JP2023056968A - 記録媒体処理装置および画像形成システム - Google Patents

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匡史 松本
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智子 物江
Tomoko Monoe
光宏 中村
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Abstract

Figure 2023056968000001
【課題】記録媒体束の綴じに用いられる歯についての情報を考慮しない場合に比べ、記録媒体束の綴じ処理が行われる際の状態が、綴じに適した状態から離れることを抑制する。
【解決手段】制御部905は、例えば、用紙束情報取得部901により取得された用紙束情報、および、歯位置検出部902により検出された、第2綴じ歯の移動方向位置に基づき、第2綴じ歯の移動を制御する。具体的には、設定部903が、用紙束情報を基に、第2綴じ歯の移動量を設定する。制御部905は、設定されたこの移動量、および、歯位置検出部902により検出された、第2綴じ歯の移動方向位置に基づき、第2綴じ歯の移動を制御する。
【選択図】図14

Description

本発明は、記録媒体処理装置および画像形成システムに関する。
特許文献1には、複数のシートからなるシート束を綴じる綴じ手段と、綴じ手段を駆動する駆動手段と、駆動手段に電力を供給する電源とを備えたシート処理装置が開示されている。
特許文献2には、取得手段によって取得したシート束の最外部のシートの坪量に関する情報に応じて、綴じ手段の綴じ回数を変更可能に綴じ手段を制御する制御手段を有するシート処理装置が開示されている。
特許文献3には、表面に凹凸を有する対となる押圧部材と、押圧部材に押圧力を付与することにより押圧部材間に挿入されたシート束を厚み方向から加圧し、シート束を綴じる押圧力付与手段とを備えたシート処理装置が開示されている。
特開2014-105071号公報 特許第6744349号 特開2014-19526号公報
記録媒体束に対する綴じ処理では、綴じのための歯を移動させてこの綴じ処理が行われることがある。
実際の綴じ処理では、記録媒体束の状態が記録媒体束毎に異なっていたり、歯が意図した通りに移動しなったりする。この場合、記録媒体束の綴じ処理が行われる際の状態が、綴じに適した状態とは異なる事態が生じうる。
本発明の目的は、記録媒体束の綴じに用いられる歯についての情報を考慮しない場合に比べ、記録媒体束の綴じ処理が行われる際の状態が、綴じに適した状態から離れることを抑制することにある。
請求項1に記載の発明は、記録媒体束の綴じ処理に用いられる第1の歯と、前記第1の歯に向かって移動し、当該第1の歯との間に位置する前記記録媒体束を押圧する第2の歯と、前記第2の歯の位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出された位置に基づき、前記第2の歯の移動を制御する制御部と、を備える記録媒体処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記位置検出部は、前記第2の歯の移動に連動する部分の移動量についての情報を取得して、当該第2の歯の位置を検出する請求項1に記載の記録媒体処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記位置検出部は、前記第2の歯の移動に連動して回転する回転部分の回転量についての情報を取得して、当該第2の歯の位置を検出する請求項1に記載の記録媒体処理装置である。
請求項4に記載の発明は、モータからの駆動力が、回転可能なギアを介して前記第2の歯に伝達されて当該第2の歯が移動し、前記位置検出部は、前記ギアと同軸上に配置された回転体の回転量についての情報を取得して、前記第2の歯の位置を検出する請求項3に記載の記録媒体処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記記録媒体束についての情報である記録媒体束情報を取得する記録媒体束情報取得部と、前記記録媒体束情報取得部により取得された前記記録媒体束情報を基に、前記第2の歯の移動量を設定する設定部と、を更に備え、前記制御部は、前記設定部により設定された前記移動量、および、前記位置検出部により検出された前記位置に基づき、前記第2の歯の移動を制御する請求項1に記載の記録媒体処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記設定部は、前記記録媒体束情報により特定される、記録媒体の厚さ情報を基に、前記第2の歯の移動量を設定する請求項5に記載の記録媒体処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記設定部は、前記厚さ情報により特定される厚さが予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べて前記第2の歯の移動量が小さくなるように、当該第2の歯の移動量を設定する請求項6に記載の記録媒体処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記設定部は、前記記録媒体束情報により特定される、記録媒体の枚数情報を基に、前記第2の歯の移動量を設定する請求項5に記載の記録媒体処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記設定部は、前記枚数情報により特定される枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べて前記第2の歯の移動量が小さくなるように、当該第2の歯の移動量を設定する請求項8に記載の記録媒体処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記設定部は、前記記録媒体束情報により特定される、記録媒体の種類についての情報を基に、前記第2の歯の移動量を設定する請求項5に記載の記録媒体処理装置である。
請求項11に記載の発明は、記録媒体束の綴じ処理に用いられる第1の歯と、前記第1の歯に向かって移動し、当該第1の歯との間に位置する前記記録媒体束を押圧する第2の歯と、前記第1の歯および前記第2の歯による綴じ位置であって前記記録媒体束における当該綴じ位置についての情報である綴じ位置情報を取得する綴じ位置情報取得部と、前記第2の歯の移動方向における位置である移動方向位置を検出する歯位置検出部と、前記綴じ位置情報取得部により取得された前記綴じ位置情報、および、前記歯位置検出部により検出された前記移動方向位置に基づき、前記第2の歯の移動を制御する制御部と、を備える記録媒体処理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記制御部は、前記綴じ位置情報により特定される位置である特定位置が、矩形状に形成された前記記録媒体束の角部である場合、当該特定位置が当該角部以外である場合に比べ、第2の歯の移動量を多くする請求項11に記載の記録媒体処理装置である。
請求項13に記載の発明は、前記制御部は、前記特定位置が前記記録媒体束の角部であり且つ当該角部の綴じを行う前記第1の歯および前記第2の歯が矩形状の当該記録媒体束の側辺に対して交差する関係で配置される場合、当該特定位置が当該側辺であり且つ当該第1の歯および当該第2の歯が当該側辺に沿って配置される場合に比べ、第2の歯の移動量を多くする請求項12に記載の記録媒体処理装置である。
請求項14に記載の発明は、記録媒体への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置により画像が形成された複数枚の記録媒体によりなる記録媒体束に対する綴じ処理を行う記録媒体処理装置とを備え、当該記録媒体処理装置が請求項1乃至13の何れかに記載の記録媒体処理装置により構成された画像形成システムである。
請求項1の発明によれば、記録媒体束の綴じに用いられる歯についての情報を考慮しない場合に比べ、記録媒体束の綴じ処理が行われる際の状態が、綴じに適した状態から離れることを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、第2の歯の移動に連動する部分の移動量についての情報を取得することで、第2の歯の位置を検出することができる。
請求項3の発明によれば、第2の歯の移動に連動して回転する回転部分の回転量についての情報を取得することで、第2の歯の位置を検出することができる。
請求項4の発明によれば、第2の歯への駆動力の伝達に用いられるギアと同軸上に配置された回転体の回転量についての情報を取得することで、第2の歯の位置を検出することができる。
請求項5の発明によれば、記録媒体束の情報を基に設定された移動量、および、第2の歯の位置に基づき、第2の歯の移動を制御することができる。
請求項6の発明によれば、記録媒体の厚さ情報を基に、第2の歯の移動量を設定することができる。
請求項7の発明によれば、厚さ情報により特定される厚さが予め定められた閾値よりも小さい場合に、第2の歯の移動量を小さくできる。
請求項8の発明によれば、記録媒体の枚数情報を基に、第2の歯の移動量を設定することができる。
請求項9の発明によれば、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合に、第2の歯の移動量が小さくすることができる。
請求項10の発明によれば、記録媒体束を構成する記録媒体の種類についての情報を基に、第2の歯の移動量を設定することができる。
請求項11の発明によれば、綴じ位置についての情報や記録媒体束の綴じに用いられる歯についての情報を考慮しない場合に比べ、記録媒体束の綴じ処理が行われる際の状態が、綴じに適した状態から離れることを抑制することができる。
請求項12の発明によれば、綴じ位置が、矩形状に形成された記録媒体束の角部である場合、綴じ位置が角部以外である場合に比べて、第2の歯の移動量を多くできる。
請求項13の発明によれば、綴じ位置が記録媒体束の角部であり且つこの角部の綴じを行う第1の歯および第2の歯が矩形状の記録媒体束の側辺に対して交差する関係で配置される場合に、第2の歯の移動量を多くできる。
請求項14の発明によれば、記録媒体束の綴じに用いられる歯についての情報を考慮しない場合に比べ、記録媒体束の綴じ処理が行われる際の状態が、綴じに適した状態から離れることを抑制することができる。
画像形成システムの全体構成を示した図である。 第1後処理装置の構成を説明する図である。 用紙集積部を上方から見た場合の図である。 図3の矢印IVで示す方向から、第2綴じ処理装置を見た場合の図である。 図4の矢印V方向から第2綴じ処理装置を見た場合の図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例を示した図である。 図4のVII―VII線における第2綴じ処理装置の断面図であって、第2綴じ処理装置52の上部の部分を示した断面図である。 図5のVIII-VIII線における第2綴じ処理装置の断面を示した図である。 ねじ部材の縦断面図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例を示した斜視図である。 第2綴じ処理装置の背面側の状態を示した図である。 第2綴じ処理装置を上方から見た場合の図である。 情報処理部のハードウエアの構成を示した図である。 情報処理部により実現される機能を示した図である。 第1綴じ歯および第2綴じ歯を示した図である。 本実施形態にて実行される処理の流れを示したフローチャートである。 本実施形態にて実行可能な他の処理の流れを示したフローチャートである。 綴じ位置を説明する図である。 第1綴じ歯への第2綴じ歯の押し付け処理の流れを示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、画像形成システム1の全体構成を示した図である。
図1に示す画像形成システム1は、記録媒体の一例としての用紙Pに対して画像を形成する画像形成装置2と、画像形成装置2によって画像が形成された用紙Pに対して予め定められた処理を施す用紙処理装置3とを備える。
ここで、画像形成装置2は、電子写真方式やインクジェット方式を用いて、用紙Pへの画像の形成を行う。
記録媒体処理装置の一例としての用紙処理装置3には、画像形成装置2から出力された用紙Pを下流側に搬送する搬送装置10、搬送装置10により搬送される用紙Pに対して厚紙や窓空き用紙P等の合紙を供給する合紙供給装置20が設けられている。
また、用紙処理装置3には、搬送装置10から搬送された用紙Pに対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)等の折り処理を施す折り装置30が設けられている。
また、用紙処理装置3には、折り装置30の下流側に設けられ、用紙Pに穴あけや端綴じ、中綴じ等を行う第1後処理装置40が設けられている。付言すると、折り装置30の下流側は、画像形成装置2により画像が形成された複数枚の用紙Pによりなる用紙束(記録媒体束の一例)に対する処理を行ったり、一枚の用紙P毎に用紙Pに対する処理を行ったりする第1後処理装置40が設けられている。
また、用紙処理装置3には、第1後処理装置40の下流側に設けられ、中折りや中綴じされた用紙束に対する処理をさらに行う第2後処理装置590が設けられている。
また、用紙処理装置3には、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)により構成され、用紙処理装置3の全体を制御する情報処理部100が設けられている。
第1後処理装置40には、用紙Pに穴あけ(パンチ)を施す穿孔ユニット41、用紙束の端を綴じる端綴じステープラユニット42が設けられている。
また、端綴じステープラユニット42を経た用紙Pが積載される第1積載部43、第1後処理装置40での処理が行われない用紙Pまたは穴あけだけが施された用紙Pが積載される第2積載部45が設けられている。
さらに、第1後処理装置40には、用紙束を中折り/中綴じをして見開き状の冊子を作製する中綴じユニット44が設けられている。
図2は、第1後処理装置40の構成を説明する図である。
第1後処理装置40には、折り装置30から搬送されてきた用紙Pを受け入れる受け入れ口49が設けられている。受け入れ口49の直後には、穿孔ユニット41が設けられている。穿孔ユニット41は、第1後処理装置40へ搬送されてきた用紙Pに対して、2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施す。
また、この受け入れ口49から端綴じステープラユニット42にかけて設けられ、受け入れ口49にて受け入れられた用紙Pの端綴じステープラユニット42への搬送に用いられる第1用紙搬送経路R11が設けられている。
さらに、第1分岐部B1にて、第1用紙搬送経路R11から分岐し、第2積載部45への用紙Pの搬送に用いられる第2用紙搬送経路R12が設けられている。
また、第2分岐部B2にて、第1用紙搬送経路R11から分岐し、中綴じユニット44への用紙Pの搬送に用いられる第3用紙搬送経路R13が設けられている。
また、用紙Pの搬送先を、第1用紙搬送経路R11~第3用紙搬送経路R13の何れかに切り替える(設定する)切り替えゲート70が設けられている。
端綴じステープラユニット42には、用紙Pを必要枚数だけ集積させて用紙束を生成する用紙集積部60が設けられている。
用紙集積部60には、水平方向に対して傾斜して配置され、搬送されてきた用紙Pを下方から支持する支持板67が設けられている。本実施形態では、この支持板67の上に、用紙束が生成される。
さらに、端綴じステープラユニット42には、用紙集積部60にて生成された用紙束の端部に対して綴じ(端綴じ)を実行する綴じ処理装置50が設けられている。
なお、本実施形態では、後述するように、ステープル針を用いて綴じ処理を行う第1綴じ処理装置51と、ステープル針を用いないで綴じ処理を行う第2綴じ処理装置52の2つの綴じ処理装置50が設けられている。
また、端綴じステープラユニット42には、回転駆動を行い、用紙集積部60にて生成された用紙束を第1積載部43へ送り出す搬送ロール61が設けられている。さらに、搬送ロール61から退避した位置、および、搬送ロール61に圧接する位置へ移動可能な可動ロール62が設けられている。
ここで、端綴じステープラユニット42による処理が行われる際には、まず、受け入れ口49にて、搬送されてきた用紙Pが受け入れられる。
その後、この用紙Pは、第1用紙搬送経路R11に沿って搬送され、端綴じステープラユニット42に達する。
そして、この用紙Pは、支持板67の上方まで搬送された後に支持板67に落下する。また、この用紙Pは、支持板67によって下方から支持されるとともに、支持板67に付与された傾斜および回転部材63によって、支持板67の上をスライド移動する。
その後、この用紙Pは、支持板67の端部に取り付けられたエンドガイド64に突き当たる。付言すると、本実施形態では、支持板67の端部に対し、図中上方に向かって延びるエンドガイド64が設けられており、支持板67上を移動した用紙Pは、このエンドガイド64に突き当たる。
これにより、本実施形態では、用紙Pの移動が停止される。以後、用紙Pが上流側から搬送されてくる度にこの動作が行われ、支持板67上には、用紙Pが揃えられた用紙束が生成される。
なお、本実施形態では、用紙束の幅方向における位置を揃える用紙幅位置揃え部材65がさらに設けられている。
本実施形態では、支持板67上に用紙Pが供給される度に、用紙Pの幅方向における端部(側部)が用紙幅位置揃え部材65により押圧され、用紙P(用紙束)の幅方向における位置も揃えられる。
予め定められた枚数の用紙Pが支持板67上に積載されると、第1綴じ処理装置51や第2綴じ処理装置52によって、用紙束の端部に対する綴じが実行される。
なお、第1綴じ処理装置51は、金属製のステープル(U字状針)を用紙束に打ち込んで、綴じを実行する。また、第2綴じ処理装置52は、用紙束を2つの綴じ歯で挟んでこの用紙束を構成する用紙同士を圧着させ、綴じを実行する。
