JP2023058374A - 油劣化検出装置、油劣化検出システム及び油劣化検出方法 - Google Patents

油劣化検出装置、油劣化検出システム及び油劣化検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】油の劣化をより詳細に検出することができる。【解決手段】対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択した、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を対向電極に印加することで計測された少なくとも3つの第1特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上の円弧を算出し、算出された円弧が、予め算出された評価対象の油の基準円弧よりも所定以上大きい場合、水分が混入していると判定し、算出された円弧の形状に基づいて水分量を算出する。【選択図】図2

Description

本開示は、油の劣化を検出する油劣化検出装置、油劣化検出システム及び油劣化検出方法に関するものである。
機器の軸受等の摺動部に供給される潤滑油は、使用されることで性能が劣化していく。循環される油の劣化を検出する装置として、特許文献1には、容器に対向する電極を設置し、電極間の静電容量から油の誘電率を計測する計測部と、計測部の計測結果を周波数解析して、潤滑油の劣化状態が所定の許容状態にあるか否かを判定する劣化判定部とを有する潤滑油の劣化検出装置が記載されている。
また、特許文献2には、作動流体の状態を確認する方法として、一対の離隔された電極を流体中に配置する工程と、4つ以上の周波数範囲にわたってAC信号を前記電極に加える工程と、加えられたAC信号に対する電気的応答からの周波数の関数としてインピーダンスまたはアドミタンスデータを測定する工程と、抵抗、静電容量、オメガの最大値、インピーダンスおよび時定数よりなる群から選択される少なくとも1つを測定する工程と、測定された前記性質を前記性質の所定の値と比較して、前記流体の状態の指標を測定する工程と、を備える方法が記載されている。
特開2017-32352号公報 特表2005-529333号公報
油の性能は、特許文献1、特許文献2に記載されているように、種々の基準で評価することができる。しかしながら、特許文献1、特許文献2の検出方法では、油の劣化の原因によっては、油の劣化を評価できない場合がある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、油の劣化をより詳細に検出することができる油劣化検出装置、油劣化検出システム及び油劣化検出方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の油劣化検出装置は、対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択された、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を前記対向電極に印加することで計測された少なくとも3つの第1特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上の円弧を算出し、算出された円弧が、予め算出された評価対象の油の基準円弧よりも所定以上大きい場合、水分が混入していると判定し、算出された円弧の形状に基づいて水分量を算出する。
上記の目的を達成するための本開示の油劣化検出方法は、対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択した、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を前記対向電極に印加して、インピーダンスを計測するステップと、計測された少なくとも3つの第1特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上の円弧を算出するステップと、算出された円弧が、予め算出された評価対象の油の基準円弧よりも所定以上大きい場合、水分が混入していると判定し、算出された円弧の形状に基づいて水分量を算出するステップと、を備える。
本開示は、油の劣化をより詳細に検出することができる。
図1は、本実施形態の油劣化検出システムを有する発電ユニットの概略構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態の油劣化検出システムの概略構成を示す模式図である。 図3は、本実施形態の油劣化検出システムの油劣化検出方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。 図5は、水分量の検出処理を説明するための説明図である。 図6は、水分量の検出処理を説明するための説明図である。 図7は、水分量の検出処理を説明するための説明図である。 図8は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。 図9は、塩基価の検出処理を説明するための説明図である。 図10は、塩基価の検出処理を説明するための説明図である。 図11は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。 図12は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。 図13は、すすの検出処理を説明するための説明図である。 図14は、すすの検出処理を説明するための説明図である。 図15は、すすの検出処理を説明するための説明図である。 図16は、本実施形態の油劣化検出システムの概略構成を示す模式図である。
