JP2023059090A - 光量調節装置及び光学機器 - Google Patents

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宏典 小宮谷
Hironori Komiyakoku
隆仁 吉澤
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Abstract

【課題】良好な絞り開口形状を得つつ、装置の小型化を図ることができるようにした光量調節装置を提供する。【解決手段】光が通過する開口部を形成するベース部材と、ベース部材上を光通過方向に直交する光軸直交方向に移動して開口部に対して進退する一対の第1の絞り羽根と、ベース部材に対して、光軸直交方向を含む面内で光軸直交方向とは異なる方向に移動して開口部の中心に対して進退する一対の第2の絞り羽根とを有する羽根群と、開口部の外側に配置され、羽根群に係合して回動し、羽根群に動力を伝達する動力伝達部材と、を備え、一対の第1の絞り羽根における一方の絞り羽根、及び、一対の第2の絞り羽根は、動力伝達部材の一方側に設けられた係合部に係合され、一対の第2の絞り羽根は、一方の絞り羽根よりも動力伝達部材の回動中心に近い位置、かつ、一方の絞り羽根の係合部と回動中心を結んだ線分よりも開口部の中心から遠い位置で動力伝達部材に係合している。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラや交換レンズ等の光学機器に搭載され、絞り装置等とも称される光量調節装置に関する。
カメラや交換レンズ等の光学機器に搭載される光量調節装置(絞り装置)の性能は、その光学機器を用いて撮影される画像の画質に影響を与える。特に絞り羽根によって形成される実際に光が通過する絞り開口の形状(絞り開口形状)は、いわゆるボケやゴーストの形状を変化させる。すなわち、絞り開口形状が円形に近ければ、ボケやゴーストの形状も円形となるため、自然な画質が得られる。一方、絞り開口形状が円形とは大きく異なる四角形や扁平な形状であると、ボケやゴーストもそれと同様の形状を持って現れ、不自然な画質となる。
このように円形とは大きく異なる絞り開口形状は、2枚の絞り羽根によって絞り開口を形成する場合に生じ易い。このため、特許文献1には、円環状の駆動リングを絞り開口の周囲で回転させて多数枚の絞り羽根を駆動し、四角形よりも円形に近い多角形の絞り開口形状を形成する虹彩絞り装置が開示されている。また、特許文献2には、直進スライドする一対の直進絞り羽根と揺動(回転)する一対の揺動絞り羽根とを組み合わせて、四角形よりも円形に近い多角形の絞り開口形状を形成する絞り装置が開示されている。
実開平2-48928号公報 特開2009-115831号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている虹彩絞り装置のような構成では、駆動リングを絞り開口の周囲に配置するとともに、周方向全体において多数枚の絞り羽根の退避スペースを必要とする。そのため、装置が周方向全体にわたって大型化し易い。また、特許文献2に開示されている絞り装置では、虹彩絞り装置に比べれば、直進絞り羽根の直進方向に直交する幅方向のサイズを抑えることはできる。しかし、虹彩絞りと同様に、絞り開口の周囲に配置された駆動リングに相当する環板を回転させて一対の直進絞り羽根と一対の揺動絞り羽根とを駆動する構成を有するため、装置の小型化に限界がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な絞り開口形状を得つつ、装置の小型化を図ることができるようにした光量調節装置およびこれを備えた光学機器を提供することである。
本発明に係る光量調節装置は、光が通過する開口部を形成するベース部材と、前記ベース部材上を光通過方向に直交する光軸直交方向に移動して前記開口部に対して進退する一対の第1の絞り羽根と、前記ベース部材に対して、前記光軸直交方向を含む面内で前記光軸直交方向とは異なる方向に移動して前記開口部の中心に対して進退する一対の第2の絞り羽根とを有する羽根群と、前記開口部の外側に配置され、前記羽根群に係合して回動し、前記羽根群に動力を伝達する動力伝達部材と、を備え、前記一対の第1の絞り羽根における一方の絞り羽根、及び、前記一対の第2の絞り羽根は、前記動力伝達部材の一方側に設けられた係合部に係合され、前記一対の第2の絞り羽根は、前記一方の絞り羽根よりも前記動力伝達部材の回動中心に近い位置、かつ、前記一方の絞り羽根の係合部と前記回動中心を結んだ線分よりも前記開口部の中心から遠い位置で前記動力伝達部材に係合していることを特徴とする。