その後、本実施形態では、可動ロール62が搬送ロール61に向かって進出し、可動ロール62および搬送ロール61により用紙束が挟まれる。その後、搬送ロール61が回転駆動を行い、用紙束が第1積載部43へ搬送される。
なお、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52は、図中紙面の奥側および手前側に向かって移動可能に設けられており、本実施形態では、複数の箇所にて、用紙Pに対する綴じ処理を行えるようになっている。
図3(用紙集積部60を上方から見た場合の図)を参照し、さらに説明すると、本実施形態では、上記のとおり、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52が設けられている。
第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52は、第1後処理装置40の奥行き方向における位置が互いに異なるように配置されている。
本実施形態では、用紙P(用紙束)の搬送方向と直交する方向である、第1後処理装置40の奥行き方向に沿って、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52が移動する。
また、本実施形態では、1つの共通の経路に沿って、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52が移動する。
本実施形態では、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52が移動可能となっており、用紙束の複数の箇所に対して綴じ処理を行える。
ここで、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、例えば、第1後処理装置40の奥行き方向において互いに異なる箇所に位置する2点(図3の(A)位置と(B)位置)にて停止するとともに、この2点において綴じ処理(2点端綴じ処理)を行う。
また、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、例えば、用紙束の一方の端(用紙束の一方の角部)(図3の(D)位置)にて停止するとともに、この停止位置で綴じ処理(1点端綴じ)を行う。
また、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、例えば、用紙束の他方の端(用紙束の他方の角部)(図3の(C)位置)にて停止するとともに、この停止位置で綴じ処理(1点端綴じ)を行う。
ここで、本実施形態では、(A)位置と(B)位置との間では、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、直線的な移動を行うが、(A)位置と(C)位置との間、および、(B)位置と(D)位置との間では、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、例えば45°の回転を伴いながら移動を行う。
本実施形態では、図3に示すように、エンドガイド64が複数設けられている。
これらのエンドガイド64は、第1後処理装置40の奥行き方向(用紙Pの搬送方向と直交する方向)において、互いに異なる箇所に配置されている。
また、エンドガイド64の各々は、図3に示すように、規制部641および対向片642を有する。
規制部641は、支持板67に対して直交する関係で配置され、本実施形態では、この規制部641に用紙Pの端部が突き当たって用紙Pの移動が規制される。
対向片642は、規制部641に接続されるとともに支持板67に対向するように配置されている。
本実施形態では、支持板67上に用紙Pが載ると、対向片642と支持板67との間にこの用紙Pの端部が入り込む。さらに、この用紙Pの端部が規制部641に突き当たる。これにより、用紙Pの揃えが行われる。
なお、図3の(A)位置にて綴じ処理が行われるときには、図3にて図中中央(上下方向における中央)に位置する対向片642と、図中下方に位置する対向片642との間に形成された間隙を通じて綴じ処理が行われる。
また、図3の(B)位置にて綴じ処理が行われるときには、図3にて図中上方に位置する対向片642と図中中央に位置する対向片642との間に形成された間隙を通じて綴じ処理が行われる。
図4は、図3の矢印IVで示す方向から、第2綴じ処理装置52を見た場合の図である。図5は、図4の矢印V方向から第2綴じ処理装置52を見た場合の図である。付言すると、図5は、第2綴じ処理装置52を正面から見た場合の図である。
なお、図4において、矢印4Aで示す方向を、以下、第2綴じ処理装置52の幅方向と称し、矢印4Bで示す方向を、第2綴じ処理装置52の奥行き方向と称する。また、矢印4Cで示す方向を、第2綴じ処理装置52の高さ方向と称する。
また、本明細書では、図中矢印4Rで示す方向をリア方向やリア側と称し、図中矢印4Fで示す方向をフロント方向やフロント側と称する。
図4に示すように、第2綴じ処理装置52には、記録媒体束の一例である用紙束T(図5参照)の綴じ処理に用いられる第1綴じ歯71が設けられている。また、この第1綴じ歯71の上方には、第2綴じ歯72が設けられている。
第1の歯の一例としての第1綴じ歯71、および、第2の歯の一例としての第2綴じ歯72の各々には、凹凸部が設けられている。
第1綴じ歯71のうちの第2綴じ歯72側に位置する面、および、第2綴じ歯72のうちの第1綴じ歯71側に位置する面には、図中矢印4Xで示す方向に凸部と凹部とが交互に並んだ凹凸部が設けられている。
言い換えると、第1綴じ歯71のうちの第2綴じ歯72側に位置する面、および、第2綴じ歯72のうちの第1綴じ歯71側に位置する面には、凸部と凹部とが、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の長手方向に交互に並んだ凹凸部が設けられている。
第1綴じ歯71および第2綴じ歯72による綴じ処理が行われる際、本実施形態では、第2綴じ歯72が、第1綴じ歯71に向けて進出する。
より具体的には、本実施形態では、綴じ処理が行われる際には、第2綴じ歯72が、図中矢印4Yで示す直線状の経路(以下、「直線状経路4Y」と称する)に沿って下降し、第1綴じ歯71に向かって移動する。
そして、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に位置する用紙束Tが、この第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とにより挟まれ押圧される。
このとき、本実施形態では、第1綴じ歯71に設けられた凸部と第2綴じ歯72に設けられた凹部とが互いに対向する。また、このとき、第1綴じ歯71に設けられた凹部と第2綴じ歯72に設けられた凸部とが互いに対向する。
また、一方の綴じ歯に設けられた凹部に、他方の綴じ歯に設けられた凸部が入り込む。これにより、用紙束Tを構成する用紙P同士が圧着され、用紙Pの綴じ処理が行われる。その後、本実施形態では、第2綴じ歯72が、上方へ移動し第1綴じ歯71から退避する。
なお、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72の各々にて、凸部と凹部とが交互に並ぶ場合を一例に説明したが、凸部および凹部は、他の並び方で配置してもよい。
また、例えば、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とにより用紙束Tが押圧された際に、この用紙束Tの一部を切断して短冊状の片を形成するとともに、この用紙束Tに貫通孔を形成し、この貫通孔にこの短冊状の片を通して綴じ処理を行うようにしてもよい。
第1綴じ歯71、第2綴じ歯72による綴じ処理の方式は、特に限定されるものではない。
図4に示すように、第2綴じ処理装置52には、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる移動手段の一例としての移動機構500が設けられている。
移動機構500は、図中上下方向に沿って延びる棒状のねじ部材510を備え、このねじ部材510を周方向に回転させて、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
ねじ部材510は、金属製である。また、ねじ部材510は、ストレート状に形成されている。
また、ねじ部材510の外周面には、螺旋状の凸部、溝部が形成されている。言い換えると、ねじ部材510の外周面には、ねじ部材510の軸方向に予め定められた一定の間隔で凸部、溝部が並んだ雄ねじが設けられている。ねじ部材510の軸方向において、凸部と溝部とは交互に配置されている。
また、本実施形態のねじ部材510は、JIS規格に準拠したねじとなっている。また、ねじ部材510の種類は、特に限定されないが、例えば、台形ねじが用いられる。また、ねじ部材510は、ねじ単独で設けるのに限らず、他の機能をもった部材と一体化させてもよい。
また、ねじ部材510は、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yに沿って配置されている。
また、本実施形態では、ねじ部材510として、多条ねじを用いている。より具体的には、本実施形態では、ねじ部材510として、二条ねじを用いている。本実施形態において、「多条ねじ」とは、1ピッチの間に2条以上の螺旋があるねじを指す。
また、本実施形態では、第2綴じ歯72に連動して移動する連動部分600が設けられている。さらに、この連動部分600に対してねじ部材510が噛み合っている。言い換えると、連動部分600に対してねじ部材510が接続されている。
より具体的には、この連動部分600には、雌ねじ部610が設けられており、連動部分600のうちのこの雌ねじ部610が設けられている部分に対して、雄ねじであるねじ部材510が噛み合っている。
移動機構500は、雌ねじ部610に噛み合うねじ部材510を周方向に回転させて、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
より具体的には、本実施形態では、後述する駆動モータMを正転させると、ねじ部材510が周方向且つ一方向に回転する。
これにより、連動部分600および第2綴じ歯72が下降し、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71へ移動する。これにより綴じ処理が行われる。
本実施形態では、ねじ部材510が周方向に回転すると、ねじ部材510の軸方向に沿って、連動部分600および第2綴じ歯72が移動する。
また、本実施形態では、綴じ処理が終了すると、駆動モータMが逆転し、ねじ部材510が逆方向に回転する。
これにより、連動部分600および第2綴じ歯72が上昇する。第2綴じ歯72が上昇すると、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71から退避する。
移動機構500には、ねじ部材510の他に、図5に示すように、駆動源の一例としての駆動モータMが設けられている。
また、本実施形態では、この駆動モータMの下方に、駆動モータMの出力軸に接続され、この出力軸と同軸上に配置された駆動ギア(不図示)が設けられている。また、この駆動ギアに噛み合い回転する回転ギア(不図示)が設けられている。さらに、本実施形態では、図4に示すように、この回転ギアに噛み合い、この回転ギアから駆動力を受ける大径ギア520が設けられている。
回転体の一例としての大径ギア520は、ねじ部材510と同軸上に配置されている。
また、本実施形態では、この大径ギア520に対して、ねじ部材510の下端部が固定されている。さらに、本実施形態では、ねじ部材510の外径よりも大径ギア520の外径の方が大きい。
本実施形態では、駆動モータMによって大径ギア520が回転し、これに伴い、ねじ部材510が周方向に回転する。
本実施形態では、大径ギア520が、ねじ部材510へ伝達される駆動力を受ける。そして、この大径ギア520からねじ部材510へ、駆動力が伝達される。
これにより、ねじ部材510が、軸心を中心に回転する。ねじ部材510が軸心を中心に回転すると、第1綴じ歯71に対して第2綴じ歯72が進退する。
第2綴じ歯72を移動させる機構は、特に限定されず、その他に、例えば、カム機構やジャッキ機構が挙げられる。ここで、本実施形態のようにねじ部材510を用いると、第2綴じ処理装置52の小型化を図れる。
カム機構やジャッキ機構を用いる場合には、例えば、図4の符号4Zで示す箇所に(第2綴じ処理装置52の上方に)、カム機構やジャッキ機構を設ける態様が考えられる。
この態様では、カム機構やジャッキ機構で、連動部分600を上方から押圧して第2綴じ歯72を移動させる。
ところで、この場合は、第2綴じ処理装置52の大型化を抑制しつつ、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との離間量を大きくすることが難しくなる。
本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間が、用紙束Tを受け入れる受け入れ部となるが、カム機構やジャッキ機構を用いる場合、第2綴じ処理装置52の大型化を抑制しつつ、この受け入れ部を大きくすることが難しい。
カム機構やジャッキ機構を用いる場合、このカム機構やジャッキ機構を大きくすると、第2綴じ歯72の進退量が大きくなるため、受け入れ部を大きくすることが可能になる。しかしながら、この場合、第2綴じ処理装置52の大型化を招く。
また、受け入れ部を小さくすると、第2綴じ処理装置52の大型化を抑えられるが、この場合、綴じ処理を行うことが可能な用紙Pの最大枚数が少なくなる。
これに対し、本実施形態のように、ねじ部材510を用いると、第2綴じ処理装置52の大型化が抑制され、さらに、受け入れ部がより大きなものになる。
特に、本実施形態では、図5に示すように、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yの側方に、駆動モータM、ねじ部材510などの、移動機構500の一部の構成が設けられた構成となっている。
この場合、第2綴じ処理装置52の高さ方向における寸法を小さくしつつ、受け入れ部の大きさを確保しやすくなる。
また、本実施形態では、図4に示すように、大径ギア520が、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yと交差する方向に延びるように配置されており、これによっても、第2綴じ処理装置52の高さ方向における寸法が小さくなる。
本実施形態では、直線状経路4Yが延びる方向と、大径ギア520の径方向とが交差(直交)する関係となっている。
この場合、直線状経路4Yが延びる方向に沿って大径ギア520が設置される場合に比べ、第2綴じ処理装置52の高さ方向における寸法が小さくなる。
また、本実施形態では、図3にて示したエンドガイド64を、第2綴じ処理装置52が通過できるように構成されている。
より具体的には、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との最大離間量が、エンドガイド64の高さ寸法よりも大きくなっており、上記の受け入れ部をエンドガイド64が通過する。これにより、第2綴じ処理装置52が、エンドガイド64を通過する。
図4に示すように、連動部分600には、荷重受け部材620が設けられている。本実施形態では、この荷重受け部材620に、雌ねじ部610が設けられている。
荷重受け部の一例としての荷重受け部材620は、ねじ部材510に接触し、このねじ部材510から荷重を受ける。
また、連動部分600には、この荷重受け部材620および第2綴じ歯72を支持する上方支持部材630が設けられている。
また、連動部分600には、上方支持部材630に取り付けられ下方に向かって延びる2本の棒状部材640が設けられている。また、連動部分600には、棒状部材640の各々を上方支持部材630に固定するための固定用部材650が設けられている。
本実施形態では、棒状部材640として、図中左側に位置する左側棒状部材640Lと、図中右側に位置する右側棒状部材640Rとが設けられている。
左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rの各々は、直線状経路4Yに沿って延びるように配置されている。
棒状部材640は、連動部分600の案内に用いられる。また、棒状部材640は、第2綴じ歯72の案内に用いられる。
本実施形態では、棒状部材640の外径が、ねじ部材510の外径よりも大きくなっている。より具体的には、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rの各々の外径が、ねじ部材510の外径よりも大きくなっている。
また、本実施形態では、上方支持部材630と棒状部材640とが別部品となっており、上方支持部材630に対して、棒状部材640が取り付けられている。
なお、これに限らず、上方支持部材630と棒状部材640とを一体化し、上方支持部材630に棒状部材640の機能を持たせてもよい。
固定用部材650は、ナット652により構成されている。
棒状部材640のうちの、図中上方に位置する先端部には、ボルト部651が設けられており、ナット652は、このボルト部651に固定される。
また、本実施形態では、棒状部材640のうち、上方支持部材630よりも下側に位置する部分に、円柱状の棒状部材本体648が設けられている。
また、本実施形態では、上方支持部材630に、穴部の一例としての貫通孔633(図5参照)が形成されている。
本実施形態では、この貫通孔633に、棒状部材640が通されている。また、本実施形態では、図5に示すように、棒状部材640のボルト部651が、上方支持部材630よりも上方に突出している。
本実施形態では、図5に示すように、上方支持部材630よりも上方に突出するこのボルト部651に対して、ナット652が取り付けられる。
また、本実施形態では、ボルト部651に取り付けられるナット652と、棒状部材640の棒状部材本体648とにより、上方支持部材630が挟まれる。これにより、上方支持部材630に対して棒状部材640が固定される。