以下に添付図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の油劣化検出システムを有する発電ユニットの概略構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、油劣化検出システムを発電ユニットの潤滑油の劣化(状態)の計測に用いる場合として説明するが、これに限定されない。油劣化検出システムは、種々の潤滑油、作動油の状態(劣化状態)の検出に用いることがきる。
本実施形態の発電ユニット10は、エンジン本体12と、過給機14と、発電機16と、潤滑油供給ユニット18と、を有する。エンジン本体12は、ガスエンジン、ディーゼルエンジン等、燃料を燃焼し、回転軸を回転させる。過給機14は、エンジン本体12から排出されるエネルギーによりタービンが回転し、タービンと一体で回転するコンプレッサで、空気を圧縮して、エンジン本体12に供給する。発電機16は、エンジン本体12に連結され、エンジン本体12により回転されることで、発電する。
潤滑油供給ユニット18は、エンジン本体12、過給機14及び発電機16に潤滑油を供給し、エンジン本体12、過給機14及び発電機16から排出された潤滑油を回収する。潤滑油供給ユニット18は、潤滑油タンク20と、潤滑油ライン22と、ポンプ24と、冷却器26と、フィルタ28と、逆洗こし器30と、バイパス配管32と、三方弁34と、第1センサユニット50と、第2センサユニット52と、第3センサユニット54と、を有する。なお、本実施形態では、配置位置を示すため、3つのセンサユニットを示すが、1つのセンサユニットで、潤滑油の劣化を検出することができる。
潤滑油タンク20は、エンジン本体12、過給機14及び発電機16から排出される潤滑油を貯留する。潤滑油ライン22は、潤滑油タンク20と、エンジン本体12、過給機14及び発電機16と、を接続し、潤滑油タンク20の油をエンジン本体12、過給機14及び発電機16に供給し、エンジン本体12、過給機14及び発電機16の潤滑油を潤滑油タンク20に排出する。ポンプ24は、潤滑油ライン22に配置され、潤滑油タンク20の潤滑油をエンジン本体12、過給機14及び発電機16に供給する。潤滑油供給ユニット18は、潤滑油を冷却器26で冷却し、フィルタ28で異物を除去しつつ、ポンプ24で送ることで、エンジン本体12、過給機14及び発電機16に潤滑油を供給する。
冷却器26は、潤滑油ライン22のポンプ24の下流側に配置されている。冷却器26は、潤滑油ライン22を流れる潤滑油を冷却する。フィルタ(主こし器)28は、潤滑油ライン22の冷却器26の下流側に配置されている。フィルタ28は、潤滑油ライン22を流れる潤滑油に含まれる異物を除去する。フィルタ28を通過した潤滑油は、エンジン本体12、過給機14及び発電機16に供給される。フィルタ28は、除去した異物を逆洗で除去する。逆洗こし器30は、フィルタ28の逆洗時に排出される潤滑油が供給される。逆洗こし器30は、フィルタ28の逆洗時に排出される潤滑油から異物を除去し、異物を除去した潤滑油を潤滑油タンク20に排出する。
バイパス配管32は、冷却器26をバイパスする配管である。三方弁34は、冷却器26を通過するラインと、バイパス配管32と、フィルタ28とを接続する弁である。三方弁34が、冷却器26を通過するラインとフィルタ28を接続した状態と、バイパス配管32とフィルタ28とを接続した状態を切り替えることで、潤滑油が冷却器26を通過するか否かを切り替えることで、潤滑油の温度を制御する。また、三方弁34は、冷却器26を通過するラインとバイパス配管32の両方がフィルタ28を接続した状態とし、それぞれの開度を調整することで、冷却器26を通過する潤滑油の流量とバイパス配管32を通過する潤滑油の流量との割合を調整することができる。三方弁34は、冷却器26を通過する潤滑油の流量とバイパス配管32を通過する潤滑油の流量との割合を調整することで、潤滑油の温度を制御する。
第1センサユニット50は、潤滑油ライン22を流れる潤滑油の劣化状態を検出する。第1センサユニット50は、油劣化検出システム60と、センサライン62と、バルブ64と、を有する。油劣化検出システム60は、潤滑油の劣化状態を検出する。油劣化検出システム60については、後述する。センサライン62は、一方の端部が循環ライン22のフィルタ28の下流となる位置に接続され、他方の端部が逆洗こし器30に接続されている。センサライン62は、フィルタ28を通過した潤滑油の一部が流入し、油劣化検出システム60を通過させた後、逆洗こし器30に排出する。バルブ64は、センサライン62に配置され、開閉を切り替えることで、油劣化検出システム60に潤滑油を供給するか否かを切り替える。また、バルブ64は、開度を調整することで、油劣化検出システム60に供給する潤滑油の流量を調整する流量調整弁の機能も備えている。
