JP2023057253A - フィルター装置及びパーテーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】飛沫や微粒子などの流通を抑えられるとともに、パーテーション本体で仕切られた両者間の通話性能が低下するおそれのないフィルター装置及びパーテーション装置を提供する。【解決手段】フィルター装置10は、光透過性のパーテーション本体21に対し着脱可能に取り付けられる、細菌濾過率を50%以上とした通気フィルター11と、通気フィルター11をパーテーション本体21に対し取り付けるための取付部12と、を備えている。【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、飛沫や微粒子を捕集するフィルター装置及びパーテーション装置に関する。
従来には、視界を遮ることなく透明なシート体などで空間を仕切るパーテーション装置が多く提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種のパーテーション装置はパーテーション本体が透明であるため、空間内でパーテンション装置により視界が妨げられることを防止できる。
また、銀行の窓口や交通機関の窓口、宝くじ売り場、刑務所の面会所などにおいても、対面する両者間を仕切るために透明なパーテーション装置が設置されている。この種のものでは、パーテーション本体の一部に例えば小孔を略円形状に複数配してなる通声穴が設けられており、仕切られた両者間の通話ができるようになっている。
実用新案登録第3228429号公報
しかしながら、この通声穴のような通気口のあるパーテーション装置では、たとえ小孔であっても通気口として機能する限り、両者間の飛沫や微粒子、細菌、ウイルスなどの流通を防止することはできない。
近時、飛沫によるウイルス感染対策として飲食店などでは、通気口の一切ない透明なアクリル板で座席を仕切ることが実施されている。この種の仕切板にも、対面する相手の声を聞き取りやすくするために通気口を設けることが考えられるが、この場合、上述のとおり、両者間の飛沫や微粒子などの流通を抑えられないという懸念がある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、飛沫や微粒子などの流通を抑えられるとともに、パーテーション本体で仕切られた両者間の通話性能が低下するおそれのないフィルター装置及びパーテーション装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のフィルター装置は、光透過性のパーテーション本体に対し着脱可能に取り付けられる、細菌濾過率を50%以上とした通気フィルターと、該通気フィルターを前記パーテーション本体に対し取り付けるための取付部と、を備えたことを特徴とする。
また本発明のパーテーション装置は、光透過性のパーテーション本体と、上記フィルター装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明のフィルター装置、パーテーション装置は上述した構成とされているため、飛沫や微粒子などの流通を抑えられるとともに、パーテーション本体で仕切られた両者間の声を聞き取りやすくすることができる。
本発明の一実施形態に係るフィルター装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパーテーション装置の分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るパーテーション装置の分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るフィルター装置の取付対象の一例とされるパーテーション本体の説明図であり、(a)は同パーテーション本体の正面図及び拡大部分正面図、(b)は(a)のA-A線矢視拡大断面図である。 同フィルター装置の取付対象の他例とされるパーテーション本体の説明図である。(a)は同パーテーション本体の正面図及び拡大部分正面図、(b)は(a)のB-B線矢視拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係るパーテーション装置のパーテーション本体の2例の説明図である。(a)は一例に係るパーテーション本体の正面図、(b)は(a)のC-C線矢視拡大断面図、(d)は他例に係るパーテーション本体の正面図、(d)は(c)のD-D線矢視拡大断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面をもとに説明する。