また、本実施形態では、図4に示すように、上方支持部材630に、第2綴じ歯72が固定されている。より具体的には、本実施形態では、上方支持部材630の図中手前側に位置する一端部631に対して、第2綴じ歯72が固定されている。
より具体的には、本実施形態では、圧入によって、上方支持部材630に対して第2綴じ歯72が固定されている。なお、第2綴じ歯72の固定は、圧入に限らず、接着、溶接、締結などの他の方式で行ってもよい。
さらに、連動部分600の下方には、第1綴じ歯71を支持する下方支持部材700が設けられている。言い換えると、上方支持部材630の下方に、第1綴じ歯71を支持する下方支持部材700が設けられている。
本実施形態では、圧入によって、下方支持部材700に対して第1綴じ歯71が固定されている。なお、上記と同様、第1綴じ歯71の固定は、圧入に限らず、接着、溶接、締結などの他方の方式で行ってもよい。
下方支持部材700には、第2綴じ処理装置52の幅方向に延び第1綴じ歯71を下方から支持する歯支持部710が設けられている。
さらに、下方支持部材700には、この歯支持部710の端部の各々に接続され、この端部から第2綴じ処理装置52のリア側へ向かう接続部720が設けられている。
本実施形態では、下方支持部材700は、金属のブロックにより形成され、歯支持部710と接続部720とは一体となっている。
また、本実施形態では、図5に示すように、第2綴じ歯72の案内を行う案内部90が設けられている。
この案内部90は、下方支持部材700に設けられている。また、この案内部90は、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yに沿って配置されている。
本実施形態では、上記のとおり、棒状部材640が設けられており、案内部90は、この棒状部材640の案内を行って、第2綴じ歯72の案内を行う。
より具体的には、本実施形態では、下方支持部材700に、直線状経路4Yに沿って延びる穴部91が設けられている。
本実施形態の案内部90は、この穴部91の内周面91Aにより構成されている。
本実施形態では、穴部91のこの内周面91Aが用いられて、被案内部の一例としての棒状部材640の案内が行われる。
本実施形態では、案内部90、および、被案内部である棒状部材640の各々は、複数設けられている。具体的には、本実施形態では、案内部90および棒状部材640の各々は、2つ設けられている。
なお、本実施形態では、このように、被案内部および案内部が、それぞれ2つ設けられているが、被案内部および案内部の設置数は、これに限らず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
穴部91は、断面が円形に形成されている。また、本実施形態では、棒状部材640は、例えば、φ10mm以上の円柱状部材により構成される。
なお、穴部91の断面形状、棒状部材640の断面形状は、円形に限らず、楕円状、多角形状など、円形以外としてもよい。本実施形態では、穴部91に、連動部分600(図4参照)の一部を構成する円柱状の棒状部材640が入り、穴部91の内周面91Aによって、棒状部材640が案内される。
本実施形態では、案内部90が、下方支持部材700に設けられた穴の一例である穴部91により構成されている。より具体的には、案内部90は、下方支持部材700に設けられた穴部91の内面によって構成されている。
案内部90は、穴部91の内面を用い、棒状部材640の外面を案内する。
被案内部、棒状部の一例としての棒状部材640(図4参照)は、連動部分600の移動方向である上下方向に沿って延びている。言い換えると、棒状部材640は、連動部分600の移動経路に沿って延びている。
また、棒状部材640は、上方支持部材630との接続箇所を始点とした場合に、連動部分600の移動方向における下流側に向かって延びている。
また、本実施形態では、下方支持部材700に設けられた、案内部として機能する穴部91(図5参照)についても、連動部分600の移動方向に沿って延びている。
なお、図4、5では、案内部を、穴の内面により構成し、被案内部を、この穴の内面に接触する棒状部により構成したが、これに限らず、後述するように、被案内部を、穴の内面により構成し、案内部を、この穴の内面に接触する棒状部により構成してもよい。
また、下方支持部材700に設けられた穴部91(図5参照)については、下方支持部材700を貫通した状態で設けてよい。また、これに限らず、下方支持部材700を穴部91が貫通せず、底を有する穴部91を設けてもよい。
本実施形態では、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動するに従い、案内部90(図5参照)と、被案内部である棒状部材640との接触面積が増加する。
より具体的には、本実施形態では、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動するに従い、穴部91に対する棒状部材640の進入量が増え、案内部90と棒状部材640との接触面積が増加する。
言い換えると、本実施形態では、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動するに従い、案内部90と棒状部材640とが重なっている領域の面積が増える。
図6は、第2綴じ処理装置52の他の構成例を示した図である。
図6では、被案内部を、穴の内面により構成し、案内部を、この穴の内面に接触する棒状部により構成した場合を例示している。
この構成例では、第2綴じ歯72に連動する連動部分600側に、直線状経路4Yに沿って延びる穴部93が設けられている。
また、この構成例では、下方支持部材700側に、穴部93に入り且つ直線状経路4Yに沿って延びる棒状部材640が設けられている。棒状部材640は、下方支持部材700に固定されている。
この構成例では、棒状部材640の外周面が案内部90となり、この外周面が用いられて連動部分600の案内が行われる。
この構成例では、被案内部が、連動部分600の移動方向に沿って延びる穴部93の内面により構成されている。また、この構成例では、案内部が、連動部分600の移動方向に沿って延び穴部93の内面に接触する棒状部材640により構成されている。
また、本実施形態では(図4、5にて示した実施形態では)、連動部分600に対するねじ部材510の移動であって、ねじ部材510が延びる方向と交差(直交)する方向へのねじ部材510の移動が可能となっている。
具体的には、本実施形態では、連動部分600に対するねじ部材510の移動であって、図4にて矢印4Aで示す方向へのねじ部材510の移動が可能になっている。
言い換えると、第2綴じ処理装置52の幅方向へのねじ部材510の移動が可能になっている。
本実施形態では、矢印4Aで示す方向への荷重受け部材620の移動が可能になっている。
より具体的には、本実施形態では、上方支持部材630に対する荷重受け部材620の相対移動を行える構成となっており、これにより、第2綴じ処理装置52の幅方向への荷重受け部材620の移動が可能になっている。
言い換えると、本実施形態では、連動部分600の一部を構成する上方支持部材630、棒状部材640に対する、荷重受け部材620の移動が可能になっている。
このように、上方支持部材630、棒状部材640に対する、荷重受け部材620の移動を行えると、上方支持部材630、棒状部材640に対する、ねじ部材510の移動を行える。
より具体的には、上方支持部材630、棒状部材640に対する、ねじ部材510の移動であって、ねじ部材510が延びる方向と交差(直交)する方向へのねじ部材510の移動を行える。言い換えると、ねじ部材510の径方向へのねじ部材510の移動を行える。
図7は、図4のVII―VII線における第2綴じ処理装置52の断面図であって、第2綴じ処理装置52の上部の部分を示した断面図である。
本実施形態では、図7に示すように、荷重受け部材620に、貫通孔620Aが形成され、この貫通孔620Aに、上方支持部材630への荷重受け部材620の固定に用いられる固定用ねじ95が通されている。
貫通孔620Aの内周面と、固定用ねじ95との間に間隙が形成されている。また、固定用ねじ95のうちの貫通孔620A内に位置する部分の外周面には、ねじ部が設けられていない。
また、固定用ねじ95の頭部95Aと、上方支持部材630の上面630Eとの離間距離よりも、荷重受け部材620の厚さの方が小さくなっている。
これにより、本実施形態では、上方支持部材630に対する荷重受け部材620の移動であって、図中、矢印7Aで示す方向への荷重受け部材620の移動を行える。
そして、この場合、上方支持部材630および棒状部材640に対するねじ部材510(図7では不図示)の移動が可能となる。言い換えると、連動部分600(図4参照)に対するねじ部材510の移動であって、ねじ部材510が延びる方向と交差する方向へのねじ部材510の移動が可能となる。
ここで、例えば、連動部分600に対するねじ部材510の移動が行えない構成であり、且つ、例えば、ねじ部材510が直線状経路4Y(図4参照)に対して傾斜している状態を想定する。
この場合、第1綴じ歯71への第2綴じ歯72の進出時に、第2綴じ歯72が本来の位置とは異なる位置へ向かう。この場合、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の位置が、本来予定していた位置からずれる。
これに対して、本実施形態のように、ねじ部材510が移動可能であると、直線状経路4Yに対するねじ部材510の傾きがより小さいものとなり、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72のずれがより小さいものとなる。
また、連動部分600に対するねじ部材510の移動が行えない構成であり、且つ、ねじ部材510が直線状経路4Yに対して傾斜していると、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かっている途中で、第2綴じ歯72が停止し、綴じを行えない事態が生じうる。
これに対し、本実施形態のように、ねじ部材510が移動可能であると、直線状経路4Yに対するねじ部材510の傾きがより小さいものとなり、第2綴じ歯72が途中で停止するなどの不具合が生じにくくなる。
本実施形態では、図7の符号7Fで示す部分が、案内部90(図5参照)によって案内される被案内部であり、本実施形態では、この被案内部に対する荷重受け部材620の移動が可能になっている。
より具体的には、荷重受け部材620は、被案内部に対する移動であって、ねじ部材510(図7では不図示)の軸方向と交差(直交)する方向への移動が可能になっている。
連動部分600は、ねじ部材510に接触しねじ部材510からの荷重を受ける荷重受け部の一例としての荷重受け部材620と、案内部90によって案内される被案内部の一例としての棒状部材640とを含んで構成されている。
本実施形態では、この棒状部材640に対して、荷重受け部の一例としての荷重受け部材620の移動が可能になっている。
本実施形態のように、棒状部材640に対する荷重受け部材620の移動が可能であると、上記の通り、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72のずれがより小さいものとなり、また、第2綴じ歯72が途中で停止するなどの不具合が生じにくくなる。
図7に示すように、荷重受け部材620は、その断面形状がT字となっている。
より具体的には、荷重受け部材620は、図中上方に位置する円盤状の大径部621と、この大径部621よりも下方に位置する小径部622とを備える。
大径部621と小径部622とは、同軸上に配置されている。また、大径部621の下端部と小径部622の上端部とが接続されている。
荷重受け部材620の中心軸上には、雌ねじ部610が設けられている。
雌ねじ部610は、筒状となっており、本実施形態では、この雌ねじ部610に、棒状のねじ部材510(図4参照)が通される。言い換えると、本実施形態では、雌ねじ部610とねじ部材510とが、互いに噛み合い、互いに接続される。
また、本実施形態では、第2綴じ歯72の長手方向における長さL1(図5参照)が、大径部621の外径D1(図7参照)よりも小さい。
また、本実施形態では、大径部621の径方向における位置を比べた場合に、大径部621の一端621A(図7参照)よりも他端621B側に、第2綴じ歯72(図5参照)が位置する。また、大径部621の他端621Bよりも一端621A側に、第2綴じ歯72が位置する。
言い換えると、本実施形態では、第2綴じ処理装置52を正面から見た場合に(受け入れ部が設けられている側から第2綴じ処理装置52を見た場合に)、大径部621の一端621Aと他端621Bとの間に、第2綴じ歯72が位置する。
本実施形態では、ねじ部材510によって荷重受け部材620が下方に引っ張られ、これに伴い、上方支持部材630のうち、図7の符号7Xで示す部分が、荷重受け部材620により上方から一様に押圧される。
この場合、上方支持部材630のうちの、この一様に押圧される部分については、横方向に且つ直線状に延びる形状を概ね維持しながら、下方へ移動する。
その一方で、上方支持部材630のうちのこの押圧部分の両脇に位置する脇部分(図7にて符号7Yで示す部分)については、符号7Zで示すように、水平方向に対して傾斜しやすい。
この場合、例えば、第2綴じ歯72の長手方向における寸法が大きく、第2綴じ歯72の一部が、上記の脇部分(符号7Yで示す部分)まで達する構成であると、第2綴じ歯72が歪みやすくなる。
これに対し、本実施形態のように、第2綴じ歯72が、脇部分まで達しておらず、第2綴じ歯72が、大径部621の一端621Aと他端621Bとの間に収まっている場合、第2綴じ歯72の歪みが生じにくくなる。
また、本実施形態では、案内部90(図5参照)に対する第2綴じ歯72の移動であって、案内部90が延びる方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動が可能となっている。
より具体的には、本実施形態では、穴部91の内周面91Aが延びる方向である矢印5X(図5参照)で示す方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動が可能となっている。
付言すると、本実施形態では、第2綴じ歯72の進退方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動が可能となっている。
また、本実施形態では、図5の矢印5Yで示す方向への上方支持部材630の移動が可能となっている。
より具体的には、本実施形態では、棒状部材640に対する上方支持部材630が移動可能となっており、また、矢印5Yで示す方向への上方支持部材630の移動が可能となっている。言い換えると、本実施形態では、第2綴じ歯72の長手方向に沿っての上方支持部材630の移動が可能となっている。
本実施形態では、上方支持部材630を棒状部材640に対して移動させることで、第2綴じ歯72が長手方向に移動する。
付言すると、本実施形態では、上方支持部材630を棒状部材640に対して移動させると、案内部90が延びる方向(図中、矢印5Xで示す方向)と交差する方向へ第2綴じ歯72が移動する。
より具体的には、本実施形態では、図5に示すように、棒状部材640の上端部に、ボルト部651が設けられている。
さらに、本実施形態では、上方支持部材630に、このボルト部651が通される貫通孔633が形成されている。この貫通孔633は、いわゆる長穴であり、第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びるように形成されている。
これにより、本実施形態では、棒状部材640に対する上方支持部材630の移動が可能となり、棒状部材640が延びる方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動を行える。言い換えると、案内部90が延びる方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動を行える。
より具体的には、図5の矢印5Yで示す方向への第2綴じ歯72の移動を行える。
本実施形態では、ボルト部651とナット652とによる、上方支持部材630への棒状部材640の固定を解除したうえで、上方支持部材630を、第2綴じ歯72の長手方向へ移動させる。
これにより、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との位置関係が変更される。付言すると、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の相対的な位置が調整される。
なお、本実施形態では、第2綴じ歯72の位置の調整が終了すると、ボルト部651に対するナット652の締め付けが行われ、上方支持部材630に対して棒状部材640が固定される。
なお、本実施形態では、第2綴じ歯72の長手方向に沿って上方支持部材630が移動する構成を説明したが、これに限らず、第2綴じ歯72の長手方向、および、この長手方向に直交する方向の両者に、上方支持部材630が移動するようにしてもよい。
なお、長手方向、直交する方向の両方向へ上方支持部材630が移動できるようにするには、例えば、上方支持部材630に形成される上記の貫通孔633を、例えば、ボルト部651の外径よりも大きい径を有する丸穴により形成する。
これにより、上方支持部材630は、長手方向、直交する方向の両方向へ移動する。
さらに、本実施形態は、図5に示すように、駆動モータMが、ねじ部材510の軸方向における一端511と他端512との間に収まっている。言い換えると、本実施形態では、ねじ部材510の側方に、駆動モータMが位置する。
これにより、本実施形態では、ねじ部材510が延びる方向、言い換えると、第2綴じ歯72の進退方向における、第2綴じ処理装置52の大きさが小さくなる。
ここで、駆動モータMが、例えば、図5の符号5Sで示す箇所などにあると、第2綴じ処理装置52の大型化を招きやすい。
これに対し、本実施形態のように、ねじ部材510の側方に、駆動モータMが位置すると、第2綴じ処理装置52の大型化が抑制される。
