JP2023059106A - 電動車両の温調システム - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱装置を用いずに電動車の部品群の温度を調整するシステムを提供する。【解決手段】第一冷媒ポンプ、許容温度が相対的に低い部品群、及び当該部品群から受熱した冷媒が流入する第一熱交換器を備える第一冷却回路と、第二冷媒ポンプ、許容温度が相対的に高い部品群、及び当該部品群から受熱した冷媒が流入する第二熱交換器を備える第二冷却回路と、第二冷却回路から分岐してラジエータを通過して再び第二冷却回路に合流するバイパス回路と、バイパス回路と第二冷却回路の分岐部または合流部に設けられた流路切換え弁と、第一冷却回路の冷媒の温度を取得する第一温度取得装置と、第二冷却回路の冷媒の温度を取得する第二温度取得装置と、第一熱交換器、コンプレッサ、第二熱交換器、膨張弁の順に配置された循環経路からなるヒートポンプシステムと、コントローラと、を備えることを特徴とする電動車両の温調システム。【選択図】図1
Description
本発明は、電動車両の温調システムに関する。
電動車両に用いられるバッテリは、低温状態では例えば充電効率等の性能が低下する。そこで、バッテリを昇温するための温調システムが知られている。例えばPTCヒータ等の加熱装置を用いる温調システムが知られているが、加熱装置を作動させることで電力消費量が増大してしまうという問題がある。この問題に対し、特許文献1では、複数の冷媒経路を切り替え可能なバルブを用いて、車内空調用のヒートポンプシステムとバッテリの温度調整用の冷媒経路とを接続することにより、PTCヒータ等の加熱装置を用いることなくバッテリの温度調節を可能にした温調システムが開示されている。
上記文献に記載の温調システムは、車内空調システムの調整温度域とバッテリ温調システムの調整温度域とが同じであることが前提となっている。このため、例えばバッテリとして全固体電池を用いる場合のように、バッテリ温調システムの調整温度域を車内空調システムの調整温度域より高くする必要がある場合には、上記文献に記載の温調システムは適用が難しい。また、バッテリだけでなく減速機のオイル温度も調整しようとする場合にも同様に、調整温度域が異なるために適用が難しい。
そこで本発明では、PTCヒータ等の加熱装置を用いることなく、バッテリ及び減速機用オイル等の温度調節を可能にする温調システムを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、車両の駆動源として少なくとも走行用モータを備える電動車両の温調システムが提供される。この温調システムは、冷媒を循環させる第一冷媒ポンプ、冷却を要する部品群のうち許容温度が相対的に低い一または複数の部品、及び当該部品から受熱した冷媒が流入する第一熱交換器を備える第一冷却回路と、冷媒を循環させる第二冷媒ポンプ、冷却を要する部品群のうち許容温度が相対的に高い一または複数の部品、及び当該部品から直接又は間接的に受熱した冷媒が流入する第二熱交換器を備える第二冷却回路と、第二冷却回路から分岐してラジエータを通過して再び第二冷却回路に合流するバイパス回路と、を備える。また、温調システムは、バイパス回路と第二冷却回路の分岐部または合流部に設けられた流路切換え弁と、第一冷却回路を循環する冷媒の温度である第一冷媒温度を取得する第一温度取得装置と、第二冷却回路を循環する冷媒の温度である第二冷媒温度を取得する第二温度取得装置と、を備える。さらに、温調システムは第一熱交換器、コンプレッサ、第二熱交換器、膨張弁の順に配置された循環経路からなるヒートポンプシステムと、少なくとも第一冷媒ポンプ、第二冷媒ポンプ、コンプレッサ及び流路切換え弁の動作を制御するコントローラとを備える。
上記態様によれば、PTCヒータ等の加熱装置を用いることなく、バッテリ及び減速機用オイル等の温度調節を可能にする温調システムを提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る温調システム1の構成図である。温調システム1は、電動車両に搭載されるバッテリ9、モータ18、減速機19、電力変換機器8等の温度調整を行うものである。
電動車両とは、駆動源として少なくともモータ18を備える車両のことである。つまり、モータ18のみを駆動源とするいわゆる電気自動車(BEV)だけでなく、モータ18の他に内燃機関を駆動源とするいわゆるハイブリッド車両(HEV)も含まれる。なお、ここでいうハイブリッド車両には、シリーズ式、パラレル式及びシリーズ・パラレル式のいずれもが含まれる。本実施形態では、電気自動車の場合について説明する。
温調システム1は、電動車両に搭載される部品群のうち、許容温度が相対的に低い部品群が配置される第一冷却回路100と、同じく許容温度が相対的に高い部品群が配置される第二冷却回路101とを備える。また、温調システム1は、第二冷却回路101から分岐してラジエータ14を通過して再び第二冷却回路101に合流するバイパス回路102と、第一冷却回路100と第二冷却回路101を接続するヒートポンプシステム103とを備える。
