第2態様は、第1態様の定着装置であって、前記対向位置は、前記長手方向において、前記定着装置で使用可能な最小幅のシートの幅方向の端部より内側であってもよい。
上記構成によれば、定着装置で使用可能な最小幅のシートに定着動作を行う場合に、第1熱伝導部材側の温度を上昇させ易くしつつ、最小幅のシート以外の定着動作を行う際の熱伝導部材による伝熱効果を高めることができる。これにより、シートサイズに関わらず、高精度な定着温度の検知をより確実に行うことができる。
本開示の第3態様は、第1態様の定着装置であって、前記対向位置は、前記長手方向において、前記定着装置で使用可能な最小幅のシートの幅方向の端部より外側、かつ、前記定着装置で使用可能な中間幅のシートの幅方向の端部より内側であってもよい。
上記構成によれば、定着装置で使用可能な最小幅のシートに定着動作を行う場合に、第1熱伝導部材側の温度をより上昇させ易くすることができ、温度検知部材はより高精度に温度を検知することができる。
本開示の第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか1つの定着装置であって、前記温度検知部材は、前記抵抗発熱体の前記長手方向の端部の位置に配置されてもよい。
上記構成によれば、温度検知部材はより昇温し易い、抵抗発熱体の長手方向の端部での温度を検知することができ、定着温度の検知精度をより確実に高めることができる。
本開示の第5態様は、第1態様から第4態様のいずれか1つの定着装置であって、前記温度検知部材は、前記定着装置で使用可能な中間幅のシートの幅方向の範囲内に配置されてもよい。
上記構成によれば、定着装置で使用可能な最小幅のシートに定着動作を行う場合に、温度検知部材は第1熱伝導部材での昇温をより高精度に検知することが可能となる。
本開示の第6態様は、第1態様から第4態様のいずれか1つの定着装置であって、前記第1熱伝導部材の前記第2熱伝導部材と反対側の端部は、前記長手方向において、前記抵抗発熱体よりも外側に位置し、前記温度検知部材は、前記抵抗発熱体の前記長手方向の端部の外側に配置されてもよい。
上記構成によれば、温度検知部材の耐熱温度を低減することができる。
本開示の第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか1つの定着装置であって、前記ヒータが異常に昇温した場合に前記抵抗発熱体への通電を遮断する通電遮断部材、をさらに備え、前記通電遮断部材は、前記対向位置に配置されて、前記基板に接触してもよい。
上記構成によれば、通電遮断部材が基板に接触することにより、通電遮断部材はヒータの温度に対する応答性を容易に確保することができる。
本開示の第8態様の画像形成装置は、第1態様から第7態様のいずれか1つの定着装置を備える。
上記構成によれば、シートサイズに関わらず、定着温度を高精度に検知することができる画像形成装置を構成することができる。
本開示の一態様によれば、シートサイズに関わらず、定着温度を高精度に検知することができる定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
本開示の実施形態1に係る画像形成装置の概略構成を説明する図である。 (A)は、本開示の実施形態1に係る定着装置が備える加熱ユニットのヒータを示す平面図であり、(B)は、上記加熱ユニットの熱伝導部材を示す平面図であり、(C)は、上記加熱ユニットの6と第2温度検知部材と通電遮断部材とを示す平面図である。 (A)は、上記第1温度検知部材及び第2温度検知部材を示す斜視図であり、(B)は、上記通電遮断部材を示す斜視図である。 上記加熱ユニットの上記第1温度検知部材を示す断面図である。 上記加熱ユニットの上記通電遮断部材を示す断面図である。 上記加熱ユニットの上記第2温度検知部材を示す断面図である。 (A)は、比較例の加熱ユニットの要部構成を示す側面図であり、(B)は、比較例での最大幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図であり、(C)は、比較例での最小幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図である。 (A)は、実施形態1の加熱ユニットの要部構成を示す側面図であり、(B)は、実施形態1での最大幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図であり、(C)は、実施形態1での最小幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図であり、(D)は、実施形態1での中間幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図である。 (A)は、本開示の変形例1の加熱ユニットの要部構成を示す側面図であり、(B)は、変形例1での最小幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図である。 (A)は、本開示の変形例2の加熱ユニットの要部構成を示す側面図であり、(B)は、変形例2での最小幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図である。 本開示の実施形態2に係る加熱ユニットの要部構成を示す側面図である。