第2センサユニット52は、潤滑油ライン22を流れる潤滑油の劣化状態、を検出する。第2センサユニット52は、油劣化検出システム70と、センサライン72と、バルブ76と、を有する。油劣化検出システム70は、油劣化検出システム60と同様に潤滑油の劣化状態を検出する。センサライン72は、一方の端部がフィルタ28に接続され、他方の端部が逆洗こし器30に接続されている。センサライン72は、フィルタ28の潤滑油が流入し、油劣化検出システム70を通過させた後、逆洗こし器30に排出する。バルブ76は、センサライン72に配置され、開閉を切り替えることで、油劣化検出システム70に潤滑油を供給するか否かを切り替える。また、バルブ76は、開度を調整することで、油劣化検出システム70に供給する潤滑油の流量を調整する流量調整弁の機能も備えている。
第3センサユニット54は、潤滑油ライン22を流れる潤滑油の劣化状態を検出する。第3センサユニット54は、油劣化検出システム80と、センサライン82と、バルブ84と、を有する。油劣化検出システム80は、潤滑油の劣化状態を検出する。油劣化検出システム80については、後述する。センサライン82は、一方の端部が循環ライン22の潤滑油タンク20とポンプ24との間となる位置に接続され、他方の端部が逆洗こし器30に接続されている。センサライン82は、潤滑油タンク20に貯留された潤滑油の一部が流入し、油劣化検出システム80を通過させた後、逆洗こし器30に排出する。バルブ84は、センサライン82に配置され、開閉を切り替えることで、油劣化検出システム80に潤滑油を供給するか否かを切り替える。また、バルブ84は、開度を調整することで、油劣化検出システム80に供給する潤滑油の流量を調整する流量調整弁の機能も備えている。
第1センサユニット50、第2センサユニット52、第3センサユニット54は、潤滑油の圧力差で、フィルタ28から逆洗こし器30に向けて潤滑油が流れ、ポンプ等の駆動力を設けずに油劣化検出システム60に潤滑油を供給することができる。また、上述したように、本実施形態では、第1センサユニット50、第2センサユニット52、第3センサユニット54を配置したが、いずれか1つのセンサユニットで潤滑油の劣化状態を計測することができる。また、センサユニットの配置位置はこれに限定されない。
次に、図2を用いて、油劣化検出システム60、70、80について説明する。油劣化検出システム60と油劣化検出システム70と油劣化検出システム80とは、配置位置を除いて基本的な構成は同じなので、以下代表して油劣化検出システム60について説明する。
図2は、本実施形態の油劣化検出システムの概略構成を示す模式図である。油劣化検出システム60は、油劣化検出システム60は、センサライン62に流入する潤滑油の劣化状態を計測する。油劣化検出システム60は、計測装置100と、演算処理装置(油劣化検出装置)101と、温度検出部103と、を備える。なお、本実施形態の油劣化検出システム60は、計測装置100と温度検出部103と、演算処理装置(油劣化検出装置)101と、が近距離に配置され、有線で接続され配線で、データの送受信を行うが、これに限定されない。演算処理装置(油劣化検出装置)101は、計測装置100と温度検出部103と、無線で通信を行ってもよい。また、演算処理装置(油劣化検出装置)101は、計測装置100と温度検出部103と公衆通信網を介してデータの授受を行ってもよい。
計測装置100は、センサライン62を流れる潤滑油に交流電圧を印加し、交流電圧に対する潤滑油のインピーダンスの変動を検出する。計測装置100は、交流電圧の周波数を複数の値に切り替え可能であり、複数の周波数の交流電圧に対する潤滑油のインピーダンスを検出する。
計測装置100は、計測部102と、基板部104と、電源106と、を備える。電源106は、基板部104に電力を供給する。計測部102は、流通路110と、対極112と、作用極114と、を備える。流通路110は、センサライン62と接続し、センサライン62を流れる作動油が流れる通路である。対極112と作用極114は、流通路110を挟んで対面した2つの平板の電極である。対極112と作用極114は、流通路110の壁面の一部となる。つまり、対極112と作用極114とは、流通路110を流れる作動油と接する。
基板部104は、計測部102の対極112と作用極114に印加する交流電圧を生成して、対極112と作用極114に供給し、交流電圧が印加された潤滑油のインピーダンスを計測する。基板部104は、電源回路120と、周波数制御部121と、セレクタ122と、インピーダンス計測回路124と、演算部126と、通信部128と、を含む。
電源回路120は、電源106に接続され、電源106から供給される電力を各部、具体的には、周波数制御部121と、インピーダンス計測回路124と、演算部126と、通信部128と、に供給する。電源回路120は、電源106から供給される電力を昇圧、降圧して、各部に必要な電流、電圧で供給する。また、電源回路120は、交流を直流に変換する機能を備えても、交流を直流に変換する機能を備えていてもよい。