本実施形態では、駆動モータMの全てあるいはその大部分が、ねじ部材510の軸方向における一端511と他端512との間に収まっている。
なお、これに限らず、駆動モータMの少なくとも一部が、ねじ部材510の軸方向における一端511よりも他端512側に位置し且つこの他端512よりも一端511側に位置するようにしてもよい。
この場合、この一端511と他端512との間に、駆動モータMが全く位置していない構成に比べ、第2綴じ処理装置52の小型化を図れる。
図8は、図5のVIII-VIII線における第2綴じ処理装置52の断面を示した図である。
本実施形態の移動機構500(図4参照)は、連動部分600の特定箇所に荷重を与えて第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
より具体的には、移動機構500は、連動部分600のうちの符号8A(図8参照)で示す特定箇所(以下、「荷重付与箇所8A」と称する)に荷重を与えて、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
より具体的には、本実施形態では、荷重付与箇所8Aは、雌ねじ部610が設けられている箇所であり、本実施形態では、この雌ねじ部610が設けられている箇所に荷重を与えて、連動部分600を移動させ、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
本実施形態では、案内部90(穴部91の内周面91A)は、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置している。
なお、近い側に位置するとは、案内部90の全ての部分が、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置することを意味するのではない。
本実施形態では、案内部90のうちの、最もリア側に位置するリア側部分90Bが、荷重付与箇所8Aのうちの、最もリア側に位置するリア側部分8Xよりも、第2綴じ歯72に近い側に位置している。
このように、最もリア側に位置する部分同士を比較した場合に、案内部90のリア側部分90Bが、荷重付与箇所8Aのリア側部分8Xよりも第2綴じ歯72に近い側に位置している場合、案内部90が、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置していると言える。
案内部90は、第2綴じ歯72に連動する連動部分600のうち、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置する部分の案内を行って、第2綴じ歯72の案内を行う。
より具体的には、案内部90は、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置する棒状部材640の案内を行って、第2綴じ歯72の案内を行う。
また、本実施形態では、荷重付与箇所8Aと第2綴じ歯72とを通り且つ直線状経路4Y(図5参照)に沿った仮想の平面H1を想定した場合に、この平面H1を挟んで相対する2つの領域R1、R2の各々に案内部90が設けられている。
より具体的には、本実施形態では、荷重付与箇所8Aの中心部C1と第2綴じ歯72の長手方向における中央部C2とを通り且つ直線状経路4Yに沿った仮想の平面H1を想定した場合に、この平面H1を挟んで相対する2つの領域R1、R2の各々に案内部90が設けられている。
言い換えると、本実施形態では、ねじ部材510の軸中心510Rと第2綴じ歯72の長手方向における中央部C2とを通り且つ直線状経路4Yに沿った仮想の平面H1を想定した場合に、この平面H1を挟んで相対する2つの領域R1、R2の各々に案内部90が設けられている。
さらに、本実施形態では、この2つの領域R1、R2の各々に設けられた各案内部90は、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に配置されている。
本実施形態では、第2綴じ歯72が用紙束Tに押し当てられると、反作用により、第2綴じ歯72が上方に向けて押圧され、上方支持部材630の一端部631側が上方へ移動する。
この場合に、本実施形態のように、案内部90の各々が、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置していると、上方支持部材630の一端部631の上方への移動が起きにくくなる。
また、本実施形態では、雌ねじ部610の軸中心610Rを通り且つ第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びる仮想線LXを想定した場合に、この仮想線LXから外れた箇所に、案内部90が位置する。
より具体的には、仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に、案内部90が位置する。
図8は、第2綴じ処理装置52を上方から見た場合の断面図を示しているが、第2綴じ処理装置52を上方から見た場合の状態では、仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に、案内部90が位置する。
「仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に、案内部90が位置する」とは、案内部90を平面H8に投影した場合における、案内部90の中央部90Cが、仮想線LXを平面H8に投影した場合における、仮想線LXよりも、第2綴じ歯72側に位置する状態をいう。
ここで、平面H8とは、第2綴じ歯72の長手方向と直交する関係を有する平面である。本実施形態では、平面H8に対して、案内部90および仮想線LXを投影した場合において(平面H8と直交する方向に向けて投影した場合において)、案内部90の中央部90C(平面H8が延びる方向における中央部)が、仮想線LXよりも第2綴じ歯72側に位置する。
仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に案内部90が位置するとは、仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に、案内部90の全ての部分が位置する状態に限られない。
上記のように、案内部90の中央部90Cが、仮想線LXよりも第2綴じ歯72側に位置すれば、仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に案内部90が位置する状態にあると言える。
この場合、仮想線LX上に案内部90が位置する場合に比べ、上方支持部材630の一端部631の上方への移動が起きにくくなる。
言い換えると、仮想線LXの位置と、案内部90の中央部90Cの位置とが揃っている場合に比べ、上方支持部材630の一端部631の上方への移動が起きにくくなる。
そして、この場合、綴じ処理が行われる際に、第2綴じ歯72が上方へ逃げにくくなり、用紙束Tに対してより大きい荷重が作用する。
また、本実施形態では、2つの領域R1、R2の各々に設けられた案内部90は、第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びる共通の直線LK上に配置されている。
付言すると、2つの領域R1,R2の各々に設けられた案内部90は、第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びる直線であって、雌ねじ部610の軸中心610R以外の箇所を通る直線LK上に配置されている。
「案内部90が直線LK上に配置されている」とは、案内部90および直線LKを平面H8に対して投影した場合において(平面H8と直交する方向に向けて投影した場合において)、この案内部90の中央部90C(平面H8が延びる方向における中央部)の位置と、直線LKの位置とが一致する状態にあることを言う。
さらに、本実施形態では、2つの領域R1、R2のうちの一方の領域R1に設けられた案内部90と平面H1との距離L11と、他方の領域R2に設けられた案内部90と平面H1との距離L21とが等しくなっている。
付言すると、本実施形態では、共通の直線LK上に配置された2つの案内部90の一方の案内部90と平面H1との距離L11と、他方の案内部90と平面H1との距離L21とが等しくなっている。
より具体的には、平面H1、一方の案内部90、他方の案内部90を、第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びる平面H15に投影した場合(平面H15と直交する方向に向けて投影した場合)を想定する。
この場合、本実施形態では、一方の案内部90の中央部C11(平面H15が延びる方向における中央部)と平面H1との距離L11と、他方の案内部90の中央部C21(平面H15が延びる方向における中央部)と平面H1との距離L21とが等しくなっている。
また、本実施形態では、連動部分600のうちの、ねじ部材510に接触する接触部分である雌ねじ部610が、第1被案内部の一例である図中左側の左側棒状部材640Lよりも、第2被案内部の一例である図中右側の右側棒状部材640R側に位置する。
また、この雌ねじ部610は、図中右側の右側棒状部材640Rよりも、図中左側の左側棒状部材640L側に位置する。
本実施形態では、連動部分600に、案内部90によって案内される左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rが設けられている。
そして、本実施形態では、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に、且つ、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に、接触部分の一例である雌ねじ部610が位置する。
本実施形態では、雌ねじ部610を、ねじ部材510からの荷重を受ける荷重受け部として捉えることできる。本実施形態では、この荷重受け部が、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する。
より具体的には、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、雌ねじ部610を、平面H15に投影した場合を想定する。
この場合、この平面H15上において、雌ねじ部610は、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する。
本実施形態では、連動部分600(図8参照)の荷重受け部材620に対して荷重が加えられることで、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動する。
より具体的には、荷重受け部材620に設けられた雌ねじ部610に対して荷重が加えられることで、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動する。
本実施形態では、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72についても、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置すると言える。
図9は、ねじ部材510の縦断面図である。
本実施形態では、連動部分600(図4参照)の移動を規制する規制部材を、ねじ部材510に取り付けられるようになっている。
具体的には、ねじ部材510の一端部510Aには、被取り付け部510Bが設けられている。この被取り付け部510Bに対して規制部材の取り付けを行える。
具体的には、ねじ部材510の一端部510Aに位置する端面には、ねじ部材510の内部側に向かって凹む、断面が円形の凹部510Cが設けられている。凹部510Cの内面には、雌ねじが形成されている。本実施形態では、この雌ねじの部分に、雄ねじを備えた規制部材980(図4参照)が取り付けられる。
本実施形態では、ねじ部材510が必要以上に回転し、ねじ部材510の一端部510A(図9参照)まで連動部分600が達すると、規制部材980に連動部分600が突き当たり、連動部分600の移動が規制される。
これにより、ねじ部材510から連動部分600が離脱することが抑制される。
また、本実施形態では、ねじ部材510の一端部510A且つ外周面に、ねじ部材510の周方向に沿って延びる溝510Dが形成されている。
本実施形態では、この溝510Dに対して、例えば、断面がE字状やC字状の抜け止め(不図示)の装着を行える。本実施形態では、この抜け止めによっても、連動部分600の移動の規制を行える。
図10は、第2綴じ処理装置52の他の構成例を示した斜視図である。
なお、図10にて示すこの第2綴じ処理装置52の主要な構成要素は、上記にて説明した第2綴じ処理装置52が有する構成要素と同じとなっている。
図10にて示すこの構成例では、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、ねじ部材510、雌ねじ部610の位置関係が上記とは異なっている。
具体的には、図10に示すこの構成例では、第1被案内部である左側棒状部材640Lと、第2被案内部である右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510、荷重受け部の一例である雌ねじ部610が設けられている。
より具体的には、この構成例では、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、ねじ部材510、雌ねじ部610を投影した場合に、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510、雌ねじ部610が位置する。
より具体的には、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、且つ、第2綴じ歯72の移動方向と直交する関係を有する仮想の平面H13に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、ねじ部材510、雌ねじ部610を投影した場合を想定する。
この場合、この仮想の平面H13上にて、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510、雌ねじ部610が位置する。
ここで、「左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510、雌ねじ部610が位置する」とは、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、雌ねじ部610の全ての部分、ねじ部材510の全ての部分が位置する状態に限らず、雌ねじ部610の一部、ねじ部材510の一部が位置する状態も含む。
なお、本実施形態では、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510の全ての部分、雌ねじ部610の全ての部分が位置する構成となっている。
また、この構成例では、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を投影した場合に、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間から外れた箇所に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が位置する。
本実施形態では、被案内部として、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rの2つの被案内部が設けられているが、この構成例では、この2つの被案内部の間から外れた箇所に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が位置する。
より具体的には、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、且つ、第2綴じ歯72の移動方向と直交する関係を有する上記の仮想の平面H13に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を投影した場合を想定する。
この場合、この仮想の平面H13上にて、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間から外れた箇所に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が位置する。
さらに、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を投影した場合を想定する。
この場合、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72は、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する。
言い換えると、上記の仮想の平面H13上において、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72は、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する。
また、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72、および、雌ねじ部610を投影した場合を想定する。
この場合、本実施形態では、雌ねじ部610が、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72よりも、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rが設けられている側に位置する。
言い換えると、仮想の平面H13上において、雌ねじ部610は、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72よりも、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rが設けられている側に位置する。