まず、実施形態に係るフィルター装置10、10A(図1及び図6参照)の基本構成を記述する。
フィルター装置10、10Aは、光透過性のパーテーション本体21に対し着脱可能に取り付けられる、細菌濾過率を50%以上とした通気フィルター11と、通気フィルター11をパーテーション本体21に対し取り付けるための取付部12と、を備えている。
通気フィルター11は、図1に示すように、合成樹脂で製されたメッシュ素材よりなる第1フィルター材11aと、第1フィルター材11aと同種のメッシュ素材よりなる第3フィルター材11cとの間に、第2フィルター材11bが挟まれた状態に配されて構成されている。なお、メッシュ素材とは、繊維が規則的に配列された柔軟性を有するシート状の素材である。
通気フィルター11は、例えば飲食店や会議室などで飛沫対策としてテーブル上に設置されるパーテーション本体21や、銀行や交通機関などの対面業務用の窓口におけるパーテーション本体21、拘置所や刑務所の面会室のパーテーション本体21などが有する通気口22A、22Bに取り付けて使用される(図2参照)。なお、通気口22A、22Bには通話目的のもの、金銭や物品の受け渡し目的のものが含まれる。
図1~図5に示した例では、パーテーション本体21は略矩形の透明なアクリル板などの硬質樹脂材により構成されている。通気フィルター11は合成樹脂により構成され、透明または半透明の柔軟なシート材である。なお後述するように、パーテーション本体21としては、種々の対面業務窓口において吊り下げにて簡易に取り付けられるビニールカーテンなども含まれる。
通気フィルター11の第1フィルター材11a及び第3フィルター材11cは、第2フィルター材11bよりも厚く、強度が高いメッシュ素材となるように構成されている。第1フィルター材11a及び第3フィルター材11cには、原料として、ナイロンが用いられ、第2フィルター材11bには、原料として、ナイロンが用いられる。
通気フィルター11の第2フィルター材11bとしては、エレクトロスピニング法により形成されたナノファイバー薄膜が好適に用いられる。この製法によれば、第1フィルター材11aを基材としてその上面に、第1フィルター材11a及び第3フィルター材11cに用いられる繊維径よりも小さい繊維を積層して第2フィルター材11bを形成することができる。
この製法で形成された第2フィルター材11bによれば、糸の直径が1000ナノメーター以下に形成される。そのため、通気性を有するも、細菌やウイルスのほとんどをブロックすることができる。さらに第2フィルター材11bには、第1フィルター材11a側とは反対側の面に第3フィルター材11cが重ね合わされ、第2フィルター材11bの露出面は第3フィルター材11cによって覆われ保護される。第1フィルター材11aと第3フィルター材11cとは、PET(ポリエチレンテレフタレート)によって、外周縁が一致する状態で接合されている。この通気フィルター11の細菌濾過率は、上述したように50%以上であることが望ましい。
前述の製法によれば、第1フィルター材11a上に厚み100μm以下の第2フィルター材11bを形成できる。つまり、このような極薄の第2フィルター材11bを、両面より第1フィルター材11aと第3フィルター材11cとで保護して通気フィルター11を構成することで、取り扱いがしやすくなり、パーテーション装置20用のフィルター装置10に用いることができる。
また通気フィルター11は、パーテーション本体21に取り付けて使用する場合に、視界が遮られないように、全光線透過率を10%以上かつヘイズ値が90%以下とすることが望ましい。通気フィルター11は、殺菌のためにアルコール類を用いて拭浄した際に溶けない素材とすることが望ましい。具体的には、通気フィルター11の第2フィルター材11bの素材として、ポリプロピレンが好ましい。また、第1フィルター材11a、第3フィルター材11cの素材も同種の不溶素材とすることが望ましい。
通気フィルター11は、上述したような薄膜シート材料で構成された平面視円形のフィルターである。このような柔軟な通気フィルター11の形状を安定化させ、パーテーション本体21に簡易に取り付けるために取付部12が設けてある。このように、フィルター装置10は、通気フィルター11と取付部12とを含んで構成されている。通気フィルター11は、平面視の面積が通気口22A、22Bの開口面積よりも大きくなるように形成されている。