〔実施形態1〕
以下、本開示の実施形態1について図1~図6を参照しつつ説明する。本実施形態では、画像形成装置1の一例として、トナーを用いてシートS1に画像を形成するレーザプリンタについて説明する。
〔画像形成装置1の構成〕
図1は、本開示の実施形態1に係る画像形成装置1の概略構成を説明する図である。尚、以下の説明では、画像形成装置1として、モノクロ画像の画像形成処理を行うモノクロプリンタを例示するが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、フルカラー画像の画像形成処理を行うカラープリンタであってもよい。
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体2と、給紙部3と、画像形成部4と、排出ローラ5と、排出トレイ6と、を備える。筐体2は、図1に示すように、画像形成装置1の外容器を構成しており、画像形成装置1の要部構成を収容している。
図1に示すように、給紙部3は、シートS1を供給する。給紙部3は、給紙トレイ31と、給送ローラ32と、押圧板33と、搬送ローラ34と、レジストレーションローラ35と、を備える。給紙トレイ31は、上面が開放した箱状の部材であり、所定量のシートS1を収容する。また、シートS1は、画像形成処理が施される記録媒体であって、紙またはプラスチックなどである。
給送ローラ32は、給紙トレイ31に収容されたシートS1を送り出す。すなわち、シートS1が送り出される場合、給紙トレイ31上のシートS1は、押圧板33によって給送ローラ32に寄せられ、給送ローラ32の回転に伴い搬送ローラ34に給送される。搬送ローラ34は、シートS1をレジストレーションローラ35に向けて搬送する。レジストレーションローラ35は、シートS1の先端の位置を揃えた後、画像形成部4に向けてシートS1を搬送する。
画像形成部4は、給紙部3によって送り出されたシートS1に画像形成処理を施して画像を形成する。図1に示すように、画像形成部4は、露光器41と、転写器42と、帯電器43と、現像部44と、本開示の定着装置45と、感光ドラム46と、を備える。露光器41は、図示しないレーザ光源と、ポリゴンミラー41Gと、走査レンズ41Lと、ポリゴンモータ41Mと、反射鏡41Rと、を備える。
ポリゴンミラー41Gは正六角柱の側面を6つの反射面とする回転多面鏡である。ポリゴンミラー41Gは、上記レーザ光源が出射した光ビームL1を感光ドラム46に向かう方向へ偏向するためのものである。ポリゴンモータ41Mは、不図示のモータドライバによって駆動されることにより、ポリゴンミラー41Gを回転駆動する。
露光器41は、光ビームL1をポリゴンミラー41Gにより偏向して、ポリゴンミラー41Gから走査レンズ41L及び反射鏡41Rを介して感光ドラム46の表面に光ビームL1を出射する。露光器41は、光ビームL1によって感光ドラム46の表面を走査して感光ドラム46を露光する。これにより、後述のトナー像を構成する静電潜像が感光ドラム46に形成される。ポリゴンモータ41Mは、例えば、ブラシレスDCモータである。
転写器42は、感光ドラム46との間でシートS1を挟む転写ローラを備えており、感光ドラム46から上記トナー像をシートS1に転写する。帯電器43は、例えば、図示しない帯電ワイヤ及びグリッド部を有するスコロトロン型の帯電器を含む。この帯電器43では、図示しない高電圧生成回路により、上記帯電ワイヤに帯電電圧が印加され、上記グリッド部にグリッド電圧が印加されることでコロナ放電が発生し、感光ドラム46の表面が一様に帯電される。現像部44は、現像ローラ44R、及び現像剤、例えばトナーを収容したトナーカートリッジ44Aを備える。
尚、上記の説明以外に、例えば、上記転写ローラに代えて、転写ベルトを転写器42が含む構成でもよい。また、例えば、スコロトロン型の帯電器に代えて、帯電ローラを帯電器43が含む構成でもよい。
画像形成部4では、感光ドラム46の表面が帯電器43により一様に帯電された後、露光器41からの光ビームL1により、印刷データに基づいた静電潜像が感光ドラム46の表面に形成される。また、現像ローラ44Rは、トナーカートリッジ44Aの内部からトナーを静電潜像が形成された感光ドラム46の表面に供給する。これにより、静電潜像が可視像化され、感光ドラム46の表面上にトナー像が形成される。その後、給紙部3から給紙されたシートS1が、感光ドラム46と転写器42との間である転写位置に搬送されることによって感光ドラム46の表面上に形成されたトナー像がシートS1上に転写される。
トナー像が転写されたシートS1は、感光ドラム46及び転写器42によって、定着装置45に搬送される。定着装置45は、シートS1に形成されたトナー像を定着する。具体的には、定着装置45は、ヒータ60で生じた熱を用いて、感光ドラム46及び転写器42から搬送されるシートS1上のトナー像を熱定着させる。トナー像が熱定着されたシートS1は、排出ローラ5によって排出トレイ6上に排出される。