また、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、ねじ部材510、雌ねじ部610を投影した場合を想定する。
この場合、本実施形態では、ねじ部材510、荷重受け部の一例としての雌ねじ部610が、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に位置する。
言い換えると、仮想の平面H13上において、ねじ部材510、雌ねじ部610は、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に位置する。
言い換えると、仮想の平面H13上において、ねじ部材510、雌ねじ部610は、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとにより挟まれた領域内に位置する。
また、図10に示す構成例では、綴じ処理が行われた後の用紙束T(図10では不図示)を、第1綴じ歯71から離すための第1弾性部材391が、下方支持部材700に取り付けられている。
また、本実施形態では、綴じ処理が行われた後の用紙束Tを、第2綴じ歯72から離すための第2弾性部材392が、上方支持部材630に取り付けられている。
本実施形態では、用紙束Tに対する綴じが行われる際、第1弾性部材391、第2弾性部材392が、上方支持部材630、下方支持部材700により挟まれ、圧縮される。
また、本実施形態では、用紙束Tに対する綴じが終了し、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71から退避すると、圧縮された状態にある第1弾性部材391、第2弾性部材392が復元する。
これにより、用紙束Tが第1弾性部材391、第2弾性部材392により押圧され、用紙束Tが、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72から離れる。
なお、上記では説明を省略したが、この第1弾性部材391、第2弾性部材392は、図4~図9にて示した第2綴じ処理装置52においても、同様に設けられている。
他の構成例をさらに説明する。
上記では、ねじ部材510が第2綴じ歯72側に接続され、第2綴じ歯72が移動する構成を一例に説明したが、ねじ部材510を第1綴じ歯71側に接続し、第1綴じ歯71が移動する構成としてもよい。
また、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の各々に対応させてねじ部材510を設け、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の両者を移動させて、綴じ処理を行ってもよい。
また、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の両者を移動させるにあたっては、共通の1本のねじ部材510を、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72に接続してもよい。この場合、この1本のねじ部材510を回転させて、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との接近および離間を行う。
1本のねじ部材510を用いる場合は、この1本のねじ部材510に、ねじ溝が時計回り方向へ向かう第1ねじ部と、ねじ溝が反時計回り方向に向かう第2ねじ部とを設けるようにする。
そして、この場合、例えば、第1ねじ部を用いて第1綴じ歯71を移動させ、第2ねじ部を用いて第2綴じ歯72を移動させる。
図11は、第2綴じ処理装置52の背面側の状態を示した図である。
本実施形態では、第2綴じ処理装置52の背面側に、駆動モータMが設けられている。駆動モータMの下方には、駆動モータMの出力軸と同軸上に配置され駆動モータMからの駆動力を受けて回転する駆動ギア561が設けられている。
また、第2綴じ処理装置52の背面側には、回転可能に設けられた複数の回転ギア562が設けられている。この複数の回転ギア562は、駆動ギア561から回転駆動力を受け、大径ギア520(図4、図10参照)へこの回転駆動力を伝達する。
本実施形態では、駆動モータMからの駆動力が、回転ギア562を介して第2綴じ歯72へ伝達される。
より具体的には、駆動モータMからの駆動力は、駆動ギア561、回転ギア562、大径ギア520(図4、図10参照)、ねじ部材510、連動部分600を介して第2綴じ歯72へ伝達される。
これにより、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動し、また、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71から退避する。
また、本実施形態では、第2綴じ処理装置52の背面側に、第2綴じ歯72の位置を検出する位置検出部の一部として機能する位置検出センサ800が設けられている。
位置検出センサ800は、第2綴じ歯72の移動に連動する連動部分の移動量についての情報を取得して、第2綴じ歯72の位置を検出する。
具体的には、位置検出センサ800は、第2綴じ歯72の移動に連動して回転する回転部分の回転量についての情報を取得して、第2綴じ歯72の位置を検出する。
位置検出センサ800は、いわゆるロータリエンコーダにより構成され、位置検出センサ800は、回転体810と、この回転体810の回転量を検出する検出部として機能する透過型センサ820とを用いて、第2綴じ歯72の位置を検出する。
回転体810は、回転ギア562と同軸上に配置され、この回転ギア562の回転に連動して回転する。
より具体的には、回転体810は、複数の回転ギア562のうちの一部の回転ギア562と同軸上に配置され、この一部の回転ギア562に連動して回転する。
本実施形態では、この一部の回転ギア562を回転可能に支持する回転軸562Aが設けられており、回転体810は、この回転軸562Aの図中上端部に取り付けられている。
透過型センサ820には、光を出射する光源821と、この光源821からの光を受光する受光部822とが設けられている。
回転体810には、回転体810の径方向における中央部から回転体810の径方向における外側方向へ向かって突出する複数の突出部811が設けられている。
この複数の突出部811は、放射状に配置されている。また、互いに隣接する2つの突出部811間には、透過型センサ820に設けられた光源821から出射された光を通す間隙812が設けられている。
本実施形態では、複数の突出部811が、回転体810の回転に伴い、透過型センサ820に設けられた光源821と受光部822との間を順次通過する。本実施形態では、透過型センサ820によって、この複数の突出部811が順次検出されることで、回転体810の回転量の検出が行われる。
検出された、この回転量についての情報は、情報処理部100(図1参照)へ出力され、情報処理部100は、この回転量についての情報を基に、第2綴じ歯72の位置を検出する。
具体的には、本実施形態では、予め、回転体810の回転量と第2綴じ歯72の移動量との関係が、情報記憶装置202(後述)に登録されており、情報処理部100は、情報記憶装置202に登録されたこの関係を基に、第2綴じ歯72の移動量を特定する。
より具体的には、情報処理部100は、回転体810の回転量についての情報を得ると、情報記憶装置202に登録された上記の関係を参照して、第2綴じ歯72の移動量を特定する。そして、情報処理部100は、特定したこの移動量を基に、第2綴じ歯72の位置を検出する。
なお、第2綴じ歯72の位置の検出は、回転体810の回転量の検出によるものに限られない。
例えば、第2綴じ歯72の移動方向に沿って延びるリニアエンコーダを設置し、このリニアエンコーダを用い、第2綴じ歯72に連動する連動部分の位置を検出して、第2綴じ歯72の位置の検出を行ってもよい。
図12は、第2綴じ処理装置52を上方から見た場合の図である。
本実施形態の第2綴じ処理装置52では、さらに、第2綴じ歯72(図12では不図示)が予め定められた初期位置にあることを検出する初期位置センサ850が設けられている。
本実施形態では、第2綴じ歯72に連動して移動する連動部として機能する突出片860が設けられており、初期位置センサ850は、この突出片860を検出する。
本実施形態では、情報処理部100は、この突出片860が初期位置センサ850の設置箇所にあり、突出片860が初期位置センサ850により検出されている場合、第2綴じ歯72が初期位置にあると判断する。
初期位置センサ850は、発光部851、および、この発光部851からの光を受光する受光部852を備える透過型のセンサにより構成される。
突出片860が初期位置センサ850にある場合に、発光部851からの光が受光部852にて検出されないようになる。この場合、情報処理部100(図1参照)は、第2綴じ歯72が初期位置にあると判断する。
一方、情報処理部100は、発光部851からの光が受光部852にて検出されている場合、第2綴じ歯72が初期位置以外の位置にあると判断する。
突出片860は、連動部分600に取り付けられ、第2綴じ歯72に付随して移動する。本実施形態では、初期位置センサ850の設置箇所にて、突出片860を検出することで、第2綴じ歯72が初期位置にあることを検出する。
本実施形態では、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72による用紙束Tの綴じ処理が行われる際、第2綴じ歯72は、この初期位置から用紙束T、第1綴じ歯71に向かって移動する。
図13は、情報処理部100のハードウエアの構成を示した図である。
情報処理部100には、処理部201と、情報を記憶する情報記憶装置202と、LAN(=Local Area Network)ケーブル等を介した通信を実現するネットワークインターフェース203とが設けられている。
処理部201は、コンピュータにより構成されている。
処理部201は、後述する各種の処理を実行するプロセッサの一例としてのCPU(=Central Processing Unit)211を有する。また、処理部201は、ソフトウエアが記憶されたROM(=Read Only Memory)212と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)213とを有する。
情報記憶装置202は、ハードディスクドライブ、半導体メモリ、磁気テープなど、既存の装置により実現される。
処理部201と、情報記憶装置202と、ネットワークインターフェース203とは、バス206や不図示の信号線を通じて接続される。
CPU211によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、情報処理部100へ提供しうる。また、CPU211によって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、情報処理部100へ提供してもよい。
本明細書において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
図14は、情報処理部100により実現される機能を示した図である。なお、図14では、用紙束Tの綴じに関する機能のみを示している。
本実施形態では、プロセッサの一例としてのCPU211が、ROM212や情報記憶装置202に記憶されているプログラムを実行することで、情報処理部100が、用紙束情報取得部901、歯位置検出部902、設定部903、綴じ位置情報取得部904、制御部905、移動量取得部906、情報変更部907、位置変更部908として機能する。
以下で説明する処理は、用紙束情報取得部901~変更部908の各々の機能部により行われる。これらの機能部は、CPU211がプログラムを実行することで実現されるものであり、以下の説明する処理は、プロセッサの一例としてのCPU211が行う処理とも言える。
記録媒体束情報取得部の一例としての用紙束情報取得部901は、記録媒体束の一例である用紙束Tについての情報である用紙束情報を取得する。言い換えると、用紙束情報取得部901は、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72による綴じ処理の対象となる用紙束Tについての情報である用紙束情報を取得する。
上記では説明を省略したが、本実施形態では、図1に示すように、ユーザが入力する情報を受け付ける受付装置915が設けられている。
本実施形態では、ユーザは、例えば、この受付装置915に設けられたタッチパネルに対する操作を行い、綴じ処理に必要な情報を入力する。
用紙束情報取得部901は、この受付装置915が受け付けた情報の中から、綴じ処理の対象となる用紙束Tについての情報である用紙束情報を取得する。
なお、ユーザによる情報の入力は、画像形成システム1に接続されたPC(Personal Computer)などの端末装置にて行われるようにしてもよい。
この場合、用紙束情報取得部901は、この端末装置にて受け付けた情報の中から、用紙束情報を取得する。
ユーザは、受付装置915や端末装置を介し、用紙束情報として、例えば、用紙束Tを構成する各用紙Pの厚さ情報や、用紙束Tを構成する用紙Pの枚数情報や、用紙束Tを構成する用紙Pの種類についての情報である種類情報を入力する。
これに応じ、用紙束情報取得部901は、用紙束情報として、この厚さ情報や、枚数情報や、種類情報を取得する。
なお、これらの情報は、ジョブ情報に含まれる場合もあり、用紙束情報取得部901は、ジョブ情報に含まれる情報を基に、これらの情報を取得する場合もある。
位置検出部の一例としての歯位置検出部902は、第2綴じ歯72の位置を検出する。
具体的には、歯位置検出部902は、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動する際の、第2綴じ歯72の移動方向における位置(以下、「移動方向位置」と称する)を検出する。
本実施形態では、歯位置検出部902は、第2綴じ歯72の移動に連動する部分の移動量についての情報を取得して、第2綴じ歯72の移動方向位置を検出する。
具体的には、本実施形態では、歯位置検出部902は、第2綴じ歯72の移動に連動して回転する回転部分の回転量についての情報を取得して、第2綴じ歯72の移動方向位置を検出する。
より具体的には、歯位置検出部902は、位置検出センサ800(図11参照)に設けられた上記の回転体810の回転量についての情報を、位置検出センサ800から取得して、第2綴じ歯72の移動方向位置を検出する。
より具体的には、歯位置検出部902は、回転体810の回転量についての情報と、初期位置センサ850(図12参照)からの情報とを基に、第2綴じ歯72の移動方向位置を検出する。
より具体的には、歯位置検出部902は、初期位置センサ850による突出片860の検出が行われなくなってからの回転体810の回転量に基づいて、第2綴じ歯72の移動方向位置を検出する。
言い換えると、歯位置検出部902は、第2綴じ歯72が初期位置を出発してからの、回転体810の回転量に基づいて、第2綴じ歯72の移動方向位置を検出する。
上記では説明を省略したが、本実施形態では、回転体810の1回転当たりの、第2綴じ歯72の移動量(「1回転当たり移動量」と称する)が、情報記憶装置202に登録されている。
歯位置検出部902は、回転体810の回転量についての情報を位置検出センサ800から得ると、この回転量に対して1回転当たり移動量を乗じて、第2綴じ歯72の移動量についての情報を取得する。
これにより、歯位置検出部902は、初期位置を原点とした場合の、第2綴じ歯72の移動方向位置を検出する。
設定部903は、用紙束情報取得部901により取得された用紙束情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を設定する。言い換えると、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量について既に設定されている設定情報の変更を行う。
本実施形態では、用紙束情報として、上記の通り、用紙Pの厚さ情報や、用紙Pの枚数情報や、用紙Pの種類情報を取得する。設定部903は、これらの情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
より具体的には、設定部903は、これらの情報を基に、後述する補正後移動量の増減を行って、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
設定部903は、例えば、厚さ情報により特定される厚さが、予め定められた第1の閾値以上であり且つ予め定められた第2の閾値(>第1の閾値)以下である場合、第2綴じ歯72の移動量を、後述する補正後移動量のままとする。
また、設定部903は、例えば、厚さ情報により特定される厚さが第1の閾値よりも小さい場合、この第1の閾値よりも大きい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、この場合、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量が、後述する補正後移動量よりも小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
また、逆に、設定部903は、厚さ情報により特定される厚さが第2の閾値よりも大きい場合、この第2の閾値よりも小さい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、この場合、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量が、後述する補正後移動量よりも大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
また、設定部903は、例えば、枚数情報により特定される枚数が、予め定められた第1の閾値以上であり且つ予め定められた第2の閾値(>第1の閾値)以下である場合、第2綴じ歯72の移動量を、補正後移動量のままとする。