本発明によれば、良好な絞り開口形状を得つつ、装置の小型化を図ることができるようにした光量調節装置およびこれを備えた光学機器を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る絞り装置の分解斜視図。 絞り装置を、図1に対して裏面側から見た分解斜視図。 第1の実施形態における絞り開口の変化を示す正面図。 第1の実施形態における一対の直進羽根の正面図。 第1の実施形態における第1羽根対の正面図。 第1の実施形態における第2羽根対の正面図。 第1の実施形態における駆動レバーの形状を示す図。 第1の実施形態のいずれかの絞り装置を搭載した第2の実施形態の光学機器の概略図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の光量調節装置の第1の実施形態である絞り装置100の分解斜視図である。また、図2は、絞り装置100を、図1に対して裏面側から見た分解斜視図である。図3は、絞り装置100を、絞り羽根(羽根部材)104~109により形成される絞り開口を光が通過する方向(光軸方向)から見て示した図である。なお、図3では、図1中に示すカバー110を取り除いた状態を示している。また、図3(a)は、絞りを絞った小絞り状態を示し、図3(b)は、中間絞り状態を示し、図3(c)は、開放状態を示している。
また、これらの図において絞り装置100の上下方向であって長手方向が、「光通過方向に直交する方向」に相当し、以下の説明では光軸直交方向と呼ぶことにする。また、これらの図における絞り装置の左右方向を幅方向と呼ぶことにする。
図1~図3において、開口形成部材としての地板(ベース部材)102には、光を通過させる固定開口102bが形成されている。地板102は、プレス加工や樹脂成形等によって製作されている。地板102の外面(光軸方向一方の面)のうち、固定開口102bから下方向に離れた位置(一端部側)には、絞り駆動部101が取り付けられている。絞り駆動部101は、例えば、不図示のロータマグネットと、このロータマグネットと一体で回転する動力伝達部材としての駆動レバー103と、通電されてロータマグネットを回転させる磁力を発生する不図示のコイルとを備えて構成される電磁駆動モータ(駆動源)である。または、ステッピングモータであってもよい。なお、駆動レバー103は、地板102を挟んで、絞り駆動部101とは反対側(図1では、地板102の上方)において、絞り駆動部101の回転軸101aに固定される。
駆動レバー103の上面には、5本の羽根駆動ピン103i~103mが、駆動レバー103の上面から突出するように配置されている。駆動レバー103は、固定開口102bから下方向に離れて位置する回転軸101aの回りに、所定の角度範囲で回動する。駆動レバー103は、樹脂成形等によって製作されている。なお、絞り装置100は、絞り切りが可能な光量調節装置であって、軸101aが約48°回転した状態が最小開口の状態であり、約50°回転した状態で絞り切り状態(完全に閉じた状態)となる。
駆動レバー103は、回動中心の位置を挟んだ左右両側に、絞り羽根109を駆動するための羽根駆動ピン103i、絞り羽根104,108を駆動するための羽根駆動ピン103j、絞り羽根107を駆動するための羽根駆動ピン103k、絞り羽根105を駆動するための羽根駆動ピン103l、絞り羽根106を駆動するための羽根駆動ピン103mを有する。
羽根駆動ピン103iは、一対の直進羽根の一方である絞り羽根109に係合している。また、羽根駆動ピン103jは、第1の絞り羽根対を構成する一方の絞り羽根104及び他方の絞り羽根108に係合している。また、羽根駆動ピン103kは、第2の絞り羽根対の一方である絞り羽根107に係合し、羽根駆動ピン103lは、第2の絞り羽根対の他方である絞り羽根105に係合している。さらに、羽根駆動ピン103mは、一対の直進羽根の他方である絞り羽根106に係合している。
なお、羽根駆動ピン103lで駆動される絞り羽根105には、羽根駆動ピン103kを逃げるための長穴部105aが形成されている。羽根駆動ピン103mで駆動される直進羽根106には、地板102に立設されたガイドピン102eを逃げるための長穴部106aが形成されている。