定着装置45は、トナー像が形成されたシートS1を加圧する加圧ローラ51と、そのシートS1に接してシートS1を加熱する加熱ユニット52とを備える。これらの加圧ローラ51及び加熱ユニット52では、図示しない押圧部によって一方が他方側に押圧されている。そして、定着装置45では、不図示の制御部の指示に従って上記押圧部が制御されることにより、加圧ローラ51と加熱ユニット52の間に所定の圧力が加えられた状態で、シートS1に対するトナー像の定着動作が行われる。
加圧ローラ51は、図1において、上記制御部からの指示に従って時計方向周りに回転駆動するようになっている。つまり、加圧ローラ51は、加熱ユニット52に設けられた後述のベルト53との間で排出トレイ6側に搬送されるシートS1を挟持した状態で、回転することにより、ベルト53は、加圧ローラ51とベルト53及びシートS1との各摩擦力で、後掲の図4にRにて例示するように、所定の回転方向に従動回転するように構成されている。これにより、定着装置45では、トナー像が転写されたシートS1が、加圧ローラ51と加熱ユニット52との間に搬送されることで、トナー像がシートS1上に熱定着される。
〔加熱ユニット52の構成〕
ここで、図2~図6も参照して、本実施形態の加熱ユニット52について具体的に説明する。図2(A)は、本開示の実施形態1に係る定着装置45が備える加熱ユニット52のヒータ60を示す平面図であり、図2(B)は、上記加熱ユニット52の熱伝導部材70を示す平面図であり、図2(C)は、上記加熱ユニット52の第1温度検知部材81と第2温度検知部材82と通電遮断部材83とを示す平面図である。図3(A)は、上記第1温度検知部材81及び第2温度検知部材82を示す斜視図であり、図3(B)は、上記通電遮断部材83を示す斜視図である。図4は、上記加熱ユニット52の上記第1温度検知部材81を示す断面図である。図5は、上記加熱ユニット52の上記通電遮断部材83を示す断面図である。図6は、上記加熱ユニット52の上記第2温度検知部材82を示す断面図である。
図2(A)~図2(C)に示すように、本実施形態の加熱ユニット52は、ヒータ60と、ヒータ60を保持するホルダ75と、ヒータ60とホルダ75との間に配置された熱伝導部材70と、を備える。ヒータ60は、平面視で長方形状に構成された加熱部材であり、基板61と、基板61上に配置された、例えば、2つの抵抗発熱体62とを有する。
基板61は、例えば、セラミック材料により構成されており、基板61の一方の面には、例えば、印刷パターニングにより、上記2つの抵抗発熱体62が互いに平行となるように形成されている。なお、この説明以外に、例えば、ステンレスなどの金属材料によって基板61を構成することもできる。この場合、2つの抵抗発熱体62は、ガラス材料などの絶縁層を介在させて基板61の一方の面上に形成される。
抵抗発熱体62は、例えば、ニッケル-クロム合金や鉄-クロム合金などの発熱性に優れた導電性材料を用いて構成されている。また、抵抗発熱体62の一端62Aには、導線64を介して給電端子63が接続されている。また、抵抗発熱体62の他端62Bには、導線65が接続されており、2つの抵抗発熱体62が導線65を介して電気的に導通するようになっている。
給電端子63には、不図示のコネクタが着脱可能に接続されるようになっており、コネクタを介在させて不図示の電源が給電端子63に接続されて電力供給が行われるよう構成されている。そして、ヒータ60では、抵抗発熱体62は、上記制御部の指示に従って、熱を発生するようになっている。つまり、抵抗発熱体62への供給電流が制御され、さらには、抵抗発熱体62で生じた熱が増減されて、ヒータ60からベルト53への加熱が、制御される。
また、図2(A)に示すように、ヒータ60では、抵抗発熱体62はその長手方向の寸法が定着装置45で使用可能な最大幅H1のシートS1よりも大きい寸法とされている。また、定着装置45では、幅寸法が異なる複数種類のシートS1に対応可能に構成されている。具体的にいえば、定着装置45では、複数種類のシートサイズのシートS1において、幅方向の中心が一致する状態で定着動作が行われるようになっており、例えば、定着装置45で使用可能な最小幅H2のシートS1については、抵抗発熱体62の中央部によって加熱されることで定着動作が行われる。
また、定着装置45では、最小幅H2のシートS1に対して定着動作を行う場合、最小幅H2の長手方向の外側の端部領域H3及びH4は、最小幅H2のシートS1が存在していない非通紙領域となる。このため、端部領域H3及びH4では、その定着動作の際に最小幅H2のシートS1によって熱が奪われずに、ヒータ60の温度が抵抗発熱体62の中央部、つまり最小幅H2の領域に比べて上昇し易い。
また、ヒータ60は、図5に示すように、抵抗発熱体62を覆うように基板61上に設けられたカバー66を有する。カバー66は、例えば、ガラス材料などの絶縁材料を用いて構成されている。また、カバー66は、ベルト53の内周面に接触するニップ面66Aを備えている。
