JP2023059430A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部充電中に昇温処理を適切に実行する。【解決手段】ヒータ7は、供給電力を用いたメインバッテリ3の昇温処理が可能に構成されている。電流センサ32は、充電設備900からメインバッテリ3への充電電流を検出する。補機バッテリ6は、メインバッテリ3に蓄えられた電力を汲み出すことで充電される。補機負荷8は、供給電力を消費することで動作するように構成されている。ECU10は、供給電力が基準電力を上回る場合、充電処理と昇温処理とを同時に実行する一方で、供給電力が基準電力を下回る場合、充電処理を昇温処理よりも優先して実行する。ECU10は、充電設備900から供給される所定の設定電流と、電流センサ32により検出された電流との差に基づいて、供給電力を補正するとともに、メインバッテリ3から補機バッテリ6に汲み出される電力と、補機負荷8による消費電力とに基づいて、供給電力を補正する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両に関し、より特定的には、充電設備からの供給電力を用いて充電される車両に関する。
今後、充電設備からの供給電力を用いて充電される電気自動車、プラグインハイブリッド車等の車両の普及が進むと予想されている。以下、このような充電態様を「外部充電」とも称する。
外部充電時にバッテリの温度が過度に低い場合、バッテリの出力低下、充電可能なバッテリ容量の低下などが起こり得る。そこで、バッテリの昇温処理を外部充電時に実行することが提案されている。たとえば特開2015-225782号公報(特許文献1)には、充電設備からの供給電力の一部をバッテリのヒータへと供給することが開示されている(特許文献1の段落[0068]参照)。
特開2015-225782号公報 特開2017-99057号公報
特開2017-99057号公報(特許文献2)には充電設備からの供給電力が基準電力を上回る場合、「通常処理」により昇温処理と充電処理とを同時に実行する一方で、充電設備からの供給電力が基準電力を下回る場合には、「低電力用処理」により昇温処理を禁止して充電処理を実行することが記載されている(特許文献2の図3参照)。
詳細は後述するが、このような場合に、充電設備からの供給電力と基準電力とに基づく昇温処理の実行条件を的確に設定しないと、昇温処理が適切に実行されない可能性がある。つまり、昇温処理が望ましい条件下で昇温処理が実行されなかったり、昇温処理が不必要な条件下で昇温処理が実行されたりする可能性がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、充電設備からの供給電力を用いた外部充電が可能な車両において、外部充電中に昇温処理を適切に実行することである。
本開示のある局面に従う車両は、バッテリと、昇温装置と、電流センサと、補機バッテリと、補機負荷と、制御装置とを備える。バッテリは、車両外部の充電設備からの供給電力を用いた充電処理により充電される。昇温装置は、供給電力を用いたバッテリの昇温処理が可能に構成されている。電流センサは、充電設備からバッテリへの充電電流を検出する。補機バッテリは、バッテリに蓄えられた電力を汲み出すことで充電される。補機負荷は、供給電力を消費することで動作するように構成されている。制御装置は、供給電力が基準電力を上回る場合、充電処理と昇温処理とを同時に実行する一方で、供給電力が基準電力を下回る場合、充電処理を昇温処理よりも優先して実行する。制御装置は、充電設備から供給される所定の設定電流と、電流センサにより検出された電流との差に基づいて、供給電力を補正するとともに、バッテリから補機バッテリに汲み出される電力と、補機負荷による消費電力とに基づいて、供給電力を補正する。
上記構成においては、充電設備から供給される所定の設定電流と、電流センサにより検出された電流との差、すなわち、充電設備のばらつき(後述)に基づいて、供給電力が補正されることで、昇温処理の実行条件が調整される。それに加えて、バッテリから補機バッテリに汲み出される電力と、補機負荷による消費電力とに基づいて、すなわち、ユーザによる補機負荷の使い方(後述)に基づいて、供給電力が補正されることによっても、昇温処理の実行条件が調整される。よって、上記構成によれば、外部充電中に昇温処理を適切に実行できる。
本開示によれば、外部充電中に昇温処理を適切に実行できる。