周波数制御部121は、電源回路から供給された電圧の周波数変換を行う。周波数制御部121は、発振回路130、132、134、136、138を含む。発振回路130、132、134、136、138は、それぞれ設定された異なる周波数の交流電圧を生成する。発振回路130、132、134は、第1周波数範囲で選択された第1特定周波数の交流電圧を生成する。発振回路136、138は、第2周波数範囲で選択された第2特定周波数の交流電圧を生成する。
ここで、第1周波数範囲は、演算処理装置101で処理し、潤滑油に含まれた水分量、塩基価を判定可能な周波数の範囲である。第1周波数範囲は50mHz以上7MHz以下であることが好ましい。第1特定周波数の1つは、50mHz以上10Hzであり、第1特定周波数の1つは、10Hz以上500Hzであり、第1特定周波数の1つは、500Hz以上7MHzである。例えば、発振回路130は、特定周波数1kHzの交流電圧を生成し、発振回路130は、特定周波数100Hzの交流電圧を生成し、発振回路130は、特定周波数1Hzの交流電圧を生成する。
ここで、第2周波数範囲は、演算処理装置101で処理し、潤滑油に含まれたすすを判定可能な周波数の範囲であり、第1周波数範囲よりも低い周波数の範囲である。第2周波数範囲は、0.25mHz以上50mHz以下であることが好ましい。第2特定周波数の1つは、10mHz以上50mHzであり、第2特定周波数の1つは、0.25mHz以上10mHzである。例えば、発振回路136は、特定周波数8mHzの交流電圧を生成し、発振回路138は、特定周波数1mHzの交流電圧を生成する。なお、第1特定周波数、第2特定周波数は一例であり、これに限定されない。
セレクタ122は、周波数制御部121と、対極112及び作用極114との間に配置され、発振回路130、132、134、136、138から1つの発振回路を選択し、選択した回路で生成した交流電圧を対極112及び作用極114に印加する。
インピーダンス計測回路124は、交流電圧の印加タイミングと、交流電圧が印加された対極112及び作用極114から電流値の振幅とを検出することで、流通路110を流れる潤滑油のインピーダンスを計測する。インピーダンス計測回路124は、検出したインピーダンス値を演算処理装置101に送る。
演算部126は、基板部104の各種処理を実行させる信号を生成する。演算部126は、CPU140とメモリ142を有する。CPU(Central Processing Unit)140は、各種演算を実行する。メモリ142は、CPU140の演算処理の作業領域となり、CPU140の演算結果を記憶する。また、メモリ142は、CPU140で実行する演算処理のプログラムを記憶する。通信部128は、演算処理装置101と通信し、インピーダンスの計測結果を出力する。
演算処理装置101は、計測装置100で計測した結果を解析して、潤滑油のインピーダンスをRC等価回路に変換して、変換した結果に基づいて、ナイキスト線図を作成する。演算処理装置101は、潤滑油の基準となるナイキスト線図上の特性の情報を備え、解析結果と、基準値とを比較し、比較した結果に基づいて、潤滑油の劣化状態、具体的には、水分値、塩基価、すすの量を算出する。解析方法については、後述する。演算処理装置101は、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット等であり、CPU等の演算部と、ROM、RAM等の記憶装置と、オペレータが操作を入力部する入力部と、表示部等を備える。また、演算処理装置101は、演算処理を行うプログラムに加え、評価の基準となるパラメータの情報、基準となる潤滑油についての解析結果、基準値との乖離に基づいた、水分値、塩基価、すすの量の算出基準、温度による変動値の情報等が予め算出され、記憶される。
温度検出部103は、センサライン62を流れる潤滑油の温度を検出する。温度検出部103は、検出結果を演算処理装置101に送る。
次に、図3から図15を用いて、油劣化検出システムの油劣化検出方法の一例を説明する。図3は、本実施形態の油劣化検出システムの油劣化検出方法の一例を示すフローチャートである。図4は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。図5から図7は、それぞれ水分量の検出処理を説明するための説明図である。図9及び図10は、塩基価の検出処理を説明するための説明図である。図11及び図12は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。図13から図15は、それぞれすすの検出処理を説明するための説明図である。
油劣化検出システム60は、温度検出部103で潤滑油の温度を計測する(ステップS12)。
油劣化検出システム60は、第1特定周波数を選定する(ステップS14)。具体的には、セレクタ122で、計測部102に印加する交流電圧を生成する発振回路を選定する。本実施形態の場合、発振回路130、132、134から1つの発振回路を選定する。油劣化検出システム60は、選定した発振回路から計測部102に交流電圧を印加し、インピーダンス計測回路124でインピーダンスを計測する(ステップS16)。