本実施形態における取付部12は、通気フィルター11の外周縁部をその対向する側面より挟み込むリング状の第1枠部12a‐1及び第2枠部12a-2と、第2枠部12a‐2の第1枠部12a-1側とは反対側の側面に貼り付けられた両面テープ12bとよりなる。第1枠部12a-1及び第2枠部12a-2は、同じ径に形成されており、中心が一致するように重ね合されている。両面テープ12bは、第2枠部12a-2の側面の全周に設けられている。両面テープ12bには、自己吸着性ポリマー、例えばアクリルポリマーが用いられることが望ましい。
第1枠部12a-1及び第2枠部12a‐2は、柔軟な通気フィルター11の形状を安定化させ、取り扱いしやすくするためのものである。そのため、第1枠部12a-1及び第2枠部12a‐2は、通気フィルター11よりも剛性が高いことが望ましく、例えば透明性のある硬質の合成樹脂などで構成されたものを用いることが望ましい。
両枠部12a-1,12a‐2は、通気フィルター11を張った状態にして挟み込むように固着されている。両枠部12a-1,12a‐2を固着するための固着材としては、両面テープや(不図示)や、ホットメルト接着剤(不図示)を用いればよい。ホットメルト接着剤としては、酢酸ビニルを主成分とするものが好ましい。また、通気フィルター11を超音波溶着により両枠部12a-1,12a‐2に固着してもよい。ただし、通気フィルター11をホットメルト接着剤によって両枠部12a-1,12a‐2に固着するほうが、超音波溶着によって固着する場合に比べて、樹脂製の枠部12a-1,12a‐2に溶着跡等が発生することはないため、外観の面から好ましい。
一方、図1に示したフィルター装置10の取り付け対象であるパーテーション本体21としては、例えば図2及び図3に示したものが挙げられる。
これらのパーテーション本体21はいずれも略矩形のアクリル板より構成されている。パーテーション本体21には、通話用の通気口22Aとして、図2の例では中央よりも上方に円形の開口が設けられている。また、パーテーション本体21には、図3の例では中央よりも上方に、複数の小孔を略円形状に集合させてなる通気口(通声穴)22Aが設けられている。これらの通気口22Aを塞ぐように上記通気フィルター11(フィルター装置10)が取り付けられる。
また、パーテーション本体21の下部(下辺)に左右一対の切り溝25が設けられている。その切り溝25には別体の足板26aが差し込まれることで脚部26が形成される。この一対の脚部26が載置面に載置されることで、パーテーション本体21を略垂直に起立させることができ、飲食店や会議室のテーブルに載置して利用することができる。
また、図2のパーテーション本体21は下辺の中央に切り欠き状の横長開口(通気口)22Bが形成されている。この横長開口22Bは対面業務における金銭や物品の受け渡し用の開口とされる。この通気口22Bにも、この開口形状に合致した他のフィルター装置10A(図6参照)を取り付けできるようにすればよい。他のフィルター装置10Aについては、図6の説明において後述する。
以上に示したパーテーション装置20によれば、パーテーション本体21で仕切られた両空間間の通気を可能としつつ、通気フィルター11により微粒子、飛沫、細菌、ウイルス、花粉、PM2.5等の両空間間の流通を阻止することができる。
パーテーション本体21があらかじめ有する円形の通気口22Aとしては、図2に示した通話口22Aでもよいし、通声穴22Aでもよい。例えば、通気口22Aとして円形開口を有するパーテーション本体21を製造し、その開口にフィルター装置10を取り付けてパーテーション装置20を新規に形成してもよいし、通声穴22Aを有する既存のパーテーション本体21に、その通声穴22Aを塞ぐようにフィルター装置10を取り付けて新たなパーテーション装置20として改造してもよい。さらに、既存のパーテーション本体21の通声穴22Aの部分をくり抜いて円形開口を形成し、そこにフィルター装置10を取り付けてもよい。
以上に示したフィルター装置10は、取付部12として両面テープ12bを含んでいるため、パーテーション本体21の通気口22Aに対し、フィルター装置10を容易に取り付けることができる。