本実施の形態に係る車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 本実施の形態における外部充電の処理手順を示すフローチャートである。 設備補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 設備補正処理の詳細を説明するための図である。 補機補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 補機補正処理の詳細を説明するための図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<車両構成>
図1は、本実施の形態に係る車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。車両100は、充電設備900からの供給電力による外部充電が可能に構成された車両である。車両100は、この例では電気自動車:BEV(Battery Electric Vehicle)である。車両100は、プラグインハイブリッド車:PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、燃料電池車:FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle)であってもよい。
車両100は、インレット11と、電力変換装置12と、充電リレー21と、システムメインリレー:SMR(System Main Relay)22と、メインバッテリ3と、電圧センサ31と、電流センサ32と、PCU(Power Control Unit)41と、モータジェネレータ42と、高圧負荷43と、DC/DCコンバータ5と、補機バッテリ6と、電圧センサ61と、電流センサ62と、ヒータ7と、補機負荷8と、ECU(Electronic Control Unit)10とを備える。
インレット11は、充電ケーブルの先端に設けられた充電コネクタ910を接続可能に構成されている。インレット11は、充電ステーション等の充電設備900から充電コネクタ910を介して供給される交流電力を受ける。インレット11が受けた交流電力は電力変換装置12に伝送される。
電力変換装置12は、充電設備900から供給される交流電力を、メインバッテリ3を充電するための直流電力に変換する。図示しないが、電力変換装置12は、たとえば、フィルタ回路と、PFC(Power Factor Correction)回路と、平滑コンデンサと、DC/DCコンバータとを含む。フィルタ回路は、インレット11が受けた交流電力に含まれるノイズを除去する。PFC回路は、フィルタ回路によりノイズ除去された交流電力を整流および昇圧して平滑コンデンサに出力するとともに、入力電流を正弦波に近づけることで力率を改善する。平滑コンデンサは、PFC回路からの直流電力の電圧変動を平滑化する。DC/DCコンバータは、平滑コンデンサにより平滑化された直流電力の電圧をメインバッテリ3の充電に適する電圧に変換する。
充電リレー21は、電力変換装置12とメインバッテリ3との間に電気的に接続されている。充電リレー21は、外部充電時には基本的に、ECU10からの制御指令に従って閉成される。これにより、電力変換装置12からの直流電力をメインバッテリ3に供給することが可能となる。
メインバッテリ3は、充電リレー21とSMR22との間に電気的に接続されている。メインバッテリ3は、複数のセルを含む組電池である。各セルは、リチウムイオン電池などの二次電池である。メインバッテリ3は、車両100の駆動力を発生させるための電力を供給する。また、メインバッテリ3は、モータジェネレータ42により回生発電された電力を蓄える。なお、メインバッテリ3は、本開示に係る「バッテリ」に相当する。
電圧センサ31は、メインバッテリ3の電圧(メインバッテリ3への充電電圧)を検出し、その検出結果をECU10に出力する。電流センサ32は、メインバッテリ3に入出力される電流を検出し、その検出結果をECU10に出力する。ECU10は、電圧センサ31および電流センサ32からの検出結果に基づいて、メインバッテリ3の残存容量を算出できる。なお、電流センサ32は、本開示に係る「電流センサ」に相当する。
SMR22は、メインバッテリ3とPCU41との間、および、メインバッテリ3と高圧負荷43との間に電気的に接続されている。SMR22は、車両100の走行時にはECU10からの制御指令に従って閉成される。これにより、メインバッテリ3の電力が高圧負荷43とPCU41とに供給され、モータジェネレータ42を駆動することが可能となる。
PCU41は、ECU10からの制御指令に従って、メインバッテリ3とモータジェネレータ42との間で電力変換を行う。PCU41は、メインバッテリ3から電力を受けてモータジェネレータ42を駆動するインバータと、インバータに供給される直流電圧のレベルを調整するコンバータ(いずれも図示せず)とを含み得る。