油劣化検出システム60は、インピーダンスを計測したら、第1特定周波数でのインピーダンスを全て計測済みであるかを判定する(ステップS18)。本実施形態では、発振回路130、132、134を用い、3つの異なる第1特定周波数でのインピーダンスの計測が完了しているかを判定する。油劣化検出システム60は、計測が完了してない(ステップS18でNo)と判定した場合、ステップS14に戻り、計測していない発振回路を選定して、インピーダンスを計測する。
油劣化検出システム60は、計測が完了している(ステップS18でYes)と判定した場合、第1特定周波数の計測結果に基づいて等価回路解析を行う(ステップS20)。図4は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。油劣化検出システム60は、図4に示すように、3つの第1特定周波数の交流電圧でそれぞれ検出したインピーダンスの値に基づいて、ナイキスト線図上の3つの点を特定し、3つの点を通過する第1円弧202を作成する。図4に示す円弧204は、基準状態の潤滑油で計測したインピーダンスに基づいて求めた、基準円弧である。本実施形態の円弧204は、円弧の頂点周波数が100HzとなるRC並列回路となる。
油劣化検出システム60は、等価回路解析の結果に基づいて、水分混入量算出処理を実行する(ステップS22)。油劣化検出システム60は、算出された第1円弧202と、基準となる円弧204とのフィッティングを行う。油劣化検出システム60は、第1円弧202が円弧204と一致していると判定した場合、潤滑油に水分が混入していないと判定する。なお、判定基準としては、円弧204を基準として、第1円弧202との差が所定範囲の場合、一致しているという判定とすることができる。油劣化検出システム60は、第1円弧202が円弧204と一致していない場合、第1円弧202の円弧の大きさ、円弧204に対する大きさの差に基づいて、水分量を算出する。
図5から図7は、それぞれ水分量の検出処理を説明するための説明図である。図5から図7は、同じ潤滑油に対して、水分量を変化させた場合の計測結果を等価回路解析した結果である。図5は、周波数と抵抗の関係を示す。図6は、周波数と容量との関係を示す。図7は、計測結果を解析して作成したナイキスト線図である。図5から図7に示すように、潤滑油は、水分が含有することで、インピーダンスが変化する。具体的には、図7に水分量が多くなると、ナイキスト線図の円弧が大きくなる。また、図5に示すように、水分量によって、周波数と抵抗値との関係は、変化する。一方、図6に示すように、透過回路のC成分となる容量は、水分量が変化しても変動しない。
油劣化検出システム60は、以上の関係を用いて、3つの第1特定周波数で算出されたインピーダンスに基づいて作成した、ナイキスト線の第1円弧から、潤滑油に含まれる水分量を算出する。図8は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。図8は、種々の条件の潤滑油について、周波数と抵抗との関係を示すグラフである。また、図8に示すように、第1特定周波数として、3点、1kHz、100Hz、1Hzでの計測を行うことで、それぞれの潤滑油の異なる特性を示すインピーダンスを取得できることがわかる。
油劣化検出システム60は、等価回路解析の結果に基づいて、塩基価算出処理を実行する(ステップS26)。図9及び図10は、塩基価の検出処理を説明するための説明図である。図9は、塩基価と等価回路解析結果の抵抗との関係を示すグラフである。図10は、塩基価と等価回路解析結果の容量との関係を示すグラフである。図9及び図10に示すように、潤滑油は、塩基価に応じて、等価回路の抵抗成分と容量成分の値が変化する。抵抗は、塩基価の減少に伴って増加する。容量は、所定の塩基価となるまで変動が小さく、所定の塩基価以下となった場合、急激に増加する。油劣化検出システム60は、算出された円弧の頂点の最大値の容量と、抵抗値から塩基価を算出する。本実施形態では、第1特定周波数を100Hzとした結果が、円弧の頂点の最大値の近傍となる。したがって、第1特定周波数を100Hzとした結果のインピーダンスを用いて算出した容量と、抵抗値と、図9及び図10に示す関係を用いることで、塩基価を算出することができる。ここで、潤滑油は、塩基価が一定以下となると、潤滑油としての性能が劣化しているとみなすことができる。
次に、油劣化検出システム60は、第2特定周波数を選定する(ステップS28)。具体的には、セレクタ122で、計測部102に印加する交流電圧を生成する発振回路を選定する。本実施形態の場合、発振回路136、138から1つの発振回路を選定する。油劣化検出システム60は、選定した発振回路から計測部102に交流電圧を印加し、インピーダンス計測回路124でインピーダンスを計測する(ステップS30)。