第一冷却回路100は、回路内で冷媒を循環させる第一冷媒ポンプ6と、バッテリ9と、電力変換機器8と、バッテリ9及び電力変換機器8から受熱した冷媒が流入する第一熱交換器4と、第一冷却回路内の冷媒の温度を検出する第一温度センサ7とを備える。ここでいう電力変換機器8には、インバータ、DCDCコンバータ及び車載充電器(OBC)が含まれる。第一熱交換器4は、第一冷却回路100の冷媒とヒートポンプシステム103の冷媒と熱交換を行う。
第二冷却回路101は、回路内で冷媒を循環させる第二冷媒ポンプ11と、モータ18及び減速機19を含むオイル冷却回路のオイルと冷媒との間で熱交換を行うオイルクーラ16と、オイルクーラ16を通過した冷媒が流入する第二熱交換器5と、第二冷却回路内の冷媒の温度を検出する第二温度センサ12とを備える。モータ18及び減速機19を含むオイル冷却回路には、オイルを循環させるためのオイルポンプ17が介装されている。すなわち、第二冷却回路101では、第二冷媒ポンプ11により循環する冷媒が、モータ18及び減速機19から受熱したオイルとオイルクーラ16を介して熱交換する。また、第二冷却回路101は、回路内の冷媒が温度上昇に伴って膨張した際に、余分な冷媒を受け入れるためのリザーバタンク13を備える。
なお、図1では減速機19のオイルをモータ18にも循環させてモータ18を冷却する構成になっているが、モータ18の冷却を第二冷却回路101の冷媒により行ってもよい。つまり、モータ18をオイルクーラ16に入る前の冷媒流路に配置してもよい。この場合には、第二冷却回路101の冷媒はモータ18から直接的に受熱することになる。
第二冷却回路101とバイパス回路102の分岐部は、第二熱交換器5の下流側にあり、分岐部には、流路切換え弁15が設けられている。この流路切換え弁15によって、第二熱交換器5を通過した冷媒がそのまま第二冷却回路101を循環するか、第二冷却回路101から分岐してバイパス回路102を通って再び第二冷却回路101に合流するかが切り換えられる。なお、流路切換え弁15は、第二冷却回路101とバイパス回路102の分岐部ではなく合流部にあっても構わない。
ヒートポンプシステム103は、第一熱交換器4、コンプレッサ2、第二熱交換器5、膨張弁3の順に配置された循環経路からなる。コンプレッサ2は順方向及び逆方向のいずれにも回転可能である。ここでは、第一熱交換器4を通過した冷媒が圧縮されて第二熱交換器5へ送られる場合の回転方向を順方向とし、第二熱交換器5を通過した冷媒が圧縮されて第一熱交換器4へ送られる場合の回転方向を逆方向とする。
第一温度センサ7及び第二温度センサ12の検出信号はコントローラ10に送られる。コントローラ10はこれらの検出信号等に基づいて、第一冷媒ポンプ6、第二冷媒ポンプ11、コンプレッサ2、流路切換え弁15、電力変換機器8等を制御する。
コントローラ10は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ10を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
なお、本実施形態では冷却を要する部品群、つまり電力変換機器8、バッテリ9、モータ18及び減速機19のうち、電力変換機器8及びバッテリ9を第一冷却回路100に、モータ18及び減速機19を第二冷却回路101に配置しているが、これに限られるわけではない。第一冷却回路100には許容温度が相対的に低い部品群を、第二冷却回路1010には許容温度が相対的に高い部品群を配置するが、相対的に高いか低いかの基準は任に設定し得るものである。例えば、モータ18を許容温度が相対的に低い部品群に含めてもよいし、電力変換機器8を許容温度が相対的に高い部品群に含めてもよい。これらの取り得る変形例については後述する。
上述した部品群のうち、例えばバッテリ9はある程度の温度以上に保っていた方が充電効率等の性能が高くなることが知られている。また、減速機19についても、オイルをある程度の温度以上に保っていた方がフリクションを低減できることが知られている。一方、バッテリ9及び減速機19、さらには電力変換機器8及びモータ18は、温度が過剰に高くなると性能低下を招くことが知られている。そこでコントローラ10は、車載される部品群の温度を適切な範囲に収めるため、以下に説明するように温調システム1を制御する。
[走行中の制御]
図2は、走行中にコントローラ10が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。当該制御ルーチンは、コントローラ10に予め記憶されたプログラムに基づいて実行される。
図2は、走行中にコントローラ10が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。当該制御ルーチンは、コントローラ10に予め記憶されたプログラムに基づいて実行される。
走行開始時には、温調システム1は第一状態に制御される(ステップS100)。第一状態とは、図3に示す通りコンプレッサ2が停止し、かつ第一冷媒ポンプ6及び第二冷媒ポンプ11が作動して、第一冷却回路100と第二冷却回路101のそれぞれで冷媒が循環する状態である。
