JP2023059156A - 延長ガイドカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】血管内治療用器具等の処置デバイスを挿入することが容易な延長ガイドカテーテルを提供する。【解決手段】ガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルであって、長手軸方向に延在する内腔4を有する筒状体2と、筒状体2より近位側に延在する線状部材13とを有し、筒状体2の近位側開口5の外縁は傾斜部8を有し、傾斜部8に、(A)切欠き部の入口の幅が筒状体の外径の0.1倍以上0.8倍以下、(B)切欠き部の深さが切欠き部の入口の幅の0.2倍以上1.5倍以下、との要件を満たす切欠き部9が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルに関するものであり、詳細には、ガイドカテーテル内に挿入し、ガイドカテーテルの遠位側の開口から延出させて用いられる延長ガイドカテーテルに関するものである。
狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患に対して、ステントやバルーン等の血管内治療用器具を用いて心臓の冠動脈の狭窄部を拡張し、血流を増加させる経皮的冠動脈形成術(PCI)が行われている。この際、筒状のガイドカテーテルの先端を冠動脈の入口に挿入して留置した後、ガイドカテーテル内を通して血管内治療用器具を送達することにより、血管内治療用器具の冠動脈末梢側への挿入性を高めることが一般に行われている。しかしバックアップ力が小さく上記留置が不安定である場合には、ガイドカテーテルの先端が冠動脈の入口から外れてしまうことがある。その場合、ガイドカテーテル内にそれよりも径が小さい延長ガイドカテーテルを挿入して、延長ガイドカテーテルをガイドカテーテルの遠位側の開口から突出させて、バックアップ力を向上させることがある。
このような延長ガイドカテーテルは種々知られている。例えば特許文献1には、延長部分を含む近位部材と、延長部分に取り付けられているカラー部材と、カラー部材に取り付けられている遠位シース部材とを有するガイド延長ガイドカテーテルが開示されている。特許文献2には、溝が形成されている第1の面とその反対側の第2の面を有する部分を含むプッシュ部材と、プッシュ部材に隣接して通路を有する遠位シャフトとを備えるガイド延長カテーテルが開示されている。特許文献3には、筒状部と、筒状部よりも近位側に位置する第1テーパ部と、第1テーパ部よりも近位側に位置する第2テーパ部を備え、第1テーパ部の第1テーパ面と筒状部の軸方向とのなす角度が90°~145°であり、第2テーパ部の第2テーパ面と筒状部の軸方向とのなす角度が120°~175°である延長カテーテルが開示されている。
国際公開第2018/075700号 国際公開第2017/214209号 国際公開第2020/162286号
延長ガイドカテーテルはガイドカテーテルに挿入して用いられるが、血管内治療用器具等の処置デバイスをガイドカテーテルから延長ガイドカテーテルを通して送り出すのに当たり、延長ガイドカテーテルが、体腔やガイドカテーテルの屈曲部分に位置する場合がある。この場合、体腔やガイドカテーテルの屈曲部分で、延長ガイドカテーテルの内腔が潰れると、延長ガイドカテーテルに血管内治療用器具等の処置デバイスを挿入しにくくなることが懸念される。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、血管内治療用器具等の処置デバイスを挿入することが容易な延長ガイドカテーテルを提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明のガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルとは、長手軸方向に延在する内腔を有し、近位側開口と遠位側開口を有する筒状体と、前記筒状体に固定されており、前記筒状体の近位側開口より近位側に延在する線状部材とを有し、前記筒状体は、径方向に対して、前記線状部材が固定されている上側と、その反対側の下側を有し、前記近位側開口の外縁は、上側から下側に向かって遠位側に傾斜した傾斜部を有し、前記傾斜部に、下記要件(A)および(B)を満たす切欠き部が形成されているところに特徴を有する。
(A)切欠き部の入口の幅が筒状体の外径の0.1倍以上0.8倍以下
(B)切欠き部の深さが切欠き部の入口の幅の0.2倍以上1.5倍以下
本発明の延長ガイドカテーテルは、近位側開口の外縁の傾斜部に切欠き部が設けられているため、筒状体の近位端部が体腔やガイドカテーテルの屈曲部分に位置した際に、筒状体の近位端部が切欠き部で優先して屈曲しやすくなり、筒状体の筒状部分の内腔が潰れにくくなる。そのため、処置デバイスを、筒状体の近位側開口から筒状体の内腔内に挿入することが容易になる。