油劣化検出システム60は、インピーダンスを計測したら、第2特定周波数でのインピーダンスを全て計測済みであるかを判定する(ステップS32)。本実施形態では、発振回路136、138を用い、2つの異なる第2特定周波数でのインピーダンスの計測が完了しているかを判定する。油劣化検出システム60は、計測が完了してない(ステップS32でNo)と判定した場合、ステップS28に戻り、計測していない発振回路を選定して、インピーダンスを計測する。
油劣化検出システム60は、計測が完了している(ステップS32でYes)と判定した場合、第2特定周波数の計測結果に基づいて等価回路解析を行う(ステップS34)。図11及び図12は、油劣化検出方法を説明するための説明図である。油劣化検出システム60は、図11及び図12に示すように、2つの第2特定周波数の交流電圧でそれぞれ検出したインピーダンスの値と、円弧202の実軸の最大値(虚数が0となる点)と基づいて、ナイキスト線図上の3つの点を特定し、3つの点を通過する第2円弧210、212を作成する。図11は、不純物が含まれている潤滑油に基づいて算出された第2円弧210である。図12は、不純物が含まれていない潤滑油に基づいて算出された第2円弧212である。ここで、異物は、本実施形態ではすすである。図11及び図12に示すように、すずが混入していない場合、第2円弧212の径が大きくなり、第1円弧202を示すスケールでは、直線に近似可能な大きさとなる。
油劣化検出システム60は、等価回路解析の結果に基づいて、異物混入量算出処理を実行する(ステップS36)。油劣化検出システム60は、算出された第2円弧と、基準となる第2円弧とのフィッティングを行う。油劣化検出システム60は、第2円弧が基準の第2円弧と一致していると判定した場合、潤滑油にすすが混入していると判定する。なお、判定基準としては、基準の第2円弧を基準として、算出された第2円弧との差が所定範囲の場合、一致しているという判定とすることができる。油劣化検出システム60は、算出された第2円弧が基準の第2円弧と一致している場合、第2円弧の大きさ、第2円弧の実軸の所定値までを直線近似した時の傾き、に基づいて、すすの量を算出する。油劣化検出システム60は、第2円弧が発散している場合、第2円弧が所定よりも大きい場合、すすが含まれないと判定してもよい。
図13から図15は、それぞれすすの検出処理を説明するための説明図である。図13から図15は、同じ潤滑油に対して、不純物の成分を変化させた場合の計測結果を等価回路解析した結果である。図13は、周波数と抵抗の関係を示す。図14は、周波数と容量との関係を示す。図15は、計測結果を解析して作成したナイキスト線図である。図13から図15に示すように、潤滑油は、不純物の成分が変化することで、各周波数でのインピーダンスが変化する。図15に示すように、すすが含まれない場合、第2円弧の径が大きくなり、実質的に発散し、すすが含まれる場合、第1円弧と同程度の高さの近似戦を形成することができる。本実施形態の油劣化検出システム60は、交流電圧が0.008Hzのインピーダンスに基づいて、すすの量を算出する。
本開示の油劣化検出システム60は、第1特定周波数、第2特定周波数での潤滑油のインピーダンスを検出し、等価回路解析を行うことで、水分、塩基価(酸)、異物(すす)による潤滑油の劣化を検出することができる。具体的には、第1周波数範囲の3つ以上の第1特定周波数のインピーダンスを検出し、ナイキスト線図で評価を行うことで、水分、塩基価の評価を行うことができる。さらに第2周波数範囲の2つ以上の第2特定周波数のインピーダンスを検出し、ナイキスト線図で評価を行うことで、すすの評価を行うことができる。これにより、摺動部に潤滑油を供給する場合、摺動部に対して悪影響を生じる恐れがある水分、異物、腐食成分(塩基価)を好適に検出することができる。
ここで、上記実施形態では、潤滑油の劣化状態として、水分量、塩基価、すすを検出したが、水分量、塩基価のみを検出してもよいし、水分量のみを検出してもよい。図16は、本実施形態の油劣化検出システムの概略構成を示す模式図である。図16に示す油劣化検出システム60aは、周波数制御部121aが発振回路130、132、134を備え、発振回路136、138を備えない。油劣化検出システム60aは、第1周波数範囲の交流電圧を生成する発振回路のみを備え、第2周波数範囲の交流電圧を生成する発振回路を備えない。これにより、油劣化検出システム60aは、検出できる劣化状態の情報が低減するが、少ない発振回路で潤滑油の劣化状態を検出することができる。
また、本実施形態では、第1周波数範囲の第1特定周波数を3つとしたが、3つ以上であればよく、4つでも5つ以上でもよい。本実施形態では、第2周波数範囲の第2特定周波数を2つとしたが、2つ以上であればよく、3つでも4つ以上でもよい。