この状態でコントローラ10はステップS101において第一温度センサ7で検出した第一冷媒温度T1が第一閾値Tth1より低いか否かを判定し、低い場合はステップS101の処理を実行し、そうでない場合はステップS106の処理を実行する。第一閾値は第一冷却回路100に配置された部品群、ここでは電力変換機器8及びバッテリ9が所望の性能を発揮し得る温度及び当該部品群の許容温度に基づいて定まる温度である。
コントローラ10は、ステップS102において第二温度センサ12で検出した第二冷媒温度T2が第二閾値Tth2以上か否かを判定し、第二閾値Tth2以上の場合はステップS100に戻って第一状態を維持し、そうでない場合はステップS103の処理を実行する。第二閾値は、第二冷却回路101に配置される部品群、ここではモータ18及び減速機19が所望の性能を発揮し得る温度及び当該部品群の許容温度に基づいて定まる温度である。
すなわち、外気温度が低い状態での始動直後のように第一冷却回路100及び第二冷却回路101の冷媒の温度が十分に低い場合には、第一冷却回路100と第二冷却回路101のそれぞれで冷媒を循環させる。第一冷却回路100では電力変換機器8とバッテリ9で発生する損失に伴い生じる熱により冷媒の温度が上昇する。第二冷却回路101でも同様にモータ18と減速機19で生じる熱により冷媒の温度が上昇する。
コントローラ10は、ステップS103において温調システム1を第二の一状態に制御する。第二の一状態は、図4に示す通り第一冷媒ポンプ6及び第二冷媒ポンプ11が作動し、かつ冷媒が第二熱交換器5、コンプレッサ2、第一熱交換器4の順に流れる方向(逆方向)にコンプレッサ2を作動させることにより第二冷却回路101の熱をヒートポンプシステム103を介して第一冷却回路100へ移動させる状態である。すなわち、第二熱交換器5で第二冷却回路101の冷媒から受熱した冷媒を圧縮することで昇温し、この昇温された冷媒を用いて第一熱交換器4で第一冷却回路100の冷媒を昇温させる。
そして、コントローラ10は、ステップS104で第一冷媒温度T1が第一閾値Tth1より低いか否かを判定し、低い場合はステップS105の処理を実行し、そうでない場合はステップS106の処理を実行する。ステップS105では第二冷媒温度T2が第四閾値Tth4より低いか否かを判定し、低い場合は今回のルーチンを終了し、そうでない場合はステップS103に戻って第二の一状態を維持する。第四閾値Tth4は第一閾値Tth1より高く、第二閾値Tth2より低い温度であり、第二閾値Tth2に対するヒステリシスとしての役割を持つ温度である。
上記のステップS103~S105の処理により、ヒートポンプシステム103を介して第二冷却回路101から第一冷却回路100へ熱が移動する。これにより、車両走行中に第二冷却回路101の第二冷媒温度T2を第二閾値Tth2~第四閾値Tth4の温度域及びその近傍に保ちつつ、第二冷却回路101の熱を用いて第一冷却回路100の第一冷媒温度T1の昇温を促進できる。
ステップS106では、コントローラ10は温調システム1を第二の二状態に制御する。第二の二状態は、図5に示す通り、第一冷媒ポンプ6及び第二冷媒ポンプ11を作動させ、かつ冷媒が第一熱交換器4、コンプレッサ2、第二熱交換器5の順に流れる方向(順方向)にコンプレッサ2を作動させることにより第一冷却回路100の熱をヒートポンプシステム103を介して第二冷却回路101へ移動させる状態である。
第二の二状態に制御したら、コントローラ10はステップS107で第二冷媒温度T2が第二閾値Tth2より低いか否かを判定し、低い場合はステップS108の処理を実行し、そうでない場合はステップS109の処理を実行する。なお、ここでの第二閾値Tth2は外気温度よりも高いものとする。ステップS108では、第一冷媒温度T1が第三閾値Tth3より低いか否かを判定し、低い場合はステップS106に戻って第二の二状態を維持し、そうでない場合は今回のルーチンを終了する。第三閾値Tth3は第一閾値Tth1より低い温度であり、第一閾値Tth1に対するヒステリシスとしての役割を持つ温度である。
上記のステップS106~S108の処理により、ヒートポンプシステム103を介して第一冷却回路100から第二冷却回路101へ熱が移動する。これにより、第一閾値Tth1を超えた第一冷媒温度T1の温度上昇を抑制し、電力変換機器8及びバッテリ9の過剰な温度上昇による性能低下を抑制できる。また、第二冷媒温度T2が過剰に低くなることを抑制し、モータ18及び減速機19を効率の良い状態で駆動させることができる。
ステップS109で、コントローラ10は温調システム1を第三状態に制御する。第三状態は、図6に示す通り、第二の二状態から流路切換え弁15を制御することにより第二冷却回路101の冷媒がバイパス回路102を流れるようにした状態である。