前記傾斜部は、筒状体の長手軸方向と上下方向から形成される平面視で、長手軸方向に対して5°以上60°以下の角度をなすように、上側から下側に向かって遠位側に傾斜していることが好ましい。このように傾斜部が形成されていれば、筒状体の近位端部が切欠き部でスムーズに屈曲しやすくなる。また、近位側開口の開口面積を広く確保することができ、筒状体の近位側開口から処置デバイスを挿入しやすくなる。
切欠き部は、前記傾斜部の途中に形成されていることが好ましい。切欠き部は、前記傾斜部の下端に形成されていることも好ましい。このように切欠き部が形成されていれば、筒状体の近位端部が切欠き部で屈曲した際に、筒状部分の近位端において筒状体の内腔の断面形状が大きく歪みにくくなり、処置デバイスを筒状体の近位側開口から挿入しやすくなる。
切欠き部は、前記傾斜部の上端に形成されていてもよい。このように切欠き部が形成されていれば、筒状体の近位端部が体腔やガイドカテーテルの屈曲部分に位置した際に、筒状体の近位端部が切欠き部で優先して屈曲しやすくなる。
前記傾斜部には、筒状体の長手軸方向と上下方向に直交する幅方向の一方側と他方側に、切欠き部が形成されていることが好ましい。また、幅方向の一方側と他方側に設けられた少なくとも一対の切欠き部が、上下方向の同じ位置に設けられていることが好ましい。このように近位側開口が形成されていれば、近位側開口に大きな歪みが生じることなく、筒状体の近位端部が切欠き部でスムーズに屈曲することができる。
線状部材の遠位端は、近位側開口の遠位端より遠位側に位置することが好ましい。このように線状部材が設けられることにより、筒状体は、筒状部分から近位側開口が設けられた部分にかけてスムーズに屈曲しやすくなる。
本発明の延長ガイドカテーテルは、近位側開口の外縁の傾斜部に切欠き部が設けられているため、筒状体の近位端部が体腔やガイドカテーテルの屈曲部分に位置した際に、筒状体の近位端部が切欠き部で優先して屈曲しやすくなり、筒状体の筒状部分の内腔が潰れにくくなる。そのため、処置デバイスを、筒状体の近位側開口から筒状体の内腔内に挿入することが容易になる。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルを表し、延長ガイドカテーテルの全体図を表す。 図1に示した延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部の側面図を表す。 図2に示した延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部であって、筒状体の近位端部を屈曲させた状態の側面図を表す。 図2に示した延長ガイドカテーテルIV-IV断面図を表す。 本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルを、血管内に配置されたガイドカテーテル内に挿入して、ガイドカテーテルの遠位側の開口から延出させた状態を示した図を表す。 本発明の別の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部の側面図を表す。 本発明の別の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部の側面図を表す。 本発明の別の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部の側面図を表す。 比較形態に係る延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部の側面図を表す。 図9に示した延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部であって、筒状体の近位端部を屈曲させた状態の側面図を表す。
以下、下記実施の形態に基づき本発明の延長ガイドカテーテルを具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
図1~図8を参照して、本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルについて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルであって、延長ガイドカテーテルの全体図を表し、図2は、図1に示した延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部の側面図を表し、図3は、図2に示した延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部であって、筒状体の近位端部を屈曲させた状態の側面図を表し、図4は、図2に示した延長ガイドカテーテルIV-IV断面図であって、IV-IV断面位置から延長ガイドカテーテルを遠位側に見た図を表し、図5は、本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルを、血管内に配置されたガイドカテーテル内に挿入して、ガイドカテーテルの遠位側の開口から延出させた状態を示した図を表す。図6~図8は、本発明の別の実施の形態に係る延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部の側面図を表す。なお、図2、図6~図7には、延長ガイドカテーテルの筒状体の近位端部の一部拡大図が併せて示されている。