また、設定部903は、例えば、枚数情報により特定される枚数が第1の閾値よりも小さい場合、この第1の閾値よりも大きい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、この場合、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量が、補正後移動量よりも小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
また、逆に、設定部903は、枚数情報により特定される枚数が第2の閾値よりも大きい場合、この第2の閾値よりも小さい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、この場合、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量が、補正後移動量よりも大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
また、設定部903は、例えば、種類情報により特定される、用紙Pの種類が特定の種類である場合、この特定の種類ではない場合に比べ第2綴じ歯72の移動量が小さくなるように又は大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、設定部903は、例えば、種類情報により特定される、用紙Pの種類が特定の種類である場合、第2綴じ歯72の移動量が補正後移動量よりも小さくなるように又は大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
本実施形態では、設定部903によって移動量が設定された場合、制御部905は、この設定部903により設定された移動量、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御する。
本実施形態では、第2綴じ歯72の移動量について、後述する補正後移動量が設定され、この補正後移動量が、設定情報として、情報記憶装置202に登録されている。
制御部905は、通常、第2綴じ歯72を移動させる場合、この補正後移動量、第2綴じ歯72を移動させる。
これに対し、設定部903によって、補正後移動量よりも大きい移動量又は小さい移動量が設定された場合、制御部905は、この大きい移動量又は小さい移動量、第2綴じ歯72を移動させる。
次に、綴じ位置情報取得部904について説明する。
綴じ位置情報取得部904は、第1綴じ歯71および第2綴じ歯72による綴じ位置であって用紙束Tにおける綴じ位置についての情報である綴じ位置情報を取得する。
具体的には、綴じ位置情報取得部904は、綴じ位置情報として、例えば、用紙束Tにおける綴じ位置が、用紙束Tの側辺であるかについての情報や、用紙束Tの角部であるかについての情報を取得する。
本実施形態では、綴じ処理を開始するにあたり、ユーザが、受付装置915や端末装置に対して、綴じ位置情報を入力する。若しくは、ジョブ情報に、綴じ位置情報が含まれる場合もある。
綴じ位置情報取得部904は、受付装置915や端末装置にて受け付けた綴じ位置情報や、ジョブ情報に含まれる綴じ位置情報を得て、綴じ位置情報を取得する。
制御部905は、用紙束Tの綴じに関する各種の処理を実行する。
制御部905は、例えば、用紙束情報取得部901により取得された用紙束情報、および、歯位置検出部902により検出された、第2綴じ歯72の移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御する。
より具体的には、本実施形態では、設定部903が、用紙束情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を設定する。制御部905は、設定されたこの移動量、および、歯位置検出部902により検出された、第2綴じ歯72の移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御する。
なお、設定部903は必須ではなく、設定部903が設けられない構成では、制御部905は、後述する補正後移動量、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御する。
制御部905は、歯位置検出部902により検出される移動方向位置を監視し、設定部903により設定された移動量や、補正後移動量により特定される位置へ、第2綴じ歯72が達したか否かを判断する。
そして、制御部905は、設定部903により設定された移動量や、補正後移動量により特定される位置へ、第2綴じ歯72が達した場合、駆動モータMの駆動を停止する。
また、制御部905は、綴じ位置情報取得部904により取得された綴じ位置情報、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御する。
本実施形態では、綴じ位置情報取得部904により取得される綴じ位置情報毎に、第2綴じ歯72の移動量が予め設定され、綴じ位置についての情報と、第2綴じ歯72の移動量についての情報とが、互いに対応付けられた状態で情報記憶装置202に登録されている。
制御部905は、綴じ位置情報取得部904により取得された綴じ位置情報を得ると、情報記憶装置202に登録されている情報を参照して、この綴じ位置情報に対応付けられた、第2綴じ歯72の移動量についての情報を得る。
この場合、制御部905は、綴じ位置が、用紙束Tの側辺であるか否かや、角部であるか否かに応じて、異なる値の移動量を得る。
次いで、制御部905は、歯位置検出部902により検出される移動方向位置を基に、第2綴じ歯72の位置を監視しながら、移動量により特定される位置まで第2綴じ歯72が達するように、第2綴じ歯72の移動を制御する。
また、本実施形態の制御部905は、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無い状態のときに、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させ、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける処理を行う。
より具体的には、制御部905は、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無い状態のときに、駆動モータMの駆動を行って、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させ、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける処理を行う。
より具体的には、制御部905は、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無い状態のとき、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に接触するまで、第2綴じ歯72を移動させて、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける。
これにより、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢が矯正される。
次に、移動量取得部906について説明する。
移動量取得部906は、制御部905が第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける際の第2綴じ歯72の移動量を取得する。
本実施形態では、上記の通り、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無い状態で、制御部905が第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける。
移動量取得部906は、この押し付けが行われる際の第2綴じ歯72の移動量を取得する。
具体的には、移動量取得部906は、初期位置にある第2綴じ歯72の移動が開始されてから、この第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられるまでの間における、第2綴じ歯72の移動量を取得する。
移動量取得部906は、初期位置にある第2綴じ歯72の移動が開始されてから、この第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられるまでの間における、回転体810の回転量についての情報を取得する。
言い換えると、移動量取得部906は、位置検出センサ800から回転体810の回転量についての情報を得ることで、初期位置にある第2綴じ歯72の移動が開始されてから、この第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられるまでの間における、回転体810の回転量についての情報を取得する。
そして、移動量取得部906は、この回転量についての情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を取得する。
本実施形態では、上記の通り、回転体810の1回転当たりの第2綴じ歯72の移動量である1回転当たり移動量が、情報記憶装置202に登録されている。
移動量取得部906は、回転体810の回転量についての情報を得ると、この回転量に対して1回転当たり移動量を乗じて、第2綴じ歯72の移動量を取得する。
なお、移動量取得部906は、例えば、駆動モータMに供給される電流の電流値を参照することで、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられた否かを判断する。
具体的には、移動量取得部906は、電流値が増加しなくなり電流値が一定となったら、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられたと判断する。
また、移動量取得部906は、例えば、位置検出センサ800から出力される、回転体810の回転量についての情報に基づき、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられた否かを判断する。
具体的には、移動量取得部906は、回転量が増加しなくなり回転量の値に変化が無くなったら、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられたと判断する。
情報変更部907は、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、第2綴じ歯72について設定されている情報である設定情報を変更する。
具体的には、情報変更部907は、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、第2綴じ歯72について設定されている設定情報であって第2綴じ歯72の移動量に影響を与える設定情報の変更を行う。
これにより、本実施形態では、移動量取得部906により取得された移動量が、情報記憶装置202に登録された基準の移動量よりも大きい場合や小さい場合に、第2綴じ歯72の移動量が変更される。
本実施形態では、移動量取得部906により取得された移動量が、情報記憶装置202に登録された基準の移動量よりも大きい場合や小さい場合、移動量の補正が行われ、上記の補正後移動量が生成される。
そして、本実施形態では、この補正後移動量が、情報記憶装置202に登録され、以後、この補正後移動量が新たな基準となり、この補正後移動量、第2綴じ歯72が移動する。
これにより、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間の間隙が、予定している間隙よりも大きい場合や小さい場合あっても、第2綴じ歯72を、予定している進出位置まで進出させられる。
本実施形態では、このように、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間の間隙が、予定している間隙よりも大きい場合や小さい場合、当初設定されていた基準の移動量の補正が行われて、補正後移動量が生成される。
また、本実施形態では、綴じの対象となる用紙束Tの各々が綴じ処理毎に異なる場合もあり、これに対応するため、上記の設定部903によって、用紙束Tに応じ、補正後移動量を基準に、第2綴じ歯72の新たな移動量が設定される。
用紙束Tによっては、補正後移動量が変更され、用紙束Tによっては、第2綴じ歯72の移動量が、補正後移動量よりも大きい移動量や小さい移動量となる。
図15(第1綴じ歯71および第2綴じ歯72を示した図)を参照してさらに説明すると、本実施形態では、初期位置から、第2綴じ歯72の進出位置までの移動量として、当初、基準の移動量が設定されている。
この基準の移動量は、当初の設定情報として、情報記憶装置202に登録されている。
そして、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間の間隙の大小に応じて、この基準の移動量が補正され、上記の通り、補正後移動量が生成される。
そして、この補正後移動量は、変更後の設定情報として、情報記憶装置202に登録される。
また、本実施形態では、上記の通り、綴じ処理の対象となる用紙束Tによっては、この補正後移動量の増減が行われて、増減が行われた後の補正後移動量が、第2綴じ歯72の最終的な移動量とされる。
なお、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間の間隙の大きさが、本来予定されている大きさであっても、補正後移動量は生成される。
この場合、補正後移動量は、当初の基準の移動量のままとされ、補正後移動量として、この当初の基準の移動量と同じ値の移動量が設定される。
そして、本実施形態では、以後、この補正後移動量を基に、第2綴じ歯72の移動の制御が行われる。
本実施形態では、このように、第2綴じ歯72の移動量の大小によって、当初の基準の移動量が変更される。言い換えると、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間隙の大小によって、当初の基準の移動量が変更される。
ここで、例えば、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間隙が想定している間隙よりも大きい場合において、当初の基準の移動量だけ、第2綴じ歯72を移動させる場合、本来予定している、第2綴じ歯72の進出位置よりも手前にて、第2綴じ歯72が停止してしまう。
また、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間隙が想定している間隙よりも小さい場合において、当初の基準の移動量だけ、第2綴じ歯72を移動させる場合、本来予定している、第2綴じ歯72の進出位置よりも先へ、第2綴じ歯72が進出してしまう。
このため、本実施形態では、第2綴じ歯72の移動量の大小に応じて、当初の基準の移動量から、補正後移動量を生成し、以後、第2綴じ歯72の移動量を、基準の移動量よりも大きい又は小さい移動量とする。
これにより、第2綴じ歯72の進出位置が、本来予定している進出位置に近づく。
次に、位置変更部908(図14参照)について説明する。
位置変更部908は、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、第2綴じ歯72の初期位置の変更を行う。
これにより、本実施形態では、移動量取得部906により取得された移動量が、当初の基準の移動量よりも大きい場合や小さい場合に、第2綴じ歯72の初期位置の変更が可能になる。この場合も、第2綴じ歯72の進出位置を、本来予定している進出位置へ近づけられる。
第2綴じ歯72の初期位置が変更されると、第2綴じ歯72の進出位置も異なるようになる。この場合、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間隙が想定よりも大きい場合や小さい場合であっても、第2綴じ歯72を、本来予定している進出位置まで進出させられる。
以下、処理の詳細を説明する。
図16は、本実施形態にて実行される処理の流れを示したフローチャートである。
本実施形態では、上記の通り、制御部905は、用紙束情報取得部901により取得された用紙束情報、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御する。
本実施形態では、上記の通り、用紙束情報取得部901は、用紙束情報として、例えば、用紙Pの厚さ情報を取得する(ステップ101)。
より具体的には、本実施形態では、用紙束情報取得部901は、用紙束情報として、用紙束Tを構成する用紙Pの厚さ情報を取得する。
ステップ101にて、用紙束情報取得部901が厚さ情報を取得すると、設定部903が、この厚さ情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を設定する(ステップ102)。
そして、本実施形態では、制御部905が、設定されたこの移動量、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御する(ステップ103)。
具体例を挙げて説明すると、設定部903は、例えば、厚さ情報により特定される厚さが、予め定められた第1の閾値以上であり且つ予め定められた第2の閾値(>第1の閾値)以下である場合、第2綴じ歯72の移動量を、上記の補正後移動量のままとする。
また、設定部903は、例えば、厚さ情報により特定される厚さが予め定められた第1の閾値よりも小さい場合、この第1の閾値よりも大きい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、この場合、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量が、補正後移動量よりも小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
また、設定部903は、例えば、厚さ情報により特定される厚さが予め定められた第2の閾値(>第1の閾値)よりも大きい場合、この第2の閾値よりも小さい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、この場合、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量が、補正後移動量よりも大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