ベルト53は、耐熱性及び可撓性を有する無端状のベルトであり、例えば、ステンレス等の金属材料からなる基材と、フッ素樹脂などの合成樹脂材料からなり、基材を被覆する絶縁層とを備える(図示せず)。ベルト53は、その内部にヒータ60、熱伝導部材70、ホルダ75、第1温度検知部材81、第2温度検知部材82、及び通電遮断部材83を収容した状態で、これらヒータ60、熱伝導部材70、ホルダ75、第1温度検知部材81、第2温度検知部材82、及び通電遮断部材83の周りを回転するようになっている。
さらに、ベルト53の内周面は、ヒータ60のニップ面66Aと当接しており、ヒータ60からの熱がベルト53を経てシートS1に伝えられるように構成されている。また、ベルト53の長手方向の寸法は、後掲の図8(A)に例示するように、抵抗発熱体62の寸法よりも大きくされている。
ホルダ75は、例えば、合成樹脂材料を用いて構成されている。また、ホルダ75は、図2(C)に示すように、ヒータ60を支持する支持部75Aを有する。つまり、支持部75Aは、熱伝導部材70に当接し熱伝導部材70を介在させて、図2(C)に点線にて示すヒータ60の基板61を支持する。また、ホルダ75は、図5に示すように、ベルト53の内周面に接触するガイド面75B1を有し、ベルト53を案内するガイド部75Bを備える。
熱伝導部材70は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅などの熱伝導率が大きい金属材料を用いて構成されており、ヒータ60の長手方向に熱を伝導して、長手方向でヒータ60の温度を均一化するための均熱板として機能する。尚、グラファイトシート等の異方性熱伝導部材を用いて熱伝導部材70を構成することもできる。このような異方性熱伝導部材を用いる場合には、厚み方向の熱伝導率よりも、長手方向の熱伝導率を大きくすることが望ましい。
また、熱伝導部材70は、図2(B)に示すように、ヒータ60の長手方向で端面が互いに対向するように近接して配置された第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72とを有する。ここでいう端面が互いに対向するように近接して配置とは、上記長手方向において、第1熱伝導部材71の端面と第2熱伝導部材72の端面とが、互いに接触する状態や、所定の隙間をおいて離間している状態をいう。
また、第1熱伝導部材71は、図2(B)に示すように、ヒータ60の長手方向の一方側の端部で端部領域H3のほぼ全体を含んだ範囲に対応するように設けられている。また、第1熱伝導部材71には、後に詳述するように、ヒータ60の長手方向の端部の温度を検知する温度検知部材としての第2温度検知部材82が直接的に接触している。
また、第2熱伝導部材72は、図2(B)に示すように、ヒータ60の長手方向の中央部及び他方側の端部で最小幅H2及び端部領域H4の全体を含んだ範囲に対応するように設けられている。また、第2熱伝導部材72には、後に詳述するように、上記中央部において、開口72A及び開口72Bが形成されており、第1温度検知部材81及び通電遮断部材83がそれぞれ開口72A及び開口72Bを介して基板61の裏面61Aに直接的に接触している。
また、第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72とは、図2(B)に示すように、それら第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72との間の位置である対向位置が上記長手方向における、抵抗発熱体62の中央位置よりも第2温度検知部材82側に設定されている。具体的には、上記対向位置は、図2(B)に示すように、端部領域H3内にある。
第1温度検知部材81及び第2温度検知部材82は、例えば、サーミスタを用いて構成されている。尚、以下の説明では、第1温度検知部材81及び第2温度検知部材82について、温度検知部材80と総称する。
図3(A)に示すように、温度検知部材80は、基材80Aと、温度検知素子80Dが設置されるとともに、温度検知素子80Dを上側に突出させる突出部材80Bと、突出部材80Bを覆うように基材80Aに設けられたフィルム材80Cと、を備える。突出部材80Bは、例えば、スポンジ材などの弾性材料を用いて構成されており、基材80Aに取り付けられている。温度検知部材80では、突出部材80Bによって温度検知素子80Dを押圧することにより、温度検知対象物に温度検知素子80Dを確実に接触させて温度検知を精度良く行うことができる。
第1温度検知部材81は、図2(C)に示すように、最小幅H2の範囲内の位置となるようにホルダ75に設けられており、ヒータ60の長手方向の中央部の温度を検知する。具体的にいえば、第1温度検知部材81では、図4に示すように、突出部材80Bがホルダ75の開口75A1及び第2熱伝導部材72の開口72Aを順次挿通し、温度検知素子80Dが基板61の裏面61Aに接触することにより、上記中央部の温度が検知される。また、第1温度検知部材81は、上記制御部に接続されており、制御部は、第1温度検知部材81の検知結果を用いてヒータ60のフィードバック制御を行うようになっている。