このように、本実施形態では、絞り駆動部101に取り付けられた1つの駆動レバー103に5本の羽根駆動ピン103i~103mを設け、羽根駆動ピン103i,103k,103l,103mにはそれぞれ1枚の絞り羽根109,107,105,106を係合させ、羽根駆動ピン103jには、2枚の絞り羽根104,108を係合させている。そして、このように複数(5つ)の羽根駆動ピン103i~103mのそれぞれに絞り羽根が係合した駆動レバー103を回動させることで、一対の直進羽根(絞り羽根106と絞り羽根109)を光軸直交方向(上下方向)に固定開口102bを挟み込むように移動させる。また、同時に第1の絞り羽根対(絞り羽根104と絞り羽根108)を一対の直進羽根の直進方向に対して交差する方向から固定開口部102bに対して斜め移動させる(固定開口部102bに進入させる)。同時に第2の絞り羽根対(絞り羽根105と絞り羽根107)を一対の直進羽根の直進方向に対して交差する方向から固定開口部102bに対して斜め移動させる(固定開口部102bに進入させる)。そして、これら6枚の絞り羽根104~109によって円形に近い多角形状の絞り開口を形成するとともにそのサイズ(径)を変化させる。
以上の構成を採用することで、特許文献2のように、絞り開口の周囲に配置された駆動リング(環板)を回転させ、該駆動リングにおける互いに異なる駆動軸部によって直進絞り羽根や回転絞り羽根を駆動する場合に比べて、絞り装置の小型化に有利でありながらも、良好な形状の絞り開口を形成することができる。
カバー110は、地板102との間に絞り羽根104~109が移動する空間を形成するように地板102に取り付けられるカバーである。カバー110は、地板102に形成された固定開口102bに対応する開口110bを有する。カバー110は、プレス加工や樹脂成形等により製作されている。カバー110の内面(地板側の面)には、絞り羽根104~109との摺動抵抗を低減するため、不図示のレールが形成されている。
本実施形態の絞り装置100は、前述したように駆動レバー103を回動させることで図3に示すように絞り開口径を変化させることができ、さらに絞り開口を完全に閉じる(閉じきる)こともできる。このため、本実施形態の絞り装置は、シャッタ動作を行うことも可能である。つまり、本実施形態の絞り装置は、シャッタ装置として使用することもできる。
以下、各絞り羽根についてより詳細に説明する。絞り羽根104~109は、プレス成形や樹脂成形等により製作される。
図4は、一対の直進羽根を示す図である。図4(a)は、絞りを絞った小絞り状態を示し、図4(b)は、中間絞り状態を示し、図4(c)は、開放状態を示している。絞り羽根106、絞り羽根109は、一対の直進羽根を構成する羽根であり、地板102上(ベース部材上)で、固定開口102bを挟み込むように光通過開口に直交する方向に、直線的(直線状)に移動する。以下に、それぞれの絞り羽根について、詳細に説明する。
絞り羽根109(一対の直進羽根の一方)は、第1の係合部である長円形の駆動孔部109iにおいて、駆動レバー103の羽根駆動ピン103iと係合している。また、絞り羽根109に光軸直交方向に延びるように形成された第3の係合部としてのガイド長孔部109dには、地板102に形成されたガイドピン102gが摺動可能に係合している。さらに、絞り羽根106に光軸直交方向に延びるように形成された第4の係合部としてのガイド長孔部109eには、地板102に形成されたガイドピン102hが摺動可能に係合している。なお、以下の説明においても、地板102に形成されたガイドピンは、羽根に形成されたガイド長穴部に挿通されて、羽根の移動を案内するものとする。また、絞り羽根109には、ガイドピン102cとの干渉を回避するための長穴部109cが形成されている。ガイドピン102cを長穴部109cに貫通させるようにすることで、絞り羽根109の形状をその強度を確保できる形状とすることができるとともに、ガイドピン102cを地板102に効率良く配置することができる。また、長穴部109cを絞り羽根109に形成することで、絞り羽根109を軽量化することができ、シャッタ動作に有効である。