延長ガイドカテーテルは、ガイドカテーテルと組み合わせて用いられるものであり、具体的には、ガイドカテーテル内に挿入し、ガイドカテーテルの遠位側の開口から延出させて用いられるものである。延長ガイドカテーテルを用いることにより、血管内治療用器具等の処置デバイスをより末梢まで安定して送達することができる。血管内治療用器具としては、ステントやバルーン等が挙げられる。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテル1は、長手軸方向xに延在する内腔4を有する筒状体2と、筒状体2に固定されており、筒状体2の近位側開口5より近位側に延在する線状部材13とを有する。
延長ガイドカテーテル1は、図5に示すように、施術の際、先に体腔内に配置されているガイドカテーテル21内に挿入して用いられる。具体的には、延長ガイドカテーテル1を、ガイドカテーテル21の近位側の開口からガイドカテーテル21内に挿入し、ガイドカテーテル21の遠位側の開口22から延長ガイドカテーテル1を遠位側に延出させて用いられる。図5では、上行大動脈内に配置されたガイドカテーテル21内に延長ガイドカテーテル1が配置され、ガイドカテーテル21の遠位側の開口22から延長ガイドカテーテル1が延出した状態が示されている。
延長ガイドカテーテル1は、線状部材13を押し込んだり引くことにより、ガイドカテーテル21内において筒状体2を前進または後退させたり、ガイドカテーテル21の遠位側の開口22から遠位側に延出させたり、ガイドカテーテル21内に引き戻すことができる。そして、血管内治療用器具等の処置デバイスを、ガイドカテーテル21および延長ガイドカテーテル1を通して送り出すことにより、処置デバイスを体腔内のより末端まで到達させることができる。ガイドカテーテル21の内径は、延長ガイドカテーテル1を受け入れるために、延長ガイドカテーテル1の外径よりも大きい。処置デバイスは、ガイドカテーテル21の近位側の開口からガイドカテーテル21内に入ってガイドカテーテル21内を通し、さらに延長ガイドカテーテル1の近位側開口5から延長ガイドカテーテル1内に入って延長ガイドカテーテル1内を通すことで、延長ガイドカテーテル1の筒状体2の遠位側開口6から遠位側に延出させることができる。
延長ガイドカテーテル1において、長手軸方向xとは、延長ガイドカテーテル1の延在方向、具体的には筒状体2と線状部材13の延在方向として定められる。延長ガイドカテーテル1は、長手軸方向xに対する一方側と他方側として、近位側と遠位側を有する。延長ガイドカテーテル1において、近位側とは、延長ガイドカテーテル1の延在方向に対して使用者、つまり術者の手元側の方向を指し、遠位側とは近位側の反対方向、すなわち処置対象側の方向を指す。筒状体2は、長手軸方向xに対する直交方向として、径方向を有する。
延長ガイドカテーテル1の長手軸方向xの長さは、例えば、800mm以上が好ましく、1000mm以上がより好ましく、1200mm以上がさらに好ましく、また2200mm以下が好ましく、2000mm以下がより好ましく、1800mm以下がさらに好ましい。筒状体2の長手軸方向xの長さは、例えば、100mm以上が好ましく、200mm以上がより好ましく、250mm以上がさらに好ましく、また600mm以下が好ましく、500mm以下がより好ましく、450mm以下がさらに好ましい。
延長ガイドカテーテル1のガイドカテーテル内の挿通性や、延長ガイドカテーテル1内の処置デバイスの挿通性を確保する観点から、筒状体2の内腔4の直径は1.0mm以上が好ましく、1.2mm以上がより好ましく、1.3mm以上がさらに好ましく、また2.2mm以下が好ましく、2.0mm以下がより好ましく、1.9mm以下がさらに好ましい。筒状体2の外径は1.2mm以上が好ましく、1.3mm以上がより好ましく、1.4mm以上がさらに好ましく、また3.5mm以下が好ましく、3.0mm以下がより好ましく、2.5mm以下がさらに好ましい。筒状体2の肉厚は、0.01mm以上が好ましく、0.02mm以上がより好ましく、0.05mm以上がさらに好ましく、また0.4mm以下が好ましく、0.3mm以下がより好ましく、0.2mm以下がさらに好ましい。