尚、この説明以外に、ホルダ75の開口75A1及び第2熱伝導部材72の開口72Aを形成することなく、突出部材80Bを第2熱伝導部材72の裏面に接触させることにより、第1温度検知部材81を第2熱伝導部材72に接触させる構成でもよい。
第2温度検知部材82は、図2(C)に示すように、端部領域H3の範囲内の位置であって抵抗発熱体62の長手方向の端部の位置となるようにホルダ75に設けられており、第1温度検知部材81よりも上記長手方向の端部側の温度を検知する。具体的にいえば、第2温度検知部材82では、図6に示すように、突出部材80Bがホルダ75の開口75A2を挿通し、温度検知素子80Dが第1熱伝導部材71の裏面に接触することにより、上記長手方向の端部の温度が検知される。また、第2温度検知部材82は、上記制御部に接続されており、制御部は、第2温度検知部材82の検知結果を用いて上記長手方向の端部での温度上昇の程度を判別する。
通電遮断部材83は、ヒータ60が異常に昇温した場合に抵抗発熱体62への通電を遮断する。具体的には、通電遮断部材83は、例えば、サーモスタットを用いて構成されており、図3(B)に示すように、容器83Aと、容器83Aから上側に突出するとともに、温度を検知する温度検知部83Bと、を備える。容器83Aには、温度検知部83Bに接続されるとともに、例えば、バイメタルを用いた図示しない遮断機構が設けられている。通電遮断部材83は、ヒータ60の温度が所定温度以上に昇温した場合に、抵抗発熱体62の通電、つまり電力供給を遮断する。
また、通電遮断部材83は、図2(C)に示すように、最小幅H2の範囲内の位置となるようにホルダ75に設けられており、ヒータ60の長手方向の中央部の温度を検知する。具体的にいえば、通電遮断部材83では、図5に示すように、温度検知部83Bがホルダ75の開口75A3及び第2熱伝導部材72の開口72Bを順次挿通し、温度検知部83Bが基板61の裏面61Aに接触することにより、上記中央部の温度が検知される。
以上のように、本実施形態の定着装置45及びこれを用いた画像形成装置1は、抵抗発熱体62を有するヒータ60と、ヒータ60を保持するホルダ75と、ヒータ60とホルダ75との間に配置された熱伝導部材70と、ヒータ60の長手方向の端部の温度を検知する第2温度検知部材82と、を備える。熱伝導部材70は、長手方向で端面が互いに対向するように近接して配置された第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72とを有し、第1熱伝導部材71には、第2温度検知部材82が接触する。第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72との間の位置である対向位置は、長手方向における、抵抗発熱体62の中央位置よりも第2温度検知部材82側にある。この結果、本実施形態では、第2温度検知部材82は、定着装置45で使用可能な最小幅H2のシートS1に定着動作を行う場合に、第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72との間の対向位置を有さない場合と異なり、上記長手方向の中央部での低温領域の温度を含んだ温度の影響を抑えて、長手方向の端部の温度を検知することができる。従って、本実施形態では、シートサイズに関わらず、定着温度を高精度に検知することができる定着装置45及び画像形成装置1を構成することができる。
また、本実施形態では、第2温度検知部材82は、抵抗発熱体62の長手方向の端部の位置に配置されているので、第2温度検知部材82はより昇温し易い、抵抗発熱体62の長手方向の端部での温度を検知することができ、定着温度の検知精度をより確実に高めることができる。
ここで、図7及び図8を参照して本実施形態の定着装置45及び画像形成装置1の効果について具体的に説明する。図7(A)は、比較例の加熱ユニットの要部構成を示す側面図であり、図7(B)は、比較例での最大幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図であり、図7(C)は、比較例での最小幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図である。図8(A)は、実施形態1の加熱ユニットの要部構成を示す側面図であり、図8(B)は、実施形態1での最大幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図であり、図8(C)は、実施形態1での最小幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図であり、図8(D)は、実施形態1での中間幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図である。