駆動レバー103が所定の角度範囲で回動すると、絞り羽根109(一対の直進羽根の一方)は、駆動孔部109jにおいて羽根駆動ピン103iから駆動力を受け、ガイド長孔部109c,109d,109eがガイドピン102c,102g,102hによってガイドされながら、光軸直交方向に直進駆動される。
絞り羽根106(一対の直進羽根の他方)は、第1の係合部である長円形の駆動孔部106iにおいて、駆動レバー103の羽根駆動ピン103mと係合している。また、絞り羽根106に光軸直交方向に延びるように形成された第2の係合部としてのガイド長孔部106fには、地板102に形成されたガイド部(ガイド軸部)としてのガイドピン102cが摺動可能に係合している。また、絞り羽根106に光軸直交方向に延びるように形成された第3の係合部としてのガイド長孔部106gには、地板102に形成されたガイドピン102dが摺動可能に係合している。さらに、絞り羽根106に光軸直交方向に延びるように形成された第4の係合部としてのガイド長孔部106hには、地板102に形成されたガイドピン102hが摺動可能に係合している。
また、絞り羽根106には、ガイドピン102hとの干渉を回避するための長穴部106hが形成されている。ガイドピン102hを長穴部106hに貫通させるようにすることで、絞り羽根106の形状をその強度を確保できる形状とすることができるとともに、ガイドピン102hを地板102に効率良く配置することができる。また、長穴部106hを絞り羽根106に形成することで、絞り羽根106を軽量化することができ、シャッタ動作に有効である。
なお、絞り羽根106には、ガイドピン102eとの干渉を回避するための長穴部106aが形成されている。ガイドピン102eを長穴部106aを貫通させるようにすることで、絞り羽根106の形状をその強度を確保できる形状とすることができるとともに、ガイドピン102eを地板102に効率良く配置することができる。また、長穴部106aを絞り羽根106に形成することで、絞り羽根106を軽量化することができ、シャッタ動作に有効である。
駆動レバー103が所定の角度範囲で回動すると、絞り羽根106(一対の直進羽根の他方)は、駆動孔部106iにおいて羽根駆動ピン103mから駆動力を受け、ガイド長孔部106f,106g,106hがガイドピン102c,102d,102hによってガイドされながら、光軸直交方向に直進駆動される。
図5は、第1の絞り羽根対を示す図である。図5(a)は、絞りを絞った小絞り状態を示し、図5(b)は、中間絞り状態を示し、図5(c)は、開放状態を示している。絞り羽根104、絞り羽根108は、第1の絞り羽根対を構成し、駆動レバー103の羽根駆動ピン103jに、一端部同士が光軸方向に互いに重畳される。羽根駆動ピン103jは、駆動レバー103上で、羽根駆動ピン103iと絞り駆動部101の回転軸101a(回動中心)とを結んだ線分よりも固定開口102bの中心から遠い位置に設けられている。そして、光軸直交方向を含む面内で、一対の直進羽根106,109の直進移動方向に対して、交差する方向から固定開口102bに対して斜め方向に移動する。以下に、それぞれの絞り羽根について、詳細に説明する。
絞り羽根104(第1の絞り羽根対の一方)は、第1の係合部である円形の駆動孔部104iにおいて、駆動レバー103の羽根駆動ピン103jと回転可能に係合している。また、絞り羽根104に光軸直交方向に延びるように形成された第2の係合部としてのガイド長孔部104eには、地板102に形成されたガイド部(ガイド軸部)としてのガイドピン102fが摺動可能に係合している。
駆動レバー103が所定の角度範囲で回動すると、絞り羽根104(第1の絞り羽根対の一方)は、駆動孔部104iにおいて羽根駆動ピン103jから駆動力を受け、駆動孔部104iが係合した羽根駆動ピン103jを中心に回転移動する。そして、ガイド長孔部104eがガイドピン102fによってガイドされながら、一対の直進羽根の直進方向に交差する方向(幅方向)から、固定開口102bに対して斜めに移動する。
絞り羽根104(第1の絞り羽根対の一方)のガイドピン102fを中心とした揺動の速さは、ガイド長孔部104eをカム溝形状に形成することによって調整が可能である。また、絞り羽根104が揺動せずに単に直進移動する場合に比べ、本実施形態では、ガイド長孔部104eのカム溝形状の調整によって、良好な絞り開口形状を得るための絞り開口の形状の補正も可能である。