筒状体2の長手軸方向xに対する垂直断面において、筒状体2の内腔4の形状や、筒状体2の外縁の形状は特に限定されず、円形、楕円形、長円形、多角形、不定形等が挙げられる。筒状体2の内腔4の形状や外縁の形状が円形以外の場合、上記に説明した筒状体2の内腔4の直径と筒状体2の外径は、円相当径を意味する。すなわち筒状体2の内腔4の周長または筒状体2の外縁の周長と同じ長さの円周の円の直径を意味する。なお、筒状体2の内腔4の形状と筒状体2の外縁の形状は、円形または楕円形であることが好ましく、楕円形の場合は、短径/長径の比が0.80以上であることが好ましく、0.90以上がより好ましく、0.95以上がさらに好ましい。
筒状体2は、例えば樹脂から構成することができる。樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン樹脂、および天然ゴム等が挙げられる。ポリアミド樹脂としては、ナイロン12、ナイロン12エラストマー、ナイロン6、芳香族ポリアミド等が挙げられる。ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。ポリウレタン樹脂としては、脂肪族イソシアネートをモノマー単位としては含む脂肪族ポリウレタン、芳香族イソシアネートをモノマー単位としては含む芳香族ポリウレタン等が挙げられる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。フッ素系樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、エチレンテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレン等が挙げられる。塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。シリコーン樹脂としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルビニルポリシロキサン、フロロアルキルメチルポリシロキサン等が挙げられる。天然ゴムとしては、ラテックス等が挙げられる。
筒状体2は、単層から構成されていてもよく、複数層から構成されていてもよい。また、長手軸方向xにおいて、筒状体2の一部が単層から構成されており、他部が複数層から構成されていてもよい。
筒状体2は、補強層を有することが好ましい。補強層により、筒状体2の剛性を高めることができる。補強層は、筒状体2の内側面に設けてもよく、外側面に設けてもよく、筒状体2の内側面と外側面の間に設けてもよい。
補強層は、金属線や繊維等から構成することができる。金属線を構成する素材としては、例えば、ステンレス鋼、チタン、ニッケルチタン合金、コバルトクロム合金、タングステン合金等が挙げられる。なかでも、ステンレス鋼が好ましい。金属線は、単線であってもよいし、撚線であってもよい。繊維としては、例えば、ポリアリレート繊維、アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、PBO繊維、炭素繊維等が挙げられる。繊維は、モノフィラメントであってもよいし、マルチフィラメントであってもよい。
補強層の形状は、特に限定されないが、らせん状、網目状、編組状が好ましい。なかでも、補強層によって筒状体2の剛性を効果的に高めることができる点から、補強層の形状は編組状であることがより好ましい。
筒状体2は、X線透視下等の位置を確認しやすくするために、放射線不透過物質を含んでいてもよい。放射線不透過物質としては、例えば、鉛、バリウム、ヨウ素、タングステン、金、白金、イリジウム、白金イリジウム合金、ステンレス、チタン、コバルトクロム合金、パラジウム、タンタル等が挙げられる。例えば、筒状体2の近位端部や遠位端部に放射線不透過マーカーが設けられることが好ましく、これにより、X線透視下で体腔内における筒状体2の位置を確認することができる。
筒状体2は、外側面が親水性ポリマーによりコーティングされていてもよい。これにより筒状体2のガイドカテーテル内や血管内への挿入を容易にすることができる。親水性ポリマーとして、例えば、ポリ2-ヒドロキシエチルメタアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体等の無水マレイン酸共重合体等の親水性ポリマーが挙げられる。
筒状体2は、内層と外層を有することが好ましい。内層と外層は上記に説明した樹脂から構成することができる。なかでも、内層は、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂、および天然ゴムよりなる群から選ばれる少なくとも1種から構成されることが好ましい。特に、耐薬品性、非粘着性、低摩擦性に優れる点から、内層はフッ素系樹脂から構成されることが好ましい。外層は、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、およびポリオレフィン樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂から構成されることが好ましく、ポリアミド樹脂およびポリウレタン樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂から構成されることがより好ましく、ポリウレタン樹脂から構成されることがさらに好ましい。