第三状態に制御したら、コントローラ10はステップS110で第二冷媒温度T2が第四閾値Tth4より低いか否かを判定し、低い場合はステップS111の処理を実行し、そうでない場合はステップS109に戻って第三状態を維持する。ステップS111では第一冷媒温度T1が第三閾値Tth3より低いか否かを判定し、低い場合は今回のルーチンを終了し、そうでない場合はステップS106に戻って温調システム1を第二の二状態に制御する。
上記のステップS109~S111の処理により、第二冷媒温度T2が第二閾値Tth2以上の場合にはラジエータ14を介して第二冷却回路101の熱を外気に放出できる。これにより、第二冷媒温度T2の温度上昇を抑制し、第二冷却回路101に配置される部品群の過剰な温度上昇による性能低下を抑制できる。
さらに、第二冷媒温度T2が外気よりも十分に高い状態でラジエータ14に流入するので、温度が低い状態で通過する場合に比べて放熱効率が高くなる。これにより、ラジエータ14を小型化することができる。
ここで、上記のラジエータ14の小型化について、より詳細に説明する。電動車両に用いられるバッテリ9、電力変換機器8、モータ18及び減速機19といった部品は、走行中や充電中に損失が生じ、これにより熱が発生する。このため冷媒を用いてこれらの部品を冷却するが、冷媒の温度は高くなったとしても60℃程度であり、水冷式内燃機関の冷却水温度に比べると低い。冷媒の温度が低ければラジエータ14の容量は小さくても構わないようにも思われるが、冷媒温度と外気温度との差が小さくなると放熱効率が低下するので、所望の冷却効果を得るためには放熱面積を拡げる必要が生じる。その結果、従来の電動車両においては、ラジエータ14の小型化が難しかった。これに対し本実施形態では、上記の通り第二冷媒温度T2が第一冷却回路100からの熱によって上昇して外気よりも十分に高い状態でラジエータ14に流入するので、放熱効率が高くなり、小型化を図ることができる。
図7は、上記の制御ルーチンを実行した場合のタイムチャートの一例である。
第一状態で走行を開始すると、第一冷媒温度T1及び第二冷媒温度T2が上昇する。電力変換機器8及びバッテリ9に比べてモータ18及び減速機19の方が発生する熱量が相対的に大きいので、第二冷媒温度T2の方が第一冷媒温度T1より温度上昇速度が高い。
タイミングt1で第二冷媒温度T2が第二閾値Tth2以上になると、第二の一状態に切り換わる。第二冷却回路101から第一冷却回路100へ熱が移動することにより、第一冷媒温度T1の上昇が促進され、第二冷媒温度T2の上昇は鈍る。
タイミングt2で第一冷媒温度T1が第一閾値Tth1以上になると、第二の二状態に切り換わる。ただし、このとき第二冷媒温度T2が第二閾値Tth2以上になっているので、ただちに第三状態に切り換わる。第一冷却回路100から第二冷却回路101へ熱が移動し、さらにラジエータ14から放熱することで、第一冷媒温度T1及び第二冷媒温度T2の上昇は止まり、低下に転ずる。
タイミングt3で第二冷媒温度T2が第四閾値Tth4より低くなると、このとき第一冷媒温度T1は第三閾値Tth3以上なので第二の二状態に切り換わる。そして、タイミングt4で第一冷媒温度T1以下になると第一状態に切り換わる。その後タイミングt5で再び第一冷媒温度T1が第一閾値Tth1以上になると第二の二状態に切り換わり、タイミングt6で第二冷媒温度T2が第二閾値Tth2より低く、かつ第一冷媒温度T1が第三閾値Tth3より低くなると、第一状態に戻る。
上記の通り、走行開始後に第一冷媒温度T1及び第二冷媒温度T2を速やかに昇温させ、かつ過剰な温度上昇を抑制することができる。
[充電中の制御]
次に、充電中の温調システム1の制御について説明する。
次に、充電中の温調システム1の制御について説明する。
車載充電器(OBC)に外部の充電機器を接続してバッテリ9を充電する際には、バッテリ9の充電効率が高い状態で充電することが望ましい。そこで、コントローラ10は充電中にバッテリ9を適温にするために温調システム1を以下に説明するよう制御する。
図8は、コントローラ10が実行する、充電中の温調システム1の制御に係る制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS200において、コントローラ10は第一冷媒温度T1が第一閾値Tth1より低いか否かを判定し、低い場合はステップS201の処理を実行し、そうでない場合はステップS202の処理を実行する。
ステップS201において、コントローラ10は温調システムを第四状態に制御する。第四状態は、図9に示す通り、第一冷媒ポンプ6、第二冷媒ポンプ11及びコンプレッサ2の動作は第二の一状態を同じである。つまり、ヒートポンプシステム103を介して第二冷却回路101から第一冷却回路100へ熱が移動する。ただし、第二冷却回路101で熱を発生させる方法が第二の一状態とは異なる。車載充電器(OBC)に外部の充電機器を接続して充電している場合には、車両が走行できないのでモータ18及び減速機19を回転させることはできない。そこで、モータ18に対して、トルク成分に対応する軸(q軸)の電流指令値をゼロにし、励磁成分に対応する軸(d軸)の電流指令値を、ロータの磁束を強める方向と弱める方向に所定の周期で交互に切り換えて通電させる。これによりヒステリシス損が発生するうえ、ロータには渦電流が継続的に流れるので、トルクを発生させることなくモータ18で熱を発生させることができる。