設定部903による、第2綴じ歯72の移動量の設定が行われると、制御部905は、設定部903により設定されたこの移動量、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御する。
より具体的には、制御部905は、歯位置検出部902により検出される移動方向位置を監視し、設定部903により設定された移動量により特定される位置へ、第2綴じ歯72が達したか否かを判断する。
そして、制御部905は、設定部903により設定された移動量により特定される位置へ第2綴じ歯72が達した場合、駆動モータMの駆動を停止する。
本実施形態では、このように、厚さ情報により特定される厚さが第1の閾値よりも小さい場合、この第1の閾値よりも大きい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
これにより、用紙束Tに対して過度に負荷が加わって用紙束Tが破断するなどの不具合が生じにくくなる。
用紙束Tが薄い場合、用紙束Tが厚い場合に比べ、綴じに要する荷重が小さくて済む。本実施形態のように、用紙Pの厚さ情報により特定される厚さが予め定められた閾値である第1の閾値よりも小さい場合に、第2綴じ歯72の移動量を小さくすると、用紙束Tへの負荷が小さくなり、用紙束Tが破断するなどの不具合が生じにくくなる。
また、本実施形態では、上記の通り、厚さ情報により特定される厚さが、第2の閾値よりも大きい場合、この第2の閾値よりも小さい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
これにより、用紙束Tの綴じに必要な荷重を増すことでき、用紙Pの厚さが大きいことに伴い用紙束Tが厚くなる場合であっても、この用紙束Tに対し、綴じを確実に行うための荷重を作用させられる。
なお、本実施形態では、上記の通り、設定部903は、用紙束情報の一例である、用紙Pの枚数情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を設定することもある。
この場合、設定部903は、例えば、枚数情報により特定される枚数が、予め定められた第1の閾値以上であり且つ予め定められた第2の閾値(>第1の閾値)以下である場合、第2綴じ歯72の移動量を、補正後移動量のままとする。
また、設定部903は、例えば、枚数情報により特定される枚数が第1の閾値よりも小さい場合、この第1の閾値よりも大きい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、この場合、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量が、補正後移動量よりも小さくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
これにより、この場合も、用紙束Tに作用する負荷が減り、用紙束Tの破断などが抑制される。
用紙束Tを構成する用紙Pの枚数が少ない場合、用紙束Tの綴じに必要な荷重は小さくなり、用紙束Tの綴じの際の荷重が大きいままだと、用紙束Tの破断など生じやすい。
これに対し、第2綴じ歯72の移動量が小さくなると、用紙束Tに作用する荷重が小さくなり、用紙束Tの破断などが生じにくくなる。
また、設定部903は、枚数情報により特定される枚数が予め定められた第2の閾値(>第1の閾値)よりも大きい場合、この第2の閾値よりも小さい場合に比べて第2綴じ歯72の移動量が大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、この場合、設定部903は、第2綴じ歯72の移動量が、補正後移動量よりも大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
この場合、上記と同様、用紙束Tの綴じに必要な荷重を増すことでき、用紙Pの枚数が多い厚い用紙束Tでも綴じをより確実に行える。
また、本実施形態では、上記の通り、設定部903は、用紙束情報により特定される、用紙Pの種類情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を設定することがある。
より具体的には、この場合、設定部903は、例えば、種類情報により特定される、用紙Pの種類が特定の種類である場合、この特定の種類ではない場合に比べ第2綴じ歯72の移動量が小さくなるように又は大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
言い換えると、設定部903は、例えば、種類情報により特定される、用紙Pの種類が特定の種類である場合、第2綴じ歯72の移動量が補正後移動量よりも小さくなるように又は大きくなるように、第2綴じ歯72の移動量を設定する。
用紙Pの種類によっては、用紙束Tに作用する負荷を小さくしたり、用紙束Tに作用する負荷を大きくしたりした方が良い場合がある。用紙Pの種類についての情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を設定すると、用紙束Tを構成する用紙Pの種類に応じて、用紙束Tに作用する負荷の増減を行える。
ここで、制御部905による、第2綴じ歯72の移動の制御にあたり、設定部903により設定された移動量のみに基づき、第2綴じ歯72の移動の制御を行う態様も考えられる。
具体的には、この場合、例えば、設定部903により設定された移動量を基に、駆動モータMを駆動する際のパルス数を設定し、設定したこのパルス数のみを基に、第2綴じ歯72の制御を行う態様が考えられる。
ところで、第2綴じ歯72が想定した通りに移動しないことも想定され、この場合、パルス数のみを基に第2綴じ歯72の制御を行うと、予定されている位置である予定位置よりも先へ第2綴じ歯72が進出したり、この予定位置より手前にて第2綴じ歯72が停止したりする。
この場合、用紙束Tに負荷がかかり用紙束Tが破断したり、綴じが不完全となったりするおそれがある。
これに対して、本実施形態のように、歯位置検出部902により検出された移動方向位置も考慮に入れて、第2綴じ歯72の移動の制御を行うと、設定部903により設定された移動量と、第2綴じ歯72の実際の移動量との差が小さくなり、用紙束Tの綴じをより確実に行える。
図17は、本実施形態にて実行可能な他の処理の流れを示したフローチャートである。
本実施形態では、上記の通り、制御部905は、綴じ位置情報取得部904により取得された綴じ位置情報、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動の制御を行う。
この処理にあたっては、まず、綴じ位置情報取得部904が、第1綴じ歯71および第2綴じ歯72による綴じ位置であって用紙束Tにおける綴じ位置についての情報である綴じ位置情報を取得する(ステップ201)。
具体的には、上記の通り、綴じ位置情報取得部904は、綴じ位置情報として、例えば、用紙束Tにおける綴じ位置が、用紙束Tの側辺であるかについての情報や、用紙束Tの角部であるかについての情報を取得する。
次いで、制御部905が、綴じ位置情報取得部904により取得されたこの綴じ位置情報、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動の制御を行う(ステップ202)。
この処理例でも、歯位置検出部902が、第2綴じ歯72の移動方向における位置である移動方向位置を検出する。
制御部905は、綴じ位置情報取得部904により取得された綴じ位置情報、および、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動の制御を行う。
制御部905は、例えば、綴じ位置情報により特定される位置である特定位置が、図18(綴じ位置を説明する図)の(A)に示すように、矩形状に形成された用紙束Tの角部である場合、この特定位置がこの角部以外である場合に比べ、第2綴じ歯72の移動量を多くする。
より具体的には、制御部905は、図18(A)に示すように、特定位置が記録媒体束の角部であり且つ角部の綴じを行う第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が矩形状の用紙Pの側辺に対して交差する関係で配置される場合、第2綴じ歯72の移動量を多くする。
より具体的には、この場合、制御部905は、特定位置が側辺であり且つ第1綴じ歯71および第2綴じ歯72がこの側辺に沿って配置される場合(図18(B)参照)に比べて、第2綴じ歯72の移動量を多くする。
そして、制御部905は、歯位置検出部902により検出される移動方向位置を基に、第2綴じ歯72の位置を監視しながら、値を大きくした後の移動量により特定される位置まで第2綴じ歯72が達するように、第2綴じ歯72の移動を制御する。
また、制御部905は、図18(B)に示すように、特定位置が側辺であり且つ第1綴じ歯71および第2綴じ歯72がこの側辺に沿って配置される場合、第2綴じ歯72の移動量を小さくする。
より具体的には、制御部905は、特定位置が記録媒体束の角部であり且つ角部の綴じを行う第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が矩形状の用紙Pの側辺に対して交差する関係で配置される場合(図18(A)参照)に比べて、第2綴じ歯72の移動量を小さくする。
そして、制御部905は、歯位置検出部902により検出される移動方向位置を基に、第2綴じ歯72の位置を監視しながら、値を小さくした後の移動量により特定される位置まで第2綴じ歯72が達するように、第2綴じ歯72の移動を制御する。
本実施形態では、図18(B)に示すように、特定位置が側辺であり且つ第1綴じ歯71および第2綴じ歯72がこの側辺に沿って配置される場合、第2綴じ歯72の移動量を、例えば、上記の補正後移動量のままとする。
これに対し、図18(A)に示すように、特定位置が記録媒体束の角部であり且つ角部の綴じを行う第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が矩形状の用紙Pの側辺に対して交差する関係で配置される場合、第2綴じ歯72の移動量を、補正後移動量よりも大きくする。
又は、例えば、図18(B)に示すように、特定位置が側辺であり且つ第1綴じ歯71および第2綴じ歯72がこの側辺に沿って配置される場合、第2綴じ歯72の移動量を、補正後移動量よりも小さくする。
これに対し、図18(A)に示すように、特定位置が記録媒体束の角部であり且つ角部の綴じを行う第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が矩形状の用紙Pの側辺に対して交差する関係で配置される場合、第2綴じ歯72の移動量を、補正後移動量とする。
ここで、図18(B)に示すように、特定位置が側辺であり且つ第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が側辺に沿って配置される場合、第1綴じ歯71および第2綴じ歯72の延びる方向と、用紙Pを構成する繊維が延びる方向とが互いに沿う可能性が高まる。この場合、用紙Pに対して第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が押し当てられた際の用紙Pの変形が生じやすい。
この場合、用紙束Tの綴じに必要な荷重は少なくて済み、本実施形態では、上記のように、第2綴じ歯72の移動量を小さくして、用紙束Tの綴じに作用する荷重を低減させる。
これに対して、特定位置が角部であり且つ第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が側辺に対して交差する関係で配置される場合、第1綴じ歯71および第2綴じ歯72の延びる方向と、用紙Pを構成する繊維が延びる方向とが交差する関係となる。
この場合、用紙束Tに第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が押し当てられた際の用紙束Tの変形が生じにくくなり、用紙束Tの綴じに要する荷重がより必要となる。
このため、本実施形態では、上記の通り、特定位置が用紙束Tの角部であり且つ第1綴じ歯71および第2綴じ歯72が矩形状の用紙Pの側辺に対して交差する関係で配置される場合、第2綴じ歯72の移動量を多くする。
これにより、この場合、用紙束Tに作用する荷重が大きくなり、用紙束Tの角部に対する綴じをより確実に行える。
図19は、第1綴じ歯71への第2綴じ歯72の押し付け処理の流れを示したフローチャートである。
本実施形態では、上記の通り、制御部905は、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無い状態で、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させ、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける(ステップ301)。
言い換えると、制御部905は、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無い状態のとき、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させ、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける。
ここで、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無い状態の検出は、例えば、ジョブの入力の有無に基づき判断でき、ジョブの入力が無い場合に、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無いと判断する。
また、その他に、例えば、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間における用紙束Tの有無を検出するセンサを設け、このセンサによる検出結果に基づき、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間における用紙束Tの有無を判断してもよい。
本実施形態のように、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に用紙束Tが無い状態で、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付けると、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢が矯正される。
ここで、第2綴じ歯72の姿勢が、本来予定されている姿勢とは異なると、綴じの質の低下などを招く。
これに対し、本実施形態のように、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付け、第2綴じ歯72の姿勢を矯正すると、第2綴じ歯72の姿勢を、本来予定されている姿勢に近づけることが可能となり、綴じの質の低下を抑えられる。
本実施形態では、まず、画像形成システム1が新たに設置され、この画像形成システム1が最初に起動されると、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させ、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける。
また、その後も、第1綴じ歯71への第2綴じ歯72の押し付けが行われる。
具体的には、本実施形態では、例えば、一の用紙束Tに対する綴じ処理が行われるタイミングと、他の用紙束Tに対する綴じ処理が行われるタイミングとの間のタイミングに、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させ、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける。
本実施形態では、用紙束Tに対する綴じ処理が順に行わるが、この綴じ処理間に、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける。
第1綴じ歯71への第2綴じ歯72の押し付けは、綴じ処理間に行わるのであればいつでもよく、例えば、電源投入時などの特定のタイミングや、ユーザからの指示があった場合などに行われるようにしてもよい。
また、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける頻度は、一定であってもよいし、変化させもよい。
本実施形態では、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける頻度が予め設定されており、制御部905は、この頻度に基づき、第1綴じ歯71への第2綴じ歯72の押し付けを行う。
頻度が一定である場合は、制御部905は、例えば、綴じ処理の回数である綴じ処理回数が、予め定められた回数となる度に、第1綴じ歯71への第2綴じ歯72の押し付けを行う。
また、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける頻度を変化させる場合は、例えば、第2綴じ処理装置52による綴じ処理の回数に応じて、この頻度を変化させる。
言い換えると、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける頻度を変化させる場合は、第2綴じ処理装置52による処理の内容に応じて、この頻度を変化させる。
具体的には、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける頻度を変化させる場合は、例えば、第2綴じ処理装置52による綴じ処理の回数の増加に応じて、この頻度を低下させる。
頻度を、綴じ処理の回数の増加に応じて低下させる場合、例えば、第2綴じ処理装置52による綴じ処理の回数が、予め定められた閾値を超えるまでは、予め定められた綴じ処理の回数(以下、「単位回数」と称する)毎に、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける処理を行う。