モータジェネレータ42は、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ42の出力トルクは、減速機や動力分割機構によって構成される動力伝達ギヤを介して駆動輪(いずれも図示せず)に伝達され、車両100を走行させる。モータジェネレータ42は、車両100の回生制動時には、駆動輪の回転力によって発電することができる。そして、その発電電力は、PCU41によってメインバッテリ3の充電電力に変換される。
高圧負荷43は、SMR22を介してメインバッテリ3に電気的に接続されている。高圧負荷43は、たとえば、エアコン、シートヒータ、車内コンセント用のインバータを含み得る。
DC/DCコンバータ5は、補機バッテリ6と、SMR22を介してメインバッテリ3との間に電気的に接続されている。DC/DCコンバータ5は、メインバッテリ3からの電力を電圧変換して補機バッテリ6に供給する(汲み出し)。
補機バッテリ6は、DC/DCコンバータ5に電気的に接続されている。補機バッテリ6は、鉛蓄電池またはリチウムイオン電池などの二次電池である。補機バッテリ6は、ヒータ7および補機負荷8に電力を供給する。
電圧センサ61は、補機バッテリ6の電圧を検出し、その検出結果をECU10に出力する。電流センサ62は、補機バッテリ6に入出力される電流を検出し、その検出結果をECU10に出力する。ECU10は、電圧センサ61および電流センサ62からの検出結果に基づいて、補機バッテリ6の残存容量を算出できる。
ヒータ7は、リレー71を介して、DC/DCコンバータ5に電気的に接続されるとともに補機バッテリ6に電気的に接続されている。ヒータ7は、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータなどの電気ヒータである。リレー71がECU10からの制御指令に従って閉成されることで、DC/DCコンバータ5または補機バッテリ6からの電力がヒータ7に供給される。これにより、メインバッテリ3を昇温できる(昇温処理)。なお、ヒータ73は、本開示に係る「昇温装置」の一例である。
補機負荷8は、補機バッテリ6に電気的に接続されている。補機負荷8は、たとえば、ランプ類(ヘッドランプ、フォグランプ、コーナリングシグナルランプ、コーナーランプ等)、オーディオ機器、カーナビゲーションシステム、ABS(Antilock Brake System)、オイルポンプ、メータ類、デフォガおよびワイパを含み得る。
ECU10は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサと、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリと、入出力ポート(いずれも図示せず)とを含む。ECU10は、充電ケーブル内に設けられた通信線を介して充電設備900の制御装置と双方向に通信可能である。ECU10は、上記センサから受ける信号ならびにメモリに記憶されたプログラムおよびマップに基づいて、車両100に備えられた各機器を制御したり監視したりする。
より具体的には、ECU10は、充電処理と昇温処理とを実行可能に構成されている。充電処理とは、充電リレー21が閉成された状態で、メインバッテリ3を充電するように電力変換装置12を制御する処理である。昇温処理とは、外部充電時に、充電リレー21およびSMR22に加えてリレー71が閉成された状態で、メインバッテリ3を昇温するようにDC/DCコンバータ5を制御する処理である。このように、充電処理では、充電設備900からの供給電力によりメインバッテリ3が充電される。昇温処理では、充電設備900からの供給電力によりメインバッテリ3が昇温される。
なお、図1には、車両100に備えられた全機器をECU10が制御する構成例を示している。しかし、ECU10は、機能毎に複数のECUに分割されていてもよい。ECU10により実行される様々な制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電気回路)を構築して処理してもよい。
<昇温処理の実行条件>
前述のように、充電処理および昇温処理では、いずれも充電設備900からの供給電力が用いられる。そのため、充電設備900からの供給電力が小さいにも拘わらず充電処理および昇温処理の両方を実行した場合には、充電処理のみを実行した場合と比べて、充電処理に用いられる供給電力が小さくなり、外部充電に要する時間が長くなり得る。
この点に鑑み、ECU10は、充電設備900から車両100への供給電力Pに応じて、「通常充電処理」と「低電力充電処理」とを切り替える。供給電力Pが基準電力A以上である場合、ECU10は、「通常充電処理」を選択し、充電処理と昇温処理とを同時に実行する。一方、供給電力Pが基準電力A未満である場合には、ECU10は、「低電力充電処理」を選択し、充電処理を昇温処理よりも優先する。この例では、ECU10は、昇温処理を禁止して充電処理を実行する。