また、フィルター装置10を、両面テープ12bを用いてパーテーション本体21の面に貼り付けるのではなく、円形開口よりなる通気口22Aに嵌め入れるものであってもよい。その場合には、取付部12として両面テープ12bは不要とされ、枠部12a‐1,12a‐2を取付部12として通気口22Aに嵌め入れればよい。
図2及び図3に例示したパーテーション本体21はアクリル板であるが、ビニールカーテンのような軟質の材料のものであってもよい。その場合は、ビニールカーテンに通気口22Aを開設し、その通気口22Aにフィルター装置10を取り付けてパーテーション装置20を形成すればよい。
また、ビニールカーテンの一部を通気フィルター11で代替させるようにしてもよい。例えば、2枚のビニールカーテン材の中間部に通気フィルター11(フィルター装置10)を配するようにしてもよい。例えば横並びのものであれば、通気フィルター11の左右辺に、隣接するビニールカーテンに接続できるように両面テープ12bよりなる取付部12を設ければよい。なお、通気フィルター11の形状を安定化させる枠部12a‐1,12a‐2は用いなくてもよい。
以上には、取付部12として通気フィルター11の縁部に枠部12a‐1,12a‐2と両面テープ12bとを取り付けた例を示したが、両面テープ12bを用いずに枠部12a‐1,12a‐2をパーテーション本体21に固着させてもよいし、枠部12a‐1,12a‐2も用いずに通気フィルター11の縁部よりなる取付部12をパーテーション本体21に直接固着させてもよい。その場合の固着方法としては、超音波溶着やホットメルトによる接着が挙げられる。
さらに、通気フィルター11に枠部12a‐1,12a‐2を有する取付部12を設けたフィルター装置10を、接着剤や両面テープ12bを用いることなく構造的な固定方法によりパーテーション本体21に固定させてもよい。例えば、図4及び図5に示すように、フィルター装置10の取付部12を受け支持する取付受部23A、23Bを、パーテーション本体21に付加してもよい。
具体的には、図4のパーテーション本体21は、円形の通気口22Aを有し、その通気口22Aの内周端面部には段差部23Aaが形成されている。そして、フィルター装置10は、その段差部23Aaに嵌合あるいは遊嵌できるように構成されている。パーテーション本体21の段差部23Aaの外周側には、円周に沿って等間隔に3つのトンボ23Abが設けてある。それらのトンボ23Abは、パーテーション本体21(段差部23Aa)との間にフィルター装置10の枠部12a‐1,12a‐2を挟み込んで固定できるようにされている。トンボ23Abは、パーテーション本体21に、取付軸23Acを中心に回転可能となるように取り付けられている。
ようするに、図4の例では、パーテーション本体21に段差部23Aaとトンボ23Abとが付加されることで、フィルター装置10を取り付けるための取付受部23が構成される。
また、図5のパーテーション本体21は、円形の通気口22Aを有する。パーテーション本体21には、通気口22Aの一方面側における下半分側の略半円弧状の周縁部には、パーテーション本体21との間に空間(溝)ができるように半リング状の受け溝部材23Baが固着されている。この空間は、フィルター装置10の枠部12a‐1,12a‐2を嵌合あるいは遊嵌できる受け溝23Bbとされる。
ようするに、図5の例では、パーテーション本体21に受け溝部材23Baが付加されることで、フィルター装置10を受けるための受け溝23Bbが形成され、こうしてフィルター装置10を取り付けるための取付受部23Bが構成される。
以上の2例のように、パーテーション本体21に取付受部23A、23Bが付加されているので、フィルター装置10をパーテーション本体21に両面テープ12bや接着剤などで固着することなく、着脱可能に取り付けることができる。
なお、フィルター装置10を取り付けた状態で枠部12a‐1,12a‐2の装着部分に、飛沫や微粒子が流通する隙間が生じないように枠部12a‐1,12a‐2(取付部12)は取付受部23Bに対して嵌合することが望ましい。
また、以上の2例において隙間を極力なくすために、枠部12a‐1,12a‐2をクッション性を有するもの(例えばゴム)にするか、あるいは枠部12a‐1,12a‐2の表面にクッション性を有するものを貼りつけ、パーテーション本体21と枠部12a‐1,12a‐2とを密着状態に保持することが望ましい。特に図5の例においては、通気口22Aの上半分で隙間が形成されないように、パーテーション本体21と枠部12a‐1,12a‐2とを密着させることが望ましい。