そして、第2綴じ処理装置52による綴じ処理の回数が、この予め定められた閾値を超えると、上記の単位回数よりも大きい回数毎に、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に押し付ける。
第2綴じ処理装置52の使用の初期の段階では、装置の各部が円滑に作動せず、これに起因して、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢の乱れが生じやすい。この場合、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の押し付けの頻度を高めることが好ましい。
一方、第2綴じ処理装置52の使用時間が延びると、装置の各部が円滑に作動しやすくなり、これに応じて、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢は安定化する。
本実施形態では、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢が安定化する状況になると、第1綴じ歯71に対して第2綴じ歯72が押し付けられる頻度が低下する。
また、その他に、第2綴じ処理装置52にかかる負荷を考慮に入れて、頻度の変更を行ってもよい。より具体的には、例えば、第2綴じ処理装置52にかかる負荷が予め定められた閾値を超えたら、頻度を増加させてもよい。
第2綴じ処理装置52にかかる負荷が大きくなると、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢が乱れやすくなる。
より具体的には、例えば、用紙Pの枚数が多い厚い用紙束Tに対する綴じ処理が繰り返し行われた場合を想定する。この場合、第2綴じ処理装置52にかかる負荷が大きくなり、これに伴い、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢が乱れやすくなる。
この場合に、頻度を増加させると、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢が矯正される機会が増え、綴じの質が低下するなどの不具合が生じにくくなる。
ここで、第2綴じ処理装置52にかかる負荷についての情報は、例えば、予め定められた特定の閾値を超える枚数の用紙Pにより構成された用紙束Tに対する綴じ処理の回数をカウントしていき、この回数が、予め定められた特定の閾値を超えたら、頻度を増加させる。
これにより、第2綴じ処理装置52にかかる負荷に起因して、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢が乱れやすい状況が生じたとしても、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の姿勢の安定化を図れる。
また、本実施形態では、上記の通り、用紙束Tが無い状態での歯同士の押し付け処理が行われる際、移動量取得部906が、第2綴じ歯72の移動量を取得する(ステップ302)。
具体的には、移動量取得部906は、第1綴じ歯71に向かって移動する第2綴じ歯72の移動量であって、第2綴じ歯72が初期位置を出発してから第1綴じ歯71へ達するまでの間における移動量を取得する。
具体的には、移動量取得部906は、上記の通り、位置検出センサ800に設けられた回転体810の回転量についての情報を基に、第2綴じ歯72の移動量を取得する。
なお、上記の通り、移動量取得部906は、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられた否かについては、例えば、駆動モータMに供給される電流の電流値を参照することで判断する。
また、その他に、上記の通り、移動量取得部906は、位置検出センサ800から出力される、回転体810の回転量についての情報に基づき、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に押し付けられた否かを判断する。
その後、本実施形態では、情報変更部907が、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、必要に応じ、第2綴じ歯72について設定されている情報である設定情報を変更する(ステップ303)。
より具体的には、情報変更部907は、第2綴じ歯72について設定されている設定情報であって第2綴じ歯72の移動量に影響を与える設定情報の変更を行う。
より具体的には、情報変更部907は、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、必要に応じ、上記の、当初の基準の移動量を変更して、上記の補正後移動量を生成する。
情報変更部907は、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、用紙束Tに向かって第2綴じ歯72が移動する際の移動量についての設定情報である、当初の基準の移動量を変更し、上記の補正後移動量を生成する。
言い換えると、情報変更部907は、この場合、用紙束Tに向かって第2綴じ歯72が移動する際の移動量を変更する。
本実施形態では、上記の通り、当初の基準の移動量が設定され、この当初の基準の移動量が、設定情報として、情報記憶装置202に登録されている。
情報変更部907は、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、この当初の基準の移動量を変更して、上記の補正後移動量を生成する。そして、情報変更部907は、生成したこの補正後移動量を、情報記憶装置202に登録する。
制御部905は、綴じ処理の際、情報記憶装置202に登録されたこの補正後移動量(変更後の新たな設定情報)を基に、また、歯位置検出部902により検出された移動方向位置に基づき、第2綴じ歯72の移動を制御し、この補正後移動量により特定される進出位置まで、第2綴じ歯72を移動させる。
この場合、第2綴じ歯72は、変更後の新たな設定情報により特定される進出位置まで移動する。
情報変更部907は、例えば、移動量取得部906により取得された移動量が予め定められた値である第1の閾値よりも小さい場合、用紙束Tに向かって第2綴じ歯72が移動する際の移動量が小さくなるように設定情報(当初の基準の移動量)を変更する。
また、情報変更部907は、移動量取得部906により取得された移動量が予め定められた値である第2の閾値(>第1の閾値)よりも大きい場合、用紙束Tに向かって第2綴じ歯72が移動する際の移動量が大きくなるように設定情報(当初の基準の移動量)を変更する。
これにより、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間隙の大きさが、本来予定されている大きさよりも、大きかったり小さかったりする場合であっても、第2綴じ歯72が、本来予定されている進出位置まで移動する。
なお、この処理例では、移動量取得部906により取得された移動量との比較の対象となる値が、上記の第1の閾値、第2の閾値のように、2つ設定されているが、比較の対象となるこの値(基準値)は、共通の1つの値であってもよい。
この場合、移動量取得部906により取得された移動量(以下、「取得移動量」と称する)がこの共通の1つの値(基準値)よりも小さい場合、用紙束Tに向かって第2綴じ歯72が移動する際の移動量が小さくなるように設定情報(当初の基準の移動量)を変更する。
具体的には、この場合、情報変更部907は、例えば、基準値から取得移動量を減じて減算値を得るととともに、当初の基準の移動量からこの減算値を減じ、これにより得られる値を、上記の補正後移動量とする。
また、移動量取得部906により取得された取得移動量がこの共通の1つの値(基準値)よりも大きい場合、用紙束Tに向かって第2綴じ歯72が移動する際の移動量が大きくなるように設定情報(当初の基準の移動量)を変更する。
具体的には、この場合、情報変更部907は、例えば、取得移動量から基準値を減じて減算値を得るととともに、当初の基準の移動量に対してこの減算値を加算し、これにより得られる値を、上記の補正後移動量とする。
ここで、第2綴じ歯72について設定されている設定情報であって第2綴じ歯72の移動量に影響を与える上記の設定情報としては、上記のように、第2綴じ歯72の移動量自体が挙げられる。
また、第2綴じ歯72について設定されている設定情報であって第2綴じ歯72の移動量に影響を与える設定情報としては、その他に、例えば、第2綴じ歯72の移動時間が挙げられる。
第2綴じ歯72の移動は、第2綴じ歯72の移動時間を基に制御することも可能であり、第2綴じ歯72の移動時間を変更することで、第2綴じ歯72の進出位置の変更を行える。
また、第2綴じ歯72について設定されている設定情報であって第2綴じ歯72の移動量に影響を与える設定情報としては、その他に、例えば、駆動モータMに供給する電流の値や、この電流の供給時間や、駆動モータMに印加する電圧の値や、この電圧の印加時間なども挙げられる。
これらの値を変更することでも、第2綴じ歯72の移動量が変更され、第2綴じ歯72の進出位置が変化する。
また、本実施形態では、位置変更部908(図14参照)が設けられており、位置変更部908が、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、初期位置の変更を行うようにしてもよい。
言い換えると、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間の間隙が大きい場合や小さい場合、初期位置の変更を行って、第2綴じ歯72の進出位置の変更を行ってもよい。
本実施形態では、情報変更部907による設定情報の変更が行われない場合は、第2綴じ歯72による用紙束Tの綴じ処理が行われる際、第2綴じ歯72は、予め定められた初期位置から、当初の基準の移動量により特定される移動量、用紙束Tに向かって移動する。
この場合において、移動量取得部906により取得された移動量に基づき、この初期位置の変更を行ってもよい。
具体的には、移動量取得部906により取得された移動量が、予め定められた第1の閾値よりも小さい場合、第1綴じ歯71から離れる方向へ初期位置が移動するように、初期位置を変更する。
また、移動量取得部906により取得された移動量が、予め定められた第2の閾値(>第1の閾値)よりも大きい場合、第1綴じ歯71へ接近する方向へ初期位置が移動するように、初期位置を変更する。
より具体的には、移動量取得部906により取得された移動量が、予め定められた第1の閾値よりも小さい場合、例えば、第1綴じ歯71から離れる方向へ初期位置センサ850を移動させて、初期位置を変更する。
また、移動量取得部906により取得された移動量が、予め定められた第2の閾値(>第1の閾値)よりも大きい場合、例えば、第1綴じ歯71へ近づく方向へ初期位置センサ850を移動させて、初期位置を変更する。
なお、この場合も、移動量取得部906により取得された移動量との比較の対象となる値が、第1の閾値、第2の閾値のように、2つ設定されているが、比較の対象となるこの値(閾値)は、上記と同様、共通の1つの値であってもよい。
このように、初期位置センサ850を、第1綴じ歯71から離れる方向又は接近する方向の何れかに移動させることで、初期位置の変更を行える。
本実施形態では、初期位置センサ850が固定された状態で設けられているが、初期位置センサ850を移動させる場合、初期位置センサ850を移動させる移動機構を設けるようにする。
そして、位置変更部908は、この移動機構に対して制御信号を送信して、初期位置センサ850を移動する。これにより、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動する際のスタート地点が変更され、これに伴い、第2綴じ歯72の進出位置も変更される。
また、その他に、例えば、第2綴じ歯72の移動方向に並んだ複数の初期位置センサ850を設け、第2綴じ歯72を停止させる初期位置センサ850を変更することで、初期位置を変更してもよい。
また、その他に、第2綴じ歯72の移動方向に沿って延びるリニア型のエンコーダを設けることで、初期位置の変更を行えるようにしてもよい。
リニア型のエンコーダを設ける場合、任意の位置にて、第2綴じ歯72の停止を行えるようになり、初期位置の変更にあたっては、第2綴じ歯72の停止位置を変えることで、初期位置の変更を行う。
また、上記で説明した各構成は、上記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。言い換えると、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解される。
例えば、上記にて説明した各構成の一部を省略したり、上記にて説明した各構成に対して他の機能を付加したりしてもよい。
また、上記では、複数の実施形態を説明したが、一の実施形態に含まれる構成と他の実施形態に含まれる構成とを入れ替えたり、一の実施形態に含まれる構成を他の実施形態に付加したりしてもよい。
3…用紙処理装置、71…第1綴じ歯、72…第2綴じ歯、562…回転ギア、810…回転体、901…用紙束情報取得部、902…歯位置検出部、903…設定部、904…綴じ位置情報取得部、905…制御部、906…移動量取得部、907…情報変更部、908…位置変更部、M…駆動モータ、T…用紙束

Claims (14)

  1. 記録媒体束の綴じ処理に用いられる第1の歯と、
    前記第1の歯に向かって移動し、当該第1の歯との間に位置する前記記録媒体束を押圧する第2の歯と、
    前記第2の歯の位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部により検出された位置に基づき、前記第2の歯の移動を制御する制御部と、
    を備える記録媒体処理装置。
  2. 前記位置検出部は、前記第2の歯の移動に連動する部分の移動量についての情報を取得して、当該第2の歯の位置を検出する請求項1に記載の記録媒体処理装置。
  3. 前記位置検出部は、前記第2の歯の移動に連動して回転する回転部分の回転量についての情報を取得して、当該第2の歯の位置を検出する請求項1に記載の記録媒体処理装置。
  4. モータからの駆動力が、回転可能なギアを介して前記第2の歯に伝達されて当該第2の歯が移動し、
    前記位置検出部は、前記ギアと同軸上に配置された回転体の回転量についての情報を取得して、前記第2の歯の位置を検出する請求項3に記載の記録媒体処理装置。
  5. 前記記録媒体束についての情報である記録媒体束情報を取得する記録媒体束情報取得部と、
    前記記録媒体束情報取得部により取得された前記記録媒体束情報を基に、前記第2の歯の移動量を設定する設定部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記設定部により設定された前記移動量、および、前記位置検出部により検出された前記位置に基づき、前記第2の歯の移動を制御する請求項1に記載の記録媒体処理装置。
  6. 前記設定部は、前記記録媒体束情報により特定される、記録媒体の厚さ情報を基に、前記第2の歯の移動量を設定する請求項5に記載の記録媒体処理装置。
  7. 前記設定部は、前記厚さ情報により特定される厚さが予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べて前記第2の歯の移動量が小さくなるように、当該第2の歯の移動量を設定する請求項6に記載の記録媒体処理装置。
  8. 前記設定部は、前記記録媒体束情報により特定される、記録媒体の枚数情報を基に、前記第2の歯の移動量を設定する請求項5に記載の記録媒体処理装置。
  9. 前記設定部は、前記枚数情報により特定される枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べて前記第2の歯の移動量が小さくなるように、当該第2の歯の移動量を設定する請求項8に記載の記録媒体処理装置。
  10. 前記設定部は、前記記録媒体束情報により特定される、記録媒体の種類についての情報を基に、前記第2の歯の移動量を設定する請求項5に記載の記録媒体処理装置。
  11. 記録媒体束の綴じ処理に用いられる第1の歯と、
    前記第1の歯に向かって移動し、当該第1の歯との間に位置する前記記録媒体束を押圧する第2の歯と、
    前記第1の歯および前記第2の歯による綴じ位置であって前記記録媒体束における当該綴じ位置についての情報である綴じ位置情報を取得する綴じ位置情報取得部と、
    前記第2の歯の移動方向における位置である移動方向位置を検出する歯位置検出部と、
    前記綴じ位置情報取得部により取得された前記綴じ位置情報、および、前記歯位置検出部により検出された前記移動方向位置に基づき、前記第2の歯の移動を制御する制御部と、
    を備える記録媒体処理装置。
  12. 前記制御部は、前記綴じ位置情報により特定される位置である特定位置が、矩形状に形成された前記記録媒体束の角部である場合、当該特定位置が当該角部以外である場合に比べ、第2の歯の移動量を多くする請求項11に記載の記録媒体処理装置。
  13. 前記制御部は、前記特定位置が前記記録媒体束の角部であり且つ当該角部の綴じを行う前記第1の歯および前記第2の歯が矩形状の当該記録媒体束の側辺に対して交差する関係で配置される場合、当該特定位置が当該側辺であり且つ当該第1の歯および当該第2の歯が当該側辺に沿って配置される場合に比べ、第2の歯の移動量を多くする請求項12に記載の記録媒体処理装置。
  14. 記録媒体への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置により画像が形成された複数枚の記録媒体によりなる記録媒体束に対する綴じ処理を行う記録媒体処理装置とを備え、当該記録媒体処理装置が請求項1乃至13の何れかに記載の記録媒体処理装置により構成された画像形成システム。
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