図7(A)に示すように、比較例では、加熱ユニット152は、抵抗発熱体162を有するヒータ160と、ホルダ175、ベルト153と、単一の熱伝導部材170と、熱伝導部材170に接触するとともに、ヒータ160の長手方向の端部の温度を検知する温度検知部材182と、を備える。
比較例では、図7(B)に示すように、加熱ユニット152で使用可能な最大幅H1のシートS1に対して定着動作を行う場合、最大幅H1のシートS1では、抵抗発熱体162による発熱範囲HA1に対して、長手方向の寸法が若干小さい。このため、最大幅H1の外側に非通紙領域が発生して、ヒータ160の温度が非通紙領域で上昇し、ヒータ160の温度分布は、波形g1で示される。そして、温度検知部材182は、図7(B)に示すように、中央部の温度よりも若干上昇した温度を上記端部の温度として検知する。
また、比較例では、図7(C)に示すように、加熱ユニット152で使用可能な最小幅H2のシートS1に対して定着動作を行う場合、最小幅H2のシートS1では、抵抗発熱体162による発熱範囲HA1に対して、長手方向の寸法が最大幅H1よりも小さい。このため、比較的大きい非通紙領域が発生して端部の温度が比較的大きく上昇する。
ところが、比較例では、端部の温度は熱伝導部材170により、比較的低温領域の中央部の温度と均熱化されるため、ヒータ160の温度分布は、波形g2に示すように、熱伝導部材170を設けていない場合での温度分布を示す波形g3に比べて、端部の温度の上昇が低減される。そして、温度検知部材182は、図7(C)に示すように、中央部の温度によって低減された温度を上記端部の温度として検知する。
このように、比較例では、最小幅H2のシートS1に対して定着動作を行う場合、温度検知部材182は、端部の温度として実際の温度よりも低い温度を検知する。この結果、比較例では、最小幅H2のシートS1での温度を高精度に検知することができない。
これに対して、本実施形態では、加熱ユニット52は、図8(A)に示すように、抵抗発熱体62を有するヒータ60と、ホルダ75、ベルト53と、第1熱伝導部材71と、第2熱伝導部材72と、第1熱伝導部材71に接触するとともに、ヒータ60の長手方向の端部の温度を検知する第2温度検知部材82と、を備える。
本実施形態では、図8(B)に示すように、加熱ユニット52で使用可能な最大幅H1のシートS1に対して定着動作を行う場合、最大幅H1のシートS1では、抵抗発熱体62による発熱範囲HA1に対して、長手方向の寸法が若干小さい。このため、最大幅H1の外側に非通紙領域が発生して、ヒータ60の温度が非通紙領域で上昇し、ヒータ60の温度分布は、第1熱伝導部材71及び第2熱伝導部材72により、比較的低温領域の中央部の温度と均熱化されるため、波形G1で示される。
そして、第2温度検知部材82は、図8(B)に示すように、中央部の温度よりも若干上昇した温度を上記端部の温度として精度よく検知することができる。
また、本実施形態では、図8(C)に示すように、加熱ユニット52で使用可能な最小幅H2のシートS1に対して定着動作を行う場合、最小幅H2のシートS1では、抵抗発熱体62による発熱範囲HA1に対して、長手方向の寸法が最大幅H1よりも小さい。このため、比較的大きい非通紙領域が発生して端部の温度が比較的大きく上昇する。
ところが、本実施形態では、熱伝導部材70が長手方向において第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72とに分割して、これら第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72とを長手方向で端面が互いに対向するように近接して配置している。また、本実施形態では、これら第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72との対向位置は長手方向における、抵抗発熱体62の中央位置よりも第2温度検知部材82側としている。
このため、本実施形態では、ヒータ60の温度分布は、比較例と異なり、比較的低温領域の中央部の温度の影響が抑えられて、波形G2で示される。そして、第2温度検知部材82は、図8(C)に示すように、長手方向の端部の温度を精度よく検知することができる。尚、第1熱伝導部材71及び第2熱伝導部材72を設置しないときでの温度分布は、第2熱伝導部材72によって上記端部領域H4での温度が中央部の温度と均熱化されないため、端部領域H4での温度が上昇して、波形G3で示される。
また、本実施形態では、図8(D)に示すように、加熱ユニット52で最大幅H1と最小幅H2との間の中間幅H5のシートS1に対して定着動作を行う場合、中間幅H5のシートS1では、抵抗発熱体62による発熱範囲HA1に対して、長手方向の寸法が最大幅H1よりも若干小さい。このため、最小幅H2のシートS1よりも比較的小さい非通紙領域が発生して端部の温度が比較的小さく上昇する。