本開示の油劣化検出システム60、70、80は、対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択した、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を対向電極に印加して、インピーダンスを計測する計測装置100と、計測装置で計測した少なくとも3つの第1特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上の円弧を算出し、算出された円弧が、予め算出された評価対象の油の基準円弧よりも所定以上大きい場合、水分が混入していると判定し、算出された円弧の形状に基づいて水分量を算出する演算処理装置101と、を備える。また、演算処理装置(油劣化検出装置)101は、対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択した、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を前記対向電極に印加することで計測された少なくとも3つの第1特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上の円弧を算出し、算出された円弧が、予め算出された評価対象の油の基準円弧よりも所定以上大きい場合、水分が混入していると判定し、算出された円弧の形状に基づいて水分量を算出する。
これにより、インピーダンスの検出により、油の劣化の原因となる水分量を検出できる。
第1周波数範囲は、50mHz以上7MHz以下であることが好ましい。第1周波数範囲を上記範囲とすることで、水分量、塩基価を好適に検出することができる。
第1特定周波数の1つは、50mHz以上10Hzであり、第1特定周波数の1つは、10Hz以上500Hzであり、第1特定周波数の1つは、500Hz以上7MHzであることが好ましい。第1特定周波数として、上記範囲を満たす3つを含めることで、ナイキスト線図で円弧を高い精度で算出できる。
計測装置は、第1特定周波数をそれぞれ発信させる複数の発振回路と、発振回路を切り替えるセレクタと、を備えることが好ましい。これにより、簡単な構成で、周波数を切り替えることができる。なお、計測装置は、交流電圧の周波数の切り替え、変更を別の機構で実現してもよい。
演算処理装置は、算出された円弧の容量を基準円弧と同じ値として、抵抗値を算出して、水分量を算出することが好ましい。これにより、水分量を好適に算出することができる。
演算処理装置は、算出された円弧の頂点の最大値の容量と、抵抗値から塩基価を算出することが好ましい。これにより、塩基価を好適に検出することができる。
計測装置は、第1周波数範囲よりも低い第2周波数範囲から選択した、少なくとも2つの第2特定周波数の交流電圧を対向電極に印加して、インピーダンスを計測し、演算処理装置は、第1特定周波数に基づいた円弧である第1円弧の実軸の最大値と、計測装置で計測した少なくとも2つの第2特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上に第2円弧を算出し、第2円弧と予め算出された評価対象の油の基準円とを比較して不純物が混入しているかを判定することが好ましい。これにより、異物を好適に検出できる。
第2周波数範囲は、0.25mHz以上50mHz以下であることが好ましい。これにより、異物を好適に検出できる。
不純物は、すすであることが好ましい。すすの混入を好適に検出できる。
本開示の油劣化検出方法は、対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択した、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を対向電極に印加して、インピーダンスを計測するステップと、計測装置で計測した少なくとも3つの第1特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上の円弧を算出するステップと、算出された円弧が、予め算出された評価対象の油の基準円弧よりも所定以上大きい場合、水分が混入していると判定し、算出された円弧の形状に基づいて水分量を算出するステップと、を備える。これにより、油劣化検出システム60は、インピーダンスの検出により、油の劣化の原因となる水分量を検出できる。
算出された円弧の頂点の最大値の容量と、抵抗値から塩基価を算出するステップをさらに備えることが好ましい。これにより、油劣化検出システム60は、インピーダンスの検出により、油の劣化の原因となる塩基価を検出できる。
油劣化検出方法は、第1周波数範囲よりも低い第2周波数範囲から選択した、少なくとも2つの第2特定周波数の交流電圧を対向電極に印加して、インピーダンスを計測するステップと、第1特定周波数に基づいた円弧である第1円弧の実軸の最大値と、計測した少なくとも2つの第2特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上に第2円弧を算出するステップと、第2円弧と予め算出された評価対象の油の基準円とを比較して不純物が混入しているかを判定するステップと、を備えることが好ましい。これにより、油劣化検出システム60は、インピーダンスの検出により、油の劣化の原因となる異物の混入を検出できる。
10 発電システム
12 エンジン本体
14 過給機
16 発電機
18 潤滑油供給ユニット
20 潤滑油タンク
22 潤滑油ライン
24 ポンプ
26 冷却器
28 フィルタ
30 逆洗こし器
32 バイパス配管
34 三方弁
50 第1センサユニット
52 第2センサユニット
54 第3センサユニット