上記のようにモータ18で熱を発生させ、その熱をヒートポンプシステム103を介して第一冷却回路100へ移動させることで、バッテリ9の昇温を促進できる。
一方、第一冷媒温度T1が第一閾値Tth1以上になったら、第一冷媒温度T1の過上昇を抑制する必要がある。そこで、コントローラ10はステップS202~S207の処理を実行する。ステップS202~S207の処理は、上述したステップS106~S111の処理と同じなので説明を省略する。
[変形例]
次に、上記実施形態の変形例について説明する。以下に説明する各変形例も上記実施形態と同様に本発明の範囲に属する。なお、各変形例を適宜組み合わせても構わない。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。以下に説明する各変形例も上記実施形態と同様に本発明の範囲に属する。なお、各変形例を適宜組み合わせても構わない。
上記の実施形態では、電力変換機器8及びバッテリ9を許容温度が相対的に低い部品群として第一冷却回路100に配置し、モータ18及び減速機19を許容温度が相対的に高い部品群として第二冷却回路101に配置した。しかし、これはあくまでも一例であって、第一冷却回路100に配置された部品群と第二冷却回路101に配置された部品群とを比較したときに、第一冷却回路100の部品群の方が第二冷却回路101の部品群より許容温度が相対的に低ければ、これに限られるわけではない。
(第一変形例)
図10は、第一変形例に係る温調システム1の構成図である。本変形例では、減速機19より許容温度の低いモータ18を相対的に許容温度が低い部品として第一冷却回路100に配置する。この場合も走行中の温調システム1の制御については上記実施形態と同様である。
図10は、第一変形例に係る温調システム1の構成図である。本変形例では、減速機19より許容温度の低いモータ18を相対的に許容温度が低い部品として第一冷却回路100に配置する。この場合も走行中の温調システム1の制御については上記実施形態と同様である。
ところで、本変形例の場合には、充電中の温調システム1の制御が上記実施形態とは異なる。図11は、図10の構成の場合の、充電中の温調システム1の制御に係る制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS300、S302~S307は図8のステップS200、S202~S207と同様なので説明を省略する。
ステップS301において、コントローラ10は温調システム1を第五状態に制御する。第五状態は、ヒートポンプシステム103は作動させずに、励磁成分に対応する軸(d軸)の電流のみを通電させることでモータ18を発熱させ、第一冷媒ポンプ6を作動して第一冷却回路100で冷媒を循環させる状態である。なお、第五状態において、第二冷却回路101は冷媒を循環させてもさせなくても構わない。
上記の制御により、モータ18の熱を利用してバッテリ9の昇温を促進し、かつ昇温後は第二の一状態または第三状態にすることで過昇温を抑制できる。
(第二変形例)
図12は、第二変形例に係る温調システム1の構成図である。上記実施形態ではモータ18及び減速機19がそれぞれ一つであるが、前輪駆動用の第一モータ18―1及び第一減速機19―1と後輪駆動用の第二モータ18-2及び第二減速機19-2を備える構成であっても構わない。この構成において、例えば図12に示す通り電力変換機器8及びバッテリ9を第一冷却回路100に、各モータ18-1、18-2、各減速機19-1、19-2、各オイルクーラ16-1、16-2及び各オイルポンプ17-1、17-2を第二冷却回路101に配置することができる。本変形例に係る温調システム1の走行中及び充電中の制御は上記実施形態と同様である。
図12は、第二変形例に係る温調システム1の構成図である。上記実施形態ではモータ18及び減速機19がそれぞれ一つであるが、前輪駆動用の第一モータ18―1及び第一減速機19―1と後輪駆動用の第二モータ18-2及び第二減速機19-2を備える構成であっても構わない。この構成において、例えば図12に示す通り電力変換機器8及びバッテリ9を第一冷却回路100に、各モータ18-1、18-2、各減速機19-1、19-2、各オイルクーラ16-1、16-2及び各オイルポンプ17-1、17-2を第二冷却回路101に配置することができる。本変形例に係る温調システム1の走行中及び充電中の制御は上記実施形態と同様である。
(第三変形例)
図13は、第三変形例に係る温調システム1の構成図である。上述した実施形態、第一変形例及び第二変形例では、電動車両がいわゆる電気自動車(BEV)であったが、本変形例の電動車両は内燃機関20を備えるハイブリッド車両(HEV)である。なお、ハイブリッドの形式は、シリーズ式、パラレル式、シリーズ・パラレル式のいずれであっても構わない。