筒状体2は、内層と外層に加えて補強層を有することが好ましい。補強層は、外層に設けてもよく、内層に設けてもよく、内層と外層の間に設けてもよいが、筒状体2の強度を高めることが容易な点から、補強層は内層と外層の間に設けられることが好ましい。
線状部材13は長尺状の線材であり、筒状体2の近位端部に固定される。線状部材13を押し込んだり引くことにより、筒状体2を前進または後退させることができ、これにより、筒状体2をガイドカテーテルの遠位側の開口から突出させたり、筒状体2をガイドカテーテル内に引き戻すことができる。
線状部材13は金属から構成されることが好ましい。線状部材13を構成する金属としては、例えば、ステンレス鋼、チタン、ニッケルチタン合金、コバルトクロム合金、タングステン合金等が挙げられ、なかでもステンレス鋼がより好ましい。線状部材13の長手軸方向xに対する垂直方向の断面形状は特に限定されず、例えば、正方形、長方形、台形等の四角形、四角形以外の多角形、円形、楕円形、長円形等が挙げられる。なかでも、線状部材13の断面形状は四角形であることが好ましい。
延長ガイドカテーテル1は、線状部材13の近位端部に把持部材14が設けられることが好ましい。施術者が把持部材14を指で把持することにより、延長ガイドカテーテル1を押し込んだり引く操作を行うことが容易になる。把持部材14を構成する素材として樹脂が挙げられ、樹脂としてポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が挙げられる。
線状部材13は、筒状体2の内側面に固定されてもよく、筒状体2の外側面に固定されてもよく、筒状体2の内側面と外側面の間に固定されてもよい。筒状体2が内層と外層を有する場合は、線状部材13は筒状体2の内層に固定されてもよく、外層に固定されてもよく、内層と外層の間に固定されてもよい。線状部材13は、筒状体2の径方向の一方側に固定され、筒状体2は、径方向に対して、線状部材13が固定された側が上側、その反対側が下側と規定される。すなわち、筒状体2は、径方向に対して、線状部材13が固定されている上側と、その反対側の下側を有する。また、径方向のうち、上側から下側に延びる方向を上下方向と称し、それに直交する方向を幅方向と称する。
筒状体2は、近位側開口5と遠位側開口6を有する。筒状体2の近位側開口5とは、筒状体2の内腔4の近位側の開口を意味し、筒状体2の遠位側開口6とは、筒状体2の内腔4の遠位側の開口を意味する。なお、筒状体2の近位側開口5は長手軸方向xに対して傾斜した部分を有する。筒状体2は、筒状に形成された筒状部分3と、筒状部分3から近位側に延びる非筒状の近位延出部分7を有し、近位側開口5の外縁が近位延出部分7に形成される。筒状体2の内腔4は筒状部分3に形成される。
図2、図6~図8に示されるように、筒状体2の近位側開口5の外縁は、上側から下側に向かって遠位側に傾斜した傾斜部8を有し、傾斜部8に切欠き部9が形成されている。筒状体2において、近位側開口5の外縁が形成された近位延出部分7、具体的には近位延出部分7のうち傾斜部8と切欠き部9を含む部分と、その遠位側に隣接する部分を、筒状体2の近位端部と称する。例えば、近位延出部分7の傾斜部8と切欠き部9を含む部分と、それに隣接する筒状部分3の近位端から遠位側に20mm以内の部分を、筒状体2の近位端部とすることができる。
切欠き部9は、下記要件(A)および(B)を満たすように傾斜部8に形成されている。
(A)切欠き部9の入口の幅10が筒状体2の外径の0.1倍以上0.8倍以下
(B)切欠き部9の深さ11が切欠き部9の入口の幅10の0.2倍以上1.5倍以下
上記要件(A)および(B)に関し、切欠き部9の入口の幅10と深さ11は、筒状体2の側面視における、切欠き部9の入口の幅10の長さと深さ11の長さをそれぞれ意味する。切欠き部9の入口の幅10は、切欠き部9の入口の両端間の長さを測ることにより求めることができる。切欠き部9の深さ11は、切欠き部9の入口の両端間を結ぶ線分を起点とし、当該線分から垂直方向に最長となる切欠き部9の奥行き方向の長さを測ることにより求めることができる。
本発明の実施の形態に係る延長ガイドカテーテル1は、このように筒状体2の近位側開口5が形成されることにより、筒状体2の近位端部が血管等の体腔の屈曲部分やガイドカテーテルの屈曲部分に位置したときに、筒状体2の筒状部分3の内腔4が潰れにくくる。そのため、血管内治療用器具等の処置デバイスを、筒状体2の近位側開口5から筒状体2の内腔内に挿入することが容易になる。