絞り羽根108(第1の絞り羽根対の他方)は、第1の係合部である円形の駆動孔部108iにおいて、駆動レバー103の羽根駆動ピン103jと回転可能に係合している。また、絞り羽根108に光軸直交方向に延びるように形成された第2の係合部としてのガイド長孔部108eには、地板102に形成されたガイド部(ガイド軸部)としてのガイドピン102fが摺動可能に係合している。
駆動レバー103が所定の角度範囲で回動すると、絞り羽根108(第1の絞り羽根対の他方)は、駆動孔部108iにおいて羽根駆動ピン103jから駆動力を受け、駆動孔部108iが係合した羽根駆動ピン103jを中心に回転移動する。そして、ガイド長孔部108eがガイドピン102fによってガイドされながら、一対の直進羽根の直進方向に交差する方向から、固定開口102bに対して斜めに移動する。
絞り羽根108(第1の絞り羽根対の他方)のガイドピン102fを中心とした揺動の速さは、ガイド長孔部108eをカム溝形状に形成することによって調整が可能である。また、絞り羽根108が揺動せずに単に直進移動する場合に比べ、本実施形態では、ガイド長孔部108eのカム溝形状の調整によって、良好な絞り開口形状を得るための絞り開口の形状の補正も可能である。
第1の絞り羽根対104,108はそれぞれ、同一の羽根駆動ピン103jに、駆動孔部104iと108iが重畳されて係合し、駆動力を与えられる。さらに、同一のガイドピン102fによってガイドされる。第1の絞り羽根対104,108は、ガイド長孔部104eとガイド長孔部108eの形状を変えることで、一対の直進羽根の直進方向に対して、挟み込むように、それぞれ別の方向から斜めに固定開口102b内に進入する。
図6は、第2の絞り羽根対を示す図である。図6(a)は、絞りを絞った小絞り状態を示し、図6(b)は、中間絞り状態を示し、図6(c)は、開放状態を示している。絞り羽根105、絞り羽根107は、第2の絞り羽根対を構成し、それぞれの羽根の一端部が駆動レバー103の羽根駆動ピン103l,103kにそれぞれ係合する。そして、一対の直進羽根106,109の直進移動方向に対して、交差する方向から固定開口102bに対して斜め方向に移動する。以下に、それぞれの絞り羽根について、詳細に説明する。
絞り羽根105(第2の絞り羽根対の一方)は、第1の係合部である円形の駆動孔部105jにおいて、駆動レバー103の羽根駆動ピン103lと回転可能に係合している。また、絞り羽根105に光軸直交方向に延びるように形成された第2の係合部としてのガイド長孔部105dには、地板102に形成されたガイド部(ガイド軸部)としてのガイドピン102eが摺動可能に係合している。
なお、絞り羽根105には、羽根駆動ピン103kとの干渉を回避するための長穴部105aが形成されている(図1参照)。羽根駆動ピン103kを長穴部105aを貫通させるようにすることで、絞り羽根105の形状をその強度を確保できる形状とすることができるとともに、羽根駆動ピン103kを駆動レバー103に効率良く配置することができる。また、長穴部105aを絞り羽根105に形成することで、絞り羽根105を軽量化することができ、シャッタ動作に有効である。
駆動レバー103が所定の角度範囲で回動すると、絞り羽根105(第2の絞り羽根対の一方)は、駆動孔部105jにおいて羽根駆動ピン103lから駆動力を受け、駆動孔部105jが係合した羽根駆動ピン103lを中心に回転移動する。そして、ガイド長孔部105dがガイドピン102eによってガイドされながら、一対の直進羽根の直進方向に交差する方向から、固定開口102bに対して斜めに移動する。
絞り羽根105(第2の絞り羽根対の一方)のガイドピン102eを中心とした揺動の速さは、ガイド長孔部105dをカム溝形状に形成することによって調整が可能である。また、絞り羽根105が揺動せずに単に直進移動する場合に比べ、本実施形態では、ガイド長孔部105dのカム溝形状の調整によって、良好な絞り開口形状を得るための絞り開口の形状の補正も可能である。
絞り羽根107(第2の絞り羽根対の他方)は、第1の係合部である円形の駆動孔部107jにおいて、駆動レバー103の羽根駆動ピン103kと回転可能に係合している。また、絞り羽根107に光軸直交方向に延びるように形成された第2の係合部としてのガイド長孔部107dには、地板102に形成されたガイド部(ガイド軸部)としてのガイドピン102eが摺動可能に係合している。