ところが、本実施形態では、上記のように第1熱伝導部材71が設けられているため、ヒータ60の温度分布は、最小幅H2のシートS1の場合と同様に、比較的低温領域の中央部の温度の影響が抑えられて、波形G4で示される。そして、第2温度検知部材82は、図8(D)に示すように、長手方向の端部の温度を精度よく検知することができる。
尚、比較例と同様に、第1熱伝導部材71及び第2熱伝導部材72に代えて、分割されていない、単一の熱伝導部材が用いられると、中間幅H5のシートS1に対する定着動作では、ヒータ60の温度分布は、比較的低温領域の中央部の温度の影響が抑えられずに、波形G5で示される。
以上のように、本実施形態では、第2温度検知部材82は、シートサイズに関わらず、定着動作時での長手方向の端部の温度を精度よく検知することができる。
また、図8(D)に示すように、本実施形態では、第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72との対向位置は上記端部領域H3内であって、最小幅H2のシートS1の幅方向の端部より外側、かつ、中間幅H5のシートS1の幅方向の端部より内側に設定されている。これにより、本実施形態品では、最小幅H2のシートS1に定着動作を行う場合に、第1熱伝導部材71側の温度をより上昇させ易くすることができ、第2温度検知部材82はより高精度に温度を検知することができる。
尚、上記の説明では、第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72との対向位置を端部領域H3内に設けた場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、長手方向において、最小幅H2のシートS1の幅方向の端部より内側、つまり図2において、最小幅H2の範囲内に対向位置を設定してもよい。これにより、最小幅H2のシートS1に定着動作を行う場合に、第1熱伝導部材71側の温度を上昇させ易くしつつ、最小幅H2のシートS1以外の定着動作を行う際の熱伝導部材70による伝熱効果を高めることができる。この結果、シートサイズに関わらず、高精度な定着温度の検知をより確実に行うことができる。
〔変形例1〕
図9(A)は、本開示の変形例1の加熱ユニットの要部構成を示す側面図であり、図9(B)は、変形例1での最小幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本変形例1では、図9(A)に示すように、加熱ユニット52において、第2温度検知部材82が上記中間幅H5のシートS1の幅方向の範囲内に配置されている。これにより、本変形例1では、第2温度検知部材82は実施形態1のものに比べて、上記長手方向のより内側に配置されることとなる。具体的に図9(B)に破線で示す第2温度検知部材82は実施形態1における位置であり、実線で示す第2温度検知部材82が本変形例1における位置を示す。これにより、最小幅H2のシートS1に定着動作を行う場合に、図9(B)に波形G2で示されるヒータ60の温度分布に対して、第2温度検知部材82は第1熱伝導部材71での昇温をより高精度に検知することが可能となる。
〔変形例2〕
図10(A)は、本開示の変形例2の加熱ユニットの要部構成を示す側面図であり、図10(B)は、変形例2での最小幅のシートの定着動作時の温度分布を説明する図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本変形例2では、図10(A)に示すように、加熱ユニット52において、第1熱伝導部材71の第2熱伝導部材72と反対側の端部は、ヒータ60の長手方向において、抵抗発熱体62よりも外側に位置している。また、第2温度検知部材82は、抵抗発熱体62の長手方向の端部の外側に配置されている。これにより、本変形例2では、最小幅H2のシートS1に定着動作を行う場合に、図10(B)に波形G6で示されるヒータ60の温度分布に対して、第2温度検知部材82は第1熱伝導部材71での昇温をより高精度に検知することが可能となる。
なお、図10(B)に波形G7は、第1熱伝導部材71をヒータ60の長手方向の外側に延長せずに、当該第1熱伝導部材71を抵抗発熱体62の内側に設けた場合でのヒータ60の温度分布である。
更に、本変形例2では、第2温度検知部材82は図8(C)の波形G2と同じ波形G7に示されるヒータ60の温度分布においてピークよりも低い温度を上記端部の温度として検知する。すなわち、本変形例2では、抵抗発熱体62よりも内側に、第1熱伝導部材71の第2熱伝導部材72と反対側の端部を設置していた実施形態1と比べて、第2温度検知部材82の検知温度を低くすることができる。
この結果、本変形例2では、実施形態1に比べて、第2温度検知部材82の耐熱温度を低減することができ、低コスト化を容易に図ることができる。また、本変形例2では、上記制御部における、長手方向の端部での温度上昇の程度を判別するための閾値を小さくすることが可能となって制御部の構成や動作を容易に簡単化することができる。
〔実施形態2〕