図13は、第三変形例に係る温調システム1の構成図である。上述した実施形態、第一変形例及び第二変形例では、電動車両がいわゆる電気自動車(BEV)であったが、本変形例の電動車両は内燃機関20を備えるハイブリッド車両(HEV)である。なお、ハイブリッドの形式は、シリーズ式、パラレル式、シリーズ・パラレル式のいずれであっても構わない。
内燃機関20の発熱量はモータ18やバッテリ9等に比べて大きい。つまり、内燃機関20の許容温度は相対的に高い。そこで本変形例では内燃機関20を第二冷却回路101に配置する。この場合の第二冷却回路101を循環する冷媒は、内燃機関20のいわゆる冷却水である。本変形例に係る温調システム1の走行中及び充電中の制御は上記実施形態と同様である。
なお、内燃機関20により駆動されて発電する発電用モータ(図示せず)を図13の温調システム1に加えてもよい。この場合、発電用モータは第一冷却回路100または第二冷却回路101のいずれに配置しても構わない。
また、内燃機関20を第二冷却回路101に配置し、内燃機関20に比べて許容温度が低いモータ18及び減速機19を第一冷却回路100に配置しても構わない。これとは反対に、バッテリ9に比べて許容温度が高い電力変換機器8を第二冷却回路101に配置しても構わない。
(第四変形例)
図14は、第四変形例に係る温調システム1の構成図である。本変形例の構成は、上記実施形態に係る図1の構成に、車内空調用ヒートポンプシステム104を組み合わせたものである。車内空調用ヒートポンプシステム104は、空調用コンプレッサ21、コンデンサ22、第三熱交換器23、空調用膨張弁24及びエバポレータ25からなる。第二冷却回路101のオイルクーラ16の出口側の冷媒流路は分岐しており、分岐した一方は第三熱交換器23を通過して再び第二冷却回路101に合流する。分岐点には第二流路切換え弁26が配置されている。第二流路切換え弁26はコントローラ10により動作を制御される。第二冷却回路101から第三熱交換器23へ冷媒が流れる流路が選択されると、第三熱交換器23において、第二冷却回路101のオイルクーラ16を通過した冷媒と車内空調用ヒートポンプシステム104を循環する冷媒との熱交換が行われる。
図14は、第四変形例に係る温調システム1の構成図である。本変形例の構成は、上記実施形態に係る図1の構成に、車内空調用ヒートポンプシステム104を組み合わせたものである。車内空調用ヒートポンプシステム104は、空調用コンプレッサ21、コンデンサ22、第三熱交換器23、空調用膨張弁24及びエバポレータ25からなる。第二冷却回路101のオイルクーラ16の出口側の冷媒流路は分岐しており、分岐した一方は第三熱交換器23を通過して再び第二冷却回路101に合流する。分岐点には第二流路切換え弁26が配置されている。第二流路切換え弁26はコントローラ10により動作を制御される。第二冷却回路101から第三熱交換器23へ冷媒が流れる流路が選択されると、第三熱交換器23において、第二冷却回路101のオイルクーラ16を通過した冷媒と車内空調用ヒートポンプシステム104を循環する冷媒との熱交換が行われる。
上記の第二の一状態において、図14に示すように第三熱交換器23に冷媒を流せば、第二冷却回路101から車内空調用ヒートポンプシステム104へ熱が移動することとなる。これにより、暖房性能を向上させることができる。
以上のように本実施形態では、車両の駆動源として少なくともモータ18(走行用モータ)を備える電動車両の温調システム1が提供される。この温調システム1は、冷媒を循環させる第一冷媒ポンプ6、電力変換機器8及びバッテリ9(冷却を要する部品群のうち許容温度が相対的に低い一または複数の部品)、及び電力変換機器8及びバッテリ9から受熱した冷媒が流入する第一熱交換器4を備える第一冷却回路100と、冷媒を循環させる第二冷媒ポンプ11、モータ18及び減速機19(冷却を要する部品群のうち許容温度が相対的に高い一または複数の部品)、及びモータ18及び減速機19から直接又は間接的に受熱した冷媒が流入する第二熱交換器5を備える第二冷却回路101と、第二冷却回路101から分岐してラジエータ14を通過して再び第二冷却回路101に合流するバイパス回路102と、を備える。また、温調システム1は、バイパス回路102と第二冷却回路101の分岐部または合流部に設けられた流路切換え弁15と、第一冷却回路100を循環する冷媒の温度である第一冷媒温度を取得する第一温度センサ7(第一温度取得装置)と、第二冷却回路101を循環する冷媒の温度である第二冷媒温度を取得する第二温度センサ12(第二温度取得装置)と、第一熱交換器4、コンプレッサ2、第二熱交換器5、膨張弁3の順に配置された循環経路からなるヒートポンプシステム103と、少なくとも第一冷媒ポンプ6、第二冷媒ポンプ11、コンプレッサ2及び流路切換え弁15の動作を制御するコントローラ10と、を備える。
上記のように、第一冷却回路100と第二冷却回路101を、ヒートポンプシステム103を介して接続することで、下記冷却回路をそれぞれ適切な温度範囲、つまり各部品が効率よく機能し、かつ許容温度を超えない温度範囲にコントロールすることができる。これにより車両の航続可能距離の延長を図ることができる。