これについて詳しく説明すると、延長ガイドカテーテル1はガイドカテーテルおよび体腔内に挿入して用いられるが、処置デバイスをガイドカテーテルから延長ガイドカテーテル1を通して送り出すのに当たり、延長ガイドカテーテル1を体腔内の所望の位置にセットした際、筒状体2の近位端部が体腔やガイドカテーテルの屈曲部分に位置する場合がある。この場合、体腔やガイドカテーテルの屈曲部分に沿って、筒状体2の近位端部が、筒状体2の下側を内側にして屈曲するが、これにより、筒状体2の内腔4が潰れたり、内腔4の形状が歪んで断面の大きさが狭まることが懸念される。しかし、延長ガイドカテーテル1は、近位側開口5の外縁の傾斜部8に切欠き部9が形成されているため、筒状体2の近位端部が体腔やガイドカテーテルの屈曲部分に位置した際に、筒状体2の近位端部が切欠き部9で優先して屈曲しやすくなる。そのため、筒状体2の筒状部分3の内腔4が潰れたり、筒状部分3にキンクが生じることが抑えられる。また、処置デバイスを、筒状体2の近位側開口5から筒状体2の内腔内に挿入することが容易になる。
例えば、図9に示すように、近位側開口5に切欠き部9が設けられない場合は、筒状体2の近位端部に曲げ方向の力が加わると、図10に示すように、近位側開口5の遠位端に歪みが生じ、筒状部分3がいびつな形で内側に折れ曲がりやすくなる。その結果、筒状体2の内腔4の断面形状が大きく歪み、内腔4の断面積が狭まり、筒状体2の近位側開口5に処置デバイスを挿入することに支障を来すおそれがある。これに対して、図2に示した延長ガイドカテーテル1では、近位側開口5の傾斜部8に切欠き部9が形成されているため、筒状体2の近位端部に曲げ方向の力が加わると、図3に示すように、筒状体2の近位端部が切欠き部9でスムーズに屈曲することができる。そのため、筒状体2の筒状部分3の内腔4が潰れにくくなり、処置デバイスを筒状体2の近位側開口5から筒状体2の内腔内に挿入することが容易になる。
傾斜部8は、筒状体2の側面視、すなわち筒状体2の長手軸方向xと上下方向から形成される平面視で、上側から下側に向かって遠位側に傾斜して延びるように形成されている。近位側開口5の外縁は、傾斜部8において、直線状に形成されていてもよく、曲線状に形成されていてもよく、これらの組み合わせの形状で形成されていてもよい。
近位延出部分7において、傾斜部8と切欠き部9は、筒状体2の下側半分の部分の全体に少なくとも形成されることが好ましく、筒状体2の下側2/3の部分の全体、すなわち筒状体2の上側1/3の部分の下端より下側の部分の全体に少なくとも形成されることがより好ましい。このように近位側開口5が形成されていれば、近位側開口5の開口面積を広く確保することができ、筒状体2の近位側開口5から処置デバイスを挿入しやすくなる。
傾斜部8は、筒状体2の側面視で、長手軸方向xに対して5°以上60°以下の角度をなすように、上側から下側に向かって遠位側に傾斜して延びるように形成されていることが好ましい。このように傾斜部8が形成されていれば、筒状体2の近位端部が切欠き部9でスムーズに屈曲しやすくなる。また、近位側開口5の開口面積を広く確保することができ、筒状体2の近位側開口5から処置デバイスを挿入しやすくなる。当該角度は、10°以上が好ましく、12°以上がより好ましい。傾斜部8の角度の上限は60°よりも大きくても小さくてもよく、例えば、80°以下、70°以下、50°以下、40°以下または30°以下であってもよい。なお、ここで説明した角度は、筒状体2の側面視において、傾斜部8における近位側開口5の外縁の延在方向と長手軸方向xとのなす角度を意味する。傾斜部8における近位側開口5の外縁の延在方向とは、傾斜部8が直線状に形成される場合は、当該直線の延在方向を意味し、傾斜部8が曲線状に形成される場合は、当該曲線の接線の延在方向を意味する。傾斜部8は、筒状体2の少なくとも下側半分の部分において、上記の角度で形成されていることが好ましく、筒状体2の少なくとも下側2/3の部分において、上記の角度で形成されていることがより好ましい。
傾斜部8は、上側から下側に向かって遠位側に傾斜して延びる直線状に形成されていることが好ましい。また、傾斜部8は、上記の角度で、上側から下側に向かって遠位側に傾斜して延びる直線状に形成されていることがより好ましい。このように傾斜部8が形成されていれば、筒状体2の近位端部がスムーズに屈曲しやすくなる。
切欠き部9の形状は、上記要件(A)および(B)を満足する限り、特に限定されない。切欠き部9の形状としては、円弧状、楕円形や長円形の一部が切除された形状、多角形の一辺が切除された形状、角が丸まった多角形の一辺が切除された形状等が挙げられる。
上記要件(A)について、切欠き部9の入口の幅10は筒状体2の外径の0.1倍以上0.8倍以下であるが、切欠き部9の入口の幅10は筒状体2の外径の0.15倍以上が好ましく、0.2倍以上がより好ましく、また0.7倍以下が好ましく、0.6倍以下がより好ましく、0.5倍以下がさらに好ましい。上記要件(B)について、切欠き部9の深さ11は切欠き部9の入口の幅10の0.2倍以上1.5倍以下であるが、切欠き部9の深さ11は切欠き部9の入口の幅10の0.3倍以上が好ましく、0.4倍以上がより好ましく、また1.3倍以下が好ましく、1.2倍以下がより好ましい。