60、70、80 油劣化検出システム
62、72、82 センサライン
64、76、84 バルブ
100 計測装置
101 演算処理装置(潤滑油劣化検出装置)
102 計測部
104 基板部
106 電源
110 流通路
112 対極
114 作用極
120 電源回路
121 周波数制御部
122 セレクタ
124 インピーダンス計測回路
126 演算部
128 通信部
130、132、134 発振回路
140 CPU
142 メモリ

Claims (12)

  1. 対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択された、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を前記対向電極に印加することで計測された少なくとも3つの第1特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上の円弧を算出し、算出された円弧が、予め算出された評価対象の油の基準円弧よりも所定以上大きい場合、水分が混入していると判定し、算出された円弧の形状に基づいて水分量を算出する油劣化検出装置。
  2. 前記第1周波数範囲は、50mHz以上7MHz以下である請求項1に記載の油劣化検出装置。
  3. 前記第1特定周波数の1つは、50mHz以上10Hzであり、
    前記第1特定周波数の1つは、10Hz以上500Hzであり、
    前記第1特定周波数の1つは、500Hz以上7MHzである請求項1または請求項2に記載の油劣化検出装置。
  4. 算出された円弧の容量を前記基準円弧と同じ値として、抵抗値を算出して、水分量を算出する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の油劣化検出装置。
  5. 算出された円弧の頂点の最大値の容量と、抵抗値から塩基価を算出する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の油劣化検出装置。
  6. 前記第1周波数範囲よりも低い第2周波数範囲から選択された、少なくとも2つの第2特定周波数の交流電圧を前記対向電極に印加することで計測されたインピーダンスを取得し、前記第1特定周波数に基づいた円弧である第1円弧の実軸の最大値と、計測された少なくとも2つの第2特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上に第2円弧を算出し、第2円弧と予め算出された評価対象の油の基準円とを比較して不純物が混入しているかを判定する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の油劣化検出装置。
  7. 前記第2周波数範囲は、0.25mHz以上50mHz以下である請求項6に記載の油劣化検出装置。
  8. 前記不純物は、すすである請求項6または請求項7に記載の油劣化検出装置。
  9. 対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択した、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を前記対向電極に印加して、インピーダンスを計測する計測装置と、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の油劣化検出装置と、備え、
    前記計測装置は、前記第1特定周波数をそれぞれ発信させる複数の発振回路と、
    前記発振回路を切り替えるセレクタと、を備える油劣化検出システム。
  10. 対向電極の間に評価対象の油が通過した状態で、第1周波数範囲から選択した、少なくとも3つの第1特定周波数の交流電圧を前記対向電極に印加して、インピーダンスを計測するステップと、
    計測された少なくとも3つの第1特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上の円弧を算出するステップと、
    算出された円弧が、予め算出された評価対象の油の基準円弧よりも所定以上大きい場合、水分が混入していると判定し、算出された円弧の形状に基づいて水分量を算出するステップと、を備える油劣化検出方法。
  11. 算出された円弧の頂点の最大値の容量と、抵抗値から塩基価を算出するステップをさらに備える請求項10に記載の油劣化検出方法。
  12. 前記第1周波数範囲よりも低い第2周波数範囲から選択した、少なくとも2つの第2特定周波数の交流電圧を前記対向電極に印加して、インピーダンスを計測するステップと、
    前記第1特定周波数に基づいた円弧である第1円弧の実軸の最大値と、計測された少なくとも2つの第2特定周波数のインピーダンスに基づいて解析を行い、ナイキスト線図上に第2円弧を算出するステップと、
    第2円弧と予め算出された評価対象の油の基準円とを比較して不純物が混入しているかを判定するステップと、を備える請求項10または請求項11に記載の油劣化検出方法。
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