駆動レバー103が所定の角度範囲で回動すると、絞り羽根107(第2の絞り羽根対の他方)は、駆動孔部107jにおいて羽根駆動ピン103kから駆動力を受け、駆動孔部107jが係合した羽根駆動ピン103kを中心に回転移動する。そして、ガイド長孔部107dがガイドピン102eによってガイドされながら、一対の直進羽根の直進方向に交差する方向から、固定開口102bに対して斜めに移動する。
絞り羽根107(第2の絞り羽根対の他方)のガイドピン102eを中心とした揺動の速さは、ガイド長孔部107dをカム溝形状に形成することによって調整が可能である。また、絞り羽根107が揺動せずに単に直進移動する場合に比べ、本実施形態では、ガイド長孔部107dのカム溝形状の調整によって、良好な絞り開口形状を得るための絞り開口の形状の補正も可能である。
第2の絞り羽根対はそれぞれ、異なる羽根駆動ピン103l,103kに、駆動孔部105j,107jがそれぞれ係合し、駆動力を与えられる。さらに、同一のガイドピン102eによってガイドされる。第2の絞り羽根対は、ガイド長孔部105dとガイド長孔部107dの形状を変えることで、一対の直進羽根の直進方向に対して、挟み込むように、それぞれ別の方向から斜めに固定開口102b内に進入する。
そして、駆動レバー103の回動位置に対する絞り羽根104,105,107,108の移動を、それぞれの羽根に形成されたガイド長孔部104e,105d,107d,108eの形状で調整することができる。これにより、図3に示すように、開放絞り(下図)から最小絞り開口(上図)までの各絞り状態において、絞り羽根104~109の開口形成用縁部104b,105b,106b,107b,108b,109bによって円形に近いまたはほぼ正六角形の絞り開口を形成することができる。
次に、図7は、駆動レバー103の形状を示す図である。図7(a)は駆動レバー103をほぼ上方から見た図であり、図7(b)は駆動レバー103を斜め横方向から見た斜視図である。
本実施形態においては、6枚の絞り羽根104~109を駆動するために、駆動レバー103には、5本の羽根駆動ピン103i~103mが立設されている。それぞれの絞り羽根104~109は、図1に示すように、その順番で地板102に近い方から積み重ねられる。そのため、絞り羽根104~109は、地板102の表面からの高さがそれぞれ異なり、本実施形態では、これらの高さの異なる絞り羽根104~109の動きをより滑らかにするため、駆動レバー103のそれぞれの駆動ピンの周囲にその駆動ピンが駆動する絞り羽根に対応する支持面が形成されている。
具体的には、一番下の絞り羽根104と係合する羽根駆動ピン103jの周囲には、支持面103aが形成されている。一番下の絞り羽根104は、駆動レバー103の上面に直接接触するため、この絞り羽根104の駆動レバー103との接触面の面積を小さくし動きを滑らかにするために、羽根駆動ピン103jの周囲に支持面103aが形成されている。また、羽根駆動ピン103jの側方には、やはり絞り羽根104を受けるための突起部103bが形成されている。
また、一番下から2番目の絞り羽根105と係合する羽根駆動ピン103lの周囲には、支持面103cが形成されている。下から2番目の絞り羽根105は、駆動レバー103の上面に直接接触するため、この絞り羽根105の駆動レバー103との接触面の面積を小さくし動きを滑らかにするために、羽根駆動ピン103lの周囲に支持面103cが形成されている。
また、下から3番目から6番目の絞り羽根106,107,108,109は、駆動レバー103との間に絞り羽根104または絞り羽根105が介在するため、直接駆動レバー103とは接触しない。そのため、絞り羽根106,107,108,109が係合する羽根駆動ピン103i,103k,103mの周囲には支持面は形成されていない。
駆動レバー103を以上のように構成することにより、6枚の絞り羽根104~109を、その高さに応じて互いに干渉することなく滑らかに動作させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の絞り装置は、各絞り羽根を、駆動リング等の絞り開口の周囲で回転する部品を用いずに、1つの駆動レバー103を駆動させることで移動させる。そのため、絞り装置を長手方向および幅方向において小型化でき、さらに光軸方向での厚みを薄くすることができる。つまり、絞り装置の小型化が可能となり、この絞り装置を搭載したカメラや交換レンズ等の光学機器も小型化することができる。