つぎに、図2に示したパーテーション本体21の横長開口22Bに対するフィルター装置10Aの着脱態様について、第1例である図6(a)(b)及び第2例である図6(c)(d)を参照しながら説明する。
第1例のものは、横長のフィルター装置10Aを横方向にスライドさせてパーテーション本体21に取り付けるものである。フィルター装置10Aは、通気フィルター11と、その縁部(4辺部)に設けた、取付部12としての枠部(本図では不図示)とを有している。一方、パーテーション本体21の横長開口22Bの上方には、下方に向けて開口した受け溝23Cbを有するスライド溝部23Caよりなる取付受部23Cを備えている。なお、受け溝23Cbの両端は差込口として開口している。
このパーテーション装置20を対面業務で使用する場合には、フィルター装置10を図6(a)の白抜き矢印方向にスライドさせて横長開口22Bを開閉すればよい。
第2例のものは、横長のフィルター装置10を上下方向にスライドさせてパーテーション本体21に取り付けるものである。フィルター装置10は、通気フィルター11と、その縁部(4辺部)に設けた枠部(本図では不図示)とを有している。一方、パーテーション本体21の横長開口22Bの左右外側には、向き合うように開口した受け溝23Cbを有するスライド溝部23Caよりなる取付受部23Cを備えている。なお、受け溝23Cbの少なくとも上端は差込口として開口している。
図6(c)(d)のパーテーション装置20は切り溝25(脚部26)を有し、その脚部26によりフィルター装置10の横方向のスライドができないが、上下方向のスライドによりフィルター装置10を取り付けできる取付受部23Cを備えているため、簡単に開閉することができる。
こうして、パーテーション本体21が金銭や物品の受け渡し用の通気口22Bを有する場合であっても、フィルター装置10Aによる通気口22Bの開閉が簡単にできる。したがって、こまめに通気口22Bを開閉することで解放状態が継続されることを防止でき、その結果、パーテーション本体21の両側間の飛沫や微粒子などの流通を少なくすることができる。
また、通気フィルター11の第1フィルター材11aや第3フィルター材11cに用いる素材としては、メッシュ素材に限らず、樹脂からなる糸状物質が不規則に絡まった構造となる不織布でもよい。また、第1フィルター材11aと第3フィルター材11cとは同じ素材でなくともよく、どちらか一方にメッシュ素材を用い、他方に不織布を用いてもよい。
また、通気フィルター11の第2フィルター材11bに用いる素材としては、ナノファイバーに限られず、その他の素材であってもよく、例えば、メッシュ素材や不織布でもよい。また、第2フィルター材11bは、複数の薄膜シートを重ねることで細菌濾過率を50%以上にしてもよい。なお、通気フィルター11の取付対象が光透過性を有するパーテーション本体21であるため、その面に取り付けられる通気フィルター11も視野が遮られないように光透過性とすることが望ましいが、もちろんこれには限定されない。例えば、衛生マスクに用いられる不透明な不織布を通気フィルター11として用いてもよい。また、通気フィルター11は、細菌濾過率が50%より大きい性能となるように設定してもよく、例えば、細菌濾過率が99%以上の性能となるように設定してもよい。
本実施形態では、通気フィルター11は、第2フィルター材11bを挟むように、その両面側に第1フィルター材11aと第3フィルター材11cを配した3層構造としたが、第1フィルター材11aや第3フィルター材11cを用いず、1層または複数層の第2フィルター材11bで構成されたものとしてもよい。
第2フィルター材11bの素材としては、おもに合成高分子材料が用いられる。