上記処理では、充電設備900からの供給電力Pと基準電力Aとの大小関係に応じて、昇温処理の実行の有無が切り替えられる。したがって、供給電力Pを精度よく算出しないと、昇温処理が望ましい条件下で昇温処理が実行されなかったり、昇温処理が不必要な条件下で昇温処理が実行されたりする可能性がある。
本発明者は、充電設備900からの供給電力Pが充電設備900毎にばらつき得る点、および、メインバッテリ3への充電電力がユーザによる補機負荷8の使い方に応じて異なり得る点に着目した。より詳細に説明すると、ユーザ自身が工事を行って充電設備900がユーザの自宅等に設置される場合がある。その際に、外部充電中にブレーカが作動しないように、充電設備900から車両100に電流が流れにくい状態が意図的に作り出される場合がある。このような事情に起因して充電設備900からの供給電力Pには、ばらつきが生じ得る。充電設備900からの供給電力Pが小さいほど、メインバッテリ3への充電電力が小さくなる。また、補機負荷8(ランプ類、オーディオ機器、デフォガ、ワイパなど)の使い方はユーザ毎に異なる。ユーザの補機負荷8の使い方によっては、補機バッテリ6への充電電力および/または補機負荷8の消費電力が大きくなることで、メインバッテリ3への充電電力が小さくなり得る。
本実施の形態においては、充電設備900のばらつきを考慮するとともにユーザによる車両100の使い方を考慮して、供給電力Pを補正する構成を採用する。メインバッテリ3への充電電力が大きい場合には、メインバッテリ3の充電性能(電力の受け入れ性能)を向上させるため、充電処理の実行中に昇温処理も同時に実行することが望ましい。一方、メインバッテリ3への充電電力が小さい場合には、メインバッテリ3への充電電力が大きい場合と比べて、メインバッテリ3の充電性能向上を重視しなくてよい。したがって、充電処理を昇温処理よりも優先することで充電時間を短縮できる。本実施の形態では、上記のように充電処理および昇温処理が実現されるように、充電設備900からの供給電力Pが補正される。
<処理フロー>
図2は、本実施の形態における外部充電の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば予め定められた周期毎にメインルーチンから呼び出されて実行される。各ステップは、ECU10によるソフトウェア処理により実現されるが、ECU10内に配置されたハードウェア(電気回路)により実現されてもよい。以下、ステップをSと略す。
S1において、ECU10は、メインバッテリ3の温度が予め定められた閾値温度未満であるかどうかを判定する。メインバッテリ3の温度が閾値温度以上である場合(S1においてNO)、ECU10は、以降の処理をスキップし、処理をメインルーチンに戻す。メインバッテリ3の温度が閾値温度未満である場合(S1においてYES)、ECU10は、処理をS2に進める。
S2において、ECU10は、設備補正処理を実行することで、補正量ΔPxを算出する。設備補正処理については図3および図4にて詳細に説明する。
S3において、ECU10は、補機補正処理を実行することで、補正量ΔPyを算出する。補機補正処理については図5および図6にて詳細に説明する。
S3において、ECU10は、S3,S4にて算出された補正量ΔPx,ΔPyを用いて供給電力Pを補正する。より具体的には、ECU10は、補正前の供給電力Pに補正量ΔPxおよび補正量ΔPyを加算できる。なお、補正量ΔPx,ΔPyは正値に限らず、負値をとり得る。
S5において、ECU10は、補正後の供給電力Pと基準電力Aとを比較する。基準電力Aは、車両100の仕様(メインバッテリ3の満充電容量C0など)に応じて事前に設定された値である。基準電力Aとしては、充電処理と昇温処理とを同時に実行しても規定時間内に外部充電を完了可能な値を設定できる。
補正後の供給電力Pが基準電力A以上である場合(S5においてYES)、ECU10は、処理をS6に進め、通常充電処理を選択する。すなわち、ECU10は、充電処理と昇温処理とを同時に実行する。
これに対し、補正後の供給電力Pが補正後の基準電力A未満である場合(S5においてNO)、ECU10は、処理をS7に進め、低電力充電処理を選択する。すなわち、ECU10は、充電処理を昇温処理よりも優先し、昇温処理を行わずに充電処理を実行する。なお、S7,S8の処理の詳細については特許文献2を参照できる。
<設備補正処理>
図3は、設備補正処理の処理手順を示すフローチャートである。図4は、設備補正処理の詳細を説明するための図である。