また、本実施形態の絞り装置では、絞り駆動部に取り付けられた駆動レバー103に5本の羽根駆動ピンを設け、そのうちの4本の羽根駆動ピンは、それぞれ別の絞り羽根を駆動するように構成されている。また、残りの1本の羽根駆動ピンも2枚のみの絞り羽根を駆動するように構成されている。この構成により、羽根駆動ピンの本数がより少ない場合よりも絞り羽根を動かすための動きの自由度が大きくなり、絞り装置をより小型化することが可能となる。
なお、本実施形態では、絞り羽根104~109に孔部や溝部を形成し、駆動レバー103や地板102に形成されたピンをこれらの孔部や溝部に係合(挿入)させる場合について説明した。しかし、絞り羽根にピンを設け、これを駆動レバーや地板に形成された孔部や溝部に挿入する構成を採用することも可能である。
ここで、以上の第1の実施形態の概念をまとめると以下のようになる。なお、第1の実施形態の概念をまとめるにあたり、「揺動羽根」とは、図1の絞り羽根104,105,107,108のように、羽根駆動ピン103j~103kが動くことにより、全体として揺動する運動を行う絞り羽根のことを意味する。
本実施形態の概念は、以下のように表わすことができる。なお、以下では、この概念を図1の符号を参照して記載する。
(a)光量調節装置は、光が通過する開口部(102b)を形成する開口形成部材(102)と、開口形成部材上で移動して開口部内に光通過開口を形成する羽根群(104~109)と、開口部の外側に配置され、羽根群に係合して動力を伝達する動力伝達部材(103)とを備える。
(b)羽根群は、開口部(102b)の中心と動力伝達部材(103)の回動中心を結ぶ直線上において開口部の両側に対向配置され開口部に対して進退する一対の直進羽根(106,109)と、一対の直進羽根の移動方向両側で開口部に対して斜め方向に揺動して進入する複数の揺動羽根(104,105,107,108)とを有する。
(c)羽根群が有する第1羽根群(104,108,109)が係合する複数の羽根駆動ピンを有する動力伝達部材(103)の一方側(羽根駆動ピン103i,103jが設けられた側)が開口部(102b)に接近し且つ羽根群が有する第2羽根群(105,106,107)が係合する複数の羽根駆動ピンを有する動力伝達部材の他方側(羽根駆動ピン103k,103l,103mが設けられた側)が開口部(102b)から離間する過程において、光通過開口のうち動力伝達部材側の半分を形成する第1開口縁部を第1羽根群(104,108,109)によって形成し(中央縁部が絞り羽根109により形成され、中央縁部以外の縁部が絞り羽根104,108により形成される)、且つ光通過開口のうち動力伝達部材側とは反対側の残り半分を形成する第2開口縁部を第2羽根群(105,106,107)によって形成し(中央縁部が絞り羽根106により形成され、中央縁部以外の縁部が絞り羽根105,107により形成される)、第1羽根群は、一対の直進羽根のうち一方の直進羽根(109)と他の第1羽根対(104,108)とを含み、第2羽根群は、一対の直進羽根のうち他方の直進羽根(106)と他の第2羽根対(105,107)とを含み、他の第1羽根対及び他の第2羽根対は、揺動羽根で構成されている。
つまり、ここで説明した光量調節装置の構成では、光通過開口の半分を形成する第1開口縁部を動力伝達部材による開口部への押し込み側の第1羽根群によって形成するために当該第1羽根群を動力伝達部材の一端部側に集約して動作させ、残り半分を形成する第2開口縁部を動力伝達部材による開口部からの引き込み側の第2羽根群によって形成するために当該第2羽根群を動力伝達部材の他端部側に集約して動作させるようにしている。これにより、省スペースで無駄のない羽根の走行を実現できる他、良好な絞り開口形状を形成できる。
<第2の実施形態>
図8は、第1の実施形態で説明した絞り装置を搭載した光学機器としてのビデオカメラ(撮像装置)の概略構成を示している。
ビデオカメラのレンズ鏡筒部21内には、変倍レンズ32、光路を絞る第1の実施形態の絞り装置100、およびフォーカスレンズ29を含む撮影光学系が収容されている。
CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成される撮像素子25は、撮影光学系により形成された被写体像を光電変換して電気信号を出力する。絞り装置100の絞り開口を変化させたりNDフィルタを進退させたりすることにより、撮像素子25上に形成される被写体像の明るさ(つまりは撮像素子25に到達する光量)を適正に設定することができる。