傾斜部8において、切欠き部9が形成される位置は特に限定されず、切欠き部9は、傾斜部8の途中に形成されてもよく、傾斜部8の上端に形成されてもよく、傾斜部8の下端に形成されてもよい。
傾斜部8に形成される切欠き部9の数は特に限定されないが、傾斜部8には切欠き部9が2つ以上形成されていることが好ましい。詳細には、傾斜部8には、長手軸方向xと上下方向に直交する幅方向の一方側と他方側のそれぞれに切欠き部9が形成されていることが好ましい(図4を参照)。このように切欠き部9が形成されることにより、筒状体2の近位端部が切欠き部9でスムーズに屈曲しやすくなる。傾斜部8に形成される切欠き部9の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよいが、切欠き部9の数は10以下であることが好ましく、6以下であることがより好ましく、4以下であることがさらに好ましく、2であることが特に好ましい。
上記の場合、幅方向の一方側と他方側に設けられた少なくとも一対の切欠き部9が、上下方向の同じ位置に設けられることが好ましい。このように切欠き部9が形成されていれば、近位側開口5に曲げ方向の力が加わった際に、近位側開口5に大きな歪みが生じることなく、筒状体2の近位端部が切欠き部9でスムーズに屈曲することができる。より好ましくは、幅方向の一方側と他方側に設けられた全ての切欠き部9が対をなし、対をなした切欠き部9のそれぞれにおいて、切欠き部9が上下方向の同じ位置に設けられる。
傾斜部8は幅方向に対して線対称に形成されることが好ましい。また、当該傾斜部8には、幅方向の一方側と他方側に、幅方向に対して線対称となる位置に切欠き部9が形成されることが好ましい。より好ましくは、幅方向の一方側の傾斜部8と他方側の切欠き部9が、幅方向に対して線対称となるように形成される。従って、近位側開口5の外縁は、幅方向に対して線対称に形成されることが好ましい。幅方向に線対称に形成されるとは、長手軸方向xと上下方向により規定される平面に対して、対称に形成されることを意味する。このように近位側開口5が形成されていれば、近位側開口5に曲げ方向の力が加わった際に、近位側開口5に大きな歪みが生じることなく、筒状体2の近位端部が切欠き部9でスムーズに屈曲することができる。また、筒状体2の近位側開口5から処置デバイスを挿入しやすくなる。
一つの実施の形態において、切欠き部9は、図2に示すように、傾斜部8の途中に形成されることが好ましい。このように切欠き部9が形成されていれば、筒状体2の近位端部が切欠き部9で屈曲した際に、筒状部分3の近位端において筒状体2の内腔4の断面形状が歪みにくくなり、処置デバイスを筒状体2の近位側開口5から挿入しやすくなる。切欠き部9が傾斜部8の途中に形成される場合、上記要件(A)については、切欠き部9の入口の幅10が筒状体2の外径の0.4倍以下であってもよく、0.3倍以下であってもよい。
別の実施の形態において、切欠き部9は、図6に示すように、傾斜部8の下端に形成されてもよい。このように切欠き部9が形成されていれば、筒状体2の近位端部が切欠き部9で屈曲した際に、筒状体2の内腔4の断面形状は、筒状部分3の近位端において多少歪むものの、内腔4の断面形状が大きく歪むことは抑えられる。そのため、筒状体2の近位端部を大きく屈曲させるような場合において、近位側開口5の遠位端に歪みが生じ、筒状部分3がいびつな形で内側に折れ曲がることを防ぐことができる。
さらに別の実施の形態において、切欠き部9は、図7に示すように、傾斜部8の上端に形成されてもよい。この場合もまた、筒状体2の近位端部が体腔やガイドカテーテルの屈曲部分に位置した際に、筒状体2の近位端部が切欠き部9で優先して屈曲しやすくなる。
さらに別の実施の形態において、切欠き部9は、図8に示すように、傾斜部8の途中と下端の両方に形成されてもよい。このように切欠き部9が形成されていれば、筒状体2の近位端部が切欠き部9で屈曲した際に、筒状部分3の近位端において筒状体2の内腔4の断面形状が歪みにくくなり、処置デバイスを筒状体2の近位側開口5から挿入しやすくなる。
筒状体2の近位端部が切欠き部9で屈曲した際に、筒状部分3の近位端において筒状体2の内腔4の断面形状が歪みにくくなる点から、切欠き部9は、傾斜部8の途中および/または下端に形成されることが好ましい。切欠き部9が傾斜部8の途中に形成される場合は、切欠き部9は、筒状体2の上下方向の中央より下側、または筒状体2の上下方向の中央をまたいで形成されることが好ましい。例えば、切欠き部9は、筒状体2の上側1/3の部分の下端より下側に形成されることが好ましい。また、近位側開口5が形成された近位延出部分7の強度や剛性を確保する点から、切欠き部9は傾斜部8の上端には形成されないことが好ましい。同様の観点から、切欠き部9は、筒状体2の上側1/3の部分には形成されないことが好ましい。