図3および図4を参照して、S201において、ECU10は、充電設備900から車両100に供給される最大電流である設定電流を充電設備900との通信により取得する。設定電流は、充電設備900が準拠する充電規格に規定されているため、充電設備900にとっては既知の値である。
S202において、ECU10は、S201にて取得された設定電流に対する、充電設備900から車両100に実際に供給されて電流センサ32により検出される電流(実電流)のずれ量ΔIを算出する。より具体的には、図4に示すように、ECU10は、たとえば所定の期間毎に、回数が規定回数(たとえば7回)に達するまで、設定電流と実電流とを取得する。そして、ECU10は、各期間における設定電流と実電流との間のずれ量ΔIを算出する。
S203において、ECU10は、各期間におけるずれ量ΔIの平均値を電流ずれ量ΔIaveとして算出する。
S204において、ECU10は、S203にて算出された電流ずれ量ΔIaveと、電圧センサ31により検出された電圧とを乗算することにより、充電設備900からの供給電力のずれ量を補正量ΔPxとして算出する。補正量ΔPxは、充電設備900のばらつき度合い(すなわち、充電設備900が通常想定される通りに設置されているかどうか)が反映された値である。補正量ΔPxが大きいほど、通常から離れた状況に充電設備900が設置されていると言える。S204の処理の実行後、ECU10は、処理をS3に進め、補機補正処理を実行する。
<補機補正処理>
図5は、補機補正処理の処理手順を示すフローチャートである。図6は、補機補正処理の詳細を説明するための図である。
図5および図6を参照して、S301において、ECU10は、メインバッテリ3の残存容量(メインバッテリ3に蓄えられた電力量)Wrを算出する。ECU10は、メインバッテリ3の満充電容量C0にメインバッテリ3のSOC(State Of Charge)を乗算することによって残存容量Wrを算出できる(Wr=C0×SOC)。満充電容量C0は公知の手法に従って別フローにて算出され、ECU10のメモリに格納されている。ECU10のメモリに格納された値を読み出すことができる。SOCは、OCV-SOCカーブを用いる手法、電流を積算する手法などの公知の手法によって算出できる。
S302において、ECU10は、メインバッテリ3への充電電力Pcを算出する。充電電力Pcは、メインバッテリ3に設けられたセンサ類により算出できる。
S303において、ECU10は、メインバッテリ3から補機バッテリ6に汲み出された電力Paを所定期間が経過するまで積算することによって、メインバッテリ3から補機バッテリ6に汲み出された電力量Waを算出する。より具体的には、ECU10は、所定の周期毎に、電流センサ62により検出された汲み出し電流に補機バッテリ6の電圧を乗算する。ECU10は、その乗算値Paを積算することで、補機バッテリ6への汲み出し電力量Waを算出できる。
S304において、ECU10は、補機バッテリ6への汲み出し電力量Waがメインバッテリ3の残存容量Wrの50%よりも大きいかどうかを判定する。汲み出し電力量Waが残存容量Wrの50%よりも大きい場合(S303においてYES)、ECU10は、第1補正量P1を汲み出し電力Paの70%に設定する(P1=Pa×70%)(S305)。なお、50%との値は一例に過ぎず、適宜変更され得る。また、70%との値は、50%と100%との中間付近の値(平均的な値)の一例である。
汲み出し電力量Waが残存容量Wrの50%以下である場合(S304においてNO)、ECU10は、汲み出し電力量Waが残存容量Wrの30%よりも大きいかどうかを判定する(S306)。汲み出し電力量Waが残存容量Wrの30%よりも大きい場合(S306においてYES)、ECU10は、第1補正量P1を汲み出し電力Paの40%に設定する(P1=Pa×40%)(S307)。なお、30%との値も一例に過ぎず、適宜変更され得る。40%との値も30%と50%との中間値であり、例示である。
汲み出し電力量Waが残存容量Wrの30%以下である場合(S306においてNO)、ECU10は、第1補正量P1を0に設定する(P1=0)(S308)。S305,S307,S308のいずれかの処理の実行後、ECU10は、処理をS309に進める。
S309において、ECU10は、補機負荷8による消費電力Pbを所定期間が経過するまで積算することによって、補機負荷8による消費電力量Wbを算出する。より具体的には、各補機負荷8の消費電力の仕様値は既知であるため、ECU10は、動作中の補機負荷8の消費電力の仕様値を合計できる。この際、単なる動作/停止ではなくPWM(Pulse Width Modulation)制御が行われる補機負荷8については、ECU10は、PWM制御のデューティを考慮してもよい。