撮像素子25から出力された電気信号は、画像処理回路26において種々の画像処理を施される。これにより、映像信号(ビデオ出力)が生成される。
コントローラ22は、不図示のズームスイッチがユーザにより操作されることに応じて、ズームモータ31を制御し、変倍レンズ32を移動させて変倍(ズーミング)を行わせる。また、コントローラ22は、映像信号のコントラストを検出し、そのコントラストに応じてフォーカスモータ28を制御し、フォーカスレンズ29を移動させてオートフォーカスを行う。
さらに、コントローラ22は、映像信号のうち輝度情報に基づいて、絞り装置100の絞り駆動部101(およびND駆動部)を制御し、光量を調節する。これにより、撮影時のボケやゴーストを自然な形状にすることができ、高画質の映像を記録することができる。また、レンズ鏡筒部に内蔵された絞り装置100が小型であるので、レンズ鏡筒部およびビデオカメラ全体の小型化を図ることができる。
以上説明した実施形態は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、上記実施形態に対して種々の変形や変更が可能である。
100 絞り装置
101 絞り駆動部
102 地板
103 駆動レバー
104 絞り羽根(第1の絞り羽根対の一方)
105 絞り羽根(第2の絞り羽根対の一方)
106 絞り羽根(一対の直進羽根の他方)
107 絞り羽根(第2の絞り羽根対の他方)
108 絞り羽根(第1の絞り羽根対の他方)
109 絞り羽根(一対の直進羽根の一方)
110 カバー

Claims (7)

  1. 光が通過する開口部を形成するベース部材と、
    前記ベース部材上を光通過方向に直交する光軸直交方向に移動して前記開口部に対して進退する一対の第1の絞り羽根と、前記ベース部材に対して、前記光軸直交方向を含む面内で前記光軸直交方向とは異なる方向に移動して前記開口部の中心に対して進退する一対の第2の絞り羽根とを有する羽根群と、
    前記開口部の外側に配置され、前記羽根群に係合して回動し、前記羽根群に動力を伝達する動力伝達部材と、を備え、
    前記一対の第1の絞り羽根における一方の絞り羽根、及び、前記一対の第2の絞り羽根は、前記動力伝達部材の一方側に設けられた係合部に係合され、前記一対の第2の絞り羽根は、前記一方の絞り羽根よりも前記動力伝達部材の回動中心に近い位置、かつ、前記一方の絞り羽根の係合部と前記回動中心を結んだ線分よりも前記開口部の中心から遠い位置で前記動力伝達部材に係合していることを特徴とする光量調節装置。
  2. 前記一対の第1の絞り羽根は、前記光軸直交方向において前記開口部の両側に対向配置され前記開口部に対して進退する一対の直進羽根であることを特徴とする請求項1に記載の光量調節装置。
  3. 前記一対の第2の絞り羽根は、前記一対の第1の絞り羽根の移動方向両側で前記開口部に対して斜め方向に揺動して進入する一対の揺動羽根であることを特徴とする請求項1または2に記載の光量調節装置。
  4. 前記係合部は、前記動力伝達部材に設けられ、前記絞り羽根と係合する駆動ピンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光量調節装置。
  5. 前記動力伝達部材は、前記駆動ピンの周囲に形成され、前記絞り羽根を支持するための支持面をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の光量調節装置。
  6. 前記ベース部材には、前記一対の第1の絞り羽根が有する長孔に挿通されて前記一対の第1の絞り羽根の移動を案内する複数の第1ガイドピンと、前記一対の第2の絞り羽根が有する長孔に挿通されて前記一対の第2の絞り羽根の揺動を案内する第2ガイドピンとが立設されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光量調節装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光量調節装置を、光が通過する光路に備えたことを特徴とする光学機器。
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