本実施形態では、コントローラ10は、第一冷媒温度が第一閾値より低く、かつ第二冷媒温度が、第一閾値より高い第二閾値より低い場合には、コンプレッサ2を停止させ、かつ第一冷媒ポンプ6及び第二冷媒ポンプ11を作動させて、第一冷却回路100と第二冷却回路101で冷媒が循環する第一状態に制御する。これにより、例えば低外気温の環境下での走行開始直後において、第一冷却回路100では電力変換機器8及びバッテリ9で発生する熱が循環し、第二冷却回路101ではモータ18及び減速機19で発生する熱が循環して、各冷却回路の部品群の昇温を促進できる。
本実施形態では、コントローラ10は、第一冷媒温度が第一閾値より低く、かつ第二冷媒温度が第二閾値以上の場合には、第一冷媒ポンプ6及び第二冷媒ポンプ11を作動させ、かつ冷媒が第二熱交換器5、コンプレッサ2、第一熱交換器4、膨張弁3の順に流れる方向にコンプレッサ2を作動させることにより、第二冷却回路101の熱を、ヒートポンプシステム103を介して第一冷却回路100へ移動させる第二の一状態に制御する。これにより、第二冷却回路101の熱を利用して第一冷却回路100の部品群の昇温を促進できる。
本実施形態では、コントローラは、第二の一状態に制御した状態で、第一冷媒温度が第一閾値より低く、かつ第二冷媒温度が、第一閾値より高く前記第二閾値より低い第四閾値以上の場合には第二の一状態を維持し、第一冷媒温度が前記第一閾値より低く、かつ第二冷媒温度が前記第四閾値より低い場合には第一状態に制御する。これにより、第二冷却回路101の冷媒温度を第二閾値~第四閾値の温度域及びその近傍に維持できる。また、第二閾値に対してヒステリシスの役割をもつ第四閾値を用いることで、状態の切り換えが不必要に頻繁に行われることを抑制できる。
本実施形態では、コントローラ10は、第一冷媒温度が第一閾値以上の場合には、第一冷媒ポンプ及び第二冷媒ポンプを作動させ、かつ冷媒が第一熱交換器4、コンプレッサ2、第二熱交換器5、膨張弁3の順に流れる方向にコンプレッサ2を作動させることにより第一冷却回路100の熱を、ヒートポンプシステム103を介して第二冷却回路101へ移動させる第二の二状態に制御する。これにより、第一冷却回路100の冷媒が冷却されるので、第一冷却回路100に配置される部品群の温度の過上昇による性能低下を抑制できる。また、外気温が低い環境下においても、減速機19のオイル温度やモータ18の過剰な温度低下を抑制し、減速機19及びモータ18を効率の良い状態で駆動させることができる。
本実施形態では、コントローラ10は、第二の二状態に制御した後、第二冷媒温度が第二閾値より低く、かつ第一冷媒温度が、第一閾値より低い第三閾値以上の場合には第二の二状態を維持し、第二冷媒温度が第二閾値より低く、かつ第一冷媒温度が第三閾値より低い場合には、第一状態に制御する。これにより、第一冷却回路100に配置される部品群の過剰な温度低下を抑制できる。また、第一閾値に対してヒステリシスの役割をもつ第三閾値を用いることで、状態の切り換えが不必要に頻繁に行われることを抑制できる。
本実施形態では、コントローラ10は、第二の二状態に制御した後、第二冷媒温度が外気温度より高く設定した第二閾値以上になったら、第二の二状態から、バイパス回路102に冷媒が流れる第三状態に制御する。これにより、第二冷却回路101の熱がラジエータ14から大気へ放出されるので、第二冷媒温度の上昇を抑制し、第二冷却回路101に配置されている部品群の過剰な温度上昇による性能低下を抑制できる。
また、第二冷媒温度が外気よりも十分に高い状態でラジエータ14から放熱することになるので、放熱効率がよくなり、ラジエータ14の小型化を図ることができる。
本実施形態では、コントローラ10は、第三状態に制御した後、第二冷媒温度が、第一閾値より高く第二閾値より低い第四閾値より低く、かつ第一冷媒温度が第三閾値以上になったら、第二の二状態に制御する。これにより、ラジエータ14からの放熱によって第二冷媒温度が過剰に低下することを抑制できる。また、第二冷却回路101へ熱が移動することで第一冷媒温度が過剰に低下することも抑制できる。さらに、ヒステリシスの役割をもつ第三閾値及び第四閾値を用いて判断することにより、状態の切り換えが不必要に頻繁に行われることを抑制できる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 温調システム、 2 コンプレッサ、 3 膨張弁、 4 第一熱交換器、 5 第二熱交換器、 6 第一冷媒ポンプ、 7 第一温度センサ、 8 電力変換機器、 9 バッテリ、 10 コントローラ、 11 第二冷媒ポンプ、 12 第二温度センサ、 13 リザーバタンク、 14 ラジエータ、 15 流路切換え弁、 16 オイルクーラ、 17 オイルポンプ、 18 モータ、 19 減速機、 100 第一冷却回路、 101 第二冷却回路、 102 バイパス回路
Claims (8)
- 車両の駆動源として少なくとも走行用モータを備える電動車両の温調システムにおいて、
冷媒を循環させる第一冷媒ポンプ、冷却を要する部品群のうち許容温度が相対的に低い一または複数の部品、及び当該部品から受熱した前記冷媒が流入する第一熱交換器を備える第一冷却回路と、