例えば、PA(ポリアミド:PA6、PA66、PA46等)、PS(ポリスチレン)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PU(ポリウレタン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PVB(ポリビニルブチラール)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PVA(ポリビニルアルコール)、PVP(ポリビニルピロリドン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、PEO(ポリエチレンオキサイド)、PLA(ポリ乳酸)、PGA(ポリグリコール酸、PCL(ポリカプロラクトン)、PEG(ポリエチレングリコール)、PLGA(ポリ乳酸‐グリコール酸共重合体)、PEVA(酢酸ビニル‐エチレン共重合体)、PEVOH、PBI(ポリベンゾイミダゾール)、PAN(ポリアクリロニトリル)、PEN(ポリエチレンナフタラート)、PBT(ポリブチレンテレフタラート)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PB(ポリブチレン)、PI(ポリイミド)、コラーゲン、キトサン、シルク、セルロース、酢酸セルロースの少なくともいずれか一つの材料が想定される。よって複数材料を組み合わせて第2フィルター材11bとしてもよい。
以上には、パーテーション本体21としてアクリル板やビニールカーテンを例示して説明したが、全体がメッシュ状のものであってもよく、その場合には、そのパーテーション本体21の全体にフィルター装置10、10Aを重ね合わせるように取り付ければよい。なお、その場合には通気フィルター11の縁部に両面テープ12bよりなる取付部12を配すればよい。
以上に説明した実施形態に関するフィルター装置10、10A及びパーテーション装置20は一例にすぎず、各図例以外の種々の例に適宜変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、取付部12は合成樹脂に限らず、木質材や金属材を用いてもよい。また、パーテーション装置20は床面に設置して利用してもよい。また、脚部26を設けることなくパーテーション本体21を枠で固定して、銀行や交通機関(発券業務)、役所などの対面業務用の窓口用の仕切板として用いてもよい。
また、上述したフィルター装置10、10A及びパーテーション装置20は、上述したもの以外の種々の対面業務、例えばスーパーのレジ業務用、タクシーの車内業務用などにも利用することができる。
10、10A フィルター装置
11 通気フィルター
11a 第1フィルター材
11b 第2フィルター材
11c 第3フィルター材
12 取付部
12a‐1 第1枠部(枠部)
12a‐2 第2枠部(枠部)
12b 両面テープ
20 パーテーション装置
21 パーテーション本体
22A 通気口(通話口、通声穴)
22B 通気口(横長開口)
23A 取付受部
23Aa 段差部
23Ab トンボ
23B 取付受部
23Ba 受け溝部材
23Bb 受け溝
23C 取付受部
23Ca スライド溝部
23Cb 受け溝
25 切り溝
26 脚部
26a 足板

Claims (7)

  1. 光透過性のパーテーション本体に対し着脱可能に取り付けられる、細菌濾過率を50%以上とした通気フィルターと、
    該通気フィルターを前記パーテーション本体に対し取り付けるための取付部と、
    を備えたことを特徴とするフィルター装置。
  2. 請求項1において、
    前記取付部は、前記通気フィルターの縁部に設けられ、該通気フィルターよりも高い剛性を有するとともに前記通気フィルターの形状を安定化させる枠部を有してなることを特徴とするフィルター装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記通気フィルターは、全光線透過率が10%以上かつヘイズ値が90%以下であることを特徴とするフィルター装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項において、
    前記通気フィルターは、アルコール類に不溶な材料で構成されていることを特徴とするフィルター装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項において、
    前記取付部は前記パーテーション本体に貼り付けるための両面テープを備えていることを特徴とするフィルター装置。
  6. 光透過性のパーテーション本体と、
    請求項1~5のいずれか1項のフィルター装置と、を備えたことを特徴とするパーテーション装置。
  7. 請求項6において、
    前記フィルター装置を着脱可能として前記取付部を受け入れる取付受部を備えたことを特徴とするパーテーション装置。


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