線状部材13は、近位側開口5が形成された近位延出部分7において筒状体2に固定されることが好ましい。線状部材13は、近位側開口5の遠位端より遠位側、すなわち筒状部分3まで延在することが好ましい。従って、線状部材13の遠位端は、近位側開口5の遠位端より遠位側に位置することが好ましい。このように線状部材13が設けられることにより、筒状体2は、筒状部分3から近位延出部7にかけてスムーズに屈曲しやすくなる。線状部材13はまた、近位側開口5の遠位端より遠位側で筒状体2に固定されることが好ましい。このように線状部材13が筒状体2に固定されることにより、線状部材13を押し込むことで、筒状体2を前進させやすくなる。また、体腔やガイドカテーテルの屈曲部分において、筒状体2の内腔4が潰れにくくなる。
近位延出部分7は、傾斜部8よりも近位側に位置し、長手軸方向xに対して平行に延びる帯状部12を有することが好ましい。このように帯状部12が設けられることにより、帯状部12に沿って処置デバイスを筒状体2の近位側開口5から挿入することが容易になる。
帯状部12は筒状体2の上側に形成され、線状部材13は帯状部12に沿って配置され、帯状部12に固定されることが好ましい。帯状部12の長手軸方向xの長さは、例えば、50mm以上が好ましく、80mm以上がより好ましく、100mm以上がさらに好ましく、また200mm以下が好ましく、180mm以下がより好ましく、150mm以下がさらに好ましい。これにより、線状部材13を安定して筒状体2に固定することができる。
筒状体2の筒状部分3は、樹脂層と、金属線または繊維がらせん状、網目状または編組状に配置された補強層とを有し、補強層の近位端が、近位側開口5の遠位端から遠位側に15mm以内にあることが好ましく、10mm以内がより好ましく、8mm以内がさらに好ましい。このように補強層が設けられることにより、筒状体2の内腔4が潰れにくくなり、筒状体2の内腔内に処置デバイスを挿通することが容易になる。なお、筒状部分3の樹脂層は、上記に説明した内層と外層を含むことが好ましい。
筒状体2の近位延出部分7は、上記に説明した内層と外層を有することが好ましい。なお、近位延出部分7には補強層が設けられないことが好ましく、これにより、筒状体2の近位端部が血管等の体腔の屈曲部分やガイドカテーテルの屈曲部分に位置したときに、筒状体2の筒状部分3よりも近位延出部分7が優先して屈曲しやすくなり、筒状部分3が大きく歪んだり、筒状部分3にキンクが生じることが抑えられる。
1:延長ガイドカテーテル
2:筒状体
3:筒状部分
4:内腔
5:近位側開口
6:遠位側開口
7:近位延出部分
8:傾斜部
9:切欠き部
10:切欠き部の入口の幅
11:切欠き部の深さ
12:帯状部
13:線状部材
14:把持部材
21:ガイドカテーテル

Claims (8)

  1. ガイドカテーテル用の延長ガイドカテーテルであって、
    長手軸方向に延在する内腔を有し、近位側開口と遠位側開口を有する筒状体と、
    前記筒状体に固定されており、前記筒状体の近位側開口より近位側に延在する線状部材とを有し、
    前記筒状体は、径方向に対して、前記線状部材が固定されている上側と、その反対側の下側を有し、
    前記近位側開口の外縁は、上側から下側に向かって遠位側に傾斜した傾斜部を有し、
    前記傾斜部に、下記要件(A)および(B)を満たす切欠き部が形成されている延長ガイドカテーテル。
    (A)前記切欠き部の入口の幅が前記筒状体の外径の0.1倍以上0.8倍以下
    (B)前記切欠き部の深さが前記切欠き部の入口の幅の0.2倍以上1.5倍以下
  2. 前記傾斜部は、前記筒状体の長手軸方向と上下方向から形成される平面視で、長手軸方向に対して5°以上60°以下の角度をなすように、上側から下側に向かって遠位側に傾斜している請求項1に記載の延長ガイドカテーテル。
  3. 前記切欠き部は、前記傾斜部の途中に形成されている請求項1または2に記載の延長ガイドカテーテル。
  4. 前記切欠き部は、前記傾斜部の下端に形成されている請求項1~3のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
  5. 前記切欠き部は、前記傾斜部の上端に形成されている請求項1~4のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
  6. 前記傾斜部には、前記筒状体の長手軸方向と上下方向に直交する幅方向の一方側と他方側に、前記切欠き部が形成されている請求項1~5のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
  7. 幅方向の一方側と他方側に設けられた少なくとも一対の前記切欠き部が、上下方向の同じ位置に設けられている請求項6に記載の延長ガイドカテーテル。
  8. 前記線状部材の遠位端は、前記近位側開口の遠位端より遠位側に位置する請求項1~7のいずれか一項に記載の延長ガイドカテーテル。
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