冷媒を循環させる第二冷媒ポンプ、冷却を要する部品群のうち許容温度が相対的に高い一または複数の部品、及び当該部品から直接又は間接的に受熱した前記冷媒が流入する第二熱交換器を備える第二冷却回路と、
前記第二冷却回路から分岐してラジエータを通過して再び前記第二冷却回路に合流するバイパス回路と、
前記バイパス回路と前記第二冷却回路の分岐部または合流部に設けられた流路切換え弁と、
前記第一冷却回路を循環する前記冷媒の温度である第一冷媒温度を取得する第一温度取得装置と、
前記第二冷却回路を循環する前記冷媒の温度である第二冷媒温度を取得する第二温度取得装置と、
前記第一熱交換器、コンプレッサ、前記第二熱交換器、膨張弁の順に配置された循環経路からなるヒートポンプシステムと、
少なくとも前記第一冷媒ポンプ、前記第二冷媒ポンプ、前記コンプレッサ及び前記流路切換え弁の動作を制御するコントローラと、
を備えることを特徴とする電動車両の温調システム。 - 請求項1に記載の電動車両の温調システムにおいて、
前記コントローラは、前記第一冷媒温度が第一閾値より低く、かつ前記第二冷媒温度が、前記第一閾値より高い第二閾値より低い場合には、前記コンプレッサを停止させ、かつ前記第一冷媒ポンプ及び前記第二冷媒ポンプを作動させて、前記第一冷却回路と前記第二冷却回路で前記冷媒が循環する第一状態に制御する、電動車両の温調システム。 - 請求項2に記載の電動車両の温調システムにおいて、
前記コントローラは、前記第一冷媒温度が前記第一閾値より低く、かつ前記第二冷媒温度が前記第二閾値以上の場合には、前記第一冷媒ポンプ及び前記第二冷媒ポンプを作動させ、かつ冷媒が前記第二熱交換器、前記コンプレッサ、前記第一熱交換器、前記膨張弁の順に流れる方向に前記コンプレッサを作動させることにより前記第二冷却回路の熱を前記ヒートポンプシステムを介して前記第一冷却回路へ移動させる第二の一状態に制御する、電動車両の温調システム。 - 請求項3に記載の電動車両の温調システムにおいて、
前記コントローラは、前記第二の一状態に制御した後、前記第一冷媒温度が前記第一閾値より低く、かつ前記第二冷媒温度が、前記第一閾値より高く前記第二閾値より低い第四閾値以上の場合には前記第二の一状態を維持し、前記第一冷媒温度が前記第一閾値より低く、かつ前記第二冷媒温度が前記第四閾値より低い場合には前記第一状態に制御する、電動車両の温調システム。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載の電動車両の温調システムにおいて、
前記コントローラは、前記第一冷媒温度が前記第一閾値以上の場合には、前記第一冷媒ポンプ及び前記第二冷媒ポンプを作動させ、かつ冷媒が前記第一熱交換器、前記コンプレッサ、前記第二熱交換器、前記膨張弁の順に流れる方向に前記コンプレッサを作動させることにより前記第一冷却回路の熱を前記ヒートポンプシステムを介して前記第二冷却回路へ移動させる第二の二状態に制御する、電動車両の温調システム。 - 請求項5に記載の電動車両の温調システムにおいて、
前記コントローラは、前記第二の二状態に制御した後、前記第二冷媒温度が前記第二閾値より低く、かつ前記第一冷媒温度が、前記第一閾値より低い第三閾値以上の場合には前記第二の二状態を維持し、前記第二冷媒温度が前記第二閾値より低く、かつ前記第一冷媒温度が前記第三閾値より低い場合には、前記第一状態に制御する、電動車両の温調システム。 - 請求項5または6に記載の電動車両の温調システムにおいて、
前記コントローラは、前記第二の二状態に制御した後、前記第二冷媒温度が外気温度より高く設定した前記第二閾値以上になったら、前記第二の二状態から、前記バイパス回路に前記冷媒が流れる第三状態に制御する、電動車両の温調システム。 - 請求項7に記載の電動車両の温調システムにおいて、
前記コントローラは、前記第三状態に制御した後、前記第二冷媒温度が、前記第一閾値より高く前記第二閾値より低い第四閾値より低く、かつ前記第一冷媒温度が前記第一閾値より低い第三閾値以上になったら、前記第二の二状態に制御する、電動車両の温調システム。
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JP2021169026A JP2023059106A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | 電動車両の温調システム |
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JP (1) | JP2023059106A (ja) |
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2021
- 2021-10-14 JP JP2021169026A patent/JP2023059106A/ja active Pending
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