本開示の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図11は、本開示の実施形態2に係る加熱ユニットの要部構成を示す側面図である。図において、本実施形態と上記実施形態1との相違点は、第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72との対向位置に通電遮断部材83を配置した点である。
図11に示すように、本実施形態2の加熱ユニット52では、第1熱伝導部材71と第2熱伝導部材72とは所定の隙間をおいて配置されている。また、この隙間には、通電遮断部材83がヒータ60の基板の裏面に接触した状態で設けられている。
以上の構成により、本実施形態2は、実施形態1と同様な効果を奏する。また、本実施形態2では、実施形態1と同様に、ヒータ60の基板61の裏面61Aに通電遮断部材83を接触させているので、通電遮断部材83はヒータ60の温度に対する応答性を容易に確保することができる。すなわち、通電遮断部材83がヒータ60の基板61の裏面61Aに直接触れているので、通電遮断部材83はヒータ60の温度の上昇を素早く検知して、ヒータ60の温度が遮断温度としての上記所定温度に到達したか否かについても素早く検知することができる。
また、本実施形態2では、実施形態1と異なり、上記対向位置に通電遮断部材83を配置しているので、図5に示した第2熱伝導部材72の開口72Bの設置を省略することができ、通電遮断部材83の設置用加工を第2熱伝導部材72に施すことなく、通電遮断部材83を簡単に設置することができる。
尚、上記の説明では、第1熱伝導部材71及び第2熱伝導部材72に熱伝導部材70を分割する場合について説明したが、本開示は、ヒータ60の長手方向の端部の温度を検知する温度検知部材としての第2温度検知部材82とこの第2温度検知部材82に接触する第1熱伝導部材71とを有し、かつ、第1熱伝導部材71と対向する熱伝導部材との対向位置を、長手方向における、抵抗発熱体62の中央位置よりも第2温度検知部材82側に設定する構成であれば、熱伝導部材70の分割した設置数や設置位置などは何等限定されない。
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置
45 定着装置
53 ベルト
60 ヒータ
61 基板
62 抵抗発熱体
70 熱伝導部材
71 第1熱伝導部材
72 第2熱伝導部材
75 ホルダ
82 第2温度検知部材
83 通電遮断部材
S1 シート
H1 最大幅
H2 最小幅
H5 中間幅

Claims (8)

  1. 基板と、前記基板上に配置された抵抗発熱体とを有するヒータと、
    前記ヒータに接触する内周面を有し、前記ヒータの周りを回転する無端状のベルトと、
    前記ヒータを保持するホルダと、
    前記ヒータと前記ホルダとの間に配置された熱伝導部材と、
    前記ヒータの長手方向の端部の温度を検知する温度検知部材と、を備え、
    前記熱伝導部材は、前記長手方向で端面が互いに対向するように近接して配置された第1熱伝導部材と第2熱伝導部材とを有し、
    前記第1熱伝導部材には、前記温度検知部材が接触し、
    前記第1熱伝導部材と前記第2熱伝導部材との間の位置である対向位置は、前記長手方向における、前記抵抗発熱体の中央位置よりも前記温度検知部材側にある、定着装置。
  2. 前記対向位置は、前記長手方向において、前記定着装置で使用可能な最小幅のシートの幅方向の端部より内側である、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記対向位置は、前記長手方向において、前記定着装置で使用可能な最小幅のシートの幅方向の端部より外側、かつ、前記定着装置で使用可能な中間幅のシートの幅方向の端部より内側である、請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記温度検知部材は、前記抵抗発熱体の前記長手方向の端部の位置に配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記温度検知部材は、前記定着装置で使用可能な中間幅のシートの幅方向の範囲内に配置されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第1熱伝導部材の前記第2熱伝導部材と反対側の端部は、前記長手方向において、前記抵抗発熱体よりも外側に位置し、
    前記温度検知部材は、前記抵抗発熱体の前記長手方向の端部の外側に配置されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記ヒータが異常に昇温した場合に前記抵抗発熱体への通電を遮断する通電遮断部材、をさらに備え、
    前記通電遮断部材は、前記対向位置に配置されて、前記基板に接触している、請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置を備える、画像形成装置。

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