S310において、ECU10は、補機負荷8による消費電力量Wbがメインバッテリ3の残存容量Wrの50%よりも大きいかどうかを判定する。消費電力量Wbが残存容量Wrの50%よりも大きい場合(S310においてYES)、ECU10は、第2補正量P2を消費電力Pbの70%に設定する(P2=Pb×70%)(S311)。
消費電力量Wbが残存容量Wrの50%以下である場合(S310においてNO)、ECU10は、消費電力量Wbが残存容量Wrの30%よりも大きいかどうかを判定する(S312)。消費電力量Wbが残存容量Wrの30%よりも大きい場合(S312においてYES)、ECU10は、第2補正量P2を消費電力Pbの40%に設定する(P2=Pb×40%)(S313)。
消費電力量Wbが残存容量Wrの30%以下である場合(S312においてNO)、ECU10は、第2補正量W2を0に設定する(P2=0)(S314)。S311,S313,S314のいずれかの処理の実行後、ECU10は、処理をS315に進める。
S315において、ECU10は、メインバッテリ3への充電電力Pcから第1補正量P1および第2補正量P2を差し引くことで、補正量ΔPyを算出する(ΔPy=Pc-P1-P2)。充電電力Pcから差し引かれる値(P1+P2)は補機負荷8をユーザがどのように使うかに応じた値である。(P1+P2)が大きいユーザは、補機負荷8の消費電力が大きい使い方を好むと言える。
その後、ECU10は、処理をS4(図2参照)に戻し、補正量ΔPx,ΔPyを用いて供給電力Pを補正する。より詳細には、実電流が設定電流よりも小さい場合、充電設備900からの供給電力のずれ量(補正量ΔPx)は負値である。そのため、補正量ΔPxの絶対値が大きいほど、メインバッテリ3への実際の充電電力が小さくなる。よって、補正量ΔPxの絶対値が大きいほど、S5にてNO判定されて処理が低電力充電処理(S7)に進みやすくなるように、補正量ΔPxは、補正前の供給電力Pに加算される。一方、補機負荷8の消費電力が大きいほど補正量ΔPyは小さくなるが、Pc>P1+P2であるため、補正量ΔPyは正値である。補正量ΔPyが大きいほど、メインバッテリ3への実際の充電電力が大きくなる。よって、補正量ΔPyが大きいほど、S5にてYES判定されて通常充電処理(S6)に処理が進みやすくなるように、補正量ΔPyは、補正前の供給電力Pに加算される。
以上のように、本実施の形態においては、充電設備900のばらつきと、ユーザによる補機負荷8の使い方とを考慮して、充電設備900からの供給電力Pが補正される。充電設備900のばらつきに起因して供給電力Pが小さい場合には、供給電力P<基準電力Aの関係が成立して低電力充電処理が実行されやすくなるように、供給電力Pが補正される。これに対し、ユーザによる補機負荷8の消費電力が小さい場合には、供給電力P≧基準電力Aの関係が成立して通常充電処理が実行されやすくなるように、供給電力Pが補正される。よって、本実施の形態によれば、たとえ充電設備900にばらつきが存在しても、また、ユーザ毎に補機負荷8の使い方が異なっても、外部充電中に昇温処理を適切に実行できる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 インレット、12 電力変換装置、21 充電リレー、3 メインバッテリ、31 電圧センサ、32 電流センサ、41 PCU、42 モータジェネレータ、43 高圧負荷、5 DC/DCコンバータ、6 補機バッテリ、61 電圧センサ、62 電流センサ、7 ヒータ、71 リレー、8 補機負荷、10 ECU、100 車両、900 充電設備、910 充電コネクタ。

Claims (1)

  1. 車両外部の充電設備からの供給電力を用いた充電処理により充電されるバッテリと、
    前記供給電力を用いた前記バッテリの昇温処理が可能に構成された昇温装置と、
    前記充電設備から前記バッテリへの充電電流を検出する電流センサと、
    前記バッテリに蓄えられた電力を汲み出すことで充電される補機バッテリと、
    前記供給電力を消費することで動作するように構成された補機負荷と、
    前記供給電力が基準電力を上回る場合、前記充電処理と前記昇温処理とを同時に実行する一方で、前記供給電力が前記基準電力を下回る場合、前記充電処理を前記昇温処理よりも優先して実行する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記充電設備から供給される所定の設定電流と、前記電流センサにより検出された電流との差に基づいて、前記供給電力を補正するとともに、
    前記バッテリから前記補機バッテリに汲み出される電力と、前記補機負荷による消費電力とに基づいて、前記供給電力を補正する、車両。
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